JP6912839B1 - 横シール機及び充填包装装置 - Google Patents

横シール機及び充填包装装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6912839B1
JP6912839B1 JP2020056553A JP2020056553A JP6912839B1 JP 6912839 B1 JP6912839 B1 JP 6912839B1 JP 2020056553 A JP2020056553 A JP 2020056553A JP 2020056553 A JP2020056553 A JP 2020056553A JP 6912839 B1 JP6912839 B1 JP 6912839B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head portion
receiving
drive
sealed
transport line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020056553A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021155070A (ja
Inventor
敏範 郷田
敏範 郷田
Original Assignee
九州包装機有限会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 九州包装機有限会社 filed Critical 九州包装機有限会社
Priority to JP2020056553A priority Critical patent/JP6912839B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6912839B1 publication Critical patent/JP6912839B1/ja
Publication of JP2021155070A publication Critical patent/JP2021155070A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 駆動制御を実施することなく、筒状体の加熱領域を高精度に加熱することができる横シール機、及び該横シール機を備える充填包装装置を提供する。【解決手段】 第1受けヘッド部62a及び受け用弾性部材89は、受け用弾性部材89が伸長している状態で第1駆動ヘッド部61aに当接したときに、第1受けヘッド部62aの先端が搬送線L上の位置より所定寸法だけ第1駆動ヘッド部61a側へ突出した位置にあり、また、受け用弾性部材89が収縮したときに、第1受けヘッド部62aの先端が前記搬送線L上に位置するようになしてある。第1受けヘッド部62aに当接した第1駆動ヘッド部61aは、受け用弾性部材89が収縮するに従って前進し、第1駆動ヘッド部61aの先端が前記搬送線L上に位置したときに停止するようになっている。【選択図】 図2

Description

本発明は、帯状のシートを包装袋に成形しつつ、内部に被包装物を充填する充填包装装置に適用され、前記シートを筒状に成形した筒体を幅方向へシールする横シール機、及び該横シール機を備える充填包装装置に関する。
食品製造業にあっては、帯状のシートを包装袋に成形しつつ、内部に被包装物を充填する充填包装装置が用いられている。
図9は後述する特許文献1に開示された充填包装装置の要部構成図であり、図中、Rは帯状のシートを巻回してなるシートロールである。シートロールRから引き出されたシートSは複数のロール120,120,…を介して所要の張力が印加されつつ襟首型整形板130へ誘導され、そこで襟首型に整形された後、鉛直方向へ配置された円筒状の筒型整形板140の上端近傍部分へ誘導され、帯状の両縁部分をそれぞれ所定幅突き合わされるとともに、帯状の他の部分は筒型整形板140の外周面に倣って円筒状に成形される。
筒型整形板140の下端近傍の位置には、シートSの突き合わされた両縁部分を融着させる融着機150が筒型整形板140の外周面から所定距離を隔てて対向配置してあり、該融着機150によってシートSの突き合わされた両縁部分が融着され、筒状体Tとなって筒型整形板140の下方へ引き出されて行くようになっており、この筒状体T内には、筒型整形板140内を貫通させてなる注入管200から液状又はゲル状等の被充填材が注入されるようになっている。筒型整形板140の下方位置には、筒状体Tを挟持して下流へ送る一対の送りロール121,121、筒状体T内に注入される被充填材Gの量を規制するための一対の規制板240,240、筒状体Tの全幅領域を封止して包装袋H,H,…となすための横シール機260、及び各包装袋H,H,…の間を切断する切断機270がこの順で配設してあり、被充填材が充填された包装袋H,H,…となって搬出される。
図10は図9に示した横シール機260の構成及び動作を説明する説明図である。
図10に示したように、横シール機260は、前述した筒状体Tの幅寸法より大きい幅寸法になしたローラ本体261を備え、筒状体Tに転接してこれを加圧する加圧ローラ部260aと、筒状体Tを加熱する棒状の加熱器360を内蔵する受け部260bとを横方向へ適宜距離を隔てて対向配置してなり、加圧ローラ部260aと受け部260bとは図示しない駆動部によって、互いに当接するまで前進し、また当初位置まで後退する動作を繰り返すようになっている。なお、受け部260bの加圧ローラ部260aが当接する当接面は平坦になしてある。
加圧ローラ部260aは前記ローラ本体261を加圧アーム264の先端に回転自在に軸支させてなり、加圧アーム264の基端は当該加圧アーム264が進退方向へ移動可能、及びこれと直交する上下方向へ揺動自在に支持されている。また、加圧アーム264にはローラ本体261に付勢するバネ状の弾性部材265が外嵌してあり、加圧アーム264の底部には、当該加圧アーム264より短い長さ寸法の支持軸266が配置してあり、支持軸266の一端は機体に、また支持軸266の他端は加圧アーム264の先端側から垂下された軸267に、いずれも回動自在に連結してある。
このような構成の横シール機260にあっては、図10(a)に示したように、駆動部によって加圧ローラ部260a及び受け部260bをそれぞれ等距離づつ前進させ、図10(b)に示したように、加圧ローラ部260aと受け部260bとの間の中央位置で、加圧ローラ部260aを受け部260bに当接させた後、更に加圧ローラ部260aを受け部260bに圧接させることによって、図10(c)に示したように、弾性部材265が収縮することに伴い、加圧アーム264の先端が下方位置から上方位置へ揺動し、弾性部材265の付勢力を受けながらローラ本体261が受け部260bの当接面上を下方位置から上方位置へ転接して行くため、筒状体Tをその全幅に亘ってしごくとともに、受け部260bに内蔵された加熱器360によって、筒状体Tをその全福に亘って融着する。これによって、筒状体Tの受け部260bによる加熱領域から被充填材を排除して、融着時の被充填材の熱膨張によって、筒状体Tの加熱領域に欠陥が発生することを防止していた。
特開2009−91002号公報
しかしながら、このような従来の横シール機260にあっては、加圧ローラ部260aを受け部260bに当接させた直後に、加圧アーム264の先端を揺動させて、筒状体Tの融着を開始していたため、筒状体Tの加熱領域が十分に加熱されずに、当該加熱領域に溶融不足に伴う欠陥が発生する虞があった。
これを防止するためには、加圧ローラ部260aが受け部260bに当接されたタイミングで、一時的に加圧ローラ部260a及び受け部260bの駆動を停止させる駆動制御を実施することが考えられるが、かかる駆動制御を高精度に実施するには困難を伴う一方、駆動―駆動停止―再駆動という駆動制御が高精度に実施されない場合、筒状体Tの加熱領域において加熱不足又は過剰加熱が生起されて、所要の欠陥防止効果を得ることができないという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、駆動―駆動停止―再駆動というような駆動制御を実施することなく、筒状体の加熱領域を高精度に加熱することができる横シール機、及び該横シール機を備える充填包装装置を提供する。
(1)本発明に係る横シール機は、予め設定された搬送線上を縦方向へ搬送される筒状の被シール材の前記搬送線を挟んで対峙するように配置される第1ヘッド部及び第2ヘッド部と、両ヘッド部を互いに接近離隔する方向へ進退駆動させる駆動部とを備え、少なくとも第2ヘッド部には当該第2ヘッド部を加熱する加熱器が内蔵してあり、両ヘッド部を前進させて前記被シール材を挟持させた後、更に前記第1ヘッド部を第2ヘッド部に押圧させて、当該被シール材の挟持された部分を溶融圧着させる横シール機において、前記第2ヘッド部及び駆動部は、第2ヘッド部が前記搬送線の位置より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進した後に、第1ヘッド部及び第2ヘッド部が前記被シール材を挟持するように構成してあることを特徴とする。
本発明の横シール機にあっては、被シール材を溶融圧着するための第1ヘッド部及び第2ヘッド部が、予め設定された搬送線上を縦方向へ搬送される筒状の被シール材の前記搬送線を挟んで対峙するように配置されるようになっており、第1ヘッド部及び第2ヘッド部は駆動部によって、互いに接近する方向及び離隔する方向へ進退駆動されるようになっている。また、少なくとも第2ヘッド部には、前記被シール材を融着、即ち溶融圧着すべく、第2ヘッド部を加熱する加熱器が内蔵してある。
そして、横シール機は、駆動部によって、第1ヘッド部及び第2ヘッド部を前進させて前記被シール材を挟持させた後、更に第1ヘッド部を第2ヘッド部に押圧させて、当該被シール材の挟持された部分を溶融圧着させるようになしてある。
このとき、第2ヘッド部及び駆動部は、第2ヘッド部が前記搬送線の位置より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進した後に、第1ヘッド部及び第2ヘッド部が前記被シール材を挟持するように構成してある。このように、第2ヘッド部が搬送線の位置より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進した場合、被シール材が第2ヘッド部を覆うため、被シール材の当該領域が加熱器を内蔵する第2ヘッド部によって加熱される。一方、この間、第1ヘッド部及び第2ヘッド部は駆動部によって連続的に前進駆動されており、駆動―駆動停止―再駆動というような駆動制御を実施することなく、筒状の被シール材の加熱領域を高精度に加熱することができる。
