JP6912850B2 - 反射板および照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置に用いられる反射板、および、反射板を有する照明装置に関する。
従来、反射板を有する照明装置が知られている。照明装置は、その用途に応じて、所望の制御配光反射角度となるように設計されている。スポットライトとして用いる照明装置では、特に、その制御配光反射角度をコントロールすることが求められる。制御配光反射角度を調整する代表的な方法として、光源から出射される光を反射板に当てて反射させることにより、反射板の形状に応じて、反射後の光の方向を調節する方法がある。従来の反射板を有する照明装置は、例えば、特許文献1に示されている。特許文献1には、リフレクタに、縁部から中心部に向かうにつれて突出する凸面形状の微小反射面体を設ける構成が記載されている。この構成により、照射対象面全体に対する均斉度を向上させている。
特開2006−73532号公報
しかしながら、制御配光反射角度を所望の制御配光反射角度に設計する場合、通常、点光源を想定した設計を行うが、実際には一定の面積を有する光源を用いるため、微小反射面体を設けたとしても、色ムラや配光ムラが生じる場合がある。
図16は、縁部から中心部に向かうにつれて突出する凸面形状の複数の微小反射面体であるファセット60Pを有する反射板30Pの部分断面図である。一般的な反射板30Pは、前方へと光を出射する光源が配置される後端部付近から、前端部へ向かうにつれて拡径する形状をしている。このような反射板30Pでは、ファセット60Pのうち光源から遠い領域はやや前方を向く。このため、図16に記載のように、光源から遠い領域で反射した光(図16中破線矢印参照)は、その他の領域で反射した光(図16中二点鎖線矢印参照)よりも外側へと拡がりやすく、所望の制御配光反射角度よりも外側の予期せぬ方向へ向かう虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、凸面形状の複数のファセットを有する反射板において、予期せぬ方向へ向かう光を低減する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の発明は、後端から前端開口へ向かうにつれて拡径するドーム状の反射板であって、内周面が複数の小領域に分割され、前記小領域それぞれは曲面状に突出するファセットを構成し、前記小領域の縁部は、辺の数が4以上の多角形が前記内周面に投影された形状であり、前記小領域の縁部の複数の角のうちの1つである第1角は、他の全ての前記角よりも前記前端開口に近い。
本願の発明によれば、前方領域の形状を調節することによって、ファセットの前側においてやや前方を向く前方反射面の面積の割合を小さくすることが可能である。したがって、所望の制御配光反射角度よりも外側に向かう等の予期せぬ方向へ向かう光を低減できる。
第1実施形態に係る照明装置の断面図である。 第1実施形態に係る反射板の断面図である。 第1実施形態に係る反射板の平面図である。 第1実施形態に係る反射板の内周面の一部を示した平面図である。 第1実施形態に係る反射板のファセットの厚みを示した平面図である。 第1実施形態に係る反射板のファセットの厚みを示した平面図である。 従来の反射板の内周面の一部を示した平面図である。 第1実施形態に係る反射板の内周面に配置される全ての基準線の位置を示した図である。 シミュレーションモデルの反射板の断面図および平面図である。 シミュレーションモデルの反射板の断面図および平面図である。 シミュレーションモデルの反射板の断面図および平面図である。 シミュレーションモデルの反射板の断面図および平面図である。 各シミュレーションモデルにおける制御配光反射角度および評価を示した図である。 一変形例に係る反射板の内周面に配置される全ての基準線の位置を示した図である。 他の変形例に係る反射板の内周面の一部を示した平面図である。 縁部から中心部に向かうにつれて突出する凸面形状のファセットを有する反射板の部分断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.照明装置の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る照明装置1の断面図である。この照明装置1は、特定の方向に向かって光を照射する、いわゆるダウンライトである。この照明装置1は、例えば、天井に固定された状態で使用される。
