JP6913504B2 - 加熱調理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加熱物を加熱調理する加熱調理装置に関するものである。
従来、例えば下記の特許文献1に記載された加熱調理装置(コンベクションオーブン)が知られている。
この従来の加熱調理装置は、食材等の被加熱物を加熱する加熱手段と、被加熱物の芯温を検知する1つの芯温検知手段(芯温センサ)と、この芯温検知手段の検知結果をフィードバックしながら細かい温度制御を行う制御手段とを備えている。
特開平11−193926号公報
しかしながら、上記従来の加熱調理装置では、被加熱物の芯温を検知する芯温検知手段が1つであることから、例えば一度に複数の被加熱物を加熱調理する場合において、1つの被加熱物しか芯温確認できないため、作業者は、加熱調理終了後に、それ以外の被加熱物の芯温を別途確認する必要があり、手間がかかるという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業者の負担を軽減できる加熱調理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理装置は、被加熱物を加熱する加熱手段と、被加熱物の芯温を検知する複数の芯温検知手段と、これら複数の芯温検知手段の検知温度が設定維持時間の間、設定芯温以上を維持するという設定条件を満たしたか否かを判断する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の芯温検知手段の検知温度のうち少なくとも1つが前記設定条件を満たしていないと判断した場合には、前記加熱手段による加熱時間を延長し、前記加熱手段による加熱時間を延長した場合において、前記満たしていないと判断された芯温検知手段の検知温度が予め設定された所定時間を経過する前に前記設定条件を満たしたときにはその設定条件を満たした時点で前記加熱手段を停止させるが、前記満たしていないと判断された芯温検知手段の検知温度が前記所定時間を経過しても前記設定条件を満たさなかったときにはその所定時間の経過時点で前記加熱手段を停止させるものである。
本発明によれば、作業者の負担を軽減できる。
本発明の一実施の形態に係る加熱調理装置の正面視断面図である。 図1におけるA−A断面図である。 同上加熱調理装置のブロック図である。 同上加熱調理装置の表示操作部の正面図である。 時間調理の場合における画面の例を示す図である。 図5に続く画面の例を示す図である。 図6に続く画面の例を示す図である。 HACCPチェックがNGである画面の例を示す図である。 芯温調理の場合における画面の例を示す図である。 図9に続く画面の例を示す図である。 図10に続く画面の例を示す図である。 ステップ調理の場合における画面の例を示す図である。 図12に続く画面の例を示す図である。 モード設定呼出の場合における画面の例を示す図である。
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2において、1は加熱調理装置で、この加熱調理装置1は、熱気(ホットエアー)及び蒸気(スチーム)の少なくとも一方を利用して、複数の被加熱物(例えば大量の食材)aを加熱調理する業務用のコンベクションオーブンである。
加熱調理装置1は、複数の被加熱物aを収納可能な調理室(加熱室)2を有する装置本体3を備えている。調理室2の左右両側には、複数のトレイ支持体5が上下方向に間隔をおいて配設されている。そして、作業者は、複数個の被加熱物aを載せた複数枚のトレイbを、トレイ支持体5上に載置して調理室2に収納する。
装置本体3は、調理室2に対して被加熱物aを出し入れするための前面開口部6を有し、この前面開口部6は、回動可能な開閉扉7によって開閉される。この開閉扉7には、調理室2内の被加熱物aを見るための覗き窓(図示せず)が設けられている。
また、加熱調理装置1は、調理室2に収納された複数の被加熱物aを一斉に加熱する加熱手段11を備えている。加熱手段11は、例えば調理室2に熱気を供給する熱気供給手段12と、調理室2に蒸気を供給する蒸気供給手段13とによって構成されている。
熱気供給手段12は、ガスバーナ等からなる熱源15と、この熱源15からの燃焼熱が通る熱交換パイプ16と、この熱交換パイプ16からの排熱を装置本体3外へ排出する排熱口17と、熱交換パイプ16との熱交換により生じた熱気を調理室2内で循環させるファン18とを有している。
蒸気供給手段13は、ボイラー等からなる蒸気発生源21と、この蒸気発生源21で生じた蒸気が通るパイプ22と、このパイプ22の先端部に形成されて調理室2に向かって開口した蒸気供給口23と、蒸気発生源21での燃焼後の排気を装置本体3外へ排出する排気口24とを有している。