ここで、被シール材を高精度に融着させるためには、被シール材を加熱する温度、被シール材を押圧する圧力、及び被シール材を加熱する時間の3要素が重要となるが、本発明の横シール機にあっては、第2ヘッド部が前記搬送線の位置より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進して、被シール材が第2ヘッド部を覆った後に、第1ヘッド部及び第2ヘッド部が当該被シール材を挟持することによって被シール材を加熱し、その後、第1ヘッド部を第2ヘッド部に押圧させて、当該被シール材の挟持された部分を融着させるため、被シール材を加熱する時間を充分に取ることができる。
一方、被シール材の素材としてポリエステルが使用される場合があるが、かかる素材は高温が印加されるともろくなるとう性質を有するため、他の素材の被シール材を融着させるときに比べて低い温度で融着しなければならず、横シール機による融着に欠陥を生じる場合があるが、本横シール機にあっては前述した如く被シール材を加熱する時間を充分に取ることができるため、かかる欠陥の発生を回避することができる。
(2)本発明に係る横シール機は、前記第2ヘッド部及び駆動部は、第1ヘッド部及び第2ヘッド部にて被シール材を挟持した後、第1ヘッド部が前記搬送線上の位置まで前進するに従って第2ヘッド部が後退し、搬送線上の位置において、第1ヘッド部が第2ヘッド部に押圧されるようになしてあることを特徴とする。
本発明の横シール機にあっては、第2ヘッド部及び駆動部は、第1ヘッド部及び第2ヘッド部にて被シール材を挟持した後、第1ヘッド部が前記搬送線上の位置まで前進するに従って第2ヘッド部が後退し、搬送線上の位置において、第1ヘッド部が第2ヘッド部に押圧されるようになしてあり、被シール材の加熱溶融された部分は、搬送線上で圧着されるようになっている。搬送線上を連続的に搬送される被シール材が、このように搬送線からずれることなく搬送線上で圧着されるため、被シール材の溶融圧着された領域に、皺又は伸びといった欠陥が生じることが回避される。
一方、第1ヘッド部及び第2ヘッド部にて被シール材を挟持した後、第1ヘッド部が前記搬送線上の位置まで前進するに従って第2ヘッド部が後退し、搬送線上の位置において、第1ヘッド部が第2ヘッド部に押圧されるようになしてあるため、第1ヘッド部及び第2ヘッド部に挟持された被シール材が溶融圧着されるに際して、第1ヘッド部及び第2ヘッド部が被シール材を挟持してから、第1ヘッド部が前記搬送線上の位置まで前進するに従って第2ヘッド部が後退するまでの間の時間を取ることができる。これによって被シール材を加熱する時間を充分に取ることができ、比較的高い温度が印加されるともろくなる性質の素材を被シール材に用いた場合であっても、前同様、溶融圧着における欠陥の発生を回避することができる。
(3)本発明に係る横シール機は、前記第1ヘッド部を進退可能に支持する第1支持部材と、第1ヘッド部を第2ヘッド部側へ付勢する第1弾性部材と、前記第2ヘッド部を進退可能に支持する第2支持部材と、第2ヘッド部を第1ヘッド部側へ付勢する第2弾性部材とを更に備え、前記駆動部は、第1支持部材を退進させるための第1カム、及び、第2支持部材を前記第1支持部材の退進駆動に同期させて進退させるための第2カムを具備し、前記第2ヘッド部は、両ヘッド部が後退された状態において、搬送線から第2ヘッド部までの距離が、搬送線から第1ヘッド部までの距離より前記所定寸法だけ短い位置に配設してあり、前記第1カムは、前記第1支持部材を後退させることによって第1ヘッド部を前進させて、第2ヘッド部との間に被シール材を挟持させ、次いで、第1ヘッド部を前記搬送線上の位置まで前進させ、その位置において更に第1支持部材を後退させるようになしてあり、前記第1弾性部材は、第1カムが更に第1支持部材を後退させたときに、収縮されるようになしてあり、前記第2カムは、前記第2支持部材を前進させることによって、第2ヘッド部を前記搬送線より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進した位置まで前進させ、第1ヘッド部との間に被シール材が挟持され、前記第1弾性部材が収縮されるまで、その位置に第2支持部材を保持するようになしてあり、前記第2弾性部材は、第2ヘッド部が前記搬送線より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進した位置まで前進された後に、第1ヘッド部が前記搬送線上の位置まで前進されたときに、収縮されるようになしてあることを特徴とする。
本発明の横シール機にあっては、前記第1ヘッド部を進退可能に支持する第1支持部材と、第1ヘッド部を第2ヘッド部側へ付勢する第1弾性部材と、前記第2ヘッド部を進退可能に支持する第2支持部材と、第2ヘッド部を第1ヘッド部側へ付勢する第2弾性部材とを更に備え、前記駆動部は、第1支持部材を退進させるための第1カム、及び、第2支持部材を前記第1支持部材の退進駆動に同期させて進退させるための第2カムを具備している。
また、第2ヘッド部は、両ヘッド部が後退された状態、例えば両ヘッド部が前進駆動される直前の初期位置において、搬送線から第2ヘッド部までの距離が、搬送線から第1ヘッド部までの距離より前記所定寸法だけ短い位置、即ち、第2ヘッドの方が第1ヘッド部より所定寸法だけ搬送線側に突出するように配設してある。両ヘッド部は同期して前進駆動されるが、第2ヘッド部が搬送線より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進したときに、両ヘッド部が当接して被シール材を挟持する。これによって、前述した如く被シール材が第2ヘッド部を覆うため、被シール材の当該領域が加熱器を内蔵する第2ヘッド部によって加熱される。一方、この間、第1ヘッド部及び第2ヘッド部は駆動部によって連続的に前進駆動されており、駆動―駆動停止―再駆動というような駆動制御を実施することなく、筒状の被シール材の加熱領域を高精度に加熱することができる。
一方、前述したように第2ヘッド部が前記搬送線より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進して、被シール材が第2ヘッド部を覆った後に、第1ヘッド部及び第2ヘッド部が当該被シール材を挟持することによって被シール材を加熱するため、被シール材を加熱する時間を充分に取ることができる。
第1カムは、第1支持部材を後退させることによって第1ヘッド部を前進させて、第2ヘッド部との間に被シール材を挟持させるようになしてある。第1カムは、次いで、第1ヘッド部を搬送線上の位置まで前進させるようになしてある。このとき第2ヘッド部は、搬送線上の位置で保持されており、第2ヘッド部に当接した第1ヘッド部は搬送線上の位置に保持される。この状態で、第1カムによって更に第1支持部材が後退されると、第1弾性部材が収縮して、第2ヘッド部側への付勢力を第1ヘッド部に与えるため、当該第1ヘッド部及び第2ヘッド部にて挟持された被シール部材に押圧が印加される。
一方、第2カムは、第2支持部材を前進させることによって、第2ヘッド部を搬送線より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進した位置まで前進させ、第1ヘッド部との間に被シール材が挟持され、前記第1弾性部材が収縮されるまで、その位置に第2支持部材を保持するようになしてある。第2弾性部材は、第2ヘッド部が前記搬送線より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進した位置まで前進された後に、第1ヘッド部が搬送線上の位置まで前進されたときに、収縮されるようになしてあり、これによって第1ヘッド部から第2ヘッド部に押圧が印加され、両ヘッド部間に挟持された被シール材が溶融圧着される。
このように、搬送線上の位置において、第1ヘッド部が第2ヘッド部に押圧されるようになしてあり、被シール材の加熱溶融された部分は、搬送線上で圧着されるようになっているため、搬送線上を連続的に搬送される被シール材が搬送線からずれることなく搬送線上で圧着される。従って、被シール材の溶融圧着された領域に、皺又は伸びといった欠陥が生じることが回避される。
一方、第1ヘッド部及び第2ヘッド部にて被シール材を挟持した後、第1ヘッド部が前記搬送線上の位置まで前進するに従って第2ヘッド部が後退し、搬送線上の位置において、第1ヘッド部が第2ヘッド部に押圧されるようになしてあるため、第1ヘッド部及び第2ヘッド部に挟持された被シール材が溶融圧着されるに際して、第1ヘッド部及び第2ヘッド部が被シール材を挟持してから、第1ヘッド部が前記搬送線上の位置まで前進するに従って第2ヘッド部が後退するまでの間の時間を取ることができる。これによって被シール材を加熱する時間を充分に取ることができ、比較的高い温度が印加されるともろくなる性質の素材を被シール材に用いた場合であっても、前同様、溶融圧着における欠陥の発生を回避することができる。
(4)本発明に係る横シール機は、前記駆動部からの駆動力によって、第1ヘッド部を揺動させる揺動機構を備えることを特徴とする。
本発明の横シール機にあっては、前記駆動部からの駆動力によって、第1ヘッド部を揺動させる揺動機構を備える。かかる揺動機構は、例えば、第1ヘッド部を揺動自在に支持する支持軸、該支持軸に外嵌させたギア、該ギアに噛合させたラック等によって構成することができる。これによって、被シール材の融着領域をしごきながら溶融圧着させることができ、融着領域から被充填材を排除して、融着時の被充填材の熱膨張によって、被シール材の融着領域に欠陥が発生することを防止することができる。
(5)本発明に係る横シール機は、前記第2ヘッド部を揺動自在に支持する支持機構を更に備えることを特徴とする。
本発明の横シール機にあっては、前記第2ヘッド部を揺動自在に支持する支持機構を更に備える。かかる支持機構は、例えば、第2ヘッド部を揺動自在に支持する支持軸にて構成することができる。このような第2ヘッド部にあっては、前述した第1ヘッド部の揺動に従って第2ヘッド部も揺動するため、被シール材の融着領域を更にしごくことができる。
