JP6915821B1 - プロジェクト管理装置及びプロジェクト管理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】プロジェクト管理品質・精度の向上を図る。【解決手段】本発明に係るプロジェクト管理装置は、タスクを作業した作業担当者からの入力情報に基づいて、進捗工数が該タスクの予定工数に対して遅れている場合又は早く進んでいる場合に、理由を示す情報と、予定工数に対する進捗工数との第1の差分工数と、を取得する入力情報取得手段と、取得した理由を示す情報に予め対応付けられた係数と、第1の差分工数とに基づいて、第2の差分工数を算出する差分工数算出手段と、タスクの予定工数と、第2の差分工数とに基づいて、タスクの実績工数を算出する実績工数算出手段と、を有する。【選択図】図14

Description

本発明は、プロジェクト管理装置及びプロジェクト管理プログラムに関する。
従来より、例えばシステム開発等のプロジェクトでは、見積計画(予定計画)を行うにあたり、まずプロジェクト遂行に必要な作業をタスクとして定義し、各タスクに必要な作業の予定工数(標準工数)を見積った上で、作業担当者1人当たりの作業可能工数及び単価等を踏まえ、適当量の開発リソース(人、物、金)を見積もる。
しかしながら、実際はプロジェクトの遂行に際しては、様々な要因に基づいて、各タスクの進捗に遅れが生じたり、逆に早く進むことも多く、当初の見積計画(予定計画)の通りにプロジェクトが進行しないことも多い。
特に、作業担当者の個人的生産性の違いに起因して、例えば作業担当者の手際やスキル能力に起因して、実際の作業に要した工数が当初の予定工数とは異なってくることがある。手際が悪かったりスキル能力が高くない作業担当者の場合、予定工数よりも作業が遅延してしまうことがある一方、手際やスキル能力が高い作業担当者の場合、予定工数よりも作業が早く進むことがある。またこのような人的要因のほかにも、外的要因、例えば業務上の予期せぬ事象によっても、予定工数に対して作業が遅延したり、逆に予定工数に対して作業が早く進んだりすることもある。このため、結果として当初見込んでいた見積もりと大きく乖離してしまうことが少なくない。
これに関する技術として、例えば特許文献1には、プロジェクトにおいて実施される各タスクについてのスケジュールを作成する際、タスクで必要となる標準工数もしくは担当者から申告された作業工数に対して、割り当てた担当者の生産性を示す指標に基づいて補正を行い、補正結果の工数に基づいてスケジュールを調整することが記載されている(段落0018等)。また、各担当者の生産性については、例えば、スキルや得意分野など、当該担当者に固有の属性としての指標だけでなく、当該プロジェクトにおける技術的、人的なものを含む環境面での指標も含まれることが記載されている(段落0019等)。
特開2013−190972号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載される発明において、担当者の生産性に対して、スキルや得意分野など、当該担当者に固有の属性や、プロジェクトにおける技術的、人的なものを含む環境面での指標を反映させるかについて、具体的に詳しくどのように反映されるかの記載に乏しい。また、蓄積された実績情報と自己申告とに基づいて、各種要因を考慮した生産性もしくはその補正に係る情報を求めることが記載されているものの(段落0024、0025等)、蓄積された実績情報を利用し妥当な生産性を求められるまでには相応に蓄積された実績が必要であり、実績の少ない企業(例えばベンチャー企業)が実施することは困難である。また自己申告内容はあくまでタスクをどれだけの期間で実施するのかのいわば担当者が考える予定工数を自己申告するものに過ぎない。
本発明は、上記の点に鑑み提案されたものであり、一つの側面では、プロジェクト進行中に、当初の予定工数に対して作業の遅れが生じたりもしくは早く進んだ場合、逐次の日報等を通じて作業担当者の申告によりその遅れた理由又は早く進んだ理由を取得することで、実際に要した遅れ工数時間又は進み工数時間を理由内容に応じて補正し、プロジェクト終了後、額面通りの実績工数ではなく、作業担当者由来のみに基づく実績工数(遅早理由を考慮した実績工数という)、ひいてはその実績工数に基づく作業担当者個人の生産性を算定し、プロジェクト管理品質・精度の向上を図ることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るプロジェクト管理装置は、プロジェクトのタスクと、タスクを作業する作業担当者と、タスクの予定工数と、タスクの実績工数とを少なくとも管理するプロジェクト管理装置であって、タスクを作業した作業担当者からの入力情報に基づいて、進捗工数が該タスクの予定工数に対して遅れている場合又は早く進んでいる場合に、該理由を示す情報と、予定工数に対する進捗工数との第1の差分工数と、を取得する入力情報取得手段と、取得した前記理由を示す情報に予め対応付けられた係数と、前記第1の差分工数とに基づいて、第2の差分工数を算出する差分工数算出手段と、前記タスクの予定工数と、前記第2の差分工数とに基づいて、タスクの実績工数を算出する実績工数算出手段と、を有する。
本発明の実施の形態によれば、プロジェクト管理品質・精度の向上を図ることができる。
