JPH10157246A - 製 品 - Google Patents

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JPH10157246A
JPH10157246A JP8323725A JP32372596A JPH10157246A JP H10157246 A JPH10157246 A JP H10157246A JP 8323725 A JP8323725 A JP 8323725A JP 32372596 A JP32372596 A JP 32372596A JP H10157246 A JPH10157246 A JP H10157246A
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JP
Japan
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inspection
repair
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JP8323725A
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Tsugio Okamoto
次男 岡本
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Brother Industries Ltd
Xing Inc
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品を構成する部品等の取り外しまたは交
換後に、その部品等の性能または部品等の装着が、正常
または異常であるか否かを検出する検出機能を有するこ
とにより、その修理が確実に行われたか、または、その
修理に伴って取り外したり交換した部品等が、正しく動
作するかを確実に把握できる製品を提供すること。 【解決手段】 CRT表示装置3を備える製品におい
て、その製品を構成する部品等の取り外しまたは交換後
に、CPU13がその部品等の性能または部品等の装着
が、正常または異常であるか否かを検出し、この検出結
果を前記CRT表示装置3に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品を構成する部
品等の取り外しまたは交換後に、その部品等の性能また
は部品等の装着が、正常または異常であるか否かを検出
することができる製品に関する。
【0002】
【従来の技術】異常や故障が生じた製品を修理した場
合、修理担当者はまず異常や故障であったところが正し
く動作するかを確認する。しかし、その時の状況によ
り、その修理に関連する機能を確認したりして問題がな
ければ、その担当者は、修理は正しく行われたものと判
断する。修理方法及び修理後の確認は、もっぱら修理担
当者の技量によるところが大きく、熟練していない担当
者にとってはもっとも不安に感じるところである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】修理の内容によっては
非常に複雑な修理であったり、あるいは部品等交換した
場合でも、その交換によって多くのユニットを取り外し
た場合、それら全ての確認をしなければならず、時間の
都合、確認ミス、または顧客がそばで見ているために、
担当者はせかされた気持ちになり、熟練者であっても部
品交換や修理後の確認作業がどうしてもおろそかになっ
たり、あるいは不十分になるという問題があった。本発
明は上述した問題点を解決するためになされたもので、
製品を構成する部品等の取り外しまたは交換後に、その
部品等の性能または部品等の装着が、正常または異常で
あるか否かを検出する検出機能を有することにより、そ
の修理が確実に行われたか、または、その修理に伴って
取り外したり交換した部品等が、正しく動作するかを確
実に把握できる製品を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】この目的
を達成するために本発明の請求項1に記載の製品によれ
ば、少なくとも指示手段を備える製品によれば、その製
品を構成する部品等の取り外しまたは交換後に、その部
品等の性能または部品等の装着が、正常または異常であ
るか否かを検出し、この検出結果を前記指示手段に指示
する制御手段を備えることを特徴とする。それにより、
利用者は、製品を構成する部品等の取り外しまたは交換
後に、その部品等の性能または部品等の装着が、正常ま
たは異常であるか否かが容易に分かる。従って、その修
理が確実に行われたか、または、その修理に伴って取り
外したり交換した部品等が、正しく動作するかを確実に
把握できる効果がある。尚、指示手段は、表示手段であ
ってもよいし、音声等で指示する手段であってもよい。
また、「部品等」とは、部品単品、複数の部品、また
は、部品が組合わさった部品ユニットを意味する。この
場合、「修理」は、製品が異常な場合に行う修理の他
に、製品が異常あるか否かを調べる検査等も含める広義
の概念をいう。
【0005】請求項2に記載の製品によれば、前記指示
手段は表示手段であって、この表示手段の表示画面に、
前記制御手段が前記検出結果を表示することを特徴とす
る。それにより、表示画面に表示された検出結果を見れ
ば、利用者は、製品を構成する部品等の取り外しまたは
交換後に、その部品等の性能または部品等の装着が、正
常または異常であるか否かが視覚により容易に認識でき
る。
【0006】請求項3に記載の製品によれば、前記表示
手段は、修理後の点検メニューを表示し、表示された修
理後の点検メニューの内のいずれかを、選択手段を介し
て選択することができることを特徴とする。それによ
り、例えば、複数の部品等からなる製品において、選択
された部品等について、部品等の取り外しまたは交換後
に、その部品等の性能または部品の装着が、正常または
異常であるか否かが容易に分かる。選択された部品等に
ついて、修理が確実に行われたか、または、その修理に
伴って取り外したり交換した部品等が、正しく動作する
かを確実に把握できる効果がある。
【0007】請求項4に記載の製品によれば、前記制御
手段は、選択された修理後の点検メニューの内容を実行
し、その結果を前記表示手段に表示することを特徴とす
る。それにより、制御手段は、修理後の点検メニューの
結果を表示するので、利用者は部品等の取り外しまたは
