JP6908292B2 - 放熱耐水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、発熱源を収容する筐体の放熱耐水構造に関する。
一般的に、筐体の内部に発熱源を有する装置は、発熱源自身やその周囲部品等、一定以上の高温が許容されない部品群・エリアの温度を抑制するため、放熱構造を備えている。当該放熱構造は、発熱源等の発熱部の熱を筐体内部の空気へ対流熱伝達により放熱する。具体的には、当該放熱構造は、ヒートシンク等の放熱効率を高める部品を介して、若しくは、放熱経路を拡散・調節したりする部品を介して、又は直接的に、温度抑制箇所の温度を下げる。
発熱源から受熱し高温となった筐体内部空気の熱は、隣接する筐体外郭内面へ対流熱伝達により放熱される。筐体内部空気から受熱した筐体外郭の熱は、筐体外郭内の熱伝導を経て筐体外郭表面から筐体外部空気へ放熱される。
また、温度抑制箇所の温度を更に下げるために、筐体外郭に通風孔を設けて換気するという、空気の移動による熱移動経路を付加する方法が一般的である。このような自然空冷では基本的に、熱源に対して重力方向下方に位置する穴から吸気され、熱源から受熱し、重力方向上方に位置する穴から排気されるという空気の流れが形成される。そのため、この対流による放熱をさらに促して効率を高めるためには、空気の流入・流出量を増やせば良い。すなわち、穴が多い方、また、穴のサイズが大きい方が筐体外部空気への放熱量も多くなると言える。
一方、通風孔に限らず筐体外郭に設けられた穴には、筐体の内部へ液体が侵入する経路になり得るという問題が常に伴う。また、穴のサイズが大きく、穴が多いほど、液体の侵入も容易になってしまう。特に液体を避けるべき対象物としては、ショートなどの危険性が高い基板等の電気部品群が挙げられるが、それらは発熱源でもある。そのため、電気部品群と液体との接触を防ぐカバーや遮蔽物などを設けた場合、特に、発熱源付近における空気の流れや放熱を阻害してしまい、放熱効率の悪化に繋がる。よって、放熱性能と耐水性能とを高レベルで両立させることは原理的に困難であった。
特許文献1には、通信用ユニットが収納された筐体本体とこの筐体本体の開口面を覆う扉とで構成された筐体が記載されている。また、特許文献1には、当該筐体本体の前面の上辺には、板状部材で形成された雨滴除けが設けられており、筐体本体へ降った雨水が筐体本体の開口面側へ伝わるのを防止することが記載されている。また、特許文献1には、筐体本体の天井面の下方には通信用ユニットを覆うようにして架上板が設けられることが記載されている。そして、特許文献1には、この架上板にはドレンパイプが設けられ、架上板に溜った雨水はドレンパイプに導かれて筐体外部へ排出されることが記載されている。
特開平05−075275号公報
特許文献1では、電子機器等の発熱源から放出される熱の放熱については、記載されておらず、示唆すらされていない。そのため、特許文献1は、放熱と耐水とを両立することができる構造を実現できていない。
本発明の目的は、優れた放熱性能と耐水性とを併せ持つ放熱耐水構造を提供することである。
本発明の第1の態様に係る放熱耐水構造は、内部に発熱源を収容する筐体の天面部と前記発熱源との間に備えられる放熱耐水構造であって、前記筐体の側面部の上部と天面部との少なくとも一方に備えられた排気口から前記筐体の内部へと侵入した液体を誘導する傾斜部と、前記傾斜部によって誘導された前記液体を前記発熱源が収容された空間の外に排出するように誘導する排出部と、を備え、前記傾斜部は、前記発熱源の直上近傍から離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面を少なくとも備える。
優れた放熱性能と耐水性とを併せ持つ放熱耐水構造を提供することができる。
実施の形態1に係る放熱耐水構造を備える筐体を示す斜視図である。 実施の形態1に係る放熱耐水構造を備える筐体を示す断面図である。 実施の形態1に係る放熱耐水構造を備える筐体を示す断面図である。 実施の形態2に係る放熱耐水構造を備える筐体を示す斜視図である。 実施の形態2に係る放熱耐水構造を備える筐体を示す断面図である。 実施の形態2に係る放熱耐水構造を示す正面図である。 実施の形態2に係る放熱耐水構造を示す平面図である。 実施の形態2に係る放熱耐水構造を示す底面図である。 実施の形態2に係る放熱耐水構造を示す側面図である。 実施の形態2に係る放熱耐水構造を示す側面図である。 比較例の筐体を示す斜視図である。 比較例の筐体を示す断面図である。 実施の形態3に係る放熱耐水構造を備える筐体を示す斜視図である。 実施の形態3に係る放熱耐水構造を備える筐体を示す断面図である。 実施の形態3に係る放熱耐水構造を示す正面図である。 実施の形態3に係る放熱耐水構造を示す平面図である。 実施の形態3に係る放熱耐水構造を示す底面図である。 実施の形態3に係る放熱耐水構造を示す側面図である。 実施の形態3に係る放熱耐水構造を示す側面図である。 実施の形態4に係る放熱耐水構造を備える筐体を示す斜視図である。 実施の形態4に係る放熱耐水構造を備える筐体示す側面図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す斜視図である。図1は、筐体200が部分的に切断され、筐体200の内部を部分的に示している。図2及び図3は、実施の形態1に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す断面図である。具体的には、図2は、図1のII−II矢視断面図であり、図3は、図1のIII−III矢視断面図である。なお、本明細書において、X軸方向を筐体200の左右方向とし、Y軸方向を筐体200の上下方向とし、Z軸方向を筐体200の前後方向とする。
図1に示すように、筐体200は、発熱源102を搭載した基板101を収容する。発熱源102は、筐体200の内部に配置され自ら発熱する部品であり、例えば、基板101上に搭載される電子部品等の他、モータのようなデバイス等である。本明細書では、発熱源102として、基板101上に搭載された形態をとるものを例に挙げて説明する。また、本明細書では、説明簡略化のため、筐体200内に1つの発熱源102が存在する例を説明するが、筐体200内に発熱源102は複数収容されていてもよい。また、本明細書において、当該基板101及び発熱源102は、液体との接触を防止すべき対象物として、定義される。また、基板101は、Y−Z平面に実質的に平行となるように、筐体200の内部に収容されている。また、発熱源102は、基板101の側面部202(後述)側の表面上に搭載されている。
