JP6725624B2 - 光学素子および照明装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、一般家庭、店舗、オフィスなどで使用する照明装置、およびこの照明装置に組み込まれた光学素子に関する。
一般照明用のLED照明装置には、白熱電球のような形状および光り方に近づけること(レトロフィット)が望まれる場合がある。特に、クリア型白熱電球(クリアガラスのグローブを用いた白熱電球)のように、グローブ内部の点光源から広配光(1/2配光角が約270°)に光ることへの要望は多い。しかしながら、LEDをそのまま光源として用いると、配光角は狭くなり、1/2配光角は120°程度となる。そこで、広配光レンズなどの光学素子を用いて、配光角を広げる工夫がなされている。
この種の光学素子として、例えば、導光ロッドの先端に散乱部材を備えたものが知られている。この光学素子を用いる場合、LEDは、散乱部材から離間して対向する導光ロッドの底面に対向して配置される。そして、LEDから発光される光線は、導光ロッド内を全反射によって伝搬されて散乱部材へ導かれる。散乱部材に到達した光線は、散乱部材によって散乱されて、光学素子の外部へと射出される。このようにして、広配光の光線群が作り出される。
米国特許 US6350041
しかし、上述した光学素子を用いた場合、散乱部材で散乱された光線群のうち幾つかの光線は、再び導光ロッドを伝播し、LEDに戻ってしまう。LEDに戻った光線はほぼ吸収される。つまり、LEDに戻る光線の割合が高くなると、光線のロスが大きくなり、器具効率が低下する。
よって、広配光な光を効率良く射出できる光学素子、およびこの光学素子を備えた照明装置の開発が望まれている。
実施形態に係る光学素子は、中心軸に対して回転対称となる形状を有し、可視光に対して透明な材料により形成された光学素子であって、前記中心軸に沿った光源側の一端に設けた入射面と、前記入射面から離間した前記中心軸に沿った他端側に設けられ、当該光学素子の内部で閉じた密閉空間を形成した空孔と、を有し、前記空孔の内面は、前記中心軸を含む平面と当該内面とが交差する前記空孔の境界線の全てが当該光学素子の外方に向けて膨らむ曲線となる形状を有し、前記空孔内に原点をとり、当該原点に対して前記境界線に沿って時計回りに進む方向を正方向とし、前記境界線上の第1の点における第1の接線ベクトルをとり、前記第1の点に対して正方向に隣接する第2の点における第2の接線ベクトルをとった場合、この第2の接線ベクトルの前記第1の接線ベクトルに対する前記時計回りを正とする成す角が常に0度より大きい。
他の実施形態に係る光学素子は、中心軸に対して回転対称となる形状を有し、可視光に対して透明な材料により形成された光学素子であって、前記中心軸に沿った光源側の一端に設けた入射面と、前記入射面から離間した前記中心軸に沿った他端側に設けられ、当該光学素子の内部で閉じた密閉空間を形成した空孔と、を有し、前記中心軸を含む平面と前記空孔の内面とが交差する前記空孔の境界線が楕円形又は円形である。
図1は、第1の実施形態に係る光学素子を示す外観斜視図である。 図2は、図1の光学素子の要部を部分的に拡大した部分拡大断面図である。 図3は、図1の光学素子の配光分布のシミュレーション結果である。 図4は、第2の実施形態に係る光学素子を示す外観図である。 図5は、図4の光学素子の要部を部分的に拡大した部分拡大断面図である。 図6は、図4の光学素子を備えた照明装置を示す概略図である。 図7は、第3の実施形態に係る光学素子を示す外観図である。 図8は、図7の光学素子の中心軸を含む平面で切断した断面図である。 図9Aは、第4の実施形態に係る光学素子を示す外観図である。 図9Bは、図9Aの光学素子を示す底面図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る光学素子10を示す外観斜視図である。図2は、図1の光学素子10をその中心軸Cを含む平面で切断した断面を部分的に拡大した部分拡大断面図である。図3は、図1の光学素子10の配光分布のシミュレーションによる計算結果を示したレーダーチャート図である。図1では、光学素子10の他に、光学素子10の長手方向の一端(図示下端)に対向する複数の発光素子11も図示してある。各発光素子11は、例えば、図示しないLEDチップを樹脂で封止したものである。
図1に示すように、光学素子10は、中心軸Cに対して回転対称となる形状の回転体である。光学素子10は、可視光に対して透明な材料(本実施形態ではアクリル)により形成されている。光学素子10の材料は、可視光に対して透明な材料であれば何でもよく、アクリルの他に、例えば、ポリカーボネートやガラスなどによって光学素子10を形成してもよい。
