JP6013977B2 - 照明装置および光ガイド - Google Patents

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    • F21Y2115/00Light-generating elements of semiconductor light sources
    • F21Y2115/10Light-emitting diodes [LED]

Description

本発明の実施形態は、照明装置および光ガイドに関する。
一般照明用のLEDランプでは、光の広がり方および光り方を白熱電球に近づけること(レトロフィット)が要望されている。具体的には、例えばクリア電球のように、ガラスグローブ内の中央部に位置された点光源から光を広範囲に拡散させたいといった要求が強い。
しかしながら、LEDは光の指向性が強いために、LEDをそのまま光源として使用すると、LEDランプの配光角が約120°と狭くなる。
そこで、従来、LEDが発する光を、導光柱を用いて広範囲に拡散させるようにしたLEDランプが知られている。従来の導光柱は、LEDの光軸に沿って同軸状に配置されている。導光柱は、入射面と、入射面の反対側に位置された先端部と、を有している。導光柱の先端部には、物体の体積内に、その物体とは材料の異なる散乱粒子が分散された散乱体が設けられている。
LEDが発する光が入射面に入射されると、入射された光は、導光柱の内部を通じて散乱体に導かれ、散乱体を透過・反射する過程で導光柱の先端部から拡散される。
米国特許第6350041B1号明細書
従来の導光柱によると、散乱体による光の散乱回数が多い程、LEDランプの配光角が広くなる。
しかしながら、従来の散乱体を用いた構造によると、散乱された光の一部が導光柱を通じて発光モジュールの方向に戻り、発光モジュールに吸収されてしまう。さらに、通常の散乱体は、内部の散乱粒子がわずかに光を吸収する。そのため、散乱回数が多いと、光が発光モジュールや散乱体に吸収される割合が多くなる。
この結果、光の広がり方は改善されるものの、ランプ全体とした見た時に器具効率が低下し、LEDが発した光を有効に活用する上で改善の余地がある。
本発明の目的は、広配光でありながら器具効率を高めることができる照明装置を得ることにある。
実施形態によれば、照明装置は、半導体発光素子を用いて面状に発光するように構成された発光面を有する光源と、前記発光面の重心を通って当該発光面と直交する方向に沿う軸線に対して同軸状に設けられ、前記光源の光を透過する導光体と、を備えている。
前記導光体は、前記発光面に面した入射面と、前記入射面の外周縁から前記軸線を取り囲むように前記光源から遠ざかる方向に延出され、前記入射面から前記導光体に入射された前記光源の光を全反射させるように構成された外周面と、前記入射面に対し前記軸線の軸方向に離れた位置に設けられた空洞部と、を有している。前記空洞部は、前記外周面で全反射された光が導かれる前記軸線と平行な第1の光拡散面を含んでいる。
第1の実施形態に係るLEDランプを一部断面で示す側面図である。 第1の実施形態において、導光体とCOB型の発光モジュールとの位置関係を示す断面図である。 第1の実施形態で用いる発光モジュールの断面図である。 第1の実施形態において、第1の光拡散面の全長に関する説明で用いる円筒形導光柱の斜視図である。 第1の実施形態において、円筒形導光柱の外周面から射出される光の全光束を、光線追跡シミュレーションした結果を示す図である。 第1の実施形態において、入射面から導光体に入射された光線の経路を示す図である。 第2の実施形態に係るLEDランプの側面図である。 第2の実施形態で用いる導光体を一部断面で示す側面図である。 第2の実施形態で用いる導光体の先端部の断面図である。 第2の実施形態で用いる光拡散体の断面図である。 第2の実施形態において、導光体の外周面で反射された光線の経路を示す図である。 第2の実施形態において、導光体を透過した光の配光分布を示す図である。 第3の実施形態に係るLEDランプの側面図である。 第3の実施形態で用いる導光体の断面図である。 第3の実施形態において、入射面から導光体に入射された光線の経路を示す図である。
[第1の実施形態]
以下、実施の形態について、図1ないし図6を参照して説明する。
図1は、照明装置の一例であるLEDランプを一部断面で示す側面図、図2は、導光体とCOB型の発光モジュールとの位置関係を示す断面図、図3は、発光モジュールの断面図、図4は、第1の光拡散面の全長に関する説明で用いる円筒形導光柱の斜視図、図5は、円筒形導光柱の外周面から射出される光の全光束をシミュレーションした結果を示す図、図6は、入射面から導光体に入射された光線の経路を示す図である。
図1は、例えばクリアタイプのシャンデリア球に類似した形状を有するLEDランプ1を開示している。LEDランプ1は、ランプ本体2、グローブ3、COB(chip on board)型の発光モジュール4、点灯回路5および光ガイド6を主要な要素として備えている。
ランプ本体2は、例えばアルミニウムのような鉄よりも熱伝導性が良好な金属材料で構成され、放熱部としての機能を兼ねている。ランプ本体2は、一端および他端を有する円柱状の要素であるとともに、一端から他端に向けて次第に径が増大するような形状に形成されている。
ランプ本体2の一端にE形の口金7が取り付けられている。さらに、ランプ本体2の他端の中央部に凹部8が形成されている。凹部8は、ランプ本体2の中心軸線上に位置されている。凹部8の内周面は、例えば白色の光拡散面8aに仕上げられている。
グローブ3は、例えばアクリルのような透明な合成樹脂材料あるいはクリアガラスを用いて円錐状に形成されている。グローブ3は、球面状の頂部3aと、頂部3aと向かい合う開口端部3bと、を有している。開口端部3bは、グローブ3の最大径を規定しているとともに、ランプ本体2の他端に同軸状に連結されている。
本実施形態によると、口金7を有するランプ本体2およびグローブ3は、互いに協働してシャンデリア球に類似した外形状を形作っている。
グローブ3の形状は円錐形に限らず、半球形であってもよい。さらに、グローブ3を例えば乳白色の合成樹脂材料で構成し、グローブ3に光拡散性を付与するようにしてもよい。
発光モジュール4は、LEDランプ1の光源を構成する要素であって、ランプ本体2の凹部8に収容されている。図3に示すように、発光モジュール4は、絶縁基板10、複数の発光ダイオード11、フレーム12および封止材13を主要な要素として備えている。
絶縁基板10は、例えば一辺の長さが3.2mmの正方形であり、ねじ止め等の手段で凹部8の底面に固定されている。さらに、絶縁基板10は、例えば熱伝導性グリースを介してランプ本体2に熱的に接続されている。
発光ダイオード11は、半導体発光素子の一例であって、絶縁基板10の上にマトリクス状に配列されている。フレーム12は、絶縁基板10の外周部に接着されて、発光ダイオード11を取り囲んでいる。
封止材13は、蛍光体粒子を含む透明又は半透明な樹脂材料で構成されている。封止材13は、発光ダイオード11を覆うようにフレーム12で囲まれた領域に充填されている。
封止材13に含まれる蛍光体粒子は、発光ダイオード11が発する光により励起されて、発光ダイオード11が発する光と補色の関係にある色の光を発する。この結果、発光ダイオード11が発する光と蛍光体粒子が発する光が封止材13の内部で混じり合って白色の光となる。白色の光は、封止材13の表面から射出される。
したがって、封止材13の表面は、面状に発光する四角い発光面14を構成している。本実施形態によると、発光面14から射出される光は、例えば波長が400nm〜800nmまでの可視光であるが、光の波長は、これに限定されるものではない。
