JP6912184B2 - 水銀含有物質の処理装置及び処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セメント焼成装置のプレヒータの排ガスから回収したダストや、火力発電所で石炭を燃焼させた際に発生する灰等の水銀含有物質を処理する装置及び方法に関する。
近年では様々なものを再利用する試みがなされているが、再利用の対象となる物質に有害成分が含まれる場合、この物質を再利用する前に予め有害成分を回収しておく必要がある。人体に悪影響を及ぼすと共に大気汚染を引き起こす虞がある水銀は、このような有害成分の代表例であり、水銀含有物質を再利用するにあたっては、当然のことながら水銀含有物質から水銀を予め回収しておく必要がある。
ところで、セメント製造分野においても、様々なものを再利用する試みが積極的になされ、その中には水銀含有物質の再利用も含まれる。例えば、特許文献1には、セメント焼成装置のプレヒータの排ガスから回収したダスト(キルンダスト)や、火力発電所で石炭を燃焼させた際に発生する灰(石炭灰)をセメント原料として利用することが記載されている。キルンダストや石炭灰は水銀を含むため、同文献には、キルンダスト等を外熱式ロータリーキルン(外熱キルン)で間接加熱してキルンダスト等中の水銀を揮発させ、揮発した水銀を含むガスから水銀を回収し、外熱キルンで水銀が除去されて得られた水銀除去ダストをセメント原料として利用することが記載されている。
特開2016−108606号公報
上記特許文献1に記載の処理方法では、水銀除去ダストを輸送管でセメント原料化工程に輸送する必要があるが、この輸送管の耐熱対策を不要としたり水銀除去ダストを安全に輸送するために、外熱キルンから排出された水銀除去ダストを冷却する必要がある。
しかし、外熱キルンから排出される水銀除去ダストは高温であるため、例えば、水銀除去ダストを水で冷却する場合には、水銀除去ダストの温度を低下させるために大量の水が必要になり、冷却装置を大型化せざるを得ず、冷却に長時間を要するという問題があった。
また、水銀除去ダストの溶融分が冷却によって固化し、外熱キルンの冷却帯等の冷却装置の内壁に付着し、冷却装置の閉塞を引き起こすおそれもあった。
そこで、本発明は、上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであって、水銀含有物質から水銀を揮発除去して得られる水銀除去物質を低コストかつ短時間で安定して冷却することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、水銀含有物質の処理装置であって、水銀含有物質を加熱して該物質に含まれる水銀を揮発させる外熱キルンと、該外熱キルンから排出される水銀含有ガスから水銀を回収する水銀回収装置と、前記外熱キルンから排出される水銀除去物質を該水銀除去物質よりも低温の粉粒体と混合しながら冷却する混合冷却装置とを備えることを特徴とする。ここで、「混合しながら冷却」とは、外熱キルンから排出される水銀除去物質を該水銀除去物質よりも低温の粉粒体と混合するだけの場合と、低温の粉粒体と混合すると同時に他の手段を用いて冷却する場合の両方を含む。
また、本発明は、水銀含有物質の処理装置であって、水銀含有物質を加熱して該物質に含まれる水銀を揮発させる外熱キルンと、該外熱キルンから排出される水銀含有ガスから水銀を回収する水銀回収装置と、前記外熱キルンから排出される水銀除去物質を該水銀除去物質よりも低温の粉粒体と混合する混合装置と、該混合装置から排出される混合物を冷却する冷却装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、水銀除去物質を粉粒体と混合すると共に又は混合した後に冷却することで、水銀除去物質の温度を低下させ、水銀除去物質を低コストかつ短時間で冷却することができる。
上記水銀含有物質の処理装置において、前記粉粒体を含水物とすることで、含水物に含まれる水分の蒸発潜熱を利用して水銀含有物質を効率よく冷却することができると共に、含水物の乾燥も同時に行うことができる。
