JP6907086B2 - 塞止弁及び蒸気タービン - Google Patents

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Description

本発明は、塞止弁及び蒸気タービンに関する。
蒸気タービンは、ボイラから供給される蒸気によってロータを回転駆動させている。蒸気タービンは、このロータの回転を伝達することで発電機を作動させる。
ボイラからタービン本体に蒸気を送る蒸気供給管には、塞止弁が設けられている。塞止弁は、蒸気タービンの通常運転時においては、開状態とされている。これにより、蒸気供給管を通してボイラからタービン本体へと蒸気が供給される。塞止弁は、蒸気タービンに何らかの異常が生じた場合に閉状態とされ、ボイラからタービン本体への蒸気の供給が遮断される。
特許文献1には、蒸気の流路の途中に設けられた弁座と、弁座に当接可能な弁体と、一端が弁体に連結されたロッドと、ロッドを駆動させるピストンと、ロッドとピストンとを連結状態または非連結状態とする連結状態変更部と、を備えた主塞止弁が開示されている。この連結状態変更部は、ロッドの端部を保持するスリーブと、スリーブを摺動可能に保持するホルダと、スリーブとホルダとの間で回転する半円断面形状の掛金と、掛金の位置を変更するレバーを駆動するエアシリンダとを有している。掛金は、エアシリンダが駆動することでレバーを介してホルダの内周面に形成された凹部内で摺動しながら回転する。これによって、掛金がホルダの内周面から突出してスリーブの外周面に形成された切欠と噛み合う。その結果、スリーブがホルダに保持された状態となり、ロッドがピストンと連結される。このように、特許文献1に記載の連結状態変更部は、掛金を回転させることで、ロッドとピストンとの接続状態を切り替えている。
ところで、このような塞止弁は、緊急停止時のように、限られた状況下でしか閉状態とされない。そのため、弁体を移動させる機会が限られている。つまり、弁体が接続されたロッド部とロッド部を駆動させるアクチュエータ部との接続状態の切り替えも、限られた状況下でしか実施されない。
国際公開第2017/104035号公報
しかしながら、塞止弁は、使用頻度が低くとも、緊急停止時には必ず動作させる必要がある。そのため、ロッド部とアクチュエータ部との接続状態の切り替えを高い精度で行うことが可能な信頼性の高い塞止弁が望まれている。
本発明は、上記要望に応えるためになされたものであって、ロッド部とアクチュエータ部との接続状態の切り替えを高い精度で行うことが可能な塞止弁及び蒸気タービンを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の第一態様に係る塞止弁は、蒸気が流通する流路に設けられた弁座部と、前記弁座部に接触して前記流路を閉塞する弁体と、中心軸に沿って延び、中心軸方向の第一側の端部が前記弁体に連結されたロッド部と、前記弁体で前記弁座部を閉塞するように、前記中心軸方向の第一側に向かって前記ロッド部を付勢するロッド付勢部と、前記ロッド部に連結されることで、前記ロッド付勢部の付勢力に抗して前記ロッド部を前記中心軸方向の第二側に直線移動させるアクチュエータ部と、前記ロッド部と前記アクチュエータ部との接続状態を連結状態と非連結状態とに切替可能な連結切替部とを備え、前記連結切替部は、前記ロッド部の外周面の全周にわたって形成され、前記ロッド部の外周面から前記中心軸を中心とする径方向に窪む収容凹部と、前記収容凹部を囲むように前記ロッド部を径方向の外側から覆うことで前記収容凹部と繋がった収容空間が内部に形成され、前記アクチュエータ部に接続されるとともに前記ロッド部の外周面に対して摺接可能に設けられた筐体と、前記収容空間内に配置されて、前記収容凹部に収容された状態で一部が前記ロッド部の外周面から突出する複数のコマ部と、前記収容空間内で前記筐体に対して摺接可能に配置され、前記収容凹部に前記コマ部を収容された状態とするコマ部収容位置と、前記収容凹部から前記コマ部を離れた状態とするコマ部離脱位置との間で移動可能とされたスリーブ部と、前記収容空間内に気体を導入する気体導入部と、を有し、前記スリーブ部は、前記気体が前記収容空間内に導入されることで、前記コマ部離脱位置から前記コマ部収容位置まで移動し、前記筐体は、前記中心軸方向の第二側に向かって移動される際に、前記コマ部収容位置に配置された前記コマ部と接触する。
このような構成によれば、気体によってスリーブ部の移動を制御して収容凹部に対するコマ部の位置が調整され、ロッド部とアクチュエータ部との接続状態を切り替えることができる。コマ部に対してスリーブ部が常時接触していないことで、ゴミ噛み等によってコマ部が移動不能となる等の不具合の発生を抑えることができる。
また、本発明の第二態様に係る塞止弁では、第一態様において、前記連結切替部は、前記収容空間内に収容され、前記スリーブ部を前記中心軸方向の第二側に向かって付勢するスリーブ付勢部をさらに有し、前記筐体は、前記スリーブ部に対して前記径方向の内側で摺接可能、かつ、前記収容凹部よりも前記中心軸方向の第二側で前記ロッド部の外周面に摺接可能とされた第一ハウジングと、前記スリーブ部に対して前記径方向の外側で摺接可能とされ、前記第一ハウジングに固定された第二ハウジングと、を有し、前記気体導入部は、前記スリーブ部に対して前記中心軸方向の第二側に前記気体を導入し、前記スリーブ部は、前記中心軸方向の第二側から第一側に向かって移動することで、前記コマ部離脱位置から前記コマ部収容位置まで移動してもよい。
このような構成によれば、スリーブ部が第一ハウジングと第二ハウジングとに摺接した状態で挟まれている。そのため、第一ハウジング及び第二ハウジングがスリーブ部を中心軸方向に移動させる際のガイドとなる。第一ハウジング及び第二ハウジングにガイドされた状態で気体が導入されることで、気体の圧力でスリーブ部を中心軸方向の第一側にスムーズに移動させることができる。つまり、スリーブ部の中心軸方向の第二側の収容空間に供給された気体の圧力を効率良く利用することができる。
また、本発明の第三態様に係る塞止弁では、第二態様において、前記第一ハウジングの前記中心軸方向の第一側の端面は、前記収容凹部よりも前記中心軸方向の第二側に形成され、前記径方向の外側に向かうにしたがって、前記中心軸方向の第一側から第二側に向かうように傾斜していてもよい。
このような構成によれば、ロッド部が挿入されてくる側である第一ハウジングの中心軸方向の第一側の端面が傾斜している。そのため、ロッド部を挿入する際に、コマ部を収容空間内に向かって入り込ませることができる。これにより、ロッド部を挿入する際にコマ部が邪魔になってしまうことを防ぐことができる。
また、本発明の第四態様に係る塞止弁では、第二または第三態様において、前記スリーブ部は、前記第一ハウジングに摺接可能な第一延出部と、前記第一延出部に対して前記径方向の外側に離れて配置され、前記第二ハウジングに摺接可能な第二延出部と、前記第一延出部と前記第二延出部とを接続し、前記第一延出部と前記第二延出部との間に前記スリーブ付勢部が収容されるスリーブ付勢部収容溝を形成するスリーブ接続部とを有していてもよい。
このような構成によれば、スリーブ付勢部によってスリーブ部が中心軸方向の第二側に移動される際に、第一延出部及び第二延出部によって支持されながらスリーブ部が移動する。これにより、スリーブ部が中心軸方向に対して傾いてしまい、第一ハウジングや第二ハウジングに引っ掛かってしまうことを防ぐことができる。その結果、スリーブ部をコマ部離脱位置からコマ部収容位置までより滑らかに移動させることができる。
