JP6915400B2 - 中継コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、接続対象である第一端子と第二端子との間を中継する中継コネクタに関する。
従来、複数の貫通孔が形成されたベースプレートに端子部材を保持させた中継コネクタにより、基板検査装置に用いられる接続切替ユニット等からなる第一の接続対象と、プローブを備えた検査治具用コネクタ等からなる第二の接続対象との間を中継することが行われている(例えば、特許文献1参照)。この中継コネクタの端子部材は、導電性金属等の導電材料により細長い略棒状に形成されたプランジャと、ベースプレートの貫通孔に保持された筒状体(筒部)と、この筒状体内に配設された圧縮ばねとを有している。
特許文献1に係る中継コネクタの端子部材は、図12に示すように、ベースプレート201に形成された貫通孔202に圧入されて保持される筒状体203と、筒状体203の先端部に本体部が挿入されてスライド可能に支持されたプランジャ204とを有している。プランジャ204の先端部には、第二の接続対象に設けられた電極ピンからなる第二接続部205が設けられている。
第二接続部205は、ベースプレート201の外方側に大きく突出した状態で設置されるとともに、第二接続部205の先端面には窪み部206が形成されている。そして、第二接続部205に設けられた窪み部106に、第二端子200の先端部が圧接されることにより、第二端子200と端子部材のプランジャ204とが電気的に接続されるように構成されている。
特開2016−149275号公報
ところで、上述の技術によれば、第二接続部205は、ベースプレート201の外方側に大きく突出した状態で設置されているため、中継コネクタを落下させた場合、又は中継コネクタの搬送時又は保管時等に、第二接続部205が他の部材に干渉した場合等に、プランジャが折損するというおそれがあり、耐久性の面で問題があった。
本発明の目的は、耐久性を向上させることが容易な中継コネクタを提供することである。
本発明に係る中継コネクタは、接続対象である第一端子と第二端子との間を中継する中継コネクタであって、前記第一端子と前記第二端子とを電気的に接続する導電材料からなる一端部と他端部とを有する略棒状の端子部材と、当該端子部材を支持する支持部材とを備え、前記支持部材には、前記第二端子を前記端子部材の前記他端部側に向けて案内する案内部が形成され、前記案内部は、前記端子部材側の直径が前記第二端子の受け入れ側に比べて小さく形成された内窄まりのガイド面と、当該ガイド面の前記端子部材側に連設されたガイド孔とを有し、前記端子部材の前記他端部が、前記ガイド面と前記ガイド孔との連設部よりも前記ガイド孔側又は当該端子部材の軸方向における前記連設部と同じ位置に配設されている。
この構成によれば、第二端子と端子部材とを電気的に接続する際に、支持部材に形成された案内部により、第二端子を端子部材の端部に案内して当接させることができる。この場合、第二端子がガイド面によってガイド孔の中心部側に案内される際、第二端子には、軸方向と交差する方向への移動が生じる。しかしながら、端子部材の先端部が、ガイド面とガイド孔との連設部よりもガイド面側に突出しない位置に配設されているので、第二端子は、ガイド面によってガイド孔の中心部側に案内された後に第二端子が端子部材に接触する。従って、第二端子と端子部材とが接触した後に、第二端子が軸方向と交差する方向へ移動するおそれが低減される。その結果、端子部材を軸方向と交差する方向へ曲げる力が加わるおそれが低減されるので、端子部材の損傷を防止して耐久性を向上することが容易である。また、中継コネクタの搬送時又は保管時等に、端子部材の先端部が支持部材の外方側に突出した状態となるのを防止して、中継コネクタを落下させた場合、又は端子部材の先端部が他の部材に干渉した場合等に、端子部材が折損するというおそれを低減し、耐久性を向上させることが容易である。
また、前記端子部材は、付勢部材が前記一端部側に配設された筒状体と、当該筒状体内の前記付勢部材より前記他端部側に基端部が挿入されて支持されるとともに、前記付勢部材の付勢力に応じて前記筒状体内の前記他端部側に付勢されるプランジャとを有することが好ましい。
この構成によれば、第二端子と端子部材とを接続する際に、付勢部材によって付勢されたプランジャの先端部に、第二端子が当接されるので、第二端子に対してプランジャが弾性的に接触する。その結果、第二端子に対する端子部材の接触安定性が向上する。
また、前記支持部材には、前記プランジャの外径よりも大きく、かつ前記筒状体の外径よりも小さい直径を有するプランジャ挿通孔が、前記ガイド孔の前記一端部側に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、プランジャの先端部を支持部材のプランジャ挿通孔に挿通させることにより、プランジャの先端部を安定して支持することができる。しかも、支持部材の一端部側に配設された筒状体が支持部材の他端部側に移動するのを支持部材により規制することができるため、端子部材の筒状体を安定して保持することができる。
また、前記支持部材は、前記端子部材の前記一端部側の部位を支持する第一支持プレートと、前記端子部材の前記他端部側の部位を支持する第二支持プレートとを含み、前記ガイド面が、前記第二支持プレートの、前記第一支持プレートとは反対側の面に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、第一支持プレートと第二支持プレートとによって端子部材が保持されるので、端子部材の長さと略等しい厚さのプレートに端子部材を圧入して保持する場合と比べて、端子部材を第一支持プレートと第二支持プレートとに挿入するための圧力を小さくできる。その結果、中継コネクタの製造コストを低減することが容易となる。