図1および図2に示すように、発光モジュール4は、軸線としての真っ直ぐな光軸O1を有している。光軸O1は、発光面14の中心又は中心の近傍を通って発光面14と直交する方向に延びている。
発光面14の中心とは、発光面14の重心のことを指している。このため、中心は、発光面14の上(以下、面の上と書いた時、面上を示す)から外れていても良い。例えば発光面が円環形である場合、中心は、発光面の形状を規定する外円又は内円の中心であって、発光面の上に存在しない。
発光面14から射出される光の配光分布は、光軸O1に対して対称に近い分布となる。具体的には、発光面14は、例えばランバーシアンに近い配光分布を有するが、配光分布はこれに限定されるものではない。
さらに、本実施形態では、光軸O1の正方向とは、光が発光面14から光軸O1に沿って取り出される方向と規定する。光軸O1に沿って光が取り出される方向は、配光角が0°の方向であって、発光面14からグローブ3に向かう外向きの法線ベクトルと一致する。
点灯回路5は、発光モジュール4に定電流を供給するための要素である。点灯回路5は、ランプ本体2の内部に収容されているとともに、口金7および発光ダイオード11に電気的に接続されている。
図1に示すように、光ガイド6は、発光モジュール4の発光面14と対向するようにグローブ3の内側に収容されている。本実施形態の光ガイド6は、導光柱16および光拡散体17を備えている。
導光柱16は、導光体の一例であって、光軸O1に対し同軸状に配置されている。さらに、導光柱16は、光軸O1に対して回転対称となる形状を有している。ここで回転対称とは、光軸O1に対して対象物を回転させた時に、対象物が描く形状が元の形状に一致し、かつ回転角が360°未満のことである。本実施形態では、導光柱16は、ストレートな円柱状である。
導光柱16は、例えば透明なアクリルで構成されている。アクリルの屈折率nは、1.49である。導光柱16は、アクリルに限らず、例えばガラスあるいはポリカーボネートのような可視光が透過する透明な材料を使用することができ、導光柱16の材料に特に制約はない。
図1および図2に示すように、導光柱16は、入射面18、外周面19、先端面20および空洞部21を備えている。
入射面18は、光軸O1と直交するフラットな円形の面であり、発光モジュール4の発光面14と向かい合っている。入射面18は、発光面14よりも大きな形状を有している。さらに、入射面18は、光軸O1と交差する点O7を有している。
外周面19は、入射面18の外周縁から光軸O1を同軸状に取り囲むように発光モジュール4から遠ざかる方向に延びている。外周面19は、光軸O1の軸を含む面で導光柱16を切断した時に、光軸O1と平行に延びている。外周面19は、入射面18から導光柱16に入射された発光ダイオード11の光を全反射させる全反射面と言い換えることができる。全反射面としての外周面19は、滑らかな光沢面に仕上げられている。
外周面19に対し、全反射となる臨界角θは、導光柱16の屈折率nを用いて、
Figure 0006013977
で表すことができる。
本実施形態では、導光柱16がアクリルであるため、臨界角θは、42.2°となる。
先端面20は、光軸O1と直交するフラットな面であって、入射面18に対し光軸O1の軸方向に沿う反対側に位置されている。
図2に示すように、空洞部21は、導光柱16の先端部に設けられ、入射面18に対し光軸O1の軸方向に離れている。空洞部21は、光軸O1と同軸の円筒状であって、導光柱16の先端面20に開口されている。
空洞部21を規定する内面23は、光軸O1を取り囲む周面24と、光軸O1と直交する底面25と、を有している。周面24は、光軸O1と平行な第1の光拡散面26を含んでいる。第1の光拡散面26は、導光柱16の先端面20に連続するように導光体16に内包されている。底面25は、空洞部21の底で入射面18と向かい合っている。
さらに、空洞部21の内面23は、第1の光拡散面26と底面25との間を結ぶ拡散領域27を有している。拡散領域27は、第1の光拡散面26から底面25に向けて光軸O1に近づくように傾斜されたテーパ面で規定されている。
第1の光拡散面26を含む空洞部21の内面23は、光拡散性を有する粗面で構成されている。粗面は、例えば直径が100μmの研磨材を内面23に吹き付ける、いわゆるサンドブラストによって形成されている。これにより、内面23に数多くの凹凸が形成され、散乱体を用いることなく光反射性を有する白色の面を得ることができる。
内面23に光拡散性を付与する手段は、サンドブラストに限らず、例えば光を散乱させる粒子(散乱粒子)を含む塗料を内面23に塗布してもよい。内面23に塗布する塗料の膜厚は、光が透過するように薄くするとよい。
具体的には、塗料の膜厚を例えば1mm以下とすれば、塗布された塗料による光の吸収は殆ど無視できる。この場合、散乱粒子は物体の面上のみに存在し、散乱体のように物体の体積内に散乱粒子が分散されているわけではない。実際、光が散乱体を通過した場合、光の吸収は無視できない。
図2は、光軸O1の軸を含む面で導光柱16を切断した時の空洞部21の断面形状を示している。図2において、第1の光拡散面26から光軸O1と直交する方向に沿う光軸O1までの距離をRとし、第1の光拡散面26を取り囲む導光柱16の外周面19から光軸O1と直交する方向に沿う光軸O1までの距離をRとし、光軸O1の軸方向に沿う第1の光拡散面26の長さをLとした時、
第1の光反射面26は、
Figure 0006013977
の関係を満たす。
ここで、例えば距離Rを2.0mmとし、距離Rを1.3mmとし、長さLを3.4mmとすれば、
Figure 0006013977
の関係が成立する。
さらに、導光柱16の先端面20に達した第1の光拡散面26の先端から発光面14までの最大距離Hは、発光面14の周縁上の端点A6から光軸O1と直交する方向に沿う光軸O1までの距離をRとすれば、
Figure 0006013977
の条件を満たす。本実施形態では、最大距離Hは、22.3mmである。
距離Rは、発光面14が円形や円環形でない限り、発光面14を通る断面の位置によって値が異なる。
そこで、そのような場合は、発光面14の面積をCとした時、
Figure 0006013977
と規定する。
本実施形態によると、Rは、1.8mmである。これにより、本実施形態の場合は、
Figure 0006013977
となり、前記式(4)を満たしている。
図1および図2に示すように、光ガイド6の光拡散体17は、導光柱16の空洞部21に収容されている。光拡散体17は、例えば透明なアクリルで構成されているが、アクリルに限らず、可視光が透過する透明な材料を適宜選択して使用することができる。
図2に示すように、光拡散体17は、軸部28およびフランジ部29を有している。軸部28は、空洞部21よりも直径が小さいソリッドな円柱状の要素であって、光軸O1と平行な第2の光拡散面30と、光軸O1と直交するフラットな端面31と、を有している。
フランジ部29は、軸部28の端面31とは反対側の端部に同軸状に形成されて、軸部28の径方向に張り出している。フランジ部29の表面は、球面状に膨らんだ第3の光拡散面32となっている。
フランジ部29は、導光柱16の先端面20に接着等の手段により固定されている。この固定により、光拡散体17の軸部28が空洞部21の内側に同軸状に保持されているとともに、空洞部21の開口端がフランジ部29で閉塞されている。さらに、空洞部21の第1の光拡散面26と光拡散体17の第2の光拡散面30との間に空気層33が設けられている。
本実施形態によると、光拡散体17の第2の光拡散面30、端面31および第3の光拡散面32は、光拡散性を有する粗面で構成されている。粗面は、例えば直径が100μmの研磨材を光拡散体17に吹き付ける、いわゆるサンドブラストによって形成されている。
