JP6589293B2 - 照明器具およびレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、照明器具およびこれに用いるレンズに関する。
LED素子等を実装した光源モジュールと、この光源モジュールからの光を広角へ配光するレンズと、を備えた照明器具が知られている。例えば、床面などの平面を照らす非常用照明器具などは、法規で定められた照度で照射面を広範囲に照らすことが求められている。
広角な配光を行うために、バッドウィング状の配光特性を有するレンズが好ましく使用される。バッドウィング状の配光特性では、光源モジュールの光軸に対して角度が大きいほど、光度が大きくなる。下記の特許文献1(特開2014−26933号公報)に記載の照明器具は、光源モジュールの前面に略円柱状レンズが配設されている。この円柱状レンズは、光源モジュールの発光面と向かい合う平坦な円形の底面と、この底面と対向し中央が凹んだ出射面と、底面と出射面を接続する側面とを有している。光源モジュールが発した光は、底面にほぼ垂直あるいは小さな入射角で入射する光と、底面に大きな入射角で入射する光とに分かれる。前者の光はそのまま出射面から出射し、後者の光は、レンズ内側面で反射してから出射面を通って出射し、より広角方向へと進む光となる。これらの配光制御によりバッドウィング状の配光が実現されている。
広角な配光を行う他の従来技術として、下記の特許文献2(特開2012−64654号公報)に記載された発光装置もある。特許文献1のレンズのような円筒形状とは異なり、特許文献2のレンズは略楕円半球をカットしたような形状である。このレンズは出射面が全体として凸曲面である。なお、出射面の中央頂部は僅かに凹んでいる。特許文献2のレンズは、底面の一部を釣鐘形状に凹ませた凹面を備えている。この凹面は開口縁に向けて裾広がり形状となっている。釣鐘形状は、凹面の深い側ほど凹面の径が小さくなる先細りの側面を有し、底部が凹曲面となっている形状である。その具体例は特許文献2の図5などに示されている。レンズが光源モジュールに被せられたときに凹面が発光面と対向し、凹面が入射面となる。レンズの入光用の凹面を底部側で先細りとすることで、入射面を砲弾形状あるいは釣鐘形状として、光の拡散性を高めることができる。また、凹面の開口縁に向けて入射面を裾広がり形状とすることで、凹面と光源モジュール端部とが接触干渉するのを避けることもできる。
特開2014−26933号公報 特開2012−64654号公報
発光装置および照明器具の小型化が検討されており、そのためにはレンズを小さくすることが効果的である。レンズ自体の小型化のメリットのみならず、レンズを収納する器具本体も小型化でき、照明器具全体の材料、重量、およびコストを節減できるからである。
小型化のしやすさはレンズの形状によって違う。特許文献1に記載の円柱状レンズは、側面の高さと底面の直径とが略同等の大きさに設計されている。COB(チップオンボード)など大型な光源モジュールを用いる場合には、レンズ底面の直径も大きくすべきであり、比例的に側面高さも増大する。このように光源モジュールのサイズに制約されるのでレンズ全体の小型化が難しかった。
特許文献2のレンズは、広角な配光特性を得るために、光入射用の凹面つまり入射凹面の形状を釣鐘形状としている。出射面の中央頂部に設けた凹みにより、出射面の中央頂部と入射凹面の底との間がよりいっそう薄くなる。
レンズの加工、成形技術には様々な従来技術があるものの、レンズの一部分を極端に薄く形成することは製造上の困難性を伴う。例えばレンズ成形技術として、金型内に加熱溶融させたレンズ材料を注入する射出成形などがある。射出成形を用いて上述したような極端に薄い部分を持つレンズを製造しようとすると、ボイドおよびウェルドラインなどの成形不良が起こりやすいという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、製造不良を抑制しつつ小型化可能なレンズ、およびこれを用いた照明器具を提供することを目的とする。
本発明にかかる照明器具は、光源と、前記光源が発した光を制御して出射するレンズと、を備え、前記レンズは、底面と、前記底面の中央上方に頂点を有する凸曲面からなる出射面と、前記底面の中央を凹ませて形成された入射凹面と、を備え、前記入射凹面が前記光源と対向するように、前記レンズが前記光源に被せられ、前記入射凹面の深い側ほど、前記入射凹面の径が小さくされており、前記入射凹面の底に、前記入射凹面の深さよりも小さく盛り上がった第一凸面を備え、前記第一凸面の先端が前記入射凹面の前記深さの半分の位置を超えないように前記第一凸面の高さが定められ、前記入射凹面は、前記第一凸面の周縁と前記入射凹面の開口端とを接続する面である入射側面を備え、前記入射側面は、前記第一凸面の側に設けられた部分である第一領域側面と、前記入射凹面の前記開口端の側の部分である第二領域側面と、を含み、前記第二領域側面は、凸曲面である
本発明にかかるレンズは、光源に被さるように配置され、前記光源が発した光を制御して出射するレンズであって、前記レンズは、底面と、前記底面の中央上に頂点を有する凸曲面からなる出射面と、前記底面の中央を凹ませて形成された入射凹面と、を備え、前記入射凹面の深い側ほど前記入射凹面の径が小さくされており、前記入射凹面の底中央に、前記入射凹面の深さよりも小さく盛り上がった第一凸面を備え、前記第一凸面の先端が前記入射凹面の前記深さの半分の位置を超えないように前記第一凸面の高さが定められ、前記入射凹面は、前記第一凸面の周縁と前記入射凹面の開口端とを接続する面である入射側面を備え、前記入射側面は、前記第一凸面の側に設けられた部分である第一領域側面と、前記入射凹面の前記開口端の側の部分である第二領域側面と、を含み、前記第二領域側面は、凸曲面である