また、前記第一支持プレートと、前記第二支持プレートとの間には、前記端子部材の主要部に対応した間隔を有する空隙部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第一支持プレートと第二支持プレートの間の全域に樹脂やガラス繊維等の絶縁材料を配設した場合に比べて、隣接する端子部材間の空間の比誘電率を、1/3〜1/4程度に抑えることができる。したがって、中継コネクタに多数の端子部材をマトリックス状に配設した場合においても、各端子部材間における相互干渉、いわゆるクロストークの発生を簡単な構成で効果的に抑制することができる。
また、前記筒状体が挿通される挿通孔を有する中間プレートが前記空隙部に配設された構成としてもよい。
この構成によれば、中継コネクタの組立過程において、端子部材の設置作業を容易かつ適正に行うことができる。さらに、中継コネクタの組立状態における端子部材の設置状態を中間プレートにより安定して保持できるという利点がある。
また、前記第一支持プレートには、前記端子部材と前記第一端子とを電気的に接続する接続部材が配設され、当該接続部材は、前記筒状体の端部が圧接される端子部材接続部と、前記第一端子の先端部が挿入されて係止される端子係止部とを有していることが好ましい。
この構成によれば、筒状体の基端部を端子部材接続部に圧接させるともに、第一端子の先端部を端子係止部内に挿入して係止させることにより、第一端子と端子部材との電気的接続が前記接続部材を介して容易かつ適正に行われるという利点がある。
このような中継コネクタは、その耐久性を効果的に向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る中継コネクタの構造を示す断面図である。 中継コネクタに設けられた端子部材の具体的構成を示す分解断面図である。 中継コネクタに第一端子及び第二端子を接続した状態を示す断面図である。 中継コネクタの組立工程を示す工程図である。 プランジャの変形例を示す平面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 本発明の第二実施形態に係る中継コネクタに設けられた接続部材の構成を示す図2相当図である。 中継コネクタに第一端子及び第二端子を接続した状態を示す図3相当図である。 中継コネクタに設けられた接続モジュールの構成を示す分解断面図である。 接続モジュールに設けられた接続部材の構成を示す斜視図である。 接続モジュールの具体的構成を示す断面図である。 中継コネクタに設けられた端子部材の従来例を示す断面図である。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る中継コネクタ1の構造を示す断面図、図2は、中継コネクタ1に設けられた端子部材2の具体的構成を示す分解断面図、図3は、中継コネクタ1に第一端子A及び第二端子Bを接続した状態を示す断面図である。
図1に示す中継コネクタ1は、図1の下方側(以下、一端部側という)に第一の接続対象である接続切替ユニットの第一端子Aが接続され、図1の上方側(以下、他端部側という)に第二の接続対象である検査治具用コネクタの第二端子Bが接続されることにより、第一端子Aと第二端子Bとの間を中継するものである。
接続切替ユニットは、基板に設けられた配線パターンの電気特性を検査する基板検査装置に用いられるいわゆるスキャナ装置であって、検査装置本体の検査用の電源部、電圧検出部及び電流検出部を備えた検査ユニットと、第二の接続対象である検査治具用コネクタに設けられたプローブとの間の電気的な接続関係を切り替えるものである。
接続切替ユニットは、複数のスイッチング素子を有する基板ユニットからなっている。接続切替ユニットには、各スイッチング素子に接続された電極ピン等からなる複数の第一端子Aが所定ピッチで配設されている。第一端子Aは、図中、中継コネクタ1の下方に配設された図略の接続切替ユニットから中継コネクタ1側(図1の上方側)に向けて突設されている。そして、接続切替ユニットが中継コネクタ1に取り付けられることにより、中継コネクタ1の一端部側に位置する端子部材2の基端部と、接続切替ユニットの第一端子Aとが電気的に接続されるようになっている。
検査治具用コネクタには、電極ピン等からなる複数本の第二端子Bが所定ピッチで配設されている。第二端子Bは、検査対象となる配線パターン等の検査点に圧接される検査治具の各プローブに、それぞれ導線を介して接続されている。第二端子Bは、図中、中継コネクタ1の上方に配設された図略の検査治具用コネクタから中継コネクタ1側(図1の下方側)に向けて突設されている。そして、検査治具用コネクタが中継コネクタ1に取り付けられることにより、中継コネクタ1の他端部側に位置する端子部材2の先端部と、検査治具用コネクタの第二端子Bとが電気的に接続されるようになっている。
なお、中継コネクタ1は、接続切替ユニットと検査治具用のコネクタとの間を中継するものに限られず、その他の種々の用途に適用可能である。すなわち、中継コネクタ1の一端部側に接続される接続対象は、接続切替ユニットに設けられた第一端子Aに限られない。また、中継コネクタ1の他端部側に接続される接続対象は、検査治具用コネクタに設けられた第二端子Bに限られない。
中継コネクタ1は、所定長さの棒状に形成された導電材料からなる端子部材2と、この端子部材2を支持する支持部材3とを備えている。端子部材2は、図2に示すように、導電性金属等の導電材料により形成された所定長さの筒状体21と、その一端部側(図1の下方側)に配設される圧縮コイルばね等からなる付勢部材22と、筒状体21内の他端部側(図1の上方側)に基端部が挿入されてスライド可能に支持されるプランジャ23とを有している。
プランジャ23は、導電性金属等の導電材料により細長い円柱状に形成され、その一端部側(図2の下方側)に位置する基端部には、筒状体21の内径に対応した外径を有するフランジ部24が設けられている。また、プランジャ23の他端部側に位置する先端部は、先窄まりの円錐状に形成されている。
筒状体21の一端部側(図2の下方側)には、付勢部材22の抜け止め部となる係止部25が設けられている。また、筒状体21の軸方向中間部には、その直径がプランジャ23のフランジ部24の外径よりも小さくなるように縮径された縮径部26が設けられている。