また、光学素子10は、その内部に、上記透明な材料が存在しない空孔1を備えている。本実施形態では、この空孔1も、中心軸Cに対して回転対称となる形状を有する。また、本実施形態の空孔1は、光学素子10の長手方向の略全長にわたって設けられている。
すなわち、光学素子10は、円筒形の導光部2と、半球状の散乱部3と、を一体につなげた構造を有する。導光部2の外径と散乱部3の外径は同じである。そして、導光部2の円筒内部と散乱部3の中空内部をなだらかにつなげて空孔1が形成されている。つまり、本実施形態の空孔1は、円柱の一端(図示上端)に同径の半球をつなげた形状の空間である。言い換えると、空孔1は、導光部2の全長を貫通して、散乱部3の内部まで延びている。
空孔1の内面のうち、散乱部3の内面(半球面)は、光を散乱させる拡散面3aになっている。拡散面3a以外の空孔1の内面(すなわち円筒面)は、鏡面になっている。このように、光学素子10の先端近くに設けた散乱部3の内面を拡散面3aとすることにより、配光角の広い光を射出できる。
散乱部3の内側にある拡散面3aは、例えば、空孔1の内面に白色塗装したものであってもよい。或いは、拡散面3aは、空孔1の内面を部分的にサンドブラスト処理した粗面であってもよい。また、拡散面3aを設ける代わりに、散乱部3の空孔1内に、光を散乱させる散乱部材(図示せず)を充填してもよい。
なお、拡散面3aは、導光部2の円筒形の内面に僅かにさしかかる位置まで延びてもよい。散乱部材を充填する場合には、導光部2の内部に僅かにさしかかる位置まで散乱部材を充填してもよい。つまり、拡散面3aの大きさは任意に変更可能である。
導光部2は、中心軸Cに沿って散乱部3から離間した長手方向の一端側に円形の外周縁を有する底面21を備えている。また、導光部2は、底面21の外周縁から長手方向の他端側に向けてつながる円筒形の側面22を有する。側面22の底面21から離間した他端側には、散乱部3の外面となる半球面31がなだらかに連続している。
つまり、底面21、側面22、および半球面31が光学素子10の外表面となり、これらの面はいずれも鏡面である。ただし、この限りではなく、これらの面21、22、31は、拡散面を含んでもよい。なお、底面21は、光学素子10の中心軸Cと直交し、側面22は、中心軸Cと平行に延びている。
空孔1の一端(図示下端)は、底面21に接続され、底面21と同心の円形の開口23を形成している。空孔1の内面は、中心軸Cに沿って底面21に向かって広がる形状を有する。ここで、広がる形状とは、狭まる形状ではないものを意味し、円筒面のような形状も含むものとする。すなわち、散乱部3の内面(拡散面3a)が半球面であることから、空孔1は、内側に凹む面を含まない形状を有することになる。
なお、上述した回転対称とは、中心軸Cに対して対象物を回転させたとき、対象物がもとの形状に一致し、かつ中心軸C周りの回転角が360°未満となることを意味する。
複数の発光素子11は、それぞれ、発光面(図示省略)を有する。各発光素子11は、その発光面が光学素子10の円環状の底面21に対向するよう配置される。本実施形態では、複数の発光素子11を底面21の周方向に等間隔で環状に並べて配置した。なお、複数の発光素子11は、例えば、ここでは図示を省略した基板の表面に実装される。本実施形態では、複数の発光素子11を同一平面上に配置したがこれに限らず、複数の発光素子11を立体的に配置することもできる。
以下、上述した空孔1の内面形状について、図2を参照してより詳細に説明する。なお、図2は、光学素子10を、中心軸Cを含む平面で切断した断面を部分的に(拡散面3a付近を)拡大して示す。
本実施形態の空孔1は、中心軸Cに対して回転対称形であるため、中心軸Cを含む平面で光学素子10を切断した場合、その切断面と空孔1の内面が交差する線L(以下、この線を境界線Lと称する)の形状が空孔1の内面形状を一義的に表わすことになる。つまり、この境界線Lの形状を規定することで、空孔1の内面を規定できる。
境界線Lは、光学素子10の外方へ向けて膨らむ形状の曲線部分を含む。本実施形態では、散乱部3の内面(拡散面3a)と切断面が交差する線が曲線部分となる。この他に、境界線Lは、導光部2の内面と切断面が交差する直線を含む。言い換えると、境界線Lは、空孔1に向けて内側に凹む部分を有していない。
例えば、図2の断面において、空孔1内に原点Oをとり、原点Oを中心に図示時計回りに境界線Lに沿った方向を正方向と規定する。原点Oは、空孔1内の内面上を含まない任意の点とすることができる。ここでは、仮に、原点Oを中心軸C上の散乱部3の曲率の中心に置いた。