光拡散体17に光拡散性を付与する手段は、サンドブラストに限らず、例えば光を散乱させる粒子を含む塗料を光拡散体17に塗布してもよい。この際、光拡散体17に塗布する塗料の膜厚は、光が透過するように薄くするとよい。
このような光拡散体17を有する導光柱16は、入射面18を有する一端部がランプ本体2の凹部8に保持されている。そのため、導光柱16の一端部は、凹部8の光拡散面8aで取り囲まれているとともに、光拡散体17を含む導光柱16の先端部がグローブ3の中央部に位置されている。
発光モジュール4の発光面14が発した光は、入射面18から導光柱16の内部に入射される。具体的に述べると、図2に光線Aで示すように、発光面14の周縁上の端点A6から光軸O1に沿って空洞部21に向かう光は、空洞部21の拡散領域27で拡散透過された後、光拡散体17の端面31に入射する。
光拡散体17に入射された光は、第3の光拡散面32で拡散透過された後、グローブ3を透過して光軸O1の正方向に向かう。言い換えると、光拡散体17は、配光角0°の方向に向かう光を拡散させる機能を果たし、配光角0°の方向の光度が大きくなり過ぎるのを防ぐ。
一方、図2に光線Bで示すように、発光面14の端点A6から空洞部21の周囲を通って外周面19に向かう光は、外周面19に対する入射角が臨界角θ以上で外周面19に入射する。外周面19に入射された光は、空洞部21の第1の光拡散面26に向けて全反射される。
本実施形態では、空洞部21の拡散領域27は、第1の光拡散面26から底面25に向けて光軸O1に近づくように傾斜されたテーパ面で構成されている。このため、入射面18と向かい合う底面25が狭くなり、入射面18から導光柱16に入射された光が底面25で反射して入射面18の方向に戻ろうとする割合を少なくすることができる。
言い換えると、入射面18から入射された光の多くは、底面25で反射することなく空洞部21の周囲を通して全反射面としての外周面19に導かれることになる。したがって、入射面18に入射された光を効率よく外周面19に導いて全反射させることができる。
なお、空洞部21の拡散領域27を先細り状に尖らすと、配光角0°の方向の光度が低下する傾向にあることが見出された。それとともに、空洞部21の拡散領域27が尖っていると、拡散領域27の加工が困難となり、空洞部21の加工精度を高める上で好ましくないものとなる。
導光柱16の外周面19で第1の光拡散面26に向けて全反射された光は、第1の光拡散面26で透過拡散あるいは反射拡散される。ここで、光の拡散は準ランバーシアン(略ランバーシアン)であると仮定する。
すると、第1の光拡散面26で反射拡散された光は、第1の光拡散面26の上の点から外周面19に向かう内向きの法線を中心とする準ランバーシアンで拡散され、外周面19からグローブ3に向けて射出される。
第1の光拡散面26で透過拡散された光は、空洞部21の内面23に当たって透過拡散あるいは反射拡散される。さらに、空洞部21の第1の光拡散面26と光拡散体17の第2の光拡散面30との間に空気層33が存在するので、光は、第1の光拡散面26ばかりでなく第2の光拡散面30に当たって拡散される。これらの再帰的な拡散により、最終的な光の拡散は完全なランバーシアンとなる。よって、光をより広範囲に亘って拡散させることができ、広配光を実現する上で有利となる。
空洞部21の内面23で透過拡散された光は、第1の光拡散面26の上の点から外周面19に向かう内向きの法線を中心とするランバーシアンで拡散され、最終的に外周面19からグローブ3に向けて射出される。
この結果、発光モジュール4の発光面14が発する指向性の強い光は、導光柱16の先端部の外周面19から放出される時点で全方位に拡散され、広配光を実現できる。
ここで、空洞部21の内面23の法線ベクトルが光軸O1の方向と一致すると仮定した場合、空洞部21の内面23に当たった光は、光軸O1を基準とする準ランバーシアンで拡散される。空洞部21の内面23に当たって反射される光の成分に関しては、導光柱16を通じて殆どが発光モジュール4の方向に戻ってしまう。そのため、LEDランプ1の器具効率が低下する。
一方、空洞部21の内面23を透過する光の成分については、たとえ光の拡散がランバーシアンであったとしても、配光角が0°の方向の光度に対し、その光度の1/2が得られる最大の配光角は、60°程度となる。
これに対し、空洞部21の内面23の法線ベクトルが光軸O1と直交する場合、空洞部21の内面23に当たった光は、光軸O1と直交する方向を基準とする準ランバーシアンで拡散される。
この結果、空洞部21の内面23の法線ベクトルが光軸O1の方向と一致する場合と比較した場合、内面23で反射されて発光モジュール4の方向に戻る光が減少する。よって、LEDランプ1の器具効率の低下を防ぐことができる。
さらに、空洞部21の内面を透過する光の成分については、配光角は最大で150°程度まで広がる。加えて、導光柱16から光が最終的に射出される際、外周面19による光の屈折により、配光角はさらに広がる。
すなわち、発光モジュール4の発光面14から発せられた光の指向性が強いにも拘らず、配光角は大きくなり得る。実際のところ、発光面14から発せられた発光ダイオード14の光は、多くの成分が配光角90°以内の方向から導光柱16より最終的に放出される。そのため、導光柱16から最終的に射出される光の配光角は、0°〜150°の範囲内となる。したがって、最大光度の1/2の光度が得られる配光角の最大値は、約300°となる。
以上のことから、空洞部21の内面23の法線ベクトルが光軸O1と直交する場合、LEDランプ1の器具効率の低下を防止しつつ、1/2配光角が約300°となるような広配光を実現することができる。
言い換えると、空洞部21の内面23に光軸O1と平行な第1の光拡散面26を設けることで、入射面18から導光柱16に入射された光のうち、入射面18の方向に戻ろうとする光の成分を少なくすることができる。それと同時に、導光柱16の外周面19から全方位に向かって射出される光の成分を多くすることができる。よって、発光モジュール4が発した光を照明用途として効率よく利用できる。
導光柱16の外周面19で全反射された光を導光柱16の外に効率よく導くためには、空洞部21の第1の光拡散面26の光軸O1の軸方向に沿う長さLが重要となる。次に、第1の光拡散面26の長さLについて、実際の導光柱16よりも単純な形状を有する導光柱36を用いて説明する。
図4は、長さがL´、外径がR´、内径がR´である円筒形導光柱36を示している。円筒形導光柱36は、中心軸線O2に対し回転対称である。円筒形導光柱36の外径R´は、2.0mmであり、内径R´は、1.0mmである。さらに、円筒形導光柱36は、透明なアクリルで構成され、屈折率nが1.49である。
図4に示すように、円筒形導光柱36は、円環状の入射端面37、円環状の先端面38、内周面39および外周面40を有している。入射端面37は、円筒形導光柱36の軸方向に沿う一端に位置されているとともに、円環形光源(図示せず)と向かい合っている。光源の配光分布は、ランバーシアンであって、光源から発せられた光の全てが入射端面37に入射される。
先端面38は、円筒形導光柱36の軸方向に沿う他端に位置し、入射端面37から円筒形導光柱36に入射された光を完全に吸収する。内周面39は、当該内周面39に当たる光を全てランバート反射させる。
この条件の下で、円筒形導光柱36の外周面40から射出される光の全光束は、光線追跡シミュレーションを用いることで計算できる。本シミュレーションでは、Synopsys社のLight Tools(登録商標)を使用した。
図5は、円筒形導光柱36の長さL´を様々に変えた時の計算結果を示している。図5において、横軸は、円筒形導光柱36の長さL´を、
Figure 0006013977