そして、筒状体21の他端部側(図2の上方側)に設けられた開口部から挿入された付勢部材22が筒状体21の一端部側に配設されている。また、筒状体21の他端部側の開口部から挿入されたフランジ部24が、縮径部26を乗り越える位置に配設されることにより、フランジ部24が付勢部材22の付勢力に応じて筒状体21の他端部側に付勢された状態で、プランジャ23がスライド可能に支持された端子部材2が構成される。
プランジャ23の先端部に第二端子Bが圧接されていない状態、つまりプランジャ23の先端部が開放されている状態では、付勢部材22により付勢されたフランジ部24が筒状体21の縮径部26に当接して、プランジャ23の先端部が所定の突出長さtだけ筒状体21の外方側に突出した状態に保持されている(図1参照)。そして、中継コネクタ1の端子部材2に第二端子Bが接続された場合には、図3に示すように、プランジャ23が付勢部材22の付勢力に抗して筒状体21の一端部側にスライド変位する。
中継コネクタ1の支持部材3は、図1の下方側に位置する筒状体21の一端部側部分を支持する第一支持プレート4と、端子部材2の他端部側部分、つまり筒状体21の先端部を支持する第二支持プレート5とを有している。また、第一,第二支持プレート4,5の間には、端子部材2の上下方向中間部を支持する、挿通孔61を有する中間プレート6が配設されている。
第一,第二支持プレート4,5及び中間プレート6は、樹脂やガラス繊維等の絶縁材料により形成されている。そして、第一,第二支持プレート4,5及び中間プレート6は、中継コネクタ1のコーナー部等に配設された連結部材7を介して互いに連結されている。
第一支持プレート4は、中継コネクタ1の外方側(図1の下方側)に配設された外側プレート41と、中継コネクタ1の内方側(図1の上方側)に配設された内側プレート42とを有している。外側プレート41には、第一端子Aが挿通される挿通孔40が形成されている。また、内側プレート42には、断面円形の透孔からなる保持孔43が形成され、この保持孔43内に導電性金属等の導電材料からなる接続部材8が挿入されて保持されるようになっている。
接続部材8は、図2に示すように、端子部材2の一端部側に位置する下端部、つまり筒状体21の基端部が圧接される端子部材接続部81と、第一端子Aの先端部が挿入されて係止される端子係止部82とを有するソケット状に形成されている。
端子部材接続部81には、筒状体21の外径よりもやや大きい直径を有する嵌入孔83が形成されるとともに、この嵌入孔83の底部には先窄まりのテーパ面84が形成されている。また、端子係止部82には、第一端子Aの外径よりもやや大きい直径を有する係止孔85が形成され、この係止孔85内に、先窄まりに傾斜した複数枚の圧接片86を有する係止体87が嵌着されるようになっている。嵌入孔83の直径は、係止孔85の直径より大きくされている。さらに、端子部材接続部81と端子係止部82との間には、嵌入孔83及び係止孔85よりも小さい直径を有する細径部88が形成されている。
そして、内側プレート42の保持孔43に接続部材8の端子係止部82を挿入して保持させた状態で、筒状体21の基端部を接続部材8の嵌入孔83内に挿入する。これにより、図1及び図3に示すように、端子部材2が立設されるとともに、筒状体21の基端部が接続部材8のテーパ面84に圧接されて、端子部材2と接続部材8とが電気的に接続されることになる。
また、第一端子Aを中継コネクタ1に接続する際に、外側プレート41の挿通孔40に挿通させた第一端子Aの先端部を、接続部材8の端子係止部82内に挿入して、係止体87内に圧入する。これにより、第一端子Aの外面に係止体87の圧接片86が圧接され、第一端子Aと接続部材8とが係止体87を介して電気的に接続されるように構成されている。
一方、第二支持プレート5は、中継コネクタ1の外方側(図1の上方側)に配設された外側プレート51と、中継コネクタ1の内方側(図1の下方側)に配設された内側プレート52とを有している。この内側プレート52には、プランジャ23の外径よりもやや大きく、かつ筒状体21の外径よりもやや小さい直径を有するプランジャ挿通孔53が形成されている。
そして、プランジャ挿通孔53にプランジャ23の先端部が挿入されることにより、端子部材2の先端部が第二支持プレート5に支持されている。また、内側プレート52の一端部側に筒状体21が配設されることにより、この筒状体21が第一支持プレート4と第二支持プレート5との間に保持されるようになっている。
外側プレート51には、第二端子Bをプランジャ23の先端部側に向けて案内する案内部50が設けられている。この案内部50は、中継コネクタ1の外方側、つまり外側プレート51の他端部側に形成されたガイド面54と、中継コネクタ1の内方側、つまり外側プレート51の一端部側に形成されたガイド孔55とを有している。
ガイド孔55は、ガイド面54の細径部側、つまりガイド面54の一端部側に連設されるとともに、その直径がプランジャ23及び第二端子Bの外径よりも大きく形成された断面略円形の透孔からなっている。これにより、端子部材2と第二端子Bとを電気的に接続する際に、プランジャ23及び第二端子Bがガイド孔55内にそれぞれ挿入されるようになっている。
ガイド面54は、その一端面側(図3の下方側)の直径が他端面側(図3の上方側)の直径よりも小さく形成された内窄まりテーパ面からなっている。そして、図3に示すように、第二端子Bをガイド孔55内に挿入して第二端子Bと端子部材2とを電気的に接続する際に、ガイド面54により第二端子Bがガイド孔55の中心部側に案内されて、ガイド孔55の中心部に位置するプランジャ23の先端部に第二端子Bが圧接されるように構成されている。
内側プレート52の厚さ、すなわちプランジャ挿通孔53の深さは、プランジャ23の突出長さtより小さくされている。これにより、プランジャ23の先端部がプランジャ挿通孔53からガイド孔55内に突出するようにされている。プランジャ23の先端部は、プランジャ23の先端部が開放されている状態で、ガイド面54とガイド孔55との連設部56よりもガイド面54側に突出しない位置に配設されている。すなわち、プランジャ23の先端部がガイド孔55内に留まるようにされている。
