JP6907740B2 - 電力変換装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
本開示の一表現に係る電力変換装置は、直流電源と交流電路との間に設けられ、前記直流電源の直流電圧が前記交流電路の交流電圧のピーク値より低い状態で、直流/交流の電力変換を行う電力変換装置であって、前記直流電源とDCバスとの間に設けられたDC/DCコンバータと、前記DCバスに接続された中間コンデンサと、前記DCバスと前記交流電路との間に設けられたインバータと、前記インバータと前記交流電路との間に流れる電流を検出する電流センサと、前記電力変換の通常制御モードとして、交流半サイクル内で、前記DC/DCコンバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記インバータはスイッチング動作を停止する期間と、前記インバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記DC/DCコンバータはスイッチング動作を停止する期間とが、交互に出現するよう制御する制御部と、を備え、前記制御部は、直流から交流への電力変換を前記通常制御モードで行っている場合に、前記電流センサが過電流を検出する状態になったことに基づいて、スイッチング動作を行い得るのは前記インバータのみとする電流抑制制御モードに移行し、前記過電流を検出する状態が解消するか又は解消すると推定される状態になれば、前記通常制御モードに復帰する機能を有する、電力変換装置である。
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
なお、ここで言うスイッチング動作のスイッチング周波数は、商用周波数の2倍程度の周波数は含まず、kHzレベル以上の高周波(例えば20kHz)を言う。
この場合、通常制御モードにおけるパラメータの変更により容易に、電流抑制制御モードを実現することができる。
(S1)前記電流センサが検出する電流が電流閾値を超える事象が連続して所定回数検出されること、
(S2)前記電流センサが検出する電流の変化勾配が、変化率閾値を超えること、及び、
(S3)前記理想正弦波の絶対値と前記出力電圧の絶対値との差が、電圧差閾値を超えること、のうち、少なくとも1つの条件が成立することにより、前記電流抑制制御モードに移行するようにしてもよい。
この場合、(S1)の条件では、過電流の基本的な事象を確実に検出することができる。(S2)又は(S3)の条件は、過電流に基づいて引き起こされる事象である。このような条件によれば、サンプリングの回数を最小限にすることで、より迅速に、過電流を検出することができる。
(E1)前記交流電圧であるべき理想正弦波のゼロクロスのタイミングになったこと、
(E2)インバータ電圧指令値の絶対値と出力電圧の絶対値との差が、電圧差閾値より小さいことが連続して所定回数検出されること、及び、
(E3)出力電流が終了時閾値より小さいことが連続して所定回数検出されること、のうち、少なくとも1つの条件成立により、前記通常制御モードに復帰するようにしてもよい。
この場合、(E1)の条件では、過電流を検出する状態が解消すると推定される。但し、ゼロクロスを通過して再び過電流を検出する状態になる可能性がある。(E2)又は(E3)の条件では、過電流を検出する状態が実際に解消していることを検出することができる。
なお、ここで言うスイッチング動作のスイッチング周波数は、商用周波数の2倍程度の周波数は含まず、kHzレベル以上の高周波(例えば20kHz)を言う。
以下、本発明の一実施形態に係る電力変換装置及びその制御方法について、図面を参照して説明する。
図1は、電力変換装置の回路図の一例である。図において、電力変換装置1は、直流電源2と交流電路3との間に設けられ、直流電源2の直流電圧が交流電路3の交流電圧のピーク値(波高値)より低い状態で、直流/交流の電力変換を行う。この電力変換装置1は、例えば、直流電源2に基づいて生成した交流電力を、自立出力として、交流電路3に接続された負荷4に供給することができる。
次に、上記の電力変換装置1において通常制御モードで実行される最小スイッチング方式の動作について、その概要を説明する。
図2は、最小スイッチング変換方式における、DC/DCコンバータ6及びインバータ10の動作の特徴を簡略に示す波形図である。図2の左欄は、比較のために、最小スイッチング変換方式ではない伝統的なスイッチング制御を表す波形図である。また、図2の右欄は、最小スイッチング変換方式の動作を示す波形図である。
図3は、インバータ10の交流側にある交流リアクトルについての、交流リアクトル電流制御の操作量を求める制御ブロック図である。
