JP6913486B2 - 建物の改修方法 - Google Patents

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本発明は、既存建物にある既存CFT柱を切断し、当該切断された切断箇所の上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしを直接的に再接合して、又は、当該切断された切断箇所の上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしの間に中間CFT柱部分を介在させて間接的に再接合して新たなCFT柱を構築する建物の改修方法に関する。
このような建物の改修方法としては、既存建物にある既存鉄骨柱を切断し、上下に残存する既存鉄骨柱部分の切断端部どうしを離間させ、その切断端部どうしの間に鉄骨製の連結部材を介在させて、上下に残存する既設鉄骨柱部分の切断端部どうしを間接的に再接合して新たな鉄骨柱を構築することで階高を高くする方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−231718号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の改修方法は、改修の対象が鉄骨柱に限られており、しかも、切断により上下に残存する鉄骨柱部分の切断端部どうしの再接合に関して具体的な方法が記載されていない。
本発明は、内部にコンクリートが充填された鋼管柱、つまり、CFT柱に注目したもので、本発明の目的は、CFT柱の構造を有効に利用することによって、切断箇所の上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしを強固に再接合して新たなCFT柱を構築する建物の改修方法を提供することにある。
本発明の第1特徴構成は、既存建物にある既存CFT柱を切断し、当該切断された切断箇所の上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしを直接的に再接合して、又は、当該切断された切断箇所の上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしの間に中間CFT柱部分を介在させて間接的に再接合して新たなCFT柱を構築する建物の改修方法であって、
前記再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部間に亘ってグラウト充填用空間を形成する空間形成工程と、
当該空間形成工程後に、前記再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部の鋼管どうしを溶接する溶接工程と、
当該溶接工程後に、前記グラウト充填用空間にグラウトを充填するグラウト充填工程と、を実行して前記新たなCFT柱を構築し、
前記溶接工程において、前記再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部間に通しダイアフラムを介在設置して、各端部における鋼管と前記通しダイアフラムを溶接し、
前記グラウト充填工程において、前記通しダイアフラムの上方側と下方側の前記グラウト充填用空間にグラウトを充填する点にある。
本構成によれば、既存建物にある既存CFT柱を切断した後、再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部間に亘ってグラウト充填用空間を形成しておき、その後、上下のCFT柱部分の端部の鋼管どうしを溶接するので、CFT柱が備えている鋼管を有効に利用して、上下のCFT柱部分どうしを溶接により強固に接合することができると共に、その後、CFT柱部分の端部間に亘るグラウト充填用空間にグラウトを充填するので、CFT柱部分間における内部充填性も確保され、上下のCFT柱部分どうしが一層強固に接合されて新たなCFT柱が構築される。
更に、本構成によれば、再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部間に通しダイアフラムを介在設置して、各端部における鋼管と通しダイアフラムを溶接するので、通しダイアフラムの介在設置により上下のCFT柱部分の目違いを修正することができ、その通しダイアフラムの上方側と下方側のグラウト充填用空間にグラウトを充填するので、上下のCFT柱部分の接合も強固となる。
本発明の第2特徴構成は、前記既存CFT柱を上下2箇所で切断し、当該切断により切り離された中間柱部分を撤去して、上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしを近接させて直接的に再接合する点にある。