(6)本発明に係る充填包装装置は、帯状に成形された樹脂製のシートの両縁部分を連続的に付き合わせて筒状に成形する成形板と、該成形板によって成形されたシートの両縁部分の所定箇所を溶融させ、このシートの溶融部分を互いに圧着させる融着機と、該融着機によって生成された筒状の被シール材を下流へ送る送り手段と、被シール材内へ被充填材を充填する充填手段と、前記被シール材を全幅に亘って融着させる横シール機とを備え、前記被シール材の被充填材が充填された部分の下流及び上流が全幅に亘ってそれぞれ封止された状態で、前記筒状体から切断されるようになした充填包装装置において、(1)から(5)のいずれかに記載の横シール機を備えることを特徴とする。
本発明の充填包装装置にあっては、帯状に成形された樹脂製のシートの両縁部分を連続的に付き合わせて筒状に成形する成形板と、該成形板によって成形されたシートの両縁部分の所定箇所を溶融させ、このシートの溶融部分を互いに圧着させる融着機と、この融着機によって生成された筒状の被シール材を下流へ送る送り手段と、被シール材内へ被充填材を充填する充填手段と、前記被シール材を全幅に亘って融着させる横シール機とを備え、前記被シール材の被充填材が充填された部分の下流及び上流が全幅に亘ってそれぞれ封止された状態で、前記筒状体から切断されるようになした充填包装機において、前記(1)から(5)のいずれかに記載の横シール機を備えるため、前同様に優れた作用効果を奏する。
本発明に係る充填包装装置を示す外観正面図である。 図1に示した充填包装装置の規制板及び横シール機の部分を横シール機の駆動部と共に示す拡大図である。 図2に示した横シール機をその駆動部と共に示す平面図である。 図2及び図3に示した横シール機の動作を説明する説明図である。 本発明の第2の形態に係る充填包装装置の要部構成を示す正面図である。 本発明の第2の形態に係る充填包装装置の要部構成を示す平面図である。 本発明の第3の形態に係る充填包装装置の要部構成を示す正面図である。 本発明の第3の形態に係る充填包装装置の要部構成を示す平面図である。 特許文献1に開示された充填包装装置の要部構成図である。 図9に示した横シール機の構成及び動作を説明する説明図である。
本発明に係る横シール機及び充填包装装置を図面に基づいて詳述する。
なお、本実施の形態で説明する横シール機及び充填包装装置は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含むことはいうまでもない。
(発明を実施するための第1の形態)
図1は本発明に係る充填包装装置を示す外観正面図であり、図中、1は矩形の筐体である。筐体1の内部であって当該筐体1の一側近傍の位置には、帯状のシートを巻回してなるシートロールRが着脱可能に設置してあり、筐体1の正面に設けられた開閉扉10を開いてシートロールRを交換し得るようになっている。筐体1の他側面にはシートロールRから引き出されたシートSを吐出するための吐出口(図示せず。)が開設してあり、シートSは、シートロールRと吐出口との間に配設された複数のロール2,2,…に掛け回されて、撓みの防止及び張力の付与等がなされるようになっている。筐体1の他側側には、鉛直姿勢になした円柱状の筒型整形板4が前記吐出口に対向配置してあり、該筒型整形板4の上端近傍の部分には襟首型整形板3が外嵌してある。
シートロールRから引き出されたシートSは複数のロール2,2,…を介して所要の張力が印加されつつ襟首型整形板3へ誘導され、そこで襟首型に整形された後、鉛直方向へ配置された円筒状の筒型整形板4の上端近傍部分へ誘導され、その両縁部分をそれぞれ所定幅の帯状に突き合わされるとともに、シートSの両縁部分以外の部分は筒型整形板4の外周面に倣って円筒状に成形される。
筒型整形板4の下端側の位置には、シートSの突き合わされた両縁部分を融着させる融着機5が、筒型整形板4の外周面から所定距離を隔てて対向配置してあり、該融着機5によってシートSの突き合わされた両縁部分が融着され、筒状体(被シール材)となって筒型整形板4の下方へ引き出されて行くようになっている。
筒型整形板4内には、液状又はゲル状等の被充填材を注入するための注入管20の一端部が筒型整形板4の下端から少し突出する様態で挿入してあり、注入管20の他端は被充填材が貯蔵されたタンク(図示せず。)に接続してある。注入管20の中途位置にはポンプPが介装してあり、ポンプPの動作によってタンク内の被充填材が、前述した如くシートSの突き合わされた両縁部分が融着されてなる筒状体内へ充填されるようになっている。これら、注入管20及びポンプP等によって充填手段が構成されている。
筒型整形板4の下端から少し低い位置には、筒状体を下流へ送る一対の送りロール12,12が配設してあり、送りロール12,12は開閉アーム11,11の先端に回転可能に取り付けてある。開閉アーム11,11はその先端部を筒状体に対して接近する方向及び離隔する方向へ揺動するようになしてあり、これによって送りロール12,12に包装袋を挟持させて包装袋内への被充填材の充填を停止するとともに、筒状体を所定長さ寸法だけ下流へ送り、また、送りロール12,12に包装袋の挟持を開放させて包装袋内への被充填材の充填を許可する動作を繰り返すようになっている。
送りロール12,12の下流には、適宜距離を隔てて互いに平行に立設してあり、筒状体内に充填される被充填材の量を規制するための一対の規制板14,14、筒状体の全幅領域を封止して包装袋となす横シール機6a、及び横シール機6aによって封止された包装袋を筒状体から切断する切断機17がこの順で配設してあり、被充填材が充填された包装袋は図示しない搬出機で搬出されるようになっている。
図2は、図1に示した充填包装装置の規制板14,14及び横シール機6aの部分を横シール機6aの駆動部と共に示す拡大図であり、図3は図2に示した横シール機6aをその駆動部と共に示す平面図である。これら図面を用いて、本発明に係る横シール機6aの構成を詳述する。なお、両図中、図1に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。
図2及び図3に示したように、横シール機6aは、前述した筒状体を挟持してこれを加熱封止する一対のヘッド部を横方向へ適宜距離を隔てて対向配置してなり、対をなす一方は後述する駆動部9によって、筒状体が送られる方向である縦方向へ揺動する第1駆動ヘッド部(第1ヘッド部)61aに、また他方は、第1駆動ヘッド部61aを受ける第1受けヘッド部(第2ヘッド部)62aになしてある。
第1受けヘッド部62aは、筒状体の幅寸法より大きい長さ寸法の短冊板状になしてあり、この第1受けヘッド部62aの当接面162aは略平坦になしてある。第1受けヘッド部62aの当接面162aの近傍には棒状の加熱器69が当接面162aの略全長に亘って内蔵させてある。第1受けヘッド部62aの当接面162aとは反対側には、帯板状の受け用基板73aが第1受けヘッド部62aから距離を隔てて、第1受けヘッド部62aと平行に配設してあり、受け用基板73aの第1受けヘッド部62aに対向する面には、短寸の支持筒87,87が互いに距離を隔てて固定してある。支持筒87,87内にはそれぞれ一端部を第1受けヘッド部62aに固着させてあり、当該第1受けヘッド部62aを支持する受け用支持軸88,88の他端部側が進退自在に挿入してある。第1受けヘッド部62aと受け用基板73aとの間には、対をなす支持筒87,87及び受け用支持軸88,88にそれぞれ外嵌させたバネ材といった受け用弾性部材89,89(本形態にあってはバネ材)が介装してあり、第1受けヘッド部62aは受け用弾性部材89からそれと対向する第1駆動ヘッド部61a側へ付勢されるようになっている。
一方、第1駆動ヘッド部61aも、筒状体の幅寸法より大きい長さ寸法の短冊板状になしてあり、第1受けヘッド部62aに当接させる当接面161aは、筒状体の搬送方向である縦方向へ倣う外側へ凸な円弧状に成形してある。また、第1駆動ヘッド部61aの当接面161aとは反対側である背面の天井側の角部及び底面側の角部は、当該第1駆動ヘッド部61aの回動をスムーズにすべく、いずれも面取して、全体として台形状の背面に成形してある。第1駆動ヘッド部61aの当接面161aの近傍には棒状の加熱器68が当接面161aの略全長に亘って内蔵させてあり、また、該加熱器68より第1駆動ヘッド部61aの背面側の位置には、柱状の支持軸63aがその両端部を第1駆動ヘッド部61aから突出させた様態で貫通固定してある。
支持軸63aの第1駆動ヘッド部61aの両端部からそれぞれ突出した部分には、支持軸63aを回動自在に支持する環状部材70d,70dが外嵌してあり、両環状部材70d,70dは第1駆動ヘッド部61aより長い寸法になした柱状の昇降用支持部材60の正面にそれぞれ固定してある。昇降用支持部材60の背面側には横長長方形状の支持板71aが、昇降用支持部材60及び駆動用基板72aと平行に配置してある。
この支持板71aの両端領域は、第1駆動ヘッド部61aの両端からそれぞれ所定長ずつ延出させてある。支持板71aの両延出領域にそれぞれ設けた貫通孔に、第1駆動ヘッド部61aを進退させるための第1進退用ロッド91,91を摺動自在に挿通させて、該第1進退用ロッド91,91にて支持板71aを支持させてある。
支持板71aの第1駆動ヘッド部61aとは反対側には、支持板71aと略同じ長さ寸法の駆動用基板72aが支持板71aと平行に配置してあり、駆動用基板72aの両端近傍に前述した第1進退用ロッド91,91の先端部を固定して、駆動用基板72aは第1進退用ロッド91,91にて当該第1進退用ロッド91,91の長手方向へ進退可能に支持されている。この第1進退用ロッド91,91にはバネ材といった弾性部材75,75(本形態にあってはバネ材)が外嵌してあり、支持板71aは弾性部材75,75からそれと対向する第1受けヘッド部62a側へ付勢されるようになっている。
また、支持板71aの環状部材70d,70dに対向する位置にはそれぞれ、縦長の貫通孔172a,172aが開設してあり、支持板71aの昇降用支持部材60とは反対側には、柱状の昇降用ラックギア78,78がそれぞれ配置してある。この昇降用ラックギア78,78と昇降用支持部材60との間には、前記貫通孔172a,172aを昇降自在に貫通させた架設部材171a,171aが架設してあり、これによって昇降用支持部材60及び第1駆動ヘッド部61aは昇降用ラックギア78,78によって昇降可能に支持されている。
