JP2019160110A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
こうした装置においては、人事情報を用いて人員を分析し、人事施策などのマネジメント業務へ活用する人事分析業務が行われている。この人事分析業務では、相関分析などの統計的手法を用いて、人事情報の、ある特徴に対する傾向などの分析を行っている。
先ず、本実施の形態の装置構成を説明する。
情報処理装置としての人事情報処理装置10は、例えば企業に設置され、当該企業の社員(人員)の人事情報を管理、分析する業務を行う装置である。但し、人事情報処理装置10は、企業の社員の人事情報だけでなく、社員以外の人員の人事情報を管理、分析する構成としてもよい。
図1に示すように、人事情報処理装置10は、例えば、分析手段、表示制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示手段としての表示部14と、記憶手段としての記憶部15と、通信部16と、を備える。人事情報処理装置10の各部は、バス17を介して接続されている。
また、表示部14についても、人事情報処理装置10に備えられた構成以外にも、例えば、通信部16を介して通信接続された表示装置に、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行わせる構成としてもよい。
「関連項目1」T202は、人事分析処理において用いる他の項目を示す。「関連項目1」T202の項目は、「分析対象項目」T201の項目に影響していると思われる項目(関連項目)が予め設定されたものである。
また、「関連項目3」T206は、人事分析処理において用いる他の項目を示し、「分析方法3」T207は、「分析対象項目」T201と「関連項目3」T206の項目の組み合わせに応じて設定される分析方法を示す。
なお、「分析対象項目」T201、「関連項目1」T202、「関連項目2」T204及び「関連項目3」T206に示される項目は、定量的な評価値で示される項目である。
次に、人事情報処理装置10の動作を説明する。
図4は、人事情報処理装置10において実行される人事分析処理を示すフローチャートである。
人事情報処理装置10においては、例えば、操作部12を介してユーザから人事分析処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出して適宜RAM13に展開した人事分析プログラム151との協働で、人事分析処理を実行する。
図5に示すように、分析条件画面G1は、対象組織指定欄G11と、分析対象項目指定欄G12と、実行ボタンG13と、終了ボタンG14と、を有する。
分析対象項目指定欄G12によりユーザが一の項目を選択すると、第1設定テーブルT200が参照され、「分析対象項目」T201が選択された一の項目となっているフィールドの、「関連項目1」T202、「関連項目2」T204及び「関連項目3」T206で示される項目が、相関分析処理に用いる他の項目として選択される。
終了ボタンG14は、ユーザが操作部12を介して押下操作することで、分析条件画面G1のクローズ(表示の終了)を指示する入力を受け付ける。
次いで、CPU11は、分析結果画面G2の除外条件設定画面100(後述)により、操作部12を介して、除外条件の選択操作を受け付け(ステップS15)、縮小グラフ表示部201(後述)により、操作部12を介して、縮小グラフの選択操作を受け付けて(ステップS16)、これらの選択操作を反映させた分析結果画面G2(図7参照)に更新を行う(ステップS17)。
図6及び図7に示すように、分析結果画面G2は、除外条件設定画面(設定情報)100と、相関情報表示画面200と、分析項目選択画面(第2選択情報)300と、印刷ボタン401と、保存ボタン402と、終了ボタン403と、を有する。
除外条件設定画面100においては、選択された除外条件について、チェックボックスにチェックが入った状態(選択された状態)となっている。そして、選択したい除外条件のチェックボックスにチェックを入れなおすことで、除外条件を変更することができる。
本実施の形態においては、社員基本情報テーブルT100の「特記事項」T111の内容に基づいて除外条件が表示されている。そして、社員基本情報テーブルT100の「特記事項」T111の内容が、除外条件に該当すると、その人員のデータが除外対象になる。なお、除外条件としてはこれ以外にも、役職や年齢など図2に含まれる項目の何れかに基づく除外条件であっても良いし、二つ以上の項目を組み合わせた除外条件としても良い。
反映ボタン101は、除外条件設定画面100における除外条件の選択を承認するためのボタンである。
このとき、縮小グラフ表示部201では、相関分析処理を実行した結果、相関関係が強い(決定係数R2が1に近い)関連項目に対応する縮小グラフが上位となるように順位をつけて、複数の縮小グラフが表示される。図6及び図7の例では、相関度の高い順に「コミュニケーション能力」、「時間外」、「人事考課」と順位がついている。