交換後に、その部品等の性能または部品等の装着が、正
常または異常であるか否かが確実に且つ容易に分かる。
従って、修理のレベルは極めて向上する。
【0008】請求項5に記載の製品によれば、前記制御
手段は、選択された修理後の点検メニューにおいて、点
検できない項目については、利用者に対し点検を示唆す
る旨を前記表示手段に表示することを特徴とする。それ
により、制御手段が点検できない項目については、担当
者(利用者)が修理することになるが、その担当者(利
用者)は、前記表示手段に表示されている点検を示唆す
る旨を見ることによって、漏れ無く点検できる。この場
合、表示手段には、重要とされる点検項目を説明表示し
ているのが望ましく、これに沿って担当者(利用者)は
1項目ずつ点検していくが、例えば、急いで修理した場
合であっても、確認漏れなどを防止することができ、修
理のレベルは極めて向上する。
【0009】請求項6に記載の製品によれば、前記表示
手段の表示内容を印刷できる印刷手段を有することを特
徴とする。それにより、担当者は必要に応じて印刷手段
によって表示手段の表示内容を印刷できるので、例え
ば、用紙等に印刷された印刷結果は、修理報告書として
使用でき、その利便性が向上する。この場合、製品のセ
ルフ機能により自主点検動作を行って得られたチェック
結果を印刷する印刷手段、または、操作者が点検内容表
示手段に表示された点検項目を見ながら、点検した結果
を印刷する印刷手段を備えるのが望ましい。
【0010】請求項7に記載の製品によれば、修理後の
点検メニューを表示する表示手段と、前記表示された修
理後の点検メニュー選択手段と、修理内容を入力する修
理内容入力手段と、点検項目を表示する点検内容表示手
段とを有し、前記修理後の点検メニュー選択手段により
修理後の点検メニューが選択され、また前記修理内容入
力手段により修理内容について入力された場合に、その
修理内容によって点検しなければならない点検項目のう
ち、製品自身で点検できる項目については、製品のセル
フ機能により自主点検動作を行って異常がないかどうか
をチェックし、そのチェック結果を点検内容表示手段で
表示するとともに、製品自身で点検できない項目につい
ては、その点検項目を点検内容表示手段により表示する
制御手段を備えたことを特徴とする。それにより、点検
メニュー選択手段で修理点検メニューが選択され、点検
メニューに網羅された修理項目の中から、例えば、実際
に修理を行った内容、あるいは交換した部品名を修理内
容入力手段で入力する。これにより、制御手段は、その
点検項目の中で点検できるものはチェックし、そのチェ
ック結果を点検内容表示手段で表示し、担当者が操作し
て点検しなければできない項目については、表示手段に
よってその点検内容を表示する。従って、製品自身で点
検できる項目については、製品のセルフ機能により自主
点検動作を行って異常がないかどうかをチェックし、そ
のチェック結果を点検内容表示手段で表示して操作者に
知らせる。製品自身で点検できない項目については、点
検内容表示手段により表示して操作者に知らせることに
より、修理が確実に行われたか、あるいはその修理に伴
って取り外したり、交換した部品等が、製品として正し
く動作するかを確実に把握できる効果がある。
【0011】請求項8に記載の製品によれば、製品のセ
ルフ機能により自主点検動作を行って得られたチェック
結果、及び点検内容表示手段に表示された点検項目につ
いての点検結果を印刷する印刷手段と、修理後の点検メ
ニュー機能の中の印刷モードが選択された場合に、その
結果を印刷する制御手段とを備えたことを特徴とする。
それにより、修理後の点検メニュー機能の中の印刷モー
ドを選択した場合に、製品のセルフ機能により自主点検
動作を行って得られたチェック結果、及び点検内容表示
手段に表示された点検項目について、その点検結果を印
刷手段により印刷させる。従って、例えば、担当者がこ
の印刷された点検結果を持ち帰り、報告書と共に提出す
ることで修理が確実に行われたことが証明される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る製品を証明書
自動発行機に具体化した実施の形態に基づいて説明す
る。図1は、本実施例の証明書自動発行機1の斜視図で
あるが、この発行機1は、例えば、住所がある市役所
等、該当する行政区画内に住む住民が、例えば住民票、
戸籍謄本等の証明書の取得を希望する場合に利用できる
機械であって、市役所の担当者に申請書を直接提出せず
に、利用者が証明書自動発行機1に対して所定操作を行
えば、希望する証明書を自動的に発行することができる
機械である。従って、この発行機1を設置すれば、担当
者を増員しなくても、待ち時間がなく証明書を取得でき
る他、休日または時間外に発行機1を稼働することがで
きる。但し、この発行機1を利用できる者は、住民のプ
ライバシー保護等の観点から、暗証番号(即ちユーザI
D識別コード)等の情報を記録する磁気テープを備えた
磁気カード(若しくはICチップを備えたIDカード)
などを所有する者(以下利用者ともいう)に限られる。
【0013】この証明書自動発行機1の筐体1aの前面
パネルには、証明書の発行を希望する利用者個々が所有
する磁気カード(もしくはICカード)(以下総称して
IDカードとする。)を挿入するためのカード挿入口2
aが設けられ、このカード挿入口2aの機械内部には、
前記磁気テープ(もしくはICチップ)に記録された情
報を読み取るカードリーダが配設されている。このカー
ド挿入口2a内側には、IDカードを検出するセンサ
(図示せず)及びカード挿入口2aからカードリーダ2
(図3参照)の位置まで、IDカードを搬送する搬送部
(図示せず)が設けられており、センサによるIDカー
ドの検出に基づいて搬送部が駆動することにより、ID
カードをカードリーダ2まで搬送することができる。そ
れにより、カードリーダ2により読み取られたデータ
と、入力される暗証番号との一致を検出することによっ
て、カード所有者を確認することができる。
【0014】そのカード挿入口2aの側方には、例えば
用紙切れ等のように証明書自動発行機1にトラブルが発
生した際に、当該トラブルを解決する保守担当員を呼び
出すための呼び出しボタン22が設けられている。ま
た、その呼び出しボタン22の上方には、例えば操作方
法や案内等の表示される表示手段としてのCRT表示装
置3が設けられており、そのCRT表示装置3の画面
