JP6907982B2 - 放射線撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、放射線撮影システムに関する。
放射線を発生させる放射線照射装置及び受けた放射線に基づく放射線画像の画像データを生成する放射線撮影装置の各動作を、同期信号発生機が発する同期信号によって同期させる放射線撮影システムにおいては、従来、様々な技術が提案されている。
例えば、有線接続による指示で、無線接続先情報を切り替える技術(特許文献1,2参照)や、X線撮影装置が無線親機になるか子機になるかを決定し、混線のない無線ネットワークを構築する技術(特許文献3参照)、X線照射タイミングとFPDパネルの蓄積タイミングを、X線発生装置とFPDパネルそれぞれのタイマーの同期により行う技術(特許文献4〜7参照)、等といったものがある。
特許5300832号公報 米国特許第8704188号明細書 特開2017−029410号公報 特許5127492号公報 特許5479560号公報 特許5917580号公報 米国特許第7706505号明細書
上記特許文献1〜7に記載された技術は、いずれも無線ネットワークを特定しようとするものである。しかし、近年一般的に用いられている通信規格であるIEEE802.11の無線ネットワークは、複数機器で同一のネットワークを作成することができる。つまり、放射線撮影システムを構成する各装置がそれぞれ異なるアクセスポイントから同期信号を受けるという状況が起こり得る。各アクセスポイントによる同期信号の送信タイミングが完全に一致しているとは限らないため、アクセスポイントが発信する信号は同期信号として信頼性が低い、という課題があった。
また、上記特許文献1〜7に記載された技術は、各装置をアクセスポイントと無線リンクさせなければ用いることができなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、放射線を発生させる放射線照射装置と、受けた放射線に基づく放射線画像の画像データを生成する放射線撮影装置と、これらの装置に同期信号を送信する同期信号発信機と、を備えた放射線撮影システムにおいて、複数の同期信号発信機が存在する場合であっても、放射線照射装置と放射線撮影装置が同一の同期信号発信機から同期信号を受信できているか否かを判別できるようにすることを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明に係る放射線システムは、
放射線を発生させる放射線照射装置と、
照射された放射線に基づく放射線画像の画像データを生成する放射線撮影装置と、
前記放射線照射装置と接続、又は当該放射線照射装置に内蔵され、前記放射線撮影装置の動作を前記放射線照射装置の動作に同期させるための同期信号を前記放射線撮影装置へ送信する同期信号発信機と、を備え、
前記同期信号発信機は、
当該同期信号発信機を特定することが可能な固有の特定情報を記憶し、
当該特定情報を前記放射線照射装置及び前記放射線撮影装置にそれぞれ送信することが可能に構成されており、
前記放射線照射装置又は前記放射線撮影装置は、前記放射線照射装置が受信した前記特定情報と、前記放射線撮影装置が受信した前記特定情報とが合致しているか否かを判断する判断手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の同期信号発信機が存在する場合であっても、放射線照射装置と放射線撮影装置が同一の同期信号発信機から同期信号を受信できているか否かを判別することができる。
本発明の第一〜第三実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成を表すブロック図である。 図1の放射線撮影システムが備える放射線制御装置の具体的構成を表すブロック図である。 図1の放射線撮影システムが備える同期信号発信機の具体的構成を表すブロック図である。 図1の放射線撮影システムが備える放射線撮影装置の具体的構成を表すブロック図である。 図1の放射線撮影システムの基本動作を表すタイミングチャートである。 図1の放射線撮影システムの同期制御の一例を表すタイミングチャートである。 従来の放射線撮影システムにおいて起こり得る問題点を表すブロック図である。 図1の放射線撮影システムが実行する処理を表すフローチャートである。 本発明の第四〜第六実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成を表すブロック図である。 図9の放射線撮影システムが備える放射線制御装置の具体的構成を表すブロック図である。 図9の放射線撮影システムが備える放射線撮影装置の具体的構成を表すブロック図である。 実施例1−1に係る放射線撮影システムが実行する処理を表すフローチャートである。 実施例1−2に係る放射線撮影システムが実行する処理を表すフローチャートである。 実施例1−3に係る放射線撮影システムが実行する処理を表すフローチャートである。 実施例1−6に係る放射線撮影システムが実行する処理を表すフローチャートである。 実施例2−1に係る放射線撮影システムが実行する処理を表すフローチャートである。 実施例2−2に係る放射線撮影システムが実行する処理を表すフローチャートである。 実施例2−3に係る放射線撮影システムが実行する処理を表すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、図面に例示したものに限定されるものではない。
<第一実施形態>
初めに、本発明の第一実施形態について説明する。
〔放射線撮影システム〕
まず、本実施形態の放射線撮影システム(以下撮影システム100)の概略について説明する。図1は、撮影システム100の概略構成を表すブロック図である。
本実施形態の撮影システム100は、図1に示したように、放射線照射装置(以下照射装置1)と、同期信号発信機2と、一又は複数の放射線撮影装置(以下撮影装置3)と、を備えて構成されている。
また、この撮影システム100は、放射線科情報システム(Radiology Information System:RIS)や、画像保存通信システム(Picture Archiving and Communication System:PACS)等と、通信可能に接続することが可能となっている。
照射装置1は、放射線(X線等)を発生させ、その放射線を被検者S及びその背後に配置される撮影装置3へ照射するもので、筐体11の他、放射線制御装置12、放射線源13、コンソール14、操作盤15等で構成されている。
放射線制御装置12と放射線源13、放射線制御装置12とコンソール14、コンソール14と操作盤15、放射線制御装置12と操作盤15は、それぞれ有線で通信可能に接続されている。
放射線制御装置12は、曝射スイッチ15aが操作されたことに基づいて、予め設定された放射線照射条件(管電圧や管電流、照射時間(mAs値)等)に応じた電圧を放射線源13に印加することが可能に構成されている。
なお、放射線制御装置12の詳細については後述する。
放射線源13は、例えば、図示しない回転陽極やフィラメント等を有している。
そして、放射線制御部12から電圧が印加されるとフィラメントが電圧に応じた電子ビームを回転陽極に向けて照射し、回転陽極が電子ビームの強度に応じた線量の放射線を発生させるようになっている。すなわち、放射線源13は、放射線制御装置12から連続的に電圧が印加されれば連続的に放射線を照射し、パルス状の電圧が印加されればパルス状の放射線を照射するようになっている。
