JP6109526B2 - 屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラー - Google Patents

屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラー Download PDF

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本発明は、屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーに関するものである。
地球上には極めて多種のダニ類が生息し、例えば植物に寄生するミカンハダニ、ナミハダニ類等は農作物に多大な被害を与えている。これらの植物に寄生するダニの駆除を目的とした殺ダニ剤は古くから開発が進められており、また有望な新規化合物が次々と発見されている。
一方で、近年の居住環境の変化により、屋内にコナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ等の屋内塵性ダニ類が発生し、不快感を与えるばかりでなく、アレルギー性喘息や皮疹を惹起する等の問題を生じている。
そこで、カーペットや寝具等に処理するための屋内用殺ダニ剤が求められてきたが、植物に寄生するダニに対して有用な殺ダニ剤が必ずしも屋内塵性ダニ類に対して有効ではないという事情があった。これは、植物に寄生するダニ類が主に前気門類に属し、一方屋内に生息する塵性ダニ類が主に無気門類に属するという種属差に起因すると考えられている。また、屋内では直接肌に接触する使用場面が多いためにより安全性の高い薬剤の開発が必要とされ、更にアレルギー性喘息を引き起こすヒョウヒダニ類は、虫体の死骸そのものでもアレルギーの原因になることが明らかとなってきた。
かかる状況を背景として、屋内塵性ダニ類を殺すのではなく、人や患者にダニを近づけないようにする技術も模索され、これまでにいくつかの提案がなされている。例えば、特開平3−264504号公報(特許文献1)には、オイゲノールやn−ヘキシルベンゾエート等を有効成分とする殺ダニまたはダニ忌避剤が開示されている。また、特開2001−31508号公報(特許文献2)は、1,8−シネオール、又はこの成分が多く含まれるユーカリオイルを開示し、天然産志向と安全性への配慮を謳っているが、屋内塵性ダニ類に対する忌避効果は満足するものとは言えない。
ところで、本願出願人は、先に特開2006−306835号公報(特許文献3)において、酢酸シンナミル、桂皮酸ベンジルや桂皮酸メチル等を不織布製清掃シートに含浸させ、前記シート中の屋内塵性ダニ忌避成分もしくは清掃に伴い前記シートとの接触表面に移行した屋内塵性ダニ忌避成分の揮散作用ならびに接触作用により屋内塵性ダニを忌避させるようになした屋内塵性ダニ忌避用物品を開示した。しかしながら、特許文献3で用いた屋内塵性ダニ忌避成分はある程度の揮散性を有するうえ、シートと清掃処理表面との接触が強固なものでなく、屋内塵性ダニ忌避成分の清掃処理表面への移行が過少となって、ダニ忌避効果の持続性の点で改良の余地を残すものであった。
更に、ダニアレルゲンを除去する方法として、例えば塩化ベンザルコニウム等の成分やセスキテルペンアルコール等を用いる方法が提案されている(それぞれ、特開2001−335474号公報、特開2003−238394号公報)。しかしながら、これらのアレルゲン低減化剤を施用するのみでは、アレルゲン低減化効果が十分でないうえ、ダニを遠ざける作用を有さないため、実用的な清潔環境をつくり得ないのが現状である。
特開平3−264504号公報 特開2001−31508号公報 特開2006−306835号公報 特開2001−335474号公報 特開2003−238394号公報
本発明は、居室、カーペットや寝具、畳やフロア等に安心して施用でき、しかも屋内塵性ダニ忌避成分と粘着剤の作用で、コナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ、ツメダニ等の屋内塵性ダニやダニアレルゲンを確実に除去するとともに、処理面に移行した屋内塵性ダニ忌避成分が長期間にわたって優れた忌避効果を奏し、しかも粘着剤の処理面への移行が軽減された屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーを提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成が上記目的を達成するために優れた効果を奏することを見出したものである。
(1)屋内塵性ダニ忌避成分としてのセバシン酸ジブチルまたはフタル酸ジエチルと、メディウムとしての流動パラフィンまたはシリコーン系合成油を含む液状成分と、
粘着剤として合成ゴムまたは、合成ゴムと天然ゴムの混合物を含む固状成分とを
液状成分と固状成分の組成比が1:2.6〜1:3.2の範囲で含有するダニ忌避組成物が、粘着剤層として基材の片面に塗工された粘着テープを芯上に巻回してなる粘着ローラーであって、
前記屋内塵性ダニ忌避成分と前記メディウムのいずれも、沸点が296〜360℃である屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラー。