図1に示すように、照明装置1は、筐体10と、光源20と、反射板30と、カバー40と、コーン50とを有する。筐体10には、光源20および反射板30が固定される。
光源20は、COB(Chip on Board)タイプのLED光源である。光源20の光軸は、反射板の中心をなす軸である中心軸9と一致する。以下では、中心軸9に沿う方向であって、光源21が光を出射する方向を「前方」または「前側」と称し、前方とは逆の方向を「後方」または「後側」と称する。また、中心軸9に沿う方向を「軸方向」と称し、中心軸9を中心とする円周に沿う方向を「周方向」と称し、中心軸9に直交する方向を「径方向」と称する。COBの発光領域は、例えば、直径6mmから33mmの円形である。
このようなLED光源は、軸方向に発する光と軸方向から傾いた方向に発する光とで色ムラが生じる場合がある。一般には軸方向の光は色温度が高くやや青みがかっており、斜めになるにつれて色温度が低くやや黄色みを帯びる。光源20の前面は、発光面となっている。光源20の発光面の裏面側、すなわち、光源の後面側は、筐体10に対して固定される。
反射板30は、後端開口31から前端開口32へ向かうにつれて拡径する反射板である。反射板30は、ドーム状の内周面33を有する。内周面33は、光の反射率の高い素材で形成される。反射板30の詳細な形状については、後述する。
カバー40は、少なくとも一部が光源20の前側に配置される透光性部材である。コーン50は、中心軸9に沿って配置される略円筒状の部材である。コーン50は、反射板30およびカバー40の前側に配置される。コーン50の内周面は、反射板30の内周面よりも光の反射率が低い。
この照明装置1では、光源20が反射板30の後端部よりも後側に配置される。なお、反射板30は、その後端部が光源20の近傍に配置されればよい。すなわち、光源20が反射板30の後端部よりもやや前側に配置されてもよい。
光源20に照明装置1外の電源装置(図示せず)から駆動電流が供給されると、光源20から前方へ向けて、中心軸9を中心とする光が出射される。そして、光源20から出射された光のうち、反射板30の前端開口32へと向かう光は、そのままカバー40へと入射する。一方、光源20から出射された光のうち、反射板30の前端開口32よりも外側へと向かう光は、反射板30の内周面33において反射される。反射板30の内周面33において反射された光は、所定の方向へ向かう光となって、前端開口32から前方へと出射され、カバー40へと入射する。そして、カバー40に入射された光は、カバー40を透過し、コーン50よりも前方へと進行する。
<1−2.反射板の形状>
反射板30の形状について、図2ないし図8を参照しつつ、説明する。図2は、反射板30の断面図である。図3は、反射板30を前側から見た平面図である。
内周面33は、軸方向一方側へ向かうにつれて曲率が小さくなる。内周面33のほぼ全体は、複数の小領域330に分割される。複数の小領域330のそれぞれは、曲面上に突出するファセット60を構成する。
ファセット60は、例えば、周方向において、6°ごとに60個設けられている。ファセット60は、周方向に均等に配置される。このように、反射板30の内周面33は、中心軸9を中心とした回転対称である。これにより、反射板30の内周面33に入射された光が、周方向に均等に反射される。
図4は、内周面33の一部を示した平面図である。図5および図6は、内周面33の一部について、ファセット60の厚みを模式的に示した平面図である。図5では、ファセット60の厚みが大きい(突出している)ほど、白っぽく表示されている。また、図6では、ファセット60の厚みの等しい位置を結んだ等高線が破線で示されている。
図4に示すように、各ファセット60が配置される小領域330は、その縁部が、辺の数が6である多角形(六角形)が内周面33に投影された形状である。すなわち、小領域330の縁部は、平面視で略六角形状である。このため、小領域330の縁部は、6つの角を有する。この6つの角を、前端開口32からの距離が近い順、すなわち、前方から後方へ向かって順に、第1角71、第2角72、第3角73、第4角74、第5角75および第6角76と称する。
第1角71は、他の全ての角72〜76よりも前端開口32に近い。また、第6角76は、他の全ての角71〜76よりも前端開口32から遠い。なお、この反射板30では、第2角72の前端開口32からの距離と、第3角73の前端開口32からの距離は等しい。また、第4角74の前端開口32からの距離と、第5角75の前端開口32からの距離は等しい。