本発明によれば、入射凹面の底に第1凸面を備えることにより、レンズを小型化した場合であっても、出射面と入射凹面の底付近との間が薄くなりすぎるのを抑制することができる。これにより、製造不良を抑制しつつレンズの小型化が可能となる。
本発明の実施の形態1にかかる照明器具の斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる照明器具の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる照明器具の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる発光装置の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる発光装置の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかるレンズの断面および底面を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる入射側面の形状を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる発光装置において、発光素子が照射する光の光度IL(θ)と、必要な光度IS(θ)との関係の一例を示すグラフである 本発明の実施の形態1にかかる発光装置の発光中心における光線図である。 本発明の実施の形態1にかかる発光装置の発光中心における光線図である。 本発明の実施の形態1にかかる発光装置の発光中心における光線図である。 本発明の実施の形態1にかかるレンズの配光特性図である。 実施の形態に対する比較例にかかるレンズを示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる発光装置の断面図である。 本発明の実施の形態2にかかるレンズの断面および底面を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるレンズの拡大断面図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1にかかる照明器具1、発光装置10、およびレンズ200を説明する。以下の説明においては、発光装置10が備える光源モジュール100の光軸Lとレンズ200の中心軸P1とが一致するものとする。
[照明器具1の構造]
図1は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具1の斜視図である。図2は、照明器具1の断面図である。図1には、照明器具1の光軸Lが図示されている。光軸Lを含む光軸Lと平行な面で図1の照明器具1を切断したものが、図2の断面図である。図3は、照明器具1の分解斜視図である。
照明器具1は、器具本体500を備えている。器具本体500は、一方が開口した円筒形の構造体である。器具本体500は、筒部510と、筒部510の外周面の二箇所に設けられた係止具502と、筒部510の開口端側に設けられた鍔部520とを有する。筒部510の内部空間にはバッテリ400が収容される。鍔部520には、レンズ200を備える発光装置10、取付枠300、および外枠カバー600の組立体が取り付けられる。
筒部510は、天井などの被取付部に固定される。具体的には、天井など被取付部に成された埋込穴に筒部510が挿し込まれ、鍔部520が埋込穴周囲の室内側面と接触した状態で、係止具502または固定具等(図示なし)により被取付部に固定される。これにより、照明器具1は、床面などを照らす照明器具として用いることができ、一例として非常用照明器具として用いることができる。照明器具1は、図8を用いて後述するように、法規で定められた照度で照射面を広範囲に照らすことができるように設計されている。
図2の断面図および図3の分解斜視図からわかるように、円盤状の外枠カバー600、発光装置10、およびリング状の取付枠300を重ねた組立体が、鍔部520に固定される。発光装置10は、レンズ200、ソケット110、光源モジュール100、およびソケット板120がこの順に重ねられたものである。図2の断面図に示すように、外枠カバー600と取付枠300とが、レンズ200および光源モジュール100などの構成部品を挟み込んでいる。
外枠カバー600は全体として円盤形状をしている。外枠カバー600の中央には円形の開口が設けられている。この開口の径はレンズ200の出射面220の裾部分の径程度であり、かつレンズ200の縁部222より小さくされている。これにより縁部222が外枠カバー600の開口に引っかかるようになっている。外枠カバー600の外周縁の直径は、鍔部520の外周縁と略同径である。外枠カバー600が鍔部520に固定されることで、発光装置10(言い換えると、レンズ200と光源モジュール100の組立体)が、鍔部520に装着される。外枠カバー600が鍔部520に装着されることで筒部510に蓋がされ、バッテリ400、発光装置10、および図示しない点灯装置が筒部510内に収納される。外枠カバー600の開口からは、収納された発光装置10のレンズ200が突き出ている。
バッテリ400は、非常時に光源モジュール100に電力供給するためのものである。通常時は、点灯装置(図示なし)を介して商用電源からの電力がバッテリ400に供給され、バッテリ400が充電される。充電された電力は、非常時に点灯装置を介して光源モジュール100へ提供される。点灯装置は筒部510の内部に設けられていても良いし、筒部510の外部に設けられていてもよい。バッテリ400の充電状態は、点検スイッチ(図示なし)により確認できることが好ましい。