コンソール14は、PCや携帯端末、あるいは専用の装置によって構成されており、放射線制御装置12と有線で通信可能に接続されている。
また、コンソール14は、撮影装置3から放射線画像の画像データを受信したり、画像データを外部(PACS等)へ送信したりすることが可能となっている。
また、コンソール14は、受信した画像データに対し、必要に応じて各種画像処理を施すことが可能となっている。
また、コンソール14は、図示しない表示部を有し、画像データに基づく放射線画像を表示することが可能となっている。
また、コンソール14は、外部装置(RIS等)からの撮影オーダーやユーザーによる操作に基づいて、放射線の照射条件(例えば、管電圧や管電流、照射時間等)を設定することが可能となっている。
また、コンソール14は、撮影モードを設定することが可能となっている。
本実施形態においては、静止画撮影モードと動態撮影モードの二種類の撮影モードがあり、このいずれかを選択するようになっている。
静止画撮影モードは、一回の曝射スイッチ15aの押下で、照射条件で設定した時間幅の放射線を1回だけ照射し、1枚の放射線画像を生成する撮影モードである。
動態撮影モードは、一回の曝射スイッチ15aの押下で、照射条件で設定した時間幅のパルス状の放射線を1回以上照射し、1枚以上の放射線画像を生成する撮影モードである。
また、コンソール14は、動態撮影が撮影モードとして設定された場合に、フレームレートを設定することが可能となっている。フレームレートは、ユーザーが入力した任意の数値としてもよいし、複数の選択肢(例えば15フレーム/s(以下fps),7.5fps,30fps等)の中から選択するものとしてもよい。
操作盤15は、2段構成の曝射スイッチ15aを備えている。
曝射スイッチ15aは、操作盤15の本体と有線で接続されている。
そして、曝射スイッチ15aが操作されたことに基づいて、撮影開始信号を放射線制御装置12及び撮影装置3へ送信するようになっている。
本実施形態の同期信号発信機2は、照射装置1と有線で通信可能に接続されるとともに、撮影装置3と無線で通信可能に接続されている。
また、本実施形態の同期信号発信機2は、無線通信のアクセスポイントとして機能するものとなっており、照射装置1と撮影装置3との通信を中継するようになっている。
なお、図1には、同期信号発信機2が照射装置1と別に設けられ、照射装置1と有線接続されているものを例示したが、同期信号発信機2は、照射装置1に内蔵されていてもよい。
この同期信号発信機2の詳細については後述する。
撮影装置3は、照射装置1から照射された放射線に基づく放射線画像の画像データを生成するものである。
また、撮影装置3は、同期信号発信機2を介して照射装置1と通信を行うことが可能となっている。具体的には、撮影装置3は、照射装置1から各種信号を受信したり、生成した画像データを照射装置1へ送信したりすることが可能となっている。
なお、撮影装置3の詳細については後述する。
このように構成された本実施形態の撮影システム100は、照射装置1から撮影装置3の手前に配置した被検者Sへ放射線を照射することにより、被検者Sの撮影を行うことが可能となっている。
コンソール14において撮影モードを静止画撮影モードに設定して撮影すれば、1枚の静止画像が得られ、動態撮影モードに設定して撮影すれば、一連の複数枚の画像が得られる。
以下、動態撮影により得られた一連の複数枚の画像を動態画像と称し、動態画像を構成する個々の画像をフレーム画像と称する。
また、このように構成された本実施形態の撮影システム100は、例えば病院の撮影室等に設置して用いることも可能であるし、照射装置1を車輪付きの回診車として構成することにより移動可能なシステムとして用いることも可能である。移動可能とすれば、移動が困難な被検者Sのもとへ出向いて放射線画像の撮影を行うことができる。
〔放射線制御装置〕
次に、上記撮影システム100の照射装置1が備える放射線制御装置12の詳細について説明する。図2は、放射線制御装置12の具体的構成を表すブロック図である。
本実施形態の放射線制御装置12は、図2に示したように、管球制御部12a、通信部12b、記憶部12c、高電圧発生部12d、これらを接続するバス12eを備えて構成されている。
管球制御部12aは、CPU、RAM等で放射線制御装置12の各部の動作を統括的に制御するように構成されている。具体的には、電源スイッチが入れられたことや、外部の装置から所定の制御信号を受信したこと、照射装置1から放射線を受けたこと等を契機として、記憶部12cに記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該処理プログラムに従って各種処理を実行する。
通信部12bは、有線通信インターフェースを備え、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された外部装置との間でデータの送受信を行うことが可能となっている。
また、通信部12bは、同期信号発信機2と有線通信を行うための(ケーブルを差し込むための)コネクター12fを備えている。
記憶部12cは、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリー等により構成され、各種画像処理を実行するためのプログラムを含む各種処理プログラム、これらのプログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。
高電圧発生部12dは、管球制御部12aから制御信号を受信したことに基づいて、予め設定された放射線の照射条件に応じた電圧を放射線源13に印加するようになっている。
このように構成された放射線制御装置12の管球制御部12aは、コンソール14又は操作盤15からの制御信号に基づいて、各種撮影条件(撮影対象部位、体格等の被検者Sに関する条件や、管電圧や管電流、照射時間、電流時間積等の放射線の照射に関する条件)を設定するようになっている。
また、管球制御部12aは、曝射スイッチ15aからの撮影開始信号を受信したことに基づいて、高電圧発生部12dに電圧の印加(放射線の照射)開始させるようになっている。
〔同期信号発信機2〕
次に、上記撮影システム100が備える同期信号発信機2の詳細について説明する。図3は、同期信号発信機2の具体的構成を表すブロック図である。
本実施形態の同期信号発信機2は、図3に示したように、第一タイマー21、通信部22、記憶部23等を備えている。
第一タイマー21は、電源が入れられたことや、外部から所定の制御信号を通信部22が受信したこと等を契機として、照射装置1と連動してカウント(計時)を行うようになっている。具体的には、放射線制御装置12が内蔵する図示しない発振器と連動してカウントを行うようになっている。
通信部22は、有線通信インターフェース及び無線通信インターフェースを備え、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された外部装置との間でデータの送受信を行うことが可能となっている。
また、通信部22は、放射線制御装置12と有線通信を行うための(ケーブルを差し込むための)コネクター21bと、撮影装置3との間で電波の送受信を行うためのアンテナ21aと、を備えている。
記憶部23は、同期信号発信機2を一意に特定することが可能な固有の特定情報を記憶している。特定情報としては、例えば、同期信号発信機2のBSSID(同期信号発信機2の識別子、MACアドレス)等が挙げられる。
