JP6909485B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関する。
下記特許文献1には、左側遊技領域に第一始動口が、右側遊技領域に第二始動口が配置され、第二始動口に遊技球が入賞することを契機として大当たりに当選した場合の方が、第一始動口に遊技球が入賞することを契機として大当たりに当選した場合よりも、いわゆるラウンド数が多い大当たり遊技となりやすいように設定された遊技機が記載されている。
特開2014−204863公報
上記のような設定であると、第一始動口への遊技球の入賞および第二始動口への遊技球の入賞による当否判定用の情報を、それぞれ第一保留情報および第二保留情報として所定数記憶可能な遊技機である場合、第一保留情報に基づく当否判定抽選よりも第二保留情報に基づく当否判定抽選が実行される方が遊技者の利益が大きいことになる。したがって、状況によっては、第一保留情報を取得しないでおく(第一保留情報を取得する遊技を実行しない)方が遊技者にとって有利なことがある。
本発明が解決しようとする課題は、遊技者が自身にとって不利となる遊技を行ってしまうことを抑制可能な遊技機を提供することである。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、遊技球の進入を契機として第一当否判定情報が取得される部分であって、第一遊技領域に設けられた第一始動口と、遊技球の進入を契機として第二当否判定情報が取得される部分であって、第二遊技領域に設けられた第二始動口と、当否判定結果を報知する演出が開始されていない前記第一当否判定情報を第一保留情報として、当否判定結果を報知する演出が開始されていない前記第二当否判定情報を第二保留情報として、それぞれ所定数記憶可能な記憶手段と、第一遊技領域に遊技球が進入するように遊技すべき第一遊技状態、および第二遊技領域に遊技球が進入するように遊技すべき第二遊技状態の一方から他方へ切り替わったことを遊技者に報知する報知手段と、を備え、前記報知手段は、前記第一遊技状態から前記第二遊技状態に切り替わる際に前記記憶手段に記憶されている前記第一保留情報に当否判定結果が当たりとなるものが存在していた場合、および、前記第二遊技状態から前記第一遊技状態に切り替わる際に前記記憶手段に記憶されている前記第二保留情報に当否判定結果が当たりとなるものが存在していた場合の少なくともいずれか一方において、当該保留情報に当たりとなるものが存在することを示唆または報知する特殊報知が実行可能であることを特徴とする。
上記本発明にかかる遊技機は、第一遊技状態から第二遊技状態に切り替わる際に第一保留情報に当否判定結果が当たりとなるものが存在していた場合や、第二遊技状態から第一遊技状態に切り替わる際に第二保留情報に当否判定結果が当たりとなるものが存在していた場合に、保留情報に当たりとなるものが存在することを示唆または報知する特殊報知が実行されるため、遊技状態が切り替わったことに対応させて遊技者が遊技を開始することを止まらせること、すなわち遊技者が自身にとって不利となる遊技を行ってしまうことを抑制することが可能である。
前記第一当否判定情報が当たりとなった場合に実行される第一当たり遊技において遊技者が得る利益の期待値よりも、前記第二当否判定情報が当たりとなった場合に実行される第二当たり遊技において遊技者が得る利益の期待値の方が大きく設定されており、前記第二遊技状態から前記第一遊技状態に切り替わる際に前記記憶手段に記憶されている前記第二保留情報に当否判定結果が当たりとなるものが存在していた場合に、前記報知手段によって当該第二保留情報に当たりとなるものが存在することを示唆または報知する前記特殊報知が実行されるようにするとよい。
このように、第一当たり遊技がもたらす利益の期待値よりも、第二当たり遊技がもたらす利益の期待値の期待値が大きく設定されている場合、第一保留情報の取得が遊技者に不利に作用することがある。そのため、第二遊技状態から第一遊技状態に切り替わる際に当たりとなる第二保留情報が存在している場合には、第一保留情報を取得することが可能な遊技を実行しないよう、特殊報知によって遊技者に示唆または報知されるようにするとよい。
前記特殊報知の少なくとも一つは、遊技球が進入するように狙うべき遊技領域を示す指示表示に代えて、特殊表示を表示するものであるとよい。