さらに、加熱調理装置1は、調理室2に収納された被加熱物aの芯温、つまり被加熱物aの内部の中心部(略中心部を含む)の温度を検知する複数の芯温検知手段31(例えば第1芯温検知手段31a、第2芯温検知手段31b、第3芯温検知手段31c)と、調理室2の室内温度を検知する室温検知手段32とを備えている。各芯温検知手段(芯温センサ)31は、可撓性のある紐状部33と、この紐状部33の先端に設けられた摘み部34と、この摘み部34から突出する針部35とを有している。
そして、作業者は、調理室2内において互いに離れて温度を検知したい位置に収納された3個の被加熱物aに対して、芯温検知手段31の針部35をそれぞれ刺し込む。すなわち例えば、調理室2の下部に収納された一の被加熱物aに第1芯温検知手段31aの針部35を挿入し、調理室2の中間部に収納された他の被加熱物aに第2芯温検知手段31bの針部35を挿入し、調理室2の上部に収納されたさらに他の被加熱物aに第3芯温検知手段31cの針部35を挿入する(図1参照)。
また、加熱調理装置1は、それら複数(例えば3つ)の芯温検知手段31の検知温度(各芯温検知手段による複数の検知温度)がそれぞれ設定条件を満たしたか否かを判断する制御手段41と、この制御手段41による判断結果を含む種々の情報を表示する表示手段42と、設定条件等を含む種々の情報を入力する操作手段43とを備えている。
つまり、調理室2に収納された全ての被加熱物aに対して所望の加熱調理が行われるように加熱手段11を制御する制御手段41には、図3に示すように、加熱手段11のほか、第1芯温検知手段31a、第2芯温検知手段31b、第3芯温検知手段31c、室温検知手段32、表示手段42、及び操作手段43が接続されている。なお、表示手段42と操作手段43とによって表示操作部45が構成され、この表示操作部45は、装置本体3の前面部のうち作業者が見易い位置に設けられている。
表示操作部45は、例えば図4に示すようなものであり、その表示手段42は、上下方向に長手方向を有する縦長矩形状の液晶パネル46によって構成されている。
操作手段43は、複数の操作部である操作ボタンからなるもので、ホットエアーボタン(熱気の加熱モードボタン)51と、コンビボタン(熱気及び蒸気の加熱モードボタン)52と、スチームボタン(蒸気の加熱モードボタン)53と、温度ボタン54と、時間ボタン55と、芯温ボタン(表示切換手段)56とを有している。
また、操作手段43は、決定ボタンを兼ねた回転ダイヤルボタン57と、停止ボタン58と、予熱ボタン59と、運転ボタン60と、ステップボタン61と、レシピボタン62と、風量ボタン63と、加湿ボタン64と、冷却ボタン65と、機能ボタン66と、電源ボタン67とを有している。
次に、加熱調理装置1の作用等を図5ないし図14を参照して説明する。なお、これら各図は、表示操作部45の表示手段42に表示された画面の例を示すものである。
まず、加熱調理装置1の制御手段41は、HACCP(危害分析重要管理点)に関する設定条件を満たすか否かを判断するチェック機能(以下、「HACCPチェック機能」という。)を備えたものであり、当該機能をオンして加熱調理を行う場合、作業者は、機能ボタン66等の操作手段43を操作して、HACCPチェック機能の設定条件を予め設定しておく。
この設定条件は、複数(例えば3つ以上)の芯温検知手段31の検知温度が、少なくとも設定維持時間の間、設定芯温以上を維持するという条件である。具体的には、例えば「3点の検知温度(芯温)のそれぞれが、60秒以上、80℃以上を維持する」という条件である。なお、HACCPチェック機能をオフにすれば、当該機能は働かず、制御手段41は、各芯温検知手段31の検知温度が設定条件を満たしたか否かの判断を行わない。
最初に、時間調理の場合について、図5ないし図8を参照して説明する。
図5(a)の画面は、前回の設定値(加熱モードを含む)を表示した画面であり、今回の時間調理を行うに際して、図5(b)に示すように、作業者は、操作手段43を操作して、加熱モード(例えば「ホットエアー」)、加熱温度である室内温度(例えば「280℃」)、加熱時間(例えば「20分00秒」)を設定する。
この図5(b)の画面は、加熱モード表示部70と、室温表示部71と、時間表示部72と、芯温表示部73とを有している。そして、加熱モード表示部70には、設定した加熱モードが表示されている。室温表示部71には、現時点での調理室2の室内温度と、設定した設定室内温度とが表示されている。時間表示部72には、現時点での残りの加熱時間と、設定した設定加熱時間とが表示されている。芯温表示部73には、HACCPチェック機能がオンであることを示す「HACCP」という文字と、現時点の検知温度とが表示されている。
なお、この待機状態では、芯温検知手段31が被加熱物aに対してセットされていないため、現時点の検知温度(3つの芯温検知手段31による各検知温度)は、室内温度と一致している。また、HACCPチェック機能がオフの場合、芯温表示部73には何も表示されない。