本実施形態に係るプロジェクト管理システムのネットワーク構成例を示す図である。 本実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態に係るプロジェクト管理サーバのソフトウェア構成例を示す図である。 本実施形態に係る担当者テーブル109aの一例を示す。 本実施形態に係るプロジェクトテーブル109bの一例を示す。 本実施形態に係るWBSテーブル109cの一例を示す。 本実施形態に係る日報テーブル109dの一例を示す。 本実施形態に係る遅早理由マスタテーブル109eの一例を示す。 本実施形態に係る遅早理由マスタテーブル109eの一例を示す。 本実施形態に係る日報管理画面例を示す図(その1)である。 本実施形態に係る日報管理画面例を示す図(その2)である。 本実施形態に係るプロジェクト管理画面を示す図である。 本実施形態に係る個人生産性の一覧表示画面を示す図である。 本実施形態に係る個人生産性の詳細表示画面を示す図である。 本実施形態に係る新規のプロジェクト登録画面の一例を示す。
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
<システム構成>
(ネットワーク構成)
図1は、本実施形態に係るプロジェクト管理システムのネットワーク構成例を示す図である。図1のプロジェクト管理システム100は、プロジェクト管理サーバ10及びユーザ端末20を含み、ネットワーク50を介して接続されている。
プロジェクト管理サーバ(以下単に管理サーバという)10は、プロジェクトを管理するためのサーバ装置である。例えばプロジェクト発足時には、プロジェクトのタスク、作業担当者、タスクの予定工数などのプロジェクト情報を登録する。また、プロジェクト進行中には、作業担当者から入力される作業日報からの情報を元に進捗状況を管理する。
ユーザ端末20は、例えばスマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータなど、ユーザ(プロジェクトリーダーや作業担当者等)が管理サーバ10にアクセスし各種の情報の閲覧や入力を行うための情報端末装置である。ユーザ端末20は、管理サーバ10にアクセスするため、予め所定のアプリケーションプログラム(汎用ウェブブラウザや専用アプリ)がインストールされる。
ネットワーク50は、有線、無線を含む通信ネットワークである。ネットワーク50は、例えば、インターネット、公衆回線網、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などを含む。
(ハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係るプロジェクト管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
管理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)14、通信装置15、表示装置16及び入力装置17を有する。
CPU11は、各種プログラムの実行や演算処理を行う。ROM12は、起動時に必要なプログラムなどが記憶されている。RAM13は、CPU11での処理を一時的に記憶したり、データを記憶したりする作業エリアである。HDD14は、各種データ及びプログラムを格納する。通信装置15は、ネットワーク50を介して他装置との通信を行う。表示装置16は、液晶ディスプレイ等のディスプレイである。入力装置17は、固有の操作キーやボタン等を有するキーボードなどで実現される。
(ソフトウェア構成)
図3は、本実施形態に係るプロジェクト管理サーバのソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ10は、主な機能部として、日報情報取得部101、差分工数算出部102、実績工数算出部103、生産性算出部104、及び記憶部109を有する。
日報情報取得部(入力情報取得部)101は、タスクを作業した作業担当者から入力された日報情報に基づいて、進捗工数がタスクの予定工数に対して遅れている場合又は早く進んでいる場合に、その遅早理由を示す情報と、予定工数に対する進捗工数との差分工数(第1の差分工数)とを取得する機能を有している。
差分工数算出部102は、取得した遅早理由を示す情報に予め対応付けられた遅早係数と、差分工数(第1の差分工数)とに基づいて、遅早理由を考慮した差分工数(第2の差分工数)を算出する機能を有している。
実績工数算出部103は、タスクの予定工数と、遅早理由を考慮した差分工数(第2の差分工数)とに基づいて、遅早理由を考慮したタスクの実績工数を算出する機能を有している。
生産性算出部104は、タスクの予定工数と、遅早理由を考慮したタスクの実績工数とに基づいて、タスクを作業した作業担当者の生産性値を算出する機能を有している。
記憶部109は、プロジェクト管理に関する各種データテーブルとして、担当者テーブル109a、プロジェクトテーブル109b、WBSテーブル109c、日報テーブル109d、及び遅早理由マスタテーブル109eを、HDD14等の記憶装置に記憶する機能を有している。
なお、各機能部は、管理サーバ10を構成するコンピュータのCPU、ROM、RAM等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。これらの機能部は、「手段」、「モジュール」、「ユニット」、又は「回路」に読替えてもよい。また、管理サーバ10における記憶部109の各種データテーブルは、ネットワーク50上の外部記憶装置に配置することも可能である。
(各種データテーブル)
管理サーバ10の有する各種データテーブルについて説明する。
図4は、本実施形態に係る担当者テーブル109aの一例を示す。少なくともプロジェクトの発足時までに、システム管理者等が、プロジェクトタスクの作業担当者の「担当者コード」、「担当者名」を入力するなどして、管理サーバ10のプロジェクトテーブル109bに事前登録する。なお言うまでもなく例えば「所属」「電話」「メールアドレス」など、これら以外の属性情報を有していてもよい。