このように、指示表示に代えて特殊表示を表示することで、遊技者は通常であれば指示表示によって示される遊技領域を狙って遊技すべきであるところ、そのように遊技すべきでない状態であるということを把握することが可能である。
前記特殊報知の少なくとも一つは、前記第一遊技状態および前記第二遊技状態の一方であることを示す演出要素が出力された状態を、遊技状態が一方から他方に切り替わってもそのまま維持し続けるものであるとよい。
このように、遊技状態が切り替わっても所定の演出要素が維持され続けることで、遊技者は遊技態様を変更すべきでないことを把握することが可能である。
本発明にかかる遊技機によれば、遊技者が自身にとって不利となる遊技を行ってしまうことを抑制可能である。
本実施形態にかかる遊技機の正面図である。 (a)は表示領域に表示される識別図柄を示した図であり、(b)は各保留情報とそれに対応する始動口の関係を示した図(表)である。 (a)は第一大当たりの種類と第二大当たりの種類(ラウンド振分)を示した図であり、(b)は大当たりと遊技状態の移行の関係を示した図である。 (a)は特定遊技状態から通常遊技状態に移行したときに表示される第一指示表示を示した図であり、(b)は通常遊技状態から特定遊技状態に移行したときに表示される第二指示表示を示した図である。 (a)は特定遊技状態から通常遊技状態に移行したときに、第二保留情報に大当たりとなるものが存在していた場合に、第一指示表示に代えて特殊表示が表示された状態を示した図であり、(b)は特定遊技状態から通常遊技状態に移行したときに、第二保留情報に大当たりとなるものが存在していた場合に、第一指示表示の一部とともに特殊表示が表示された状態を示した図である。 第一具体例を説明するための図であって(a)は通常背景画像と特定背景画像を示した図であり、(b)は特定遊技状態から通常遊技状態に移行したときに、第二保留情報に大当たりとなるものが存在していた場合に、通常背景画像に切り替わらずに特定背景画像が維持されることを説明するための図である。 第二具体例を説明するための図であって、特定遊技状態から通常遊技状態に移行したときに、第二保留情報に大当たりとなるものが存在しているか否かに応じて、スピーカから出力される音が異なることを説明するための図である。 第三具体例を説明するための図であって、通常遊技状態から特定遊技状態に移行したときに、第一保留情報に大当たりとなるものが存在していた場合に、特殊表示が表示された状態を示した図である。
以下、本発明にかかる遊技機1の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、始動口904、大入賞口906、アウト口907などが設けられている。表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、図2、図4〜図8においては、表示領域911を大まかに記載するが、その形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動口904や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
当否の抽選(当否判定)は、図示されない制御基板に設けられた当否判定手段が、図1に示す第一始動口10や第二始動口20への遊技球の進入を契機として実行する。具体的には、第一始動口10および第二始動口20は、遊技球の進入を契機として乱数源から数値が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。なお、本実施形態では第一始動口10および第二始動口20の両方とも進入した遊技球が内部に取り込まれるものであるが、進入した遊技球がそのまま遊技領域902を流下するような態様(ゲートのような態様)であってもよい。
大当たりに当選した場合には大当たり遊技が実行される。当否判定結果は、公知の遊技機と同様に表示装置91の表示領域911に表示される識別図柄80(図2(a)参照)の組み合わせにより報知される。例えば、それぞれが複数種の識別図柄80を含む三つの識別図柄80群が変動表示され、大当たりとなる場合にはそれぞれの識別図柄80群から選択されて停止する識別図柄80が全て同じ図柄となる。大当たり遊技は、大入賞口906が頻繁に開放状態となり、遊技者が多くの遊技球(いわゆる出玉)を獲得することができるものであって、公知の遊技機と同様であるため詳細な説明を省略する。
