JP5228383B2 - ドライバ回路及びそれを備えた電動モータ - Google Patents

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Description

この発明は、モータの電磁コイルに電圧を供給するドライバ回路に関し、特に、ドライバ回路への供給電圧を変更可能とする技術に関する。
電動モータとしては、例えば下記の特許文献1に記載されたブラシレスモータが知られている。
特開2001−298982号公報
ブラシレスモータの制御では、複数のスイッチングトランジスタで構成されたドライバ回路を用い、スイッチングトランジスタのオン/オフ制御によって電磁コイルに電圧が印加される。
ところで、モータに供給する供給電圧としては、モータの用途に応じて異なる電圧値が用いられる場合がある。従来は、供給電圧が異なる場合には、モータのコイルを駆動するドライバ回路もそれに応じた専用の回路を用いなればならないという問題があった。そこで、従来から、供給電圧の変更に柔軟に対応可能なドライバ回路が望まれていた。
本発明は、供給電圧の変更に柔軟に対応可能なドライバ回路を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
電動モータの電磁コイルに電圧を印加するためのドライバ回路であって、可変供給電圧Vsupを生成する電圧レギュレータと、前記可変供給電圧Vsupを受ける可変電源端子と、接地端子と、前記可変電源端子と前記接地端子との間に接続され、N個(Nは2以上の整数)の上アームトランジスタとN個の下アームトランジスタとを含む2N個のNチャンネルMOSFETを備えるブリッジ回路と、駆動信号を受ける駆動信号入力端子と、前記ブリッジ回路の前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の節点に接続され、前記電磁コイルに印加電圧を出力するための出力端子と、前記駆動信号入力端子に入力された前記駆動信号の電圧値を調整することによって、前記ブリッジ回路に含まれる各トランジスタのゲートに供給するためのゲート駆動信号を生成するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路に一定の電源電圧Vccを供給する電源回路と、を備え、前記レベルシフタ回路は、前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の前記節点に現れる第1の電圧を昇圧して第2の電圧を生成する昇圧回路と、前記駆動信号のオフレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第1の電圧に設定するとともに、前記駆動信号のオンレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第2の電圧に設定するゲート駆動信号生成部と、を有しており、前記ゲート駆動信号生成部は、前記第2の電圧を所定の最低電圧以上の電圧値に維持するオン電圧補償回路を有しており、前記レベルシフタ回路は、前記上アームトランジスタに供給される上アーム用ゲート駆動信号のレベルを、前記可変供給電圧の電圧値に応じて調整し、前記可変供給電圧Vsupが前記電源電圧Vccより高い場合にも、低い場合にも、前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとをオン・オフ可能である、ドライバ回路。
[適用例1]
電動モータの電磁コイルに電圧を印加するためのドライバ回路であって、
可変供給電圧を受ける可変電源端子と、
接地端子と、
前記可変電源端子と前記接地端子との間に接続され、N個(Nは2以上の整数)の上アームトランジスタとN個の下アームトランジスタとを含む2N個のNチャンネルMOSFETを備えるブリッジ回路と、
駆動信号を受ける駆動信号入力端子と、
前記ブリッジ回路の前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の節点に接続され、前記電磁コイルに印加電圧を出力するための出力端子と、
前記駆動信号入力端子に入力された前記駆動信号の電圧値を調整することによって、前記ブリッジ回路に含まれる各トランジスタのゲートに供給するためのゲート駆動信号を生成するレベルシフタ回路と、
を備え、
前記レベルシフタ回路は、前記上アームトランジスタに供給される上アーム用ゲート駆動信号のレベルを、前記可変供給電圧の電圧値に応じて調整する、ドライバ回路。
このドライバ回路によれば、レベルシフタ回路が上アーム用ゲート駆動信号のレベルを可変供給電圧の電圧値に応じて調整するので、可変供給電圧の電圧値が変更されても、上アームトランジスタを適切にオン/オフすることのできる上アーム用ゲート駆動信号を生成することが可能である。
[適用例2]
適用例1記載のドライバ回路であって、
前記レベルシフタ回路は、
