JP6909456B2 - 意匠部材の取付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、表皮に形成されている線状の縫目に固定可能な意匠部材の取付け構造に関する。
この種の乗物内装品においては、意匠面を構成する表皮に、表皮の縫い合わせ部分である線状の縫目が形成されており、この縫目によって隣り合う表皮部分が縫い合わされている。この縫目には、例えば玉縁状又はタグ状の意匠部材が露出していることがあり、この意匠部材によって、表皮の意匠性を向上させることができる。この種の意匠部材は、縫目から露出する露出部と、この露出部に一体化されている介装部を有している。そして介装部を縫目に介装して固定することにより、露出部を縫目から意匠面側に露出させながら、意匠部材を表皮に固定する。
そしてこの種の分野においては、意匠部材の見栄え向上の観点等から、金属蒸着層で構成された意匠層を露出部に設けることが考えられる。例えば特許文献1に開示の玉縁は、本発明の意匠部材に相当する軟質塩化ビニル樹脂製の押出成形品であり、管状部と、縫付け用ひれ部を有している。管状部は、本発明の露出部に相当する円筒状の部位であり、縫付け用ひれ部は、本発明の介装部に相当する平板状の部位である。そして管状部の表面には、蛍光性被膜と、この蛍光性皮膜を覆う熱可塑性樹脂の被膜が設けられている。こうして公知技術においては、蛍光性皮膜によって環状部の見栄えを向上させることができる。さらに熱可塑性樹脂の被膜によって蛍光性皮膜を保護することにより、他部材との接触が原因となる蛍光性皮膜の剥離を極力回避することができる。そこで公知技術の管状部に金属蒸着を施して意匠層を形成することで、玉縁に金属調の外観を付与することが考えられる。
実開昭62‐151000号公報
ところで公知技術に代表される樹脂製の玉縁は典型的に押出成形により製造されている。このため公知技術の管状部の表面は、押出時にかかるせん断力によって、微細な凹凸が生じるなどして粗くなりがちであった。この結果として公知技術の意匠部材では、金属蒸着層を管状部に設けたとしても、管状部の表面の粗さが原因となって所望の金属調の外観とならない(例えば金属光沢が生じにくい)ことがあった。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、金属蒸着層を備えた意匠部材の見栄えをより確実に向上させることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の意匠部材の取付け構造では、シート幅方向における中央部分をなす天板メイン部と、天板メイン部のシート幅方向の側方に位置する天板サイド部と、シート側面をなすカマチ部とを備えた乗物用シートの意匠面を構成する表皮から露出可能な露出部と、露出部に一体化されている介装部とを有する意匠部材を備えている。そして介装部が、表皮の縫い合わせ部分である縫目に介装されて固定されている状態で、露出部の少なくとも一部が縫目から意匠面側に露出可能である。そして本発明では、見栄え向上の観点から金属蒸着層を露出部に設けるのであるが、このとき金属蒸着層を適切に設けて意匠部材の見栄えをより確実に向上させることが望ましい。
そこで本発明では、露出部に、アンダーコート層と、金属蒸着層である意匠層と、トップコート層がこの順で積層状態とされて設けられており、アンダーコート層の表面が、露出部の表面に比して凹凸の少ない滑らかな面であるとともに、意匠層の存在がトップコート層を通して目視で確認可能であって、露出部とアンダーコート層とトップコート層がウレタン結合を有する樹脂を含んで構成されており、意匠部材が、天板メイン部と、天板メイン部と天板サイド部の間と、天板サイド部とカマチ部の間との少なくとも一つの箇所に取付けられる。本発明においては、相対的に滑らかな表面を備えたアンダーコート層に金属蒸着層からなる意匠層を適切に形成することができ、更にこの意匠層を、トップコート層によって保護することができる。また本発明では、露出部とアンダーコート層とトップコート層が同種の樹脂を含んで相性が良いため、露出部に対して各層を安定的に設けておくことができる。
