JP6914598B2 - 円偏波アンテナおよびダイバーシティ通信システム - Google Patents
円偏波アンテナおよびダイバーシティ通信システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6914598B2 JP6914598B2 JP2017193736A JP2017193736A JP6914598B2 JP 6914598 B2 JP6914598 B2 JP 6914598B2 JP 2017193736 A JP2017193736 A JP 2017193736A JP 2017193736 A JP2017193736 A JP 2017193736A JP 6914598 B2 JP6914598 B2 JP 6914598B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circularly polarized
- antenna
- handed
- polarized antenna
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004891 communication Methods 0.000 title claims description 46
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 113
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 21
- 230000010287 polarization Effects 0.000 claims description 13
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 43
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 20
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 20
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 13
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 11
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 11
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 7
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 7
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 7
- 238000005562 fading Methods 0.000 description 6
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 description 2
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000047 product Substances 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 230000008054 signal transmission Effects 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000013589 supplement Substances 0.000 description 1
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 description 1
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
Description
図34に示す円偏波アンテナ100は、4本の導体からなるヘリカルアンテナエレメント140,142,144,146が天頂方向に向かってピッチ角が例えば30乃至60度の範囲内で螺旋状に延在している。4本のヘリカルアンテナエレメント140,142,144,146はプリント基板148上に同心円状に90度間隔でそれぞれ配置されている。また、プリント基板148上には4個のスイッチモジュールが配置されており、4個のスイッチモジュールはプリント基板148上に配置された遅延線130,132,134,136との接続を制御している。
4個のスイッチモジュールを制御して、遅延線130,132,134,136を介することなく直接4本のヘリカルアンテナエレメント140,142,144,146に給電すると、4本のヘリカルアンテナエレメント140,142,144,146は全て同位相で給電されるので直線偏波を送受信できる。また、4個のスイッチモジュールを制御して、遅延線130,132,134,136をそれぞれ介して4本のヘリカルアンテナエレメント140,142,144,146に給電すると、各ヘリカルアンテナエレメント140,142,144,146における給電の位相が90度ずつずれるので、円偏波を送受信することができる。
