JP6914961B2 - 広範囲の量の液体をサンプリングするためのピペット - Google Patents

広範囲の量の液体をサンプリングするためのピペット Download PDF

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Description

本発明は、容器内の液体を採取したり分注したりするためのサンプリングピペット(ラボラトリピペットや液体分注ピペットとも称される)に関連する。
本発明が取扱うピペットは、手で操作されるピペットである。このようなピペットは、液体採取および分注作業中において作業者の手により保持されるように構成されている。これらの作業は、ピペット操作制御ノブに操作圧を加えることで当該ノブを動かすことによりなされる。モータピペットの場合、制御ノブに対する作業者の圧力が信号を生成する。当該信号は、ピペットの制御ユニットへ送られ、内蔵された適当なモータを通じた制御ロッドの動作のトリガとなる。
なお、本発明が取り扱うマニュアルピペットは、電子カウンタとディスプレイの少なくとも一方を備えうる。これにより、当該ピペットは、機械的な態様と電子的な態様の双方を組み合わせた「ハイブリッド」な特性を有する。
長年にわたり、手動ピペットの設計は多くの改善を経てきた。そうした改善の狙いは、特にピペットの構成を簡易にしつつ、エルゴノミクス性を向上させることにある。
許容可能な正確性の恩恵をえるために、ピペットにより採取されうる量の範囲は、呼び量の10%から100%の間である。呼び量の100%は、ピペットが採取できる最大量に対応している。
したがって、量が広範囲にわたる異なる試料を採取する必要がある場合、作業者は複数のピペットを使用することが求められる。例えば、3μLから1250μLの範囲にある量の採取を必要とする作業は、下記の三つのピペットの使用が求められる。
・3μLから30μLの範囲の量に使用されうる呼び量30μLの第一ピペット
・30μLから300μLの範囲の量に使用されうる呼び量300μLの第二ピペット
・300μLから1250μLの範囲の量に使用されうる呼び量1250μLの第三ピペット
この状況下では、複数のピペットにより精密かつ正確な作業が保証されるが、実験台上に場所を取り過ぎることになる。
よって、本発明の目的は、上記の問題の少なくとも一部を解消することにある。
この目的を達成するための本発明の対象は、サンプリングピペットであって、
不動のピペット本体と、
前記ピペット本体に対し前記サンプリングピペットの長手軸に沿って往復移動可能である制御ロッドと、
吸引チャンバと、
を備えているものである。
本発明によれば、上記のピペットは、
各々が前記吸引チャンバの区画に寄与しているN個の同心ピストンのセット(Nは2以上の整数)と、
前記制御ロッドを前記N個の同心ピストンのセットに結合するための結合モジュールとをさらに備えており、
前記結合モジュールは、N個の異なる状態を成立させることができるように構成されており、
前記N個の異なる状態は、それぞれ前記制御ロッドが一つのピストンと結合する状態、前記制御ロッドが二つのピストンと結合する状態、…および前記制御ロッドがN個のピストンと結合する状態である。
本発明は、複数のピストン、および制御ロッドを当該ピストンの各々に結合するためのモジュールをピペットに内蔵することにより、採取可能な量の範囲を広げることができる点において注目に値する。したがって、ピペット操作の間、動作するピストンの数は、採取量の関数となる。
この解決手段は、ピペット操作が様々な量の採取を必要とする場合に、ピペットの正確性や精密動作に影響を及ぼすことなく、必要なピペットの数を低減できる利点がある。結果として、実験台上にスペースを有利に確保できる。加えて、複数のピペットが単一のピペットに置き換えられることにより、このピペットでなされる全てのピペット操作を記録することにより、プロトコルのトレーサビリティが向上する利点がある。
さらに、本発明に係るピペットは、複数のピストンが同心状に配置されていることにより、大型化が抑制されている。
本発明は、以下に列挙される特徴の少なくとも一つを、単独あるいは組み合わせて備えうる。
前記結合モジュールは、前記長手軸に対して径方向に延びている少なくとも一つの装着爪を備えており、
少なくとも(N−1)個のピストンの各々は、周方向に延びて開口している装着スロットを有しており、
前記(N−1)個のピストンの前記装着スロットの前記周方向に沿う長さは相違しており、
前記装着爪は、前記径方向に対向している前記装着スロットに対して前記周方向に進入と脱出が可能である。
換言すると、制御ロッドに対する各ピストンの結合と結合解除は、上記の爪が突起として機能するバヨネット型の接続によりなされる。本発明に係るこの構成により、制御ロッドと結合されるピストンの数は、径方向に対向する上記の爪とスロットの相対角度位置に依存する。この相対角度位置は、ピペット上に設けられた適当な制御部材を用いて作業者の手により定められうるが、ピペットの制御ユニットにより制御されたモータ手段によって自動的に定められることが好ましい。
しかしながら、結合モジュールは、本発明の趣旨から逸脱することなく他に適当と考えられる任意の態様をとりうる。例えば、このモジュールは、機械的把持、磁気的把持などに基づくものでありうる。