また、縮小グラフ表示部201では、除外条件設定画面100に対する操作により順位の入れ替えが発生した場合は、順位が入れ替わって表示される。
そして、縮小グラフ表示部201に表示された縮小グラフのうち、ユーザが一の縮小グラフを選択すると、その一の縮小グラフの示す分析グラフが、分析グラフ部202に表示される。この状態で、縮小グラフ表示部201において他の縮小グラフが選択されると、選択された縮小グラフの示す分析グラフになるように、分析グラフ部202の表示が切り替えられる。
相関図において、「分析対象項目」T201の項目であり、横軸は、「関連項目1」T202、「関連項目2」T204又は「関連項目3」T206のいずれかの項目であって、縮小グラフ表示部201にて選択された縮小グラフに対応する関連項目である。
相関図には、対象組織指定欄G11で指定された組織の社員についてのデータ点が表示(プロット)されている。また、相関図には、このデータを回帰分析した結果である分析グラフL1が表示され、相関図の近傍には、分析グラフL1に係る決定係数R2が表示されている。
図7の例では、「モチベーション」に対し、最も相関関係が強い(決定係数R2が大きい)「コミュニケーション能力」に対するグラフが分析グラフL1として表示されている。
また、このとき分析方法は、「コミュニケーション能力」にあわせた「正相関」になっている。
なお、決定係数R2は、相関係数Rの2乗に等しくなる。この相関係数Rは、2つの項目の相関関係に応じて−1から1までの値をとり得る係数であり、2つの項目が正の相関を有している場合に正の値をとり、負の相関を有している場合に負の値をとり、関連性が強いほど絶対値が1に近くなる。よって、相関係数Rによっても2つの項目間の相関関係を示すことができるため、相関図表示画面201において、決定係数R2に代えて相関係数Rを表示させても良い。
また、分析グラフ部202において、データ上にカーソルを合わせると、そのデータに対応する人事情報が表示される等の構成としても良い。
ここで、「他の項目」とは、関連項目以外の項目であって、分析対象項目に対して影響を及ぼすか否か定かではない項目である。具体的には、実際には決定係数R2が一番高いからといって「コミュニケーション能力」が「モチベーション」に一番影響を与えると決め付けられるわけではなく、「モチベーション」に影響のある項目を知るために、影響を及ぼす可能性のある項目を選択可能に表示させている。
さらに、2つの項目間において相関関係が見られるものの、実際には2つの項目には因果関係がないこともある。この関係は擬似相関関係と呼ばれる。具体的な例としては、2つの項目と互いに因果関係が有る第3の項目が存在するために2つの項目に相関関係が生まれ、あたかも2つの項目に因果関係があるように見える関係である。人事分析業務においては、単なる相関関係ではなく、因果関係にある項目を探すことが、人事施策などのマネジメント業務へ活用するために重要である。よって、本実施の形態では、分析項目選択画面300によって様々な項目との相関関係を表示させることで、各項目との相関関係を見ながら、擬似相関関係にある項目を探すこと(擬似相関分析)ができる。言い換えると、因果関係にある項目を探すことができる。
また、保存ボタン402は、ユーザが操作部12を介して押下操作することで、相関情報表示画面200に表示された内容を、記憶部15への記憶(保存)を指示する入力を受け付ける。
また、終了ボタン403は、ユーザが操作部12を介して押下操作することで、分析結果画面G2のクローズ(表示の終了)を指示する入力を受け付ける。
これにより、分析グラフL1と同一の分析対象項目と、その選択された分析項目との間の相関を示す第2の分析グラフL2が生成され、分析グラフ部202に、分析グラフL1と重ねて第2の分析グラフL2を表示させることができる。
図8は、分析項目選択画面300の「年齢」の項目にチェックをいれた場合の例であり、「モチベーション」と「年齢」との間の相関を示す分析グラフが、第2の分析グラフL2として、分析グラフL1と重ねて表示されている。なお、年齢は、対象組織に存在する人員の年齢幅に基づいて、0〜100になるように実年齢が調整される。また、ここでは、分析方法は「年齢」にあわせた「負相関」になっている。
また、第2の分析グラフL2に対して、除外条件適用済みの決定係数R2が表示されている。
このとき、分析グラフL1と第2の分析グラフL2とは、例えば、異なる色とするなどの手法により、識別可能に表示される。また、分析グラフL1と第2の分析グラフL2に係るデータは、プロットの表示態様が異なっている(「●」と「△」)。
また、ここでは表示を明確にするために、第2の分析グラフL2に係るデータのうち、除外条件によって除外されたデータについてはプロット表示していない態様であるが、例えば「■」などで表示させても良い。
また、分析項目選択画面300において別の項目を選択・実行する操作が行われると、表示された第2の分析グラフL2が、別の第2の分析グラフL2に切り替えられる。
そして、終了指示入力がない場合(ステップS20:NO)、CPU11は、上記ステップS18に戻って以降の処理を繰り返す。一方、終了指示入力があった場合(ステップS20:YES)、CPU11は、本処理を終了する。