で規格化したもの(L´をLで割ったもの)であり、これをLとする。ここで、Lは、前記式(2)の右辺に対応する。
図5において、左側の主縦軸は、円環形光源から発せられた光の全光束に対する円筒形導光柱36の外周面40から射出された光の全光束の割合を示しており、この割合をεとする。さらに、図5において、右側の副縦軸は、Lに対するεの微分係数である。
図5によれば、εについては、Lが大きくなるにつれて増大し、Lが約16に達した時点で横這いになることが分かる。このことから、円筒形導光柱36の外周面40から射出される光の全光束を大きくするには、L=16とすれば十分であるといえる。但し、円筒形導光柱36のコンパクト性を考慮すると、Lは小さい方がよい。
図5によると、微分係数に関しては、Lが約1で最大となることが分かる。これは、Lが1の付近では、Lを長くすることで、外周面40から射出される光の全光束が急激に増大することを意味している。すなわち、Lを1以上にしておくことで、全光束を効率的に増やすことができる。
この点に関しては、図6からも説明できる。図6は、中心軸線O2を通る円筒形導光柱36の断面の一部を示している。円筒形導光柱36の内周面39の上の任意な点P1で光が拡散反射されたとすると、図6に示すような拡散光Dが生じる。
ここで、拡散光Dの中の光線Eが円筒形導光柱36の外周面40で全反射する全反射角が臨界角θであるとする。この時、外周面40で全反射された光線Eが再び内周面39で拡散されるためには、中心軸線O2の軸方向に沿う内周面39の長さL´がL以上でなければならない。
逆に長さL´がL以上であるとすれば、点P1よりも外周面40の方向にずれた位置にある任意な点P2を通り、外周面40での全反射角が臨界角θである光線Fは、全て内周面39に導かれるとともに、内周面39で拡散される。
言い換えると、内周面39の長さL´がL以上であれば、点P1を通り内周面39において再帰的に拡散される光が存在し、内周面39の長さL´がL以下では、点P1を通り内周面39で再帰的に拡散される光は存在しないことになる。
したがって、内周面39の長さL´がL以上の時に、内周面39で再帰的に拡散される光が外周面40に到達し、当該外周面40から射出される光の量が増える。以上のことから、Lは、1以上であり、16以下にするとよい。
よって、空洞部21の第1の光拡散面26の長さLは、
Figure 0006013977
の関係を満たすことが望ましい。
さらに、図2において、発光面14の端点A6から空洞部21の周囲を通って外周面19に向かう光線Bが、外周面19において臨界角θで全反射されたとする。この時、外周面19で全反射された光が空洞部21の第1の光拡散面26に入射された点をQとする。
そうすると、発光面14から発せられた直後に外周面19で全反射される全ての光は、点Qよりも導光柱16の先端面20の方向に離れた位置で第1の光拡散面26に入射されるか、あるいは先端面20に直に入射されることになる。
この際、光線Bが第1の光拡散面26に入射された点Qから光軸O1の軸方向に沿う発光面14までの距離Hは、
Figure 0006013977
で表すことができる。
このため、発光面14から発せられた直後に外周面19で全反射される光を第1の光拡散面26に導くためには、
Figure 0006013977
の関係を満たすことが必要となる。これは、前記式(4)と同等である。
第1の実施形態に係るLEDランプ1によれば、指向性の強い発光ダイオード11の光は、導光柱16の入射面18に入射された後、そのほとんどが導光柱16の先端部に位置する空洞部21に導かれて、導光柱16の先端部から全方位に拡散される。
すなわち、グローブ3の中央部に位置された導光柱16の先端部が光中心となって、ここから光が広範囲に亘って射出される。このため、透明なグローブ3を通じて発光する導光柱16の先端部が透けて見えることと合わせて、クリアなシャンデリア球のようなきらめき感を伴う光を得ることができる。
さらに、導光柱16の外周面19で全反射された光が導かれる第1の光拡散面26を光軸O1に沿わせることで、第1の光拡散面26で拡散されて発光モジュール4へ戻ろうとする光の成分を減らし、かつ第1の光拡散面26の長さLを規定したことで、白熱電球並みの配光角300°を実現することができる。
したがって、器具効率が高く、広配光な点光源を有するLEDランプ1を提供することができる。
発光モジュールの構成は、前記第1の実施形態に特定されるものではない。例えば、発光ダイオードとして、異なる色を発する二種類以上の発光ダイオードを組み合わせてもよい。
この構成によると、発光ダイオードが発する複数色の光は、導光柱の内部で拡散する過程において十分に混じり合う。この結果、導光柱の先端部から最終的に射出される光の色にばらつきが生じ難くなり、色むらが少ない照明光を得ることができる。
さらに、発光モジュールは、COB型に特定されるものではなく、例えば複数のSMD(surface mount device)型の発光モジュールを用いてもよい。
[第2の実施形態]
図7ないし図12は、第2の実施形態を開示している。
第2の実施形態に係るLEDランプ51は、特にランプ本体52、グローブ53および光ガイド54の構成が前記第1の実施形態と相違している。
図7に示すように、ランプ本体52は、口金7の開口端部を閉じる支持部56を含んでいる。EDランプ51の光源である発光モジュール4は、支持部56の中央部に例えばねじ止めあるいは接着等の手段で固定されている。発光モジュール4に定電流を供給する点灯回路5は、口金7の内側に収容されている。
グローブ53は、クリア電球のガラスバルブに類似した形状を有するとともに、例えばアクリルのような透明な合成樹脂材料又は透明なガラスで構成されている。グローブ53の開口端は、ランプ本体52の支持部56に同軸状に結合されている。グローブ53は、発光モジュール4の光軸O1に対し同軸状に配置されている。
したがって、本実施形態のLEDランプ51は、クリア電球に限りなく近い形状を有している。
図7および図8に示すように、光ガイド54は、発光モジュール4の発光面14と対向するようにグローブ53の内側に収容されている。光ガイド54は、導光柱58および光拡散体59を備えている。
導光柱58は、導光体の一例であって、発光モジュール4の光軸O1に対し同軸状に配置されている。導光柱16は、光軸O1に対して回転対称となる円柱状であって、その最大径が例えば4.2mmである。さらに、導光柱58は、例えば透明なアクリルで構成されている。アクリルの屈折率nは、1.49である。
図8に示すように、導光柱58は、入射面60、外周面61および空洞部62を備えている。入射面60は、光軸O1と直交するフラットな円形の面であり、発光モジュール4の発光面14と向かい合っている。入射面60は、発光面14と略同じ大きさである。
外周面61は、入射面60の外周縁から光軸O1を同軸状に取り囲むように発光モジュール4から遠ざかる方向に延びている。外周面61は、光軸O1の軸を含む面で導光柱16を切断した時に、光軸O1と平行に延びている。外周面61は、入射面60から導光柱58に入射された発光モジュール4の光を全反射させる全反射面と言い換えることができる。全反射面としての外周面61は、滑らかな光沢面に仕上げられている。
本実施形態によると、導光柱58の先端部にテーパ領域64が設けられている。テーパ領域64は、入射面60に対し光軸O1の軸方向に遠ざかるに従い光軸O1に向けて傾斜されている。このため、導光柱58の外周面61は、テーパ領域64に対応する位置では、光軸O1に近づくように傾いている。
図8および図9に示すように、空洞部62は、入射面60から離れた導光柱16の先端部に設けられている。空洞部62は、光軸O1と同軸の円筒状であって、導光柱58の先端に開口されている。