本構成によれば、切断により切り離された中間柱部分を撤去し、上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしを直接的に再接合するので、改修前よりも階高の低い新たなCFT柱を構築することが可能となる。
本発明の第3特徴構成は、前記既存CFT柱を切断して、上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしを離間させ、当該切断端部どうしの間に前記中間CFT柱部分を介在させて間接的に再接合する点にある。
本構成によれば、上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしの間に中間CFT柱部分を介在させて間接的に再接合するので、改修前よりも階高の高い新たなCFT柱を構築することが可能となる。
本発明の第4特徴構成は、前記空間形成工程において、前記再接合の対象となる上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部のそれぞれに、柱内部に充填されたコンクリートを斫って前記グラウト充填用空間を形成する点にある。
本構成によれば、上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部のそれぞれに、柱内部に充填されたコンクリートを斫ってグラウト充填用空間を形成するので、CFT柱が備えている内部充填コンクリートを有効に利用して、そのコンクリートを斫るだけで済み、グラウト充填用空間の形成を簡単かつ容易に行うことができ、しかも、CFT柱部分どうしを強固に接合することができる。
本発明の第特徴構成は、前記溶接工程において、前記通しダイアフラムとして上下方向への貫通孔を複数分散形成したダイアフラムを使用し、前記グラウト充填工程において、前記通しダイアフラムの下方側の前記グラウト充填用空間に外部からグラウトを注入し、当該注入されたグラウトを前記通しダイアフラムの複数の貫通孔を通じて前記通しダイアフラムの上方側の前記グラウト充填用空間に注入する点にある。
本構成によれば、上下方向への貫通孔を複数分散形成したダイアフラムを使用し、その通しダイアフラムの下方側のグラウト充填用空間に外部からグラウトを注入し、そのグラウトを通しダイアフラムの複数の貫通孔を通じて通しダイアフラムの上方側のグラウト充填用空間に注入するので、通しダイアフラムの下方側のグラウト充填用空間にグラウトを注入するだけで、通しダイアフラムに分散形成された複数の貫通孔を通じて上方側のグラウト充填用空間にほぼ万遍なくグラウトを注入することができ、グラウトの注入を容易に、かつ、万遍なく確実に行うことができる。
本発明の第特徴構成は、前記空間形成工程において、前記再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部のそれぞれに、各鋼管端部の内周面に沿って柱内部に充填されたコンクリートを斫って残存するコンクリートへの熱伝導を抑制する熱伝導抑制空間を前記グラウト充填用空間として形成する点にある。
本構成によれば、再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部のそれぞれに、各鋼管端部の内周面に沿って柱内部に充填されたコンクリートを斫って残存するコンクリートへの熱伝導を抑制する熱伝導抑制空間を形成するので、溶接工程実行時において、残存する内部充填コンクリートへの熱影響を効果的に抑制することができ、しかも、その熱伝導抑制空間をグラウト充填用空間として形成するので、上下のCFT柱部分の内部充填性も確保され、上下のCFT柱部分どうしを強固に接合することができる。
第1実施形態による建物の改修方法を示す縦断正面図 第1実施形態による建物の改修方法を示す縦断正面図 第1実施形態による改修方法の要部を示す縦断正面図 第1実施形態による改修方法の要部を示す横断平面図 第2実施形態による建物の改修方法を示す縦断正面図
本発明による建物の改修方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る建物の改修方法は、図1及び図5に示すように、既存建物(図示せず)にある多数本の既存CFT柱(コンクリート充填鋼管柱)1のそれぞれを切断し、図2に示すように、その切断箇所の上下に残存する既存CFT柱部分2、3の切断端部どうしを直接的に再接合して新たなCFT柱を構築するか、又は、図5に示すように、切断箇所の上下に残存する既存CFT柱部分2、3の切断端部どうしの間に中間CFT柱部分5を介在させて間接的に再接合して新たなCFT柱を構築する建物の改修方法に関する。
なお、以下の実施形態では、断面形状が正方形の既存CFT柱1を例示して説明するが、断面形状が長方形や円形の既存CFT柱1など、各種断面形状の既存CFT柱1に適用可能である。
[第1実施形態]