当否判定結果の報知の開始(識別図柄80群の変動の開始)は、当否判定(大当たり判定または小当たり判定)を行うための数値が取得された順に行われることとなるが、ある数値が取得されたときに、それより前に取得された数値に基づく当否判定結果が報知されている際には、当該ある数値に基づく当否判定結果の報知が開始されるまで、図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。未だ当否判定結果の報知が開始されていない数値(以下、第一始動口10への遊技球の進入を契機として取得されたものを第一保留情報40と、第二始動口20への遊技球の進入を契機として取得されたものを第二保留情報50と称することもある)の最大の記憶数(最大保留数)は適宜設定することができる。図2(b)に示すように、本実施形態における記憶手段が記憶できる最大の保留情報の数は、第一保留情報40および第二保留情報50とも四つである。本実施形態では、第一保留情報40と第二保留情報50の両方が存在している場合、第二保留情報50に対応する当否判定結果の報知を優先的に開始する。つまり、第二保留情報50の優先消化である(以下、対応する保留情報の当否判定結果の報知が開始されることを「消化」と称することもある)。したがって、第二保留情報50が残存している限り、第一保留情報40に対応する当否判定結果の報知は開始されない。なお、当否判定を行うために取得された数値は、当否判定結果を報知する演出の具体的な内容を決定するための数値としても利用される。図示しないが、表示領域911には、当該保留情報の存在を示す保留表示が表示されるようにしてもよい。第一保留情報40と第二保留情報50の両方について、常にその存在を示す保留表示が表示されるようにしてもよいし、遊技状態(詳細は後述)によっては、一方の保留情報についての存在を示す保留表示が表示され、他方の保留表示については表示されないようにしてもよい。
本実施形態では、第一始動口10への遊技球の進入を契機として当選した大当たり(以下、第一大当たりと称することもある)と、第二始動口20への遊技球の進入を契機として当選した大当たり(以下、第二大当たりと称することもある)とでは、遊技者が得る利益の期待値が異なる。本実施形態では、第一大当たりよりも第二大当たりの方が遊技者に有利なものとなる蓋然性が高くなるように設定されている。大当たりがもたらす利益の期待値の差を設定する手法としては種々考えられる。本実施形態では、第一大当たりよりも第二大当たりの方が獲得できる遊技球(いわゆる出玉)の期待値が異なるように設定されている(図3(a)参照)。本実施形態では、第二大当たりはその全てが16ラウンド(大入賞口が所定条件成立まで開放することを一回のラウンドとする。当該ラウンド数が多くなればなるほど、獲得できる遊技球の数の期待値が高くなる)大当たりである一方、第一大当たりは一部が16ラウンド未満の大当たりとなっている。また、本実施形態では、後述するように、大当たり遊技終了後の遊技状態が有利なものとなる(例えば通常遊技状態よりも当否判定抽選に当選する確率が高い特定遊技状態に移行する)蓋然性が異なるといったような要素が「利益の差」として設定されている。このように、一または複数の要素を利用して当該利益の期待値の差が設定されていればよい。
図3(b)に示すように、本実施形態では、遊技状態として、通常遊技状態とこの通常遊技状態よりも遊技者にとって好ましい状態である特定遊技状態が設定されている。通常遊技状態中は、遊技者は第一始動口10への遊技球が進入するように遊技を行う。本実施形態では、第一始動口10は、遊技領域902の左側(左遊技領域902L;本発明における第一遊技領域に相当する)に遊技球が進入するような遊技(いわゆる左打ち遊技)を行うことにより、遊技球が進入する可能性があるような位置に配置されている。通常遊技状態にあるとき、第二始動口20への遊技球の進入は困難または不可能な状態にある。本実施形態では、第二始動口20を開放・閉鎖する開閉部材20a(通常は閉鎖状態にある)が設けられており、普通始動領域20b(いわゆるスルー;図1参照)に遊技球が進入することを契機として当該開閉部材20aを開放させるか否かの抽選を行う。通常遊技状態にあるときには、当該開放抽選に当選する確率が0または極めて小さく設定されているため、第二始動口20への遊技球の進入は困難または不可能な状態である。