筐体200は、通常、複数の部品で構成されており、当該複数の部品が組み立てられることにより、筐体200が形成される。しかし、本実施の形態1では、筐体200は、説明簡略化のため、一体として形成されているとする。また、筐体200には、筐体200の内部の熱を放熱するため、複数の吸気口及び排気口が備えられている。具体的には、筐体200の側面部201の下部に複数の吸気口201Aが設けられている。また、筐体200の側面部201の上部に複数の排気口201Bが設けられている。また、筐体200の側面部201と対向する側面部202の下部に複数の吸気口202Aが設けられている。また、筐体200の天面部203に複数の排気口203Aが設けられている。なお、側面部201及び側面部202は、Y−Z平面に平行であり、天面部203は、X−Z平面に平行である。また、側面部201は、左側(X軸の−側)の側面部であり、側面部202は、右側(X軸の+側)の側面部である。
放熱耐水構造300は、筐体200の天面部203と発熱源102との間に備えられている。また、放熱耐水構造300は、図3に示すように、傾斜部としての水受け部301、排出部としての導水路302を備えている。なお、放熱耐水構造300は、筐体200と一体的に形成されていてもよい。
水受け部301は、天面部203に設けられた複数の排気口203Aから筐体200の内部へと侵入した液体を誘導する。図2及び図3に示す例では、水受け部301は、天面部203に設けられた複数の排気口203Aから筐体200の内部へと侵入した液体を誘導する。具体的には、水受け部301の底面は、導水路302に向かって下方に傾斜している。換言すれば、水受け部301の底面は、X軸の+方向に向かうにつれてY軸の−方向に向かって傾斜している。これにより、水受け部301は、排気口203Aから筐体200の内部へと侵入した液体を導水路302に向かって誘導する。より具体的には、水受け部301の底面は、発熱源102の直上近傍から離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面となっている。換言すれば、水受け部301の底面のY−Z断面は、略V字形状となっており、当該V字の頂点部において、水受け部301と導水路302とは連通している。なお、水受け部301は、側面部201の上部に設けられた排気口201Bから筐体200の内部へと侵入した液体を誘導してもよい。
導水路302は、水受け部301によって誘導された液体を発熱源102が収容された空間の外に排出するように誘導する。具体的には、導水路302は、水受け部301のV字の頂点部からX軸方向に沿って側面部202まで延出し、側面部202を貫通する排出口を有する流路である。すなわち、導水路302は、水受け部301によって誘導された液体を、側面部201、側面部202、天面部203及び底面部によって囲まれた、発熱源102が収容された空間の外へ排出する。
筐体200内において、発熱源102の熱は熱伝導によって基板101に移動し、基板101は温められる。また、発熱源102及び温められた基板101によって筐体200内の空気が温められた結果、筐体200内には、自然対流が発生し、筐体200の上層域は高温であり、下層域は低温である状態となる。また、側面部201の下部に設けられた複数の吸気口201A、及び、側面部202の下部に設けられた複数の吸気口202Aから筐体200の内部へと吸気された空気も、発熱源102及び温められた基板101から熱を受け取ることにより温められる。そして、主に発熱源102によって温められた空気は、筐体200の内面等に対流熱伝達によって放熱しつつ、浮力によって上昇し、放熱耐水構造300の水受け部301の底面にぶつかる。水受け部301の底面は、傾斜面となっているため、上昇する空気は、当該底面にぶつかって勢いを弱められながら、当該底面の傾斜に沿って拡散する。具体的には、水受け部301の底面のV字の頂点から端に向かって、広がっていく。すなわち、発熱源102から遠い位置にあるために低温となるはずの当該底面の端部へ温められた空気を誘導することができる。これにより、筐体200内の上方における空気の温度をある程度平均化することができ、筐体200内において発熱源102の位置などに起因して局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。水受け部301の底面に沿って広がった空気は、筐体200内で更に上昇し、側面部201の上部に設けられた複数の排気口201B、及び、天面部203に設けられた複数の排気口203Aから筐体200の外部へと排気される。当該空気の流れによって、筐体200の発熱源102の熱が放熱される。
なお、図2に示すように、放熱耐水構造300における水受け部301より側面部202側の空間は、導水路302を除いて、基板101と側面部202との間の空間と連通している。すなわち、基板101と側面部202との間の空気は、発熱源102によって温められることによって上昇し、放熱耐水構造300における水受け部301より側面部202側の空間を通って、天面部203の排気口203Aから筐体200の外部へと排気される。
以上に説明した実施の形態1に係る放熱耐水構造300では、水受け部301が、天面部203に設けられた複数の排気口203Aから筐体200の内部へと侵入した液体を導水路302へ誘導し、導水路302が、当該水受け部301によって誘導された液体を発熱源102が収容された空間の外に排出する。また、水受け部301の底面が、発熱源102の直上近傍から離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面となっていることにより、発熱源102によって温められて上昇した空気は、当該底面にぶつかり、当該底面の傾斜に沿って、当該底面の端に向かって拡散する。これにより、筐体200内の上方における空気の温度をある程度平均化することができ、筐体200内において発熱源102の位置などに起因して局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。これにより、優れた放熱性能と耐水性とを併せ持つ放熱耐水構造300を提供することができる。
より具体的には、筐体200内において、高温の空気をできる限り均等に拡散させた方が、筐体200への総熱移動量が増加し、筐体200の外部の空気への総放熱量も増加する。また、使用形態や安全上の配慮によって筐体200表面の許容温度が定められている場合、筐体200内において、高温の空気をできる限り均等に拡散させた方が、筐体200表面に局所的に高温である箇所を発生させることなく、均一な温度分布を実現できる。
また、排出口を減少させたり、小さくしたりする障害物、空気の流れを阻害する遮蔽物等、放熱量の減少に繋がる構造を用いなくても、発熱源102や基板101などが配置されている領域に対する液体の流入を減じる耐水構造と、筐体200毎に必要とされる温度分布に合わせて領域毎に空気の流れ(方向・速度)や流入・流出量を適宜調節可能な放熱構造を、同時に提供することができる。
なお、水受け部301の底面の形状、及び、導水路302が設けられる数は、筐体200内に収容される発熱源102の数や位置によって、適宜変更されればよい。
実施の形態2
