JP5973197B2 - ピストン式作動流体圧アクチュエータ、および制御弁 - Google Patents

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Description

本発明は、ピストン式作動流体圧アクチュエータ、およびこのピストン式作動流体圧アクチュエータと弁部材とを用いた制御弁に関する。
ガスや液体などが流れる配管の途中には、圧力や流量などを調整するために種々の制御弁が配置されている。制御弁は、空気や油などの作動流体の流体圧によって作動するピストン式作動流体圧アクチュエータと、流路を連通または遮断する弁体を備える弁部材とを含んでいる。ピストン式作動流体圧アクチュエータの出力軸が弁部材の弁体に接続されている。ピストン式作動流体圧アクチュエータの作動方式には、作動流体圧のみを利用する復作動式、バネの弾発力をも利用する逆作動式や正作動式がある。「逆作動式」は、作動流体圧の供給によって出力軸を上昇させて弁体を開く方式であり、「正作動式」は、作動流体圧の供給によって出力軸を下降させて弁体を閉じる方式である。
ピストン式作動流体圧アクチュエータは、カバー部と本体部とを備えシリンダ室が形成されたケーシングと、ケーシングに進退移動自在に支持された出力軸とを有している。出力軸には、シリンダ室内を2つの部屋に区画するピストンが取り付けられている。逆作動式や正作動式のピストン式作動流体圧アクチュエータにあっては、出力軸を移動させる弾発力をピストンに付勢するため、圧縮コイルバネなどのバネ部材がピストンとケーシングとの間に配置されている。また、バネ部材が付勢する弾発力に抗して出力軸を移動させる力をピストンに付勢するため、作動流体をシリンダ室内に供給する作動流体供給口がケーシングに設けられている。
ピストン式作動流体圧アクチュエータの作動方式が異なってもケーシングの共用化を図るため、ケーシングのカバー部および本体部のそれぞれに、バネ部材を収納する穴形状または溝形状を有する凹部が形成されている。そして、本体部の上部にカバー部が設けられるケーシングの場合、正作動式とするときには本体部の凹部にバネ部材を収納し、逆作動式とするときにはカバー部の凹部にバネ部材を収納している(特許文献1を参照)。
特開2006−329333
しかしながら、カバー部および本体部のそれぞれにバネ部材を収納する凹部を形成しているため、ピストン式作動流体圧アクチュエータは、出力軸が進退移動する方向に沿う長さ寸法(以下、「高さ寸法」ともいう)が大きくなってしまう。たとえば、ピストン式作動流体圧アクチュエータの作動方式を逆作動式とするためにカバー部の凹部にバネ部材を収納したときには、本体部の凹部の深さ寸法分だけ、ピストン式作動流体圧アクチュエータの高さ寸法が大きくなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、逆作動式または正作動式のピストン式作動流体圧アクチュエータとして用いる場合において構成部品の共用化を図ることができ、かつ、出力軸が進退移動する方向に沿う長さ寸法の小型化を図り得るピストン式作動流体圧アクチュエータ、およびそのピストン式作動流体圧アクチュエータと弁部材とを用いた制御弁を提供することを目的とする。
上記目的は下記の手段によって達成される。
(1)第1と第2のケース体を備えシリンダ室が形成されたケーシングと、前記ケーシングに進退移動自在に支持された出力軸と、前記出力軸に取り付けられ前記シリンダ室内を区画するピストンと、前記出力軸を移動させる弾発力を前記ピストンに付勢するバネ部材と、前記バネ部材が付勢する弾発力に抗して前記出力軸を移動させる力を前記ピストンに付勢する作動流体を供給する作動流体供給口と、作動流体の漏れをシールする少なくとも1つ以上のシール部材と、を有し、前記ピストンは、前記バネ部材が収納される収納凹部を備え、前記収納凹部の開口を前記第1のケース体または前記第2のケース体に選択的に向けて前記出力軸に取り付け自在であり、前記ピストンに設けられ前記出力軸が連結される中心プレート部がピストンの高さ方向の中間位置に配置されていることを特徴とするピストン式作動流体圧アクチュエータ。
(2)上記(1)のピストン式作動流体圧アクチュエータと、流路を連通または遮断する弁体を備える弁部材とを含む制御弁であって、前記ピストン式作動流体圧アクチュエータの前記出力軸が、前記弁部材の前記弁体に接続され、前記収納凹部の開口を前記第1のケース体または前記第2のケース体に選択的に向けて前記出力軸に取り付けることによって、前記弁部材を、前記作動流体供給口から作動流体を供給することによって前記弁体が開く逆作動弁、または前記作動流体供給口から作動流体を供給することによって前記弁体が閉じる正作動弁として作動させてなる、制御弁。