一方、特定遊技状態は、通常遊技状態に比して当否判定抽選に当選する確率が高い状態(確率変動状態)である(以下、通常遊技状態中に実行される当否判定抽選を低確率抽選と、特定遊技状態中に実行される当否判定抽選を高確率抽選と称することもある)。また、特定遊技状態は、開閉部材20aを開放させるか否かの抽選に当選する確率が通常遊技状態に比して高い状態である。そのため、開閉部材20aを容易に開放状態とすることができる。したがって、第二始動口20への遊技球の進入は容易な状態である。本実施形態では、第二始動口20および普通始動領域20bは、遊技領域902の右側(右遊技領域902R;本発明における第二遊技領域に相当する)に遊技球が進入するような遊技(いわゆる右打ち遊技)を行うことにより、遊技球が進入する可能性があるような位置に配置されている。
上述したように、本実施形態では、通常遊技状態中には第一始動口10へ遊技球が進入するように左打ち遊技を行う。第一始動口10への遊技球の進入を契機として当選する第一大当たりは、大当たり遊技終了後の遊技状態が通常遊技状態となる通常第一大当たりと、特定遊技状態となる特定第一大当たりを含む(図3参照)。したがって、通常遊技状態中において遊技者は、第一大当たりに当選することを願い、第一大当たりに当選した場合には当該大当たりが特定大当たりであることを願うことになる。
本実施形態における特定遊技状態は、当否判定結果が所定回数連続してはずれとなることを契機として終了する(図3(b)参照)。つまり、本実施形態にかかる遊技機1はいわゆるST機である。所定回数連続してはずれとなるまでの間に第二大当たりに当選すれば、当該第二大当たり遊技終了後は必ず特定遊技状態に移行する(特定遊技状態が継続する)。つまり、第二大当たりは、全てが、大当たり遊技終了後の遊技状態が特定遊技状態となる特定第二大当たりである。なお、図示しないが、特定遊技状態中に第一保留情報40が消化されて通常第一大当たりに当選した場合には、大当たり遊技終了後通常遊技状態に移行することになる。
なお、本実施形態では、特定第一大当たりまたは特定第二大当たり(特定大当たり)に当選した場合、その大当たり遊技中に特別領域30(図1参照)に遊技球を進入させることにより、特定遊技状態に移行する権利を獲得することができる設定とされている。特定大当たりの大当たり遊技中には、特別領域30の手前側に設けられた特別開閉部材30a(図1参照)が比較的長時間開状態となるため、遊技者が特別領域30を狙って遊技球を発射する遊技を継続していれば、ほぼ確実に遊技球は特別領域30内に進入する。ただし、かかる特定遊技状態への移行条件の設定はあくまで一例である。このような特定の領域に遊技球を進入させることが特定遊技状態へ移行する条件として設定されていなくてもよい。
基本的には、遊技状態が通常遊技状態から特定遊技状態に変化したときには、遊技者は遊技方法を左打ち遊技から右打ち遊技に変更することになる。また、遊技状態が特定遊技状態から通常遊技状態に変化したときには、遊技者は遊技方法を右打ち遊技から左打ち遊技に変更することになる。遊技状態が変化したとき、当該遊技状態が変化したことに伴って遊技方法を変化すべきであることを遊技者に対して示す指示表示が表示領域911に表示される。指示表示の態様はどのようなものであってもよい。本実施形態では、左打ち遊技を行うべきことを示す指示表示(以下、後述する第二指示表示62と区別するため第一指示表示61と称することもある)は、「左打ち」といった文字や、左向きの矢印を含むものとされる(図4(a)参照)。右打ち遊技を行うべきことを示す指示表示(以下、上述した第一指示表示61と区別するため第二指示表示62と称することもある)は、「右打ち」といった文字や、右向きの矢印を含むものとされる(図4(b)参照)。
本実施形態では、この指示表示に代えて特殊表示63を表示する特殊報知演出が実行されることがある。本実施形態において当該特殊報知演出が実行される可能性があるのは、遊技状態が特定遊技状態から通常遊技状態に移行したときである。つまり、特定遊技状態に移行した後、当否判定結果が所定回数連続してはずれとなり、通常遊技状態に移行するときである。遊技者が遊技方法を右打ちから左打ちに変更するタイミングであるため、通常であれば上述した「左打ち」といった文字や、左向きの矢印を含む第一指示表示61(図4(a)参照)が表示される。