また、本発明の第五態様に係る塞止弁では、第一から第四態様の何れか一つにおいて、前記連結切替部は、前記中心軸方向に延び、前記中心軸を中心とする周方向に所定の間隔を空けて複数の前記コマ部同士の間にそれぞれ配置される複数の仕切部と、前記複数の仕切部を繋ぐ環状の接続部とを有するリテーナ部を有していてもよい。
このような構成によれば、リテーナ部を有していることで、コマ部が周方向の一部に偏ってしまうことを防ぐことができる。したがって、収容凹部の全周にわたってコマ部を安定して収容させることができる。これにより、ロッド部を全周にわたって保持することができ、連結状態を安定して維持することができる。
また、本発明の第六態様に係る塞止弁では、第一から第五態様の何れか一つにおいて、前記連結切替部は、前記筐体と前記スリーブ部とが摺接する領域に配置され、前記筐体よりも表面の摩擦係数が小さい摺接部をさらに有していてもよい。
このような構成によれば、摺動性を向上させることができる。したがって、潤滑油等の別の潤滑剤を供給することなく、筐体に対するスリーブ部の摺動性を向上させることができる。
また、本発明の第七態様に係る塞止弁では、第一から第六態様の何れか一つにおいて、前記連結切替部は、前記筐体と前記スリーブ部とが摺接する領域に配置されるピストンリングをさらに有していてもよい。
このような構成によれば、収容空間に供給された気体がスリーブ部の中心軸方向にそのまま流れてしまうことを防ぐことができる。その結果、気体の圧力を効率良く利用してスリーブ部を移動させることができる。
また、本発明の第八態様に係る塞止弁では、第一から第七態様の何れか一つにおいて、前記ロッド部は、前記中心軸方向の第二側の端部で開口し、前記中心軸方向の第一側に向かって延びる主冷却孔と、前記収容凹部よりも前記中心軸方向の第一側で前記径方向に延び、外部と前記主冷却孔とを連通するように外周面で開口する出口冷却孔とが内部に形成され、前記連結切替部は、前記主冷却孔の開口に冷媒を供給する冷媒供給部を有していてもよい。
このような構成によれば、冷媒供給部から供給された冷媒が主冷却孔に流されることで、ロッド部の外周面が冷却される。その結果、ロッド部周りに配置されたコマ部が冷却される。これにより、ロッド部の外周面の温度が、筐体に摺接することで生じる摩擦熱や弁室を流れる高温の蒸気から伝わる熱で上昇しても、ロッド部の外周面が高温になり過ぎてしまうことを防ぐことができる。
また、本発明の第九態様に係る塞止弁では、第一から第八態様の何れか一つにおいて、前記連結切替部は、前記アクチュエータ部と前記筐体との間に配置され、前記中心軸方向に弾性変形可能な弾性変形部とをさらに有していてもよい。
このような構成によれば、筐体に生じる負荷を弾性変形部で吸収することができる。したがって、アクチュエータ部にサーボモータのような高性能のモータを用いなくとも塞止弁としても挙動の信頼性を確保することができる。
また、本発明の第十態様に係る塞止弁では、第一から第九態様の何れか一つにおいて、前記コマ部は、球状のボール部材であってもよい。
このような構成によれば、コマ部が球状であることで、他の部品と摺動する面積が小さくなり、摺動部分周りの不具合の発生をより抑えることができる。
また、本発明の第十一態様に係る蒸気タービンは、第一から第十態様の何れか一つの塞止弁と、前記塞止弁で開閉される前記流路から供給される蒸気によって駆動されるタービン本体とを備える。
このように構成することで、接続状態の切り替えの信頼性が確保された塞止弁によって、安定してタービン本体に蒸気を供給することができる。したがって、蒸気タービンの信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、ロッド部とアクチュエータ部との接続状態の切り替えを高い精度で行うことができる。
本発明の実施形態に係る塞止弁を用いて構成される蒸気タービンの全体構成を示す模式図である。 本発明の第一実施形態の塞止弁を示す断面図である。 本発明の第一実施形態の塞止弁において、スリーブ部がコマ部収容位置に位置する様子を示す断面図である。 本発明の第一実施形態において、スリーブ部がコマ部収容位置に位置する状態でアクチュエータ部が駆動した通常運転時の塞止弁を示す断面図である。 本発明の第一実施形態において、気体導入部からの気体の導入が停止された緊急停止時の塞止弁を示す断面図である。 本発明の第二実施形態の第一ハウジング及びリテーナ部を示す斜視図である。
《第一実施形態》
以下、本発明の第一実施形態について図1から図5を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の蒸気タービン1は、タービン本体100と、調整弁200と、塞止弁(Trip AND Throttle Valve;TTV)2とを有している。
タービン本体100は、ボイラ等の蒸気供給源Aから蒸気が供給される。タービン本体100は、供給された蒸気によって、ケーシング(図示無し)内に、回転自在に設けられたロータ(図示無し)が回転駆動される。このロータ(図示無し)の回転が、出力軸を介して、例えば発電機に伝達されて発電がなされる。
調整弁200は、タービン本体100の入口側に設けられて蒸気量を調整する。調整弁200は、弁開度を調整することで、タービン本体100への蒸気の供給量を調整する。
塞止弁2は、緊急停止時にタービン本体100への蒸気の供給を遮断可能とされている。具体的には、塞止弁2は、蒸気が流通する流路の開閉を行う弁装置である。なお、本実施形態では、タービン本体100を定常運転させるために蒸気を供給し続けている状態を通常運転時とする。また、本実施形態では、タービン本体100を緊急停止するために蒸気の供給を遮断している状態を緊急停止時とする。本実施形態の塞止弁2は、図2に示すように、弁本体3と、弁駆動部4とを有している。
弁本体3は、蒸気が流通する流路を形成している。本実施形態の弁本体3は、弁室形成部31と、弁座部32と、弁体支持部33と、弁体34とを有している。
弁室形成部31は、内部に蒸気が流入する空間である弁室S1を形成しているケーシングである。弁室形成部31は、上流側から流れてくる蒸気が流入する入口流路31aと、蒸気を下流側に流出させる出口流路31bとが形成されている。出口流路31bは、入口流路31aに対して直交した位置に形成されている。
弁座部32は、蒸気が流通する出口流路31bに設けられている。弁体支持部33は、弁体34を弁本体3の内部で支持している。弁体支持部33は、弁本体3と一体に形成されている。弁体34は、弁座部32に接触して出口流路31bを閉塞する。弁体34は、弁体支持部33によって弁座部32に対して移動可能に支持されている。
弁駆動部4は、弁座部32に対して弁体34を移動させる。本実施形態の弁駆動部4は、バネ室形成部41と、ロッド部42と、ロッド付勢部43と、アクチュエータ部44と、連結切替部5とを有している。
バネ室形成部41は、内部にロッド付勢部43を収容する空間であるバネ室S2を形成しているケーシングである。バネ室形成部41は、弁室形成部31の中心軸方向Daの第二側に配置されている。バネ室形成部41は、弁室形成部31に対して一体に固定されている。バネ室形成部41には、バネ室S2と外部とを連通させるバネ室開口孔411が形成されている。バネ室開口孔411は、中心軸方向Daと直交する方向(径方向Dr)にバネ室形成部41を貫通している。バネ室形成部41は、中心軸方向Daのロッド部42が挿通可能な貫通孔が形成されている。バネ室形成部41は、ガイドブッシュ等を介してロッド部42を中心軸方向Daのスライド可能に支持している。