小領域330は、中心領域61と、中心領域61の前方に配置された前方領域62と、中心領域61の後方に配置された後方領域63とを含む。
中心領域61は、第2角72、第3角73、第4角74および第5角75を4つの角とする略四角形状の領域である。第2角72と第3角73とを繋ぐ第1辺611は、中心領域61の前端の辺である。第4角74と第5角75とを繋ぐ第2辺612は、中心領域61の後端の辺である。
前方領域62は、第1角71、第2角72および第3角73を3つの角とする略三角形状の領域である。前方領域62は、中心領域61の第1辺611から第1角71へと前方へ向かって収束する。
後方領域63は、第4角74、第5角75および第6角76を3つの角とする略三角形状の領域である。後方領域63は、中心領域61の第2辺612から第6角76へと後方へ向かって収束する。
なお、小領域330の縁部を構成する各辺は、平面視を表す図面中において直線で表現されるものであっても、実際は曲線である。
図5および図6に示すように、ファセット60は、その中央部に向かうにつれて、縁部よりも中心軸9側に突出する。このファセット60のように、縁部に対して中央が突出するファセットでは、縁部が断面略V字状の溝となる。その結果、ファセット60の縁部付近の領域(縁部反射面601)で反射した光は、予期せぬ方向へ向かう虞がある。特に、最も縁部が集まる角71〜76の近傍において、光が予期せぬ方向へ反射されやすい。
また、縁部反射面601のうち、各ファセットの最も前側に位置する縁部の周辺が、やや前方を向く領域(前方反射面602)で反射した光は、反射板30の前端開口32から前方かつ径方向外方へと出射されやすいため、特に問題となる。このため、前方反射面602の面積が小さいことが好ましい。
この反射板30では、各ファセット60の前側の縁部が、第1角71に収束する形状である。このような形状のため、縁部反射面601のうち、前方反射面602となる領域は、第1角71の周囲に位置する。このため、前方反射面602の大部分は、前方領域62に位置する。
図7は、周方向および軸方向に等間隔に配置された、従来の略長方形状のファセット60Aを有する反射板30Aの内周面の一部を示した平面図である。図7の例では、ファセット60Aの前側においてやや前方を向く領域(前方反射面602A)は、ファセット60Aの前方に配置される最前辺69Aの周囲に位置する。このように、ファセット60Aの前端部の形状が軸方向に略垂直な辺である場合、前方反射面602Aは、図7に示すように、略長方形状となる。
図7に示す反射板30Aでは、1つのファセット60Aに含まれる前方反射面602Aの面積の割合を小さくすることは困難である。第1実施形態に係る反射板30では、ファセットの厚み(中心軸方向への突出量)及び大きさを反射板30Aに合わせた場合に、略三角形状である前方反射面602の面積を、反射板30Aにおける略四角形状である前方反射面602Aの面積と比べて小さくすることが可能である。すなわち、反射板30は、従来の反射板30Aと比べて、所望の制御配光反射角度よりも外側に向かう等の予期せぬ方向へ向かう光を低減することができる。
この反射板30では、図4に示すように、ファセット60の形が、略点対称となる、略平行六辺形である。なお、内周面33が前方に向かうにつれて拡径しているため、正確には、ファセット60は、点対称の図形に比べて前方が拡大した形状である。これにより、隣り合うファセット60同士をほぼ同じ形状とすることができる。その結果、内周面33全体として、ファセット60による反射光を周方向および前後方向においてそれぞれ均一にできる。
また、この反射板30では、特に、前方領域62の面積と後方領域63の面積との和は、中心領域61の面積よりも小さい。このため、各ファセット60について、前方領域62の面積が占める割合が1/4以下と小さい。したがって、前方反射面602を小さくできる。これにより、予期せぬ方向へ向かう光をより低減できる。
また、この反射板30では、特に、前方領域62において第1角71は鈍角である。これにより、前方領域62の前後方向の長さが短い。したがって、前方領域62の面積が大きくなり過ぎるのを抑制できる。したがって、前方反射面602が大きくなるのを抑制できる。これにより、予期せぬ方向へ向かう光をより低減できる。
