JP7031159B2 - 照明器具およびレンズ - Google Patents

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本発明は、照明器具およびレンズに関する。
従来、例えば特開2016-162512号公報に開示されているように、光源に被さるレンズに入射凹面を設けた照明器具が知られている。この従来技術にかかる入射凹面は、光源の発する光が入射する入射側面を備えている。この入射側面は、第一領域側面および第二領域側面に区分される。第一領域側面は、入射側面のうち入射凹部の底部側の領域である。第二領域側面は、入射側面のうち開口端付近の領域である。この公報の段落0038および図7に記載されているように、入射側面の曲面形状はタンジェントカーブによって定義されていた。第一領域側面および第二領域側面は、タンジェントカーブの変曲点を基点に点対称の形状とされていた。
特開2016-162512号公報
照明器具の光源となる発光素子は、山形状の光強度分布を持っている。発光素子の光強度分布は、一般的に、発光素子が持つ発光面の法線方向に最も強い光を発する。法線から水平寄りの角度になるほど光強度は弱まる。このような光強度分布が存在するので、レンズの入射凹面を設計するに当たってはレンズ中心軸に近い第一領域側面を重視した設計が行われるのが普通である。その一方で、レンズの開口端付近の第二領域側面は、第一領域側面に円滑に接続した滑らかな面となるように付随的に決められているに過ぎなかった。
この発明は、従来は軽視されていた開口端付近の入射光を有効活用することのできる照明器具およびレンズを提供することを目的とする。
本願の第一開示にかかる照明器具は、
光源と、
前記光源が発した光を制御して出射するレンズと、
を備え、
前記レンズは、
底面と、
前記底面の中央上方に頂点を有する凸曲面からなる出射面と、
前記底面の中央を凹ませて形成された入射凹面と、
を備え、
前記入射凹面が前記光源と対向するように、前記レンズが前記光源に被せられ、
前記入射凹面の深い側ほど、前記入射凹面の径が小さくされており、
前記入射凹面は、前記入射凹面の底部と前記入射凹面の開口端とを接続する面である入射側面を備え、
前記入射側面は、前記入射側面の全領域のうち前記開口端から前記入射側面の途中に予め定めた境界点までの領域である開口端付近側面と、前記境界点から前記入射凹面の前記底部の側へ伸びる内部領域側面と、を含み、
前記レンズの中心軸を含み且つ前記中心軸と平行な面を、基準面とし、
前記内部領域側面を前記基準面に沿って切断したときの前記内部領域側面の輪郭線を、第一輪郭線とし、
前記開口端付近側面を前記基準面に沿って切断したときの前記開口端付近側面の輪郭線を、第二輪郭線とし、
前記基準面の上において前記境界点を基点として一つの前記第一輪郭線を点対称に回転移動させた線を、仮想輪郭線とし、
前記第一輪郭線が、前記入射凹面の内側空間に対して凹であり、
前記一つの前記第一輪郭線と繋がる前記第二輪郭線は、前記仮想輪郭線に対してずらされ、
前記第二輪郭線が前記仮想輪郭線よりも凹まされ
前記第二輪郭線が、前記入射凹面の前記内側空間に対して凸であり、
前記第一輪郭線および前記第二輪郭線が曲線であり、
前記第一輪郭線の最大曲率よりも、前記第二輪郭線の最大曲率のほうが大きいものである。
本願の第二開示にかかるレンズは、
光源に被さるように配置され、前記光源が発した光を制御して出射するレンズであって、
前記レンズは、
底面と、
前記底面の中央上方に頂点を有する凸曲面からなる出射面と、
前記底面の中央を凹ませて形成された入射凹面と、
を備え、
前記入射凹面が前記光源と対向するように、前記レンズが前記光源に被せられ、
前記入射凹面の深い側ほど、前記入射凹面の径が小さくされており、
前記入射凹面は、前記入射凹面の底部と前記入射凹面の開口端とを接続する面である入射側面を備え、
前記入射側面は、前記入射側面の全領域のうち前記開口端から前記入射側面の途中に予め定めた境界点までの領域である開口端付近側面と、前記境界点から前記入射凹面の前記底部の側へ伸びる内部領域側面と、を含み、
前記レンズの中心軸を含み且つ前記中心軸と平行な面を、基準面とし、
前記内部領域側面を前記基準面に沿って切断したときの前記内部領域側面の輪郭線を、第一輪郭線とし、
前記開口端付近側面を前記基準面に沿って切断したときの前記開口端付近側面の輪郭線を、第二輪郭線とし、
前記基準面の上において前記境界点を基点として一つの前記第一輪郭線を点対称に回転移動させた線を、仮想輪郭線とし、
前記第一輪郭線が、前記入射凹面の内側空間に対して凹であり、
前記一つの前記第一輪郭線と繋がる前記第二輪郭線は、前記仮想輪郭線に対してずらされ、
前記第二輪郭線が前記仮想輪郭線よりも凹まされ
前記第二輪郭線が、前記入射凹面の前記内側空間に対して凸であり、
前記第一輪郭線および前記第二輪郭線が曲線であり、
前記第一輪郭線の最大曲率よりも、前記第二輪郭線の最大曲率のほうが大きいものである。
本発明によれば、開口端付近側面への入射光を内部領域側面への入射光とは独立に制御することができるので、開口端付近側面への入射光を有効活用することができる。
本発明の実施の形態にかかる照明器具の斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる照明器具の分解斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる発光装置の斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる発光装置の断面図である。 本発明の実施の形態にかかるレンズの断面および底面を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる入射側面の形状を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる入射側面の形状を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる発光装置における、鉛直角と光度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態にかかる発光装置において、発光素子が照射する光の光度IL(θ)と、必要な光度IS(θ)との関係の一例を示すグラフである。 本発明の実施の形態にかかる発光装置の発光中心における光線図である。 