次に、境界線L上に任意の点Aをとり、点Aにおける接線を正方向に向く接線ベクトルV1とする。上記で述べたように、正方向は、原点Oに対して境界線L上を時計まわりに進む方向と定義した。また、点Aから正方向に境界線L上を移動した点Bをとり、この点Bにおける接線を正方向に向く接線ベクトルV2とする。このとき、接線ベクトルV1に対する接線ベクトルV2の上記時計回りを正とする成す角を接線回転角θとする。
以上の条件に基づいて、境界線Lを規定すると、接線回転角θが常に0度以上になる形状とすることができる。
次に、光学素子10の機能について説明する。
複数の発光素子11(図1)から射出された光は、図2に示すように光学素子10を伝播される。各光学素子10から射出される光は、互いに平行な光線群として分類することができる。そのため、光線群についての議論は、以下で一般性を失わない。
光線群は、各発光素子11の発光面を介して発光された後、光学素子10の底面21に入射される。底面21から光学素子10へ入射された光線群は、導光部2の側面22および散乱部3の半球面31と空孔1の内面との間で全反射を繰り返して導光される。
このとき、空孔1の内面にある拡散面3aで散乱(一次的な散乱)される光線群は、拡散面3aに対する光線群の入射角に応じて透過・反射成分が変化する。つまり、拡散面3aへの入射角が大きいと反射成分(拡散反射成分)が多くなり、透過成分(拡散透過成分)が減る。逆に、拡散面3aへの入射角が小さいと反射成分が少なくなり、透過成分が多くなる。ここで言う入射角とは、拡散面3aに入射する光線が拡散面3aに当たる点における拡散面3aの法線方向と入射光線とが成す角を意味する。
これに対して、散乱部3の内面に拡散面3aを設けずに空孔1内に散乱部材を詰め込んだ場合、散乱部3の内面を透過する光線の透過成分が吸収成分になるが、反射成分については同様である。つまり、いずれの場合においても、空孔1の内面への光線の入射角が大きいと反射成分が多くなり、内面への入射角が小さいと反射成分が少なくなると言える。
空孔1の内面で反射された光線は、光学素子10の側面22や半球面31から外部へ屈折透過され、或いは側面22や半球面31で再び反射されて拡散面3aに向けて戻される。拡散面3aに戻された光線は、拡散面3aで再び散乱(二次的な散乱)される。しかし、拡散面3aで散乱された光線の一部は、導光部2へ戻される。
図2において、例えば、符号41が側面22から屈折透過される光線の一例を示し、符号42が導光部2に戻される光線の一例を示す。導光部2に戻る光線42は、最終的に発光素子11に戻って吸収される。しかし、拡散面3aで二次的に散乱された光線のほとんどは、最終的に光学素子10の側面22を介して屈折透過される。そのため、1次的に拡散面3aで拡散反射された光線が導光部2に戻るのを防ぎ、再び拡散面3aで散乱させれば発光素子11に戻って吸収される光線を減らすことができる。
この種の光学素子10において、器具効率を向上させるためには、拡散面3aで散乱されて導光部2へ戻る光線をできるだけ少なくすることが望ましい。導光部2へ戻る光線を少なくするためには、拡散面3aで一次的に反射された光が再び拡散面3aに入射され易い状況を作れば良い。このためには、拡散面3aの全領域のうち発光素子11からできるだけ遠い領域で光線を散乱させればよい。
発光素子11より遠い領域で散乱される光線は、そのほとんどが散乱部3の半球面31或いは導光部2の側面22を介して屈折透過される。そして、屈折透過されない一部の光線は、導光部2に直接戻らず、拡散面3aに再び入射され易い状況となる。上述したように、拡散面3aで二次的に散乱された光線は、そのほとんどが、最終的に光学素子10の側面22を介して屈折透過される。
これに対し、発光素子11に近い領域で光線が多く散乱されると、この一次的な散乱光は、導光部2に戻り易く、最終的に発光素子11に吸収され易い。
上述した第1の実施形態の光学素子10は、発光素子11から射出された光線の多くを、発光素子11からできるだけ遠い領域で散乱させることのできる構成を備えている。以下、この構成について図2を参照してその機能を説明する。
発光素子11から射出された平行な光線群のうち、光線43は空孔1の内面にある点Aで拡散反射され、光線44は同様に点Bで拡散反射される。このとき、点Aに入射する光線43と点Bに入射する光線44は、空孔1の内面に対する入射角が異なる。
