JP6905767B2 - ドネペジルを含有する徐放性注射製剤およびその製造方法 - Google Patents

ドネペジルを含有する徐放性注射製剤およびその製造方法 Download PDF

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Description

[関連出願との相互引用]
本出願は、2017年11月30日付韓国特許出願第10−2017−0163106号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれている。
本発明は、ドネペジルの含有量が高い均一でかつ投与能が良い生分解性微粒球注射製剤およびその製造方法に関する。
最近、寿命延長および老齢人口の増加につれ痴呆患者が急速に増加して痴呆患者の管理が深刻な社会問題として台頭している。痴呆は記憶喪失、知能の退歩、性格の変化、行動異常などの特徴を有する複合認知障害が特徴である症候群をいう。この症状は中枢神経系である脳と関連のある退行性脳神経疾患として中枢神経系退行性疾患を誘発させる緩徐的な神経細胞の死滅によって神経回路網に非可逆的な機能障害をもたらし、結局は該当人体機能の永久的な損失をもたらす。痴呆の原因についてはまだ解明されておらず、多様な病因学的、病態生理学的要素を有しているので、痴呆を根源的に治療できる治療剤はない状態である。現在、間接的な治療方法として使われているアルツハイマー型痴呆治療剤はアセチルコリン分解要素であるアセチルコリンエステラーゼ阻害剤が大部分であり、ドネペジル(Donepezil、商品名:アリセプト)、タクリン(Tacrine、商品名:コグネックス)、リバスチグミン(rivastigmine、商品名:イクセロン)、ガランタミン(Galantamine、商品名:レミニール)等がこれに属する。ドネペジルはアセチルコリンエステラーゼ(AChE;acetylcholinesterase)抑制剤(inhibitor)としてアルツハイマー疾患の軽度、重度以上の痴呆治療に広く使われている。
現在、商用に使われているドネペジルの製剤は錠剤(tablet)形態であり、経口剤形態でアルツハイマー病患者に処方されている。しかし、一般に経口剤としてのアセチルコリンエステラーゼ阻害剤は服薬コンプライアンスがかなり劣り、不安感、悪夢、不眠症および悪心、嘔吐、下痢のような胃腸関連の副作用があると知られている。また、痴呆症状が相当進行した痴呆患者に薬物を経口で服用させることも容易ではない。
前記のような理由により痴呆治療剤の注射、直腸投与、経皮投与によって長期間痴呆薬物が持続的に放出されるようにする製剤に対する研究が活発に行われてきた。
一例として特許文献1(特開平11−315016号公報)には、痴呆症状が相当進んだ場合には経口的に服用することが困難となる場合があるので、これを解決するために軟膏および直腸投与のための坐剤が提案された。しかし、このような剤形は長時間にわたって有効成分を持続的に投与するには実用的でない問題がある。
また、痴呆治療剤の経皮吸収製剤に対する様々な提案がされてきたが、1日から2日に1回のように頻繁に適用する方式の場合は皮膚に多くの負担をかけ、薬物をマトリックス内に高濃度で含有して長期持続放出型経皮吸収剤を開発する場合は、粘着力の減少や皮膚透過速度の不均一などの様々な技術的な問題があった。
そこで、生分解性高分子を用いてドネペジルを含有する徐放性注射剤を開発しようとするいくつかの研究が提案された。
Pengcheng Zhangら(Biomaterials、28(2007),1882〜1888)は、生分解性高分子であるラクチドとグリコリドの共重合体を用いてドネペジルを含有する微粒球を製造して評価した。しかし、該当研究では微粒球中のドネペジルの含有量が13.2%程度で非常に低いため、長期間にわたって必要なドネペジルの有効量を実際の患者に適用するためには、投与量をかなり多くしなければならない問題がある。
他の例として、特許文献2(韓国公開特許第10−2014−0120496号公報)では、東国製薬における、ドネペジル塩および高粘度の生分解性高分子を用いたドネペジルの徐放性注射剤について開示している。該当発明では、ラクチドとグリコリドの割合が50:50〜90:10であることが好ましいことから、ラクチドとグリコリドの割合が85:15である高粘度の高分子、すなわちEvonik社のRG858S(固有粘度1.3〜1.7dL/g)を用いて微粒球を製造した。該当発明では、放出制御剤としてキシナホエートやナパジシル酸のような難溶性塩を使用しなければならないため、製造工程が複雑になり、難溶性塩に対する人体内への注射投与時の安全性データを確保しなければならない。東国製薬はこの技術を用いて薬物含有量を36.1%まで高めたが、実際の患者に長期間の薬効を発揮するために多量投与する時、粒子の不均一によって注射針による投与時に詰まる現象が起こり、投与回収率が悪いため注射器内に多くの微粒球が投与されず残留するなど、投与が難しい短所がある。また、粒子が不均一であり高粘度の高分子を使用することにより、商業的な生産時に製造再現性を維持しにくく、かつ均一な品質の徐放性微粒球注射剤を得ることが容易でない問題がある。
したがって、ドネペジルの薬物含有量が高く、長期間の安定した薬物放出の特性を有する投与能が良い均一な粒子のドネペジル徐放性微粒球注射剤の開発が求められている。
特開平11−315016号公報 韓国公開特許第10−2014−0120496号公報
本発明は、前記のような従来のドネペジル製剤の問題を解決するために考案されたものであり、ドネペジルの薬物含有量が高く、長期間の安定した薬物放出の特性を有する投与能が良い均一な粒子のドネペジル徐放性微粒球とそれを製造する方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、
本発明は、ラクチド比が100%であり、固有粘度が0.16〜0.75dL/gのポリラクチドを使用し、含有量が20%(w/w)以上のドネペジルを含む徐放性微粒球、前記微粒球を含む注射剤とその製造方法を提供する。
また、本発明は、ドネペジル−ポリラクチド微粒球の平均粒度が30μm以上であり、均一な粒度を有する、投与能が良いドネペジル徐放性微粒球注射剤とそれを製造する方法を提供する。