第2発明の意匠部材の取付け構造では、第1発明の意匠部材の取付け構造において、意匠層が、インジウムを含んでいる。本発明においては、意匠層が、インジウムを含むことで見栄えの良い金属調の外観を呈しつつも、比較的柔らかくされている。
発明の意匠部材の取付け構造では、第1発明又は第2発明の意匠部材の取付け構造において、介装部が、縫目において縫い合わせられている表皮部分に縫付け可能とされている。本発明では、縫目をなす表皮部分に介装部を縫付けることで意匠部材を表皮に固定できるため、部品点数の削減に資する構成とされている。
本発明に係る第1発明によれば、金属蒸着層を備えた意匠部材の見栄えをより確実に向上させることができる。また第1発明によれば、意匠部材に対して所望の意匠部をより確実に且つ安定的に設けることができる。また第2発明によれば、金属蒸着層を備えた意匠部材の見栄えをより確実に且つ性能良く向上させることができる。そして第発明によれば、意匠部材の見栄えをより確実に向上させ、さらに意匠部材をシンプルな構成で乗物内装品の表皮に固定することができる。
乗物用シートの斜視図である。 図1のII−II線断面に相当するシートカバーの断面図である。 アンダーコート層を形成した段階の意匠部材の断面図である。 意匠層を形成した段階の意匠部材の断面図である。 実施例2にかかる乗物用シートの斜視図である。 実施例2にかかるシートカバーを部分的に破断して示す拡大斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。各図には、便宜上、乗物用シートの前後方向と上下方向と左右方向を示す矢線を適宜図示することがある。また図2〜図4では、便宜上、アンダーコート層と意匠層とトップコート層の厚みを誇張して図示する。
<実施例1>
図1の乗物用シート2は、乗物室内に配置される乗物内装品であり、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。そしてシートクッション4の後部には、シートバック6の下部が起倒可能に連結されているとともに、起立状態のシートバック6の上部には、ヘッドレスト8が配設されている。
ここでシートバック6の前側の意匠面は、図1を参照して、天板メイン部6aと、左右の天板サイド部6bと、左右のカマチ部6cに区分けできる。天板メイン部6aは、シート幅方向におけるシートバック6の中央部分であり、適度な幅寸法でシート上下方向に延びている。また天板メイン部6aの左右両側には、それぞれ天板メイン部6aよりも前方に突出する天板サイド部6bが設けられており、これら左右の天板サイド部6bによってカーブ走行時などの旋回時に乗員側部を支持できる。そしてカマチ部6cは、シート幅方向におけるシートバック6の左右の側面をなす面である。
またシートクッション4の前側の意匠面も、図1を参照して、天板メイン部4aと、天板サイド部4bと、カマチ部4cに区分けできる。天板メイン部4aは、シート幅方向におけるシートクッション4の中央部分であり、適度な幅寸法でシート前後方向に延びている。また天板メイン部4aの左右両側には、それぞれ天板メイン部4aよりも上方に突出する天板サイド部4bが設けられており、これら左右の天板サイド部4bによってカーブ走行時などの旋回時に乗員側部を支持できる。そしてカマチ部4cは、シート幅方向におけるシートクッション4の左右の側面をなす面である。
[シートカバー]
各シートカバー4S,6S,8Sは、図1を参照して、それぞれシートの意匠面を構成する面材であり、複数の表皮ピースを縫合して構成されている。そして各シートカバー4S,6S,8Sの適所には、各々、隣り合う表皮ピースを縫い合わせることで形成されている縫目SEW1〜SEW4が設けられており、これら各縫目から対応する意匠部材10A〜10Dが露出している(意匠部材の詳細は後述)。例えばシートバック6では、左側の天板サイド部6bとカマチ部6cの間に設けた縫目SEW1から意匠部材10Aが露出している。また右側の天板サイド部6bとカマチ部6cの間に設けた縫目SEW2からも意匠部材10Bが露出している。またシートクッション4では、左側の天板サイド部4bとカマチ部4cの間に設けた縫目SEW3から意匠部材10Cが露出している。また右側の天板サイド部4bとカマチ部4cの間に設けた縫目SEW4からも意匠部材10Dが露出している。