本発明の実施の形態にかかる発光装置の発光中心における光線図である。 本発明の実施の形態にかかる発光装置の発光中心における光線図である。 本発明の実施の形態にかかるレンズの配光特性を模式的に表した図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかるレンズの断面図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる入射側面の形状を説明するための図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる入射側面の形状を説明するための図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる入射側面の形状を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる照明器具1、発光装置10、およびレンズ200を説明する。以下の説明においては、発光装置10が備える光源モジュール100の光軸Lとレンズ200の中心軸P1とが一致するものとする。
[照明器具1の構造]
図1は、本発明の実施の形態にかかる照明器具1の斜視図である。図1には、照明器具1の光軸Lが図示されている。図2は、照明器具1の分解斜視図である。
照明器具1は、器具本体500を備えている。器具本体500は、一方が開口した円筒形の構造体である。器具本体500は、筒部510と、筒部510の外周面の二箇所に設けられた係止具502と、筒部510の開口端側に設けられた鍔部520とを有する。筒部510の内側空間には点灯装置410が収容される。点灯装置410は、バッテリ400を含んでいる。鍔部520には、レンズ200を備える発光装置10、および外枠カバー600の組立体が取り付けられる。
筒部510は、天井などの被取付部に固定される。具体的には、天井など被取付部に成された埋込穴に筒部510が挿し込まれ、鍔部520が埋込穴周囲の室内側面と接触した状態で、係止具502または固定具等(図示なし)により被取付部に固定される。これにより、照明器具1は、床面などを照らす照明器具として用いることができ、一例として非常用照明器具として用いることができる。照明器具1は、図10を用いて後述するように、法規で定められた照度で照射面を広範囲に照らすことができるように設計されている。
図2の分解斜視図からわかるように、円盤状の外枠カバー600および発光装置10が、鍔部520に固定される。発光装置10は、レンズ200および光源モジュール100が重ねられたものである。
外枠カバー600は全体として円盤形状をしている。外枠カバー600の中央には円形の開口が設けられている。この開口の径はレンズ200の出射面220の裾部分の径程度であり、かつレンズ200の縁部222より小さくされている。これにより縁部222が外枠カバー600の開口に引っかかるようになっている。外枠カバー600の外周縁の直径は、鍔部520の外周縁と略同径である。外枠カバー600が鍔部520に固定されることで、発光装置10(言い換えると、レンズ200と光源モジュール100の組立体)が、鍔部520に装着される。外枠カバー600が鍔部520に装着されることで筒部510に蓋がされる。これにより、点灯装置410および発光装置10が筒部510内に収納される。外枠カバー600の開口からは、収納された発光装置10のレンズ200が突き出ている。
バッテリ400は、非常時に光源モジュール100に電力供給するためのものである。通常時は、点灯装置410が作動することで、光源モジュール100が点灯させられるとともに、商用電源から生成された電力でバッテリ400が充電される。バッテリ400に蓄えられた電力は、非常時に点灯装置を介して光源モジュール100へ提供される。点灯装置410は筒部510の内部に設けられている形態に限られず、筒部510の外部に設けられていてもよい。バッテリ400の充電状態は、点検スイッチ(図示なし)により確認できることが好ましい。
[発光装置10の構造]
図3は、本発明の実施の形態にかかる発光装置10の斜視図である。図3に示すように、光軸Lを含む光軸Lと平行な仮想平面を、「基準面J」とも称す。光軸Lとレンズ200の中心軸P1とが一致するので、「基準面J」は、レンズ200の中心軸P1を含み且つ中心軸P1と平行な仮想平面である。発光装置10は、レンズ200および光源モジュール100を備えている。レンズ200は、光源モジュール100が出射する光を制御して出射する。
光源モジュール100は、一例としてCOB(チップオンボード)としてもよい。光源モジュール100は、モジュール実装基板110と、モジュール実装基板110の中央に実装された発光デバイス101を備える。発光デバイス101は、平板形状の実装基板(図示せず)と、この実装基板に実装されたLEDチップ(図示せず)と、LEDチップを被う封止樹脂(図示せず)で構成されている。発光デバイス101は、1つあるいは複数個のLEDチップを備えている。発光デバイス101は円盤形であり、この発光デバイス101の表面が発光面101aとなる。
本発明の光源モジュール100はCOB以外であってもよい。各種の構造の光源モジュール100を用いることができる。実装基板の裏面に給電端子を設けたLEDパッケージであるSMD(表面実装型デバイス)を、1つあるいは複数個配置しても良い。発光面を備える様々な発光素子を適宜に使用できる。光源モジュール100の光学的特性は、図10を用いて後述する。また、LEDチップは、無機半導体LEDに限られず、有機発光ダイオード(OLED)を用いてもよい。
レンズ200は、略半球または楕円半球体の外形を備えている。レンズ200は、光透過性を有する透明材料を用いて形成されている。透明材料は、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート又はガラス等を用いることができる。
図4は、発光装置10の断面図である。図4は、図3における基準面Jで発光装置10を切断したときの、K-K´矢視方向に見た発光装置10の断面である。「基準面J」は、レンズ200の中心軸P1を含み且つ中心軸P1と平行な仮想平面である。
図5は、レンズ200の断面図および底面図を並べて図示したものである。レンズ200は、光源モジュール100から照射される光を所望の向きに配光制御する配光制御部材である。図4に示すように、レンズ200は光源モジュール100を被う。
