JP6913589B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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    • F21Y2115/10Light-emitting diodes [LED]

Description

本発明は自動車等の車両の灯具に関し、特に蓄光を利用して灯具の疑似点灯を行う車両用灯具に関するものである。
1つのランプハウジング内に複数のランプユニットを内装した複合型のランプ、例えば、ハイビームランプユニットとロービームランプユニットを内装した複合型のヘッドランプでは、ロービームランプユニットのみを点灯したときに、当該ヘッドランプを観察すると、ロービームランプユニットの領域のみが明るく、ハイビームランプユニットの領域が暗くなる外観となり、ヘッドランプの意匠の点で改善する余地がある。
そこで、ランプユニットの一部に蓄光体を設け、この蓄光体に蓄光した光を利用して疑似点灯(ここでは当該灯具があたかも点灯しているような外観を呈する状態を言う)を行うようにした技術が提案されている。特許文献1は、ベース板に搭載したLEDを光源とするランプユニットにおいて、当該ベース板やリフレクタの近傍位置に蓄光体を配設し、ランプユニットの非点灯時に、当該蓄光体が発光する光を利用してランプの疑似点灯を行っている。
特開2015−149157号公報
本発明者の検討によると、特許文献1の技術を、ハイビームランプユニットとロービームランプユニットを備える複合型のヘッドランプに適用したとき、すなわち、それぞれ蓄光体を備えるハイビームランプユニットとロービームランプユニットでヘッドランプを構成したときには、次の課題が生じることが懸念される。
その一つとして、ロービームランプユニットに蓄光体を設けると、ロービームランプユニットは点灯している時間が長いため、蓄光体での蓄光量も多くなり、ヘッドランプを消灯したとき、すなわちロービームランプユニットを消灯したときのロービームランプユニットの疑似点灯時間が長くなる。ロービームランプの疑似点灯時間が長くなることが常態化すると、運転者はヘッドランプの消灯を確認しなくなるようになり、ヘッドランプを消し忘れてしまうことがある。
他の課題として、蓄光体を設けることによりヘッドランプを消灯したときに、ヘッドランプが瞬時に暗黒になることが回避できるが、逆の見方をすれば自車の前方を速やかに暗黒状態にしたいような場合に、疑似点灯によって直ぐには暗くすることができなくなる。特に、ロービームランプユニットでは、前記したように疑似点灯の時間が長くなり易いため、なるべく早く暗黒にすることを望む運転者に不快を感じさせることがある。
本発明の目的は、ロービームランプユニットとハイビームランプユニットを含む複合型の車両用灯具において、意匠性を改善するとともに、疑似点灯に起因する課題を抑制ないし解消することが可能な車両用灯具を提供するものである。
本発明は、少なくともロービームランプユニットとハイビームランプユニットを含んで構成される複合型の車両用灯具であって、前記ハイビームランプユニットは蓄光体を備え、前記ロービームランプは蓄光体を備えていないことを特徴とする。本発明は、ハイビーム配光時に前記ハイビームランプユニットと前記ロービームランプユニットが点灯され、ロービーム配光時に前記ロービームランプユニットが点灯され前記ハイビームランプユニットが消灯される複合型のヘッドランプに適用される。
本発明の好ましい形態として、ロービームランプユニットとハイビームランプユニットは一体に形成された1つのランプユニットとして構成され、当該1つのランプユニットのハイビームランプユニットに対応する部位に蓄光体が設けられる。あるいは、ロービームランプユニットとハイビームランプユニットはそれぞれ独立したランプユニットとして構成され、当該ハイビームランプユニットに蓄光体が設けられる。
本発明によれば、車両用灯具としてのヘッドランプの意匠的な効果を高める一方で、ヘッドランプの消灯時における疑似点灯に起因する問題、例えばロービームランプユニットが疑似点灯することの常態化によるヘッドランプの消し忘れや、消灯時にランプを直ちに暗黒状態にすることができない等の問題を抑制ないし防止することができる。