そして、従来のヘリカルアンテナを利用する円偏波アンテナ100では、軸方向に長い形状をしていたため、指向性方向に対する小型化が困難であった。さらに、断面係数の大きい円筒状のカバーへ円偏波アンテナ100を内蔵する事を考えた場合、その幅方向が、カバー内部に干渉してしまい、カバー自体が大きくなって受風荷重が大きくなることから、カバー自体の強度をあげる必要があり、コスト的にデメリットが大きくなるという問題点があった。
本発明のダイバーシティ通信システムは、左旋円偏波と右旋円偏波との偏波ダイバーシティに用いるアンテナとして、上記した本発明にかかる円偏波アンテナを用いることを最も主要な特徴としている。
本発明のダイバーシティ通信システムは、左旋円偏波と右旋円偏波との偏波ダイバーシティに用いるアンテナとして、上記した本発明にかかる円偏波アンテナを用いて構成することができる。
本発明の第1実施例にかかる円偏波アンテナの構成を図1ないし図5に示す。図1は第1実施例にかかる円偏波アンテナ1の構成を示す正面図であり、図2は第1実施例にかかる円偏波アンテナ1の構成を示す側面図であり、図3は第1実施例にかかる円偏波アンテナ1の構成を示す上面図であり、図4は第1実施例にかかる円偏波アンテナ1の構成を示す下面図であり、図5は第1実施例にかかる円偏波アンテナ1の構成を示す斜視図である。
これらの図に示す本発明の第1実施例にかかる円偏波アンテナ1は、第1ヘリカル素子10a、第2ヘリカル素子10b、第3ヘリカル素子10c、第4ヘリカル素子10dの4本のヘリカル素子を備えている。第1ヘリカル素子10a〜第4ヘリカル素子10dは、互いにほぼ等間隔になるようほぼ90°間隔でそれぞれ配置されて右巻きの螺旋状で巻かれて構成されているが、その巻き中心は互いに偏心している。そして、ピッチ角が小さくされて高さが低くされている。従来の円偏波アンテナ100では、ピッチを小さくすると指向特性等の電気的特性がずれてしまうようになるが、第1実施例にかかる円偏波アンテナ1では、第1ヘリカル素子10a〜第4ヘリカル素子10dの巻き中心の軸が互いに偏心していることから、ピッチを小さくしても指向特性等の電気的特性がずれないようになる。
一方、上基板11とほぼ同形状の下基板12の表面には、中央部に矩形のグランド板12cが設けられ、裏面には中央部を除く全面にグランド12bが形成されている。グランド12bの4隅には第1ヘリカル素子10a〜第4ヘリカル素子10dの下端がそれぞれハンダ付けされて電気的に接続されている。これにより、第1ヘリカル素子10a〜第4ヘリカル素子10dは直流的に同電位となる。また、グランド12bの切り欠かれた中央部には90°分配器18が設けられ、90°分配器18は給電ケーブル15から供給された給電信号を0°の位相の0°給電信号と位相が90°遅れた90°給電信号に分配している。0°給電信号は同軸構造の第1給電線13の第1中心導体13aに供給され、90°給電信号は同軸構造の第2給電線14の第2中心導体14aに供給される。第1給電線13のシールド導体および第2給電線14のシールド導体はグランド12bおよびグランド板12cに電気的に接続されている。90°分配器18は、90°ハイブリッドで構成できる。90°ハイブリッドは、電力分配・位相差の発生が可能であれば、チップカプラやパターンで構成した位相回路やケーブルなどで構成可能である。
また、従来の円偏波アンテナ100のように複数のヘリカル素子の巻き中心の軸が一致している場合は、円偏波アンテナの高さはヘリカル素子のピッチ×巻き数で規定されるが、第1実施例の円偏波アンテナ1では第1ヘリカル素子10a〜第4ヘリカル素子10dの巻き中心の軸が互いに偏心していることから、同一巻き数の間に通る経路長が長くなり、その結果ピッチが短くなったことと同様の効果が得られる。第1実施例の円偏波アンテナ1では、巻き中心の軸が一致している場合に比べて高さ(長さL1)を約20%低くすることができ、小型化を実現することができる。すなわち、第1実施例の円偏波アンテナ1では第1ヘリカル素子10a〜第4ヘリカル素子10dの巻き中心の軸が各ヘリカル素子で一致しておらず、これにより従来の複数のヘリカル素子を備える円偏波アンテナに比べ低い高さで動作させることが可能となった。このように低姿勢化することにより、第1実施例の円偏波アンテナ1は円筒状のケースに内蔵可能とすることができる。
本発明の第2実施例にかかる円偏波アンテナの構成を図7ないし図12に示す。図7は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を示す正面図あり、図8は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を示す側面図であり、図9は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を示す上面図であり、図10は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を示す下面図であり、図11は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を示す下方から見た斜視図、図12は第2実施例にかかる円偏波アンテナ2の構成を示す上方から見た斜視図である。
