JP6917128B2 - 床用処理剤組成物 - Google Patents

床用処理剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6917128B2
JP6917128B2 JP2016165001A JP2016165001A JP6917128B2 JP 6917128 B2 JP6917128 B2 JP 6917128B2 JP 2016165001 A JP2016165001 A JP 2016165001A JP 2016165001 A JP2016165001 A JP 2016165001A JP 6917128 B2 JP6917128 B2 JP 6917128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
mass
floor
mosquito repellent
still
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016165001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018030816A (ja
Inventor
佳弘 蓬田
佳弘 蓬田
亮太 小泉
亮太 小泉
喬雄 仲川
喬雄 仲川
将士 吉川
将士 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2016165001A priority Critical patent/JP6917128B2/ja
Publication of JP2018030816A publication Critical patent/JP2018030816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6917128B2 publication Critical patent/JP6917128B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

本発明は、床用処理剤組成物及び昆虫忌避方法に関する。
多くの吸血性の昆虫は、人や動物に病原体を媒介して感染症を引き起こしたり、皮膚の炎症を引き起こす。特に、蚊は、デング熱、黄熱病、脳炎、マラリアなど人に深刻な疾病を媒介しているため、衛生学的に非常に有害な昆虫である。
近年、斯かる昆虫が有する化学受容システムに変化を与えて昆虫の認知感覚を無力化することにより、当該昆虫を忌避する手段が考案され、N,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド(DEET)や、p−メンタン−3,8−ジオール(PMD)といった嗅覚受容体に作用する物質が忌避剤として用いられている。しかし、DEETには不愉快なにおいがあり、また皮膚浸透力が高いことから幼児や敏感性皮膚の人に対しては使用が制限され、また持続時間も2〜3時間であると云う問題がある。
一方、特許文献1には、蚊忌避効果のある天然精油、香料もしくはこれらの関連物質からなる成分、リグニンスルホン酸又はその塩からなる成分及び洗浄成分を含有する洗浄剤組成物が開示されている。
特開2001−98295号公報
本発明は、優れた昆虫忌避効果、とりわけ蚊類を忌避する効果を発揮する、床用処理剤組成物及び該組成物を用いた昆虫忌避方法を提供することである。
本発明者は、特定の昆虫忌避剤と界面活性剤とを含有する床用処理剤組成物を床に適用することにより、上記課題を解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記(I)〜(III)群から選ばれる一種以上の昆虫忌避剤と界面活性剤とを含有する、床用処理剤組成物に関するものである。
(I)2−メトキシ−4−プロピルフェノール、2−イソプロピル−4−メチルチアゾール、イソシクロシトラール、9−デセン−1−オール、1−オクテン−3−オール、1−デカノール、2−エチルヘキサン酸エチル、酢酸 トランス−2−ヘキセニル、2−シクロヘキシルプロピオン酸エチル、フェニル酢酸エチル及び2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール
(II)3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセン−1−オン、オクタヒドロ−5−メトキシ−4,7−メタノ−1H−インデン−2−カルボキシアルデヒド、フェノキシアセトアルデヒド、γ−オクタラクトン、9−エチリデン−3−オキサトリシクロ(6.2.1.02,7 )ウンデカン−4−オン、オクタヒドロ−7−メチル−1,4−メタノナフタレン−6(2H)−オン、2,3,3−トリメチル−2H−インデン−1−オン、4−メチル−5−チアゾールエタノール、7−メトキシ−3,7−ジメチルオクタナール、3−メチル−1−フェニル−3−ペンタノール及び2−フェニルプロピオンアルデヒド ジメチルアセタール
(III)1−オクタノール、2,4−ジメチルシクロヘキセ−3−エン−1−メタノール、o−tert−ブチルシクロヘキシル アセテート、2−メチル酪酸、プロピオン酸ベンジル、3−メチル−2−ペンチルシクロペント−2−エン−1−オン、オクタヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1,3−ジエン−1−カルボアルデヒド、6−メチルキノリン、イソ酪酸2−フェニルエチル、3−フェニルプロパナール及び2−メチル−4−フェニルブタン−2−オール
また、本発明は、上記床用処理剤組成物を床表面に適用する、昆虫忌避方法に関する。
本発明の床用処理剤組成物を床に適用することで、高い昆虫忌避効果を得ることができる。
本発明の特定の昆虫忌避剤と界面活性剤とを含有する床用処理剤組成物は、これを床に適用することで、昆虫忌避剤による忌避効果が発揮され、昆虫を効果的に忌避できる。
以下、詳細に記載する。
(床用処理剤組成物)
本発明の床用処理剤に用いられる界面活性剤は、昆虫を忌避する観点から、非イオン界面活性剤及び/又は陰イオン界面活性剤を含むことが好ましく、非イオン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤を共に含むのがより好ましい。
非イオン界面活性剤としては、(A)アルキル基の平均炭素数が8以上、16以下であり、糖の平均縮合度が1以上、2以下であるアルキルグリコシド〔以下、(A)成分という〕、(B)下記一般式(B1)で表される非イオン界面活性剤〔以下、(B)成分という〕
1b−O(C24O)p−H (B1)
〔式中、R1bは炭素数8以上、22以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、pは平均付加モル数を示し、0.1以上、20以下の数である。〕、
等が好ましく挙げられ、その他、炭素数6以上22以下、より好ましくは炭素数10以上14以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキルモノグリセリルエーテル;好ましくは炭素数8以上22以下、より好ましくは炭素数10以上14以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有する脂肪酸モノグリセライド;蔗糖脂肪酸エステル;アミンオキサイド等が挙げられる。
<(A)成分>
本発明で用いる(A)成分としては、アルキル基の炭素数が8以上、16以下、好ましくは14以下であり、糖の平均縮合度が1以上、好ましくは1.1以上、そして、2以下、好ましくは1.8のアルキルグリコシドが挙げられる。
(A)成分としては、下記一般式(A1)で表される化合物が好適である。
1a(OR2axy (A1)
〔式中、R1aは炭素数8以上、16以下の、好ましくは直鎖又は分岐のアルキル基を示し、R2aは炭素数2以上、4以下のアルキレン基を示し、Gは炭素数5又は6の糖に由来する残基を示し、xはその平均値が0以上、5以下となる数を示し、yはその平均値が1以上、2以下となる数を示す。〕
