JP6914759B2 - 成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム - Google Patents

成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム Download PDF

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本発明は、成形品取出機または成形機の稼働状況を表示画面に表示する稼働状況表示システムに関するものである。
特開2000−123085号公報(特許文献1)には、生産設備の停止時間を含む稼働状況データを集計処理するシステムが開示されている。このシステムでは、停止ロス時間を算出するためにチョコ停時間(設備の動作エラーによる設備の停止時間ではないが、稼働中に発生する規定外の短い停止時間)を停止ロス時間の集計処理に考慮している。
特開2000−123085号公報
成形品取出機または成形機では、種々の金型を用いて成形品の生産及び成形品の取出が行われる。しかしながら特許文献1に示された発明では、金型の種類ごとに、稼働状況を分析することは行われていない。特に、従来は、金型の種類及び金型の交換によって、稼働状況がどのように変わるのかについて分析することが行われていなかった。
本発明の目的は、金型の種類及び金型の交換による稼働状況の変化を知ることができる成形品取出機または成形機の稼働状況表示システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、金型の種類及び金型の交換によるオーバサイクルタイム(チョコ停を含むサイクルタイム)の発生状況から、稼働状況の変化を知ることができる成形品取出機または成形機の稼働状況表示システムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、稼働状況を離れた場所でも確認することができる成形品取出機または成形機の稼働状況表示システムを提供することにある。
表示画面を備えた表示部と、動作時間計数部と、動作時間記憶部と、データ解析部と、表示データ作成部と、表示制御部を備えている。動作時間計数部は、成形品取出機または成形機が所定動作を完了するまでの動作時間を計数する。動作時間記憶部は、成形機で使用する金型毎に動作時間計数部で計数した複数の動作時間を時系列で記憶する。データ解析部は、動作時間記憶部に時系列で記憶したデータを解析する。表示データ作成部は、データ解析部による解析結果を金型が判るようにして、表示画面に表示するための表示データを作成する。そして表示制御部は、表示データ作成部が作成した表示データを表示部の表示画面に表示させる。
本発明によれば、データ解析部が動作時間記憶部に時系列で記憶したデータを解析して、データ解析部による解析結果を金型が判る表示データとし、この表示データを表示部の表示画面に表示する。データ解析部による解析は、時系列の動作時間を解析するものであれば、どのような解析でもよい。例えば、動作時間の変化、オーバサイクルタイム((設備の動作エラーによる設備の停止時間ではないが、稼働中に発生する規定外の短い停止が発生している状態:チョコ停)の有無及び回数、オーバサイクルタイム)の長さ等を分析することにより、設定条件の誤りや、作業過程における作業ミスの発生の可能性、設備の不備、金型の設置状況の不備等を知ることができる。例えば、1つの金型を使用しているときに周期的に同じ傾向の解析結果が表示されない場合には、作業過程に何らかの問題があるのではないかとの予測ができる。また同じ金型を使用していても、金型を取り替えた時期によって、解析結果に大きな差がある場合には、金型の設置または金型自体に何らかの問題があるのではないかとの予測ができる。
動作時間は、成形品取出機の取出ヘッドが待機位置から移動を開始して待機位置を通過するまでの取出時間であってもよい。取出時間の時系列データの分析結果からは、取出時間の大きな変化の回数とタイミングと成形品の不良発生数または発生タイミングに関連があれば、成形品取出機側に不良の発生原因があるのか、成形機側に不良の発生原因があるのかを知ることができる。
動作時間は、サイクルタイムであってもよい。ここでサイクルタイムとは、成形品取出機の場合には、待機位置から移動を開始して、成形品を金型から取出し、開放位置で成形品を開放し、最初の待機位置に戻るまでの時間を意味し、成形機の場合には、開いている金型が金型を閉じる動作を開始して、金型内の樹脂が注入され、金型を開いて成形品取出機によって成形品が取り出され、その後再度金型が閉まる動作を開始するまでの時間を意味する。サイクルタイムの時系列データを金型毎に取得して、このデータを解析すると、オーバサイクルタイムの発生回数、発生時期を知ることができる。