図4および図5に示すように、レンズ200は、底面210と、出射面220と、入射凹面230とを備えている。図5に示すように、レンズ200は、直径R0を有し、底面210から頂点までの垂直高さH0を有している。出射面220は、底面210の中央上方に頂点T0を有する凸曲面からなる。底面210のうち入射凹面230の開口端236よりも外周側は、平らな面となっている。この平らな面は、モジュール実装基板110と当接する当接面となる。レンズ200の底面210中央には、入射凹面230で囲まれる内側空間231が形成されている。
光源モジュール100の発光中心を通る法線を光軸Lとする。光軸Lがレンズ200の中心軸P1と一致するようにレンズ200が配置されている。レンズ200は、図5に示すように、光軸Lを軸に回転対称の形状を有する。従って、図5に示すように、光軸Lを回転軸として入射凹面230および出射面220が回転対称形状とされている。
入射凹面230は、底面210の中央を凹ませて形成されたものである。入射凹面230は、好ましい形態の一例として、滑らかな曲面からなる釣鐘形状とされている。入射凹面230の径は、入射凹面230の深い側ほど小さくされており、逆に入射凹面230の開口端236側に行くほど大きくなる。レンズ200は、この入射凹面230が発光面101aと対向するように、光源モジュール100に被せられている。
レンズ200は、入射凹面230の底に凸面部240を備える。凸面部240は、入射凹面230の深さD0よりも小さく盛り上がっている。実施の形態にかかる凸面部240は滑らかな凸曲面である。
入射凹面230は、入射側面232を備えている。入射側面232は、凸面部240の周縁と入射凹面230の開口端236とを接続する面である。入射側面232は、内部領域側面232aと、開口端付近側面232bとを備えている。内部領域側面232aと開口端付近側面232bの違いは、曲面の凸凹の方向が逆方向ということである。内部領域側面232aはレンズ内部に引っ込む凹状の曲面である。開口端付近側面232bはレンズ外部に向かって膨らむ凸状の曲面である。内部領域側面232aは凸面部240の周囲に接続しており、入射側面232の半分以上を占める。開口端付近側面232bは、内部領域側面232aの端と開口端236とを結ぶ領域であり、入射側面232の開口端236近傍に設けられている。
図4に示すように、基準面Jに沿って入射側面232を切断したときの入射側面232の輪郭線が、入射凹面230の開口端236に向けて裾が広がった曲線形状である。交点Oは、光源モジュール100の発光面101aと中心軸P1との交点である。一点鎖線からなる直線Gは、交点Oと入射側面232上の任意の点とを結ぶ直線である。また、角度θは、直線Gの中心軸P1に対する角度である。また、距離rは、交点Oと入射側面232上の任意の点との距離である。角度θは、90°より小さい角度である。図4において、先端T1は、中心軸P1と凸面部240との交点である。図4には、開口端点Uと、境界点Qと、裾点Fとが図示されている。開口端点U、境界点Q、および裾点Fは、基準面Jの上に存在する入射側面232の輪郭線に含まれている。開口端点Uは、入射側面232の開口端236上の点である。境界点Qは、内部領域側面232aと開口端付近側面232bとの境界にある点である。裾点Fは、入射凹面230の底と凸面部240の裾とが接続する点である。
図4には、凸面部240の幅WAと、発光面101aの幅WBとが図示されている。幅WA,WBは、中心軸P1に直交する方向を幅方向としている。実施の形態では、幅WAと幅WBは等しく設計されており、凸面部240が発光面101aの端から端までと対向する。これに限られず、幅WAが幅WBよりも大きくてもよく、逆に幅WAが幅WBより小さくとも良い。
[レンズ200の構造]
図5は、本発明の実施の形態にかかるレンズ200の断面および底面を示す図である。凸面部240の盛り上がりの大きさは、凸面部240の高さHAである。図5において、破線で仮想平面Sを示す。仮想平面Sは、図5において紙面の奥行き方向に紙面と垂直に伸びる仮想的な平面である。仮想平面Sは、凸面部240の盛り上がりの裾と平行な面である。高さHAは、仮想平面Sから先端T1までの最短距離である。入射凹面230は、深さD0を有している。深さD0は、底面210を基準とする垂直深さである。凸面部240の高さHAは、入射凹面230の深さD0よりも小さく、凸面部240の先端T1は、入射凹面230の内側に位置している。図5では凸面部240の高さHAが入射凹面230の深さD0の半分近くとなっているが、本発明はこれに限られない。高さHAは必要な光学特性に応じて任意に定めることができ、高さHAを深さD0の1/2より大きくしてもよく、逆に1/2より小さくしてもよい。
図5のD1は、中心軸P1を深さ方向としたときの、内部領域側面232aの深さである。図5のD2は、中心軸P1を深さ方向としたときの、開口端付近側面232bの深さである。レンズ200では高さHAが深さD1よりも小さいので、凸面部240の先端T1は境界点Qよりも入射凹面230の底の側に位置している。しかし、変形例として、例えば実施の形態に比べて内部領域側面232aを縮小した場合、例えば深さD1を深さD0の半分以下とした場合などに、凸面部240の高さHAを内部領域側面232aの深さD1よりも大きくしてもよい。つまり、凸面部240の先端T1が境界点Qよりも入射凹面230の開口端236の側に飛び出していてもよい。また、凸面部240の高さHAと内部領域側面232aの深さD1とを一致させてもよく、この場合は先端T1と境界点Qとが同一の高さとなる。
図6および図7は、本発明の実施の形態にかかる入射側面232の形状を説明するための図である。図7は、図6の境界点Q付近を拡大した図である。図6および図7に示す「ZY平面座標系」は、中心軸P1を第一軸(Z軸)とし、中心軸P1と直角に交わる軸を第二軸(Y軸)とした座標系である。第二軸(Y軸)は、入射凹面230の径方向と平行である。
入射側面232は、前述したように、開口端付近側面232bと内部領域側面232aとを含む。開口端付近側面232bは、入射側面232の全領域のうち、開口端236から境界点Qまでの領域である。境界点Qは、入射側面232の途中に予め定めた点である。内部領域側面232aは、境界点Qから入射凹面230の底部の側へ伸びる。