[発光装置10の構造]
図4は、本発明の実施の形態1にかかる発光装置10の分解斜視図である。発光装置10は、レンズ200、ソケット110、光源モジュール100、およびソケット板120とが重ねられたものである。発光装置10は、光源モジュール100と、この光源モジュール100が出射する光を制御して出射するレンズ200と、光源モジュール100を挟み込むソケット110およびソケット板120と、を備えている。
光源モジュール100は、一例としてCOB(チップオンボード)としている。光源モジュール100は、全体として略平板上の実装基板102と、この実装基板102に実装されたLEDチップ(図示せず)と、LEDチップを被うように封止樹脂で構成された発光部101とを備える。LEDチップは1つあるいは複数個実装されている。発光部101は円形に設けられており、この発光部101の表面が発光面101aとなる。実装基板102のLEDチップ実装面には、上記LEDチップに給電する給電端子103が設けられている。
なお、本発明の光源モジュール100はCOB以外であってもよい。各種の構造の光源モジュール100を用いることができる。実装基板の裏面に給電端子を設けたLEDパッケージであるSMD(表面実装型デバイス)を、1つあるいは複数個配置しても良い。発光面を備える様々な発光素子を適宜に使用できる。光源モジュール100の光学的特性は、図8を用いて後述する。また、有機発光ダイオード(OLED)を用いてもよい。
ソケット110は、光源モジュール100の発光面101a側から光源モジュール100に被さり、ソケット開口112から発光面101aを露出させる。ソケット110は、ソケット板120とともに光源モジュール100を挟む。ソケット板120は薄平板の外形を有し、その表面中央に光源モジュール100が取り付けられている。ソケット110及びソケット板120は、放熱性と絶縁性を備えたセラミックで形成されることが好ましい。
レンズ200は、略半球、楕円球体の外形を備えている。レンズ200は、光透過性を有する透明材料を用いて形成されている。透明材料は、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート又はガラス等を用いることができる。
図5は、発光装置10の断面図である。図6は、レンズ200の断面図および底面図を並べて図示したものである。レンズ200は、光源モジュール100から照射される光を所望の向きに配光制御する配光制御部材である。図5に示すように、レンズ200は、ソケット110のソケット開口112から露出した光源モジュール100を被う。
レンズ200は、直径R0を有し、底面210から頂点までの垂直高さH0を有している。図5および図6に示すように、レンズ200は、底面210と、出射面220と、入射凹面230とを備えている。出射面220は、底面210の中央上方に頂点T0を有する凸曲面からなる。底面210のうち入射凹面230の開口端236よりも外周側は、平らな面となっている。この平らな面が、ソケット110と当接する当接面となる。
レンズ200は、光源モジュール100の発光中心を通る法線を光軸Lとし、光軸Lがレンズ200の中心軸P1と一致するように配置されている。レンズ200は、図6に示すように、光軸Lを軸に回転させた回転体形状である。図6に示すように、入射凹面230と出射面220は光軸Lを回転に軸として回転対称形状に形成されている。
入射凹面230は、底面210の中央を凹ませて形成されたものである。入射凹面230は、好ましい形態の一例として、滑らかな曲面からなる釣鐘形状とされている。入射凹面230の径は、入射凹面230の深い側ほど小さくされており、逆に入射凹面230の開口端236側に行くほど大きくなる。レンズ200は、この入射凹面230が発光面101aと対向するように、光源モジュール100に被せられている。
レンズ200は、入射凹面230の底に第1凸面240を備える。第1凸面240は、入射凹面230の深さD0よりも小さく盛り上がっている。実施の形態1にかかる第1凸面240は滑らかな凸曲面である。
入射凹面230は、入射側面232を備えている。入射側面232は、第1凸面240の周縁と入射凹面230の開口端236とを接続する面である。入射側面232は、第1領域側面232aと、第2領域側面232bとを備えている。第1領域側面232aと第2領域側面232bの違いは、曲面の凸凹の方向が逆方向ということである。第1領域側面232aはレンズ内部に引っ込む凹状の曲面であり、第2領域側面232bはレンズ外部に向かって膨らむ凸状の曲面である。第1領域側面232aは第1凸面240の周囲に接続しており、入射側面232の殆どの領域(半分以上)を占める。第2領域側面232bは、第1領域側面232aの端と開口端236とを結ぶ領域であり、入射側面232の開口端236近傍に設けられている。
図5に示すように、入射側面232は、中心軸P1を含む中心軸P1と平行な断面(以下、「基準断面」と記載する)において、入射凹面230の開口端236に向けて裾が広がった曲線形状である。交点Oは、光源モジュール100の発光面101aと中心軸P1との交点である。直線Gは、交点Oと入射側面232上の任意の点とを結ぶ直線である。また、角度θは、直線Gの中心軸P1に対する角度である。また、距離rは、交点Oと入射側面232上の任意の点との距離である。角度θは、90°より小さい角度である。図5において、先端T1は、中心軸P1と第1凸面240との交点である。図5において、点Uは、入射側面232の開口端236上の点である。図5には、開口端点Uと、第1領域側面232aと第2領域側面232bとの境界である変曲点Qと、入射凹面230の底である裾点Fとが図示されている。図5には、開口端点Uと、第1領域側面232aと第2領域側面232bとの境界である変曲点Qと、入射凹面230の底と第1凸面240の裾とが接続する裾点Fとが図示されている。