なお、同期信号発信機2に固有のIDを予め付与しておき、それを用いるようにしてもよい。固有のIDは、電波(同期信号発信機2が送信するビーコン等)や通信で通知してもよいし、事前設定で取り決めておいてもよい。
また、照射装置1に接続されている同期信号発信機2のESSID、アクセスキーがユニークである場合、特定情報として同期信号発信機2のESSID、アクセスキーの組合せを用いることもできる。
ESSID及びアクセスキーがユニークであるか否かは、周辺の無線電波をスキャンして同期信号発信機2の存在確認をすることで判断することができる。
ESSID、アクセスキーの組合せを用いれば、特定情報の確認手続きを無線接続で兼ねることができるため、手続きが簡便になる。
なお、無線チャネルを事前に特定しておく等、ユニークとなる確度を事前に上げておくようにしてもよい。
このように構成された同期信号発信機2は、所定期間(Td)毎に無線でビーコンを送信するようになっている。ビーコンには、当該ビーコン送信時の第一タイマー21のカウント値が載せられる。
また、同期信号発信機2は、特定情報を照射装置1及び撮影装置3にそれぞれ送信することが可能となっている。特定情報は、ビーコンに載せて送信してもよいし、ビーコンとは別に送信するようにしてもよい。
〔放射線画像撮影装置の構成〕
次に、上記放射線撮影システム100を構成する撮影装置3の詳細について説明する。図4は、撮影装置3の構成を表すブロック図である。
撮影装置3は、図4に示したように、パネル制御部31や、放射線検出部32、読出し部33、通信部34、記憶部35、第二タイマー36等を備えて構成されており、各部31〜36はバス37によって接続されている。また、図示しない内蔵バッテリーから各部31〜36へ電力が供給されるようになっている。
パネル制御部31は、CPU、RAM等で撮影装置3の各部の動作を統括的に制御するように構成されている。具体的には、電源スイッチが入れられたことや、照射装置1やコンソールから所定の制御信号を受信したこと、照射装置1から放射線を受けたこと等を契機として、記憶部35に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該処理プログラムに従って各種処理を実行する。
放射線検出部32は、放射線の線量に応じた量の電荷を直接的又は間接的に生成する放射線検出素子、及び各放射線検出素子と配線との間に設けられ放射線検出素子と配線との間の通電が可能なオン状態又は通電が不能なオフ状態に切り替え可能なスイッチ素子を有する複数の画素が二次元状に配列された基板を有するものであればよく、従来公知のものを用いることができる。
すなわち、撮影装置3は、シンチレーターを備え、シンチレーターが放射線を受けることで発した光を検知するいわゆる間接型のものであってもよいし、シンチレーター等を介さずに放射線を直接検知するいわゆる直接型のものであってもよい。
読出し部33は、複数の放射線検知素子にそれぞれ蓄積された電荷量を信号値として読み出すことが可能に構成されていればよく、従来公知のものを用いることができる。
通信部34は、無線通信インターフェースを備え、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
また、通信部34は、同期信号発信機2との間で電波の送受信を行うためのアンテナ34aを備えている。
記憶部35は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリー等により構成され、各種画像処理プログラムを含む各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。
第二タイマー36は、電源が入れられたことや、外部から所定の制御信号を通信部22が受信したこと等を契機として、カウント(計時)を行うようになっている。
このように構成された撮影装置3のパネル制御部31は、記憶部35に記憶された処理プログラムに従って以下のような動作をする。
例えば、パネル制御部31は、放射線検出部32のスイッチ素子のオンオフを切り替える機能を有している。
また、パネル制御部31は、読出し部33が読み出した信号値に基づいて放射線画像の画像データを生成する機能を有している。
〔放射線撮影システムの撮影動作〕
次に、上記撮影システム100が行う基本的な撮影動作について説明する。図5は、撮影システム100の動作を表すタイミングチャートである。
まず、制御装置12の照射側計時部125及び撮影装置3の撮影側計時部37による計時開始の契機となる動作が行われる(例えば撮影システム100の各機器の電源がオンにされる)と、第一タイマー21及び第二タイマー36がそれぞれ計時を開始する。
このとき、第一タイマー21の計時開始タイミングと第二タイマー36の計時開始タイミングは異なることになるが、一方のタイマーのカウント値又は一方のタイマーと連動したタイマーのカウント値によって、他方のタイマーのカウント値が、一方のタイマーのカウント値に合わせられる。
その後、撮影装置3は、第二タイマー36のカウント値が第一所定値(t1)になると(計時開始から第一所定時間(t1)が経過すると)、「初期化状態」に遷移する。この初期化状態にある撮影装置3は、各スイッチ素子をオン状態にすることで、各画素に蓄積されていた暗電荷を放出する初期化を行う。
その後、第二タイマー36のカウント値が第一所定値より大きい第二所定値(t2)になると(計時開始から第二所定時間(t2)が経過すると)、撮影装置3は、初期化状態から「蓄積状態」へ遷移する。この蓄積状態にある撮影装置3は、各走査線32bへオフ状態にすることで、放射線検出素子が発生させた電荷を画素内に蓄積可能となる。この蓄積状態は、第二タイマー36のカウント値が第二所定値よりも大きい第四所定値(t4)となるまで(計時開始から第四所定時間経過するまで)継続する。
また、照射装置1は、第一タイマー21のカウント値が第二所定値より大きく第四所定値よりも小さい第三所定値(t3)になると(計時開始から第三所定時間経過すると)、放射線を被検者S及びその背後の撮影装置3へ照射する。すなわち、照射装置1は、撮影装置3が蓄積状態となっている間(t2〜t3)に放射線を照射する。
そして、撮影装置3は、放射線を受けると、放射線検出部32の各放射線検出素子32dで電荷を生成し、それを各画素に蓄積する。
また、第二タイマー36のカウント値が第三所定値よりも大きい第四所定値(t4)になると(計時開始から第四所定時間(t4)が経過すると)、撮影装置3は蓄積状態から「読出し・転送状態」へ遷移する。この読出し・転送状態にある撮影装置3は、まず、初期化と同じ流れで、各スイッチ素子をオン状態にし、各画素に蓄積していた電荷を放出する。そして、読出し部33で流れ込んできた電荷に基づく画像データを読み出す。
撮影モードが動態撮影モードに設定されていた場合、照射装置1及び撮影装置3は、第一タイマー21及び第二タイマー36のカウント値に基づいて、上述した一連の動作を撮影するフレーム画像の枚数分だけ繰り返す。
なお、撮影装置3の放射線検出素子の構成によっては、電荷読出し時に蓄積電荷を解放し初期化動作を行う場合もある。
〔同期制御〕
次に、本実施形態の撮影システム100が行う同期制御の詳細について説明する。図6は、撮影システム100の動作を表すタイミングチャートである。
