JP6913557B2 - 検査システム、検査方法、検査装置 - Google Patents
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Description
しかし、検査装置が正常に機能していることを確認する準備工程は、ユーザにとって煩雑であるためユーザによっては準備工程を行なうことを忘れて、直ちに印字ラベルの検査を行なう場合があった。このような場合には、ラベルの印字内容の精度が保証されたとは言い難い。
ユーザの選択結果に基づいて、第1モード又は第2モードのいずれかの処理が実行されるように制御する制御部と、を備え、
前記第1モードは、前記検査部が正常に機能しているか否かを検査する処理であり、
前記第2モードは、前記検査部が、前記印字部によって印字媒体に所定の印字内容が印字されたか否かを検査する処理である、検査システムである。
(1−1)システム概要
以下、本発明の検査システムの一実施形態である検査システム1A,1B、および、発行システム1Cについて、図1〜3を参照して説明する。図1Aは、実施形態に係る検査システム1Aのシステム構成図である。図1Bは、実施形態に係る検査システム1Bのシステム構成図である。図1Cは、発行システム1Cのシステム構成図である。図2は、実施形態に係る検査システム1A,1B、および、発行システム1Cで使用される連続紙CPの例を示す図である。図3は、実施形態に係る検査システム1A,1Bおよび発行システム1Cのブロック図である。
図1に示すように、検査システム1Aは、情報処理装置2、プリンタ3、カメラ検査装置4、および、巻き取り機6を備える。検査システム1Bは、情報処理装置2、プリンタ3、バーコード検査装置5、および、巻き取り機6を備える。発行システム1Cは、情報処理装置2、プリンタ3、および、巻き取り機6を備える。巻き取り機6は、カメラ検査装置4若しくはバーコード検査装置5を通過した連続紙CP、又は、プリンタ3から排出された連続紙CPをロール状に巻き取るように構成されている。
本実施形態において、プリンタ3は印字部の一例であり、カメラ検査装置4およびバーコード検査装置5はそれぞれ検査部の一例である。情報処理装置2は、制御部の一例である。
発行システム1Cには検査機能はなく、ユーザの要求に応じて、ラベルを印字して発行することのみを行う。
ラベルPL(印字媒体の一例)は、医薬品の包装(後述する被着物PG)に貼付され、その印字内容は、厳しい精度が要求される。そのため、検査システム1A,1Bでは、ラベルPLの印字内容が適切か否かについて検査(後述する検査モード)を行う直前に、検査を行なう検査装置(すなわち、カメラ検査装置4、バーコード検査装置5)が正常に機能しているか否かの検証(後述する準備モード)が行なわれる。
なお、図3は便宜的に、検査システム1A,1Bおよび発行システム1Cのすべてのシステムのブロック図を1つの図にまとめたものであり、各システムが図3に含まれるすべての構成要素を備えているのではない。すなわち、図1に示したとおり、図3において、検査システム1Aは情報処理装置2、プリンタ3、およびカメラ検査装置4のみを含み、検査システム1Bは情報処理装置2、プリンタ3、およびバーコード検査装置5のみを含み、発行システム1Cは情報処理装置2およびプリンタ3のみを含む。
図3に示すように、情報処理装置2は、制御部21、記憶部22、操作入力部23(受付部の一例)、表示部24、および、通信インタフェース(通信I/F)25を備える。通信インタフェース25は、プリンタ3、カメラ検査装置4、および、バーコード検査装置5の少なくともいずれかとの間で通信を行う。
情報処理装置2は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ等の装置である。
(ii) ユーザ操作に応じて、ラベルに印字すべき印字内容を決定すること
(iii) 印字内容とラベルレイアウトを特定した印字用情報を生成すること
(iv) 印字用情報を含む印字要求をプリンタ3へ送信すること
(v) 検査OK枚数(後述する)のラベルを印字するように制御すること
(vi) カメラ検査装置4又はバーコード検査装置5からの検査結果を受信すること
(vii) 当該検査結果を表示部24に表示すること
(viii) 検査履歴(後述する)を記憶部22に記録すること