本発明によれば、ピストンは、バネ部材が収納される収納凹部を備え、収納凹部の開口をカバー部または本体部に選択的に向けて出力軸に取り付け自在に構成してあるため、逆作動式または正作動式のピストン式作動流体圧アクチュエータとして用いる場合において構成部品(少なくとも、ケーシング、出力軸およびピストン)の共用化を図ることができる。また、逆作動式とするときに配置するバネ部材の収納スペースと、正作動式とするときに配置するバネ部材の収納スペースとを共用することができるため、カバー部および本体部のそれぞれにバネ部材を収納する凹部を形成する場合に比較して、出力軸が進退移動する方向に沿うピストン式作動流体圧アクチュエータの長さ寸法(高さ寸法)の小型化を図ることが可能となる。したがって、逆作動式または正作動式のピストン式作動流体圧アクチュエータとして用いる場合において構成部品の共用化を図ることができ、かつ、出力軸が進退移動する方向に沿う長さ寸法(高さ寸法)の小型化を図り得るピストン式作動流体圧アクチュエータを提供することができる。
また、ピストン式作動流体圧アクチュエータの出力軸を、弁部材の弁体に接続して制御弁を構成している。収納凹部の開口をカバー部または本体部に選択的に向けて出力軸に取り付けることによって、弁部材を、作動流体供給口からエアーを供給することによって弁体が開く逆作動弁、または作動流体供給口からエアーを供給することによって弁体が閉じる正作動弁として作動させることができる。ピストン式作動流体圧アクチュエータの小型化を通して、小型化を図った制御弁を提供することができる。
さらに、作動流体の供給口からエアーを供給することで開閉する復作動弁は逆作動または正作動弁からバネ部材を除いた形で提供することができる。
実施形態に係る、ピストン式作動流体圧アクチュエータと弁部材とを含む制御弁の構成を示す断面図であり、弁部材を逆作動弁として作動させる場合であって、ピストン式作動流体圧アクチュエータに作動流体を供給しているときの状態(弁体が開状態)を示す図である。 実施形態に係る、ピストン式作動流体圧アクチュエータと弁部材とを含む制御弁の構成を示す断面図であり、弁部材を逆作動弁として作動させる場合であって、ピストン式作動流体圧アクチュエータに作動流体を供給していないときの状態(弁体が閉状態)を示す図である。 実施形態に係る、ピストン式作動流体圧アクチュエータと弁部材とを含む制御弁の構成を示す断面図であり、弁部材を正作動弁として作動させる場合であって、ピストン式作動流体圧アクチュエータに作動流体を供給しているときの状態(弁体が閉状態)を示す図である。 実施形態に係る、ピストン式作動流体圧アクチュエータと弁部材とを含む制御弁の構成を示す断面図であり、弁部材を正作動弁として作動させる場合であって、ピストン式作動流体圧アクチュエータに作動流体を供給していないときの状態(弁体が開状態)を示す図である。 ピストンを示す平面図である。 実施形態に係る、ピストン式作動流体圧アクチュエータと弁部材とを含む制御弁の構成を示す断面図であり、ピストンに複数のシール部材を配置し弁部材を逆作動弁として作動させる場合であって、ピストン式作動流体圧アクチュエータに作動流体を供給しているときの状態(弁体が開状態)を示す図である。 その他の変形例に係る、ピストン式作動流体圧アクチュエータと弁部材とを含む制御弁の構成を示す断面図であり、弁部材を復作動弁として作動させる場合であって、ピストン式作動流体圧アクチュエータに作動流体を供給し弁体が開状態を示す図である。 その他の変形例に係る、ピストン式作動流体圧アクチュエータと弁部材とを含む制御弁の構成を示す断面図であり、弁部材を復作動弁として作動させる場合であって、ピストン式作動流体圧アクチュエータに作動流体を供給し弁体が閉状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。
(実施形態)
図1および図2は、実施形態に係る、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10と弁部材20とを含む制御弁100の構成を示す断面図であり、弁部材20を逆作動弁として作動させる場合を示す図である。図1には、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10に作動流体を供給しているときの状態(弁体22が開状態)が示され、図2には、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10に作動流体を供給していないときの状態(弁体22が閉状態)が示されている。また、図3および図4は、弁部材20を正作動弁として作動させる場合を示す図である。図3には、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10に作動流体を供給しているときの状態(弁体22が閉状態)が示され、図4には、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10に作動流体を供給していないときの状態(弁体22が開状態)が示されている。図5は、ピストン50を示す平面図である。
図1〜図4を参照して、制御弁100は、空気や油などの作動流体の作動流体圧によって作動するピストン式作動流体圧アクチュエータ10と、流路21を連通または遮断する弁体22を備える弁部材20とを含んでいる。ピストン式作動流体圧アクチュエータ10の出力軸40が弁部材20の弁体22に接続されている。