上記一般式(A1)において、R1aで示されるアルキル基としては、配合安定性の観点から、炭素数10以上、16以下のものが好ましい。また、R2aで示されるアルキレン基としては、溶解性の点から炭素数2のものが好ましい。また、Gで示される炭素数5又は6の糖に由来する残基は、使用される単糖類もしくは2糖類以上の糖によってその構造が決定される。Gとしては、単糖類ではグルコース、ガラクトース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノース、フルクトース又はこれらの混合物等に由来する残基が挙げられ、2糖類以上ではマルトース、キシロビオース、イソマルトース、セロビオース、ゲンチビオース、ラクトース、スクロース、ニゲロース、ツラノース、ラフィノース、ゲンチアノース、メンジトース又はこれらの混合物等に由来する残基が挙げられる。これらのうち好ましい原料は、配合安定性の点、及びこれらの入手性及び低コストの点から、単糖類ではグルコース及びフルクトースであり、2糖類以上ではマルトース及びスクロースである。
また、上記一般式(A1)の中のxは、その平均値が0以上、5以下、好ましくは2以下である。xが大きい値となるほど(A1)成分の水溶性が高くなりかつ結晶性が低くなる傾向にある。
また上記一般式(A1)の中のyの平均値が1より大きい場合、つまり(A1)成分が2糖類以上の糖鎖を親水性基とする場合、糖鎖の結合様式が1−2、1−3、1−4、1−6結合又はα−、β−ピラノシド結合もしくはフラノシド結合及びこれらの混合された結合様式である任意の混合物を含むことが可能である。
上記一般式(A1)中のyは、その平均値が1以上、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.2以上、そして、2以下、好ましくは1.8以下、より好ましくは1.6以下である。このyの値(糖縮合度)は1H−NMRにより測定する。具体的な測定方法としては、特開平8−53696号公報第6頁第10欄26行目〜7頁第11欄15行目を参照する。
<(B)成分>
本発明の(B)成分は、下記一般式(B1)で表される非イオン界面活性剤である。(B)成分は洗浄力向上効果のみならず、処理剤組成物の配合安定性の向上に効果がある。
1b−O(C24O)p−H (B1)
〔式中、R1bは炭素数8以上、22以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、pは平均付加モル数を示し、0.1以上、20以下の数である。〕
一般式(B1)中、R1bは、洗浄力の観点から、炭素数8以上、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして、22以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下である。好ましくは分岐鎖のアルキル基である。本発明では、分岐鎖のアルキル基は、第2級アルキル基、直鎖型第2級アルキル基を含める。2級アルキル基は、R1b−Oの酸素原子と結合する炭素原子が2級炭素原子であるアルキル基である。
一般式(B1)中、pは、洗浄力の観点から、0.1以上、好ましくは1以上、より好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは4以上、より更に好ましくは5以上、そして、20以下、好ましくは15以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは7以下の数である。
(B)成分の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えばR1b−OHで示される、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を有するアルコール、好ましくは第2級アルコール、より好ましくは直鎖型第2級アルコールにエチレンオキシドを所定量付加して製造される。エチレンオキシドの付加反応は触媒が必要でありNaOH、KOHなどの水酸化アルカリを用いることができる。また、特開平8−323200号公報に記載の酸化マグネシウムを主成分とする触媒を用いることができる。前者は付加モル数分布が比較的広いポリオキシエチレンアルキルエーテルを得ることができ、後者は比較的狭い付加モル数分布を有する化合物を得ることができる。また、特開平10−158384号公報に開示されているようにアルカリ触媒と金属酸化物触媒を併用することにより、付加モル数分布を制御することもできる。
非イオン界面活性剤としては、上記(A)成分と(B)成分を共に含むのが好ましい。
陰イオン界面活性剤[以下、(C)成分ともいう]としては、特に限定されるものではないが、ポリオキシアルキレン基を有する陰イオン界面活性剤が挙げられる。例えばポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンジアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンモノアルケニルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンジアルケニルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンモノフェニルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンジフェニルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル酢酸塩等が挙げられる。
(C)成分としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩及びポリオキシアルキレンアルケニルエーテル酢酸塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が好ましく、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤がより好ましい。
前記陰イオン界面活性剤が有するアルキル又はアルケニル基としては、炭素数4以上、更に8以上、そして、26以下、更に24以下のものが好ましい。また、これらのアルキル又はアルケニル基は直鎖でも分岐でもよいが、直鎖が好ましい。また、前記陰イオン界面活性剤におけるポリオキシアルキレン基としては、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、及びポリオキシブチレン基から選ばれる基が挙げられる。ポリオキシエチレン基及び/又はポリオキシプロピレン基が好ましい。また、ポリオキシアルキレン基の平均付加モル数は1以上、更に1超、そして、20以下、更に10以下が好ましい。
更に、前記陰イオン界面活性剤における塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩が挙げられる。
好ましい(C)成分として、アルキル基の炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして、24以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、オキシエチレン基の平均付加モル数が1以上、好ましくは1.5以上、より好ましくは2以上、そして、10以下、好ましくは7以下、より好ましくは5以下である、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩が挙げられる。
本発明の界面活性剤には、ラウリン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル酢酸ベタイン、ヒドロキシラウリルスルホベタイン、及びラウリン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル−2−ヒドロキシプロピルベタイン等の両性界面活性剤や陽イオン界面活性剤を、本発明を損なわない限り、用いることができる。
界面活性剤としては、洗浄力向上効果、昆虫忌避効果及び昆虫忌避剤配合の観点から、上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分を共に含有するのがより好適である。
<昆虫忌避剤>(以下、(D)成分ともいう)
本発明に用いられる昆虫忌避剤は、下記の下記(I)〜(III)群から選ばれる一種以上を用いる。一種又は二種以上であってもよい。
(I):
2−メトキシ−4−プロピルフェノール、2−イソプロピル−4−メチルチアゾール、イソシクロシトラール、9−デセン−1−オール、1−オクテン−3−オール、1−デカノール、2−エチルヘキサン酸エチル、酢酸 トランス−2−ヘキセニル、2−シクロヘキシルプロピオン酸エチル、フェニル酢酸エチル及び2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール
(II):
3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセン−1−オン、オクタヒドロ−5−メトキシ−4,7−メタノ−1H−インデン−2−カルボキシアルデヒド、フェノキシアセトアルデヒド、γ−オクタラクトン、9−エチリデン−3−オキサトリシクロ(6.2.1.02,7 )ウンデカン−4−オン、オクタヒドロ−7−メチル−1,4−メタノナフタレン−6(2H)−オン、2,3,3−トリメチル−2H−インデン−1−オン、4−メチル−5−チアゾールエタノール、7−メトキシ−3,7−ジメチルオクタナール、3−メチル−1−フェニル−3−ペンタノール及び2−フェニルプロピオンアルデヒド ジメチルアセタール
(III):
1−オクタノール、2,4−ジメチルシクロヘキセ−3−エン−1−メタノール、o−tert−ブチルシクロヘキシル アセテート、2−メチル酪酸、プロピオン酸ベンジル、3−メチル−2−ペンチルシクロペント−2−エン−1−オン、オクタヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1,3−ジエン−1−カルボアルデヒド、6−メチルキノリン、イソ酪酸2−フェニルエチル、3−フェニルプロパナール及び2−メチル−4−フェニルブタン−2−オール
(I)群の昆虫忌避剤は、主に昆虫の二酸化炭素応答抑制作用があり、(II)群の昆虫忌避剤は、主に昆虫の熱受容応答抑制作用があり、(III)群の昆虫忌避剤は、主に蚊の忌避剤として優れ、二酸化炭素応答抑制作用及び/又は熱受容応答抑制作用がある。
(I)〜(III)群から選ばれる昆虫忌避剤は、後記参考例において示すように、一般に入手可能である。中でも、2−メトキシ−4−プロピルフェノール(ジヒドロオイゲノール)、2,4−ジメチルシクロヘキセ−3−エン−1−メタノール(フロラロール)、3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセン−1−オン(グラベノン)、及びオクタヒドロ−7−メチル−1,4−メタノナフタレン−6(2H)−オン(プリカトン)から選ばれる1種以上が忌避効果において好ましい。
本発明において、対象となる昆虫としては、二酸化炭素受容応答システムや熱受容応答システムを備えたものであれば特に限定されず、吸血性又は非吸血性の何れでもよい。例えば、アカイエカ、コガタアカイエカ、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ、シナハマダラカ等の蚊(メス)類、イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ、クロバエ、ニクバエ、タネバエ、タマネギバエ、ミバエ、ショウジョウバエ、チョウバエ、チェチェバエ等のハエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類、ヌカカ類、ユスリカ科等が挙げられ、このうち、蚊類、ハエ類、ブユ類、サシバエ類が好ましい。
後記参考例に示すように、本発明に用いられる昆虫忌避剤は、少なくともヒトスジシマカの二酸化炭素応答を神経レベルで抑制するか、或いは熱受容システムを抑制し、蚊の人体への誘引行動を抑制する。したがって、本発明の化合物は、昆虫、とりわけ蚊忌避剤となり得る。
ここで、「蚊忌避」とは、蚊を対象物へ寄せ付けないこと、或いは蚊が対象物へ寄り付かないことを意味する。
また、「二酸化炭素応答抑制」とは、蚊が有する二酸化炭素受容応答を無力化又は低減化して、二酸化炭素に対する認知感覚を制御し、二酸化炭素源への誘引行動を抑制することを意味する。また、「熱受容応答抑制」或いは「熱受容抑制」とは、蚊が有する熱受容応答を無力化又は低減化して、熱源に対する認知感覚を抑制し、熱源への誘引行動を抑制することを意味する。
尚、昆虫の二酸化炭素応答は、公知の単一感覚毛記録法(Nature 461, 277-281 (10 September 2009))を用いて、電極を感覚毛に刺入後、二酸化炭素刺激に対する神経発火パターンを確認することにより測定することができる。また、熱受容はプレートヒーターのような熱源を配置したケージの中に蚊を放ち、熱源へ誘引された蚊の数を計測することにより測定することができる。
本発明の床用処理剤組成物中、界面活性剤の合計含有量は、洗浄力、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上、昆虫忌避及び拭き残りの低減の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である。
本発明の床用処理剤組成物において、界面活性剤が、非イオン界面活性剤及び/又は陰イオン界面活性剤を含む場合、組成物中の非イオン界面活性剤の含有量は、洗浄力、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、昆虫忌避及び拭き残りの低減の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、よりさらに好ましくは1.5質量%以下である。
また、当該組成物中の陰イオン界面活性の含有量は、洗浄力、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、昆虫忌避及び拭き残りの低減の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、よりさらに好ましくは1.5質量%以下である。
本発明の床用処理剤組成物において、界面活性剤が、非イオン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤を含む場合、当該組成物中の陰イオン界面活性剤/非イオン界面活性剤の質量比は、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.5以上、同様の観点から、好ましくは5以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは1以下である。
本発明の床用処理剤組成物において、非イオン界面活性剤として(A)成分を含有する場合、当該(A)成分は、洗浄力、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.3質量%以上、よりさらに好ましくは0.4質量%以上、そして、昆虫忌避及び拭き残りの低減の観点から、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下、よりさらに好ましくは1.2質量%以下含有する。
また、本発明の床用処理剤組成物において、非イオン界面活性剤として(B)成分を含有する場合、当該(B)成分は、洗浄力、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、より更に好ましくは0.4質量%以上、そして、昆虫忌避及び拭き残りの低減の観点から、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下、より更に好ましくは1.2質量%以下含有する。
本発明の床用処理剤組成物において、陰イオン界面活性剤としてポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩を含有する場合、当該ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩は、洗浄力、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは、0.3質量%以上、よりさらに好ましくは0.4質量%以上、よりさらに好ましくは0.5質量%以上、そして、昆虫忌避及び拭き残りの低減の観点から、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、より更に好ましくは1.5質量%以下含有する。
本発明の床用処理剤組成物において、(A)成分と(B)成分を共に含有する場合、(A)成分に対する(B)成分の質量比(B)/(A)は、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.6以上、さらに好ましくは0.7以上、そして、速乾性の観点から、好ましくは2以下、より好ましくは1.5以下、さらに好ましくは1.2以下である。