基準面Jは、前述したように、レンズ200の中心軸P1を含み且つ中心軸P1と平行な平面である。第一輪郭線71は、内部領域側面232aを基準面Jに沿って切断したときの、内部領域側面232aの形状を表す線である。第一輪郭線71が、入射凹面230の内側空間231に対して凹である。第二輪郭線72は、開口端付近側面232bを基準面Jに沿って切断したときの開口端付近側面232bの形状を表す線である。第二輪郭線72が、入射凹面230の内側空間231に対して凸である。
図4および図5からわかるように、レンズ200は中心軸P1を対称軸として回転対称なので、入射側面232を基準面Jで切断すると、中心軸P1を挟んで一方に一つの入射側面232の輪郭線が現れ、中心軸P1の反対側に他の入射側面232の輪郭線が現れる。つまり、入射側面232を基準面Jで切断すると、中心軸P1を挟んで二つの第一輪郭線71が向かい合い、さらに中心軸P1を挟んで二つの第二輪郭線72も向かい合う。これらの二つの第一輪郭線71および二つの第二輪郭線72のうち、図6および図7は、中心軸P1の片側にある一つの第一輪郭線71およびこの一つの第一輪郭線71と繋がる第二輪郭線72のみを図示している。
図6および図7に、仮想輪郭線74を図示している。仮想輪郭線74は、基準面Jの上においてすなわちZY平面座標系において、一つの第一輪郭線71を、境界点Qを基点として点対称に回転移動させた線である。詳細には、点対称の回転移動とは、境界点Qを対称中心として第一輪郭線71をZY平面座標系において180度だけ回転させることである。実施の形態では、図6および図7に示すように、第二輪郭線72は、仮想輪郭線74に対してずらされている。開口端付近側面232bへの入射光を内部領域側面232aへの入射光とは独立に制御することができるので、開口端付近側面232bへの入射光を有効活用することができる。実施の形態では、具体的には、第二輪郭線72は、仮想輪郭線74よりも凹まされている。
実施の形態によれば、第一輪郭線71および第二輪郭線72が曲線である。この場合、内部領域側面232aおよび開口端付近側面232bは、曲面となる。入射側面232を滑らかな曲面とすることができる。
次に、第一輪郭線71および第二輪郭線72の形状を、ZY平面座標系の上で関数を用いて説明する。なお、図6および図7に示す目盛りの単位はmmであるが、ここで説明する数値はあくまで一例である。独立変数をZとし、従属変数をYとし、これらの関数Y=f(Z)を用いて以下説明する。実施の形態では、f(Z)を下記の式(1)としている。
f(Z)=C×tan(d×(Z-Z0))+Y0 ・・・(1)
ただし、C、d、Z0、およびY0は定数である。実施の形態では、Z0=6、かつY0=10.8とする。
実施の形態にかかる第一輪郭線71は、下記の関数f1(Z)の一部である。関数f1(Z)は、Zを変数とする正接関数tan(Z)である。
f1(Z)=C1×tan(d1×(Z-Z0))+Y0 ・・・(2)
実施の形態にかかる第二輪郭線72は、下記の関数f2(Z)の一部である。関数f2(Z)は、Zを変数とする正接関数tan(Z)である。
f2(Z)=C2×tan(d2×(Z-Z0))+Y0 ・・・(3)
ただし、C1≠C2かつd1≠d2とする。これにより、関数f1(Z)と関数f2(Z)は、互いに曲率が異なるタンジェントカーブをZY平面座標系に描く。実施の形態では、d1=7.000、C2=-6.00、かつd2=10.00とする。実施の形態では、下記の式(4)の関係が成立するように定数C1、d1、C2、d2を定めている。
C1×d1=C2×d2 ・・・(4)
従って、C1は次の値になる。
C1=(C2×d2)/d1≒-8.571429 ・・・(5)
実施の形態によれば、境界点Qにおいて、第一輪郭線71と第二輪郭線72とが段差無く同じ傾きを持って接続している。つまり第一輪郭線71と第二輪郭線72とが滑らかに接続している。具体的には、実施の形態1では、第一輪郭線71が、関数f1(Z)で定義される第一タンジェントカーブの一部である。また、第二輪郭線72が、関数f2(Z)で定義される第二タンジェントカーブの一部である。タンジェントカーブは変曲点を持ち、二つのタンジェントカーブは変曲点で傾きが一致する。第一タンジェントカーブの変曲点と第二タンジェントカーブの変曲点とを接続した複合タンジェントカーブをなぞるように第一輪郭線71および第二輪郭線72を結びつけることで、第一輪郭線71および第二輪郭線72を滑らかに連結させることができる。
第一輪郭線71は、タンジェントカーブ以外の曲線関数で定義されてもよい。曲線関数は、ZY平面座標系で曲線を表す全ての関数から選択することができる。曲線関数は、真円を表す関数、楕円を表す関数、二次以上の高次関数、サインカーブおよびコサインカーブなどの三角関数、指数関数および対数関数からなる群から選択した一つの関数であってもよい。第二輪郭線72も同様である。
(変化量による定義)
次に、図7を参照しつつ、ZY平面座標系における変化量を用いて、実施の形態にかかる第一輪郭線71と第二輪郭線72の形状を説明する。図7には、第一座標(Z1、Y1)および第二座標(Z2、Y2)が図示されている。説明の便宜上、境界点Qの座標を、(Z3、Y3)とする。
第一座標(Z1、Y1)は、ZY平面座標系において、第二軸(Y軸)に沿って中心軸P1に近づく方向へ、第一距離D1だけ、境界点Qから移動したときの第一輪郭線71上の点である。第二座標(Z2、Y2)は、ZY平面座標系において、第二軸(Y軸)に沿って中心軸P1から離れる方向へ、第一距離D1と等距離の第二距離D2だけ、境界点Qから移動したときの第二輪郭線72上の点である。つまり、第二座標(Z2、Y2)は、境界点Qから-Dだけ移動したときの第二輪郭線72上の点である。なお、実施の形態では、一例としてD1=D2=5mmである。第一軸(Z軸)に沿う、境界点Qと第一座標(Z1、Y1)との間の変化量ΔZ1の絶対値を、第一変化量|ΔZ1|とする。つまり、変化量|ΔZ1|は、|Z1-Z3|である。第一軸(Z軸)に沿う、境界点Qと第二座標(Z2、Y2)との間の変化量ΔZ2の絶対値を、第二変化量|ΔZ2|とする。つまり、変化量|ΔZ2|は、|Z2-Z3|である。
線70は、第一輪郭線71および第二輪郭線72からなる線である。実施の形態では、線70の範囲内において、第二軸(Y軸)に沿って任意の距離で第一距離D1および第二距離D2(=-D1)をとった場合でも、第二変化量|ΔZ2|は第一変化量|ΔZ1|より小さい。この「変化量規則」は、実施の形態にかかる特徴のひとつである。この変化量規則を守ることで、第二輪郭線72の全体が仮想輪郭線74よりも凹まされる。実施の形態によれば、上記定義された変化量規則を守りつつ第一輪郭線71と第二輪郭線72とを曲線、折れ線、及びこれらの複合線などの様々な線で定義することができ、入射側面232を様々な形に設計することができる。
