JP6912546B2 - Dc電気モータのモータ駆動ユニット - Google Patents

Dc電気モータのモータ駆動ユニット Download PDF

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Description

本発明は、ブラシレス直流(DC)電気モータ等の電気モータを駆動するモータ駆動ユニットに関する。提案するモータ駆動ユニットは、例えば、測時器用途、より詳細には、電気機械式時計ムーブメントで使用されるような小型寸法の電気モータを駆動するのに特に適している。本発明は、モータ駆動ユニットを動作させる方法にも関する。
DC電気モータは、周知であり、極めて長い間活用されている。こうしたモータは、多くの種類の用途のために電気エネルギーを機械エネルギーに変換する。電気機械式腕時計等の電気機械式携帯デバイスは、DCモータを備えることが多く、電池等のDC源によって動力供給される。DCモータの一例は、永久磁石DCモータである。この種類のDCモータは、ブラシがなく、典型的には、回転子上に永久磁石を有する。固定子は、典型的には動かないコイルを備える。この種類の電気モータは、より小型の設計を可能にし、電力消費量の低減をもたらす。
測時器用途において、ステッパ・モータが一般的に使用される。特定の命令により、駆動(電圧)パルスを発生させ、これにより、回転子を段階的に前進させる。ステッパ・モータは、一完全回転をいくつかの等しい段に分割するブラシレスDCモータである。固定子は、永久磁石を有する回転子のための安定位置を規定する。典型的には、360度の一完全回転につき、2又は3つの安定位置がある。パルスを生成可能にするため、十分な電圧レベルが必要である。特に電気機械式時計内で使用する場合、こうしたモータ内で使用される電圧源は、典型的には、1.2Vから1.5Vの間の電圧レベルを生じさせる。したがって、こうした用途で利用可能な電池は、この範囲の値の電圧を供給する。連続回転DC電気モータは、ステッパ・モータと比較すると、測時器用途で使用する際に時計の針を連続的に回転し得るという利点を有する。このことにより、こうした時計の動作を機械式時計と同じようにする。このようにすると、特に夜間に妨げとなることがある回転子の段によって生じるノイズを防ぐことができる。
DCモータは、モータ駆動ユニットによって制御される。駆動ユニットは、典型的には、固定子コイル内を通る電流、したがって、回転子の磁石に結合する磁束線の方向を交番するように構成される。Hブリッジ回路は、モータ駆動ユニットの一例示的実装形態である。Hブリッジという用語は、供給電圧ノードと接地との間に配置した4つのスイッチを備えるこの種の回路の典型的な図形表現から得られる。所望の様式でこれらのスイッチを開閉することによって、正電圧又は負電圧をモータの誘導子回路にわたり選択的に印加することができる。言い換えれば、回転子の位置、又はより詳細には、回転子の磁石に応じて4つのスイッチを操作することによって、固定子コイルを第1の方向及び第2の反対方向で選択的に通すように、電流を構成することができる。
オーム加熱又は抵抗加熱としても公知であるジュール加熱は、導体を通過する電流が熱を生成する過程である。ジュールの第1法則は、導電体が生成する加熱力Pjが、その抵抗Rと電流Iの2乗との積に比例すること、即ち、Pj=R×I2を示す。しかし、有用な機械動力Pmecは、電流に比例するが、その2乗には比例しない、即ち、Pmec=ku×w×Iであり、式中、kuは、トルク定数であり、wは、回転子の回転速度である。したがって、抵抗加熱による損失を最小化するために供給電流を可能な限り低く維持する一方で、しかし、モータのトルクを十分に高く維持すべきであることが明らかになる。
この問題に対処する通常の方法は、いわゆるPWM(パルス幅変調)技法の使用である。特定の負荷サイクルにより供給電圧を切り替えることによって、所望のレベルで出力電流を調整することが可能である。そのような技法は、標準的な電池によって供給するステッパ・モータの場合、十分である。しかし、この技法の効率は、LR回路時定数の逆元よりも高い必要がある変調周波数に応じて変化する。典型的には、測時器ステッパ・モータの場合、変調周波数は、kHz範囲にある。
連続回転するように構成した回転子の場合、誘導子に通電していない際にディテント・トルクがないことが有利である場合がある。例えば、芯なし誘導子の使用により、この条件の達成を可能にする。その代わりに、これらの誘導子の誘導率は、同じ特性であるが強磁性芯を有する誘導子よりも数桁小さい。これらの条件において、芯なし誘導子回路は、効率的なPWM変調のためにMHz範囲での切り替え周波数を必要とする。この範囲の周波数は、低電力用途では推奨されない。
したがって、現在利用可能なモータ駆動ユニットは、この問題に申し分なく効率的に対処するものではない。
DCモータのモータ駆動ユニットの電力消費量に関係する、上記で特定した問題を克服することが本発明の目的である。より詳細には、本発明は、連続回転DCモータのモータ駆動ユニットの電力消費量を最小化することを目的とし、固定子コイル内の誘導電圧レベルは、電池が供給する供給電圧レベルよりもはるかに少ない(例えば、3分の1から4分の1である)。