前記結合モジュールは、その下端に前記装着爪が設けられた結合回転部材を備えており、前記結合回転部材の上部は、前記長手軸に沿って回転可能に前記制御ロッドと結合されている。
好ましくは、前記結合回転部材は、前記長手軸に沿って相対摺動可能に装着された二つの部品を用いて形成されており、拡張ばねが前記二つの部品の間に配置されており、当該二つの部品を離間させる力を発生している。
前記結合モジュールは、前記制御ロッドと往復移動方向に一体とされた制御ロッドエクステンションを備えており、前記二つの部品は、上部品と下部品により形成されており、前記下部品は、前記制御ロッドエクステンションに対して前記長手軸に沿って往復移動可能に装着されている。
前記結合モジュールは、前記結合回転部材と協働する運動変換体を備えており、前記結合回転部材と前記運動変換体の間の前記長手軸に沿う相対往復移動が、同時に当該長手軸に沿う両者の間の相対回転を生じる。すなわち、運動変換体と結合回転部材の協働が、後者の螺旋運動をもたらす。
好ましくは、前記運動変換体は、少なくとも一つの螺旋状の第一斜面と少なくとも一つの螺旋状の第二斜面を備えており、前記結合回転部材は、フォロワローラを備えており、前記フォロワローラは、前記第一斜面と協働すると前記結合回転部材を第一回転方向に沿って回転させ、前記第二斜面と協働すると前記結合回転部材を第二回転方向に沿って回転させる。この構成は、簡易かつ信頼性の高い手法でピストンの結合と結合解除を実現可能にする。
好ましくは、前記結合回転部材の前記第一方向に沿う回転は、前記制御ロッドのパージ終了位置から下方への第一オーバーストロークによって実現され、前記結合回転部材の前記第二方向に沿う回転は、前記制御ロッドの上ピペット操作位置から上方への第二オーバーストロークによって実現される。よって、制御ロッドの簡易な往復移動(それぞれパージストロークを超える進行とピペット操作位置を超える後退)によってピストンの結合と結合解除が実現されるように、ピペットが構成されうる。この特徴に係る利点の一つは、同じ平行移動自由度に沿う動きがピペット操作とピストンの結合/結合解除操作の双方を可能にし、制御ロッドの構成、ひいてはピペットの構成を簡易にできることである。
好ましくは、前記第一オーバーストロークは、前記結合回転部材を前記運動変換体に対して上方へ付勢する第一センタリングばねによって発生される力に抗うようになされ、前記第二オーバーストロークは、前記結合回転部材を前記運動変換体に対して下方へ付勢する第二センタリングばねによって発生される力に抗うようになされる。
好ましくは、前記サンプリングピペットは、前記制御ロッドの移動が手動またはモータ駆動によりなされるように構成されている。すなわち、ハイブリッドピペットもまた、本発明の適用対象である。
好ましくは、前記N個の同心ピストンの数は、3以上である。しかしながら、本発明の趣旨から逸脱することなく、二つの同心ピストンを備える構成をとりうる。
好ましくは、前記サンプリングピペットは、0.5μLから1250μLの範囲の量、または500μLから10000μLの範囲の量を採取可能に構成されている。
好ましくは、最も内側に位置するピストンは、前記結合モジュールと永続的に一体化されている。あるいは、結合モジュールを介して制御ロッドに対して結合と結合解除が可能とされうる。最も外側に位置するピストンが、前記結合モジュールと永続的に一体化されている構造も採用されうる。
前記サンプリングピペットは、採取される量を調節するための制御部材を、ノブ型、ボタン型などの周知の態様で備えている。
前記サンプリングピペットは、シングルチャネルピペットまたはマルチチャネルピペットでありうる。
本発明に係る更なる利点や特徴は、以降の非限定的な説明において詳細に説明される。
その説明は、以下に列挙される添付の図面に基づいてなされる。
本発明の好適な一実施形態に係るモータサンプリングピペットの正面図である。 前図に示されるピペットの下部の軸断面図である。 前図のピペットに内蔵されたピストン結合モジュールの斜視図である。 前図の軸断面図である。 前図の線V−Vに沿う断面図である。 上記ピペットのピストンと協働している図3と図4に示される結合モジュールの下部の断面図である。 第一状態における結合モジュールを用いたピペット操作を示している。 第一状態における結合モジュールを用いたピペット操作を示している。 第一状態における結合モジュールを用いたピペット操作を示している。 第二状態における結合モジュールを用いたピペット操作を示している。 第二状態における結合モジュールを用いたピペット操作を示している。 第二状態における結合モジュールを用いたピペット操作を示している。 第三状態における結合モジュールを用いたピペット操作を示している。 第三状態における結合モジュールを用いたピペット操作を示している。 第三状態における結合モジュールを用いたピペット操作を示している。 