一方、支持板71aと駆動用基板72aとの間には回転軸165がそれらと平行に配置してあり、該回転軸165は、支持板71aの背面側であって中央から両端側へそれぞれ距離を隔てた位置に固定した軸受部材167,167によって回転自在に支持されている。回転軸165の両端部にはそれぞれ、前記昇降用ラックギア78,78に噛合させた昇降用ギア79,79が外嵌固定してある。また、回転軸165の両端からそれぞれ少し距離を隔てた位置には、揺動用ギア65,65が外嵌固定してあり、両揺動用ギア65,65は支持板71aを貫通させた一対のラックギア66,66に噛合させてある。これら支持軸63a、環状部材70d,70d、揺動用ギア65,65及びラックギア66,66等によって、第1駆動ヘッド部61aを揺動させる揺動機構Yaが構成されている。
ところで、前述した駆動部9としては、例えば図2及び図3に示した如く、筐体1の内面から所定距離を隔てた位置に、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aと平行にカム軸95を配置して、該カム軸95を図示しないモータで回転駆動するように構成することができる。このカム軸95には第1駆動ヘッド部61aを進退駆動するおむすび状の第1カム93と、第1受けヘッド部62aを進退駆動するおむすび状の第2カム94とが互いに回転対称の姿勢で、カム軸95の長手方向へ所定距離を隔てて外嵌固定してある。そして、第1カム93は、カム軸95の第1駆動ヘッド部61aとは反対側に配置したカムフォロワ96及び第1進退用ロッド91,91の基端部から垂設したレバー97を介して、第1進退用ロッド91,91を進退駆動し、また、第2カム94は、カム軸95の第1受けヘッド部62a側に配置したカムフォロワ98及び第2進退用ロッド92の基端部から垂設したレバー99を介して、第2進退用ロッド92を第1進退用ロッド91,91と同期して進退駆動するようになっている。
かかる駆動部9を構成する第1進退用ロッド91,91及び第2進退用ロッド92は筐体1の壁面を貫通させてあり、第1進退用ロッド91,91は更に受け用基板73a及び前述した如く支持板71aを貫通して駆動用基板72aに固定してある。一方、第2進退用ロッド92は受け用基板73aの第1受けヘッド部62aとは反対側である裏面中央部に固定してある。
駆動部9の動作によって、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aは互いに近接する方向へ前進して、第1駆動ヘッド部61aと第1受けヘッド部62aとが互いに当接し、更に、両者に互いに当接させる力が駆動部9から印加された場合、第1受けヘッド部62aの受け用弾性部材89が漸次収縮して行く。このとき、第1駆動ヘッド部61a側に配設されたラックギア66,66は静止したままであり、第1駆動ヘッド部61aは揺動していない。
本発明にあっては、第1受けヘッド部62a及び受け用弾性部材89は、受け用弾性部材89が伸長している状態で第1駆動ヘッド部61aに当接したときに、第1受けヘッド部62aの先端が、前述した規制板14,14の間の略中央位置を搬送される筒状体の搬送線L上の位置より、所定寸法だけ第1駆動ヘッド部61a側へ突出した位置にあり、また、受け用弾性部材89が収縮したときに、第1受けヘッド部62aの先端が前記搬送線L上に位置するようになしてある。そして、前述した如く第1受けヘッド部62aに当接した第1駆動ヘッド部61aは、受け用弾性部材89が収縮するに従って前進し、第1駆動ヘッド部61aの先端が前記搬送線L上に位置したときに停止するようになっている。
これによって、後述する如く、受け用弾性部材89が伸長している状態で第1受けヘッド部62aと第1駆動ヘッド部61aとが当接してから、受け用弾性部材89が収縮するまでの間、筒状体の加熱領域が第1受けヘッド部62aの当接面162aを被覆するため、当該加熱領域は十分に加熱される。一方、この間、第1受けヘッド部62a及び第1駆動ヘッド部61aは駆動停止及び/又は再駆動されることなく連続的に駆動されており、第1受けヘッド部62a及び第1駆動ヘッド部61aの駆動制御を比較的容易に、また高精度に実施することができる。従って、筒状体の加熱を高精度に行うことができる。
次いで、両者に互いに当接させる力が駆動部9から更に印加された場合、後述する如くラックギア66,66が支持板71aから第1受けヘッド部62a側へ進出して、揺動用ギア65,65が対応するラックギア66,66上を正回転するので、揺動用ギア65,65の回転に応じてそれが固定された回転軸165及び昇降用ギア79,79が正回転し、それに伴って昇降用ラックギア78,78が上昇されるため、昇降用支持部材60及び支持軸63aが上昇する。これによって、第1駆動ヘッド部61aは回動支持される支点が上昇されるため、第1駆動ヘッド部61aの当接面161aは第1受けヘッド62aの当接面162aに、筒状体Tの搬送方向下流側縁部から搬送方向上流側縁部に亘って両者の当接位置を異ならせながら、両当接面161a,162aの相対位置が一致するように連続的に当接して行く。
一方、ラックギア66,66が支持板71aから進出するに従って駆動用基板72aと支持板71aとの間隙が狭くなるため、弾性部材75,75が収縮して支持板71a及び第1駆動ヘッド部61aに付勢する。
そして、駆動部9の動作によって、第1駆動ヘッド部61aと第1受けヘッド部62aとが互いに離隔され始めると、弾性部材75,75の付勢力によって、駆動用基板72aと支持板71aとの間隙が元の寸法に復帰するのに従って、支持板71aから進出していたラックギア66,66が後退するので、揺動用ギア65,65の回転に応じてそれが固定された回転軸165及び昇降用ギア79,79が逆回動し、それに伴って昇降用ラックギア78,78が降下されるため、昇降用支持部材60及び支持軸63aが降下して元の姿勢に復帰する。これによって、前述した如く筒状体の加熱された領域がしごきをされつつ溶融圧着されるのである。
一方、第1駆動ヘッド部61aのこのような揺動動作を担保すべく、前述した支持軸63aの一端に、第1駆動ヘッド部61aの揺動動作時の姿勢を制御すべく例えば扇形状の姿勢制御用ギア168が外嵌固定してあり、該姿勢制御用ギア168はこれに対向して立設された姿勢制御用ラックギア169に噛合させてある。第1駆動ヘッド部61aが前述した如く揺動する際、支持軸63aの回動に伴って当該支持軸63aに固定された姿勢制御用ギア168が姿勢制御用ラックギア169に倣って回動するため、第1駆動ヘッド部61aが所定の揺動動作に規制される。これによって、横シール機6aによる横シールを円滑に、また確実に実施することができる。
図4は図2及び図3に示した横シール機6aの動作を説明する説明図であり、本図を用いて筒状体を横シールする手順を説明する。なお、図4中、図2及び図3に対応する部分には同じ番号が付してある。
図4(a)に示した如く、横シール機6aの第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aは予め設定された間隙を隔てた開始位置にあり、第1駆動ヘッド部61aは当接面161aが鉛直方向に対して斜め上方へ向かう姿勢になしてある。これら第1駆動ヘッド部61aと第1受けヘッド部62aとの間に、前述した搬送線Lに倣って搬送された筒状体Tが挿通されるようになっている。一方、第1駆動ヘッド部61aの加熱器68及び第1受けヘッド部62aの加熱器69によって、第1駆動ヘッド部61aの当接面161a及び第1受けヘッド部62aの当接面162aが所要の温度まで昇温されている。
なお、図4に示した如く、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aの当接面161a,162aの少なくとも一方(図4にあっては第1駆動ヘッド部61aの当接面161a)に、両当接面161a,162aの当接による衝撃を吸収して当接面161a,162aを保護する耐熱性の保護シート170が貼着してある。ここで、保護シート170は第1の形態に示した第1駆動ヘッド部61aの当接面161a及び/又は第1受けヘッド部62aの当接面162a(図2参照)に設けてもよいことは言うまでも無い。
所定のタイミングで第1進退用ロッド91及び第2進退用ロッド92に駆動部9(図2及び図3参照)から前進駆動力が与えられると、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aは互いに接近する方向へ前進し始める。
第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aが互いに所定距離ずつ前進して、第1駆動ヘッド部61aと第1受けヘッド部62aとが互いに当接して筒状体Tを挟持するが、図4(b)に示した如く、第1受けヘッド部62aの先端は、搬送線L上の位置より所定寸法だけ第1駆動ヘッド部61a側へ突出した位置にあり、これにより筒状体Tの加熱領域は、第1受けヘッド部62aの当接面162a上を被覆した状態で、搬送線L上の位置から所定寸法だけ第1駆動ヘッド部61a側へ突出する様態になっている。これによって、筒状体Tの当接面162a上を被覆した加熱領域は第1受けヘッド部62aによって加熱される。一方、第1受けヘッド部62aが搬送線Lより所定寸法だけ第1駆動ヘッド部61aへ突出して、筒状体が第1受けヘッド部62aを覆った後に、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aが筒状体を挟持するようになっており、これによって筒状体を加熱する時間を充分に取ることができる。
第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aが当接した状態で更に前進駆動力が与えられると、図4(c)に示した如く、第1受けヘッド部62aに当接した第1駆動ヘッド部61aはその先端が前記搬送線L上に位置するまで前進する一方、第1受けヘッド部62aはその先端が前記搬送線L上に位置するまで、受け用弾性部材89が漸次収縮し、筒状体Tの当接面162a上を被覆した加熱領域が前記搬送線L上に位置する。
これによって、筒状体の加熱領域が十分に加熱される一方、この間、第1受けヘッド部62a及び第1駆動ヘッド部61aは駆動停止及び/又は再駆動されることなく連続的に駆動されており、第1受けヘッド部62a及び第1駆動ヘッド部61aの駆動制御を比較的容易に、また高精度に実施することができるため、筒状体の加熱を高精度に行うことができる。