上述したように、本実施形態では、空孔1の内面形状(境界線Lの形状)を規定する接線回転角θが常に0度以上となるため、図2の点Aに対する光線43の入射角に対し、点Bに対する光線44の入射角の方が大きくなる。つまり、この場合、点Bにおける光線44の拡散反射成分の方が、点Aにおける光線43の拡散反射成分より多くなる。
見方を変えると、本実施形態では、発光素子11からできるだけ遠い領域で光線の拡散反射成分を多くするため、空孔1の内面形状を、接線回転角θが常に0度以上となる形状にした。これにより、発光素子11に戻る光線を少なくでき、光学素子10の器具効率を高めることができる。
また、接線回転角が境界線Lに沿って連続的に変化する、あるいは一定になるため、拡散反射の方向をなだらかに変化させることができる。これより、配光分布を白熱電球のようになだらかな分布とすることができる。
上述した光学素子10の配光分布は、光線追跡シミュレーション(LightTools)(登録商標)を用いて計算できる。計算結果を図3に示す。この図は、配光角に応じた光線の光度をレーダーチャート的に示したものである。この図から分かるように、本実施形態の光学素子10の場合、1/2配光角が約310度となり、300度を超えていることが分かる。
以上のように、本実施形態によると、LEDを光源に用いたにも関わらず、広配光で効率の良い光を射出できる光学素子10を提供できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る光学素子50について、図4および図5を参照して説明する。この光学素子50は、空孔51が光学素子50の底面52につながっておらず、光学素子50の内部で閉じた密閉空間を形成している。これ以外の構成は、上述した第1の実施形態と略同じであるため、ここでは、第1の実施形態と同様に機能する構成要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
光学素子50の空孔51の内面形状は、中心軸C上で互いに離間した2つの定点(不図示)を基準にした回転楕円面である。つまり、これら2つの定点から空孔51の内面上の任意の点までの距離の和が等しくなるように任意の点を連続させた面が空孔51の内面となる。なお、2つの定点は重なってもよく、この場合、空孔51の内面は球面となる。あるいは、2つの定点を十分離間した場合、空孔51の内面は回転放物面となる。いずれにしても、本実施形態の空孔51も、接線回転角θが常に0度以上となる形状を有し、内側に凹む面を含まない。
空孔51は、光学素子50の底面52から中心軸Cに沿って離間した先端近くに片寄ってレイアウトされている。空孔51の内面には、白色塗装或いはサンドブラストにより拡散面51aが設けられている。この場合、光学素子50を、中心軸Cを含む面で分割して形成し、空孔51に拡散面51aを形成した後、両者を貼り合せる。或いは、3Dプリンタを用いる場合、空孔51内にサポート材(例えば、白いアクリル)を充填する。
図6に示すように、光学素子50は、照明装置の一例である電球100内に組み込まれる。ここでは説明を省略するが、他の実施形態の光学素子も図6のように電球100内に組み込まれることができる。
電球100は、金属製の放熱筐体102、図示しない天井のソケットなどに電気的に接続するための口金104、光学素子50を覆う概ね球状の透明なグローブ106、発光素子11に給電して点灯させる点灯回路108、および光学素子50を備えている。発光素子11は基板11aを有し、基板支持体110の上面110aに基板11aの裏面を接触させて取り付けられる。点灯回路108は、ここでは図示しない配線を介して、発光素子11および口金104にそれぞれ接続されている。基板支持体110の図示下端側は放熱筐体102に熱的に接続されている。光学素子50は、発光素子11の発光面に底面52が対向する姿勢で取り付けられる。この電球100は、例えば、図6の姿勢を天地逆転して口金104を上にした状態で天井のソケットに取り付けられる。
放熱筐体102は、口金104を接続した一端(図示下端)およびグローブ106を取り付けた他端(図示上端)を有する。放熱筐体102、口金104、およびグローブ106は、電球100の管軸と重なる軸を有する。光学素子50は、その中心軸Cが電球100の管軸と一致するように取り付けられる。
放熱筐体102は、一端から他端に向けて径が徐々に拡大する略円錐台状の外形を有する。この放熱筐体102は、基板支持体110を介して、発光素子11に熱的に接続し、発光素子11の熱を放熱筐体102の外部に放射するよう機能する。このため、放熱筐体102は、その外周面102a上に複数の放熱フィンを備えていても良い。
グローブ106は、図示のような球形に限らず、シャンデリア型でもよい。