は、利用者が表示されている部分の一部に直接触れるこ
とによって、所定の情報を入力することのできる入力手
段としてのタッチパネル4になっている。
【0015】そのタッチパネル4の側方には、手数料を
支払うためのコイン投入口5a及び紙幣挿入口6aが形
成されており、これらは硬貨を貯めることができるコイ
ンメック5及び紙幣を貯めることができるビルバリ6
(図3参照)と連通している。これらのコイン投入口5
a及び紙幣挿入口6aの下方には、釣り銭及びレシート
を取り出すための取り出し口8が設けられている。ま
た、取り出し口8の側方には、レーザプリンタ11(図
3参照)にて印刷された住民票、戸籍謄本等の証明書を
排出する証明書排出口7が形成されている。それによ
り、利用者がタッチパネル4を触れながら所定操作を行
えば、希望する証明書が証明書排出口7から発行され
る。
【0016】また、前記呼び出しボタン22の下方に
は、車椅子を利用している人がこの証明書自動発行機1
を利用する際、容易に操作できるように配慮したアシス
トバー42が設けられている。更に、このアシストバー
42の下方で筐体1aの一部には、車椅子の利用者が利
用しやすくなるように、車椅子に乗車している人の膝か
ら下が納まる程度の大きさの掘り込み43が形成されて
おり、その掘り込み43の内側面には、車椅子の一部が
衝突した場合にショックを吸収するためのショック吸収
シート44が設けられている。
【0017】尚、この証明書自動発行機1の高さは、車
椅子の利用者でも楽に利用できるように、例えば130
cmになるように構成されている。また、上述したタッ
チパネルの上方には、この証明書自動発行機1が使用可
能状態であるか使用不能状態にあるかを表示する操作表
示器10が設けられている。尚、CRT表示装置3が指
示手段、表示手段、点検内容表示手段に、タッチパネル
4が、選択手段、修理内容入力手段、修理後の点検メニ
ュー選択手段に該当する。
【0018】次に、図3を参照して、証明書自動発行機
1を含む証明書自動発行システムの電気的構成について
説明する。本実施例の証明書自動発行機1は、ホストコ
ンピュータ31と接続された、CPU13の指令によっ
て動作する。このCPU13は、上述したカードリーダ
2と、CRT表示装置3と、CRT表示装置3の画面に
表示されているタッチパネル4と、前記コインメック5
及びビルバリ6と、保守担当員を呼び出すための呼び出
しボタン22と、領収書用のレシートを印刷するための
ジャーナルプリンタ(レシートプリンタとも称される)
12と、操作方法等を音声にて説明するための発声装置
16と、CPU13を制御して証明書自動発行機1を所
定のプロセス通りに動作させ、証明書を発行するための
動作プログラムを格納するハードディスク(HDD)1
7と、証明書自動発行機1から離れた位置にいる保守担
当員の近くに設置され、証明書自動発行機1の稼働状況
や呼び出しボタン22が押されたこと等を保守担当員に
知らせるためのリモート操作パネル33と、証明書自動
発行機1内の記録装置としてのレーザプリンタ11と、
レーザプリンタ11で印刷された書類を搬送するための
搬送ユニット51と、タッチパネル4から入力された書
類が複数枚である場合にそれらの書類の端部を綴じるた
めのステープラ14及びそれらの書類に割印を付すため
の割印機15と、書類を証明書排出口7まで書類を搬送
する用紙排出ユニット71と、証明書自動発行機1を所
定のプロセス通りに動作させる動作プログラムがロード
されるRAM49と、証明書自動発行機1を動作させる
ためのプログラムを記憶するROM50とに接続されて
いる。証明書自動発行機1を動作させるための必要なプ
ログラムは、ROM50に記憶しているもの以外は、ハ
ードディスク17から適宜RAM49に転送され、その
プログラムに基づいて証明書自動発行機1は動作する
が、RAM49は、更に証明書自動発行機1を動作させ
る際に必要なデータ等を記憶することができる。尚、C
PU13は証明書作成発行のための制御手段として機能
する。
【0019】また、ホストコンピュータ31には、該当
する行政区画内の全住民に関する住民票、戸籍謄本等の
証明書用データを記憶するデータベース32が接続され
ており、ホストコンピュータ31は、IDカードより得
たユーザID識別コード、及び、利用者が希望選択した
例えば住民票、戸籍謄本等の証明書及び必要な部数等に
関するデータに基づいて、データベース32を検索しこ
のベース32から必要な証明書作成用データを抽出し
て、CPU13へ証明書作成用データを送信することが
できる。
【0020】次に、本実施例における証明書自動発行機
1内部機構について、図2を参照して説明する。図2
は、証明書自動発行機1内部の用紙搬送路等を示す概略
断面図である。この発行機1内の下方部には、レーザプ
リンタ11が設置されており、そのプリンタ11上部に
は、該レーザプリンタ11によって印刷された証明書と
しての用紙Y1を発行機1外へ排出するための、上部排
出口11aが形成されている。レーザプリンタ11の上
面には、用紙ガイド54が形成されており、この用紙ガ
イド54は、前記上部排出口11aから排出された証明
書を、搬送路下流側に搬送させることができる。
【0021】この用紙ガイド54の上方側には、証明書
を搬送する搬送ユニット51が設置されている。この搬
送ユニット51は、その内部に用紙ガイド55を設けて
おり、用紙ガイド54から送り出された証明書は用紙ガ
イド55に沿って一方向(図2紙面右方)に搬送させる
ことができる。また、搬送ユニット51内の用紙ガイド
55の上方側には、幅揃えトレイ56が形成されてお
り、用紙ガイド55から幅揃えトレイ56に向かう場
合、搬送路はその搬送方向をほぼ180度Uターンさせ
て反対方向(図2紙面左方)に向かう。この搬送ユニッ
ト51側方(図2紙面左方)には、用紙排出ユニット7
1が配設されており、この用紙排出ユニット71は、前
記証明書を証明書排出口7に向かって搬送させることが
できる。
【0022】具体的には、搬送ユニット51の内部に
は、レーザプリンタ11の上面に沿うとともにその端部
(図2紙面右端部)側で上方に向かう搬送路としての用
紙ガイド55が形成されており、この用紙ガイド55の
上側及び下側には、用紙ガイド54から送り出された証
明書を搬送するための、送りローラ55a及び55bが
複数個設置されている。それら送りローラ55a及び5
5b間には、証明書の重送を検出するための、光透過型