ロッド部42は、中心軸Cに沿って延びている。ロッド部42は、中心軸方向Daの第一側の端部が弁体34に連結されている。本実施形態のロッド部42は、中心軸方向Daの第一側の端部が弁室形成部31内に配置されている。ロッド部42は、中心軸方向Daの第二側の端部が弁室形成部31の外に配置されている。本実施形態のロッド部42は、内部に冷媒を流通させる冷却孔424が形成されている。ロッド部42は、弁体側ロッド部421と、バネ受け部422と、駆動側ロッド部423とを有している。
なお、本実施形態において、中心軸方向Daとは、ロッド部42の中心軸Cの延びる方向である。単に中心軸方向Daの第一側と称する場合には、ロッド部42に対して弁体34が配置されている側である中心軸方向Daの一方の側(図2紙面右側)を示している。同様に、単に中心軸方向Daの第二側と称する場合には、ロッド部42に対してアクチュエータ部44が配置されている側である中心軸方向Daの他方の側(図2紙面左側)を示している。
弁体側ロッド部421は、中心軸Cを中心とする円柱状をなしている。弁体側ロッド部421の中心軸方向Daの第一側の端部は、弁室形成部31内で弁体34に接続されている。弁体側ロッド部421の中心軸方向Daの第二側の端部は、バネ室形成部41内でバネ受け部422に接続されている。弁体側ロッド部421は、中心軸方向Daの第二側の端部が弁本体3から突出している。弁体側ロッド部421は、弁体支持部33により、中心軸方向Daにスライド可能に支持されている。
バネ受け部422は、弁体側ロッド部421及び駆動側ロッド部423よりも径が大きい円盤状をなしている。バネ受け部422は、バネ室S2内に配置されている。バネ受け部422は、弁体側ロッド部421及び駆動側ロッド部423に接続されている。バネ受け部422は、ガイドブッシュの内周面に、駆動側ロッド部423の外周面が摺接することで中心軸方向Daにスライド可能に支持されている。
駆動側ロッド部423は、中心軸Cを中心とする円柱状をなしている。駆動側ロッド部423は、弁体側ロッド部421よりも径が大きい円盤状をなしている。駆動側ロッド部423の中心軸方向Daの第一側の端部は、バネ室形成部41内でバネ受け部422に接続されている。駆動側ロッド部423は中心軸方向Daの第二側の端部がバネ室形成部41の外に配置されている。具体的には、弁体側ロッド部421の中心軸方向Daの第二側の端部は、後述する連結切替部5の筐体52内に収容されている。駆動側ロッド部423は、バネ室形成部41により、中心軸方向Daにスライド可能に支持されている。駆動側ロッド部423は、冷却孔424として、主冷却孔424aと、出口冷却孔424bとが内部に形成されている。
主冷却孔424aは、駆動側ロッド部423の中心軸方向Daの第二側の端部で開口している。主冷却孔424aは、中心軸方向Daの第一側に向かって延びている。本実施形態の主冷却孔424aは、中心軸Cを中心とする断面円形状をなしている。主冷却孔424aは、駆動側ロッド部423を貫通しておらず、中心軸方向Daの第一側の途中まで延びている。主冷却孔424aは、中心軸方向Daの第一側が拡径している。
出口冷却孔424bは、外部と主冷却孔424aとを連通するように駆動側ロッド部423の外周面で開口している。出口冷却孔424bは、後述する収容凹部51よりも中心軸方向Daの第一側で径方向Drに延びている。本実施形態の出口冷却孔424bは、バネ室S2と連通するように駆動側ロッド部423の外周面で開口している。出口冷却孔424bは、駆動側ロッド部423が移動しても、外周面に形成された開口部が常にバネ室S2内に位置するように形成されている。出口冷却孔424bは、中心軸方向Daの間隔を空けて同じ径で複数列(本実施形態では二列)形成されている。出口冷却孔424bは、列毎に、中心軸Cを中心とする周方向Dcに間隔を空けて複数形成されている。
ロッド付勢部43は、弁体34で弁座部32を閉塞するように、中心軸方向Daの第一側に向かってロッド部42を付勢している。本実施形態のロッド付勢部43は、例えば、コイルスプリング等の弾性部材からなる。ロッド付勢部43は、中心軸方向Daの第一側の端部がバネ室S2内でバネ受け部422に接触している。ロッド付勢部43は、中心軸方向Daの第二側の端部がバネ室S2内でバネ室形成部41の内周面に接触している。ロッド付勢部43は、バネ受け部422が中心軸方向Daの第二側に移動することで圧縮状態とされる。この状態となることで、ロッド付勢部43は、バネ受け部422を中心軸方向Daの第一側に向かって付勢している。
アクチュエータ部44は、ロッド部42に連結されることで、ロッド付勢部43の付勢力に抗してロッド部42を中心軸方向Daの第二側に直線移動させる。アクチュエータ部44は、連結切替部5を介してロッド部42に接続されている。本実施形態のアクチュエータ部44は、駆動されたモータの回転運動をボールねじによって直線運動に変換することで、中心軸方向Daに直線移動する。アクチュエータ部44は、平板状の固定部材441を介して連結切替部5に固定されている。
連結切替部5は、ロッド部42とアクチュエータ部44との接続状態を連結状態と非連結状態とに切替可能とされている。本実施形態の連結切替部5は、収容凹部51と、筐体52と、複数のコマ部53と、スリーブ部54と、スリーブ付勢部55と、気体導入部56と、冷媒供給部57と、摺接部58、ピストンリング59と、弾性変形部60とを有している。
ここで、連結状態とは、アクチュエータ部44に動きに連動してロッド部42が移動可能とされた状態である。また、非連結状態とは、アクチュエータ部44の動きとロッド部42の動きとが切り離されて、アクチュエータ部44が駆動されてもロッド部42が移動しない状態である。つまり、非連結状態では、ロッド部42とアクチュエータ部44は連結切替部5を介して繋がってはいるものの、アクチュエータ部44によってロッド部42を移動させることができなくなっている。
収容凹部51は、ロッド部42の外周面の全周にわたって形成されている。収容凹部51は、ロッド部42の外周面から中心軸Cを中心とする径方向Drに窪んでいる。本実施形態の収容凹部51は、断面三角形状をなすように窪んでいる。収容凹部51は、駆動側ロッド部423の外周面に形成されている。収容凹部51は、駆動側ロッド部423の中心軸方向Daの第二側の端部から離れた位置であって、駆動側ロッド部423が移動しても筐体52内から外れない位置に形成されている。
筐体52は、収容凹部51を囲むようにロッド部42を径方向Drの外側から覆っている。筐体52は、収容凹部51と繋がった収容空間S3を内部に形成している。筐体52は、アクチュエータ部44に接続されるとともにロッド部42の外周面に対して摺接可能に設けられている。本実施形態の筐体52は、バネ室形成部41の中心軸方向Daの第二側に配置されている。筐体52は、駆動側ロッド部423の外周面が摺接可能な有底筒状をなしている。筐体52には、駆動側ロッド部423の中心軸方向Daの第二側の端部が内部に収容されている。筐体52は、駆動側ロッド部423を中心軸方向Daにスライド可能に支持している。筐体52は、第一ハウジング521と、第二ハウジング522と、蓋部523とを有している。