本発明の第1の態様によれば、直流電気モータを駆動するモータ駆動ユニットを提供し、直流電気モータは、固定子、及び永久磁石を備える移動部品を備え、モータ駆動ユニットは、
−モータ駆動ユニット供給電圧を供給する電力供給源であって、供給電圧は、基準電圧ノードに対して値Vbatを有する、電力供給源;
−電力供給源と基準電圧ノードとの間にスイッチ・セットを備えるスイッチ回路;
−固定子を形成し、回転子永久磁石に電磁的に結合するように構成した誘導子回路であって、この誘導子回路は、スイッチ回路を通じて電力供給源及び基準電圧ノードに接続する、誘導子回路;
−N個の蓄電器を備える蓄電器回路であって、Nは、ゼロよりも大きい正の整数であり、蓄電器のそれぞれは、基準電圧ノードとそれぞれの誘導子回路に面するノードとの間に配置し、誘導子回路に面するノードは、スイッチ回路を通じて誘導子回路に接続する、蓄電器回路;並びに
−スイッチの開閉を制御する制御回路
を備え、制御回路は、スイッチを選択的に開閉するように構成し、モータ駆動ユニットが、連続する一連の駆動電圧パルスを生成することを可能にし、駆動電圧パルスのそれぞれは、N+1の連続駆動電圧パルスを含み、N+1の連続駆動電圧パルスのそれぞれは、所与の継続時間を有し、所与の時間の瞬間で生じ、各駆動電圧パルスが、誘導子回路にわたり電圧降下を生じさせるようにし、電圧降下は、通常機能モードにおいて、この駆動電圧パルスの間に誘導子回路にわたる誘導電圧よりも大きく、制御回路は、各一連の駆動電圧パルスを生成するように構成し、−最初に、電力供給源は、誘導子回路を通じて、第1の駆動電圧パルスを生成する第1の蓄電器に接続し、−次に、N>1である場合、誘導子回路は、(n−1)番目の蓄電器とn番目の蓄電器との間に接続し、n番目の駆動電圧パルスを生成し、nは、2からNの間(両端含む)の正の整数であり、−最後に、誘導子回路は、N番目の蓄電器と基準電圧ノードとの間に接続し、最後の駆動電圧パルスを生成するようにする。
好ましい実施形態によれば、N個の蓄電器のそれぞれは、ある静電容量値を特徴とし、各一連のN+1の駆動電圧パルスの継続時間は全て、実質的に同じであり、N個の蓄電器の静電容量値は全て、実質的に同じであり、モータ駆動ユニットの定常動作状態において、誘導子回路にわたる電圧降下が、N+1の駆動電圧パルスのそれぞれに対してVbat/(N+1)に実質的に等しいようにする。
好ましい実施形態の好ましい変形形態によれば、モータの通常機能モードにおいて、誘導子回路にわたる最大誘導電圧によって除算した供給電圧値Vbatは、N+1よりも大きい。制御回路は、各駆動電圧パルスが、誘導子回路にわたる誘導電圧が実質的に絶対最大値にある際に生成されるように、スイッチを選択的に開閉するように構成される。
「絶対最大値」とは、絶対値における最大値を含む。「コイル内の/コイルの、又は誘導子回路にわたる誘導電圧」とは、コイル又は誘導子回路の2つの端子間の(回転子の回転若しくは転回によって生じる)誘導電圧であると理解されたい。モータの通常機能モードは、通常条件下、回転子の移動部品が所与の速度範囲内で移動しているモード又は段階に対応する。
提案する解決策は、抵抗加熱による損失を最小化する一方で、依然として、モータの動作に必要なトルクを必要に応じて供給し得るという利点を有する。言い換えれば、モータ駆動ユニットの全体的な電力消費量を最小化するが、モータの性能を損なうことがない。本発明は、測時器型の連続回転DC電気モータに供給するのに必要な電圧レベルが、全体的に、測時器用途のための従来の電池によって供給される電圧ほど高い必要がないということを利用する。そのような電池は、特に、ステッパ・モータ向けに設計されている。実際、測時器ステッパ・モータは、一般に、同様の用途で使用される連続回転DC電気モータよりも高い供給電圧を必要とする。
本発明の第2の態様によれば、DC電気モータを備える電気機械式時計を提供し、DC電気モータは、永久磁石を有する連続回転回転子、及び本発明の第1の態様によるモータ駆動ユニットを備える。
本発明の第3の態様によれば、請求項15に記載のモータ駆動ユニットを動作させる方法を提供する。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照しながら、非限定的な例示的実施形態に対する以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明の教示を適用することができるDC電気モータの単純化した概略図である。 本発明の一例によるモータ駆動回路を示す回路図である。 図2の回路図であり、更に、第1の始動段階の間、どのように電流が回路内を流れるかを示す。 図2の回路図であり、更に、第2の始動段階の間、どのように電流が回路内を流れるかを示す。 図2の回路図であり、更に、回路の測定段階の間、どのように電気接続を回路内で行うかを示す。 測定段階の間の図2の回路の2つの誘導子内の誘導電圧値、及び図2の回路の比較器出力の信号を示すグラフである。 図2の回路の誘導子内の誘導電圧の和の波形、及び第1の例により生成した低エネルギー・パルスのグラフである。 