等もしくは光反射型の重送検出センサHSが設けられて
いる。
【0023】その用紙ガイド55の上方端部側(図2紙
面右上方側)には、証明書の重送等の際にレーザプリン
タ11の上面側に戻すように、搬送方向を180度Uタ
ーンさせる退避ガイド55cが分岐路の一つとして形成
されており、切替バー55dの位置が切り替わることに
より、重送した証明書は、退避部としての退避ガイド5
5cに搬送される。このように用紙搬送ユニット51に
おいて、重送した証明書を退避ガイド55cに搬送する
理由は、このプリンタ11は複製(複写)防止用の改竄
防止用紙に記録を行うので、証明書の重送により、未印
刷の公的な用紙Y1を装置1外部に出さないようにする
ためである。
【0024】また、用紙ガイド55は、前記退避ガイド
55cとの分岐点の右上方側で、搬送方向をほぼ90度
折曲げて用紙排出ユニット71(図2紙面左方)側に向
かっており、折曲げられた用紙ガイド55の左方には、
用紙ガイド55を通過した証明書の幅を揃えるための幅
揃えトレイ56が形成されている。その幅揃えトレイ5
6の一端(図2紙面右端)側には、該幅揃えトレイ56
上に載せられた証明書の後端を押し出すためのツメ57
aが設けられ、具体的には、このツメ57aは押し出し
ガイド57に固定されて配置されている。その用紙排出
ユニット71の上方には、幅揃えされた証明書を綴じる
ステープラ14が設けられ、このステープラ14の上方
には、割印を押すことができる割印機15が設置されて
いる。
【0025】また、該幅揃えトレイ56の一端(図2紙
面右端)側には、前記ツメ57aに隣設して支軸56c
が設けられており、この支軸56cは、幅揃えトレイ5
6を図2点線で示す上方位置と実線で示す下方位置との
間を揺動させるための支点としての働きをする。即ち、
証明書が幅揃えトレイ56上に複数枚載せられた場合
に、幅揃えトレイ56を点線で示す上方位置に移動さ
せ、幅揃えされた証明書をステープラ14に差し込んで
綴じるとともに、差し込まれた証明書に割印機15が割
印を押すことができる。
【0026】その幅揃えトレイ56の他端(図2紙面左
端)には、該幅揃えトレイ56上の証明書を、用紙排出
ユニット71へ送り出すための送りローラ58a、58
bが設置されている。そして、該送りローラ58a、5
8bの近傍には、排出トレイ確認センサ59が取り付け
られており、このセンサ59の信号に基づいて、CPU
13は用紙排出ユニット71の排出トレイ72上に証明
書が送られたか否かを判断することができる。また、幅
揃えトレイ56の途中には、複数枚の証明書の幅揃えを
行う幅揃えツメ84が設置されている。
【0027】また、用紙排出ユニット71は、下方側に
配置された複数(4個)の下側ローラ73と、上方側に
配置された複数(4個)の上側ローラ74と、これらロ
ーラ73、74を支持するローラ軸に固着されたプーリ
73b、74bを回転させるタイミングベルト75、7
6、77と、このタイミングベルト75、76、77を
回転させるステップモータ78とを備えている。それに
より、証明書を介して上下一対のローラ73、74を相
互に当接した状態で、ステップモータ78が駆動してタ
イミングベルト75、76、77を回転させると、これ
ら下側及び上側ローラ73、74が回転することによ
り、証明書を証明書排出口7へ搬送する。尚、ローラ7
3、74と証明書排出口7との間には、筐体1aの内側
に上下方向に回収貯蔵部J6が設けられており、プライ
バシー保護等の観点から、この発行機1は証明書排出口
7に残った証明書を、所定時間経過後に回収貯蔵部J6
に回収するように構成されている。尚、この回収貯蔵部
J6内の証明書は、保守担当員のみが取り出せるように
なっている。
【0028】続いて、上記構成を有する証明書自動交付
機1の主な動作について図4に示すフローチャートを参
照して説明する。証明書自動交付機1は、通常CPU1
3により住民に対してあるいは証明書自動交付機1を利
用する人のためにお知らせとか交付機利用案内等を、
「画面にタッチして下さい」という文字とともにCRT
表示装置3に表示している(ステップS1)(以下ステ
ップをSと略記する)。利用者がこの表示画面を見てタ
ッチパネル4に触れることにより(S2・YES)、C
RT表示装置3にIDカード挿入画面を表示させる(S
3)。利用者がIDカードを証明書自動交付機1のカー
ド挿入口2aに挿入すると、CPU13がIDカードの
挿入を検出し(S4・YES)、カードリーダ2にデー
タの読み取りを指示する。カードリーダ2は、IDカー
ドに記録されているデータを読み取り、CPU13にデ
ータを転送する。CPU13は、転送されてきたデータ
から挿入されたIDカードが証明書自動交付機1用のカ
ードであるかどうかを確認する(S5)。このカードが
証明書自動交付機1用のカードでなければ(S5・N
O)、カード挿入口2aからIDカードを排出すると共
にその旨をCRT表示装置3に表示して最初の利用案内
画面に戻る(S1)。一方、カードが証明書自動交付機
1用のカードであれば(S5・YES)、CPU13
は、暗証番号入力画面をCRT表示装置3に表示しなが
ら(S6)、発声装置16へも信号を送って「暗証番号
を入力して下さい」と発声させる。
【0029】利用者はタッチパネル4を触れて暗証番号
を入力する(S7・YES)。そこで、CPU13はI
Dカードに記録されている利用者のユーザID識別コー
ドと入力された暗証番号とをホストコンピュータ31に
伝送する。ホストコンピュータ31はCPU13から伝
送されたユーザID識別コードと暗証番号とを照合し
(S8)、ユーザID識別コードに対して暗証番号が正
しくなければ(S9・NO)、その旨をCPU13へ伝
送し、CPU13は申請者が暗証番号を知らないと断定
し、入力操作を中止し、IDカードを排出する(S1
0)とともに最初の利用案内画面に戻る(S1)。ここ
で入力された暗証番号を入れ間違うこともあるので、他
の実施例として、1回または2回間違った場合、再度暗
証番号入力画面をCRT表示装置3に表示させる(S
6)と共に暗証番号を再入力させ(S7)、3回間違っ
た場合入力操作を中止し、IDカードを排出する(S1
0)とともに最初の利用案内画面に戻る(S1)ように
しても良い。また、暗証番号が正しければ(S9・YE
S)、その旨をCPU13に伝えると共に申請者に証明
書を選択させるための説明画面を、CRT表示装置3に