また、本発明の床用処理剤組成物において、(A)成分と(C)成分を共に含有する場合、(A)成分に対する(C)成分の質量比(C)/(A)は、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.7以上、さらに好ましくは1以上、そして、速乾性の観点から、好ましくは3以下、より好ましくは2以下、さらに好ましくは1.5以下である。
本発明の床用処理剤組成物において、(A)成分、(B)成分及び(C)成分を共に含有する場合、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の合計量に対する(B)成分の質量比(B)/[(A)+(B)+(C)]は、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上、更に好ましくは0.2以上、そして、配合安定性の観点から、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.6以下、更に好ましくは0.5以下である。
また、この場合において、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の含有量の合計は、洗浄力、昆虫忌避及び昆虫忌避剤を配合する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上、昆虫忌避及び拭き残りの低減の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である。
本発明の床用処理剤組成物は、前記昆虫忌避剤である(D)成分の含有量が、昆虫忌避の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、配合安定性の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。
また、界面活性剤の合計量に対する(D)成分の質量比[(D)成分/界面活性剤の合計量]は、昆虫忌避の観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.5以上、配合安定性の観点から、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは20以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは1以下、更に好ましくは0.8以下である。
界面活性剤量と昆虫忌避剤量との質量比を調整することで、床に適用した際に、水分の蒸発とともに、界面活性剤の濃度上昇に伴って形成される液晶相に忌避剤が取り込まれ、昆虫忌避剤の蒸散を調整することができる。
ここで、界面活性剤として、非イオン界面活性剤を含有する場合には、(D)成分/非イオン界面活性剤の質量比が、昆虫忌避の観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.5以上、配合安定性の観点から、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは20以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは2以下である。
また、界面活性剤として、(A)成分、(B)成分及び(C)成分を共に含有する場合には、(D)成分/[(A)成分、(B)成分及び(C)成分の含有量の合計量]の質量比は、昆虫忌避の観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.5以上、配合安定性の観点から、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは20以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは1以下、更に好ましくは0.8以下である。
本発明の床用処理剤組成物には、その他の成分として、エタノール、プロパノール等の有機溶媒、油性成分、粉体、増粘剤、樹脂、防腐剤、紫外線吸収剤、無機物、香料(上記昆虫忌避剤以外)、色素、消臭剤、精油(上記昆虫忌避剤以外)、キレート剤、薬剤、植物抽出物、シクロデキストリン等の揮散防止用包接化合物、アクリル樹脂、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等のつや出し剤、その他の忌避剤(DEET等)等を配合することができる。
本発明の床用処理剤組成物は、好ましくは水を含有する液体処理剤組成物である。上記成分を水に溶解、分散、乳化させた形態のいずれであってもよい。水は金属成分を除去したイオン交換水や蒸留水、あるいは次亜塩素酸を0.5ppm以上、10ppm以下程度溶解させた次亜塩素酸滅菌水などを使用することができる。水は組成物の残部であり、全体を100質量%とする量で含有される。
組成物中、水の含有量は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、さらに好ましくは93質量%以下、好ましくは99質量%以下、より好ましくは98質量%以下である。
本発明の床用処理剤組成物は、原液のpHが20℃で、好ましくは5以上、より好ましくは6以上、更に好ましくは6.5以上、そして、好ましくは8以下、より好ましくは7.5以下である。このようなpHへの調整は硫酸、塩酸、リン酸、から選ばれる無機酸、クエン酸、りんご酸、マレイン酸、フマール酸、コハク酸、乳酸、グリコール酸から選ばれる有機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機アルカリ剤を用いて行われる。
床に適用する場合のワックスへの影響の観点からpHは8以下が好ましく、必要な酸量が少ないことによる拭き取り後の跡残りの観点や金属製品損傷性の観点からpHは5以上が好ましい。
本発明では、処理剤組成物に緩衝能を持たせることが洗浄力持続性の点から好ましく、上記有機酸、好ましくはクエン酸、及び無機アルカリ剤を併用することが好適である。有機酸はナトリウム塩やカリウム塩の形態で洗浄剤組成物に配合しても差し支えないが、含有量は酸の形態として、洗浄剤組成物中に好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、そして、好ましくは0.02質量%以下、より好ましくは0.015質量%以下である。無機アルカリ剤の含有量は、本発明の処理剤組成物中に好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、そして、好ましくは0.02質量%以下、より好ましくは0.01質量%以下である。
本発明の床用処理剤組成物は、好ましくは床用洗浄剤組成物や床用つや出し組成物として好適であり、更に好ましくは床表面の水拭き用組成物ないし水拭き用物品として好適である。すなわち、玄関、居間、部屋、台所、浴室、トイレといった居住まわり等の床表面等の軽い洗浄と昆虫忌避に好適に用いられる。この場合、本発明の組成物は、泡立ち、ヌルつき、跡残りが生じず、仕上がり性に優れており、また、乾燥も早いため、別途水拭き(二度拭き)する必要がない。
本発明の床用処理剤組成物は、床表面に適用後、昆虫忌避の効果の観点から、別途水拭きを行わずに、前記床表面を乾燥させることが好ましい。また、本発明の床用処理剤組成物を床表面に適用した後、拭き取り洗浄を行ってもよいが、昆虫忌避剤を残留させる観点からは、拭き取り洗浄を行わない方が好ましい。
本発明の床用処理剤組成物は、水で好ましくは2倍以上、更に好ましくは3倍以上、そして、好ましくは200倍以下、更に好ましくは100倍以下に希釈した洗浄液として床表面に適用されることが好ましい。そして、該処理液を床表面に適用した後は、濯ぎを行わずに前記床表面を乾燥させることができる。
尚、ここで適用するとは、床表面を洗浄又はつや出し等と共に床表面に忌避剤を塗布し残存させることを意味する。
床への処理剤組成物の適用量は、床面積1mあたり、好ましくは0.5g以上、より好ましくは1g以上、さらに好ましくは5g以上、そして、好ましくは100g以下、より好ましくは80g以下、本発明の床表面用処理剤組成物を付着させる。
床は、セラミックス(タイル)、プラスチック、木、石、及び金属から選ばれる1種以上の材料から構成される床が挙げられ、セラミックスが好ましい。