空洞部62を規定する内面65は、光軸O1を取り囲む周面66と、光軸O1と直交する底面67と、を有している。周面66は、光軸O1と平行な第1の光拡散面68を含んでいる。第1の光拡散面68は、導光柱58のテーパ領域64に内包されている。底面67は、空洞部62の底で入射面60と向かい合っている。
さらに、空洞部62の内面65は、第1の光拡散面68と底面67との間を結ぶ拡散領域69を有している。拡散領域69は、第1の光拡散面68から底面67に向けて光軸O1に近づくように傾斜されたテーパ面で規定されている。
第1の光拡散面68を含む空洞部62の内面65は、光拡散性を有する粗面で構成されている。粗面は、例えば直径が100μmの研磨材を内面65に吹き付ける、いわゆるサンドブラストによって形成されている。
図9は、光軸O1の軸を含む面で導光柱58を切断した時の空洞部62の断面形状を示している。本実施形態によると、第1の光拡散面68から光軸O1と直交する方向に沿う光軸O1までの距離Rを1.3mmとし、第1の光拡散面68を内包する導光柱16の外周面61から光軸O1と直交する方向に沿う光軸O1までの最大距離Rを2.0mmとし、光軸O1の軸方向に沿う第1の光拡散面66の長さLを3.4mmとすれば、
空洞部62の第1の光反射面68は、臨界角をθとして、
Figure 0006013977
の関係を満たす。
さらに、本実施形態では、第1の光拡散面68の上の任意な点から発光面14までの最大距離Hについては、H=22.3mmとした。
図8ないし図10に示すように、光ガイド54の光拡散体59は、導光柱58の空洞部62に収容されている。光拡散体59は、例えば透明なアクリルで構成されている。
光拡散体59は、軸部71と円筒部72とを備えている。軸部71は、空洞部62よりも直径が小さいソリッドな円柱状の要素であって、光軸O1と平行な外周面73を有している。さらに、軸部71の一端にフランジ部74が同軸状に形成されている。フランジ部74は、外周面73よりも軸部71の径方向に張り出している。
円筒部72は、光軸O1と平行な内周面75および外周面76を有している。円筒部72は、軸部71を同軸状に取り囲むようにフランジ部74の下面に接着等の手段により固定されて、軸部71と一体化されている。
フランジ部74は、空洞部62の開口端を塞ぐように導光柱58の先端に接着等の手段により固定されている。この固定により、光拡散体59の軸部71および円筒部72が空洞部62の内側に同軸状に保持されている。
さらに、空洞部62の第1の光拡散面68と前記円筒部72の外周面76との間に第1の空気層78が設けられ、円筒部72の内周面75と軸部71の外周面73との間に第2の空気層79が設けられている。
本実施形態によると、軸部71の外周面73、円筒部72の内周面75および外周面76は、光拡散性を有する粗面で構成されている。粗面は、例えば直径が100μmの研磨材を軸部71および円筒部72に吹き付ける、いわゆるサンドブラストによって形成されている。
したがって、軸部71の外周面73、円筒部72の内周面75および外周面76は、夫々第2の光拡散面、第3の光拡散面および第4の光拡散面と言い換えることができる。
このような光拡散体59を有する導光柱58は、入射面60を有する一端部がランプ本体2の支持部56に保持されている。そのため、光拡散体59を含む導光柱58のテーパ領域64がグローブ53の中央部に位置されている。
発光モジュール4の発光面4が発した指向性の強い光は、入射面60から導光柱58の内部に入射される。導光柱58に入射された光は、外周面73で全反射されて空洞部62に向かう。空洞部62の周囲を通ってテーパ領域64に向かう光は、テーパ領域64の傾斜に伴ってテーパ領域64に対する入射角が臨界角θ以上でテーパ領域64に入射する。テーパ領域64に入射された光は、空洞部62の第1の光拡散面68に向けて全反射される。
図11は、第1の光拡散面68と拡散領域69との境界付近に位置する点Gを通過してテーパ領域64に向かう光線をシミュレーションすることにより得られた光線図を示している。図11は、光軸O1の軸を含む導光柱58のテーパ領域64の断面の一部を示している。
図11によれば、点Gを通過してテーパ領域64に向かう光は、テーパ領域64で空洞部62の第1の光拡散面68に向けて全反射され、当該第1の光拡散面68で拡散されることが分かる。
この際、第1の光反射面68の光軸O1の方向に沿う長さLが前記式(2)を満たすことで、点Gを通過した後にテーパ領域64で全反射される光は、必然的に第1の光拡散面68に導かれることが分かる。
さらに、本実施形態によると、空洞部62の第1の光拡散面68と円筒部72の外周面76との間に第1の空気層78が設けられ、円筒部72の内周面75と軸部71の外周面73との間に第2の空気層79が設けられている。このため、第1の光拡散面68で拡散された光は、第1の空気層78を通じて円筒部72を透過するとともに、第2の空気層79を通じて軸部71を透過する。
すなわち、第1の光拡散面68から光軸O1と交差する方向に向かう光は、円筒部72の外周面76、円筒部72の内周面75および軸部71の外周面76を通過する際に、これら面の数だけ拡散されることになる。この結果、光をより広範囲に亘って拡散させることができ、最終的に導光柱58のテーパ領域64から射出される光の配光角を広げることができる。
図12は、本実施形態に係るLEDランプ51において、光拡散体59が設けられた導光柱58から放出された光の配光分布を光線追跡シミュレーションした結果を示す。図12では、発光モジュール4の光軸O1に沿う光の取り出し方向を0°とする光線方向に対し、光度をレーダーチャートによって示している。
図12によれば、光軸O1と直交する方向に射出される光の強さが大きく、光の最大光度が光軸O1に対し90°〜120°の範囲内にあることが分かる。さらに、図12に示す配光曲線において、最大光度の1/2の光度となる2方向で規定される配光角が、白熱電球並みの約320°であることが分かる。
さらに、LEDランプ51の器具効率に関しては、発光モジュール4に再入射する光の吸収率を60%とした場合、器具効率が90%となることが確かめられた。
第2の実施形態によると、導光柱58の先端部に光軸O1に近づく方向に傾斜されたテーパ領域64が設けられ、光軸O1と平行な第1の光拡散面68がテーパ領域64に内包されている。
これにより、テーパ領域64の上の任意な点から光軸O1に向かう法線ベクトルが、その点から光軸O1と直交する線分に対し空洞部62の底を指向するように傾斜する。そのため、導光柱58の外周面が光軸O1の軸方向にストレートである場合との比較において、第1の光拡散面68の長さLを短くすることができる。
この結果、導光柱58をコンパクトな形状とすることができるとともに、導光柱58の先端部の発光形状がより点光源に近づく。よって、透明なグローブ3を通じて発光する導光柱58の先端部が透けて見えることと合わせて、クリア電球に限りなく近いきらめき感を伴う光の広がりを得ることができる。
[第3の実施形態]
図13ないし図15は、第3の実施形態を開示している。
第3の実施形態に係るLEDランプ100は、主に光ガイド101および光ガイド101をランプ本体52に支持する構成が第2の実施形態と相違している。それ以外の構成は、基本的に第2の実施形態と同様である。そのため、第3の実施形態において、第2の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図13に示すように、ランプ本体52の中央部に支柱102が支持されている。支柱102は、例えばアルミニウムのような鉄よりも熱伝導性が良好な金属材料で構成され、放熱部としての機能を兼ねている。支柱102は、グローブ53で覆われているとともに、ランプ本体52からグローブ53の中央部に向けて突出されている。