第二端子Bがガイド面54によってガイド孔55の中心部側に案内される際、第二端子Bには、軸方向と交差する方向への移動が生じる。また、プランジャ23の先端部が、連設部56よりもガイド面54側に突出しない位置に配設されているので、第二端子Bは、ガイド面54によってガイド孔55の中心部側に案内された後に第二端子Bがプランジャ23に接触する。従って、第二端子Bとプランジャ23とが接触した後に、第二端子Bが軸方向と交差する方向へ移動するおそれが低減される。その結果、プランジャ23を軸方向と交差する方向へ曲げる力が加わるおそれが低減されるので、プランジャ23が損傷するおそれが低減される。
また、外側プレート51と内側プレート52とからなる第二支持プレート5の板厚Tは、筒状体21の外方側に突出したプランジャ23の突出長さtよりも大きく形成されている。これにより、プランジャ23の先端部に第二端子Bが圧接されていない状態においても、プランジャ23の先端部が、第二支持プレート5の外端面よりも第二支持プレート5の一端部側に位置するように端子部材2が配設され、プランジャ23の先端部が第二支持プレート5の外方側に突出した状態となることが防止されるようになっている。
連結部材7は、上下両端部が第一支持プレート4及び第二支持プレート5に形成された取付孔に挿入されて固定される支柱71と、この支柱71に外嵌されるパイプ材からなる第一,第二スペーサー72,73とを有している。第一スペーサー72は、第一支持プレート4と中間プレート6との間に配設されることにより、第一支持プレート4と中間プレート6との間隔を規制するものである。一方、第二スペーサー73は、第二支持プレート5と中間プレート6との間に配設されることにより、第二支持プレート5と中間プレート6との間隔を規制するものである。
連結部材7により互いに連結された第一支持プレート4と第二支持プレート5とは、中間プレート6の厚みと第一,第二スペーサー72,73の全長との合計に対応した間隔Kを隔てて相対向した状態で設置される。この間隔Kは、端子部材2の主要部に対応した値、つまり少なくとも筒状体21の1/2の長さを有し、かつ最大限が筒状体21の全長と等しいか、それよりも短い値に設定されている。図1に示す例では、間隔Kが、筒状体21の全長よりもやや短い値に形成されている。
図4は、中継コネクタ1の組立工程を示す工程図である。中継コネクタ1を組み立てるには、まず図4(a)に示すように、外側プレート41と内側プレート42とを重ね合わせて第一支持プレート4を構成する。そして、内側プレート42の保持孔43に接続部材8を挿入して保持させた状態で、支柱71の下端部を第一支持プレート4の取付孔に挿入して固定する。
次いで、図4(b)に示すように、支柱71に第一スペーサー72を外嵌した後、この第一スペーサー72上に中間プレート6を載置して支柱71に支持させる。その後、図4(c)に示すように、支柱71に第二スペーサー73を外嵌して支持させる。また、中間プレート6の挿通孔61に端子部材2の筒状体21を挿通するとともに、その下端部を接続部材8の嵌入孔83内に挿入して、端子部材2を立設する。
端子部材2の軸方向中間部及び基端部を、中間プレート6及び第一支持プレート4により支持した状態で、図1に示すように、外側プレート51と内側プレート52とからなる第二支持プレート5を支柱71の上端部に固定する。そして、内側プレート52のプランジャ挿通孔53にプランジャ23の先端部を挿入することにより、端子部材2の他端部側に位置するプランジャ23の先端部を第二支持プレート5に支持させる。
上述のようにして導電材料からなる筒状体21、付勢部材22及びプランジャ23を有する端子部材2と、この端子部材2を支持する支持部材3とを備えた中継コネクタ1が構成される。そして、プランジャ23が設けられた端子部材2の他端部側の部位を支持する第二支持プレート5に、接続対象である第二端子Bをプランジャ23の先端部側に向けて案内する案内部50を形成したため、簡単な構成で、優れた耐久性を有する中継コネクタ1を安価に製造することができる。
すなわち、上述の第一実施形態では、第二支持プレート5を構成する外側プレート51に、中継コネクタ1の外方側に形成されたガイド面54と、このガイド面54の一端部側に連設部56を介して連設されたガイド孔55とを有する案内部50を設けている。そして、ガイド面54を、その一端部側の直径が他端部側よりも小さく形成された内窄まりのテーパ面により形成している。このため、図3に示すように、第二端子Bをガイド孔55内に挿入して端子部材2のプランジャ23と第二端子Bの先端部とを電気的に接続する際に、ガイド面54により第二端子Bをガイド孔55の中心部側に案内することにより、ガイド孔55の中心部に位置するプランジャ23の先端部に第二端子Bを確実に当接させて電気的に接続することができる。
したがって、第二支持プレート5の外端面よりも第二支持プレート5の一端部側に位置するように配設されたプランジャ23の先端部に、第二端子Bを当接させて電気的に接続する操作を、容易かつ確実に行うことが可能となる。しかも、図12に示すように、端子部材の筒状体203を貫通孔202に圧入して第二接続部205をベースプレート201の外方側に大きく突出させるように設置するという困難で、かつ時間を要する作業が不要であり、上述の電気的接続を適正に行うことができる中継コネクタ1を安価、かつコンパクトに製造することができる。
また、上述の第一実施形態では、プランジャ23の先端部が、第二支持プレート5の外端面よりも第二支持プレート5の一端部側に位置するように、つまり第二支持プレート5の外端面よりも第二支持プレート5の内方側に位置するように端子部材2を配設している。このため、中継コネクタ1の搬送時又は保管時等に、プランジャ23の先端部が第二支持プレート5の外方側に突出した状態となるのを防止することにより、中継コネクタ1を落下させた場合等に、プランジャ23の先端部が他の部材に干渉してプランジャ23が折損する等の損傷が生じるおそれを低減し、中継コネクタ1の耐久性を効果的に向上させることができる。