また、本発明の床用処理剤組成物又はこれを前記のように希釈した処理液(以下、単に処理液という場合もある)は、基体に含浸させて清掃用物品又はつや出し物品として使用することもできる。本発明の床用処理剤組成物又は処理液を基体に含浸させた清掃用物品は、清掃作業の作業性の観点から好ましい。
床用処理剤組成物又は処理液を含浸させた清掃用物品に用いられる基体としては、可撓性を有し、床用処理剤組成物又は処理液が含浸可能なものであり、使用時に十分な強度を有し、くず等の発生の無いものが用いられる。特に、無荷重下において後述の量の床用処理剤組成物又は処理液を含浸し得る基体を用いることが好ましい。
そのような基体としては、繊維状材料から構成される繊維構造体、例えば、各種紙、不織布、織布若しくは編布が挙げられる。これらの繊維構造体を構成する繊維状材料としては、例えば、セルロース系繊維、変性セルロース系繊維、合成繊維及びこれらの二種以上の混合物等が挙げられる。また、樹脂中に気泡を分散させて得られる多孔質構造体(例えば、スポンジ状構造体)も上記基体として使用できる。
また、本発明の床用処理剤組成物又は処理液を含浸させた清掃用物品を用いて床表面を拭く洗浄方法は、清掃作業の作業性の観点から、床表面の軽い洗浄に好ましい。床用処理剤組成物又は処理液を含浸させた清掃用物品は、基体に予め床用処理剤組成物又は処理液を含浸させてなるもの、あるいは乾燥した基体に床用処理剤組成物又は処理液をスプレー等により使用直前に含浸させてなるもの、の何れでもよい。また、スプレーされた清掃用物品を用いて被清掃面を清掃してもよい。床用処理剤組成物又は処理液を含浸させた清掃用物品は、モップ状の掃除具に装着されて用いられてもよいし、直接手で持って拭き掃除に用いられてもよい。
床用処理剤組成物又は処理液を含浸させた清掃用物品使用時に、別途本発明の床用処理剤組成物又は処理液を、被清掃物又は前記清掃用物品に、噴霧しながら使用してもよい。当該使用方法によって、より広い面積を清掃することができる。
(昆虫忌避方法)
本発明の昆虫忌避方法は、前述の床用処理剤組成物を床に適用させることで、洗浄や、つや出し等とともに昆虫忌避を行うことができる。組成物の床への適用方法は前述のとおりである。即ち、床に適用することで、忌避剤を部屋全体に拡散させることができ、効果的に昆虫忌避することができると考えられる。
床面積あたりの昆虫忌避剤の塗布量は、昆虫忌避の観点から、床面積1mあたり、好ましくは0.01g以上、より好ましくは0.05g以上、さらに好ましくは0.1g以上、そして、好ましくは10g以下、より好ましくは5g以下、更に好ましくは3g以下、更に好ましくは1g以下である。
床面積あたりの昆虫忌避剤の残存量は、昆虫忌避の観点から、床面積1mあたり、好ましくは0.01g以上、より好ましくは0.05g以上、さらに好ましくは0.1g以上、そして、好ましくは10g以下、より好ましくは5g以下、更に好ましくは3g以下、更に好ましくは1g以下である。
上述した実施形態に関し、本発明においては以下の態様が開示される。
<1>下記(I)〜(III)群から選ばれる一種以上の昆虫忌避剤と界面活性剤とを含有する、床用処理剤組成物。
(I)2−メトキシ−4−プロピルフェノール、2−イソプロピル−4−メチルチアゾール、イソシクロシトラール、9−デセン−1−オール、1−オクテン−3−オール、1−デカノール、2−エチルヘキサン酸エチル、酢酸 トランス−2−ヘキセニル、2−シクロヘキシルプロピオン酸エチル、フェニル酢酸エチル及び2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール
(II)3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセン−1−オン、オクタヒドロ−5−メトキシ−4,7−メタノ−1H−インデン−2−カルボキシアルデヒド、フェノキシアセトアルデヒド、γ−オクタラクトン、9−エチリデン−3−オキサトリシクロ(6.2.1.02,7 )ウンデカン−4−オン、オクタヒドロ−7−メチル−1,4−メタノナフタレン−6(2H)−オン、2,3,3−トリメチル−2H−インデン−1−オン、4−メチル−5−チアゾールエタノール、7−メトキシ−3,7−ジメチルオクタナール、3−メチル−1−フェニル−3−ペンタノール及び2−フェニルプロピオンアルデヒド ジメチルアセタール
(III)1−オクタノール、2,4−ジメチルシクロヘキセ−3−エン−1−メタノール、o−tert−ブチルシクロヘキシル アセテート、2−メチル酪酸、プロピオン酸ベンジル、3−メチル−2−ペンチルシクロペント−2−エン−1−オン、オクタヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1,3−ジエン−1−カルボアルデヒド、6−メチルキノリン、イソ酪酸2−フェニルエチル、3−フェニルプロパナール及び2−メチル−4−フェニルブタン−2−オール
<2>昆虫忌避剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である、<1>記載の床用処理剤組成物。
<3>界面活性剤の含有量の合計が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である、<1>又は<2>に記載の床用処理剤組成物。
<4>界面活性剤が、非イオン界面活性剤及び/又は陰イオン界面活性剤を含む、<1>〜<3>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
<5>組成物中の非イオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、よりさらに好ましくは1.5質量%以下である、<4>に記載の床用処理剤組成物。
<6>組成物中の陰イオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、昆虫忌避及び拭き残りの低減の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、よりさらに好ましくは1.5質量%以下である、<4>又は<5>に記載の床用処理剤組成物。
<7>昆虫忌避剤/界面活性剤の質量比が、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.5以上、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは20以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは1以下、更に好ましくは0.8以下である、<1>〜<6>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
<8>昆虫忌避剤/非イオン界面活性剤の質量比が、0.01以上、より好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.5以上、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは20以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは2以下である、<4>〜<7>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
<9>陰イオン界面活性剤が、好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩及びポリオキシアルキレンアルケニルエーテル酢酸塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤であり、より好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩から選ばれる1種以上である、<4>〜<8>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
<10>非イオン界面活性剤が、以下の(A)成分及び/又は(B)成分を含有するものである、<4>〜<9>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
(A)アルキル基の平均炭素数が8以上、16以下であり、糖の平均縮合度が1以上、2以下であるアルキルグリコシド;
(B)下記一般式(B1)で表される非イオン界面活性剤;
1b−O(C24O)p−H (B1)