第一状態から第二状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第一状態から第二状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第一状態から第二状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第一状態から第二状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第一状態から第二状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第二状態から第三状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第二状態から第三状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第二状態から第三状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第二状態から第三状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第二状態から第三状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第三状態から第二状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第三状態から第二状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第三状態から第二状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第三状態から第二状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第三状態から第二状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第二状態から第一状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第二状態から第一状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第二状態から第一状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第二状態から第一状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。 第二状態から第一状態へ切り替えられる結合モジュールを示している。
まず図1から図5を参照しつつ、本発明の好適な実施形態に係るモータサンプリングピペット1を示す。
このようなモータピペット1は、作業者の手によって保持されるように構成されることが一般的である。当該作業者は、先に吸引された液体を分注するために、親指を使って当該ピペットの制御ノブを操作可能である。
より詳しくは、シングルチャネルピペット1は、ハンドル6を備えている。ハンドル6は、ピペットの上本体を形成している。その上方には、ピペット制御ボタン3が配置されている。ピペット制御ボタン3の上部は、作業者の親指の圧力を受けるように構成されている。表示を目的として、電子表示スクリーン4がハンドル6に設けられている。さらにノブやボタンのような制御部材8と採取量を調節するための制御部材が、ハンドル6に設けられている。
ピペットの頂部には、電子制御ユニット10とモータ11も設けられている。モータ11は、ユニット10によって制御される直流モータであることが好ましい。
モータ11の出力軸13は、制御ロッド12をピペットの長手軸9に沿って往復移動させるための装置15と機械的に結合されている。長手軸9は、ピペットの長手方向に対応している。なお、ピペットを構成する要素の大半は、長手軸9を中心とする回転体形状である。
ハンドル6の下方において、ピペット1は、取り外し可能な底部14を備えている。底部14の下端は、コーン担持端16とされている。コーン担持端16は、サンプリングコーンとも称される消耗品18を受容する。
コーンイジェクタ20は、ハンドル6の下方へ開口している。イジェクタ20は、ピペットの不動体22を形成しているハンドル6と底部14に対して可動であることが一般的である。
本発明の特徴の一つは、ピペットが幾つかの同心ピストン(ここでは符号24a、24b、24cが付された三つのピストン)を備えている点にある。しかしながら、ピストンの数Nは、本発明の趣旨から逸脱しなければ、3を上回っても下回ってもよい。
三つのピストンは、長手軸9を中心として底部14に収容されている。内側に配置された第一ピストン24aは、円筒形状の断面を有している。第二ピストン24bは、環状の横断面を有しており、第一ピストン24aを包囲している。第二ピストン24bの上端24b’は、上方に開口した軸ハウジング26を区画している。軸ハウジング26の底部は、Oリング28を装備している。第一ピストン24は、Oリング28を通過する。なお、径方向に小さな隙間が第一ピストン24aと第二ピストン24bの間に設けられていることが一般的である。これにより空気が当該隙間を通ることができる。なお、本明細書を通じて、「上」と「下」という語は、ピペット操作中の作業者の手によって保持されたピペット(すなわち制御ノブ3が上を向いている姿勢)についての方向を意味する。
上記と同様に、第三ピストン24cの上端24c’は、上方に開口する軸ハウジング30を区画している。軸ハウジング30の底部は、Oリング32を装備している。第二ピストン24bは、Oリング32を通過する。なお、径方向に小さな隙間が第二ピストン24bと第三ピストン24cの間に設けられていることが一般的である。これにより空気が当該隙間を通ることができる。