こうして本実施例では、シートの意匠性向上の観点から、各縫目SEW1〜SEW4から各意匠部材10A〜10Dをそれぞれ露出させている。そして各意匠部材10A〜10Dには、それぞれ図2に示す露出部11が設けられており、この露出部11が、対応する縫目から外部に露出している。そして本実施例では、図2を参照して、各意匠部材10A〜10Dの露出部11に金属蒸着層である意匠層14bを設けて、各意匠部材10A〜10Dの見栄えを向上させている。この種の構成においては、露出部11の表面の凹凸が原因となって、金属蒸着層である意匠層14bを設けたとしても、各意匠部材10A〜10Dが所望の金属調の外観とならない(例えば金属光沢が生じない)おそれがある。そこで本実施例では、後述する構成によって、金属蒸着層を備えた各意匠部材10A〜10Dの見栄えをより確実に向上させることとした。ここで各縫目SEW1〜SEW4と各意匠部材10A〜10Dはそれぞれ略同一の基本構成を有する。そこで以下に、シートバック6の左側の天板サイド部6bとカマチ部6cの間に設けた縫目SEW1と意匠部材10Aを一例にその詳細を説明することとする。
[縫目]
縫目SEW1は、図1及び図2を参照して、一対の表皮ピース(第一表皮ピースSP1,第二表皮ピースSP2)の縫い合わせ部分であり、シート上下方向に線状に延びている。第一表皮ピースSP1は、左側の天板サイド部6bを構成する縦長とされた略矩形の表皮ピースであり、その左縁には、図2に示すように第一縫い代部31が設けられている。また第二表皮ピースSP2は、左側のカマチ部6cを構成する縦長とされた略矩形の表皮ピースであり、その右縁には、図2に示すように第二縫い代部32が形成されている。そして第一縫い代部31と第二縫い代部32が、本発明の「縫目において縫い合わせられている表皮部分」に相当する。なお各表皮ピースの素材は特に限定しないが、典型的には布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)で構成できる。
そして図2を参照して、両表皮ピースSP1,SP2を縫い合わせる際には、第一縫い代部31と第二縫い代部32を中表状に対面させた状態として、これら縫い代部同士をインステッチ部40にて縫着する。こうすることで両表皮ピースSP1,SP2の境に縫目SEW1が形成されて上下方向に延設される。ここでインステッチ部40は、図示しないミシンにて形成可能であり、インステッチ部40をなす上糸と下糸のステッチが、それぞれ対応する縫い代部に所定の縫目ピッチで形成されている。そしてこのインステッチ部40は、閉じ合わされている縫目SEW1によって外部に露出しないように隠されている。
[意匠部材]
意匠部材10Aは、図1を参照して、縫目SEW1の延びている方向に長尺とされた帯状の部材であり、図2を参照して、露出部11と介装部12を有している(各部の構成は後述)。そして本実施例の意匠部材10Aは、露出部11と介装部12を一体で有する可撓性を備えた押出成形品である。ここで意匠部材10Aの素材は、適度な可撓性を有している素材であればよく、後述する介装部12においてミシン針(図示省略)を刺通し可能な素材であることが望ましい。この種の素材として、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂を例示でき、なかでも車両を想定した場合に好適な耐熱性を備えたポリウレタン樹脂が素材として望ましい。
[露出部]