通信インタフェース25は、プリンタ3、カメラ検査装置4、および、バーコード検査装置5のうち少なくともいずれかと通信を行なう。
記憶部22はさらに、検査履歴データベースを記憶する。検査履歴データベースは、ユーザが行った検査の履歴が記録されているデータベースであり、例えば各レコードについて、「ログインユーザ名」、「検査日時」、「検査方法」(カメラ検査又はバーコード検査のいずれか)、「検査結果」の各フィールドのデータを含む。
図3に示すように、プリンタ3は、制御部31、搬送部32、印字部33、記憶部34、および、通信インタフェース(通信I/F)35を備える。通信インタフェース35は、情報処理装置2との間で通信を行う。プリンタ3には、連続紙CPが巻回されたロール紙が収容されている。
プリンタ3は、据置き型プリンタであってもよいし、携帯型プリンタであってもよい。
印字部33は、図示しないサーマルヘッドおよびヘッド駆動回路を含む。サーマルヘッドは上記プラテンローラとの間で連続紙を挟む。ヘッド駆動回路は、制御部31によって順次送出されるラインデータに基づき、サーマルヘッドの各発熱素子に電流を流す(発熱させる)、あるいは流さないようにする(発熱させないようにする)ことで、印字を行う。
図3に示すように、カメラ検査装置4は、制御部41、画像処理部42、光源43、記憶部44、および、通信インタフェース(通信I/F)45を備える。
カメラ検査装置4は、プリンタ3から排出された連続紙の各ラベルを対象にして検査を行い、「検査OK」(検査合格)、「検査NG」(検査不合格)、「ラベルなし」、「印字なし」のうちいずれかの検査結果を情報処理装置2へ送信する。
制御部41は、上記電気信号をデジタルの画像データに変換し、当該画像データから文字情報を1文字単位で抽出し(切り出し)、文字認識処理を行う。その際、文字が欠けている、あるいは文字に線が重なっている等によって文字認識ができない場合には、検査不合格と判断される。制御部41はさらに、当該画像データからバーコードを切り出し、切り出したバーコードからデータを抽出する処理を行う。
制御部41は、画像データから文字認識された文字と、バーコードから抽出されたバーコードとが正規のデータであるか否かを判断する。この判断に当たって制御部41は、予め情報処理装置2から検証用データ(正規の文字データ、および、バーコードから抽出されるべき正規のデータ)を、通信インタフェース45を介して予め受信して記憶部44に記録する。制御部41は、上記判断を行うときに記憶部44から検証用データを読み出し、読み出した検証用データと、画像データから文字認識された文字、およびバーコードから抽出されたバーコードとの照合を行なう。
制御部41は、通信インタフェース55を介して、「検査OK」、「検査NG」、「ラベルなし」、「印字なし」のうちいずれかの検査結果を、情報処理装置2へ送信する。
図3に示すように、バーコード検査装置5は、制御部51、画像処理部52、光源53、記憶部54、および、通信インタフェース(通信I/F)55を備える。
バーコード検査装置5は、プリンタ3から排出された連続紙の各ラベルを対象にして検査を行い、「検査OK」(検査合格)、「検査NG」(検査不合格)のいずれかの検査結果を情報処理装置2へ送信する。
画像処理部52は、例えばCCD方式のイメージセンサを含む。光源53による出射光がラベルPLに印字されたバーコードを照射し、その反射光がイメージセンサで結像する。イメージセンサは、反射光を光の強弱を表す電気信号に変換する。画像処理部52は、当該電気信号を制御部51に送る。
制御部51は、上記電気信号からデータを抽出できた場合には、当該抽出したデータが正規のデータであるか否かを判断する。抽出したデータが正規のデータであるか否かの判断を行なうために、制御部51は、予め情報処理装置2から検証用データ(バーコードから抽出されるべき正規のデータ)を、通信インタフェース55を介して予め受信して記憶部54に記録する。制御部51は、上記判断を行うときに記憶部54から検証用データを読み出し、読み出した検証用データと上記抽出したデータとの照合を行なう。
制御部51は、通信インタフェース55を介して、判断結果(「検査OK」、「検査NG」のいずれか)を、検査結果として情報処理装置2へ送信する。バーコードからデータを抽出可能であって、かつ当該データが正規のデータである場合に「検査OK」の判断結果となり、バーコードからデータを抽出不可能であるか、又は抽出可能であっても当該データが正規のデータでない場合には「検査NG」の判断結果となる。