前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の前記節点に現れる第1の電圧を昇圧して第2の電圧を生成する昇圧回路と、
前記駆動信号のオフレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第1の電圧に設定するとともに、前記駆動信号のオンレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第2の電圧に設定するゲート駆動信号生成部と、
を有するドライバ回路。
この構成では、上アームトランジスタと下アームトランジスタとの間の節点に現れる第1の電圧を上アーム用ゲート駆動信号のオフ電圧とし、第1の電圧を昇圧した第2の電圧をオン電圧とするので、第1の電圧の値に拘わらず上アームトランジスタをオン/オフさせることが可能である。
[適用例3]
適用例2記載のドライバ回路であって、
前記ゲート駆動信号生成部は、前記第2の電圧を所定の最低電圧以上の電圧値に維持するオン電圧補償回路を有する、ドライバ回路。
この構成では、第2の電圧が過度に低くなることを防止できるので、上アームトランジスタを確実にオンさせることが可能である。
[適用例4]
適用例3記載のドライバ回路であって、さらに、
基準電圧を受ける基準電圧端子を備え、
前記ゲート駆動信号生成部は、前記駆動信号のオフレベルに応じて下アーム用ゲート駆動信号の電圧値を接地電圧に設定するとともに、前記駆動信号のオンレベルに応じて前記下アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記基準電圧に設定する、ドライバ回路。
この構成では、下アームトランジスタを確実にオン/オフさせることができる。
[適用例5]
適用例4記載のドライバ回路であって、
前記オン電圧補償回路は、ダイオードで構成されており、
前記最低電圧は、前記基準電圧から前記ダイオードにおける電圧降下だけ低い電圧である、ドライバ回路。
この構成では、簡単な構成でオン電圧補償回路を実現することが可能である。
[適用例6]
電動モータであって、
複数の電磁コイルを有するコイル列と、
複数の永久磁石を有する磁石列と、
前記駆動信号を生成するための駆動信号生成回路と、
適用例1ないし5のいずれかに記載のドライバ回路と、
を備える電動モータ。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、電動モータ、電動モータの制御方法又は制御回路、電動モータ用のドライバ回路、それらを用いたアクチュエータ等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.駆動制御回路の構成と動作:
B.モータの構成例:
C.変形例:
A.駆動制御回路の構成と動作:
図1は、本発明の一実施例としてのモータ用駆動制御回路の構成を示すブロック図である。モータ本体100は、電磁コイル12と、ロータの位置センサとして機能する磁気センサ40とを有している。駆動制御回路200は、駆動信号生成部240と、ドライバ回路250と、電源レギュレータ260とを備えている。
電源レギュレータ260は、直流の可変の駆動用供給電圧VSUPをドライバ回路250に供給する。駆動用供給電圧VSUPの値は、モータ本体100の用途や動作モードに応じて変更可能である。電源レギュレータ260は、また、それぞれ一定の電圧値を有する第1の電源電圧VDDと第2の電源電圧Vccとを生成して、駆動信号生成部240及びドライバ回路250に供給する。例えば、第1の電源電圧VDDは3.3Vに設定され、第2の電源電圧Vccは12Vに設定される。但し、これらの電源電圧VDD,Vccを同じ値に設定してもよい。なお、以下では第2の電源電圧Vccを「基準電圧」とも呼ぶ。
駆動信号生成部240は、モータ本体100内の磁気センサ40の出力信号SSAに基づいて、駆動信号DRVA1,DRVA2を生成してドライバ回路250に供給する回路である。本明細書では、駆動信号DRVA1,DRVA2を「スイッチング信号」とも呼び、駆動信号生成部240を「スイッチング信号生成回路」とも呼ぶ。ドライバ回路250は、駆動信号DRVA1,DRVA2に従ってモータ本体100内の電磁コイル12を駆動する。
図2は、ドライバ回路250の内部構成を示している。このドライバ回路250は、4つのトランジスタ251〜254を有している。これらのトランジスタ251〜254で構成される回路は、Hブリッジ回路又は単相フルブリッジインバータとも呼ばれている。これらのトランジスタ251〜254は、いずれもNチャンネルMOSFETである。NチャンネルMOSFETは、導通時のドレイン/ソース間の電圧降下を小さくできるので、供給電圧VSUPが低い場合(例えば0.3V以下の場合)にもモータを駆動することが可能である。一方、バイポーラトランジスタは、導通時の電圧降下が0.6〜0.7Vと比較的大きい。従って、バイポーラトランジスタをトランジスタ251〜254として用いた場合には、駆動用供給電圧VSUPが0.6V以下の場合にはモータを駆動することができない。同様に、IGBTやDMOSトランジスタをトランジスタ251〜254として用いた場合には、駆動用供給電圧VSUPが0.3V以下の場合にはモータを駆動することができない。このように、駆動用供給電圧VSUPが0.6V以下となる場合には、トランジスタ251〜254として、導通時の電圧降下が0.3V以下のものを用いることが好ましく、NチャンネルMOSFETを用いることがさらに好ましい。