次いで、作業者が予熱ボタン59を操作すると、図5(c)に示すように、「予熱中」の文字が表示されるとともに、加熱手段11の作動により予熱が開始されて、調理室2の室内温度が上昇する。
そして、調理室2の室内温度が目標温度である設定室内温度に達すると、図6(d)に示すように、「予熱終了」の文字が表示され、予熱が完了する。また、予熱が完了したことを作業者に知らせるために、アラームが鳴る。
次いで、予熱完了を知った作業者は、開閉扉7を開いて調理室2を開口させた状態で、例えば複数の食材である被加熱物aを調理室2に収納し、この際に、互いに離れた3個の被加熱物aに対して第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cの針部35を刺す(図1参照)。なお、第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cの針部35を刺した3個の被加熱物aは、調理室2内に収納した全ての被加熱物aが配置されている中で加熱の遅い複数箇所にそれぞれ配置されることが好ましい。
そして、調理室2へ被加熱物aを収納した作業者は、開閉扉7を閉じてから、運転ボタン60を操作する。
すると、図6(e)に示すように、「調理中」の文字が表示されて、被加熱物aに対する加熱調理が開始される。そして、この図6(e)の画面では、現時点での3つの第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cによる3つの検知温度のうち、最も低い1つの検知温度(例えば「66℃」)が芯温表示部73に表示されている。これによって、調理室2内で加熱調理されている全ての被加熱物aが少なくとも現時点で表示された検知温度までは加熱されていることがわかるようになっている。
しかし、作業者が、芯温ボタン56を長押し操作した場合には、図6(f)に示すように、現時点での3つの第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cによる3つの検知温度がすべて同時に芯温表示部73に表示される。これによって、調理室2内で加熱調理されている全ての被加熱物aにおいて3つの異なる位置で現時点の検知温度がそれぞれわかることによって、全ての被加熱物aの加熱状態がより詳しくわかるようになっている。なお再度、芯温ボタン56を長押し操作すれば、複数表示態様からもとの単一表示態様に戻る。
このように、芯温ボタン56の操作によって、複数の芯温検知手段31の検知温度がすべて表示される状態(複数表示態様)と、それらのうち最も低い検知温度が表示される状態(単一表示態様)とを、選択的に切り換えることができる。
また、図6(f)に示すように、画面における芯温表示部73には、第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cによる現時点の検知温度(芯温)のほか、その現時点までの検知温度がHACCPチェック機能の設定条件(例えば60秒以上、80℃以上を維持)を満たしたか否かの判断結果(肯定的な判断結果)も表示される。
この図6(f)の画面では、例えば「残り、1分07秒」の時点で、第2芯温検知手段31b及び第3芯温検知手段31cによる2つの検知温度が設定条件を満たしていたことから、それに対応する2箇所に、「OK」の文字が表示されている。これによって加熱調理されている全ての被加熱物aにおいて、現時点で設定条件を満たした加熱調理がどの程度まで行われているかがわかるようになっている。
ここで、予め設定した設定加熱時間(例えば「20分00秒」)が経過した場合において、第1芯温検知手段31aによる検知温度が設定条件を満たしていなかったとき(満たしていれば20分経過時点で加熱手段11の作動が停止する)には、図7(g)に示すように、最大で3分間、加熱時間が延長される。しかし、この3分間が経過する前に設定条件を満たせば、その時点で「OK」の文字が表示され、加熱手段11の作動が停止する。
このように、制御手段41は、複数の芯温検知手段31の検知温度のうち少なくとも1つが設定条件を満たしていないと判断した場合には、所定の制御、すなわち例えば3つの検知温度のすべてが設定条件を満たさない限り、所定時間(例えば3分)だけ加熱時間を延長する。これによって、今まで加熱されて設定条件を略満たしていた被加熱物aが短時間で設定条件を完全に満たしたものになるならば、加熱調理が終了したあと、作業者が、再び加熱調理を行うという手間を少しでも省くことができるようになっている。
図7(g)の画面では、例えば「2分24秒」加熱延長された時点で、第1芯温検知手段31aによる検知温度が設定条件に達したため、3つの芯温検知手段31に対応する3つの「OK」の文字が表示されている。