本発明を自動車のヘッドランプに適用した実施形態1の外観図。 実施形態1にかかるランプユニットの分解斜視図。 実施形態1のハイビームランプユニットの縦断面図。 蓄光放熱体を下方から見た斜視図。 実施形態1のヘッドランプの点灯状態の概略正面図。 実施形態2のヘッドランプの概略正面図。 実施形態2のハイビームランプユニットの縦断面図。 実施形態2のヘッドランプの点灯状態の概略正面図。
(実施形態1)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明を適用した自動車の左ヘッドランプHLの外観斜視図である。図1に示すように、自動車の車体左前部に装備される左ヘッドランプHLのランプハウジング2内にリフレクタ型のランプユニット1が内装されている。このランプユニット1は、ハイビームランプユニット1Hとロービームランプユニット1Lが一体的に構成されており、これにより前記ヘッドランプ1はこれら2つのランプユニット1H,1Lを含む複合型のヘッドランプとして構成されている。なお、図示しない右ヘッドランプは、左ヘッドランプHLと左右対称に形成されているが基本的な構造はほぼ同じである。
図2は前記ヘッドランプHLに内装されているランプユニット1の部分分解斜視図である。図1と図2において、ランプユニット1は、前面111が左右方向に階段状に形成されたブロック状のベース体11を有している。このベース体11の前面111の階段形状は、自動車の車幅方向の外側に向けて、すなわち左ヘッドランプHLの場合には、前方から見て右側に向けて前面111が段階的に後退するように構成されている。なお、以降において前後、左右及び上下については自動車を基準にした方向、換言すればランプユニット1ないしはヘッドランプHLを基準にした方向である。
前記ベース体11の前面111には、リフレクタ12が支持されている。このリフレクタ12は、別体に形成されたハイビーム用リフレクタ12Hとロービーム用リフレクタ12Lの2つで構成されている。そして、前記ハイビームランプユニット1Hを構成するハイビーム用リフレクタ12Hは4つの反射部122が左右方向に並んで配列され、前記ロービームランプユニット1Lを構成するロービーム用リフレクタ12Lは5つの反射部122が左右方向に並んで配列されている。以下において、これらハイビーム用とロービーム用の各リフレクタを単にリフレクタと称することがある。
前記支持部121は概ね板状に形成されており、前記複数の反射部122にそれぞれ対応する複数箇所には、所要寸法をした矩形の透光窓124が上下方向に向けて開口されている。前記支持部121にはその上側を覆うように光源部13が取り付けられている。この光源部13は、光源としてのLED133を下面に搭載した光源基板131を有している。また、前記光源基板131の上面には伝熱シート14を介してヒートシンク15が積層されている。
図3は前記ハイビームランプユニット1Hの1つの反射部122における縦断面図であり、ロービームランプユニット1Lについてもほぼ同じである。前記ベース体11については図示を省略している。前記リフレクタ12(ハイビーム用リフレクタ12Hとロービーム用リフレクタ12L)は光源を支持するための支持部121と、この支持部121からランプ前方かつランプ下方に向けて傾斜状態に延長された放物面形状の反射部122を有している。リフレクタ12は樹脂成型により構成されており、反射部122の前面にはアルミニウム等の光反射性を有する金属膜123が蒸着等により形成されて光反射面を構成している。また、前記支持部121は各反射部122に対応した複数の矩形枠を並列した構成とされ、それぞれに前記した透光窓124が形成されている。
前記光源基板131の下面には、前記複数の反射部122に対応して複数のチップ状のLED133が面実装により搭載されている。ここでは、1つの反射部122に対して1つのLED133が搭載されている。また、前記光源基板131の下面のうち、LED133が搭載されていない領域には保護用のソルダーレジスト134が塗布されている。
前記LED133は発光面が下方に向けられており、光源基板131がリフレクタ12の支持部121に上に取り付けられたときに、LED133は対応する支持部121の透光窓124に臨む位置に配置される。LED133は発光したときに光を光源基板131の下方に向けて出射し、当該光は対応する透光窓124を透過した後、対応する反射部122に向けられる。