ドライバ回路250の左側の2つのトランジスタ251,252のゲート電極の前段には、レベルシフタ回路311が設けられている。同様に、右側の2つのトランジスタ253,254のゲート電極の前段にも、同じ構成のレベルシフタ回路313が設けられている。これらのレベルシフタ回路311,313の内部構成と動作については後述する。
ドライバ回路250は、以下の端子を有している。
・駆動信号入力端子401,402:駆動信号生成部240(図1)から供給される駆動信号DRVA1,DRVA2を受ける端子。
・可変電源入力端子411:可変の駆動用供給電圧VSUP(図1)を受ける端子。
・接地端子412:接地電位GNDを受ける端子。
・基準電源入力端子431:第2の電源電圧Vcc(図1)を受ける端子。
・出力端子441,442:電磁コイル12に印加電圧を出力する端子であり、各端子441,442は、上アームトランジスタのソース電極と下アームトランジスタのドレイン電極との間の節点にそれぞれ接続されている。
なお、図2では、図示の便宜上、端子401,402,431が第1のレベルシフタ回路311にのみ接続されているものとして描かれているが、これらの端子401,402,431は第2のレベルシフタ回路313にも同様に接続されている。
第1のレベルシフタ回路311は、入力駆動信号DRVA1,DRVA2の電圧レベルを駆動用供給電圧VSUPの電圧レベルに応じてシフトすることによって、トランジスタ251,252を適切にオン/オフさせることのできるゲート駆動信号DH1,DL2を生成する。第2のレベルシフタ回路313も同様に、入力駆動信号DRVA2,DRVA1の電圧レベルを駆動用供給電圧VSUPの電圧レベルに応じてシフトすることによって、トランジスタ253,254を適切にオン/オフさせることのできるゲート駆動信号DH2,DL1を生成する。なお、第1の駆動信号DRVA1は、電磁コイル12に所定方向(図では右方向)の電流IA1を流すための信号であり、第2の駆動信号DRVA2はその逆方向の電流IA2を流すための信号である。トランジスタ251〜254は、レベルシフタ回路311,313で生成されたゲート駆動信号DH1,DL2,DH2,DL1に応じてオン/オフし、この結果、電磁コイル12に駆動用供給電圧VSUPが断続的に印加される。
なお、ドライバ回路としては、複数のスイッチング素子で構成される種々の構成の回路を利用可能である。例えば、3相モータを駆動する場合には、6個のスイッチング素子が用いられる。また、いわゆるフリーホイールダイオード(還流ダイオード)を各スイッチング素子に並列に設けるようにしてもよい。
図3は、レベルシフタ回路311の内部構成を示すブロック図である。このレベルシフタ回路311は、上アーム用の回路要素として、レベル調整回路321と、インバータ322(NOT回路)と、2つのスイッチング素子323,324と、昇圧回路340と、オン電圧補償回路350とを備えている。レベルシフタ回路311は、さらに、下アーム用の回路要素として、レベル調整回路331と、インバータ332(NOT回路)と、2つのスイッチング素子333,334とを有している。下アーム用の回路要素331〜334は、上アーム用の回路要素321〜324と同じものである。
レベルシフタ回路311の上アーム側の回路は、以下のように構成されている。可変電圧入力端子362は、図2に示したドライバ回路250の第1の出力端子441に接続されている。従って、可変電圧入力端子362には、上アームトランジスタ251のソース電圧Vsが供給される。このソース電圧Vsは、レベルシフタ回路311内の第2のスイッチング素子324のソース電極と、昇圧回路340とに供給されている。昇圧回路340は、ソース電圧Vsの電圧レベルを高めることによって、昇圧後電圧Vu(=Vs+ΔV1)を生成する回路である。図3の例では、昇圧回路340として、コンデンサ341が利用されているが、例えばチャージポンプ回路などの他の任意の構成の昇圧回路を利用可能である。昇圧後電圧Vuは、第1のスイッチング素子323のドレイン電極と、レベル調整回路321とに供給されている。第1のスイッチング素子323のソース電極と第2のスイッチング素子324のドレイン電極とは、レベルシフタ回路311の第1の出力端子361に共通に接続されている。この第1の出力端子361から、上アーム用のゲート駆動信号DH1が出力される。2つのスイッチング素子323,324のゲート電極の間には、インバータ322が接続されている。