以下に図面を参照して、この発明にかかる支払支援装置、支払支援方法、および支払支援プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1では、結婚式場において、この発明にかかる支払支援装置、支払支援方法、および支払支援プログラムを適用した場合について説明する。
(実施の形態1にかかる支払支援システム100のシステム構成)
まず、実施の形態1にかかる支払支援システム100のシステム構成例について説明する。図1は、実施の形態1にかかる支払支援システム100のシステム構成例を示す説明図である。図1において、支払支援システム100は、式場サーバ111と、式場端末112と、主催者端末121と、招待者端末131と、カード会社サーバ141と、を有する。
式場サーバ111は、支払支援装置の一例であり、イベントにおける各人の出席の予定や支払金額を管理する。式場サーバ111は、パーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータ装置によって実現することができる。式場サーバ111は、CPU(Central Processing Unit)やメモリやインタフェースなどを有する。また、式場サーバ111は、主催者情報DB(Database)115と、招待者情報DB116と、を有する。主催者情報DB115および招待者情報DB116の記憶内容については、図3Aおよび図3Bを用いて後述する。
式場端末112は、結婚式場110のスタッフ等が使用するパーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータ装置であり、一または複数ある。式場端末112は、たとえば、デスクトップ型PC(Personal Computer)、タブレット型PC、ノートPC、スマートフォンなどである。式場端末112は、CPUやメモリやインタフェースなどを有する。
スキャナ113は、たとえば、クレジットカードの情報を読み取るカードリーダや、QRコード(登録商標)などの二次元コードを読み込むバーコードリーダである。スキャナ113は、カードリーダとバーコードリーダとの両方の機能を有するものとするが、いずれか一方の機能を有していればよい。スキャナ113は、接触型や非接触型のいずれの態様でもよい。
主催者端末121は、受取人端末の一例であり、結婚式の主催者120である新郎新婦が使用するコンピュータ装置である。主催者端末121は、たとえば、スマートフォン、タブレット型PC、デスクトップ型PC、ノートPC、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)などである。主催者端末121は、CPUやメモリやインタフェースなどを有する。
招待者端末131は、支払人端末の一例であり、結婚式に招待される招待者130が使用するコンピュータ装置である。招待者端末131は、たとえば、スマートフォン、タブレット型PC、デスクトップ型PC、ノートPC、携帯電話機、PHSなどである。招待者端末131は、CPUやメモリやインタフェースなどを有する。招待者130は、それぞれクレジットカードを有する。
カード会社サーバ141は、カード会社140のサーバであり、クレジットカードの所有者毎の与信取引を管理するパーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータ装置である。カード会社サーバ141は、CPUやメモリやインタフェースなどを有する。
支払支援システム100において、式場サーバ111と、式場端末112と、スキャナ113と、主催者端末121と、招待者端末131と、カード会社サーバ141とは、有線または無線のネットワーク150を介して接続される。ネットワーク150は、たとえば、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
式場サーバ111には、この発明にかかる支払支援プログラムがインストールされている。式場サーバ111は、式場端末112、主催者端末121および招待者端末131からの各種要求に応じた処理をおこない、式場端末112、主催者端末121および招待者端末131に対して処理結果を出力する。なお、この発明にかかる支払支援装置は、イベント会場に配置される式場サーバ111によって実現されるが、これに限らず、たとえば、イベントを提供する外部の企業等が管理する、外部のサーバによって実現されることとしてもよい。
式場端末112、主催者端末121および招待者端末131には、式場サーバ111が提供する各種の情報を閲覧するブラウザがインストールされている。式場端末112、主催者端末121および招待者端末131は、式場サーバ111と通信をおこない、ブラウザの機能によって、式場サーバ111が提供する情報を出力する。また、式場端末112、主催者端末121および招待者端末131は、式場サーバ111と通信をおこない、操作入力に応じた情報を式場サーバ111に出力する。
式場端末112、主催者端末121および招待者端末131は、ディスプレイに文字や画像を表示することによって情報を出力する。また、式場端末112、主催者端末121および招待者端末131は、スピーカから音声を出力することによって情報を出力することも可能である。
なお、スキャナ113は、通信機能を有し、読み取った内容を、ネットワーク150を介して直接、式場サーバ111に送信することとしてもよい。また、スキャナ113は、通信機能とともに、ディスプレイを有し、クレジットカード等から読み取った内容をディスプレイに表示させてもよい。この場合、スキャナ113は、式場端末112に直接接続されていなくてもよい。
(式場サーバ111およびカード会社サーバ141のハードウエア構成の一例)
つぎに、式場サーバ111およびカード会社サーバ141のハードウエアについて、その具体的な構成の一例を説明する。図2Aは、式場サーバ111およびカード会社サーバ141のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。なお、以下においては、カード会社サーバ141の説明を省略することとし、式場サーバ111について説明することとするが、カード会社サーバ141についても同様の構成である。
図2Aにおいて、式場サーバ111を実現するコンピュータ装置は、CPU211と、メモリ212と、通信IF(Interface)213と、を備える。コンピュータ装置が備える各部211〜213は、バス210によってそれぞれ接続されている。CPU211は、コンピュータ装置の全体の制御をつかさどる。
メモリ212は、ブートプログラムなどの1プログラムや各種のデータベースのデータなどを記憶する。また、メモリ212は、支払支援プログラムや各種データベースの一部のデータなど、支払支援サービスの提供にかかる各種のプログラムやデータを記憶する。
また、メモリ212は、CPU211のワークエリアとして使用される。メモリ212は、たとえば、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)およびHD(Hard Disc)などによって実現することができる。
通信IF213は、ネットワーク150に接続され、コンピュータ装置の内部と、式場端末112、スキャナ113、主催者端末121、招待者端末131、カード会社サーバ141などの外部装置とのインタフェースをつかさどる。具体的には、通信IF213は、コンピュータ装置の内部と外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。
(式場端末112、主催者端末121および招待者端末131のハードウエア構成の一例)
つぎに、式場端末112、主催者端末121および招待者端末131のハードウエア構成の一例を説明する。図2Bは、式場端末112、主催者端末121および招待者端末131のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。なお、ここでは、式場端末112および招待者端末131の説明を省略することとし、主催者端末121について説明することとするが、式場端末112および招待者端末131についても同様の構成である。
図2Bにおいて、主催者端末121は、CPU221と、メモリ222と、出力デバイス223と、入力デバイス224と、通信IF225と、を備える。また、主催者端末121が備える各部221〜225は、バス220によってそれぞれ接続されている。
CPU221は、主催者端末121の全体の制御をつかさどる。CPU221は、メモリ222が記憶する各種のプログラムやデータを用いて、主催者端末121の全体の制御をつかさどる。メモリ222は、ハードディスクやフラッシュメモリなどによって実現することができる。
出力デバイス223は、たとえば、ディスプレイ、スピーカ、音声出力端子などを含む。スピーカは、操作内容や、利用者に対する案内情報などを表示する。ディスプレイは、支払支援サービスにかかる各種の操作画面を表示する。ディスプレイは、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
また、スピーカは、音声、アラーム音などを出力する。音声出力端子は、ヘッドフォーンなどを接続する端子であり、スピーカと同様に、音声、アラーム音などを接続されたヘッドフォーンなどに出力する。