図において、指令値(B1)と制御量である交流リアクトル電流測定値とは互いに比較され(B2)、誤差量となる。誤差量はP補償(B3)をかけた上で、外乱補償(B4)と加算される(B5)。この加算値にK補償器の処理を施す(B6)ことで、インバータの電流制御のための操作量が得られる。なお、K補償器(B6)の出力は、図の点線部分の処理として、インバータ10をスイッチング動作させることを示すフラグinv_flgが1であればそのまま操作量となり、逆に、inv_flg=0すなわち、インバータ10のスイッチング動作を休止させる場合は、出力電圧指令値の位相により1(非反転)又は−1(反転)を乗じて操作量となる。
図4は、非線形負荷の一例としての、コンデンサインプット型整流回路を示す図である。図において、コンデンサインプット型整流回路4dは、ダイオードブリッジ4bに抵抗4a(抵抗値Rs)を介して交流電圧が入力される。ダイオードブリッジ4bの直流出力側には、コンデンサ4cが並列に接続されている。また、このようなコンデンサインプット型整流回路4dに、直流負荷4e(抵抗値R)が接続されている。コンデンサ4cの電荷が0(又は0近傍)の状態でダイオードブリッジ4bに交流電圧が入力されると、コンデンサ4cをチャージする突入電流が、短時間ではあるが、流れる。電荷が0又は0近傍の状態のコンデンサ4cは、印加電圧に対して短絡に近い状態であり、そのため突入電流は、大電流となる。突入電流のピーク値はダイオードブリッジ4bとコンデンサ4cとによって構成される閉回路の抵抗値に依存する。
そこで、制御部14(図1)は、過電流を検出する状態となった場合は、通常制御モードでの運転を中断し、別のモードに移行する。すなわち、制御部14は、通常制御モードから電流抑制制御モードに移行する。
移行を実行する条件としては、基本的には、図1の電流センサ18又は電流センサ20が、過電流を検出する状態になったこと、である。電流センサ18又は電流センサ20のどちらの検出出力に基づくかは、任意に定め得る。2つの電流センサ18,20が検出する電流値は概ね同じであるが、電流センサ18は、交流リアクトル12に流れる電流のみを検出している。電流センサ20は、交流リアクトル12に流れる電流に交流側コンデンサ13に流れる無効電流も加えた電流を検出している。
条件(S1)は、電流センサ18又は20が検出する電流が電流閾値を超える事象が連続して所定回数検出されることである。電流閾値は、過電流で電力変換装置1が停止する電流値よりも低い値である。連続して、とは、サンプリング(サンプリング周波数は例えば20kHz)ごとに複数回連続して、という意味である。これにより、過電流の基本的な事象を確実に検出することができる。
また、条件(S3)は、交流電圧の理想正弦波の絶対値と交流電路3への出力電圧の絶対値との差が、電圧差閾値を超えること、である。すなわち、本来出力したい電圧と、実際に交流電路3に現れている電圧とが、後者の電圧の低下によって乖離しているという事象を捉える。
上記(S2)又は(S3)の条件は、過電流に基づいて引き起こされる事象である。このような条件によれば、サンプリングの回数を最小限にすることで、より迅速に、過電流を検出することができる。
具体的には例えば、フラグをinv_flg=1に固定し、常時、インバータ10がスイッチング動作するようにする。インバータ10がスイッチング動作を行うことにより、突入電流を抑制することができる。
図3に戻り、制御部14は、電流抑制制御モードにおけるインバータ出力電流制御に際し、通常制御モードにおけるインバータ出力電流指令値(B1)を定数に変更し、かつ、通常制御モードにおける外乱補償(B4)としてのインバータ電圧指令値に代えて実際の出力電圧を使用する。
このようにして、通常制御モードのインバータ電流制御ブロック図におけるパラメータの変更により、容易に、電流抑制制御モードのインバータ電流制御を実現することができる。
電流抑制制御モードから通常制御モードへ復帰する条件としては、基本的には、過電流を検出する状態が解消するか又は解消すると推定される状態になったこと、である。
条件(E1)は、交流電圧であるべき理想正弦波のゼロクロスのタイミングになったこと、である。条件(E2)は、インバータ電圧指令値の絶対値と出力電圧の絶対値との差が、電圧差閾値より小さいことが連続して所定回数検出されること、である。また、条件(E3)は、出力電流が終了時閾値より小さいことが連続して所定回数検出されること、である。これらのうち、少なくとも1つの条件成立により、通常制御モードに復帰することができる。
以下、実際に電力変換装置1に直流電源及び負荷を接続して検証する。
電流抑制制御モードへの移行条件としては、30A以上の電流がサンプリング時に2回連続して検出されたこと、とする。逆に、電流抑制制御モードから通常制御モードへの復帰は、電流が20Aになったこと、かつ、インバータ電圧指令値と出力電圧との差が10V以内であること又は、インバータ電圧指令値でゼロクロスになったこと、である。