このインバータ322の入力端子と、第1のスイッチング素子323のゲート電極には、レベル調整回路321の出力が供給されている。レベル調整回路321は、駆動信号DRVA1のレベルを調整して、スイッチング素子323,324をオン/オフする適切な電圧レベルの信号に変換するための回路である。例えば、レベル調整回路321として、昇圧後電圧Vuを電源として動作するフリップフロップ回路を利用することが可能である。2つのスイッチング素子323,324の一方がオン状態にある場合には他方がオフ状態にある。従って、出力端子361からは、ソース電圧Vs又は昇圧後電圧Vuを有するゲート駆動信号DH1が出力される。なお、2つのスイッチング素子323,324の導通時の電圧降下は無視できる程度であることが好ましい。
上記の説明から理解できるように、レベル調整回路321と、インバータ322と、2つのスイッチング素子323,324とで構成される回路部分は、上アーム用ゲート駆動信号DH1を生成するための回路として機能している。なお、レベル調整回路321は省略可能である。また、上アーム用ゲート駆動信号DH1を生成するための回路構成としては、種々の他の構成を採用してもよい。
レベルシフタ回路311の下アーム側の回路も、昇圧回路340が無い点を除いて、上述した上アーム側の回路とほぼ同様に構成されている。下アーム用の出力端子364からは、基準電圧入力端子363から供給される基準電圧Vcc又は接地電圧GNDを有するゲート駆動信号DL2が出力される。
オン電圧補償回路350は、ソース電圧Vsから昇圧された後の電圧Vu(=Vs+ΔV1)が、基準電圧Vccよりも十分に低い場合に、スイッチング素子323のドレイン電極とレベル調整回路321とに所定の最低電圧を供給するための回路である。図3の例では、オン電圧補償回路350として、ダイオード351が利用されている。このダイオード351の順方向の電圧降下ΔV2は、約0.6V程度である。従って、ソース電圧Vsから昇圧された後の電圧Vuが(Vcc−ΔV2)よりも低い場合には、この電圧(Vcc−ΔV2)が最低電圧としてスイッチング素子323のドレインとレベル調整回路321とに供給される。この結果、後で詳しく説明するように、可変駆動用供給電圧VSUP(図1)が低く、このためにソース電圧Vsが基準電圧Vccよりもかなり低い場合にも、スイッチング素子323,324を適切にオン/オフさせることが可能となる。
図4は、可変駆動用供給電圧VSUPが基準電圧Vccよりも十分に高い場合におけるレベルシフタ回路311の動作を示すタイミングチャートである。この例では、駆動用供給電圧VSUPが20Vである。また、図4の左半分では、第1の入力駆動信号DRVA1はオン電圧、第2の入力駆動信号DRVA2はオフ電圧であり、これに応じて、ドライバ回路250のトランジスタ251,254がオン状態にあり、他のトランジスタ252,253がオフ状態にある。図4の右半分はこの逆である。なお、入力駆動信号DRVA1,DRVA2のオン電圧値(3.3V)は、電源レギュレータ260から駆動信号生成部240に供給される電源電圧VDDの値に等しく、一定である。
上アーム側のトランジスタ251がオン状態(図4の左半分)のときには、そのソース電圧Vsは、供給電圧VSUP(=20V)とほぼ等しい電圧である。昇圧後電圧Vuは、このソース電圧Vsに昇圧値ΔV1を加算した電圧であり、この例では約35Vである。一方、上アーム側のトランジスタ251がオフ状態(図4の右半分)のときには、そのソース電圧Vsは、ほぼ0Vである。従って、昇圧後電圧Vuは、このソース電圧Vsに昇圧値ΔV1を加算した電圧であり、約15Vとなる。
図3のレベルシフタ回路311で生成される上アーム側のゲート駆動信号DH1は、入力駆動信号DRVA1がオン電圧のときには昇圧後電圧Vuとほぼ等しくなり、35Vとなる。このゲート駆動信号DH1の電圧値は、ドライバ回路250のトランジスタ251のソース電圧Vs(=20V)よりも十分に高いので、トランジスタ251をオン状態にすることが可能である。一方、入力駆動信号DRVA1がオフ電圧(0V)のときには、ゲート駆動信号DH1の電圧値はソース電圧Vsとほぼ等しくなり、約0Vとなる。従って、このゲート駆動信号DH1によって、上アーム側のトランジスタ251をオフ状態にすることが可能である。
レベルシフタ回路311で生成される下アーム側のゲート駆動信号DL2は、入力駆動信号DRVA2がオン電圧のときには接地電圧GNDとなり、一方、入力駆動信号DRVA2がオン電圧のときには基準電圧Vcc(=12V)となる。この結果、ドライバ回路250(図2)への可変駆動用供給電圧VSUPが20Vと高い場合にも、下アーム側のトランジスタ252を、適切にオン/オフさせることが可能である。