表示させる(S11)。申請者がこの表示画面を見て、
この中から証明書を選択すると(S12・YES)、C
PU13はCRT表示装置3に、この証明書の交付目的
の説明画面を表示し(S13)、申請者に証明書の交付
目的を問いかける(S14)。これは交付目的によって
証明書の記載内容が異なる場合があるからである。
【0030】次に、CPU13はこれらの書類の部数入
力画面を表示する(S15)。そして申請者が必要な部
数を入力すると(S16・YES)、CPU13は利用
者の選択した証明書の料金を計算し、表示画面に証明書
を交付するために必要な手数料をCRT表示装置3に表
示する(S17)。申請者がこの料金を、硬貨であれば
コイン投入口5aから投入されてコインメック5に、紙
幣であれば紙幣挿入口6aから投入されてビルバリ6に
入る(S18・YES)。このとき必要ならばつり銭が
コインメック5から払い出され、取り出し口8から排出
される。つり札はビルバリ6から払い出され、紙幣挿入
口6aから排出される。そして、CRT表示装置3に領
収書作成画面を表示し(S19)、レシートプリンタ1
2により印字された領収書は取り出し口8に発行され
る。CPU13はカードリーダ2に命令を伝送し、カー
ド挿入口2aからIDカードを排出させるとともにCR
T表示装置3にIDカード排出画面を表示する(S2
0)。そして、IDカードが抜き取られたことを検知す
る(S21・YES)と、CRT表示装置3には証明書
を作成中であることを知らせ、続けて証明書発行画面を
表示する(S23)。IDカードがいつまでも抜き取ら
れないとき(S21・NO)には、発声装置16へ信号
を送って「IDカードをおとり下さい。」と発声させる
(S22)。この間にCPU13は、ホストコンピュー
タ31に申請された証明書を発行するために必要なデー
タを要求する。ホストコンピュータ31はデータベース
32を検索し、IDカードより得たユーザID識別コー
ド及び上述のように選択された結果から必要な情報を抽
出して、証明書自動交付機1のCPU13へ送信する。
CPU13はホストコンピュータ31から転送されたデ
ータをレーザプリンタ11へ送り、印字させる。このと
き、レーザプリンタ11により印字された証明書は、枚
数に応じてステープラ14により端部を綴じられると共
に契印機15により契印を付されて、申請された証明書
が証明書発行口7より排出される。そして証明書発行口
7に差し出された証明書が申請者によって取られたかど
うかを検知し、証明書が取られたことを検知する(S2
4・YES)と、CPU13は終了画面を表示して(S
26)証明書発行動作を終了する。その後しばらくして
からSTARTと同様の利用案内画面をCRT表示装置
3に表示して(S1)、上述の動作を繰り返す。また前
記で証明書発行口7に差し出された証明書が所定時間を
過ぎても申請者に取られないことを検知すると(S24
・NO)、証明書自動交付機1は証明書発行口7に差し
出されている証明書を内部に回収し(S25)、回収貯
蔵部J6に収納する。S12で、申請者が一定時間が過
ぎても証明書を選択しない場合には、CPU13は申請
者が証明書を交付しないと判断して入力動作を中止し
て、最初の利用案内画面(S1)に戻る。
【0031】次に本発明の修理後の点検機能を有する製
品について、図4〜18を参照して説明する。なお、前
記と同様に証明書自動交付機1を例にして説明する。図
5及び6は、請求項3、7の「修理後の点検メニュー」
の表示画面に相当し、このうち図4は、装置全体の保守
を行う場合の各検査機能を盛りこんだ保守モードの表示
画面であり、この中の「修理後の点検メニュー」の表示
を、点検メニュー選択手段としてのタッチパネル4によ
り選択すると、図6の「修理後の点検モード」画面を表
示する。尚、保守担当者は、製品着荷時や定期点検時
に、以下に述べる保守モード(図5)を使用し、各部の
検査を行い、それぞれが正常に稼働することを確認検査
する。具体的には、図5の保守モードの表示画面内の
「カードリーダ検査」H1、「CRT検査」H2、「タ
ッチパネル検査」H3、「コインメック検査」H4、
「ビルバリ検査」H5、「レーザプリンタ」H6、「ス
テープラテスト打ち」H7、「レシートプリンタ検査」
H8、「契印テスト打ち」H9、「修理後の点検」H1
0が表示されている(尚、必要に応じて、例えば、「電
源OFF選択」、「DOSに戻る選択」、「ホスト接続
検査選択」、「音声出力装置検査選択」、「リモートパ
ネル検査選択」、「用紙搬送メカ検査選択」、「フリッ
カ検査選択」、「次ページ選択」等を図5の保守モード
の表示画面内に表示してもよい。)。そして、図5の保
守モードの表示画面内のいずれかを選択すると、図7の
検査項目に対応した検査内容を表示するので、担当者は
各部の検査を行い、それぞれが正常に稼働することを確
認検査する。この場合、CPU13は、具体的には図8
に示されるフローチャートを実行する。
【0032】即ち、CPU13は、「カードリーダ検
査」H1であるか否かを判断し(S100)、YESで
あれば「その検査モード内容」を実行して(S101)
最初に戻り、NOであれば次ステップに移る。即ち「C
RT検査」H2であるか否かを判断し(S102)、Y
ESであれば「その検査モード内容」を実行して(S1
03)最初に戻り、NOであれば次ステップに移る。即
ち「タッチパネル検査」H3であるか否かを判断し(S
104)、YESであれば「その検査モード内容」を実
行して(S105)最初に戻り、NOであれば次ステッ
プに移る。即ち「コインメック検査」H4であるか否か
を判断し(S106)、YESであれば「その検査モー
ド内容」を実行して(S107)最初に戻り、NOであ
れば次ステップに移る。即ち「ビルバリ検査」H5であ
るか否かを判断し(S108)、YESであれば「その
検査モード内容」を実行して(S109)最初に戻り、
NOであれば次ステップに移る。即ち「レーザプリン
タ」H6であるか否かを判断し(S110)、YESで
あれば「その検査モード内容」を実行して(S111)
最初に戻り、NOであれば次ステップに移る。すなわ
ち、「ステープラテスト打ち」H7であるか否かを判断
し(S112)、YESであれば「その検査モード内
容」を実行して(S113)最初に戻り、NOであれば
次ステップに移る。「レシートプリンタ検査」H8であ
るか否かを判断し(S114)、YESであれば「その
検査モード内容」を実行して(S115)最初に戻り、