図9は、除外条件は「シニア社員」が選択されたままで、この除外条件が適応されている。また、図9では、違う順位の縮小グラフの選択により、分析項目選択画面300がリセットされた状態となっている。
なお、違う順位の縮小グラフを選択した際には、除外条件設定画面100と分析項目選択画面300の選択がすべてリセットされても良いし、除外条件設定画面100と分析項目選択画面300はすべて同様に選択されたままの状態でも良い。
以上のように、本実施の形態によれば、人員についての、複数の定量的な項目を含む人事情報を処理する人事情報処理装置10において、CPU11は、人事情報の項目のうち分析対象の項目と、当該分析対象の項目に対して予め設定された複数の関連項目の各々との間の相関情報を生成する相関分析処理を行い、生成された複数の相関情報から一の相関情報をユーザに選択させるための縮小グラフ表示部201と、縮小グラフ表示部201から選択された一の相関情報をグラフ形式で示した分析グラフL1と、を表示部14に並べて表示させる。そして、CPU11は、複数の関連項目のうち分析グラフL1に係る項目以外の他の関連項目をユーザに選択させるための分析項目選択画面300を、縮小グラフ表示部201および分析グラフL1と並べて表示させるとともに、分析項目選択画面300から他の関連項目が選択された際には、分析対象の項目と他の関連項目との間の相関情報をグラフ形式で示した第2の分析グラフL2を分析グラフL1に重ねて表示させる。
このため、ユーザは、基準となる分析グラフL1と分析項目選択画面300とを同時に閲覧でき、分析項目選択画面300にて項目を選択すると、分析グラフL1と第2の分析グラフL2が重ねて表示されるので、比較が容易となり、影響している項目であるか否かの判断を容易かつ精度よく行うことができる。また、項目を何度も選択する試行作業を行う場合にも操作が容易であり、操作性を良好にすることができる。
また、縮小グラフ表示部201により、基準となる第1分析グラフをユーザが任意で選択することができる。
このため、視覚的により分かり易くすることができる。
このため、相関情報表示画面200の画面構成を良好にすることができる。
このため、相関度が目安となるため、ユーザによる第1分析グラフの選択を、行いやすくすくことができる。
このため、相関分析処理にて除外するデータを、容易に選択することができる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
人員についての、複数の定量的な項目を含む人事情報を処理する情報処理装置であって、
前記人事情報の前記項目のうち分析対象の項目と、当該分析対象の項目に対して予め設定された複数の関連項目の各々との間の相関情報を生成する相関分析処理を行う分析手段と、
前記分析手段により生成された複数の相関情報から一の相関情報をユーザに選択させるための第1選択情報と、前記第1選択情報から選択された一の相関情報をグラフ形式で示した第1相関グラフと、を表示手段に並べて表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記複数の関連項目のうち前記第1相関グラフに係る項目以外の他の関連項目をユーザに選択させるための第2選択情報を、前記第1選択情報および前記第1相関グラフと並べて表示させるとともに、前記第2選択情報から前記他の関連項目が選択された際には、前記分析対象の項目と前記他の関連項目との間の相関情報をグラフ形式で示した第2相関グラフを前記第1相関グラフに重ねて表示させる情報処理装置。
<請求項2>
前記表示制御手段は、前記第1選択情報における複数の相関情報をグラフ形式で表示させる請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記表示制御手段は、前記第1選択情報におけるグラフ形式の複数の相関情報を、前記第1相関グラフよりも小さく表示させる請求項2に記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記分析手段は、前記分析対象の項目と前記複数の関連項目の各々との間の相関度を導出し、
前記表示制御手段は、前記第1選択情報における前記複数の相関情報を相関度の高い関連項目に対応するものから順番に表示させる請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記表示制御手段は、前記相関分析処理にあたって前記人事情報から除外する人員の条件である除外条件を、複数の除外条件の中からユーザが選択して設定する設定情報を、前記表示手段に表示させる請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項6>
人員についての、複数の定量的な項目を含む人事情報を処理する情報処理装置に設けられたコンピュータを、
前記人事情報の前記項目のうち分析対象の項目と、当該分析対象の項目に対して予め設定された複数の関連項目の各々との間の相関情報を生成する相関分析処理を行う分析手段、