図5は、本実施形態に係るプロジェクトテーブル109bの一例を示す。プロジェクトの発足時、プロジェクトリーダー等が、プロジェクト情報として、例えば「プロジェクトコード」、「プロジェクト名」、「使用言語」、「作業内容」、「作業環境」等を、管理サーバ10のプロジェクトテーブル109bに登録する。
図6は、本実施形態に係るWBSテーブル109cの一例を示す。プロジェクトテーブル109bに対するデータ登録の次に、プロジェクトリーダー等は登録したプロジェクトの作業内容を各タスクに構造化・細分化し、タスク毎に例えば、プロジェクトの「プロジェクトコード」、「WBS(Work Breakdown Structure)コード」、「作業名(タスク名)」、作業担当者の「担当者コード」、作業毎(タスク毎)の「予定工数」を、管理サーバ10のWBSテーブル109cに登録する。
なお、「予定工数(標準工数ともいう)」には、プロジェクトの発足時、プロジェクトリーダー等が経験則等に基づいて推測した工数時間又はそのタスクの一般的な標準的な工数時間を、作業(タスク)毎に登録する。また、「実績工数」には、日報等において作業担当者が実際に要した時間の合計値に基づいて事後的に入力される。
図7は、本実施形態に係る日報テーブル109dの一例を示す。プロジェクトの開始後、プロジェクトの各作業担当者は、作業の進捗状況や報告事項等を一日毎に管理サーバ10の日報テーブル109dに登録する。日報テーブル109dには、例えば、日報作業日の「日付」、「日報番号」、「担当者コード」、「プロジェクトコード」、「WBSコード」、「実績工数」などが登録される。
さらに、作業担当者はタスクの進捗工数(進捗状況)が「予定工数」に対して遅れている場合(遅延)又は早く進んでいる場合(短縮)、後述する日報画面からその理由(遅早理由という)を入力することで、その遅早理由に対応する「遅早理由コード」が日報テーブル109dに登録される。
また、タスクの進捗工数が「予定工数」に対して遅れている場合又は早く進んでいる場合には、その「差分工数」が日報テーブル109dに登録される。「差分工数」の値は、タスクの進捗工数が「予定工数」に対して遅れている場合には工数時間がオーバーしているという意味で正の値(+)、早く進んでいる場合には工数時間が短縮されているという意味で負の値(−)とする。
図8、9は、本実施形態に係る遅早理由マスタテーブル109eの一例を示す。遅早理由マスタテーブル109eは、作業担当者におけるタスクの進捗工数(進捗状況)が「予定工数」に対して遅れている場合(遅延)又は早く進んでいる場合(短縮)に、その遅早理由に関する情報がシステム管理者等によって予め登録されたもので、具体的に、遅早理由の識別子を示す「遅早理由コード」、タスクが遅れているか又は早く進んでいるかを示す「遅早種別」、その理由種別を示す「理由種別」、その具体的理由を示す「遅早理由」、その理由が発生した責任の所在を示す「責任所在」、遅早理由に応じて差分工数の重み付けに使用される「遅早係数」などが予め登録されている。
作業担当者は、ユーザ端末20から日報を入力する際、タスクの進捗工数(進捗状況)が「予定工数」に対して遅れている場合又は早く進んでいる場合には、その原因となった「遅早理由」を選択することで、遅早理由に応じた「遅早係数」が決定される。なお作業担当者は、複数の遅早理由がある場合、複数の「遅早理由」を選択することも可能である。
ここで、「遅早係数」は最小値0〜最大値1の値をとり、遅早理由の内容と作業担当者本人事由に起因する起因度合いに応じてその値が予め決められるもので、例えば「自他責」、「能力度」という観点の尺度から定められている。
具体的にまず、その遅早理由が、作業担当者本人の責任や過失に起因する場合(「責任所在」=本人)、その責任度合いに応じて「自他責」の値が定められる。なお遅早理由が、作業担当者本人の責任や過失に起因しない場合(「責任所在」=社内、客先又はその他)、遅早理由は外部要因に起因して発生した遅早理由ということになる。後述するように「遅早係数」は作業担当者の生産性算出時に使用されるものであるため、この場合、「遅早係数」は常に0となる。
また、その遅早理由が、作業担当者本人の能力に起因するものである場合、その能力度合いに応じて「能力度」の値が定められる。
さらに「遅早係数」は、その遅早理由が、作業担当者が今後タスクを作業するにあたりタスクの進捗工数(進捗状況)に影響を与えるものである場合、「影響度」という観点の尺度からもその影響度合いに応じて値が定められる。
さらに、「遅早係数」はその遅早理由が、あくまで今回限りでその遅早理由が一時的に発生した突発性であるとされる場合、「自他責」、「能力度」、「影響度」それぞれの合計値に対して0が乗算され、その結果「遅早係数」は、作業担当者本人の責任や過失に起因しない場合と同様に0となる。一方、その遅早理由が、突発性でない場合には、「自他責」、「能力度」、「影響度」毎それぞれの合計値に対して1が乗算され、その結果「遅早係数」はそのまま「自他責」、「能力度」、「影響度」の合計値となる。
なお、「自他責」、「能力度」、「影響度」の値について、システム管理者等が遅早理由を登録する際に、その程度度合いに応じて任意値を決定することが可能である。但し「自他責」、「能力度」、「影響度」の値はそれぞれ最小値0〜最大値1であって、「遅早係数」は、「自他責」、「能力度」、「影響度」の合計値であり、且つ最小値0〜最大値1である。
<実施形態>
(1)初回プロジェクト発足開始時
初回プロジェクト発足開始時、まずプロジェクトリーダー等は、ユーザ端末20を用いて管理サーバ10のプロジェクト画面にアクセスし、今回のプロジェクトに関する属性情報として、例えば「プロジェクトコード」、「プロジェクト名」、「使用言語」、「作業内容」、「作業環境」等を、管理サーバ10のプロジェクトテーブル109b(図5)に登録する。