この反射板30は、図2に示すように、前後方向に連続して配置される複数の小領域330によって形成される小領域列340を複数有する。小領域列340はそれぞれ、前端部側に向かうにつれて周方向の一方側に傾斜する。各小領域列340に属する複数の小領域330は、仮想的な基準線8に沿って並ぶ。この反射板30においては、小領域列340に属する複数の小領域330の重心を通る曲線を、基準線8と称する。図2〜図4中には、それぞれ、複数の基準線8のうちの1つのみを図示している。
図8は、反射板30の内周面33に配置される全ての基準線8の位置を示した図である。図8に示すように、基準線8は周方向に等間隔に配置される。これにより、図3に示すように、ファセット60が周方向に均等に配置される。したがって、ファセット60による反射光を周方向において均一にできる。基準線8の形状については、後述する。
ここで、図4に示すように、各小領域330において、第1角71を端点とする2つの辺のうち、他方よりも長い辺を前側長辺710と称する。また、第6角76を端点とする2つの辺のうち、他方よりも長い辺を後側長辺760と称する。各小領域330において、前側長辺710と、後側長辺760とはそれぞれ、基準線8に対して略垂直である。このように、小領域330の形状および配置の設定時において、前側および後側の縁部を構成する2辺のうちの長い方が、基準線8に対して略垂直であることにより、前側の縁部が第1角71に向かって収束する略平行六辺形の小領域330を、基準線8に沿って整列して設定することが容易となる。
なお、この反射板30では、第1角71を端点とする2つの辺の長さが異なっていたが、第1角71を端点とする2つの辺の長さが同じであってもよい。
<1−3.基準線の形状>
続いて、基準線8の形状について説明する。図8に示すように、基準線8は、前後方向に見てスパイラル状の曲線である。図3に示すように、この反射板30では、各基準線8は、前後方向に見て、中心軸9を通る円周の一部である。小領域列340は、当該円周の一部である基準線8と重なる。
以下では、スパイラル状の基準線8の曲率半径について、シミュレーション結果を参照しつつ説明する。シミュレーションは、基準線の曲率半径が異なる第1モデルMa、第2モデルMb、第3モデルMc、および第4モデルMdについて行った。各シミュレーションモデルMa,Mb,Mc,Mdの基準線は、前後方向に見て、中心軸を通る円周の一部である。
図9は、第1モデルMaの反射板30Maの断面図および平面図である。図10は、第2モデルMbの反射板30Mbの断面図および平面図である。図11は、第3モデルMcの反射板30Mcの断面図および平面図である。図12は、第4モデルMdの反射板30Mdの断面図および平面図である。
これらのシミュレーションモデルMa,Mb,Mc,Mdはそれぞれ、第1実施形態の照明装置1の光源20と同様の光源と、図9〜図12に示す反射板30Ma,30Mb,30Mc,30Mdとのみを有する。すなわち、これらのシミュレーションモデルMa,Mb,Mc,Mdはそれぞれ、照明装置1のカバー40およびコーン50に相当する部材は有していない。
各反射板30Ma,30Mb,30Mc,30Mdの内周面33Ma,33Mb,33Mc,33Mdの開口径、長さ、巨視的な曲率等の形状はそれぞれ、ファセット60の凹凸形状を除き、反射板30の内周面33の形状と、同一形状である。
第1モデルMaの反射板30Maの基準線の曲率半径は、内周面33Maの前端部の直径(反射板有効直径R)の0.25倍である。第2モデルMbの反射板30Mbの基準線の曲率半径は、反射板有効直径Rの0.38倍である。第3モデルMcの反射板30Mcの基準線の曲率半径は、反射板有効直径Rの0.46倍である。第4モデルMdの反射板30Mdの基準線の曲率半径は、反射板有効直径Rの0.53倍である。
図13は、各シミュレーションモデルMa,Mb,Mc,Mdにおける制御配光反射角度および評価を表した図である。これらのシミュレーションモデルMa,Mb,Mc,Mdはそれぞれ、制御配光反射角度が90°となるように設計されている。このため、制御配光反射角度が90°を超えているのは、ファセットの前方反射面で反射した予期せぬ方向へ向かう光に起因する。
図13に示すように、シミュレーションの結果、第1モデルMaにおける制御配光反射角度は94.3°であった。第2モデルMbにおける制御配光反射角度は94.8°であった。第3モデルMcにおける制御配光反射角度は95.7°であった。また、第4モデルMdにおける制御配光反射角度は96.7°であった。