図2の回路の誘導子内の誘導電圧の和の波形、及び第2の例により生成した低エネルギー・パルスのグラフである。 図2の回路図であり、更に、第1の正の低エネルギー・パルスの間、どのように電流が回路内を流れるかを示す。 図2の回路図であり、更に、第1の負の低エネルギー・パルスの間、どのように電流が回路内を流れるかを示す。 図2の回路図であり、更に、第2の正の低エネルギー・パルスの間、どのように電流が回路内を流れるかを示す。 図2の回路図であり、更に、第2の負の低エネルギー・パルスの間、どのように電流が回路内を流れるかを示す。 図2の回路図であり、更に、第3の正の低エネルギー・パルスの間、どのように電流が回路内を流れるかを示す。 図2の回路図であり、更に、第3の負の低エネルギー・パルスの間、どのように電流が回路内を流れるかを示す。 図2の回路図であり、更に、正の高エネルギー・パルスの間、どのように電流が回路内を流れるかを示す。 図2の回路図であり、更に、負の高エネルギー・パルスの間、どのように電流が回路内を流れるかを示す。 それぞれ、図2の回路の2つの蓄電器にわたる2つの電圧曲線のグラフである。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の一実施形態を詳細に説明する。本発明は、腕時計等の時計の連続回転DC電気モータを制御するモータ駆動回路又はユニットの文脈で説明し、モータの回転子は、双極性永久磁石を備える。しかし、本発明の教示は、この環境又は適用例に限定されない。様々な図面に出現する同一又は対応する機能要素及び構造要素には、同じ参照番号を割り当てる。本明細書で利用する「及び/又は」は、「及び/又は」によってつながる一覧のあらゆる1つ又は複数の項目を意味する。語「備える」は、より広い意味「含む」又は「含有する」によって解釈される。
図1は、本発明を適用し得るDC電気モータ1を概略的に単純化して示す。図1に示すモータ1は、双極性永久磁石3bを2つの強磁性円板3a上に規則的に配置した回転子3、並びに第1の誘導子A及び第2の誘導子Bによって形成した固定子を備える。回転子は、第1の方向で連続的に回転するように構成されるが、任意選択で、第2の、反対方向に回転するようにも構成される。モータ駆動又は制御ユニット5は、誘導子又はコイルを通過する電流を調節し、これにより、回転子3を駆動するように構成される。次に、デジタル制御ユニット若しくは回路、又は単に制御器7は、検出した回転子の動作に基づき、モータ駆動ユニットの動作を制御するように構成される。例えば、制御ユニット7が回転子の回転が遅すぎることを検出した場合、制御ユニット7は、モータ駆動ユニット5に回転子3を加速させるように命令することができる。本例では、モータ駆動ユニット5(制御ユニット7を含む)は、モータの一部であるとみなされるが、そうではなく、モータの一部ではないとみなすこともできることに留意されたい。
図2は、本発明の一例によるモータ駆動制御ユニット5の回路図を示す。しかし、図2の回路はデジタル制御ユニット7を省略しており、したがって、デジタル制御ユニット7は、本発明の焦点ではない。図2の回路は、供給電圧Vbatを回路に供給する、電池等の供給電圧源9を備える。本例では、供給電圧レベルは、最初に実質的に1.5Vに等しいが、経時的に1.2Vまで低下させることができる。図2に更に示すように、回路は、供給電圧源と基準電圧ノード11との間にスイッチ回路も備え、基準電圧ノード11は、一定の電位にある。図2に示す例では、基準電圧ノード11は、接地されている(即ち、ゼロ電位にある)。図2のスイッチ回路は、11個のスイッチを含む。1番目から4番目のスイッチSA+、SA−、SB+及びSB−は、従来のHブリッジを形成する。5番目から9番目のスイッチSAH、SAL、SBH、SBL、SABは、後で説明するように、供給電圧を分割するために使用される。10番目から11番目のスイッチSComAB、SComは、例えば、モータの開始、モータの動作の監視及び/又はモータを遅くするために使用される。この例では、モータ駆動回路は、2つの誘導子又はコイル、即ち、第1の誘導子A及び第2の誘導子Bを備え、一緒に誘導子回路を形成する。2つの誘導子A、Bは、この構成では、誘導子AとBとの間に配置したスイッチSABと直列に接続される。しかし、代わりに、誘導子は並列であってもよい。更に、本発明の教示は、2つの誘導子を有する構成に限定されない。言い換えれば、例えば唯一の誘導子、又は3つの誘導子等、3つ以上の誘導子を有する構成も等しく可能である。
この例では、スイッチは、n型金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)等のトランジスタである。スイッチの動作は、デジタル制御ユニット7によって制御される。より詳細には、制御ユニットは、トランジスタのゲート電圧を調節し、ソース・ノードとドレイン・ノードとの間のチャネルの導電率を調節するように構成される。このようにして、スイッチは、閉又は開のいずれかであるように構成される。本明細書において、スイッチが閉鎖されていると言う場合、ソース・ノードとドレイン・ノードとの間の経路は、導電性である一方で、スイッチが開放されていると言う場合、この経路は導電性ではない。
