JP6908292B2 - 放熱耐水構造 - Google Patents
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Description
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す斜視図である。図1は、筐体200が部分的に切断され、筐体200の内部を部分的に示している。図2及び図3は、実施の形態1に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す断面図である。具体的には、図2は、図1のII−II矢視断面図であり、図3は、図1のIII−III矢視断面図である。なお、本明細書において、X軸方向を筐体200の左右方向とし、Y軸方向を筐体200の上下方向とし、Z軸方向を筐体200の前後方向とする。
また、排出口を減少させたり、小さくしたりする障害物、空気の流れを阻害する遮蔽物等、放熱量の減少に繋がる構造を用いなくても、発熱源102や基板101などが配置されている領域に対する液体の流入を減じる耐水構造と、筐体200毎に必要とされる温度分布に合わせて領域毎に空気の流れ(方向・速度)や流入・流出量を適宜調節可能な放熱構造を、同時に提供することができる。
次に、図4乃至図10を参照しながら、本発明の実施の形態2について説明する。図4は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す斜視図である。図4は、筐体200が部分的に切断され、筐体200の内部を部分的に示している。図5は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す断面図である。具体的には、図5は、図4のV−V矢視断面図である。図6は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を示す正面図である。図7は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を示す平面図である。図8は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を示す底面図である。図9は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を示す側面図である。図10は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を示す側面図である。
放熱耐水構造300は、傾斜部としての水受け部301、排出部としての導水路302、Y−Z平面に実質的に平行な壁面部303を備えている。なお、放熱耐水構造300は、筐体200と一体的に形成されていてもよい。
また、底面部301CのY−Z断面が略V字形状となっていることにより、水受け部301の底面部301Cの下面は、発熱源102の直上近傍から離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面となっている。
次に、図13乃至図19を参照しながら、本発明の実施の形態3について説明する。図13は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す斜視図である。図13は、筐体200が部分的に切断され、筐体200の内部を部分的に示している。図14は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す断面図である。具体的には、図14は、図13のXIV−XIV矢視断面図である。図15は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を示す正面図である。図16は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を示す平面図である。図17は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を示す底面図である。図18は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を示す側面図である。図19は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を示す側面図である。
例えば、本実施の形態3では、ある第1の貫通穴304Aの大きさは、当該ある第1の貫通穴304Aよりも外側に位置する他の第1の貫通穴304Aの大きさよりも小さくなっている。換言すれば、第1の格子部304の中央付近において第1の貫通穴304Aは小さく、第1の格子部304の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて第1の貫通穴304Aは大きくなっている。そのため、第1の格子部304の中央付近において、第1の貫通穴304Aを通過する空気の流量はより少なく、第1の格子部304の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて、第1の貫通穴304Aを通過する空気の流量は多くなる。これにより、側面部201の上部に設けられた複数の排気口201B付近において、局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。