第一ハウジング521は、スリーブ部54に対して径方向Drの内側で摺接可能とされている。第一ハウジング521は、収容凹部51よりも中心軸方向Daの第二側でロッド部42の外周面に摺接可能とされている。本実施形態の第一ハウジング521は、中心軸Cを中心とする有底筒状をなしている。第一ハウジング521は、駆動側ロッド部423の収容凹部51よりも中心軸方向Daの第二側の領域を覆っている。第一ハウジング521は、内周面が駆動側ロッド部423の外周面と摺接している。第一ハウジング521の中心軸方向Daの第一側の端面は、収容凹部51よりも中心軸方向Daの第二側に形成されている。第一ハウジング521の中心軸方向Daの第一側の端面は、径方向Drの外側に向かうにしたがって、中心軸方向Daの第一側から第二側に向かうように傾斜している。第一ハウジング521には、中心軸Cを中心とする第一ハウジング貫通孔521aが形成されている。第一ハウジング貫通孔521aは、第一ハウジング521の底部(中心軸方向Daの第二側の端部)を中心軸方向Daにの貫通している。第一ハウジング貫通孔521aは、第一ハウジング521の中心軸方向Daの第二側の空間と主冷却孔424aとを連通させている。
第二ハウジング522は、スリーブ部54に対して径方向Drの外側で摺接可能とされている。第二ハウジング522は、蓋部523によって第一ハウジング521に固定されている。本実施形態の第二ハウジング522は、第二ハウジング内側部522aと、第二ハウジング外側部522bと、第二ハウジング接続部522cとを有している。
第二ハウジング内側部522aは、コマ部53よりも中心軸方向Daの第一側でロッド部42の外周面に摺接可能とされている。本実施形態の第二ハウジング内側部522aは、中心軸Cを中心とする筒状をなしている。第二ハウジング内側部522aは、駆動側ロッド部423の第一ハウジング521よりも中心軸方向Daの第一側の領域を覆っている。第二ハウジング内側部522aは、内周面が駆動側ロッド部423の外周面と摺接している。第二ハウジング522の中心軸方向Daの第二側の端面は、収容凹部51よりも中心軸方向Daの第一側に形成されている。第二ハウジング内側部522aは、ガイドブッシュ等を介して駆動側ロッド部423に摺接されている。
第二ハウジング外側部522bは、第二ハウジング内側部522a及び第一ハウジング521に対して径方向Drの外側に間隔を空けて配置されている。第二ハウジング外側部522bは、第二ハウジング内側部522aに対してスリーブ付勢部55を収容可能な間隔を空けて配置されている。第二ハウジング外側部522bは、第一ハウジング521に対してスリーブ部54を収容可能な間隔を空けて配置されている。第二ハウジング外側部522bは、筐体52の外装の一部を構成している。第二ハウジング外側部522bは、中心軸Cを中心とする筒状をなしている。第二ハウジング外側部522bの内周面は、スリーブ部54に対して径方向Drの外側で摺接可能とされている。第二ハウジング外側部522bは、外部と連通する第二ハウジング貫通孔522dが形成されている。第二ハウジング貫通孔522dは、径方向Drに延びている。第二ハウジング貫通孔522dは、筐体52内の収容空間S3と外部とを連通させている。
第二ハウジング接続部522cは、径方向Drに離れて配置された第二ハウジング内側部522aと第二ハウジング外側部522bとを接続している。第二ハウジング接続部522cは、第二ハウジング内側部522a及び第二ハウジング外側部522bと一体に形成されている。第二ハウジング接続部522cは、筐体52の外装の一部を構成している。第二ハウジング接続部522cは、第二ハウジング内側部522a及び第二ハウジング外側部522bの中心軸方向Daの第一側に配置されている。第二ハウジング接続部522cは、径方向Drに延びている。
蓋部523は、第一ハウジング521及び第二ハウジング522に固定されている。蓋部523は、第一ハウジング521及び第二ハウジング522に対して中心軸方向Daの第二側に配置されている。蓋部523は、筐体52の外装の一部を構成している。本実施形態の蓋部523は、中心軸Cを中心とする円盤状をなしている。蓋部523は、第一ハウジング521の底部に対して中心軸方向Daの第二側に間隔を空けて配置されている。蓋部523は、ボルト等の固定部材441によって第一ハウジング521に対して間隔を空けた状態で固定されている。蓋部523は、第二ハウジング外側部522bに対して固定されている。蓋部523は、中心軸方向Daの第二側でアクチュエータ部44の固定部材441に固定されている。蓋部523は、固定部材441に対して中心軸方向Daの隙間が設けられた状態で固定されている。
コマ部53は、収容空間S3内に配置されている。コマ部53は、収容凹部51に収容された状態で一部がロッド部42の外周面から突出可能な形状で形成されている。本実施形態のコマ部53は、球状のボール部材である。コマ部53の径は、駆動側ロッド部423の外周面からの収容凹部51の深さよりも大きい。コマ部53は、駆動側ロッド部423の外周面に沿って周方向Dcに複数設けられている。コマ部53は、第一ハウジング521の中心軸方向Daの第一側の端面と、第二ハウジング内側部522aの中心軸方向Daの第二側の端面との間に配置されている。
スリーブ部54は、収容空間S3内で筐体52に対して摺接可能に配置されている。スリーブ部54は、コマ部収容位置とコマ部離脱位置との間で移動可能とされている。本実施形態のスリーブ部54は、中心軸方向Daの第二側から第一側に向かって移動することで、コマ部離脱位置からコマ部収容位置まで移動する。スリーブ部54は、中心軸Cを中心とする筒状をなしている。スリーブ部54の内周面は、第一ハウジング521の外周面と摺接する。スリーブ部54の外周面は、第二ハウジング外側部522bの内周面と摺接する。スリーブ部54は、第一延出部541と、第二延出部542と、スリーブ接続部543とを有している。
ここで、コマ部収容位置は、収容凹部51にコマ部53を収容された状態とするスリーブ部54の位置である。コマ部収容位置にスリーブ部54が配置された状態では、コマ部53は収容凹部51から移動不能とされている。
また、コマ部離脱位置は、収容凹部51からコマ部53を離れた状態とするスリーブ部54の位置である。コマ部離脱位置にスリーブ部54が配置された状態では、コマ部53は収容凹部51から移動可能とされている。
第一延出部541は、第一ハウジング521に摺接可能とされている。本実施形態の第一延出部541は、中心軸Cを中心とする筒状をなしている。第一延出部541の内周面は、第一ハウジング521の外周面と摺接している。第一延出部541の中心軸方向Daの第一側の端面は、コマ部収容位置において、収容凹部51よりも中心軸方向Daの第一側の位置または収容凹部51と重なる位置に配置されている。第一延出部541は、コマ接触部71と、コマ離脱部72とを有する。
コマ接触部71は、中心軸方向Daに延びている。コマ接触部71は、コマ部収容位置において、収容凹部51に収容された状態のコマ部53と接触するコマ接触面71aが形成されている。コマ接触面71aは、中心軸Cに沿って延びる平滑面である。コマ接触面71aは、コマ部収容位置において、コマ部53と摺接する。コマ接触面71aは、コマ部離脱位置において、第一ハウジング521の外周面と摺接する。
コマ離脱部72は、コマ接触部71から中心軸方向Daの第二側に延びている。コマ離脱部72は、コマ接触部71から離れるにしたがって次第に縮径するよう形成されている。コマ離脱部72は、スリーブ傾斜面72bと、コマ離脱面72aとが径方向Drの内側に形成されている。
スリーブ傾斜面72bは、コマ接触面71aの中心軸方向Daの第二側の端部から中心軸方向Daの第二側に延びている。スリーブ傾斜面72bは、中心軸方向Daの第二側に向かうにしたがって径方向Drの外側に向かうように傾斜している。スリーブ傾斜面72bは、コマ部離脱位置において、第一ハウジング521の中心軸方向Daの第一側の端面とともに、中心軸方向Daの第一側に凹む凹部を形成している。
