JP5735591B2 - アンテナ及びセクタアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ及びセクタアンテナに関する。
移動体通信の基地局用のアンテナ(基地局アンテナ)には、電波が放射される方向に対応して設定されたセクタ毎に電波を放射するセクタアンテナが複数組み合わせて用いられている。セクタアンテナには、ダイポールアンテナなどのアンテナ素子をアレイ状に並べたアレイアンテナが用いられている。
特許文献1には、反射面が垂直方向となるように設けられた反射器と、前記反射器の反射面から前方へ放射波長のほぼ1/4ずつ離れた箇所に、前記反射器の反射面とほぼ平行に設けられ、互いに適宜間隔を隔てて垂直方向にほぼ平行に並べられた第1および第2の垂直偏波のダイポ−ル素子と、前記第1および第2の垂直偏波のダイポ−ル素子の各中心部の前面をよぎると共に、前記第1および第2の垂直偏波のダイポ−ル素子の平行間隔のほぼ1/2の箇所に中心部が対応位置するように水平方向に設けられた水平偏波のダイポ−ル素子とを備えた偏波共用アンテナが記載されている。
特許文献2には、垂直偏波用の1個のダイポール素子と、水平偏波用の同一開き角を有するY字形(又は、V字形)に形成される2個のダイポール素子と、反射板とからなり、前記垂直偏波用のダイポール素子は、前記反射板の垂直中心線上で該反射板に直交する垂直平面上に、該反射板に平行でかつ該反射板からある距離に配設され、前記水平偏波用の2個のY字形ダイポール素子は、前記垂直偏波用のダイポール素子の中心を通り、前記反射板及び前記垂直平面のそれぞれに直交する水平平面上で、該垂直平面に対し、その交点を該反射板側に位置するように、互いにある角度傾けて対称的に配設されるとともに、前記垂直偏波用のダイポール素子と前記水平偏波用の2個のY字形ダイポール素子は同一周波数の電力で給電され、かつ該各Y字形ダイポール素子から放射される電波が同相になるように給電される偏波共用アンテナ装置が記載されている。
特開平9−98019号公報 特開2000−91843号公報
ところで、アンテナには、電界の振動方向が異なる複数の偏波を送受信ができることが求められる。その際、一つの偏波による他の偏波の指向性などへの影響が少ないことが求められる。
本発明の目的は、複数の偏波の送受信にて、一つの偏波による他の偏波の指向性などへの影響を抑制しつつ小型化できるアンテナ等を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるアンテナは、反射板と、反射板から予め定められた第1の距離に先端を結ぶ線分が反射板に平行に設けられ、予め定められた周波数帯における第1の偏波を送受信する第1のダイポールアンテナと、反射板に対して第1のダイポールアンテナの設けられた側において、反射板から予め定められた第2の距離に先端を結ぶ線分が反射板に平行に設けられ、その周波数帯において、第1の偏波と直交する第2の偏波を送受信する第2のダイポールアンテナと、第1のダイポールアンテナから反射板に向かって、反射板に対して垂直に設けられる第1の導体と、第2のダイポールアンテナから反射板に向かって、反射板に対して斜めに設けられ、第1の導体との間隔が反射板に近い側が遠い側に比べて狭い、第2の導体と、を備え、第1の導体と第2の導体とが反射板側において連続し、第2のダイポールアンテナの中央部が、第1のダイポールアンテナの一方の先端に近接して配置されている。
このようなアンテナにおいて、第1のダイポールアンテナ又は第2のダイポールアンテナに対応した無給電素子をさらに備えることを特徴とすることができる。
この構成によれば、アンテナが無給電素子を備えない場合に比較して、ビーム幅、反射減衰量などの制御がより容易にできる。
そして、反射板から予め定められた第3の距離に先端を結ぶ線分が反射板に平行に設けられ、第2の偏波を送受信する第3のダイポールアンテナと、第3のダイポールアンテナから反射板に向かって、反射板に対して斜めに設けられ、第1の導体との間隔が反射板に近い側が遠い側に比べて狭い、第3の導体と、をさらに備え、第1の導体と第3の導体とが反射板側において連続し、第3のダイポールアンテナの中央部が、第1のダイポールアンテナの他方の先端に近接して配置されていることを特徴とすることができる。
この構成によれば、この構成を有しない場合に比べ、アンテナを複数配列したアレイアンテナをより小型にできる。
さらに、第1のダイポールアンテナ、第2のダイポールアンテナ又は第3のダイポールアンテナに対応した無給電素子をさらに備えることを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用されるセクタアンテナは、反射板と、反射板から予め定められた第1の距離に先端を結ぶ線分が反射板に平行に設けられ、予め定められた周波数帯における第1の偏波を送受信する第1のダイポールアンテナと、反射板に対して第1のダイポールアンテナの設けられた側において、反射板から予め定められた第2の距離に先端を結ぶ線分が反射板に平行に設けられ、その周波数帯において、第1の偏波と直交する第2の偏波を送受信する第2のダイポールアンテナと、第1のダイポールアンテナから反射板に向かって、反射板に対して垂直に設けられる第1の導体と、第2のダイポールアンテナから反射板に向かって、反射板に対して斜めに設けられ、第1の導体との間隔が反射板に近い側が遠い側に比べて狭い、第2の導体と、を有するアンテナを、複数配列したアレイアンテナと、アレイアンテナを収納するレドームと、を備え、アレイアンテナにおけるアンテナは、第1の導体と第2の導体とが反射板側において連続し、第2のダイポールアンテナの中央部が、第1のダイポールアンテナの一方の先端に近接して配置されている。
この構成によれば、この構成を有しない場合に比べ、セクタアンテナをより小型にできる。
本発明によれば、複数の偏波の送受信にて、一つの偏波による他の偏波の指向性などへの影響を抑制しつつアンテナ等を小型化できる。