入力デバイス224は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。入力デバイス224は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される入力デバイス224は、当該入力デバイス224に対する入力操作に応じた信号をCPU221に対して出力する。
入力デバイス224をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイの表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。タッチパネルは、たとえば抵抗膜方式や静電容量方式、音響パルス認識方式、超音波表面弾性波方式、赤外遮光方式、画像認識方式など公知の各種の方式のものを用いることができる。
また、入力デバイス224は、カメラを含む。カメラは、CPU221によって制御されて撮像対象を撮像し、画像データを生成したり、バーコードやQRコード(登録商標)といった二次元コードを撮影して入力したり、OCR(Optical Character Reader)機能を用いて撮影した文字をデータ化して入力することができる。
また、入力デバイス224は、マイクを含む。マイクは、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。マイクを用いることにより、利用者は、利用者端末装置102を介して、タッチパネルやキーボードを用いる代わりに、文字などの入力をおこなうことができる。
通信IF225は、主催者端末121の内部と、式場サーバ111、式場端末112、スキャナ113、招待者端末131、カード会社サーバ141などの外部装置とのインタフェースをつかさどる。また、通信IF225は、電話回線網に接続され、音声通信に際して用いられることとしてもよい。
そのほか、主催者端末121は、図示は省略するが、スピーカなどを含む通話機能、通信機能など、たとえば、スマートフォンなどの情報処理装置としての機能を備える。また、式場端末112の場合、バス220にスキャナ113が接続される。スキャナ113は、招待者が提示するクレジットカードや二次元コードから、カード番号等のカードの情報を読み取る。
(主催者情報DB115および招待者情報DB116の記憶内容)
つぎに、図3Aおよび図3Bを用いて、図1に示した式場サーバ111が有する主催者情報DB115および招待者情報DB116の記憶内容について説明する。主催者情報DB115および招待者情報DB116は、たとえば、図2Aに示したメモリ212などの記憶部により実現される。
図3Aは、主催者情報DB115の記憶内容の一例を示す説明図である。図3Aにおいて、主催者情報DB115は、式ID(Identification)、日時、場所、主催者氏名、住所、メールアドレス、電話番号、および口座番号のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、主催者情報(たとえば、主催者情報300−1〜300−3)のレコードが記憶される。
式IDは、開催する結婚式毎に付される識別情報を示す。日時は、各結婚式の開催日時を示す。場所は、各結婚式が行われる会場を示す。主催者氏名は、各結婚式の主催者(たとえば、新郎)の氏名を示す。住所は、主催者の住所を示す。メールアドレスは、主催者端末121のメールアドレスを示す。電話番号は、主催者端末121の電話番号を示す。口座番号は、主催者の口座番号を示す。
たとえば、主催者情報300−1は、式ID「A001」、日時「3月20日13時」、場所「3階○場」、主催者氏名「総研総太郎」、住所「東京都…」、メールアドレス「○○@○○.jp」、電話番号「○○○○」、口座番号「○○○○○」を示す。また、式ID「A001」以外の他の結婚式の主催者情報300−2,300−3についても、同様に、主催者情報DB115に記憶される。
主催者情報300は、たとえば、結婚式場のスタッフと主催者とが結婚式の打合せにおいて決定した事項や主催者が申告した事項が入力される。たとえば、主催者情報300は、式場端末112を介して結婚式場のスタッフによって入力されてもよいし、主催者端末121を介して主催者によって入力されてもよい。
図3Bは、招待者情報DB116の記憶内容の一例を示す説明図である。図3Bにおいて、招待者情報DB116は、式ID、招待者氏名、メールアドレス、お車代、参加予定、メッセージ、住所、祝儀の額、カード番号、最終更新日、有効期限、および支払完了、を有する。各フィールドに情報を設定することで、招待者情報(たとえば、招待者情報310−1〜310−5)のレコードが記憶される。
式IDは、結婚式毎に付される識別情報を示し、主催者情報DB115(図3A参照)に記憶される式IDに対応する。招待者氏名は、主催者が結婚式に招待する招待者の氏名を示す。メールアドレスは、招待者のメールアドレスを示す。お車代は、主催者から招待者へ交通費として支払う費用を示す。招待者氏名、メールアドレス、およびお車代については、主催者の申告に基づいて式場端末112または主催者端末121を介して入力される。ただし、招待者氏名およびメールアドレスについては、招待者によって招待者端末131を介して訂正をおこなうことも可能である。
参加予定は、参加または不参加のいずれかを示す。メッセージは、招待者から主催者へのお祝いの言葉を示す。住所は、招待者の住所を示す。祝儀の額は、招待者から主催者への祝儀の金額であり、与信取引により支払われる所望の金額を示す。招待者情報DB116に記憶される祝儀の額は、式場サーバ111がカード会社サーバ141に対して、後述するオーソリ予約をおこなうことによって確定する。
カード番号は、祝儀の支払を与信取引によっておこなう際のクレジットカードの識別番号を示す。参加予定、メッセージ、住所、祝儀の額、およびカード番号は、招待者によって招待者端末131を介して入力される。なお、住所については、招待者が直接入力することに限らず、たとえば、カード番号を入力することにより、カードの情報から特定される住所を、カード会社サーバ141から受信して入力してもよい。
招待者による参加予定やメッセージの入力があると、主催者端末121に通知され、主催者は、招待者毎の参加予定やメッセージを閲覧することが可能である。主催者は、主催者端末121から、招待者氏名、メールアドレス、お車代、参加予定、メッセージ、住所、および最終更新日については、いつでも閲覧することが可能である。一方で、主催者は、祝儀の額とカード番号については、閲覧不可能である。ただし、祝儀の額については支払が完了すると閲覧可能となる。
最終更新日は、参加予定やメッセージや祝儀の額について、招待者が最後に更新した日を示し、招待者が更新すると、式場サーバ111により自動的に更新される。有効期限は、与信取引が可能な任意の有効期限を示し、たとえば、結婚式終了後10日までを示す。有効期限は、結婚式場やカード会社や主催者で任意の期限を設定することが可能である。
支払完了は、支払が完了したか否かを示し、支払が完了すると、式場サーバ111によって「完了」に書き換える。たとえば、結婚式当日の所定時間内(式開始の1時間以内)に、スキャナ113にカードの情報が入力されることによって支払完了となると、式場サーバ111は、招待者が結婚式に出席したとみなし、その旨を主催者端末121に通知することができる。
支払が完了すると、主催者端末121に通知され、主催者は、招待者の祝儀の額についても閲覧することが可能となる。また、当日の支払であれば、主催者端末121に出席した旨が通知され、主催者は、当日の出席者を確認することができる。なお、カード番号については、支払の完了にかかわらず、主催者が閲覧することは不可能とする。
たとえば、招待者情報310−1は、結婚式に参加する回答を示す。具体的には、招待者情報310−1は、式ID「A001」、招待者氏名「祝山太郎」、メールアドレス「○○@○○.jp」、お車代「¥5000」、参加予定「参加」、メッセージ「おめでとう…」、住所「東京都…」、祝儀の額「¥30000」、カード番号「○○○○」、最終更新日「2月1日」、有効期限「3月30日」、支払完了「Null」を示す。
また、たとえば、招待者情報310−3は、結婚式に参加しない回答を示す。具体的には、招待者情報310−3は、式ID「A001」、招待者氏名「祝本花子」、メールアドレス「○○@○○.jp」、お車代「なし」、参加予定「不参加」、メッセージ「お幸せに…」、住所「埼玉県…」、祝儀の額「¥10000」、カード番号「○○○○」、最終更新日「1月25日」、有効期限「3月30日」、支払完了「完了」を示す。招待者情報310−3において、祝儀の支払が完了しているため、主催者は、祝儀の額について閲覧可能である。
また、たとえば、招待者情報310−4は、結婚式の招待状に対する回答が未回答であることを示す。具体的には、招待者情報310−4は、式ID「A001」、招待者氏名「祝橋三郎」、メールアドレス「○○@○○.jp」、お車代「¥10000」、参加予定「Null」、メッセージ「Null」、住所「千葉県…」、祝儀の額「Null」、カード番号「Null」、最終更新日「Null」、有効期限「Null」、支払完了「Null」を示す。他の招待者情報310−2,5についても、同様に、招待者情報DB116に記憶される。
(支払支援システム100における祝儀の支払がおこなわれる際の手順について)