ピストン式作動流体圧アクチュエータ10は、概説すると、カバー部31(第1のケース体に相当する)および本体部32(第2のケース体に相当する)を備えシリンダ室33が形成されたケーシング30と、ケーシング30に進退移動自在に支持された出力軸40と、出力軸40に取り付けられシリンダ室33内を2つの部屋に区画するピストン50と、出力軸40を移動させる弾発力をピストン50に付勢するバネ部材60と、バネ部材60が付勢する弾発力に抗して出力軸40を移動させる力をピストン50に付勢する作動流体を供給する作動流体供給口70と、作動流体の漏れをシールするシール部材37、38、45、46、57と、を有している。ピストン50は、バネ部材60が収納される収納凹部51を備え、収納凹部51の開口52をカバー部31または本体部32に選択的に向けて出力軸40に取り付け自在に構成されている。この制御弁100においては、収納凹部51の開口52をカバー部31または本体部32に選択的に向けて出力軸40に取り付けることによって、弁部材20を、作動流体供給口70の第2のポート72から作動流体を供給することによって弁体22が開く逆作動弁、または作動流体供給口70の第1のポート71から作動流体を供給することによって弁体22が閉じる正作動弁として作動させている。本実施形態では、作動流体として圧縮されたエアーを用いている。以下、詳述する。
ケーシング30は、凹所が形成された本体部32と、本体部32の上部に設けられるカバー部31とを備えている。本体部32の上部開口をカバー部31によって覆うことによってシリンダ室33が形成される。ケーシング30の外形形状は、略円筒形状を有している。ケーシング30の中心部には、中心穴34、39が貫通して形成されている。カバー部31と接する部分にシリンダ室33からのエアーの漏れをシールするOリングなどのシール部材37が設けられている。
出力軸40は、ケーシング30の中心穴34、39の中に進退移動自在に支持されている。出力軸40と本体部32との間には、シリンダ室33からのエアーの漏れをシールするOリングなどのシール部材45が設けられている。出力軸40とカバー部31との間には、シリンダ室33からのエアーの漏れをシールするOリングなどのシール部材38が設けられている。本実施形態では本体部32、カバー部31側にO−リング溝があるが出力軸40側に設けても良い。出力軸40は、小径部41と大径部42とを有し、小径部41と大径部42との間に段差部43が形成されている。この段差部43にピストン50が支持される。小径部41の外周面には、雄ネジが形成され、ナット44がねじ込まれる。
ピストン50は、その中心部に取付穴53が貫通して形成されている。ピストン50は、取付穴53に出力軸40を挿通することによって、出力軸40の段差部43に支持される。小径部41の雄ネジにナット44をねじ込むことによって、ピストン50と出力軸40とが連結される。ナット44が、ピストン50と出力軸40とを連結する連結部材に相当する。シリンダ室33は、ピストン50よりも図中上側に示される第1室35と、ピストン50よりも図中下側に示される第2室36との2つに区画されている。出力軸40とピストン50との間には、第1室35と第2室36との間のエアーの漏れをシールするOリングなどのシール部材46が設けられている。本実施形態では出力軸40側にO−リング溝があるがピストン50側に設けても良い。
ピストン50の外形形状は、略円筒形状を有している。ピストン50は、バネ部材60が収納される複数の収納凹部51を備えている。収納凹部51は、有底の円形穴形状を有している。図5を参照して、図示するピストン50にあっては、6個の収納凹部51が円周方向に等間隔に位置して形成されている。ピストン50の表裏を反転して取付穴53に出力軸40を挿通することによって、収納凹部51の開口52をカバー部31または本体部32に選択的に向けて出力軸40に取り付けることができる。図1および図2には、収納凹部51の開口52をカバー部31に向けて出力軸40に取り付けた状態が示され、図3および図4には、収納凹部51の開口52を本体部32に向けて出力軸40に取り付けた状態が示されている。
図2を参照して、収納凹部51の深さH1はピストン式作動流体圧アクチュエータ10として組み立てられてエアーの供給がないときのバネの高さH2に対して50%以上、70%以下の深さとなっている。50%以上とすれば、ピストン50の収納凹部51に圧縮コイルバネ61を入れることで圧縮コイルバネ61の座屈や胴曲りを防ぐことができ、安定した推力を得ることができ、また、隣り合う圧縮コイルバネ61同士の干渉も防ぐことができ異音の発生も抑えられ、コンパクトなアクチュエータを供給できる。さらに、70%以下とすれば、弁の開閉に必要な稼動長さを得ることも容易になる。
取付穴53が形成され出力軸40が連結される中心プレート部54は、ピストン50の高さ方向の略中間位置に配置されている。出力軸40を中心プレート部54に対して連結するための手段つまり連結手段としてのナット44がピストン50の高さ方向の片側に偏って突出することがなく、ピストン50の高さ方向をコンパクトにできる。
出力軸40は、第1のケース体または第2のケース体のうちの一方のケース体つまり本体部32を貫通して伸びて被作動部材つまり弁体22に接続されている。ピストン50は、逆作動式のときのピストン50を出力軸40にナット44により連結する窪み部55の座面551と本体部32に当接するピストン50の当接面501との距離L1(図1を参照)、および正作動式のときのピストン50を出力軸40にナット44により連結する座面552と本体部32に当接するピストン50の当接面502との距離L2(図4を参照)がL1=L2となるように配置されている。これによって、出力軸40を逆作動式と正作動式とで兼用することが可能となる。