第1の実施の形態が適用される移動通信用の基地局アンテナの全体構成の一例を示す図である。 セクタアンテナの構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態が適用されるアンテナユニットの一例を説明する図である。 図3に示したアンテナユニットに無給電素子を付加して構成したアレイアンテナの一例を示す図である。 第1の実施の形態が適用されるアンテナユニットを用いたアレイアンテナの水平偏波の水平面内における指向性の一例を説明する図である。 第1の実施の形態を適用しないアンテナユニットを用いたアレイアンテナの水平偏波の水平面内における指向性の一例を説明する図である。 第1の実施の形態を適用しない他のアンテナユニットを用いたアレイアンテナの水平偏波の水平面内における指向性の一例を説明する図である。 水平偏波アンテナのグランド板と垂直偏波アンテナのグランド板との関係を説明する図である。 第2の実施の形態が適用されるアンテナユニットの一例を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
<基地局アンテナ1>
図1は、第1の実施の形態が適用される移動通信用の基地局アンテナ1の全体構成の一例を示す図である。図1(a)は、基地局アンテナ1の斜視図であり、図1(b)は、基地局アンテナ1の設置例を説明する図である。
図1(a)に示すように、基地局アンテナ1は、例えば鉄塔20に保持された3個のセクタアンテナ10−1〜10−3を備えている。そして、図1(b)に示すように、基地局アンテナ1は、セル2内において電波を送受信する。すなわち、セル2は、基地局アンテナ1が送信する電波が到達する範囲であり、基地局アンテナ1が電波を受信する範囲である。
セクタアンテナ10−1〜10−3は、それぞれの外形(後述する図2におけるレドーム500)が円筒状であって、円筒の中心軸が地面に対して垂直(鉛直)に設けられている。
図1(b)に示すように、セル2は、水平面において角度で分割した複数のセクタ3−1〜3−3を備えている。セクタ3−1〜3−3のそれぞれは、基地局アンテナ1の3個のセクタアンテナ10−1〜10−3に対応して設けられている。つまり、セクタアンテナ10−1〜10−3が電波を出力する場合、セクタアンテナ10−1〜10−3のそれぞれが出力する電波の電界が大きいメインローブ11の方向が、対応するセクタ3−1〜3−3に向くようになっている。
ここで、セクタアンテナ10−1〜10−3をそれぞれ区別しないときは、セクタアンテナ10と表記する。また、セクタ3−1〜3−3をそれぞれ区別しないときは、セクタ3と表記する。
なお、図1に例として示した基地局アンテナ1は、3個のセクタアンテナ10−1〜10−3及びこれらに対応するセクタ3−1〜3−3を備えている。しかし、セクタアンテナ10及びセクタ3は、3未満又は3を超える予め定められた数であってよい。また、図1(a)では、セクタ3は、セル2を3等分に分割(中心角120°)して構成されているが、等分でなくともよく、いずれか1つのセクタ3が他のセクタ3に比べ広く又は狭く構成されていてもよい。
そして、それぞれのセクタアンテナ10は、セクタアンテナ10が備えるアンテナユニット(後述する図2におけるアンテナユニット110−1〜110−3参照。それぞれを区別しないときはアンテナユニット110と表記する。)に送信信号及び受信信号を送受信する送受信ケーブル31、32を備えている。
ここでは、セクタアンテナ10は、2つの直交する偏波を送受信できる偏波共用であるとし、送受信ケーブル31は一方の偏波に対応し、送受信ケーブル32は他方の偏波に対応する。
送受信ケーブル31、32は、基地局(不図示)内に設けられた送信信号及び受信信号を送受信する送受信部(不図示)に接続されている。送受信ケーブル31、32は、例えば同軸ケーブルである。
なお、以下では主に基地局アンテナ1が電波を送信するとして説明するが、アンテナの可逆性により、基地局アンテナ1は電波を受信することができる。電波を受信する場合は、例えば送信信号を受信信号として、信号の流れを逆にすればよい。
また、セクタアンテナ10は、セクタアンテナ10が備える複数のアンテナユニット110のそれぞれに送信する送信信号の位相を互いに異ならせるための移相器を備えていてもよい。複数のアンテナユニット110に供給される送信信号の位相を異ならせることで、電波の放射角度を水平面から地上方向に傾けて(ビームチルトさせて)、電波がセル2の外に到達しないように設定できる。なお、2つの偏波のそれぞれに対応して2個の移相器を備えていてもよい。
<セクタアンテナ10>
図2は、セクタアンテナ10の構成の一例を示す図である。図2では、セクタアンテナ10を横に置いて、斜めから見た斜視図で示している。
セクタアンテナ10は、反射板160と、反射板160上に配列されたアンテナユニット110−1、110−2、110−3とを備えるアレイアンテナ100と、アレイアンテナ100を包むように収納するレドーム500とを備えている。
図2では、レドーム500を破線で示し、レドーム500の内部に設けられたアレイアンテナ100が見えるようにしている。レドーム500は、側面501、上面502、下面503を備えている。
アレイアンテナ100が備える反射板160は、導電性材料から構成された垂直方向が水平方向に比べて長い長方形の板状の部材である。なお、反射板160の水平方向の両端部は、表面側又は裏面側に対して曲げられていてもよい。
アンテナユニット110−1、110−2、110−3は、反射板160の表面上において垂直方向に予め定められた間隔Dで並べられている。
なお、アンテナユニット110−1、110−2、110−3をそれぞれ区別しないときは、アンテナユニット110と表記する。
そして、アンテナユニット110とそれに対応する反射板160の部分とを、アンテナと表記する。また、アレイアンテナ100をアンテナと表記することがある。
そして、それぞれのアンテナユニット110は、水平偏波を送受信する1個の水平偏波アンテナ120と、垂直偏波を送受信する2個の垂直偏波アンテナ130a、130bとを備えている。すなわち、アンテナユニット110は、水平偏波と垂直偏波とを共に送受信できる偏波共用である。