ZY平面座標系は、中心軸P1を第一軸(Z軸)とし、中心軸P1と直角に交わる軸を第二軸(Y軸)とした座標系である。第一輪郭線71の境界点Qにおける傾きと、第二輪郭線72の境界点Qにおける傾きとが、等しい。これにより、第一輪郭線71と第二輪郭線72とが滑らかに段差無く連続に繋がる。
曲率に関して説明すると、実施の形態では、第一輪郭線71の最大曲率よりも、第二輪郭線72の最大曲率のほうが大きい。曲率は曲線および曲面の曲がり具合を表す量であり、曲がり具合がきついほど曲率は大きくなる。図6において、第一輪郭線71を決定する関数f1(Z)と、第二輪郭線72を決定する関数f2(Z)とを、見比べてみる。すると、関数f1(Z)の曲がり具合に比べて、関数f2(Z)の曲がり具合のほうがきついことがわかる。相対的に曲がり具合がきつい関数f2(Z)に従って曲がっている第二輪郭線72のほうが、第一輪郭線71よりも最大曲率が大きい。
図8は、本発明の実施の形態にかかる発光装置10における、鉛直角と光度との関係を示すグラフである。図8の実線グラフは、実施の形態にかかるレンズ200を用いた場合の特性を示す。図8の破線グラフは、比較例であり、入射側面232全体が関数f1(Z)に沿う形状となるようにレンズ200を変形した場合の特性を示す。つまり、図8の破線グラフは、図6および図7において開口端付近側面232bの輪郭形状を仮想輪郭線74とした場合の特性である。図8の二つ特性グラフを比較すると、比較例よりも実施の形態のほうが鉛直角50度付近に光を配する効果が高いことがわかる。実施の形態によれば、第二輪郭線72が仮想輪郭線74よりも凹まされていることで、レンズの外側に開こうとする光をなるべくレンズ中心軸P1側に制御することができる。従って、照明器具として必要な光を作り出すように、開口端付近側面232bへの入射光を有効活用することができる。さらに、入射凹面230のテーパ角が大きくなるので、レンズ成型においてレンズを型から離しやすくなる。つまり、離型性も向上する。
[実施の形態の装置の動作および作用効果]
光源モジュール100は、発光面101aの正面方向に最も強い光度の光を照射する。光源モジュール100の配光特性は、正面方向からの角度が大きいほど光度が低くなり光軸Lに対して回転対称な分布を有する。θ方向に照射する光の光度IL(θ)は、例えば、次の式(6)で与えられる。
Figure 0007031159000001
ただし、I0は、正面方向(θ=0)の光度。L0は、LEDが発する全光束である。
図9は、本発明の実施の形態にかかる発光装置10において、光源モジュール100が照射する光の光度IL(θ)と、必要な光度IS(θ)との関係の一例を示すグラフである。図9の横軸は、角度θを示す、左端が光軸L方向(θ=0度)を示し、右端が被照射面(例えば床面)に平行な方向(θ=90度)を示す。縦軸は、光度を示す。
図9において、θ<θ1の領域は照射範囲の中央部分であり、この領域では光度IL(θ)が光度IS(θ)を上回っていて十分な照度が得られている。これに対し、θ1≦θ≦θ2の領域は照射範囲の周辺付近であるが、この領域では光度IL(θ)が光度IS(θ)を下回っていて十分な照度が得られていない。また、θ2<θの領域は照射範囲外の領域であるにもかかわらず、光が照射されている。そこで、実施の形態では、θ<θ1の領域で光度IL(θ)が光度IS(θ)を上回る光と、θ2<θの領域の光とを、角度θがθ1からθ2の間の領域に振り向けることにより照度不足を補い、必要な照度を得る。
光源モジュール100が発した光は、レンズ200の入射凹面230に入る。その光はレンズ200の内部を伝播した後、出射面220から外部(空気中)に出射する。レンズ200内部とレンズ200外部との境界では、スネルの法則にしたがって光線の方向が変わる。
図10~図12は、本発明の実施の形態にかかる発光装置10の発光中心からの光線図である。図13は、レンズ200の配光特性を模式的に表した図である。これらの図を用いて、実施の形態にかかる発光装置10に好適に適用される各入射面の配光特性の一例について説明をする。
図10~図12に記載した角度θ3a~θ3c、θ4a~θ4c、θ5a~θ5cは、裾点F、境界点Q、および開口端点Uとの関係で、次のように定義される。直線Gが裾点Fと交点Oを結ぶ直線(直線OF)であるときの、この直線OFと光軸Lとが成す角度を、角度θFとする。線Gが境界点Qと交点Oとを結ぶ直線(直線OQ)であるときの、この直線OQと光軸Lとが成す角度を、角度θQとする。直線Gが開口端点Uと交点Oとを結ぶ直線(直線OU)であるときの、この直線OUと光軸Lとが成す角度を、角度θUとする。角度θ3aは、0度<θ3a≦θFの範囲における任意の角度である。角度θ3bは、0度<θ3b≦θQの範囲における任意の角度である。角度θ3cは、0度<θ3c≦θUの範囲における任意の角度である。
(凸面部240)
凸面部240に入射する光は、角度θ3aを持つ。凸面部240に入射した光は、図5に示すように中心軸P1(光軸L)を横切って反対側へ向かうように方向転換して、レンズ内部を進む。この光が出射面220に達するとさらに広角に出射する。θ4aは、凸面部240から入射してレンズ内を進む光線と光軸Lとが成す角度であり、θ5aは、この光が出射面220から出射したときの光線と光軸Lとが成す角度である。θ4aは、0度からある最大角度までの値を取る。θ4aの最大角度は、凸面部240の最も裾にある部分に入射してレンズ200内部を進む光線が光軸Lと成す角度である。θ=0度付近の入射光を除いて、θ4aおよびθ5aは、光軸Lに向かうある程度大きな角度となる。これにより、凸面部240は、光軸L付近の光を抑制し広角への配光を実現する。
(内部領域側面232a)
入射側面232の内部領域側面232aに入射する光は、角度θ3bを持つ。内部領域側面232aに入った光は、図11に示すように、内部領域側面232aにおいて、角度θ4bの方向転換を経てレンズ内部を進む。角度θ4bの方向転換は、光軸Lに対して45度付近に配されるように光を制御するものである。この光が出射面220に達すると、角度θ5bの方向転換を経て、レンズ200から出射される。角度θ5bの方向転換は、光軸Lに対して45度付近に配されるように光を制御するものである。θ4bは、内部領域側面232aから入射してレンズ内を進む光線と光軸Lとが成す角度であり、θ5bは、この光が出射面220から出射したときの光線と光軸Lとが成す角度である。θ4bは、ある最小角度からある最大角度までの値を取る。θ4bの最小角度は、裾点Fの直近傍で内部領域側面232aに入射してレンズ200内部を進む光線が光軸Lと成す角度である。θ4bの最大角度は、境界点Q(内部領域側面232aと開口端付近側面232bの境界点Qとも称す)に入射してレンズ200内部を進む光線が光軸Lと成す角度である。