図2の例示的回路構成は、蓄電器回路を更に備え、蓄電器回路は、蓄電器セット、この例では2つの蓄電器、即ち、第1の静電容量を有する第1の蓄電器CH、及び第2の静電容量を有する第2の蓄電器CLを備える。この例では、第1の静電容量は、実質的に第2の静電容量に等しいが、このケースである必要はない。各蓄電器の第1の蓄電器ノードは、基準電圧ノード11に接続される一方で、誘導子回路に面するノードと呼ばれる第2の蓄電器ノード13は、スイッチ回路を通じて誘導子回路に接続される。
図2のモータ駆動回路は、比較器セットによって形成される測定回路も備え、比較器セットは、第1の比較器15及び第2の比較器17を備える。2つの比較器のそれぞれは、アナログの負の入力端子若しくはノード、アナログの正の入力端子若しくはノード、及び1つの2元出力端子若しくはノードを有する。第1の比較器の負の入力端子は、第1の誘導子Aの第1の端子に接続される一方で、第1の比較器15の正の入力端子は、第2の誘導子Bの第1の端子に接続される。第2の比較器の負の入力端子は、第2の誘導子Bの第2の端子に接続され、SComAB及びSAHを通じて第1の蓄電器CHに接続される。第2の比較器17の正の入力端子は、第2の誘導子Bの第1の端子に接続される。全ての比較器入力信号は、アナログ電圧値であることに留意されたい。第1の比較器及び第2の比較器は、以下でより詳細に説明するように、回路内の特定のパラメータを測定するために使用される。
次に、駆動回路の動作をより詳細に説明する。始動段階は、2つの段階、即ち、第1の継続時間を有する第1の始動段階及び第2の継続時間を有する第2の始動段階から構成される。第1の継続時間は、典型的には、第2の継続時間よりもかなり長い。第1の始動段階は、誘導子回路にわたり電圧Vbatを印加することによって、第1の誘導子Aで回転子の磁石対(北−北又は南−南)を中心配置することを含む。このことは、スイッチSA+、SAB及びSComを閉鎖すること、及びスイッチSB−の閉鎖により第2の誘導子Bを短絡させることによって行う。このようにして、回転子の発振を制動することができる。この例における第1の始動段階の継続時間は、700msである。図3は、第1の始動段階の間、どのように電流を回路内に流すように構成するかを示す。
第2の始動段階の間、スイッチSAB及びSComが開放されているため、電流は第1の誘導子に流れない。この段階の間、電圧供給源9は、SComABを閉鎖することによって、第2の誘導子Bに直接接続される。この例における第2の始動段階の継続時間は、30msである。図4は、第2の始動段階の間、どのように電流を回路内に流すように構成するかを示す。
次に、測定段階を説明する。第1の比較器15は、第1の誘導子A及び第2の誘導子Bの誘導電圧が交差する点を追跡するために使用される。言い換えれば、第1の比較器の出力信号は、VIA>VIBである場合、1に等しく、それ以外の場合、出力は0に等しく、VIAは、第1の誘導子A内の誘導電圧である一方で、VIBは、第2の誘導子B内の誘導電圧である。したがって、第1の比較器の出力信号を第1の誘導子A及び第2の誘導子B内の誘導電圧の間の差分信号と呼ぶことができ、Diff_ABと短縮する。第2の比較器17は、第2の誘導子B内の誘導電圧の記号を追跡するために使用される。誘導電圧の記号が正である場合、第2の比較器の出力は1に等しく、それ以外の場合、第2の比較器の出力は0に等しい。したがって、第2の比較器の出力信号を第2の誘導子B内の誘導電圧の極性信号と呼ぶことができ、Pol_Bと短縮する。定常動作状態において、モータ駆動回路は、大部分の時間、例えば90%の時間、測定段階にあり、上記の2つのパラメータ(即ち、誘導電圧交差点、及び第2の誘導子B内の誘導電圧の記号)を測定又は追跡する。測定段階の間、スイッチSAH及びSComABは閉鎖される一方で、他のスイッチは開放されている。図5は、測定段階の間、どのように電気回路が接続されるかを示す一方で、図6は、誘導電圧の波形、及び信号Diff_AB及びPol_Bを示す。この例では、所与の回転において、回転子の磁石は、第2の誘導子Bに面する前に、最初に第1の誘導子Aに面する(即ち、回転子は、時計回りに回転する)。
上記で説明したように、本発明は、モータの電力消費量、より詳細には、モータ駆動ユニットの電力消費量を低減することを目的とする。次により詳細に説明するように、このことは、誘導子回路にわたる電圧を最小化することによって達成される。言い換えれば、誘導子に注入される電流は最小化され、その結果、抵抗加熱による損失も最小化することができる。有利には、電圧Vbatは、誘導子回路のピーク誘導電圧値、即ち、第1の誘導子A及び第2の誘導子B内の誘導電圧の和のピークの少なくとも2倍高い。更に、有利には、任意の時間の瞬間で、誘導子回路にわたる電圧は、誘導電圧の和よりも高い。次に、提案する解決策をより詳細に説明する。いくつかの数値を以下の例で考慮するが、これらの値は、決して限定するものではなく、単に本発明の教示をより良好に示す役割を果たす。以下の例は、1.2Vの供給電圧Vbat、及び0.4Vの標的実効供給電圧(即ち、誘導子回路にわたる電圧降下)を考慮する。以下で説明するように、図2の回路構成を参照すると、本着想は、連続的に、