アンテナユニット110は、反射板160の水平方向の中心に水平偏波を送受信する1個の水平偏波アンテナ120を設け、水平偏波アンテナ120を挟むように反射板160の水平方向の左右に垂直偏波を送受信する垂直偏波アンテナ130a、130bをそれぞれ設けている。
なお、垂直偏波を送受信する垂直偏波アンテナ130a、130bのそれぞれの形状は、反射板160の垂直方向の中心線に対して対称である。よって、垂直偏波アンテナ130a、130bをそれぞれ区別しないときは、垂直偏波アンテナ130と表記する。
ここでは、アンテナユニット110は、水平偏波と垂直偏波とを送受信するとしたが、アンテナユニット110を反射板160の面内において45°回転させることで、±45°の偏波を送受信するようにしてもよい。
なお、アンテナユニット110を45°回転させると、水平偏波アンテナ120は水平偏波でなく、+45°又は−45°の偏波を送受信することになる。すなわち、水平偏波アンテナ120における「水平」及び垂直偏波アンテナ130の「垂直」は説明の便宜上用いている。偏波が「水平」及び「垂直」でない場合は、それぞれを偏波の方向に合うように、読み替えればよい。
また、水平偏波アンテナ120と垂直偏波アンテナ130とは、それぞれが直交する偏波を送受信するとしたが、それぞれの偏波が直交しなくとも交差すればよい。
<アンテナユニット110>
図3は、第1の実施の形態が適用されるアンテナユニット110の一例を説明する図である。図3(a)は図2においてアンテナユニット110を垂直方向下方から見た図、図3(b)は垂直方向上方から見た図、図3(c)は水平方向右方から見た図である。
図3(a)、図3(b)では、主に第1の偏波の一例としての水平偏波を送受信する水平偏波アンテナ120が見える。一方、図3(c)では、主に第2の偏波の一例としての垂直偏波を送受信する垂直偏波アンテナ130aが見える。
なお、図3では、アンテナユニット110の他に反射板160を合わせて示している。
第1の実施の形態におけるアンテナユニット110は、誘電体材料で構成された基板の表裏に設けられた導電性材料による導体パタンで構成されている。例えば、誘電体材料であるガラスエポキシなどの誘電体基板上に、導電性材料の銅などの金属箔によって導体パタンが形成されている。
そして、それぞれに導体パタンが設けられた複数の誘電体基板が組み合わされて、アンテナユニット110が構成されている。
図3において、網点で示す部分が、導電性材料で構成された導体パタンである。
アンテナユニット110を垂直方向下方及び上方から見た図3(a)、(b)により、水平偏波を送受信する水平偏波アンテナ120を説明する。
図3(a)に示すように、水平偏波アンテナ120は、誘電体基板141上に構成され、第1のダイポールアンテナの一例としてのダイポールアンテナを構成する素子部121、122を備えている。
また、水平偏波アンテナ120は、誘電体基板141の表面上に設けられ、素子部121、122に給電するマイクロストリップ線路126のグランド板123、124を有し、グランド板123、124の一端部が素子部121、122の対向する部分において接続されるとともに、それぞれの他端部は共に、誘電体基板141とともに反射板160を貫通して反射板160の裏面から突き出している。グランド板123、124は、第1の導体の一例である。
そして、グランド板123、124の他端部は、反射板160の近傍において互いに接続され、反射板160の裏面にて、配線(不図示)に接続されている。
誘電体基板141及びグランド板123、124は、反射板160に設けられた開口に埋め込まれた誘電体(電気的絶縁体)により固定され、グランド板123、124と反射板160とが接触しないようになっている。
なお、グランド板123、124は反射板160と接触させてもよい。
一方、図3(b)に示すように、水平偏波アンテナ120は、誘電体基板141の裏面において、グランド板123、124に対向して設けられ、素子部121、122に給電するためのマイクロストリップ線路126を備えている。マイクロストリップ線路126の一端部は、グランド板123に対向する部分で開放されている。一方、マイクロストリップ線路126の他端部は、誘電体基板141と共に反射板160を貫通して、反射板160の裏面から突き出している。そして、水平偏波を送受信する配線(不図示)に接続されている。
グランド板123、124及びマイクロストリップ線路126は、バランス−アンバランス変換器(バラン)を構成している。なお、バランス−アンバランス変換器(バラン)は、図3(a)、(b)に示した構成と異なる構成であってもよい。
また、マイクロストリップ線路126の一端部は、素子部121に接続されていてもよい。
マイクロストリップ線路126の他端部及び誘電体基板141は反射板160を貫通せず、反射板160の表面で水平偏波を送受信する配線(不図示)に接続されてもよい。
アンテナユニット110を垂直方向下方、上方及び水平方向右方から見た図3(a)、(b)、(c)により、垂直偏波を送受信する垂直偏波アンテナ130aを説明する。
図3(a)、(b)、(c)に示すように、垂直偏波アンテナ130aは、誘電体基板142aの表面上に構成され、垂直方向に直線上に並んで設けられて第2のダイポールアンテナの一例としてのダイポールアンテナを構成する素子部131a、132aを備えている。
また、図3(a)に示すように、垂直偏波アンテナ130aは、誘電体基板141の表面上に設けられたグランド板134を備えている。グランド板134は、一端部が素子部131a、132aが対向する部分において素子部131aに接続され、他端部が反射板160の方向に斜めに延び、誘電体基板141上の水平偏波アンテナ120のグランド板124に接続されている。グランド板134は第2の導体の一例である。
そして、図3(b)に示すように、垂直偏波アンテナ130aは、誘電体基板141の裏面において、グランド板134に対向して設けられたマイクロストリップ線路136を備えている。マイクロストリップ線路136の一端部は、素子部131a、132aが対向する部分において素子部132aに接続されている。マイクロストリップ線路136の他端部は、誘電体基板141と共に反射板160を貫通して、反射板160の裏面から突き出している。そして、垂直偏波を送受信する配線(不図示)に接続されている。