次に、図4乃至図10を参照しながら、本発明の実施の形態2について説明する。図4は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す斜視図である。図4は、筐体200が部分的に切断され、筐体200の内部を部分的に示している。図5は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す断面図である。具体的には、図5は、図4のV−V矢視断面図である。図6は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を示す正面図である。図7は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を示す平面図である。図8は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を示す底面図である。図9は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を示す側面図である。図10は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300を示す側面図である。
実施の形態2に係る放熱耐水構造300を備える筐体200は、ヒートシンク様部品400を備える点が実施の形態1に係る放熱耐水構造300を備える筐体200と異なる。そのため、同様の構成については、同一の符号を用いるとともに、その説明を省略する。
筐体200は、図4に示すように、直方体形状を有する。具体的には、筐体200は、Y−Z平面に平行な側面部201、側面部202及び側面部204と、X−Y平面に平行な2つのX−Y側面部と、X−Z平面に平行な天面部203及び底面部と、を備える。側面部201、側面部202、側面部204、2つのX−Y側面部、天面部203及び底面部は、一体的に形成されていてもよい。
また、側面部201は、底面部の左側(X軸の−側)に立設されている。また、側面部202は、下側の側面部202Bと上側の側面部202Cとに分割されている。そして、下側の側面部202Bは、底面部の右側(X軸の+側)に立設されている。また、上側の側面部202Cは、天面部203の幅方向中央部付近より右側(X軸の+側)の位置から下垂されている。そして、下側の側面部202Bの上に、ヒートシンク様部品400(後述)が配置されている。また、上側の側面部202Cの下端は、放熱耐水構造300の壁面部303(後述)の上端と当接している。また、天面部203の左側(X軸の−側)に側面部201が下垂されており、天面部203の右側(X軸の+側)に側面部204が下垂されている。また、側面部202B、202Cの右側(X軸の+側)に、側面部204が配置されている。すなわち、天面部203の幅(X軸方向の寸法)は、底面部よりも大きい。なお、2つのX−Y側面部は、底面部から天面部203まで形成されている。
また、天面部203の側面部204側の端部には、複数の排気口204Bが形成されている。また、側面部204の下端は、下側の側面部202Bに向かって屈曲されてX−Z平面に実質的に平行となっており、側面部202Bと結合している。そして、側面部204の下端のX−Z平面に平行な面には、複数の吸気口204Aが形成されている。
図4及び図5に示すように、ヒートシンク様部品400は、板状部401上に複数のフィン402が立設されたものである。また、また、ヒートシンク様部品400は、下側の側面部202Bの上に立設されている。具体的には、ヒートシンク様部品400は、筐体200内において、板状部401と基板101とが実質的に平行となるように配置されている。換言すれば、ヒートシンク様部品400は、板状部401とY−Z平面とが実質的に平行となるように配置されている。なお、発熱源102は、基板101のヒートシンク様部品400側の表面上に搭載されている。また、本実施の形態において、発熱源102は、ヒートシンク様部品400の板状部401に当接している。なお、発熱源102とヒートシンク様部品400との間に、伝熱性のシートやグリス等が配置されていてもよい。また、ヒートシンク様部品400の板状部401の上端は、放熱耐水構造300に当接している。すなわち、ヒートシンク様部品400と側面部204との間には、上下方向(Y軸方向)に延びる空間が形成されている。ヒートシンク様部品400と側面部204との間の当該空間を以下、「煙突空間」と称する。
そして、図5に示すように、発熱源102の熱は熱伝導によってヒートシンク様部品400に移動し、ヒートシンク様部品400は温められる。また、温められたヒートシンク様部品400によって、煙突空間内の空気が温められた結果、煙突空間内には、自然対流が発生し、煙突空間の上層域が高温であり、下層域が低温である状態となる。また、側面部204の下部に設けられた複数の吸気口204Aから煙突空間の内部へと吸気された空気は、ヒートシンク様部材400から熱を受け取ることにより温められる。そして、ヒートシンク様部材400によって温められた空気は、いわゆる煙突効果(stack effect)によって上昇し、天面部203に設けられた複数の排気口204Bから煙突空間の外部へと排気される。当該空気の流れによって、発熱源102から熱伝導によってヒートシンク様部材400に移動した熱が放熱される。
次に、実施の形態2に係る放熱耐水構造300について、図6乃至図10を参照しながら説明する。
放熱耐水構造300は、傾斜部としての水受け部301、排出部としての導水路302、Y−Z平面に実質的に平行な壁面部303を備えている。なお、放熱耐水構造300は、筐体200と一体的に形成されていてもよい。
水受け部301は、天面部203に設けられた複数の排気口203Aから筐体200の内部へと侵入した所定量の液体を一時的に貯留可能な容器である。具体的には、水受け部301は、左側(X軸の−側)に配置された側面部301A、右側(X軸の+側)に配置された側面部301B、底面部301C、X−Y平面に実質的に平行な2つの側面部301Dを備えている。
水受け部301の側面部301Aの上端は、筐体200の側面部201の内面に当接している。また、側面部301Aの上端は、側面部201の上部に設けられた複数の排気口201Bよりも上側に位置している。また、側面部301Aは、下側(Y軸の−側)に向かうにつれて、右側(X軸の+側)に向かって傾斜している。すなわち、側面部301Aは、下側(Y軸の−側)に向かうにつれて、導水路302に向かって徐々に傾斜している。
水受け部301の側面部301Bは、Y−Z平面に実質的に平行であり、水受け部301と導水路302との境界に位置している。
水受け部301の底面部301Cは、導水路302に向かって(X軸の+側に向かって)下方に傾斜している。また、図7及び図8に示すように、底面部301CのY−Z断面は、略V字形状となっており、当該V字の頂点部において、水受け部301と導水路302とは連通している。すなわち、水受け部301は、底面部301Cの最も低い部分において、導水路302と連通している。これにより、水受け部301は、排気口203Aから筐体200の内部へと侵入した液体を導水路302に向かって誘導する。
また、底面部301CのY−Z断面が略V字形状となっていることにより、水受け部301の底面部301Cの下面は、発熱源102の直上近傍から離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面となっている。
