JP2021090542A - 放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線撮影装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線撮影装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】装置が有する内部時計の時刻情報を予め補正して、装置間で時刻のずれが無い状態にしてトモシンセシス撮影を行うこと。【解決手段】保持装置の装置移動手段により移動可能に保持され、トモシンセシス撮影を行うことが可能な放射線撮影装置は、照射移動部により保持され移動可能な放射線源から照射された放射線を検出し、放射線画像データを出力する検出部と、内部時計の時刻情報に基づいて検出部の駆動タイミングを制御する計時制御部と、ネットワークを介してデータを送受信する通信部と、を備える。通信部は、ネットワークを介して接続する撮影制御装置に時刻情報を送信し、計時制御部は、撮影制御装置から送信された時刻情報を用いて、内部時計の時刻情報を補正して、撮影制御装置から送信された撮影要求に基づいたタイミングで検出部の駆動タイミングを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、断層画像を生成するトモシンセシス撮影を行うための放射線撮影装置、放射線撮影システム、放射線撮影装置の制御方法及びプログラムに関する。
従来、放射線発生装置から放射線を被写体に照射し、被写体を透過した放射線強度分布をデジタル化し、デジタル化した放射線画像に画像処理を施し、鮮明な放射線画像を得る放射線撮影装置および放射線撮影システムが製品化されている。
このようなシステムの撮影装置としては、検出器(放射線検出器)に2次元固体撮像素子を用いた装置が一般的である。固体撮像素子は、入射光に応じた電荷を蓄積し、蓄積された電荷の読み出し、及びリセットを繰り返して動作する。電子シャッターを備えない撮像素子においては、電荷の読み出しやリセットの最中に撮像素子に光入射があると、得られる画像を損なう恐れがあり、特に医療用の放射線撮影装置においては、不要な被曝を被写体にもたらす場合が生じ得る。そのため、検出器側の撮像素子の動作タイミングと放射線発生装置側の放射線の照射タイミングとの同期をとりながら、放射線撮影システムは動作することが必要とされる。
また、近年、患部の断層面画像を得るために、X線管を移動させて異なる角度から被写体にX線を照射して撮影を行い、これにより取得した画像を加算して所望の断層面を強調した画像を得るトモシンセシス撮影が提案されている。トモシンセシス撮影では、X線管の移動と、放射線検出器が保持された保持部(トレイ)の移動と、X線照射タイミングと、検出器の撮像素子の動作タイミングとが、それぞれ同期を取りながら、撮影動作を実施することが必要とされる。
特許文献1および特許文献2には、リアルタイムで、各装置間の同期用通信を行って、トモシンセシス撮影を行うシステムが開示されている。
特開2012-24424号公報 特開2017-60559号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2のシステムでは、リアルタイムで、各装置間の同期用通信を行っているため、通信系に障害が発生した場合に、リアルタイムで同期をとることができなくなり、トモシンセシス撮影に支障を来たすことになり得る。また、リアルタイム性を確保するために、各装置間を有線接続する構成にした場合、特に回診トモシンセシス撮影などにおいては、使い勝手の観点において支障を来すものとなり得る。
そこで、本発明は、上記の従来技術の課題に鑑み、装置が有する内部時計の時刻情報を予め補正して、装置間で時刻のずれが無い状態にしてトモシンセシス撮影を行うことが可能な放射線撮影技術を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、本発明の一態様による放射線撮影装置は、保持装置の装置移動手段により移動可能に保持され、トモシンセシス撮影を行うことが可能な放射線撮影装置であって、
照射移動手段により保持され移動可能な放射線源から照射された放射線を検出し、放射線画像データを出力する検出手段と、
内部時計の時刻情報に基づいて前記検出手段の駆動タイミングを制御する計時制御手段と、
ネットワークを介してデータを送受信する通信手段と、を備え、
前記通信手段は、前記ネットワークを介して接続する制御装置に前記時刻情報を送信し、
前記計時制御手段は、前記制御装置から送信された時刻情報を用いて、前記内部時計の時刻情報を補正することを特徴とする。
本発明によれば、装置が有する内部時計の時刻情報を予め補正して、装置間で時刻のずれが無い状態にしてトモシンセシス撮影を行うことが可能になる。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態の放射線撮影システムの構成例を示す図。 実施形態に係る装置間において時刻情報を同期させる時刻同期処理の手順を説明する図。 撮影タイミングの制御手順とメッセージの通信手順の例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
以下の実施形態及び特許請求の範囲において、複数の図面に渡って共通の構成については共通の符号を付している。そのため、複数の図面を相互に参照して共通する構成を説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。また、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
[第1の実施形態]