図4Aは、支払支援システム100における祝儀の支払がおこなわれる際の手順を示す説明図である。以下の説明において示す番号は、図4Aに示す番号に対応する。図4Aにおいて、(1)主催者140は、結婚式場110と契約をおこなって、主催者情報300(図3A参照)や、招待者情報310(図3B参照)における招待者氏名等が入力される。
(2)そして、式場サーバ111において招待者130毎の所定のサイト(出欠や祝儀の額を入力するサイト)を開設する。(3)式場サーバ111から招待者端末131に招待状が送信される。(4)招待者端末131は、招待者130の操作により、所定のサイトにアクセスし、招待者130から受け付けた、結婚式の出欠や、与信取引によって支払う祝儀の額や、クレジットカードの情報を送信する。
(5)式場サーバ111は、招待者端末131から、結婚式の出欠と、与信取引によって支払われる祝儀の額について受信すると、主催者端末121に出欠の予定を送信する。これにより、主催者120は、招待者の出欠を確認することができる。(6)また、式場サーバ111は、祝儀の額についてカード会社140にクレジットカードの利用照会をおこない、(7)照会結果を受信する。ここでは、クレジットカードが利用可能である旨の照会結果が得られたものとする。
(8)そして、結婚式の当日に、たとえば、招待者130がクレジットカードを持参して、スキャナ113(図1参照)にクレジットカードを挿入して支払をおこなうための操作をおこなうと、(9)式場サーバ111から、祝儀の額に相当する売上データがカード会社140に送信される。(10)そして、結婚式場110から主催者120の口座に祝儀が入金される。また、(11)結婚式場110の口座には、カード会社140から祝儀の額に相当する額が入金される。(12)そして、後日、カード会社140から招待者130に祝儀の額の支払いが請求される。
このようにして、支払支援システム100では、主催者120は、招待者130の出欠を確認することができる。また、招待者130は、現金を用意せずに、祝儀を主催者120に支払うことが可能である。
(実施の形態1にかかる支払支援システム100の機能的構成)
図4Bは、実施の形態1にかかる支払支援システム100の機能的構成を示す説明図である。図4Bにおいて、支払支援システム100は、式場サーバ111と、式場端末112と、主催者端末121と、招待者端末131と、カード会社サーバ141と、を有する。式場サーバ111は、受信部401と、第1通知部402と、実行部403と、第2通知部404と、送信部405と、生成部406と、第3通知部407と、照会部408と、記憶制御部409と、記憶部410と、を有する。
受信部401と、第1通知部402と、実行部403と、第2通知部404と、送信部405と、生成部406と、第3通知部407と、照会部408と、記憶制御部409と、は、たとえば、式場サーバ111のメモリに記憶されたプログラムをCPUに実行させることにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、たとえば、式場サーバ111のメモリ212などの記憶装置に記憶される。また、記憶部410は、式場サーバ111のメモリ212などの記憶装置によって実現される。
招待者端末131は、受取人が開催するイベントに支払人が参加するか否かの出欠の予定を受け付ける。イベントは、たとえば、結婚式である。受取人は、たとえば、イベントを主催する主催者であり、たとえば、新郎新婦のいずれかである。支払人は、たとえば、招待者である。出欠の予定は、たとえば、招待者が結婚式に出席するか否かの予定である。以下において、受取人を主催者とし、支払人を招待者として説明する。
また、招待者端末131は、イベントにおいて招待者が与信取引によって主催者に支払う所望の金額を受け付ける。与信取引は、たとえば、クレジットカードによる取引である。所望の金額は、結婚式における祝儀の額であり、招待者の意思に基づく任意の金額である。また、招待者端末131は、クレジットカードの番号、有効期限、氏名などを含むカードの情報も受け付ける。また、招待者端末131は、結婚式において新郎新婦に送るメッセージや招待者の住所も受け付ける。
受信部401は、招待者端末131から、招待者端末131が受け付けた受付結果を受信する。受付結果は、招待者が結婚式に参加するか否かの出欠の予定と、招待者が与信取引によって支払う祝儀の金額と、を含む。また、受付結果は、カードの情報やメッセージも含む。受信部401によって受信された受付結果は、たとえば、記憶部410に記憶される。
第1通知部402は、受信部401によって受信された受付結果のうち出欠の予定を、受取人端末である主催者端末121に通知する。また、第1通知部402は、出欠の予定のほかにも、メッセージや招待者の住所を通知する。ただし、第1通知部402は、受信部401によって受信された受付結果のうち祝儀の金額については、与信取引が実行されるまで主催者端末121に通知しないこととする。
また、第1通知部402は、カードの情報については、与信取引が実行された場合でも主催者端末121に通知しない。第1通知部402は、主催者端末121における設定に応じた態様で出欠の予定を通知する。たとえば、第1通知部402は、出欠の予定を、主催者端末121にアラーム等で通知してもよいし、主催者端末121から出欠の予定の閲覧要求があった場合に通知してもよい。
実行部403は、招待者からの与信取引の実行開始の要求に応じて、与信取引を実行する。与信取引の実行とは、クレジットカードによる支払をおこなうことである。第2通知部404は、実行部403により与信取引が実行されることによって主催者が得た祝儀の金額を主催者端末121に通知する。主催者は、たとえば、祝儀の金額が主催者の口座に入金されることにより、祝儀の金額を得る。
第2通知部404は、主催者端末121における設定に応じた態様で、主催者が得た祝儀の金額を通知する。たとえば、実行部403は、主催者が得た祝儀の金額を、アラーム等で通知してもよいし、主催者端末121からの閲覧要求があった場合に通知してもよい。また、第2通知部404は、主催者が得た祝儀の金額を主催者端末121に通知するだけでなく、式場端末112にも通知してもよい。これにより、結婚式場のスタッフも主催者が得た祝儀の金額を把握することができる。
照会部408は、受付結果に含まれる祝儀の金額の支払が可能か否かの与信照会をおこなう。与信照会は、祝儀の額に相当する分のクレジットカードの利用が可能か否か照会であり、たとえば、クレジットカードの月々の利用可能な金額を示す与信枠のうち、祝儀の金額分の空きがあるか否かの照会である。記憶制御部409は、たとえば、照会部408による与信照会の結果に応じて、記憶部410に祝儀の金額を記憶させる。具体的には、記憶制御部409は、祝儀の額に相当する分のクレジットカードの利用が可能な場合に、受付結果に含まれる祝儀の額を記憶部410(図3Bの招待者情報DB116)に記憶させる。
また、記憶部410に記憶された受付結果は、たとえば、結婚式の当日などの所定の期限まで、出欠の予定や、メッセージや、祝儀の額や、カードの情報について、それぞれ変更することが可能であり、招待者からの変更を受け付けると、記憶制御部409が記憶部410の記憶内容を更新する。
また、たとえば、照会部408による照会の結果が利用可能な結果である場合に、式場サーバ111は、カード会社サーバ141に祝儀の金額分を確保させるオーソリ予約をおこなう。一方で、照会部408による照会の結果が利用不可能な結果である場合には、式場サーバ111は、オーソリ予約をおこなわないこととなる。
また、実行部403は、照会部408によって祝儀の金額の支払が可能な与信照会の結果が得られた場合であり、且つ、招待者から与信取引の実行開始の要求があった場合に、与信取引を実行する。具体的には、照会部408によって祝儀の金額の支払が可能な与信照会の結果が得られた場合、記憶制御部409は、記憶部410に祝儀の金額を記憶させる。これにより、照会部408は、記憶部410に記憶された祝儀の金額の与信取引を実行する。
ここで、与信取引の実行について、具体的に説明する。式場サーバ111は、カード会社サーバ141に売上データ(祝儀の額)を送信し、結婚式場110の口座への送金を依頼する。そして、カード会社サーバ141から結婚式場110の口座に、売上データに応じた額が所定の期日に送金される。また、式場サーバ111から主催者の口座へ祝儀の額が入金される。
式場サーバ111から主催者の口座へ祝儀の額が入金される時期は、いつでもよく、カード会社サーバ141から結婚式場110の口座に送金される時期との前後関係を問わない。具体的には、式場サーバ111は、カード会社サーバ141への送金の依頼とともに主催者の口座へ入金してもよいし、所定の期日にまとめて入金してもよいし、カード会社サーバ141から結婚式場110の口座への送金を待って入金してもよい。
一方で、照会部408によって祝儀の金額の支払が可能な与信照会の結果が得られない場合、たとえば、記憶制御部409は、記憶部410に祝儀の金額を記憶させないこととする。これにより、照会部408は、記憶部410に祝儀の金額が記憶されず、与信取引を実行しないこととする。
与信取引の実行開始の要求は、結婚式の会場に設けられる所定の通信装置に入力されたカードの情報を含み所定の通信装置から送信される。所定の通信装置は、たとえば、式場端末112である。ただし、通信機能を有するスキャナを用いる場合、所定の通信装置を、通信機能を有するスキャナとすることも可能である。