次に、検査システム1Aにおいて、情報処理装置2の検査プログラムが実行されたときに表示部24に表示される画面の例を、図4〜7を参照して説明する。なお、検査システム1Bにおける画面例の違いについては後述する。
図4Aは、ユーザが情報処理装置2を起動して検査プログラムを実行し、ユーザがログインを行なった後に表示される画面G1を示している。画面G1は、ログインユーザ表示領域101、検査対象ラベル検索領域102、および、ラベル検索結果表示領域103を含む。ログインユーザ表示領域101は、ログインユーザ(以下、単に「ユーザ」という。)を表示する領域(図示の例では、ログインユーザ:佐藤健)である。
ここで、連番開始値とは、複数枚のラベルを印字する場合に当該複数枚のラベルに印字される、連続する番号(連番)である。連番開始値を印字することは必須ではないが、ユニークIDが各ラベルに付されることになるため、偽造防止になる。
検査OK枚数は、検査合格枚数の一例であり、印字されたラベルのうちカメラ検査装置4の検査に合格したラベルの数を意味する。
印字対象ラベル表示領域104および/またはユーザ入力領域105に含まれるデータは、カメラ検査装置4による検査結果の基礎となる上記検証用データに対応する。
ボタンb11(「1枚検査」)は、カメラ検査装置4が正常に機能しているか否かを検査することを指示するためのボタンである。ボタンb11(「1枚検査」)は、準備モードの処理の実行を開始する操作入力(第1操作入力の例)を受け付けるための操作対象の例である。
ボタンb12(「準備完了」)は、カメラ検査装置4が正常に機能しているか否かの検査を完了させ、後述する検査モードに移行するためのボタンである。ボタンb12(「準備完了」)は、準備モードの処理を終了させる操作入力(第3操作入力の例)を受け付けるための操作対象の例である。
ボタンb16(「検査終了」)は、検査自体を終了してログイン画面(図示せず)に戻るためのボタンである。
印字済みであって、かつ未検査のラベルは、図1の領域AR(プリンタ3とカメラ検査装置4の間)に位置するラベルである。領域ARに位置するラベルに対して、例えばペンで上書きすることでNGラベルをユーザが生成することができる。
画面G5においてボタンb11(「1枚検査」)を操作すると、さらに1枚分のラベルの検査が行われ、画面G6に示すように、その1枚分(つまり、2枚目)のラベルの検査結果が表示される。画面G6では、2枚目のラベルの検査の結果が「検査NG」とされ、カメラ検査装置4が正常に機能した場合を示している。
図7Aの画面G7は、検査モードにおいて最初に表示される画面である。検査モードの場合には、ボタン群b11〜b16のうち、ボタンb13(「連続検査」)、ボタンb14(「一時停止」)、およびボタンb16(「検査終了」)が有効となっており、その他のボタンは無効となっている。
ボタンb13(「連続検査」)は、検査に合格したラベルの数が、画面G3(図5A参照)においてユーザが入力した検査OK枚数に達するまで、連続的にラベルに対する印字を行うように指示するためのボタンである。ボタンb13(「連続検査」)は、検査モードの処理の実行を開始する操作入力(第2操作入力の例)を受け付けるための操作対象の例である。
ボタンb14(「一時停止」)は、検査モードにおいて連続的にラベルに印字を行っている途中で印字および搬送を一時的に停止することを指示するためのボタンである。
画面G8に示すように、検査に合格したラベルの数が検査OK枚数に達すると、ボタンb15(「白紙送り」)およびボタンb16(「検査終了」)のみが有効となり、他のボタンは無効となる。ボタンb15(「白紙送り」)はフィードボタンである。ボタンb15(「白紙送り」)は、印字済みであるが未検査のラベルをフィードするために設けられている。
次に、検査システム1Aの検査プログラムの処理について、図8および図9を参照して説明する。図8は、本実施形態の検査システム1Aにおいて準備モードの処理を示すフローチャートである。図9および図10はそれぞれ、本実施形態の検査システム1Aにおいて検査モードの処理を示すフローチャートである。
図8〜10のフローチャートは、情報処理装置2の制御部21において、検査プログラムを実行することで行われる処理である。