1)誘導子回路を通じて電圧供給源9を第1の蓄電器CH、第2の蓄電器CLの一方に接続し、
2)誘導子回路を通じて第1の蓄電器CH、第2の蓄電器CLを互いに接続し、
3)誘導子回路を通じて第1の蓄電器CH、第2の蓄電器CLのもう一方を接続し、接地させる
ことによって、一連の低エネルギー駆動電圧パルスを生成することである。
蓄電器CH、CLの静電容量値を適切に選択することによって、等しい長さの上記3つの段階(又はパルス)を保持することによって、及び上記の段階をこの順序で連続的に繰り返すことによって、モータ駆動回路は、迅速に定常動作状態に達し、この定常動作状態の間、誘導子回路にわたる電圧降下は、全ての段階(又はパルス)で同じである。したがって、この特定の例では、電圧降下(即ち、標的実効供給電圧)は、上記3つの段階のそれぞれに対し、0.4Vである。したがって、上記の段階を時間領域で分配することによって、モータ駆動システムは、3つの異なる連続段階でモータを駆動するように構成され、各段階が、(電力消費量の観点から)最適な電流に等しい電流で同一のトルクを生じるようにする。
図7のシナリオは、上述した全ての3つの段階が互いの直後に生成される状況を示し、これら3つの段階を、3つの駆動電圧パルス又は同じ駆動電圧パルスとして見ることができるようにする。言い換えれば、上記の3つの段階のあらゆる2つの連続段階の間に実質的に時間遅延がない。3つの段階は、2つの誘導電圧の和のピーク/最大値に可能な限り近いように理想的に生成されることに留意されたい。図7及び図8に示す正弦曲線は、第1の誘導子A及び第2の誘導子Bの2つの誘導電圧の和を示す。直列に配置した2つの誘導子に供給される供給電圧は、回転子をその名目上の速度で駆動するのに十分であり、有用電圧は、供給電圧と2つの誘導子内の誘導電圧の和の最大値(誘導子回路の最大値)との間の差に対応すると仮定する。図7において、3つの段階/パルスが誘導電圧の和のピークで生成されると、次の3つの段階/パルスが、次のピークの近くで、個々のパルスの順序を守って再度生成されることがわかる。しかし、ピークごとに3つパルスを生成する必要はない。3つのパルスを生成する正確な時間の瞬間は、モータの状態に基づき(例えば、モータの稼働が遅すぎる又は速すぎる又は遅れている等を決定した後)、制御ユニット7によって決定される。図8のシナリオは、段階/パルスのそれぞれの間に所与の遅延がある状況を示す。一変形形態では、図8の個別の段階のそれぞれのパルス継続時間は、図7の3つの連続段階のパルス継続時間に等しい。図8の例では、遅延は、2つの連続するピークの間の時間差に実質的に対応する。しかし、ここでもやはり、時間遅延は、制御ユニット7によって決定されるあらゆる遅延とすることができる。有利には、遅延は、このシナリオでは、(モータの状態に基づき制御ユニットによって決定される)正の整数により乗算した2つのピークの間の時間差に対応する。
図9から図14は、第1、第2及び第3の低エネルギー・パルスの間、どのように電流を駆動回路内に流すように構成するかを示す。正及び負の駆動電圧パルスは、対称である。このため、正の駆動電圧パルス(「駆動電圧パルス(複数可)」は、単に「パルス(複数可)」とも名付けられる)に対応するシナリオのみを以下でより詳細に説明する。スイッチは、制御ユニット7によって個々に制御することができ、制御ユニット7も、供給電圧源9によって供給される。以下のシナリオは、定常動作状態を指し、第1の蓄電器CH、第2の蓄電器CLは、この例ではこれらの蓄電器にわたる電圧がそれぞれ0.8V及び0.4Vであるように充電されている。最初、回路がその動作を開始する前、これらの蓄電器にわたる電圧は、両方とも0Vである。典型的に、定常動作状態に達し得る前に一定回数のサイクルを必要とする。必要回数のサイクルは、例えば、これらの蓄電器の静電容量に応じて異なる。
図9は、第1の正の低エネルギー・パルスの間、どのように電流を駆動回路内に流すように構成するかを示す。スイッチSB+、SAB及びSAHは、この例では5msである第1の継続時間の間、閉鎖している。この時間の間、他のスイッチは開放している。第1のパルスの間、電圧供給源9は、誘導子回路を通じて第1の蓄電器CHに接続される。誘導子回路の2つの端部ノードの間の電圧差は、最初、ΔU1=1.2V−0.8V=0.4Vである。第1の正のパルスの間、第1の蓄電器CHは、漸進的に充電され、第1のパルスの終了時、第1の蓄電器にわたる電圧が約0.9Vである一方で、電流は10μAから3μAに低減するようにする。図10は、第1の負の低エネルギー・パルスの間、どのように電流が駆動回路内を流れるかを示す。