図5には、第1凸面240の幅WAと、発光面101aの幅WBとが図示されている。幅WA,WBは、中心軸P1に直交する方向を幅方向としている。実施の形態1では、幅WAと幅WBは等しく設計されており、第1凸面240が発光面101aの端から端までと対向する。これに限られず、幅WAが幅WBよりも大きくてもよく、逆に幅WAが幅WBより小さくとも良い。
[レンズ200の構造]
図6は、本発明の実施の形態1にかかるレンズ200の断面および底面を示す図である。第1凸面240の盛り上がりの大きさは、つまり第1凸面240の高さHAである。高さHAは、盛り上がりの裾と平行な仮想平面S(図6の破線)から、先端T1までの最短距離である。入射凹面230は、深さD0を有している。深さD0は、底面210を基準とする垂直深さである。第1凸面240の高さHAは、入射凹面230の深さD0よりも小さく、第1凸面240の先端T1は、入射凹面230の内側に位置している。図6では第1凸面240の高さHAが入射凹面230の深さD0の半分近くとなっているが、本発明はこれに限られない。高さHAは必要な光学特性に応じて任意に定めることができ、高さHAを深さD0の1/2より大きくしてもよく、逆に1/2より小さくしてもよい。
レンズ200では、第1凸面240の高さHAは第1領域側面232aの深さD1よりも小さいので、第1凸面240の先端Tは変曲点Qよりも入射凹面230の底の側に位置している。しかし本発明はこれに限られない。例えば、実施の形態1に比べて第1領域側面232aを縮小した場合、例えば深さD1を深さD0の半分以下とした場合などに、第1凸面240の高さHAを第1領域側面232aの深さD1よりも大きくしてもよい。つまり、第1凸面240の先端T1が変曲点Qよりも入射凹面230の開口端236の側に飛び出していてもよい。また、第1凸面240の高さHAと第1領域側面232aの深さD1とを一致させてもよく、この場合は先端T1と変曲点Qとが同一の高さとなる。
図7は、本発明の実施の形態1にかかる入射側面の変曲点を説明するための図である。図7に示すYZ平面において、Z軸が中心軸P1に対応する。図7のグラフの原点(0,0)は、光源モジュール100の発光中心、つまり交点Oに対応する。第1領域側面232aと第2領域側面232bは、次の式(1)により定義される曲線であってもよい。ただし、変曲点をZ0,Y0とし、変数を文字c、dで表している。
Y(Z)=c×tan(d×(Z−Z0))+Y0 ・・・(1)
出射面220は、入射凹面230より入射された光を出射するものであり、光軸Lを軸として回転させた略楕円体の表面形状に形成されている。出射面220は、短軸が光軸となる楕円面で形成されてもよく、次の式(2)で定義される偏球面であってもよい。
Figure 0006589293
楕円の短径をa、長径をbとしたとき、曲率およびコーニック定数kは下記の式(3)、(4)のとおりとなる。
曲率 c=b/a^2 ・・・(3)
コーニック定数 k=a^2/b^2−1 (但し−1<k<0) ・・・(4)
[実施の形態1の装置の動作および作用効果]
光源モジュール100は、発光面101aの正面方向に最も強い光度の光を照射する。光源モジュール100の配光特性は、正面方向からの角度が大きいほど光度が低くなり光軸Lに対して回転対称な分布を有する。θ方向に照射する光の光度IL(θ)は、例えば、次の式(5)で与えられる。
Figure 0006589293
ただし、I0は、正面方向(θ=0)の光度。L0は、LEDが発する全光束である。
図8は、本発明の実施の形態1にかかる発光装置10において、光源モジュール100が照射する光の光度IL(θ)と、必要な光度IS(θ)との関係の一例を示すグラフである。図8の横軸は、角度θを示す、左端が光軸L方向(θ=0度)を示し、右端が被照射面(例えば床面)に平行な方向(θ=90度)を示す。縦軸は、光度を示す。
図8において、θ<θ1の領域は照射範囲の中央部分であり、この領域では光度IL(θ)が光度IS(θ)を上回っていて十分な照度が得られている。これに対し、θ1≦θ≦θ2の領域は照射範囲の周辺付近であるが、この領域では光度IL(θ)が光度IS(θ)を下回っていて十分な照度が得られていない。また、θ2<θの領域は照射範囲外の領域であるにもかかわらず、光が照射されている。そこで、実施の形態1では、θ<θ1の領域で光度IL(θ)が光度IS(θ)を上回る光と、θ2<θの領域の光とを、角度θがθ1からθ2の間の領域に振り向けることにより照度不足を補い、必要な照度を得る。
光源モジュール100が発した光は、レンズ200の入射凹面230に入る。その光はレンズ200の内部を伝播した後、出射面220から外部(空気中)に出射する。レンズ200内部とレンズ200外部との境界では、スネルの法則にしたがって光線の方向が変わる。
図9〜図11は、本発明の実施の形態1にかかる発光装置10の発光中心からの光線図である。図12は、レンズ200の配光特性図である。これらの図を用いて、実施の形態1にかかる発光装置10に好適に適用される各入射面の配光特性の一例について説明をする。