中心プレート部54がピストン50の高さ方向の略中間位置に配置され、かつ、L1=L2となるように配置されていることによって、高さ方向をよりコンパクトに設計することが可能となる。
中心プレート部54の直径は、ナット44の直径よりも大きい。収納凹部51の高さ方向の端部から中心プレート部54までの深さは、ナット44の高さよも大きい。これによって、ピストン50には、連結部材としてのナット44が収納される窪み部55が形成されている。
本実施形態では連結部材としてナット44を使用しているが、連結部材としてはC型止め輪、E型止め輪、平行ピン、テーパピン、溝付スプリングピン、割りピン等、ピストン50と出力軸40を固定できるものであれば、必要な推力、作動回数などにより適宜設計される。
バネ部材60は、たとえば、圧縮コイルバネから構成されている。図1および図2を参照して、第1室35に配置されたバネ部材60は、出力軸40を図中下向きに移動させる弾発力をピストン50に付勢する。また、図3および図4を参照して、第2室36に配置されたバネ部材60は、出力軸40を図中上向きに移動させる弾発力をピストン50に付勢する。
作動流体供給口70は、第1室35に連通する第1のポート71と、第2室36に連通する第2のポート72とを有している。第2のポート72と作動流体供給源とを接続して第2室36にエアーを供給すると、バネ部材60が付勢する弾発力に抗して、出力軸40を図中上向きに移動させる力をピストン50に付勢する(図1を参照)。第1のポート71と作動流体供給源とを接続して第1室35にエアーを供給すると、バネ部材60が付勢する弾発力に抗して、出力軸40を図中下向きに移動させる力をピストン50に付勢する(図3を参照)。
ピストン50の外周面には、リング溝56が形成されている。このリング溝56に、エアーの漏れをシールするシール部材が取り付けられている。シール部材は、たとえば、Oリング57である。なお、シリンダ室33の内面にリング溝を形成し、このリング溝にシール部材を取り付けても良い。シール部材は必要に応じて複数配置しても良い。
ピストン50は、リブ部59を有している。リブ部59は、対をなして設けられ、高さ方向の両端側に離間した2か所に設けられている。対をなすリブ部59の間に、エアーの漏れをシールするシール部材としてのOリング57が取り付けられている。ピストン50の外周面からリブ部59が突出する寸法は、Oリング57が潰されたときの寸法よりも小さい寸法に設定されている。リブ部59を高さ方向の両端側に離間して設けることによって、ピストン50がシリンダ室33の内面に対して摺動するとき、シリンダ室33の内面に片当たりすることを抑えることができる。リブ部の形状としてはシリンダ方向へ突出した半円、台形、三角等が挙げられる。
ピストン50の外周面の離間した2か所にシール部材を配置することによっても、ピストン50の片当たりを抑えることができる。片当たりの防止に複数のシール部材、リブ部59のどちらかまたは両方を設置する選択は必要な仕様などによって適宜選択して採用できる(図6を参照)。
ピストン50は、カバー部31または本体部32の内面に当接して出力軸40の移動を制限するストッパとしての機能を有している。弁部材20を逆作動弁として作動させる場合には、収納凹部51の開口52側の面(ピストン50の表面とする)がカバー部31に当接することによって出力軸40の図中上向きの移動が制限され(図1を参照)、収納凹部51の底側の面(ピストン50の裏面とする)が本体部32に当接することによって出力軸40の図中下向きの移動が制限される(図2を参照)。弁部材20を正作動弁として作動させる場合には、ピストン50の表面が本体部32に当接することによって出力軸40の図中下向きの移動が制限され(図3を参照)、ピストン50の裏面がカバー部31に当接することによって出力軸40の図中上向きの移動が制限される(図4を参照)。上向きまたは下向きの移動を制限することによって、弁体22に過剰な力が加わることなく弁体22の寿命を延ばすことができる。そして、ピストン50の端面である当接面501、502がカバー部31または本体部32に広範囲に面接触する為、応力集中を抑え、材料の薄肉化や合成樹脂などを使用することが可能となる。さらに、カバー部31や本体部32に無駄な空間が無く、コンパクトなアクチュエータを供給することができる。
ピストン50は、カバー部31または本体部32に当接する部位がアール形状を有するアール部58に形成されている。本実施形態ではピストン50の、カバー部31または本体部32に当接する部位がアール形状となっているがC面取りでも良い。ストッパとして機能するときにピストン50に作用する応力がエッジ部に集中することを緩和して、ピストン50の耐久性を高めるためである。
