JP6914700B2 - トナーの製造方法 - Google Patents
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Description
前記第一トナー粒子ケーキを洗浄液で洗浄しながら脱水を行う、あるいは、前記第一トナー粒子ケーキを洗浄液で洗浄し、洗浄後に脱水することによって、第二トナー粒子ケーキを得る工程、
を有するトナーの製造方法であって、
前記水系分散媒体が、前記エタノールを0.33〜2.96質量%含有し、
前記第一トナー粒子ケーキが、
(i)含水率11.5〜30質量%であり、
(ii)エタノールを0.038〜0.34質量%含有する、
ことを特徴とするトナーの製造方法に関する。
20≦P2≦1000
であることが好ましい。尚、この圧力P2は、ケーキ5に圧縮気体を通気させる際に圧搾通気部から圧縮気体がもれて、ケーキ外を通過してしまうのを防ぐためのシール圧として働く。圧力P2が上記の範囲内であれば、トナー粒子に対して過度な負荷を加えることなく、良好なシールを達成することができる。
10≦P1≦900
であることが好ましい。
遠心加速度(m/s2)=1.096×r×N2×10−6
ただし、rはフィルターの半径(m)、Nはバスケットの1分当たりの回転数(rpm)を表す。
2≦a/b
1×10−6≦a/c
を満たすことが好ましく、より好ましくは
2≦a/b≦100
1×10−6≦a/c≦6×10−3
を満たすことである。
水系分散媒体中に分散するトナー粒子を製造する方法は、どのような製造方法であっても構わないが、懸濁重合法、乳化重合法および懸濁造粒法のような水系媒体中でトナー用組成物(例えば、重合性単量体組成物)を造粒する方法が好ましい。
トナー粒子の重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)は、以下のようにして算出する。測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。尚、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
まず、トナー粒子ケーキ5gをアルミ皿に採取し、それを精秤(A[g])する。その後、105℃に設定した乾燥機に該トナー粒子ケーキを1時間放置し、冷却後、再度精秤(B[g])する。トナー粒子ケーキの含水率は、以下の式で算出される。
含水率[質量%]=((A−B)/A)×100
濾過装置で固液分離を行う直前(第一トナー粒子ケーキを形成する直前)のトナー粒子分散液に対して固液分離を行い、濾液を採取する。濾液中の有機溶媒量をガスクロマトグラフィーで定量し、トナー粒子分散液中の水系媒体に対する有機溶媒の含有率(C[質量%])を求める。ガスクロマトグラフィーの測定に際しては、濾液をバイアルに直接入れて分析を行ってもよく、濾液が強い酸性またはアルカリ性を示す場合には、pH調整し、中性になるように調整しても良い。また、濃度に応じて所定割合で希釈しても良い。また、含有率の特定は、あらかじめ水系媒体中に有機溶媒を混合したサンプルを用いて作成した検量線に基づいて行う。尚、この含有率Cが、水系分散媒体における含有率(質量%)である。
含有率(質量%)=C×(D/100)
で算出される。
GC:HP社 6890GC
カラム:HP社 INNOWax(200μm×0.40μm×25m)
キャリアーガス:He(コンスタントプレッシャーモード:20psi)
オーブン:(1)50℃で10分ホールド、(2)10℃/分で200℃まで昇温、(3)200℃で5分ホールド
注入口:200℃、パルスドスプリットレスモード(20→40psi、until0.5分)
スプリット比:5.0:1.0
検出器:250℃(FID)
ではない。なお、実施例3、5および7は参考例である。
スチレン56.0部に対して、C.I.Pigment Red 122を4.0部、C.I.Pigment Red150を4.0部、荷電制御剤(ボントロンE84;オリエント化学工業社製)を0.5部用意した。これらを、アトライタ(日本コークス工業社製)に導入し、半径1.25mmのジルコニアビーズを用いて200rpmにて25℃で180分間撹拌を行い、顔料分散組成物を調製した。
・顔料分散組成物 64.5部
・スチレン 20.0部
・n−ブチルアクリレート 24.0部
・非晶性ポリエステル樹脂(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物)とテレフタル酸との重縮合物(重合モル比10:12)、Tg=68℃、Mw=10000、Mw/Mn=5.12) 4.5部
スラリー(トナー粒子分散液)供給量 :200kg/時間
べルトスピード :停止時間/移動時間=10/1の割合で稼動させ、平均0.7m/分
洗浄液の種類 :水
洗浄水の量 :50kg/時間
真空度 :−70kPa(大気圧から70kPa減圧)
シール圧(弾力部を濾布に押し当てる圧) :400kPa
圧縮気体 :圧縮空気
通気圧 :200kPa
通気量 :0.04m3/m2・s
ゴム材質 :クロロプレンゴム