そして、加熱手段11の作動が停止して加熱完了となると、図7(h)に示すように、「調理終了」の文字が表示されるとともに、例えば「30秒」の間だけ、ファン18の作動により排風が行われる。
こうして、時間調理に基づく加熱調理が終了すると、図7(i)に示すように、調理結果表示部75には、調理結果が表示される。
具体的には、時間調理の調理結果として、例えば日付、レシピの種類、加熱モード、設定室内温度(設定温度)、設定加熱時間(設定時間)、開始時刻、調理時間(排風時間を含む)、HACCPチェック機能の設定条件、3つの各芯温検知手段(芯温計1〜3)の検知温度の判断結果、3つの各芯温検知手段(芯温計1〜3)による最高温度等が表示される。これによって、作業者は、加熱調理が終了した被加熱物aがHACCPチェック機能の設定条件に基づいて加熱されたものであることを書面等に書き写すことで、確実に記録として残すことができるようになっている。
また、図8(a)及び(b)に示すように、加熱時間が3分間延長された後、排風の30秒間が経過しても、第1芯温検知手段31aによる検知温度が設定条件に達しなかった場合には、否定的な判断結果として「NG」の文字が表示される。
ただし、30秒間の排風中に検知温度が設定条件に達することもあり、この場合には「OK」となる。このように、加熱手段11が停止していても調理室2内の被加熱物aに対して加熱調理に値する熱が加えられている間は、HACCPチェック機能を継続するようになっている。
なお、HACCPチェック機能がオフの場合には、設定加熱時間だけ加熱調理が行われた後、30秒間の排風が行われて、調理終了となる。
次に、芯温調理の場合について、図9ないし図11を参照して説明する。
図9(a)の画面は、前回の設定値(加熱モードを含む)を表示した画面であり、今回の芯温調理を行うに際して、図9(b)に示すように、作業者は、操作手段43を操作して、加熱モード(例えば「ホットエアー」)、加熱温度である室内温度(例えば「280℃」)、芯温(例えば「85℃」)を設定する。
この図9(b)の画面は、加熱モード表示部80と、室温表示部81と、芯温表示部82と、時間表示部83とを有している。そして、加熱モード表示部80には、設定した加熱モードが表示されている。室温表示部81には、現時点での調理室2の室内温度と、設定した設定室内温度とが表示されている。芯温表示部82には、HACCPチェック機能がオンであることを示す「HACCP」という文字と、現時点の検知温度(芯温計非装着のため室内温度と一致)と、設定した設定芯温とが表示されている。なお、時間表示部83には、被加熱物aに対する加熱時間(加熱経過時間)が表示される。
次いで、作業者が予熱ボタン59を操作すると、図9(c)に示すように、「予熱中」の文字が表示されるとともに、加熱手段11の作動により予熱が開始されて、調理室2の室内温度が上昇する。
そして、調理室2の室内温度が目標温度である設定室内温度に達すると、図10(d)に示すように、「予熱終了」の文字が表示され、予熱が完了する。また、予熱が完了したことを作業者に知らせるために、アラームが鳴る。
次いで、予熱完了を知った作業者は、開閉扉7を開いて調理室2を開口させた状態で、例えば複数の食材である被加熱物aを調理室2に収納し、この際に、互いに離れた3個の被加熱物aに対して第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cの針部35を刺す(図1参照)。なお、第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cの針部35を刺した3個の被加熱物aのそれぞれは、時間調理の場合と同様に配置されることが好ましい。
そして、調理室2へ被加熱物aを収納した作業者は、開閉扉7を閉じてから、運転ボタン60を操作する。
すると、図10(e)に示すように、「調理中」の文字が表示されて、被加熱物aに対する加熱調理が開始される。そして、この図10(e)の画面では、現時点での3つの第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cによる3つの検知温度のうち、最も低い1つの検知温度(例えば「66℃」)が芯温表示部82に表示されている。これによって、調理室2内で加熱調理されている全ての被加熱物aが少なくとも現時点で表示された検知温度までは加熱されていることがわかるようになっている。
しかし、上述した時間調理の場合と同様、芯温ボタン56を操作することで、単一表示態様及び複数表示態様のうちいずれか一方からいずれか他方への切り換えが可能であり、また、HACCPチェック機能の設定条件(例えば60秒以上、80℃以上を維持)を満たしたか否かの判断結果も表示される。