(放射線撮影システムの構成例)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影システムの構成例を示す図である。放射線撮影システム100は、断層画像を生成するトモシンセシス撮影を行うことが可能であり、放射線撮影装置101、放射線発生装置110、放射線発生装置110を制御する撮影制御装置120、放射線撮影装置101を保持する保持装置150を有する。放射線撮影装置101は、保持装置150の撮影装置移動部151により移動可能に保持され、トモシンセシス撮影を行うことが可能である。
放射線撮影装置101は、放射線源109から照射されて被写体162を透過した放射線161に基づいて、被写体162の放射線画像データを取得する。例えば、平面検出器(Flat Panel Detector、以下、「FPD」と略す)を用いた撮影装置などが、放射線撮影装置101として用いられる。放射線撮影装置101は、放射線を電気信号に変換する画素が二次元状に配列された検出器107と、検出制御部102、無線通信部103を有する。放射線撮影装置101は、無線通信部103を介して放射線撮影システム100を構成する撮影制御装置120と無線通信を行うことが可能である。
検出器107には、2次元撮像素子として、例えば、TFTのようなスイッチ素子と光電変換素子とを含む画素が二次元状(例えば2次元アレイ状)に配設されており、各光電変換素子上には、例えば、放射線を可視光に変換する蛍光体が設けられて構成されている。検出器107に入射した放射線は、蛍光体で可視光に変換され、変換された可視光が各画素の光電変換素子に入射し、各光電変換素子において、可視光に応じた電荷(電気信号)が放射線画像データとして生成される。
検出制御部102は、検出器107の駆動制御、撮影された放射線画像データに対する各種の画像処理、放射線画像データの保存、放射線画像データの転送タイミングの判定、及び放射線画像データの転送制御などに関する処理を行う。
検出制御部102は、駆動制御部105、計時制御部106を有する。駆動制御部105は、検出器107の駆動制御を行う。計時制御部106は、内部時計を保持しており、撮影制御装置120との間で内部時計の時刻を補正して、内部時計の時刻情報に基づいて検出器107の駆動タイミングを制御する。すなわち、計時制御部106は、撮影制御装置120から送信された時刻情報を用いて、内部時計の時刻情報を補正して、撮影制御装置120から送信された撮影要求に基づいたタイミングで検出部の駆動タイミングを制御する。検出器107で生成され、検出制御部102で処理された放射線画像データは、撮影制御装置120の制御により、ネットワークを介して不図示の画像処理装置に転送され、検査などの用に供される。
保持装置150は、放射線撮影装置101を保持する撮影装置移動部151と、移動制御部152と、計時制御部153と無線通信部154とを有する。保持装置150は、無線通信部154を介して放射線撮影システム100を構成する撮影制御装置120と無線通信を行うことが可能である。撮影装置移動部151は、トモシンセシス撮影を実施するために、移動可能に構成されている。移動制御部152は、撮影装置移動部151の移動を制御する。
計時制御部153は、内部時計を保持しており、撮影制御装置120との間で内部時計の時刻を補正して、内部時計の時刻情報に基づいて撮影装置移動部151の移動タイミングを制御する。
放射線発生装置110は、放射線源109、移動制御部111、照射制御部112、計時制御部113、無線通信部114及び照射移動部115を有する。放射線発生装置110は、無線通信部114を介して放射線撮影システム100を構成する撮影制御装置120と無線通信を行うことが可能である。放射線源109を保持する照射移動部115は、トモシンセシス撮影を実施するために移動可能に構成されている。移動制御部111は、照射移動部115の移動を制御する。
照射制御部112は、計時制御部113の時刻情報に基づいて、タイミングパルスを生成する。放射線発生装置110は、照射制御部112で生成されたタイミングパルスに従って、放射線を発生させ、放射線源109は放射線161を照射する。
計時制御部113は、内部時計を保持しており、撮影制御装置120との間で内部時計の時刻を補正して、内部時計の時刻情報に基づいて照射制御部112のタイミングパルスの生成タイミングおよび移動制御部111による照射移動部115の移動タイミングを制御する。
撮影制御装置120は、システム制御部121、計時制御部122及び無線通信部123を有する。通信ネットワークインフラの一部には、無線LAN用のアクセスポイント130(AP)が含まれ、無線通信部123は、アクセスポイント130(AP)を介して、放射線発生装置110の無線通信部114、放射線撮影装置101の無線通信部103、保持装置150の無線通信部154との間で無線通信を行うことが可能である。通信ネットワークを介して接続されている装置の間では、情報がメッセージの形式で交換される。
無線通信部123は、放射線発生装置110、放射線撮影装置101(時刻クライアント)及び保持装置150との間で行うメッセージの送受信により、計時制御部122が有する内部時計の時刻情報を発信する。撮影の際、各装置間で撮影動作の開始に関するメッセージ交換が完了すると、撮影制御装置120は、システム制御部121が計時制御部122の内部時計を基準にして生成した、放射線照射のタイミング制御のための信号(制御信号)を、アクセスポイント130(AP)を介して通信ネットワークに出力する。
放射線撮影システム100は、放射線画像のトモシンセシス撮影を行うことが可能であり、放射線源109及び放射線撮影装置101は、平行平面断層走査として、両者が平行に走査するタイプのトモシンセシス撮影や、円弧断層走査として、両者が円弧上に走査するタイプのトモシンセシス撮影に対応している。照射移動部115および撮影装置移動部151が平行もしくは円弧上の軌道を移動することにより放射線源109および放射線撮影装置101は相対的に移動してトモシンセシス撮影を行うことが可能である。