前記リフレクタ12の反射部122は、対応配置されているLED133を焦点とする放物面に形成されており、LED133から出射された光をランプ前方に向けて反射する。個々の反射部122は、基本的にはほぼ同じ形状に設計されるが、ランプユニット1に要求される所要の配光を形成するためにそれぞれの反射部122のサイズや形状は相違されている。特に、ハイビーム用リフレクタ12Hとロービーム用リフレクタ12Lの各反射部122は、それぞれ所定の配光を構成するように異なる形状とされている。
前記光源部13の下面側、すなわち前記光源基板131の下面側には、LED133と、前記リフレクタ12の反射部122との間、ここではリフレクタ12の支持部121との間に板状の蓄熱放熱体16が配設されている。この蓄熱放熱体16は前記ハイビームランプユニット1Hとロービームランプユニット1Lの両領域にわたって延在された放熱板161を備えている。この放熱板161には、前記支持部121に対応する部位、換言すれば前記光源基板131に搭載された各LED133に対応する部位に矩形の開口163が開設されている。この開口163は前記支持部121に形成されている前記透光窓124よりも小さい寸法に形成されている。
前記放熱板161は、少なくとも空気よりも熱伝導率の大きい材料で形成されている。すなわち、空気の熱伝導率は0.02W/m・kであるので、それよりも大きい材料であればよい。また、前記したように光源基板131の下面に回路保護用のソルダーレジスト134が形成されている場合には、放熱板161は当該ソルダーレジスト134の熱伝導率、例えば0.17W/m・kよりも大きいアルミニウム、銅等の金属板で形成されることが好ましい。
その上で、図4に蓄光放熱体16を下方から見た斜視図に示すように、前記放熱板161のうち、ハイビームランプユニット1Hの領域に延在する部位には、その下面に蓄光体162が塗布されている。一方、ロービームランプユニット1Lの領域に延在する部位には蓄光体は塗布されていない。すなわち、前記蓄光体162はハイビームランプユニット1Hの領域、換言すれば前記ハイビーム用リフレクタ12Hの反射部122に相当する領域にのみ形成されていることになる。したがって、前記ロービームランプユニット1Lの縦断面構造は、図3に示したハイビームランプユニット1Hの断面構造から蓄光体162を除去した構造となる。
この実施形態1のランプユニット1によれば、ヘッドランプHLのハイビーム配光での点灯時、すなわちロービームランプユニット1Lとハイビームランプユニット1Hが同時に点灯されたときには、図3に実線で示すように、発光された各LED133から下方に向けて出射された光はそれぞれリフレクタ12の対応する反射部122において前方に向けて反射され、ランプハウジング2の透明カバーを透過して自動車の前方領域に照射される。そして、各反射部122からの光はヘッドランプHLの前方領域において互いに重畳され、自動車の前方の所要領域を照明する配光が形成される。
このように、ロービームランプユニット1Lとハイビームランプユニット1Hが同時に点灯されたときには、リフレクタ12の反射部122で反射された光が重畳されてハイビーム配光が形成される。また、ロービームランプユニット1Lのみが点灯されたときには、ロービーム用リフレクタ12Lの反射部122で反射された光のみが重畳されてロービーム配光が形成される。
ここで、ハイビームランプユニット1Hの点灯時には、LED133から出射された光の一部は蓄光体162に照射され、この蓄光体162に蓄光される。ロービームランプユニット1Lの点灯時においても、ロービームランプユニット1Lから出射された光の一部、例えばランプハウジング2内での反射によって蓄光体162に照射され、この場合にも蓄光される。ただし、ロービームランプユニット1Lによる蓄光体162での蓄光はそれほど多くはない。
ハイビームランプユニット1Hおよびロービームランプユニット1Lの点灯時には、LED133の発光に伴って発生した熱の一部は、光源基板131から伝熱シート14を介してヒートシンク15に伝導され、ここから放熱される。また、発生した熱の他の一部はLED133から直接、あるいは光源基板131のソルダーレジスト134を介して蓄光放熱体16に輻射伝導される。この蓄光放熱体16の放熱板161は前記したように空気よりも熱伝導率が高いので、輻射された熱は放熱板161に拡散され、当該放熱板161から放熱される。これにより、LED133の放熱効果を高め、かつLED133の発光特性の低下を防止し、照明効果の高いヘッドランプが得られる。