特殊報知演出は、記憶手段に記憶されている一または複数の第二保留情報50のうちに大当たりとなるものが存在する場合に実行される。特定遊技状態中は第二始動口20に遊技球が頻繁に進入する状態であるため、遊技者が右打ち遊技を継続してさえいれば、特定遊技状態が終了した時点においても記憶手段には第二保留情報50が存在することになる。本実施形態では、特定遊技状態が終了することが確定した後、通常であれば第一指示表示61を表示する時点よりも前に、記憶手段に記憶されている第二保留情報50が存在するか否か、存在する場合には当該第二保留情報50に大当たりとなるものが存在するか否かを判断する。なお、第二保留情報50に基づく当否判定の抽選は、通常遊技状態に移行した後のものであるため低確率抽選となる。大当たりとなる第二保留情報50が存在しない場合には、通常通り、遊技者に対して左打ちを実行するよう促す第一指示表示61が表示される(図4(a)参照)こととなる。
一方、大当たりとなる第二保留情報50が存在する場合には、特殊表示63が表示される。特殊表示63は、遊技者が通常遊技状態への移行を契機として左打ち遊技を行うことをとどめるきっかけとなるような表示である。本実施形態では、「祝」という文字を含む表示がなされる(図5(a)参照)。これを見た遊技者は、既に大当たりとなる保留情報が存在していることに気付く、または大当たりとなる保留情報が存在しているのではないかと考える。なお、特殊表示63は、「祝」という表示のように、大当たりとなる保留情報が存在していることを暗に示すような表示としてもよいし、例えば「大当たりに当選しますよ」というような表示のように、大当たりとなる保留情報が存在していることを明確に報知するような表示としてもよい。
このような特殊表示63を表示することで、左打ち遊技を行わずにしばらく様子を見守るといった選択を遊技者がする蓋然性が高まる。その後、記憶手段に記憶されていた第二保留情報50のうちの大当たりとなる第二保留情報50に対応するものが消化されることで、大当たりに当選することになる。
左打ち遊技を行わないということは、第一保留情報40が取得されないということである。特定遊技状態に突入する前に取得されていた第一保留情報40は、特定遊技状態に突入したとき、第二保留情報50が存在しないことを理由として消化されることが多い。そのため、特定遊技状態の終了時点で記憶手段に記憶されている第一保留情報40が存在しないことも多い。このような場合には、遊技者が左打ち遊技を行わない以上、記憶手段に記憶される第一保留情報40は存在しない状態が維持されることとなる。
このような特殊表示63が表示されること(特殊報知演出が実行されること)がもたらす効果は次の通りである。特定遊技状態から通常遊技状態に移行することによって遊技者が左打ち遊技をしてしまうと、新たに第一保留情報40が取得されてしまうことがある。大当たりとなる第二保留情報50の存在しているのであるから、第二大当たりに当選すること、および当該第二大当たり遊技の終了後に特定遊技状態に移行していることは確定している。したがって、新たに第一保留情報40が取得されてしまうと、その第一保留情報40が、特定遊技状態移行後に消化されてしまうおそれが生じる。特定遊技状態は、通常遊技状態よりも大当たりに期待ができる状態であるため、特定遊技状態において第一保留情報40が消化されてしまうことは、第二保留情報50が消化されることに比して遊技者にとって不利となる(第一大当たりよりも第二大当たりの方が出玉の期待値が高いため)。ゆえに、大当たりとなる第二保留情報50の存在している場合に、通常遊技状態への移行を契機として遊技者が通常遊技状態に合わせた遊技(遊技者にとって不利な遊技)を行ってしまうことを上記特殊表示63によって抑制することに意義がある。
また、本来であれば遊技方法が変わったことを指示する指示表示が表示されるときに、大当たりが確定したことを示す特殊表示63が表示されるものであるため、従来にない驚きのある大当たり報知方法としての効果がある。また、遊技者が無駄に遊技球を発射してしまうことを抑制するという効果もある。
なお、大当たりとなる第二保留情報50が存在しているとき、第一指示表示61に代えて特殊表示63を表示するのではなく、第一指示表示61の全部または一部と特殊表示63の両方を表示する構成としてもよい(図5(b)参照。当該図には指示表示61の一部が表示されている態様を示す)。ただし、特定遊技状態から通常遊技状態へ移行した後の遊技者の左打ち遊技を抑制する効果としては、第一指示表示61に代えて特殊表示63を表示する構成(指示表示が全く表示されない構成)の方が高いといえる。