また、本発明は、水銀含有物質の処理方法であって、水銀含有物質を外熱キルンで加熱して該物質に含まれる水銀を揮発させ、該揮発した水銀を含むガスから水銀を回収し、前記水銀含有物質から水銀を揮発させて得られる水銀除去物質を該水銀除去物質よりも低温の粉粒体と混合しながら冷却することを特徴とする。
さらに、本発明は、水銀含有物質の処理方法であって、水銀含有物質を外熱キルンで加熱して該物質に含まれる水銀を揮発させ、該揮発した水銀を含むガスから水銀を回収し、前記水銀含有物質から水銀を揮発させて得られる水銀除去物質を該水銀除去物質よりも低温の粉粒体と混合し、該混合物を冷却することを特徴とする。
本発明によれば、上記発明と同様、水銀除去物質を粉粒体と混合すると共に又は混合した後に冷却することで水銀除去物質の温度を低下させ、水銀除去物質を低コストかつ短時間で冷却することができる。
上記水銀含有物質の処理方法において、前記粉粒体を含水物とすることで、含水物に含まれる水分の蒸発潜熱を利用して水銀含有物質を効率よく冷却することができると共に、含水物の乾燥も同時に行うことができる。
また、前記粉粒体として、粒径がφ0.1mm以上、φ5mm以下のものを用いることができる。これにより、このような粒径の石灰石等によって固体表面に対する摩耗促進効果が生じるため、混合冷却装置や冷却装置にコーチングが発生するのを防止することができ、安定して水銀除去物質を冷却することができる。
前記水銀含有物質として、セメント焼成装置のプレヒータの排ガスから回収したダスト又は火力発電所で石炭を燃焼させた際に発生する灰を用い、前記冷却後の混合物をセメント原料として用いることができる。
以上のように、本発明によれば、水銀含有物質から水銀を揮発除去して得られる水銀除去物質を低コストかつ短時間で安定して冷却することができる。
本発明に係る水銀含有物質の処理装置の一実施の形態を示す全体構成図である。 本発明に係る水銀含有物質の処理装置の他の実施形態を示す全体構成図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下では、本発明に係る水銀含有物質の処理装置において、水銀含有物質としてセメント焼成装置のプレヒータの排ガスから回収したダスト(キルンダスト)を処理する場合を例にとって説明する。
図1は、本発明に係る水銀含有物質の処理装置の一実施の形態を示し、この処理装置1は、キルンダストD1を貯留するホッパ2と、ホッパ2から供給されたキルンダストD1等を運搬するスクリューコンベア3と、スクリューコンベア3から供給された水銀含有ダストD3を間接加熱する外熱キルン4と、外熱キルン4から排出された水銀含有ガスG2から集塵するバグフィルタ5と、バグフィルタ5から排出された水銀含有ガスG3に空気Aを添加して水銀希釈ガスG4とするファン6と、水銀希釈ガスG4に含まれる水銀を吸着して回収する活性炭吸着塔7と、外熱キルン4から排出された水銀除去ダストD4を冷却用ダストD5と混合しながら冷却する混合冷却装置8とを備える。
加熱装置としての外熱キルン4は、回転式のキルン4aと、キルン4aを囲繞するように設けられ、高温ガス等の加熱媒体が導入されてキルン4aの外面を加熱するジャケット4bと、スクリューコンベア3から水銀含有ダストD3が供給されるダスト供給部4cと、キャリヤガス供給装置(不図示)から供給されたキャリヤガスG1が導入されるガス導入部4dと、水銀含有ダストD3から揮発した水銀を含む水銀含有ガスG2を排出するガス排出部4eと、水銀含有ダストD3から水銀が揮発除去された水銀除去ダストD4を排出するダスト排出部4fとを有する。
外熱キルン4は、加熱対象物である水銀含有ダストD3を加熱媒体と接触させずに間接的に加熱する間接加熱装置である。水銀含有ダストD3の加熱装置として間接加熱装置である外熱キルン4を用いることで、ガス等の加熱媒体を大量に使用しなくても水銀含有ダストD3を均一に加熱することができるため、キャリヤガスG1や水銀含有ガスG2の量を少なくすることができる。このため、これらのガスが通過する外熱キルン4、バグフィルタ5、活性炭吸着塔7を小型化することができる。また、水銀含有ダストD3と加熱媒体との接触により加熱媒体に水銀が含まれることを防止することができ、加熱媒体の処理を簡易なものとすることができる。