これらの図に示す本発明の第2実施例にかかる円偏波アンテナ2は、第1ヘリカル素子20a、第2ヘリカル素子20b、第3ヘリカル素子20c、第4ヘリカル素子20dの4本のヘリカル素子を備えている。第1ヘリカル素子20a〜第4ヘリカル素子20dは、互いにほぼ等間隔になるようほぼ90°間隔でそれぞれ配置されて左巻きの螺旋状で巻かれて構成されているが、その巻き中心は互いに偏心している。そして、ピッチ角が小さくされて高さが低くされている。第2実施例にかかる円偏波アンテナ2では、第1ヘリカル素子20a〜第4ヘリカル素子20dの巻き中心の軸が互いに偏心していることから、ピッチを小さくしても指向特性等の電気的特性がずれないようになる。
一方、上基板21とほぼ同形状の下基板22の裏面には、全面にグランド22bが形成されている。グランド22bの4隅には第1ヘリカル素子20a〜第4ヘリカル素子20dのシールド導体の下端がそれぞれハンダ付けされて電気的に接続されている。これにより、第1ヘリカル素子20a〜第4ヘリカル素子20dは直流的に同電位となる。また、下基板22の裏面には90°位相を遅らせる同軸ケーブルで構成された遅延線29が設けられ、遅延線29は給電ケーブル25から供給された給電信号を、下基板22の表面に設けた2分配器28で分配された一方の給電信号が供給され、遅延線29で位相が90°遅れた90°給電信号は第4ヘリカル素子20dの第2中心導体24aに供給している。また、2分配器28で分配された他方の0°給電信号は、第3ヘリカル素子20cの第1中心導体23aに供給される。第1給電線13のシールド導体および第2給電線14のシールド導体はグランド12bおよびグランド板12cに電気的に接続されている。
本発明の第3実施例にかかる円偏波アンテナの構成を図14ないし図19に示す。図14は第3実施例にかかる円偏波アンテナ3の構成を示す正面図であり、図15は第3実施例にかかる円偏波アンテナ3の構成を示す左側面図であり、図16は第3実施例かかる円偏波アンテナ3の構成を示す右側面図であり、図17は第3実施例にかかる円偏波アンテナ3の構成を示す下面図であり、図18は第3実施例にかかる円偏波アンテナ3の構成を示す左上方から見た斜視図、図19は第3実施例にかかる円偏波アンテナ3の構成を示す右下方から見た斜視図である。
これらの図に示す本発明の第3実施例にかかる円偏波アンテナ3は、第1実施例の円偏波アンテナ1とほぼ同様の構成の第1円偏波アンテナ1−1と第2円偏波アンテナ1−2とを備えたスタックアンテナとされている。第3実施例にかかる円偏波アンテナ3は、所定間隔空けて対面するよう配置した矩形の細長い第1基板31と、第1基板31と同形状の第2基板32とを備えており、第1基板31と第2基板32とはプリント板とされている。第1基板31と第2基板32を2枚の基板として第1円偏波アンテナ1−1と第2円偏波アンテナ1−2とが配列されて設けられている。第1円偏波アンテナ1−1は、第1実施例の円偏波アンテナ1と同じ構成とされているが、第2円偏波アンテナ1−2は、第1実施例の円偏波アンテナ1における第1ヘリカル素子10aと第3ヘリカル素子10cの位相を反転させており、他の構成は第1実施例の円偏波アンテナ1と同様とされている。すなわち、第1円偏波アンテナ1−1における第1ヘリカル素子10a−1はホット素子として機能し、第3ヘリカル素子10c−1はコールド素子として機能するが、第2円偏波アンテナ1−2における第1ヘリカル素子10a−2はコールド素子として機能し、第3ヘリカル素子10c−2はホット素子として機能する。
また、第2円偏波アンテナ1−2において、グランド12b−2の切り欠かれた中央部に設けられた90°分配器18−2は、給電ケーブル15−2から供給された給電信号を0°の位相の0°給電信号と位相が90°遅れた90°給電信号に分配している。0°給電信号は同軸構造の第1給電線13−2の第1中心導体13a−2に供給され、90°給電信号は同軸構造の第2給電線14−2の第2中心導体14a−2に供給される。第1給電線13−2のシールド導体および第2給電線14−2のシールド導体はグランド12b−2およびグランド板12c−2に電気的に接続されている。この場合、90°分配器18−2においては、0°給電信号を出力する端子が下から上に切り替えられており、これに伴い、0°給電信号が供給される第1給電線13−2が導出される位置が、グランド板12c−2の下の位置から上の位置に切り替えられている。
なお、第1円偏波アンテナ1−1あるいは第2円偏波アンテナ1−2において、4本のヘリカル素子の巻き方向を逆転させて左巻きとすると右旋の円偏波が放射されるようになる。このように、第3実施例の円偏波アンテナ3において、一方の円偏波アンテナにおける4本のヘリカル素子の巻き方向を逆転させた場合は、第3実施例の円偏波アンテナ3から単一指向性の左旋および右旋の円偏波を双方向に放射できるようになる。
本発明の第4実施例にかかる円偏波アンテナの構成を図21ないし図23に示す。図21(a)は第4実施例である円偏波アンテナの構成を示す正面側から見た斜視図、図21(b)はその背面側から見た斜視図であり、図22(a)は第4実施例である円偏波アンテナ4の構成を示す正面図、図22(b)はその側面図であり、図23(a)は第4実施例である円偏波アンテナ4の構成を示す背面図、図23(b)はその上面図、図23(c)はその下面図である。