(開口端付近側面232b)
入射側面232の開口端付近側面232bに入射する光は、角度θ3cを持つ。開口端付近側面232bに入った光は、図12に示すように、開口端付近側面232bにおいて角度θ4cの方向転換を経てレンズ内部を進む。角度θ4cの方向転換は、光軸Lに対して45度~60度の側へと配されるように光を制御するものである。この光が出射面220に達すると、さらに角度θ5cの方向転換を経て、レンズ200から出射される。角度θ5cの方向転換は、光軸Lに対して45度~60度の側へと配されるように光を制御するものである。θ4cは、開口端付近側面232bから入射してレンズ内を進む光線と光軸Lとが成す角度である。θ5cは、この光が出射面220から出射したときの光線と光軸Lとが成す角度である。θ4cは、ある最小角度からある最大角度までの値を取る。θ4cの最小角度は、境界点Qの直近傍で開口端付近側面232bに入射してレンズ200内部を進む光線が光軸Lと成す角度である。θ4cの最大角度は、開口端点Uに入射してレンズ200内部を進む光線が光軸Lと成す角度である。
図11を参照して説明すると、内部領域側面232aに入射する光については、交点Oから角度θ3bで出射した光が内部領域側面232aに入射し、その後、内部領域側面232aに入射した光は角度θ4bでレンズ200内を進む。これらの角度の比θ4b/θ3bは、交点Oから出射した光が内部領域側面232aにおいてその進行方向を変化させられた量を表わしている。同様に、図12を参照して説明すると、開口端付近側面232bに入射する光については、交点Oから角度θ3cで出射した光が開口端付近側面232bに入射し、その後、開口端付近側面232bに入射した光は角度θ4cでレンズ200内を進む。これらの角度の比θ4c/θ3cは、交点Oから出射した光が開口端付近側面232bにおいてその進行方向を変化させられた量を表わしている。ここで実施の形態における数値の一例を上げると、θ4b/θ3bが0.865であり、θ4c/θ3cが0.826となる。θ4b/θ3bがθ4c/θ3cよりも大きく、両者の差分は0.039である。このように、実施の形態にかかるレンズ200では、開口端付近側面232bでの方向変化量を意味するθ4c/θ3cの値が、内部領域側面232aでの方向変化量を意味するθ4b/θ3bの値よりも小さくされている。
ここで、図8の破線グラフで示した比較例を用いて更に説明する。図8の比較例は、前述したとおり、図6および図7において開口端付近側面232bの輪郭形状を仮想輪郭線74とした場合の特性である。図8の比較例において実施の形態と比較すべきデータを求めた場合、θ4b/θ3bが0.870であり、θ4c/θ3cは0.841である。実施の形態と比較例とを比較すると、θ4b/θ3bがθ4c/θ3cよりも大きいことは、比較例も実施の形態も同様である。しかしながら、図8の比較例はこれらの差分が0.029である。よって、実施の形態のほうが、比較例よりも、θ4b/θ3bとθ4c/θ3cとの差分を大きくすることができる。また、実施の形態のほうが、θ4b/θ3bとθ4c/θ3cとのそれぞれの値を、比較例よりも小さくすることができる。
(バッドウイング配光)
図13の特性カーブAは、凸面部240に入射して出射面220から出射した光の配光特性を示している。特性カーブAは、θ=0度~30度までは光度が大きく、30度以降で急激に光度が低下し、θ=60度付近より大きい角度領域ではほぼゼロの光度を示している。図13の特性カーブBは、内部領域側面232aに入射して出射面220から出射した光の配光特性を示している。特性カーブBは、θ=0度~50度付近までほぼリニアに光度が増大する特性を示している。θ=50度付近で特性カーブBのピーク値があり、50度<θ≦90度では急に光度が低下する。図13の特性カーブCは、開口端付近側面232bに入射して出射面220から出射した光の配光特性を示している。特性カーブCは、θ=0度~45度付近までは低光度でフラットな特性を示し、θ=45度付近~70度付近まで急峻に光度が増大する特性を示している。θ=70度付近で特性カーブCのピーク値があり、70度を超えると急に光度が低下する。特性カーブB、Cを見比べると、特性カーブCのほうが全体的に尖った形状の山を描いている。また、ピーク値は特性カーブBが最も大きく、特性カーブC、Aの順で小さくなる。特性カーブDは、発光装置10の出射光全体での配光特性を示している。凸面部240、内部領域側面232a、開口端付近側面232b、および出射面220によって配光特性カーブA、B,Cを得ることにより、特性カーブDに示すバッドウイング型配光を実現することができる。
なお、ここでは発光面101aの光軸Lからの出射光、つまり交点Oから出る光をレンズ200で配光制御する説明を行っているが、光源モジュール100の端部からの光に対しても配光制御を行うことができる。
内部領域側面232aと開口端付近側面232bのそれぞれで光を広角化できる。広角化の程度を比べると、開口端付近側面232bのほうが広角に位置する。
次に、比較例を用いて効果の説明を行う。入射側面232を内部領域側面232aだけで(つまり凹曲面だけで)構成する比較例が考えられる。この比較例はつまり、入射側面232を凹曲面だけで構成する例である。説明の便宜上、区別のため、開口端付近側面232bを設けずに内部領域側面232aだけで入射側面232を構成するように入射凹面230を変形したものを「入射凹面230′」と記載する。レンズ200において入射凹面230を入射凹面230′に置換したものを、「レンズ200´」と記載する。レンズ200´の底面を、「底面210´」と記載する。入射凹面230′は開口端付近側面232bを設けていないので、入射凹面230′の開口は入射凹面230の開口よりも小さくなる。入射凹面230′の開口は入射凹面230の開口よりも小さいので、底面210´は底面210よりも中心軸P1の側へと出張る。この場合、光源モジュール100から出射される広角の光がレンズ200′の底面210′に出射されてしまい、効率性が下がってしまう。光の損失を抑制する為には、入射凹面230′を大きくすることが考えられるが、入射凹面230′を大きくするとレンズ200´も大きくなってしまった。この点、実施の形態にかかる入射凹面230では、入射側面232が開口端付近側面232bを有することにより、光の効率性を保ちながら、レンズ200の大型化を抑制することができる。