本発明によるドネペジル徐放性微粒球注射剤は、投与能が良いながらも一度の投与で痴呆患者の血液内におけるドネペジル薬物の長期間有効濃度を維持することができ、痴呆患者の服薬アドヒアランスを高めて治療効果を最大化させることができる。
本発明による実施例3で製造した微粒球の走査電子顕微鏡の写真図であり、多くの微粒球が球形の形態を帯びる傾向を示し、互いに類似の微粒球直径を有することを確認した写真図である。 公知技術を用いて製造した比較例4の微粒球の走査電子顕微鏡の写真図であり、多くの微粒球が球形の形態を維持していたが、粒子の大きさがそれぞれ異なる形態学的特性を示すことを確認した写真図である。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明のドネペジル徐放性微粒球は、ラクチド比が100%であり、固有粘度が0.16〜0.75dL/gのポリラクチドを使用して製造する。
本発明のドネペジル微粒球は、放出制御剤としてラクチド比が100%であるポリラクチドを使用し、固有粘度は0.16〜0.75dL/gが好ましい。本発明で使用したポリラクチドの固有粘度は、ウベローデ(Ubbelohde)粘度系を用いて25℃でクロロホルム中の0.1%(w/v)濃度で測定されたものをいう。ポリラクチドの固有粘度が0.16dL/g未満の場合は高分子の分子量が充分でないためドネペジル薬物の徐放性効果を奏することが難しく、固有粘度が0.75dL/gを超える場合はドネペジル薬物の放出が過度に遅延する。また、固有粘度が高い高分子を使用して微粒球を製造する時、高分子の高い粘度によって製造溶媒を過量に使用しなければならない問題があり、再現性のある微粒球を製造することが難しい。上記した特性を有する市販のポリラクチド高分子の例としては、エボニック(Evonik)社のResomer系のR202H、R202S、R203H、R203SおよびR205Sとコービオン(Corbion)社のPDL02A、PDL02,PDL04およびPDL05などが挙げられる。
本発明によるドネペジル微粒球の全体重量に対して、ドネペジルの含有量は20%(w/w)以上が好ましい。微粒球中のドネペジルの含有量が20%(w/w)未満の場合には、長期間の薬物放出に必要な1回投与量が過多になって投薬が難しくなる問題がある。ドネペジルの含有量は高いほど好ましいが、40%(w/w)より高いと薬物の放出が早くなり、十分な徐放性効果が得られない問題があるため好ましくない。
本発明によるドネペジル微粒球は、平均粒度が30μm以上、好ましくは30〜150μm、さらに好ましくは35〜150μm、よりさらに好ましくは40〜130μmであり、均一な粒子分布を有することが好ましい。本発明で使われる用語「平均粒度」とは、粒度分布曲線で体積%の50%に該当する粒度であり、平均粒径(Median Diameter)を意味し、D50またはD(v,0.5)で表す。
ドネペジル微粒球の平均粒度が30μm未満の場合には、微粒球からドネペジル薬物の放出が過度に早くなって好ましくない。平均粒度が大きければ大きいほどドネペジルの徐放性効果は良いが、粒度が過度に大きいと実際の痴呆患者への投与時における注射針が過度に厚くなって注射時に痛みを引き起こし得るため、平均粒度は150μm以下が好ましい。
本発明のドネペジル微粒球は、均一な粒子分布を有することが特徴である。一回の投与によって長期間ドネペジルの有効濃度を得るためには、ドネペジル微粒球の一回の投与量が相当多くなる。均一な粒子分布を有するドネペジル微粒球は、不均一な微粒球に比べて注射時の偏差が小さく、より正確な量の投与が可能である。本発明のドネペジル微粒球の大きさ分布度またはスパン値(Span value)は1.2以下であることが好ましい。より好ましくは大きさ分布度が1.0以下であることが好ましい。本願で使用した大きさ分布度またはスパン値(Span value)とは、微粒球の粒子大きさの均一性を示す指標であり、大きさ分布度(Span value)=(Dv0.9−Dv0.1)/Dv0.5の数式により求めた値を意味する。ここでDv0.1は、微粒球の粒度分布曲線における体積%の10%に該当する粒度、Dv0.5は微粒球の粒度分布曲線における体積%の50%に該当する粒度、Dv0.9は微粒球の粒度分布曲線における体積%の10%に該当する粒度を意味する。
本発明のドネペジル徐放性微粒球は、200mgを0.5mLの蒸溜水に懸濁して23ゲージの注射針を用いて回収する場合、最小80%(w/w)以上の微粒球が回収されることが好ましい。現在、経口剤として使用されているドネペジルは一日5mg〜10mgの容量で主に投与される。経口剤と徐放性微粒球の生体利用率が類似すると仮定する場合、一回の投与で1ヶ月の間ドネペジルを有効濃度に維持するためには、ドネペジルとして150mg〜300mg、25%(w/w)を含有した微粒球としては600mg〜1,200mgの微粒球を1回に投与しなければならない。したがって、本発明のドネペジル徐放性微粒球の高い投与回収率は、実際の患者に適用するとき非常に重要な特徴になる。
具体的な一実施様態において、本発明によるドネペジル徐放性微粒球は、SDラットに筋肉投与したとき、薬物放出が24時間に0%〜8%以下、21日に20%〜75%以下、56日に80%〜100%以下、好ましくは24時間に0%〜5%以下、21日に25%〜75%以下、56日に80%〜100%以下であり、投薬後56日まで放出期間中に任意に選ばれた2週間の薬物放出が5%〜65%以下、好ましくは5%〜60%以下であることを特徴とする。
以下、本発明のドネペジル徐放性微粒球注射剤の製造方法を具体的に説明する。
本発明によるドネペジル徐放性微粒球注射剤は、例えば、「溶媒抽出および蒸発法」を用いて製造されるが、製造方法はこれに限定されない。
本発明によるドネペジル徐放性微粒球の製造方法の具体的な一例として、このような製造方法は、(a)ドネペジルとポリラクチド高分子を1種以上の有機溶媒に溶解させてドネペジル−ポリラクチド溶液(分散相)を製造する段階、(b)前記段階(a)で製造したドネペジル−ポリラクチド溶液を界面活性剤を含有した水溶液相(連続相)に添加してエマルションを製造する段階、(c)前記段階(b)で製造したエマルション状態の分散相から有機溶媒を連続相に抽出および蒸発させて微粒球を形成させる段階、および(d)前記段階(c)の連続相から微粒球を回収してドネペジル微粒球を製造する段階を含む。