放射線撮影システム100における放射線画像のトモシンセシス撮影の概要は以下の通りである。まずトモシンセシス撮影に先だって、撮影のためのパラメータ(例えば、フレームレートや1フレームあたりの放射線照射パルスの長さ、取得フレーム数など)は、あらかじめ、撮影制御装置120のシステム制御部121より、放射線撮影システム100の放射線発生装置110、放射線撮影装置101等に設定される。合わせて、照射移動部115の移動、撮影装置移動部151の移動に関するパラメータ(移動方向、移動距離、移動速度等)も、撮影制御装置120のシステム制御部121より、放射線発生装置110、保持装置150等に設定される。
放射線撮影システム100の操作者は、撮影を実施したいタイミングで曝射ボタン116を押下する。曝射ボタン116が押下されたことを示す信号は、撮影制御装置120に伝達される。撮影制御装置120は、この信号を受けて、撮影を開始する旨のメッセージを生成し、通信ネットワークを介して放射線撮影装置101、放射線発生装置110、及び保持装置150と、無線通信にてメッセージを交換する。
メッセージの交換の後、放射線発生装置110内の照射制御部112が、放射線照射のタイミングパルスを生成する。放射線発生装置110内の計時制御部113は、時間情報を保持する。照射制御部112は、計時制御部113の時刻情報に基づいて、タイミングパルスを生成する。放射線発生装置110は、照射制御部112で生成されたタイミングパルスに従って、放射線を発生させ、放射線源109は放射線161を照射する。
また、その際、移動可能な照射移動部115は、移動制御部111に設定された移動指示情報に基づいて、設定された移動開始時刻になると、移動開始の起点位置から移動終了の終点位置まで、放射線源109を移動させる。移動制御部111は、計時制御部113の時刻情報に基づいて、放射線源109を保持する照射移動部115の移動動作を制御する。
放射線撮影装置101では、撮影を開始するメッセージの交換の後、検出制御部102内の駆動制御部105が、検出器107の駆動制御信号を発生し、検出器107から放射線画像データを取得する。放射線撮影装置101内の計時制御部106は、時刻情報を保持しており、駆動制御部105は、計時制御部106の時刻情報に基づいて、駆動制御信号を発生する。
放射線撮影装置101の動作において、放射線画像データの取得は、放射線照射のタイミングパルスと重ならないような時刻を選んで実施される。つまり、放射線画像データの取得は、放射線照射の時間帯と異なる時間帯に行われる。
保持装置150では、撮影を開始するメッセージ交換の後、移動可能な撮影装置移動部151は、移動制御部152に設定された移動指示情報に基づいて、設定された移動開始時刻になると、移動開始の起点位置から移動終了の終点位置まで、放射線撮影装置101を移動させる。保持装置150の計時制御部153は時刻情報を保持する。移動制御部152は、計時制御部153の時刻情報に基づいて、放射線撮影装置101を保持する撮影装置移動部151の移動タイミングを制御する。
放射線撮影システム100の各装置が有する計時制御部の時刻情報に基づいた一連の動作により、所望の枚数、断層画像生成用の放射線照射画像が取得される。取得された画像は、図示しない画像処理装置に転送され、断層画像を生成するための再構成処理が実施される。
(時刻同期の手順)
次に、撮影制御装置120の計時制御部122の時刻情報と、放射線撮影装置101の計時制御部106の時刻情報、放射線発生装置110の計時制御部113の時刻情報、保持装置150の計時制御部153の時刻情報と、を同期させる通信手順について説明する。
図2は、時刻情報を同期させる時刻同期処理の手順を説明する図である。図2において、計時制御部122は時刻サーバー(すなわち、基準となる時計)として動作し、計時制御部106、113、153が時刻クライアント(すなわち、時刻サーバーを基準として補正される時計)として動作する。
図2では、撮影制御装置120の計時制御部122(時刻サーバー)と放射線撮影装置101の計時制御部106(時刻クライアント)との時刻情報を同期させる際の同期手順を例として説明する。撮影制御装置120の計時制御部122(時刻サーバー)と放射線発生装置110の計時制御部113(時刻クライアント)との時刻情報の同期手順、および、撮影制御装置120の計時制御部122(時刻サーバー)と保持装置150の計時制御部153(時刻クライアント)との時刻情報の同期手順も同様である。
まず、放射線撮影装置101が無線通信部103を通じて、計時制御部122の時刻(時刻情報)の送信を撮影制御装置120に要求する時刻要求メッセージ207を撮影制御装置120に送信する。このとき、放射線撮影装置101における時刻要求メッセージ207の送信時刻(計時制御部106の時刻)が時刻要求メッセージ207に含まれる。図2の例では、時刻値10254が時刻要求メッセージ207に記録されている。
このとき、放射線撮影装置101の計時制御部106は時刻要求メッセージ207を送信する際に、送信時刻における計時制御部106の時刻情報を計時制御部106内に記憶して送信する。例えば、計時制御部106が保持する時計が示す時刻値10254に時刻要求メッセージの送信を行った場合、計時制御部106は時刻値10254を内部メモリに問合せ発信時刻として記憶し、時刻要求メッセージを送信する。
例えば、計時制御部106が保持する時計が示す時刻値10254に時刻要求メッセージ207の送信を行った場合、計時制御部106は時刻値10254を送信時刻として時刻要求メッセージ(10254@client、以下、「@client」は時刻クライアントにおける時刻を示す)に記憶して送信する。