図11は、第2の正の低エネルギー・パルスの間、どのように電流を駆動回路内に流すように構成するかを示す。スイッチSAL、SAB及びSBHは、この例では5msである第2の継続時間の間、閉鎖している。言い換えれば、第1の継続時間は、この例では第2の継続時間に実質的に等しい。この時間の間、他のスイッチは開放している。第2の正のパルスの間、第1の蓄電器は、第2の誘導子Bに接続される一方で、第2の蓄電器CLは、第1の誘導子Aに接続される。第1のパルスの後、誘導子回路の2つの端部ノードの間の電圧差は、ここで、ΔU2=0.9V−0.4V=0.5Vである。第2の正のパルスの間、第1の蓄電器CHは、電荷を第2の蓄電器CLに移動させることによって漸進的に放電し、第2のパルスの終了時、第1の蓄電器にわたる電圧が0.9Vから0.8Vに低減する一方で、電流は17μAから2μAに低減するようにする。同時に、第2の蓄電器にわたる電圧は、0.4Vから0.5Vに増大する。図12は、第2の負の低エネルギー・パルスの間、どのように電流が駆動回路内を流れるかを示す。
図13は、第3の正の低エネルギー・パルスの間、どのように電流を駆動回路内に流すように構成するかを示す。スイッチSA−、SAB及びSBLは、この例では5msである第3の継続時間の間、閉鎖している。言い換えれば、第3の継続時間は、この例では第1の継続時間及び第2の継続時間に実質的に等しい。この時間の間、他のスイッチは開放している。第3の正のパルスの間、第2の蓄電器CLは、第2の誘導子Bに接続される一方で、第1の誘導子Aは、接地している。第2のパルスの後、誘導子回路の2つの端部ノードの間の電圧差は、ここで、ΔU3=0.5V−0V=0.5Vである。第3の正のパルスの間、第2の蓄電器CLは、漸進的に放電し、第3のパルスの終了時、第2の蓄電器CLにわたる電圧が約0.5Vから0.4Vまで低減する一方で、電流は18μAから6μAに低減するようにする。図14は、第3の負の低エネルギー・パルスの間、どのように電流が駆動回路内を流れるかを示す。
モータが強力な影響を受けた場合、回転子の回転が過度に遅い場合、又はモータが意図的でなく停止した場合、高エネルギー・パルスによって回転子を迅速に加速させる必要がある場合がある。このことは、所与の継続時間の間、電圧供給源9を誘導子回路に接続することによって達成することができ、所与の継続時間は、第2の始動段階の継続時間と実質的に同じ長さとすることができる。この種類の構成は、誘導子回路に従来のHブリッジを通じて供給する状況に対応する。言い換えれば、正の高エネルギー・パルスの間、スイッチSB+、SAB及びSA−は、図15に示すように閉鎖する一方で、負の高エネルギー・パルスの間、スイッチSA+、SAB及びSB−は、図16に示すように閉鎖される。
上述のモータ駆動回路は、2つの蓄電器を有する。しかし、本発明の教示は、蓄電器の数Nが少なくとも1である限り、任意の数の蓄電器を備えるモータ駆動回路に適用可能である。新たな蓄電器ごとに、2つの新たなスイッチが駆動回路に追加される。したがって、制御ユニット7は、スイッチを選択的に開閉するように構成し、モータ駆動ユニットが一連又は複数の一連の駆動電圧パルスを生成することを可能にし、各一連の駆動電圧パルスは、N+1の連続する駆動電圧パルスを含み、N+1の連続する駆動電圧パルスはそれぞれ、所与の継続時間を有し、所与の時間の瞬間で生じる。各駆動電圧パルスは、誘導子回路にわたり所望の電圧降下を生じさせる。駆動電圧パルスは、第1のパルスの間、電力供給源を誘導子回路を通じて第1の蓄電器に接続するように生成される。次に、N>1である場合、n番目のパルスは、(n−1)番目の蓄電器とn番目の蓄電器との間に誘導子回路を接続することによって生成され、nは、2からNの間の正の整数である。最後のパルスは、N番目の蓄電器と基準電圧ノード11との間に誘導子回路を接続することによって生成される。
図9から図14を参照して、どのように正の低エネルギー・パルス及び負の低エネルギー・パルスを生成したかを説明した。所与の数値は、定常動作状態に対応する。図17は、どのように定常動作状態を達成し得るか、及びどのように回路が定常動作状態における平衡に達するかをグラフで示す。より詳細には、図17は、図2の実装形態に関し、2つの蓄電器CL及びCHは、同じ静電容量、及び1.2Vに等しい供給電圧Vbatを有する。概して、静電容量値を全ての蓄電器で同じであるように選択する場合、及びパルスの継続時間が全てのパルスで同じである場合、誘導子回路にわたる電圧降下は、全てのパルスに対して実質的に同じである。電圧降下は、この場合、Vbat/(N+1)に等しい。更に、定常動作状態において、誘導子回路に面するノードで測定した電圧値は、Vbat(N+1)とN×Vbat/(N+1)との間であり、K番目の蓄電器が、値(N+1−K)×Vbat(N+1)を有するようにし、式中、Kは、1からNの間の整数である。
本発明の更なる利点は、蓄電器にわたる電圧値の1つ又は複数を、比較器の少なくとも1つのための基準値(定常偏差)として使用し得ることに留意されたい。このようにして、比較器は、正及び負の誘導電圧値の両方を検知することができる。
本発明を図で例示し、上記の説明で詳細に説明してきたが、そのような例示及び説明は、説明的又は例示的であって、制限的ではないとみなすべきであり、本発明は、開示する実施形態に限定されない。請求する発明を実行する際、図面、本開示及び添付の特許請求の範囲に対する検討に基づき、当業者によって他の実施形態及び変形形態が理解され、達成することができる。