一方、ロービーム配光のとき、すなわち、ロービームランプユニット1Lが点灯してハイビームランプユニット1Hが消灯された時には、ハイビームランプユニット1Hでは、図3に破線で示すように、点灯時に蓄光されていた蓄光体162が発光され、その光は透光窓124を通して反射部123で反射されて前方に照射される。すなわち、ハイビームランプユニット1Hは疑似点灯の状態となる。
このハイビームランプユニット1Hでの疑似点灯により、図5(a)にヘッドランプHLの概略図を示すように、ロービームランプユニット1Lの領域が明るく発光するのに加えて、ハイビームランプユニット1Hの領域も明るく発光した外観となる。なお、図5において点描した領域は暗い領域を示している。これにより、ロービームランプユニット1Lのみが点灯している場合に比較してヘッドランプHLの全体の明るさを増大し、前方領域の視認性を高め、かつ一方ではヘッドランプHLの意匠性を高めることができる。また、このようにロービームランプユニット1Lの点灯とハイビームランプユニット1Hの疑似点灯によりヘッドランプHL全体が明るい外観を呈することにより、他車や歩行者から自車の存在が認識され易く、交通安全の面からも好ましい。
因みに、ハイビームランプユニット1Hに蓄光体162を備えていないヘッドランプでは、ロービーム配光のとき、すなわちハイビームランプユニット1Hが消灯されると、ハイビームランプユニット1HのLED133から出射されていた光による照明は終了される。そのため、図5(b)に示すように、ヘッドランプHLはロービームランプユニット1Lでの照明のみとなり、前方領域における視認性が低下される。また、ヘッドランプHLを前方から観察したときには、ヘッドランプHLの車幅方向外側の領域が暗く見える外観となり、他車等から認識され難くなるとともに、意匠性の点で課題が残る。
また、実施形態1では、ヘッドランプHLを消灯したとき、すなわちロービームランプユニット1Lを消灯したときには、ロービームランプユニット1Lの領域は暗くなるが、ハイビームランプユニット1Hが疑似点灯するので、自車の前方が瞬時に暗黒になることは防止される。その一方で、このときの明るさはロービームランプユニット1Lが点灯しているときよりも暗いので、運転者はヘッドランプの消灯を確認することができ、ヘッドランプの消し忘れが生じることはない。さらに、ハイビームランプユニット1Hは点灯される場合にはそれほど長時間点灯されることは少なく点灯時における蓄光体での蓄光量はそれほど多くはないので、疑似点灯した場合でも短い時間で消灯してヘッドランプHLを暗黒状態にすることができる。
(実施形態2)
図6は実施形態2のヘッドランプの概略正面図である。実施形態1と同様に自動車の左ヘッドランプの例を示しており、実施形態1と等価な部分には同一符号を付してある。ランプハウジング2内には、それぞれ独立した複数のランプユニットが配設されており、複合型のヘッドランプHLとして構成されている。ここでは、車幅方向の内側からクリアランスランプユニット1C、ロービームランプユニット1L、ハイビームランプユニット1H、ターンシグナルランプユニット1Tが配設されている。
図7は前記ハイビームランプユニット1Hの縦断面図である。前記ランプハウジング2内に固定支持されてヒートシンクを兼ねるユニットベース21を備えており、このユニットベース21の上面に光源としてのLED22が搭載されている。また、このLED22の上方を覆うようにしてドーム状のリフレクタ23が前記ユニットベース21に取り付けられている。さらに、このリフレクタ23の前方位置に投影レンズ24が配置され、レンズホルダー25により前記ユニットベース21に取り付けられている。
前記投影レンズ24は前方から見た正面形状が円形をしており、その円周部にはフランジ241が一体に形成されている。そして、このフランジ241において前記レンズホルダー25により前記ユニットベース21に取り付けられている。また、このフランジ241の前記ホルダー25により被覆されない円環状をした部位には、投影レンズ24の後側となる裏面に蓄光体26が形成されている。この蓄光体26は、例えばフランジ241の当該裏面に蓄光材を塗布することにより円環状に形成される。