前記分析手段により生成された複数の相関情報から一の相関情報をユーザに選択させるための第1選択情報と、前記第1選択情報から選択された一の相関情報をグラフ形式で示した第1相関グラフと、を表示手段に並べて表示させる表示制御手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、前記複数の関連項目のうち前記第1相関グラフに係る項目以外の他の関連項目をユーザに選択させるための第2選択情報を、前記第1選択情報および前記第1相関グラフと並べて表示させるとともに、前記第2選択情報から前記他の関連項目が選択された際には、前記分析対象の項目と前記他の関連項目との間の相関情報をグラフ形式で示した第2相関グラフを前記第1相関グラフに重ねて表示させるプログラム。
11 CPU(分析手段、表示制御手段)
12 操作部
13 RAM
14 表示部(表示手段)
15 記憶部(記憶手段)
151 人事分析プログラム
T1 社員基本情報テーブル
T2 第1設定テーブル
16 通信部
17 バス
G1 分析条件画面
G11 対象組織指定欄
G12 分析対象項目指定欄
G13 実行ボタン
G14 終了ボタン
G2 分析結果画面
100 除外条件設定画面(設定情報)
101 反映ボタン
200 相関情報表示画面
201 縮小グラフ表示部(第1選択情報)
202 分析グラフ部
L1 分析グラフ(第1相関グラフ)
L2 第2の分析グラフ(第2相関グラフ)
300 分析項目選択画面(第2選択情報)
301 実行ボタン
401 印刷ボタン
402 保存ボタン
403 終了ボタン
Claims (6)
- 人員についての、複数の定量的な項目を含む人事情報を処理する情報処理装置であって、
前記人事情報の前記項目のうち分析対象の項目と、当該分析対象の項目に対して予め設定された複数の関連項目の各々との間の相関情報を生成する相関分析処理を行う分析手段と、
前記分析手段により生成された複数の相関情報から一の相関情報をユーザに選択させるための第1選択情報と、前記第1選択情報から選択された一の相関情報をグラフ形式で示した第1相関グラフと、を表示手段に並べて表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記複数の関連項目のうち前記第1相関グラフに係る項目以外の他の関連項目をユーザに選択させるための第2選択情報を、前記第1選択情報および前記第1相関グラフと並べて表示させるとともに、前記第2選択情報から前記他の関連項目が選択された際には、前記分析対象の項目と前記他の関連項目との間の相関情報をグラフ形式で示した第2相関グラフを前記第1相関グラフに重ねて表示させる情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記第1選択情報における複数の相関情報をグラフ形式で表示させる請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記表示制御手段は、前記第1選択情報におけるグラフ形式の複数の相関情報を、前記第1相関グラフよりも小さく表示させる請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記分析手段は、前記分析対象の項目と前記複数の関連項目の各々との間の相関度を導出し、
前記表示制御手段は、前記第1選択情報における前記複数の相関情報を相関度の高い関連項目に対応するものから順番に表示させる請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記相関分析処理にあたって前記人事情報から除外する人員の条件である除外条件を、複数の除外条件の中からユーザが選択して設定する設定情報を、前記表示手段に表示させる請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 人員についての、複数の定量的な項目を含む人事情報を処理する情報処理装置に設けられたコンピュータを、
前記人事情報の前記項目のうち分析対象の項目と、当該分析対象の項目に対して予め設定された複数の関連項目の各々との間の相関情報を生成する相関分析処理を行う分析手段、
前記分析手段により生成された複数の相関情報から一の相関情報をユーザに選択させるための第1選択情報と、前記第1選択情報から選択された一の相関情報をグラフ形式で示した第1相関グラフと、を表示手段に並べて表示させる表示制御手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、前記複数の関連項目のうち前記第1相関グラフに係る項目以外の他の関連項目をユーザに選択させるための第2選択情報を、前記第1選択情報および前記第1相関グラフと並べて表示させるとともに、前記第2選択情報から前記他の関連項目が選択された際には、前記分析対象の項目と前記他の関連項目との間の相関情報をグラフ形式で示した第2相関グラフを前記第1相関グラフに重ねて表示させるプログラム。
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