|出力電圧|<非昇圧入力電圧
であれば、inv_flg=1として、インバータ10のスイッチング動作が可能な状態とする。
|出力電圧|≧非昇圧入力電圧
であれば、DC/DCコンバータ6をゲートブロックする。
交流リアクトル電流または出力電流が閾値に到達すると制御が切り替わり、出力電流を58A以下に抑えられた。過渡期間の初期では、過電流時にインバータの電流抑制制御モード(図7における「2」の期間)となるため、出力電流が一定となる制御がされている。なお、電流抑制制御モードを持たない電力変換装置では同様の条件でシミュレーションでの一例として116Aであった。実験では114Aまで出力電流が増加して過電流保護停止の状態となった。上記の瞬時過電流保護閾値135Aより低い値になったのは直流リアクトルの過電流保護が働いたものと予想される。
なお、実施形態の説明及び本検証ではコンデンサインプット型整流回路の負荷の突入電流について説明したが、電流抑制制御は、モータのような誘導性負荷の始動電流に対しても有効である。
以上のように、この電力変換装置1においては、例えばコンデンサインプット型の負荷のように大きな突入電流が流れやすい負荷が交流電路に接続され、過電流となる突入電流が流れると、これに基づいて制御部14は通常制御モードから電流抑制制御モードに移行する。電流抑制制御モードでは、インバータ10のスイッチング動作により突入電流を抑制することができる。また特に、交流電路3への出力電圧が突入電流により直流電源2からの入力電圧より低下した場合でも、負荷に電流を引き込まれることなく、インバータ10のスイッチング動作により突入電流を抑制することができる。従って、大きな突入電流が流れやすい負荷が接続されても、過電流で運転停止になることなく、電力変換装置1は運転を継続することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 直流電源
3 交流電路
4 負荷
4a 抵抗
4b ダイオードブリッジ
4c コンデンサ
4e 直流負荷
4d コンデンサインプット型整流回路
5 直流側コンデンサ
6 DC/DCコンバータ
7 直流リアクトル
8 DCバス
9 中間コンデンサ
10 インバータ
11 フィルタ回路
12 交流リアクトル
13 交流側コンデンサ
14 制御部
15 電圧センサ
16 電流センサ
17 電圧センサ
18 電流センサ
19 電圧センサ
20 電流センサ
d1〜d6 ダイオード
Q1〜Q6 スイッチング素子
Claims (8)
- 直流電源と交流電路との間に設けられ、前記直流電源の直流電圧が前記交流電路の交流電圧のピーク値より低い状態で、直流/交流の電力変換を行う電力変換装置であって、
前記直流電源とDCバスとの間に設けられたDC/DCコンバータと、
前記DCバスに接続された中間コンデンサと、
前記DCバスと前記交流電路との間に設けられたインバータと、
前記インバータと前記交流電路との間に流れる電流を検出する電流センサと、
前記交流電路に現れる出力電圧を検出する電圧センサと、
前記電力変換の通常制御モードとして、交流半サイクル内で、前記DC/DCコンバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記インバータはスイッチング動作を停止する期間と、前記インバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記DC/DCコンバータはスイッチング動作を停止する期間とが、交互に出現するよう制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、直流から交流への電力変換を前記通常制御モードで行っている場合に、前記電流センサが過電流を検出する状態になったことに基づいて、スイッチング動作を行い得るのは前記インバータのみとする電流抑制制御モードに移行し、前記過電流を検出する状態が解消するか又は解消すると推定される状態になれば、前記通常制御モードに復帰する機能を有し、
前記制御部は、前記電流抑制制御モードにおける前記インバータの交流側に設けられた交流リアクトルに流れる交流リアクトル電流制御に際し、指令値を定数に変更し、かつ、外乱補償として前記出力電圧を使用する、電力変換装置。 - 前記制御部は、前記通常制御モードにおいて、
(S1)前記電流センサが検出する電流が電流閾値を超える事象が連続して所定回数検出されること、
(S2)前記電流センサが検出する電流の変化勾配が、変化率閾値を超えること、及び、
(S3)前記交流電圧であるべき理想正弦波の絶対値と前記出力電圧の絶対値との差が、電圧差閾値を超えること、のうち、
少なくとも1つの条件が成立することにより、前記電流抑制制御モードに移行する、請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記制御部は、前記電流抑制制御モードにおいて、