また、プロジェクトテーブル109bに対するデータ登録に続いて、プロジェクト画面(非図示)から、プロジェクトリーダー等は登録した当該プロジェクトの作業内容を各タスクに構造化・細分化し、タスク毎に例えば、当該プロジェクトの「プロジェクトコード」、「WBSコード」、「作業名(タスク名)」、作業担当者の「担当者コード」、作業毎(タスク毎)の「予定工数」を、管理サーバ10のWBSテーブル109c(図6)に登録する。上述したように「予定工数」には標準的な工数時間を作業毎に登録する。
例えば図6を参照すると、「プロジェクトコード」PROJECT−Xにおいては、「WBSコード」0001の「作業名」作業Aと、「担当者コード」0001の作業担当者と、「予定工数」40(H)とが登録されていることが分かる。また、「WBSコード」0002の「作業名」作業Bと、「担当者コード」0002の作業担当者と、「予定工数」40(H)とが登録されていることが分かる。
(2)日報の入力
図10は、本実施形態に係る日報管理画面例を示す図(その1)である。プロジェクト作業が開始されると、作業担当者はユーザ端末20のウェブブラウザ又は専用アプリ等を起動し、管理サーバ10にアクセスし、日報管理画面を表示する。
作業担当者は、本日業務に係る労働時間の情報を入力する。具体的に、作業担当者は、自身の「担当者(名)」211、「作業日」212、作業業務の「開始時間及び終了時間」213、作業時間から除外される「昼休み時間」214を選択又は入力する。
次いで作業担当者は、本日業務に係るプロジェクトの情報を入力する。作業担当者が「プロジェクト名」215bを選択すると、WBSテーブル109cが参照されて、対応する「プロジェクトコード」215aが自動入力される。また、作業担当者は当該プロジェクト内の作業名の中から該当する「作業名」216を選択する。
「実績工数/予定工数」217は、「実績工数」及び「予定工数」が自動入力され表示される。「実績工数」は、本日当該プロジェクト作業のために要した実際の工数時間を示すため、「開始時間及び終了時間」213の時間から「昼休み時間」214の時間分を除外した時間が自動的に計算されて入力される。「予定工数」には、WBSテーブル109cが参照されて、当該「プロジェクト名」215b及び「作業名」216に対応する「予定工数」が自動入力される。
「前工数」218は、いわば残りの予定工数であり、本日当該プロジェクト作業を行う前時点の工数を示す。よって未作業時点では「前工数」218は「予定工数」に等しくなり、また例えば前日の日報上で入力された「現残工数」219に等しくなる。
「現残工数」219には、作業担当者が本日当該プロジェクト作業(例えば作業A)を行った終了時点において、作業担当者が現在時点での当該プロジェクト作業における残りの工数と考える工数を入力する。例えば、「前工数」218が40.0H、「実績工数」217が8H(本日の作業時間)であって、特段問題なく予定通り進捗していると考える場合、作業担当者は「現残工数」219に32.0と入力する。
一方、作業担当者が本日当該プロジェクト作業を行った終了時点において、「現残工数」219が予定通りの32.0Hよりも遅れておりもう少しかかると考える場合には、作業担当者が当該プロジェクト作業における残りの工数と考える工数として例えば36.0を入力する。またこの場合、予定通りに作業が進捗した場合の32.0と比べ、4時間分の遅れが生じていることになるため、日報テーブル109d上では、当該日報に対応する「差分工数」には、「前工数」と「現残工数」との差分工数時間+4が登録される(図7)。
なお、作業担当者が本日当該プロジェクト作業に遅れ(又は進み)が生じたと考える場合に、その遅れた分又は早く進んだ分の時間を「差分工数」(非図示)として日報管理画面上から直接入力するようにしてもよい。この場合に「現残工数」は、「前工数」、「実績工数」、及び直接入力された「差分工数」に基づいて算出されうる。
次に、作業担当者は、予定通りに作業が進捗しなかった場合、即ち本日当該プロジェクト作業に遅れが生じた場合、その遅早理由(遅れが生じた場合は正確には「遅理由」である)に関する情報を選択又は入力する。具体的に作業担当者が「遅早種別」221(例えば、「遅れ」)を選択することにより、遅早理由マスタテーブル109eが参照されて、対応する「理由種別」222、「遅早理由」223、「責任所在」224が選択可能に入力される。
また、作業担当者が「追加」225を押下することで、新たな「遅早種別」221、「理由種別」222、「遅早理由」223、「責任所在」224の選択欄が表示される。遅早理由は必ずしも1つではない。このため、作業担当者は遅早理由に関する情報を、複数入力することも可能である。なおこの場合、遅早理由毎に遅れた分又は早く進んだ分の時間(「差分工数」)の内訳を入力することができる(非図示)。
最後に作業担当者が「登録」226を押下することで、日報テーブル109d上、「日付」、「日報番号」、「担当者コード」、「プロジェクトコード」、「WBSコード」、「実績工数」、「遅早理由コード」及び「差分工数」が登録されることで、この日の日報の入力が完了する。言うまでもなく日報テーブル109d上の「遅早理由コード」は、日報管理画面から作業担当者により選択入力された「遅早種別」、「理由種別」、「遅早理由」及び「責任所在」により、遅早理由マスタテーブル109eから一意に特定され登録される。
図11は、本実施形態に係る日報管理画面例を示す図(その2)である。図11の日報管理画面例は、図10と比べその翌日の日報管理画面である。図10と重複する点は説明を省略しつつ、図11を用いて本日当該プロジェクト作業が予定よりも早く進んだ場合について説明する。
