JP6909529B2 - 付箋紙機能付日めくりカレンダー - Google Patents
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Description
これらの日めくりカレンダーは、毎日シートをめくるタイプであって、カレンダーの最表面にその日の日付が表示される。したがって、その日の日付が間違いなく確認できるという利点を有している。また日めくりカレンダーは、1日毎にシートをめくることで気持ちを新にすることができるという心理的な効果も期待される。
本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
図1(a)に示すように、カレンダー100は、基材10、および7つの束40を備えている。束40は、積層され再剥離剤22により接着された複数のシート30から構成されている。シート30は、1日毎の日付32および曜日34が印刷された印刷層36と、再剥離剤22により構成された付箋紙機能層20とを有している。束40それぞれは、同一の曜日34が印刷されたシート30の集合であって最前面から最後面に向けて日付順にシート30が積層され、再剥離剤22により互いが接合されている。7つの束40は、基材10上に曜日順に配置され固定されている。
しかも、シート30は、再剥離剤22により構成された付箋紙機能層20により束40の厚み方向に積層されており、めくられたシート30は、再剥離剤22の機能により、1枚の付箋紙として利用することができる。したがって、めくられた(剥がされた)シート30は、廃棄物となることなく、日々の記録の見出し等に有効に利用され得る。
本実施形態にかかるカレンダー100は、上述のとおり、1日ごとにシート30をめくるタイプのカレンダーである。本実施形態におけるカレンダー100は、図1(a)、(b)に示すとおり月曜日から日曜日までの束40が、正面視において左から右に向かって均等配置され固定されている。もちろん、曜日の配置はこれに限定されず、たとえば日曜日を左端とし右方向に順に土曜日まで配置してもよい。また、図示省略する他の態様として、曜日の配置を左右方向以外の方向(例えば上下方向など)に変更することもできる。即ち、カレンダー100は、曜日毎に構成された7つの束40が第一曜日(本実施例では第一曜日は月曜日)から順に一方方向に配列されている。
ここで上記主体色とは、連続する7日間を構成する7枚のシート30において共通して使用されている色であって、当該7枚のシート30を俯瞰してみた場合に、最も視認されやすい色を指す。尚、本発明に関し色とは、有彩色のみならず、白、黒、グレーなどの無彩色も含む。
カレンダー100は、1月1日から1月7日までの第一の7枚のシート30の次層に、1月8日から1月14日までの第二の7枚のシート30が存在する。図1(a)および図1(b)から理解されるとおり、第二の7枚のシート30は、印刷層36における背景色が黒で共通しており、したがって第二の7枚のシート30の主体色である第二主体色は黒である。また、主体色は、印刷層36の一部として示される色味の替わりに、シート30自体の色味であってもよい。
また、第一色を白または黒などの無彩色とし、第二色を任意の有彩色とする組合せも、互いが識別し易く、かつ色合いが華やかになるため好ましい組み合わせといえる。
付箋紙機能を備えるカレンダー100が卓上に設置されることにより、当該卓上にて任意の作業する使用者は、カレンダー100のカレンダー機能および付箋紙機能を活用し易い。また、図4を用いて後述するとおり、図柄50などを付した印刷層36を備えたカレンダー100を卓上に設置することで、華やかさまたは楽しい雰囲気を卓上にて演出することができる。
図3に示すとおり、卓上設置面12の固定面14とは反対側の外縁には、折り込み部125が設けられており、両者の境界には山折線126が設けられている。
一方、卓上設置面12と折り込み部125との境界には、上記三角筒にしたときに爪123に対向する位置に切り込み部124が形成されている。基材10に設けられた各山折線126を山折りし、爪123を対向する切り込み部124に挿入するとともに折り込み部125を三角筒形の内部に折り込むことで、カレンダー100が構成される。
より具合的には、図4(a)に示すカレンダー200では、第一曜日は月曜日であり、連続する7日間とは、1月1日から1月7日であり、これらの7枚のシート30において図柄50の共通のテーマ(第一テーマ52)は、塀の上の猫に関連する風景である。看者(カレンダー200の使用者)は、第一曜日から始まる7日間が表出された状態において、「カレンダー200の今週の共通のテーマは、塀の上の猫に関する風景である」と認識することができる。このように日ごとに替わる図柄50が、一週間の単位で共通のテーマをなすカレンダー200は、装飾性およびエンターテイメント性に優れる。また毎日、一枚ずつめくられるシート30が異なる図柄であることにより、それを付箋紙として使用する際の楽しさが演出され、文房具としての価値を増大させることができる。