一方、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aにて筒状体Tを挟持した後、第1駆動ヘッド部61aが搬送線L上の位置まで前進するに従って第1受けヘッド部62aが後退し、搬送線L上の位置において、第1駆動ヘッド部61aが第1受けヘッド部62aに押圧されるようになしてあるため、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aに挟持された筒状体Tが溶融圧着されるに際して、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aが筒状体Tを挟持してから、第1駆動ヘッド部61aが搬送線L上の位置まで前進するに従って第1受けヘッド部62aが後退するまでの間の時間を取ることができる。これによって筒状体Tを加熱する時間を充分に取ることができ、比較的高い温度が印加されるともろくなる性質の素材を被シール材に用いた場合であっても、溶融圧着における欠陥の発生を回避することができる。
第1受けヘッド部62aの受け用弾性部材89が収縮した状態で更に前進駆動力が与えられると、図4(d)に示した如く、ラックギア66(66)が支持板71aから第1受けヘッド部62a側へ進出して、揺動用ギア65(65)が対応するラックギア66(66)上を正回転するので、揺動用ギア65(65)の回転に応じてそれが固定された回転軸165及び昇降用ギア79(79)が正回動し、それに伴って昇降用ラックギア78(78)が上昇されるため、昇降用支持部材171a及び支持軸63aが上昇する。これによって、第1駆動ヘッド部61aは回動支持される支点が上昇されるため、第1駆動ヘッド部61aの当接面161aは第1受けヘッド62aの当接面162aに、第1駆動ヘッド部61aの底面側から天井部側に亘って、両当接面161a,162aの高さ方向における当接位置を異ならせながら、両者の相対位置にズレが発生することなく連続的に当接して行く。
一方、ラックギア66(66)が支持板71aから進出するに従って駆動用基板72aと支持板71aとの間隙が狭くなり、弾性部材75(75)が収縮して支持板71a及び第1駆動ヘッド部61aが付勢されるため、第1駆動ヘッド部61aの当接面161aが第1受けヘッド部62aの当接面162aにより強く当接される。
これによって、筒状体の第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aに挟持された加熱領域は、両ヘッド部61a,62aによって従前にも増して強く挟持され、その状態でしごかれつつ、両ヘッド部61a,62aの当接面161a,162aによって横シールされるため、融着時に筒状体の加熱領域に欠陥が発生することをより防止することができる。また、前述したように、第1駆動ヘッド部61aの回動支持される支点を上昇させることによって、第1駆動ヘッド部61aの当接面161aが第1受けヘッド62aの当接面162aに、第1駆動ヘッド部61aの底面側から天井部側に亘って、両当接面161a,162aの高さ方向における当接位置を異ならせながら、両者の相対位置にズレが発生することなく連続的に当接して行くため、筒状体に下位から上位へ向かって押し上げようとする力が作用せず、また、筒状体に皺が発生することが回避される。
ところで、本横シール機6aにあっては、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aのそれぞれに加熱器68,69が内蔵してあるため、いずれか片方のヘッド部のみ加熱器を内蔵する場合に比べて、筒状体に対する加熱力が相対的に大きく、従って、単位時間当たりに融着し得る回数を多くすることができ、これによって単位時間当たりに包装袋を形成し得る数量より多くすることができる。
更に、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aの当接面161a,162aの少なくとも一方に、耐熱性の保護シート170が貼着してあるため、両当接面161a,162aの寿命を長くすることができ、ランニングコストが低減される。
このようにして筒状体の往路の融着が終了すると、第1進退用ロッド91及び第2進退用ロッド92に駆動部9(図2及び図3参照)から後退駆動力が与えられるようになっており、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aは互いに離隔する方向へ後退し始める。
駆動部9の動作によって、第1駆動ヘッド部61a及び第1受けヘッド部62aが後退し始めると、弾性部材75(75)の付勢力によって、駆動用基板72aと支持板71aとの間隙が元の寸法に復帰するのに従って、支持板71aから進出していたラックギア66(66)が後退するので、揺動用ギア65(65)の回転に応じてそれが固定された回転軸165及び昇降用ギア79(79)が逆回動し、それに伴って昇降用ラックギア78(78)が降下されるため、昇降用支持部材60及び支持軸63aが降下して元の姿勢に復帰する。
このとき、第1駆動ヘッド部61aの逆揺動によっても筒状体の融着が実施されるため、筒状体の前述した如く融着された領域は、第1駆動ヘッド部61aによって往路の融着が行われる。その際、前述した姿勢制御用ギア168と姿勢制御用ラックギア169(図3参照)によって、第1駆動ヘッド部61aの揺動動作が円滑及び確実に行われる。
そして、第1駆動ヘッド部61aが元の姿勢に復帰した状態で、両ヘッド部61a,62aが互いに離隔するのに伴って、受け用弾性部材89が元の状態まで漸次伸長する。
このような横シール機6aにあっては、前同様、往路及び復路それぞれにおいて筒状体の所定領域を融着させるため、該当領域を確実強固に封止することができる。
かかる一連の動作が予め設定されたタイミング毎に実施されるとともに、図1に示した切断機17にて、筒状体Tの横シール機6aによって融着された領域の幅方向の中途位置で切断することによって、横シール機6aによって封止された包装袋Hが筒状体Tから切断される。
(発明を実施するための第2の形態)
図5及び図6は、本発明の第2の形態に係る充填包装装置の要部構成を示す正面図及び平面図であり、前述した第1駆動ヘッド部61aとは異なる揺動を実行する第2駆動ヘッド部(第1ヘッド部)61bと、前述した第1受けヘッド部62aに替えて、揺動しつつ第2駆動ヘッド部61bを受ける第2受けヘッド部(第2ヘッド部)62bとが設けてある。なお、両図中、図1から図3に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
図5及び図6に示したように、横シール機6bは前同様、筒状体を挟持してこれを加熱封止する一対のヘッド部を横方向へ適宜距離を隔てて対向配置してなり、対をなす一方は後述する駆動部によって、筒状体が送られる方向である縦方向へ揺動する第1駆動ヘッド部61bに、また他方は、第2駆動ヘッド部(第1ヘッド部)61bを受けてその動きに従動する第2受けヘッド部(第2ヘッド部)62bになしてある。
第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bは、筒状体の幅寸法より大きい長さ寸法の短冊板状になしてあり、第2受けヘッド部62bに当接させる当接面161b及び第2受けヘッド部62bの第2駆動ヘッド部61bに当接させる当接面162bはいずれも、筒状体の搬送方向である縦方向へ倣い、互いに対向する方向へ凸な円弧状に成形してある。
第2駆動ヘッド部61bの両端面であって、前記当接面161bとは反対である裏面側の位置には、第2駆動ヘッド部61bを揺動可能に支持する支持軸63b,63bの一端側が、第2駆動ヘッド部61bの中心軸と平行な姿勢で貫入させてあり、両支持軸63b,63bの他端側は支持アーム70a,70aを介して、横長長方形状の支持板71bに固定してある。
また、第2駆動ヘッド部61b内であって当接面161b近傍の位置には、棒状の加熱器68が当接面161bの略全幅に亘って設けてあり、加熱器68は図示しない電源からの給電によって、当接面161bを予め定めた温度まで加熱するようになっている。
支持板71bは第2駆動ヘッド部61bと平行に配置してあり、その両端領域は第2駆動ヘッド部61bの両端からそれぞれ所定長ずつ延出させてある。この支持板71bの両延出領域に支持アーム70a,70aがそれぞれ固定してあり、また両延出領域の支持アーム70a,70aの固定位置より外側にそれぞれ設けた貫通孔に第2駆動ヘッド部61bを進退させるための第1進退用ロッド91,91を摺動自在に挿通させて、該第1進退用ロッド91,91にて支持板71bを支持させてある。
支持板71bの第2駆動ヘッド部61bとは反対側には、支持板71bと略同じ長さ寸法の駆動用基板72bが支持板71bと平行に配置してあり、駆動用基板72bの両端近傍に前述した第1進退用ロッド91,91の先端部を固定して、駆動用基板72bは第1進退用ロッド91,91にて当該第1進退用ロッド91,91の長手方向へ進退可能に支持されている。この第1進退用ロッド91,91には前述した如く弾性部材75,75が外嵌してあり、支持板71bは弾性部材75,75からそれと対向する第2受けヘッド部62b側へ付勢されるようになっている。
また、前述した支持軸63b,63bの第2駆動ヘッド部61bから突出した他端にはそれぞれ、第2駆動ヘッド部61bを揺動させるための揺動用ギア65,65が外嵌固定してあり、揺動用ギア65,65は、その一端を駆動用基板72bに固定してあり、他端側は支持板71bを貫通させてある一対のラックギア66,66に噛合させてある。これら支持軸63b,63b、支持アーム70a,70a、揺動用ギア65,65及びラックギア66,66等によって、第2駆動ヘッド部61bを揺動させる揺動機構Ybが構成されている。
駆動部9の動作によって、第2駆動ヘッド部61bが第2受けヘッド部62bに当接して、更に両者に互いに当接させる力が駆動部9から印加された場合、ラックギア66,66が支持板71から受けヘッド部62側へ進出して、揺動用ギア65,65が対応するラックギア66,66上を正回動するため、揺動用ギア65,65の回動に応じてそれが固定された支持軸63b,63bが正回動し、それに伴って第2駆動ヘッド部61bが支持軸63b,63b周りに揺動するようになっている。このとき、第2駆動ヘッド部61bが当接された第2受けヘッド部62bは、第2駆動ヘッド部61bの揺動に追従して揺動する。