これらの図に示す本発明の第4実施例にかかる円偏波アンテナ4は、右旋および左旋の円偏波を送受信できるアンテナとされ、第1右旋アンテナ40−1、第1左旋アンテナ41−1、第2右旋アンテナ40−2、第2左旋アンテナ41−2の4つの円偏波アンテナがスタックされて構成されている。第1右旋アンテナ40−1および第2右旋アンテナ40−2は、第1ヘリカル素子20a〜第4ヘリカル素子20dが左巻きに螺旋状に巻かれて第2実施例の円偏波アンテナ2と同様の構成とされており、第1左旋アンテナ41−1および第2左旋アンテナ41−2は、第1ヘリカル素子20a〜第4ヘリカル素子20dが右巻きに螺旋状に巻かれて第1ヘリカル素子20a〜第4ヘリカル素子20dの巻き方向を逆転させた構成とされているが、その他の構成は第2実施例の円偏波アンテナ2と同様の構成とされている。
第4実施例の円偏波アンテナ4は、右旋の円偏波と左旋の円偏波とを送受信できることから、右旋の円偏波と左旋の円偏波とを用いてダイバーシティ通信を行うダイバーシティ通信システムに適用することができる。
本発明の第5実施例にかかる円偏波アンテナ5の構成を図24ないし図28に示す。図24は第5実施例である円偏波アンテナ5の構成を示す斜視図であり、図25は第5実施例である円偏波アンテナ5の構成を示す上面図であり、図26は第5実施例である円偏波アンテナ5の構成を示す正面図であり、図27は第5実施例である円偏波アンテナ5の構成を示す下面図であり、図28は第5実施例である円偏波アンテナ5の構成を示す側面図である。
これらの図に示す本発明の第5実施例にかかる円偏波アンテナ5は、右旋の円偏波と左旋の円偏波とを用いてダイバーシティ通信を行うダイバーシティ通信システムに用いる円偏波アンテナとされている。第5実施例にかかる円偏波アンテナ5は、絶縁性のアンテナケース50を備えており、アンテナケース50内に第4実施例の円偏波アンテナ4を収納して構成されている。これにより、第5実施例の円偏波アンテナ5は右旋および左旋の円偏波を送受信できるアンテナとされている。
次に、本発明の第5実施例である円偏波アンテナ5の水平面および垂直面における円偏波指向特性を図30に示す。図30では、縦軸が円偏波指向性(dBi)、横軸が角度(°)とされている。この場合、第5実施例である円偏波アンテナ5においては、アンテナケース50内に第4実施例の円偏波アンテナ4を収納して構成されている。図30を参照すると、実線で示す水平面の円偏波指向性は角度に対してブロードな特性となっていることが分かり、一点鎖線で示す垂直面の円偏波指向性は角度に対してシャープな特性となっていることが分かる。
本発明の第6実施例にかかる円偏波アンテナ6の構成を図31に示す。図31は第6実施例である円偏波アンテナ6の構成を斜視図で示す分解図である。
図31に示す本発明の第6実施例にかかる円偏波アンテナ6は、右旋の円偏波と左旋の円偏波とを用いてダイバーシティ通信を行うダイバーシティ通信システムに用いる円偏波アンテナとされている。第6実施例にかかる円偏波アンテナ6は、絶縁性のアンテナケース64を備えており、アンテナケース64内に第1右旋アンテナ60−1、第1左旋アンテナ61−1、第2右旋アンテナ60−2、第2左旋アンテナ61−2の4つの円偏波アンテナがスタックされて収納されている。第1右旋アンテナ60−1および第2右旋アンテナ60−2は、4本の第1ヘリカル素子〜第4ヘリカル素子が左巻きに螺旋状に巻かれて第2実施例の円偏波アンテナ2と同様の構成とされており、第1左旋アンテナ61−1および第2左旋アンテナ61−2は、4本の第1ヘリカル素子〜第4ヘリカル素子が右巻きに螺旋状に巻かれて4本の第1ヘリカル素子〜第4ヘリカル素子の巻き方向を逆転させた構成とされているが、その他の構成は第2実施例の円偏波アンテナ2と同様の構成とされている。
次に、第6実施例の円偏波アンテナ6を適用した構成を示す斜視図を図32に示す。
図32に示すアンテナは、エリアAの子局と通信を行う円偏波アンテナ6−1と、エリアBの子局と通信を行う円偏波アンテナ6−2と、エリアCの子局と通信を行う円偏波アンテナ6−3とを備えている。円偏波アンテナ6−1,6−2,6−3は第6実施例の円偏波アンテナ6と同じ構成の円偏波アンテナとされている。すなわち、図32に示すアンテナは、エリアA,B,Cの各子局と通信を行う親局のアンテナとされている。エリアA,B,Cの各子局の方向は異なっており、親局はエリアA,B,Cの各子局と右旋の円偏波と左旋の円偏波とを用いてダイバーシティ通信を行うことができる。この場合、エリアA,B,Cの3方向と右旋の円偏波と左旋の円偏波とにおいて、十分な分離度を得ることができ、省スペース化することができる。また、円偏波アンテナ6−1〜6−3を、通信範囲によって縦に配置したものと横に配置したものとを混合して配置することもできる。
なお、円偏波アンテナ6−1は、エリアAの方向に向くように横に配置されて取付具65−1によりマスト70に固着されている。同様に、円偏波アンテナ6−2は、エリアBの方向に向くように横に配置されて取付具65−2によりマスト70に固着され、円偏波アンテナ6−3は、エリアCの方向に向くように縦に配置されて取付具65−3によりマスト70に固着されている。