収納凹部51の開口52をカバー部31に向けたときにバネ部材60がピストン50に付勢する弾発力は、収納凹部51の開口52を本体部32に向けたときにバネ部材60がピストン50に付勢する弾発力と異なっている。ピストン式作動流体圧アクチュエータ10の作動方式に適した弾発力を付勢するためである。弁部材20を逆作動弁として作動させるときには、バネ部材60の弾発力によって弁体22を閉じている(図2を参照)。弁部材20を正作動弁として作動させるときに比べて、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10のバネ部材60は大きな弾発力が必要となる。
バネ部材60がピストン50に付勢する弾発力は、バネ部材の種類(材質、径などが異なる)を増やすことによって、適宜調整することができる。しかしながら、本実施形態にあっては、バネ部材60の共用化を図るために次のようにしてある。
バネ部材60は、同じ種類の圧縮コイルバネ61を複数本含んでいる。そして、収納凹部51の開口52をカバー部31に向けたときに配置する圧縮コイルバネ61の本数と、収納凹部51の開口52を本体部32に向けたときに配置する圧縮コイルバネ61の本数とを異ならせている。具体的には、弁部材20を逆作動弁として作動させるときには、配置する圧縮コイルバネ61の本数をたとえば6本とし、弁部材20を正作動弁として作動させるときには、配置する圧縮コイルバネ61の本数をたとえば3本としてある。配置するバネ部材60の本数をピストン式作動流体圧アクチュエータ10の作動方式に適した本数とすることによって、バネ部材60の共用化を図ることができ、コストの低減を図ることができる。本実施形態ではバネの本数を規定しているが、必要な推力、コストなどによりバネの材料の直径、コイル平均径、自由高さおよびバネ材質やそれらのバネ要因の種々組み合わせは適宜設計される。
次に、作用を説明する。
図1および図2を参照して、弁部材20を逆作動弁として作動させるときには、収納凹部51の開口52をカバー部31に向けてピストン50を出力軸40に取り付ける。ピストン50は出力軸40の段差部43に支持される。小径部41の雄ネジにナット44をねじ込み、ピストン50と出力軸40とを連結する。6個の収納凹部51のそれぞれに、圧縮コイルバネ61を配置する。配置する圧縮コイルバネ61の本数は6本である。本体部32の凹所内にピストン50を配置し、本体部32の上部にカバー部31を取り付ける。第1室35に配置されたバネ部材60は、出力軸40を図中下向きに移動させる弾発力をピストン50に付勢する。作動流体供給口70の第2のポート72と作動流体供給源とが接続する。
図1および図2を参照して、エアーを第2室36に供給するまで、バネ部材60(6本の圧縮コイルバネ61)の弾発力が付勢されたピストン50は、当接面501となる裏面が本体部32に当接する。これによって出力軸40の図中下向きの移動が制限される。弁部材20の弁体22は、バネ部材60の弾発力が付勢されて流路21を閉じている。
図1を参照して、第2のポート72からエアーを第2室36に供給すると、バネ部材60が付勢する弾発力に抗して、出力軸40を図中上向きに移動させる力がピストン50に付勢される。ピストン50は、表面がカバー部31に当接する。これによって出力軸40の図中上向きの移動が制限される。弁部材20の弁体22は、流路21を開いている。
図3および図4を参照して、弁部材20を正作動弁として作動させるときには、収納凹部51の開口52を本体部32に向けてピストン50を出力軸40に取り付ける。ピストン50は出力軸40の段差部43に支持される。小径部41の雄ネジにナット44をねじ込み、ピストン50と出力軸40とを連結する。6個の収納凹部51のうち1個おきに、圧縮コイルバネ61を配置する。配置する圧縮コイルバネ61の本数は3本である。本体部32の凹所内にピストン50を配置し、本体部32の上部にカバー部31を取り付ける。第2室36に配置されたバネ部材60は、出力軸40を図中上向きに移動させる弾発力をピストン50に付勢する。作動流体供給口70の第1のポート71と作動流体供給源とを接続する。
図4を参照して、エアーを第1室35に供給するまで、バネ部材60(3本の圧縮コイルバネ61)の弾発力が付勢されたピストン50は、裏面がカバー部31に当接する。これによって出力軸40の図中上向きの移動が制限される。弁部材20の弁体22は、バネ部材60の弾発力が付勢されて流路21を開いている。
図3を参照して、第1のポート71からエアーを第1室35に供給すると、バネ部材60が付勢する弾発力に抗して、出力軸40を図中下向きに移動させる力がピストン50に付勢される。ピストン50は、当接面502となる表面が本体部32に当接する。これによって出力軸40の図中下向きの移動が制限される。弁部材20の弁体22は、流路21を閉じている。