なお、誘電体基板141上のグランド板134と誘電体基板142a上の素子部131aとは、例えばハンダで接続されている。誘電体基板141上のマイクロストリップ線路136と誘電体基板142a上の素子部132aとも、同様に接続されている。
垂直偏波アンテナ130bは、垂直偏波アンテナ130aと同様であるので、説明を省略する。符号の末尾の“a”を“b”に置き換えるとともに、グランド板134をグランド板133に、マイクロストリップ線路136をマイクロストリップ線路135に置き換えればよい。なお、素子部131b、132bの構成するダイポールアンテナが第3のダイポールアンテナの一例である。グランド板133は第3の導体の一例である。
なお、図3において、垂直偏波アンテナ130aの誘電体基板142a及び垂直偏波アンテナ130bの誘電体基板142bは、反射板160に対して斜めに設けられている。これは、アンテナユニット110を小さく構成するためであって、垂直偏波アンテナ130a、130bを水平偏波アンテナ120の下側(反射板160側)に設けたためである。
垂直偏波アンテナ130aの誘電体基板142a及び垂直偏波アンテナ130bの誘電体基板142bを、反射板160に対して、水平、垂直又は他の角度で設けてもよい。
図3(a)では、水平偏波アンテナ120の素子部121、122、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124、垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134を、破線にて区切って示したが、これらは誘電体基板141上に連続した導体パタンとして構成されている。
ダイポールアンテナにおいて、多くの場合、マイクロストリップラインのグランド板は反射板に対して垂直に設けられる。
第1の実施の形態が適用されるアンテナユニット110では、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124は、反射板160に対して垂直に設けられている。しかし、垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134は、反射板160に対して斜めに構成され、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124に接続されている。すなわち、垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134は、反射板160から離れるにしたがって、互いが離れるようにV字状に構成されている。
第1の実施の形態が適用されるアンテナユニット110では、グランド板を反射板に対して垂直に設けた場合に比べ、垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134のそれぞれの他端部と、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124のそれぞれの他端部との間の間隔が狭くなるように構成されている。
アンテナユニット110において、電波を送信する場合、水平偏波の送信信号が水平偏波アンテナ120から送信され、垂直偏波の送信信号が垂直偏波アンテナ130a、130bから送信される。これにより、水平偏波の電波及び垂直偏波の電波が送信される。電波を受信する場合、水平偏波の電波が水平偏波アンテナ120で受信され、垂直偏波の電波が垂直偏波アンテナ130a、130bで受信される。これにより、水平偏波の受信信号及び垂直偏波の信号が受信される。
なお、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124は、反射板160に対して垂直に設けられているとしたが、斜めに設けられていてもよい。
また、第1の実施の形態では、例えば水平偏波アンテナ120において、誘電体基板141上に素子部121、122、マイクロストリップ線路126及びグランド板123、124が形成されているとしたが、誘電体基板141を用いなくともよい。このとき、マイクロストリップ線路126とグランド板123、124とは、空気層で隔てられていてもよい。また、誘電体によるスペーサを予め定められた位置に設けて、予め定められた距離を維持するようにしてもよい。垂直偏波アンテナ130a、130bなどにおいても同様である。
ここで、図3(a)において、水平偏波アンテナ120の素子部121の左端から素子部122の右端までを幅W、素子部121、122の幅方向の中心から反射板160の表面までを第1の距離の一例としての距離Hとする。また、図3(c)において、垂直偏波アンテナ130aの素子部131aの左端から素子部132aの右端までを幅W、素子部131a、132aの幅方向の中心から反射板160の表面までを第2の距離の一例としての距離Hとする。これらは、垂直偏波アンテナ130bにおいても同様である。さらに、図3(a)に示すように、垂直偏波アンテナ130aの素子部131a、132aと垂直偏波アンテナ130bの素子部131b、132bとの間を間隔Dとする。
なお、垂直偏波アンテナ130bの素子部131b、132bの幅方向の中心から反射板160の表面までを距離Hと異なる第3の距離の一例としての距離H´としてもよい。
図4は、図3に示したアンテナユニット110に無給電素子を付加して構成したアレイアンテナ100の一例を示す図である。無給電素子は、アンテナユニット110及びアレイアンテナ100の指向性、電圧定在波比(VSWR)を調整するために設けられている。なお、VSWRは、給電線路と、負荷であるアンテナとの整合度合いを示す数値であり、1に近いほどよい。
図4では、アレイアンテナ100は3個のアンテナユニット110を備えているとする。