例えば、放射線制御装置12や撮影装置3が備える発振器の周波数の誤差等の影響により、照射装置1と連動する(同期信号発信機2が備える)第一タイマー21のカウント速度と、撮影装置3が備える第二タイマー36のカウント速度とに若干の差がある場合がある。このような場合、動態撮影のような比較的長時間の撮影を行うと、第一タイマー21のカウント値と第二タイマー36のカウント値とのずれが次第に大きくなってくるため、照射装置1の動作タイミングと撮影装置3の動作タイミングとがずれてきてしまう。
そこで、本実施形態の撮影システム100は、こうした場合においても図6に示したような動作、すなわち、撮影装置3が「蓄積状態」のときに、照射装置1に放射線を照射できるようにするため、照射装置1の動作タイミングと撮影装置3の動作タイミングのずれを修正するようになっている。
上述したように、照射装置1と同期信号発信機2とは有線接続されている、このため、例えば使用するケーブルを時刻遅延が少ない専用線としたり、IEEE1588の有線通信の時刻同期機能を用いたりすることで、照射装置1と同期信号発信機2との同期をとることにより、他の機器を介することによる遅延を防ぐことができ、時刻同期精度を高めることができる。
また他の機器を介することにより生じる通信経路で発生する通信障害により同期ができず、タイミングがずれるリスクを減らすことができる。
動作タイミングのずれを修正する方法の一つに、同期補正信号を用いる方法がある。
例えば、同期信号発信機2と撮影装置3との通信を、IEEE802.11の通信規格の無線通信にて行う場合、この通信規格が有する時刻同期機能(Timing Synchronization Function、以下TSF)を利用することができる。
「TSF」とは、機器同士の無線通信を行う際、アクセスポイントと機器との間で時刻を合わせる機能のことである。具体的には、アクセスポイントに、フリーランで周期的(1μs毎)にカウントアップする計時手段(TSFタイマー)を持たせ、周期的(標準では100ms毎)に送信されるビーコンにカウント値を載せて端末に送信する。一方、端末にも周期的(1μs毎)にカウントアップする計時手段を持たせ、ビーコン受信時に自身の計時手段のカウント値をビーコンに含まれるカウント値に更新して、カウントアップを継続するというものである。これにより、両計時手段のカウント値のずれが定期的に修正されるため、機器同士の同期をとることが可能となる。
本実施形態に係る放射線撮影システムで、IEEE802.11の無線通信を行う場合、同期信号発信機2が上記アクセスポイントに相当することとなる。
すなわち、同期信号発信機2の通信部22が、ビーコンを所定周期で繰り返し撮影装置3へ送信することとなる。
そして、ビーコンを送信する際、その時点の第一タイマー21のカウント値をビーコンに載せて撮影装置3へ送信することとなる。
また、本実施形態に係る放射線撮影システムで、IEEE802.11の無線通信を行う場合、撮影装置3が上記端末に相当することとなる。
すなわち、撮影装置3のパネル制御部31が、ビーコンを受信する度に、ビーコンに載せられた第一タイマー21のカウント値を取得することとなる。
そして、撮影装置3のパネル制御部31が、自身の持つ第二タイマー36のカウント値を、取得した第一タイマーのカウント値に合わせることとなる。
〔同一の同期信号発信機2から同期信号を受信できているか否かの判別〕
ところで、上記IEEE802.11の通信規格が有するTSFを用いる場合、第一タイマーのカウント値は、同期信号発信機2毎に固有のものであるため、放射線制御装置12と放射線撮影装置が正しく同期するためには、同一の同期信号発信機2から発信されるビーコンからカウント値を取得する必要がある。IEEE802.11のネットワークでは、同期信号発信機2の識別としてESSID、パスワードにて無線リンクを行って同期信号発信機2を特定する手段が一般的であるが、例えば、図7に示したような従来の放射線撮影システム100Dでは、放射線照射装置1Dと放射線撮影装置3Dが、近傍にある同一設定の別のアクセスポイントにそれぞれ無線リンクしてしまったり、無線リンクを行わないと同期信号発信機2が特定できなかったりする問題がある。
そこで、本実施形態の撮影システム100においては、以下のようにして照射装置1および撮影装置3が、同一の同期信号発信機2を一意に特定できるようにしている。
具体的には、撮影装置3のパネル制御部31は、周囲の同期信号発信機2から通信部34を介して特定情報を受信し、それを照射装置1へ転送する機能を有している。
このとき、撮影装置3は、接続している同期信号発信機2から受信してもよいし、周辺に存在する未接続のアクセスポイントから受信するようにしてもよい。
このようにすれば、未接続のアクセスポイントを同期信号発信機2として使用することができる。また、これにより、撮影装置3が無線電波送信機能を有していなくても(受信機能しか有していなくても)同期信号発信機2を特定することができる。
一方、放射線制御装置の管球制御部12aは、有線接続されている同期信号発信機2から特定情報を、通信部12bを介して取得する機能を有している。
また、管球制御部12aは、撮影装置3が転送した特定情報を、通信部12bを介して受信する機能を有している。
また、管球制御部12aは、自身が取得した特定情報と、撮影装置3が受信した(転送してきた)特定情報とが合致しているか否かを判断する機能を有している。すなわち、本実施形態に係る管球制御部12aは、本発明における判断手段をなす。
なお、判断を行うタイミングは、撮影(放射線照射)を開始する直前(例えば曝射スイッチ15aの押下を契機とする)や、動態撮影を行っている最中等、照射装置1と撮影装置3の同期がとれている必要があるときに行う。
このように構成された本実施形態の放射線撮影システム100を用いれば、複数の同期信号発信機2が存在する、すなわち、周囲に同一のESSID、アクセスキーを持つ無線ネットワークが存在する場合であっても、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2から同期信号を受信できているか否かを判別することができる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、ここでは、第一実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
上記第一実施形態に係る撮影システム100は、照射装置1が受信した特定情報と撮影装置3が受信した特定情報とが合致しているか否かの判断を、撮影装置3が行うようにしていたが、本実施形態に係る放射線撮影システム100Aは、この判断を放射線撮影装置(以下、撮影装置3A)が行うようになっている。
このため、本実施形態に係る放射線照射装置(以下照射装置1A)及び撮影装置3Aは、第一実施形態に係る照射装置1及び撮影装置3と異なっている。
例えば、本実施形態の放射線制御装置12Aの記憶部や、撮影装置3の記憶部35は、一部の内容(詳細後述)が第一実施形態とは異なる処理プログラムを記憶している。
このため、本実施形態の放射線制御装置12Aの制御部及び撮影装置3Aのパネル制御部31は、以下のような第一実施形態とは異なる動作をする。
具体的には、放射線制御装置12Aの管球制御部12aは、有線接続されている同期信号発信機2から特定情報を、通信部12bを介して取得し、それを撮影装置3Aへ転送する機能を有している。
一方、撮影装置3Aのパネル制御部31は、周囲の同期信号発信機2から特定情報を、通信部34を介して受信する機能を有している。
また、パネル制御部31は、照射装置1が転送した特定情報を、通信部34を介して受信する機能を有している。