NOであれば次ステップに移る。即ち「契印テスト打
ち」H9であるか否かを判断し(S116)、YESで
あれば「その契印テスト打ちモード内容」を実行して
(S117)最初に戻り、NOであれば次ステップに移
る。即ち「修理後の点検」H10であるか否かを判断し
(S118)、YESであれば「修理後の点検モード内
容」を実行して(S119)最初に戻り、NOであれば
次ステップに移る。即ち図5の「中止」H11か否かを
判断し(S120)、YESであれば前の画面に戻り、
NOであればステップS100に移る。
【0033】そして、製品が故障して、部品あるいはユ
ニットを交換した場合には、保守担当者は図5の「保守
モード」の中の「修理後の点検」H10を選択して、図
6に示される「修理後の点検モード」の表示画面を呼び
出し、修理後の点検モード(S119)を実行する。
【0034】そして、担当者は図6に示される「修理後
の点検モード」の表示画面の内から、「カードリーダ」
T1、「CRT」T2、「タッチパネル」T3、「コイ
ンメック」T4、「ビルバリ」T5、「レーザプリン
タ」T6、「ステープラ」T7、「用紙搬送ユニット」
T8、「契印機」T9、「用紙排出ユニット」T10、
「レシートプリンタ」T11、「CPU基板」T12、
「HDD」T13、「電源」T14のいずれかを選択す
る。この場合、CPU13は、具体的には図9に示され
るフローチャートを実行する。CPU13は、「カード
リーダ2」T1であるか否かを判断し(S201)、Y
ESであれば「そのモード内容」を実行して(S20
2)最初に戻り、NOであれば次のステップを実行する
(S201)。即ち、「CRT3」T2であるか否かを
判断し(S203)、YESであれば「そのモード内
容」を実行して(S204)最初に戻り、NOであれば
次のステップを実行する(S203)。即ち、「タッチ
パネル4」T3であるか否かを判断し(S205)、Y
ESであれば「そのモード内容」を実行して(S20
6)最初に戻り、NOであれば次のステップを実行する
(S205)。即ち、「コインメック5」T4であるか
否かを判断し(S207)、YESであれば「そのモー
ド内容」を実行して(S208)最初に戻り、NOであ
れば次のステップを実行する(S207)。即ち、「ビ
ルバリ6」T5であるか否かを判断し(S209)、Y
ESであれば「そのモード内容」を実行して(S21
0)最初に戻り、NOであれば次のステップを実行する
(S209)。即ち、「レーザプリンタ11」T6であ
るか否かを判断し(S211)、YESであれば「その
モード内容」を実行して(S212)最初に戻り、NO
であれば次のステップを実行する(S211)。即ち、
「ステープラ14」T7であるか否かを判断し(S21
3)、YESであれば「そのモード内容」を実行して
(S214)最初に戻り、NOであれば次のステップを
実行する(S215)。即ち、「用紙搬送ユニット5
1」T8であるか否かを判断し(S215)、YESで
あれば「そのモード内容」を実行して(S216)最初
に戻り、NOであれば次のステップを実行する(S21
5)。即ち、「契印機15」T9であるか否かを判断し
(S217)、YESであれば「そのモード内容」を実
行して(S218)最初に戻り、NOであれば次のステ
ップを実行する(S217)。即ち、「用紙排出ユニッ
ト71」T10であるか否かを判断し(S219)、
「YESであれば「そのモード内容」を実行して(S2
20)最初に戻り、NOであれば次のステップを実行す
る(S219)。即ち、「レシートプリンタ12」T1
1であるか否かを判断し(S221)、YESであれば
「そのモード内容」を実行して(S222)最初に戻
り、NOであれば次のステップを実行する(S22
1)。即ち、「CPU基板」T12であるか否かを判断
し(S223)、YESであれば「そのモード内容」を
実行して(S224)最初に戻り、NOであれば次のス
テップを実行する(S223)。即ち、「HDD17」
T13であるか否かを判断し(S225)、YESであ
れば「そのモード内容」を実行して(S226)最初に
戻り、NOであれば次のステップを実行する(S22
5)。「電源」T14であるか否かを判断し(S22
7)、YESであれば「そのモード内容」を実行して
(S228)最初に戻り、NOであれば次のステップを
実行する(S227)。「中止」T15であるか否かを
判断し(S229)、YESであれば「前画面」に戻
り、NOであればステップS201を実行する(S22
9)。
【0035】ここでは、証明書自動交付機1の用紙搬送
ユニット51を交換した場合を例にして説明する。図6
の「修理後の点検モード」の中のメニューの中から「用
紙搬送ユニット」T8のキーに触れてこれを選択すると
(図9のS215:YES)、CPU13は、用紙搬送
ユニット51のモード内容(S216)を実行し、最初
に図10のような「用紙搬送ユニット51」T8の点検
操作用の説明画面が表示される。CPU13は、「修理
後の点検モード内容」を実行する場合、図18に示され
るフローチャートを実行する。
【0036】最初に、この画面では、修理後の点検動作
開始の選択が要求されるので、担当者は修理が終了して
おらず問題があると判断した場合は「キャンセル」P1
を選択し、修理が確実に終了し問題ないと判断するな
ら、「スタート」P2を選択する。「キャンセル」P1
を選択した場合は(S301:YES)、CPU13
は、用紙搬送ユニット51のモード内容(S216)を
抜け出て、図6の画面に戻る(図9のスタート)。担当
者が図10の「スタート」P2を選択した場合は(S3
02:YES)、この命令を受けたCPU13は、その
「スタート」の下の行に記載された、「用紙1枚及び用
紙3枚1部を自動的に、レーザプリンタ11で印字さ
せ、用紙搬送ユニット51、用紙排出ユニット71を介
して証明書発行口7から発行する。各用紙が用紙搬送ユ
ニット51内を走行するときに、それぞれのセンサのO
N/OFFをチェックする」旨P3の動作を実行する
(S303)。そして、CPU13は、一定時間内にそ
れらP3が行われ、また、各アクチェータ類の動作状況
をやはりセンサで検知して、一定時間内にそれらP3が
行われているかを確認したならば、センサ等が正常に稼
働していると判断する(S304:YES)。
【0037】こうしたチェックにより、それぞれが問題
なく動作している場合には、図11に示されるように、