(E1)前記交流電圧であるべき理想正弦波のゼロクロスのタイミングになったこと、
(E2)インバータ電圧指令値の絶対値と出力電圧の絶対値との差が、電圧差閾値より小さいことが連続して所定回数検出されること、及び、
(E3)出力電流が終了時閾値より小さいことが連続して所定回数検出されること、のうち、
少なくとも1つの条件成立により、前記通常制御モードに復帰する、請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。 - 直流電源と交流電路との間に設けられ、前記直流電源の直流電圧が前記交流電路の交流電圧のピーク値より低い状態で、直流/交流の電力変換を行う電力変換装置であって、
前記直流電源とDCバスとの間に設けられたDC/DCコンバータと、
前記DCバスに接続された中間コンデンサと、
前記DCバスと前記交流電路との間に設けられたインバータと、
前記インバータと前記交流電路との間に流れる電流を検出する電流センサと、
前記交流電路に現れる出力電圧を検出する電圧センサと、
前記電力変換の通常制御モードとして、交流半サイクル内で、前記DC/DCコンバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記インバータはスイッチング動作を停止する期間と、前記インバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記DC/DCコンバータはスイッチング動作を停止する期間とが、交互に出現するよう制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、直流から交流への電力変換を前記通常制御モードで行っている場合に、前記電流センサが過電流を検出する状態になったことに基づいて、スイッチング動作を行い得るのは前記インバータのみとする電流抑制制御モードに移行し、前記過電流を検出する状態が解消するか又は解消すると推定される状態になれば、前記通常制御モードに復帰する機能を有し、
前記制御部は、前記通常制御モードにおいて、
(S1)前記電流センサが検出する電流が電流閾値を超える事象が連続して所定回数検出されること、
(S2)前記電流センサが検出する電流の変化勾配が、変化率閾値を超えること、及び、
(S3)前記交流電圧であるべき理想正弦波の絶対値と前記出力電圧の絶対値との差が、電圧差閾値を超えること、のうち、
少なくとも1つの条件が成立することにより、前記電流抑制制御モードに移行する、電力変換装置。 - 直流電源と交流電路との間に設けられ、前記直流電源の直流電圧が前記交流電路の交流電圧のピーク値より低い状態で、直流/交流の電力変換を行う電力変換装置であって、
前記直流電源とDCバスとの間に設けられたDC/DCコンバータと、
前記DCバスに接続された中間コンデンサと、
前記DCバスと前記交流電路との間に設けられたインバータと、
前記インバータと前記交流電路との間に流れる電流を検出する電流センサと、
前記交流電路に現れる出力電圧を検出する電圧センサと、
前記電力変換の通常制御モードとして、交流半サイクル内で、前記DC/DCコンバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記インバータはスイッチング動作を停止する期間と、前記インバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記DC/DCコンバータはスイッチング動作を停止する期間とが、交互に出現するよう制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、直流から交流への電力変換を前記通常制御モードで行っている場合に、前記電流センサが過電流を検出する状態になったことに基づいて、スイッチング動作を行い得るのは前記インバータのみとする電流抑制制御モードに移行し、前記過電流を検出する状態が解消するか又は解消すると推定される状態になれば、前記通常制御モードに復帰する機能を有し、
前記制御部は、前記電流抑制制御モードにおいて、
(E1)前記交流電圧であるべき理想正弦波のゼロクロスのタイミングになったこと、
(E2)インバータ電圧指令値の絶対値と出力電圧の絶対値との差が、電圧差閾値より小さいことが連続して所定回数検出されること、及び、
(E3)出力電流が終了時閾値より小さいことが連続して所定回数検出されること、のうち、
少なくとも1つの条件成立により、前記通常制御モードに復帰する、電力変換装置。 - 直流電源とDCバスとの間に設けられたDC/DCコンバータと、前記DCバスに接続された中間コンデンサと、前記DCバスと交流電路との間に設けられたインバータと、前記インバータの交流側に設けられた交流リアクトルと、前記交流リアクトルに流れる電流を検出する電流センサとを備え、前記直流電源の直流電圧が前記交流電路の交流電圧のピーク値より低い状態で、直流/交流の電力変換を行う電力変換装置において、その制御部により実行される電力変換装置の制御方法であって、