露出部11は、図2を参照して、実質的に意匠部材10Aの意匠性に寄与する部位であり、意匠部材10Aの固定状態においては縫目SEW1から意匠面側に露出している。この露出部11(本体)は、縫目SEW1に沿って配置されている筒状の部位であり、図3を参照して、横断面視においては径寸法L1の略円形状をなしている。そして露出部11の表面は、押出時にかかるせん断力によって、微細な凹凸が生じるなどして粗くなりがちである。そこで本実施例では、見栄え向上の観点から、図2に示すようにアンダーコート層14aと意匠部14bとトップコート層14cとをこの順で露出部11に設けている。
[アンダーコート層]
アンダーコート層14aは、図2及び図3を参照して、適度な可撓性を備えた樹脂層であり、露出部11を覆うように設けることができる。この種のアンダーコート層14aの素材として、可撓性に優れている樹脂を例示でき、例えば(メタ)アクリル樹脂とポリイソシアネート化合物とを反応させてなるウレタン(メタ)アクリレートを例示できる。そしてアンダーコート層14aの表面は、押出成形された露出部11の表面に比して凹凸の少ない滑らかな面とされている。ここでアンダーコート層14aや露出部11の表面の滑らかさ(又は粗さ)の程度は、例えば「JIS B 0601」に準拠して測定される算術平均粗さRaで規定できる。そしてアンダーコート層14aの表面の算術平均粗さRaは、露出部11(特に一般的な手法で押出成形された工業製品としての露出部)の表面の算術平均粗さRa未満に設定され、例えば100nm以下に設定できる。このようにアンダーコート層14aの表面の算術平均粗さRaを100nm以下に設定することで、後述するように意匠部材10Aがより確実に所望の金属調の外観を呈することとなる。
またアンダーコート層14aの形成手法は、表面に極力凹凸が生じないよう押出成形以外の手法から選定されることが望ましく、典型的にせん断応力が表面にかからない手法が用いられる。例えば(メタ)アクリル樹脂とポリイソシアネート化合物を含有する液状のアンダーコート層用組成物を用意する。この種のアンダーコート層用組成物として、例えばナトコ社製の商品名:自己治癒(登録商標)クリアーNo.100を用いることができる。そしてアンダーコート層用組成物を、エアスプレー法やエアレススプレー法などのスプレー法、静電塗装法、ロールコーター法、フローコーター法、スピンコート法などの手法で露出部11に付与する。このときスプレー法を用いることで、略円形状の露出部11の全周にアンダーコート層用組成物を概ね均一に付与することができる。そしてアンダーコート層用組成物を露出部11に付与したのち乾燥させて硬化させることにより、露出部11の表面に、ウレタン(メタ)アクリレートのアンダーコート層14aが形成される。なおアンダーコート層用組成物の乾燥(硬化)条件は、(メタ)アクリル樹脂の水酸基(ヒドロキシル基)とポリイソシアネート化合物のイソシアネート基とが反応可能な条件であればよく、典型的に温度を常温〜100℃、反応時間を1〜10時間に設定できる。またアンダーコート層14aの厚さは特に限定しないが、例えば1〜100μmの範囲に設定できる。
[意匠層]
意匠層14bは、図2及び図4を参照して、露出部11の見栄えを向上させる金属蒸着層であり、アンダーコート層14a上に設けることができる。この種の金属蒸着層に用いられる金属として、インジウム、金、銀、銅、白金、アルミニウム、パラジウム、ロジウム、ニッケル、クロム、チタン、鉄、コバルト、錫などの金属(これらの合金及び金属酸化物を含む)を例示できる。なかでも相対的に軟らかいインジウム(In)は、意匠層14bに適度な可撓性を持たせることができるため、意匠層14bに含ませる金属として好ましい。ここでインジウムとして、インジウムを単独で用いる場合のほか、酸化インジウム、錫やガリムウなどの他金属との合金(インジウム合金)を用いることができる。
[意匠層の形成]