〔式中、R1bは炭素数8以上、22以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、pは平均付加モル数を示し、0.1以上、20以下の数である。〕
<11>界面活性剤は、以下の(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含むものである、<1>〜<10>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
(A)アルキル基の平均炭素数が8以上、16以下であり、糖の平均縮合度が1以上、2以下であるアルキルグリコシド;
(B)下記一般式(B1)で表される非イオン界面活性剤;
1b−O(C24O)p−H (B1)
〔式中、R1bは炭素数8以上、22以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、pは平均付加モル数を示し、0.1以上、20以下の数である。〕
(C)陰イオン界面活性剤
<12>(A)アルキル基の平均炭素数が8以上、16以下であり、糖の平均縮合度が1以上、2以下であるアルキルグリコシドが、下記一般式(A1)で表される化合物である、<10>又は<11>に記載の床用処理剤組成物。
1a(OR2axy (A1)
〔式中、R1aは炭素数8以上、16以下の、好ましくは直鎖又は分岐のアルキル基を示し、R2aは炭素数2以上、4以下のアルキレン基を示し、Gは炭素数5又は6の糖に由来する残基を示し、xはその平均値が0以上、5以下となる数を示し、yはその平均値が1以上、2以下となる数を示す。〕
<13>組成物中の(A)成分の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.3質量%以上、よりさらに好ましくは0.4質量%以上、そして、昆虫忌避及び拭き残りの低減の観点から、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下、よりさらに好ましくは1.2質量%以下である、<10>〜<12>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
<14>組成物中の(B)成分の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、より更に好ましくは0.4質量%以上、そして、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下、より更に好ましくは1.2質量%以下である、<10>〜<13>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
<15>(A)成分、(B)成分及び(C)成分の合計量に対する(B)成分の質量比(B)/[(A)+(B)+(C)]は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上、更に好ましくは0.2以上、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.6以下、更に好ましくは0.5以下である、<10>〜<14>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
<16>組成物中、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の含有量の合計は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上、昆虫忌避及び拭き残りの低減の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である、<10>〜<15>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
<17>組成物中、昆虫忌避剤/[(A)成分、(B)成分及び(C)成分の含有量の合計量]の質量比は、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.5以上、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは20以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは1以下、更に好ましくは0.8以下である、<10>〜<16>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
<18>床用処理剤組成物が、床用洗浄剤組成物及び/又は床用つや出し組成物である、<1>〜<17>いずれかに記載の床用処理剤組成物。
<19><1>〜<18>の何れかに記載の床用処理剤組成物を床表面に適用する、好ましくは<1>〜<18>の何れかに記載の床用処理剤組成物を水で希釈した後、床表面に適用する、昆虫忌避方法。
<20>上記洗浄液を床表面に適用した後、前記床表面を乾燥させる、<18>又は<19>に記載の昆虫忌避方法。
<21>昆虫が蚊類である、<19>又は<20>に記載の昆虫忌避方法。
<22>床がセラミックである、<19>〜<21>いずれかに記載の昆虫忌避方法。
<23>床への処理剤組成物の適用量が、床面積1mあたり、好ましくは0.5g以上、より好ましくは1g以上、さらに好ましくは5g以上、そして、好ましくは100g以下、より好ましくは80g以下である、<19>〜<22>いずれかに記載の昆虫忌避方法。
<24>床面積あたりの昆虫忌避剤の塗布量が、床面積1mあたり、好ましくは0.01g以上、より好ましくは0.05g以上、さらに好ましくは0.1g以上、そして、好ましくは10g以下、より好ましくは5g以下、更に好ましくは3g以下、更に好ましくは1g以下である、<19>〜<23>いずれかに記載の昆虫忌避方法。
<25>床面積あたりの昆虫忌避剤の残存量が、床面積1mあたり、好ましくは0.01g以上、より好ましくは0.05g以上、さらに好ましくは0.1g以上、そして、好ましくは10g以下、より好ましくは5g以下、更に好ましくは3g以下、更に好ましくは1g以下である、<19>〜<24>いずれかに記載の昆虫忌避方法。
参考例 昆虫忌避剤の評価
参考例1 二酸化炭素応答抑制効果の評価(1)
(1)ヒトスジシマカの準備
ヒトスジシマカは、住友テクノサービス株式会社より購入した卵を成長させたものを使用した。透明なプラスチックパンに水を1cm程度張り、卵が産み付けられているろ紙を入れる。毎日、幼虫用餌として、熱帯魚用エサ(テトラミン)を与えた。約1週間後、蛹をスポイトで回収し、20mL用プラスチックカップに移し、網を張ったケージに移した。成虫用の餌として、10%スクロースを25mLプラスチックチューブに入れたものを与えた。羽化後、5日間オスとメスを同じケージで飼育することで交尾を行わせた。飼育5日後、成虫を吸虫管を用いて集め、氷上で5分間麻酔後に、目視下でオスとメスを分け、メスのみを回収した。メス蚊は麻酔下で、羽・肢を取り除き、スライドグラス上に貼り付けた両面テープに背中部を押し付けることで固定し、電極がアクセスしやすい位置に触角・小顎髭を配置した。
(2)神経応答記録用電極の準備
10% 水酸化カリウムを50mLシリンジに注入し、シリンジをクランプでマグネットスタンドに水平に固定する。電極ホルダーに固定したタングステンワイヤーを水平方向からシリンジの中へと挿入し、顕微鏡下で観察しながら電気分解により、研磨を行なった。交流電源からワニ口クリップで、電極ホルダー、シリンジへと電流を供給した。
(3)神経応答記録
スライドグラス上に準備したヒトスジシマカを顕微鏡下に置き、×10対物レンズで触角が視野の中心部に来るように位置を調節する。基準電極を昆虫の目に刺入した。匂い刺激用のピペットを小顎髭の近くに設置し、対物レンズを×100へと変換する。記録電極を感覚毛に近づけ、微動マニュピレーターを用いて慎重に感覚毛に刺入する。ヒトスジシマカの二酸化炭素感受性の感覚毛は、ペグ状の形状を持つことが顕微鏡下で確認できる。電極を感覚毛に刺入後、自発的な神経発火パターンを確認した。0.1%濃度に調整した二酸化炭素をシリコンチューブで匂い刺激装置につなぎ、小顎髭を1秒間刺激し、二酸化炭素応答を確認した。
(4)二酸化炭素応答抑制効果の評価