動作時間が、成形品取出機の取出ヘッドが待機位置から移動を開始して待機位置を通過するまでの取出時間とサイクルタイムの両方であってもよい。この場合、データ解析部は、取出時間を成形品取出機の稼働状況を判断するデータとし、サイクルタイムから取出時間を引いて得た残り時間を成形機の稼働状況を判断するデータとして解析することができる。サイクルタイムに変動がある場合でも取出時間に変動がなければ、成形機側に不良または不具合の発生原因があることが判る。
表示データ作成部は、データ解析部による解析結果を、金型が判るようにして、表示画面に時系列で表示するための時系列表示データを作成するのが好ましい。時系列表示データの表示からは、特に、同じ金型についての過去のデータとの対比をすることにより、金型の交換によって解析結果が変わったことを知ることができ、金型の設置状態に不具合が発生している可能性や、同じ金型でも設定条件が変わった可能性があることを知ることができる。
時系列データ解析部が、金型毎に定めた基準サイクルタイムと金型毎に動作時間計数部で計数した複数のサイクルタイムとの差を演算するタイム差演算部を含んでおり、表示データ作成部が、タイム差演算部により演算した結果を、使用された金型が判るように、表示画面に時系列で表示するように構成されているのが好ましい。金型毎に定めた基準サイクルタイムと金型毎に計数部で計数した複数のサイクルタイムとの差の時系列表示からは、1つの金型を使用しているときに周期的に同じ差が発生する場合には、作業過程または成形条件に何らかの問題があるのではないかとの予測をすることができ、同じ金型を使用していてもこの差が以前よりも全体的に変わる場合には、金型の設置または金型自体または成形条件に何らかの問題があるかのではないかとの予測をすることができる。
同じ金型であっても、作業者が異なったり、金型の設置状況が異なると、固定の基準サイクルタイムを用いたときに、差が全体的に大きくなったり、小さくなったりする傾向が現れる。そこでサイクルタイム記憶部に記憶した複数のサイクルタイムに基づいて、金型毎に基準サイクルタイムを決定して記憶する基準サイクルタイム決定記憶部を更に設けると、より適切な基準サイクルタイムを用いて差の演算をすることができる。その結果、表示結果の信頼性を高めることができる。
基準サイクルタイム決定記憶部は、タイム差演算部が演算した差が予め定めた値より大きいサイクルタイムを除外した複数のサイクルタイムの最低値を、金型毎の基準サイクルタイムとして決定するのが好ましい。このようにすると基準サイクルタイムの決定に、オーバサイクルタイムである可能性が高いデータを含めることがないので、基準サイクルタイムの決定精度を高めることができる。
また金型毎に規定外の停止時間を予め定めた時間以上含むサイクルタイムをオーバサイクルタイム(チョコ停)と判定して記憶するオーバサイクルタイム判定記憶部を更に備え、表示制御部は、オーバサイクルタイム判定記憶部の記憶データに基づいて、金型毎にオーバサイクルタイムの回数及び/または発生率を、金型毎に表または図で表示する機能を有しているのが好ましい。金型毎にオーバサイクルタイムの回数及び/または発生率を、金型毎に表または図で表示すると、いわゆるチョコ停の発生状況を直接知ることができるので、必要以上にオーバサイクルタイム(チョコ停)が発生している場合には、改善の必要性を簡単に判断することができる上、オーバサイクルタイムの発生原因を探るヒントを得ることができる。
金型毎に稼働時間帯のデータを記憶する稼働時間帯データ記憶部を更に備え、表示制御部は、金型毎に稼働時間帯を、表または図で表示する機能を有しているのが好ましい。稼働時間帯の表または図を、特に金型毎にオーバサイクルタイムの回数及び/または発生率を金型毎に表示した表または図と併せて表示すると、さらにオーバサイクルタイム(チョコ停)の発生原因を探るヒントを得ることができる。
表示部は、成形品取出機または成形機のコントローラに実装されていてもよい。またサイクルタイム記憶部、タイム差演算部、表示データ作成部は、成形品取出機または成形機とは別に設けられて通信ネットワークを介して成形品取出機または成形機と通信可能に接続された1以上のサーバ内に実現してもよい。そして表示部はサーバと通信ネットワークを介して接続される通信端末装置を用いることができる。このようにすると生産現場とは異なる場所でも稼働状況を知ることができる。