前記段階(a)でポリラクチドの固有粘度は0.10〜1.3dL/gであり、好ましくは0.16dL/g〜0.75dL/gの範囲である。
前記段階(b)でドネペジル−ポリラクチド溶液と界面活性剤を含有した連続相を均質に混合する方法は特に制限されないが、高速攪拌機、インラインミキサ、メンブレンエマルション法、マイクロフルイディクスエマルション法などを用いて行い得る。高速攪拌機、インラインミキサを用いてエマルションを形成する場合、均一なエマルションを得ることが難しいため、後述する段階(c)と段階(d)との間で追加的に篩過工程などを行うことが好ましい。メンブレンエマルション法とマイクロフルイディクスエマルション法を用いる場合、均一な大きさのエマルションを得ることができ、後述する段階(c)と段階(d)との間で追加的に篩過工程などが必要でないのでより好ましい。
前記段階(b)で使用される界面活性剤の種類は特に制限されず、ドネペジル−ポリラクチド溶液が連続相内で安定した液滴の分散相の形成を助けられるものであればいかなるものでも使用することができる。前記界面活性剤は、好ましくはメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、レシチン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンひまし油誘導体およびこれらの混合物からなる群より選ばれ得、最も好ましくはポリビニルアルコールを使用し得る。
前記段階(b)において、界面活性剤を含有した連続相中の界面活性剤の含有量は、界面活性剤を含む連続相の全体体積を基準に、0.01%(w/v)〜20%(w/v)、好ましくは0.1%(w/v)〜5%(w/v)であり得る。界面活性剤の含有量が0.01%(w/v)未満の場合は、連続相内に液滴形態の分散相またはエマルションが形成されなくてもよく、界面活性剤の含有量が20%(w/v)を超える場合は、過量の界面活性剤によって連続相内に微粒子が形成された後、界面活性剤の除去が困難であり得る。
前記段階(c)において、液滴形態の分散相および界面活性剤を含有した連続相を含むエマルションを、有機溶媒の沸騰点未満の温度で一定時間、例えば2時間〜48時間維持または攪拌すると、分散相である液滴形態のドネペジル−ポリラクチド溶液から連続相に有機溶媒が抽出される。連続相から抽出された有機溶媒の一部は、表面から蒸発され得る。液滴形態のドネペジル−ポリラクチド溶液から有機溶媒が抽出および蒸発されながら、前記液滴形態の分散相は固形化して微粒球を形成することができる。
前記段階(c)で有機溶媒を追加的に効率よく除去するために、連続相の温度を一定時間熱を加えることができる。
前記段階(d)において、ドネペジル微粒球を回収する方法は、様々な公知技術を用いて行われ得、例えば濾過または遠心分離などの方法を用いることができる。
前記段階(c)と段階(d)との間に、濾過および洗浄により残留する界面活性剤を除去し、再び濾過させて微粒球を回収し得る。
残存する界面活性剤を除去するための洗浄段階は、通常水を用いて行い得、前記洗浄段階は数回にかけて繰り返し得る。
また、前述したように前記段階(b)で高速攪拌機、インラインミキサを用いてエマルションを形成した場合、前記段階(c)と段階(d)との間に篩過工程をさらに用いることにより均一な微粒球を得ることができる。公知技術を用いて篩過工程を行うことができ、大きさが互いに異なるシーブサイズを用いて小さい粒子と大きい粒子の微粒球を濾して均一な大きさの微粒球を得ることができる。
本発明の製造方法は、前記段階(d)以後または前記濾過および洗浄段階以後、収得した微粒球を通常の乾燥方法を用いて乾燥させて最終的に乾燥された微粒球を得ることができる。
本発明の製造方法によりドネペジルの薬物含有量が高く、長期間の安定した薬物放出の特性を有する投与能が良い均一な粒子のドネペジル徐放性微粒球注射剤を製造することができる。
以下、本発明を下記の実施例によってさらに詳細に説明する。ただし、下記の実施例は本発明を例示するだけであり、本発明の内容は下記の実施例によって限定されるものではない。
〔実施例1〕
PDL04を分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるPurasorb PDL 04(製造メーカー:Corbion、オランダ)3.75gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.25gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)15gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相1500mLを直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて200rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を45℃で3時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔実施例1−1〕
PDL04を分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるPurasorb PDL 04(製造メーカー:Corbion、オランダ)3gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)2gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)12gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相1200mLを直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて200rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を45℃で3時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔実施例2〕