時刻要求メッセージ207を受信した撮影制御装置120は、時刻メッセージ208を放射線撮影装置101に返信する。このとき、撮影制御装置120における時刻メッセージ208の送信時刻(計時制御部122の時刻)が時刻メッセージ208に含まれる。例えば、計時制御部122が保持する時計が示す時刻値10254に時刻メッセージ208の送信を行った場合、計時制御部122は時刻値10254を送信時刻として時刻メッセージ208に記憶して送信する(10254@server、以下、「@server」は時刻サーバーにおける時刻を示す)。
図2では、時刻サーバーにおける時刻値10254@serverが時刻メッセージ208に含まれる。時刻メッセージ208が放射線撮影装置101に到着したら、放射線撮影装置101は、時刻メッセージ208の受信時刻を計時制御部106(時刻クライアント)の時刻で取得する。図2では、時刻クライアントにおける時刻値10260@clientが取得されている。
放射線撮影装置101及び撮影制御装置120間の時刻要求メッセージ207と時刻要求メッセージ207に対応して送信される時刻メッセージ208との伝搬時間がほぼ同等であると仮定する。この場合、撮影制御装置120が時刻メッセージ208を返信した時刻を、計時制御部106が保持する時計の時刻に基づいて推定すると、時刻要求メッセージ207の送信時刻10254(10254@client)と、時刻メッセージ208の受信時刻10260(10260@client)との中間の時刻(つまり、(10254+10260)/2=10257(10257@client))であると推定することができる(推定送信時刻)。
時刻メッセージ208に含まれている撮影制御装置120の時刻値は10254(時刻値10254@server)であるので、推定送信時刻10257(10257@client)との時刻差を取れば、10257−10254=3の時刻分、放射線撮影装置101の計時制御部106における時刻が進んでいることがわかる。以上によって、計時制御部106と計時制御部122との時刻差が算出されるので、計時制御部106の内部時計の時刻を補正することによって、計時制御部106と計時制御部122の時刻を同期させることができる。時刻値10257@clientと時刻値10254@serverとが同時となる補正量は−3@clientとなる。
計時制御部106は、時刻クライアントにおける時刻要求メッセージ207の送信時刻10257(10257@client)と、時刻サーバーにおける時刻メッセージ208の送信時刻10254(10254@srver)とが同時刻になるように、時刻クライアントにける計時制御部106の時刻情報から時刻差を減算することにより補正する。
すなわち、計時制御部106は、計時制御部106が有する内部時計の時刻値(10262@client)から補正量(−3@client)を減算して、内部時計の時刻値を補正する。補正後の時刻値は、図2において、時刻値(10259@client)となり、この時刻値は、計時制御部122が有する時計の時刻値10259@srver)と同時刻になる。
以上の処理によって計時制御部106と計時制御部122の時刻差を算出することができ、計時制御部106は、算出した時刻差に基づいて、計時制御部106の時刻情報を補正する。これにより、放射線撮影装置101と撮影制御装置120との間には時刻のずれが無い状態(時刻同期状態)になる。
(トモシンセシス撮影動作)
図2で説明した時刻同期手順と同様に、撮影制御装置120の計時制御部122(時刻サーバー)と放射線発生装置110の計時制御部113(時刻クライアント)との時刻情報、計時制御部122(時刻サーバー)と保持装置150の計時制御部153(時刻クライアント)との時刻情報に関しても、時刻情報を補正することにより、放射線発生装置110と撮影制御装置120との間、及び保持装置150と撮影制御装置120との間においても時刻のずれが無い状態(時刻同期状態)になる。放射線撮影システム100を構成する装置間において時刻のずれが無い状態(時刻同期状態)になると、放射線撮影システム100トモシンセシス撮影を行うことが可能な状態になる。
図3は撮影タイミングの制御手順とメッセージの通信手順の例を示す図である。操作者により曝射ボタン116が押下(ON)されると、曝射ボタン116が押下されたことを示す信号は、撮影制御装置120に伝達される。撮影制御装置120は、計時制御部122から現在時刻を取得する。図3では、撮影制御装置120は、計時制御部122から現在時刻として時刻値10100を取得する。時刻同期処理は、曝射ボタン116の押下直後に開始され、少なくとも、検出器107の撮影準備動作開始前には完了する。
システム制御部121は、現在時刻から所定の時間経過した時刻に、曝射が開始されることを予告する曝射開始予告時刻を設定する。ここで、曝射開始予告時刻とは、放射線の照射が開始される照射時刻である。システム制御部121は、計時制御部122により現在時刻として取得された時刻にあらかじめ設定された時間を加算することにより、曝射開始予定時刻を算出することが可能である。
例えば、現在時刻として取得された時刻に加算される時間は、放射線撮影装置101と撮影制御装置120とがメッセージ交換を行う時間と放射線撮影装置101が放射線検出の撮影準備動作に移行する時間とに十分余裕のある時間である。また、加算される時間は、操作者を不要に待たせて操作感を低下させない程度の時間として設定することができる。
また、システム制御部121は、加算される時間値として、システム設計時に、あらかじめ算出された時間値を設定することも可能である。また、システム制御部121は、現在時刻として取得された時刻に加算される時間値を、撮影制御装置120と放射線撮影装置101との通信による事前のネゴシエーションによって取得される通信状態に基づいて、動的に決定することも可能である。
加算される時間値の詳細はここでは説明しないが、図3の例では、現在時刻として取得された時刻(時刻値10100)に、時間値200が加算され、曝射開始予定時刻10300が設定される。