また、パネル制御部31は、照射装置1が取得した(転送してきた)特定情報と、自身が受信した特定情報とが合致しているか否かを判断する機能を有している。すなわち、本実施形態に係るパネル制御部31は、本発明における判断手段をなす。
このように構成された本実施形態の放射線撮影システム100を用いれば、第一実施形態と同様、複数の同期信号発信機2が存在する場合であっても、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2から同期信号を受信できているか否かを判別することができる。
なお、上記第一,第二実施形態において、放射線制御装置12と同期信号発信機2とを接続する有線ネットワークが外部ネットワークから隔離された閉じた構成である場合には、上述したような特定情報が合致しているか否かの判断を行わず、撮影装置3が当該同期信号発信機2へ接続されたことを以て、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2へ接続されたと判断することもできる。
具体的には、照射装置1の管球制御部12a又は撮影装置3のパネル制御部31に、例えば図8に示したような処理を行わせる。
まず、同期信号発信機2の探索を行い(ステップS1)、接続対象となり得る同期信号発信機2が一つであるか否かを判断する(ステップS2)。ここで、対象が一つであると判断した場合には(ステップS2;Yes)、同期信号発信機2へ接続し(ステップS3)、接続に成功したか否かを判断する(ステップS4)。ここで、接続に成功したと判断した場合は(ステップS4;Yes)、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2の同期信号を参照する状態になっていると判断する。一方、ステップS2において、対象が一つでないと判断した場合(ステップS2;No)や、ステップS4において、接続に成功しなかったと判断した場合には(ステップS4;No)、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2の同期信号を参照する状態になっていないと判断し、上述したような特定情報が合致しているか否かの判断を行うようにする。
<第三実施形態>
次に、本発明の第三実施形態について説明する。なお、ここでは、第一,第二実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
上記第一,第二実施形態に係る撮影システム100,100Aは、照射装置1が受信した特定情報と撮影装置3が受信した特定情報とが合致しているか否かの判断を、照射装置1と撮影装置3のいずれかが行うようにしていたが、本実施形態に係る放射線撮影システム100は、この判断を照射装置1と撮影装置3がそれぞれ行うようになっている。
このため、本実施形態に係る照射装置1及び撮影装置3は、第一,第二実施形態に係る照射装置1,1A及び撮影装置3,3Aと異なっている。
例えば、本実施形態の放射線制御装置12Aの記憶部12cや撮影装置3の記憶部35は、接続を保ちたい同期信号発信機2が有する特定情報を、予め記憶してある。
また、放射線制御装置12Aの記憶部12cや撮影装置3の記憶部35は、一部の内容(詳細後述)が第一実施形態とは異なる処理プログラムを記憶している。
このため、本実施形態の放射線制御装置12の制御部及び撮影装置3のパネル制御部31は、以下のような第一,第二実施形態とは異なる動作をする。
管球制御部12aは、自身1が取得した特定情報と、自身が予め記憶している特定情報とが合致しているか否かを判断する機能を有している。
また、パネル制御部31は、自身が取得した特定情報と、自身が予め記憶している特定情報とが合致しているか否かを判断する機能を有している。
すなわち、本実施形態に係る管球制御部12a及びパネル制御部31は、本発明における判断手段をなす。
このように構成された本実施形態の放射線撮影システム100を用いれば、第一,第二実施形態と同様、複数の同期信号発信機2が存在する場合であっても、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2から同期信号を受信できているか否かを判別することができる。
<第四実施形態>
次に、本発明の第四実施形態について説明する。図9は、本発明の第四実施形態に係る放射線撮影システム100Bの概略構成を表すブロック図である。
なお、ここでは、第一実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
上記第一実施形態に係る放射線撮影システム100Bは、同期信号発信機2が照射装置1と有線接続、又は照射装置1に内蔵されたものとなっていたが、本実施形態に係る放射線撮影システム100Bは、図9に示したように、同期信号発信機2が放射線撮影装置(以下、撮影装置3B)に内蔵され、照射装置1と同期信号発信機2が無線通信を行うようになっている。
このため、本実施形態に係る放射線照射装置(以下照射装置1B)及び撮影装置3Bは、第一実施形態に係る照射装置1及び撮影装置3と異なっている。
具体的には、放射線制御装置12Bは、図10に示したように、第二タイマー12gを備えている。
また、放射線制御装置12Bの通信部12hは、無線通信インターフェースを備え、同期信号発信機2との間で電波の送受信を行うためのアンテナ12iを備えている。
また、撮影装置3Bは、図11に示したように、第一実施形態の第二タイマー36に相当する構成を備えていない。
また、撮影装置3Bの通信部12hは、有線通信インターフェースを備え、同期信号発信機2と有線で接続されている。
本実施形態に係る放射線撮影システムで、IEEE802.11の無線通信を行う場合、照射装置1が上記端末に相当することとなる。
すなわち、照射装置1の管球制御部12aが、ビーコンを受信する度に、ビーコンに載せられた第一タイマー21のカウント値を取得することとなる。
そして、照射装置1の管球制御部12aが、自身の持つ第二タイマー12gのカウント値を、取得した第一タイマーのカウント値に合わせることとなる。
また、本実施形態の放射線制御装置12Bの記憶部や、撮影装置3Bの記憶部35は、一部の内容(詳細後述)が第一実施形態とは異なる処理プログラムを記憶している。
このため、本実施形態の放射線制御装置12Bの制御部及び撮影装置3Bのパネル制御部31は、以下のような第一実施形態とは異なる動作をする。
具体的には、撮影装置3Bのパネル制御部31は、内蔵する同期信号発信機2から通信部34を介して特定情報を取得し、それを照射装置1へ転送する機能を有している。
一方、放射線制御装置12の管球制御部12aは、周囲の同期信号発信機2から特定情報を、通信部12bを介して受信する機能を有している。
このとき、放射線制御装置12は、接続している同期信号発信機2から受信してもよいし、周辺に存在する未接続のアクセスポイントから受信するようにしてもよい。
このようにすれば、未接続のアクセスポイントを同期信号発信機2として使用することができる。また、これにより、放射線制御装置12が無線電波送信機能を有していなくても(受信機能しか有していなくても)同期信号発信機2を特定することができる。
また、管球制御部12aは、撮影装置3Bが転送した特定情報を、通信部12bを介して受信する機能を有している。