コマ離脱面72aは、コマ接触面71aの中心軸方向Daの第二側の端部から中心軸方向Daの第二側に延びている。コマ離脱面72aは、中心軸Cに沿って延びる平滑面である。コマ離脱面72aは、コマ接触面71aよりも径方向Drの外側に位置している。コマ離脱面72aは、コマ部収容位置において、中心軸方向Daの位置が収容凹部51よりも第一側に配置される。コマ離脱面72aは、コマ部離脱位置において、中心軸方向Daの位置が収容凹部51と重なる位置に配置される。
第二延出部542は、第一延出部541に対して径方向Drの外側に離れて配置されている。第二延出部542は、第二ハウジング522に摺接可能とされている。第二延出部542は、第一延出部541に対してスリーブ付勢部55を収容可能な間隔を空けて配置されている。第二延出部542は、中心軸Cを中心とする筒状をなしている。第二延出部542の外周面は、第二ハウジング外側部522bの内周面に対して摺接している。第二延出部542には、第二延出部貫通孔542aが形成されている。第二延出部貫通孔542aは、径方向Drに延びている。第二延出部貫通孔542aは、スリーブ部54がコマ部離脱位置に配置されている場合に、第二ハウジング貫通孔522dと中心軸方向Daの位置が重なる位置に形成されている。
スリーブ接続部543は、第一延出部541と第二延出部542とを接続している。スリーブ接続部543は、第一延出部541及び第二延出部542と一体に形成されている。スリーブ接続部543は、第一延出部541及び第二延出部542の中心軸方向Daの第二側に配置されている。スリーブ接続部543は、径方向Drに延びている。これにより、スリーブ接続部543は、第一延出部541と第二延出部542との間にスリーブ付勢部55が収容されるスリーブ付勢部収容溝を収容空間S3内で形成している。
スリーブ付勢部55は、収容空間S3内に収容されている。スリーブ付勢部55は、スリーブ部54を中心軸方向Daの第二側に向かって付勢している。本実施形態のスリーブ付勢部55は、例えば、コイルスプリング等の弾性部材からなる。スリーブ付勢部55は、中心軸方向Daの第一側の端部が収容空間S3内で第二ハウジング接続部522cに接触している。スリーブ付勢部55は、中心軸方向Daの第二側の端部がスリーブ付勢部収容溝内でスリーブ接続部543に接触している。スリーブ付勢部55は、スリーブ部54が中心軸方向Daの第一側に移動することで圧縮状態とされる。この状態となることで、スリーブ付勢部55は、スリーブ接続部543を中心軸方向Daの第二側に向かって付勢している。
気体導入部56は、気体供給源Xから供給される気体を収容空間S3内に導入する。気体導入部56は、スリーブ部54に対して中心軸方向Daの第二側に気体を導入する。本実施形態の気体導入部56は、ポンプ等の気体供給源Xから高圧空気をスリーブ部54が配置されている収容空間S3内に導入する。気体導入部56は、蓋部523に形成された貫通孔である。気体導入部56は、蓋部523の外周面で開口している。気体導入部56は、蓋部523の外周面から径方向Drの内側に向かって延びている。気体導入部56は、高圧空気が供給されてくる配管と、筐体52内のスリーブ部54に対して中心軸方向Daの第二側の収容空間S3とを連通させている。
冷媒供給部57は、冷媒供給源Yから供給される冷媒を主冷却孔424aの開口に供給する。冷媒供給部57は、蓋部523と第一ハウジング521の底部との間の空間に冷媒を導入する。本実施形態の冷媒供給部57は、ポンプ等の冷媒供給源Yから、空気を導入する。冷媒供給部57は、蓋部523に形成された貫通孔である。冷媒供給部57が形成される位置は、気体導入部56が形成される位置とは周方向Dcの位置が異なっている。冷媒供給部57は、蓋部523の外周面で開口している。冷媒供給部57は、蓋部523の外周面から径方向Drの内側に向かって延びている。冷媒供給部57は、空気が供給されてくる配管と、蓋部523と第一ハウジング521の底部との間の空間とを連通させている。これにより、冷媒供給部57は、第一ハウジング貫通孔521aを介して主冷却孔424aの開口に空気を供給している。
摺接部58は、筐体52に対する各部材の摺動性を向上させている。摺接部58は、筐体52よりも表面の摩擦係数が小さい部材である。本実施形態の摺接部58は、第一摺接部581と、第二摺接部582と有している。
第一摺接部581は、筐体52とスリーブ部54とが摺接する領域に配置されている。具体的には、第一摺接部581は、第一ハウジング521の外周面とコマ接触面71aとの間に配置されている。第一摺接部581は、第一ハウジング521の外周面の一部を形成するよう設けられている。第一摺接部581は、第一ハウジング521の外周面から突出しないように配置されている。本実施形態の第一摺接部581は、例えば、表面の摩擦係数が第一ハウジング521の外周面よりも小さくなるように加工されていることで、潤滑油の補充を必要としない筒状のオイルレスブッシュである。
第二摺接部582は、筐体52とロッド部42とが摺接する領域に配置されている。具体的には、第二摺接部582は、第一ハウジング521の内周面と駆動側ロッド部423の外周面との間に配置されている。第二摺接部582は、駆動側ロッド部423の外周面の一部を形成するよう設けられている。第二摺接部582は、駆動側ロッド部423の外周面から突出しないように、収容凹部51に対して中心軸方向Daの第二側に配置されている。本実施形態の第二摺接部582は、第一摺接部581と同様に、例えば、筒状のオイルレスブッシュである。
ピストンリング59は、筐体52とスリーブ部54とが摺接する領域に配置される。ピストンリング59は、筐体52に対するスリーブ部54の姿勢を保持するとともに、スリーブ部54に対して中心軸方向Daの第二側に供給された気体が、スリーブ部54の中心軸方向Daの第一側に向かって漏れにくくしている。本実施形態のピストンリング59は、第一ピストンリング591と、第二ピストンリング592とを有している。
第一ピストンリング591は、第一ハウジング521の外周面とコマ接触面71aとの間に配置されている。第一ピストンリング591は、第一ハウジング521の外周面の一部を形成するよう設けられている。第一ピストンリング591は、第一摺接部581よりも中心軸方向Daの第一側に配置されている。第一ピストンリング591は、第一ハウジング521の外周面とコマ接触面71aとの間をシールしている。また、第一ピストンリング591は、スリーブ部54が移動した際に第一ハウジング521に対して傾斜しないように、第一ハウジング521に対する第一延出部541の姿勢を保持している。
第二ピストンリング592は、第二ハウジング522の内周面と第二延出部542の外周面との間に配置されている。第二ピストンリング592は、第二延出部542の外周面の一部を形成するよう設けられている。第二ピストンリング592は、第二延出部貫通孔542aよりも中心軸方向Daの第二側に配置されている。第二ピストンリング592は、第二ハウジング522の内周面と第二延出部542の外周面との間をシールしている。また、第二ピストンリング592は、スリーブ部54が移動した際に第二ハウジング522に対して傾斜しないように、第二ハウジング522に対する第二延出部542の姿勢を保持している。
