JP5228383B2 - ドライバ回路及びそれを備えた電動モータ - Google Patents
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Description
電動モータの電磁コイルに電圧を印加するためのドライバ回路であって、可変供給電圧Vsupを生成する電圧レギュレータと、前記可変供給電圧Vsupを受ける可変電源端子と、接地端子と、前記可変電源端子と前記接地端子との間に接続され、N個(Nは2以上の整数)の上アームトランジスタとN個の下アームトランジスタとを含む2N個のNチャンネルMOSFETを備えるブリッジ回路と、駆動信号を受ける駆動信号入力端子と、前記ブリッジ回路の前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の節点に接続され、前記電磁コイルに印加電圧を出力するための出力端子と、前記駆動信号入力端子に入力された前記駆動信号の電圧値を調整することによって、前記ブリッジ回路に含まれる各トランジスタのゲートに供給するためのゲート駆動信号を生成するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路に一定の電源電圧Vccを供給する電源回路と、を備え、前記レベルシフタ回路は、前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の前記節点に現れる第1の電圧を昇圧して第2の電圧を生成する昇圧回路と、前記駆動信号のオフレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第1の電圧に設定するとともに、前記駆動信号のオンレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第2の電圧に設定するゲート駆動信号生成部と、を有しており、前記ゲート駆動信号生成部は、前記第2の電圧を所定の最低電圧以上の電圧値に維持するオン電圧補償回路を有しており、前記レベルシフタ回路は、前記上アームトランジスタに供給される上アーム用ゲート駆動信号のレベルを、前記可変供給電圧の電圧値に応じて調整し、前記可変供給電圧Vsupが前記電源電圧Vccより高い場合にも、低い場合にも、前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとをオン・オフ可能である、ドライバ回路。
電動モータの電磁コイルに電圧を印加するためのドライバ回路であって、
可変供給電圧を受ける可変電源端子と、
接地端子と、
前記可変電源端子と前記接地端子との間に接続され、N個(Nは2以上の整数)の上アームトランジスタとN個の下アームトランジスタとを含む2N個のNチャンネルMOSFETを備えるブリッジ回路と、
駆動信号を受ける駆動信号入力端子と、
前記ブリッジ回路の前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の節点に接続され、前記電磁コイルに印加電圧を出力するための出力端子と、
前記駆動信号入力端子に入力された前記駆動信号の電圧値を調整することによって、前記ブリッジ回路に含まれる各トランジスタのゲートに供給するためのゲート駆動信号を生成するレベルシフタ回路と、
を備え、
前記レベルシフタ回路は、前記上アームトランジスタに供給される上アーム用ゲート駆動信号のレベルを、前記可変供給電圧の電圧値に応じて調整する、ドライバ回路。
このドライバ回路によれば、レベルシフタ回路が上アーム用ゲート駆動信号のレベルを可変供給電圧の電圧値に応じて調整するので、可変供給電圧の電圧値が変更されても、上アームトランジスタを適切にオン/オフすることのできる上アーム用ゲート駆動信号を生成することが可能である。
適用例1記載のドライバ回路であって、
前記レベルシフタ回路は、
前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の前記節点に現れる第1の電圧を昇圧して第2の電圧を生成する昇圧回路と、
前記駆動信号のオフレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第1の電圧に設定するとともに、前記駆動信号のオンレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第2の電圧に設定するゲート駆動信号生成部と、
を有するドライバ回路。
この構成では、上アームトランジスタと下アームトランジスタとの間の節点に現れる第1の電圧を上アーム用ゲート駆動信号のオフ電圧とし、第1の電圧を昇圧した第2の電圧をオン電圧とするので、第1の電圧の値に拘わらず上アームトランジスタをオン/オフさせることが可能である。
適用例2記載のドライバ回路であって、
前記ゲート駆動信号生成部は、前記第2の電圧を所定の最低電圧以上の電圧値に維持するオン電圧補償回路を有する、ドライバ回路。