図9〜図11に記載した角度θ3a〜θ3c、θ4a〜θ4c、θ5a〜θ5cは、裾点F、変曲点Q、および開口端点Uとの関係で、次のように定義される。直線Gが裾点Fと交点Oを結ぶ直線(直線OF)であるときの、この直線OFと光軸Lとが成す角度を、角度θFとする。線Gが変曲点Qと交点Oとを結ぶ直線(直線OQ)であるときの、この直線OQと光軸Lとが成す角度を、角度θQとする。直線Gが開口端点Uと交点Oとを結ぶ直線(直線OU)であるときの、この直線OUと光軸Lとが成す角度を、角度θUとする。角度θ3aは、0度<θ3a≦θFの範囲における任意の角度である。角度θ3bは、0度<θ3b≦θQの範囲における任意の角度である。角度θ3cは、0度<θ3c≦θUの範囲における任意の角度である。
(第1凸面240)
第1凸面240に入射する光は、角度θ3aに属する。第1凸面240に入射した光は、図6に示すように中心軸P1(光軸L)を横切って反対側へ向かうように方向転換して、レンズ内部を進む。この光が出射面220に達するとさらに広角に出射する。θ4aは、第1凸面240から入射してレンズ内を進む光線と光軸Lとが成す角度であり、θ5aは、この光が出射面220から出射したときの光線と光軸Lとがなす角度である。θ4aは、0度からある最大角度までの値を取る。θ4aの最大角度は、第1凸面240の最も裾にある部分に入射してレンズ200内部を進む光線が光軸Lと成す角度である。θ=0度付近の入射光を除いて、θ4aおよびθ5aは、光軸Lに向かうある程度大きな角度となる。これにより、第1凸面240は、中央付近の光を抑制し広角への配光を実現する。
(第1領域側面232a)
入射側面232の第1領域側面232aに入射する光は、角度θ3bに属する。第1領域側面232aに入った光は、図10に示すように、第1領域側面232aにおいてさらに広角(θ4b)となるように方向転換してレンズ内部を進む。この光が出射面220に達すると、さらに広角(θ5b)に広がるように出射する。θ4bは、第1領域側面232aから入射してレンズ内を進む光線と光軸Lとが成す角度であり、θ5bは、この光が出射面220から出射したときの光線と光軸Lとがなす角度である。θ4bは、ある最小角度からある最大角度までの値を取る。θ4bの最小角度は、裾点Fの直近傍で第1領域側面232aに入射してレンズ200内部を進む光線が光軸Lと成す角度である。θ4bの最大角度は、変曲点Q(第1領域側面232aと第2領域側面232bの境界点Qとも称す)に入射してレンズ200内部を進む光線が光軸Lと成す角度である。
(第2領域側面232b)
入射側面232の第2領域側面232bに入射する光は、角度θ3cに属する。第2領域側面232bに入った光は、図11に示すように、第2領域側面232bにおいてさらに広角(θ4c)となるように方向転換してレンズ内部を進む。この光が出射面220に達すると、さらに広角(θ5c)に広がるように出射する。θ4cは、第2領域側面232bから入射してレンズ内を進む光線と光軸Lとが成す角度であり、θ5cは、この光が出射面220から出射したときの光線と光軸Lとがなす角度である。θ4cは、ある最小角度からある最大角度までの値を取る。θ4cの最小角度は、変曲点Qの直近傍で第2領域側面232bに入射してレンズ200内部を進む光線が光軸Lと成す角度である。θ4cの最大角度は、開口端点Uに入射してレンズ200内部を進む光線が光軸Lと成す角度である。
図10を参照して説明すると、第1領域側面232aに入射する光については、交点Oから角度θ3bで出射した光が第1領域側面232aに入射し、その後、第1領域側面232aに入射した光は角度θ4bでレンズ200内を進む。これらの角度の比θ4b/θ3bは、交点Oから出射した光が第1領域側面232aにおいてその進行方向を変化させられた量を表わしている。同様に、図11を参照して説明すると、第2領域側面232bに入射する光については、交点Oから角度θ3cで出射した光が第2領域側面232bに入射し、その後、第2領域側面232bに入射した光は角度θ4cでレンズ200内を進む。これらの角度の比θ4c/θ3cは、交点Oから出射した光が第2領域側面232bにおいてその進行方向を変化させられた量を表わしている。実施の形態1にかかるレンズ200では、第2領域側面232bでの方向変化量を意味するθ4c/θ3cの値が、第1領域側面232aでの方向変化量を意味するθ4b/θ3bの値よりも小さくなっている。
(バッドウイング配光)
図12の特性カーブAは、第1凸面240に入射して出射面220から出射した光の配光特性を示している。特性カーブAは、θ=0度〜30度までは光度が大きく、30度以降で急激に光度が低下し、θ=60度付近より大きい角度領域ではほぼゼロの光度を示している。図12の特性カーブBは、第1領域側面232aに入射して出射面220から出射した光の配光特性を示している。特性カーブBは、θ=0度〜50度付近までほぼリニアに光度が増大する特性を示している。θ=50度付近で特性カーブBのピーク値があり、50度<θ≦90度では急に光度が低下する。図12の特性カーブCは、第2領域側面232bに入射して出射面220から出射した光の配光特性を示している。特性カーブCは、θ=0度〜45度付近までは低光度でフラットな特性を示し、θ=45度付近〜70度付近まで急峻に光度が増大する特性を示している。θ=70度付近で特性カーブCのピーク値があり、70度を超えると急に光度が低下する。特性カーブB、Cを見比べると、特性カーブCのほうが全体的に尖った形状の山を描いている。また、ピーク値は特性カーブBが最も大きく、特性カーブC、Aの順で小さくなる。特性カーブDは、発光装置10の出射光全体での配光特性を示している。第1凸面240、第1領域側面232a、第2領域側面232b、および出射面220によって配光特性カーブA、B,Cを得ることにより、特性カーブDに示すバッドウィング型配光を実現することができる。