たとえば、与信取引の実行開始の要求は、スキャナ113にクレジットカードが挿入されて、式場端末112にカードの情報が入力されることによって、式場端末112から送信される。式場端末112にカードの情報を入力する方法は、スキャナ113にクレジットカードを挿入することとしてもよいし、招待者端末131に表示される二次元コードをスキャナ113にかざすこととしてもよいし、スキャナ113を介さずに、式場端末112が招待者からの操作入力を直接受け付けることとしてもよい。
実行部403は、与信取引の実行開始の要求に応じて、当該要求に含まれるカードの情報に基づいて、記憶部410に記憶された祝儀の金額の与信取引を実行する。具体的には、実行部403は、与信取引の実行開始の要求に含まれるカードの情報に対応する招待者情報310(図3B参照)を参照し、招待者情報310が示す祝儀の金額の与信取引を実行する。第2通知部404は、実行結果を主催者端末121に通知する。
このように、結婚式場において式場端末112にカードの情報が入力されることによって、式場サーバ111は、予め登録された祝儀の額について支払手続を完了させることができるとともに、主催者が得た祝儀の額を主催者端末121に通知することができる。
また、第2通知部404は、実行部403によって式場端末112からの与信取引の実行開始の要求に応じた与信取引が実行されると、招待者がイベントに出席した旨を主催者端末121に通知することとしてもよい。これは、式場端末112から与信取引の実行開始の要求があったということは、招待者が結婚式場に居ること、また、与信取引が実行されたということは、祝儀が支払われたということから、招待者が結婚式に出席したものとみなすことができるためである。
なお、招待者がイベントに出席した旨の通知先は、主催者端末121だけでなく、式場端末112を含めてもよい。また、式場端末112は、カードの情報が入力された場合に、式場端末112自身で、招待者がイベントに出席したと判断し、その旨をディスプレイ等に表示可能としてもよい。これにより、結婚式場のスタッフは、当日の出席者を把握することができる。
生成部406は、カードの情報を符号化したコードを生成する。コードは、QRコードなどの二次元コードであるが、一次元コードでもよい。また、コードは、カードの情報のみならず、招待者情報310(図3B参照)に含まれるカードの情報以外の情報や、式場サーバ111に与信取引を実行させるための指示情報を含んでいてもよい。
第3通知部407は、生成部406によって生成された二次元コードを招待者端末131に通知する。二次元コードは、招待者端末131のディスプレイに表示可能である。招待者が、結婚式場において、スキャナ113に二次元コードをかざすことにより、スキャナ113が二次元コードを読み取ることにより、式場端末112にカードの情報が入力される。式場端末112にカードの情報が入力されると、式場端末112は、カードの情報を含む与信取引の実行開始の要求を式場サーバ111におこなう。与信取引の実行開始の要求があると、実行部403は、与信取引を実行する。
なお、与信取引の実行開始の要求に含む情報は、招待者の氏名やメールアドレスなど招待者情報310(図3B参照)を特定できる情報でもよく、具体的には、カードの情報のうち一部の情報でもよい。たとえば、式場端末112に式IDを予め登録しておき、来場した招待者が式場端末112に氏名を入力すると、式場端末112が、入力された氏名と式IDとを対応付けて、式場サーバ111に対して与信取引の実行開始の要求をおこなってもよい。この場合、実行部403は、式IDと氏名とに対応する招待者情報310(図3B参照)を抽出し、招待者情報310が示す祝儀の金額の与信取引を実行する。
また、招待者は、結婚式に出席せずに、祝儀だけを支払いたいことがある。このため、式場サーバ111は、オーソリ予約が完了すると、直ぐに与信取引を実行することが可能である。具体的に説明すると、与信取引の実行開始の要求は、式場端末112以外の通信装置(たとえば、招待者端末131)からおこなうことも可能である。実行部403は、招待者端末131からの与信取引の実行開始の要求に応じて、与信取引を実行する。これにより、結婚式に出席しない場合は、招待者端末131から与信取引の実行を開始させることができる。
招待者端末131からの与信取引の実行開始の要求に応じて与信取引が実行された場合には、招待者が結婚式場に居ないことが想定され、招待者が結婚式に欠席したものとみなすことができる。このため、第2通知部404は、招待者端末131からの与信取引の実行開始の要求に応じた与信取引が実行されると、招待者が結婚式に欠席した旨を主催者端末121に通知することとしてもよい。
受信部401は、出欠の予定と所望の金額とを受け付ける所定のサイトにおいて、招待者端末131が受け付けた受付結果を受信する。これにより、招待者端末131は、所定のサイトにおいて、招待者の出欠や祝儀の金額の入力を受け付けることができるため、招待者の入力操作を容易化することができる。
また、送信部405は、招待者端末131に、招待者毎に設けられる所定のサイトのアドレス情報を送信する。サイトのアドレス情報は、たとえば、URL(Uniform Resource Locator)である。
受信部401は、送信部405によって送信されたアドレス情報に応じた所定のサイトにおいて、招待者端末131が受け付けた受付結果を受信する。これにより、招待者端末131は、招待者毎の専用のサイトにおいて、招待者の出欠や祝儀の金額の入力を受け付けることができるため、招待者の入力操作を容易化することができる。
(招待者端末131の表示画面例)
図5A〜図5Dは、招待者端末131のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図である。図5Aの表示画面500は、結婚式の招待状の画面を示す。たとえば、式場サーバ111が、主催者端末121からの送信の指示に基づいて、登録されている招待者の招待者端末131に招待状を送信する。具体的には、式場サーバ111が、電子メールによって表示画面500のURLを招待者端末131に送信する。
URLは、招待者毎に異なる。招待者端末131において、招待者の操作により当該URLが示すサイトにアクセスすると、招待者毎の表示画面500が表示される。表示画面500には、招待者を結婚式に招待する旨や、主催者の氏名や、開催日時や、返信ボタン501が表示されている。招待者が返信ボタン501を選択すると、回答を受け付ける表示画面510(図5B参照)や表示画面540(図5D)に移行する。
図5Bの表示画面510は、結婚式に出席する招待者の回答画面を示す。表示画面510には、招待者の氏名と、入力用の欄511〜514と、送信ボタン515とが表示されている。参加欄511は、招待者の参加の可否の入力を受け付ける。金額欄512は、御祝儀の額の入力を受け付ける。入力された金額は、たとえば、結婚式の当日に、主催者の口座に入金される。
御祝儀の額は、支払がクレジットカードによるものであることから1円単位で縁起のよい金額とすることも可能である。番号欄513は、カード番号の入力を受け付ける。メッセージ欄514は、招待者から新郎新婦に向けるお祝いのメッセージの入力を受け付ける。
招待者が送信ボタン515を操作すると、各欄511〜514において受け付けた内容が式場サーバ111に送信され、招待者情報DB116(図3B参照)の、参加予定、メッセージ、住所、祝儀の額、カード番号の各フィールドに記憶される。また、たとえば、招待者が送信ボタン515を選択すると、祝儀の額について与信照会がおこなわれ、祝儀の額に相当する分の利用が可能な場合に、回答の完了を示す表示画面520(図5C参照)に移行する。
図5Cの表示画面520は、回答手続が完了した画面を示す。また、表示画面520には、二次元コード521が表示されている。招待者が当日に二次元コード521をスキャナ113に読み取らせることによって、今回のオーソリ予約の予約内容で与信取引が実行されて、主催者の口座に祝儀(たとえば¥30000)が入金される。また、招待者による回答手続が完了すると、主催者端末121に回答があった旨が通知され、主催者端末121において、御祝儀やカード番号を除く回答結果を閲覧することができる。
図5Dの表示画面540は、結婚式に欠席する招待者の回答画面を示す。表示画面540には、招待者の氏名と、入力用の欄511〜514と、決済ボタン541とが表示されている。表示画面540において参加欄511は、欠席する旨が選択されたことを示す。金額欄512は、招待者によって入力された金額(たとえば¥10000)を示す。番号欄513およびメッセージ欄514は、招待者によって入力された情報を示す。決済ボタン541は、たとえば、参加欄511において、欠席を選択すると、選択可能に表示される。招待者が決済ボタン541を操作すると、祝儀の額について与信照会がおこなわれ、たとえば、決済用の金額を確保することができる場合には与信取引が実行されて、主催者の口座に祝儀(¥10000)が入金される。
(主催者端末121の表示画面例)
図6A〜図6Dは、主催者端末121のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図である。図6Aの表示画面600は、招待者情報の選択画面を示す。表示画面600に表示される招待者氏名は、招待者情報DB116(図3B)に記憶される招待者氏名に対応する。たとえば、主催者が「祝山太郎」を選択したとすると、回答の完了を示す表示画面620(図6B参照)に移行する。また、主催者が「祝本花子」を選択したとすると、回答の完了を示す表示画面640(図6D参照)に移行する。