この構成では、第2の電圧が過度に低くなることを防止できるので、上アームトランジスタを確実にオンさせることが可能である。
適用例3記載のドライバ回路であって、さらに、
基準電圧を受ける基準電圧端子を備え、
前記ゲート駆動信号生成部は、前記駆動信号のオフレベルに応じて下アーム用ゲート駆動信号の電圧値を接地電圧に設定するとともに、前記駆動信号のオンレベルに応じて前記下アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記基準電圧に設定する、ドライバ回路。
この構成では、下アームトランジスタを確実にオン/オフさせることができる。
適用例4記載のドライバ回路であって、
前記オン電圧補償回路は、ダイオードで構成されており、
前記最低電圧は、前記基準電圧から前記ダイオードにおける電圧降下だけ低い電圧である、ドライバ回路。
この構成では、簡単な構成でオン電圧補償回路を実現することが可能である。
電動モータであって、
複数の電磁コイルを有するコイル列と、
複数の永久磁石を有する磁石列と、
前記駆動信号を生成するための駆動信号生成回路と、
適用例1ないし5のいずれかに記載のドライバ回路と、
を備える電動モータ。
A.駆動制御回路の構成と動作:
B.モータの構成例:
C.変形例:
図1は、本発明の一実施例としてのモータ用駆動制御回路の構成を示すブロック図である。モータ本体100は、電磁コイル12と、ロータの位置センサとして機能する磁気センサ40とを有している。駆動制御回路200は、駆動信号生成部240と、ドライバ回路250と、電源レギュレータ260とを備えている。
・駆動信号入力端子401,402:駆動信号生成部240(図1)から供給される駆動信号DRVA1,DRVA2を受ける端子。
・可変電源入力端子411:可変の駆動用供給電圧VSUP(図1)を受ける端子。
・接地端子412:接地電位GNDを受ける端子。
・基準電源入力端子431:第2の電源電圧Vcc(図1)を受ける端子。
・出力端子441,442:電磁コイル12に印加電圧を出力する端子であり、各端子441,442は、上アームトランジスタのソース電極と下アームトランジスタのドレイン電極との間の節点にそれぞれ接続されている。
なお、図2では、図示の便宜上、端子401,402,431が第1のレベルシフタ回路311にのみ接続されているものとして描かれているが、これらの端子401,402,431は第2のレベルシフタ回路313にも同様に接続されている。
図6(A)〜(D)は、本実施例におけるモータ本体の構成を示す断面図である。このモータ本体100は、ステータ部10と、上部ロータ部30Uと、下部ロータ部30Lとを有するブラシレスモータである。これらの部材10,30U,30Lは、それぞれ略円盤状の形状を有している。図6(B)は、下部ロータ部30Lの水平断面図である。下部ロータ部30Lは、それぞれ略扇状の形状を有する4つの永久磁石32Lを有している。上部ロータ部30Uも、下部ロータ部30Lと同じ構成を有しているので図示を省略する。上部ロータ部30Uと下部ロータ部30Lは、中心軸64に固定されており、同時に回転する。各磁石32U,32Lの磁化方向は、回転軸64と平行な方向である。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、ドライバ回路は、単相フルブリッジインバータを含む回路として構成されていたが、本発明は、三相ブルブリッジインバータや、ハーフブリッジインバータなどの他の種類のブリッジ回路を含むものにも適用可能である。一般には、ブリッジ回路としては、N個(Nは2以上の整数)以上の上アームトランジスタとN個以上の下アームトランジスタとを含む2N個のトランジスタを備えるブリッジ回路を利用可能である。
レベルシフタ回路は、上記実施例で説明した回路構成以外の種々の構成で実現可能である。例えば、上記実施例のレベルシフタ回路311では、上アーム用ゲート駆動信号DH1と下アーム用ゲート駆動信号DL2の両方の電圧レベルをシフトしていたが、下アーム用ゲート駆動信号DL2の電圧レベルはシフトしなくてもよい。この理由は、ブリッジ回路の上アーム側トランジスタはソースソースフォロワなので、可変駆動用供給電圧VSUPの電圧値に応じて上アーム側トランジスタのオン電圧は変化するが、一方、下アーム側トランジスタのオン電圧は可変駆動用供給電圧VSUPに依存しないからである。
本発明は、上記実施例で説明した2相のブラシレスモータに限らず、任意の相数及び極数のモータに適用することが可能である。また、本発明は、モータに限らず、任意の負荷装置に電圧を印加するためのドライバ回路にも適用可能である。