一方、ラックギア66,66が支持板71bから進出するに従って駆動用基板72bと支持板71bとの間隙が狭くなるため、弾性部材75,75が収縮して支持板71b及び第2駆動ヘッド部61bに付勢する。
そして、駆動部9の動作によって、第2駆動ヘッド部61bと第2受けヘッド部62bとが互いに離隔され始めると、弾性部材75,75の付勢力によって、駆動用基板72bと支持板71bとの間隙が元の寸法に復帰するのに従って、支持板71bから進出していたラックギア66,66が後退するため、揺動用ギア65,65が対応するラックギア66,66上を逆回動するため、揺動用ギア65,65の回動に応じてそれが固定された支持軸63b,63bが逆回動し、それに伴って第2駆動ヘッド部61bが支持軸63b,63b周りに逆揺動して元の姿勢に復帰する。
一方、前述した第2受けヘッド部62bの両端面であって、当接面162bとは反対である裏面側の位置には、第2受けヘッド部62bを揺動可能に支持する支持軸64が、当該第2受けヘッド部62bを貫通する様態で設けてあり、支持軸64の第2受けヘッド部62bからそれぞれ突出した両端部は軸受け部材70b,70bによって揺動自在に支持されている。これら、支持軸64及び軸受け部材70b,70bによって、第2受けヘッド部62bを揺動自在に支持する支持機構SUが構成されている。
受け用基板73bの軸受け部材70b,70bに対向する部分には、前同様に短寸の支持筒87,87が互いに距離を隔てて固定してある。支持筒87,87内にはそれぞれ一端部を軸受け部材70b,70bに固着させてあり、当該軸受け部材70b,70bを支持する受け用支持軸88,88の他端部側が進退自在に挿入してある。軸受け部材70b,70bと受け用基板73aとの間には、対をなす支持筒87,87及び受け用支持軸88,88にそれぞれ外嵌させた受け用弾性部材89,89が介装してあり、軸受け部材70b,70b及び第2受けヘッド部62bは受け用弾性部材89,89からそれと対向する第2駆動ヘッド部61b側へ付勢されるようになっている。
前同様、第2受けヘッド部62b及び受け用弾性部材89は、受け用弾性部材89が伸長している状態で第2駆動ヘッド部61bに当接したときに、第2受けヘッド部62bの先端が、前述した搬送線L上の位置より、所定寸法だけ第2駆動ヘッド部61b側へ突出した位置にあり、また、受け用弾性部材89が収縮したときに、第2受けヘッド部62bの先端が前記搬送線L上に位置するようになしてある。そして、第2受けヘッド部62bに当接した第2駆動ヘッド部61bは、受け用弾性部材89が収縮するに従って前進し、第2駆動ヘッド部61bの先端が前記搬送線L上に位置したときに停止するようになっている。
これによって、受け用弾性部材89が伸長している状態で第2受けヘッド部62bと第2駆動ヘッド部61bとが当接してから、受け用弾性部材89が収縮するまでの間、筒状体の加熱領域が第2受けヘッド部62bの当接面162bを被覆するため、当該加熱領域は十分に加熱される。一方、この間、第2受けヘッド部62b及び第2駆動ヘッド部61bは駆動停止及び/又は再駆動されることなく連続的に駆動されており、第2受けヘッド部62b及び第2駆動ヘッド部61bの駆動制御を比較的容易に、また高精度に実施することができる。従って、筒状体の加熱を高精度に行うことができる。
ところで、前述した支持軸64の両端には、復帰用アーム部85,85の一端が固定してあり、受け用基板73bの復帰用アーム部85,85に対向する部分との間には、第2受けヘッド部62bを元の姿勢に復帰させるべく、バネ又はゴム等の弾性部材にて構成した復帰用弾性部86,86がそれぞれ架設してある。
また、第2受けヘッド部62b内であって当接面162b近傍の位置には、棒状の加熱器69が当接面162bの略全幅に亘って設けてあり、加熱器69は図示しない電源からの給電によって、当接面162bを予め定めた温度まで加熱するようになっている。なお、第2駆動ヘッド部61bの当接面161bの長さ寸法と、第2受けヘッド部62bの当接面162bの長さ寸法とは略同じにしてある。
受け用基板73bは第2受けヘッド部62bと平行に配置してあり、その両端領域は第2受けヘッド部62bの両端からそれぞれ所定長ずつ延出させてある。この受け用基板73bの両延出領域にそれぞれ設けた貫通孔に、前述した第1進退用ロッド91,91を摺動自在に挿通させてある。
一方、受け用基板73bの第2受けヘッド部62bとは反対側である裏面中央部には、当該受け用基板73bを進退駆動させるための第2進退用ロッド92の先端部が固定してあり、第2進退用ロッド92の基端部は筐体1内に配設された駆動部9に連結してある。
ところで、前述した第2駆動ヘッド部61b上には、筒状体の逆送を防止すべくひさし状の第1掛け回し部81が配設してあり、またこれと対をなす第2掛け回し部82が第2受けヘッド部62b上に前記第1掛け回し部81と段違いになるように配設してある。
第1掛け回し部81は、第2駆動ヘッド部61bと略同じ幅寸法の平板状をなしており、長さ方向の中途位置で支持板71bの天井に固定して、その先端が第2駆動ヘッド部61bの当接面161bと略同じ位置になるように調整してある。そして、第1掛け回し部81は、支持板71及び第2駆動ヘッド部61bの進退移動に伴って進退移動する。
また、前述した第2掛け回し部82は、第2受けヘッド部62bと略同じ幅寸法の平板状をなしており、その基端を受け用基板73bの正面であって、前記第1掛け回し部81の高さ位置より少し低い高さ位置に固定してある。また、第2掛け回し部82の先端は略L字状に屈曲させて垂下させてあり、その先端が第2受けヘッド部62bの当接面162bと略同じ位置になるようにしてある。そして、第2掛け回し部82は、受け用基板73b及び第2受けヘッド部62bの進退移動に伴って進退移動する。
このとき、第2掛け回し部82は第1掛け回し部81より一段低い位置に配設してあるため、第2受けヘッド部62bが第2駆動ヘッド部61bによって揺動するまで前進した場合、第1掛け回し部81及び第2掛け回し部82は段違い状に位置する。
なお、本形態では、第2掛け回し部82の先端は略L字状に屈曲させて、第1掛け回し部81より一段低い位置に配設した場合について示したが、本発明はこれに限らず、第1掛け回し部81の先端を略L字状に屈曲させて、第2掛け回し部82より一段低い位置に配設してもよい。
次に、かかる横シール機6bの動作について更に説明する。
横シール機6bの第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bは予め設定された距離を隔てた開始位置に、両先端部がそれぞれ筒状体Tの搬送方向下流へ向いた姿勢で配置されており、これら第2駆動ヘッド部61bと第2受けヘッド部62bとの間の搬送線L上に筒状体が挿通される。また、第2駆動ヘッド部61bの加熱器68及び第2受けヘッド部62bの加熱器69によって、第2駆動ヘッド部61bの当接面161b及び第2受けヘッド部62bの当接面162bが所要の温度まで昇温されている。そして、所定のタイミングで第1進退用ロッド91及び第2進退用ロッド92に駆動部9から前進駆動力が与えられると、第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bは互いに接近する方向へ前進し始める。
第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bが互いに所定距離ずつ前進すると、筒状体を挟持した状態で両者が当接するが、前述した如く第2受けヘッド部62bの先端は、搬送線L上の位置より所定寸法だけ第2駆動ヘッド部61b側へ突出した位置にあり、これにより筒状体の加熱領域は、第2受けヘッド部62bの当接面162b上を被覆した状態で、搬送線L上の位置から所定寸法だけ第2駆動ヘッド部61b側へ突出する様態になっている。これによって、筒状体の当接面162b上を被覆した加熱領域は第2受けヘッド部62bによって加熱される。
第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bが当接した状態で更に前進駆動力が与えられると、第2受けヘッド部62bに当接した第2駆動ヘッド部61bはその先端が前記搬送線L上に位置するまで前進する一方、第2受けヘッド部62bはその先端が前記搬送線L上に位置するまで、受け用弾性部材89が漸次収縮し、筒状体の当接面162b上を被覆した加熱領域が前記搬送線L上に位置する。
これによって、筒状体の加熱領域が十分に加熱される一方、この間、第2受けヘッド部62b及び第2駆動ヘッド部61bは駆動停止及び/又は再駆動されることなく連続的に駆動されており、第2受けヘッド部62b及び第2駆動ヘッド部61bの駆動制御を比較的容易に、また高精度に実施することができるため、筒状体の加熱を高精度に行うことができる。
第2受けヘッド部62bの受け用弾性部材89が収縮した状態で更に前進駆動力が与えられると、ラックギア66(66)が支持板71から第2受けヘッド部62b側へ進出して、揺動用ギア65(65)が対応するラックギア66(66)上を正回動するため、揺動用ギア65(65)の回動に応じてそれが固定された支持軸63b(63b)が正回動し、それに伴って第2駆動ヘッド部61bが支持軸63b(63b)周りに揺動する。
このとき、第2駆動ヘッド部61bと共に第1掛け回し部81が前進し、また第2受けヘッド部62bと共に第2掛け回し部82が前進するが、前述したように第2掛け回し部82は第1掛け回し部81より一段低い位置に配設してあるため、第2受けヘッド部62bが第2駆動ヘッド部61bによって揺動するまで前進した場合、第1掛け回し部81及び第2掛け回し部82は段違い状になり、筒状体は段違い状に配された第1掛け回し部81及び第2掛け回し部82にそれぞれ掛け回される。