本発明の実施例である円偏波アンテナが適用できるダイバーシティ通信システムの構成を示すブロック図を図33に示す。図33(a)はダイバーシティ通信システムの構成を示すブロック図であり、図33(b)はそのダイバーシティ通信機の構成を示すブロック図である。
地上無線通信回線ではフェージングが存在し、通信距離および通信の安定性に対して大きな妨げになっている。このフェージングに対してマージンを補完するために、送信出力の増大を行うとコストが高くなったり、伝送レートが制限されるようになる。ダイバーシティは、無線技術の一つであり、電波の相互干渉によるフェージングの影響を防ぐために、複数のアンテナから電波を受信し、質の良い信号を選択したり、信号を合成したりして通信の質や信頼性を上げる技術である。ダイバーシティには、距離を離して設置した複数のアンテナで受信する空間ダイバーシティ、複数の異なった偏波を受信するアンテナを設置する偏波ダイバーシティ、信号伝送を一定時間ずらして複数回行う時間ダイバーシティなどがある。
ダイバーシティ通信機8−1の動作を説明するが、各部の動作はマイクロコントローラ85により制御されている。送信時においては、送・受切替器82が送信に切り替えられることから、送信機83より送出された送信信号は、送・受切替器82を介してアンテナ切替器81に送られる。アンテナ切替器81では、例えば右旋の円偏波アンテナに切り替えられて、円偏波アンテナ7−1から右旋の円偏波で送信信号が送信される。送信された右旋の円偏波の送信信号は、受信側のダイバーシティ通信機8−2における円偏波アンテナ7−2で受信され、アンテナ切替器81により右旋の円偏波アンテナで受信された受信信号が送・受切替器82に送られるように切り替えられる。送・受切替器82では受信信号を受信機84に供給するよう切り替える。受信機84で受信された信号の受信レベルが、規定の受信レベルに達している場合は受信可と判断されて、元のデータを受信することができる。
このように、ダイバーシティ通信システムでは、以下の(1)ないし(4)の組み合わせで通信を行うことができ、規定の受信レベルが得られるまで以下の(1)ないし(4)の組み合わせに順次切り替えて通信を行うようにしてもよい。
(1)[送信側]右旋円偏波:[受信側]右旋円偏波
(2)[送信側]右旋円偏波:[受信側]左旋円偏波
(3)[送信側]左旋円偏波:[受信側]左旋円偏波
(4)[送信側]左旋円偏波:[受信側]右旋円偏波
なお、ダイバーシティ通信システムでは、規定の受信レベルが得られた際に、受信側が送信側に通信が確立したことを報せるデータを送信するようにしてもよい。
また、上記説明した本発明の各実施例の円偏波アンテナは、第1ヘリカル素子ないし第4本のヘリカル素子の巻き方向を逆転させることにより、円偏波の旋回方向を逆旋とすることができる。また、第1ヘリカル素子ないし第4ヘリカル素子におけるホット素子とコールド素子からなる1組のヘリカル素子の給電位相を反転させるだけで指向性を逆方向とすることができる。
さらに、上記説明した本発明の第1実施例ないし第4実施例の円偏波アンテナは、低姿勢化されていることから円筒状あるいは直方体状のアンテナケースに収納しても小型化することができる。
さらにまた、上記説明した本発明の各実施例の円偏波アンテナにおいては、第1ヘリカル素子ないし第4ヘリカル素子の材質として、アルミニウムや銅合金などの良導体を用いることができる。ただし、給電も行う第1ヘリカル素子ないし第4ヘリカル素子は同軸ケーブルが用いられる。この同軸ケーブルとしてセミリジッドケーブルとしてもよい、セミリジッドケーブルは、シールド導体が銅やニッケル、ステンレスなどのパイプでできた同軸線であり、最終的に使用する形状に簡単に曲げられ、曲げられた後もその形を維持することができる。また、プリント板による基板に替えて、絶縁性の基板上に導電フィルムや金属板によってパターンを設けるようにしてもよい。
Claims (10)
- 巻き中心の軸が互いに偏心してほぼ等間隔になるよう螺旋状に巻かれており、ホット素子とコールド素子との組を2組構成している4本のヘリカル素子と、
前記ホット素子とコールド素子との一方の組に給電される位相を、前記ホット素子とコールド素子との他方の組に給電される位相と約90°異ならせることにより、前記4本のヘリカル素子において隣り合うヘリカル素子との位相差が約90°となるように給電を行う給電部と、
を備え、
前記給電部からは、前記一方の組の前記ホット素子の一端に0°の給電信号が供給されると共に、前記他方の組の前記ホット素子の一端に約90°の給電信号が供給されており、前記2組のホット素子とコールド素子との他端が直流的に同電位となるようグランドに接続されることを特徴とする円偏波アンテナ。 - 前記4本のヘリカル素子の一端が固着される第1の基板と、
前記4本のヘリカル素子の他端が固着され、前記第1の基板と所定間隔離れて配置され、前記グランドが形成されている第2の基板と、
をさらに備え、
前記第2の基板に90°分配器が設けられて、該90°分配器からの0°の給電信号と90°の給電信号とが前記第1の基板に2本の給電線を介して前記給電部に供給されていることを特徴とする請求項1に記載の円偏波アンテナ。 - 前記4本のヘリカル素子の全体における横方向の最大の長さが、上記第1の基板と上記第2の基板との中間部に生じることを特徴とする請求項2に記載の円偏波アンテナ。