より具体的には、図4(b)に示すとおり、第一の7枚のシート30である1月1日から1月7日の各シート30の次層には、第二の7枚のシート30である1月8日から1月14日を示すシート30が位置している。第二の7枚のシート30において図柄50の共通のテーマ(第二テーマ54)は、テーブルの上の料理を狙う猫である。看者(カレンダー200の使用者)は、第一曜日から始まる7日間が表出された状態において、「カレンダー200の今週の共通のテーマは、テーブルの上の料理を狙う猫である」と認識することができる。図4(a)および図4(b)から理解されるとおり、第一のテーマ52と第二のテーマ54が異なっているので、シート30がめくられると、めくられたシート30の図画50とは異なる図柄50のシート30が表出する。そのため、カレンダー200の使用者は、最前面38のシート30をめくることで表出する異なる図柄50を楽しむことができるとともに、第一曜日(本実施形態では月曜日)からシート30を毎日めくっていくことで、1日毎に表出する次層の図柄50から次週の共通のテーマが何かを予想する楽しみや期待感を得ることができる。
日付印刷工程は、図5(a)に示すとおり、第nの印刷紙(図5では印刷紙60Aおよび印刷紙60Bを例示している)の外縁部近傍に余白62を残しつつ、第n週の日付32および曜日34を一列かつ多段に印刷する工程である。ただし、nは1から53または54までの正の整数である。本実施例では、日付印刷工程において、上記印刷紙の上記余白に当該印刷紙の順番nを表す順場記号64を印刷する作業を含む。
図5(a)に示す印刷紙60Aは、n=1であり、かかる日付印刷工程において、第1週の日付32および曜日34である1月1日(月)から1月7日(日)が紙面左右方向に一列かつ、紙面上下方向に多段に印刷されている。また余白62には、印刷紙60Aが第1週(即ち順番1)の印刷紙であることを示す順場記号64として丸囲み1が印刷されている。図5(a)に示す印刷紙60Bは、n=2であり、第2週の日付32および曜日34である1月8日(月)から1月14日(日)が一例かつ多段に印刷されている。
より具体的には、図5(c)に示すとおり、印刷紙60A、印刷紙60B等に印刷された日付32(図5(a)参照)の順が保たれるとともに厚み方向に同じ曜日34(図5(a)参照)が重なるように丁合し付箋紙機能層20により積層させて積層体66を形成する。このとき、余白62に印刷した順番記号64を昇順に並べることで日付32の順に並べる作業ことが容易である。その後、図6(a)に示すとおり、切断線68にて裁断することで印刷紙から余白62を切断するとともに、日付32および曜日34がセットとなるよう区画された曜日毎の束40を作成する。
そして図6(c)に示すとおり、基準線70に対して位置合わせをしつつ、束40を基材10の固定面14に配置し、固定させる。固定方法は特に限定されず、たとえば丁合の際に図5(c)に示すとおりラストの用紙60Cを最背面に積層して積層体66を作成し、束40の最背面となる用紙60Cと基材10とを接着剤などで接合してもよい。このときラストの用紙60Cは、日付等が印刷された最後の印刷紙(即ち、第53の印刷紙または第54の印刷紙)と兼用してもよいし、上記最後の印刷紙の裏面に接合用の用紙をさらに積層させてもよい。
(1)基材、および
積層され再剥離剤により接着された複数のシートから構成された7つの束を備え、
前記シートが、1日毎の日付および曜日が印刷された印刷層と、前記再剥離剤により構成された付箋紙機能層とを有しており、
前記束それぞれは、同一の曜日が印刷された前記シートの集合であって最前面から最後面に向けて日付順に前記シートが積層されており、
7つの前記束が、前記基材上に曜日順に配置され固定されていることを特徴とする付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(2)前記基材上に配列された配置順において第一曜日から数えられる7つの前記束それぞれの最前面において表出し連続する7日間を示す7枚の前記シートは、前記印刷層における主体色が共通しているとともに、
第一の前記7枚のシートの前記主体色である第一主体色と、当該第一の前記7枚のシートの次層に位置する第二の前記7枚のシートの前記主体色である第二主体色とが異なる上記(1)に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(3)前記第一主体色に対し、前記第二主体色は、補色または反対色であり、
前記補色は、色相環において第一主体色に対し反対側に位置する色であり、
前記反対色は、色相環において前記第一主体色を中心にして90度に区画した色相の近い色を含む群に含まれない色である上記(2)に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。(4)前記印刷層は図柄を含み、
前記基材上に配列された配置順において第一曜日から数えられる7つの前記束それぞれの最前面において表出し連続する7日間を示す7枚の前記シートにおいて、前記図柄が看者に共通のテーマを認識させるとともに、