一方、第2駆動ヘッド部61bが当接された第2受けヘッド部62bは、第2駆動ヘッド部61bの揺動に追従して揺動するが、第2駆動ヘッド部61bの当接面161b及び第2受けヘッド部62bの当接面162bが前述した如く互いに対向する方向へ凸な円弧状になしてあるため、第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bは、両当接面161b,162bが筒状体の搬送方向上流側縁部から搬送方向下流側縁部へ亘って両者の当接位置を異ならせながら、両当接面161b,162bの相対位置が一致するように連続的に当接して、筒状体の両ヘッド部61b,62bで挟持された領域を融着させる。なお、第2受けヘッド部62bの揺動に伴って復帰用弾性部86,86が伸長し、第2受けヘッド部62bを元の姿勢に復帰させる力が支持軸64に付勢される。
これによって、筒状体の第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bに挟持された領域は、両ヘッド部61b,62bによって従前にも増して強く挟持され、その状態でしごかれつつ、両ヘッド部61b,62bの当接面161b,162bによって横シールされるため、融着時に筒状体の加熱領域に欠陥が発生することをより防止することができる。また、第2受けヘッド部62bは自ら揺動するのではなく、第2駆動ヘッド部61bの揺動力に追従して揺動しているので、両当接面161b,162bの相対位置にズレが発生せず、従って、筒状体に皺が発生することが回避される。
一方、第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bが下位から上位へ向かって揺動するので、筒状体に下位から上位へ向かって押し上げようとする力が作用するが、前述したように、筒状体は段違い状に配された第1掛け回し部81及び第2掛け回し部82をそれぞれ掛け回されているため、筒状体Tが逆送されることが防止される。
ところで、本横シール機6bにあっては、第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bのそれぞれに加熱器68,69が内蔵してあるため、いずれか片方のヘッド部のみ加熱器を内蔵する場合に比べて、筒状体Tに対する加熱力が相対的に大きく、従って、単位時間当たりに融着し得る回数を多くすることができ、これによって単位時間当たりに包装袋を形成し得る数量より多くすることができる。
このようにして筒状体の往路の融着が終了すると、第1進退用ロッド91(91)及び第2進退用ロッド92に駆動部9から後退駆動力が与えられるようになっており、第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bは互いに離隔する方向へ後退し始める。
駆動部9の動作によって、第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bが後退し始めると、弾性部材75(75)の付勢力によって、駆動用基板72bと支持板71bとの間隙が元の寸法に復帰するのに従って、支持板71bから進出していたラックギア66(66)が後退するため、揺動用ギア65(65)が対応するラックギア66(66)上を逆回動するので、揺動用ギア65(65)の回動に応じてそれが固定された支持軸63b(63b)が逆回動し、それに伴って、第2駆動ヘッド部61が支持軸63b(63b)周りに逆揺動して元の姿勢に復帰する。
このとき、第2駆動ヘッド部61bは第2受けヘッド部62bに当接した状態が保持されているので、第2受けヘッド部62bも第2駆動ヘッド部61bの逆揺動に追従して逆揺動し、筒状体Tの前述した如く融着された領域は、第2受けヘッド部62b及び第2駆動ヘッド部61bによって往路の融着が行われる。その際、前述した復帰用弾性部86,86(図6参照)の収縮作用によって、第2受けヘッド部62bの復帰動作が円滑に行われる。
そして、第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bが元の姿勢に復帰した状態で、両ヘッド部61b,62bが互いに離隔するのに伴って、受け用弾性部材89が元の状態まで漸次伸長する。
このような横シール機6bにあっては、前述した如く往路及び復路それぞれにおいて筒状体Tの所定領域を融着させるため、該当領域を確実強固に封止することができる。
なお、本形態では第1の形態で示した揺動動姿勢を制御する機構は設けていない場合を示したが、本発明はこれに限らず、第2駆動ヘッド部61b及び第2受けヘッド部62bに適用してもよいことは言うまでもない。例えば、第2駆動ヘッド部61bを支持する支持軸63bに、第2駆動ヘッド部61bの断面形状と略同じ形状の第1姿勢制御用ギアを固定するとともに、第2受けヘッド部62bを支持する支持軸64に、第2受けヘッド部62bの断面形状と略同じ形状の第2姿勢制御用ギアを固定しておき、第2駆動ヘッド部61bが第2受けヘッド部62bに当接する際に、第1姿勢制御用ギアと第2姿勢制御用ギアとが互いに噛合することによって、第2駆動ヘッド部61bの揺動姿勢、及び第2駆動ヘッド部61bの揺動に追従する第2受けヘッド部62bの揺動姿勢を制御することができる。
(発明を実施するための第3の形態)
図7及び図8は、本発明の第3の形態に係る充填包装装置の要部構成を示す正面図及び平面図であり、前述した駆動ヘッド部及び受けヘッド部のいずれも揺動せず、また受けヘッド部にのみ加熱器を内蔵させてある。なお、両図中、図1から図3に示した部分に対応する部分には同じ番号を付して、その説明を省略する。
図7及び図8に示したように、第3駆動ヘッド部61cを貫通支持する支持軸63cの両端は支持アーム70e,70eにて固持されており、両支持アーム70e,70eは支持板71cに取り付けてある。また、前同様、第1進退用ロッド91,91には弾性部材75,75が外嵌してあり、支持板71cは弾性部材75,75からそれと対向する第3受けヘッド部62c側へ付勢されるようになっている。
第3駆動ヘッド部61cの先端側は二又状になしてあり、それらの間には、筒状体の融着領域内を切断するための平板状の刃部100が装着してある。第3駆動ヘッド部61cの二又状部分の先端には耐熱性ゴムといった耐熱性の弾性部材が固着してあり、第3駆動ヘッド部61cの二又状部分が第3受けヘッド部62cの当接面162cに圧接された際に弾性部材が収縮し、第3駆動ヘッド部61cと第3受けヘッド部62cとの間に挟持された筒状体の融着領域の略中央に前記刃部100が当たって当該箇所を切断するようになっている。
一方、第3受けヘッド部62cは、前述した第1の形態で説明した第1受けヘッド部62aと同様に、当接面162cの近傍には棒状の加熱器69が当接面162cの略全長に亘って内蔵させてある。この第3受けヘッド部62cの当接面162cは幅方向へ亘る凹凸が縦方向へ複数段設けてあり、これによって筒状体の加熱領域に複数の線分状の融着部が形成されるようになしてある。なお、本形態の横シール機6cにあっては、第3駆動ヘッド部61cには加熱器を設けていない。
第3受けヘッド部62cの当接面162cとは反対側には、帯板状の受け用基板73cが第3受けヘッド部62cから距離を隔てて、第3受けヘッド部62cと平行に配設してあり、受け用基板73cの第3受けヘッド部62cに対向する面には、短寸の支持筒87,87が互いに距離を隔てて固定してある。支持筒87,87内にはそれぞれ一端部を第3受けヘッド部62cに固着させてあり、当該第3受けヘッド部62cを支持する受け用支持軸88,88の他端部側が進退自在に挿入してある。第3受けヘッド部62cと受け用基板73cとの間には、対をなす支持筒87,87及び受け用支持軸88,88にそれぞれ外嵌させた受け用弾性部材89,89が介装してあり、第3受けヘッド部62cは受け用弾性部材89からそれと対向する第3駆動ヘッド部61c側へ付勢されるようになっている。
前同様、第3受けヘッド部62c及び受け用弾性部材89は、受け用弾性部材89が伸長している状態で第3駆動ヘッド部61cに当接したときに、第3受けヘッド部62cの先端が、規制板14,14(図7参照)の間の略中央位置を搬送される筒状体の搬送線L上の位置より、所定寸法だけ第3駆動ヘッド部61c側へ突出した位置にあり、また、受け用弾性部材89が収縮したときに、第3受けヘッド部62cの先端が前記搬送線L上に位置するようになしてある。そして、第3受けヘッド部62cに当接した第3駆動ヘッド部61cは、受け用弾性部材89が収縮するに従って前進し、第3駆動ヘッド部61cの先端が前記搬送線L上に位置したときに停止するようになっている。
これによって、前同様、受け用弾性部材89が伸長している状態で第3受けヘッド部62cと第3駆動ヘッド部61cとが当接してから、受け用弾性部材89が収縮するまでの間、筒状体の加熱領域が第3受けヘッド部62cの当接面162cを被覆するため、当該加熱領域は十分に加熱される。一方、この間、第3受けヘッド部62c及び第3駆動ヘッド部61cは駆動停止及び/又は再駆動されることなく連続的に駆動されており、第3受けヘッド部62c及び第3駆動ヘッド部61cの駆動制御を比較的容易に、また高精度に実施することができる。従って、筒状体の加熱を高精度に行うことができる。
このような横シール機6cにあっては、第3駆動ヘッド部61c及び第3受けヘッド部62cが互いに所定距離ずつ前進して、第3駆動ヘッド部61cと第3受けヘッド部62cとが互いに当接して筒状体を挟持するが、第3受けヘッド部62cの先端は、規制板14,14(図7参照)の間の略中央位置を搬送される筒状体の搬送線L上の位置より、所定寸法だけ第3駆動ヘッド部61c側へ突出した位置にあり、これにより筒状体の加熱領域は、第3受けヘッド部62cの当接面162c上を被覆した状態で、搬送線L上の位置から所定寸法だけ第3駆動ヘッド部61c側へ突出する様態になっている。これによって、筒状体の当接面162c上を被覆した加熱領域は第3受けヘッド部62cによって加熱される。
第3駆動ヘッド部61c及び第3受けヘッド部62cが当接した状態で更に前進駆動力が与えられると、第3受けヘッド部62cに当接した第3駆動ヘッド部61cはその先端が前記搬送線L上に位置するまで前進する一方、第3受けヘッド部62cはその先端が前記搬送線L上に位置するまで、受け用弾性部材89が漸次収縮し、筒状体の当接面162c上を被覆した加熱領域が前記搬送線L上に位置する。
これによって、筒状体の加熱領域が十分に加熱される一方、この間、第3受けヘッド部62c及び第3駆動ヘッド部61cは駆動停止―再駆動されることなく連続的に駆動されており、第3受けヘッド部62c及び第3駆動ヘッド部61cの駆動制御を比較的容易に、また高精度に実施することができるため、筒状体の加熱を高精度に行うことができる。