第1実施形態は、上下に残存する既存CFT柱部分2、3を直接的に再接合する態様で、図1(a)に示すように、既存CFT柱1を上下2箇所で切断し、その切断により切り離された中間柱部分4を撤去する。
なお、図示はしないが、既存CFT柱1を切断する際、上方に位置する既存CFT柱部分2を含む建物の躯体部分を予めジャッキにより支持した状態で切断し、中間柱部分4を撤去した後、ジャッキダウンにより上方の既存CFT柱部分2を降下させ、上下に残存する既存CFT柱部分2、3の切断端部どうしを近接させて直接的に再接合する。
この上下の既存CFT柱部分2、3の再接合に際しては、まず、再接合の対象となる上下の既存CFT柱部分2、3の切断端部間に亘ってグラウト充填用空間を形成する空間形成工程を実行する。
空間形成工程では、図1(b)及び図3に示すように、再接合の対象となる上下の既存CFT柱部分2、3の切断端部のそれぞれにおいて、各切断端部から所定の深さに亘って柱内部に充填されたコンクリート6を斫って、上方の既存CFT柱部分2には、下方に開口する上方側のグラウト充填用空間2aを形成し、下方の既存CFT柱部分3には、上方に開口する下方側のグラウト充填用空間3aを形成する。
更に、上方の既存CFT柱部分2の切断端部においては、既存CFT柱部分2の鋼管7の切断端部の内周面に沿ってグラウト充填用空間2aよりも更に深く環状にコンクリート6を斫って、残存するコンクリート6への熱伝導を抑制する上方側の熱伝導抑制空間2bをグラウト充填用空間の一部として形成する。同様に、下方の既存CFT柱部分3の切断端部においても、鋼管7の切断端部の内周面に沿う環状の下方側の熱伝導抑制空間3bをグラウト充填用空間の一部として形成する。
この空間形成工程後、図1(b)に示すように、再接合の対象となる上下の既存CFT柱部分2、3の鋼管7の切断端部のそれぞれ外周面にエレクションピース8を複数取り付け、図2(a)に示すように、既存CFT柱部分2、3の切断端部どうしを近接させ、上下のエレクションピース8をそれぞれ連結治具9により互いに連結した状態で既存CFT柱部分2、3の切断端部の鋼管7どうしを溶接する溶接工程を実行する。
この溶接工程では、図1(b)に示すように、再接合の対象となる既存CFT柱部分2、3の鋼管7の切断端部のそれぞれに溶接用の開先10を形成すると共に、図3及び図4に示すように、上下方向への貫通孔11aを複数分散形成した正方形の通しダイアフラム11を使用し、図2(a)(b)及び図3に示すように、その通しダイアフラム11を既存CFT柱部分2、3の切断端部間に介在設置して、上下の既存CFT柱部分2、3の鋼管7の切断端部と通しダイアフラム11とを鋼管7の全周に亘ってそれぞれ溶接する。
なお、通しダイアフラム11には、図4に示すように、中央に1個とその周りに4個の合計5個の同じ直径を有する円形の貫通孔11aを設けた例を示したが、この貫通孔11aに関しては種々の変更が可能である。すなわち、後述するように、下方側のグラウト充填用空間3aに注入されたグラウトが、複数の貫通孔11aを通じて上方側のグラウト充填用空間2aに充填されることになるため、この貫通孔11aに関しては、上方側のグラウト充填用空間2aに対してグラウトを万遍なく充填するのに適した大きさ、形状、及び、個数などを実際の実情に即して設定するのが好ましい。
この溶接工程の実行後に、グラウト充填工程を実行するのであり、グラウト充填工程では、図3に示すように、予め下方側の既存CFT柱部分3の鋼管7に熱伝導抑制空間3bに連通するグラウト注入口12を穿設し、かつ、上方側の既存CFT柱部分2の鋼管7に熱伝導抑制空間2bに連通するグラウト充填確認口13を穿設しておき、図3中に矢印で示すように、下方側のグラウト注入口12に外部からグラウト14(図2(b)参照)を注入する。
グラウト注入口12から注入されたグラウト14は、熱伝導抑制空間3bからグラウト充填用空間3aに注入され、通しダイアフラム11の複数の貫通孔11aを通じて上方側のグラウト充填用空間2aに万遍なく充填されて熱伝導抑制空間2bに至り、グラウト充填確認口13に到達して流出する。グラウト充填確認口13からのグラウト14の流出を目視することで、グラウト14が、下方の熱伝導抑制空間3bとグラウト充填用空間3a、通しダイアフラム11の貫通孔11a、及び、上方のグラウト充填用空間2aと熱伝導抑制空間2bに充填されたことを確認することができる。
このようにして、空間形成工程、溶接工程、及び、グラウト充填工程を順次実行することにより、上下に残存する既存CFT柱部分2、3を直接的に再接合して新たなCFT柱を構築する。