水受け部301の側面部301Dは、X−Y平面に実質的に平行であり、側面部301Aから壁面部303に亘って延出している。
導水路302は、水受け部301の底面部301CのV字の頂点部において、水受け部301の側面部301Bから壁面部303まで延出する流路である。また、導水路302の入口は、側面部301Bの底面部301CのV字の頂点部に相当する位置に設けられた貫通穴であり、導水路302の出口は、壁面部303に設けられた貫通穴である。すなわち、導水路302は、水受け部301の底面部301Cの傾斜面の最も低い部分において、水受け部301と発熱源102が収容された空間の外とを繋ぐ流路である。
また、導水路302の底面は、壁面部303に向かって(X軸の+側に向かって)下方に傾斜している。具体的には、導水路302の底面は、水受け部301の底面部301Cと実質的に同じ傾斜を有している。
なお、側面部301B、側面部301D、壁面部303によって囲まれた空間は、導水路302を除いて、基板101とヒートシンク様部材400との間の空間と連通している。すなわち、基板101とヒートシンク様部材400との間の空気は、発熱源102によって温められることによって上昇し、側面部301B、側面部301D、壁面部303によって囲まれた空間を通って、天面部203の排気口203Aから筐体200の外部へと排気される。
壁面部303は、Y−Z平面に実質的に平行であり、側面部301Bよりも右側(X軸の+側)に位置する。具体的には、壁面部303は、導水路302の出口の位置に配置されている。また、壁面部303は、2つの側面部301Dに亘って、Z軸に沿って延出している。また、壁面部303は、下方に向かってヒートシンク様部品400の上端まで延出している。すなわち、壁面部303の下端は、ヒートシンク様部品400の上端に当接している。また、壁面部303の上端は、上側の側面部202Cの下端と当接している。これにより、ヒートシンク様部品400と側面部204との間の煙突空間は、発熱源102が収容される空間と区切られている。ここで、発熱源102が収容される空間とは、筐体200の底面部、側面部201、天面部203、側面部202B、202C、ヒートシンク様部材400、及び、放熱耐水構造300によって囲まれた空間である。
以上に説明した、実施の形態2に係る放熱耐水構造300では、水受け部301が、天面部203に設けられた複数の排気口203Aから筐体200の内部へと侵入した液体を導水路302へ誘導し、導水路302が、当該水受け部301によって誘導された液体を発熱源102が収容された空間の外に排出する。また、水受け部301の底面部301Cが、発熱源102の直上近傍から離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面となっていることにより、発熱源102によって温められて上昇した空気は、当該底面部301Cにぶつかり、当該底面部301Cの傾斜に沿って、当該底面部301Cの端に向かって拡散する。これにより、筐体200内の上方における空気の温度をある程度平均化することができ、筐体200内において発熱源102の位置などに起因して局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。これにより、優れた放熱性能と耐水性とを併せ持つ放熱耐水構造300を提供することができる。
また、水受け部301は、天面部203に設けられた複数の排気口203Aから筐体200の内部へと侵入した所定量の液体を一時的に貯留可能な容器である。そのため、一時的に多量の液体が排気口203Aから筐体200内部に侵入した場合であっても、当該液体を水受け部301で一時的に貯留し、導水路302から、発熱源102が収容された空間の外に排出することができる。
また、水受け部301の側面部301Aの上端は、筐体200の側面部201の内面に当接している。そのため、放熱耐水構造300は、天面部203に設けられた複数の排気口203Aから筐体200の内部へと侵入する液体が、発熱源102が収容された空間の中へ侵入することを確実に防ぐことができる。
また、導水路302の底面は、壁面部303に向かって(X軸の+側に向かって)下方に傾斜している。これにより、導水路302内に液体が滞留することが抑制され、導水路302は、スムーズに液体を排出することができる。
次に、図11、図12を参照しながら、比較例の筐体200について説明する。比較例の筐体200は、放熱耐水構造300を備えない点のみが、実施の形態2と異なる。よって、同一の構成については、同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。また、図11は、比較例の筐体200を示す斜視図である。図11は、筐体200が部分的に切断され、筐体200の内部を部分的に示している。また、図12は、比較例の筐体200を示す断面図である。具体的には、図12は、図11のXII−XII矢視断面図である。
まず、耐水性に関して、比較例の筐体200では、放熱耐水構造300を備えていないため、天面部203の排気口203Aから筐体200の内部に侵入する液体が、重力にしたがって、基板101及び発熱源102が存在する領域に直接的に到達してしまう。
また、放熱性能に関して、発熱源102の直上の領域に高温の空気が偏って存在してしまう。そのため、発熱源102の直上の領域に位置する筐体200の部分や排気口は熱くなる一方、発熱源102から遠く離れた領域に位置する筐体200の部分や排気口は熱くならない。すなわち、発熱源102から遠く離れた領域へ高温の空気が到達しづらくなってしまう。換言すれば、筐体200内において、高温の空気をできる限り均等に拡散させることができない。
実施の形態3
次に、図13乃至図19を参照しながら、本発明の実施の形態3について説明する。図13は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す斜視図である。図13は、筐体200が部分的に切断され、筐体200の内部を部分的に示している。図14は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を備える筐体200を示す断面図である。具体的には、図14は、図13のXIV−XIV矢視断面図である。図15は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を示す正面図である。図16は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を示す平面図である。図17は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を示す底面図である。図18は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を示す側面図である。図19は、実施の形態3に係る放熱耐水構造300を示す側面図である。