CPU13は「動作上の問題がなかったこと」旨P4を
表示するとともに、次に証明書自動交付機1自身ででき
ない点検の内容P5を、その下方に表示して、保守担当
者に点検を促す(S305)。こうした製品修理時に
は、製品を日頃管理している課員が注意深く見守ってい
ることが多く、後ろから監視されているような錯覚を受
けがちな保守担当者は、落ち着いて点検を行うことが困
難な場合がある。また、証明書類の交付希望者が多く訪
れる役所では当然こうした修理を確実に早く行うことが
要求される。
【0038】保守担当者による点検内容P5は、用紙搬
送ユニット51交換時にもっとも重要とされる点検項目
を説明表示しているので、担当者は、これに沿って1項
目ずつ点検していく。この点検によって、急いで修理し
たことによる確認漏れなどを防止することができる。ま
た、こうした説明に従って順に点検することで、そばの
課員の納得も得られ、同時にてきぱきと要領よく点検す
ることができる。そのうえで、保守担当者による点検結
果が全て問題なかった場合には、次の行の「O.K」P
6を触れて、点検結果が異常なしであったことを入力す
る。一方、点検結果が異常がある場合、次の行の「N
G」P7を触れると(S312:YES)、CPU13
は、用紙搬送ユニット51のモード内容(S216)を
抜け出て、図6の画面に戻る(図9のスタート)。
【0039】一方、図10において「スタート」P2を
選択し、一定時間内に上記動作が行われずに、センサが
正常に稼働していない場合は、証明書自動交付機1自身
により、修理後の点検動作を行って、図12の如く異常
がある旨Q1を表示する。この場合、「点検内容表示手
段」に該当する。図12は、例えば、センサNO.1が正
常に動作しなかった場合を想定している。この場合は、
交付機1自身で正常でないことは分かったが、なぜ正常
でないのかは交付機1自身では調査することはできない
ので、保守担当者に点検させたい内容Q2をその表示の
下方に表示している(S306)。保守担当者はここに
表示された項目、具体的には、図14に示される点検内
容に沿って順に点検していき、該当する異常があれば、
その部分を修理または交換する。そのうえで担当者が図
14の「中止」Q3に触れると(S307:YES)、
CPU13は、用紙搬送ユニット51のモード内容(S
216)を抜け出て、図6の画面に戻る(図9のスター
ト)。
【0040】担当者は、上述した如く、図6の修理後の
点検動作開始を再度選択して、交付機1自身に自動的に
チェックさせ問題を調査する。図11において、担当者
による点検の結果問題ないと、「O.K」P6を触れ
る。点検結果が異常なしであったことを入力すると(S
308:YES)、CPU13は図13の表示画面を切
り替える(S309)。図13点検結果を表示すると同
時にこの内容を印刷するか問いかける。図13の表示画
面で、担当者が「YES」W1を選択すると(S31
0:YES)、CPU13は証明書自動交付機1は、交
付機1自身による用紙自動搬送でのチェック結果及び保
守担当者による点検内容と結果として、修理後の点検で
は全て問題なかったことを印刷する(S311)。こう
した印刷結果は修理報告書として使用される。図13の
表示画面で、担当者が「NO」W2を選択すると(S3
08:NO且つS312:YES)、用紙搬送ユニット
51のモード内容(S216)を抜け出て、図6の画面
に戻る(図9のスタート)。もっとも、他の実施例とし
ては、例えば、図14に示される検査内容のいずれかを
入力して、担当者による点検内容と結果、入力された検
査内容について問題があることを印刷してもよい。
【0041】用紙搬送ユニット51を交換した場合を例
にして説明したが、図5に示される、「カードリーダ」
H1、「CRT」H2、「コインメック」H4等におい
ても同様である。一例として図11の用紙搬送ユニット
51の図11に対応する表示画面を、図15、16、1
7に記載するが、技術内容は異なるが、操作手順は同様
であるので、詳細な説明は省略する。また、この実施例
においては、点検内容を3〜5項目しか挙げていない
が、これ以上の点検をしてもよい。
【0042】以上のように、本実施の形態のCRT表示
装置3(指示手段)を備える製品によれば、その製品を
構成する部品等の取り外しまたは交換後に、その部品等
の性能または部品等の装着が、正常または異常であるか
否かを検出し、この検出結果を前記CRT表示装置3に
指示するCPU13(制御手段)を備える。それによ
り、利用者は、製品を構成する部品等の取り外しまたは
交換後に、その部品等の性能または部品等の装着が、正
常または異常であるか否かが容易に分かる。
【0043】また、この実施の形態の製品によれば、修
理後の点検メニュー(図5、6)を表示するCRT表示
装置3(表示手段)と、前記表示された修理後の点検メ
ニュー(図6)を選択するタッチパネル4(点検メニュ
ー選択手段)と、修理内容を入力するタッチパネル4
(修理内容入力手段)と、点検項目を表示するCRT表
示装置3(点検内容表示手段)とを有し、前記タッチパ
ネル4(点検メニュー選択手段)により修理後の点検メ
ニュー(図6)が選択され、また前記CRT表示装置3
(修理内容入力手段)により修理内容について入力され
た場合に(図18のS308)、その修理内容によって
点検しなければならない点検項目のうち、製品自身で点
検できる項目については、製品のセルフ機能(図18の
S303)により自主点検動作を行って異常がないかど
うかをチェックし(図18のS304)、そのチェック
結果を点検内容表示手段で表示する(図11、12)と
ともに、製品自身で点検できない項目(図11のP5)
については、その点検を示唆する旨(P5)を表示手段
としてのCRT表示装置3に表示するCPU13(制御
手段)を備える。それにより、担当者が修理を完了した
ら、製品を稼働させ、点検メニュー選択手段で修理点検
メニューを選択する。更に点検メニューに網羅された修
理項目の中から、実際に修理を行った内容、あるいは交
換した部品名を修理内容入力手段で入力する。
【0044】なお、上記実施例では本発明を具体化した
一実施例として、証明書自動交付機を例に上げて説明し
たが、もちろんこの実施例にとらわれることなく、請求
項に記載した、「指示手段」、「制御手段」、「表示手
段」を備えれば、テレビやパソコン、ラジカセ、冷蔵
庫、カラオケ、コピー機等の日常使用する製品、更に