第三ピストン24cは、縁シール40を装備した下端を有している。縁シール40は、不動体22の内面に緩く嵌合している。
第二ピストン24bと第三ピストン24の各々は、径方向外側に延びる突起34を有している。図4に示されるように、突起34は、不動体22の縦内溝36内に摺動可能に配置されている。これにより、ピペットの不動体22に対する各ピストンの回転が阻止される。
各ピストンの下端は、単一の吸引チャンバ42の区画に寄与している。吸引チャンバ42の下部は、コーンキャリア16を通過する通路44に連通している。
一例として、ピペットは、0.5μL〜1250μLの範囲、あるいは500μL〜10000μLの範囲にある量の液体を採取可能にするように構成されている。前者の例の場合、固有容量が50μL程度である第一ピストン24aが用いられる。第二ピストン24bは、第一ピストン24aとともに用いられることにより、350μL程度の固有容量を有する。第三ピストン24cは、第一ピストン24aおよび第二ピストン24bとともに用いられることにより、1250μL程度の固有容量を有する。
所望の量に応じて、ピペットの専用制御部材を通じて作業者に調節されることにより、制御ユニット10は、下記のいずれかを起動する指令を出すことができる。
・第一ピストン24aのみ
・第一ピストン24aと第二ピストン24b
・第一ピストン24a、第二ピストン24b、および第三ピストン24c
そのため、ピペット1は、本発明に特有の結合モジュール50を装備している。結合モジュール50は、制御ロッド12に対する各ピストンの結合と結合解除を可能にする。より詳しくは、モジュール50は、制御ロッド12が第一ピストン24aのみと結合される構成、制御ロッド12が第一ピストン24aおよび第二ピストン24bと結合される構成、ならびに制御ロッド12が第一ピストン24a、第二ピストン24b、および第三ピストン24cと結合される構成という、三つの独立した構成を実現可能に構成されている。
図3と図4を参照しつつ、結合モジュール50についてより詳細に説明する。
モジュール50は、制御ロッドエクステンション52を備えている。制御ロッドエクステンション52は、平行移動可能に制御ロッド12と一体化されており、制御ロッド12から下方へ延びている。好ましくは、エクステンション52の上端は、制御ロッド12の下端と螺合されている。
エクステンション52の下端は、長手軸9を中心として第一ピストン24aを固定的かつ永続的に担持している。両者の間は、螺合、接着などを通じて接続されている。
さらに、モジュール50は、結合回転部材56を備えている。結合回転部材56は、制御ロッドエクステンション52を中心に配置されている。好ましくは、この部材56は、二つの部品を用いて作られる。当該二つの部品は、軸9に沿って互いに摺動可能に搭載されている。上部品56aは、ロッド12とそのエクステンション52に対して軸9に沿う方向には固定されているが回転可能である。下部品56bは、上部品56aに対して例えばキー60を介して回転可能に結合されている。
拡張ばね62は、両部品56a、56bの間に配置されており、両者が互いに離間する方向へ動くように付勢力を生じる。この拡張ばね62は、下部品56bの内押圧面と、上部品56aおよびエクステンション52を結合するためのリングとを押圧している。
これにより、下部品56bは、エクステンション52およびロッド12に対して軸9に沿って往復移動可能に搭載される。また、少なくとも一つのピストン装着爪64が、下部品56bの下端に設けられる。好ましくは、図3に示されるように、径方向について反対側に位置する二つのピストン装着爪64が設けられる。
各装着爪64は、下部品56bから径方向外側へ延びている。後述するように、これらの爪64の角度位置は、モジュール50に結合されるピストンの数を条件付ける。
爪64の角度位置を変えるために、モジュール50は、軸9に沿う往復運動を回転運動に変換するための運動変換体66を備えている。運動変換体66は、結合回転部材56の上部品56aと協働して、軸9に沿う両者の相対往復移動と同時に同軸を中心とする相対回転を実現する。その目的は、結合回転部材56の螺旋運動を得ることにある。螺旋運動は、変換体66に設けられた複数の斜面と回転部材56によって支持された複数のフォロワローラによって可能とされる。
より詳しくは、部材56は、径方向について反対側に位置する二つのフォロワローラ68を装備している。フォロワローラ68は、同じ横断軸76に沿って回転可能に搭載されている。第一螺旋斜面70aは、変換体66内に配置されている。第二螺旋斜面70bもまた、変換体66内に配置されて第一斜面に対向している。二つの斜面は、各フォロワローラ68に対応付けられている。この構成は、各フォロワローラ68が第一斜面70aと協働するときに、回転部材56に軸9を中心とする第一方向への回転72aを可能とする。逆に、各フォロワローラ68が第二斜面70bと協働すると、回転部材56に第一方向とは反対の第二方向への回転72bを可能とする。
なお、各フォロワローラ68は、回転支持ピン74によって支持されている。回転支持ピン74は、軸76に中心が合わせられている。このピンは、運動変換体66の径方向開口78内を延びている。
運動変換体66に対する結合回転部材56の軸方向の位置決めは、二つの圧縮ばね(第一センタリングばね80aと第二センタリングばね80b)によってなされる。第一センタリングばね80aは、部材56を変換体66に対して上方へ戻すように付勢する。第二センタリングばね80bは、部材56を変換体66に対して下方へ戻すように付勢する。