)スペアの粘着ローラーと交換可能である(1)に記載の屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラー。
本発明の屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーは、居室、カーペットや寝具、畳やフロア等に安心して施用でき、しかも屋内塵性ダニ忌避成分と粘着剤の作用で、コナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ、ツメダニ等などの屋内塵性ダニやダニアレルゲンを確実に除去するとともに、処理面に移行した屋内塵性ダニ忌避成分が長期間にわたって優れた忌避効果を奏し、しかも粘着剤の処理面への移行が軽減されたので極めて実用的である。
本発明では、屋内塵性ダニ忌避成分とメディウムを含む液状成分と、粘着剤を含む固状成分とを含有するダニ忌避組成物が、粘着剤層として粘着テープの基材の片面に塗工される。屋内塵性ダニ忌避成分としては、沸点が250〜380℃の液状で揮散性に乏しい屋内塵性ダニ忌避成分が用いられ、例えば、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジプロピルなどの脂肪族二塩基酸のジアルキルエステル化合物や、フタール酸ジエチル、フタール酸ジブチルなどの芳香族二塩基酸のジアルキルエステル化合物、あるいは、p−メンタン−3,8−ジオールなどがあげられるがこれらに限定されない。
上記屋内塵性ダニ忌避成分は、ダニ忌避組成物中に1.0〜20質量%程度配合し、粘着テープあたり0.02〜2.0質量%程度になるように設定するのが適当である。
なお、本発明の屋内塵性ダニ忌避成分のダニ忌避効果に支障を来たさない範囲で、例えば、桂皮酸類縁体、ベンズアルデヒド類、オイゲノール類、安息香酸ベンジルエステル類、サリチル酸エステル類、ジャスモン酸エステル類などや、他のテルペン系の忌避成分、例えばメントール、シトロネロール、テルピネオール、α―ピネン、ゲラニオール、カンファー、リナロール、カラン−3,4−ジオール、あるいはユーカリ、シトロネラ、ニーム、ラベンダー、レモングラス、クローバ、ベルガモット等由来の精油、抽出液等を添加してもよい。
本発明は、混合された上記屋内塵性ダニ忌避成分と粘着剤が粘着テープ上で均一に安定して分散されるように、沸点が250〜380℃の液状であるメディウムを併用することを特徴とする。
かかるメディウムとしては、例えば、低揮発性の潤滑油があげられ、具体的には、シリコーン系あるいは流動パラフィン系等の合成油、鉱物油、植物油、動物油、ワックス等を例示できる。
本発明では、メディウムの物性(例えば、蒸散性)を屋内塵性ダニ忌避成分のそれとほぼ同等に設定することによって、屋内塵性ダニ忌避成分がメディウムの役割を果たすとともに、屋内塵性ダニ忌避成分と粘着剤との相溶性を高め得るようになし、その結果、ダニ忌避成分を粘着テープ上に均一に分散させることが可能となったものである。
ダニ忌避組成物を構成する粘着剤としては、塵埃、有害生物等を捕獲できる粘着性を有し、かつ屋内塵性ダニ忌避成分を配合しえるものであれば、特に限定されず、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、シリコーン系粘着剤、あるいはポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ポリビニルエーテル、ポリビニルエステル、ポリアクリル酸系及び/またはポリアクリル酸塩系高分子化合物、エチレン−酢酸ビニル共重合物、アクリル酸エステル、アクリル系水性エマルジョン等からなる粘着剤があげられる。なかでも、油溶性屋内塵性ダニ忌避成分との混合、分散性の点から、天然ゴムと合成ゴムの混合物であることが好ましく、さらにその比率は1:5〜1:6であることがより好ましい。
本発明者らの鋭意検討によれば、上記ダニ忌避組成物における液状成分と固状成分の組成比は、1:2.3〜1:3.3の範囲が好ましいことが認められた。即ち、かかる範囲に設定することによって、処理面に移行した屋内塵性ダニ忌避成分が長期間にわたって優れた忌避効果を奏し、しかも粘着剤の処理面への移行が軽減されうることを新たに知見したものである。
上記ダニ忌避組成物には、本発明の趣旨を損なわない限り、必要に応じて、溶剤(例えば、エタノール等のアルコール類、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、ケロシン等の脂肪族炭化水素類、キシレン等の芳香族炭化水素類)、界面活性剤、分散剤、展着剤、浸透剤、安定剤、pH調整剤、老化防止剤、架橋剤、充填剤、着色剤等の添加剤を適宜使用してもよい。また、例えば、環状シリコーンをダニ忌避組成物全体量に対して1〜8質量%、好ましくは3〜6質量%添加すると、カーペットや寝具等に処理した場合に繊維体の保護に有用であり、あるいは、「緑の香り」と呼ばれる青葉アルコールや青葉アルデヒド配合の香料成分を添加しても構わない。