図6Bの表示画面620は、祝儀の支払が完了する前の回答結果を示す。表示画面620は、参加可否621と、メッセージ622と、最終更新日623と、状態624と、戻るボタン625とを示す。参加可否621は、参加欄511(図5B参照)に入力された内容に対応する。メッセージ622は、メッセージ欄514(図5B参照)に入力された内容に対応する。最終更新日623は、「祝山太郎」が表示画面510において、最後に入力をおこなった日を示す。状態624は、与信取引による支払手続が完了したか否かを示す。主催者が、戻るボタン625を選択したとすると、表示画面600(図6A参照)に移行する。
図6Cの表示画面630は、祝儀の支払が完了した後の回答結果を示す。表示画面630は、参加可否621と、メッセージ622と、最終更新日623と、状態624と、御祝儀631と、戻るボタン625とを示す。御祝儀631は、金額欄512(図5B参照)に入力された金額であり、与信取引が実行されたことを示す。御祝儀631は、与信取引が実行された後に表示される。
図6Dの表示画面640は、結婚式に欠席するものの、祝儀の支払をおこなった場合の回答結果を示す。表示画面640は、参加可否621と、メッセージ622と、最終更新日623と、状態624と、御祝儀631と、戻るボタン625とを示す。参加可否621は、欠席を示し、招待者情報310−3(図3B参照)に記録された内容に対応する。メッセージ622は、招待者情報310−3に記憶された内容に対応する。最終更新日623は、「祝本花子」が最後に入力をおこなった日を示す。状態624は、与信取引による支払手続が完了した旨を示す。御祝儀631は、招待者情報310−3に記憶された金額で与信取引が実行されたことを示す。
(式場端末112の表示画面例)
図7は、式場端末112のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図である。式場端末112は、結婚式の当日にディスプレイやスキャナ113がロビーに配置され、招待者に操作を促すとともに、招待者からの操作を受け付ける。図7の表示画面700は、結婚式の両家の名前と、二次元コードまたはクレジットカードを読み取らせることを催促する旨と、を示す。招待者が、スキャナ113に二次元コードまたはクレジットカードを読み取らせ、式場端末112にカードの情報が入力されると、表示画面710に移行する。
表示画面710は、招待者端末131において招待者が入力した内容(図5B参照)で与信取引を開始することを示す。表示画面710において、招待者が実行ボタン711を選択すると、表示された内容で与信取引の実行が開始され、表示画面720に移行する。表示画面710において、たとえば、招待者が訂正ボタン712を選択すると、金額やカード番号の変更をおこなうことが可能である。
表示画面720は、与信手続が完了した画面を示す。また、表示画面720には、会場の案内や席の案内が表示されている。また、表示画面720には、招待者がお車代を受領できる旨が表示されている。与信手続が完了すると、式場サーバ111は、招待者情報DB116(図3B)の対応する招待者情報310の支払完了のフィールドを「完了」とする。また、式場サーバ111は、主催者端末121に与信手続が完了した旨や出席した旨を通知する。これにより、主催者は、御祝儀を閲覧することができる。また、式場サーバ111は、出席予定の招待者のうち、結婚式の開始前の所定の時刻になっても与信手続を終えていない招待者については、出席していない旨を主催者端末121や式場端末112に通知してもよい。
(実施の形態1にかかる式場サーバ111の主催者による情報の登録処理手順)
図8は、実施の形態1にかかる式場サーバ111の主催者による情報の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、式場サーバ111は、式場端末112や主催者端末121から、登録開始を受け付けたか否かを判断する(ステップS801)。式場サーバ111は、式場端末112や主催者端末121から登録開始を受け付けるまで待つ(ステップS801:No)。
そして、式場サーバ111は、式場端末112や主催者端末121から登録開始を受け付けた場合(ステップS801:Yes)、主催者情報の登録を受け付けるとともに(ステップS802)、招待者情報の登録を受け付ける(ステップS803)。これにより、主催者情報DB115(図3A参照)の主催者情報300が入力され、また、招待者情報DB116(図3B参照)については、式ID、招待者氏名、メールアドレス、およびお車代、の情報が入力される。つぎに、式場サーバ111は、主催者情報および招待者情報の登録が完了したか否かを判断する(ステップS804)。
式場サーバ111は、主催者情報および招待者情報の登録が完了しない場合(ステップS804:No)、ステップS802に移行する。式場サーバ111は、主催者情報および招待者情報の登録が完了した場合(ステップS804:Yes)、招待者毎の案内状のサイトを示すURLを生成する(ステップS805)。そして、式場サーバ111は、式場端末112や主催者端末121から、招待状の送信開始の要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS806)。式場サーバ111は、式場端末112や主催者端末121から、招待状の送信開始の要求を受け付けるまで待つ(ステップS806:No)。
そして、式場サーバ111は、式場端末112や主催者端末121から、招待状の送信開始の要求を受け付けた場合(ステップS806:Yes)、登録した招待者端末131に招待状のサイトを示すURLを送信し(ステップS807)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、招待者端末131では、送信されたURLにアクセスすることにより、図5A〜図5Dに示した表示画面を表示することができる。なお、招待状に対する回答がない招待者に対しては、回答の催促として、当該URLを複数回送信してもよい。
(式場サーバ111の招待者による情報の登録処理および招待状の送信処理の処理手順)
図9は、式場サーバ111がおこなう、招待者情報の登録処理および招待状の送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいて、式場サーバ111は、招待者端末131から招待状に対する回答結果を受信したか否かを判断する(ステップS901)。回答結果は、メッセージ、住所、祝儀の額、およびカード番号を含む。式場サーバ111は、招待者端末131から招待状に対する回答結果を受信するまで待つ(ステップS901:No)。
そして、式場サーバ111は、招待者端末131から招待状に対する回答結果を受信した場合(ステップS901:Yes)、祝儀の入力があるか否かを判断する(ステップS902)。式場サーバ111は、祝儀の入力がない場合(ステップS902:No)、ステップS906に移行する。
式場サーバ111は、祝儀の入力がある場合(ステップS902:Yes)、カード会社サーバ141に与信照会をおこなう(ステップS903)。そして、式場サーバ111は、カード会社サーバ141に対して与信照会をおこなうことにより、クレジットカードの利用が可能であるか否かを判断する(ステップS904)。式場サーバ111は、クレジットカードの利用が不可能である場合(ステップS904:No)、招待者端末131にクレジットカードの利用が不可能な旨を通知し(ステップS905)、ステップS902に移行する。
式場サーバ111は、クレジットカードの利用が可能である場合(ステップS904:Yes)、招待者情報DB116に(図3B参照)、招待者端末131からの回答結果を登録する(ステップS906)。そして、式場サーバ111は、出席についての回答結果が出席予定であるか否かを判断する(ステップS907)。式場サーバ111は、出席についての回答結果が出席予定ではない場合(ステップS907:No)、ステップS910に移行する。なお、出席についての回答結果が出席予定ではない場合に、祝儀の入力を受け付けていたとすると、式場サーバ111は、たとえば、ステップS907:Noの処理の後に、与信取引の実行開始や祝儀の入金日を招待者から受け付けることとしてもよい。
式場サーバ111は、出席についての回答結果が出席予定である場合(ステップS907:Yes)、カードの情報を符号化した二次元コードを生成する(ステップS908)。つぎに、式場サーバ111は、招待者端末131に二次元コードを送信する(ステップS909)。そして、式場サーバ111は、主催者端末121に出欠およびメッセージの回答結果を通知し(ステップS910)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。主催者端末121における出欠およびメッセージの回答結果の通知画面は、たとえば、図6A〜図6Dに示した表示画面である。
(与信取引を実行する際の式場サーバ111の処理手順)