発光素子11の発光面から射出された光線群は、光学素子50の底面52から入射する。底面52に入射した光線群は、導光部2および散乱部3を介して光学素子50を伝播される。光学素子50を伝播された光は、空孔51の拡散面51aに集められて散乱され、白熱電球並の配光角を有する照明光が射出される。つまり、本実施形態の光学素子50を用いた場合、グローブ106の中心を光らせることができ、レトロフィットの効果を奏することができる。
以上のように、第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に、広配光で効率の良い光を射出できる光学素子50を提供でき、発光素子11の熱を効果的に放熱させることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る光学素子60について、図7および図8を参照して説明する。本実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
光学素子60は、その一端側に、複数の発光素子11に対向する環状の傾斜底面62を有する。傾斜底面62は、光学素子60の中心軸Cと直交する面に対して傾斜している。複数の発光素子11は、その発光面を傾斜底面62に対向させ、傾斜底面62の周方向に沿って等間隔で並べて配置される。このため、各発光素子11の発光面は、光学素子60の中心軸Cと直交しない。つまり、各発光素子11の発光面が同一面に配置されず立体的なレイアウトとなる。
以上のように、各発光素子11を立体配置とすることで、装置構成をコンパクトにでき、設計の自由度を高めることができる。また、複数の発光素子11を分散して配置することができ、熱源の集中を抑え、放熱特性を向上させることができる。
また、本実施形態の光学素子60は、発光素子11から離間した他端側に開口した空孔61を有する。空孔61の内面には拡散面61aが設けられている。そして、この空孔61の内面形状も、上述した接線回転角θが常に0度以上となる形状を有する。このため、本実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、ここでは図示を省略するが、本実施形態のように光学素子の他端側に開口する空孔の内面を開口に向けて徐々に広がる形状としても良い。この場合、光学素子を成型した際の型抜きが可能となり、光学素子の製造を容易にできる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る光学素子70について、図9Aおよび図9Bを参照して説明する。ここでも、上述した実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
光学素子70は、中心軸Cに沿った一端側に円錐面72を有する。円錐面72は、光学素子70の底面を凹ませて形成される。円錐面72には、アルミが蒸着されて、鏡面にされている。そして、この円錐面72に対向して、複数の発光素子11が設けられている。すなわち、発光素子11は、光学素子70の側面22に発光面が対向する向きで設けられる。
そして、発光素子11の発光面から射出された光線群が、円錐面72で反射されて導光部2を伝播され、空孔71へ導かれる。空孔71は、第2の実施形態の空孔51と同様の内面形状を有する。よって、この光学素子70も、中心軸Cを含む面で一旦分割して形成される。
以上のように、本実施形態においても、上述した第1乃至第3の実施形態と同様の効果を奏することができ、広配光な光を効率良く射出できる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
可視光に対して透明な材料により形成した、中心軸に対して回転対称となる形状の光学素子であって、
当該光学素子の内部に空孔を備え、
上記空孔の内面は、上記中心軸を含む平面と当該内面とが交差する上記空孔の境界線が当該光学素子の外方に向けて膨らむ曲線部分を含むような形状を有し、上記空孔内に原点をとり、当該原点に対して上記境界線に沿って時計回りに進む方向を正方向とし、上記境界線上の第1の点における第1の接線ベクトルをとり、上記第1の点に対して正方向に隣接する第2の点における第2の接線ベクトルをとった場合、この第2の接線ベクトルの上記第1の接線ベクトルに対する上記時計回りを正とする成す角が常に0度以上である、
光学素子。
[2]
上記中心軸の一端側にある底面と、
この底面につながる上記中心軸に沿った側面と、をさらに有し、
上記側面は、上記中心軸の他端側に向けて先細りする形状を有する、
[1]の光学素子。
[3]
上記空孔は、上記先細りする形状の内側に配置されている、