実施の形態3に係る放熱耐水構造300は、第1の格子部304、第2の格子部305、第3の格子部306を備える点が、実施の形態2に係る放熱耐水構造300と異なる。そのため、同様の構成については、同一の符号を用いるとともに、その説明を省略する。
第1の格子部304は、水受け部301の底面部301Cから導水路302の反対側の側面部201に向かって延出している板状部材である。
また、図17に示すように、第1の格子部304は、格子状に配列された複数の第1の貫通穴304Aを備える。また、それぞれの第1の貫通穴304Aの形状及びサイズ、複数の第1の貫通穴304Aの配置、並びに、第1の格子部304に設けられる第1の貫通穴304Aの数等(以下、「格子パラメータ」と称する。)を適宜調節することにより、筐体200内の任意のエリアにおける空気の流量を調節することができる。
例えば、本実施の形態3では、ある第1の貫通穴304Aの大きさは、当該ある第1の貫通穴304Aよりも外側に位置する他の第1の貫通穴304Aの大きさよりも小さくなっている。換言すれば、第1の格子部304の中央付近において第1の貫通穴304Aは小さく、第1の格子部304の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて第1の貫通穴304Aは大きくなっている。そのため、第1の格子部304の中央付近において、第1の貫通穴304Aを通過する空気の流量はより少なく、第1の格子部304の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて、第1の貫通穴304Aを通過する空気の流量は多くなる。これにより、側面部201の上部に設けられた複数の排気口201B付近において、局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。
また、第1の格子部304は、発熱源102に相当する位置から、長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて、上方(Y軸の+方向)に徐々に傾斜している。換言すれば、第1の格子部304のY−Z断面は、略V字形状となっている。そのため、第1の格子部304の発熱源102に近い部分にぶつかった高温の空気を、第1の格子部304の長手端部の方へ誘導することができる。これにより、発熱源102に近い領域の高温の空気を、発熱源102より遠い領域へと誘導する空気の流れを形成することができる。そのため、筐体200内において発熱源102の位置などに起因して局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。
また、第1の格子部304は、側面部201の上部に設けられた複数の排気口201Bから侵入する液体を第1の貫通穴304A以外の部分で受け止めることができる。また、第1の格子部304の複数の第1の貫通穴304Aによって、第1の格子部304の下方へ侵入する液体を分散させることができる。第1の格子部304の格子パラメータを調節することにより、第1の格子部304上の領域毎に、第1の格子部304の下方へ侵入する液体の流量を調節することができる。筐体200にとって、最適な格子パラメータは、放熱性能と耐水性とのバランスを考慮して適宜設定されてもよい。例えば、第1の格子部304の中央付近(発熱源102に相当する位置)の第1の貫通穴304Aを無くすことにより、第1の格子部304の中央付近から側面部201の排気口201Bへ流れる空気を遮断するとともに、発熱源102が配置されている箇所への液体の侵入をより確実に防ぐことができる。
第2の格子部305は、水受け部301と壁面部303との間に設けられた板状部材である。
また、図16及び図17に示すように、第2の格子部305は、格子状に配列された複数の第2の貫通穴305Aを備える。第1の格子部304と同様に、第2の格子部305の格子パラメータを適宜調節することにより、筐体200内の任意のエリアにおける空気の流量を調節することができる。
例えば、本実施の形態3では、ある第2の貫通穴305Aの大きさは、当該ある第2の貫通穴305Aよりも外側に位置する他の第2の貫通穴305Aの大きさよりも小さくなっている。換言すれば、第2の格子部305の中央付近において第2の貫通穴305Aは小さく、第2の格子部305の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて第2の貫通穴305Aは大きくなっている。そのため、第2の格子部305の中央付近において、第2の貫通穴305Aを通過する空気の流量はより少なく、第2の格子部305の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて、第2の貫通穴305Aを通過する空気の流量は多くなる。これにより、天面部203に設けられた複数の排気口203A付近において、局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。
また、第2の格子部305は、発熱源102に相当する位置から、長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて、上方に徐々に傾斜している。換言すれば、第2の格子部305のY−Z断面は、略V字形状となっている。そのため、第2の格子部305の発熱源102に近い部分にぶつかった高温の空気を、第2の格子部305の長手端部の方へ誘導することができる。これにより、発熱源102に近い領域の高温の空気を、発熱源102より遠い領域へと誘導する空気の流れを形成することができる。そのため、筐体200内において発熱源102の位置などに起因して局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。
第3の格子部306は、壁面部303の下端に設けられている。具体的には、第3の格子部306は、壁面部303の下端に、複数の第3の貫通穴306Aが形成されることにより形成されている。第1の格子部304及び第2の格子部305と同様に、第3の格子部306の格子パラメータを適宜調節することにより、筐体200内の任意のエリアにおける空気の流量を調節することができる。
例えば、本実施の形態3では、ある第3の貫通穴306Aの大きさは、当該ある第3の貫通穴306Aよりも外側に位置する他の第3の貫通穴306Aの大きさよりも小さくなっている。換言すれば、第3の格子部306の中央付近において第3の貫通穴306Aは小さく、第3の格子部306の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて第3の貫通穴306Aは大きくなっている。そのため、第3の格子部306の中央付近において、第3の貫通穴306Aを通過する空気の流量はより少なく、第3の格子部306の長手端部(X軸に沿った端部)に向かうにつれて、第3の貫通穴306Aを通過する空気の流量は多くなる。これにより、煙突空間の排気口204B付近において、局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。