このような再接合の工程を既存建物の特定の階にある多数本の既存CFT柱1に対してそれぞれ実行して新たなCFT柱を構築し、図2(b)に示すように、最終的にエレクションピース8をそれぞれ撤去すると共に、ジャッキを取り外して作業を完了するのであり、それによって、既存建物の特定の階における階高を低くする改修が可能となる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、上下に残存する既存CFT柱部分2、3を間接的に再接合する態様であるが、多くの点で第1実施形態と重複するため、重複する点については説明を省略し、主として第1実施形態と異なる点について説明する。
この第2実施形態では、図5(a)に示すように、既存CFT柱1を上下1箇所で切断し、上下に残存する既存CFT柱部分2、3の切断端部どうしを離間させ、その切断端部どうしの間に新たな中間CFT柱部分5を介在させて再接合する。
そのため、必要な長さの中間CFT柱部分5を必要な本数用意しておく必要があり、各中間CFT柱部分5には、その上方側にグラウト充填用空間5aと熱伝導抑制空間5bが、下方側にもグラウト充填用空間5cと熱伝導抑制空間5dがそれぞれ形成され、かつ、グラウト注入口15とグラウト充填確認口16も設けられ、エレクションピース8も取り付けられ、溶接用の開先10も設けられている。
空間形成工程では、既存CFT柱1を上下1箇所で切断した後、第1実施形態と同様に、上方の既存CFT柱部分2にグラウト充填用空間2aと熱伝導抑制空間2bを形成し、下方の既存CFT柱部分3にグラウト充填用空間3aと熱伝導抑制空間3bを形成する。
この空間形成工程後、図5(a)に示すように、上方に位置する既存CFT柱部分2を含む建物の躯体部分をジャッキにより上昇させ、再接合の対象となる上下の既存CFT柱部分2、3の切断端部どうしを離間させて、その切断端部どうしの間に中間CFT柱部分5を介在させて溶接工程を実行する。
溶接工程では、図5(b)に示すように、再接合の対象となる既存CFT柱部分2、3と中間CFT柱部分5との間、つまり、上方の既存CFT柱部分2の切断端部と中間CFT柱部分5の上方端部との間、及び、中間CFT柱部分5の下方端部と下方の既存CFT柱部分3の切断端部との間に貫通孔11aを有する通しダイアフラム11をそれぞれ介在設置して、上方の既存CFT柱部分2の鋼管7の切断端部と通しダイアフラム11、通しダイアフラム11と中間CFT柱部分5の鋼管7の上方端部、中間CFT柱部分5の鋼管7の下方端部と通しダイアフラム11、及び、通しダイアフラム11と下方の既存CFT柱部分3の鋼管7の切断端部とを各鋼管7の全周に亘ってそれぞれ溶接する。
グラウト充填工程では、中間CFT柱部分5のグラウト注入口15からグラウト14を注入し、かつ、下方の既存CFT柱部分3のグラウト注入口12からもグラウト14を注入する。
グラウト注入口15から注入されたグラウト14は、中間CFT柱部分5の熱伝導抑制空間5bからグラウト充填用空間5aに注入され、通しダイアフラム11の貫通孔11aを通じて上方側のグラウト充填用空間2aから熱伝導抑制空間2bに至り、グラウト充填確認口13に到達して流出する。同様に、下方の既存CFT柱部分3のグラウト注入口12から注入されたグラウト14は、下方側の熱伝導抑制空間3bからグラウト充填用空間3aに注入され、通しダイアフラム11の貫通孔11aを通じて中間CFT柱部分5のグラウト充填用空間5cから熱伝導抑制空間5dに至り、グラウト充填確認口16に到達して流出する。
このような再接合の工程を既存建物の特定の階にある多数本の既存CFT柱1に対してそれぞれ実行して新たなCFT柱を構築することで、既存建物の特定の階における階高を高くする改修が可能となる。
[第3実施形態]
第3実施形態は、特に図示はしないが、1本の既存CFT柱1に対して第1実施形態と第2実施形態に係る改修方法を実行して新たなCFT柱を構築する態様である。
すなわち、第1実施形態では、既存建物の特定の階における階高を低くする改修方法を示し、第2実施形態では、逆に階高を高くする改修方法を示した。したがって、これら第1と第2の実施態様に係る改修方法を1本の既存CFT柱1に対して実行することにより、既存建物の最上階の天井高さを変えることなく、ある特定の階における階高を低くし、別の階における階高を高くする改修が可能となる。
〔別実施形態〕
(1)先の実施形態では、再接合の対象となる上下のCFT柱部分2、3、5にグラウト充填用空間2a、3a、5a、5cに加えて環状の熱伝導抑制空間2b、3b、5b、5dを設けた例を示したが、この熱伝導抑制空間2b、3b、5b、5dに関しては、特に環状である必要はなく、柱内部に残存するコンクリート6への熱伝導を抑制する空間であれば、いかなる形状の空間であってもよい。
更に、この熱伝導抑制空間2b、3b、5b、5dは絶対に必要なものではなく、熱伝導抑制空間2b、3b、5b、5dを設けることなく、グラウト充填用空間2a、3a、5a、5cのみを設けて実施することもできる。