作業担当者は、前日に引き続き、本日業務に係るプロジェクトの情報を入力する。具体的に作業担当者は当該プロジェクト内の「作業名」216の中から「作業A」を選択する。「実績工数/予定工数」217は、8.0/40.0となっている。「前工数」218は、本日当該プロジェクト作業を行う前時点の工数を示すため、前日の日報上で入力された「現残工数」36.0に等しい(図10)。
「現残工数」219には、上述したように作業担当者が本日当該プロジェクト作業(例えば作業A)を行った終了時点において、当該プロジェクト作業における残りの工数と考える工数を入力する。例えば、作業担当者が本日当該プロジェクト作業を行った終了時点において、「前工数」218が36.0H、「実績工数」217が8H(本日の作業時間)であって、予定通りに作業が進捗した場合、作業担当者は「現残工数」219に28.0と入力する。
一方、作業担当者が本日当該プロジェクト作業を行った終了時点において、「前工数」218が予定通りの28.0Hよりももう少し早くて済むと考える場合には、当該プロジェクト作業における残りの工数と考える工数として例えば25.0を入力する。この場合、予定通りに作業が進捗した場合の28.0と比べ、3時間分の進みが生じていることになるため、日報テーブル109d上、当該日報に対応する「差分工数」には、「前工数」と「現残工数」との差分工数時間−3が登録される(図7)。
次に、作業担当者は、予定よりも早く作業が進捗した場合、即ち本日当該プロジェクト作業が早く進んだ場合、その遅早理由に関する情報を選択又は入力する。具体的に作業担当者が「遅早種別」221(例えば、「進み」)を選択することにより、遅早理由マスタテーブル109eが参照されて、対応する「理由種別」222、「遅早理由」223、「責任所在」224が選択可能に入力される。
最後に作業担当者が「登録」226を押下することで、日報テーブル109d上、「日付」、「日報番号」、「担当者コード」、「プロジェクトコード」、「WBSコード」、「実績工数」、「遅早理由コード」及び「差分工数」が登録されることで、この日の日報の入力が完了する。
以上(2)にかかる処理は管理サーバ10の日報情報取得部101により実行される。
(3)遅早理由を考慮した実績工数の算出
プロジェクト終了時、プロジェクトリーダー等が管理サーバ10にアクセスし、プロジェクト終了の所定操作を行うことで、プロジェクト終了となる。プロジェクトリーダー等は、プロジェクト終了の後、当初から予定していた「予定工数」に対し、実際にどのくらいの実績であったかを、「実績工数」を表示し確認することができる。本実施形態に係る実績工数(遅早理由を考慮した実績工数という)は、WBSテーブル109c(図6)、日報テーブル109d(図7)及び遅早理由マスタテーブル109e(図8、9)の情報を元に、より具体的には「予定工数」、作業の遅れ又は進みによって発生した「差分工数」、遅早理由に付与されている「遅早係数」を元に算出される。以下詳しく説明する。
図12は、本実施形態に係るプロジェクト管理画面を示す図である。プロジェクトリーダー等はユーザ端末20のウェブブラウザ又は専用アプリ等を起動し、管理サーバ10にアクセスし、プロジェクト管理画面を表示する。
プロジェクトリーダー等が、まず検索条件として、参照したいプロジェクトの「対象期間」231及び/又は「プロジェクト名」232を入力し、「検索」233を押下すると、該当するプロジェクトの情報が一覧表示234される。例えば図12に示されるように、プロジェクト情報として、例えば「プロジェクトコード」、「WBSコード」、「作業名」、「担当者コード」、「予定工数」、「実績工数」及び「遅早理由を考慮した実績工数」が表示されている。
(遅早理由を考慮した実績工数の算出方法)
ここで、「遅早理由を考慮した実績工数」の算出方法は以下の通りである。
「遅早理由を考慮した実績工数」=
プロジェクトにおいて当該作業担当者が担当した作業の「予定工数」
+(「差分工数1」×「遅早係数1」)
+(「差分工数2」×「遅早係数2」)

+(「差分工数n」×「遅早係数n」)
作業の遅れ又は進みがない日は、差分工数は0である。nは、日報数である。つまり、それぞれの日報毎でタスクの進捗工数(進捗状況)が「予定工数」に対して遅れているか又は早く進んだかにより発生した遅れ時間又は進み時間ともいえる「差分工数」に、遅早理由に応じた係数を乗算し(「差分工数」×「遅早係数」)を算出し、「予定工数」に加算する。
上述したように「遅早係数」は最小値0〜最大値1の値をとり、遅早理由の内容に応じてその値が予め決められるもので、例えば「自他責」、「能力度」、「影響度」、「突発度」という観点の尺度から定められている。よって、ある日に作業遅れが発生し作業遅れの理由に対応する「遅早係数」が1であった場合、実際に発生した作業遅れ工数時間そのものが(「差分工数」×1)、「遅早理由を考慮した実績工数」を算出するにおいて組み入れられる一方、ある日に遅れが発生しても作業遅れの理由に対応する「遅早係数」が0であった場合、実際に発生した作業遅れ工数時間(「差分工数」×0)は、「遅早理由を考慮した実績工数」を算出するにおいて組み入れられない。いずれの場合も確かに実際に発生した遅れ工数時間ではあるものの、例えばその発生理由が作業担当者本人の責任でないなどの場合、その遅れ工数時間については遅早理由を考慮した実績工数にはカウントしないことを意味している。また、ある日に作業遅れが発生し作業遅れの理由に対応する「遅早係数」が0.5であった場合、実際に発生した作業遅れ工数時間の半分だけが(「差分工数」×0.5)、「遅早理由を考慮した実績工数」に組み入れられる。