R202Hを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R202H(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.75gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.25gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)9.4gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相940mLを直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて180rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を42℃で2時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔実施例3〕
R203Hを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R203H(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)9.2gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相920mLを直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて150rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を45℃で3時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球を凍結乾燥した。
〔実施例4〕
R205Sを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R205S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)17.5gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相1750mLを直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて180rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を48℃で4時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔実施例4−1〕
R205Sを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R205S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.1gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.9gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)15.5gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相1550mLを直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて150rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を48℃で4時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔実施例4−2〕
R205Sを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R205S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)17.5gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相1750mLを直径50μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて150rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を48℃で4時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔実施例4−3〕
R205Sを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R205S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)17.5gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相1750mLを直径20μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて150rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を48℃で3時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔実施例5〕
R205Sを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R205S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)17.5gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、調製容器に連続相1750mLを入れて備えられた高速ミキサを1000rpm速度で攪拌しながら、分散相を分当り7mL流速で注入した。分散相の注入が終わると調製容器の温度を48℃で4時間維持して150rpm速度で攪拌して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に維持した。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、25μmと150μmふるい網を用いて微粒球を収得した。収得した微粒球は凍結乾燥した。
〔実施例6〕
R202HおよびR205Sを分散相高分子として共に用いた微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R202H(製造メーカー:Evonik、ドイツ)1.05g、Resomer R205S(製造メーカー:Evonik)2.45gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)14.9gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相1500mLを直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて200rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を45℃で3時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔実施例7〕
2種の微粒球懸濁液を混合して硬化した剤形の製造
本実験で使用した分散相1,2の製造は、次のように実施した。分散相1は生体適合性高分子であるResomer R202H(製造メーカー:Evonik、ドイツ)1.13gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)0.38gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)2.8gと混合して製造した。分散相2は生体適合性高分子であるResomer R205S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)2.45gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.05gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)12.25gと混合して製造した。分散相1,2は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、分散相1のための282mL連続相1と分散相2のための1225mL連続相2を直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた個別の乳化装置にそれぞれ連結すると同時に、準備した分散相1,2を個別乳化装置に注入して微粒球懸濁液1、2を製造した。微粒球懸濁液1、2は、一つの調製容器に集めて200rpm速度で攪拌し、調製容器の温度は25℃を維持した。分散相の注入が終わると、微粒球懸濁液の温度を45℃で3時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔実施例7−1〕
実施例2,4の微粒球を混合した剤形の製造
実施例2および実施例4で製造した微粒球を封入したドネペジル重量を基準に3対7の割合で混合して剤形を製造した。
〔実施例8〕
多様な微粒球懸濁液を混合して硬化させた剤形の製造
本実験で使用した分散相1,2および3の製造は、次のように実施した。分散相1は生体適合性高分子であるResomer R202H(製造メーカー:Evonik、ドイツ)0.75gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)0.25gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)1.88gと混合して製造した。分散相2は生体適合性高分子であるResomer R203H(製造メーカー:Evonik、ドイツ)1.05gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)0.45gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)2.76gと混合して製造した。分散相3は生体適合性高分子であるResomer R205S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)1.75gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)0.75gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)8.75gと混合して製造した。分散相1,2および3は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、分散相1のための188mL連続相1、分散相2のための276mL連続相2と分散相3のための875mL連続相3を直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた個別の乳化装置にそれぞれ連結すると同時に準備した分散相1,2および3を個別乳化装置に注入して微粒球懸濁液1、2と3を製造した。微粒球懸濁液は一つの調製容器に集めて200rpm速度で攪拌し、調製容器の温度は25℃を維持した。分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を45℃で3時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔比較例1〕