LEDランプ100の光源である発光モジュール4は、支柱102の先端面の中央部に例えばねじ止めあるいは接着等の手段で固定されている。発光モジュール4の光軸O1は、支柱102と同軸となるように配置されている。発光モジュール4に定電流を供給する点灯回路5は、口金7の内側に収容されている。
本実施形態では、発光モジュール4の発光面14は、例えば一辺の長さが3.2mmの正方形である。図15に示すように、発光面14の周縁上の端点A6から光軸O1と直交する方向に沿う光軸O1までの距離Rは、発光面14の面積をCとした時、
Figure 0006013977
で表すことができ、距離R=1.8となる。
図13および図14に示すように、光ガイド101は、発光モジュール4の発光面14と対向するようにグローブ53の内側に収容されている。光ガイド101は、導光柱103および光拡散体104を備えている。
導光柱103は、導光体の一例であって、発光モジュール4の光軸O1に対し同軸状に配置されている。導光柱103は、光軸O1に対して回転対称となるような形状を有している。さらに、導光柱103は、例えば透明なアクリルで構成されているが、アクリルに限らず、可視光が透過する透明な材料を適宜選択して使用することができる。
導光柱103は、光軸O1の軸方向に離れた第1の端部103aおよび第2の端部103bを有している。導光柱103の第1の端部103aは、発光面14よりも一回り大きな形状を有し、当該第1の端部103aに入射面106が形成されている。入射面106は、光軸O1を中心に導光柱103の内側に向けて窪むような半球形の形状を有している。入射面106の半径は、2.0mmである。
さらに、導光柱103は、第1の端部103aと第2の端部103bとの間を結ぶ外周面107を有している。外周面107は、光軸O1を同軸状に取り囲んでいるとともに、導光柱103の第1の端部103aと第2の端部103bとの間の中間部103cで光軸O1と直交する方向に張り出すように円弧状に湾曲されている。
言い換えると、導光柱103の外周面107は、導光柱103の第1の端部103aと中間部103cとの間に位置された第1のテーパ領域108と、導光柱103の第2の端部103bと中間部103cとの間に位置された第2のテーパ領域109と、を有している。
第1のテーパ領域108は、中間部103cから第1の端部103aの方向に進むに従い光軸O1に近づくように湾曲されている。第2のテーパ領域109は、中間部103cから第2の端部103bの方向に進むに従い光軸O1に近づくように湾曲されている。
そのため、導光柱103の中間部103cは、導光柱103の最大径を規定している。本実施形態では、導光柱103の最大径は9.0mmである。導光柱103の入射面106は、第1のテーパ領域108に内包されている。
第1のテーパ領域108および第2のテーパ領域109を含む外周面107は、入射面106から導光柱103に入射された発光モジュール4の光を全反射させる全反射面と言い換えることができる。全反射面としての外周面107は、滑らかな光沢面に仕上げられている。
図14に示すように、導光柱103の第2の端部103bに空洞部111が設けられている。空洞部111は、光軸O1と同軸の円筒状であって、入射面106の反対側に向けて開口されている。
空洞部111を規定する内面112は、光軸O1を取り囲む周面113と、光軸O1と直交する底面114と、を有している。周面113は、光軸O1と平行な第1の光拡散面115を含んでいる。第1の光拡散面115は、導光柱103の第2のテーパ領域109に内包されている。底面114は、空洞部111の底で入射面106と向かい合っている。
さらに、空洞部111の内面112は、第1の光拡散面115と底面114との間を結ぶ拡散領域116を有している。拡散領域116は、第1の光拡散面115から底面114に向けて光軸O1に近づくように傾斜されたテーパ面で規定されている。
第1の光拡散面115を含む空洞部111の内面112は、光拡散性を有する粗面で構成されている。粗面は、例えば直径が100μmの研磨材を内面112に吹き付ける、いわゆるサンドブラストによって形成されている。
図14は、光軸O1の軸を含む面で導光柱103を切断した時の空洞部111の断面形状を示している。本実施形態によると、第1の光拡散面115から光軸O1と直交する方向に沿う光軸O1までの距離Rを1.4mmとし、第1の光拡散面115を内包する第2のテーパ領域109から光軸O1と直交する方向に沿う光軸O1までの最大距離Rを4.0mmとし、光軸O1の軸方向に沿う第1の光拡散面115の長さLを7.0mmとすれば、
空洞部111の第1の光反射面115は、臨界角をθとして、
Figure 0006013977
の関係を満たす。
さらに、本実施形態では、第1の光拡散面115の上の任意な点から発光面14までの最大距離Hについては、H=15.0mmとした。
導光柱103の外周面107の具体的な形状について、図14を参照して説明する。図14において、導光柱103の入射面106の上の任意な点を始点とし、光軸O1と直交する線分を考える。この線分が光軸O1と交差する点のうち、発光面14に最も近い点をO´とする。
点O´を原点とし、点O´から光軸O1に沿って光が取り出される方向をz方向とし、光軸O1と直交するとともに点O´から発光面14に沿う方向をx方向とし、さらに、x軸上の点で、発光面14の周縁上の端点A6に最も近い点から第1の端部103aまでの距離をlとすると、全反射面としての外周面107の形状は、
Figure 0006013977
Figure 0006013977
で表すことができる。
前記式(14)および式(15)において、媒介変数Θは、
Figure 0006013977
の範囲内に含まれる有限領域である。
前記式(14)および式(15)において、実数定数θは、
Figure 0006013977
の範囲の定数である。
前記式(14)および式(15)において、実数定数lは、
Figure 0006013977
であるとする。
このように導光柱103の外周面107の形状を規定することで、入射面106から導光柱103に入射された光の大部分を、外周面107によって全反射させることができる。
この時、外周面107の上でΘ=θとなる点において、外周面107から光軸O1と直交する方向に沿う光軸O1までの距離が最大となる。さらに、Θ=θとなる点から光軸O1に向かう内向きの法線は、光軸O1と直交する。
本実施形態では、導光柱103の外周面107の形状は、ストレートな円柱と大きく異なるため、前記第1の実施形態の式(4)は適用できない。
図14に示すように、光ガイド101の光拡散体104は、導光柱103の空洞部111に収容されている。光拡散体104は、例えば透明なアクリルで構成されているが、アクリルに限らず、可視光が透過するその他の透明な材料を適宜選択して使用することができる。
光拡散体104は、軸部118およびフランジ部119を有している。軸部118は、空洞部111よりも直径が小さいソリッドな円柱状の要素であって、光軸O1と平行な第2の光拡散面120と、光軸O1と直交するフラットな端面121と、を有している。
フランジ部119は、軸部118の端面121とは反対側の端部に同軸状に形成されて、軸部118の径方向に張り出している。
フランジ部119は、空洞部111の開口端を塞ぐように導光柱103の第2の端部103bに接着等の手段により固定されている。この固定により、光拡散体104の軸部118が空洞部111の内側に同軸状に保持されているとともに、空洞部111の第1の光拡散面115と光拡散体104の第2の光拡散面120との間に空気層122が設けられている。
本実施形態によると、光拡散体104の第2の光拡散面120、端面121およびフランジ部119の表面は、光拡散性を有する粗面で構成されている。粗面は、例えば直径が100μmの研磨材を光拡散体17に吹き付ける、いわゆるサンドブラストによって形成されている。