そして、加熱調理が進み、図10(f)に示すように、例えば加熱時間が「18分53秒」の時点で、3つのうちで最も低い検知温度が芯温調理での設定芯温(例えば「85℃」)に達しても、3つの検知温度のすべてがHACCPチェック機能の設定条件を満たさない限り、図11(g)に示すように、上述した時間調理の場合と同様、最大を所定時間(例えば3分)とした加熱時間が延長される。
この図11(g)の画面では、例えば「60秒」加熱延長された時点で、最も低い検知温度がHACCPチェック機能の設定条件に達したため、「OK」の文字が表示されている。
そして、加熱手段11の作動が停止して加熱完了となると、図11(h)に示すように、「調理終了」の文字が表示されるとともに、例えば「30秒」の間だけ、ファン18の作動により排風が行われる。
こうして、芯温調理に基づく加熱調理が終了すると、図11(i)に示すように、調理結果表示部85には、調理結果が表示される。
具体的には、芯温調理の調理結果として、例えば日付、レシピの種類、加熱モード、設定室内温度(設定温度)、設定芯温、開始時刻、調理時間(排風時間を含む)、HACCPチェック機能の設定条件、3つの各芯温検知手段(芯温計1〜3)の検知温度の判断結果、3つの各芯温検知手段(芯温計1〜3)による最高温度等が表示される。これによって、作業者は、加熱調理が終了した被加熱物aがHACCPチェック機能の設定条件に基づいて加熱されたものであることを書面等に書き写すことで、確実に記録をして残すことができるようになっている。なお、HACCPチェック機能がオフの場合には、芯温検知手段31の検知温度が設定芯温に達するまで加熱調理が行われた後、30秒間の排風が行われて、調理終了となる。
また、HACCPチェック機能がオンである場合であっても、芯温調理における設定芯温がHACCPチェック機能の設定条件における設定芯温よりも低いときには、芯温調理における設定芯温が優先されて加熱調理が終了する。
次に、ステップ調理の場合について、図12及び図13を参照して説明する。
ステップ調理とは、加熱モードを含む加熱調理パターンを複数組み合わせて行う加熱調理である。この加熱調理装置1では、例えば3つの加熱モード(ホットエアー、コンビ、スチーム)の中で、設定値である加熱調理パターンを最大で3つまで組み合わせることが可能である。
図12及び図13は、例えば「ホットエアー」(1番目の加熱ステップ)→「コンビ」(2番目の加熱ステップ)→「コンビ」(3番目の加熱ステップ)の順番で、3つの加熱ステップ(加熱調理パターン)を経て加熱調理が行われるように設定する場合における画面の例である。
すなわち、図12(a)の画面は、前回の設定値(加熱モードを含む)を表示した画面であり、作業者がステップボタン61を操作(1回目の操作)すると、図12(b)に示すように、「ステップ」の文字が表示されるとともに、前回の設定値(前回加熱調理パターン)がそのまま表示される。
その表示された設定値について、変更不要であればそのままの値を設定し、変更必要であれば操作手段43を操作して変更設定する。
この1番目の加熱ステップの設定後、作業者がステップボタン61を操作(2回目の操作)すると、図12(c)に示すように、1番目の加熱ステップの設定値は、画面上消去され、2番目の加熱ステップを設定可能な画面が表示される。
そして、作業者は、図13(d)に示すように、操作手段43を操作することで、2番目の加熱ステップの設定値を設定する。
この2番目の加熱ステップの設定後、作業者がステップボタン61を操作(3回目の操作)すると、図13(e)に示すように、上記図12(c)と同様、2番目の加熱ステップの設定値は、画面上消去され、3番目の加熱ステップを設定可能な画面が表示される。
そして、作業者は、図13(f)に示すように、操作手段43を操作することで、3番目の加熱ステップの設定値を設定する。
こうして、ステップ調理の設定が完了した後、作業者が予熱ボタン59を操作すると、加熱手段11が作動して加熱調理の準備へと進む。
なお、ステップ調理は、上記した3つの加熱ステップの組み合わせには限定されず、2つの加熱ステップの組み合わせでもよく、例えば上記図13(d)の画面での設定後に予熱ボタン59を操作してもよく、或いは、上記図13(f)の画面での設定前に予熱ボタン59を操作してもよい。
また、上記図12及び図13に示す例では、各加熱ステップは、設定加熱時間に基づく時間調理であるが、これには限らず、設定芯温に基づく芯温調理であってもよい。
次に、モード設定呼出について、図14を参照して説明する。
この加熱調理装置1では、3つの各加熱モードにおいて、前回(最後)に設定した設定値(前回加熱調理パターン)が制御手段41の記憶部に記憶されるが、加熱調理する際によく利用する設定値(設定加熱調理パターン)を複数通り、例えば最大で3通り、当該記憶部に予め設定(登録)しておくことが可能である。これによって、レシピボタン62を操作して、レシピとして予め多数登録されている中から使用しようとするレシピを選出する等の手間を省くようになっている。