前記電力変換の通常制御モードとして、交流半サイクル内で、前記DC/DCコンバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記インバータはスイッチング動作を停止する期間と、前記インバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記DC/DCコンバータはスイッチング動作を停止する期間とが、交互に出現するよう制御し、
直流から交流への電力変換を前記通常制御モードで行っている場合に、前記電流センサが過電流を検出する状態になったことに基づいて、スイッチング動作を行い得るのは前記インバータのみとする電流抑制制御モードに移行し、
前記電流抑制制御モードにおける前記交流リアクトルに流れる交流リアクトル電流制御に際し、指令値を定数に変更し、かつ、外乱補償として前記交流電路に現れる出力電圧を使用し、
前記過電流を検出する状態が解消するか又は解消すると推定される状態になれば、前記通常制御モードに復帰する、
電力変換装置の制御方法。 - 直流電源とDCバスとの間に設けられたDC/DCコンバータと、前記DCバスに接続された中間コンデンサと、前記DCバスと交流電路との間に設けられたインバータと、前記インバータの交流側に設けられた交流リアクトルと、前記交流リアクトルに流れる電流を検出する電流センサとを備え、前記直流電源の直流電圧が前記交流電路の交流電圧のピーク値より低い状態で、直流/交流の電力変換を行う電力変換装置において、その制御部により実行される電力変換装置の制御方法であって、
前記電力変換の通常制御モードとして、交流半サイクル内で、前記DC/DCコンバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記インバータはスイッチング動作を停止する期間と、前記インバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記DC/DCコンバータはスイッチング動作を停止する期間とが、交互に出現するよう制御し、
直流から交流への電力変換を前記通常制御モードで行っている場合に、
(S1)前記電流センサが検出する電流が電流閾値を超える事象が連続して所定回数検出されること、
(S2)前記電流センサが検出する電流の変化勾配が、変化率閾値を超えること、及び、
(S3)前記交流電圧であるべき理想正弦波の絶対値と前記交流電路に現れる出力電圧の絶対値との差が、電圧差閾値を超えること、のうち、
少なくとも1つの条件が成立することにより、スイッチング動作を行い得るのは前記インバータのみとする電流抑制制御モードに移行し、
前記電流センサが過電流を検出する状態が解消するか又は解消すると推定される状態になれば、前記通常制御モードに復帰する、
電力変換装置の制御方法。 - 直流電源とDCバスとの間に設けられたDC/DCコンバータと、前記DCバスに接続された中間コンデンサと、前記DCバスと交流電路との間に設けられたインバータと、前記インバータの交流側に設けられた交流リアクトルと、前記交流リアクトルに流れる電流を検出する電流センサとを備え、前記直流電源の直流電圧が前記交流電路の交流電圧のピーク値より低い状態で、直流/交流の電力変換を行う電力変換装置において、その制御部により実行される電力変換装置の制御方法であって、
前記電力変換の通常制御モードとして、交流半サイクル内で、前記DC/DCコンバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記インバータはスイッチング動作を停止する期間と、前記インバータがスイッチング動作を行い、かつ、前記DC/DCコンバータはスイッチング動作を停止する期間とが、交互に出現するよう制御し、
直流から交流への電力変換を前記通常制御モードで行っている場合に、前記電流センサが過電流を検出する状態になったことに基づいて、スイッチング動作を行い得るのは前記インバータのみとする電流抑制制御モードに移行し、
前記電流抑制制御モードにおいて、
(E1)前記交流電圧であるべき理想正弦波のゼロクロスのタイミングになったこと、
(E2)インバータ電圧指令値の絶対値と出力電圧の絶対値との差が、電圧差閾値より小さいことが連続して所定回数検出されること、及び、
(E3)出力電流が終了時閾値より小さいことが連続して所定回数検出されること、のうち、
少なくとも1つの条件成立により、前記通常制御モードに復帰する、
電力変換装置の制御方法。
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