(2)先の実施形態では、再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部間、つまり、上下の既存CFT柱部分2、3の切断端部間、上方の既存CFT柱部分2の切断端部と中間CFT柱部分5の上端部との間、及び、中間CFT柱部分5の下端部と下方の既存CFT柱部分3の切断端部との間に貫通孔11aを有する通しダイアフラム11を介在させた例を示したが、貫通孔11aを有しない無孔の通しダイアフラム11を介在させて実施することもできる。その場合には、通しダイアフラム11の上方側と下方側のグラウト充填用空間2a、3a、5a、5cにグラウト14を別々に充填することになる。
更に、通しダイアフラム11を使用せずに、上下の既存CFT柱部分2、3の鋼管7の切断端部どうし、上方の既存CFT柱部分2の鋼管7の切断端部と中間CFT柱部分5の鋼管7の上端部どうし、及び、中間CFT柱部分5の鋼管7の下端部と下方の既存CFT柱部分3の鋼管7の切断端部どうしを直接溶接することも可能である。
1 既存CFT柱
2 上方の既存CFT柱部分
2a 上方の既存CFT柱部分のグラウト充填用空間
2b 上方の既存CFT柱部分熱伝導抑制空間
3 下方の既存CFT柱部分
3a 下方の既存CFT柱部分グラウト充填用空間
3b 下方の既存CFT柱部分熱伝導抑制空間
4 中間柱部分
5 中間CFT柱部分
5a、5c 中間CFT柱部分のグラウト充填用空間
5b、5d 中間CFT柱部分の熱伝導抑制空間
6 コンクリート
7 鋼管
11 通しダイアフラム
11a 通しダイアフラムの貫通孔
14 グラウト

Claims (6)

  1. 既存建物にある既存CFT柱を切断し、当該切断された切断箇所の上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしを直接的に再接合して、又は、当該切断された切断箇所の上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしの間に中間CFT柱部分を介在させて間接的に再接合して新たなCFT柱を構築する建物の改修方法であって、
    前記再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部間に亘ってグラウト充填用空間を形成する空間形成工程と、
    当該空間形成工程後に、前記再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部の鋼管どうしを溶接する溶接工程と、
    当該溶接工程後に、前記グラウト充填用空間にグラウトを充填するグラウト充填工程と、を実行して前記新たなCFT柱を構築し、
    前記溶接工程において、前記再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部間に通しダイアフラムを介在設置して、各端部における鋼管と前記通しダイアフラムを溶接し、
    前記グラウト充填工程において、前記通しダイアフラムの上方側と下方側の前記グラウト充填用空間にグラウトを充填する建物の改修方法。
  2. 前記既存CFT柱を上下2箇所で切断し、当該切断により切り離された中間柱部分を撤去して、上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしを近接させて直接的に再接合する請求項1に記載の建物の改修方法。
  3. 前記既存CFT柱を切断して、上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部どうしを離間させ、当該切断端部どうしの間に前記中間CFT柱部分を介在させて間接的に再接合する請求項1に記載の建物の改修方法。
  4. 前記空間形成工程において、前記再接合の対象となる上下に残存する既存CFT柱部分の切断端部のそれぞれに、柱内部に充填されたコンクリートを斫って前記グラウト充填用空間を形成する請求項1〜3のいずれか1項に記載の建物の改修方法。
  5. 前記溶接工程において、前記通しダイアフラムとして上下方向への貫通孔を複数分散形成したダイアフラムを使用し、
    前記グラウト充填工程において、前記通しダイアフラムの下方側の前記グラウト充填用空間に外部からグラウトを注入し、当該注入されたグラウトを前記通しダイアフラムの複数の貫通孔を通じて前記通しダイアフラムの上方側の前記グラウト充填用空間に注入する請求項1〜4のいずれか1項に記載の建物の改修方法。
  6. 前記空間形成工程において、前記再接合の対象となる上下のCFT柱部分の端部のそれぞれに、各鋼管端部の内周面に沿って柱内部に充填されたコンクリートを斫って残存するコンクリートへの熱伝導を抑制する熱伝導抑制空間を前記グラウト充填用空間として形成する請求項1〜5のいずれか1項に記載の建物の改修方法。
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