また、管球制御部12aは、自身が受信した特定情報と、撮影装置3が取得した(転送してきた)特定情報とが合致しているか否かを判断する機能を有している。すなわち、本実施形態に係る管球制御部12aは、本発明における判断手段をなす。
このように構成された本実施形態の放射線撮影システム100Bを用いれば、第一実施形態と同様、複数の同期信号発信機2が存在する場合であっても、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2から同期信号を受信できているか否かを判別することができる。
<第五実施形態>
次に、本発明の第五実施形態について説明する。なお、ここでは、第四実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
上記第四実施形態に係る撮影システム100Bは、照射装置1が受信した特定情報と撮影装置3が受信した特定情報とが合致しているか否かの判断を、撮影装置3Bが行うようにしていたが、本実施形態に係る放射線撮影システム100Cは、この判断を放射線撮影装置(以下、撮影装置3C)が行うようになっている。
このため、本実施形態に係る放射線照射装置(以下照射装置1C)及び撮影装置3Cは、第四実施形態に係る照射装置1B及び撮影装置3Bと異なっている。
例えば、本実施形態の放射線制御装置12Aの記憶部12cや、撮影装置3の記憶部35Cは、一部の内容(詳細後述)が第四実施形態とは異なる処理プログラムを記憶している。
このため、本実施形態の放射線制御装置12Aの管球制御部12a及び撮影装置3Aのパネル制御部31は、以下のような第一実施形態とは異なる動作をする。
具体的には、放射線制御装置12Aの管球制御部12aは、周囲の同期信号発信機2から特定情報を、通信部12bを介して受信し、それを撮影装置3Aへ転送する機能を有している。
一方、撮影装置3Aのパネル制御部31は、内蔵する同期信号発信機2から特定情報を、通信部34を介して取得する機能を有している。
また、パネル制御部31は、照射装置1が受信した(転送してきた)特定情報を、通信部34を介して照射装置1から受信する機能を有している。
また、パネル制御部31は、照射装置1が受信した特定情報と、自身が受信した特定情報とが合致しているか否かを判断する機能を有している。すなわち、本実施形態に係るパネル制御部31は、本発明における判断手段をなす。
このように構成された本実施形態の放射線撮影システム100Cを用いれば、第四実施形態と同様、複数の同期信号発信機2が存在する場合であっても、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2から同期信号を受信できているか否かを判別することができる。
<第六実施形態>
次に、本発明の第六実施形態について説明する。なお、ここでは、第四,第五実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
上記第四,第五実施形態に係る撮影システム100Bは、照射装置1Bが受信した特定情報と撮影装置3Bが受信した特定情報とが合致しているか否かの判断を、照射装置1Bと撮影装置3Bのいずれかが行うようにしていたが、本実施形態に係る放射線撮影システム100Bは、この判断を照射装置1Bと撮影装置3Bがそれぞれ行うようになっている。
このため、本実施形態に係る照射装置1B及び撮影装置3Bは、第四,第五実施形態に係る照射装置1B,1C及び撮影装置3B,3Cと異なっている。
例えば、本実施形態の放射線制御装置12Bの記憶部12cや撮影装置3の記憶部35は、接続を保ちたい同期信号発信機2が有する特定情報を、予め記憶してある。
また、放射線制御装置12Bの記憶部12cや撮影装置3Bの記憶部35は、一部の内容(詳細後述)が第一実施形態とは異なる処理プログラムを記憶している。
このため、本実施形態の放射線制御装置12Bの制御部及び撮影装置3Bのパネル制御部31は、以下のような第四,第五実施形態とは異なる動作をする。
管球制御部12aは、自身1が取得した特定情報と、自身が予め記憶している特定情報とが合致しているか否かを判断する機能を有している。
また、パネル制御部31は、自身が取得した特定情報と、自身が予め記憶している特定情報とが合致しているか否かを判断する機能を有している。
すなわち、本実施形態に係る管球制御部12a及びパネル制御部31は、本発明における判断手段をなす。
このように構成された本実施形態の放射線撮影システム100Bを用いれば、第四,第五実施形態と同様、複数の同期信号発信機2が存在する場合であっても、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2から同期信号を受信できているか否かを判別することができる。
なお、上記第一〜第六実施形態では、照射装置1〜1Cと同期信号発信機2との通信、同期信号発信機2と撮影装置3〜3Cとの通信のうち一方が有線通信、他方が無線通信の放射線撮影システム100〜100Cについて説明したが、照射装置1〜1Cと同期信号発信機2との通信、同期信号発信機2と撮影装置3〜3Cとの通信の両方が無線通信のシステムとすることも可能である。
また、上記第一〜第六実施形態では、同期信号発信機2が、放射線制御装置12〜12Cにもコンソール14にも接続された場合を例に説明したが、本発明はこの接続に限られるものではなく、同期信号発信機2と放射線制御装置12〜12Cのみを接続したり、同期信号発信機2とコンソール14のみを接続したりしても構わない。
照射装置1は、放射線を照射する装置であるため、同期信号発信機2と放射線制御装置12〜12Cを直接接続すれば、より正確に放射線照射のタイミングを制御することができる。
一方、コンソール14は、撮影システム100全体をコントロールする装置であるため、同期信号発信機2とコンソール14とを直接接続すれば、コンソール14にて効率的に同期確認等の処理を行うことができる。
次に、本発明を上記実施形態のようにして実施した場合に新たに生じることが想定される課題とそれを解決することのできる具体的な実施例を列挙する。
(実施例1−1)
上記実施形態に係る放射線撮影システムにおいて、照射装置1が受信した特定情報と撮影装置3が受信した特定情報とが合致しているか否かの判断結果が分からないと、照射装置1と撮影装置3がそれぞれ異なる同期信号を参照する(以下、同期ずれ)状態で動態撮影を開始してしまう可能性がある。同期ずれの状態で動態撮影を行うと、一部の画像データがうまく生成されず再撮影を行うこととなり、被検者が無駄に被曝してしまうことになる。
このような課題に鑑み、特定情報が合致しているときのみ撮影が行えるようにしてもよい。具体的には、照射装置1の管球制御部12a又は撮影装置3のパネル制御部31に、例えば図12に示したような処理を行わせる。
まず、照射装置1が受信した特定情報と撮影装置3が受信した特定情報とが合致しているか否かを判断し(ステップS11)、合致していると判断した場合に(ステップS11;Yes)、照射装置1による放射線照射を許可し(ステップS12)、その後の各種処理(ステップS13)を継続して行うようにする。一方、ステップS1において合致していないと判断した場合には(ステップS11;No)、非合致時の処理(放射線照射の不許可や、同期ずれの状態である旨の通知、ステップS14)を行うようにする。
このようにすれば、放射線制御装置の管球制御部12aは、本発明における規制手段をなすこととなり、同期ずれの状態のときは撮影することができないため、再撮影によって被検者が無駄に被曝してしまうのを防ぐことができる。
(実施例1−2)