なお、ここでは発光面101aの光軸Lからの出射光、つまり交点Oから出る光をレンズ200で配光制御する説明を行っているが、光源モジュール100の端部からの光に対しても配光制御を行うことができる。
第1領域側面232aと第2領域側面232bのそれぞれで光を広角化できる。広角化の程度を比べると、第2領域側面232bのほうが広角に位置する。
なお、入射側面232を第1領域側面232aだけで(つまり凹曲面だけで)、構成する場合が考えられる。説明の便宜上、区別のため、入射側面232を第2領域側面232bを設けずに第1領域側面232aだけで構成するように入射凹面230を変形したものを「入射凹面230′」と記載する。入射凹面230′は第2領域側面232bを設けていないので、入射凹面230′の開口がソケット110の開口より小さくなる。この場合、光源モジュール100から出射される広角の光がレンズ200′の底面210′に出射されてしまい、効率性が下がってしまう。光の損失を抑制する為には、入射凹面230′を大きくすることが考えられるが、入射凹面230′を大きくするとレンズ200´も大きくなってしまった。この点、実施の形態1にかかる入射凹面230では、入射側面232が第2領域側面232bを有することにより、光の効率性を保ちながら、レンズ200の大型化を抑制することができる。
[比較例]
図13は、実施の形態に対する比較例にかかるレンズ200´´を示す図である。比較例にかかるレンズ200´´は、入射凹面230の底が凹曲面である。このような入射凹面230のサイズは一定としたままレンズ200´´を小型化することが考えられる。そのような場合には、レンズ外形を縮小していくにつれて入射凹面230の底と出射面220とが近づくので、レンズ全体のうち入射凹面230の底付近が特に薄くなる。その底付近のレンズ厚W1は、開口端236と出射面220との間のレンズ厚W2と比べて顕著に小さく、例えば1/5程度である。
レンズの加工、成形技術は様々な従来技術があるが、レンズの一部を極端に薄く形成することは製造上の困難性を伴う。例えばレンズの成形技術については、金型内に加熱溶融させたレンズ材料を注入する射出成形などがある。肉薄部分を射出成形により製造しようとすると、ボイドおよびウェルドラインなどの成形不良が起こりやすい。
この点、実施の形態1によれば、図5等に示すように、入射凹面230の底に第1凸面240を備えている。第1凸面240によれば、レンズ200を小型化した場合であっても、入射凹面230の底付近が薄くなりすぎるのを抑制することができる。これにより、製造不良を抑制しつつレンズ200の小型化が可能となる。図6の寸法Eは、裾点Fつまり入射凹面230の底から出射面220までのレンズ200の厚さである。レンズ厚Eは、図13のレンズ厚W1と比べて厚くなっている。
[変形例]
発光装置10およびレンズ200は、非常用照明器具に限らず、常用照明器具、あるいは常用非常用兼用の照明器具に用いても良い。実施の形態では、レンズ200を備えた照明器具の一例として非常用照明器具を用いて説明を行っており、レンズ200でバッドウイング配光を行っている。しかしながら、ダウンライト、スポットライトな光源モジュールから照射される光を所定配光に制御する照明器具に対してもレンズ200および発光装置10を適用してもよく、バッドウイング配光に限られず所望の配光制御を行えばよい。
本発明における第1凸面240、および入射側面232は、連続する滑らかな曲面である「真正曲面」で形成されていてもよいし、曲面に近似させて複数の微小平面を多数繋ぎ合わせた「擬似曲面」で形成されていてもよい。
入射凹面230は、釣鐘形状でなくとも良い。たとえば、入射凹面230は円錐台形であってもよく、円錐台の上底面(径の小さいほうの面)に半球を繋ぎ合わせた半球円錐台形であってもよい(これはいわば擂り鉢形状である)。また、入射凹面230は、円柱上面に半球面を接続した砲弾形状であってもよく、この場合には入射凹面230の開口端236の側に直径が一定となる円柱側面部分が含まれていても良い。これらのいずれの形状も、入射凹面の底側において深いほど径が小さくなる。これらのいずれの形状を有する入射凹面の底に第1凸面240を設ければよい。
第1領域側面232aは、曲面ではなくともよい。第1領域が、凹曲面を近似して複数の平面を繋ぎ合わせた多角面であってもよい。第2領域側面232bは平面であってもよい。第1領域側面232aと第2領域側面232bの一方あるいは両方が、断面視で凸とも凹ともならない平らな斜面領域があってもよい。つまり、第1領域側面232aおよび第2領域側面232bの一方あるいは両方は、第1凸面240の中心側に向かって平らに傾斜する環状斜平面であってもよい。また、第1領域側面232aと第2領域側面232bとの間に、断面視で凸とも凹ともならない平らな斜面領域があってもよい。
レンズ200を図6の底面図のごとく中心軸P1と垂直な平面で視た状態を、「レンズ200の平面視」とする。この平面視で、実施の形態1にかかるレンズ200は、中心軸P1まわりで完全な対称形状となっている。よって、図6の底面図に示すように底面210の輪郭および入射凹面230の開口端236の輪郭が、円形である。しかしながら、本発明はこれに限られない。レンズ200は、平面視(つまり図6下方の底面視)での底面の輪郭が、楕円形、多角形その他の円形以外とされていてもよい。また、平面視(つまり図6下方の底面視)での入射凹面の輪郭が、楕円形、多角形その他の円形以外とされていてもよい。
実施の形態2.