また、上述のように案内部50の一端部側に位置する第二支持プレート5の内側プレート52に、プランジャ23の先端部の外径よりも大きく、かつ筒状体21の外径よりも小さい直径を有するプランジャ挿通孔53を形成した場合には、プランジャ挿通孔53にプランジャ23の先端部を挿通させた状態で安定して支持することができる。しかも、内側プレート52の一端部側に配設された筒状体21が、内側プレート52の他端部側、つまり外側プレート51側に移動するのを、内側プレート52により規制することができるため、筒状体21を第一支持プレート4と第二支持プレート5との間に安定して保持させることができるという利点もある。
さらに、第一支持プレート4と第二支持プレート5との間に、端子部材2の主要部に筒状体21に対応した間隔Kを有する空隙部を設けた構造とした場合には、隣接する端子部材間の空間の比誘電率を、第一支持プレート4と第二支持プレート5との間の全域に樹脂やガラス繊維等の絶縁材料を配設した場合に比べて、1/3〜1/4程度に抑えることができる。したがって、中継コネクタ1に多数の端子部材2をマトリックス状に配設した場合においても、各端子部材2間における相互干渉、いわゆるクロストークの発生を簡単な構成で効果的に抑制することができる。
なお、第一支持プレート4と第二支持プレート5との間の空隙部に配設された中間プレート6を省略した構造とすることも可能である。しかし、端子部材2の筒状体21が挿通される挿通孔61を有する中間プレート6を前記空隙部に配設した場合には、中継コネクタ1の組立過程で、図4(c)に示すように中間プレート6を利用して端子部材2を容易かつ適正に立設することができる。しかも、中継コネクタ1の組立状態では、中間プレート6により端子部材2の設置状態を安定して保持できるという利点がある。
また、第二支持プレート5に形成された案内部50に、一端部側の直径が他端部側よりも小さく形成された内窄まりのテーパ面からなるガイド面54と、当該ガイド面54の一端部側、つまりガイド面54の細径部(連設部56)に連設されるとともに、直径がプランジャ23及び第二端子Bの外径よりも大きく形成されたガイド孔55とを設けた構造としたため、図3に示すように、第二端子Bをガイド孔55内に挿入して第二端子Bと端子部材2とを電気的に接続する際に、ガイド面54により第二端子Bをガイド孔55の中心部側へとスムーズに案内することができる。このため、ガイド孔55の中心部に位置するプランジャ23の先端部に第二端子Bを確実に当接させることができる。
なお、前記内窄まりのテーパ面からなるガイド面54に代えて、お椀形に湾曲した湾曲面、又は直径が段階的に小さくなるように形成された階段状のガイド面を案内部50に設けた構造としてもよい。ガイド面54は、第二端子Bをプランジャ23の先端部側に向けて案内するように、第一支持プレート4に近づくほど、内窄まりに徐々に径が小さくなる形状であればよく、ガイド面54の形状は特定の形状に限定されない。
さらに、端子部材2と第一端子Aとを電気的に接続する接続部材8を第一支持プレート4に配設し、接続部材8に、筒状体21の端部が圧接される端子部材接続部81と、第一端子Aの先端部が挿入されて係止される端子係止部82とを設けた構造とした場合には、接続部材8の端子部材接続部81により端子部材2を安定して支持することができるとともに、接続部材8の端子係止部82に第一端子Aの先端部を挿入して係止することにより、端子部材2と第一端子Aとの電気的接続を容易かつ適正に行うことができる。
すなわち、導電性金属等の導電材料からなる接続部材8の端子部材接続部81に、筒状体21の外径よりもやや大きい直径を有する嵌入孔83を形成するとともに、この嵌入孔83の底部には先窄まりのテーパ面84を形成している。この構成によれば、内側プレート42に接続部材8を保持させた状態で、筒状体21の下端部を接続部材8の嵌入孔83内に挿入することにより、図1に示すように、端子部材2を立設させることができるとともに、図3に示すように、筒状体21の下端部を接続部材8のテーパ面84に圧接させて、端子部材2と接続部材8とを電気的に接続することができる。
また、第一端子Aの外径よりもやや大きい直径を有する係止孔85を端子係止部82に形成し、この係止孔85内に、先窄まりに傾斜した複数枚の圧接片86を有する係止体87を配設した構造としたため、第一端子Aを中継コネクタ1に接続する際に、第一端子Aの先端部を、接続部材8の端子係止部82に配設された係止体87内に挿入して、係止体87の圧接片86を第一端子Aの外面に圧接させることにより、この係止体87を介して第一端子Aと接続部材8との電気的接続を安定して維持できるという利点がある。
なお、上述した例では、接続部材8の端子部材接続部81と端子係止部82との間に、嵌入孔83及び係止孔85よりも小さな直径を有する細径部88を形成した構造としているが、この細径部88を省略した構造としてもよい。また、端子係止部82に配設された係止体87を省略し、第一端子Aに外径に対応した直径を有する係止孔を端子係止部82に形成し、この係止孔内に第一端子Aを圧入して係止するように構成してもよい。
また、プランジャ23の先端部に設けられた先窄まりの円錐状部を省略することも可能である。しかし、端子部材2を構成するプランジャ23の先端部を先窄まりの円錐状に形成した場合には、支持部材3に対する端子部材2の組付け作業を容易に行うことができるという利点がある。
図5は、端子部材2を構成するプランジャ23aの変形例を示す平面図であり、図6は、図5のVI−VI線断面図である。図5及び図6に示すプランジャ23aの先端部には、内窄まりの傾斜面62を有する複数本の突条63が放射状に設けられている。これによってプランジャ23aの先端部がクラウン状に形成されている。
この構成によれば、第二端子Bの先端面と、端子部材2のプランジャ23aとを接触させる際に、第二端子Bの先端面を複数本の突条63のいずれかに当接させることにより、両者の接続安定性を効果的に向上させることができる。
(第二実施形態)
図7は、本発明の第二実施形態に係る中継コネクタ1aに設けられた接続部材8aの構成を示す図2相当図、図8は、中継コネクタ1aに第一端子A及び第二端子Bを接続した状態を示す図3相当図、図9は、中継コネクタ1aに設けられた接続モジュール9の構成を示す分解断面図、図10は、接続モジュール9に設けられた接続部材8aの構成を示す斜視図、図11は、接続モジュール9の具体的構成を示す断面図である。