以上に説明した、実施の形態3に係る放熱耐水構造300によれば、第1の格子部304、第2の格子部305、第3の格子部306の格子パラメータを調節することにより、筐体200内の任意のエリアにおける空気の流量を調節することができる。これにより、筐体200内において発熱源102の位置などに起因して局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。
実施の形態4
次に、図20及び図21を参照しながら、本発明の実施の形態4について説明する。図20は、実施の形態4に係る放熱耐水構造300を備える筐体を示す斜視図である。図20は、筐体が部分的に切断され、筐体の内部を部分的に示している。図21は、実施の形態4に係る放熱耐水構造300を備える筐体を示す側面図である。図21は、第2の筐体部206(後述)が外された状態を示している。
図20及び図21に示すように、実施の形態4では、側面部202、側面部204、ヒートシンク様部品400が省かれている点が実施の形態2と異なる。また、実施の形態4に係る放熱耐水構造300の構成は、実施の形態2に係る放熱耐水構造300と異なっている。また、実施の形態4では、側面部202、側面部204、ヒートシンク様部品400が省かれた筐体200を第1の筐体部200とする。また、実施の形態4に係る筐体は、第1の筐体部200と第2の筐体部206とを備える。その他の点は、実施の形態4の構成は、実施の形態2と同様であり、同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
なお、実施の形態4では、ヒートシンク様部品400と側面部204との間に形成される煙突空間が省かれているが、当該煙突空間が備えられていてもよい。また、第1の筐体部200と第2の筐体部206とは一体的に形成されてもよい。
第1の筐体部200は、底面部、Y−Z平面に実質的に平行な側面部201、天面部203、X−Y平面に実質的に平行な2つの側面部205を備えている。また、側面部205は、側面部201及び天面部203の前側(Z軸の−側)と後側(Z軸の+側)とに設けられている。また、側面部205は、側面部201から第2の筐体部206の側面部206Cに亘って延出している。
第2の筐体部206は、底面部、Y−Z平面に実質的に平行な側面部206C、天面部206Dを備えている。すなわち、第1の筐体部200の側面部201と、第2の筐体部206の側面部206Cとは、対向している。また、側面部206Cの下部には、複数の吸気口206Aが形成されている。また、側面部206Cの上部には、複数の排気口206Bが形成されている。また、天面部206Dには、複数の排気口206Eが形成されている。
また、実施の形態4では、基板101の側面部206C側の表面に、発熱源102A、102Bが搭載されている。発熱源102Aは、Z軸の+側に配置されており、発熱源102Bは、Z軸の−側に配置されている。また、発熱源102Aは、発熱源102Bよりも下側(Y軸の−側)に配置されている。なお、実施の形態4において、筐体内に収容される発熱源の数及び配置位置は、これに限定されるものではない。
実施の形態4に係る放熱耐水構造300は、筐体の天面部203、206Dと発熱源102A、102Bとの間に備えられている。具体的には、放熱耐水構造300は、側面部201に排気口201Bが設けられる領域に設けられている。換言すれば、放熱耐水構造300は、側面部206Cに排気口206Bが設けられる領域に設けられている。
また、放熱耐水構造300は、図20及び図21に示すように、リブ307、308、309、310、311を備えている。リブ307、308、309、310、311は、対向する2つの側面部201、206Cに密着可能な幅を有し、側面部201、206Cに対して実質的に垂直に備えられる板状部材である。なお、リブ307、308、309、310、311は、筐体と一体的に形成されているが、筐体と別部品で形成されていてもよい。
リブ307の表面は、実質的に水平(X−Z平面に実質的に平行)となっている。また、リブ307のZ軸の−側の端部は、筐体の側面部205に連結されている。また、リブ307は、リブ307のZ軸の+側の端部が上方に折り曲げられることにより形成される、所定高さを有する壁部307Aを備える。また、リブ307の上面は、側面部201に設けられた一番下側の排気口201Bと実質的に同じ高さとなっている。すなわち、リブ307上の空間は、側面部201、206Cの上部に備えられた排気口201B、206Bによって、発熱源102A、102Bが収容された空間の外に繋がっている。そして、リブ307は、排気口201B、206B、203A、206Eから筐体内に侵入した液体、及び、リブ308から落下した液体を受け取る。また、リブ307は、排気口201B、206Bを介して筐体の外に、受け取った液体を排出する。すなわち、リブ307は、放熱耐水構造300の排出部として機能する。なお、リブ307の表面は、液体を貯留可能な形状であればよく、例えば、リブ307のY−Z断面はV字形状等であってもよい。
リブ308は、発熱源102Bの直上付近に配置されている。また、リブ308は、リブ307よりも上側に配置されている。また、リブ308のY−Z断面は、上側に頂点を有する逆さのV字形状となっている。すなわち、リブ308の表面は、傾斜面となっている。また、リブ308のZ軸の−側の端部の上面は、リブ307の壁部307AよりZ軸の−側に延出する実質的な水平面(X−Z平面に実質的に平行な面)となっている。また、リブ308のZ軸の+側の端部は、リブ310の壁部310A(後述)よりZ軸の+側に延出している。そして、リブ308は、当該傾斜面により、天面部203の排気口203A、天面部206Dの排気口206E、側面部201の排気口201B及び側面部206Cの排気口206Bから筐体内に侵入した液体をリブ307及びリブ310に向かって誘導する。また、リブ308は、当該傾斜面により、発熱源102Bによって温められて上昇した空気を一旦受け止めてから、Z軸の−方向とZ軸の+方向とに分割して誘導する。すなわち、リブ308は、放熱耐水構造300の傾斜部として機能する。
リブ309は、発熱源102Bの直上付近に配置されている。また、リブ309は、リブ308の下側に配置されている。リブ309の下面は、発熱源102Bの直上近傍からZ軸の−方向に離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面となっている。これにより、リブ309は、発熱源102Bによって温められて上昇した空気を、発熱源102Bの直上近傍からZ軸の−方向に誘導する。すなわち、リブ309は、放熱耐水構造300の傾斜部として機能する。