PDL04を分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるPurasorb PDL 04(製造メーカー:Corbion、オランダ)2.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)2.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)10gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相1000mLを直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて200rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を45℃で3時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔比較例2〕
RG858Sを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer RG858S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)29.2gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相2900mLを直径40μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて300rpmで攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を50℃で5時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔比較例3〕
R205Sを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R205S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)17.5gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相1750mLを直径10μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて180rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を48℃で4時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔比較例3−1〕
R205Sを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R205S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)17.5gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、連続相1750mLを直径50μmの多孔性メンブレンを取り付けた乳化装置に連結すると同時に準備した分散相を注入して微粒球を製造し、微粒球懸濁液は調製容器に入れて180rpm速度で攪拌した。
メンブレン乳化装置および調製容器の温度は25℃を維持し、分散相の注入が終わると微粒球懸濁液の温度を48℃で4時間維持して有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に下げた。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔比較例3−2〕
R205Sを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R205S(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)17.5gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、調製容器に連続相1750mLを入れて備えられた高速ミキサを1000rpm速度で攪拌しながら分散相を分当り7mL流速で注入した。分散相の注入が終わると調製容器の温度を48℃で4時間維持して180rpm速度で攪拌しながら有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に維持した。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔比較例4〕
R203Hを分散相高分子として使用した微粒球の製造
分散相は生体適合性高分子であるResomer R203H(製造メーカー:Evonik、ドイツ)3.5gおよびドネペジルベース(製造メーカー:Neuland Laboratories、インド)1.5gをジクロロメタン(製造メーカー:J.T Baker、米国)9.2gと混合して製造した。分散相は30分以上攪拌して十分に溶解させた後使用した。連続相は1%ポリビニルアルコール(粘度:4.8〜5.8mPa・s)水溶液を使用し、調製容器に連続相920mLを入れて備えられた高速ミキサを1000rpm速度で攪拌しながら分散相を分当り7mL流速で注入した。分散相の注入が終わると調製容器の温度を45℃で3時間維持して150rpm速度で攪拌しながら有機溶媒を除去した。有機溶媒の除去が終わると微粒球懸濁液の温度を25℃に維持した。
微粒球懸濁液を超純水で数回繰り返し洗浄して残余ポリビニルアルコールを除去し、微粒球は凍結乾燥した。
〔実験例1〕
微粒球内のドネペジル封入量の測定
実施例および比較例で製造した微粒球のドネペジルの封入量を測定するために、微粒球10mgをDMSOで完全に溶解させた後、移動相で希釈した。希釈した溶液20μLをHPLCに注入して検出波長271nmで測定した。本測定で活用したカラムはInertsil ODS−3,5μm、4.6x150mmであり、移動相はリン酸緩衝液(pH5.0)とアセトニトリルを6:4の割合(v/v)で混合して使用した。測定した封入量を表1に示した。
Figure 0006905767
前記表1からわかるように、すべての実施例および比較例は、最小24.6%(w/w)から最大46.0%(w/w)のドネペジルが含まれた微粒球であり、微粒球マトリックス物質としてポリラクチドおよびポリ(ラクチド−co−グリコリド)のいずれも使用可能であることを確認した。
特に、上記表1に示すように実施例1、実施例1−1および比較例1は、同じ条件で初期ドネペジル使用量のみが異なる微粒球であり、初期使用量が増加するほど微粒球内のドネペジル封入量も増加することが分かった。