本発明の一つの実施の形態である成形品取出機または成形機の稼働状況表示システムの主要な構成を示すブロック図である。 成形品取出機の昇降フレームの移動ルートを示すものである。 サイクルタイムと時間に比例する生産数の関係を表示画面に表示する場合の例を示す図である。 生産完了後に最短サイクルタイムを過去のデータから読み出して、この最短サイクルタイムのX%を超えたショットをオーバサイクルタイムと判定することを説明するための図である。 (A)は型Iを用いて成形品を連続して成形した場合のサイクルタイムの変化を生産個数を横軸にして示した図であり、(B)は取出時間を生産個数を横軸にして示した図である。 (A)は型Iとは異なる型Jを用いた場合のサイクルタイムの変化を生産個数を横軸にして示した図であり、(B)は取出時間を生産個数を横軸にして示した図である。 (A)乃至(C)は、それぞれ表示部の表示画面に表示する解析結果の例の一部を示す図である。 (A)及び(B)は、表示部の表示画面に表示する解析結果の他の例を示す図である。 本発明の稼働状況表示システムの第2の実施の形態のブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システムの一つの実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施の形態の成形品取出機(または成形機)の稼働状況表示システムの主要な構成を示すブロック図である。
図1において、本実施の形態の稼働状況表示10は、成形品取出機(または成形機)1の稼働状況を表示する。この成形品取出機1が成形品を取り出す成形機(1)は、複数種類の金型を交換可能なタイプの成形機である。
稼働状況表示システム10は、表示画面16を備えた表示部15と、成形品取出機(または成形機)1のサイクルタイムを検知する動作時間計数部3と、成形機で使用する金型毎に動作時間計数部3で計数した複数の動作時間を記憶する動作時間記憶部5と、データ解析部7と、表示データ作成部9と、表示データ記憶部11と、表示制御部13を備えている。
動作時間計数部3は、成形品取出機1(または成形機)が所定動作を完了するまでの動作時間を計数する。動作時間の計数は、開始信号から時間の計数を開始し終了信号により計数を停止する公知のアナログまたはデジタル式のタイマを利用して実現できる。開始信号及び終了信号は、成形品取出機の制御で使用する各種の指令信号を用いることができる。また必要に応じて設置したリミットスイッチが発生するオンオフ信号を開始信号または終了信号として利用する。動作時間記憶部5は、成形機で使用する金型毎に(使用する複数の金型が判るように)動作時間計数部3で計数した複数の動作時間を時系列で記憶する。具体的には、動作時間記憶部5に、金型毎に動作時間を時系列で記憶するときは、年月日、計数の開始時刻及び計数の終了時刻の情報と、計数の開始時刻と計数の終了時刻の差により求めた動作時間と、使用した金型とを関連付けて(紐付けして)記憶する。なお動作時間は、成形品取出機の取出ヘッドが待機位置から移動を開始して待機位置を通過するまでの取出時間や、サイクルタイム等の計数を望む期間であり、特定の時間に限定されるものではない。
データ解析部7は、動作時間記憶部5に時系列で記憶したデータを解析する。データ解析部7による解析は、時系列の動作時間を解析するものであれば、どのような解析でもよい。例えば、動作時間の変化、オーバサイクルタイム((設備の動作エラーによる設備の停止時間ではないが、稼働中に発生する規定外の短い停止が発生している状態:チョコ停)の有無及び回数、オーバサイクルタイム)の長さ等を分析することができる。このデータ解析部7の分析結果を表示部15の表示画面16に表示することにより、動作の設定条件の誤りや、作業過程における作業ミスの発生の可能性、設備の不備、金型の設置状況の不備等を知ることができる。例えば、1つの金型を使用しているときに周期的に同じ傾向の解析結果が表示されない場合には、作業過程に何らかの問題があるのではないかとの予測ができる。また同じ金型を使用していても、金型を取り替えた時期によって、解析結果に大きな差がある場合には、金型の設置または金型自体または成形条件に何らかの問題があるかのではないかとの予測ができる。
表示データ作成部9は、データ解析部7による解析結果を金型が判るようにして、表示画面16に表示するための表示データを作成する。作成された表示データは、表示データ記憶部11に時系列で記憶される。その結果、データ解析部7では、表示データ記憶部11に記憶された過去の表示データを利用した解析も可能になる。表示制御部13は、表示データ作成部9が作成した表示データを表示部15の表示画面16に表示させる。
例として、動作時間を成形品取出機1の取出時間またはサイクルタイムとする場合について説明する。図2は、成形品取出機1の昇降フレームの移動ルートを示すものである。取出時間は、成形品取出機の取出ヘッドが待機位置「図2の1の位置」から移動を開始して、「図2の2→3→4→5」のルートを通って待機位置「図2の1の位置」を通過するまでの時間である。サイクルタイムとは、図2に示した移動ルートを、取出ヘッドが1回移動するのに要する時間である。なお動作時間として、取出時間とサイクルタイムの両方を計数してもよいのは勿論である。この場合、データ解析部7は、取出時間を成形品取出機の稼働状況を判断するデータとし、サイクルタイムから取出時間を引いて得た残り時間を成形機の稼働状況を判断するデータとして解析することができる。サイクルタイムに変動がある場合でも取出時間に変動がなければ、成形機側に不良または不具合の発生原因があると特定できる場合がある。