作業が早く進んだ場合も同様である。ある日に作業進みが発生し作業進みの理由に対応する「遅早係数」が1であった場合、実際に発生した作業進み工数時間(マイナス値)そのものが(「差分工数」×1)、「遅早理由を考慮した実績工数」を算出するにおいて組み入れられる一方、ある日に進みが発生しても作業進みの理由に対応する「遅早係数」が0であった場合、実際に発生した作業進み工数時間(「差分工数」×0)は、「遅早理由を考慮した実績工数」に組み入れられない。いずれの場合も確かに実際に発生した作業進み工数時間ではあるものの、例えばその発生理由が作業担当者本人の責任でないなどの場合、その進み工数時間については遅早理由を考慮した実績工数にはカウントしないことを意味している。また、ある日に作業進みが発生しても作業進みの理由に対応する「遅早係数」が0.5であった場合、実際に発生した作業進み工数時間の半分だけが(「差分工数」×0.5)、「遅早理由を考慮した実績工数」に組み入れられる。
(数値例)
再び図12を参照し、「プロジェクトX」における「作業A」に関して、遅早理由を考慮した実績工数の算出について数値例を示しつつ説明する。
プロジェクトXが終了したとき、作業担当者「一般 太郎」がプロジェクトXの作業Aに費やした「実績工数」は実際には48Hであって、期間中の「一般 太郎」の日報によれば、「遅早種別」、「差分工数」及び「遅早係数」は、例えば以下の通りとする(図7−9)。
2021/1/4 遅れ 差分工数:4 遅早係数:0.75
2021/1/5 進み 差分工数:−3 遅早係数:1.00
2021/1/6 遅れ 差分工数:5 遅早係数:1.00
2021/1/7 進み 差分工数:−2 遅早係数:0.00
2021/1/8 進み 差分工数:−2 遅早係数:0.50
2021/1/11 遅れ 差分工数:6 遅早係数:0.25
従って、「遅早理由を考慮した実績工数」=
40
+(4×0.75)
+(−3×1.00)
+(5×1.00)
+(−2×0.00)
+(−2×0.50)
+(6×0.25)
=45.5
なお、このうち遅早理由を考慮した差分工数は、5.5である。
これに対し、遅早理由を考慮しない場合の「実績工数」は、以下の通りである。参考に示す。
遅早理由を考慮しない「実績工数」=
40
+(4)
+(−3)
+(5)
+(−2)
+(−2)
+(6)
=48
なお、遅早理由を考慮しない「実績工数」については、日報テーブル109dにおいて、毎日の「実績工数」(労働時間)の合計値からも算出することも可能である。
ここで、作業遅れ(又は進み)が発生したとしても、必ずしも全ての遅早理由が作業担当者事由に起因するものではなく、作業担当者本人としては回避し難い不可抗力な外部要因によっても作業遅れ(又は進み)は発生しうる。従って、遅早理由を考慮した実績工数を算出するにあたっては、作業遅れ(又は進み)が発生した場合、外部要因によって発生した作業遅れ(又は進み)分の時間を除外すると共に、作業遅れ(又は進み)が作業担当者事由に起因するものであっても、その程度度合いに応じた遅早係数(最小値0〜最大値1)を乗算することで、当該作業担当者由来による本来的な実績工数(遅早理由を考慮した実績工数)を算定することが可能となる。
プロジェクト終了後、プロジェクトリーダー等は、プロジェクト管理画面上「予定工数」、「実績工数」及び「遅早理由を考慮した実績工数」を参照し、当初見積もった「予定工数」の妥当性を検証するとともに、次回以降の予定工数見直し等に役立てることが可能である。例えば図12の場合、プロジェクトX全体として「予定工数」の合計は80Hであって、実際の「実績工数」は86Hであったところ、当該作業担当者由来による本来的な実績工数である「遅早理由を考慮した実績工数」の合計は84.5Hである。
なお、「遅早理由を考慮した実績工数」は、プロジェクト管理画面の表示要求発生時などに、検索条件(例えば対象期間等)に応じて随時計算され算出されてもよいし、プロジェクト終了後に、WBSテーブル109c(図6)において、「遅早理由を考慮した実績工数」を算出し追加するようにしてもよい。
以上(3)にかかる処理は管理サーバ10の差分工数算出部102及び実績工数算出部103により実行される。
(4)作業担当者の生産性の算出
またプロジェクトリーダー等は、プロジェクト終了の後、作業担当者のタスク実施能力を計る指標としての、各作業担当者の生産性を示す値(以下単に生産性という)を表示することが可能である。作業担当者の生産性とは、以下詳しく説明する。
図13は、本実施形態に係る個人生産性の一覧表示画面を示す図である。プロジェクトリーダー等はユーザ端末20のウェブブラウザ又は専用アプリ等を起動し、管理サーバ10にアクセスし、個人生産性の一覧表示画面を表示する。
プロジェクトリーダー等が、まず検索条件として、例えば個人生産性の算出根拠となる日報(図7)の「対象期間」241及び対象となる「プロジェクト名」242を入力し、「検索」243を押下すると、各作業担当者の生産性が一覧表示244に一覧表示される。例えば図13に示されるように、作業担当者「一般 太郎」「鈴木 一郎」「山田 花子」の生産性は、それぞれ0.87、1.10、0.95ということが分かる。この中で最も生産性が高いのが「鈴木 一郎」の1.10、最も生産性が低いのが「一般 太郎」の0.87である。
ユーザが一覧の中から任意の作業担当者の生産性についてより詳しく参照したい場合には、所望の作業担当者の行を操作するなどすることで、詳細表示画面に遷移させることができる。
図14は、本実施形態に係る個人生産性の詳細表示画面を示す図である。図14に示されるように、詳細表示画面には、当該作業担当者の生産性245の他、遅れ理由一覧246、進み理由一覧247が表示される。
遅れ理由一覧246は、対象期間中のプロジェクトにおいて、当該作業担当者により作業遅れが発生した場合に、その「日付」、「理由種別」、「遅早理由」、「責任所在」、「遅早理由を考慮した遅れ時間」(差分工数)が表示される。