図10は、与信取引を実行する際の式場サーバ111の処理手順の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、式場サーバ111は、式場端末112や招待者端末131から与信取引の実行開始の要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS1001)。式場端末112からの与信取引の実行開始の要求は、招待者が提示したクレジットカードや、招待者端末131に表示された二次元コードにより、スキャナ113にカードの情報が入力されて、与信取引の実行開始を示す所定の操作がおこなわれることである。
式場サーバ111は、式場端末112や招待者端末131から与信取引の実行開始の要求を受け付けるまで待つ(ステップS1001:No)。たとえば、式場端末112において与信取引の実行開始の要求を受け付ける画面は、たとえば、図7に示した表示画面である。式場サーバ111は、式場端末112や招待者端末131から与信取引の実行開始の要求を受け付けた場合(ステップS1001:Yes)、売上データ(登録された支払額)をカード会社サーバ141に送信する(ステップS1002)。そして、式場サーバ111は、登録された支払額を、結婚式場から主催者に入金する(ステップS1003)。
つぎに、式場サーバ111は、主催者端末121に、招待者から御祝儀を受領した旨を通知する(ステップS1004)。そして、式場サーバ111は、登録された支払額を、カード会社サーバ141から結婚式場に入金し(ステップS1005)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。なお、入金日は、予め定めた入金日としてもよい。
以上説明したように、実施の形態1にかかる式場サーバ111は、招待者端末131から受信した招待者の出欠の予定を主催者端末121に通知することとした。これにより、主催者は、紙面に印字した送付状を送付しなくても、主催者端末121において、結婚式における招待者毎の出欠を確認することができる。
また、式場サーバ111は、招待者からの要求に応じて実行された与信取引によって主催者が得た祝儀の金額を主催者端末121に通知することとした。これにより、招待者は、結婚式の祝儀を、現金を用いずに支払うことができる。このため、招待者は、新札や祝儀袋を用意しなくても、主催者に祝儀を支払うことができる。
したがって、招待者は、結婚式の当日に、受付において現金を提示せずに済むため、受付手続の簡素化や短縮化を図ることができ、受付手続にかかる負担を軽減することができる。また、結婚式の受付手続において、受付員は、現金を扱わないで済むことから、受付作業の労力の軽減を図ることができるとともに、祝儀の紛失に伴うトラブルを防止することができる。
また、式場サーバ111によれば、受付員による受付手続をおこなわないこととすることも可能となる。このため、結婚式の開始前に受付を用意しなくても、主催者の新郎新婦は、招待者の出席状況や祝儀の金額を把握することができる。したがって、結婚式の受付手続にかかる負担を軽減することができる。また、結婚式場では、実施の形態1にかかる支払支援システムによるサービスの提供を宣伝することができ、結婚式場の宣伝広告活動をおこなうことができる。
また、式場サーバ111は、受付結果に含まれる祝儀の金額を記憶しておき、結婚式場に設けられるスキャナ113からの与信取引の実行開始の要求に応じて、記憶した祝儀の金額の与信取引を実行することとした。これにより、招待者は、結婚式場において、当日にクレジットカードによって祝儀の支払手続を完了させることができる。また、主催者は、結婚式の当日に祝儀を得ることができる。
また、式場サーバ111は、スキャナ113からの与信取引の実行開始の要求に応じた与信取引が実行されると、招待者が結婚式に出席した旨を主催者端末121に通知することとした。これにより、主催者は、自ら出欠の確認をおこなわなくても、当日の出席状況を把握することができる。
また、式場サーバ111は、カードの情報を含む与信取引の実行開始の要求があると、当該要求に含まれるカードの情報に基づいて、招待者情報DB116(図3B参照)内の対応する招待者情報310が示す祝儀の金額の与信取引を実行することとした。したがって、招待者は、結婚式の当日に、クレジットカードを持参するだけで、祝儀の支払手続を完了させることができる。
また、式場サーバ111は、カードの情報を符号化した二次元コードを招待者端末131の表示画面からスキャナ113に読み取らせて得られたカードの情報に基づいて、招待者情報310(図3B参照)が示す祝儀の金額の与信取引を実行することとした。したがって、招待者は、結婚式の当日に、招待者端末131を持参するだけで、祝儀の支払手続きを完了させることができる。
また、式場サーバ111は、招待者端末131からの与信取引の実行開始の要求に応じて、与信取引を実行することもできる。これにより、招待者は、結婚式に出席できない場合でも、祝儀を支払うことができる。
また、式場サーバ111は、出欠の予定と所望の金額とを受け付ける所定のサイトにおいて招待者端末131が受け付けた受付結果を受信する。これにより、招待者は、所定のサイトにおいて、招待者の出欠や祝儀の金額を入力することができるため、招待者の入力操作を容易化することができる。
また、式場サーバ111は、招待者毎の所定のサイトにおいて招待者端末131が受け付けた受付結果を受信する。これにより、招待者は、招待者毎の専用のサイトにおいて、招待者の出欠や祝儀の金額を入力することができるため、招待者の入力操作を容易化することができる。
また、式場サーバ111によれば、受付結果に含まれる祝儀の金額の支払が可能か否かの与信照会をおこない、祝儀の金額の支払が可能な与信照会の結果が得られた場合に、オーソリ予約をおこなって、結婚式の当日に、招待者からの祝儀を与信取引によって支払うことができる。
また、お車代については、たとえば、クレジットカードのポイントにより、お車代に相当する分のポイントを、カード会社サーバ141から招待者のクレジットカードに付与してもよい。また、お車代については、カード会社サーバ141から、招待者にクレジットカードの支払の返済を請求する際に、招待者に支払うお車代の金額と、返済される祝儀の金額との差額分を請求することとしてもよい。また、お車代については、カード会社サーバ141において招待者の口座番号が分かっている場合には、主催者や結婚式場から、招待者の口座に入金することとしてもよい。
なお、実施の形態1では、支払支援装置として、結婚式における出欠の確認と祝儀の支払をおこなう式場サーバ111に適用した場合について、これに限らず、支払人が支払う所望の金額と支払人の出欠とを管理するサーバに適用することもできる。たとえば、募金や寄付などのイベントに用いられるサーバに適用することができる。
具体的には、募金のイベントに用いられるサーバは、支払人端末から募金活動の出欠の予定と募金の金額を受信すると、出欠の予定については、受取人であるイベントの主催者の受取人端末に通知し、支払人からの要求に応じた与信取引により募金の支払が実行されると、募金の金額を受取人端末に通知することとしてもよい。このように、この発明にかかる支払支援装置は、募金や寄付などのイベントに用いることも可能である。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2について説明する。実施の形態1では、この発明にかかる支払支援方法等を、結婚式に適用する場合について説明したが、実施の形態2では、葬式に適用する場合について説明する。実施の形態2において、実施の形態1で説明した箇所と同一箇所については、同一符号を付して説明を省略する。
(実施の形態2にかかる支払支援システム1100のシステム構成)
図11は、実施の形態2にかかる支払支援システム1100のシステム構成例を示す説明図である。図11において、支払支援システム1100は、式場サーバ111と、式場端末112と、主催者端末121と、参列者端末1131と、カード会社サーバ141と、を有する。
式場サーバ111は、主催者情報DB115と、参列者情報DB1116と、を有する。参列者情報DB1116の記憶内容については、図12を用いて後述する。
式場端末112は、葬儀場1110のスタッフ等が使用するパーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータ装置であり、一または複数ある。参列者端末1131は、葬式に参列する参列者1130が使用するコンピュータ装置であり、実施の形態1に示した招待者端末131と同様の機能を有する。
(参列者情報DB1116の記憶内容)
つぎに、図12を用いて、図11に示した式場サーバ111が有する参列者情報DB1116の記憶内容について説明する。参列者情報DB1116は、たとえば、図2Aに示したメモリ212などの記憶部により実現される。なお、実施の形態2において、主催者情報DB115(図3A)については、実施の形態1と同様の構成であり、主催者や日時等に応じて主催者情報300の入力内容が異なるのみである。
図12は、参列者情報DB1116の記憶内容の一例を示す説明図である。図12において、参列者情報DB1116は、式ID、参列者氏名、メールアドレス、参加予定、メッセージ、住所、香典の額、カード番号、最終更新日、有効期限、および支払完了、を有する。各フィールドに情報を設定することで、参列者情報(たとえば、参列者情報1200−1〜1200−3)のレコードが記憶される。
式IDは、葬式毎に付される識別情報を示す。参列者氏名は、葬式に参列する参列者の氏名を示す。また、参列者氏名は、葬式には参列しないものの、香典を納める人を含む。メールアドレスは、参列者端末1131のメールアドレスを示す。