そして金属蒸着層である意匠層14bの形成手法として、真空蒸着やスパッタリングなどの物理蒸着(PVD)、化学蒸着(CVD)を例示できる。例えば図4を参照して、真空蒸着などの物理蒸着によってインジウムを気化させて図3に示すアンダーコート層14aに付着させることで、比較的薄く柔らかい金属蒸着層としての意匠層14bを形成することができる。そして相対的に凹凸の少ない滑らかな表面を備えたアンダーコート層14aに金属蒸着層である意匠層14bを設けることにより、意匠部材10Aが所望の金属調の外観を呈する(例えば金属光沢が付与される)こととなる。ここで意匠層14bとしての金属蒸着層の厚さは特に限定しないが、典型的には0.1nm〜1000nmであり、好ましくは1nm〜500nmの厚さであり、さらに好ましくは10nm〜100nmの厚さである。
[トップコート層]
トップコート層14cは、図2を参照して、適度な可撓性を備えた層であり、意匠層14bを覆うようにシートカバー6Sに設けることができる。このトップコート層14cは、光透過性を備えた透明又は半透明の層であり、このトップコート層14cを通して意匠層14bの存在を目視で確認できる。この種のトップコート層14cの素材として、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂を例示できる。なかでも好適な耐熱性を備えて黄変しにくいポリウレタン樹脂や、強度に優れて破断しにくいアクリル樹脂がトップコート層14cの素材として望ましく、特にアンダーコート層14aと同種のウレタン(メタ)アクリレートを好適に用いることができる。またトップコート層14cの素材として、擦傷や打痕傷などの傷を受けにくく、さらに打痕傷が自然に修復される自己修復性能を備えた素材を用いることが好ましい。この種の自己修復性能を備えた素材として、アクリル系やウレタン系の架橋構造を有する樹脂を例示でき、この種の素材では、素材自身の復元力により、打痕傷によってできた凹みが自然に元にもどりやすいことが知られている。そしてトップコート層14cの形成手法として、アンダーコート層14aの形成手法で例示の手法を例示でき、さらにトップコート層用組成物として、ナトコ社製の商品名:自己治癒(登録商標)クリアーNo.100を用いることができる。
ここで露出部11とアンダーコート層14aとトップコート層14cの素材は、これらの作用に応じて適宜選択可能であり、それぞれ素材の種類が異なっていてもよいが、同種の素材を用いることが望ましい。例えばポリウレタン樹脂製の露出部11を用いる場合、ウレタン(メタ)アクリレート製のアンダーコート層14aと、ウレタン(メタ)アクリレート製のトップコート層14cを用いることができる。このように露出部11とアンダーコート層14aとトップコート層14cを同種の樹脂(いずれもウレタン結合を有している素材)で構成して相性良く設けることにより、露出部11に対して各層14a,14cを安定的に設けることができる。このため例えば意匠部材10Aを曲げ変形させた際に、露出部11から各層14a,14cが剥離することを極力回避することができる。なお露出部11とアンダーコート層14aとトップコート層14cは、同種の樹脂を含んでおればよく、同種の樹脂のほかに、異なる樹脂を含んでいてもよい。
[介装部]
介装部12は、図2を参照して、実質的に意匠部材10Aの意匠性に寄与しない部位である。この介装部12は、露出部11に一体化された略矩形の平板状の部位であり、意匠部材10Aの固定状態においては、縫目SEW1に介装されて固定されている。そして図3を参照して、介装部12の厚み寸法L2は、介装部12の素材を考慮してミシン針を刺通し可能であれば特に限定しない。本実施例においては、介装部12の露出を極力抑える観点から、介装部12の厚み寸法L2を露出部11の径寸法L1よりも小さく設定している。また介装部12においては、アンダーコート層14aと意匠層14bとトップコート層14cを設けてもよく設けなくともよい。例えば図2を参照して、各層14a〜14cを露出部11に隣接する介装部12の一部にのみ設けることで、後述する表皮部分に対する介装部12の縫着箇所となるインステッチ部40の形成箇所を露出させておく。こうすることでインステッチ部40の形成に伴う各層14a〜14cの破損(例えばインステッチ部からの張引による層同士の剥離)を好適に回避することができる。なお介装部12の長手方向には、自由端から露出部11側に延びる切欠き部(図示省略)が適宜の間隔で複数設けられており、これら各切欠き部によって介装部12の曲がり変形を助長することができる。