それぞれのアンテナユニット110は、水平偏波アンテナ120が設けられた反射板160の表面側において、水平偏波アンテナ120に対して、反射板160から離れる方向の予め定められた距離の位置に、素子部121、122(図3参照)に沿うように、無給電素子151が設けられている。
また、それぞれのアンテナユニット110は、水平偏波アンテナ120の水平方向の両外側に、反射板160から立ち上がるように設けられた無給電素子152a、152bを備えている。
さらに、それぞれのアンテナユニット110は、反射板160の表面側において、垂直偏波アンテナ130aに対して、反射板160から離れる方向の予め定められた距離の位置に、素子部131a、132a(図3参照)に沿って、無給電素子153aが設けられている。
同様に、垂直偏波アンテナ130bに対しても、素子部131b、132bに沿って、無給電素子153bが設けられている。
これらの無給電素子151、152a、152b、153a、153bは、アンテナユニット110及びアレイアンテナ100の指向性、VSWRを調整するために設けられている。よって、無給電素子は上記の形状、設ける位置及び数に限らず、予め定められた指向性、予め定められたVSWRが得られるように設定すればよい。また、予め定められた指向性、VSWRが得られれば、無給電素子を用いなくともよい。
図5は、第1の実施の形態が適用されるアンテナユニット110を用いたアレイアンテナ100の水平偏波の水平面内における指向性の一例を説明する図である。図5(a)は、アレイアンテナ100を説明する図であって、図5(b)は図5(a)に示したアレイアンテナ100の水平偏波の水平面内における指向性を示す図である。
図5(a)に示すように、図3に示したアンテナユニット110を用い、図4に示した無給電素子を備えている。ここでは、アンテナユニット110は、図3において、水平偏波アンテナ120の素子部121の左端から素子部122の右端までの幅Wが0.34λ、反射板160の表面から素子部121、122の幅方向の中心までを距離Hが0.18λ、垂直偏波アンテナ130aの素子部131aの左端から素子部132aの右端までの幅Wが0.48λ、反射板160の表面から素子部131a、132aの幅方向の中心までの距離Hが0.13λである。そして、隣接する2個の水平偏波アンテナ120間の間隔D(図2参照)が0.63λ、垂直偏波アンテナ130aの素子部131a、132aと垂直偏波アンテナ130bの素子部131b、132bとの間の間隔Dが0.3λの場合である。
ここでは、水平偏波アンテナ120に水平偏波の送信信号を供給するとともに、垂直偏波アンテナ130a、130bに並行して垂直偏波の送信信号とを供給して、水平偏波の水平面内の指向性をシミュレーションにより評価した。
図5(b)に示すように、第1の実施の形態を適用したアンテナユニット110を用いたアレイアンテナ100では、後述する図6(b)、図7(b)の場合に比べて、サイドローブが抑制されるとともに、バックローブが小さい。そして、−3dBにおけるビーム幅は、約90°である。
図6は、第1の実施の形態を適用しないアンテナユニット110を用いたアレイアンテナ100の水平偏波の水平面内における指向性の一例を説明する図である。図6(a)は、アレイアンテナ100を説明する図であって、図6(b)は図6(a)に示したアレイアンテナ100の水平偏波の水平面内における指向性を示す図である。
図6(a)に示すように、アンテナユニット110における垂直偏波アンテナ170a、170bのグランド板(図3のグランド板133、134、135、136に対応する部分)は、反射板160に対して垂直に設けられている。なお、水平偏波アンテナ120は無給電素子151を、垂直偏波アンテナ170a、170bはそれぞれ無給電素子153a、153bを備えている。そして、水平偏波アンテナ120、垂直偏波アンテナ170a、170b及び無給電素子151、153a、153bの形状は、図5(a)に示したアンテナユニット110と同様である。
図6(b)に示すように、第1の実施の形態を適用しないアンテナユニット110を用いたアレイアンテナ100では、サイドローブ及びバックローブが図5(b)に示した第1の実施の形態を適用したアレイアンテナ100に比べ大きく、−3dBにおけるビーム幅は、狭くなっている。
図7は、第1の実施の形態を適用しない他のアンテナユニット110を用いたアレイアンテナ100の水平偏波の水平面内における指向性の一例を説明する図である。図7(a)は、アレイアンテナ100を説明する図であって、図7(b)は図7(a)に示したアレイアンテナ100の水平偏波の水平面内における指向性を示す図である。
図7(a)に示すように、水平偏波アンテナ120、垂直偏波アンテナ170a、170b及び無給電素子151、153a、153bの形状は、図6(a)に示した水平偏波アンテナ120、垂直偏波アンテナ170a、170b及び無給電素子151、153a、153bと同じである、
しかし、水平偏波アンテナ120及び無給電素子151と垂直偏波アンテナ170a、170b及び無給電素子153a、153bとは、垂直方向にずらして配列されている。このため、アレイアンテナ100の垂直方向の長さが、図5(a)に示す第1の実施の形態を適用する場合に比べて長くなってしまうため、垂直方向にアレイ化した場合、アンテナの全長が長くなってしまう。
図7(b)に示すように、第1の実施の形態を適用しない他のアンテナユニット110を用いたアレイアンテナ100と図5(b)に示した第1の実施の形態を適用したアレイアンテナ100とでは、指向性はほとんど変わらない。
以上説明したように、アンテナユニット110の構成(形状)により、水平偏波の水平面内の指向性に差が見られた。なお、垂直偏波の水平面内の指向性には顕著な差は見られなかった。
図5(a)、図6(a)、図7(a)に示すように、水平偏波アンテナ120の構成(形状)には差がない。それにも関わらず、垂直偏波アンテナ130a、130bの構成(形状)により、水平偏波アンテナ120の指向性が影響を受ける。