- 前記4本のヘリカル素子において、少なくともコールド素子となる2本のヘリカル素子が同軸ケーブルにより構成され、該2本のヘリカル素子を構成する前記2本の同軸ケーブルが、前記2本の給電線を兼用することを特徴とする請求項2に記載の円偏波アンテナ。
- 前記4本の第1ヘリカル素子ないし第4ヘリカル素子におけるホット素子とコールド素子からなる1組のヘリカル素子の給電位相を、反転させることにより指向性を逆方向とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の円偏波アンテナ。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の円偏波アンテナが、複数スタックされて構成されていることを特徴とする円偏波アンテナ。
- 絶縁性のケース内に収納したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の円偏波アンテナ。
- 左旋円偏波の円偏波アンテナと、右旋円偏波の円偏波アンテナとがスタックされて構成されていることを特徴とする請求項6に記載の円偏波アンテナ。
- 左旋円偏波と右旋円偏波との偏波ダイバーシティに用いることを特徴とする請求項8に記載の円偏波アンテナ。
- 左旋円偏波と右旋円偏波との偏波ダイバーシティに用いるアンテナとして、請求項8に記載の円偏波アンテナを用いることを特徴とするダイバーシティ通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017193736A JP6914598B2 (ja) | 2017-10-03 | 2017-10-03 | 円偏波アンテナおよびダイバーシティ通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017193736A JP6914598B2 (ja) | 2017-10-03 | 2017-10-03 | 円偏波アンテナおよびダイバーシティ通信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019068328A JP2019068328A (ja) | 2019-04-25 |
JP6914598B2 true JP6914598B2 (ja) | 2021-08-04 |
Family
ID=66339878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017193736A Active JP6914598B2 (ja) | 2017-10-03 | 2017-10-03 | 円偏波アンテナおよびダイバーシティ通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6914598B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110401027B (zh) * | 2019-06-13 | 2020-08-18 | 深圳大学 | 一种基于电阻加载的复合天线及电流控制方法 |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4922180A (en) * | 1989-05-04 | 1990-05-01 | The Jackson Laboratory | Controlled microwave sample irradiation system |
JP2586675B2 (ja) * | 1990-02-27 | 1997-03-05 | 国際電信電話株式会社 | 4線巻ヘリカルアンテナ |
GB2246910B (en) * | 1990-08-02 | 1994-12-14 | Polytechnic Electronics Plc | A radio frequency antenna |
JP2717741B2 (ja) * | 1991-12-16 | 1998-02-25 | シャープ株式会社 | 4線式ヘリカルアンテナ |
US5346300A (en) * | 1991-07-05 | 1994-09-13 | Sharp Kabushiki Kaisha | Back fire helical antenna |
JP3089933B2 (ja) * | 1993-11-18 | 2000-09-18 | 三菱電機株式会社 | アンテナ装置 |
US5920292A (en) * | 1996-12-20 | 1999-07-06 | Ericsson Inc. | L-band quadrifilar helix antenna |
JP3059685B2 (ja) * | 1997-02-06 | 2000-07-04 | 株式会社次世代衛星通信・放送システム研究所 | 小型円偏波アンテナ |
JP2000223932A (ja) * | 1999-01-28 | 2000-08-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 4線巻ヘリカルアンテナ |
GB9912441D0 (en) * | 1999-05-27 | 1999-07-28 | Symmetricon Inc | An antenna |