[意匠部材の取付け作業]
図2を参照して、シートカバー6Sの形成に際して、第一表皮ピースSP1の第一縫い代部31と第二表皮ピースSP2の第二縫い代部32をインステッチ部40で縫い合わせる。そしてこれら両縫い代部31,32の縫い合わせ箇所である縫目SEW1を形成するとともに、この縫目SEW1に意匠部材10Aを介装して固定する。このとき本実施例では、意匠部材10Aを、縫目SEW1において縫い合わせられている第一縫い代部31と第二縫い代部32に介装部12だけを縫付けることによって、シートカバー6Sに固定することができる。すなわち第一表皮ピースSP1と第二表皮ピースSP2を縫い合わせるに際して、第一縫い代部31と第二縫い代部32の間に予め介装部12を介装しておく。この状態で第一縫い代部31と第二縫い代部32をインステッチ部40で縫い合わせることにより、介装部12が、インステッチ部40によって両縫い代部31,32に共縫いされて縫付けられる。こうして両縫い代部31,32に、インステッチ部40を利用して介装部12を縫付けることで、意匠部材10Aを固定するための部材を別に設ける必要がないため、部品点数の削減に資する構成とされている。そして第一表皮ピースSP1と第二表皮ピースSP2を、インステッチ部40を基点として面状に広げることでシートカバー6Sを形成し、両表皮ピースSP1,SP2の間に設けられた縫目SEW1から露出部11を突出させておく。
[シートカバーの使用]
そして図1を参照して、各シートカバー4S,6S,8Sを、対応するシートパッドに被せることで、各シートカバー4S,6S,8Sにてシートの意匠面が構成される。そして各意匠部材10A〜10Dが、人目につきやすいシートカバー部分に配置される。このとき図2を参照して、露出部11のアンダーコート層14a上に金属蒸着層である意匠層14bが設けられており、この意匠層14bの存在が、トップコート層14cを通して目視で確認できるため、意匠部材10A等の意匠性がより向上している。そしてアンダーコート層14aの滑らかな表面に金属蒸着層である意匠層14bを設けることにより、意匠部材10A等が所望の金属調の外観を呈する(例えば金属光沢が付与される)こととなる。さらにトップコート層14cによって意匠層14bが保護されているため、乗員の着座動作や乗降動作時などにおいて乗員との摩擦によって意匠層14bが剥離することが防止又は低減されている。
以上説明したとおり本実施例では、相対的に滑らかな表面を備えたアンダーコート層14aに金属蒸着層からなる意匠層14bを適切に形成することができ、更にこの意匠層14bを、トップコート層14cによって保護することができる。このとき例えば意匠層14bが、インジウムを含むことで見栄えの良い金属調の外観を呈しつつも、比較的柔らかくされている。そして比較的薄く柔らかい金属蒸着層によって、見栄えの良い金属調の外観を呈する意匠層14bを構成することができる。また露出部11とアンダーコート層14aとトップコート層14cが同種の樹脂を含んでいると、これらの相性が良いため、露出部11に対して各層14a,14cを安定的に設けておくことができる。そして各縫目SEW1〜SEW4をなす表皮部分に介装部12を縫付けることで意匠部材10A〜10Dを対応するシートカバーに固定できるため、部品点数の削減に資する構成とされている。このため本実施例によれば、金属蒸着層を備えた各意匠部材10A〜10Dの見栄えをより確実に向上させることができる。
<実施例2>
実施例2では、実施例1の構成部材とほぼ同一の基本構成を備える構成については、対応する符号を付す等して詳細な説明を省略する。本実施例では、図5を参照して、相対的に短尺な各意匠部材20A〜20Eを用いている点が実施例1と異なっている。そして各シートカバー4S,6S,8Sの適所には、各々、隣り合う表皮ピースを縫い合わせることで形成されている縫目SEW1〜SEW6が設けられており、これら各縫目の一部から対応する意匠部材20A〜20Eが露出している(図5では、便宜上、縫目SEW3の図示を省略する)。