そのため、第一ばね80aは、変換体66内における下端と肩部82の間に収容されている。肩部82は、回転部材56の上端に配置されている。これに対して第二ばね80bは、変換体66内における上端と肩部82の間に収容されている。なお、フォロワローラ68は、ピン74を介してこの肩部82に搭載されることが好ましい。
図3および図4と組み合わせて図6を参照しつつ、結合モジュール50と第二ピストン24bおよび第三ピストン24cとの協働について説明する。第一ピストン24aは、結合モジュール50に対して一体化されたままである。
第二ピストン24bは、その上端24b’において、二つの装着スロット84bを有している(図6においてはその一つが視認されうる)。二つの装着スロット84bは、径方向について反対側に位置している。各スロット84bは、周方向に延びており、一端部において同方向へ開口している。各スロット84bは、他端部においてスロットボトムを有している。突起としての爪64と協働するスロット84bは、バヨネット接続を構成しうる切欠き86bによって区画されている。
同様に、第三ピストン24cは、その上端24c’において、二つの装着スロット84cを有している(図6においてはその一つが視認されうる)。二つの装着スロット84cは、径方向について反対側に位置している。各スロット84cは、周方向に延びており、一端部において同方向へ開口している。各スロット84cは、他端部において行き止まり部を有している。やはり突起としての爪64と協働するスロット84cは、バヨネット接続を構成しうる切欠き86cによって区画されている。
スロット84b、84cは、ペアを形成するように配置される。図6に示される同じペアをなすスロット84b、84cは、径方向に対向している。すなわち、スロット84b、84cは、径方向に沿って重なるように配置されている。スロット84b、84cは、周方向については一部のみが重なっている。同じペアをなすスロット84b、84cの周方向に沿う長さは相違している一方、各スロットの行き止まり部が径方向に揃うように配置されている。図示された好適な実施形態においては、第二ピストン24bに設けられてスロット84bを区画している各切欠き86bは、第三ピストン24cに設けられてスロット84cを区画している各切欠き86cよりも長い。
スロット84b、84cの幅は、装着爪64が周方向について出入りできるように同一であることが好ましい。スロットの幅寸法は、爪の径寸法よりも僅かに大きいことが好ましい。
このような構成によれば、モジュール50の下部品56bに結合されたピストンの数は、各爪64と対応するスロット84b、84cのペアとの間の相対角度位置に依存する。図6は、この仕組みを描写してはいない。実線で描かれた爪64によって表されるモジュール50の第一状態の場合、爪64は、スロット84b、84cの外側に位置する角度位置をとる。この第一状態においては、ピストン24b、24c同士は結合されておらず、第一ピストン24aのみがモジュール50と一体化されたままである。この第一状態は、例えば0.5μL〜30μLの範囲の量をピペット操作するために、制御ユニットによって設定される。
図6の中程において破線で描かれた爪64によって表されるモジュール50の第二状態の場合、爪64は、スロット84bの内側に位置する一方、スロット84cの外側に位置する角度位置をとる。爪64とノッチ86bの協働は、バヨネット接続に関連付けられる。例えば、第一状態における爪64の位置と第二状態における爪64の位置の間には、例えば20°〜25°の角度オフセットが設けられる。同状態においては、ピストン24a、24bがモジュール50と結合されるが、第三ピストン24cは結合されない。この第二状態は、例えば30μL〜300μLの範囲の量をピペット操作するために、制御ユニットによって設定される。
図6において破線で描かれた爪64によって表されるモジュール50の第三状態においては、爪64は、スロット84b、84cの内側において各行き止まり部の近傍に位置するか当接する角度位置をとる。爪64とノッチ86b、86cの協働は、バヨネット接続に関連付けられる。例えば、第二状態における爪64の位置と第三状態における爪64の位置の間には、例えば20°〜25°の角度オフセットが設けられる。同状態においては、三つのピストン24a、24b、24cがモジュール50と結合される。この第三状態は、例えば300μL〜1250μLの範囲の量をピペット操作するために、制御ユニットによって設定される。
図7aから図7cを参照しつつ、結合モジュール50が第一状態にある(第一ピストン24aのみが当該モジュールに結合されている)ときのピペット1の動作を説明する。
図7aは、制御ロッドがその上ピペット操作位置(例えば吸引ストローク端)にあるときのピペット1を示している。モジュール50に結合されたピストン24aは、ピペットの不動体22に対して最上位置にある。他の二つのピストン24b、24cは、下方で不動体22に当接する非作動位置にある。この段階では、フォロワローラ68は、同じく上位置にある運動変換体66に対してほぼ中央に位置決めされている。