先ず、制御部21は、モードを準備モード(第1モードの例)にセットし(ステップS10)、準備モード用の表示(例えば、図5Bの画面G4の表示)を行うように表示部24を制御する(ステップS12)。準備モードのセットでは、後述する変数i,j,k,mの初期化(すべて「0」とする)が行なわれる。
なお、準備モードの処理が1度も実行されていない場合には、検査モードの選択を禁止することは、図5Bの画面G4に示したように、ボタンの有効/無効で実行する場合に限られない。例えば、すべてのボタンを有効にしてもよいが、ボタンb11(「1枚検査」)に対する操作入力を1度も受け付けていない場合には、ボタンb13(「連続検査」)に対する操作に対して連続検査が実行できない旨を別の画面および/または音声でユーザに報知するようにしてもよい。
ユーザの操作が「1枚検査」である場合には(S14:「1枚検査」)、カメラ検査装置4が正常に機能しているか否かを検査するための処理(S16〜S28)が行なわれる。
ステップ20において検査結果が「検査OK」である場合には、変数iをインクリメントする(ステップS22)。ステップ20において検査結果が「検査NG」である場合には、変数jをインクリメントする(ステップS24)。ステップ20において検査結果が「ラベルなし」である場合には、変数kをインクリメントする(ステップS26)。ステップ20において検査結果が「印字なし」である場合には、変数mをインクリメントする(ステップS28)。
制御部21は、図6Aの画面G5に例示したように、変数i,j,k,mのいずれかをインクリメントした結果を、検査結果表示領域108に表示する。
前述したように、図8のステップS14のユーザの操作が「準備完了」である場合には、検査モードに移行する。その場合、制御部21は、準備モードでの検査結果を検査履歴データベースに記録する。
次いで制御部21は、モードを検査モード(第2モードの例)にセットし(ステップS40)、検査モード用の表示(例えば、図7Aの画面G7の表示)を行うように表示部24を制御する(ステップS42)。検査モードのセットでは、後述する変数I,J,K,Mの初期化(すべて「0」とする)が行なわれる。
ステップS44のユーザの操作は、図7Aの画面G7のボタンb13(「連続検査」)、ボタンb14(「一時停止」)、又はボタンb16(「検査終了」)のいずれかの操作に相当するが、ボタンb14(「一時停止」)の操作に対する処理については、後述する。
ユーザの操作が「検査終了」である場合には(S44:「操作終了」)、すべての処理が終了となる。ユーザの操作が「連続検査」である場合には(S44:「連続検査」)、カメラ検査装置4が、プリンタ3によってラベルに所定の印字内容が印字されたか否かを検査する処理(S46〜S60)が行なわれる。
ステップS50において検査結果が「検査OK」である場合には、変数Iをインクリメントする(ステップS52)。ステップS50において検査結果が「検査NG」である場合には、変数Jをインクリメントする(ステップS54)。ステップS50において検査結果が「ラベルなし」である場合には、変数Kをインクリメントする(ステップS56)。ステップS50において検査結果が「印字なし」である場合には、変数Mをインクリメントする(ステップS58)。
変数Iが検査OK枚数に一致した場合には(ステップS60:YES)、制御部21は、プリンタ3に印字を終了して搬送を停止する指示を送信する(ステップS62)。つまり、制御部21は、カメラ検査装置4による検査に合格したラベルの数が検査OK枚数に達した時点でラベルの搬送が停止するように、プリンタ3を制御する。次いで制御部21は、検査モードでの検査結果を検査履歴データベースに記録する。
ステップS62が終了した後にステップS42に戻り、制御部21は、図7Bの画面G8に例示したように、変数I,J,K,Mの値を、検査結果表示領域108の対応する項目に表示し、かつボタンb15(「白紙送り」)が有効となるようにして表示するように制御する。
具体的には、図7Bの画面G8においてボタンb15(「白紙送り」)が操作された場合(S44:「白紙送り」)、図10に示す処理が実行される。