リブ310は、発熱源102Aの直上付近からZ軸の+側に向かって延出している。発熱源102の直上付近において、リブ310の表面は実質的に水平となっている。リブ310の当該水平部分は、側面部201に設けられた一番下側の排気口201Bと実質的に同じ高さとなっている。すなわち、リブ310上の空間は、側面部201、206Cの上部に備えられた排気口201B、206Bによって、発熱源102A、102Bが収容された空間の外に繋がっている。また、リブ310は、リブ310のZ軸の−側の端部が上方に折り曲げられることにより形成される、所定高さを有する壁部310Aを備える。また、発熱源102Aの直上近傍よりZ軸の+側において、リブ310のY−Z断面は、上側に頂点を有する逆さのV字形状となっている。すなわち、リブ310の表面は、傾斜面となっている。また、リブ310のZ軸の+側の端部は、リブ311の壁部311A(後述)よりZ軸の+側に延出している。そして、リブ310は、当該傾斜面により、天面部203の排気口203A、天面部206Dの排気口206E、側面部201の排気口201B及び側面部206Cの排気口206Bから筐体内に侵入した液体をリブ310の水平部分及びリブ311に向かって誘導する。また、リブ310の当該傾斜面によって、発熱源102Aによって温められて上昇した空気を、発熱源102Aの直上近傍からZ軸の+方向に誘導する。すなわち、リブ310は、放熱耐水構造300の傾斜部として機能する。また、リブ310の水平部分は、排気口201B、206B、203A、206Eから筐体内に侵入した液体、リブ308から落下した液体、及び、リブ310の斜面によって誘導された液体を受け取る。また、リブ310は、排気口201B、206Bを介して筐体の外に、受け取った液体を排出する。すなわち、リブ310は、放熱耐水構造300の排出部として機能する。なお、リブ310の当該水平部分は、液体を貯留可能な形状であればよく、例えば、リブ310の当該水平部分の形状は、Y−Z断面がV字である形状等によって変更されてもよい。
リブ311の表面は、実質的に水平となっている。また、リブ311のZ軸の+側の端部は、筐体の側面部205に連結されている。また、リブ311は、リブ311のZ軸の−側の端部が上方に折り曲げられることにより形成される、所定高さを有する壁部311Aを備える。また、リブ311の上面は、側面部201に設けられた一番下側の排気口201Bと実質的に同じ高さとなっている。すなわち、リブ311上の空間は、側面部201、206Cの上部に備えられた排気口201B、206Bによって、発熱源102A、102Bが収容された空間の外に繋がっている。そして、リブ311は、排気口201B、206B、203A、206Eから筐体内に侵入した液体、及び、リブ310から落下した液体を受け取る。また、リブ311は、排気口201B、206Bを介して筐体の外に、受け取った液体を排出する。すなわち、リブ311は、放熱耐水構造300の排出部として機能する。なお、リブ311の表面は、液体を貯留可能な形状であればよく、例えば、リブ311のY−Z断面はV字形状等であってもよい。
以上に説明した、実施の形態4に係る放熱耐水構造300では、傾斜部としてのリブ308、310が、天面部203の排気口203A、天面部206Dの排気口206E、側面部201の排気口201B及び側面部206Cの排気口206Bから筐体内に侵入した液体を、排出部としてのリブ307、310の水平部分、リブ311へ誘導する。また、排出部としてのリブ307、310の水平部分、リブ311は、当該液体を、排気口201B、206Bを介して、発熱源102が収容された空間の外に排出する。
また、リブ309の下面は、発熱源102Bの直上近傍からZ軸の−方向に離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面となっている。これにより、リブ309は、発熱源102Bによって温められて上昇した空気を、発熱源102Bの直上近傍からZ軸の−方向に誘導することができる。また、リブ308の下面は、発熱源102Bの直上近傍からZ軸方向に離れるにしたがって徐々に低くなる傾斜面となっている。これにより、リブ308は、発熱源102Bによって温められて上昇した空気を一旦受け止めてから、Z軸の−方向とZ軸の+方向とに分割して誘導することができる。また、リブ310は、発熱源102Aの直上近傍よりZ軸の+側において、リブ310のY−Z断面は、上側に頂点を有する逆さのV字形状となっている。これにより、発熱源102Aによって温められて上昇した空気を、発熱源102Aの直上近傍からZ軸の+方向に誘導することができる。そのため、これらのリブ308、309、310がダクトの役割を果たし、筐体内の上方における空気の温度をある程度平均化することができ、筐体内において発熱源102A、102Bの位置などに起因して局所的な高温箇所が発生することを抑制することができる。これにより、優れた放熱性能と耐水性とを併せ持つ放熱耐水構造300を提供することができる。
また、リブ307、リブ310の水平部分、リブ311と筐体の外部とを連通する排気口201B、206Bの大きさ、数、配置等を、実施の形態3の格子パラメータと同様に、適宜調節することにより、筐体上方の任意の領域における空気の流量を調節することができ、局所的な高温箇所が発生することを抑制したり、筐体表面の温度を均一化したりすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、本発明の適用方向は、実施の形態に記載した方向のみに限定されない。筐体の仕様上認められる設置形態の内、複数の任意方向に対して適用可能である。ただし、ある方向に筐体が設置された場合に発明の効果を発揮する構造が、別の方向に当該筐体が設置された場合には発明の効果がむしろ悪化する要因とならないように、各々の構成要素の傾斜方向等に配慮する必要がある。
また、本発明の傾斜部の傾斜形状は、上記実施の形態に記載した形状のみに限定されない。例えば、実施の形態2において、水受け部301の底面部301CのY−Z断面は、逆V字形状であってもよい。この場合には、水受け部301の両端部に導水路302を設ければよい。また、水受け部301のV字の頂点部にぶつかった高温の空気も当該頂点部から水受け部301の端部に向かって誘導され得る。
また、実施の形態4に記載したリブ307、308、309、310、311の形状、配置、配置される数も、筐体内に収容される発熱源102の数や位置によって、適宜変更されてもよい。
例えば、実施の形態4において、リブ307、308、309、310、311は、第1の筐体部200側に形成されているが、リブ307、308、309、310、311は、第2の筐体部206側に形成されていてもよい。
また、リブは、対向する2つの側面部201、206Cの一方から他方に向かって延出していればよく、対向する2つの側面部201、206Cに密着可能な幅を有していなくてもよい。すなわち、側面部201から側面部206Cに向かって延出するリブは、側面部206Cに密着していなくてもよい。同様に、側面部206Cから側面部201に向かって延出するリブは、側面部201に密着していなくてもよい。リブの幅(X軸方向の長さ)は、排気口201B、206Bから浸水する液体及び排気口203A、206Eから浸水する液体を受け止め可能な長さであればよい。