以上説明したように、本実施形態のピストン式作動流体圧アクチュエータ10にあっては、ピストン50は、バネ部材60が収納される収納凹部51を備え、収納凹部51の開口52をカバー部31または本体部32に選択的に向けて出力軸40に取り付け自在に構成してある。このため、逆作動式または正作動式のピストン式作動流体圧アクチュエータ10として用いる場合において構成部品(少なくとも、ケーシング30、出力軸40およびピストン50)の共用化を図ることができる。また、逆作動式とするときに配置するバネ部材60の収納スペースと、正作動式とするときに配置するバネ部材60の収納スペースとを共用することができる。このため、本体部32およびカバー部31のそれぞれにバネ部材を収納する凹部を形成する場合に比較して、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10の高さ寸法の小型化を図ることが可能となる。したがって、逆作動式または正作動式のピストン式作動流体圧アクチュエータ10として用いる場合において構成部品の共用化を図ることができ、かつ、高さ寸法の小型化を図り得るピストン式作動流体圧アクチュエータ10を提供することができる。シール部材としてのOリング37、38、45、46、57を設けて、エアーの漏れをシールしているので、エアーを供給してピストン50を確実に作動させることができる。
また、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10はピストン50と出力軸40とを連結する連結部材としてのナット44をさらに有し、ピストン50は、ナット44が収納される窪み部55を有している。ナット44がピストン50から突出しないので、カバー部31または本体部32にナット44との当接を避ける窪みを形成する必要がなく、ケーシング30の加工が容易なものとなる。
また、収納凹部51の開口52をカバー部31に向けたときにバネ部材60がピストン50に付勢する弾発力と、収納凹部51の開口52を本体部32に向けたときにバネ部材60がピストン50に付勢する弾発力とを異ならせている。このため、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10の作動方式に適した弾発力を付勢することができる。
ここで、バネ部材60は、同じ種類の圧縮コイルバネ61を複数本含んでおり、収納凹部51の開口52をカバー部31に向けたときに配置する圧縮コイルバネ61の本数と、収納凹部51の開口52を本体部32に向けたときに配置する圧縮コイルバネ61の本数とを異ならせている。これにより、バネ部材60の共用化を図ることができ、コストのさらなる低減を図ることができる。さらに、必要な推力やコストなどによりバネの材料の直径、コイル平均径、自由高さおよびバネ材質などの仕様は随時変更すれば良く、また、これらのバネ要因のバランスをとるために種々組み合わせても良い。
ピストン50は、シリンダ室33の内面への片当たりを抑えるリブ部59を有している。ピストン50がシリンダ室33の内面に対して摺動するとき、シリンダ室33の内面に片当たりすることを抑えて、ピストン50の円滑な摺動を確保することができる。
ピストン50の外周面の離間した2か所にシール部材を配置することによっても、ピストン50がシリンダ室33の内面に対して摺動するとき、シリンダ室33の内面に片当たりすることを抑えて、ピストン50の円滑な摺動を確保することができる。
ここで、シリンダ室33の内面に対するピストン50の片当たりを抑えるために、ピストン50の外周面の離間した2か所にシール部材を配置し、ピストンが、シリンダ室33の内面への片当たりを抑えるリブ部59を有していても良い。
ピストン50には、カバー部31または本体部32に当接して出力軸40の移動を制限するストッパとしての機能を持たせている。専用のストッパを設ける必要がなく、部品点数あるいは加工工数の削減を図ることができる。専用のストッパを設けても良いことは言うまでもない。
ここで、ピストン50の端面である当接面501、502がカバー部31または本体部32に面接触するようにしている。ピストン50の端面である当接面501、502がカバー部31または本体部32に広範囲に面接触する為、応力集中を抑え、材料の薄肉化や合成樹脂などを使用することが可能となる。さらに、カバー部31や本体部32に無駄な空間が無く、コンパクトなアクチュエータを供給することができる。
なお、ピストン50は、カバー部31または本体部32に当接する部位をアール形状に形成してある。本実施形態ではピストン50の、カバー部31または本体部32に当接する部位がアール形状となっているがC面取りでも良い。ストッパとして機能するときにピストン50に作用する応力がエッジ部に集中することを緩和して、ピストン50の耐久性を高めることができる。
ピストン50に設けられ出力軸40が連結される中心プレート部54がピストン50の高さ方向の中間位置に配置されている。出力軸40を中心プレート部54に対して連結するための手段たとえばナット44がピストン50の高さ方向の片側に偏って突出することがなく、ピストン50の高さ方向をコンパクトにできる。
出力軸40は、第1のケース体または第2のケース体のうちの一方のケース体つまり本体部32を貫通して伸びて被作動部材つまり弁体22に接続されている。ピストン50は、逆作動式のときに出力軸40に連結する座面551と本体部32に当接する当接面501との距離L1、および正作動式のときに出力軸40に連結する座面552と本体部32に当接する当接面502との距離L2の関係が、L1=L2としてある。このように距離L1=距離L2となるように配置することによって、出力軸40を逆作動式と正作動式とで兼用することが可能となる。