試料は、表1に示す昆虫忌避剤を、パラフィンオイルを用いて濃度1%に調整したものを使用した。試料をフィルターペーパー(3mm×50mm)上に15μL滴下し、パスツールピペット内に挿入した。ビニールチューブを用いて、パスツールピペットと刺激装置を接続し、空気中の二酸化炭素への応答をモニターしながら、1秒間の匂い刺激を行い、二酸化炭素への応答抑制効果を評価した。応答抑制効果は、溶媒であるパラフィンオイルで刺激後1秒間の神経の発火数、それぞれの試料で刺激後1秒間の神経の発火数を計測し、その比率による評価を行った(N=1)。
(数1)
忌避率(%)=100×([パラフィンオイル刺激後の発火数−試料刺激後の発火数]/[パラフィンオイル刺激後の発火数])
結果を表2に示す。本発明に用いられる昆虫忌避剤は、ヒトスジシマカの二酸化炭素応答を神経レベルで抑制した。
Figure 0006917128
参考例2 蚊に対するヒト腕への誘引行動抑制評価
評価に用いた蚊は参考例1と同様に準備した。約150−200匹のメスヒトスジシマカをプラスチックケージ(30×30×30cm)に移す。プラスチックケージは1面のみに腕を通す穴が開いており、そこから腕を挿入し誘引試験を行う。他3面は網で覆われており、匂いはボックス内に留まらない。使い捨ておむつ用通気性シート(通気度(JIS P8117):2秒/300mL・32枚以上、透湿度(JIS Z0208):1g/100cm・1hr以上)を6cm×6cmに切り、5cm×5cmにカットしたクアラテック手袋(アズワン 8−4053−02)に内側からテープで固定し、評価試料は、エタノールで0.1%に濃度を調整し、30mLを均一に通気性シート上へ塗布した。塗布後、約5分静置し、誘引試験を行った。通気性シートを備えたクアラテック手袋を腕に装着し、腕をプラスチックケージへと挿入した。挿入後、5分間で通気性シート上に降りた蚊の数をカウントした。同一の蚊が何度も降着している場合も重複してカウントした。試料の蚊への影響を考慮し、同一ケージでは4回のみ試験を行い、以後の試験はケージを交換し新たな蚊を用いて行った。忌避効果は、エタノール溶媒のみを塗布した場合の降着数と比較して、忌避効果率を計算した。
(数2)
忌避率(%)=100×(1−[試料塗布時の降着数]/[エタノール塗布時の降着数])
結果を表2に併せて示す。本発明に用いられる昆虫忌避剤は、ヒトスジシマカに対して優れた忌避効果を示した。
Figure 0006917128
参考例3 熱受容抑制効果の評価
(1)ヒトスジシマカの準備
参考例1(1)と同様にして、メスのヒトスジシマカを準備した。
(2)熱源への誘引行動抑制効果の評価
約150−200匹のメスヒトスジシマカをプラスチックケージ(30×30×30cm)に移す。メス蚊の行動をケージの上部からモニターするため、プラスチックケージの上面を透明なアクリル板に取り換えた。また、熱源となるプレートヒーター(小動物用マルチパネルヒーター16W ビバリア)はケージの一隅に5×3cm露出するように、メッシュの外側から配置した。上面から熱源が撮影できるように上部にビデオカメラ(ソニー製)を配置し、実験を行った。熱源に両面テープを用いて、試料塗布用のシートを固定した。
表3に示す昆虫忌避剤を、エタノールを用いて濃度0.1%に調整したものを試料とし、当該試料あるいは溶媒エタノール50μL投与して実験を行った。メス蚊の活性化のため、二酸化炭素1%を上部から1秒間投与し、その後、熱源をケージに接触させた。30秒間接触後の熱源を写真に撮り、誘引された蚊の数を数えた。アッセイが一度終了するたびに熱源に使用したシートは廃棄し、新たなシートを使用した。また、蚊への試料の影響を考え、一つのケージで行う評価は最大で(7試料+1コントロール)とした。抑制効果は、同じアッセイ(7試料+1コントロール)内でエタノール溶媒のみを塗布した場合の降着数と比較して、下記式により抑制効果率を計算した。
(数1)
抑制率(%)=100×(1−[試料塗布時の降着数]/[エタノール塗布時の降着数])
結果を表4に示す。本発明に用いられる昆虫忌避剤は、ヒトスジシマカの熱源への誘引行動を抑制し、熱受容応答を抑制すると考えられる。
Figure 0006917128
Figure 0006917128
参考例4 二酸化炭素応答抑制効果の評価(2)
(1)ヒトスジシマカの準備
表5に示す香料を用い、参考例1及び参考例3と同様にして、二酸化炭素応答抑制効果及び熱受容抑制効果を評価した。
結果を表6に示す。
Figure 0006917128
Figure 0006917128
実施例1 床用処理剤組成物の蚊忌避作用
表7示す処理剤組成物を調製し、以下の評価を行った。結果を表7に示す。
<評価方法>
(1)忌避方法
一辺が30cmの小チャンバーと90cmの大チャンバーが小窓を介して連結されたアッセイ装置を用いる。蚊を10匹大チャンバー内に入れ、COを0.1L/minで小チャンバーから注入し、排風機により小チャンバーから大チャンバーへの気流の流れを発生させ、昆虫忌避剤を小チャンバー内に入れて、3分間でCOに誘引されて小チャンバー内へ誘引される蚊の数を計測する。
(剤の塗布)
30cm小チャンバーに4inchs(約10cm)のタイルを4枚敷き、1%賦香フロアクリーナーを4倍水で希釈したものを9ml(約9g)タイルに塗布する。剤は拭き取らない。
昆虫忌避剤使用量:9g×1/4×1%=0.0225g
タイル0.04m
0.0225g/0.04m=0.56g/m
従って、タイルmあたり、床用処理剤組成物を56g、昆虫忌避剤を0.56g、塗布を行った。
Figure 0006917128
表中の成分は以下のものである。
<界面活性剤>
1)アルキルポリグリコシド:PLANTACARE 2000UP、BASF(China) Co. Ltd.Shanghai
2)sec−POE:ソフタノール70、株式会社日本触媒製:一般式(B1)中、R1bが炭素数12及び14の2級アルキル基、pが7である非イオン界面活性剤
3)AES(アルキルエトキシサルフェート、C12/C14,EO2):炭素数12及び14の直鎖1級アルキル基を有し、オキシエチレン基の平均付加モル数が2であるポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩
<昆虫忌避剤>
1)ジヒドロオイゲノール:2−メトキシ−4−プロピルフェノール
2)プリカトン:オクタヒドロ−7−メチル−1,4−メタノナフタレン−6(2H)−オン
なお、pHの調整は、クエン酸と水酸化ナトリウムを用いて行った。
実施例1,2の床用処理剤組成物は、床用洗浄剤組成物として好適である。

Claims (11)

  1. 下記(I)〜(III)群から選ばれる一種以上の蚊忌避剤と界面活性剤とを含有する、蚊忌避用の床用処理剤組成物。
    (I)2−メトキシ−4−プロピルフェノール、2−イソプロピル−4−メチルチアゾール、イソシクロシトラール、9−デセン−1−オール、1−デカノール、2−エチルヘキサン酸エチル、酢酸 トランス−2−ヘキセニル、2−シクロヘキシルプロピオン酸エチル及び2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール
    (II)オクタヒドロ−5−メトキシ−4,7−メタノ−1H−インデン−2−カルボキシアルデヒド、フェノキシアセトアルデヒド、9−エチリデン−3−オキサトリシクロ(6.2.1.02,7 )ウンデカン−4−オン、オクタヒドロ−7−メチル−1,4−メタノナフタレン−6(2H)−オン、2,3,3−トリメチル−2H−インデン−1−オン、4−メチル−5−チアゾールエタノール、7−メトキシ−3,7−ジメチルオクタナール、3−メチル−1−フェニル−3−ペンタノール及び2−フェニルプロピオンアルデヒド ジメチルアセタール
    (III)2,4−ジメチルシクロヘキセ−3−エン−1−メタノール、2−メチル酪酸、プロピオン酸ベンジル、3−メチル−2−ペンチルシクロペント−2−エン−1−オン、オクタヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−オン、2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1,3−ジエン−1−カルボアルデヒド、6−メチルキノリン及びイソ酪酸2−フェニルエチル、3−フェニルプロパナール
  2. 蚊忌避剤の含有量が、0.01質量%以上10質量%以下である、請求項1に記載の蚊忌避用の床用処理剤組成物。
  3. 界面活性剤の含有量の合計が0.1質量%以上10質量%以下である、請求項1又は2に記載の蚊忌避用の床用処理剤組成物。