図5は、可変駆動用供給電圧VSUPが基準電圧Vccよりも十分に低い場合におけるレベルシフタ回路311の動作を示すタイミングチャートである。この例では、駆動用供給電圧VSUPが0.1Vである。上アーム側のトランジスタ251がオン状態にあるときには、レベルシフタ回路311に供給されるソース電圧Vsも約0.1Vとなる。このときの昇圧後電圧Vuは、ソース電圧Vsを昇圧した値では無く、基準電圧Vccからオン電圧補償回路350(図3)の電圧降下ΔV2を減算した最低電圧(Vcc−ΔV2)になり、約11.4Vとなっている。
図5において、レベルシフタ回路311で生成される上アーム側のゲート駆動信号DH1は、入力駆動信号DRVA1がオン電圧のときには昇圧後電圧Vu(=11.4V)となり、一方、入力駆動信号DRVA1がオフ電圧のときにはソース電圧Vs(=0V)とほぼ等しくなる。また、下アーム側のゲート駆動信号DL2は、入力駆動信号DRVA2がオフ電圧のときには接地電圧GNDとなり、一方、入力駆動信号DRVA2がオン電圧のときには基準電圧Vcc(=12V)となる。この結果、ドライバ回路250への可変駆動用供給電圧VSUPが0.1Vと極めて低い場合にも、トランジスタ251,252を、それぞれ適切にオン/オフさせることが可能である。以上の動作は、第2のレベルシフト回路313及びトランジスタ253,254についても同様である。
なお、発明者の実験によれば、この回路において、可変駆動用供給電圧VSUPの値を1mVまで低下させてもモータ本体を十分に回転させることが可能であった。但し、モータ本体としては、高いモータ効率を有するとともにコギングの無いものを使用することが好ましい。具体的には、モータ本体として、コアレスで、かつ、磁気ヨークの無いものを使用することが好ましい。
以上のように、本実施例のドライバ回路では、可変駆動用供給電圧VSUPの電圧レベルに応じてゲート駆動信号の電圧レベルを調整するレベルシフタ回路を設けたので、可変駆動用供給電圧VSUPの広い範囲の電圧レベルに渡って、ドライバ回路を適切に動作させることが可能である。
B.モータの構成例:
図6(A)〜(D)は、本実施例におけるモータ本体の構成を示す断面図である。このモータ本体100は、ステータ部10と、上部ロータ部30Uと、下部ロータ部30Lとを有するブラシレスモータである。これらの部材10,30U,30Lは、それぞれ略円盤状の形状を有している。図6(B)は、下部ロータ部30Lの水平断面図である。下部ロータ部30Lは、それぞれ略扇状の形状を有する4つの永久磁石32Lを有している。上部ロータ部30Uも、下部ロータ部30Lと同じ構成を有しているので図示を省略する。上部ロータ部30Uと下部ロータ部30Lは、中心軸64に固定されており、同時に回転する。各磁石32U,32Lの磁化方向は、回転軸64と平行な方向である。
図6(C)は、ステータ部10の水平断面図である。ステータ部10は、図6(A)に示すように、複数のA相コイル12Aと、複数のB相コイル12Bと、これらのコイル12A,12Bを支持する支持部材14とを有している。図6(C)は、このB相コイル12Bの側を示している。この例では、B相コイル12Bは4つ設けられており、それぞれ略扇状の形状に巻かれている。A相コイル12Aも同じである。ステータ部10には、さらに、駆動回路ユニット500が設置されている。この駆動回路ユニット500は、図1に示した駆動制御回路200と同じものである。図6(A)に示すように、ステータ部10は、ケーシング62に固定されている。なお、各コイルは、コアに磁性体を含まないコアレス構造を有していることが好ましい。
図6(D)は、ステータ部10と2つのロータ部30U,30Lの関係を示す概念図である。ステータ部10の支持部材14上には、A相用の磁気センサ40AとB相用の磁気センサ40Bとが設けられている。磁気センサ40A,40Bは、ロータ部30U,30Lの位置(すなわちモータの位相)を検出するためのものである。なお、これらのセンサを以下では「A相センサ」及び「B相センサ」とも呼ぶ。A相センサ40Aは、2つのA相コイル12Aの中間の中央位置に配置されている。B相センサ40Bも、同様に、2つのB相コイル12Bの中間の中央位置に配置されている。この例では、A相センサ40Aが支持部材14の下側の面においてB相コイル12Bとともに配置されているが、この代わりに、支持部材14の上側の面に配置されていても良い。B相センサ40Bも同様である。なお、図6(C)からも理解できるように、この実施例ではA相センサ40AをB相コイル12Bの内部に配置するので、センサ40Aを配置する空間を確保しやすいという利点がある。
なお、図1に示した電磁コイル12は、A相コイル12AとB相コイル12Bを代表するものとして描かれている。また、図1の磁気センサ40も、A相センサ40AとB相センサ40Bを代表するものとして描かれている。この例のように2相分のコイルが存在する場合には、図2に示したドライバ回路250が各相毎に設けられる。