また、上記実施例1−1で挙げた、照射装置1が受信した特定情報と撮影装置3が受信した特定情報とが合致しているか否かの判断結果が分からないと、同期ずれの状態で動態撮影を開始してしまう可能性がある、という課題に鑑み、特定情報が合致しているとき、その旨をユーザーに通知するようにしてもよい。具体的には、照射装置1の管球制御部12a又は撮影装置3のパネル制御部31に、例えば図13に示したような処理を行わせる。
まず、照射装置1が受信した特定情報と撮影装置3が受信した特定情報とが合致しているか否かを判断し(ステップS21)、合致していると判断した場合に(ステップS21;Yes)、同期ずれの状態でない旨を通知し(ステップS22A)、その後の各種処理(ステップS23)を継続して行うようにする。一方、ステップS21において合致していないと判断した場合には(ステップS21;No)、非合致時の処理(放射線照射の不許可や、同期ずれの状態である旨の通知)を行うようにする。
通知は、表示や音声、振動等で行うことができる。
通知を行う手段は、照射装置1や撮影装置3に設けてもよいし、コンソール等の他の装置に設けるようにしてもよい。
このようにすれば、照射装置1の管球制御部12aや撮影装置3のパネル制御部31は、本発明における通知手段をなすこととなり、ユーザーは、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2の同期信号を参照していることを確認することができるため、再撮影によって被検者が無駄に被曝してしまうのを防ぐことができる。
(実施例1−3)
上記実施形態に係る放射線撮影システムにおいては、同期ずれの状態ではないと判断した後も、無線環境の変化(例えば、DFS(Dynamic Frequency Selection)による無線チャネル変更等)により同期信号発信機2を取り違えてしまう可能性がある。同期信号発生機を取り違えると、それによって同期ずれの状態となって、動態撮影に失敗し、その結果、再撮影を行うこととなり、被検者が無駄に被曝してしまうことになる。
このような課題に鑑み、特定情報が合致しているかどうかを定期的に監視するようにしてもよい。具体的には、照射装置1の管球制御部12a又は撮影装置3のパネル制御部31に、例えば図14に示したような処理を行わせる。
まず、照射装置1が受信した特定情報と撮影装置3が受信した特定情報とが合致しているか否かを判断し(ステップS31)、合致していると判断した場合に(ステップS31;Yes)、合致時の処理(放射線照射の許可や、特定情報が合致している旨の通知、ステップS32)を行う。そして、前回の判断から所定時間経過した後(ステップS33:Yes)に、ステップS1の処理に戻る。一方、ステップS31において合致していないと判断した場合には(ステップS31;No)、非合致時の処理(放射線照射の不許可や、同期ずれの状態である旨の通知、ステップS34)を行うようにする。
このようにすれば、同期信号発信機2の取り違いを防止し、システムの信頼性を高めることができる。
また、同期ずれの状態が発生したときの復旧を速やかに行うことができる。
また、同期ずれの程度が許容範囲内のうちに復旧しやすくなるため、再撮影により被検者が無駄に被ばくしてしまう状況を少なくすることができる。
また
(実施例1−4)
上記実施例1−3で挙げた、特定情報が合致していると判断した後も、無線環境の変化により同期信号発信機2を取り違えてしまう可能性がある、という課題に鑑み、何らかの理由(ビーコンが受信できず同期信号発信機2を見失う、同期信号発信機2からの強制切断)により同期信号発信機2と照射装置1又は撮影装置3との無線接続が切断され、その後再接続する際に、特定情報が合致しているかどうかを確認するようにしてもよい。具体的には、再接続の処理を行った後に、図12又は図13に示した処理を実行するようにする。
このようにすることによっても、上記実施例1−3と同様、同期信号発信機2の取り違いを防止し、システムの信頼性を高めることができる。
また、同期ずれの状態が発生したときの復旧を速やかに行うことができる。
また、同期ずれの程度が許容範囲内のうちに復旧しやすくなるため、再撮影により被検者が無駄に被ばくしてしまう状況を少なくすることができる。
(実施例1−5)
上記実施例1−3において、前回の判断から所定時間経過したか否かの判断(ステップS33)を、例えば、無線再接続を検出したか否か、あるいは同期信号のずれを検出したか否かといった判断に変えてもよい。
このようにすることによっても、上記実施例1−3と同様、同期信号発信機2の取り違いを防止し、システムの信頼性を高めることができる。
また、同期ずれの状態が発生したときの復旧を速やかに行うことができる。
また、同期ずれの程度が許容範囲内のうちに復旧しやすくなるため、再撮影により被検者が無駄に被ばくしてしまう状況を少なくすることができる。
(実施例1−6)
上記実施例1−3で挙げた、特定情報が合致していると判断した後も、無線環境の変化により同期信号発信機2を取り違えてしまう可能性がある、という課題に鑑み、撮影開始時に、再度特定情報が合致しているかどうかを確認するようにしてもよい。具体的には、照射装置1の管球制御部12a又は撮影装置3のパネル制御部31に、例えば図15に示したような処理を行わせる。
まず、撮影前における、特定情報が合致しているか否かの判断(ステップS41)において、合致していると判断し、合致時の各種処理を行った後(ステップS42)、撮影を開始(曝射スイッチ15aを押下)されると(ステップS43)、再度特定情報が合致しているか否かの判断を再度行い(ステップS44)、合致していると判断した場合には(ステップS44;Yes)、撮影(曝射)を許可し(ステップS45)、合致時の各種処理を行う(ステップS46)。一方、ステップS41,S44において特定情報が合致していないと判断した場合には(ステップS41,S44;No)、非合致時の処理(放射線照射の不許可や、同期ずれの状態である旨の通知、ステップS47)を行う。
このようにすれば、撮影開始の直前に接続の妥当性を確認することで、同期ずれの状態が生じるのを未然に防ぐことができ、再撮影により被検者が無駄に被曝してしまうのを防ぐことができる。
(実施例2−1)
また、上記実施例1−1で挙げた、照射装置1が受信した特定情報と撮影装置3が受信した特定情報とが合致しているか否かの判断結果が分からないと、同期ずれの状態で動態撮影を開始してしまう可能性がある、という課題に鑑み、特定情報が合致していないとき、その旨をユーザーに通知するようにしてもよい。具体的には、照射装置1の管球制御部12a又は撮影装置3のパネル制御部31に、例えば図16に示したような処理を行わせる。
まず、照射装置1が受信した特定情報と撮影装置3が受信した特定情報とが合致しているか否かを判断し(ステップS51)、合致していないと判断した場合に(ステップS51;No)、合致していない旨を通知し(ステップS52)、非合致時の処理(放射線照射の不許可や、同期ずれの状態である旨の通知、ステップS53)を行うようにする。一方、ステップS1において合致していると判断した場合には(ステップS51;Yes)、合致時の各種処理(ステップS54)を継続して行うようにする。
通知は、表示や音声、振動等で行うことができる。
通知を行う手段は、照射装置1や撮影装置3に設けてもよいし、コンソール等の他の装置に設けるようにしてもよい。