実施の形態2にかかる照明器具1は、発光装置10を図14の発光装置1010に置換した点を除き、実施の形態1にかかる照明器具1と同様の構造を備えている。また、実施の形態2にかかる発光装置1010は、レンズ200を下記のレンズ1200に置換した点を除き、実施の形態1にかかる発光装置10と同様の構造を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
図14は、本発明の実施の形態2にかかる発光装置1010の断面図である。レンズ1200は、楕円球をカットした半楕円球体の外形を有する。レンズ1200は、底面210と、出射面220と、入射凹面1230とを備えている。出射面220は、底面210の中央上方に頂点T0を有する凸曲面からなる。入射凹面1230は、底面210の中央を凹ませて形成されたものである。入射凹面1230は、より具体的には滑らかな曲面からなる略釣鐘形状である。入射凹面1230の深い側ほど入射凹面1230の径が小さくされており、入射凹面1230の開口端236側に行くほど径が大きくなる。入射凹面1230が発光面101aと対向するように、レンズ1200が光源モジュール100に被せられている。
レンズ1200は、入射凹面1230の底に、入射凹面1230の深さD0よりも小さく盛り上がった第1凸面1240を備える。実施の形態2にかかる第1凸面1240も、実施の形態1にかかる第1凸面240と同様に、外側に膨らんだ凸曲面である。このため、第1凸面1240も、第1凸面240で得られたのと同様の配光制御機能を有している。ただし、第1凸面1240は、実施の形態1にかかる第1凸面240よりも、高さおよび幅が小さい。
レンズ1200は、入射凹面1230の底に、第1凸面1240を囲う環状に設けられた第2凸面1250を更に備える。第2凸面1250は、入射側面232と第1凸面1240との間に挟まれている。
入射凹面1230は、実施の形態1と同様に、第1領域側面232aおよび第2領域側面232bからなる入射側面232を備えている。よって、図10〜図12に示したのと同様の配光制御が可能である。
第2凸面1250は、第1凸面1240よりも、入射凹面1230の開口端236側に向かって突き出ている。図14、15に示すように、仮想平面Sを基準としたときに、第2凸面1250の高さHA2は、第1凸面1240の高さHA1よりも大きい。ただし、本発明はこれに限られず、これとは反対に、高さHA1のほうが高さHA2よりも大きくともよく、第1凸面1240が第2凸面1250よりも突き出ていてもよい。
図15は、本発明の実施の形態2にかかるレンズ1200の断面および底面を示す図である。出射面220の頂点T0および第1凸面1240の先端T1を通る直線を、レンズ1200の中心軸P1とする。図15下方の底面図からわかるように、第2凸面1250は、中心軸P1を中心とする円環形状を有する。第2凸面1250は、第1凸面1240側を向く内周面1251と、入射側面232側を向く外周面1252とを備えている。この底面図からわかるように、底面210、第2領域側面232b、第1領域側面232a、内周面1251、および外周面1252が、それぞれ、中心を共通とし互いに直径の異なる同心円状の円環面となっている。
実施の形態1とは異なり、第1凸面240の幅は発光部101の幅WBよりも小さい。その代わりに、第2凸面1250の外形の幅WAが、発光部101の幅WBと同じとされている。
図16は、レンズ1200における、図15の破線X部分を拡大した拡大断面図である。内周面1251は凹曲面である。図16の破線N2は参照用に図示した直線であり、第2凸面1250の先端T2と第2凸面1250の裾とを結んでいる。内周面1251は、破線N2に対して第2凸面1250の内部側へと滑らかに凹む曲面となっている。その凹み方は第1領域側面232aと類似しており、釣鐘形状の側面と同じ形状とされている。第1領域側面232aと同様に、内周面1251は入射光を広げられるようになっている。外周面1252の断面は、図16に示すように、中心軸P1を含む中心軸P1と平行な断面においてほぼ直線状である。これにより、光源モジュール100の光が第1領域側面232aの端と第2凸面1250の裾との境界部分へ到達するので、第1領域側面232aの端から端まで、交点Oからの光を入射させることができる。
実施の形態2では、一例として第2凸面1250の内周面1251を滑らかな凹曲面としている。内周面1251と第1凸面1240の裾とが接続部1260を介して滑らかに接続する。
図16には、第2凸面1250の環の太さが寸法線W3で示されている。太さW3は、中心軸P1を含む中心軸P1と平行な断面において、高さHA2に対して垂直な方向の、内周面1251と外周面1252との間の幅を意味している。第2凸面1250は、太さW3が開口端236の側にいくほど減少する。言い換えると、第2凸面1250は、入射凹面1230の底において第1凸面1240の隣に設けた突起部を中心軸P1周りに回転させた形状を有しており、この突起部は入射凹面1230の開口側(言い換えると開口端236の側)に向かって先細りである。
実施の形態2では、実施の形態1の第1凸面240が行う光制御を、第1凸面1240と第2凸面1250により行っている。このように入射凹面1230の底に2つの凸面を設けることで、凸面の高さHA1、HA2の両方を、第1凸面240の高さHAよりも小さくすることができる。よって、レンズ1200の各部分の肉厚を均一に近づけることができる。
実施の形態1では照明器具1、発光装置10、レンズ200、および光源モジュール100についてそれぞれ変形例を説明した。実施の形態2にかかる照明器具、発光装置1010、レンズ1200およびそれらの構成部品においても、実施の形態1と対応する部品に対して同様の変形を行ってもよい。