表示データ作成部9は、データ解析部7による解析結果を金型が判るようにして、表示画面16に時系列で表示するための時系列表示データを作成する。時系列表示データの表示からは、特に、同じ金型についての過去のデータとの対比をすることにより、金型の交換によって解析結果が変わったことを知ることができ、金型の設置状態に不具合が発生している可能性や、同じ金型でも設定条件が変わった可能性があることを知ることができる。
図3は、サイクルタイムと時間に比例する生産数の関係を表示画面16に表示する場合の例を示している。この例では、生産開始1ショット目からN回目までサイクルタイムのデータを蓄積し、平均全サイクルタイムを下記の式で算出する。
Figure 0006914759
そして生産数を増すごとに平均全サイクルタイムを更新するため、平均サイクルタイムTaveは徐々に下がる。生産開始1ショット目からM回目までのサイクルタイムのデータは、成形機側が安定しないためにサイクルタイムが長い。この期間の長さまたはMの回数の大小を見ることにより、成形機の状態及び作業者の成形開始前の準備作業の善し悪しが判る。いわゆるオーバサイクルタイムの回数を測るために、この例では平均サイクルタイムTaveのx%を超えたショットをサイクルタイムがオーバサイクルタイムOCTであるとしてカウントする。なおオーバサイクルタイムOCTと判定したときのサイクルタイムは平均値の算出からは除外する。この表示をすると、リアルタイムにオーバサイクルタイムの発生回数を監視することができる。図4は、生産完了後に最短サイクルタイム(Tmin)を過去のデータから読み出して、この最短サイクルタイムのX%を超えたショットをオーバサイクルタイムと判定することを説明するための図である。しかしこの方法を用いると、初期のショットもオーバサイクルタイムの回数に反映されることになり、より正確なオーバサイクルタイム回数を集計することができる。
図5(A)は、ある型Iを用いて成形品を連続して成形した場合の、サイクルタイムの変化を生産個数(時間に比例)を横軸にして示したものであり、図5(B)は取出時間を生産個数(時間に比例)を横軸にして示したものである。図5(B)に示された取出時間には大きな変化はないので、成形品取出機における取出し動作は正常であることが分かる。しかし図5(A)のサイクルタイムには大きな変化があるので、この変化は成形品取出機側ではなく、成形機側の不具合で発生していることが分かる。このように取出時間を時系列で表示し、またサイクルタイムを時系列で表示すると、不具合の発生原因が成形品取出機側にあるのか、成形機側にあるのかを判断する材料を提供することができる。
図6(A)は、型Iとは異なる型Jを用いた場合のサイクルタイムの変化を生産個数(時間に比例)を横軸にして示したものであり、図6(B)は取出時間を生産個数(時間に比例)を横軸にして示したものである。図6(A)及び図6(B)ともに、取出時間及びサイクルタイムに大きな変化がないことを示しているので、この結果からは、成形品の生産が支障なく行われていることが分かる。
図7(A)乃至(C)は、表示部15の表示画面に表示する解析結果の例の一部を示してある。図7(A)の表には、金型名、チョコ停回数(オーバサイクルタイム回数)とチョコ停発生率が示されている。この表からは、オーバサイクルタイムの回数が多い金型が分かる。図7(B)は、金型Bのサイクルタイムを時系列で示している。図7(B)からは同じ金型を用いて3日間生産をしていても、オーバサイクルタイムの発生時間に一定の傾向がないことが分かる。もしこのグラフから、オーバサイクルタイムの発生に何らかの周期性がみられる場合には、その原因が何かを追及することにより、稼働率を高めることができるようになる。図7(C)は、一つの金型Dで発生するオーバサイクルタイムと生産個数(時間に比例)が時系列で示されている。この図からは最初の25個までにオーバサイクルタイムが出ているので、成形機の立ち上がりが不安定であることが分かる。
図8(A)及び(B)には、表示部15の表示画面に表示する解析結果の他の例を示してある。図8(A)では、金型A乃至Dに関して平均成形サイクルタイムを時系列で示してある。金型B及びCについて見ると、日によって平均成形サイクルタイムの値が大きく異なっている。このような場合に、金型の交換作業者が変わっているときには、作業者の技術に基づく、金型の据え付け精度が原因で平均成形サイクルタイムの差が出ていることなどが推測される。図8(B)には、1週間分の金型毎の稼働状況が時間の経過とともに示されている。
図7及び図8の各表示画像において、図示しない期間選択ボタンをポインティングデバイスでクリックすることにより期間を切替えて、当日(直近の24時間)または当月(直近の1ヶ月間)の結果を表示させることができる。また図7(A)及び(B)のオーバサイクルタイムの表示と図8(B)の稼働状況の表示を一つの画面に表示すると、金型の種類及び金型の交換によるオーバサイクルタイムの発生状況から、稼働状況の変化を知ることができる。