吸引された液体の分注は、制御ノブによって制御される。制御ノブは、モータを起動させることにより、制御ロッド12が降下される。この分注ストロークの間、ロッド12の下方への動きに伴い、モジュール50も不動体22に沿って摺動する。下方へ移動する第一ピストン24とは異なり、ピストン24b、24cは不動のままである。分注ストローク端におけるピペットの状態は、図7bに示されている。ロッド12の降下が継続することにより行なわれるパージストロークの最終状態は、図7cに示されている。
図8aから図8cを参照しつつ、結合モジュール50が第二状態にある(第一ピストン24aと第二ピストン24bのみが当該モジュールに結合されている)ときのピペット1の動作を説明する。
図8aは、制御ロッドがその上ピペット操作位置(例えば吸引ストローク端)にあるときのピペット1を示している。モジュール50に結合されたピストン24a、24bは、ピペットの不動体22に対してそれぞれの最上位置にある。ピペット操作中におけるこれらのピストンの相対軸方向位置は、不変である。ピストン24cは、下方で不動体22に当接する非作動位置にある。この段階では、フォロワローラ68は、同じく上位置にある運動変換体66に対してほぼ中央に位置決めされている。
吸引された液体の分注は、制御ノブによって制御される。制御ノブは、モータを起動させることにより、制御ロッド12が降下される。この分注ストロークの間、ロッド12の下方への動きに伴い、モジュール50も不動体22に沿って摺動する。下方へ移動するピストン24、24bとは異なり、ピストン24cは不動のままである。分注ストローク端におけるピペットの状態は、図8bに示されている。ロッド12の降下が継続することにより行なわれるパージストロークの最終状態は、図8cに示されている。
図9aから図9cを参照しつつ、結合モジュール50が第三状態にある(全てのピストン24a〜24cが当該モジュールに結合されている)ときのピペット1の動作を説明する。
図9aは、制御ロッドがその上ピペット操作位置(例えば吸引ストローク端)にあるときのピペット1を示している。モジュール50に結合されたピストン24a〜24cは、ピペットの不動体22に対してそれぞれの最上位置にある。ピペット操作中におけるこれら三つのピストンの相対軸方向位置は、不変である。この段階では、フォロワローラ68は、同じく上位置にある運動変換体66に対してほぼ中央に位置決めされている。他の二つの状態と同様に、モジュール内におけるローラ68の位置は、ピペット操作中に変更されない。
吸引された液体の分注は、制御ノブによって制御される。制御ノブは、モータを起動させることにより、制御ロッド12が降下される。この分注ストロークの間、ロッド12の下方への動きに伴い、モジュール50も不動体22に沿って摺動する。三つのピストン24a〜24cは、ロッド12とモジュール50に押されて同時に降下する。分注ストローク端におけるピペットの状態は、図9bに示されている。ロッド12の降下が継続することにより行なわれるパージストロークの最終状態は、図9cに示されている。
図10aから図10c、および図11aと図11bは、モジュール50の第一状態から第二状態への切り替えを目的とした操作を示している。図7cに示されるパージストローク終了位置から下方への第一オーバーストロークが、制御ユニットによって指示される。
運動変換体66は、降下してまず不動体22に当接する。第一オーバーストロークが継続されると、フォロワローラ68が斜面70aを押圧することにより、回転部材56の上部品56aが回転される。この螺旋運動は、下部品56bおよび装着爪64へ伝達される。この運動は、第一センタリングばね80aを圧縮することによって生成される戻し力に抗ってなされる。この運動の間、下部品56bの爪64もまた、降下してピストン24b、24cの上端24b’、24c’に当接する。この状態は、図10aと図11aに示される状態に対応している。その後、第一オーバーストロークが継続されて上部品56aが螺旋状に駆動され続けるのに対し、下部品56bは、軸9に沿う第一方向72aへの回転に供されるのみである。下部品56bの軸方向の動きが阻止されているからである。軸方向における両部品56a、56bの相対移動は、拡張ばね62を圧縮することによって生成される戻し力に抗ってなされる。
この回転動作の間、回転角度量は、完全に制御される。装着爪64がスロット84bを貫通しており、回転角度量が制御ロッド12の軸方向オーバーストローク量に直接的に依存するからである。しかしながら、爪64の回転動作量(例えば22.5°程度)は、スロット84cを貫通するには至らない。爪64がスロット84bに進入することにより、第二ピストン24bがモジュール50と結合される。この機械的結合状態は、図10bと図11bに示されている。
一旦結合がなされると、ピペットの制御ユニットは、パージ終了位置へロッド12を上げ戻す指示をする。これにより、図10cに示されるように、第一ピストン24aと第二ピストン24bも上げ戻される。ピストン24cは、固定位置のままである。
その後、二つのピストン24a、24bの各々に係る範囲の量について、従来通りにピペット操作が指示されうる。
図12aから図12c、図13a、および図13bは、モジュール50の第二状態から第三状態への切り替えを目的とした操作を示している。図12に示されるように、パージストローク終了位置から下方への、先に説明したものよりも大きな量の第一オーバーストロークが、制御ユニットによって指示される。