収納凹部51の深さH1は、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10として組み立てられてエアーなどの作動流体の供給がないときのバネの高さH2に対して、50%以上、かつ、70%以下の深さとしてある。50%以上とすれば、ピストン50の収納凹部51に圧縮コイルバネ61を入れることによって圧縮コイルバネ61の座屈や胴曲りを防ぐことができ、安定した推力を得ることができ、また、隣り合う圧縮コイルバネ61同士の干渉も防ぐことができ異音の発生も抑えられ、コンパクトなアクチュエータを供給できる。さらに、70%以下とすれば、弁の開閉に必要な稼動長さを得ることも容易になる。
ピストン式作動流体圧アクチュエータ10の出力軸40を、弁部材20の弁体22に接続して制御弁100を構成している。収納凹部51の開口52をカバー部31または本体部32に選択的に向けて出力軸40に取り付けることによって、弁部材20を、作動流体供給口72からエアーを供給することによって弁体22が開く逆作動弁、または作動流体供給口71からエアーを供給することによって弁体22が閉じる正作動弁として作動させることができる。ピストン式作動流体圧アクチュエータ10の小型化を通して、小型化を図った制御弁100を提供することができる。
(その他の変形例)
ピストン式作動流体圧アクチュエータ10を逆作動式または正作動式として用いる場合について説明したが、バネ部材60、90を使用せずに、復作動式として使用することもできる。図7および図8は、その他の変形例に係る、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10と弁部材20とを含む制御弁102の構成を示す断面図であり、弁部材20を復作動弁として作動させる場合を示している。その他の変形例は、バネ部材60を使用せずにピストン式作動流体圧アクチュエータ10を復作動式として使用している点で実施形態と相違する。実施形態と共通する部材、部位には同じ符号を付し、その説明は省略する。図7を参照して、作動流体供給口70の第2のポート72からエアーを第2室36に供給すると、出力軸40を図中上向きに移動させる力がピストン50に付勢される。ピストン50は、表面がカバー部31に当接する。これによって出力軸40の図中上向きの移動が制限される。弁部材20の弁体22は、流路21を開いている。図8を参照して、作動流体供給口70の第1のポート71からエアーを第1室35に供給すると、出力軸40を図中下向きに移動させる力がピストン50に付勢される。ピストン50は、裏面が本体部32に当接する。これによって出力軸40の図中下向きの移動が制限される。弁部材20の弁体22は、流路21を閉じている。本実施形態ではピストン50が逆作動式と同じであるが、正作動式と同じ向きでも良い。このように、逆作動式、正作動式、または復作動式のいずれのピストン式作動流体圧アクチュエータとして用いる場合においても、構成部品(少なくとも、ケーシング30、出力軸40およびピストン50)の共用化を図ることができ、コストのより一層の低減を図ることができる。
また、弁部材20は図示例のものに限定されない。たとえば、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10との間にラック・アンド・ピニオン機構を介在させることによって、ボールバルブやバタフライバルブなどの弁体を回転させることによって流路を連通または遮断する弁部材を適用することができる。
さらに、ピストン式作動流体圧アクチュエータ10によって駆動される部材として弁部材20を例に挙げたが、本発明はこの場合に限定されるものではない。ピストン式作動流体圧アクチュエータ10は、弁部材の以外の他の部材を駆動するために用いることができる。
本発明のカバー部31、本体部32およびピストン50の材質としては、ガラス強化ポリプロピレン(以下、PPG)やアルミニウムが使用可能であるが、アクチュエータして要求される強度や特性を満たしていれば、ポリビニリデンフルオライド(以下、PVDFと記す)、ポリフェニレンサルファイド(以下、PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと記す)、パーフルオロアルコキシルアルカン(以下、PFAと記す)、ポリジシクロペンタジエン(以下、PDCPDと記す)、ポリアミド(以下、PAと記す)これら合成樹脂(PVDF、PPS、PTFE、PFA、PDCPD、PA)をガラス強化した合成樹脂、またはステンレス、銅、鋳鉄、鋳鋼などの金属などでも良い。
本発明の出力軸40および連結部材44の材質は、鋳鉄、鋳鋼、炭素鋼、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス、チタンなど強度上問題のないものであれば特に限定されない。
本発明のシール部材37、38、45、46、57の材質はゴム状の弾性体であれば良く、エチレンプロピレンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、塩素化ポリエチレン、フッ素ゴムなどが好適なものとして挙げられ、特に限定されるものではない。
本発明のバネ部材60、90は必要な推力を得られるものであればバネ用鋼材として知られているものであればどのようなものでも良い。さらに、必要に応じて塗装や樹脂による被覆を施しても良い。
10 ピストン式作動流体圧アクチュエータ、