例えば、本実施の形態3では、ある第2の貫通穴305Aの大きさは、当該ある第2の貫通穴305Aよりも外側に位置する他の第2の貫通穴305Aの大きさよりも小さくなっている。換言すれば、第2の格子部305の中央付近において第2の貫通穴305Aは小さく、第2の格子部305の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて第2の貫通穴305Aは大きくなっている。そのため、第2の格子部305の中央付近において、第2の貫通穴305Aを通過する空気の流量はより少なく、第2の格子部305の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて、第2の貫通穴305Aを通過する空気の流量は多くなる。これにより、天面部203に設けられた複数の排気口203A付近において、局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。
例えば、本実施の形態3では、ある第3の貫通穴306Aの大きさは、当該ある第3の貫通穴306Aよりも外側に位置する他の第3の貫通穴306Aの大きさよりも小さくなっている。換言すれば、第3の格子部306の中央付近において第3の貫通穴306Aは小さく、第3の格子部306の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて第3の貫通穴306Aは大きくなっている。そのため、第3の格子部306の中央付近において、第3の貫通穴306Aを通過する空気の流量はより少なく、第3の格子部306の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて、第3の貫通穴306Aを通過する空気の流量は多くなる。これにより、煙突空間の排気口204B付近において、局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。
次に、図20及び図21を参照しながら、本発明の実施の形態4について説明する。図20は、実施の形態4に係る放熱耐水構造300を備える筐体を示す斜視図である。図20は、筐体が部分的に切断され、筐体の内部を部分的に示している。図21は、実施の形態4に係る放熱耐水構造300を備える筐体を示す側面図である。図21は、第2の筐体部206(後述)が外された状態を示している。
なお、実施の形態4では、ヒートシンク様部品400と側面部204との間に形成される煙突空間が省かれているが、当該煙突空間が備えられていてもよい。また、第1の筐体部200と第2の筐体部206とは一体的に形成されてもよい。
また、リブ309の下面は、発熱源102Bの直上近傍からZ軸の−方向に離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面となっている。これにより、リブ309は、発熱源102Bによって温められて上昇した空気を、発熱源102Bの直上近傍からZ軸の−方向に誘導することができる。また、リブ308の下面は、発熱源102Bの直上近傍からZ軸方向に離れるにしたがって徐々に低くなる傾斜面となっている。これにより、リブ308は、発熱源102Bによって温められて上昇した空気を一旦受け止めてから、Z軸の−方向とZ軸の+方向とに分割して誘導することができる。また、リブ310は、発熱源102Aの直上近傍よりZ軸の+側において、リブ310のY−Z断面は、上側に頂点を有する逆さのV字形状となっている。これにより、発熱源102Aによって温められて上昇した空気を、発熱源102Aの直上近傍からZ軸の+方向に誘導することができる。そのため、これらのリブ308、309、310がダクトの役割を果たし、筐体内の上方における空気の温度をある程度平均化することができ、筐体内において発熱源102A、102Bの位置などに起因して局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。これにより、優れた放熱性能と耐水性とを併せ持つ放熱耐水構造300を提供することができる。
例えば、本発明の適用方向は、実施の形態に記載した方向のみに限定されない。筐体の仕様上認められる設置形態の内、複数の任意方向に対して適用可能である。ただし、ある方向に筐体が設置された場合に発明の効果を発揮する構造が、別の方向に当該筐体が設置された場合には発明の効果がむしろ悪化する要因とならないように、各々の構成要素の傾斜方向等に配慮する必要がある。
例えば、実施の形態4において、リブ307、308、309、310、311は、第1の筐体部200側に形成されているが、リブ307、308、309、310、311は、第2の筐体部206側に形成されていてもよい。
また、リブは、対向する2つの側面部201、206Cの一方から他方に向かって延出していればよく、対向する2つの側面部201、206Cに密着可能な幅を有していなくてもよい。すなわち、側面部201から側面部206Cに向かって延出するリブは、側面部206Cに密着していなくてもよい。同様に、側面部206Cから側面部201に向かって延出するリブは、側面部201に密着していなくてもよい。リブの幅(X軸方向の長さ)は、排気口201B、206Bから浸水する液体及び排気口203A、206Eから浸水する液体を受け止め可能な長さであればよい。