本実施の形態の稼働状況表示システムによれば、使用された金型が判るように、金型毎に定めた基準サイクルタイムと金型毎に動作時間計数部3で計数した複数のサイクルタイムとの差を、表示画面16に時系列で表示する。金型毎に定めた基準サイクルタイムと金型毎に動作時間計数部3で計数した複数のサイクルタイムとの差の時系列表示からは、1つの金型を使用しているときに周期的に同じ差が発生する場合には、作業過程または成形条件に何らかの問題があるのではないかとの予測をすることができ、同じ金型を使用していてもこの差が以前よりも全体的に変わる場合には、金型の設置または金型自体または成形条件に何らかの問題があるかのではないかとの予測をすることができる。
本実施の形態の稼働状況表示システムにおける表示部15は、成形品取出機(または成形機)1のコントローラに実装されていてもよい。また本実施の形態では、すなわちコントローラは成形品取出機(または成形機)1と別に設けられて、通信ネットワークを介して成形品取出機(または成形機)1と通信可能に接続されたサーバ内に実現されており、該サーバのモニタが表示部15となる。
このサーバ内には、サイクルタイム記憶部51、タイム差演算部71、表示データ作成部9等の稼働状況表示システムを構成する各ブロックの一部が、サーバに各ブロックの機能を果たさせるソフトウェアをインストールすることにより実現されていて、サーバのモニタには通信ネットワークを介して複数の成形品取出機(または成形機)の稼働状況を表示することができる。
また本実施の形態の稼働状況表示システムにおいては、表示部15の他に、サーバの通信部17から通信ネットワーク19を介して接続される通信端末装置21も表示部として用いることができる。このようにすると生産現場とは異なる場所でも稼働状況を知ることができる。
図9には、サイクルタイムを動作時間として記憶して、複数のサイクルタイム中にオーバサイクルタイムがいくつあるのかを判定する機能を備えた本発明の稼働状況表示システムの第2の実施の形態のブロック図を示している。本実施の形態が図1の実施の形態と同様の部分には、図1に付した符号と同じ数の符号を付してある。本実施の形態と図1の実施の形態とは、動作時間記憶部がサイクルタイム記憶部51を内蔵している点と、データ解析部7が具体的な構成を有している点である。
本実施の形態の稼働状況表示システムは、データ解析部7が、タイム差演算部71と、基準サイクルタイム決定記憶部73と、オーバサイクルタイム判定記憶部75を備えている。同じ金型であっても、作業者が異なったり、金型の設置状況や成形条件が異なると、固定の基準サイクルタイムを用いたときに、差が全体的に大きくなったり、小さくなったりする傾向が現れる。そこでサイクルタイム記憶部51に記憶した複数のサイクルタイムに基づいて、金型毎に基準サイクルタイムを決定して記憶する基準サイクルタイム決定記憶部73を設けている。このようにすると、より適切な基準サイクルタイムを用いて差の演算をすることができる。その結果、表示結果の信頼性を高めることができる。
基準サイクルタイム決定記憶部73は、タイム差演算部71が演算した差が予め定めた値より大きいサイクルタイムを除外した複数のサイクルタイムの平均値を、金型毎の基準サイクルタイムとして決定する。このようにすると基準サイクルタイムの決定に、オーバサイクルタイムである可能性が高いデータを含めることがないので、基準サイクルタイムの決定精度を高めることができる。
本実施の形態の稼働状況表示システムは、金型毎に規定外の停止時間を予め定めた時間以上含むサイクルタイムをオーバサイクルタイムと判定して記憶するオーバサイクルタイム判定記憶部75を更に備えている。表示制御部13は、オーバサイクルタイム判定記憶部75の記憶データに基づいて、金型毎にオーバサイクルタイムの回数及び/または発生率を、金型毎に表または図で表示する機能を有している。金型毎にオーバサイクルタイムの回数及び/または発生率を、金型毎に表または図で表示すると、いわゆるオーバサイクルタイムの発生状況を直接知ることができるので、必要以上にオーバサイクルタイムが発生している場合には、改善の必要性を簡単に判断することができる上、オーバサイクルタイムの発生原因を探るヒントを得ることができる。
上記実施の形態は成形品取出機に本発明を適用した場合の実施の形態であるが、本発明は成形機の稼働状態状況システムにも適用できるのは勿論である。
本発明の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システムによると、金型の種類及び金型の交換による稼働状況の変化を知ることができる。
1 成形品取出機(または成形機)
3 動作時間計数部
5 動作時間記憶部
7 データ解析部
9 表示データ作成部
11 表示データ記憶部
13 表示制御部
15 表示部
16 表示画面
17 通信部
19 通信ネットワーク
21 通信端末装置

Claims (12)

  1. 表示画面を備えた表示部と、