運動変換体66は、降下してまず不動体22に当接する。第一オーバーストロークが継続されると、フォロワローラ68が斜面70aを押圧することにより、回転部材56の上部品56aが回転される。この螺旋運動は、下部品56bおよび装着爪64へ伝達される。この運動は、第一センタリングばね80aを圧縮することによって生成される戻し力に抗ってなされる。この運動の間、下部品56bの爪64もまた、降下してピストン24cの上端24c’に当接する。この状態は、図12aと図13aに示される状態に対応している。
その後、第一オーバーストロークが継続されて上部品56aが螺旋状に駆動され続けるのに対し、下部品56bは、軸9に沿う第一方向72aへの回転に供されるのみである。下部品56bの軸方向の動きが阻止されているからである。この回転動作の間、回転角度量は、完全に制御される。装着爪64がスロット84cを貫通しており、回転角度量が制御ロッド12の軸方向オーバーストローク量に直接的に依存するからである。爪64の回転動作量は、スロット84b、84cの行き止まり部に当接あるいは接近するのに十分な量であり、例えば22.5°程度である。爪64がスロット84cに進入することにより、第三ピストン24cがモジュール50と結合される。この機械的結合状態は、図12bと図13bに示されている。
一旦結合がなされると、ピペットの制御ユニットは、パージ終了位置へロッド12を上げ戻す指示をする。これにより、図12cに示されるように、第一ピストン24a、第二ピストン24b、および第三ピストン24cも上げ戻される。その後、三つのピストン24a〜24cの各々に係る範囲の量について、従来通りにピペット操作が指示されうる。
なお、第一状態から第三状態への直接的な切り替えがピペットの制御ユニットによって指示されてもよい。下方への第一ストロークの量は、然るべく調節される。
図14aから図14d、図15a、および図15bは、モジュール50の第三状態から第二状態への切り替えを目的とした操作を示している。図14aに示される上ピペット操作位置から上方への第二オーバーストロークが、制御ユニットによって指示される。
第三状態に対応付けられた呼び量を採取するこの状態において、運動変換体66は、上昇して不動体22に当接する。上方への第二オーバーストロークが継続されると、図15aに示されるようにフォロワローラ68が斜面70bを押圧することにより、回転部材56の上部品56aが回転される。この螺旋運動は、下部品56bおよび装着爪64へ伝達される。この運動は、第二センタリングばね80bを圧縮することによって生成される戻し力に抗ってなされる。ピストン24b、24cが回転せずに摺動するこの運動の間、螺旋運動を続ける爪64は、徐々にスロット84cから脱していく。第二オーバーストロークの終了時において、爪64は、完全にスロット84cの外側にある。これにより、第三ピストン24cは、モジュール50との結合を解かれる。この状態は、図14bと図15bに示されている。
その後、ピペットの制御ユニットは、制御ロッド12の下方への移動を指示する。これにより、爪64は、第三ピストン24cを不動体22に当接する下位置へ戻す。このフェーズは、図14cに示されている。このフェーズは、図14dに示される制御ロッド12の上方への軸方向移動に伴うモジュール50とピストン24a、24bの最終上げ戻しフェーズに先立つ。
その後、二つのピストン24a、24bの各々に係る範囲の量について、従来通りにピペット操作が指示されうる。
図16a、図16n、図17a、および図17bは、モジュール50の第二状態から第一状態への切り替えを目的とした操作を示している。図16aに示される上ピペット操作位置から上方への、先に説明したものよりも大きな量の第二オーバーストロークが、制御ユニットによって指示される。
第二状態に対応付けられた呼び量を採取するこの状態において、運動変換体66は、上昇して不動体22に当接する。上方への第二オーバーストロークが継続されると、図16aに示されるようにフォロワローラ68が斜面70bを押圧することにより、回転部材56の上部品56aが回転される。この螺旋運動は、下部品56bおよび装着爪64へ伝達される。ピストン24bが回転せずに摺動するこの運動の間、螺旋運動を続ける爪64は、徐々にスロット84bから脱していく。第二オーバーストロークの終了時において、爪64は、完全にスロット84bの外側にある。これにより、第二ピストン24bは、モジュール50との結合を解かれる。この状態は、図16bと図17bに示されている。
その後、ピペットの制御ユニットは、制御ロッド12の下方への移動を指示する。これにより、爪64は、第二ピストン24bを不動体22または既に下位置にある第三ピストン24cに当接する下位置へ戻す。図14cに示されるものと同様のこのフェーズは、制御ロッド12の上方への軸方向移動に伴うモジュール50と単一ピストン24aの最終上げ戻しフェーズに先立つ。
その後、単一の第一ピストン24aに係る範囲の量について、従来通りにピペット操作が指示されうる。
なお、第三状態から第一状態への直接的な切り替えがピペットの制御ユニットによって指示されてもよい。上方への第二ストロークの量は、然るべく調節される。
非限定的な例を示したに過ぎない上述の発明に対し、当業者によって様々な改変がなされうることは勿論である。

Claims (14)

  1. サンプリングピペット(1)であって、
    不動のピペット本体(22)と、