また、あるリブは、側面部201から側面部206Cに向かって延出するとともに、他のリブは、側面部206Cから側面部201に向かって延出していてもよい。例えば、当該あるリブと他のリブとは、Y−Z平面において同じ位置に設けられていてもよい。この場合、あるリブのX軸の+側の端部と他のリブのX軸の−側の端部とが密着されていれば、放熱耐水構造300の耐水性をより確実に確保することができる。また、例えば、対向する2つの側面部201、206Cから高さ方向(Y軸方向)に沿って、交互に、リブが延出していてもよい。すなわち、あるリブが側面部201から側面部206Cに向かって延出している場合、当該あるリブに高さ方向(Y軸方向)で隣接する他のリブは、側面部206Cから側面部201に向かって延出していてもよい。この場合、あるリブと他のリブとがX軸方向で重複する幅を有していれば、放熱耐水構造300の耐水性をより確実に確保することができる。
また、側面部201から側面部206Cに向かって延出するリブ及び側面部206Cから側面部201に向かって延出するリブの双方に、排水口となる排気口を設けることにより、筐体内に侵入する液体を分散して排出してもよい。
また、側面部201から側面部206Cに向かって延出するリブは、排気口201Bに向かうにつれて下方に向かって徐々に傾斜していてもよい。同様に、側面部206Cから側面部201に向かって延出するリブは、排気口206Bに向かうにつれて下方に向かって徐々に傾斜していてもよい。これにより、より効率的に、リブ上に存在する液体を排気口201B及び206Bから排出することができるとともに、当該リブから発熱源が収容された空間内にリブ上の液体が落下してしまうことを防ぐことができる。このようなリブを筐体と一体的に形成するのは困難であるが、リブは、筐体と別部品として形成されてもよい。
また、リブ307の壁部307A、リブ310の壁部310A、リブ311の壁部311Aは省略されていてもよい。壁部307A、310A、311Aがなくても、ある程度、排気口201B、206Bを介して、液体は筐体の外部へ排出され得る。
102、102A、102B 発熱源
200 筐体、第1の筐体部
201 側面部
201A 吸気口
201B 排気口
202、202B、202C 側面部
202A 吸気口
203 天面部
203A 排気口
204 側面部
204A 吸気口
204B 排気口
205 側面部
206 第2の筐体部
206A 吸気口
206B 排気口
206C 側面部
206D 天面部
206E 排気口
300 放熱耐水構造
301 水受け部(傾斜部)
301A 側面部
301B 側面部
301C 底面部
301D 側面部
302 導水路(排出部)
303 壁面部
304 第1の格子部
304A 第1の貫通穴
305 第2の格子部
305A 第2の貫通穴
306 第3の格子部
306A 第3の貫通穴
307 リブ(排出部)
308 リブ(傾斜部)
309 リブ(傾斜部)
310 リブ(傾斜部、排出部)
311 リブ(排出部)
Claims (2)
- 内部に、基板と前記基板上に搭載された発熱源とを収容する筐体の天面部と前記発熱源との間に備えられる放熱耐水構造であって、
前記筐体の前記基板の主面に対して平行な側面部の上部と前記天面部との少なくとも一方に備えられた排気口から前記筐体の内部へと侵入した液体を誘導する傾斜部と、
前記傾斜部によって誘導された前記液体を前記発熱源が収容された空間の外に排出するように誘導する排出部と、
を備え、
前記傾斜部は、前記基板の主面に対して垂直な側面部に向かう方向に沿って前記発熱源の直上近傍から離れるにしたがって徐々に高くなるとともに、前記基板の主面に対して垂直な方向に沿って前記排出部に向かって下方に傾斜する傾斜面を少なくとも備え、
前記傾斜部は、所定量の前記液体を一時的に貯留可能な容器であり、
前記容器の底面は、前記傾斜面であり、
前記排出部は前記傾斜面の最も低い部分において、前記傾斜部と前記発熱源が収容された空間の外とを繋ぐ流路である、放熱耐水構造。 - 内部に、基板と前記基板上に搭載された発熱源とを収容する筐体の天面部と前記発熱源との間に備えられる放熱耐水構造であって、
前記筐体の前記基板の主面に対して平行な第1の側面部の上部と前記天面部との少なくとも一方に備えられた排気口から前記筐体の内部へと侵入した液体を誘導する傾斜部と、
前記傾斜部によって誘導された前記液体を前記発熱源が収容された空間の外に排出するように誘導する排出部と、
を備え、
前記傾斜部は、前記基板の主面に対して垂直な第2の側面部に向かう方向に沿って前記発熱源の直上近傍から離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面を少なくとも備え、
前記傾斜部は、対向する2つの前記第1の側面部の一方から他方に向かって延出し、表面が前記傾斜面である板状部材であり、
前記排出部は、対向する2つの前記第1の側面部の一方から他方に向かって延出する板状部材であり、
前記排出部上の空間は、前記第1の側面部の上部に備えられた排気口によって、前記発熱源が収容された空間の外に繋がっている、放熱耐水構造。
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