さらに、光拡散体104を有する導光柱103は、グローブ53の中央部に位置されている。
発光モジュール4の発光面4が発した指向性の強い光は、入射面106から導光柱103の内部に入射される。半球状に窪んだ入射面106は、発光面14の周辺部から発せられた光が入射された時に、光の屈折方向を殆ど変えずに光を外周面107の第1のテーパ領域108に導く。
図15は、発光面14の周辺部から入射面106に向かう光線Rをシミュレーションすることにより得られた光線図を示している。図15は、光軸O1の軸を含む導光柱103の第1のテーパ領域108の断面の一部を示している。
図15によれば、発光面14の周辺部から入射面106に向かう光は、入射面106に対する入射方向を殆ど変えることなく導光柱103の内部を通過して、第1のテーパ領域108に向かうことが分かる。
すなわち、入射面106に入射された光が大きく屈折されてしまうと、入射面106から発光面14に戻る光の成分が多くなり、光が発光モジュール4に吸収されてしまう。これに対し、本実施形態では、入射面106に入射された光は、入射方向を殆ど変えることなく第1のテーパ領域108に導かれ、ここで全反射される。
よって、光が導光柱103に入射される際の光の損失を極力少なく抑えることができ、LEDランプ100の器具効率が向上する。
第1のテーパ領域108で全反射された光は、空洞部111に向けて導光柱103の内部を通過し、空洞部111の内面112および光拡散体104に当たって拡散される。拡散された光は、主に導光柱103の第2のテーパ領域109から全方位に拡散される。
第3の実施形態によると、導光柱103の先端部に光軸O1に近づく方向に傾斜された第2のテーパ領域109が設けられ、光軸O1と平行な第1の光拡散面115が第2のテーパ領域109に内包されている。
これにより、第2のテーパ領域109の上の任意な点から光軸O1に向かう法線ベクトルが、その点から光軸O1と直交する線分に対し空洞部111の底を指向するように傾斜する。そのため、導光柱103の外周面が光軸O1の軸方向にストレートである場合との比較において、第1の光拡散面115の長さLを短くすることができる。
この結果、導光柱103をコンパクトな形状とすることができるとともに、導光柱103の発光形状がより点光源に近づく。よって、透明なグローブ53を通じて発光する導光柱103が透けて見えることと合わせて、クリア電球に限りなく近いきらめき感を伴う光の広がりを得ることができる。
第1ないし第3の実施形態において、導光柱の空洞部に収容された光拡散体は、必須の要素ではなく、目標とする配光特性に応じて適宜省略してもよい。光拡散体を省略する場合は、空洞部の内面に例えば光を積極的に散乱させる粒子を含む塗料を塗布し、内面の光拡散性能を高めることが望ましい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、光ガイドに係る発明の構成を付記する。
[1]発光面の重心を通って当該発光面と直交する方向に沿う軸線に対して同軸状に設けられ、前記発光面から放射された光が透過する光ガイドであって、
前記発光面に面した入射面と、
前記入射面の外周縁から前記軸線を取り囲むように前記発光面から遠ざかる方向に延出され、前記入射面から入射された光を全反射させるように構成された全反射面と、
前記入射面に対し前記軸線の軸方向に離れた位置に設けられ、前記全反射面で全反射された光が導かれる前記軸線と平行な第1の光拡散面を含む空洞部と、
前記空洞部に設けられた光拡散体と、
を備えた光ガイド。
[2] [1]に記載の光ガイドにおいて、前記光拡散体は、前記第1の光拡散面と向かい合う第2の光拡散面を有し、前記第1の光拡散面と前記第2の光拡散面との間に空気層が設けられた光ガイド。
[3] [1]に記載の光ガイドにおいて、前記光拡散体は、ソリッドな軸部と、前記軸部を取り囲む筒部と、を含み、前記筒部の外周面と前記第1の光拡散面との間に第1の空気層が設けられ、前記筒部の内周面と前記軸部の外周面との間に第2の空気層が設けられた光ガイド。
[4] [1]ないし[3]のいずれか一項に記載の光ガイドにおいて、前記空洞部は、前記第1の光拡散面から前記発光面に向けて前記軸線に近づくように傾斜された拡散領域を含む光ガイド。
[5] [1]ないし[4]のいずれか一項に記載の光ガイドにおいて、前記全反射面は、前記空洞部を取り囲む有限領域を有し、当該有限領域が前記入射面から遠ざかるに従い前記軸線に近づくように傾斜された光ガイド。
[6] [1]ないし[5]のいずれか一項に記載の光ガイドにおいて、前記全反射面は、前記軸線と直交する方向に広がるように湾曲された形状を有し、前記入射面は、前記空洞部に向けて凹むように球面状に湾曲された光ガイド。
[7] [1]ないし[5]のいずれか一項に記載の光ガイドにおいて、
前記第1の光拡散面から前記軸線と直交する方向に沿う前記軸線までの距離をRとし、
前記第1の光拡散面を内包した前記全反射面から前記軸線と直交する方向に沿う前記軸線までの最大距離をRとし、
前記第1の光拡散面の前記軸線の軸方向に沿う長さをLとし、
前記光ガイドの全反射の臨界角をθとした時、
前記第1の光拡散面は、
Figure 0006013977
を満たし、
前記光ガイドの臨界角θは、
前記光ガイドの屈折率をnとした時、
Figure 0006013977
を満たす光ガイド。
[8] [7]に記載の光ガイドにおいて、前記軸線の軸を含む面で前記光ガイドを切断した時に、前記全反射面は、前記全反射面上の任意な点から前記軸線に向かう法線ベクトルと、前記全反射面上の任意な点から前記発光面の外縁へ向かうベクトルとで規定される角度が前記臨界角θ以上となる形状を有する有限領域を含む光ガイド。
[9] [1]ないし[8]のいずれか一項に記載の光ガイドにおいて、前記第1の光反射面は、前記入射面に対し前記軸線の軸方向に沿う反対側に位置された先端を有し、
前記軸線の軸を含む面で前記光ガイドを切断した時に、前記第1の光拡散面の前記先端から前記軸線の軸方向に沿う前記発光面までの距離Hは、
前記発光面の周縁上の点から前記軸線と直交する方向に沿う前記軸線までの距離をRとした時、
Figure 0006013977
を満たす光ガイド。
[10] [9]に記載の光ガイドにおいて、前記発光面の発光面積をCとした時、
前記距離Rは、
Figure 0006013977
を満たす光ガイド。
[11] [6]に記載の光ガイドにおいて、前記軸線の軸を含む面で前記光ガイドを切断した時に、
前記入射面上の任意な点から前記軸線に直交する線分の長さが最小となる線分の前記軸線との交点を原点とし、
前記原点から前記軸線に沿って光が射出される方向をz方向とし、
前記z方向と直交するとともに、前記原点から前記発光面に沿う方向をx方向とし、
x軸上の点で、前記発光面の周縁に最も近い点から前記入射面上の任意な点までの最大距離をlとし、
前記発光面の周縁から前記軸線と直交する方向に沿う前記軸線までの距離をRとすれば、
前記導光体の前記全反射面は、
Figure 0006013977
で規定され、
媒介変数Θは、
Figure 0006013977
の範囲に含まれる有限領域であり、
実数定数θは、
Figure 0006013977
を満たし、
実数定数lは、
Figure 0006013977
である光ガイド。
[12] [1]ないし[7]のいずれか一項に記載の光ガイドにおいて、前記第1の光拡散面の前記軸線の軸方向に沿う長さをLとした時、
前記長さLは、
Figure 0006013977
を満たす光ガイド。