図6(D)に示すように、磁石32U,32Lは、それぞれ一定の磁極ピッチPmで配置されており、隣接する磁石同士は逆方向に磁化されている。A相コイル12Aは、一定のピッチPcで配置されており、隣接するコイル同士が逆向きに励磁される。B相コイル12Bも同様である。本実施例では、磁極ピッチPmはコイルピッチPcに等しく、電気角でπに相当する。なお、電気角の2πは、駆動信号の位相が2πだけ変化したときに移動する機械的な角度又は距離に対応づけられる。本実施例では、駆動信号の位相が2πだけ変化すると、ロータ部30U,30Lが磁極ピッチPmの2倍だけ移動する。また、A相コイル12Aと、B相コイル12Bは、位相がπ/2だけずれた位置に配置されている。
上部ロータ部30Uの磁石32Uと、下部ロータ部30Lの磁石32Lは、ステータ部10に向かう磁極が互いに異なる極性(S極とN極)となるように配置されている。換言すれば、上部ロータ部30Uの磁石32Uと、下部ロータ部30Lの磁石32Lは、互いに反対の極が向き合うように配置されている。この結果、図6(D)の右端に示すように、これらの磁石32U,32Lの間の磁場は、ほぼ直線状の磁力線で表されるものとなり、これらの磁石32U,32Lの間で閉じたものとなる。このような閉じた磁場は、開放された磁場に比べて強いことが理解できる。この結果、磁場の利用効率が高まり、モータ効率を向上させることが可能である。なお、磁石32U,32Lの外側の面には、強磁性体製の磁気ヨーク34U,34Lがそれぞれ設けられているが、磁気ヨーク34U,34Lは省略してもよい。
図7は、センサ出力とコイルの逆起電力波形との関係を示す説明図である。図7(A)は、図6(D)と同じものである。図7(B)は、A相コイル12Aに発生する逆起電力の波形の例を示しており、図7(C),(D)は、A相センサ40AとB相センサ40Bのセンサ出力SSA,SSBの波形の例を示している。これらのセンサ40A,40Bは、モータ運転時のコイルの逆起電力とほぼ相似形状のセンサ出力SSA,SSBを発生することができる。図7(B)に示すコイル12Aの逆起電力は、モータの回転数とともに上昇する傾向にあるが、波形形状(正弦波)はほぼ相似形状に保たれる。センサ40A,40Bとしては、例えばホール効果を利用したホールICを採用することができる。この例では、センサ出力SSAと逆起電力Ecは、いずれも正弦波か、正弦波に近い波形である。図1に示した駆動制御回路200は、センサ出力SSA,SSBを利用して、逆起電力Ecとほぼ相似波形の電圧をそれぞれのコイル12A,12Bに印加する。
図8(A)〜(D)は、本実施例のブラシレスモータの正転動作の様子を示す説明図である。図8(A)は、位相が0の直前における状態を示している。A相コイル12AとB相コイル12Bの位置に記載されている「N」,「S」の文字は、これらのコイル12A,12Bの励磁方向を示している。コイル12A,12Bが励磁されると、コイル12A,12Bと磁石32U,32Lとの間に吸引力と反発力が生じる。この結果、ロータ部30U,30Lは、正転方向(図の右方向)に回転する。なお、位相が0となるタイミングで、A相コイル12Aの励磁方向が反転する(図7参照)。図8(B)は、位相がπ/2の直前まで進んだ状態を示している。位相がπ/2となるタイミングでは、B相コイル12Bの励磁方向が反転する。図8(C)は、位相がπの直前まで進んだ状態を示している。位相がπとなるタイミングでは、A相コイル12Aの励磁方向が再び逆転する。図8(D)は、位相が3π/2の直前まで進んだ状態を示している。位相が3π/2となるタイミングでは、B相コイル12Bの励磁方向が再び逆転する。
なお、図7(C)、(D)からも理解できるように、位相がπ/2の整数倍となるタイミングでは、センサ出力SSA,SSBがゼロとなるので、2相のコイル12A,12Bのうちの一方のみから駆動力を発生する。しかし、位相がπ/2の整数倍となるタイミングを除く他のすべての期間において、2相のコイル12A,12Bの両方が同時に駆動力を発生することが可能である。従って、2相のコイル12A,12Bの両方を用いて大きなトルクを発生することができる。
ところで、図8(A)から理解できるように、A相センサ40Aは、A相コイル12Aの中心が永久磁石32Uの中心と対向する位置においてそのセンサ出力の極性が切り替わる位置に配置されている。同様に、B相センサ40Bは、B相コイル12Bの中心が永久磁石32Lの中心と対向する位置においてそのセンサ出力の極性が切り替わる位置に配置されている。このような位置にセンサ40A,40Bを配置すれば、センサ40A,40Bから、コイルの逆起電力とほぼ相似形状のセンサ出力SSA,SSB(図7)を発生することが可能である。
図1に示した駆動信号生成部240は、A相センサ出力SSAを用いてA相用の駆動信号DRVA1,DRVA2を生成する。B相についても同様である。なお、駆動信号の生成は、例えばPWM制御を用いて行われるが、アナログ増幅などの他の方法を用いて駆動信号を生成してもよい。