特許請求の範囲において、語「備える、含む(comprising)」は、他の要素又はステップを除外せず、不定冠詞「1つの(a又はan)」は、複数を除外しない。異なる特徴が相互に異なる従属請求項内に記載されるという単なる事実は、これらの特徴の組合せを有利に使用できないことを示すものではない。特許請求の範囲内のあらゆる参照符号は、本発明の範囲の限定として解釈すべきではない。
1 直流電気モータ
3 移動部品
3a 強磁性円板
3b 永久磁石
5 モータ駆動ユニット
7 制御回路
9 電力供給源
11 基準電圧ノード
13 蓄電器ノード
15 第1の比較器
17 第2の比較器
CH 第1の蓄電器
CL 第2の蓄電器

Claims (15)

  1. 直流電気モータ(1)を駆動するモータ駆動ユニット(5)であって、前記直流電気モータ(1)は、固定子、及び永久磁石を備える移動部品(3)を備え、前記モータ駆動ユニット(5)は、
    −前記モータ駆動ユニット(5)に供給電圧を供給する電力供給源(9)であって、前記供給電圧は、基準電圧ノード(11)に対する値Vbatを有する、電力供給源(9);
    −前記電力供給源(9)と前記基準電圧ノードとの間にスイッチ・セット(SA+、SB+、SA−、SB−、SComAB、SAB、SCom、SAL、SBH、SAH、SBL)を備えるスイッチ回路;
    −前記固定子を形成し、前記スイッチ回路を通じて前記電力供給源(9)及び前記基準電圧ノードに接続する誘導子回路;
    −N個の蓄電器(CH、CL)を備える蓄電器回路であって、Nは、ゼロよりも大きい正の整数であり、前記蓄電器(CH、CL)のそれぞれは、前記基準電圧ノード(11)とそれぞれの誘導子回路に面するノードとの間に配置し、前記誘導子回路に面するノードは、前記スイッチ回路を通じて前記誘導子回路に接続する、蓄電器回路;並びに
    −前記スイッチの開閉を制御する制御回路(7)
    を備え、前記制御回路(7)は、前記スイッチを選択的に開閉するように構成し、前記モータ駆動ユニット(5)が連続する一連の駆動電圧パルスを生成することを可能にし、前記駆動電圧パルスのそれぞれは、N+1の連続駆動電圧パルスを含み、前記N+1の連続駆動電圧パルスのそれぞれは、所与の継続時間を有し、所与の時刻において生じ、前記各駆動電圧パルスが、前記誘導子回路にわたり電圧降下を生じさせるようにし、前記電圧降下は、前記駆動電圧パルスの間に前記誘導子回路にわたる誘導電圧よりも絶対値において大きく且つ前記誘導電圧と同じ数学的符号を有し、前記制御回路は、各一連の駆動電圧パルスを生成するように構成し、−最初に、前記電力供給源(9)は、前記誘導子回路を通じて、第1の駆動電圧パルスを生成する第1の蓄電器(CH)に接続し、−次に、N>1である場合、前記誘導子回路は、(n−1)番目の蓄電器(CH)とn番目の蓄電器(CL)との間に接続し、n番目の駆動電圧パルスを生成し、nは、2とNとを含む2からNの間の正の整数であり、−最後に、前記誘導子回路は、N番目の蓄電器(CL)と前記基準電圧ノード(9)との間に接続し、最後の駆動電圧パルスを生成する、モータ駆動ユニット(5)。
  2. 前記N個の蓄電器(CH、CL)のそれぞれは、ある静電容量値を特徴とし、前記各一連のN+1の駆動電圧パルスの継続時間は全て、実質的に同じであり、前記N個の蓄電器の静電容量値は全て、実質的に同じであり、前記モータ駆動ユニット(5)の定常動作状態において、前記誘導子回路にわたる電圧降下が、前記N+1の駆動電圧パルスのそれぞれに対しVbat/(N+1)に実質的に等しいようにする、請求項1に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  3. 前記供給電圧は、前記モータの通常機能モードにおいて、絶対値において前記誘導子回路にわたる最大誘導電圧の高さの少なくとも2倍であり、前記最大誘導電圧は、前誘導子回路内の誘導電圧の和のピークである、請求項1又は2に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  4. 前記供給電圧値V bat 前記モータの通常機能モードにおいて前記誘導子回路にわたる任意の最大誘導電圧により除算したは、絶対値においてN+1よりも大きく、前記制御回路(7)は、前記スイッチを選択的に開閉するように構成し、前記誘導子回路にわたる誘導電圧が実質的に誘導電圧にある際に各駆動電圧パルスを生成するようにし、それぞれの前記最大誘導電圧は、前誘導子回路内の誘導電圧の和のピークである、請求項2に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  5. 前記制御回路(7)は、所与の一連の前記駆動電圧パルスが実質的に互いに直ちに続くように、前記スイッチを選択的に開閉するように構成する、請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  6. 前記制御回路(7)は、所与の一連の前記駆動電圧パルスが所与の時間遅延だけ互いから分離されるように、前記スイッチを選択的に開閉するように構成する、請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  7. 