(レンズ成型性の効果)
レンズの加工、成形技術は様々な従来技術があるが、レンズの一部を極端に薄く形成することは製造上の困難性を伴う。例えばレンズの成形技術については、金型内に加熱溶融させたレンズ材料を注入する射出成形などがある。肉薄部分を射出成形により製造しようとすると、ボイドおよびウェルドラインなどの成形不良が起こりやすい。
実施の形態によれば、図4等に示すように、入射凹面230の底に凸面部240を備えている。凸面部240によれば、レンズ200を小型化した場合であっても、入射凹面230の底付近が薄くなりすぎるのを抑制することができる。これにより、製造不良を抑制しつつレンズ200の小型化が可能となる。図5の寸法Eは、裾点Fつまり入射凹面230の底から出射面220までのレンズ200の厚さである。
[変形例]
発光装置10およびレンズ200は、非常用照明器具に限らず、常用照明器具、あるいは常用非常用兼用の照明器具に用いても良い。実施の形態では、レンズ200を備えた照明器具の一例として非常用照明器具を用いて説明を行っており、レンズ200でバッドウイング配光を行っている。しかしながら、ダウンライト、スポットライトな光源モジュールから照射される光を所定配光に制御する照明器具に対してもレンズ200および発光装置10を適用してもよく、バッドウイング配光に限られず所望の配光制御を行えばよい。
レンズ200を図5の底面図のごとく中心軸P1と垂直な平面で視た状態を、「レンズ200の平面視」とする。この平面視で、実施の形態にかかるレンズ200は、中心軸P1まわりで完全な対称形状となっている。よって、図5の底面図に示すように底面210の輪郭および入射凹面230の開口端236の輪郭が、円形である。しかしながら、本発明はこれに限られない。レンズ200は、平面視(つまり図5下方の底面視)での底面の輪郭が、楕円形、多角形その他の円形以外とされていてもよい。また、平面視(つまり図5下方の底面視)での入射凹面の輪郭が、楕円形、多角形その他の円形以外とされていてもよい。
図4~図5に示すように、実施の形態によれば、レンズ200が、入射凹面230の底に入射凹面230の深さよりも小さく盛り上がった凸面部240を備える。凸面部240を設けることで、入射凹面230を持つレンズ200の薄型化が容易となる。従って、開口端付近側面232bを広げて入射凹面230のテーパ角を大きくすることとの相乗効果によって、薄型レンズをより一層作り易くなる。しかしながら、変形例として凸面部240を省略しても良い。図14は、本発明の実施の形態の変形例にかかるレンズ1200の断面図である。図14に示すレンズ1200のように、凸面部240を備えず、入射凹面230が釣鐘形状の丸みを帯びた底を持っていてもよい。
実施の形態にかかる凸面部240および入射側面232は、連続する滑らかな曲面である「真正曲面」で形成されている。しかし、変形例として、凸面部240および入射側面232を、多角面で形成してもよい。この多角面は、曲面に近似させて複数の微小平面を多数繋ぎ合わせた「擬似曲面」として取り扱うこともできる。
図15は、本発明の実施の形態の変形例にかかる内部領域側面232aの形状を説明するための図である。図15に示すように、曲線からなる第一輪郭線71に代えて、それぞれ折れ線の第一輪郭線171または第一輪郭線271を適用してもよい。図15の変形例にかかる第一輪郭線171は、それぞれが直線である複数の輪郭線分71a1~71a4を連結させた多角線である。この第一輪郭線171を持つように変形された内部領域側面232aは、多角面となる。図15の変形例にかかる第一輪郭線271は、それぞれが直線である複数の輪郭線分71a11~71a14を連結させた多角線である。この第一輪郭線171、271を持つように変形された内部領域側面232aは、多角面となる。第一輪郭線171は関数f1(Z)よりもレンズ200側に凹んでおり、逆に第一輪郭線271は関数f1(Z)よりも出張っている。
図16は、本発明の実施の形態の変形例にかかる開口端付近側面232bの形状を説明するための図である。図16に示すように、曲線からなる第二輪郭線72に代えて、それぞれ折れ線の第二輪郭線172または第二輪郭線272を適用してもよい。図16の変形例にかかる第二輪郭線172は、それぞれが直線である複数の輪郭線分72b1~72b3を連結させた多角線である。この第二輪郭線172を持つように変形された内部領域側面232aは、多角面となる。図16の変形例にかかる第二輪郭線272は、それぞれが直線である複数の輪郭線分72b11~72b13を連結させた多角線である。この第二輪郭線172、272を持つように変形された内部領域側面232aは、多角面となる。第二輪郭線172は関数f2(Z)よりもレンズ200側に凹んでおり、逆に第二輪郭線272は関数f2(Z)よりも出張っている。なお、図16では第二輪郭線172、272をわかりやすく説明するための便宜上、底面210の下方まで第二輪郭線172、272を図示している。しかし、レンズ200の実際の形状では、第二輪郭線172、272は底面210との接続点において終端する。
なお、図6および図7を用いて説明した第一輪郭線71および第二輪郭線72の形状は、第二輪郭線72を仮想輪郭線74よりも凹ませたものである。しかしながら、これとは逆に、第二輪郭線72が仮想輪郭線74よりも出張るように変形例を施してもよい。図17は、本発明の実施の形態の変形例にかかる開口端付近側面232bの形状を説明するための図である。図17の変形例では、まず、関数f22(Z)が関数f1(Z)をはみ出して内側空間231の側へ出張るように、上述した数式の定数C1、d1、C2、d2の値が変形される。変形を施した関数f22(Z)が描く曲線のうち、境界点Qから、関数f22(Z)と底面210との接点までの曲線分を、変形例にかかる第二輪郭線372とすればよい。また、図17の変形例においても、図16の変形例と同様に、曲線である第二輪郭線372を、折れ線の第二輪郭線472に変形させてもよい。第二輪郭線472は、それぞれ直線である複数の輪郭線分72b31~72b33を連結させた折れ線である。