曝射開始予定時刻が設定された後、撮影制御装置120の無線通信部123は、放射線撮影装置101に対して、撮影開始を要求する撮影要求メッセージ300を送信する。この撮影要求メッセージ300には、曝射開始予定時刻がパラメータとして含まれている。図3に示す撮影要求メッセージ300の例には、曝射開始予定時刻(start@10300)の他、照射ウィンドウに関する情報(window=50)や照射サイクルを示す情報(cycle=150)がパラメータとして含まれている。
放射線の照射時間長さ(放射線パルスの長さや照射ウィンドウなど)と照射サイクル(フレームレートなど)に相当する情報が撮影要求メッセージ300に含まれることは必須ではなく、撮影に先立って別のメッセージを送信して、照射ウィンドウや照射サイクルなどの情報を、放射線撮影装置101にあらかじめ設定又は伝達しておくことも可能である。また、ここに明示していない他のパラメータが、撮影要求メッセージ300に含まれて伝達されてもよい。
撮影要求メッセージ300を受信した放射線撮影装置101は、撮影要求メッセージ300を受信した時点で、放射線撮影装置101内の計時制御部106から現在時刻を取得する。放射線撮影装置101の検出制御部102は、撮影要求メッセージ300の受信に基づいて、撮影要求メッセージ300に含まれている曝射開始予定時刻までに、撮影準備動作が完了するか否かを判定する。図3では、撮影要求メッセージ300の受信時刻は10150@clientであり、放射線撮影装置101の計時制御部106の時計で、10300@clientまでに撮影準備動作が完了するか否かを判定する。
検出制御部102は、計時制御部106の現在時刻と撮影準備動作に要する時間とに基づいて、撮影準備動作が終了する予定時刻を算出する。そして、検出制御部102は、撮影準備動作が終了する予定時刻と曝射開始予定時刻のとの比較により、曝射開始予定時刻までに、撮影準備動作が完了するか否かを判定する。撮影準備動作が終了する予定時刻が曝射開始予定時刻より前であれば、検出制御部102は、曝射開始予定時刻までに撮影準備動作が完了可能と判定する。判定の結果、曝射開始予定時刻までに撮影準備動作が完了可能であれば、放射線撮影装置101の検出制御部102は、撮影制御装置120に撮影(又は、放射線の照射)を許可する撮影許可メッセージ302(撮影許可信号)を返信すると共に、撮影準備動作を計画し、駆動制御部105によって撮影準備動作を実行する。
駆動制御部105は、撮影準備動作として、例えば、以下の動作を実行する。検出器107を構成する2次元撮像素子にバイアス電圧が印加されていない場合には、主制御回路によりバイアス電源を制御し、2次元撮像素子にバイアス電圧を印加する。その後、画素に蓄積した暗電流信号を読み出すため、駆動回路により画素アレイから画像信号を読み出す初期化を行い、初期化の終了後、放射線撮影装置101は、放射線画像を撮影するための準備が整った状態(撮影可能状態)となり、撮影準備動作が完了する。
このように、放射線撮影装置101は、放射線の照射が開始される照射時刻(曝射開始予告時刻)に関する照射情報を受信し、放射線撮影装置101の駆動制御部105は、照射情報に基づいて、照射時刻(曝射開始予告時刻)において、検出器107が撮影可能状態になるように制御する。そして、放射線撮影装置101の無線通信部103は、検出器107が照射時刻(曝射開始予告時刻)までに撮影可能状態になったことを示す撮影許可情報(撮影許可メッセージ)302を撮影制御装置120に送信する。
放射線発生装置110は、撮影制御装置120との間で同様に照射開始時刻に関するメッセージをやり取りする。撮影制御装置120は、照射時刻(曝射開始予告時刻)や、あらかじめ定められた放射線パルスの長さとフレームレートになるように、計時制御部122の時刻を基に、放射線の照射動作を計画した照射制御情報を含むメッセージを放射線発生装置110に送信する。尚、照射制御情報と照射時刻(曝射開始予告時刻)とを同一のメッセージで送信するほか、照射制御情報と照射時刻(曝射開始予告時刻)とを別のメッセージで送信することも可能である。
また、照射時刻(曝射開始予告時刻)に先立って、別のメッセージを送信して、放射線発生装置110に照射制御情報を、あらかじめ設定又は伝達しておくことも可能である。また、ここに明示していない放射線照射に関する他のパラメータが、放射線発生装置110と撮影制御装置120との間で通信されるメッセージに含まれてもよい。
放射線発生装置110の照射制御部112は、撮影制御装置120から受信したメッセージに含まれる照射時刻(曝射開始予告時刻)に基づいて、放射線を照射するように制御する。照射制御部112は、曝射開始予定時刻(10300)から放射線照射のタイミングパルスの発生を開始する。照射制御部112のパルス情報に基づき、放射線の照射動作を実行する。
一方、撮影準備動作を完了した放射線撮影装置101の検出器107は、駆動制御部105の制御に基づいて、計時制御部106の示す時刻が曝射開始予定時刻になったら、放射線の照射に備えて検出器107の動作状態を蓄積状態にする。そして、検出器107は、蓄積状態から放射線の照射時間長さ(放射線パルスの長さや照射ウィンドウなど)に相当する時間が経過した後(図3では、計時制御部106の示す時刻が10350に達した後)、駆動制御部105は検出器107の状態を、蓄積された電荷を読み出すための読み出し状態に制御して、放射線画像データを取得する。駆動制御部105は、放射線照射のタイミングと重ならいような時刻を選んで放射線画像データの取得を行う。
その後、放射線撮影装置101の駆動制御部105は、あらかじめ定められたフレームレートになるように、計時制御部106の時刻を基に、撮影動作(蓄積動作や読み出し動作など)を計画し、検出制御部102が撮影動作の実行を制御する。
トモシンセシス撮影では、放射線源109を保持する照射移動部115の移動と放射線撮影装置101を保持する撮影装置移動部151の移動も、同じく時刻同期情報に基づいて実施される。
撮影制御装置120の計時制御部122(時刻サーバー)と放射線発生装置110の計時制御部113(時刻クライアント)との時刻情報、計時制御部122(時刻サーバー)と保持装置150の計時制御部153(時刻クライアント)との時刻情報に関しても、時刻情報を補正することにより、時刻のずれが無い状態(時刻同期状態)である。
撮影制御装置120により、曝射開始予告時刻が算出されると、撮影制御装置120は、放射線の照射が開始される照射時刻(曝射開始予定時刻)に関する照射情報を含むメッセージを放射線発生装置110にも送信する。撮影制御装置120は、放射線発生装置110に対して、更に、移動開始を要求する移動要求メッセージ303を送信する。移動要求メッセージ303には、移動開始設定時刻がパラメータとして含まれている。図3に示す移動要求メッセージ303の例では、移動開始設定時刻として時刻10200が設定されている(start@10200)。
パラメータとして、移動条件(移動方向、移動速度、移動距離・時間、等)が移動要求メッセージに含まれることは必須ではなく、トモシンセシス撮影に先立って別のメッセージを送信して、放射線発生装置110にあらかじめ移動条件に関するパラメータを設定又は伝達しておくことも可能である。また、ここに明示していない他のパラメータが、移動要求メッセージ303に含まれて伝達されてもよい。
移動要求メッセージ303を受信した放射線発生装置110の移動制御部111は、移動要求メッセージ303を受信した時点で、放射線発生装置110内の計時制御部113から現在時刻を取得する。放射線発生装置110の移動制御部111は、現在時刻と移動要求メッセージ303から取得した移動条件(移動開始設定時刻)とを比較し、移動条件(移動開始設定時刻)に従って移動制御を計画し、放射線源109を保持する照射移動部115の移動動作を実行する。図3の移動速度パターン305は、移動制御部111により制御される照射移動部115の移動速度を示し、移動速度パターン305に従って、照射移動部115により保持される放射線源109が移動する。移動速度パターン305は、加速領域305aと移動速度が一定の定速領域305bと減速領域305cとを有する。尚、移動速度パターン305は例示的なものであり、このパターンに限定されるものではない。
撮影装置移動部151の移動に関しても、上記の照射移動部115(放射線源109)の移動と同様に制御される。前述のとおり、撮影制御装置120により、曝射撮影開始予告時刻が算出されると、撮影制御装置120は、保持装置150に対して、移動開始を要求する移動要求メッセージ304を送信する。移動要求メッセージ304には、移動開始予定時刻がパラメータとして含まれている。図3に示す移動要求メッセージ304の例では、移動開始設定時刻として時刻10200が設定されている(start@10200)。
パラメータとして、移動条件(移動方向、移動速度、移動距離・時間、等)が移動要求メッセージに含まれることは必須ではなく、トモシンセシス撮影に先立って別のメッセージを送信して、保持装置150にあらかじめ移動条件に関するパラメータを設定又は伝達しておくことも可能である。また、ここに明示していない他のパラメータが、移動要求メッセージ304に含まれて伝達されてもよい。
移動要求メッセージ304を受信した保持装置150の移動制御部152は、移動要求メッセージ304を受信した時点で、保持装置150内の計時制御部153から現在時刻を取得する。保持装置150の移動制御部152は、現在時刻と移動要求メッセージ304から取得した移動条件(移動開始設定時刻)とを比較し、移動条件(移動開始設定時刻)に従って移動制御を計画し、放射線撮影装置101を保持する撮影装置移動部151の移動動作を実行する。図3の移動速度パターン306は、移動制御部152により制御される撮影装置移動部151の移動速度を示し、移動速度パターン306に従って、撮影装置移動部151により保持される放射線撮影装置101が移動する。移動速度パターン306は、加速領域306aと移動速度が一定の定速領域306bと減速領域306cとを有する。尚、移動速度パターン306は例示的なものであり、このパターンに限定されるものではない。
放射線源109と放射線撮影装置101の移動は、平行平面断層走査として、両者が平行に走査してもよいし、円弧断層走査として、両者が円弧上に走査してもよい。或いは、放射線源109と放射線撮影装置101のうちいずれか一方のみが走査してもよい。
本実施形態によれば、装置が有する内部時計の時刻情報を予め補正して、装置間で時刻のずれが無い状態にしてトモシンセシス撮影を行うことが可能になる。撮影制御装置120と、放射線発生装置110と、放射線撮影装置101と、保持装置150とが、ネットワークで、時刻同期を行いながら、トモシンセシス撮影を実施することができる。
[第二の実施形態]
トモシンセシス撮影においては、撮影時の放射線源109の照射位置・角度が、所望の設定位置・角度に対して、高い精度を有することが求められる。第二の実施形態では、トモシンセシス撮影動作において、放射線発生装置110の移動制御部111が実行する移動制御時の機械的な精度によって生じた誤差に応じて、放射線照射のタイミングを、放射線照射時間が検出器107の蓄積時間に収まる範囲内での補正する構成について説明する。
第一の実施形態と同様に、撮影制御装置120の計時制御部122(時刻サーバー)と放射線発生装置110の計時制御部113(時刻クライアント)とは、時刻情報を補正することにより、時刻のずれが無い状態(時刻同期状態)である。
撮影動作に関するメッセージ交換により撮影動作の設定を行う際に、撮影制御装置120は、検出器107の蓄積時間内に放射線照射を完了することが可能な範囲をタイミング補正可能範囲として取得し、放射線発生装置110に送信する。撮影制御装置120は、検出器107における電荷蓄積時間と、放射線照射時間の設定との関係に応じて、放射線照射開始タイミングの補正可能範囲を通知する。