例えばシートバック6では、図5を参照して、天板メイン部6aと左側の天板サイド部6bの間に設けた縫目SEW1から意匠部材20Aが露出している。またシートバック6の右側の天板サイド部6bとカマチ部6cの間に設けた縫目SEW2からも意匠部材20Bが露出しており、天板メイン部6aを横断して設けた縫目SEW5からも意匠部材20Cが露出している。またシートクッション4では、右側の天板サイド部4bとカマチ部4cの間に設けた縫目SEW4から意匠部材20Dが露出している。そしてヘッドレスト8では、前面と周面の間に形成された縫目SEW6から意匠部材20Eが露出している。
ここで各意匠部材20A〜20Eはそれぞれ略同一の基本構成を備えており、各々、露出部21と、介装部22を有している。そこで以下に、縫目SEW1に設けられた意匠部材20Aを一例にその詳細を説明することとする。ここで縫目SEW1は、図6を参照して、天板メイン部6aを覆う表皮ピースSP11の縫い代部311と、天板サイド部6bを覆う他の表皮ピースSP21の縫い代部321を、インステッチ部40で縫着することで形成されている。そして意匠部材20Aの露出部21は、縫目SEW1に沿って配置されている円筒状の部位であり、意匠部材20Aの固定状態においては、下端E1と上端E2を含む露出部21全体が縫目SEW1から意匠面側に露出している。この露出部21は、実施例1の露出部11と略同一構成を有しており、図示しないアンダーコート層と意匠層とトップコート層を有している。なお意匠部材20Aをタグとして用いる場合には、露出部21の意匠層に各種の文字や模様を施すことができる。
介装部22は、図6を参照して、実施例1の介装部12と略同一構成を有しており、意匠部材20Aの固定状態においては、縫目SEW1の一部に介装されている。この介装部22は、相対的に長尺とされた前辺部22a及び後辺部22bと、相対的に短尺とされた下辺部22c及び上辺部22dを有している。前辺部22aは、露出部21に一体化されている辺部分であり、固定状態においては前側に配置されている。また後辺部22bは、前辺部22aに対向する辺部分であり、固定状態においては後方に配置されている。そして下辺部22cは、固定状態において下側に配置する辺部分であり、上辺部22dは、固定状態において上側に配置する辺部分である。なお前辺部22a及び後辺部22bの長さ寸法は、露出部21の長さ寸法よりも短く設定されている。こうして実質的に意匠性に寄与しない介装部22を相対的に短尺とすることで、この介装部22が、意匠面側に極力露出しない構成とされている。なお介装部22の長さ寸法は、インステッチ部40の縫目ピッチHP1よりも長いことが好ましく、意匠部材20Aの取付け安定性を考慮すると縫目ピッチHP1の2倍以上であることが望ましい。また下辺部22cと上辺部22dの長さ寸法は、介装部22が縫目SEW1に介装された状態で、インステッチ部40の形成位置よりも後方に突出する長さ寸法に設定されている。
そして本実施例においても、図5を参照して、各意匠部材20A〜20Eの露出部21が、人目につきやすいシートカバー部分に配置されている。そして露出部21のアンダーコート層上に金属蒸着層である意匠層が設けられており、この意匠層の存在が、トップコート層を通して目視で確認できるため、意匠部材20A等の意匠性がより向上している。このため本実施例によっても、意匠部材20A〜20Eの見栄えをより確実に向上させることができる。