ファセットを設けることで、反射板の内周面がファセットを有さない滑らかな曲面である場合と比べて、色ムラや配光ムラを低減できる。これらの効果を重視し、各モデルの評価を以下のように行った。ファセットに起因して制御配光反射角度が5°程度まで大きくなることは想定内である。このため、制御配光反射角度が90°よりも5°大きい95°以内である場合、その評価を「良好」(図13中では「○」と表示)とした。また、想定の最大制御配光反射角度である95°を超えており、その超過角度が1°以内である96°以内である場合、その評価を「良好ではないが許容範囲内」(図13中では「三角」と表示)とした。そして、当該許容範囲よりも大きい96°を超える制御配光反射角度である場合、その評価を「許容範囲外」(図13中では「×」と表示)とした。
図13に示すように、第1モデルMaおよび第2モデルMbの評価は「良好」であり、第3モデルMcの評価は「良好ではないが許容範囲内」であり、第4モデルMdの評価は「許容範囲外」であった。
上記のシミュレーションの結果、基準線の曲率半径は、内周面の前端部の直径(反射板有効直径R)の1/2倍(0.5倍)以下であることが好ましいと言える。一方、基準線の曲率半径が反射板有効直径Rの1/4倍(0.25倍)以下である場合、基準線の存在範囲が内周面の最も外側まで達しない。以上により、基準線の曲率半径は、反射板有効直径Rの1/4倍以上、かつ、1/2倍以下であることが好ましい。
<2.変形例>
以上、本発明の主たる実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
図14は、一変形例に係る反射板30Bにおいて、内周面33Bに配置される全ての基準線8Bの位置を示した図である。図14の例では、基準線8Bは、前後方向に見て直線状の線である。この場合であっても、基準線8Bは、前端部側へ向かうにつれて周方向一方側に傾斜するため、上記の実施形態と同様に小領域列が基準線8Bに沿うことにより、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
図14の例のように、基準線は、前端部側へ向かうにつれて周方向一方側に傾斜するものであれば、前後方向に見て直線状であってもよいし、その他の曲線であってもよい。
図15は、他の変形例に係る反射板の内周面33Cの一部を示した平面図である。図15の例では、ファセットが配置される小領域330Cは、略平行四辺形状である。
小領域330Cは、前後方向に対して垂直な第1辺611Cおよび第2辺612Cを縁部に含む中心領域61Cと、中心領域61Cの前方に配置された前方領域62Cと、中心領域61Cの後方に配置された後方領域63Cとを含む。前方領域62Cは、中心領域61Cの第1辺611Cから第1角71Cへと前方へ向かって収束する略三角形状の領域である。
図15の例の反射板では、平行四辺形状の小領域330Cの縁部の角度を調節することによって、前方領域62Cの形状を調節し、前方反射面602Cの面積の割合を小さくすることが可能である。すなわち、所望の制御配光反射角度よりも外側に向かう等の予期せぬ方向へ向かう光を低減することができる。
また、図15の例の反射板では、小領域330Cが略点対称となる、略平行四辺形である。これにより、隣り合う小領域330C同士をほぼ同じ形状とすることができる。その結果、内周面33C全体として、各小領域330Cに配置されるファセットによる反射光を周方向および前後方向においてそれぞれ均一にできる。
図15の例のように、ファセットの形が、平面視で略四角形であってもよい。すなわち、本発明の反射板は、第1実施形態のようにファセットの形が平面視で略六角形である場合に限られない。また、上記の第1実施形態および図15の例では、ファセットの形が、平面視で類似形状の略六角形または略四角形を並べたものであったが、本発明はこれに限られない。小領域の縁部は、辺の数が4以上の多角形が内周面に投影された形状であればよい。すなわち、前方反射面の面積の割合を小さくすることができれば、ファセットの形が、辺の数が4以上の略多角形を複数種類組み合わせたものであってもよい。その場合、辺の数が5、または7以上である略多角形が含まれてもよい。
また、上記の実施形態では、照明装置が天井に対して固定されたが、本発明はこれに限られない。本発明の照明装置は、壁等の天井以外の構造物に対して固定されてもよい。また、本発明の照明装置は、スタンド等の移動可能な部材に固定されるものであってもよい。
また、上記の実施形態では、光源であるLED光源が反射板の後端部よりも後側に配置されているが、反射板で囲まれた空間の内部に配置してもよい。また、上記の実施形態では、反射板の後端部が開口しているが、反射板の後端部が閉じた形状であって、光源が反射板で囲まれた空間の内部に配置されてもよい。