参加予定は、通夜、告別式、火葬、のそれぞれについての、参加または不参加を示す。メッセージは、参列者から主催者へのお悔やみの言葉を示す。住所は、参列者の住所を示す。香典の額は、参列者から主催者へ与信取引により支払われる所望の金額を示す。カード番号は、香典の支払を与信取引によっておこなう際のクレジットカードの識別番号を示す。
参列者氏名、メールアドレス、参加予定、メッセージ、住所、香典の額、およびカード番号は、参列者によって参列者端末1131を介して入力される。なお、住所については、参列者が直接入力することに限らず、たとえば、カード番号を入力することにより、カードの情報に紐付いてカード会社サーバ141に登録されている住所を、カード会社サーバ141から受信して入力してもよい。
参列者による参加予定やメッセージの入力があると、主催者端末121に通知され、主催者は、参列者毎の参加予定やメッセージを閲覧することが可能である。主催者は、主催者端末121から、参列者氏名、メールアドレス、参加予定、メッセージ、住所、および最終更新日については、いつでも閲覧することが可能である。一方で、主催者は、香典の額とカード番号については、閲覧不可能である。ただし、香典の額については支払が完了すると閲覧可能となる。
最終更新日は、参加予定やメッセージや香典の額について、参列者が最後に更新した日を示し、参列者が更新すると、式場サーバ111により自動的に更新される。有効期限は、与信取引が可能な任意の有効期限を示し、たとえば、葬式終了後10日までを示す。有効期限は、葬儀場やカード会社や主催者で任意の期限を設定することが可能である。支払が完了すると、主催者端末121に通知され、主催者は、参列者の香典の額についても閲覧することが可能となる。なお、カード番号については、支払の完了にかかわらず、主催者が閲覧することは不可能とする。
たとえば、参列者情報1200−1は、通夜のみに参加する回答を示す。具体的には、参列者情報1200−1は、式ID「B001」、参列者氏名「喪服太郎」、メールアドレス「○○@○○.jp」、参加予定「通夜に参加」、メッセージ「お悔やみ…」、住所「東京都…」、香典の額「¥5000」、カード番号「○○○○」、最終更新日「3月2日」、有効期限「3月12日」、支払完了「Null」を示す。
また、たとえば、参列者情報1200−3は、通夜、告別式、火葬のいずれにも参加しない回答を示す。具体的には、参列者情報1200−3は、式ID「B001」、参列者氏名「喪本花子」、メールアドレス「○○@○○.jp」、参加予定「すべてに不参加」、メッセージ「この度は…」、住所「埼玉県…」、香典の額「¥3000」、カード番号「○○○○」、最終更新日「3月2日」、有効期限「3月12日」、支払完了「完了」を示す。参列者情報1200−3において、香典の支払が完了しているため、主催者は、香典の額について閲覧可能である。
(支払支援システム1100における香典の支払がおこなわれる際の手順について)
図13Aは、支払支援システム1100における香典の支払がおこなわれる際の手順を示す説明図である。以下の説明において示す番号は、図13Aに示す番号に対応する。図13Aにおいて、(1)主催者120は、葬儀場1110と契約をおこなって、主催者情報300(図3A参照)が入力される。
(2)そして、式場サーバ111において、葬式用の主催者に応じた所定のサイト(出欠や香典の額を入力するサイト)を開設する。(3)そして、式場サーバ111から主催者端末121に所定のサイトのURLが送信される。(4)主催者120は、主催者端末121を用いて、近しい間柄の参列者1130の参列者端末1131にURLを連絡する。(5)これを受けた参列者1130は、他の参列者1130にURLを連絡する。
(6)参列者端末1131は、それぞれ各参列者1130の操作により、所定のサイトにアクセスし、各参列者1130から受け付けた、葬式の出欠や、与信取引によって支払う香典の額や、クレジットカードの情報を送信する。(7)式場サーバ111は、参列者端末1131から、葬式の出欠と、与信取引によって支払われる香典の額について受信すると、主催者端末121に出欠の予定を送信する。これにより、主催者120は、参列者の出欠を確認することができる。
(8)また、式場サーバ111は、香典の額についてカード会社140にクレジットカードの利用照会をおこない、(9)照会結果を受信する。ここでは、クレジットカードが利用可能である旨の照会結果が得られたものとする。(10)そして、葬式の当日に、たとえば、参列者1130がクレジットカードを持参して、スキャナ113(図1参照)にクレジットカードを挿入して支払をおこなうための操作をおこなうと、(11)式場サーバ111から、香典の額に相当する売上データがカード会社140に送信される。
(12)そして、葬儀場1110から主催者120の口座に香典が入金される。また、(13)葬儀場1110の口座には、カード会社140から香典の額に相当する額が入金される。(14)そして、後日、カード会社140から招待者130に香典の額の支払いが請求される。
このようにして、支払支援システム1100では、主催者120は、参列者1130の出欠を確認することができる。また、参列者1130は、現金を用意せずに、香典を主催者120に支払うことが可能である。
(実施の形態2にかかる支払支援システム1100の機能的構成)
図13Bは、実施の形態2にかかる支払支援システム1100の機能的構成を示す説明図である。図13Bにおいて、支払支援システム1100は、式場サーバ111と、式場端末112と、主催者端末121と、参列者端末1131と、カード会社サーバ141と、を有する。式場サーバ111は、詳細については後述するが、送信部405を備えない点で、実施の形態1と異なる。
参列者端末1131は、受取人が開催するイベントに支払人が参加するか否かの出欠の予定を受け付ける。イベントは、たとえば、葬式である。葬式は、通夜、告別式および火葬を含む。受取人は、葬式の主催者であり、たとえば、喪主である。支払人は、たとえば、参列者である。所望の金額は、葬式における香典の額である。また、参列者端末1131は、葬式において喪主に送るメッセージや参列者の住所も受け付ける。参列者端末1131は、イベントにおいて支払人が与信取引によって受取人に支払う所望の金額と、を受け付ける。
受信部401は、参列者端末1131から、参列者が葬式に参加するか否かの出欠の予定と、参列者が与信取引によって支払う香典の金額と、を含む受付結果を受信する。受信部401によって受信された受付結果は、記憶部410に記憶される。記憶部410に記憶された受付結果は、参列者によって更新可能であり、たとえば、葬式の当日などの所定の期限まで、出欠の予定や、メッセージや、香典の額について、それぞれ変更することが可能である。
第1通知部402は、受信部401によって受信された受付結果のうち出欠の予定を、受取人端末である主催者端末121に通知する。ただし、第1通知部402は、受信部401によって受信された受付結果のうち香典の金額については、与信取引が実行されるまで主催者端末121に通知しないこととする。
第2通知部404は、実行部403により与信取引が実行されることによって主催者が得た香典の金額を主催者端末121に通知する。主催者は、たとえば、香典の金額が主催者の口座に入金されることにより、香典の金額を得る。また、第2通知部404は、香典の金額を主催者端末121に通知するのみならず、式場端末112にも通知してもよい。これにより、葬儀場のスタッフも主催者が得た香典の金額を把握することができる。
照会部408は、受付結果に含まれる香典の金額の支払が可能か否かの与信照会をおこなう。記憶制御部409は、たとえば、照会部408による与信照会の結果に応じて、記憶部410に香典の金額を記憶させる。具体的には、記憶制御部409は、香典の額に相当する分の利用が可能な場合に、受付結果に含まれる香典の額を記憶部410(図12の参列者情報DB1116)に記憶させる。
実行部403は、葬式の会場に設けられるスキャナ113を介して式場端末112にカードの情報が入力されて、与信取引の実行開始の要求を受信すると、記憶部410に記憶される、参列者情報1200を抽出し、参列者情報1200が示す香典の金額の与信取引を実行する。具体的には、実行部403は、当該要求に含まれるカードの情報に基づいて、記憶部410に記憶された香典の金額の与信取引を実行する。
これにより、葬儀場において参列者がスキャナ113を介して式場端末112にカードの情報が入力されることによって、式場サーバ111は、予め登録された香典の額について支払手続を完了させることができるとともに、主催者が得た香典の金額を主催者端末121に通知することができる。
また、葬式には出席せずに、香典だけを支払いたいことがある。このため、式場サーバ111は、オーソリ予約が完了すると、直ぐに与信取引を実行することも可能である。具体的に説明すると、与信取引の実行開始の要求は、式場端末112以外の通信装置(たとえば、参列者端末1131)からおこなうことも可能である。実行部403は、参列者端末1131からの与信取引の実行開始の要求に応じて、与信取引を実行する。これにより、葬式に出席しない場合は、参列者端末1131から与信取引の実行を開始させることができる。