更に、殺虫剤、殺菌剤、防黴剤、アレルゲン低減化剤、消臭剤など、他種の有効成分を適宜配合することによって多目的組成物とすることも可能であるが、特に、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤あるいはセスキテルペンアルコール等のダニアレルゲン低減化剤を配合するのが好ましい。すなわち、生存ダニを対象区域から遠ざける一方、残った死亡ダニやダニの糞等についてはアレルゲン活性を低減化し、ダニアレルゲンに悩まされない清潔環境を効率的に提供しえるものである。
カチオン系界面活性剤としては、ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩(ジステアリルジメチルアンモニウム塩、ジステアリルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジオレイルジメチルアンモニウム塩等)、モノ長鎖アルキルトリ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩(ラウリルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルジメチルベンジルアンモニウム塩等)、トリ長鎖アルキルモノ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩(トリラウリルメチルアンモニウムクロライド、トリステアリルメチルアンモニウムクロライド等)があげられる。なお、適量のカチオン系界面活性剤の配合は、処理繊維体に柔軟性を付与できるというメリットも有する。
一方、アニオン系界面活性剤としては、ラウリルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩などがあげられ、これらにフェノール系高分子を加えてダニアレルゲン低減化剤を構成してもよい。
ダニアレルゲン低減化剤の配合量は、ダニ忌避組成物中に0.2〜5質量%が適当であり、過度の施用は繊維体の感触を損ねる恐れを有するので好ましくない。
ダニ忌避組成物が塗工される粘着剤層の厚さは、粘着力の発現の点から厚い方が、一方、ローラー巻回数を高める点から薄い方が好ましいが、両者を考慮し、5〜100μm程度、なかんずく10〜30μm程度が好適である。
本発明では、粘着剤層が粘着テープの片面に塗工される。塗工量としては、10〜20g/m2が製造工程上ならびに使用性の点で好ましい。
粘着テープの基材としては、通常使用されているものであれば特に限定されないが、布、不織布、紙、ポリエチレンラミネート紙、ゴムシート、ポリエチレンシート等が例示される。なかでも、廃棄の容易さ、コストの点から、紙、ポリエチレンラミネート紙、ポリエチレンシートが使い易い。
粘着テープの基材の厚さは、強度の点から厚い方が、一方、ローラー巻回数の向上の点から薄い方が好ましいが、両者を考慮し、5〜200μm程度、なかんずく20〜100μm程度が好適である。
また、基材の塗工面に明色と暗色の模様、例えば、縞模様や明色の色地に暗色のスポット模様を施すことによって捕獲されたゴミの視認性を高めることができる。即ち、花粉や綿ホコリ等は暗色部分で捕獲を明瞭に視認できるし、一方、髪の毛や小昆虫の死骸などの捕獲は明色部分ではっきり確認でき、使用感のアップに繋がるものである。ダニ類は微小な生物でその捕獲は観察できないが、上記からダニ類の捕獲状況も推認可能となる。
更に、粘着テープの基材の粘着剤層を設ける面とは反対の面に、巻回によって積層された粘着テープ同士が互いに容易に剥離するように処理を施すことが好ましい。このような処理は、公知の剥離剤を用いて処理を行えばよく、例えば、剥離用シリコーン処理、剥離用長鎖アルキル処理、シリコーンブレンド系ポリエチレン処理等があげられる。
上記粘着テープを粘着ローラーの芯上に巻回して本発明の屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーを構成するが、芯は中空、中実のいずれであってもよい。
また、粘着ローラーは通常ローラー治具に回転可能に取り付けられて実用に供せられる。かかるローラー治具は、スペアの粘着ローラーと交換可能に設計されるのが好ましい。
本発明の屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーは、粘着テープに塗工したダニ忌避成分と粘着剤の作用で、清掃に伴い捕捉したコナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ、ツメダニ等の屋内塵性ダニやダニアレルゲンを確実に除去する。また、この粘着テープとの処理接触表面に移行したダニ忌避成分が長期間にわたって屋内塵性ダニを周囲から遠ざけることが可能となり、しかも粘着剤の処理面への移行が軽減されるというメリットを有する。