すなわち、情報処理装置2の制御部21は、プリンタ3に対して連続紙を一定量(例えば、1枚分のラベルの長さに相当する量)搬送する指示を送信する(ステップS62a)。その結果、プリンタ3は、連続紙の搬送のみを行う。ステップS64〜S74の処理は、それぞれ図9のステップS48〜S58の処理と同じである。ステップS62a〜S74の処理は、ボタンb15(「白紙送り」)が操作されてからの総搬送量が所定値以上となるまで繰り返し行われる(ステップS76:NO)。この総搬送量は、プリンタ3とカメラ検査装置4の間の領域(図1の領域AR)の長さに応じて適宜決定すればよい。
総搬送量が所定値以上となった場合には(ステップS76:YES)、ステップS44へ戻る。
白紙送りを実行することは必須ではないが、連続検査を実行した後に白紙送りを実行することで、印字済みで未検査のラベルを無駄にしないようにすることができる。
・図4Aのプルダウンメニューpm1において「バーコード照合」を選択することで、検査システム1Bに対応した表示が行われる。
・バーコード検査装置5は、「検査OK」又は「検査NG」のいずれかの検査結果を情報処理装置2へ送信する。それに応じて、図8のフローチャートでは変数k,mを使用せず、図9のフローチャートでは変数K,Mを使用しない。
・画面G4(図5B)〜画面G8(図7B)の検査結果表示領域108では、検査結果が「検査OK」および「検査NG」である場合のみのラベルの総枚数が表示される。
以下、上述した実施形態のいくつかの変形例について説明する。
変形例1では、上述した実施形態において、情報処理装置2の制御部21は、プリンタ3によって印字されたラベルがカメラ検査装置4による検査に合格しない場合、ラベルの搬送を停止するようにプリンタ3を制御する。つまり、カメラ検査装置4による検査に合格したラベルの数が検査OK枚数に達する前であっても、「検査OK」以外の検査結果を取得した場合には、ラベルの搬送が停止される。それによって、ユーザがNGラベルを直ちに確認することができる。
図11において、カメラ検査装置4から受信した検査結果が「検査OK」以外である場合には、情報処理装置2の制御部21は、搬送停止指示をプリンタ3へ送信する(ステップS59a)とともに、図示しないNG報知用表示を行うように表示部24を制御する(ステップS59b)。NG報知用表示は、例えば、「発行中止」を示すボタンと、「再開」を示すボタンとを含む。そして「再開」を示すボタンが操作された場合には(ステップS59c:YES)、ステップS60に進み、連続検査の処理に復帰する。
上述した実施形態では、準備モードの処理が終了した後に検査モードの処理を開始するように構成したが、その限りではない。検査プログラムを実行することで、ユーザが、準備モードと検査モードのいずれかを選択的に実行可能となるように構成してもよい。
本変形例で、検査対象ラベルが決定した後に表示される画面例を図12の画面G9に示す。画面G9では、準備モードの処理を選択するためのボタンb21(「準備」)と、検査モードの処理を選択するためのボタンb22(「検査」)とが設けられる。そして、ボタンb21(「準備」)が操作された場合には、例えば図5Bの画面G4に進み、ボタンb22(「検査」)が操作された場合には、例えば図7Aの画面G7に進むように制御される。
ユーザが準備モードと検査モードのいずれかを選択的に実行可能となるように構成するようにした場合でも、ラベルに印字された印字内容を検査する前に、カメラ検査装置4が正常に機能していることを確認する作業を行なうことをユーザが忘れてしまうことを防止できる。
本変形例について、図13を参照して説明する。図13AはラベルPLを被着物PGに貼り付ける貼付機81を示す図であり、図13BはNGラベルを除外する構成例を示す図である。
本変形例では、巻き取り機6の代わりに、ラベルPLを被着物PGに貼り付ける貼付機81(貼付部の一例)が設けられ、カメラ検査装置4による検査に合格したラベルPLが貼付機81によって被着物PGに貼り付けられる。貼付機81は情報処理装置2に接続されており、情報処理装置2からの指示に基づいて、ラベルPLを被着物PGに貼り付ける動作、あるいはラベルPLを被着物PGに貼り付けずに除外する動作を行う。
ベルトコンベヤ82によって被着物PGが運搬されており、ベルトコンベヤ82上に貼付機81が設置される。貼付機81は、ラベルPLを吸着する吸着面を上下および左右に可動とするエアシリンダを備えている。貼付機81は、剥離部材71によって剥離されたラベルPLの印字面をエアシリンダによって吸着面に吸着させた状態で、エアシリンダをベルトコンベヤ82上の被着物PGの真上に移動させ、次いで、エアシリンダを下方に移動させることでラベルPLを被着物PGに貼り付ける。