モータ本体としては、駆動用供給電圧VSUP(図1)がきわめて低い場合(例えば0.1mV〜0.3Vの範囲)にも、動作可能なものを利用することが好ましい。このために、モータ本体は、銅損や鉄損などの各種の損失が小さく、また、コギングが無いものとすることが好ましい。
図9は、銅損を低減させる工夫を採用したモータ本体の一例を示す断面図である。このモータ本体100aは、冷却剤CLを冷却するための冷却器400と、循環配管410とを図6(A)のモータ本体に追加したものである。循環配管410は、ケーシング62の左右の側面に接続されており、ケーシング62の内部に開口している。ケーシング62内に導入された冷却剤CLは、コイルを冷却する。一般に、導電部材は温度が低いほど抵抗も低くなるので、コイルを冷却することによって銅損を低減させることが可能である。なお、冷却剤CLとしては、気体を用いることが好ましい。また、コイルとして、内部に冷却剤CLを通すための冷却流路を有する導電部材を用いて形成されたコイルを用いることも可能である。この場合には、循環配管410から、コイル内の冷却流路内に冷却剤CLを直接導入するように構成することが好ましい。但し、モータ本体としては、上述した例以外の種々の構造のものを利用することが可能である。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記実施例では、ドライバ回路は、単相フルブリッジインバータを含む回路として構成されていたが、本発明は、三相ブルブリッジインバータや、ハーフブリッジインバータなどの他の種類のブリッジ回路を含むものにも適用可能である。一般には、ブリッジ回路としては、N個(Nは2以上の整数)以上の上アームトランジスタとN個以上の下アームトランジスタとを含む2N個のトランジスタを備えるブリッジ回路を利用可能である。
C2.変形例2:
レベルシフタ回路は、上記実施例で説明した回路構成以外の種々の構成で実現可能である。例えば、上記実施例のレベルシフタ回路311では、上アーム用ゲート駆動信号DH1と下アーム用ゲート駆動信号DL2の両方の電圧レベルをシフトしていたが、下アーム用ゲート駆動信号DL2の電圧レベルはシフトしなくてもよい。この理由は、ブリッジ回路の上アーム側トランジスタはソースソースフォロワなので、可変駆動用供給電圧VSUPの電圧値に応じて上アーム側トランジスタのオン電圧は変化するが、一方、下アーム側トランジスタのオン電圧は可変駆動用供給電圧VSUPに依存しないからである。
また、上記実施例のレベルシフタ回路311は昇圧回路340を有していたが、昇圧回路340を用いずに、可変供給電圧の最大値よりも十分に大きな所定の電圧値を上アーム用ゲート駆動信号DH1のオン電圧として出力するようにレベルシフタ回路を構成することも可能である。また、オン電圧補償回路350も省略可能である。
以上の説明からも理解できるように、レベルシフタ回路としては、可変供給電圧の電圧値に応じて上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を調整する種々の回路を採用可能である。
C3.変形例3:
本発明は、上記実施例で説明した2相のブラシレスモータに限らず、任意の相数及び極数のモータに適用することが可能である。また、本発明は、モータに限らず、任意の負荷装置に電圧を印加するためのドライバ回路にも適用可能である。
C4.変形例4:
本発明は、ファンモータ、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機(単一回転)、ジェットコースタ、振動モータなどの種々の装置のモータに適用可能である。本発明をファンモータに適用した場合には、種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモータは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式携帯電話などの各種装置のファンモータとして使用することができる。本発明のモータは、さらに、各種の家電機器や電子機器のモータとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモータをスピンドルモータとして使用することが可能である。
本発明の一実施例としてのモータ用駆動制御回路の構成を示すブロック図である。 ドライバ回路の内部構成を示すブロック図である。 レベルシフタ回路の内部構成を示すブロック図である。 可変駆動用供給電圧VSUPが基準電圧Vccよりも十分に高い場合におけるレベルシフタ回路の動作を示すタイミングチャートである。 可変駆動用供給電圧VSUPが基準電圧Vccよりも十分に低い場合におけるレベルシフタ回路の動作を示すタイミングチャートである。 本実施例におけるモータ本体の構成を示す断面図である。 センサ出力とコイルの逆起電力波形との関係を示す説明図である。 本実施例のブラシレスモータの正転動作の様子を示す説明図である。 銅損を低減させる工夫を採用したモータ本体の一例を示す断面図である。
符号の説明
10…ステータ部
12,12A,12B…電磁コイル