そして、図5に示した第1の実施の形態を適用したアンテナユニット110を用いたアレイアンテナ100において、サイドローブ及びバックローブが小さく、−3dBにおけるビーム幅が90°とすることができた(図1参照)。
垂直偏波アンテナ130から水平偏波アンテナ120への影響は、図7に示すように、垂直偏波アンテナ130と水平偏波アンテナ120とを垂直方向に距離を離して配置することで抑制できる。しかし、垂直偏波アンテナ130と水平偏波アンテナ120とを垂直方向に距離を離して配置すると、アレイアンテナ100の垂直方向の長さが長くなってしまう。
これに対し、第1の実施の形態が適用されるアンテナユニット110では、図5(a)に示したように、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124と、垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134との間の距離を、反射板160の表面に平行な方向において、反射板160側に近い側(他端部)が反射板160から遠い側(一端部)に比べ狭くしている。このことにより、アンテナユニット110において、垂直偏波アンテナ130と水平偏波アンテナ120とを水平方向に並べて配列しても、垂直偏波アンテナ130から水平偏波アンテナ120への影響が抑制できている。
これは、水平偏波アンテナ120の素子部121、122に水平偏波の送信信号を送信すると、垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134にも電流が誘起されるが、垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134と、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124との間の距離を、反射板160の表面に平行な方向において、反射板160側に近い側(他端部)が反射板160から遠い側(一端部)に比べ狭くしていることにより、不要な方向への電波の放射が抑えられるためと考えられる。
図8は、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124と垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134との関係を説明する図である。ここでは、図2においてアンテナユニット110を垂直方向下方から見た図で説明する。図8(a)は、図3(a)と同じであって、上記において説明したアンテナユニット110を示している。図8(b)は、グランド板123、124とグランド板133、134との関係が図8(a)と異なったアンテナユニット110を示す図である。
図8(a)に示すアンテナユニット110では、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124のそれぞれの一端部は、素子部121、122に接続されている。垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134のそれぞれの一端部は、垂直偏波アンテナ130aの素子部131a、垂直偏波アンテナ130bの素子部131bに接続されている。
そして、グランド板123、124及びグランド板133、134のそれぞれの他端部は、反射板160の近傍において相互に接続されている。
図8(b)において、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124のそれぞれの一端部は、素子部121、122に接続されている。垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134のそれぞれの一端部は、垂直偏波アンテナ130aの素子部131a、垂直偏波アンテナ130bの素子部131bに接続されている。
一方、グランド板123、124及びグランド板133、134のそれぞれの他端部は、誘電体基板141とともに反射板160を貫通して、反射板160の裏面から突き出している。そして、これらの他端部のそれぞれに、配線(不図示)が接続されている。
なお、グランド板123、124及びグランド板133、134のそれぞれの他端部が、反射板160に接続されてもよい。
図8(b)に示す場合であっても、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124と、垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134との間の距離を、反射板160の表面に平行な方向において、反射板160側に近い側(他端部)が反射板160から遠い側(一端部)に比べ狭くしている。
図8(c)において、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124のそれぞれの一端部は、素子部121、122に接続されている。垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134のそれぞれの一端部は、垂直偏波アンテナ130aの素子部131a、垂直偏波アンテナ130bの素子部131bに接続されている。
一方、グランド板133の他端部はグランド板123の長さ方向における中間の位置に、グランド板134の他端部はグランド板124の長さ方向における中間の位置に接続されている。
図8(c)に示す場合であっても、水平偏波アンテナ120のグランド板123、124と、垂直偏波アンテナ130a、130bのグランド板133、134との間の距離を、反射板160の表面に平行な方向において、反射板160側に近い側(他端部)が反射板160から遠い側(一端部)に比べ狭くしている。
図8(b)、(c)に示したアンテナユニット110、このアンテナユニット110を用いたアレイアンテナ100及びこのアレイアンテナ100を用いたセクタアンテナ10において、垂直偏波アンテナ130と水平偏波アンテナ120とを水平方向に並べて配列しても、垂直偏波アンテナ130から水平偏波アンテナ120への影響が抑制できている。