なお、更なる変形例として、第二輪郭線72は曲線あるいは折れ線でなくともよい。第二輪郭線72は、境界点Qと開口端点Uとを結ぶ直線であってもよい。この場合には、開口端付近側面232bは、入射凹面230の深さ方向に一定の傾きを有する平らな斜面が中心軸P1を中心に円環状に伸びた形状となる。
1 照明器具
10 発光装置
71、171、271 第一輪郭線
72、172、272、372、472 第二輪郭線
71a1~71a4、71a11~71a14、72b1~72b3、72b11~72b13、72b31~72b33 輪郭線分
74 仮想輪郭線
100 光源モジュール
101 発光デバイス
101a 発光面
110 モジュール実装基板
200、1200 レンズ
210 底面
220 出射面
222 縁部
230 入射凹面
231 内側空間
232 入射側面
232a 内部領域側面
232b 開口端付近側面
236 開口端
240 凸面部
400 バッテリ
410 点灯装置
500 器具本体
502 係止具
510 筒部
520 鍔部
600 外枠カバー
F 裾点
J 基準面
L 光軸
P1 中心軸
Q 境界点
R0 直径
T0 頂点
T1 先端
U 開口端点

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源が発した光を制御して出射するレンズと、
    を備え、
    前記レンズは、
    底面と、
    前記底面の中央上方に頂点を有する凸曲面からなる出射面と、
    前記底面の中央を凹ませて形成された入射凹面と、
    を備え、
    前記入射凹面が前記光源と対向するように、前記レンズが前記光源に被せられ、
    前記入射凹面の深い側ほど、前記入射凹面の径が小さくされており、
    前記入射凹面は、前記入射凹面の底部と前記入射凹面の開口端とを接続する面である入射側面を備え、
    前記入射側面は、前記入射側面の全領域のうち前記開口端から前記入射側面の途中に予め定めた境界点までの領域である開口端付近側面と、前記境界点から前記入射凹面の前記底部の側へ伸びる内部領域側面と、を含み、
    前記レンズの中心軸を含み且つ前記中心軸と平行な面を、基準面とし、
    前記内部領域側面を前記基準面に沿って切断したときの前記内部領域側面の輪郭線を、第一輪郭線とし、
    前記開口端付近側面を前記基準面に沿って切断したときの前記開口端付近側面の輪郭線を、第二輪郭線とし、
    前記基準面の上において前記境界点を基点として一つの前記第一輪郭線を点対称に回転移動させた線を、仮想輪郭線とし、
    前記第一輪郭線が、前記入射凹面の内側空間に対して凹であり、
    前記一つの前記第一輪郭線と繋がる前記第二輪郭線は、前記仮想輪郭線に対してずらされ、
    前記第二輪郭線が前記仮想輪郭線よりも凹まされ
    前記第二輪郭線が、前記入射凹面の前記内側空間に対して凸であり、
    前記第一輪郭線および前記第二輪郭線が曲線であり、
    前記第一輪郭線の最大曲率よりも、前記第二輪郭線の最大曲率のほうが大きい照明器具。
  2. 前記レンズが、前記入射凹面の底に前記入射凹面の深さよりも小さく盛り上がった凸面部を備える請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記第一輪郭線と前記第二輪郭線とが前記境界点で段差無く同じ傾きを持って接続した請求項1または2に記載の照明器具。
  4. 前記第二輪郭線が、前記入射凹面の前記内側空間に対して凸であり、
    前記中心軸を第一軸とし前記中心軸と直角に交わる軸を第二軸とした平面座標において、
    第一座標を、前記第二軸に沿って前記中心軸に近づく方向へ第一距離だけ前記境界点から移動したときの前記第一輪郭線上の点とし、
    第二座標を、前記第二軸に沿って前記中心軸から離れる方向へ前記第一距離と等距離の第二距離だけ前記境界点から移動したときの前記第二輪郭線上の点とし、
    前記第一軸に沿う前記境界点と前記第一座標との間の変化量の絶対値を、第一変化量とし、
    前記第一軸に沿う前記境界点と前記第二座標との間の変化量の絶対値を、第二変化量とし、
    前記第一輪郭線および前記第二輪郭線の範囲内において、前記第二軸に沿って任意の距離で前記第一距離および前記第二距離をとった場合でも、前記第二変化量は前記第一変化量より小さい請求項1または2に記載の照明器具。
  5. 前記平面座標において、
    前記第一輪郭線の前記境界点における傾きと、前記第二輪郭線の前記境界点における傾きとが、等しい請求項に記載の照明器具。
  6. 光源に被さるように配置され、前記光源が発した光を制御して出射するレンズであって、
    前記レンズは、
    底面と、
    前記底面の中央上方に頂点を有する凸曲面からなる出射面と、
    前記底面の中央を凹ませて形成された入射凹面と、
    を備え、
    前記入射凹面が前記光源と対向するように、前記レンズが前記光源に被せられ、
    前記入射凹面の深い側ほど、前記入射凹面の径が小さくされており、
    前記入射凹面は、前記入射凹面の底部と前記入射凹面の開口端とを接続する面である入射側面を備え、
    前記入射側面は、前記入射側面の全領域のうち前記開口端から前記入射側面の途中に予め定めた境界点までの領域である開口端付近側面と、前記境界点から前記入射凹面の前記底部の側へ伸びる内部領域側面と、を含み、
    前記レンズの中心軸を含み且つ前記中心軸と平行な面を、基準面とし、
    前記内部領域側面を前記基準面に沿って切断したときの前記内部領域側面の輪郭線を、第一輪郭線とし、
    前記開口端付近側面を前記基準面に沿って切断したときの前記開口端付近側面の輪郭線を、第二輪郭線とし、
    前記基準面の上において前記境界点を基点として一つの前記第一輪郭線を点対称に回転移動させた線を、仮想輪郭線とし、
    前記第一輪郭線が、前記入射凹面の内側空間に対して凹であり、
    前記一つの前記第一輪郭線と繋がる前記第二輪郭線は、前記仮想輪郭線に対してずらされ、
    前記第二輪郭線が前記仮想輪郭線よりも凹まされ
    前記第二輪郭線が、前記入射凹面の前記内側空間に対して凸であり、
    前記第一輪郭線および前記第二輪郭線が曲線であり、
    前記第一輪郭線の最大曲率よりも、前記第二輪郭線の最大曲率のほうが大きいレンズ。
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