[2]の光学素子。
[4]
上記空孔の内面は、光を散乱させる拡散面を含む、
[1]の光学素子。
[5]
上記空孔内に、光を散乱させる散乱部材を有する、
[1]の光学素子。
[6]
上記空孔は、上記底面につながる開口を有し、該空孔の上記内面は、上記中心軸に沿って上記開口に向けて徐々に広がる形状を有する、
[2]の光学素子。
[7]
上記空孔は、当該光学素子の内部で閉じた密閉空間である、
[1]の光学素子。
[8]
上記空孔の内面形状は、該空孔内に2つの定点を置いたとき、これら各定点から上記内面上の任意の点までの距離の和が等しくなる回転楕円面である、
[7]の光学素子。
[9]
上記空孔の内面形状は、上記2つの定点が重なる球面である、
[8]の光学素子。
[10]
上記空孔は、当該光学素子の上記底面から離間した他端側に開口を有し、この開口に向けて上記中心軸に沿って徐々に広がる形状の内面を有する、
[2]の光学素子。
[11]
[1]乃至[10]のうちいずれかの光学素子と、
発光面を有する光源と、を有し、
上記光学素子の上記中心軸に沿った一端側にある底面に上記発光面が対向するように上記光源を配置した、
照明装置。
[12]
複数の上記光源を円形に配置した基板をさらに有し、
上記複数の光源のそれぞれの上記発光面が上記光学素子の上記底面に対向するように上記基板を配置した、
[11]の照明装置。
[13]
上記光学素子の上記底面は、上記中心軸と直交する面に対して傾斜した傾斜面を含み、
上記複数の光源は、それぞれの上記発光面が上記傾斜面に対向するように配置される、
[12]の照明装置。
[14]
[1]乃至[10]のうちいずれかの光学素子と、
発光面を有する光源と、
上記光源および上記光学素子を覆う、光を透過するグローブと、を備え、
上記光学素子の上記中心軸に沿った一端側にある底面に上記発光面が対向するように上記光源を配置した、
照明装置。
1…空孔、2…導光部、3…散乱部、3a…拡散面、10、50、60、70…光学素子、11…発光素子、L…境界線、V1、V2…接線ベクトル、θ…接線回転角。

Claims (8)

  1. 中心軸に対して回転対称となる形状を有し、可視光に対して透明な材料により形成された光学素子であって、
    前記中心軸に沿った光源側の一端に設けた入射面と、
    前記入射面から離間した前記中心軸に沿った他端側に設けられ、当該光学素子の内部で閉じた密閉空間を形成した空孔と、を有し、
    前記空孔の内面は、前記中心軸を含む平面と当該内面とが交差する前記空孔の境界線の全てが当該光学素子の外方に向けて膨らむ曲線となる形状を有し、前記空孔内に原点をとり、当該原点に対して前記境界線に沿って時計回りに進む方向を正方向とし、前記境界線上の第1の点における第1の接線ベクトルをとり、前記第1の点に対して正方向に隣接する第2の点における第2の接線ベクトルをとった場合、この第2の接線ベクトルの前記第1の接線ベクトルに対する前記時計回りを正とする成す角が常に0度より大きい、
    光学素子。
  2. 前記空孔の内面は、光を散乱させる拡散面を含む、
    請求項1の光学素子。
  3. 前記空孔内に、光を散乱させる散乱部材を有する、
    請求項1の光学素子。
  4. 前記空孔の内面形状は、該空孔内に2つの定点を置いたとき、これら各定点から前記内面上の任意の点までの距離の和が等しくなる回転楕円面である、
    請求項1の光学素子。
  5. 前記空孔の内面形状は、前記2つの定点が重なる球面である、
    請求項の光学素子。
  6. 中心軸に対して回転対称となる形状を有し、可視光に対して透明な材料により形成された光学素子であって、
    前記中心軸に沿った光源側の一端に設けた入射面と、
    前記入射面から離間した前記中心軸に沿った他端側に設けられ、当該光学素子の内部で閉じた密閉空間を形成した空孔と、を有し、
    前記中心軸を含む平面と前記空孔の内面とが交差する前記空孔の境界線が楕円形又は円形である、
    光学素子。
  7. 請求項1乃至請求項6のうちいずれかの光学素子と、
    発光面を有し、前記光学素子の前記入射面に当該発光面を対向させて配置した光源と、
    を有する照明装置。
  8. 請求項1乃至請求項6のうちいずれかの光学素子と、
    発光面を有し、前記光学素子の前記入射面に当該発光面を対向させて配置した光源と、
    前記光源および前記光学素子を覆うとともに光を透過するグローブと、
    を有する照明装置。
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