第一の前記7枚のシートの前記共通のテーマである第一テーマと、当該第一の前記7枚のシートの次層に位置する第二の前記7枚のシートの前記共通のテーマである第二テーマとが異なる上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(5)前記基材が、卓上設置面と、前記束が固定される固定面とを有し、卓上カレンダーとして用いられる上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(6)前記基材は、前記束が固定される固定面を有し、
前記固定面には、前記束が配置され固定される位置を示す基準線が設けられており、
前記基準線は、前記束の外縁の一部と略一致する上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
(7)第nの印刷紙の外縁部近傍に余白を残しつつ、第n週の日付および曜日を一列かつ多段に印刷する日付印刷工程(但し、n=1から53または54までの正の整数である)と、
前記日付印刷工程後、前記第nの印刷紙において第n週の日付および曜日が印刷された段ごとに、列方向に連続または断続に再剥離剤を塗布して付箋紙機能層を形成する付箋紙機能層形成工程と、
次いで、複数の前記印刷紙を日付順が保たれるとともに厚み方向に同じ曜日が重なるように丁合して積層し前記付箋紙機能層により接合させた後、前記余白を切断するとともに、日付および曜日がセットとなるよう区画して裁断することによって曜日毎の束を作成する束作成工程と、
前記束作成工程によって作成された前記束を、基材上に曜日順に配列して固定させる配列固定工程と、を備えることを特徴とする付箋紙機能付日めくりカレンダー製造方法。
12・・・卓上設置面
14・・・固定面
16・・・背面
20・・・付箋紙機能層
22・・・再剥離剤
30・・・シート
32・・・日付
34・・・曜日
36・・・印刷層
38・・・最前面
40・・・束
42、43・・・外縁
50・・・図柄
52・・・第一テーマ
54・・・第二テーマ
60A、60B・・・印刷紙
60C・・・用紙
62・・・余白
64・・・順番記号
66・・・積層体
68・・・切断線
70・・・基準線
72・・・上段基準線
74・・・下段基準線
100、200・・・付箋紙機能付日めくりカレンダー
122・・・谷折線
123・・・爪
124・・・切込み部
125・・・折り込み部
126・・・山折線
Claims (5)
- 基材、および
積層され再剥離剤により接着された複数のシートから構成された7つの束を備え、
前記シートが、1日毎の日付および曜日が印刷された印刷層と、前記再剥離剤により構成された付箋紙機能層とを有しており、
前記束それぞれは、同一の曜日が印刷された前記シートの集合であって最前面から最後面に向けて日付順に前記シートが積層されており、
7つの前記束が、前記基材上に曜日順に配置され固定されており、
前記印刷層は図柄を含み、
前記基材上に配列された配置順において第一曜日から数えられる7つの前記束それぞれの最前面において表出し連続する7日間を示す7枚の前記シートにおいて、前記図柄が看者に共通のテーマを認識させるとともに、
第一の前記7枚のシートの前記共通のテーマである第一テーマと、当該第一の前記7枚のシートの次層に位置する第二の前記7枚のシートの前記共通のテーマである第二テーマとが異なることを特徴とする付箋紙機能付日めくりカレンダー。 - 前記基材上に配列された配置順において第一曜日から数えられる7つの前記束それぞれの最前面において表出し連続する7日間を示す7枚の前記シートは、前記印刷層における主体色が共通しているとともに、
第一の前記7枚のシートの前記主体色である第一主体色と、当該第一の前記7枚のシートの次層に位置する第二の前記7枚のシートの前記主体色である第二主体色とが異なる請求項1に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。 - 前記第一主体色に対し、前記第二主体色は、補色または反対色であり、
前記補色は、色相環において第一主体色に対し反対側に位置する色であり、
前記反対色は、色相環において前記第一主体色を中心にして90度に区画した色相の近い色を含む群に含まれない色である請求項2に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。 - 前記基材が、卓上設置面と、前記束が固定される固定面とを有し、卓上カレンダーとして用いられる請求項1から3のいずれか一項に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
- 前記基材は、前記束が固定される固定面を有し、
前記固定面には、前記束が配置され固定される位置を示す基準線が設けられており、
前記基準線は、前記束の外縁の一部と略一致する請求項1から4のいずれか一項に記載の付箋紙機能付日めくりカレンダー。
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