前記ロービームランプユニット1Lは、リフレクタ23の形状及び投影レンズ24の形状等、構成部材の一部において前記ハイビームランプユニット1Hと構成が相違しているが、基本的な構成はほぼ同じであるので、図示は省略する。一方、このロービームランプユニット1Lでは、ハイビームランプユニット1Hの投影レンズ24のフランジ241に形成されている蓄光体26は設けられていない。
前記したクリアランスランプユニット1Cとターンシグナルランプユニット1Tについては、特に本発明において特徴とされるものではないので、ここでは詳細な説明は省略する。
実施形態2のヘッドランプHLは、自動車のランプ点灯時には、クリアランスランプ1Cのみが点灯するスモール点灯と、これに加えてロービームランプユニット1Lが点灯するロービーム配光での点灯と、さらにこれらに加えてハイビームランプユニット1Hが点灯するハイビーム配光での点灯の3つの形態での点灯制御が行われる。また、これらランプユニットの点灯、非点灯に関係なくターンシグナルランプ1Tの点滅が行われる。
ハイビーム配光のときには、ハイビームランプユニット1Hとロービームランプユニット1Lが同時に点灯される。各ランプユニット1H,1Lでは、図7に実線で示すように、LED22から出射された光はリフレクタ23で反射され、投影レンズ24により自動車の前方に照射される。そして、ロービームランプユニット1Lの照射光とハイビームランプユニット1Hの照射光が重畳されて所定のハイビーム配光での照明が行われる。
このとき、ハイビームランプユニット1Hでは、LED22から出射された光の一部は直接あるいはリフレクタ23で反射された上で蓄光体26に照射され、蓄光体26に蓄光される。また、図示は省略するが、蓄光体26は、ロービームランプユニット1Lが点灯したときの光の一部がランプハウジング2の内部で反射されることによっても、あるいは昼間時の太陽光によっても蓄光されることがある。ただし、これらによる蓄光体26への蓄光量は、ハイビームランプユニット1Hによる蓄光に比較して多くはない。
ロービーム配光のときには、ロービームランプユニット1Lが点灯され、ハイビームランプユニット1Hは消灯される。ロービームランプユニット1Lの点灯により、図7に示したハイビームランプユニット1Hの場合と同様に、LED22から出射された光はリフレクタ23で反射され、投影レンズ24により自動車の前方に照射され、ロービームランプユニット1Lの照射光により所定のロービーム配光での照明が行われる。
このとき、ハイビームランプユニット1Hは消灯されているがハイビームランプユニット1Hの点灯時あるいは昼間時に蓄光されていた蓄光体が発光され、その光は投影レンズ24のフランジ241を発光状態とする。これにより、ハイビームランプユニット1Hは投影レンズ24のフランジ241を光源として円環状に発光する疑似点灯の状態となる。これにより、ヘッドランプHLは、図8(a)のように、ロービームランプユニット1Lからハイビームランプユニット1Hの領域が明るく発光した外観となる。
このハイビームランプユニット1Hの疑似点灯により、ロービームランプユニット1Lのみが点灯している場合に比較してヘッドランプHLの明るさを増大し、前方領域の視認性を高めることができる。また、このとき自動車の前方からヘッドランプHLを観察すると、ロービームランプユニット1Lの点灯とハイビームランプユニット1Lの疑似点灯により、ヘッドランHL全体が明るい外観を呈するようになり、他車や歩行者から自車の存在が認識され易く、交通安全の面からも好ましい。さらに、疑似点灯によりヘッドランプHLの発光面をほぼ均一な明るさにして意匠性を高めることもできる。因みに、図8(b)はヘッドランプユニット1Hが疑似点灯していない状態であり、ヘッドランプHLの車幅方向の外側領域が暗い状態となる。
ヘッドランプHLを消灯したとき、すなわちロービームランプユニット1Lを消灯したときには、実施形態1と同様に、ロービームランプユニット1Lの領域は暗くなるがハイビームランプユニット1Hが疑似点灯しているので瞬時に暗くなることはない。また、このときの明るさはロービームランプユニット1Lが点灯している場合よりは暗いのでヘッドランプHLが点灯しているか否かの判別は容易であり、ヘッドランプHLの消し忘れが生じることはない。ハイビームランプユニット1Hの疑似点灯の時間は短いので、短い時間で疑似点灯が終了して暗黒状態にすることができる。