本発明は、ファンモータ、時計(針駆動)、ドラム式洗濯機(単一回転)、ジェットコースタ、振動モータなどの種々の装置のモータに適用可能である。本発明をファンモータに適用した場合には、種々の効果(低消費電力、低振動、低騒音、低回転ムラ、低発熱、高寿命)が特に顕著である。このようなファンモータは、例えば、デジタル表示装置や、車載機器、燃料電池式携帯電話などの各種装置のファンモータとして使用することができる。本発明のモータは、さらに、各種の家電機器や電子機器のモータとしても利用可能である。例えば、光記憶装置や、磁気記憶装置、ポリゴンミラー駆動装置等において、本発明によるモータをスピンドルモータとして使用することが可能である。
12,12A,12B…電磁コイル
14…支持部材
30L…下部ロータ部
30U…上部ロータ部
32U,32L…永久磁石
34U,34L…磁気ヨーク
40,40A,40B…磁気センサ
62…ケーシング
64…回転軸
64…中心軸
100…モータ本体
200…駆動制御回路
240…駆動信号生成部
250…ドライバ回路
251〜254…トランジスタ(NチャンネルMOSFET)
260…電源レギュレータ
311,313…レベルシフタ回路
321…レベル調整回路
322…インバータ
323,324…スイッチング素子
331…レベル調整回路
332…インバータ
333,334…スイッチング素子
340…昇圧回路
341…コンデンサ
350…オン電圧補償回路
351…ダイオード
361…出力端子
362…可変電圧入力端子
363…基準電圧入力端子
364…出力端子
400…冷却器
401,402…駆動信号入力端子
410…循環配管
411…可変電源入力端子
412…接地端子
431…基準電源入力端子
441,442…出力端子
500…駆動回路ユニット
DH1,DH2…上アーム用ゲート駆動信号
DL1,DL2…下アーム用ゲート駆動信号
Claims (5)
- 電動モータの電磁コイルに電圧を印加するためのドライバ回路であって、
可変供給電圧Vsupを生成する電圧レギュレータと、
前記可変供給電圧Vsupを受ける可変電源端子と、
接地端子と、
前記可変電源端子と前記接地端子との間に接続され、N個(Nは2以上の整数)の上アームトランジスタとN個の下アームトランジスタとを含む2N個のNチャンネルMOSFETを備えるブリッジ回路と、
駆動信号を受ける駆動信号入力端子と、
前記ブリッジ回路の前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の節点に接続され、前記電磁コイルに印加電圧を出力するための出力端子と、
前記駆動信号入力端子に入力された前記駆動信号の電圧値を調整することによって、前記ブリッジ回路に含まれる各トランジスタのゲートに供給するためのゲート駆動信号を生成するレベルシフタ回路と、
前記レベルシフタ回路に一定の電源電圧Vccを供給する電源回路と、
を備え、
前記レベルシフタ回路は、
前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとの間の前記節点に現れる第1の電圧を昇圧して第2の電圧を生成する昇圧回路と、
前記駆動信号のオフレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第1の電圧に設定するとともに、前記駆動信号のオンレベルに応じて前記上アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記第2の電圧に設定するゲート駆動信号生成部と、
を有しており、
前記ゲート駆動信号生成部は、前記第2の電圧を所定の最低電圧以上の電圧値に維持するオン電圧補償回路を有しており、
前記レベルシフタ回路は、
前記上アームトランジスタに供給される上アーム用ゲート駆動信号のレベルを、前記可変供給電圧の電圧値に応じて調整し、
前記可変供給電圧Vsupが前記電源電圧Vccより高い場合にも、低い場合にも、前記上アームトランジスタと前記下アームトランジスタとをオン・オフ可能である、ドライバ回路。 - 請求項1記載のドライバ回路であって、さらに、
基準電圧を受ける基準電圧端子を備え、
前記ゲート駆動信号生成部は、前記駆動信号のオフレベルに応じて下アーム用ゲート駆動信号の電圧値を接地電圧に設定するとともに、前記駆動信号のオンレベルに応じて前記下アーム用ゲート駆動信号の電圧値を前記基準電圧に設定する、ドライバ回路。 - 請求項2記載のドライバ回路であって、
前記オン電圧補償回路は、ダイオードで構成されており、
前記最低電圧は、前記基準電圧から前記ダイオードにおける電圧降下だけ低い電圧である、ドライバ回路。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のドライバ回路において、
前記可変供給電圧Vsupの値は、0.1Vである、ドライバ回路。 - 電動モータであって、
複数の電磁コイルを有するコイル列と、
複数の永久磁石を有する磁石列と、
前記駆動信号を生成するための駆動信号生成回路と、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のドライバ回路と、
を備える電動モータ。
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