ゴム硬度 :20°
圧搾時間 :70秒(最終スパンに圧搾通気機構を設置し、最終スパンにベルトが停止する時間75秒中の70秒圧搾した)
通気時間 :60秒(圧搾時間70秒中の60秒通気した)
ケーキ形成工程を終了して洗浄工程に移行する前(図1参照)のトナーケーキ(第一トナー粒子ケーキ)をサンプリングして含水率を測定したところ含水率30質量%であった。
A:洗浄工程において、良好に脱水されており、トナー粒子ケーキの水がはけている。
B:洗浄工程における脱水が不十分で、トナー粒子ケーキ表面に水たまりが存在する。
C:洗浄工程における脱水が不十分で、トナー粒子ケーキの表面を伝って、下流の脱水工程側に水が流れていってしまっている。
吹込み温度:90℃
吹込み風量:10m3/min
湿潤トナー粒子供給量:50kg/hr
乾燥後のトナー粒子100.0質量部に対して、
BET法による比表面積が200m2/gである疎水性シリカ微粒子0.8質量部
BET法による比表面積が100m2/gである酸化チタン微粒子0.1質量部
を外添してトナーを調製し、後述のカブリの評価方法に従い評価を行った。評価結果を表1に示す。
実施例1において、表1に記載したようにベルトフィルターの条件、水系媒体が含む水と任意に混合し得る有機溶媒の含有率(有機溶媒の添加量調整による)、有機溶媒の種類を変更した以外は、同様にしてトナー粒子を作製した。
ろ過及び洗浄を行うにあたり、遠心分離機「LAC−21」(松本機械株式会社製)にロータリージョイント「RXE1025RH」(昭和技研工業製)を付け、トナー粒子ケーキに気体媒体を加圧通気できるように、改造した機器を用意した。
トナー粒子分散液にエタノールを添加しないこと以外は、実施例7と同様の方法でトナー粒子を作製し、評価を行った。評価結果を表1に示す。
各トナーを用い、プロセススピードを330mm/秒に変更した「LBP7700C(キヤノン社製)」の改造機で、常温常湿下(25℃、50%RH)、印字比率2%の画像を2万枚出力した。評価紙にはA4サイズのOffice70(キヤノン社製、坪量70g/m2)を用いた。
カブリ(%)=標準紙の反射率(%)−出力した画像のベタ白部の反射率(%)
A:1.5%以下
B:1.5%を超え2.0%以下
C:2.0%を超え2.5%以下
D:2.5%を超える
2 濾布
3 送液口
4 真空トレイ
5 トナー粒子ケーキ
6 濾布洗浄装置
7 ケーキ洗浄装置
8 圧搾通気機構
9 接離機構
10 圧縮気体導入口
11 ケーシング
12 弾力部材
13 穿孔部材
14 圧縮気体出口
15 圧搾通気手段
21 ろ過フィルター
22 トナー粒子ケーキ
23 トナー粒子
24 液体媒体及び不純物
25 パス経路
31 バスケット
32 回転軸
33 液体媒体の透過孔
34 ろ過フィルター
35 トナー粒子ケーキ
36 ロータリージョイント
37 気体媒体の導入経路
38 液体導入経路
39 気体媒体導入経路バルブ
40 液体導入経路バルブ
41 遠心分離機ケーシング
42 排出経路
43 気体流量計
51 バスケット
52 ロータリージョイント
53 液体導入経路
54 円筒形回転軸
55 接続部
56 ベアリング
57 シール面圧調整部材
58 スプリング
59 ケーシング
M 駆動体
Claims (4)
- 水およびエタノールを含有する水系分散媒体中にトナー粒子が分散したトナー粒子分散液からトナー粒子を分離して、第一トナー粒子ケーキを得る工程、および、
前記第一トナー粒子ケーキを洗浄液で洗浄しながら脱水を行う、あるいは、前記第一トナー粒子ケーキを洗浄液で洗浄し、洗浄後に脱水することによって、第二トナー粒子ケーキを得る工程、
を有するトナーの製造方法であって、
前記水系分散媒体が、前記エタノールを0.33〜2.96質量%含有し、
前記第一トナー粒子ケーキが、
(i)含水率11.5〜30質量%であり、
(ii)エタノールを0.038〜0.34質量%含有する、
ことを特徴とするトナーの製造方法。 - 前記洗浄液が水である、請求項1に記載のトナーの製造方法。
- 前記第一トナー粒子ケーキを形成する工程、および、前記第二トナー粒子ケーキを形成する工程が、濾布下方に真空トレイが設けられている、濾布走行式のベルトフィルターを用いて行われる、請求項1または2に記載のトナーの製造方法。
- 前記第一トナー粒子ケーキを形成する工程、および、前記第二トナー粒子ケーキを形成する工程が、回転軸と、該回転軸と一体的に回転し、周壁に液体媒体の透過孔を有する円筒形のバスケットとを具備する遠心分離機を用いた濾過装置を用いて行われる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のトナーの製造方法。
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JP2017074680A JP6914700B2 (ja) | 2017-04-04 | 2017-04-04 | トナーの製造方法 |
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