接続モジュール9は、接続対象である第一端子Aと端子部材2とを接続するために用いられるものであって、ベリリウム銅合金等の導電性及びばね性を有する素材により形成された接続部材8aと、この接続部材8aの一端部側部分を支持する第一支持プレート4aとを備えている。
接続部材8aは、端子部材2の一端部が挿入されて接続される端子部材接続部10と、第一端子Aの先端部が挿入されて係止される端子係止部11とを有している。端子部材接続部10と端子係止部11との間には、これらよりも細径の絞り部12が設けられている。
端子部材接続部10は、筒状体21の外径以上の内径、つまり端子部材2を構成する筒状体21の外径と等しいか、あるいは筒状体21の外径よりもやや大きい内径を有する略円環状に形成されている。端子部材接続部10の周面には、接続部材8aの軸方向に延びるスリット101と、筒状体21の周面に圧接される複数個の圧接片102とが設けられている。
圧接片102は、図7に示すように、下窄まり形状、つまり一端部側の間隔が他端部側に比べて狭くなるように傾斜した左右一対の傾斜部103と、その先端部同士を連結する連結部104とを有する台形状の切欠きにより区画されている。そして、この台形状区画部の一端部側に位置する先端部を接続部材8aの内方部に押し込むように変形させることにより、端子部材接続部10内に挿入された端子部材2の外周面に圧接片102の先端部が圧接されるように構成されている。
端子係止部11は、第一端子Aの外径以上の内径、つまり第一端子Aの外径と等しいか、あるいは第一端子Aの外径よりもやや大きい内径を有する略円環状に形成されている。端子係止部11の周面には、スリット101よりも細幅に形成されて接続部材8aの軸方向に延びるスリット111と、第一端子Aの周面に圧接される複数個の圧接片112とが設けられている。
圧接片112は、図7に示すように、上窄まり形状、つまり他端部側の間隔が一端部側に比べて狭くなるように傾斜した左右一対の傾斜部113と、その先端部同士を連結する連結部114とを有する台形状の切欠きにより区画されている。そして、この台形状区画部の他端部側に位置する先端部を接続部材8aの内方部に押し込むように変形させることにより、端子係止部11内に挿入された第一端子Aの外周面に圧接片112の先端部が圧接されるように構成されている。
絞り部12は、筒状体21の外径よりも小さい内径を有する円環状部からなり、端子部材接続部10と端子係止部11との間に位置する部分を、接続部材8aの中心軸側に絞り加工する等の手段で形成される。そして、絞り部12の他端部側(図9の上方側)には、端子部材接続部10の底壁部となる段差部100が設けられている。
絞り部12の周面には、スリット101及びスリット111よりもさらに細幅に形成されて接続部材8aの軸方向に延びるスリット121が形成されている。これらのスリット101、スリット111及びスリット121により接続部材8aの軸方向に連続する一直線状のスリットが形成されている(図9参照)。
第一支持プレート4aには、第一貫通孔44が第一支持プレート4aの一端部側(図9の下方側)に形成されるとともに、第二貫通孔45が第一支持プレート4aの他端部側(図9の上方側)に形成されている。これらの第一貫通孔44及び第二貫通孔45により、接続部材8aの支持孔が形成されている。また、第一貫通孔44と第二貫通孔45との間には、両者の径の差に相当する段差部46が形成されている。
第一貫通孔44は、端子係止部11及び絞り部12の長さの和と等しい深さを有するとともに、端子係止部11の外径と等しい内径を有している。一方、第二貫通孔45は、端子部材接続部10の外径の外径と等しい内径を有している。
なお、図例では、一枚の板状部材からなる第一支持プレート4aに、第一貫通孔44と第二貫通孔45との両方を形成しているが、第一貫通孔44が形成された外側プレートと、第二貫通孔45が形成された内側プレートとを重ね合わせることにより、第一支持プレート4aを形成してもよい。
接続対象である第一端子Aは、図11に示すように、第一端子Aを接続部材8aの端子係止部11に挿入する際に、第一支持プレート4aの一端部側面に当接して第一端子Aの挿入量を規制するストッパA1を有している。
接続モジュール9を組み立てる際には、まず図9に示すように、端子係止部11及び端子部材接続部10を、第一支持プレート4aの他端部側から第一貫通孔44及び第二貫通孔45内にそれぞれ挿入する。そして、接続部材8aの段差部100を第一支持プレート4aの段差部46に当接させた状態で、接続部材8aを第一支持プレート4aに支持させる。
次いで、図11に示すように、筒状体21の基端部を、端子部材接続部10内に挿入して段差部100に当接させた状態で、端子部材2を立設する。これにより、圧接部102の先端部が筒状体21の外周面に圧接されて、端子部材2と接続部材8とが電気的に接続される。
また、第一支持プレート4aの一端部側から第一端子Aの先端部を、接続部材8aの端子係止部11内に挿入し、ストッパA1を第一支持プレート4aの一端部側面に当接させる。これにより、第一端子Aの外周面に圧接片112の先端部が圧接されて、第一端子Aと接続部材8aとが電気的に接続される。
上述のように接続対象である第一端子Aと端子部材2とを接続するための接続モジュール9において、略筒状形状を有する導電性の接続部材8aと、第一貫通孔44及び第二貫通孔45からなる接続部材8aの支持孔が板厚方向に貫通するように形成された第一支持プレート4aとを備え、接続部材8aが、端子部材2の一端部側と接続される端子部材接続部10と、第一端子Aの先端部が挿入されて係止される端子係止部11とを有し、端子部材接続部10には、端子部材2の一端部側、具体的には筒状体21の基端部周面に圧接される複数個の圧接片102が設けられ、端子係止部11には、第一端子Aの先端部周面に圧接される複数個の圧接片112が設けられた構成としたため、第一支持プレート4aに支持された接続部材8aを介して端子部材2と第一端子Aとの電気的接続を容易かつ適正に行うことができる。