JP2002076764A (ja) * | 2000-08-23 | 2002-03-15 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 直線偏波アンテナ |
JP2003347831A (ja) * | 2002-05-27 | 2003-12-05 | Antenna Giken Kk | ヘリカルアンテナ |
JP2008072259A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Mitsumi Electric Co Ltd | ダイバーシティ・アンテナ装置 |
US7817101B2 (en) * | 2006-10-24 | 2010-10-19 | Com Dev International Ltd. | Dual polarized multifilar antenna |
JP4986937B2 (ja) * | 2008-06-04 | 2012-07-25 | 富士通テン株式会社 | マルチバンドアンテナ |
JP5398021B2 (ja) * | 2010-10-21 | 2014-01-29 | Necアクセステクニカ株式会社 | アンテナ装置 |
US9711859B1 (en) * | 2012-02-10 | 2017-07-18 | Trivec-Avant Corporation | Soldier-mounted antenna |
-
2017
- 2017-10-03 JP JP2017193736A patent/JP6914598B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019068328A (ja) | 2019-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7936309B2 (en) | Antenna for satellite reception | |
US20100007573A1 (en) | Multibeam antenna | |
JP6556118B2 (ja) | アンテナ構成 | |
WO2012102576A2 (en) | Broad-band dual polarization dipole antenna and antenna array | |
JP2009272685A (ja) | アンテナ及びそのアンテナを有する通信装置 | |
CN112088465B (zh) | 一种天线 | |
WO2000069022A1 (fr) | Antenne a polarisation circulaire | |
WO1999036991A1 (fr) | Procede d'alimentation d'antenne plate, et antenne plate | |
CN110148828A (zh) | 天线单元和电子设备 | |
CN112072310A (zh) | 一种相控阵天线、天线控制方法及通讯设备 | |
US7348933B2 (en) | Compact multi-polarized antenna for portable devices | |
JP6914598B2 (ja) | 円偏波アンテナおよびダイバーシティ通信システム | |
JP4878024B2 (ja) | アンテナ | |
JP5735591B2 (ja) | アンテナ及びセクタアンテナ | |
CN212626071U (zh) | 一种相控阵天线及通讯设备 | |
JP4896829B2 (ja) | アンテナ装置 | |
JP6906863B2 (ja) | 円偏波アンテナおよびダイバーシティ通信システム | |
JP4836142B2 (ja) | アンテナ | |
JP2009182797A (ja) | ヘリカルホイップアンテナ | |
JP2005079794A (ja) | スパイラルアンテナ | |
KR101992812B1 (ko) | 안테나 | |
KR101992811B1 (ko) | 안테나 | |
KR101992813B1 (ko) | 안테나 | |
JP2006014152A (ja) | 平面アンテナ | |
KR101984973B1 (ko) | 안테나 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171020 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200825 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210630 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210713 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210713 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6914598 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |