JP2019076219A - 放射線撮影システム、時刻同期方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】放射線撮影システム内部で生成した情報に基づいた時刻の補正により、放射線撮影システムを構成する装置間の同期を図り、より高精度な撮影を行うこと。【解決手段】放射線撮影システムは、放射線を照射する放射線発生装置と、放射線発生装置による放射線の照射を制御する照射制御装置と、放射線を検出する検出部を有する放射線撮影装置と、を有する。放射線発生装置は、照射した放射線を検出する照射検出部と、放射線の照射時刻を記憶する照射計時部と、を備える。照射制御装置は、放射線発生装置に対して放射線の照射開始を指示する信号が出力された出力タイミングを、放射線の照射制御時刻として記憶する制御計時部と、放射線発生装置から送信された照射時刻と照射制御時刻との差分に基づいて制御計時部の時刻を補正する補正部と、を備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、放射線撮影システム、時刻同期方法、及びプログラムに関する。
従来、放射線発生装置から放射線を被写体に照射し、被写体を透過した放射線強度分布をデジタル化した放射線画像に画像処理を施し、鮮明な放射線画像を得る放射線撮影システムが製品化されている。
放射線撮影システムにおける撮影装置としては、放射線検出器に固体撮像素子を用いた装置が一般的である。電子シャッターを備えない固体撮像素子においては、電荷の読み出しやリセットの最中に撮像素子に光入射があると、撮影した画像を損なうため、放射線検出器側の固体撮像素子の動作タイミングと放射線発生装置側の放射線の照射タイミングとの同期をとりながら、放射線撮影システムは動作する。
特許文献1には、第1計時部を有する放射線源制御装置と、第2計時部を有する放射線画像撮影装置とを有するシステムにおいて、リセット終了と曝射開始時刻、蓄積終了と曝射終了等の動作時刻を、電波時計の標準電波に含まれる時刻情報、GPSや携帯電話の電波に含まれる時刻情報、テレビやラジオの時報等の時刻情報に基づいて、同期をとることが開示されている。
しかしながら、特許文献1のシステムでは、システムの外部から取得した時刻情報を基準にして、動作時刻の同期をとり、各計時部の時刻調整を行う。このため、外部から基準となる時刻情報を取得できない場合には、各計時部の時刻調整を行うことができず、放射線発生装置と放射線撮影装置との間で計時手段の時刻を補正することができない場合が生じ得る。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、放射線撮影システム内部で生成した情報に基づいた時刻の補正により、放射線撮影システムを構成する装置間の同期を図り、より高精度な撮影を行うことが可能な放射線撮影技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様による放射線撮影システムは、放射線を照射する放射線発生装置と、前記放射線発生装置による放射線の照射を制御する照射制御装置と、前記放射線を検出する検出部を有する放射線撮影装置と、を有する放射線撮影システムであって、
前記放射線発生装置は、
前記照射した放射線を検出する照射検出手段と、
前記放射線の照射時刻を記憶する照射計時手段と、を備え、
前記照射制御装置は、
前記放射線発生装置に対して前記放射線の照射開始を指示する信号が出力された出力タイミングを、前記放射線の照射制御時刻として記憶する制御計時手段と、
前記放射線発生装置から送信された照射時刻と前記照射制御時刻との差分に基づいて前記制御計時手段の時刻を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする。
前記放射線発生装置は、
前記照射した放射線を検出する照射検出手段と、
前記放射線の照射時刻を記憶する照射計時手段と、を備え、
前記照射制御装置は、
前記放射線発生装置に対して前記放射線の照射開始を指示する信号が出力された出力タイミングを、前記放射線の照射制御時刻として記憶する制御計時手段と、
前記放射線発生装置から送信された照射時刻と前記照射制御時刻との差分に基づいて前記制御計時手段の時刻を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、放射線撮影システム内部で生成した情報に基づいた時刻の補正により、放射線撮影システムを構成する装置間の同期を図り、より高精度な撮影を行うことが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。本明細書において、放射線は、X線に限らず、例えば、α線、β線、γ線、及び各種粒子線などであってもよい。以下、図を参照しながら実施形態に係る放射線撮影システムの構成について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成例を示す図である。本実施形態に係る放射線撮影システム100は、放射線を照射する放射線発生装置110と、放射線発生装置110による放射線の照射を制御する照射制御装置120と、放射線を検出する検出部107を有する放射線撮影装置101と、を有する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成例を示す図である。本実施形態に係る放射線撮影システム100は、放射線を照射する放射線発生装置110と、放射線発生装置110による放射線の照射を制御する照射制御装置120と、放射線を検出する検出部107を有する放射線撮影装置101と、を有する。
ここで、放射線撮影装置101は、被写体112を透過した放射線に基づく放射線撮影を行って撮影画像である放射線画像を取得する装置である。また、放射線発生装置110は、照射制御装置120により照射制御に基づいて、被写体112に対して放射線を照射する装置である。また、システム制御装置130は、放射線撮影システム100の全体的な動作を制御する装置であり、放射線画像データの画像処理、撮影画像の収集や表示に関する制御、撮影オーダーの受付や撮影情報の登録が可能な装置である。
システム制御装置130は、例えば、LAN(Local Area Network)等からなるネットワーク140に接続されている。また、ネットワーク140には、放射線情報システムであるRIS(Radiology Information System)141(RIS端末)、画像保存通信システムであるPACS(Picture Archiving and Communication Systems)142(PACS端末)、ビューワー端末143、およびプリンタ144が接続されている。
システム制御装置130は、ネットワーク140を介して、RIS端末141、PACS端末142と相互に通信可能であり、放射線画像の撮影オーダーや、例えば患者情報(被写体情報)を含んだ撮影情報、及び撮影画像データ自体のやりとりが可能である。
操作者は、システム制御装置130に接続された、不図示の操作装置および表示装置を用いて、撮影に必要な条件を設定することが可能であり、操作装置は、放射線を照射するための情報を出力することができる。照射制御装置120は、放射線発生装置による放射線の照射を制御する。操作装置から出力された情報は、照射制御装置120により処理され、曝射ボタン115の押下により、照射制御装置120の制御に基づいて、放射線発生装置110は放射線を放射する。
放射線発生装置110より放射された放射線111は、被写体112を透過した後、放射線撮影装置で撮影される。撮影された画像は、放射線撮影装置101からシステム制御装置130に転送された後、システム制御装置130が画像処理等を行う。システム制御装置130は、画像処理した画像を表示装置に表示させる表示制御を行ったり、画像処理した画像を、ネットワーク140を介して出力することが可能である。なお、システム制御装置130に接続する不図示の表示装置および操作装置は、システム制御装置130と一体の構成としてもよい。
照射制御装置120は、有線通信部121、時計122(内部時計)、照射パルス発生部123および時計122(内部時計)の時刻情報を補正する補正部124を有する。照射制御装置120は、有線通信部121を介した信号に基づいて、システム制御装置130によって制御され、照射パルス発生部123が時計122の時刻情報を基準にして生成した、放射線照射のタイミングを制御するための信号(照射制御信号)を放射線発生装置110に出力することが可能である。
曝射ボタン115は、例えば、ハンドスイッチ、フットスイッチや携帯端末のタッチスクリーンなどが使用され、静止画撮影や透視撮影の照射タイミングや照射期間の制御に使用される。
照射制御装置120の時計122は、放射線撮影装置101の駆動タイミングと、放射線発生装置110の放射線照射のタイミングとの同期を取るために用いられる。同期をとるために許容される誤差によって時計122の精度が決定される。静止画撮影に比べて高い同期精度が要求される透視撮影においては、例えば、放射線の照射パルス幅以下の精度で時刻情報を調整できる時計が使用可能である。より好ましくは、放射線撮影装置101の検出部107における電荷の蓄積時間と、放射線発生装置110からの放射線の照射時間との時間情報を用いて、(蓄積時間−照射時間)/2/10以下の精度で時刻情報を調整できる時計であり、照射や蓄積のタイミングを高い精度で同期することが可能な時計が使用可能である。ここで、電荷の蓄積時間や放射線の照射時間に関する情報は、システム制御装置130を介して放射線撮影装置101及び照射制御装置120の間で共有することが可能な情報である。
放射線発生装置110は、管球、および照射する放射線の絞り機構を有する。放射線発生装置110は、照射制御装置120によって制御され、照射制御装置120からの信号(照射制御信号)により所定の管電圧、管電流で、パルス状又は連続的に放射線111が照射される。放射線発生装置110から照射された放射線111は、照射タイミングに同期した放射線撮影装置101により撮影される。
放射線撮影装置101は、放射線を電気信号に変換する画素が二次元状に配列された検出部107と撮影制御部102とを有する。検出部107は、例えば、TFTのようなスイッチ素子と光電変換素子とを含む画素が二次元状(例えば2次元アレイ状)に配設されており、各光電変換素子上には、例えば、放射線を可視光に変換する蛍光体が設けられて構成されている。検出部107に入射した放射線は、蛍光体で可視光に変換され、変換された可視光が各画素の光電変換素子に入射し、各光電変換素子において、可視光に応じた電荷(電気信号)が放射線画像データとして生成される。
撮影制御部102は、補正部104、駆動制御部105、時計106(内部時計)、信号制御部108を有する。駆動制御部105は、検出部107の駆動制御を行う。時計106(内部時計)は、後述するように放射線発生装置110からの放射線照射のタイミングと検出部107の駆動タイミングとの同期のために用いられる。信号制御部108は、検出部107から取得した放射線画像データに対する各種の画像処理、放射線画像データの保存、放射線画像データの転送タイミングの判定、及び放射線画像データの転送制御などに関する処理を行う。
そして、本実施形態における放射線撮影装置101では、検出部107からの信号に基づいて、信号制御部108が放射線照射のタイミングを検知する。検出部107からの信号は、例えば、画素が含むフォトダイオードへバイアス電圧を供給するためのバイアス線に流れる信号や、フォトダイオードで発生した電荷に基づく信号がTFTなどのスイッチ素子を介して信号線に流れる信号などを用いることが可能である。また、検出部107からの信号は、入射開始又は終了の検知センサとしての瞬時値や線量センサ(AECセンサ)としての所定の蓄積時間の積算値を用いることが可能である。
撮影制御部102で処理された放射線画像データは、システム制御装置130に転送され、システム制御装置130において画像処理される。システム制御装置130における信号の送受信は、無線通信部103A、有線通信部103Bにより行われる。また、放射線撮影装置101とシステム制御装置130、システム制御装置130と照射制御装置120が直接接続され、信号の送受信を行う場合もある。
放射線撮影システム100において、放射線撮影装置101、照射制御装置120、システム制御装置130は、無線、或いは有線による通信ネットワークを介して互いに接続されており、各装置間で情報の送受信が可能である。通信ネットワークには、無線LANアクセスポイント(AP)113、およびHUB114が含まれ、通信ネットワークを介して接続されている装置の間では、情報がメッセージの形式で送受信可能に構成されている。
放射線撮影装置101、照射制御装置120、システム制御装置130は、各装置間における接続状態を判定し、有線接続された場合は有線での通信に自動的に切り替わることが可能に構成されている。なお、放射線撮影システム100の構成として、無線および有線の双方の通信方式で通信可能な構成を説明したが、この例に限らず、いずれか一方の通信方式でシステムを構築することも可能である。
これに対し、放射線発生装置110と照射制御装置120との接続は、通信ネットワークを介さずに、電気的に直接接続されるため、情報はメッセージの形式に変換されることなく、放射線発生装置110と照射制御装置120との間で電気信号として直接伝達される。尚、電気的な直接接続は信頼性が高いため好適に用いられるが、通信ネットワークを用いて、放射線発生装置110と照射制御装置120とを接続することも可能である。
放射線撮影システム100は、RIS端末141と、PACS端末142と、ビューワー端末143と、プリンタ144と、ネットワーク140を介して接続されている。
RIS端末141は、放射線撮影システム100に接続されている操作端末であり、放射線部門内の情報システムを構成する。この情報システムは、例えば、放射線画像又は検査オーダーに付帯される情報を統括的に管理する情報管理システムである。付帯情報は、検査ID又は受付番号を含む検査情報を含んでいる。操作者は、RIS端末141を介して検査オーダー(検査指示)を入力することができ、この検査オーダーに従って放射線撮影システム100による撮影を行うことができる。本実施形態においては、入力された検査オーダーはRIS端末141によって格納及び管理されているが、RIS端末141及び放射線撮影システム100に接続されたサーバ(不図示)によって格納及び管理されてもよい。なお、入力された検査オーダーは放射線撮影システム100によって格納及び管理されてもよい。
PACS端末142は、放射線撮影システム100により撮影された撮影画像を保存及び管理を行う。すなわち、PACS端末142は、撮影画像を管理する画像管理システムの一部として機能する。ビューワー端末143は、PACS端末142に保存されている放射線画像を表示出力することができる。プリンタ144は、PACS端末142に保存されている放射線画像をフィルムなどのメディアに出力することができる。操作者は、RIS端末141を介して入力された複数の検査情報を含む検査オーダーに基づき、放射線撮影システム100を用いて放射線画像を撮影する。
検査情報には、撮影プロトコル情報が含まれる。撮影プロトコルは、撮影時又は画像処理時等に用いられるパラメータ情報又は撮影実施情報、および、センサ種類若しくは撮影姿勢のような撮影環境情報を含んでいる。放射線撮影システム100は、放射線画像の静止画及び動画の少なくとも一方の撮影に対応しており、特に、動画の撮影のための撮影プロトコルには、例えば、フレームレートや1フレームあたりの放射線パルスの長さなどのパラメータが設定されている。また、検査情報は、検査IDおよび受付番号等の検査オーダーを特定情報や、検査オーダーに従う放射線画像を特定する情報を含んでいる。
次に、図2乃至図4を用いて、第1実施形態における装置間の時刻情報の同期方法について説明する。図2は、本実施形態における処理の流れを説明するフローチャートである。図3は、図2のステップS3の時計あわせの処理の流れを説明するフローチャートである。図4は本実施形態における装置間の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
まず、図2のステップS1において、操作者が撮影を実施したいタイミングで曝射ボタン115を押下し、放射線の曝射の要求が電気信号として照射制御装置120に伝達される。曝射ボタン115の押下により、照射制御装置120は照射開始を指示する信号を生成して放射線発生装置110に出力し、この信号に基づいて、放射線発生装置110は放射線照射を開始する。また、放射線照射中において、曝射ボタン115が再度押下されると、照射制御装置120は照射終了を指示する信号を生成して放射線発生装置110に出力する。この信号に基づいて、放射線発生装置110は放射線照射を終了する。
次に、ステップS2において、照射制御装置120の補正部124は、照射制御装置120における時計122の時刻情報と放射線撮影装置101における時計106における時刻情報とを合わせる時計あわせ処理(同期処理)を実行可能であるか確認する。具体的には、照射制御装置120から放射線撮影装置101に対して、時計あわせ要求(同期要求信号)が送信される。
放射線撮影装置101の信号制御部108は、検出部107の動作状態に基づいて、同期処理を許可するか否かを判定する。信号制御部108は、検出部107がデータを出力している状態(電荷の読出し状態)では、同期処理を不許可とする。また、信号制御部108は、検出部107が電荷の蓄積状態では、同期処理を許可とする。放射線撮影装置101の検出部107の駆動制御回路が電荷の読出し状態から検出部107が電荷を蓄積する蓄積状態になると、放射線撮影装置101の信号制御部108は、同期要求信号に対する許可信号を照射制御装置120に送信する。
照射制御装置120の補正部124は、時計あわせ要求(同期要求信号)の送信時に時刻の計測を開始して、所定時間内に放射線撮影装置101から、同期要求信号に対する許可信号が送信された場合(S2−Yes)、処理をステップS3に進め、ステップS3において、補正部124は時計あわせ処理(同期処理)を実行する。一方、ステップS2の判定で、所定時間内に放射線撮影装置101から、同期要求信号に対する許可信号が送信されなかった場合(S2−No)、時計あわせ処理(同期処理)を実行せずに終了となる。
(時計あわせ処理(同期処理))
次に、図3を参照して、図2のS3(時計あわせ処理(同期処理))の具体的な処理の流れを説明する。ステップS31では、放射線発生装置110から放射線111が照射されると、照射制御装置120の時計122が照射時刻を記憶する。ここで、時計122が記憶する照射時刻は、照射制御装置120の照射パルス発生部123のタイミング(放射線発生装置110に対して放射線の照射開始を指示する曝射信号の出力タイミング)に対応する時刻である。
次に、図3を参照して、図2のS3(時計あわせ処理(同期処理))の具体的な処理の流れを説明する。ステップS31では、放射線発生装置110から放射線111が照射されると、照射制御装置120の時計122が照射時刻を記憶する。ここで、時計122が記憶する照射時刻は、照射制御装置120の照射パルス発生部123のタイミング(放射線発生装置110に対して放射線の照射開始を指示する曝射信号の出力タイミング)に対応する時刻である。
ステップS32では、放射線撮影装置101において、電荷蓄積状態の検出部107からの信号に基づいて、信号制御部108が放射線の照射を検知すると、信号制御部108が検知した放射線照射のタイミングに基づいて、時計106は入射時刻を記憶する。尚、放射線の照射終了後は、駆動制御部105の制御により検出部107の各画素に蓄積された電荷が読み出される。
ステップS33では、時刻情報の送信処理が行われる。本実施形態では、照射制御装置120の補正部124は、時計122により記憶された時刻情報(照射時刻)を放射線撮影装置101に送信する時刻情報送信処理を行う。
ステップS34では、時刻情報の受信処理が行われる。本実施形態では、放射線撮影装置101の信号制御部108は、照射制御装置120の補正部124から送信された時刻情報(照射時刻)を受信する時刻情報受信処理を行う。
ステップS35では、放射線撮影装置101の信号制御部108は、照射時刻と入射時刻との差分を算出し、差分の算出結果と閾値(許容値)とを比較する。差分の算出結果が閾値(許容値)以下であれば(S35−Yes)、放射線撮影装置101の信号制御部108は、時計あわせ処理(同期処理)を終了する。一方、ステップS35の判定で、差分の算出結果が閾値(許容値)より大きい場合(S35−No)、処理はステップS36に進められる。
ステップS36では、放射線撮影装置101の補正部104は、信号制御部108による差分の算出結果に基づいて、時計106の時刻を補正する。すなわち、補正部104は、照射制御装置120の時計122の時刻を基準として、時計106の時刻を補正する。以上の処理により、本処理は終了となる。時計106の時刻は、照射制御装置120の時計122の時刻を基準として補正される。これにより、放射線撮影システムの外部から取得した時刻情報によらず、システム内部で生成した情報(差分情報)に基づいて、照射制御装置120の時計122と放射線撮影装置101の時計106との時刻を合せることができ、装置間での同期をとることが可能になる。
尚、図3の処理では、ステップS33において、照射制御装置120が、時計122により記憶された時刻情報(照射時刻)を放射線撮影装置101に送信し、ステップS34において、放射線撮影装置101が、照射制御装置120から送信された時刻情報(照射時刻)を受信する例を説明したが、この逆であってもよい。例えば、放射線撮影装置101から照射制御装置120に、時計106により記憶された時刻情報(入射時刻)を送信して、照射制御装置120が、放射線撮影装置101から送信された時刻情報(入射時刻)を受信してもよい。この場合、照射制御装置120の補正部124が、ステップS35、S36の処理を行うことで、照射制御装置120の時計122と放射線撮影装置101の時計106との時刻を合せることができ、装置間での同期をとることが可能になる。
次に、図4を参照して、放射線発生装置110、照射制御装置120、放射線撮影装置101における動作を説明する。ここでは、時計122が時刻サーバー(すなわち、基準となる時計)として動作し、時計106が時刻クライアント(すなわち、時刻サーバーを基準として補正される時計)として動作する。
図4(a)は、放射線照射の開始のタイミングを検知して時刻を補正するタイミングチャートである。放射線撮影装置101において、検出部107内の駆動制御回路がONからOFFへ移行すると、検出部107は、電荷の読出し状態から蓄積状態となる。検出部107の駆動制御回路が電荷の読出し状態から検出部107が電荷を蓄積する蓄積状態になると、放射線撮影装置101の信号制御部108は、同期要求信号に対する許可信号を照射制御装置120に送信し、時刻合わせが可能な状態になる。
放射線発生装置110は放射線を照射し、放射線が照射された照射時刻を照射制御装置120の時計122が照射時刻(15:00:00.000)を記憶する。
放射線撮影装置101では、電荷蓄積状態の検出部107からの信号に基づいて、信号制御部108が放射線の照射を検知する。信号制御部108が検知した放射線照射のタイミングに基づいて、時計106は入射時刻(15:00:00.123)を記憶する。
照射制御装置120では、時計122により記憶された照射時刻を含む時刻情報201が、無線通信部103A又は有線通信部103Bを通じて、照射制御装置120から放射線撮影装置101に送信される。
放射線撮影装置101の信号制御部108は、時計106が記憶している放射線の入射時刻と時刻情報201に含まれている照射時刻との差分を算出し、差分の算出結果と閾値(許容値)とを比較する。差分の算出結果が閾値(許容値)以下であれば、放射線撮影装置101の補正部104は、時計あわせ処理(同期処理)を行わず、差分の算出結果が閾値(許容値)より大きい場合、時計あわせ処理(同期処理)を行う。
信号制御部108は、入射時刻(15:00:00.123)と照射時刻(15:00:00.000)との差分が閾値(許容値)より大きい場合、放射線撮影装置101の補正部104は、時刻の差分に基づいて、時計106の時刻を時計122の時刻に合わせるように差分の0.123秒を補正し、時計106と時計122の時刻を同期させる。
図4(b)は、放射線照射の終了のタイミングを検知して時刻を補正するタイミングチャートである。図4(b)のタイミングチャートでは、放射線照射の終了のタイミングで時刻情報0201が送信されるのに対して、先に説明した、図4(a)のタイミングチャートでは、時刻情報201が放射線照射の開始のタイミングで送信される点で相違する。
照射制御装置120は、時刻情報201を放射線撮影装置101に送信するタイミングを制御することが可能である。図2のステップS1で説明したように、曝射ボタン115の押下により、照射制御装置120は照射開始を指示する信号を生成して放射線発生装置110に出力し、この信号に基づいて、放射線発生装置110は放射線照射を開始する。また、放射線照射中において、曝射ボタン115が再度押下されると、照射制御装置120は照射終了を指示する信号を生成して放射線発生装置110に出力する。この信号に基づいて、放射線発生装置110は放射線照射を終了する。
放射線照射の開始のタイミングでの時刻情報に基づいて時計の時刻を補正する場合、照射制御装置120は、照射開始を指示する信号を生成したタイミングで時刻情報201を放射線撮影装置101に送信する。また、放射線照射の終了のタイミングでの時刻情報に基づいて時計の時刻を補正する場合、照射制御装置120は、照射終了を指示する信号を生成したタイミングで時刻情報201を放射線撮影装置101に送信する。照射開始のタイミングまたは照射終了のタイミングでの時刻情報に基づいて時計の時刻を補正する場合であっても、図2のステップS1の処理を起点とした時計あわせ処理(同期処理)により、放射線撮影装置101における時計106の時刻を、照射制御装置120の時計122の時刻に合わせることができる。また、上記以外にも、放射線パルスのピーク値となる時刻を時計122が記憶して、この時刻情報で時計106の時刻を補正してもよい。
図4(b)では、照射制御装置120の時計122が照射終了時刻(15:00:00.010)を記憶する。放射線撮影装置101では、電荷蓄積状態の検出部107からの信号に基づいて、信号制御部108が放射線の照射終了を検知する。信号制御部108が検知した放射線照射終了のタイミングに基づいて、時計106は照射終了検知時刻(15:00:00.012)を記憶する。
時計122により記憶された照射終了時刻を含む時刻情報201が、無線通信部103A又は有線通信部103Bを通じて、照射制御装置120から放射線撮影装置101に送信される。放射線撮影装置101の信号制御部108は、時計106が記憶している放射線の照射終了検知時刻と時刻情報201に含まれている照射終了時刻との差分を算出し、差分の算出結果と閾値(許容値)とを比較する。差分の算出結果が閾値(許容値)以下であれば、放射線撮影装置101の補正部104は、時計あわせ処理(同期処理)を行わず、差分の算出結果が閾値(許容値)より大きい場合、時計あわせ処理(同期処理)を行う。
信号制御部108は、照射終了検知時刻(15:00:00.012)と照射終了時刻(15:00:00.010)との差分が閾値(許容値)より大きい場合、放射線撮影装置101の補正部104は、時刻の差分に基づいて、時計106の時刻を時計122の時刻に合わせるように差分の0.02秒を補正し、時計106と時計122の時刻を同期させる。
尚、上記の例では、照射制御装置120内の時計122を、基準となる時刻サーバーとしたが、基準となる時刻サーバーは、照射制御装置120のみではなく、放射線発生装置110、HUB114、AP113、システム制御装置130などに時計122を設けてもよい。
図4(a)、(b)では、時計122が時刻サーバー、時計106を時刻クライアントとし、時計122の時刻情報を基準として時計106の時刻を補正したが、時刻サーバーと時刻クライアントの関係を逆にしてもよい。すなわち、時計106が時刻サーバー、時計122を時刻クライアントとし、時計106の時刻情報を基準として時計122の時刻を補正してもよい。
また、図5に示すように、時刻同期を行う頻度は、放射線照射を行う際に毎回行う必要はなく、例えば、1日に1回、検査の最初の放射線照射時や、動画撮影時の放射線照射開始の初回、或いは、複数回の放射線照射のうち、n回目(nパルス目)の放射線照射時の時刻情報を取得して、時計の時刻を補正することが可能である。
例えば、放射線照射の開始のタイミングとして、検査の最初の時刻情報で補正する場合、放射線撮影装置101の信号制御部108は、入射時刻(15:00:00.123)と照射時刻(15:00:00.000)との差分が閾値(許容値)より大きい場合、放射線撮影装置101の補正部104は、時刻の差分に基づいて、時計106の時刻を時計122の時刻に合わせるように差分の0.123秒を補正し、時計106と時計122の時刻を同期させる。この場合、同期した時刻は、基準となる時計122の時刻(15:00:00.000)となる。
また、複数回の放射線照射のうち、n回目(nパルス目)の放射線照射時の時刻情報で補正する場合、信号制御部108は、入射時刻(15:00:01.123)と照射時刻(15:00:01.000)との差分が閾値(許容値)より大きい場合、放射線撮影装置101の補正部104は、時刻の差分に基づいて、時計106の時刻を時計122の時刻に合わせるように差分の0.123秒を補正し、時計106と時計122の時刻を同期させる。この場合、同期した時刻は、基準となる時計122の時刻(15:00:01.000)となる。
時間経過によって時刻のずれが生じる場合、定期的に時刻同期を行う際に時刻情報201の送信を行うことも可能である。照射制御装置120は、時計あわせのタイミング(n回目)を撮影プロトコル(例えば、静止画、または動画撮影などの撮影種別、撮影条件等)に基づいて決定することができる。また、時計106、122における時刻の差分情報を時間経過に対応して複数取得して、統計的に処理した結果により時計あわせの頻度を決定することが可能である。例えば、差分情報が閾値(許容値)より大きくなることが統計的に求められる所定のタイミング毎に時刻情報201の送信を行い、時計あわせ処理(同期処理)を行うことも可能である。これにより最小限の頻度で時計あわせ処理(同期処理)を行うことが可能になる。
(第2実施形態)
本実施形態では、時計あわせ処理(同期処理)を行うために、システム制御装置130に時刻情報を集約し、算出した時刻の差分を各時計に送信して補正を行う構成を説明する。システム制御装置130は、照射制御装置120から通信部を介して取得した時計122の時刻(照射制御時刻)と、放射線撮影装置101から通信部を介して取得した時計106の時刻(入射時刻)との差分を算出し、算出した差分を、通信部を介して照射制御装置120および放射線撮影装置101に送信する。
本実施形態では、時計あわせ処理(同期処理)を行うために、システム制御装置130に時刻情報を集約し、算出した時刻の差分を各時計に送信して補正を行う構成を説明する。システム制御装置130は、照射制御装置120から通信部を介して取得した時計122の時刻(照射制御時刻)と、放射線撮影装置101から通信部を介して取得した時計106の時刻(入射時刻)との差分を算出し、算出した差分を、通信部を介して照射制御装置120および放射線撮影装置101に送信する。
照射制御装置120では、システム制御装置130から送信された差分に基づいて、時計122(制御計時部)の時刻を補正し、放射線撮影装置101では、システム制御装置130から送信された差分に基づいて、時計106(入射計時部)の時刻を補正する。
図6は、曝射ボタン115の押下から時刻同期までの処理の流れを説明するタイミングチャートである。曝射ボタン115を押下してから放射線撮影装置101の撮影までの流れは、第1実施形態で説明した図4(a)と同様である。本実施形態では、照射制御装置120は、放射線の照射時に時計122が記憶している照射時刻を含む照射時刻情報601をシステム制御装置130に送信する。一方で、放射線撮影装置101は、放射線の入射検知時に時計106が記憶している入射時刻を含む入射時刻情報602をシステム制御装置130に送信する。
照射時刻情報601と入射時刻情報602を受信したシステム制御装置130は、両時刻の差分(時刻の差分情報603)を計算する。そして、システム制御装置130は、放射線撮影装置101の時計106および照射制御装置120の時計122の時刻を補正するための補正情報として、時刻の差分情報603を、放射線撮影装置101および照射制御装置120に送信する。
放射線撮影装置101は、時刻の差分情報603を受信すると、放射線撮影装置101の補正部104は、受信した差分情報603に基づいて、時計106の時刻を補正する。また、照射制御装置120は、時刻の差分情報603を受信すると、照射制御装置120の補正部124は、受信した差分情報603に基づいて、時計122の時刻を補正する。
これにより、放射線撮影システムの外部から取得した時刻情報によらず、システム内部で生成した情報(差分情報)に基づいて、照射制御装置120の時計122と放射線撮影装置101の時計106との時刻を合せることができ、装置間での同期をとることが可能になる。
システム制御装置130に時計を設けて、システム制御装置130を時刻サーバーとし、放射線撮影装置101および照射制御装置120を時刻クライアントとして、1対2の関係で時刻の差分を補正することもできる。
また、第1実施形態において、放射線の照射の時刻は、照射制御装置120の照射パルス発生部123のタイミング(放射線発生装置110に対して放射線の照射開始を指示する曝射信号の出力タイミング)で記憶したが、放射線発生装置110や放射線発生装置110の前面に配置する面積線量計を用いてもよい。
図8は、放射線発生装置110の具体的な構成例を示す図である。図8(a)に示すように、放射線発生装置110は、内部に面積線量計151を有し、面積線量計151は内部に時計152を有する。面積線量計151は、照射した放射線を検出する照射検出部として機能し、時計152は、放射線の照射時刻を記憶する照射計時部として機能する。
また、図8(b)に示すように、放射線発生装置110は、内部に時計153を含んでいる。また、放射線発生装置110の内部に時計152および時計153を含むように放射線発生装置110を構成することも可能である。両方の時計を有する場合は、どちらかの時計を選択し、時計あわせ処理(同期処理)に用いることが可能である。放射線発生装置110は、時計152(照射計時部)または時計153(発生計時部)のいずれか一方を選択し、選択された時計152(照射計時部)または時計153(発生計時部)に記憶されている照射時刻を、通信部を介して送信することが可能である。