例えば、検出器107における撮像素子の電荷蓄積時間が80ms、放射線照射時間が40msの撮影モードにおいては、両者のタイミングの中心値を基準として放射線照射タイミングを設定する。タイミングの中心値を時間の基準(ゼロ)として、時間の基準に対して、照射時間の40msは、照射時間の下限時刻値−20msと照射時間の上限時刻値20msとにより設定される。また、電荷蓄積時間の80msは、電荷蓄積時間の下限時刻値−40msと電荷蓄積時間の上限時刻値40msとにより設定される。
この場合、照射時間の上限時刻値は、電荷蓄積時間の上限時刻値40msと照射時間の上限時刻値20msとの差分時間(40ms−20ms)に基づいて20ms以内であれば、電荷蓄積時間80ms以内に収まる補正が可能である。差分時間として取得した時間(20ms)を補正可能な上限時間とする。
また、照射時間の下限時刻値も同様に、電荷蓄積時間の下限時刻値−40msと照射時間の下限時刻値−20msとの差分時間に基づいて、−20ms以内であれば、電荷蓄積時間80ms以内に収まる補正が可能である。差分時間として取得した時間(−20ms)を補正可能な下限時間とする。
撮影制御装置120は、放射線照射開始タイミングの補正可能範囲として、補正可能な上限時間と、補正可能な下限時間とを放射線発生装置110に通知する。放射線発生装置110の照射制御部112は、撮影制御装置120から取得した補正可能な上限時間と、補正可能な下限時間とに基づいて、放射線照射開始タイミングの補正可能範囲を設定する。
また、トモシンセシス撮影に先立ち、撮影制御装置120は、所望の照射実施位置及び角度情報を放射線発生装置110の照射制御部112に設定する。移動制御部111は、照射移動部115の位置及び照射角度を示す移動情報と、照射制御部112に設定されている放射線照射のタイミングにおける照射実施位置及び照射角度とを比較する。そして、照射制御部112は比較の結果に基づいて、放射線照射のタイミングを制御する。照射制御部112は、比較の結果に基づいて、照射移動部115の移動情報と、照射制御部112に設定されている照射実施位置及び照射角度とに差異が発生している場合、放射線照射のタイミングを補正可能な範囲内で補正する。
トモシンセシス撮影実施時に、放射線発生装置110の移動制御部111は、照射移動部115の移動情報を検出するエンコーダ等から取得した移動情報(位置・照射角度の情報)と、放射線照射の実施タイミングにおける照射実施位置及び照射角度とを比較する。そして、予め設定された照射実施位置及び照射角度と、照射移動部115から取得した移動情報(位置・照射角度の情報)との間に差異が発生している場合、照射制御部112は、放射線照射開始タイミングの補正可能範囲内で、放射線照射タイミングを補正する。照射制御部112は、放射線撮影装置101における撮像素子の電荷蓄積時間内に放射線源による放射線照射時間が収まる範囲を補正可能な範囲として、放射線照射のタイミングを補正する。尚、放射線照射開始タイミングの補正可能範囲を超える補正が必要となった場合、補正可能範囲の限度値にて放射線照射タイミングの補正を行うことが可能である。
これにより、時刻情報を補正することにより、時刻のずれが無い状態(時刻同期状態)である放射線撮影システムにおいて、放射線撮影時の放射線源109の照射位置及び角度が、所望の照射位置・角度に対して、高い精度を有するトモシンセシス撮影が可能となる。
なお、各実施形態において、各装置間が無線通信によって接続されるか、有線接続によって接続されるかは、放射線撮影システムの対象モダリティや設置形態に応じて、適宜選択することが可能であり、一部が有線接続、一部が無線接続することにより放射線撮影システムを構成することも可能である。また、放射線撮影システムを構成する各装置間を時刻同期の対象とするか、一部の装置間を時刻同期の対象とするかは、放射線撮影システムの対象モダリティや設置形態に応じて、適宜選択することが可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。
100:放射線撮影システム
101:放射線撮影装置
102:検出制御部
103:無線通信部
105:駆動制御部
106、113、122、153:計時制御部
107:検出器
109:放射線源
110:放射線発生装置
116:曝射ボタン
120:撮影制御装置
150:保持装置

Claims (16)

  1. 保持装置の装置移動手段により移動可能に保持され、トモシンセシス撮影を行うことが可能な放射線撮影装置であって、
    照射移動手段により保持され移動可能な放射線源から照射された放射線を検出し、放射線画像データを出力する検出手段と、
    内部時計の時刻情報に基づいて前記検出手段の駆動タイミングを制御する計時制御手段と、
    ネットワークを介してデータを送受信する通信手段と、を備え、
    前記通信手段は、前記ネットワークを介して接続する制御装置に前記時刻情報を送信し、
    前記計時制御手段は、
    前記制御装置から送信された時刻情報を用いて、前記内部時計の時刻情報を補正することを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記照射移動手段および前記装置移動手段が平行もしくは円弧上の軌道を移動することにより前記放射線源および前記放射線撮影装置は相対的に移動してトモシンセシス撮影を行うことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記計時制御手段は、前記制御装置から送信された撮影要求に含まれる前記放射線源の曝射開始予定時刻に、前記検出手段による撮影を開始するように、前記検出手段の駆動タイミングを制御することを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記計時制御手段から取得した時刻と、前記検出手段の撮影準備動作に要する時間に基づいて、当該撮影準備動作が前記曝射開始予定時刻までに完了するか否かを判定する検出制御手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記検出制御手段は、前記計時制御手段から取得した時刻を基準に前記撮影準備動作が終了する予定時刻が曝射開始予定時刻より前である場合、前記曝射開始予定時刻までに前記撮影準備動作が完了可能と判定することを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記検出制御手段は、前記判定の結果、前記曝射開始予定時刻までに前記撮影準備動作が完了可能であれば、前記制御装置に撮影を許可する撮影許可信号を出力することを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影装置。