本実施形態の意匠部材は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、意匠部材10A〜10D,20A〜20Eの構成(形状,寸法,構成部位,配置位置,配置数など)を例示したが、これら部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば個別に成形された露出部と介装部を一体化することで意匠部材を構成することができる。また露出部の形状は、意匠部材の使用用途に応じて適宜変更可能であり、円筒状や角筒状のほか、平板状などの各種形状を取り得る。また介装部の形状も適宜変更可能である。例えば実施例2の介装部の形状は、側面視で略矩形状のほか、前辺部を底辺とする略三角形状などの多角形状とすることもできる。また介装部を、露出部と同形又は同じ厚みに設定することができ、また露出部に比して長寸としたり肉厚としたりすることもできる。そして介装部は、インステッチ部によって両縫い代部に縫い付ける場合のほか、インステッチ部とは異なるステッチ部によって、縫い代部の少なくとも一方に縫い付けることができる。
そして本実施形態では、アンダーコート層14aと意匠層14bとトップコート層14cの構成を例示したが、これら各層の構成を限定する趣旨ではない。例えばアンダーコート層と意匠層とトップコート層は、露出部の長手方向に連続的に設けられていてもよく、断続的に設けられていてもよい。なお各層は、露出部の周面全てを覆うように設けられていてもよく、露出部の人目につきやすい部分にのみ設けることもできる。
また本実施形態では、乗物内装品として、乗物用シート2を例示したが、乗物内装品の種類を限定する趣旨ではない。乗物内装品は、乗物室内に配置され且つ表皮を備えた部材であればよく、ドア部やインストルメントパネルや天井部やコンソールなどの各種部材を例示できる。また乗物用シートにおいては、シートクッションやシートバックやヘッドレストのほか、アームレスト等の各種シート構成部材のシートカバーに本実施形態の構成を適用できる。そして乗物内装品に応じて、表皮の構成を適宜変更することができ、さらに縫目や意匠部材の配置位置も適宜変更することができる。そして本実施形態の構成は、車両や航空機や電車などの乗物に搭載される乗物内装品に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
4S,6S,8S シートカバー(本発明の表皮)
4a,6a 天板メイン部
4b,6b 天板サイド部
4c,6c カマチ部
10A〜10D 意匠部材
11 露出部
12 介装部
14a アンダーコート層
14b 意匠層
14c トップコート層
20A〜20E 実施例2の意匠部材
21 露出部
22 介装部
31 第一縫い代部(本発明の縫目において縫い合わせられている表皮部分)
32 第二縫い代部(本発明の縫目において縫い合わせられている表皮部分)
SP1 第一表皮ピース
SP2 第二表皮ピース
SEW1〜SEW6 縫目

Claims (3)

  1. シート幅方向における中央部分をなす天板メイン部と、前記天板メイン部のシート幅方向の側方に位置する天板サイド部と、シート側面をなすカマチ部とを備えた乗物用シートの意匠面を構成する表皮から露出可能な露出部と、前記露出部に一体化されている介装部とを有し、前記介装部が、前記表皮の縫い合わせ部分である縫目に介装されて固定されている状態で、前記露出部の少なくとも一部が前記縫目から意匠面側に露出可能である意匠部材の取付け構造において、
    前記露出部に、アンダーコート層と、金属蒸着層である意匠層と、トップコート層がこの順で積層状態とされて設けられており、
    前記アンダーコート層の表面が、前記露出部の表面に比して凹凸の少ない滑らかな面であるとともに、前記意匠層の存在が前記トップコート層を通して目視で確認可能であって、前記露出部と前記アンダーコート層と前記トップコート層がウレタン結合を有する樹脂を含んで構成されており、
    前記意匠部材が、前記天板メイン部と、前記天板メイン部と前記天板サイド部の間と、前記天板サイド部と前記カマチ部の間との少なくとも一つの箇所に取付けられる意匠部材の取付け構造
  2. 前記意匠層が、インジウムを含んでいる請求項1に記載の意匠部材の取付け構造
  3. 前記介装部が、前記縫目において縫い合わせられている表皮部分に縫付け可能とされている請求項1又は2に記載の意匠部材の取付け構造
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