即ち、本発明の屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーは、ローラー治具に装着させて居室、カーペットや寝具、畳やフロア等に安心して施用でき、ゴミや埃の捕捉性に優れている。そして、本発明で用いる塵性ダニ忌避成分は、人畜に対する安全性が高く、しかも清掃の際に粘着テープに捕捉されたコナダニ、ヒョウヒダニ、ホコリダニ、ツメダニ等を確実に除去するとともに、粘着テープとの処理接触表面に移行後はこれらのダニ類に対して優れた忌避効力を奏するものである。従って、アレルギーの原因となる屋内塵性ダニ類に接することがなくなり、更にダニアレルゲン低減化剤を配合すれば、死亡ダニやダニの糞に起因するアレルゲン活性も抑えることができるので、殺ダニ剤の代替としてその実用性は極めて高い。
次に具体的な実施例に基づき、本発明の屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーについて更に詳細に説明する。
ダニ忌避組成物全体量に対し、セバシン酸ジブチル(屋内塵性ダニ忌避成分、沸点:344℃)を11質量%と流動パラフィン(メディウム、沸点:320℃)を17質量%含む液状成分に、固状成分としての粘着剤(天然ゴム11質量%と合成ゴム61質量%の混合物)を約150℃で混和し、本発明で用いるダニ忌避組成物を調製した。
粘着テープの基材として、乳白色の色地に暗青色の円形模様を施したポリエチレンラミネート紙を用い、これに前記ダニ忌避組成物を15g/mあたり塗工した。
粘着テープの塗工面とは反対の面に、剥離用シリコーン処理を行い、この粘着テープを粘着ローラーの芯上に巻回して本発明の屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーを得た。
この屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーをカーペットの清掃に供した。その結果、カーペット処理面に移行した粘着剤層中の屋内塵性ダニ忌避成分が約1週間にわたって優れたダニ忌避効果を奏し、しかも粘着剤のカーペット処理面への糊移りは僅かで不都合は感じなかった。
また、髪の毛の捕獲は乳白色の色地上で、一方、綿ほこりや花粉の捕獲は暗青色の円形模様上ではっきり視認でき使いやすかった。これらから、ダニ類の捕獲も推認でき、極めて実用性の高いものであった。
実施例1に準じて、表1に示す各種屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーを調製した。粘着テープ基材の仕様や塗工量は実施例1と同様とし、下記に示す評価試験を行った。その評価試験の結果を表2に示す。なお実施例4および5については参考例として示す。
1)ゴミの捕獲性能:綿ホコリと髪の毛からなるゴミをカーペットに十分付着させた。その上を供試粘着ローラーで3回往復させた後、ゴミの捕獲状況を目視にて観察した。結果は、捕獲状況の高いものから順に、5〜1のレベルで示した。
2)忌避効果の評価:フローリング材の上を供試粘着ローラーで3回往復させた後、そのフローリング材を4cm角に切り取った。角片の中央上に誘引用培地50mgを載せ、ヤケヒョウヒダニ約10000匹を放した直径9cmのガラスシャーレに設置した。24時間後に角片上の生ダニ数を数えて忌避効果を評価した。結果は、忌避効果の高いものから順に、5〜1のレベルで示した。
3)粘着剤の糊移りの評価:上記1)の評価試験後、カーペット処理面の状態を目視にて観察した。結果は、糊移りの少ないものから順に、5〜1のレベルで示した。
試験の結果、本発明の屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーは、ゴミの捕獲性能やダニ忌避効果が高く、粘着剤のカーペットへの糊移りも少なかった。なお、液状成分と固状成分の比率は1:2.3〜1:3.3の範囲が好ましく、また、粘着剤としては、合成ゴム単独よりも天然ゴムとの混合物の方が性能的に優れる傾向を示した。
これに対し、比較例1や比較例2の如く、沸点が250℃未満のダニ忌避成分やメディウムを用いた場合には性能が劣り、結晶性のダニ忌避成分を用いた比較例3も本発明の趣旨に適合しなかった。
本発明の屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラーは、有効成分を選択して、屋内塵性ダニ類だけでなく、ゴキブリ等の屋内害虫にも適用できる可能性がある。

Claims (2)

  1. 屋内塵性ダニ忌避成分としてのセバシン酸ジブチルまたはフタル酸ジエチルと、メディウムとしての流動パラフィンまたはシリコーン系合成油を含む液状成分と、
    粘着剤として合成ゴムまたは、合成ゴムと天然ゴムの混合物を含む固状成分とを
    液状成分と固状成分の組成比が1:2.6〜1:3.2の範囲で含有するダニ忌避組成物が、粘着剤層として基材の片面に塗工された粘着テープを芯上に巻回してなる粘着ローラーであって、
    前記屋内塵性ダニ忌避成分と前記メディウムのいずれも、沸点が296〜360℃であることを特徴とする屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラー。
  2. スペアの粘着ローラーと交換可能であることを特徴とする請求項1に記載の屋内塵性ダニ忌避用粘着ローラー。
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