  7. 保持装置の装置移動手段により移動可能に保持され、トモシンセシス撮影を行うことが可能な放射線撮影装置を有する放射線撮影システムであって、前記放射線撮影装置が、
    照射移動手段により保持され移動可能な放射線源から照射された放射線を検出し、放射線画像データを出力する検出手段と、
    内部時計の時刻情報に基づいて前記検出手段の駆動タイミングを制御する計時制御手段と、
    ネットワークを介してデータを送受信する通信手段と、を備え、
    前記通信手段は、前記ネットワークを介して接続する制御装置に前記時刻情報を送信し、
    前記計時制御手段は、
    前記制御装置から送信された時刻情報を用いて、前記内部時計の時刻情報を補正することを特徴とする放射線撮影システム。
  8. 前記放射線源による放射線照射のタイミングパルスを生成する照射制御手段と、
    前記放射線源を保持し移動可能な照射移動手段の移動を制御する移動制御手段と、を有する放射線発生装置を更に備え、
    前記移動制御手段は、前記照射移動手段の位置及び照射角度を示す移動情報と、前記照射制御手段に設定されている放射線照射のタイミングにおける照射実施位置及び照射角度とを比較し、
    前記照射制御手段は前記比較の結果に基づいて、放射線照射のタイミングを制御することを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影システム。
  9. 前記照射制御手段は、前記比較の結果に基づいて、前記移動情報と、前記照射制御手段に設定されている前記照射実施位置及び照射角度とに差異が発生している場合、前記放射線照射のタイミングを補正可能な範囲内で補正することを特徴とする請求項8に記載の放射線撮影システム。
  10. 前記照射制御手段は、前記検出手段における撮像素子の電荷蓄積時間内に前記放射線源による放射線照射時間が収まる範囲を前記補正可能な範囲として、前記放射線照射のタイミングを補正することを特徴とする請求項9に記載の放射線撮影システム。
  11. 前記放射線発生装置は、
    内部時計の時刻情報に基づいて、前記照射制御手段のタイミングパルスの生成タイミングおよび前記移動制御手段による前記照射移動手段の移動タイミングを制御する計時制御手段と、
    ネットワークを介してデータを送受信する通信手段と、を更に有し、
    前記通信手段は、前記ネットワークを介して接続する制御装置に前記時刻情報を送信し、
    前記計時制御手段は、
    前記制御装置から送信された時刻情報を用いて、前記内部時計の時刻情報を補正して、前記制御装置から送信された移動要求に基づいたタイミングで前記照射移動手段の移動タイミングを制御することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  12. 前記放射線撮影装置を保持し移動可能な装置移動手段と、
    前記装置移動手段の移動を制御する移動制御手段と、
    内部時計の時刻情報に基づいて前記移動制御手段による前記装置移動手段の移動タイミングを制御する計時制御手段と、
    ネットワークを介してデータを送受信する通信手段と、を有する保持装置を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影システム。
  13. 前記通信手段は、前記ネットワークを介して接続する制御装置に前記時刻情報を送信し、
    前記計時制御手段は、
    前記制御装置から送信された時刻情報を用いて、前記内部時計の時刻情報を補正して、前記制御装置から送信された移動要求に基づいたタイミングで前記装置移動手段の移動タイミングを制御することを特徴とする請求項12に記載の放射線撮影システム。
  14. 前記照射移動手段および前記装置移動手段が平行もしくは円弧上の軌道を移動することにより前記放射線源および前記放射線撮影装置は相対的に移動してトモシンセシス撮影を行うことを特徴とする請求項12または13に記載の放射線撮影システム。
  15. 保持装置の装置移動手段により移動可能に保持され、トモシンセシス撮影を行うことが可能な放射線撮影装置の制御方法であって、
    照射移動手段により保持され移動可能な放射線源から照射された放射線を、検出手段が検出し、放射線画像データを出力する検出工程と、
    計時制御手段が、内部時計の時刻情報に基づいて前記検出手段の駆動タイミングを制御する計時制御工程と、
    通信手段が、ネットワークを介して接続する制御装置に前記時刻情報を送信する工程と、
    前記計時制御手段が、前記制御装置から送信された時刻情報を用いて、前記内部時計の時刻情報を補正する工程と、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置の制御方法。
  16. コンピュータに、請求項15に記載の放射線撮影装置の制御方法の各工程を実行させるプログラム。
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