また、外熱キルン4において、ガス排出部4eとダスト排出部4fとを別々に設けることで、水銀含有ダストD3中の水銀とダストとを別々に外熱キルン4から排出することができる。これにより、外熱キルン4に導入するキャリヤガスG1を少量にしてもキルン4a内で揮発した水銀を水銀含有ガスG2として活性炭吸着塔7まで搬送することができ、外熱キルン4、バグフィルタ5及び活性炭吸着塔7に導入するガス量が減少し、これらの装置を小型化して設備コストを低減することができる。
集塵装置としてのバグフィルタ5には、900℃程度までの耐熱性を有する高耐熱型のバグフィルタや、通常の耐熱性を有するバグフィルタを使用することができる。水銀含有ダストD3から水銀が除去されたダストの大部分はダスト排出部4fから排出されるが、このダストのうちの一部は水銀含有ガスG2と共にガス排出部4eから排出され、このようなダストはバグフィルタ5において回収される。尚、バグフィルタ5以外の集塵装置を用いることもできる。
ファン6は、水銀含有ガスG3を希釈して水銀含有ガスG3の水銀濃度を活性炭吸着塔7での吸着に適した濃度(1,000mg/m3以下)に調整するために備えられる。ここで、ファン6から供給される空気Aの温度を20℃以上80℃以下にすることで、水銀含有ガスG3を希釈するだけでなく冷却することもでき、活性炭吸着塔7での吸着効率を高めることができる。尚、希釈用ガスであれば空気A以外のものを用いることができ、例えば、不活性ガスを用いることができる。
水銀回収装置としての活性炭吸着塔7は、水銀希釈ガスG4中の水銀を吸着して回収するために備えられる。活性炭吸着塔7で使用される活性炭としては、市販の活性炭の中で水銀回収能力に特に優れる活性炭を選定することが望ましく、具体的には、水銀吸着用として調整された硫黄添着処理が施されている活性炭が好適である。尚、活性炭吸着塔7以外の水銀回収装置を用いることもできる。
混合冷却装置8は、外熱キルン4のダスト排出部4fから排出された水銀除去ダストD4を、水銀除去ダストD4よりも低温の冷却用ダストD5と混合しながら冷却するために備えられる。この混合冷却装置8には、スクリューコンベア等のように、水銀除去ダストD4と冷却用ダストD5とを混合しながら輸送し、ケーシングの外部を冷却水で冷却する構成のものを用いることができる。輸送可能な装置を用いることで、冷却しながら輸送することができる。
上記混合冷却装置8として、輸送機能を備えず、水銀除去ダストD4と冷却用ダストD5とを回転するパドルや羽根等を用いて混合するだけの装置を用いることもでき、さらに、水銀除去ダストD4と冷却用ダストD5とを混合しながら冷却水等で間接的又は直接的に冷却する装置を用いることもできる。
次に、上記構成を有する水銀含有物質の処理装置1の動作について図1を参照しながら説明する。
外熱キルン4のジャケット4bに高温ガスを導入してジャケット4bを加熱し、高温になったジャケット4bがキルン4aの外面を加熱し、これによってキルン4aの内部が間接的に加熱される。次に、ホッパ2に貯蔵したキルンダストD1を、スクリューコンベア3を介してダスト供給部4cからキルン4aに供給する。キルン4aに供給された水銀含有ダストD3としてのキルンダストは、キルン4aの高温となった内面に接触して加熱され、キルンダストに含まれる水銀が揮発する。
一方、キャリヤガスG1をガス導入部4dからキルン4aに導入し、キルン4a内で揮発している水銀をキャリヤガスG1によりガス排出部4eまで搬送し、これらを水銀含有ガスG2としてガス排出部4eから排出する。さらに、水銀含有ガスG2をバグフィルタ5に導入して集塵することで、水銀含有ガスG2を水銀含有ガスG3と水銀除去ダストD2とに分離する。