このようにすれば、照射装置1の管球制御部12aや撮影装置3のパネル制御部31は、本発明における通知手段をなすこととなり、ユーザーは、照射装置1と撮影装置3が同一の同期信号発信機2の同期信号を参照していないことを確認することができるため、再撮影によって被検者が無駄に被曝してしまうのを防ぐことができる。
(実施例2−2)
上記実施形態に係る放射線撮影システムにおいては、無線の電波不良や環境不備(例えば、DFSが発生し停波中である等)等で、特定情報が合致しているか否かを判断する対象となる同期信号発信機2を見つけることができない可能性がある。
このような課題に鑑み、同期信号発信機2の候補が見つからない場合は、同期信号発信機2を再度探索し、発見出来た場合に特定処理を実施するようにしてもよい。具体的には、照射装置1の管球制御部12a又は撮影装置3のパネル制御部31に、例えば図17に示したような処理を行わせる。
まず、同期信号発信機2の探索を行い(ステップS61)、接続対象となり得る同期信号発信機2が存在するか否かを判断する(ステップS62)。ここで、対象が存在すると判断した場合には(ステップS62;Yes)、特定情報が合致しているか否かを判断する(ステップS63)。ここで、特定情報が合致していると判断した場合に(ステップS63;Yes)、合致時の処理(放射線照射の許可や、特定情報が合致している旨の通知ステップS64)を行うようにする。一方、ステップS3において特定情報が合致していないと判断した場合には(ステップS3;No)、非合致時の処理(放射線照射の不許可や、同期ずれの状態である旨の通知、ステップS65)を行うようにする。
このようにすれば、異常が発生したときの復旧を速やかに行うことができる。
また、環境に対するロバスト性を向上させることができる。
(実施例2−3)
上記実施形態に係る放射線撮影システムおいては、無線の電波状態が不良である等の環境不備により、特定情報が合致しているか否かを判断する対象となる同期信号発信機2を間違える可能性がある(例えば、同一のESSIDを持つ同期信号発信機2が存在する等)。
このような課題に鑑み、同期信号発信機2の候補が複数いる場合は、別の候補についてもそれぞれ特定情報が合致しているか否かの判断を行うようにしてもよい。具体的には、照射装置1の管球制御部12a又は撮影装置3のパネル制御部31に、例えば図18に示したような処理を行わせる。
まず、同期信号発信機2の探索を行い(ステップS71)、接続対象となり得る同期信号発信機2が存在するか否かを判断する(ステップS72)。ここで、対象が存在すると判断した場合には(ステップS72;Yes)、特定情報が合致しているか否かを判断する(ステップS73)。ここで、特定情報が合致していると判断した場合に(ステップS73;Yes)、合致時の処理(放射線照射の許可や、特定情報が合致している旨の通知、ステップS74)を行うようにする。一方、ステップS72において、対象が存在しないと判断した場合(ステップS72;No)や、ステップS73において特定情報が合致していないと判断した場合には(ステップS73;No)、接続対象となり得る同期信号発信機2が他にも存在するか否かを判断する(ステップS75)。ここで、他に対象が存在すると判断した場合には、ステップS73の処理(特定情報が合致しているか否かの判断)へ進み、他に対象が存在しないと判断した場合には(ステップS75;No)、非合致時の処理(放射線照射の不許可や、同期ずれの状態である旨の通知、ステップS76)を行うようにする。
このようにすれば、異常が発生したときの復旧を速やかに行うことができる。
また、環境に対するロバスト性を向上させることができる。
100,100A,100B,100C 放射線撮影システム
1,1A 放射線照射装置
11 筐体
12,12A,12B 放射線制御装置
12a 管球制御部
12b 通信部
12c 記憶部
12d 高電圧発生部
12e バス
13 放射線源
14 コンソール
15 操作盤
15a 曝射スイッチ
2 同期信号発信機
21 通信部
21a アンテナ
21b コネクター
22 記憶部
23 第一タイマー
3,3A,3B 撮影装置
31 パネル制御部
32 放射線検出部
33 読出し部
33 記憶部
34 通信部
34a アンテナ
35 記憶部
36 第二タイマー
37 バス
R 放射線
S 被検者

Claims (7)

  1. 放射線を発生させる放射線照射装置と、
    照射された放射線に基づく放射線画像の画像データを生成する放射線撮影装置と、
    前記放射線照射装置と接続、又は当該放射線照射装置に内蔵され、前記放射線撮影装置の動作を前記放射線照射装置の動作に同期させるための同期信号を前記放射線撮影装置へ送信する同期信号発信機と、を備え、
    前記同期信号発信機は、
    当該同期信号発信機を特定することが可能な固有の特定情報を記憶し、
    当該特定情報を前記放射線照射装置及び前記放射線撮影装置にそれぞれ送信することが可能に構成されており、
    前記放射線照射装置又は前記放射線撮影装置は、前記放射線照射装置が受信した前記特定情報と、前記放射線撮影装置が受信した前記特定情報とが合致しているか否かを判断する判断手段と、を備えることを特徴とする放射線撮影システム。
  2. 放射線を発生させる放射線照射装置と、
    照射された放射線に基づく放射線画像の画像データを生成する放射線撮影装置と、
    前記放射線撮影装置に内蔵され、前記放射線照射装置の動作を前記放射線撮影装置に同期させるための同期信号を前記放射線照射装置へ送信する同期信号発信機と、を備え、
    前記同期信号発信機は、
    当該同期信号発信機を特定することが可能な固有の特定情報を記憶し、
    当該特定情報を前記放射線照射装置及び前記放射線撮影装置にそれぞれ送信することが可能に構成されており、
    前記放射線照射装置又は前記放射線撮影装置は、前記放射線照射装置が受信した前記特定情報と、前記放射線撮影装置が受信した前記特定情報とが合致しているか否かを判断する判断手段と、を備えることを特徴とする放射線撮影システム。
  3. 前記特定情報は、前記同期信号発信機の識別子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線撮影システム。
  4. 前記特定情報は、無線ネットワークの識別子とアクセスキーの組合せであることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線撮影システム。
  5. 前記放射線照射装置が受信した前記特定情報と前記放射線撮影装置が受信した前記特定情報とが合致していないと前記判断手段が判断した場合に、前記放射線照射装置による放射線の照射を規制する規制手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の放射線撮影システム。
  6. 前記判断手段の判断結果を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の放射線撮影システム。
  7. 前記放射線照射装置が受信した前記特定情報と前記放射線撮影装置が受信した前記特定情報とが合致していないと前記判断手段が判断した場合に、前記放射線照射装置及び前記放射線撮影装置のうち子機となる装置は、前記特定信号の受信を再び行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の放射線撮影システム。
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