また、あるリブは、側面部201から側面部206Cに向かって延出するとともに、他のリブは、側面部206Cから側面部201に向かって延出していてもよい。例えば、当該あるリブと他のリブとは、Y−Z平面において同じ位置に設けられていてもよい。この場合、あるリブのX軸の+側の端部と他のリブのX軸の−側の端部とが密着されていれば、放熱耐水構造300の耐水性をより確実に確保することができる。また、例えば、対向する2つの側面部201、206Cから高さ方向(Y軸方向)に沿って、交互に、リブが延出していてもよい。すなわち、あるリブが側面部201から側面部206Cに向かって延出している場合、当該あるリブに高さ方向(Y軸方向)で隣接する他のリブは、側面部206Cから側面部201に向かって延出していてもよい。この場合、あるリブと他のリブとがX軸方向で重複する幅を有していれば、放熱耐水構造300の耐水性をより確実に確保することができる。
また、側面部201から側面部206Cに向かって延出するリブ及び側面部206Cから側面部201に向かって延出するリブの双方に、排水口となる排気口を設けることにより、筐体内に侵入する液体を分散して排出してもよい。
また、側面部201から側面部206Cに向かって延出するリブは、排気口201Bに向かうにつれて下方に向かって徐々に傾斜していてもよい。同様に、側面部206Cから側面部201に向かって延出するリブは、排気口206Bに向かうにつれて下方に向かって徐々に傾斜していてもよい。これにより、より効率的に、リブ上に存在する液体を排気口201B及び206Bから排出することができるとともに、当該リブから発熱源が収容された空間内にリブ上の液体が落下してしまうことを防ぐことができる。このようなリブを筐体と一体的に形成するのは困難であるが、リブは、筐体と別部品として形成されてもよい。
また、リブ307の壁部307A、リブ310の壁部310A、リブ311の壁部311Aは省略されていてもよい。壁部307A、310A、311Aがなくても、ある程度、排気口201B、206Bを介して、液体は筐体の外部へ排出され得る。
また、液体の排出先は、煙突空間や筐体の外部に限定されず、筐体内に配置される貯留プール、吸水体等に液体が排出されてもよい。装置の仕様や内部部品に応じて、適宜適切な箇所に液体が排出されればよい。なお、貯留プールとしては、例えば、断面V字形状の底面を有するものを使用し、当該V字の頂点部の下面に高温の空気がぶつかるようにすると、貯留プール内の液体の蒸発が促進される。また、吸水体としては、スポンジ等のような吸水性の高い物体を使用し、一時的な吸水と液体の蒸発が行われてもよい。
また、本発明の排出部に相当する構成が配置される位置及びその数は、本実施の形態に限定されない。
また、本実施の形態に記載した吸気口及び排気口の形状は、矩形形状には限定されず、三角形、多角形円形等、様々な形状であってもよい。また、本実施の形態に記載した吸気口及び排気口の形状、数、配置される位置等は、格子パラメータと同様に、適宜調節されてもよい。
また、本実施の形態では、筐体内の気体を均一に拡散させ、局所的な高温箇所の発生を防止することを記載したが、本発明に係る傾斜部及び排出部の形状及び配置位置を適宜調節して、筐体の所望する箇所に高温領域又は低温領域は局所的に発生するようにしてもよい。例えば、人体接触の危険がない筐体の任意の領域に高温領域が局所的に発生するように傾斜部及び排出部の形状及び配置位置を適宜調節してもよい。また、筐体の所望する領域に低温領域が局所的に発生するように傾斜部及び排出部の形状及び配置位置を適宜調節してもよい。
また、本発明に係る傾斜部及び排出部の形状及び配置位置は、上昇する空気に関して決定されてもよい。しかし、傾斜部及び排出部の形状及び配置位置は、落下する液体の侵入を助長しないことが必要である。
101 基板
102、102A、102B 発熱源
200 筐体、第1の筐体部
201 側面部
201A 吸気口
201B 排気口
202、202B、202C 側面部
202A 吸気口
203 天面部
203A 排気口
204 側面部
204A 吸気口
204B 排気口
205 側面部
206 第2の筐体部
206A 吸気口
206B 排気口
206C 側面部
206D 天面部
206E 排気口
300 放熱耐水構造
301 水受け部(傾斜部)
301A 側面部
301B 側面部
301C 底面部
301D 側面部
302 導水路(排出部)
303 壁面部
304 第1の格子部
304A 第1の貫通穴
305 第2の格子部
305A 第2の貫通穴
306 第3の格子部
306A 第3の貫通穴
307 リブ(排出部)
308 リブ(傾斜部)
309 リブ(傾斜部)
310 リブ(傾斜部、排出部)
311 リブ(排出部)

Claims (2)

  1. 内部に、基板と前記基板上に搭載された発熱源とを収容する筐体の天面部と前記発熱源との間に備えられる放熱耐水構造であって、
    前記筐体の前記基板の主面に対して平行な側面部の上部と前記天面部との少なくとも一方に備えられた排気口から前記筐体の内部へと侵入した液体を誘導する傾斜部と、
    前記傾斜部によって誘導された前記液体を前記発熱源が収容された空間の外に排出するように誘導する排出部と、
    を備え、
    前記傾斜部は、前記基板の主面に対して垂直な側面部に向かう方向に沿って前記発熱源の直上近傍から離れるにしたがって徐々に高くなるとともに、前記基板の主面に対して垂直な方向に沿って前記排出部に向かって下方に傾斜する傾斜面を少なくとも備え、
    前記傾斜部は、所定量の前記液体を一時的に貯留可能な容器であり、
    前記容器の底面は、前記傾斜面であり、
    前記排出部は前記傾斜面の最も低い部分において、前記傾斜部と前記発熱源が収容された空間の外とを繋ぐ流路である、放熱耐水構造。
  2. 内部に、基板と前記基板上に搭載された発熱源とを収容する筐体の天面部と前記発熱源との間に備えられる放熱耐水構造であって、
    前記筐体の前記基板の主面に対して平行な第1の側面部の上部と前記天面部との少なくとも一方に備えられた排気口から前記筐体の内部へと侵入した液体を誘導する傾斜部と、
    前記傾斜部によって誘導された前記液体を前記発熱源が収容された空間の外に排出するように誘導する排出部と、
    を備え、
    前記傾斜部は、前記基板の主面に対して垂直な第2の側面部に向かう方向に沿って前記発熱源の直上近傍から離れるにしたがって徐々に高くなる傾斜面を少なくとも備え、
    前記傾斜部は、対向する2つの前記第1の側面部の一方から他方に向かって延出し、表面が前記傾斜面である板状部材であり、
    前記排出部は、対向する2つの前記第1の側面部の一方から他方に向かって延出する板状部材であり、
    前記排出部上の空間は、前記第1の側面部の上部に備えられた排気口によって、前記発熱源が収容された空間の外に繋がっている、放熱耐水構造。
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