    前記ピペット本体(22)に対し前記サンプリングピペット(1)の長手軸(9)に沿って往復移動可能である制御ロッド(12)と、
    吸引チャンバ(42)と、
    各々が前記吸引チャンバの区画に寄与している複数の同心ピストン(24a〜24c)と
    複数の同心ピストン(24a〜24c)の少なくとも一つに前記制御ロッド(12)を結合する結合モジュール(50)と、
    を備えており、
    前記結合モジュール(50)は、前記制御ロッド(12)に結合される前記同心ピストンの数に応じて前記吸引チャンバ(42)への液体の採取量が異なる状態を成立させることができるように構成されており、
    前記結合モジュール(50)は、前記長手軸(9)に対して径方向に延びている少なくとも一つの装着爪(64)を備えており、
    前記複数の同心ピストン(24a〜24c)のうち二個の同心ピストン(24b、24c)の各々は、周方向に延びて開口している装着スロット(84b、84c)を有しており、
    前記装着スロット(84b、84c)の前記周方向に沿う長さは相違しており、
    前記装着爪(64)は、前記径方向に対向している前記装着スロット(84b、84c)に対して前記周方向に進入と脱出が可能である、
    サンプリングピペット。
  2. 前記結合モジュール(50)は、その下端に前記装着爪(64)が設けられた結合回転部材(56)を備えており、
    前記結合回転部材(56)の上部は、前記長手軸(9)に沿って回転可能に前記制御ロッド(12)と結合されている、
    請求項に記載のサンプリングピペット。
  3. 前記結合回転部材(56)は、前記長手軸(9)に沿って相対摺動可能に装着された二つの部品(56a、56b)を用いて形成されており、
    拡張ばね(62)が前記二つの部品(56a、56b)の間に配置されており、当該二つの部品(56a、56b)を離間させる力を発生している、
    請求項に記載のサンプリングピペット。
  4. 前記結合モジュール(50)は、前記制御ロッド(12)と往復移動方向に一体とされた制御ロッドエクステンション(52)を備えており、
    前記二つの部品は、上部品(56a)と下部品(56b)により形成されており、
    前記下部品(56b)は、前記制御ロッドエクステンション(52)に対して前記長手軸(9)に沿って往復移動可能に装着されている、
    請求項に記載のサンプリングピペット。
  5. 前記結合モジュール(50)は、前記結合回転部材(56)と協働する運動変換体(66)を備えており、
    前記結合回転部材(56)と前記運動変換体(66)の間の前記長手軸(9)に沿う相対往復移動が、同時に当該長手軸(9)に沿う両者の間の相対回転を生じる、
    請求項に記載のサンプリングピペット。
  6. 前記運動変換体(66)は、少なくとも一つの螺旋状の第一斜面(70a)と少なくとも一つの螺旋状の第二斜面(70b)を備えており、
    前記結合回転部材(56)は、フォロワローラ(68)を備えており、
    前記フォロワローラ(68)は、前記第一斜面(70a)と協働すると前記結合回転部材(56)を第一回転方向(72a)に沿って回転させ、前記第二斜面(70b)と協働すると前記結合回転部材(56)を第二回転方向(72b)に沿って回転させる、
    請求項に記載のサンプリングピペット。
  7. 前記結合回転部材(56)の前記第一回転方向(72a)に沿う回転は、前記制御ロッド(12)のパージ終了位置から下方への第一オーバーストロークによって実現され、
    前記結合回転部材(56)の前記第二回転方向(72b)に沿う回転は、前記制御ロッド(12)の上ピペット操作位置から上方への第二オーバーストロークによって実現される、
    請求項に記載のサンプリングピペット。
  8. 前記第一オーバーストロークは、前記結合回転部材(56)を前記運動変換体(66)に対して上方へ付勢する第一センタリングばね(80a)によって発生される力に抗うようになされ、
    前記第二オーバーストロークは、前記結合回転部材(56)を前記運動変換体(66)に対して下方へ付勢する第二センタリングばね(80b)によって発生される力に抗うようになされる、
    請求項に記載のサンプリングピペット。
  9. 前記制御ロッド(12)の移動は、手動またはモータ駆動によりなされるように構成されている、
    請求項1に記載のサンプリングピペット。
  10. 前記複数の同心ピストン(24a〜24c)の数は、3以上である、
    請求項1に記載のサンプリングピペット。
  11. 0.5μLから1250μLの範囲の量、または500μLから10000μLの範囲の量を採取可能に構成されている、
    請求項1に記載のサンプリングピペット。
  12. 採取される量を調節するための制御部材(8)を備えている、
    請求項1に記載のサンプリングピペット。
  13. 最も内側に位置する同心ピストン(24a)は、前記結合モジュール(50)と永続的に一体化されている、
    請求項1に記載のサンプリングピペット。
  14. シングルチャネルピペットまたはマルチチャネルピペットである、
    請求項1に記載のサンプリングピペット。
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