また、上記の実施形態では、光源としてLED光源を用いているが、本発明はこれに限られない。光源として白熱球や蛍光灯等の他の光源を用いてもよい。
また、上記の各実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、任意に組み合わせてもよい。
<3.発明の抽出>
上記の実施形態および変形例から抽出される発明として、例えば、以下の発明を挙げることができる。
第1発明は、後端から前端開口へ向かうにつれて拡径するドーム状の反射板であって、内周面が複数の小領域に分割され、前記小領域それぞれは曲面状に突出するファセットを構成し、前記小領域の縁部は、辺の数が4以上の多角形が前記内周面に投影された形状であり、前記小領域の縁部の複数の角のうちの1つである第1角は、他の全ての前記角よりも前記前端開口に近い。
第2発明は、第1発明の反射板であって、前後方向に連続して配置される複数の前記小領域によって形成される小領域列を複数有し、前記小領域列に属する複数の前記小領域はそれぞれ、前記前端開口側へ向かうにつれて周方向一方側に傾斜する基準線に沿って並ぶ。
第3発明は、第2発明の反射板であって、前記基準線は、前後方向に見て、前記中心軸を通る円周の一部である。
第4発明は、第3発明の反射板であって、前記円周の半径は、前記内周面の前記前端部の直径の1/4倍以上、かつ、1/2倍以下である。
第5発明は、第2発明ないし第4発明のいずれかの反射板であって、前記第1角を端点とする2つの辺のうち、他方よりも長い前側長辺は、前記小領域列において全ての前記小領域の重心を通る曲線に対して略垂直である。
第6発明は、第1発明ないし第5発明のいずれかに記載の反射板であって、第1角は鈍角である。
第7発明は、第1発明ないし第6発明のいずれかの反射板と、前記反射板の前記後端側に配置された光源と、を有する、照明装置である。
第1発明〜第7発明によれば、前方領域の形状を調節することによって、ファセットの前側においてやや前方を向く前方反射面の面積の割合を小さくすることが可能である。したがって、所望の制御配光反射角度よりも外側に向かう等の予期せぬ方向へ向かう光を低減できる。
特に、第6発明によれば、前方領域の面積が大きくなり過ぎるのを抑制できる。したがって、前方反射面が大きくなるのを抑制できる。
1,1A 照明装置
8,8B 基準線
9 中心軸
20 光源
30,30A,30B,30Ma30Mb,30Mc,30Md,30P 反射板
33,33B,33C,33Ma,33Mb,33Mc,33Md 内周面
60,60A,60P ファセット
61,61C 中心領域
62,62C 前方領域
63,63C 後方領域
71,71C 第1角
330,330C 小領域
340 小領域列
602,602A,602C 前方反射面
611,611C 第1辺
612,612C 第2辺
710 前側長辺

Claims (4)

  1. 後端から前端開口へ向かうにつれて拡径するドーム状の反射板であって、
    内周面が複数の小領域に分割され、
    前記小領域それぞれは曲面状に突出するファセットを構成し、
    前記反射板の内周面は中心軸を中心とした回転対称であり、
    前後方向に連続して配置される複数の前記小領域によって形成される小領域列を複数有
    し、
    前記小領域列に属する複数の前記小領域は前記前端開口側へ向かうにつれて、周方向一方側に傾斜する基準線に沿って並び、
    前記基準線は、前後方向に見て、前記中心軸を通る円周の一部であり、
    前記小領域の縁部は、辺の数が4以上の多角形が前記内周面に投影された形状であり、
    前記小領域の縁部の複数の角のうちの1つである第1角は、他の全ての前記角よりも前記前端開口に近い、反射板。
  2. 請求項1に記載の反射板であって、
    前記小領域における第1角の頂点、及び前記第1角の頂点に隣接する両頂点それぞれを結んだ領域の面積が、前記多角形の他の領域の面積よりも小さい、反射板
  3. 請求項1及び請求項2のいずれかに記載の反射板であって、
    前記第1角は鈍角である、反射板。
  4. 請求項1に記載の反射板と、
    前記反射板の前記後端側に配置された光源と、
    を有する、照明装置。
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