実施形態2では、ロービームランプユニットが点灯しているときに点灯しないランプユニットであれば、例えば実施形態2のハイビームランプユニットの他に、クリアランスランプユニットやターンシグナルランプユニットにも蓄光体を設けるようにしてもよい。このようにすることで、ロービームランプユニットのみが点灯しているときにこれらのランプユニットを疑似点灯させることができ、前記したヘッドランプによる視認性の向上や、他車等からの自車の認識性を高めることができる。
実施形態2の蓄光体は、ハイビームランプユニットの他の部位に形成するようにしてもよい。例えば、投影レンズのフランジの円周一部に蓄光体を形成し、あるいはフランジの円周に沿って断続的に蓄光体を形成してもよい。また、ハイビームランプユニットのリフレクタの光反射面の一部、あるいは非光反射面の一部又は全領域に蓄光体を形成してもよい。
実施形態1,2における蓄光体は、白色ないしはこれに近い色光を蓄光かつ発光する蓄光体を選択することが好ましいが、必ずしもこのような蓄光体に限られるものではなく、任意の色光で発光する蓄光層を選択してもよい。このようにすることにより、ランプユニットないしヘッドランプは、当該色光で疑似点灯しているような外観となり、疑似点灯時におけるヘッドランプの意匠性が向上される。
本発明は、複数のランプユニットで構成される複合型のランプに適用可能であり、特にロービームランプユニットの点灯時に、これと同時に点灯しないハイビームランプユニットを含むランプユニットを疑似点灯させることにより目的を達成することができるので、ランプを構成する複数のランプユニットやランプユニットの構成、及び蓄光体を設けるランプユニットやユニット部の構成は実施形態1,2の形態に限定されるものではない。
HL ヘッドランプ(車両用灯具)
1 ランプユニット
1H ハイビームランプユニット
1L ロービームランプユニット
2 ランプハウジング
11 ベース体
12 リフレクタ
12H ハイビーム用リフレクタ
12L ロービーム用リフレクタ
13 光源部
15 ヒートシンク
16 蓄光放熱体
21 ユニットベース
22 LED
23 リフレクタ
24 投影レンズ
26 蓄光体
122 反射部
161 放熱板
162 蓄光体
133 LED




Claims (7)

  1. 少なくともロービームランプユニットとハイビームランプユニットを含んで構成される複合型の車両用灯具であって、前記ハイビームランプユニットは蓄光体を備え、前記ロービームランプは蓄光体を備えていないことを特徴とする車両用灯具。
  2. ハイビーム配光時に前記ハイビームランプユニットと前記ロービームランプユニットが点灯され、ロービーム配光時に前記ロービームランプユニットが点灯され前記ハイビームランプユニットが消灯される請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記ハイビームランプユニットは、自身の消灯時に前記蓄光体に蓄光された光により疑似点灯状態となる請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記蓄光体は少なくとも前記ハイビームランプユニットで発光した光を蓄光する請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記ロービームランプユニットと前記ハイビームランプユニットは一体に形成された1つのランプユニットとして構成され、当該1つのランプユニットの前記ハイビームランプユニットに対応する部位に蓄光体が設けられる請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用灯具。
  6. 前記ロービームランプユニットと前記ハイビームランプユニットはそれぞれ独立したランプユニットとして構成され、当該ハイビームランプユニットに蓄光体が設けられる請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用灯具。
  7. 前記ロービームランプユニット及び前記ハイビームランプユニットとは異なる少なくとも1つの他のランプユニットを備え、当該他のランプユニットの少なくとも1つは蓄光体を備える請求項5又は6に記載の車両用灯具。


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