前記時間遅延は、正の整数を乗算した前記誘導子回路内の誘導電圧の周期の半分に対応する、請求項6に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  8. 前記基準電圧ノード(11)は、ゼロ電位にある、請求項1から7のいずれか一項に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  9. 前記モータ駆動ユニット(5)は、7+(2×N)個のスイッチを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  10. 前記誘導子回路は、2つの誘導子(A、B)を備え、前記誘導子(A、B)は、前記駆動電圧パルスの間、直列構成で接続することができる、請求項1から9のいずれか一項に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  11. 前記モータ駆動ユニット(5)は、それぞれ前記2つの誘導子にわたる2つの誘導電圧の間の差、及び前記2つの誘導電圧の一方の極性を測定する測定回路を備える、請求項10に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  12. 前記2つの誘導子(A、B)は、スイッチ(SAB)によって分離し、前記スイッチ(SAB)は、前記測定回路の測定周期の間、非導電性であるように制御する、請求項11に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  13. 前記測定回路(5)は、2つの誘導電圧の間の差を測定する第1の比較器(15)、及び前記2つの誘導電圧の一方の極性を測定する第2の比較器を備える、請求項11又は12に記載のモータ駆動ユニット(5)。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載のモータ駆動ユニット(5)を備える電気機械式時計であって、前記モータは、前記モータ駆動ユニットによって駆動することができる連続回転回転子を備える、電気機械式時計。
  15. 直流電気モータを駆動するモータ駆動ユニット(5)を動作させる方法であって、前記直流電気モータは、移動部品(3)を備え、前記移動部品(3)は、連続回転するように構成し、永久磁石を備え、前記モータ駆動ユニット(5)は、
    −前記モータ駆動ユニット(5)に供給電圧を供給する電力供給源(9)であって、前記供給電圧は、基準電圧ノード(11)に対する値Vbatを有する、電力供給源(9);
    −前記電力供給源(9)と前記基準電圧ノードとの間にスイッチ・セット(SA+、SB+、SA−、SB−、SComAB、SAB、SCom、SAL、SBH、SAH、SBL)を備えるスイッチ回路;
    −前記移動部品に電磁的に結合する誘導子回路であって、前記誘導子回路は、前記スイッチ回路を通じて前記電力供給源(9)及び前記基準電圧ノードに接続する、誘導子回路;
    −N個の蓄電器(CH、CL)を備える蓄電器回路であって、Nは、ゼロよりも大きい正の整数であり、前記蓄電器(CH、CL)のそれぞれは、前記基準電圧ノード(11)とそれぞれの誘導子回路に面するノードとの間に配置し、前記誘導子回路に面するノードは、前記スイッチ回路を通じて前記誘導子回路に接続する、蓄電器回路;並びに
    −前記スイッチの開閉を制御する制御回路(7)
    を備え、通常機能モードにおいて、前記供給電圧は、前記誘導子回路にわたる任意の最大誘導電圧よりも絶対値において高く、それぞれの最大誘導電圧は、前誘導子回路内の誘導電圧の和のピークであり、前記制御回路(7)は、前記スイッチを選択的に開閉するように構成し、前記モータ駆動ユニット(5)が連続する一連の駆動電圧パルスを生成することを可能にし、前記駆動電圧パルスのそれぞれは、N+1の連続駆動電圧パルスを含み、前記N+1の連続駆動電圧パルスのそれぞれは、所与の継続時間を有し、所与の時で生じ、前記各駆動電圧パルスが、前記誘導子回路にわたり所望の電圧降下を生じさせ、前記電圧降下は、前記駆動電圧パルスの間の前記誘導子回路にわたる誘導電圧よりも絶対値において大きく且つ前記誘導電圧と同じ数学的符号を有し、前記方法は、各一連の駆動電圧パルスに関し、
    −最初に、第1の駆動電圧パルスの間、前記電力供給源(9)を前記誘導子回路を通じて第1の蓄電器(CH)に接続するように、前記駆動電圧パルスを生成すること;
    −次に、N>1である場合、前記誘導子回路を、(n−1)番目の蓄電器(CH)とn番目の蓄電器(CL)との間に接続することによって、n番目の駆動電圧パルスを生成することであって、nは、2とNとを含む2からNの間の正の整数である、生成すること;
    −最後に、N番目の蓄電器(CL)と前記基準電圧ノード(9)との間に前記誘導子回路を接続することによって、最後の駆動電圧パルスを生成すること
    を含む、方法。
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