1,51,100…照明装置(LEDランプ)、4…光源(発光モジュール)、6,54,101…光ガイド、11…半導体発光素子(発光ダイオード)、14…発光面、16,58,103…導光体(導光柱)、18,60,106…入射面、19,61,107…外周面(全反射面)、21,62,111…空洞部、26,68,115…第1の光拡散面、O1…軸線(光軸)。

Claims (18)

  1. 半導体発光素子を用いて面状に発光するように構成された発光面を有する光源と、
    前記発光面の重心を通って当該発光面と直交する方向に沿う軸線に対して同軸状に設け
    られ、前記光源の光を透過する導光体と、を具備し、
    前記導光体は、
    前記発光面に面した入射面と、
    前記入射面の外周縁から前記軸線を取り囲むように前記光源から遠ざかる方向に軸方向
    延出され、前記入射面から前記導光体に入射された前記光源の光を全反射させるように
    構成された外周面と、
    前記入射面に対し前記軸線の軸方向に離れた位置に設けられ、前記外周面で全反射され
    た光が導かれる前記軸線と平行な第1の光拡散面を含む空洞部と、を有し、
    前記外周面は、前記空洞部を取り囲む有限領域を有し、当該有限領域が前記光源から遠ざ
    かるに従い前記軸線に近づくように傾斜された照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、前記導光体は、前記軸線に対し回転対称となる形
    状を有する照明装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の照明装置において、前記空洞部に設けられた光拡散体を
    さらに備えた照明装置。
  4. 請求項3に記載の照明装置において、前記光拡散体は、前記導光体の前記第1の光拡散
    面と向かい合う第2の光拡散面を有し、前記第2の光拡散面が前記軸線と平行である照明
    装置。
  5. 請求項4に記載の照明装置において、前記第1の光拡散面と前記第2の光拡散面との間
    に空気層が設けられた照明装置。
  6. 請求項3に記載の照明装置において、前記光拡散体は、ソリッドな軸部と、前記軸部を
    取り囲む筒部と、を含み、前記筒部の外周面と前記第1の光拡散面との間に第1の空気層
    が設けられ、前記筒部の内周面と前記軸部の外周面との間に第2の空気層が設けられた照
    明装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の照明装置において、前記第1の光拡散
    面は、前記導光体に内包された照明装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の照明装置において、前記空洞部は、前
    記第1の光拡散面から前記発光面に向けて前記軸線に近づくように傾斜された拡散領域を
    含む照明装置。
  9. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の照明装置において、前記導光体を覆う
    グローブをさらに備えた照明装置。
  10. 請求項に記載の照明装置において、前記第1の光拡散面を含む前記空洞部が前記グロ
    ーブの中央部に位置された照明装置。
  11. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の照明装置において、
    前記第1の光拡散面から前記軸線と直交する方向に沿う前記軸線までの距離をRとし

    前記第1の光拡散面を内包した前記外周面から前記軸線と直交する方向に沿う前記軸線
    までの最大距離をRとし、
    前記第1の光拡散面の前記軸線の軸方向に沿う長さをLとし、
    前記導光体の全反射の臨界角をθとした時に、
    前記第1の光拡散面は、
    Figure 0006013977
    を満たし、
    前記導光体の臨界角θは、
    前記導光体の屈折率をnとした時、
    Figure 0006013977
    を満たす照明装置。
  12. 請求項11に記載の照明装置において、前記軸線の軸を含む面で前記導光体を切断した
    時に、前記導光体の前記外周面は、前記外周面上の任意な点から前記軸線に向かう法線ベ
    クトルと、前記外周面上の任意な点から前記発光面の外縁へ向かうベクトルとで規定され
    る角度が臨界角θ以上となる形状を有する有限領域を含む照明装置。
  13. 請求項12に記載の照明装置において、前記外周面上の前記点は、前記法線ベクトルが
    前記軸線と直交し、かつ前記軸線までの距離が最大となる点を含む照明装置。
  14. 請求項11ないし請求項13のいずれか一項に記載の照明装置において、前記導光体の
    前記第1の光拡散面は、前記入射面に対し前記軸線の軸方向に沿う反対側に位置された先
    端を有し、
    前記軸線の軸を含む面で前記導光体を切断した時に、前記第1の光拡散面の前記先端か
    ら前記軸線の軸方向に沿う前記発光面までの距離Hは、
    前記発光面の周縁上の点から前記軸線と直交する方向に沿う前記軸線までの距離をR
    とした時、
    Figure 0006013977
    を満たす照明装置。
  15. 請求項14に記載の照明装置において、前記発光面の発光面積をCとした時、
    前記距離Rは、
    Figure 0006013977
    を満たす照明装置。
  16. 請求項11に記載の照明装置において、
    前記軸線の軸を含む面で前記導光体を切断した時に、前記入射面上の任意な点から前記
    軸線に対し直交する線分の長さが最小となる線分の前記軸線との交点を原点とし、
    前記原点から前記軸線に沿って光が射出される方向をz方向とし、
    前記z方向と直交するとともに、前記原点から前記発光面に沿う方向をx方向とし、
    前記入射面上の任意な点のうち前記発光面に対する距離が最も近い点を原点とし、
    x軸上の点で、前記発光面の周縁に最も近い点から前記入射面上の任意な点までの最大
    距離をlとし、
    前記発光面の周縁から前記軸線と直交する方向に沿う前記軸線までの距離をRとすれ
    ば、
    前記導光体の前記外周面は、
    Figure 0006013977
    で規定され、
    媒介変数Θは、
    Figure 0006013977
    の範囲に含まれる有限領域であり、
    実数定数θは、
    Figure 0006013977
    を満たし、
    実数定数lは、
    Figure 0006013977
    である照明装置。
  17. 請求項11に記載された照明装置において、前記第1の光拡散面の前記軸線の軸方向に
    沿う長さをLとした時、
    前記長さLは、
    Figure 0006013977
    を満たす照明装置。
  18. 発光面の重心を通って当該発光面と直交する方向に沿う軸線に対して同軸状に設けられ
    、前記発光面から射出された光が透過する光ガイドであって、
    前記発光面に面した入射面と、
    前記入射面の外周縁から前記軸線を取り囲むように前記発光面から遠ざかる方向に軸方
    向に延出され、前記入射面から入射された光を全反射させるように構成された全反射面と

    前記入射面に対し前記軸線の軸方向に離れた位置に設けられ、前記全反射面で全反射さ
    れた光が導かれる前記軸線と平行な第1の光拡散面を含む空洞部と、を具備し、
    前記全反射面は、前記空洞部を取り囲む有限領域を有し、当該有限領域が前記発光面から
    遠ざかるに従い前記軸線に近づくように傾斜された光ガイド。
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