14…支持部材
30L…下部ロータ部
30U…上部ロータ部
32U,32L…永久磁石
34U,34L…磁気ヨーク
40,40A,40B…磁気センサ
62…ケーシング
64…回転軸
64…中心軸
100…モータ本体
200…駆動制御回路
240…駆動信号生成部
250…ドライバ回路
251〜254…トランジスタ(NチャンネルMOSFET)
260…電源レギュレータ
311,313…レベルシフタ回路
321…レベル調整回路
322…インバータ
323,324…スイッチング素子
331…レベル調整回路
332…インバータ
333,334…スイッチング素子
340…昇圧回路
341…コンデンサ
350…オン電圧補償回路
351…ダイオード
361…出力端子
362…可変電圧入力端子
363…基準電圧入力端子
364…出力端子
400…冷却器
401,402…駆動信号入力端子
410…循環配管
411…可変電源入力端子
412…接地端子
431…基準電源入力端子
441,442…出力端子
500…駆動回路ユニット
DH1,DH2…上アーム用ゲート駆動信号
DL1,DL2…下アーム用ゲート駆動信号

Claims (5)

  1. 電動モータの電磁コイルに電圧を印加するためのドライバ回路であって、
    可変供給電圧Vsupを生成する電圧レギュレータと、
    前記可変供給電圧Vsupを受ける可変電源端子と、
    接地端子と、
    前記可変電源端子と前記接地端子との間に接続され、N個(Nは2以上の整数)の上アームトランジスタとN個の下アームトランジスタとを含む2N個のNチャンネルMOSFETを備えるブリッジ回路と、
    駆動信号を受ける駆動信号入力端子と、
    前記ブリッジ回路の前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の節点に接続され、前記電磁コイルに印加電圧を出力するための出力端子と、
    前記駆動信号入力端子に入力された前記駆動信号の電圧値を調整することによって、前記ブリッジ回路に含まれる各トランジスタのゲートに供給するためのゲート駆動信号を生成するレベルシフタ回路と、
    前記レベルシフタ回路に一定の電源電圧Vccを供給する電源回路と、
    を備え、
    前記レベルシフタ回路は、
    前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の前記節点に現れる第1の電圧を昇圧して第2の電圧を生成する昇圧回路と、
    前記駆動信号のオフレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第1の電圧に設定するとともに、前記駆動信号のオンレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第2の電圧に設定するゲート駆動信号生成部と、
    を有しており、
    前記ゲート駆動信号生成部は、前記第2の電圧を所定の最低電圧以上の電圧値に維持するオン電圧補償回路を有しており、
    前記レベルシフタ回路は、
    前記上アームトランジスタに供給される上アーム用ゲート駆動信号のレベルを、前記可変供給電圧の電圧値に応じて調整し、
    前記可変供給電圧Vsupが前記電源電圧Vccより高い場合にも、低い場合にも、前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとをオン・オフ可能である、ドライバ回路。
  2. 請求項記載のドライバ回路であって、さらに、
    基準電圧を受ける基準電圧端子を備え、
    前記ゲート駆動信号生成部は、前記駆動信号のオフレベルに応じて下アーム用ゲート駆動信号の電圧値を接地電圧に設定するとともに、前記駆動信号のオンレベルに応じて前記下アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記基準電圧に設定する、ドライバ回路。
  3. 請求項記載のドライバ回路であって、
    前記オン電圧補償回路は、ダイオードで構成されており、
    前記最低電圧は、前記基準電圧から前記ダイオードにおける電圧降下だけ低い電圧である、ドライバ回路。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のドライバ回路において、
    前記可変供給電圧Vsupの値は、0.1Vである、ドライバ回路。
  5. 電動モータであって、
    複数の電磁コイルを有するコイル列と、
    複数の永久磁石を有する磁石列と、
    前記駆動信号を生成するための駆動信号生成回路と、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のドライバ回路と、
    を備える電動モータ。
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