すなわち、上述の第二実施形態では、第一支持プレート4aの一端部側に、端子係止部11の外径と等しい内径を有する第一貫通孔44を形成し、第一支持プレート4aの他端部側に端子部材接続部10の外径と等しい内径を有する第二貫通孔45を形成している。このため、接続部材8aを保持孔に圧入する等の煩雑な操作を要することなく、端子係止部11及び端子部材接続部10を第一貫通孔44及び第二貫通孔45内に挿入するだけで、第一支持プレート4aに接続部材8aを容易に支持させることができる。
しかも、接続部材8aの段差部100を第一支持プレート4aの段差部46に当接させることにより、端子部材接続部10に端子部材2を挿入する際や、端子係止部11から第一端子Aを引き抜く際に、接続部材8aが軸方向に移動するのを防止して、接続部材8aを安定して支持することができる。
また、端子係止部11の外周面を第一貫通孔44の内周面に当接させるとともに、端子部材接続部10の外周面を第二貫通孔45の内周面に当接させることにより、接続部材8aの軸方向と直交する方向に接続部材8aが移動するのを規制することができるため、接続部材8aを安定して支持することができる。
したがって、筒状体21の基端部を、接続部材8aの端子部材接続部10内に挿入するだけで、筒状体21の外周面に圧接部102の先端部を圧接させて、端子部材2と接続部材8とを電気的に接続することができる。また、第一端子Aの先端部を、接続部材8の端子係止部82内に挿入するだけで、圧接片102の先端部を第一端子Aの外周面に圧接させて、第一端子Aと接続部材8aとを電気的に接続することができる。
また、上述の接続モジュール9を含み、接続対象である第一端子Aと第二端子Bとの間を中継する中継コネクタ1aにおいて、接続部材8aと第二端子Bとを電気的に接続する導電材料からなる端子部材2と、この端子部材2を支持する第一支持プレート4a及び第二支持プレート5からなる支持部材3とを備え、端子部材2が、導電材料からなる筒状体21と、筒状体21の一端部側に配設された付勢部材22と、筒状体21内の他端部側に基端部が挿入されて支持されるとともに、付勢部材22の付勢力に応じて筒状体21内の他端部側に付勢されるプランジャ23とを有する構成とした場合には、以下のような利点がある。
すなわち、プランジャ23を備えた端子部材2の他端部側の部位が第二支持プレート5で支持され、端子部材2の一端部側が第一支持プレート4aに支持された接続部材8aと接続されるので、中継コネクタ1aのコストを低減しつつ、接続モジュール9の接続部材8aに第一端子Aを接続するとともに、端子部材2のプランジャ23に第二端子Bを接触させることによって、第一端子Aと第二端子Bとを導通させることができる。
なお、図例では、圧接片102および圧接片112をそれぞれ3個ずつ接続部材8aに設けた例について説明したが、圧接片102および圧接片112の個数は3個に限られず、2個でもよく、あるいは、4個以上であってもよい。また、圧接片102および圧接片112の形状も台形状に限られず、三角形状、半円形状、又は矩形状に形成してもよい。
上述のように第一貫通孔44の深さを端子係止部11及び絞り部12の長さの和と等しく設定した場合には、端子係止部11を第一貫通孔44内に挿入して、接続部材8aを第一支持プレート4aに支持させた際に、端子係止部11の一端部(図9の下方側端部)と、第一支持プレート4aの一端部側面とを面一に設置することができる。
この結果、端子係止部11の一端部が第一支持プレート4aの一端部側面よりも下方に突出することが防止される。これにより、第一端子Aの組付け時に、ストッパA1が端子係止部11の突出部に当接することに起因して、位置決め機能が阻害されることを防止できる。また、端子係止部11の一端部が第一支持プレート4aの奥まった位置に配設されることが防止されるため、第一端子Aと端子係止部11との接触面積が減少することも防止できる。
なお、絞り部12を省略して、端子部材接続部10と端子係止部11とを連設することも可能であるが、この場合には、端子部材接続部10と端子係止部11との連設部にコーナーアール部が形成されることが避けられない。このため、端子係止部11及び端子部材接続部10を第一貫通孔44及び第二貫通孔45内に挿入する際に、前記コーナーアール部が第一貫通孔44と段差部46とのコーナー部に当接して、接続部材8aの段差部100と第一支持プレート4aの段差部46と密着させることができず、段差部100と段差部46との間に隙間が形成される可能性がある。
また、端子係止部11及び端子部材接続部10を第一貫通孔44及び第二貫通孔45内に挿入する際に、段差部100と段差部46との間に隙間が形成されるのを防止するため、第一貫通孔44の内径を端子係止部11の外径よりも大きくすることも考えられる。しかし、このように構成した場合には、第一貫通孔44と端子係止部11との間に前記外径差に起因した隙間が形成されるので、接続部材8aの軸方向と直交する方向に接続部材8aが移動するのを規制することができず、接続部材8aの支持状態を安定させることができなくなる。
したがって、第二実施形態に示すように、端子部材接続部10と端子係止部11との間にこれらよりも細径の絞り部12を設けることにより、端子係止部11及び端子部材接続部10を第一貫通孔44及び第二貫通孔45内に挿入する際に、接続部材8aの段差部100と第一支持プレート4aの段差部46と密着させ得るとともに、第一貫通孔44と端子係止部11との間に隙間が形成されるのを防止できるように構成することが望ましい。
なお、接続部材8aに形成されたスリット101、スリット111及びスリット121を省略し、接続部材8aを円筒状に形成することも可能である。しかし、上述のようにスリット101、スリット111及びスリット121からなる一直線状のスリットを接続部材8aに形成した場合には、接続部材8aを第一支持プレート4aに支持させる際に、接続部材8aを摘まむことでその直径を容易に縮径させることができる。