第3受けヘッド部62cの受け用弾性部材89が収縮した状態で更に前進駆動力が与えられると、駆動用基板72aと支持板71aとの間隙が狭くなり、弾性部材75(75)が収縮して支持板71c及び第3駆動ヘッド部61cが付勢されるため、第3駆動ヘッド部61cの当接面161cが第3受けヘッド部62cの当接面162cにより強く当接される。これによって、筒状体の第3駆動ヘッド部61c及び第3受けヘッド部62cに挟持された領域は、両ヘッド部61c,62cによって従前にも増して強く挟持されて横シールされる。
このようにして筒状体の往路の融着が終了すると、第1進退用ロッド91及び第2進退用ロッド92に駆動部9から後退駆動力が与えられるようになっており、第3駆動ヘッド部61c及び第3受けヘッド部62cは互いに離隔する方向へ後退し始める。
駆動部9の動作によって、第3駆動ヘッド部61c及び第3受けヘッド部62cが後退し始めると、弾性部材75(75)の付勢力によって、駆動用基板72cと支持板71cとの間隙が元の寸法に復帰する。更に、両ヘッド部61c,62cが互いに離隔するのに伴って、受け用弾性部材89が元の状態まで漸次伸長する。
このように、筒状体の加熱領域が第3受けヘッド部62cの当接面162cを被覆し、更に、第3受けヘッド部62cの先端が搬送線L上に位置するまで、受け用弾性部材89が漸次収縮することによって、筒状体の加熱領域が十分に加熱されるため、第3受けヘッド部62cのみに加熱器69を設けた場合であっても、筒状体の加熱領域は欠陥が生じることなく十分に溶融圧着される。
1 筐体
6a 横シール機
6b 横シール機
6c 横シール機
9 駆動部
14 規制板
61a 第1駆動ヘッド部(第1ヘッド部)
61b 第2駆動ヘッド部(第1ヘッド部)
61c 第3駆動ヘッド部(第1ヘッド部)
62a 第1受けヘッド部(第2ヘッド部)
62b 第2受けヘッド部(第2ヘッド部)
62c 第3受けヘッド部(第2ヘッド部)
63a 支持軸
64 支持軸
65 揺動用ギア
66 ラックギア
68 加熱器
69 加熱器
75 弾性部材(第1弾性部材)
87 支持筒
88 受け用支持軸
89 受け用弾性部材(第2弾性部材)
91 第1進退用ロッド(第1支持部材)
92 第2進退用ロッド(第2支持部材)
93 第1カム
94 第2カム
T 筒状体(被シール材)
H 包装袋
L 搬送線
Ya 揺動機構
Yb 揺動機構
SU 支持機構

Claims (6)

  1. 予め設定された搬送線上を縦方向へ搬送される筒状の被シール材の前記搬送線を挟んで対峙するように配置される第1ヘッド部及び第2ヘッド部と、両ヘッド部を互いに接近離隔する方向へ進退駆動させる駆動部とを備え、少なくとも第2ヘッド部には当該第2ヘッド部を加熱する加熱器が内蔵してあり、両ヘッド部を前進させて前記被シール材を挟持させた後、更に前記第1ヘッド部を第2ヘッド部に押圧させて、当該被シール材の挟持された部分を溶融圧着させる横シール機において、
    前記第2ヘッド部及び駆動部は、第2ヘッド部が前記搬送線の位置より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進した後に、第1ヘッド部及び第2ヘッド部が前記被シール材を挟持するように構成してあることを特徴とする横シール機。
  2. 前記第2ヘッド部及び駆動部は、第1ヘッド部及び第2ヘッド部にて被シール材を挟持した後、第1ヘッド部が前記搬送線上の位置まで前進するに従って第2ヘッド部が後退し、搬送線上の位置において、第1ヘッド部が第2ヘッド部に押圧されるようになしてある請求項1記載の横シール機。
  3. 前記第1ヘッド部を進退可能に支持する第1支持部材と、第1ヘッド部を第2ヘッド部側へ付勢する第1弾性部材と、前記第2ヘッド部を進退可能に支持する第2支持部材と、第2ヘッド部を第1ヘッド部側へ付勢する第2弾性部材とを更に備え、
    前記駆動部は、第1支持部材を退進させるための第1カム、及び、第2支持部材を前記第1支持部材の退進駆動に同期させて進退させるための第2カムを具備し、
    前記第2ヘッド部は、両ヘッド部が後退された状態において、搬送線から第2ヘッド部までの距離が、搬送線から第1ヘッド部までの距離より前記所定寸法だけ短い位置に配設してあり、
    前記第1カムは、前記第1支持部材を後退させることによって第1ヘッド部を前進させて、第2ヘッド部との間に被シール材を挟持させ、次いで、第1ヘッド部を前記搬送線上の位置まで前進させ、その位置において更に第1支持部材を後退させるようになしてあり、
    前記第1弾性部材は、第1カムが更に第1支持部材を後退させたときに、収縮されるようになしてあり、
    前記第2カムは、前記第2支持部材を前進させることによって、第2ヘッド部を前記搬送線より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進した位置まで前進させ、第1ヘッド部との間に被シール材が挟持され、前記第1弾性部材が収縮されるまで、その位置に第2支持部材を保持するようになしてあり、
    前記第2弾性部材は、第2ヘッド部が前記搬送線より所定寸法だけ第1ヘッド部側へ前進した位置まで前進された後に、第1ヘッド部が前記搬送線上の位置まで前進されたときに、収縮されるようになしてある
    請求項2記載の横シール機。
  4. 前記駆動部からの駆動力によって、第1ヘッド部を揺動させる揺動機構を備える請求項1から3のいずれかに記載の横シール機。
  5. 前記第2ヘッド部を揺動自在に支持する支持機構を更に備える請求項4記載の横シール機。
  6. 帯状に成形された樹脂製のシートの両縁部分を連続的に付き合わせて筒状に成形する成形板と、該成形板によって成形されたシートの両縁部分の所定箇所を溶融させ、このシートの溶融部分を互いに圧着させる融着機と、該融着機によって生成された筒状の被シール材を下流へ送る送り手段と、被シール材内へ被充填材を充填する充填手段と、前記被シール材を全幅に亘って融着させる横シール機とを備え、前記被シール材の被充填材が充填された部分の下流及び上流が全幅に亘ってそれぞれ封止された状態で、前記筒状体から切断されるようになした充填包装装置において、
    請求項1から5のいずれかに記載の横シール機を備えることを特徴とする充填包装装置。
JP2020056553A 2020-03-26 2020-03-26 横シール機及び充填包装装置 Active JP6912839B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020056553A JP6912839B1 (ja) 2020-03-26 2020-03-26 横シール機及び充填包装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020056553A JP6912839B1 (ja) 2020-03-26 2020-03-26 横シール機及び充填包装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6912839B1 true JP6912839B1 (ja) 2021-08-04
JP2021155070A JP2021155070A (ja) 2021-10-07

Family

ID=77057418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020056553A Active JP6912839B1 (ja) 2020-03-26 2020-03-26 横シール機及び充填包装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6912839B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021155070A (ja) 2021-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2598879B2 (ja) 竪型充填包装機
EP0917946B1 (en) Forming, filling and sealing machine for standing pouch
JP3560919B2 (ja) 包装袋の製造方法および縦型製袋充填機
EP1950138B1 (en) Packaging device
JP4955695B2 (ja) 縦型充填包装機
JPH05345355A (ja) 溶着可能なフイルムから製造された材料のウエブの端部を接着する方法および装置
JP6912839B1 (ja) 横シール機及び充填包装装置
KR20150028038A (ko) 2단 분리형 가로 실링 접합장치를 구비한 2열 공급식 스틱형 제품 포장기
JP3902593B2 (ja) フィルム連結装置および連結方法
JP7121386B2 (ja) 横ピロー包装機
KR20120138387A (ko) 초음파 융착기가 구성된 스틱형 제품 포장기
JP2007099293A (ja) 遊技機の梱包装置及び梱包装置の制御方法
JP7313083B1 (ja) 横シール機及び充填包装装置
JP2021054467A (ja) 横シール機及び充填包装装置
JP6109594B2 (ja) 袋包装体の耳折り装置を備えた横型包装機
JPH0771964B2 (ja) 充填包装に於る液排除シール方法並びにシール機構
JP3930492B2 (ja) 縦型充填包装機および包装袋の製造方法
JP2002046712A (ja) 筒状フィルムの横シール装置、縦型充填包装機、および筒状フィルムの横シール方法
JP2023015975A (ja) 横シール機及び充填包装装置
JP6807339B2 (ja) 融着機及び充填包装装置
JP5015524B2 (ja) 横シール機構およびそれを備えた縦型充填包装機
JP4933180B2 (ja) 製袋包装機
JPH09295624A (ja) エンドシール装置
KR102588168B1 (ko) 캡슐커피머신 세척용 캡슐용기 제조장치 및 제조방법
JPH08156908A (ja) フィルムシート梱包機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6912839

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150