20 弁部材、
21 流路、
22 弁体(被作動部材)、
30 ケーシング、
31 カバー部(第1のケース体)、
32 本体部(第2のケース体、一方のケース体)、
33 シリンダ室、
34 中心穴、
35 第1室、
36 第2室、
37 Oリング(シール部材)、
38 Oリング(シール部材)、
39 中心穴、
40 出力軸、
43 段差部、
44 ナット(連結部材)、
45 Oリング(シール部材)、
46 Oリング(シール部材)、
50 ピストン、
501 当接面、
502 当接面、
51 収納凹部、
52 収納凹部の開口、
53 取付穴、
54 中心プレート部、
55 窪み部、
551 座面、
552 座面、
56 リング溝、
57 Oリング(シール部材)、
58 アール部、
59 リブ部、
60 バネ部材、
61 圧縮コイルバネ、
70 作動流体供給口、
71 第1のポート、
72 第2のポート、
100、101、102 制御弁。

Claims (11)

  1. 第1と第2のケース体を備えシリンダ室が形成されたケーシングと、
    前記ケーシングに進退移動自在に支持された出力軸と、
    前記出力軸に取り付けられ前記シリンダ室内を区画するピストンと、
    前記出力軸を移動させる弾発力を前記ピストンに付勢するバネ部材と、
    前記バネ部材が付勢する弾発力に抗して前記出力軸を移動させる力を前記ピストンに付勢する作動流体を供給する作動流体供給口と、
    作動流体の漏れをシールする少なくとも1つ以上のシール部材と、を有し、
    前記ピストンは、前記バネ部材が収納される収納凹部を備え、前記収納凹部の開口を前記第1のケース体または前記第2のケース体に選択的に向けて前記出力軸に取り付け自在であり
    前記ピストンに設けられ前記出力軸が連結される中心プレート部がピストンの高さ方向の中間位置に配置されていることを特徴とするピストン式作動流体圧アクチュエータ。
  2. 前記ピストンと前記出力軸とを連結する連結部材をさらに有し、
    前記ピストンは、前記連結部材を収納する窪み部を有する、請求項1に記載のピストン式作動流体圧アクチュエータ。
  3. 前記収納凹部の開口を前記第1のケース体に向けたときに前記バネ部材が前記ピストンに付勢する弾発力は、前記収納凹部の開口を前記第2のケース体に向けたときに前記バネ部材が前記ピストンに付勢する弾発力と異なっている、請求項1または請求項2に記載のピストン式作動流体圧アクチュエータ。
  4. 前記ピストンは、前記シリンダ室の内面への片当たりを抑えるリブ部を有する、請求項1〜請求項3のいずれか1つ記載のピストン式作動流体圧アクチュエータ。
  5. 前記ピストンの外周面の離間した2か所に前記シール部材を配置する請求項1〜請求項3のいずれか1つ記載のピストン式作動流体圧アクチュエータ。
  6. ピストンの外周面の離間した2か所に前記シール部材を配置し、前記ピストンは、前記シリンダ室の内面への片当たりを抑えるリブ部を有する、請求項1〜請求項3のいずれか1つ記載のピストン式作動流体圧アクチュエータ。
  7. 前記ピストンは、第1のケース体または第2のケース体に当接して前記出力軸の移動を制限するストッパとしての機能を有する、請求項1〜請求項6のいずれか1つ記載のピストン式作動流体圧アクチュエータ。
  8. 前記ピストンの端面である当接面が前記第1のケース体または前記第2のケース体に面接触する、請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載のピストン式作動流体圧アクチュエータ。
  9. 前記出力軸は、前記第1のケース体または前記第2のケース体のうちの一方のケース体を貫通して伸びて被作動部材に接続され、
    前記ピストンは、逆作動式のときに前記出力軸に連結する座面と前記一方のケース体に当接する当接面との距離L1、および正作動式のときに前記出力軸に連結する座面と前記一方のケース体に当接する当接面との距離L2の関係が、L1=L2となる、請求項1〜請求項8のいずれか1つ記載のピストン式作動流体圧アクチュエータ。
  10. 前記収納凹部の深さH1は、ピストン式作動流体圧アクチュエータとして組み立てられてエアーの供給がないときのバネの高さH2に対して、50%以上、かつ、70%以下の深さとなる、請求項1〜請求項9のいずれか1つ記載のピストン式作動流体圧アクチュエータ。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載されるピストン式作動流体圧アクチュエータと、流路を連通または遮断する弁体を備える弁部材とを含む制御弁であって、
    前記ピストン式作動流体圧アクチュエータの前記出力軸が、前記弁部材の前記弁体に接続され、
    前記収納凹部の開口を前記第1のケース体または前記第2のケース体に選択的に向けて前記出力軸に取り付けることによって、前記弁部材を、前記作動流体供給口から作動流体を供給することによって前記弁体が開く逆作動弁、または前記作動流体供給口から作動流体を供給することによって前記弁体が閉じる正作動弁として作動させてなる、制御弁。
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