バグフィルタ5から排出した水銀含有ガスG3にファン6から空気Aを添加し、水銀含有ガスG3を希釈して水銀希釈ガスG4とし、水銀希釈ガスG4中の水銀を活性炭吸着塔7で吸着して回収する。活性炭吸着塔7から排出した水銀除去ガスG5は、適切な排ガス処理をした後大気に放出する。一方、バグフィルタ5で回収した水銀除去ダストD2は、スクリューコンベア3に戻し、スクリューコンベア3に供給したキルンダストD1と共に水銀含有ダストD3としてダスト供給部4cに供給する。
さらに、水銀含有ダストD3から水銀が除去された水銀除去ダストD4をダスト排出部4fから排出し、これを冷却用ダストD5と共に混合冷却装置8に供給し、これらを混合しながら冷却する。冷却用ダストD5として石灰石やセメント原料を用いることで、混合冷却装置8から排出した混合物Mをセメント原料として利用することができる。ここで、水銀除去ダストD4には水銀がほとんど含まれていないため、これをセメント原料として利用しても、セメントキルン排ガスの水銀濃度を増加させる虞がない。
以上のように、上記実施の形態では、水銀除去ダストD4を冷却用ダストD5と共に混合冷却装置8に供給することで、水銀除去ダストD4のみを供給する場合に比較して、混合冷却装置8に供給されるダスト全体の温度が低くなる。これにより、混合冷却装置8に供給される所定量のダストに対する混合冷却装置8における冷却媒体の使用量を低く抑えることができ、混合冷却装置8を小型化することができ、水銀除去ダストD4等が混合冷却装置8を通過する時間を短くすることができる。
また、上記実施の形態では、混合冷却装置8で水銀除去ダストD4を冷却用ダストD5と混合しながら冷却したが、混合冷却装置8に代えて混合装置と冷却装置とを別々に備え、水銀除去ダストD4と冷却用ダストD5とを混合装置に供給して混合し、混合装置から排出された混合物を冷却装置で冷却してもよい。
さらに、冷却用ダストD5には粉粒体を用いることができ、特に石灰石等の粒体を用いることで固体表面に対する摩耗促進効果が生じるため、混合冷却装置8や冷却装置にコーチングが発生するのを防止することができ、安定して水銀除去ダストD4を冷却することができる。
また、冷却用ダストD5に粒体を用いる場合、粒径がφ0.1mm以上φ5mm以下のものを用いるのが好ましい。粒体の粒径が小さすぎると摩耗促進効果が小さくなるという問題があり、大きすぎると熱交換に時間を要するため、冷却効果が低下するという問題がある。冷却用ダストD5としては、温度が−20℃以上200℃以下のものを用いるのが好ましい。
さらに、外熱キルン4から排出される水銀除去ダストD4の温度は300℃以上550℃以下であり、この温度を混合冷却装置8で150℃以下まで低下させるのが好ましい。水銀除去ダストD4の冷却が不十分である場合には、混合冷却装置8から排出された混合物Mを混合冷却装置8に戻して再度冷却を行うこともできる。また、混合冷却装置8の後段にさらに別途冷却装置を設けてもよい。
図2は、本発明に係る水銀含有物質の処理装置の他の実施形態を示し、この処理装置11は、図1の処理装置1の混合冷却装置8の後段に振動篩装置12を備える点で処理装置1と相違する。また、本実施形態では、上記実施形態における冷却用ダストD5に代えて、冷却用ダストD5より粒径の大きい含水セメント原料Rを用いる。そこで、振動篩装置12以外の構成要素については、図1の処理装置1のものと同一の参照番号を付して説明を省略する。
振動篩装置12は、混合冷却装置8から排出される水銀除去ダストD4と含水セメント原料Rの混合物Mを、水銀除去ダストD6とセメント原料R1に分離するために設けられる。尚、振動篩装置12以外の分離装置を用いてもよい。
次に、上記構成を有する処理装置11の動作について説明するが、加熱装置4までの動作は上記処理装置1の動作と同一であるため省略する。ダスト排出部4fから排出された水銀含有ダストD3を含水セメント原料Rと共に混合冷却装置8に供給し、これらを混合しながら冷却する。含水セメント原料Rの含水率は、10%から40%程度とすることが好ましい。この含水セメント原料Rに含まれる水分の蒸発潜熱を利用して水銀除去ダストD4を効率よく冷却することができると共に、含水セメント原料Rの乾燥を同時に行うことができる。