弾性変形部60は、アクチュエータ部44と筐体52との間に配置されている。弾性変形部60、中心軸方向Daに弾性変形可能とされている。本実施形態の弾性変形部60は、蓋部523と固定部材441との間の隙間に設けられている。弾性変形部60は、弾性変形可能な部材であればいいが、本実施形態では、例えば皿バネである。弾性変形部60は、蓋部523と固定部材441との間の隙間の間隔が狭くなった際に圧縮状態とされる。
次に、上記構成の塞止弁2の動作について説明する。
上記のような蒸気タービン1では、通常運転時に、蒸気供給源Aから蒸気をタービン本体100に流入させるために調整弁200及び塞止弁2が開状態とされる。
塞止弁2が閉状態とされている場合、弁体34が弁座部32を閉塞する位置に配置されている。この場合、収容凹部51の中心軸方向Daの位置は、第一ハウジング521の中心軸方向Daの第一側の端面と、第二ハウジング内側部522aの中心軸方向Daの第二側の端面との間とされている。この状態から弁体34を弁座部32から離して塞止弁2を開状態とさせる場合、まず、気体導入部56を介して収容空間S3におけるスリーブ部54に対して中心軸方向Daの第二側に高圧空気が供給される。図3に示すように、スリーブ部54は、高圧空気によって、スリーブ付勢部55を圧縮状態としながら中心軸方向Daの第一側に向かって押されて移動する。スリーブ部54は、中心軸方向Daの第一側に移動することで、コマ部離脱位置からコマ部収容位置に移動する。スリーブ部54がコマ部収容位置に移動することで、コマ接触部71の中心軸方向Daの位置が収容凹部51の中心軸方向Daの位置と重なる。その結果、コマ部53が収容凹部51に収容された状態で、コマ部53とコマ接触面71aとが接触する。これにより、コマ部53は収容凹部51から移動不能とされ、ロッド部42とアクチュエータ部44とが連結状態とされる。
その後、図4に示すように、アクチュエータ部44が中心軸方向Daの第二側に向かって移動することで、固定部材441に固定された蓋部523を介して、筐体52が中心軸方向Daの第二側に移動する。筐体52が移動することで、第二ハウジング内側部522aの中心軸方向Daの第二側の端部とコマ部53とが接触し、コマ部53が中心軸方向Daの第二側に押される。コマ部53はスリーブ部54によって移動不能とされていることで、収容凹部51に収容された状態でコマ部53も筐体52とともに中心軸方向Daの第二側に移動する。コマ部53が移動することで、収容凹部51の中心軸方向Daの第二側の面がコマ部53に押され、駆動側ロッド部423が中心軸方向Daの第二側に移動する。駆動側ロッド部423が中心軸方向Daの第二側に移動することで、バネ受け部422は、ロッド付勢部43を圧縮状態とするように押しながら、弁体側ロッド部421とともに中心軸方向Daの第二側に移動する。これにより、ロッド部42は、弁体34とともに、ロッド付勢部43の付勢力に抗して中心軸方向Daの第二側に直線移動する。その結果、弁体34が弁座部32から離れ、塞止弁2が開状態とされる。
次に、タービン本体100に異常が生じた際にタービン本体100を緊急停止させる緊急停止時には、塞止弁2が開状態から閉状態とされる。この際、塞止弁2では、気体導入部56から高圧空気の供給が停止される。高圧空気の供給が停止されることで、図5に示すように、スリーブ付勢部55の付勢力によってスリーブ部54が中心軸方向Daの第二側に向かって押し戻される。スリーブ部54は、中心軸方向Daの第二側に移動することで、コマ部収容位置からコマ部離脱位置に移動する。スリーブ部54がコマ部収容位置に移動することで、コマ離脱面72aの中心軸方向Daの位置が収容凹部51の中心軸方向Daの位置と重なる。その結果、コマ部53が収容凹部51から離れた状態で、移動可能とされる。これにより、コマ部53が収容凹部51から離れ、ロッド部42とアクチュエータ部44とが非連結状態とされる。
ロッド部42とアクチュエータ部44とが非連結状態とされることで、ロッド付勢部43のよってバネ受け部422が中心軸方向Daの第一側に押される。そのため、ロッド部42は、弁体34とともに、中心軸方向Daの第一側に直線移動する。その結果、弁体34が弁座部32と接触し、塞止弁2が閉状態とされる。
上記のような塞止弁2によれば、高圧空気によってスリーブ部54の移動を制御して収容凹部51に対するコマ部53の位置が調整されることで、ロッド部42とアクチュエータ部44との接続状態を切り替えることができる。コマ部53に対してスリーブ部54が常時接触していないことで、ゴミ噛み等によってコマ部53が移動不能となる等の不具合の発生を抑えることができる。特に、コマ部53が球状であることで、他の部品と摺動する面積が小さくなり、摺動部分周りの不具合の発生をより抑えることができる。これにより、ロッド部42とアクチュエータ部44との接続状態の切り替えを高い精度で行って弁体34を移動させることができる。
また、スリーブ部54を高圧空気で動かすことで、油圧式を用いた場合に比べて、経年劣化によって発生する油漏れやこの油によって周辺設備が汚染される等の不具合が生じる恐れがない。ロッド部42とアクチュエータ部44との接続状態の切り替えをより高い精度で行うことができる。さらに、油を用いることで必要となるメンテナンスが省略できる。
また、スリーブ部54が第一ハウジング521と第二ハウジング522とに摺接した状態で挟まれている。そのため、第一ハウジング521及び第二ハウジング522がスリーブ部54を中心軸方向Daに移動させる際のガイドとなる。第一ハウジング521及び第二ハウジング522にガイドされた状態で高圧空気が導入されることで、高圧空気の圧力でスリーブ部54を中心軸方向Daの第一側にスムーズに移動させることができる。つまり、スリーブ部54の中心軸方向Daの第二側の収容空間S3に供給された高圧空気の圧力を効率良く利用することができる。
さらに、スリーブ部54がコマ部収容位置に位置している状態では、スリーブ部54はスリーブ付勢部55によって中心軸方向Daの第二側に付勢され続ける。この状態で、気体導入部56からの高圧空気の導入が停止されると、スリーブ部54はスリーブ付勢部55の付勢力によって押されて中心軸方向Daの第二側に移動する。この際も、第一ハウジング521及び第二ハウジング522にガイドされていることで、スリーブ部54を中心軸方向Daの第二側にスムーズに移動させることができる。つまり、スリーブ付勢部55の付勢力を効率良く利用することができる。これらによって、コマ部離脱位置とコマ部収容位置との間でスリーブ部54を効率よく滑らかに移動させることができる。
また、塞止弁2を組み立てる際には、筐体52内にスリーブ部54やコマ部53を収容した状態で最後にロッド部42が挿入される。この際、筐体52の中心軸方向Daの第一側を上部に向けた状態で、駆動側ロッド部423が第二ハウジング522の内周面に摺接させながら挿入される。しかしながら、この状態で駆動側ロッド部423を挿入していくと、駆動側ロッド部423を完全に挿入する前に、コマ部53が第一ハウジング521の内周面に対して飛び出して駆動側ロッド部423に当たったり、駆動側ロッド部423が挿入される空間に脱落したりする場合がある。特に、本実施形態のようにコマ部53が球状をなしていると脱落し易くなる。ところが、本実施形態では、駆動側ロッド部423が挿入されてくる側である第一ハウジング521の中心軸方向Daの第一側の端面が傾斜している。そのため、ロッド部42を挿入する際に、コマ部53を収容空間S3内に向かって入り込ませることができる。これにより、ロッド部42を挿入する際にコマ部53が邪魔になってしまうことを防ぐことができる。これにより、塞止弁2の組立性を向上させることができる。