進み理由一覧247は、対象期間中のプロジェクトにおいて、当該作業担当者により作業進みが発生した場合に、その「日付」、「理由種別」、「遅早理由」、「責任所在」、「遅早理由を考慮した進み時間」(差分工数)が表示される。
個人生産性の詳細表示画面によれば、当該作業担当者の生産性に加え、どのような「遅早理由」でどれくらいの遅れ時間又は進み時間が発生したのかを詳しく参照することができる。また、視覚的に遅れ時間又は進み時間発生の理由を一見して把握しやすくするために、「理由種別」毎もしくは「遅早理由」毎に遅れ時間又は進み時間を集計した例えばグラフ(非図示)を表示することも可能である。これにより、次回プロジェクト以降、改善すべき原因理由がいっそう分かりやすくなり、対策をとるなどして作業遅れ防止又は作業進み向上に役立てることができる。
(作業担当者の生産性の算出方法)
「作業担当者の生産性」の算出方法は以下の通りである。算出した「遅早理由を考慮した実績工数」を用いて作業担当者の生産性を算出する。作業担当者の生産性の値が高いほど、当該作業担当者は高い生産性を有することを意味している。
「作業担当者の生産性」=プロジェクトにおいて当該作業担当者が担当した作業の「予定工数」/「遅早理由を考慮した実績工数」
ここで再び図12を参照すると、プロジェクトXにおいて、作業担当者「一般 太郎」が担当した作業Aの「予定工数」は40Hであった。また、「遅早理由を考慮した実績工数」は、45.5Hであった。
よって、プロジェクトXの作業Aを個人生産性の対象根拠とすれば、遅早理由を考慮した場合の作業担当者「一般 太郎」の生産性は、
40/45.5
≒0.87
となる。
これに対し、遅早理由を考慮しない場合の作業担当者「一般 太郎」の生産性は、以下の通りである。参考に示す。
遅早理由を考慮しない実績工数は、48Hであるから、遅早理由を考慮しない場合の作業担当者「一般 太郎」の生産性は、
40/48
≒0.83
となる。
なお、作業担当者の生産性は、生産性の一覧表示画面及び詳細表示画面の表示要求発生時などに、検索条件(例えば対象期間等)に応じて随時計算され算出されうる。
以上(4)にかかる処理は管理サーバ10の生産性算出部104により実行される。
(5)作業担当者の生産性の活用
図15は、本実施形態に係る新規のプロジェクト登録画面の一例を示す。プロジェクトリーダー等はユーザ端末20のウェブブラウザ又は専用アプリ等を起動し、管理サーバ10にアクセスし、プロジェクト登録画面を表示する。
プロジェクトリーダー等は新規のプロジェクト登録を行うに際し、まずプロジェクト基本情報251の各項目を選択又は入力する。次にプロジェクト内のタスクを設定するため、タスク基本情報252の各項目について選択又は入力する。
タスク基本情報252のうち、ユーザはまず「WBSコード」253、「作業名」254、及び「仮予定工数」255を入力する。「仮予定工数」255には、プロジェクトリーダー等が経験則等に基づいて推測した標準的な工数時間を仮入力する。
次にプロジェクトリーダー等が作業の担当候補としての「担当者名」256を選択すると、選択された担当者に対応する「生産性」257が上述の通り計算されて自動入力される。また、「予定工数(推奨値)」258には、「仮予定工数」及び「生産性」の値に基づいて自動計算され入力される。
「予定工数(推奨値)」=「仮予定工数」/「生産性」
例えば、プロジェクトリーダー等が「担当者名」256に「一般 太郎」を選択すると、「一般 太郎」の「生産性」257に0.87が入力される。また、「予定工数(推奨値)」255には、「仮予定工数」32.0及び「生産性」0.87に基づいて、36.7が入力されることになる。これにより、「一般 太郎」が作業Eの「仮予定工数」32.0を担当する場合に、36.7Hの予定工数を要することが分かる。
またプロジェクトリーダー等が「担当者追加」259を押下すると、別の「担当者名」256を選択することができる。例えば追加した「担当者名」256に「鈴木 一郎」を選択すると、「鈴木 一郎」の「生産性」257に1.10が入力される。また、「予定工数(推奨値)」255には、「仮予定工数」32.0及び「生産性」1.10に基づいて、29.0が入力される。これにより、「鈴木 一郎」が作業Eの「仮予定工数」32.0を担当する場合に、29.0Hの予定工数を要することが分かる。
プロジェクトリーダー等は、プロジェクトのタスクに割り当てる担当者を決定するとき、担当者毎の「予定工数(推奨値)」258を比較しつつ、最終的な担当者を「担当者決定」260を押下することで決定することができる。
このケースの場合、例えば作業Eに「鈴木 一郎」を担当割り当てすることで、「一般 太郎」を割り当てた場合よりも、7.7H分の工数削減を見込むことができるため、より効率の良いプロジェクトZの運営ができると予想することが可能である。
また、顧客への費用見積書を作成するに際しても、従来はプロジェクトリーダー等が経験則等に基づいて推測した標準的な工数時間(「仮予定工数」に相当)に基づいていわば見切り的な概算見積りをせざるを得なかったところ、本実施形態によれば、「一般 太郎」を担当割り当てする場合には「時間単価×36.7」、「鈴木 一郎」を担当割り当てする場合には「時間単価×29.0」といったように、依頼主(客先)及び請負者の両方にとってより納得感のある見積りを行うことが可能である。
プロジェクトリーダー等が必要な登録事項を入力又は選択のうえ最後に「登録」261を押下すると、登録内容がプロジェクトテーブル109b及びWBSテーブル109cにデータ登録される。またWBSテーブル109cの「予定工数」には、決定された担当者に対応する「予定工数(推奨値)」258が入力される。
<総括>