また、葬式においては、結婚式のように、参列者に招待状を送ることはしないため、主催者の申告に基づいて参列者氏名や参列者端末1131のアドレス情報を記憶するといったことはおこなわない。葬式の場合、たとえば、主催者が友人や知人等に、所定のサイトのアドレス情報を通知し、友人や知人等を介して、各参列者に、所定のアドレス情報が通知される。このため、実施の形態1とは異なり、実施の形態2では、参列者端末1131に所定のサイトのアドレス情報を送信する送信部405(図4B参照)を備えないこととする。
また、葬式の場合、参列者毎に専用のサイトを用意せずに、参列者に共通のサイトにおいて、参列者から、出欠の予定と香典の金額とを受け付ける。ただし、参列者が所定のサイトにアクセスして、参列者氏名、メールアドレス、出欠の予定、香典の金額、カード番号等を入力することにより、参列者毎の情報(図12の参列者情報1200)が登録される。
(参列者端末1131の表示画面例)
図14Aおよび図14Bは、参列者端末1131のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図である。図14Aの表示画面1400は、訃報の案内の画面を示す。訃報の案内は、式場サーバ111において、葬儀場のスタッフや主催者(喪主)によって作成される。作成された案内のサイトの情報(URL)は、たとえば、喪主の知人等にメールで送信され、当該知人から、さらにメール等で他の参列者の参列者端末1131に送信される。
参列者端末1131において、参列者の操作により当該URLが示すサイトにアクセスすると、表示画面1400が表示される。表示画面1400には、故人に関することや、葬式の開催日時や、回答ボタン1401が表示されている。参列者が回答ボタン1401を選択すると、回答を受け付ける表示画面1410(図14B参照)に移行する。
図14Bの表示画面1410は、訃報の案内に対する回答の画面を示す。表示画面1410には、入力用の欄1411〜1416と、送信ボタン1417とが表示されている。氏名欄1411は、参列者の氏名の入力を受け付ける。メールアドレス欄は、参列者端末1131のメールアドレスの入力を受け付ける。参加欄1413は、通夜、告別式、火葬、のいずれに参加するかの可否の入力を受け付ける。
金額欄1414は、参列者から香典の額の入力を受け付ける。入力された金額は、たとえば、葬式の当日に与信取引により、主催者の口座に入金される。たとえば、通夜の場合、通夜の当日に主催者の口座に入金可能であり、告別式の場合、告別式の当日に主催者の口座に入金可能である。番号欄1415は、カード番号の入力を受け付ける。メッセージ欄1416は、参列者から故人や喪主に向けるメッセージの入力を受け付ける。
参列者が送信ボタン1417を操作すると、各欄1411〜1416において受け付けた内容が式場サーバ111に送信され、参列者情報DB1116(図12参照)の、参列者氏名、メールアドレス、参加予定、メッセージ、住所、香典の額、カード番号の各フィールドに記憶される。参列者が送信ボタン1417を操作すると、回答の完了を示す表示画面(たとえば、図5Cの表示画面520相当)が表示される。なお、実施の形態2では、図5C〜図7に示した各表示画面例については、説明を省略するが、各表示画面例に対応する表示画面が、葬式に応じた内容で表示される。
(実施の形態2にかかる式場サーバ111の主催者による情報の登録処理および訃報の送信処理の処理手順)
図15は、実施の形態2にかかる式場サーバ111がおこなう、主催者情報の登録処理および訃報の送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、式場サーバ111は、式場端末112や主催者端末121から、登録開始を受け付けたか否かを判断する(ステップS1501)。式場サーバ111は、式場端末112や主催者端末121から登録開始を受け付けるまで待つ(ステップS1501:No)。
そして、式場サーバ111は、式場端末112や主催者端末121から登録開始を受け付けた場合(ステップS1501:Yes)、主催者情報の登録を受け付ける(ステップS1502)。これにより、主催者情報DB115(図3A参照)の主催者情報300が入力される。つぎに、式場サーバ111は、主催者情報の登録が完了したか否かを判断する(ステップS1503)。
式場サーバ111は、主催者情報の登録が完了しない場合(ステップS1503:No)、ステップS1502に移行する。式場サーバ111は、主催者情報の登録が完了した場合(ステップS1503:Yes)、訃報の案内のサイトを示すURLを生成する(ステップS1504)。このURLは、主催者が電子メールで知人の参列者端末1131に送信され、知人を介して他の参列者端末1131にも送信される。
そして、式場サーバ111は、参列者端末1131から葬儀の案内の送信要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS1505)。式場サーバ111は、参列者端末1131から葬儀の案内の送信要求を受け付けるまで待つ(ステップS1505:No)。
そして、式場サーバ111は、参列者端末1131から葬儀の案内の送信要求を受け付けた場合(ステップS1505:Yes)、参列者端末1131に葬儀の案内を送信し(ステップS1506)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。招待者端末131に表示される葬儀の案内は、たとえば、図14A、図14Bに示した表示画面である。
以上説明したように、実施の形態2にかかる式場サーバ111によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。たとえば、式場サーバ111は、参列者端末1131から受信した参列者の出欠の予定を主催者端末121に通知することとした。これにより、主催者は、主催者端末121において、葬式における参列者数を予め把握することができる。具体的には、主催者は、主催者端末121において、通夜、告別式、火葬毎に、参列者数を予め把握することができる。したがって、主催者は、参列者数に応じて、葬儀場内のスペースの確保や飲食物等を用意することができるため、葬式を円滑におこなうことができる。
また、式場サーバ111は、参列者からの要求に応じて実行された与信取引によって主催者が得た香典の金額を主催者端末121に通知することとした。これにより、参列者は、葬式の香典をクレジットカードによって支払うことができる。このため、参列者は、香典用の現金や香典袋を用意しなくても、主催者に香典を支払うことができる。したがって、参列者は、お通夜や告別式などの葬式の当日に、受付において現金を提示せずに済むため、記名等の受付手続を簡素化することができ、受付手続にかかる負担を軽減することができる。また、葬式の受付手続において、受付員は、現金を扱わないで済むことから、現金の管理に労力を費やさなくて済み、また、香典の紛失に伴うトラブルを防止することができる。
また、実施の形態2にかかる式場サーバ111によれば、受付員による受付手続をおこなわないこととすることも可能となる。このため、主催者の喪主にとっては、唐突な葬式において受付員の選定や受付員へのお礼をおこなわなくても、参列者の出席記憶や香典の金額を把握することができる。したがって、葬式の受付手続にかかる負担を軽減することができる。
また、実施の形態2にかかる式場サーバ111は、受付結果に含まれる香典の金額を記憶しておき、葬儀場に設けられるスキャナ113からの与信取引の実行開始の要求に応じて、記憶した香典の金額の与信取引を実行することとした。これにより、参列者は、葬儀場において、当日にクレジットカードによって香典の支払手続を完了させることができる。また、主催者は、葬式の当日に香典を得ることができる。
また、実施の形態2にかかる式場サーバ111によれば、葬式に参列せずに、香典だけを支払いたい場合に、参列者に香典を託すといったことをおこなわなくても、与信取引によって香典を支払うことができる。また、香典が少額の場合に、取りまとめてグループで香典を支払うといったことをおこなわなくても、支払手続が簡単であるため、支払人は、個人毎に低額の場合であっても香典を容易に支払うことが可能となる。
また、実施形態1、2にかかる式場サーバ111は、カード会社140に売上データを送信することとしたが、これに限らず、支払人が指定した銀行口座を管理する銀行(不図示)に売上データを送信することとしてもよい。この場合、与信取引の実行とは、銀行キャッシュカードによる支払をおこなうことである。
また、実施形態1、2では、結婚式や葬式のイベントに式場サーバ111を適用した場合について説明したが、これに限らず、同窓会、同期会、地域・機関・諸団体への寄付パーティーなど、出欠の予定を予め登録し、当日に参加して支払をおこなったり、後日に支払をおこなったりする各種イベントに式場サーバ111を適用することも可能である。
なお、実施の形態1,2で説明した支払支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。支払支援プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM(Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶され、コンピュータによって記憶媒体から読み出されることによって実行される。また、支払支援プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。