混合冷却装置8から排出される混合物Mを振動篩装置12で分離し、冷却された水銀除去ダストD6及び乾燥したセメント原料R1をセメント原料として利用することができる。ここで、水銀除去ダストD6には水銀がほとんど含まれていないため、これをセメント原料として利用しても、セメントキルン排ガスの水銀濃度を増加させる虞がない。
尚、水銀除去ダストD6の冷却や、セメント原料R1の乾燥が不十分である場合には、これらを混合冷却装置8に戻すことができる。また、振動篩装置12は必須の構成要素ではなく、水銀除去ダストD6の冷却や、セメント原料R1の乾燥が十分に行われていれば、これらを分離することなくそのままセメント原料として利用することもできる。
尚、上記実施の形態では、キルンダストD1を処理する場合について説明したが、火力発電所で石炭を燃焼させた際に発生する灰(石炭灰)等の水銀を含む物質であれば、その他の物質を処理することも可能である。
1 水銀含有物質の処理装置
2 ホッパ
3 スクリューコンベア
4 外熱キルン
4a キルン
4b ジャケット
4c ダスト供給部
4d ガス導入部
4e ガス排出部
4f ダスト排出部
5 バグフィルタ
6 ファン
7 活性炭吸着塔
8 混合冷却装置
11 水銀含有物質の処理装置
12 振動篩装置
A 空気
D1 キルンダスト
D2 水銀除去ダスト
D3 水銀含有ダスト
D4 水銀除去ダスト
D5 冷却用ダスト
D6 水銀除去ダスト
G1 キャリヤガス
G2 水銀含有ガス
G3 水銀含有ガス
G4 水銀希釈ガス
G5 水銀除去ガス
M 混合物
R 含水セメント原料
R1 セメント原料

Claims (8)

  1. 水銀含有物質を加熱して該物質に含まれる水銀を揮発させる外熱キルンと、
    該外熱キルンから排出される水銀含有ガスから水銀を回収する水銀回収装置と、
    前記外熱キルンから排出される水銀除去物質を該水銀除去物質よりも低温の粉粒体と混合しながら冷却する混合冷却装置とを備えることを特徴とする水銀含有物質の処理装置。
  2. 水銀含有物質を加熱して該物質に含まれる水銀を揮発させる外熱キルンと、
    該外熱キルンから排出される水銀含有ガスから水銀を回収する水銀回収装置と、
    前記外熱キルンから排出される水銀除去物質を該水銀除去物質よりも低温の粉粒体と混合する混合装置と、
    該混合装置から排出される混合物を冷却する冷却装置とを備えることを特徴とする水銀含有物質の処理装置。
  3. 前記粉粒体は含水物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水銀含有物質の処理装置。
  4. 水銀含有物質を外熱キルンで加熱して該物質に含まれる水銀を揮発させ、
    該揮発した水銀を含むガスから水銀を回収し、
    前記水銀含有物質から水銀を揮発させて得られる水銀除去物質を該水銀除去物質よりも低温の粉粒体と混合しながら冷却することを特徴とする水銀含有物質の処理方法。
  5. 水銀含有物質を外熱キルンで加熱して該物質に含まれる水銀を揮発させ、
    該揮発した水銀を含むガスから水銀を回収し、
    前記水銀含有物質から水銀を揮発させて得られる水銀除去物質を該水銀除去物質よりも低温の粉粒体と混合し、
    該混合物を冷却することを特徴とする水銀含有物質の処理方法。
  6. 前記粉粒体として含水物を用いることを特徴とする請求項4又は5に記載の水銀含有物質の処理方法。
  7. 前記粉粒体として、粒径がφ0.1mm以上、φ5mm以下のものを用いることを特徴とする請求項4、5又は6に記載の水銀含有物質の処理方法。
  8. 前記水銀含有物質として、セメント焼成装置のプレヒータの排ガスから回収したダスト又は火力発電所で石炭を燃焼させた際に発生する灰を用い、
    前記冷却後の混合物をセメント原料として用いることを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の水銀含有物質の処理方法。
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