図8(a)において、面積線量計151(照射検出部)が放射線の照射を検出すると、面積線量計151の内部の時計152は放射線照射の時刻(照射時刻)を記憶する。また、図8(b)では、放射線発生装置110自身が時計153を有し、フィラメントで熱電子が発生するタイミングを記憶し、時計あわせ処理に使用してもよい。図8(b)の構成において、フィラメントは、熱電子を発生させる発生部として機能し、時計153は、熱電子の発生タイミングを、放射線の照射時刻として記憶する発生計時部として機能する。
照射制御装置120は、放射線発生装置110に対して放射線の照射開始を指示する信号を出力する照射パルス発生部123と、照射パルス発生部123により信号が出力された出力タイミングを、放射線の照射制御時刻として記憶する時計122(制御計時部)と、放射線発生装置から送信された照射時刻と照射制御時刻との差分に基づいて時計122(制御計時部)の時刻を補正する補正部124とを有する。時計122(制御計時部)は、放射線発生装置110に対して放射線の照射開始を指示する信号が出力された出力タイミングを、放射線の照射制御時刻として記憶する。
放射線発生装置110の時計153や放射線発生装置110の前面に配置する面積線量計151の時計152が記憶している放射線照射の時刻(照射時刻)を時計あわせ処理(同期処理)を行うことも可能である。
例えば、放射線発生装置110や面積線量計151の時刻情報を用いる場合、照射制御装置120の曝射信号に基づく時計122の照射時刻と放射線発生装置110の時計153や面積線量計151の時計152が記憶している照射時刻との差分を時刻の補正に使用することもできる。この場合、放射線発生装置110の時計153や面積線量計151の時計152を時刻サーバーとし、照射制御装置120の時計122を時刻クライアントとしてもよいし、時刻サーバーおよび時刻クライアントの関係は、この逆であってもよい。
また、放射線発生装置110の時計153や面積線量計151の時計152の照射時刻と、放射線撮影装置101において、放射線の入射検知時に時計106が記憶している入射時刻と、の差分を時刻の補正に使用することもできる。放射線撮影装置101は、検出部107で検出された信号に基づき、放射線の入射時刻を記憶する時計106(入射計時部)と、入射時刻と照射時刻または照射制御時刻との差分に基づいて時計106(入射計時部)の時刻を補正する補正部104と、を有する。また、放射線撮影装置101は、時計106(入射計時部)の時刻を補正するための補正情報として、入射時刻と、照射時刻または照射制御時刻との差分を算出する信号制御部108(処理部)を更に有し、信号制御部108(処理部)は、算出した差分と閾値との比較処理を行い、
放射線撮影装置101の補正部104は、差分が閾値より大きい場合に、時計106(入射計時部)の時刻を補正する。
放射線撮影装置101の補正部104は、差分が閾値より大きい場合に、時計106(入射計時部)の時刻を補正する。
この場合、放射線発生装置110の時計153や面積線量計151の時計152を時刻サーバーとし、放射線撮影装置101の時計106を時刻クライアントとしてもよいし、時刻サーバーおよび時刻クライアントの関係は、この逆であってもよい。
また、面積線量計151および放射線撮影装置101は、放射線の照射のパルス波形を取得して、取得したパルス波形の類似性を波形の比較に基づいて判定することができる。そして、面積線量計151および放射線撮影装置101は、パルス波形の特徴部分(波形の変化部分)に対応する時刻を内部の時計から取得し、取得した時刻の差分に基づいて、補正を行ってもよい。この場合、面積線量計151の時計152を時刻サーバーとし、放射線撮影装置101の時計106を時刻クライアントとしてもよいし、時刻サーバーおよび時刻クライアントの関係は、この逆であってもよい。
図9は、図8(a)の放射線発生装置110を用いて放射線の開始のタイミングを検知して時刻を補正するタイミングチャートである。曝射ボタン115の押下に基づく曝射の要求に応じた照射制御装置120の曝射開始信号から実際の放射線の照射時刻には図の破線から実線で示されるように差異が発生する場合がある。このような差異が発生する場合により精度を向上させるため、面積線量計151の時計152が実際の照射時刻を記憶し、放射線撮影装置101に送信して時刻補正を行う。これは、図8(b)の放射線発生装置110を用いた時も同様である。
放射線発生装置110や面積線量計の時刻情報を時計あわせ処理(同期処理)に用いることで、照射制御装置120の曝射信号から実際の放射線の照射までのタイムラグが大きい場合であても、時計あわせの精度をより向上させることが可能になる。
また、上記の実施形態において、放射線の入射の検知は、放射線撮影装置101の検出部107からの信号に基づいて行ったが、図7に示すように、検出部107とは別に、放射線撮影装置101に放射線の入射を検知する検知用センサ109を設け、検知用センサ109からの信号を基に信号制御部108で検知の判断を行ってもよい。検出部107、検知用センサ109は、例えば、pin構造やmis構造のアモルファスシリコンセンサや、シリコンやテルル化カドミウムの結晶センサを用いることができる。また、放射の照射の開始および終了の検知は、検知後に誤検知か否かの再判定を行ってもよい。
また、時計あわせ要求の後、所定時間内に放射線の入射が放射線撮影装置101で検知されない場合は、音や光で報知し、状況を操作者に知らせることもできる。また、上記実施形態において、放射線で説明したが、放射線と同様に可視光、音などの照射或いは発信の時刻と入射或いは受信の時刻を使用して時計あわせ処理(同期処理)を行うこともできる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:放射線撮影システム、101:放射線撮影装置(検出制御装置)、