本実施形態に係るプロジェクト管理システム100においては、プロジェクト進行中に、当初の予定工数に対して作業の遅れが生じたりもしくは早く進んだ場合、逐次の日報等を通じて作業担当者からの申告によりその遅れた理由又は早く進んだ理由を取得することで、実際に要した遅れ工数時間又は進み工数時間を理由内容に応じて補正し、プロジェクト終了後、額面通りの実績工数ではなく、作業担当者由来のみに基づく実績工数(遅早理由を考慮した実績工数という)、ひいてはその実績工数に基づく作業担当者個人の生産性を算定し、プロジェクト管理品質・精度の向上を図ることが可能である。
なお、本発明の好適な実施の形態により、特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
本発明は、上述の実施形態の1つ以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記録媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し作動させる処理でも実現可能である。
<本実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述の実施形態から抽出される発明の特徴について記載する。
(付記A1)
プロジェクトのタスクと、タスクを作業する作業担当者と、タスクの予定工数と、タスクの実績工数とを少なくとも管理するプロジェクト管理装置であって、
タスクを作業した作業担当者からの入力情報に基づいて、進捗工数(例えば、図10の「前工数(40.0)」218−「現残工数(36.0)」219)が該タスクの予定工数に対して遅れている場合又は早く進んでいる場合に、該理由を示す情報(遅早理由)と、予定工数(例えば、図10の「実績工数/予定工数(この日は8.0の作業を予定していた)」217)に対する進捗工数(例えば、図10の「前工数(40.0)」218−「現残工数(36.0)」219)との第1の差分工数(8.0−4.0=4.0)と、を取得する入力情報取得手段(日報情報取得部101)と、
取得した前記理由を示す情報に予め対応付けられた係数と、前記第1の差分工数とに基づいて、第2の差分工数(遅早理由を考慮した差分工数)を算出する差分工数算出手段(差分工数算出部102)と、
前記タスクの予定工数と、前記第2の差分工数とに基づいて、タスクの実績工数(遅早理由を考慮した実績工数)を算出する実績工数算出手段(実績工数算出部103)と、
を有することを特徴とするプロジェクト管理装置。
10 プロジェクト管理サーバ
20 ユーザ端末
50 ネットワーク
100 プロジェクト管理システム
101 日報情報取得部
102 差分工数算出部
103 実績工数算出部
104 生産性算出部
109 記憶部

Claims (7)

  1. プロジェクトのタスクと、タスクを作業する作業担当者と、タスクの予定工数と、タスクの実績工数とを少なくとも管理するプロジェクト管理装置であって、
    タスクを作業した作業担当者からの入力情報に基づいて、進捗工数が該タスクの予定工数に対して遅れている場合又は早く進んでいる場合に、該理由を示す情報と、予定工数に対する進捗工数との第1の差分工数と、を取得する入力情報取得手段と、
    取得した前記理由を示す情報に予め対応付けられた係数と、前記第1の差分工数とに基づいて、第2の差分工数を算出する差分工数算出手段と、
    前記タスクの予定工数と、前記第2の差分工数とに基づいて、タスクの実績工数を算出する実績工数算出手段と、
    を有することを特徴とするプロジェクト管理装置。
  2. 前記理由を示す情報に予め対応付けられた係数は、該理由が、タスクを作業した作業担当者本人事由に起因する起因度合いが小さいほど小さく定められていること、
    を特徴とする請求項1に記載のプロジェクト管理装置。
  3. 前記理由を示す情報に予め対応付けられた係数は、該理由が、タスクを作業した作業担当者が今後タスクを作業するにあたりタスクの進捗工数に影響を与える影響度合いが小さいほど小さく定められていること、
    を特徴とする請求項1に記載のプロジェクト管理装置。
  4. 前記タスクの予定工数と、前記タスクの実績工数とに基づいて、タスクを作業した作業担当者の生産性を示す値を算出する生産性算出手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト管理装置。
  5. 入力されたタスクの仮予定工数と、複数の作業担当者候補と、該作業担当者候補毎の前記生産性を示す値を表示し、
    作業担当者候補毎に、前記仮予定工数と前記生産性を示す値とに基づいて算出したタスクの予定工数を表示すること、
    を特徴とする請求項4に記載のプロジェクト管理装置。
  6. タスクを作業した担当者から前記入力情報を含む日報情報を取得する日報取得手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト管理装置。
  7. コンピュータに、
    タスクを作業した作業担当者からの入力情報に基づいて、進捗工数が該タスクの予定工数に対して遅れている場合又は早く進んでいる場合に、該理由を示す情報と、予定工数に対する進捗工数との第1の差分工数と、を取得する入力情報取得手段と、
    取得した前記理由を示す情報に予め対応付けられた係数と、前記第1の差分工数とに基づいて、第2の差分工数を算出する差分工数算出手段と、
    前記タスクの予定工数と、前記第2の差分工数とに基づいて、タスクの実績工数を算出する実績工数算出手段と、
    して機能させるためのプロジェクト管理プログラム。
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