以下、上記実施形態にかかる遊技機1を変形、改良、発展等させた具体例について説明する。なお、以下で説明する具体例を複数適用した構成としてもよい。
○第一具体例
上記実施形態では、特殊報知演出として、第一指示表示61の代わりに特殊表示63を表示することで、第二保留情報50に大当たりとなるものが存在していることが示されることを説明したが、特殊報知演出の態様としては種々考えられる。本例は、特定遊技状態から通常遊技状態に移行するとき第二保留情報50に大当たりとなるものが存在している場合、特定遊技状態であることを示す演出要素を、通常遊技状態に移行してからも維持し続けるように構成されたものである。
特定遊技状態であることを示す演出要素の一例としては表示領域911に表示される背景画像(識別図柄80の背景に表示される画像)が挙げられる。例えば、通常遊技状態中は比較的明るい通常背景画像71(昼間であることを示すような背景画像)が表示され、特定遊技状態中は比較的暗い特定背景画像72(夜間であることを示すような背景画像)が表示されるとする(図6(a)参照)。特定遊技状態から通常遊技状態に移行するとき、第二保留情報50に大当たりとなるものが存在していない場合には、当該遊技状態の移行とともに、背景画像を特定背景画像72から通常背景画像71に変化させる。一方、図6(b)に示すように、特定遊技状態から通常遊技状態に移行するとき、第二保留情報50に大当たりとなるものが存在している場合には、遊技状態が通常遊技状態に移行しても、背景画像を特定背景画像72のままとする。このように特定背景画像72が維持されることで、通常遊技状態への移行を契機として遊技者が不利な遊技を行ってしまうことが抑制される。なお、「背景画像の維持」とは、背景画像の具体的態様が変化等することを否定するものではない。本例では、通常背景画像71と特定背景画像72の差は「明るさ(明度)」にあるところ、「特定背景画像72の維持」とは、特定背景画像72であることを示す明るさが維持されるということであって、画像の具体的な態様は変化等してもよい。
演出要素としては、特定遊技状態であることを示す文字(「特定遊技状態中」といった表示)、特定遊技状態中においてのみ表示されるキャラクタ等、種々考えられる。特定遊技状態中であることを示す演出要素が複数設定されている構成とする場合、第二保留情報50に大当たりとなるものが存在しているときには、複数の演出要素の全てが維持される設定としてもよいし、複数の演出要素のうちの一部のみが維持される設定としてもよい。通常遊技状態の移行を契機として遊技者が左打ち遊技を行ってしまうことを抑制する効果を高めるのであれば、できるだけ多くの演出要素が維持されるようにするとよい。
○第二具体例
上記実施形態や第一具体例における特殊報知演出は、表示領域911に表示される演出、すなわち視覚的演出であるが、「音」の演出、すなわち聴覚的演出としてもよい。
特定遊技状態から通常遊技状態に移行するとき、第二保留情報50に大当たりとなるものが存在しない場合には、例えば「左打ちしてください」といった音(アナウンス)をスピーカ92(図1参照)より出力する(図7の下段左側参照)。つまり、通常遊技状態に合わせた遊技を行うよう遊技者に促す音を出力する。一方、特定遊技状態から通常遊技状態に移行するとき、第二保留情報50に大当たりとなるものが存在する場合には、上記の音に代えて、例えば「打出しを停止してください」といった音をスピーカ92より出力する(図7の下段右側参照)。つまり、通常遊技状態に合わせた遊技を行うことをやめる(遊技球の発射をやめる)よう遊技者に促す音を出力する。
特殊報知演出として、このような聴覚的演出が実行されるようにすることによっても、上記実施形態と同様の効果が発現される。また、かかる聴覚的演出と上記実施形態のような視覚的演出の両方が発生するようにすることで、通常遊技状態に合わせた遊技が行われてしまうことを抑制する効果がさらに高められる。
○第三具体例