このため、第一貫通孔44の内径を端子係止部11の外径以下に設定し、かつ第二貫通孔45の内径を端子部材接続部10の外径以下に設定したとしても、端子係止部11及び端子部材接続部10を第一貫通孔44及び第二貫通孔45内に無理やり圧入するという操作を要することなく、接続部材8aを第一支持プレート4aに支持させる操作を容易に行うことができる。
しかも、端子係止部11及び端子部材接続部10を第一貫通孔44及び第二貫通孔45内に挿入した後には、接続部材8aの復元力により、端子係止部11及び端子部材接続部10の外周面が第一貫通孔44及び第二貫通孔45の内周面に圧接されるため、接続部材8aのがたつきを、より効果的に抑制することができる。
1 中継コネクタ
2 端子部材
3 支持部材
4 第一支持プレート
5 第二支持プレート
6 中間プレート
7 連結部材
8,8a 接続部材
9 接続モジュール
10 端子部材接続部
11 端子係止部
12 絞り部
21 筒状体
22 付勢部材
23 プランジャ
24 フランジ部
25 係止部
26 縮径部
40 挿通孔
41 外側プレート
42 内側プレート
43 保持孔
44 第一貫通孔
45 第二貫通孔
50 案内部
51 外側プレート
52 内側プレート
53 プランジャ挿通孔
54 ガイド面
55 ガイド孔
56 連設部
61 挿通孔
62 傾斜面
63 突条
71 支柱
72 第一スペーサー
73 第二スペーサー
81 端子部材接続部
82 端子係止部
83 嵌入孔
84 テーパ面
85 係止孔
86 圧接片
87 係止体
88 細径部
A 第一端子
B 第二端子
K 間隔

Claims (11)

  1. 接続対象である第一端子と第二端子との間を中継する中継コネクタであって、
    前記第一端子と前記第二端子とを電気的に接続する導電材料からなる一端部と他端部とを有する略棒状の端子部材と、
    当該端子部材を支持する支持部材と
    前記端子部材と前記第一端子とを電気的に接続する接続部材とを備え、
    前記接続部材は、前記端子部材の前記一端部が圧接される端子部材接続部と、前記第一端子の先端部が挿入されて係止される端子係止部とを有している中継コネクタ。
  2. 前記端子係止部には、前記第一端子の先端部が挿入される係止孔が形成され、
    前記係止孔内に、前記第一端子の外面に圧接される第一圧接片が設けられている請求項1に記載の中継コネクタ。
  3. 前記端子部材接続部には、前記端子部材の前記一端部が挿入される嵌入孔が形成され、
    前記嵌入孔内に、前記端子部材の前記一端部の外面に圧接される第二圧接片が設けられている請求項1又は2に記載の中継コネクタ。
  4. 前記支持部材には、前記第二端子を前記端子部材の前記他端部側に向けて案内する案内部が形成され、
    前記案内部は、前記端子部材側の直径が前記第二端子の受け入れ側に比べて小さく形成された内窄まりのガイド面と、当該ガイド面の前記端子部材側に連設されたガイド孔とを有し、
    前記端子部材の前記他端部が、前記ガイド面と前記ガイド孔との連設部よりも前記ガイド孔側又は当該端子部材の軸方向における前記連設部と同じ位置に配設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の中継コネクタ。
  5. 前記端子部材は、
    付勢部材が前記一端部側に配設された筒状体と、
    当該筒状体内の前記付勢部材より前記他端部側に基端部が挿入されて支持されるとともに、前記付勢部材の付勢力に応じて前記筒状体内の前記他端部側に付勢されるプランジャとを有する請求項4に記載の中継コネクタ。
  6. 前記支持部材には、前記プランジャの外径よりも大きく、かつ前記筒状体の外径よりも小さい直径を有するプランジャ挿通孔が、前記ガイド孔の前記一端部側に形成されている請求項に記載の中継コネクタ。
  7. 前記支持部材は、
    前記端子部材の前記一端部側の部位を支持する第一支持プレートと、
    前記端子部材の前記他端部側の部位を支持する第二支持プレートとを含み、
    前記ガイド面が、前記第二支持プレートの、前記第一支持プレートとは反対側の面に形成されている請求項4〜6のいずれか1項に記載の中継コネクタ。
  8. 前記第一支持プレートと、前記第二支持プレートとの間には、前記端子部材の主要部に対応した間隔を有する空隙部が設けられている請求項7に記載の中継コネクタ。
  9. 前記端子部材が挿通される挿通孔を有する中間プレートが前記空隙部に配設されている請求項8に記載の中継コネクタ。
  10. 前記接続部材は、前記第一支持プレートに配設されている請求項7〜9のいずれか1項に記載の中継コネクタ。
  11. 接続対象である第一端子と第二端子との間を中継する中継コネクタであって、
    前記第一端子と前記第二端子とを電気的に接続する導電材料からなる一端部と他端部とを有する略棒状の端子部材と、
    当該端子部材を支持する支持部材とを備え、
    前記支持部材には、前記第二端子を前記端子部材の前記他端部側に向けて案内する案内部が形成され、
    前記案内部は、前記端子部材側の直径が前記第二端子の受け入れ側に比べて小さく形成された内窄まりのガイド面と、当該ガイド面の前記端子部材側に連設されたガイド孔とを有し、
    前記端子部材の前記他端部が、前記ガイド面と前記ガイド孔との連設部よりも前記ガイド孔側又は当該端子部材の軸方向における前記連設部と同じ位置に配設され、
    前記支持部材は、
    前記端子部材の前記一端部側の部位を支持する第一支持プレートと、
    前記端子部材の前記他端部側の部位を支持する第二支持プレートとを含み、
    前記ガイド面が、前記第二支持プレートの、前記第一支持プレートとは反対側の面に形成され、
    前記第一支持プレートには、前記端子部材と前記第一端子とを電気的に接続する接続部材が配設され、
    当該接続部材は、前記筒状体の端部が圧接される端子部材接続部と、前記第一端子の先端部が挿入されて係止される端子係止部とを有している中継コネクタ。
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