また、第一延出部541と第二延出部542とで径方向Drの挟み込むようにスリーブ付勢部収容溝が形成されている。そして、第一延出部541が第一ハウジング521によって径方向Drの外側から支持されている。また、第二延出部542が第二ハウジング522によって径方向Drの内側から支持されている。そのため、スリーブ付勢部55によってスリーブ部54が中心軸方向Daの第二側に移動される際に、第一延出部541及び第二延出部542によって支持されながらスリーブ部54が移動する。これにより、スリーブ部54が中心軸方向Daに対して傾いてしまい、第一ハウジング521や第二ハウジング522に引っ掛かってしまうことを防ぐことができる。その結果、スリーブ部54をコマ部離脱位置からコマ部収容位置までより滑らかに移動させることができる。
また、第一摺接部581によって、第一ハウジング521の外周面とコマ接触面71aとの摺動性を向上させることができる。また、第二摺接部582によって、第一ハウジング521の内周面と駆動側ロッド部423の外周面との摺動性を向上させることができる。したがって、潤滑油等の別の潤滑剤を供給することなく、筐体52に対するスリーブ部54やロッド部42の摺動性を向上させることができる。
特に第一摺接部581及び第二摺接部582がオイルレスブッシュであることで、潤滑剤の供給等のメンテナンスを行うことなく、筐体52に対するスリーブ部54やロッド部42の摺動性を確保することができる。
また、第一ピストンリング591によって、第一ハウジング521の外周面とコマ接触面71aとの間がシールされている。また、第二ピストンリング592によって、第二ハウジング外側部522bの内周面と第二延出部542の外周面との間がシールされている。そのため、スリーブ部54の中心軸方向Daの第二側に導入された高圧空気がスリーブ部54の中心軸方向Daの第一側にそのまま流れてしまうことを防ぐことができる。その結果、高圧空気の圧力を効率良く利用してスリーブ部54を移動させることができる。
さらに、第一ピストンリング591によって、第一ハウジング521に対するスリーブ部54の姿勢が保持され、第二ピストンリング592によって、第二ハウジング522に対するスリーブ部54の姿勢が保持される。したがって、筐体52に対するスリーブ部54の摺動性を損なうことなく、筐体52に対してスリーブ部54を滑らかに移動させることができる。
また、冷媒供給部57から供給された空気は、蓋部523と第一ハウジング521の底部との間の空間に流入する。その後、この空間から第一ハウジング貫通孔521aを介して主冷却孔424aの開口に流入する。主冷却孔424aに流入した空気は、主冷却孔424a内を中心軸方向Daの第二側から第一側に向かって流れる。その後、出口冷却孔424bに流入し、バネ室S2内に排出される。バネ室S2内に排出された空気は、バネ室開口孔411から外部に排出される。このように、冷媒供給部57から供給された空気が主冷却孔424aに流されることで、駆動側ロッド部423の外周面が冷却される。その結果、駆動側ロッド部423周りに配置されたコマ部53が冷却される。これにより、駆動側ロッド部423の外周面の温度が、第一ハウジング521や第二ハウジング522に摺接することで生じる摩擦熱や弁室S1を流れる高温の蒸気から伝わる熱で上昇しても、駆動側ロッド部423の外周面が高温になり過ぎてしまうことを防ぐことができる。さらに、例えば、球状のコマ部53に対して摺動性を上げるための潤滑剤が塗られている場合に、駆動側ロッド部423の外周面と接触するコマ部53が高温となって潤滑剤が揮発してしまうことを防ぐことができる。
また、固定部材441と蓋部523との間に弾性変形部60が設けられている。そのため、アクチュエータ部44が停止後に、慣性力で筐体52が移動しても弾性変形部60でその負荷を吸収することができる。同様に、アクチュエータ部44で筐体52を中心軸方向Daの第一側に移動させて弁体34を弁座部32に接触させる場合に、弁体34が弁座部32に接触した後にアクチュエータ部44が停止することで、筐体52がアクチュエータ部44でさらに押し込まれる場合がある。このような場合でも筐体52に生じる負荷を弾性変形部60で吸収することができる。したがって、アクチュエータ部44にサーボモータのような高性能のモータを用いなくとも塞止弁2としても挙動の信頼性を確保することができる。
さらに、このような塞止弁2を蒸気タービン1に用いることで、接続状態の切り替えの信頼性が確保された塞止弁2によって、安定してタービン本体100に蒸気を供給することができる。したがって、蒸気タービン1の信頼性を向上させることができる。
《第二実施形態》
次に、本発明の塞止弁2の第二実施形態について、図6を参照して説明する。第二実施形態で示す塞止弁2は、連結切替部5がリテーナ部65を有する点が第一実施形態と異なっている。したがって、第二実施形態の説明においては、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに重複説明を省略する。
図6に示すように、連結切替部5は、複数のコマ部53を周方向Dcに均等に配置するリテーナ部65をさらに有している。リテーナ部65は、筐体52と一体に設けられている。具体的には、リテーナ部65は、第一ハウジング521の中心軸方向Daの第一側の端部に取り付けられている。本実施形態のリテーナ部65は、仕切部651と、接続部652とを有している。
仕切部651は、中心軸方向Daに延びている。仕切部651は、平板状をなしている。仕切部651は、周方向Dcに所定の間隔を空けて複数設けられている。仕切部651は、複数のコマ部53同士の間にそれぞれ配置されている。ここで、所定の間隔とは、一つのコマ部53の径より大きく、二つのコマ部53の径の合計よりも小さな間隔である。
接続部652は、複数の仕切部651を繋いでいる。接続部652は、中心軸Cを中心とする環状をなしている。接続部652は、仕切部651と一体に形成されている。接続部652は、仕切部651が形成されていない側の面が第一ハウジング521の中心軸方向Daの第一側の端部に固定されている。
このような塞止弁2によれば、リテーナ部65を有していることで、コマ部53が周方向Dcの一部に偏ってしまうことを防ぐことができる。したがって、収容凹部51の全周にわたってコマ部53を安定して収容させることができる。これにより、駆動側ロッド部423を全周にわたって保持することができ、連結状態を安定して維持することができる。
(実施形態の他の変形例)
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、スリーブ部54は、本実施形態のように第一延出部541及び第二延出部542を有する構造であることに限定されるものではない。スリーブ部54は、スリーブ部54はスリーブ付勢部収容溝が形成されていないブロック状をなしていてもよく、第一延出部541及び第二延出部542尾にずれか一方のみが形成された形状であってもよい。
また、筐体52は、第一ハウジング521及び第二ハウジング522を有する構造であることに限定されるものではない。例えば、筐体52は第一ハウジング521を有していなくてもよく、スリーブ部54が駆動側ロッドの外周面に直接摺接する構造であってもよい。
また、気体導入部56や冷媒供給部57は、本実施形態のようにそれぞれ別の供給先から気体や冷媒が供給される構造であってもよいが、共通の供給先から気体や冷媒が供給される構造であってもよい。例えば、気体導入部56や冷媒供給部57は、蒸気供給源Aを供給先として蒸気が供給されてもよい。