    成形品取出機または成形機が所定動作を完了するまでの動作時間を計数する動作時間計数部と、
    前記成形機で使用する金型毎に前記動作時間計数部で計数した複数の動作時間を時系列で記憶する動作時間記憶部と、
    前記動作時間記憶部に時系列で記憶した時系列データを解析するデータ解析部と、
    前記データ解析部による解析結果を前記金型が判るようにして、前記表示画面に表示するための表示データを作成する表示データ作成部と、
    前記表示データ作成部が作成した前記表示データを前記表示部の前記表示画面に表示させる表示制御部を備えていることを特徴とする成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  2. 前記動作時間は、前記成形品取出機の取出ヘッドが待機位置から移動を開始して待機位置を通過するまでの取出時間である請求項1に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  3. 前記動作時間は、サイクルタイムである請求項1に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  4. 前記動作時間は、前記成形品取出機の取出ヘッドが待機位置から移動を開始して待機位置を通過するまでの取出時間とサイクルタイムの両方であり、
    前記データ解析部は、前記取出時間を前記成形品取出機の稼働状況を判断するデータとし、前記サイクルタイムから前記取出時間を引いて得た残り時間を前記成形機の稼働状況を判断するデータとして解析する請求項1に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  5. 表示データ作成部は、前記データ解析部による解析結果を前記金型が判るようにして、前記表示画面に時系列で表示するための時系列表示データを作成する請求項1に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  6. 時系列データ解析部は、前記金型毎に定めた基準サイクルタイムと前記金型毎に前記動作時間計数部で計数した前記複数のサイクルタイムとの差を演算するタイム差演算部を含んでおり、
    前記表示データ作成部は、前記タイム差演算部により演算した結果を、使用された前記金型が判るように、前記表示画面に時系列で表示するように構成されている請求項3に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  7. 前記動作時間記憶部に記憶した前記複数のサイクルタイムに基づいて、前記金型毎に前記基準サイクルタイムを決定して記憶する基準サイクルタイム決定記憶部を更に備えている請求項に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  8. 前記基準サイクルタイム決定記憶部は、前記タイム差演算部が演算した前記差が予め定めた値より大きいサイクルタイムを除外した前記複数のサイクルタイムの平均値を、前記金型毎の基準サイクルタイムとして決定する請求項7に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  9. 前記金型毎に規定外の停止時間を予め定めた時間以上含む前記サイクルタイムをオーバサイクルタイム(チョコ停)と判定して記憶するオーバサイクルタイム判定記憶部を更に備え、
    前記表示制御部は、前記オーバサイクルタイム判定記憶部の記憶データに基づいて、前記金型毎に前記オーバサイクルタイムの回数及び/または発生率を、前記金型毎に表または図で表示する機能を有している請求項3に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  10. 前記金型毎に稼働時間帯のデータを記憶する稼働時間帯データ記憶部を更に備え、
    前記表示制御部は、前記金型毎に稼働時間帯を、表または図で表示する機能を有している請求項9に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  11. 前記表示部は、前記成形品取出機または前記成形機のコントローラに実装されている請求項1に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
  12. 前記動作時間記憶部、前記データ解析部、前記表示データ作成部は、前記成形品取出機または前記成形機とは別に設けられて通信ネットワークを介して前記成形品取出機または前記成形機と通信可能に接続された1以上のサーバ内に実現されており、
    前記表示部は前記サーバと前記通信ネットワークを介して接続される通信端末装置である請求項1に記載の成形品取出機または成形機の稼働状況表示システム。
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