例えば「コンビ」の加熱モードにおいて、頻繁に使用する3通りの設定値を予め設定した場合には、前回の設定値を含む4つの設定値を呼び出して利用することが可能である。
具体的には、加熱モードが「ホットエアー」または「スチーム」のときに、作業者が加熱モード選択ボタンであるコンビボタン52を1回押すと、前回の「コンビ」の設定値を示す図14(a)の画面が表示される。そして、続けてコンビボタン52を押すたびに、予め設定した3通りの設定値を示す図14(b)〜(d)の画面が順次切り換わる。なお、予め設定した設定値の変更は、機能ボタン66を操作して行う。
そして、上記加熱調理装置1によれば、大量調理マニュアルに適するように複数、例えば3つの芯温検知手段31を備えるため、複数の被加熱物aをまとめて加熱調理する場合において、複数個の被加熱物aについて芯温を検知して芯温確認できるため、従来に比べて作業者の負担を軽減できる。しかも、作業者は、表示手段42に表示される種々の情報を見ることができるため、適切な加熱調理ができる。
また、加熱調理装置1の制御手段41は、複数の芯温検知手段31の検知温度のうち少なくとも1つが設定条件を満たしていないと判断した場合には、加熱手段11による加熱時間を延長するため、適切な加熱調理ができる。
なお、芯温検知手段31の数は、図に示す3つには限定されず、例えば2つでもよく、4つ以上でもよい。
また、加熱調理の終了後、画面の調理結果表示部75,85に表示される調理結果について、上記実施例では、作業者は表示された調理結果を書面等に書き写すとして説明したが、作業者の負担軽減のために、例えば加熱調理装置1の情報送信部から調理結果に関する情報をパソコン等へ送信して自動的に記録を残すようにしてもよい。
また、加熱手段11は、熱気供給手段12と蒸気供給手段13とからなるものには限定されず、例えば熱気のみで加熱するものや、蒸気のみで加熱するもの等でもよい。また本発明の実施例では熱源15をガスバーナ等と記載しているように、電気式も含まれることはもちろんである。
また、本発明の実施例における時間調理の中でHACCPチェック機能の設定条件を満たさなかったとき、所定時間(例えば3分)だけ加熱時間を延長するとしているが、この所定時間(延長加熱時間)は、機能ボタン等の操作手段43の操作により予め任意に設定できるものである。
1 加熱調理装置
11 加熱手段
31 芯温検知手段
41 制御手段
42 表示手段
56 表示切換手段である芯温ボタン
a 被加熱物

Claims (5)

  1. 被加熱物を加熱する加熱手段と、
    被加熱物の芯温を検知する複数の芯温検知手段と、
    これら複数の芯温検知手段の検知温度が設定維持時間の間、設定芯温以上を維持するという設定条件を満たしたか否かを判断する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記複数の芯温検知手段の検知温度のうち少なくとも1つが前記設定条件を満たしていないと判断した場合には、前記加熱手段による加熱時間を延長し、
    前記加熱手段による加熱時間を延長した場合において、前記満たしていないと判断された芯温検知手段の検知温度が予め設定された所定時間を経過する前に前記設定条件を満たしたときにはその設定条件を満たした時点で前記加熱手段を停止させるが、前記満たしていないと判断された芯温検知手段の検知温度が前記所定時間を経過しても前記設定条件を満たさなかったときにはその所定時間の経過時点で前記加熱手段を停止させる
    ことを特徴とする加熱調理装置。
  2. 加熱手段が停止すると、ファンの作動により排風が行われる
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理装置。
  3. 制御手段は、複数の芯温検知手段の検知温度が設定条件を満たしたか否かの判断結果を表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の加熱調理装置。
  4. 制御手段は、複数の芯温検知手段の検知温度が設定条件を満たしたか否かの判断結果とともに前記各芯温検知手段による最高温度を表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項記載の加熱調理装置。
  5. 複数の芯温検知手段の検知温度がすべて表示される状態とそれらのうち最も低い検知温度が表示される状態とを切り換えるための表示切換手段を備える
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか一記載の加熱調理装置。
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