上記実施形態では、特定遊技状態から通常遊技状態に移行する場合に限り、特殊報知演出が実行される可能性があることを説明したが、図8に示すように、遊技状態が通常遊技状態から特定遊技状態に移行する場合においても、特殊報知演出が発生し得る構成としてもよい。通常遊技状態から特定遊技状態に移行するとき、保留情報(第一保留情報40)に大当たりとなる保留が存在している場合であっても、第二保留情報50が優先消化される設定であれば、特定遊技状態の移行前や移行直後に第二保留情報50が取得された場合、第一保留情報40が消化されずに第二保留情報50が消化され続けることがある。つまり、大当たりとなる第一保留情報40(なお、当該第一保留情報40は、特定遊技状態中の高確率抽選で大当たりと判定されるものである)が消化されないことがある。大当たりとなる第一保留情報40が消化されないことは、遊技者にとって不利に作用するおそれもある。例えば、第一保留情報40(乱数源から取得された数値)は、高確率抽選では大当たりとなるが、低確率抽選でははずれとなるものである可能性がある。したがって、既に存在している第一保留情報40が大当たりとなるものであること(少なくとも、特定遊技状態中に消化された場合には大当たりとなるものであること)を、特殊報知演出によって示唆または報知する。具体的には、第二指示表示62に代えて、または第二指示表示62の少なくとも一部とともに、特殊表示63を表示する。
このように、特定遊技状態から通常遊技状態への移行時のみならず、通常遊技状態から特定遊技状態への移行時に特殊報知演出が発生するようにしてもよい。この場合、特定遊技状態から通常遊技状態への移行時に発生し得る特殊報知演出の態様と、通常遊技状態から特定遊技状態への移行時に発生し得る特殊報知演出の態様を異ならせてもよい。また、通常遊技状態から特定遊技状態への移行時においてのみ、特殊報知演出が発生するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態(およびその具体例)について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態(およびその具体例)に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態にかかる遊技機1の遊技性(ゲーム性)はあくまで一例である。例えば、特定遊技状態は、所定回数連続してはずれとなるまで継続するような構成でなく、特定遊技状態中に当選する大当たりの一部を大当たり遊技終了後特定遊技状態が継続する大当たりとし、他の一部を大当たり遊技終了後通常遊技状態に移行する大当たりとする構成(いわゆる確変ループタイプの遊技性)としてもよい。
1 遊技機
10 第一始動口
20 第二始動口
40 第一保留情報
50 第二保留情報
61 第一指示表示
62 第二指示表示
63 特殊表示
71 通常背景画像
72 特定背景画像
902 遊技領域
902L 左遊技領域
903R 右遊技領域
91 表示装置
911 表示領域

Claims (1)

  1. 遊技球の進入を契機として第一当否判定情報が取得される部分であって、第一遊技領域に設けられた第一始動口と、
    遊技球の進入を契機として第二当否判定情報が取得される部分であって、第二遊技領域に設けられた第二始動口と、
    当否判定結果を報知する演出が開始されていない前記第一当否判定情報を第一保留情報として、当否判定結果を報知する演出が開始されていない前記第二当否判定情報を第二保留情報として、それぞれ所定数記憶可能な記憶手段と、
    第一遊技領域に遊技球が進入するように遊技すべき第一遊技状態、および第二遊技領域に遊技球が進入するように遊技すべき第二遊技状態の一方から他方へ切り替わったことを遊技者に報知する報知手段と、
    を備え、
    前記報知手段は、前記第一遊技状態から前記第二遊技状態に切り替わる際に前記記憶手段に記憶されている前記第一保留情報に当否判定結果が当たりとなるものが存在していた場合、および、前記第二遊技状態から前記第一遊技状態に切り替わる際に前記記憶手段に記憶されている前記第二保留情報に当否判定結果が当たりとなるものが存在していた場合の少なくともいずれか一方において、当該保留情報に当たりとなるものが存在することを示唆または報知する特殊報知が実行可能であり、
    前記特殊報知の少なくとも一つは、遊技球が進入するように狙うべき遊技領域を示す指示表示に代えて、特殊表示を表示するものであることを特徴とする遊技機。
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