1 照明器具、10、1010 発光装置、100 光源モジュール、101 発光部、101a 発光面、102 実装基板、103 給電端子、110 ソケット、112 ソケット開口、120 ソケット板、200、200´´、1200 レンズ、210 底面、220 出射面、230、1230 入射凹面、232 入射側面、232a 第1領域側面、232b 第2領域側面、236 開口端、240、1240 第1凸面、300 取付枠、400 バッテリ、500 器具本体、502 係止具、510 筒部、520 鍔部、600 外枠カバー、1250 第2凸面、1251 内周面、1252 外周面、L 光軸、O 交点、P1 中心軸、Q 変曲点、T1、T2 先端、T0 頂点、U 開口端点

Claims (13)

  1. 光源と、
    前記光源が発した光を制御して出射するレンズと、
    を備え、
    前記レンズは、
    底面と、
    前記底面の中央上方に頂点を有する凸曲面からなる出射面と、
    前記底面の中央を凹ませて形成された入射凹面と、
    を備え、
    前記入射凹面が前記光源と対向するように、前記レンズが前記光源に被せられ、
    前記入射凹面の深い側ほど、前記入射凹面の径が小さくされており、
    前記入射凹面の底に、前記入射凹面の深さよりも小さく盛り上がった第一凸面を備え、
    前記第一凸面の先端が前記入射凹面の前記深さの半分の位置を超えないように前記第一凸面の高さが定められ
    前記入射凹面は、前記第一凸面の周縁と前記入射凹面の開口端とを接続する面である入射側面を備え、
    前記入射側面は、前記第一凸面の側に設けられた部分である第一領域側面と、前記入射凹面の前記開口端の側の部分である第二領域側面と、を含み、
    前記第二領域側面は、凸曲面である照明器具。
  2. 前記第一領域側面は、凹曲面である請求項1に記載の照明器具
  3. 記入射凹面の底において前記第一凸面を囲う環状に設けられた第二凸面を更に備える請求項1に記載の照明器具。
  4. 前記第二凸面が、前記第一凸面よりも、前記入射凹面の開口端側に向かって突き出ている請求項に記載の照明器具。
  5. 前記頂点および前記第一凸面の先端を通る直線を前記レンズの中心軸とし、
    前記第二凸面は、前記中心軸を中心とする円環形状を有する請求項またはに記載の照明器具。
  6. 前記第二凸面の環の太さが、前記第二凸面の先端側にいくほど減少する請求項に記載の照明器具。
  7. 光源と、
    前記光源が発した光を制御して出射するレンズと、
    を備え、
    前記レンズは、
    底面と、
    前記底面の中央上方に頂点を有する凸曲面からなる出射面と、
    前記底面の中央を凹ませて形成された入射凹面と、
    を備え、
    前記入射凹面が前記光源と対向するように、前記レンズが前記光源に被せられ、
    前記入射凹面の深い側ほど、前記入射凹面の径が小さくされており、
    前記入射凹面の底に、前記入射凹面の深さよりも小さく盛り上がった第一凸面を備え、
    前記入射凹面の底において前記第一凸面を囲う環状に設けられた第二凸面を更に備え、
    前記頂点および前記第一凸面の先端を通る直線を前記レンズの中心軸とし、
    前記第二凸面は、前記中心軸を中心とする円環形状を有し、
    前記第二凸面の環の太さが、前記第二凸面の先端側にいくほど減少し、
    前記第一凸面の裾と前記第二凸面の裾とが凹曲面を介して滑らかに接続する照明器具。
  8. 前記頂点および前記第一凸面の先端を通る直線を前記レンズの中心軸とし、
    前記光源の光軸と同心に前記中心軸が位置するように前記光源および前記レンズが配置され、
    前記中心軸を含む前記中心軸と平行な断面において、前記中心軸に直交する方向を幅方向としたときに、前記第一凸面の幅が前記光源の幅よりも大きい請求項1〜のいずれか1項に記載の照明器具。
  9. 前記頂点および前記第一凸面の先端を通る直線を、前記レンズの中心軸とし、
    前記レンズは、前記中心軸を基準とする回転対称性を有する請求項1〜のいずれか1項に記載の照明器具。
  10. 少なくとも一方の端部が開口し内部に空間を備える筒部と、前記端部に設けられた鍔部と、を有する器具本体と、
    前記光源を点灯させる点灯装置と、
    前記光源と前記レンズとの組立体を前記鍔部に装着させるための枠部材と、
    を備える請求項1〜のいずれか1項に記載の照明器具。
  11. 光源に被さるように配置され、前記光源が発した光を制御して出射するレンズであって、
    前記レンズは、
    底面と、
    前記底面の中央上に頂点を有する凸曲面からなる出射面と、
    前記底面の中央を凹ませて形成された入射凹面と、
    を備え、
    前記入射凹面の深い側ほど前記入射凹面の径が小さくされており、
    前記入射凹面の底中央に、前記入射凹面の深さよりも小さく盛り上がった第一凸面を備え、
    前記第一凸面の先端が前記入射凹面の前記深さの半分の位置を超えないように前記第一凸面の高さが定められ
    前記入射凹面は、前記第一凸面の周縁と前記入射凹面の開口端とを接続する面である入射側面を備え、
    前記入射側面は、前記第一凸面の側に設けられた部分である第一領域側面と、前記入射凹面の前記開口端の側の部分である第二領域側面と、を含み、
    前記第二領域側面は、凸曲面であるレンズ。
  12. 前記第一領域側面は、凹曲面である請求項11に記載のレンズ。
  13. 前記入射凹面の底において前記第一凸面を囲う環状に設けられた第二凸面を更に備える請求項11または12に記載のレンズ。
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