また、摺接部58は、本実施形態の第一摺接部581及び第二摺接部582のみを有する構造に限定されるものではない。例えば、摺接部58は、第一摺接部581及び第二摺接部582のいずれか片方のみを有する構造であってもよく、別の摺接部58をさらに有する構造であってもよい。別の摺接部58を有する場合、例えば、第二ハウジング外側部522bと第二延出部542との間に配置されていてもよい。
また、ピストンリング59は、本実施形態の第一ピストンリング591及び第二ピストンリング592のみを有する構造に限定されるものではない。例えば、ピストンリング59は、第一ピストンリング591及び第二ピストンリング592のいずれか片方のみを有する構造であってもよく、別のピストンリング59をさらに有する構造であってもよい。
1…蒸気タービン 100…タービン本体 200…調整弁 A…蒸気供給源 2…塞止弁 3…弁本体 31…弁室形成部 S1…弁室 31a…入口流路 31b…出口流路 32…弁座部 33…弁体支持部 34…弁体 4…弁駆動部 41…バネ室形成部 S2…バネ室 411…バネ室開口孔 42…ロッド部 421…弁体側ロッド部 422…バネ受け部 423…駆動側ロッド部 424…冷却孔 424a…主冷却孔 424b…出口冷却孔 C…中心軸 Da…中心軸方向 Dr…径方向 Dc…周方向 43…ロッド付勢部 44…アクチュエータ部 441…固定部材 5…連結切替部 51…収容凹部 52…筐体 S3…収容空間 521…第一ハウジング 521a…第一ハウジング貫通孔 522…第二ハウジング 522a…第二ハウジング内側部 522b…第二ハウジング外側部 522d…第二ハウジング貫通孔 522c…第二ハウジング接続部 523…蓋部 53…コマ部 54…スリーブ部 541…第一延出部 71…コマ接触部 71a…コマ接触面 72…コマ離脱部 72b…スリーブ傾斜面 72a…コマ離脱面 542…第二延出部 542a…第二延出部貫通孔 543…スリーブ接続部 55…スリーブ付勢部 56…気体導入部 X…気体供給源 57…冷媒供給部 Y…冷媒供給源 58…摺接部 581…第一摺接部 582…第二摺接部 59…ピストンリング 591…第一ピストンリング 592…第二ピストンリング 60…弾性変形部 65…リテーナ部 651…仕切部 652…接続部

Claims (11)

  1. 蒸気が流通する流路に設けられた弁座部と、
    前記弁座部に接触して前記流路を閉塞する弁体と、
    中心軸に沿って延び、中心軸方向の第一側の端部が前記弁体に連結されたロッド部と、
    前記弁体で前記弁座部を閉塞するように、前記中心軸方向の第一側に向かって前記ロッド部を付勢するロッド付勢部と、
    前記ロッド部に連結されることで、前記ロッド付勢部の付勢力に抗して前記ロッド部を前記中心軸方向の第二側に直線移動させるアクチュエータ部と、
    前記ロッド部と前記アクチュエータ部との接続状態を連結状態と非連結状態とに切替可能な連結切替部とを備え、
    前記連結切替部は、
    前記ロッド部の外周面の全周にわたって形成され、前記ロッド部の外周面から前記中心軸を中心とする径方向に窪む収容凹部と、
    前記収容凹部を囲むように前記ロッド部を径方向の外側から覆うことで前記収容凹部と繋がった収容空間が内部に形成され、前記アクチュエータ部に接続されるとともに前記ロッド部の外周面に対して摺接可能に設けられた筐体と、
    前記収容空間内に配置されて、前記収容凹部に収容された状態で一部が前記ロッド部の外周面から突出する複数のコマ部と、
    前記収容空間内で前記筐体に対して摺接可能に配置され、前記収容凹部に前記コマ部を収容された状態とするコマ部収容位置と、前記収容凹部から前記コマ部を離れた状態とするコマ部離脱位置との間で移動可能とされたスリーブ部と、
    前記収容空間内に気体を導入する気体導入部と、を有し、
    前記スリーブ部は、前記気体が前記収容空間内に導入されることで、前記コマ部離脱位置から前記コマ部収容位置まで移動し、
    前記筐体は、前記中心軸方向の第二側に向かって移動される際に、前記コマ部収容位置に配置された前記コマ部と接触する塞止弁。
  2. 前記連結切替部は、前記収容空間内に収容され、前記スリーブ部を前記中心軸方向の第二側に向かって付勢するスリーブ付勢部をさらに有し、
    前記筐体は、
    前記スリーブ部に対して前記径方向の内側で摺接可能、かつ、前記収容凹部よりも前記中心軸方向の第二側で前記ロッド部の外周面に摺接可能とされた第一ハウジングと、
    前記スリーブ部に対して前記径方向の外側で摺接可能とされ、前記第一ハウジングに固定された第二ハウジングと、を有し、
    前記気体導入部は、前記スリーブ部に対して前記中心軸方向の第二側に前記気体を導入し、
    前記スリーブ部は、前記中心軸方向の第二側から第一側に向かって移動することで、前記コマ部離脱位置から前記コマ部収容位置まで移動する請求項1記載の塞止弁。
  3. 前記第一ハウジングの前記中心軸方向の第一側の端面は、前記収容凹部よりも前記中心軸方向の第二側に形成され、前記径方向の外側に向かうにしたがって、前記中心軸方向の第一側から第二側に向かうように傾斜している請求項2に記載の塞止弁。
  4. 前記スリーブ部は、
    前記第一ハウジングに摺接可能な第一延出部と、
    前記第一延出部に対して前記径方向の外側に離れて配置され、前記第二ハウジングに摺接可能な第二延出部と、
    前記第一延出部と前記第二延出部とを接続し、前記第一延出部と前記第二延出部との間に前記スリーブ付勢部が収容されるスリーブ付勢部収容溝を形成するスリーブ接続部とを有する請求項2又は請求項3に記載の塞止弁。
  5. 前記連結切替部は、
    前記中心軸方向に延び、前記中心軸を中心とする周方向に所定の間隔を空けて複数の前記コマ部同士の間にそれぞれ配置される複数の仕切部と、前記複数の仕切部を繋ぐ環状の接続部とを有するリテーナ部を有する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の塞止弁。
  6. 前記連結切替部は、前記筐体と前記スリーブ部とが摺接する領域に配置され、前記筐体よりも表面の摩擦係数が小さい摺接部をさらに有する請求項1から請求項5の何れか一項に記載の塞止弁。
  7. 前記連結切替部は、前記筐体と前記スリーブ部とが摺接する領域に配置されるピストンリングをさらに有する請求項1から請求項6の何れか一項に記載の塞止弁。
  8. 前記ロッド部は、
    前記中心軸方向の第二側の端部で開口し、前記中心軸方向の第一側に向かって延びる主冷却孔と、
    前記収容凹部よりも前記中心軸方向の第一側で前記径方向に延び、外部と前記主冷却孔とを連通するように外周面で開口する出口冷却孔とが内部に形成され、
    前記連結切替部は、前記主冷却孔の開口に冷媒を供給する冷媒供給部を有する請求項1から請求項7の何れか一項に記載の塞止弁。
  9. 前記連結切替部は、
    前記アクチュエータ部と前記筐体との間に配置され、前記中心軸方向に弾性変形可能な弾性変形部とをさらに有する請求項1から請求項8の何れか一項に記載の塞止弁。
  10. 前記コマ部は、球状のボール部材である請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の塞止弁。
  11. 請求項1から請求項10の何れか一項に記載の塞止弁と、
    前記塞止弁で開閉される前記流路から供給される蒸気によって駆動されるタービン本体とを備える蒸気タービン。
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