102:撮影制御部、110:放射線発生装置(照射部)、120:照射制御装置、123:照射パルス発生部、130:システム制御部
102:撮影制御部、110:放射線発生装置(照射部)、120:照射制御装置、123:照射パルス発生部、130:システム制御部
Claims (13)
- 放射線を照射する放射線発生装置と、前記放射線発生装置による放射線の照射を制御する照射制御装置と、前記放射線を検出する検出部を有する放射線撮影装置と、を有する放射線撮影システムであって、
前記放射線発生装置は、
前記照射した放射線を検出する照射検出手段と、
前記放射線の照射時刻を記憶する照射計時手段と、を備え、
前記照射制御装置は、
前記放射線発生装置に対して前記放射線の照射開始を指示する信号が出力された出力タイミングを、前記放射線の照射制御時刻として記憶する制御計時手段と、
前記放射線発生装置から送信された照射時刻と前記照射制御時刻との差分に基づいて前記制御計時手段の時刻を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする放射線撮影システム。 - 前記放射線発生装置は、
熱電子を発生させる発生手段と、
前記熱電子の発生タイミングを、前記放射線の照射時刻として記憶する発生計時手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影システム。 - 前記放射線発生装置は、
前記照射した放射線を検出する照射検出手段と、
前記放射線の照射時刻を記憶する照射計時手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影システム。 - 前記放射線発生装置は、
照射計時手段または発生計時手段のいずれか一方を選択する選択手段と、
前記選択された前記照射計時手段または前記発生計時手段に記憶されている照射時刻を、通信手段を介して送信する送信手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。 - 前記放射線撮影装置は、
前記検出部で検出された信号に基づき、前記放射線の入射時刻を記憶する入射計時手段と、
前記入射時刻と、前記照射時刻または前記照射制御時刻との差分に基づいて前記入射計時手段の時刻を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。 - 前記放射線撮影装置は、
前記入射計時手段の時刻を補正するための補正情報として、前記入射時刻と、前記照射時刻または前記照射制御時刻との差分を算出する処理手段を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影システム。 - 前記処理手段は、前記差分と閾値との比較処理を行い、
前記補正手段は、前記差分が前記閾値より大きい場合に、前記入射計時手段の時刻を補正することを特徴とする請求項6に記載の放射線撮影システム。 - 前記放射線撮影装置の前記補正手段は、前記入射時刻と、前記照射時刻または前記照射制御時刻との差分に基づいて前記入射計時手段の時刻を補正することを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影システム。
- 前記放射線発生装置において、
前記照射検出手段は前記放射線の照射終了を検出すると、
前記照射計時手段は前記放射線の照射終了となった照射終了時刻を記憶し、
前記放射線撮影装置において、
入射計時手段は、前記検出部で検出された信号に基づき、前記放射線の照射終了となった終了時刻を記憶し、
前記補正手段は、前記終了時刻と前記照射終了時刻との差分に基づいて入射計時手段の時刻を補正する
ことを特徴とする請求項1または3に記載の放射線撮影システム。 - 前記放射線撮影システムは、
当該放射線撮影システムの動作を制御するシステム制御手段を更に備え、
前記システム制御手段は、
前記照射制御装置から通信手段を介して取得した前記照射制御時刻と、前記放射線撮影装置から通信手段を介して取得した前記入射時刻との差分を算出し、前記算出した差分を、前記通信手段を介して前記照射制御装置および前記放射線撮影装置に送信することを特徴とする請求項8に記載の放射線撮影システム。 - 前記照射制御装置では、前記システム制御手段から送信された前記差分に基づいて、前記制御計時手段の時刻を補正し、
前記放射線撮影装置では、前記システム制御手段から送信された前記差分に基づいて、前記入射計時手段の時刻を補正する
ことを特徴とする請求項10に記載の放射線撮影システム。 - 放射線を照射する放射線発生装置と、前記放射線発生装置による放射線の照射を制御する照射制御装置と、前記放射線を検出する検出部を有する放射線撮影装置と、を有する放射線撮影システムの時刻同期方法であって、
前記照射制御装置では、
前記放射線発生装置に対して前記放射線の照射開始を指示する信号が出力された出力タイミングを、前記放射線の照射制御時刻として制御計時手段に記憶する工程と、を有し、
前記放射線発生装置では、
前記照射した放射線を検出する工程と、
前記放射線の照射時刻を照射計時手段に記憶する工程と、を有し、
前記照射制御装置では、
前記放射線発生装置から送信された照射時刻と前記照射制御時刻との差分に基づいて前記制御計時手段の時刻を補正する工程を有することを特徴とする時刻同期方法。 - コンピュータに、請求項12に記載された時刻同期方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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