は、自動車、製造装置、製造機械等の産業機械等の製品
などにも充分応用できる。更に、この製品が、請求項に
記載した「修理後の点検メニュー表示手段」と、前記
「修理後の点検メニュー選択手段」、「修理内容入力手
段」、「点検内容表示手段」を有していれば、極めて使
い勝手の優れた製品となる。また、自主点検動作及び保
守担当者による点検内容を、その製品にあった内容に変
更するなどして、本発明の目的を達成させることはもち
ろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した、一実施例としての証明書
自動交付機の外観図である。
【図2】 この実施例における証明書自動発行機の用紙
送り経路の構成を示す概略断面図である。
【図3】 この実施例における証明書自動発行機及びこ
の発行機を含むシステムの電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】この実施例の証明書自動交付機の、証明書申請
から証明書発行に至る動作説明を示すフローチャートで
ある。
【図5】この実施例の証明書自動交付機全体の保守を行
う場合の各検査機能を盛りこんだ保守モードの表示画面
の説明図である。
【図6】この実施例の証明書自動交付機の修理後の点検
モードの表示画面の説明図である。
【図7】この実施例の証明書自動交付機の修理の点検検
査項目と検査内容の関係を示した説明図である。
【図8】この実施例の証明書自動交付機の修理動作を示
すフローチャートである。
【図9】この実施例の証明書自動交付機の修理動作を示
すフローチャートである。
【図10】この実施例の証明書自動交付機の修理後の点
検操作説明画面の説明図である。
【図11】この実施例の証明書自動交付機の修理後の点
検操作説明画面で、自主点検動作で異常がない場合の表
示画面の説明図である。
【図12】この実施例の証明書自動交付機の修理後の点
検操作説明画面で、自主点検動作で異常があった場合の
表示画面の説明図である。
【図13】この実施例としての証明書自動交付機の修理
後の点検結果説明画面の説明図である。
【図14】他の実施例の証明書自動交付機の修理の点検
項目と点検内容の関係を示した説明図である。
【図15】この実施例の証明書自動交付機の修理後の点
検操作説明画面で、自主点検動作で異常がない場合の表
示画面の説明図である。
【図16】この実施例の証明書自動交付機の修理後の点
検操作説明画面で、自主点検動作で異常がない場合の表
示画面の説明図である。
【図17】この実施例の証明書自動交付機の修理後の点
検操作説明画面で、自主点検動作で異常がない場合の表
示画面の説明図である。
【図18】この実施例の証明書自動交付機の修理動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 証明書自動交付機 3 CRT 4 タッチパネル 7 証明書発行口 11 レーザプリンタ 13 CPU 17 HDD

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも指示手段を備える製品におい
    て、 その製品を構成する部品等の取り外しまたは交換後に、
    その部品等の性能または部品等の装着が、正常または異
    常であるか否かを検出し、この検出結果を前記指示手段
    に指示する制御手段を備えることを特徴とする製品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製品において、 前記指示手段は表示手段であって、この表示手段の表示
    画面に、前記制御手段が前記検出結果を表示することを
    特徴とする製品。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の製品において、 前記表示手段は、修理後の点検メニューを表示し、表示
    された修理後の点検メニューの内のいずれかを、選択手
    段を介して選択することができることを特徴とする製
    品。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の製品において、 前記制御手段は、選択された修理後の点検メニューの内
    容を実行し、その結果を前記表示手段に表示することを
    特徴とする製品。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の製品におい
    て、 前記制御手段は、選択された修理後の点検メニューにお
    いて、点検できない項目については、利用者に対し点検
    を示唆する旨を前記表示手段に表示することを特徴とす
    る製品。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれか一に記載の製品
    において、 前記表示手段の表示内容を記録できる記録手段を有する
    ことを特徴とする製品。
  7. 【請求項7】 修理後の点検メニューを表示する表示手
    段と、前記表示された修理後の点検メニュー選択手段
    と、修理内容を入力する修理内容入力手段と、点検項目
    を表示する点検内容表示手段とを有し、 前記修理後の点検メニュー選択手段により修理後の点検
    メニューが選択され、また前記修理内容入力手段により
    修理内容について入力された場合に、その修理内容によ
    って点検しなければならない点検項目のうち、点検でき
    る項目については、製品のセルフ機能により自主点検動
    作を行って異常がないかどうかをチェックし、そのチェ
    ック結果を点検内容表示手段で表示するとともに、 製品自身で点検できない項目については、その点検項目
    を点検内容表示手段により表示する制御手段を備えたこ
    とを特徴とする製品。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の製品において、 製品のセルフ機能により自主点検動作を行って得られた
    チェック結果、及び点検内容表示手段に表示された点検
    項目についての点検結果を印刷する印刷手段と、修理後
    の点検メニュー機能の中の印刷モードが選択された場合
    に、その結果を印刷する制御手段とを備えたことを特徴
    とする製品。
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