図13Bに示すように、貼付機81は、情報処理装置2からの指示を受けて、ラベルPLがOKラベルである場合には当該ラベルPLをベルトコンベヤ82上の被着物PGに貼り付ける。貼付機81は、情報処理装置2からの指示を受けて、ラベルPLがOKラベルではない場合には、当該ラベルPLをベルトコンベヤ82の近傍に設置されたトレイ83に落下させて除去(回収)する。
本変形例によれば、合格と判断されたラベルPLのみを自動的に被着物PGに貼り付けることができる。
1C…発行システム
2…情報処理装置
21…制御部
22…記憶部
23…操作入力部
24…表示部
25…通信インタフェース
3…プリンタ
31…制御部
32…搬送部
33…印字部
34…記憶部
35…通信インタフェース
4…カメラ検査装置
41…制御部
42…画像処理部
43…光源
44…記憶部
45…通信インタフェース
5…バーコード検査装置
51…制御部
52…画像処理部
53…光源
54…記憶部
55…通信インタフェース
6…巻き取り機
71…剥離部材
81…貼付機
82…ベルトコンベヤ
83…トレイ
G1〜G9…画面
b1〜b5,b11〜b16,b21,b22…ボタン
pm1…プルダウンメニュー
101…ログインユーザ表示領域
102…検査対象ラベル検索領域
103…ラベル検索結果表示領域
104…印字対象ラベル表示領域
105…ユーザ入力領域
106…故障有無表示領域
107…プレビュー表示領域
108…検査結果表示領域
PL…ラベル
PLn…連番
PM…台紙
CP…連続紙
PG…被着物
Claims (7)
- 印字部と検査部を含む検査システムであって、
ユーザの選択結果に基づいて、第1モード又は第2モードのいずれかの処理が実行されるように制御する制御部と、を備え、
前記第1モードは、前記検査部が正常に機能しているか否かを検査する処理であり、
前記第2モードは、前記検査部が、前記印字部によって印字媒体に所定の印字内容が印字されたか否かを検査する処理である、
検査システム。 - 印字部と検査部を含む検査システムであって、
ユーザの選択結果に基づいて、第1モード又は第2モードのいずれかの処理を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1モードが選択された場合、予め決められた枚数の印字媒体を検査するように前記検査部に指示し、かつ前記検査部による検査結果を取得し、
前記第2モードが選択された場合、少なくともユーザによって指定された検査要求枚数の印字媒体を検査するように前記検査部に指示し、かつ前記検査部による検査結果を取得する、
検査システム。 - 前記制御部は、前記第1モードの処理が1度も実行されていない場合には、前記第2モードの選択を禁止する、
請求項1又は2に記載された検査システム。 - 前記制御部は、前記第1モードの処理の実行を開始する第1操作入力を受け付けるための操作対象と、前記第2モードの処理の実行を開始する第2操作入力を受け付けるための操作対象と、を表示するように制御し、
前記第1操作入力を受け付けるまでは前記第2操作入力を受け付け不可能な状態とする、
請求項3に記載された検査システム。 - 前記制御部はさらに、前記第1モードの処理を終了させる第3操作入力を受け付けるための操作対象を表示するように制御し、
前記第1操作入力を受け付けるまでは前記第3操作入力を受け付け不可能な状態とする、
請求項4に記載された検査システム。 - 印字部と検査部を用いた印字媒体の検査方法であって、
第1モードと第2モードのいずれかのモードのユーザによる選択結果を受け付け、
前記第1モードが選択された場合、前記検査部が正常に機能しているかを検査し、
前記第2モードが選択された場合、前記検査部が、前記印字部によって印字媒体に所定の印字内容が印字されたか否かを検査する、
検査方法。 - ユーザの選択結果に基づいて第1モード又は第2モードのいずれかのモードで印字媒体
を検査する検査装置であって、
前記第1モードが選択された場合、検査機能が正常であるか否かを検査し、
前記第2モードが選択された場合、印字媒体に所定の印字内容が印字されたか否かを検査する、
検査装置。
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