  4. 界面活性剤が、非イオン界面活性剤及び/又は陰イオン界面活性剤を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蚊忌避用の床用処理剤組成物。
  5. 蚊忌避剤/界面活性剤の質量比が、0.01〜100である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蚊忌避用の床用処理剤組成物。
  6. 蚊忌避用の床用処理剤組成物が床用洗浄剤組成物である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の蚊忌避用の床用処理剤組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の蚊忌避用の床用処理剤組成物を床表面に適用する、蚊忌避方法。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の蚊忌避用の床用処理剤組成物を水で希釈した後、床表面に適用する、蚊忌避方法。
  9. 上記水で希釈した組成物を床表面に適用した後、前記床表面を乾燥させる、請求項に記載の蚊忌避方法。
  10. 床がセラミックである、請求項7〜9のいずれか1項に記載の蚊忌避方法。
  11. 床面積あたりの蚊忌避剤の残存量が、0.01〜10g/mである、請求項7〜10のいずれか1項に記載の蚊忌避方法。
JP2016165001A 2016-08-25 2016-08-25 床用処理剤組成物 Active JP6917128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016165001A JP6917128B2 (ja) 2016-08-25 2016-08-25 床用処理剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016165001A JP6917128B2 (ja) 2016-08-25 2016-08-25 床用処理剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018030816A JP2018030816A (ja) 2018-03-01
JP6917128B2 true JP6917128B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=61304472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016165001A Active JP6917128B2 (ja) 2016-08-25 2016-08-25 床用処理剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6917128B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI826619B (zh) * 2018-12-28 2023-12-21 日商花王股份有限公司 害蟲忌避組合物

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6348203A (ja) * 1986-08-19 1988-02-29 Sumitomo Chem Co Ltd 害虫忌避剤
JPH082767B2 (ja) * 1987-08-01 1996-01-17 大洋香料株式会社 害虫忌避剤
JPH03127702A (ja) * 1989-10-13 1991-05-30 Osaka Seiyaku:Kk ゴキブリ忌避剤
IL102433A (en) * 1991-07-24 1996-08-04 Colgate Palmolive Co Liquid preparation for home cleaning with insect repellent
US7939091B2 (en) * 1999-08-06 2011-05-10 Iowa State University Research Foundation, Inc. Biorational repellents obtained from terpenoids for use against arthropods
JP4522814B2 (ja) * 2003-10-22 2010-08-11 花王株式会社 アレルゲン低減化剤
JP5004468B2 (ja) * 2005-02-15 2012-08-22 大日本除蟲菊株式会社 屋内塵性ダニ忌避用物品
JP5939794B2 (ja) * 2011-12-28 2016-06-22 大日本除蟲菊株式会社 芳香性飛翔害虫忌避材
EP2925126A4 (en) * 2012-05-02 2016-11-23 Bedoukian Res Inc PLANT VENDING OF AGRICULTURAL PESTS SUCH AS SNACK PLUMBERS, BUTTERFLIES AND BEETLES
CN104334022B (zh) * 2012-05-02 2019-09-10 贝杜基昂研究股份有限公司 对蚊子的控制和驱避
CA2942428A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 National Center For Scientific Research "Demokritos" Methods, compounds and compositions for repelling insects and/or arachnids
JP2016136872A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 株式会社オーシンエムエルピー 薬剤徐放具
JP6576643B2 (ja) * 2015-02-09 2019-09-18 理研香料ホールディングス株式会社 揮発性閉鎖空間防害虫剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018030816A (ja) 2018-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2211989T3 (es) Composiciones limpiadoras de superficies duras germicidas acidas.
JP6836354B2 (ja) 液体消臭剤組成物
JP6689096B2 (ja) 昆虫忌避剤
JP6917128B2 (ja) 床用処理剤組成物
JP5004468B2 (ja) 屋内塵性ダニ忌避用物品
JP6684752B2 (ja) 昆虫忌避剤
CZ128299A3 (cs) Čisticí prostředek
WO2021054319A1 (ja) 飛翔害虫駆除用組成物及び飛翔害虫駆除用スプレー
JP6109526B2 (ja) 屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラー
WO2009104800A1 (ja) 除草用組成物
JP6756618B2 (ja) 吸血性害虫卵の孵化阻害剤、吸血性害虫の殺虫組成物および吸血性害虫の殺虫方法
WO2002100995A1 (fr) Agent d'elimination d'allergene
JP2016172716A (ja) 蚊忌避剤
JP2003081842A (ja) 清拭シート
CN113226031B (zh) 害虫驱避组合物
JP6825852B2 (ja) 昆虫忌避剤
JP2022049134A (ja) ウエットシート
JP7346247B2 (ja) トイレの汚れ防止組成物
JP5804671B2 (ja) アタマジラミの駆除用シャンプー
JP2021088638A (ja) 清拭材
JP2003079554A (ja) 畳用清拭シート
JP7432635B2 (ja) 飛翔害虫駆除用組成物
JP2011105668A (ja) 害虫忌避剤組成物及び該組成物を含む支持体
JP2003277245A (ja) ヒト寄生性シラミ駆除用シャンプー組成物
JP2018030817A (ja) 昆虫忌避剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6917128

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250