なお、水平偏波の指向性などにより、用いるアンテナユニット110の構成を選択すればよい。
第1の実施の形態が適用されるアンテナユニット110では、水平偏波アンテナ120と垂直偏波アンテナ130a、130bとを水平方向に並べて配置できるので、アレイアンテナ100の垂直方向の長さを短くできる。
なお、第1の実施の形態が適用されるアンテナユニット110では、1個の水平偏波アンテナ120に対して、2個の垂直偏波アンテナ130a、130bを組み合わせたが、1個の水平偏波アンテナ120に対して1個の垂直偏波アンテナ130(垂直偏波アンテナ130a、130bのいずれか)を組み合わせてもよい。この場合、アレイアンテナ100において、水平偏波アンテナ120に垂直偏波アンテナ130a、130bのいずれかを交互に組み合わせてもよい。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態が適用されるアンテナユニット110は、複数の誘電体基板(誘電体基板141、142a、142b)上の導体パタン(素子部121、122、131a、131b、132a、132b、グランド板123、124、133、134、マイクロストリップ線路126、135、136)によって構成されていた。
これに対して、第2の実施の形態が適用されるアンテナユニット110は、誘電体基板を用いず、導体板によって構成されている。
以下では、第1の実施の形態と異なるアンテナユニット110を説明し、他の同じ部分の説明を省略する。
図9は、第2の実施の形態が適用されるアンテナユニット110の一例を説明する図である。図3と同様に、図9(a)は図2においてアンテナユニット110を垂直方向下方から見た図、図9(b)は垂直方向上方から見た図、図9(c)は水平方向右方から見た図である。
図9(a)、図9(b)では、主に水平偏波を送受信する水平偏波アンテナ220が見える。一方、図9(c)では、主に垂直偏波を送受信する垂直偏波アンテナ230aが見える。
図9(a)、(b)、(c)により、水平偏波を送受信する水平偏波アンテナ220を説明する。
図9(a)に示すように、水平偏波アンテナ220は、導体板で構成されてダイポールアンテナの一方を構成する素子部221を備えている。素子部221の一端部は、導体板223の一端部に接続されている。導体板223の他端部は、反射板160を貫通して、反射板160の裏面から突き出している。
図9(b)に示すように、水平偏波アンテナ220は、導体板で構成されてダイポールアンテナの他方を構成する素子部222を備えている。素子部222の一端部は、導体板224の一端部に接続されている。導体板224の他端部は、反射板160を貫通して、反射板160の裏面から突き出している。
そして、図9(a)、(b)、(c)に示すように、素子部221の一端部と素子部222の一端部とは、垂直方向に予め定められた距離で対向している。導体板223と導体板224とは、平行二線線路を構成している。
図9(a)、(b)、(c)により、垂直偏波を送受信する垂直偏波アンテナ230a、230bを説明する。
図9(c)に示すように、垂直偏波アンテナ230aは、導体板で構成されてダイポールアンテナの一方を構成する素子部231aを備えている。素子部231aの一端部は、導体板234の一端部に接続されている。図9(a)、(c)に示すように、素子部231aと導体板234とは、L字状に構成されている。
また、垂直偏波アンテナ230aは、導体板で構成されてダイポールアンテナの他方を構成する素子部232aを備えている。素子部232aの一端部は、導体板236の一端部に接続されている。導体板236の他端部は、反射板160を貫通して、反射板160の裏面から突き出している。
図9(b)、(c)に示すように、素子部232aと導体板236とは、L字状に構成されている。
そして、図9(a)に示すように、導体板234の他端部は、水平偏波アンテナ220の導体板223と接続され、反射板160を貫通して、反射板160の裏面から突き出している。
一方、図9(b)、(c)に示すように、導体板236と導体板234とは予め定められた距離で対向して平行二線線路を構成している。
垂直偏波アンテナ230bも、垂直偏波アンテナ230aと同様に構成されている。そして、垂直偏波アンテナ230bにおける導体板233の他端部も、水平偏波アンテナ220の導体板223と接続され、反射板160を貫通して、反射板160の裏面から突き出している。
そして、垂直偏波アンテナ230bにおいても、導体板235と導体板233とは予め定められた距離で対向して平行二線を構成している。
以上説明したように、水平偏波アンテナ220の素子部221、垂直偏波アンテナ230aの素子部231a、垂直偏波アンテナ230bの素子部232b、水平偏波アンテナ220の導体板223、垂直偏波アンテナ230aの導体板234、垂直偏波アンテナ230bの導体板233は、連続している。
また、水平偏波アンテナ220の素子部222と導体板224とは連続している。そして、垂直偏波アンテナ230aの素子部232aと導体板236とは連続している。さらに、垂直偏波アンテナ230bの素子部231bと導体板235とは連続している。
導体板224、235、236は、反射板160と電気的に接続されないように、反射板160に設けた開口に埋め込まれた誘電体(電気的絶縁体)を介して固定されている。また、反射板160に設けた開口に誘電体を介して固定されてもよい。
そして、第2の実施の形態が適用されるアンテナユニット110では、水平偏波アンテナ220において、導体板223と導体板224とが平行二線線路を構成する。垂直偏波アンテナ230aにおいて、導体板234と導体板236とが平行二線線路を構成する。さらに、垂直偏波アンテナ230bにおいて、導体板233と導体板235とが平行二線を構成する。
よって、第1の実施の形態において説明したバランス−アンバランス変換器(バラン)を用いなくてもよい。
なお、水平偏波アンテナ220の導体板223と導体板224との間、垂直偏波アンテナ230aの導体板234と導体板236との間、垂直偏波アンテナ230bの導体板233と導体板235との間は、予め定められた距離に維持されればよく、空気層で隔てられていてもよい。また、誘電体によるスペーサを予め定められた位置に設けて予め定められた距離を維持するようにしてもよい。
さらに、図9においては、素子部221、222、231a、231b、232a、232b、導体板223、224、233、234、235、236は、幅を有する導体板として説明した。しかし、これらは棒状又は線状の部材で構成されてもよい。
図9に示した第2の実施の形態が適用されるアンテナユニット110は、第1の実施の形態において、図3に示したアンテナユニット110の導体パタンと同様な形状である。よって、第1の実施の形態のアンテナユニット110と同様に、図9に示した第2の実施の形態が適用されるアンテナユニット110、このアンテナユニット110を用いたアレイアンテナ100及びこのアレイアンテナ100を用いたセクタアンテナ10においても、水平偏波の指向性への垂直偏波の影響が抑制される。
また、水平偏波アンテナ220と垂直偏波アンテナ230a、230bとを水平方向に並行に配置することができるので、アレイアンテナ100の垂直方向の長さを短くできる。
さらに、第2の実施の形態が適用されるアンテナユニット110に、図4に示した第1の実施の形態におけるアンテナユニット110に対する無給電素子151、152a、152b、153a、153bなどを適用してもよい。
さらにまた、第2の実施の形態が適用されるアンテナユニット110の垂直偏波アンテナ230a、230bの導体板233、234に、図8(b)、(c)に示した形状を適用してもよい。
1…基地局アンテナ、2…セル、3、3−1〜3−3…セクタ、10、10−1〜10−3…セクタアンテナ、11…メインローブ、20…鉄塔、31、32…送受信ケーブル、100…アレイアンテナ、110、110−1〜110−3…アンテナユニット、120、220…水平偏波アンテナ、121、122、131a、131b、132a、132b、221、222、231a、231b、232a、232b…素子部、123、124、133、134…グランド板、126、135、136…マイクロストリップ線路、130、130a、130b、170a、170b、230a、230b…垂直偏波アンテナ、151、152a、152b、153a、153b…無給電素子、160…反射板、223、224、233、234、235、236…導体板、500…レドーム

Claims (5)

  1. 反射板と、
    前記反射板から予め定められた第1の距離に先端を結ぶ線分が当該反射板に平行に設けられ、予め定められた周波数帯における第1の偏波を送受信する第1のダイポールアンテナと、
    前記反射板に対して前記第1のダイポールアンテナの設けられた側において、当該反射板から予め定められた第2の距離に先端を結ぶ線分が当該反射板に平行に設けられ、前記周波数帯において、前記第1の偏波と直交する第2の偏波を送受信する第2のダイポールアンテナと、
    前記第1のダイポールアンテナから前記反射板に向かって、当該反射板に対して垂直に設けられる第1の導体と、
    前記第2のダイポールアンテナから前記反射板に向かって、当該反射板に対して斜めに設けられ、前記第1の導体との間隔が当該反射板に近い側が遠い側に比べて狭い、第2の導体と、を備え、
    前記第1の導体と前記第2の導体とが前記反射板側において連続し
    前記第2のダイポールアンテナの中央部が、前記第1のダイポールアンテナの一方の先端に近接して配置されていることを特徴とするアンテナ。
  2. 前記第1のダイポールアンテナ又は前記第2のダイポールアンテナに対応した無給電素子をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記反射板から予め定められた第3の距離に先端を結ぶ線分が当該反射板に平行に設けられ、前記第2の偏波を送受信する第3のダイポールアンテナと、
    前記第3のダイポールアンテナから前記反射板に向かって、当該反射板に対して斜めに設けられ、前記第1の導体との間隔が当該反射板に近い側が遠い側に比べて狭い、第3の導体と、をさらに備え、
    前記第1の導体と前記第3の導体とが前記反射板側において連続し
    前記第3のダイポールアンテナの中央部が、前記第1のダイポールアンテナの他方の先端に近接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  4. 前記第1のダイポールアンテナ、前記第2のダイポールアンテナ又は前記第3のダイポールアンテナに対応した無給電素子をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のアンテナ。
  5. 反射板と、当該反射板から予め定められた第1の距離に先端を結ぶ線分が当該反射板に平行に設けられ、予め定められた周波数帯における第1の偏波を送受信する第1のダイポールアンテナと、当該反射板に対して当該第1のダイポールアンテナの設けられた側において、当該反射板から予め定められた第2の距離に先端を結ぶ線分が当該反射板に平行に設けられ、当該周波数帯において、当該第1の偏波と直交する第2の偏波を送受信する第2のダイポールアンテナと、当該第1のダイポールアンテナから当該反射板に向かって、当該反射板に対して垂直に設けられる第1の導体と、当該第2のダイポールアンテナから当該反射板に向かって、当該反射板に対して斜めに設けられ、当該第1の導体との間隔が当該反射板に近い側が遠い側に比べて狭い、第2の導体と、を有するアンテナを、複数配列したアレイアンテナと、
    前記アレイアンテナを収納するレドームと、を備え、
    前記アレイアンテナにおける前記アンテナは、
    前記第1の導体と前記第2の導体とが前記反射板側において連続し
    前記第2のダイポールアンテナの中央部が、前記第1のダイポールアンテナの一方の先端に近接して配置されていることを特徴とするセクタアンテナ。
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