〔実験例2〕
電子顕微鏡による微粒球の形態学的分析
本実験は製造した微粒球の形態学的特性を分析するために走査電子顕微鏡観察を実施した。
微粒球5mgをカーボンテープが付着したアルミニウムスタブに置きION−COATER(COXEM,韓国)を用いて白金コートした。アルミニウムスタブを走査電子顕微鏡(COXEM EM−30,韓国)に取り付けて加速電圧15kVで微粒球の形態学特性を観察した。
その結果、図1Aに示すように実施例3で製造した微粒球は多くの微粒球が球形の形態を帯びる傾向を示した。また、類似の微粒球直径を有するものを確認した。
一方、図1Bによれば、公知技術を用いて製造した比較例4の微粒球も球形形態を維持していたが、粒子大きさがそれぞれ異なる形態学的特性を示した。
〔実験例3〕
レーザー回折法を用いた微粒球の粒度分析
本実験では製造した微粒球の平均粒度、分布および均一性を定量的に測定するために実施した。実験プロセスは、次のとおりである。
微粒球50mgを1mL超純水と混合して20秒間ボルテックスミキサで混合した後1分間超音波発生器に入れて分散させた。微粒球分散液を粒度分析装置(Microtrac Bluewave,日本)に入れて20秒間測定した。
粒度大きさの均一性の指標としてのスパン値は、下記の数式1で求めた。
Figure 0006905767
Figure 0006905767
上記表2に示すように比較例3および比較例3−1を除いたすべての実施例と比較例の平均粒度が30〜150μmであることを確認した。特に、実施例4、実施例4−2、実施例4−3、比較例3および比較例3−1の平均粒度の結果に基づいて、メンブレン乳化装置に取り付けられたメンブレン孔隙の大きさの変更に応じて平均粒度の調整が可能になることを確認した。
また、比較例3−2、および比較例4を除いた一実施例、比較例は、1.0以下のスパン値を有していることから相対的に公知技術を用いて製造した微粒球より高い粒子均質性を有したことが確認された。比較例3−2は、粒度条件は満足するが、スパン値が1.2を超えるので、粒子の均質性が低いことが確認される。
実施例5の結果により公知技術に所望する粒子のみを選別する篩過過程を追加した場合にも1.0以下のスパン値を有する微粒球の製造が可能になることを確認した。
〔実験例4〕
注射能テスト
本実験は微粒球投与回収率測定により好ましい微粒球の平均粒度を調べるために実施した。実験プロセスは、下記のとおりである。
微粒球200mgを測量して1.5mLバイアルに入れて0.5mL超純水と混合した。23G注射針が取り付けられた1mL注射器を用いて微粒球分散液を可能な限り最大に回収した後、1.5mLバイアルを乾燥して非回収微粒球の重量を測定した。測定した非回収微粒球の重量を除いた微粒球の重量を、初期微粒球の使用量200mgで割って回収率を計算した。
Figure 0006905767
上記表3によれば、実施例3、実施例4、実施例4−2、実施例4−3、実施例5、比較例3は、粒子大きさが150μm以下であると同時にスパン値が1.2以下である場合であり、23G注射針を取り付けた注射器による回収率実験で最低86.3%(w/w)から最大95.1%(w/w)の高い回収率を示した。
しかし、比較例3−1のように低いスパン値を有していても平均粒度が150μmを超えれば微粒球が注射針を塞いで円滑に回収されないことを確認した。また、比較例3−2のように平均粒度が150μmでもスパン値が1.2以上である場合は、微粒球大きさが均等でないため相対的に50%(w/w)以下の微粒球の回収が可能だった。
その結果、粒子大きさとスパン値はいずれも注射能に影響を及ぼし、特に粒子大きさは150μm以下、スパン値は1.2以下である場合に相対的にそうではない微粒球より優れた注射能を有することが確認できた。
〔実験例5〕
体外(in-vitro)長期溶出試験
本実験は、ドネペジル徐放性微粒球の薬物伝達能力を評価するために体外(in-vitro)でドネペジル溶出試験を実施した。実験プロセスは、次のとおりである。
微粒球5mgとHEPES緩衝液(pH7.4)を50mL広口ボトルに入れて37℃のインキュベータに保管した。あらかじめ定めた時間ごとに広口ボトルから1mL溶液を取って同量のHEPES緩衝液を補充した。取った溶液は0.45μmシリンジフィルタで濾過後HPLCに20μL注入した。この時、HPLCカラムおよび運用条件は、実施例1のHPLC分析条件と同一である。
Figure 0006905767
上記表4によれば、実施例1、実施例1−1および比較例1は、微粒球の製造過程で使用したドネペジル量を除いては同じ条件で製造したものであり、含有量が高まるほど早く累積溶出率が増加することが分かった。特に比較例1の場合、14日間薬物の90.2%が溶出されて徐放性微粒球として適合しないことを確認した。したがって、徐放性微粒球に適合したドネペジルの含有量は最低20%(w/w)から最大40%(w/w)であると判断した。
比較例2の結果に示すようにポリ(ラクチド−co−グリコリド)は、ドネペジル封入は困難ではないが、相対的に早く溶出されることから徐放性微粒球に適していないことが確認された。
比較例3のように平均粒度が30μm以下である場合、微粒球の表面積が広くなって水による高分子の分解が加速化し、封入したドネペジルが30μm以上の大きい粒子に比べて短時間に溶出されると判断される。
したがって、上記表4に示すように、すべての実施例は14日以内に60%以下の溶出率を示すことに対し、比較例は60%以上で固有粘度が0.16〜0.75dL/gであるポリラクチド高分子を使用した微粒球であり、かつ適切な含有量(20〜40%(w/w))と適切な平均粒度(30〜150μm)を有する微粒球が徐放性微粒球に適合したことが確認された。
のみならず、固有粘度が0.16〜0.75dL/gであるポリラクチドを混合して微粒球を製造した場合とそれぞれの微粒球を製造して混合して使用する場合、実施例6および実施例7により長期間ドネペジルが微粒球から溶出されることを確認した。
〔実験例6〕
Sprague-Dawleyラットを用いた単回皮下投与薬物の動態試験
本実験は製造したドネペジル微粒球の徐放性治療剤として可能性を評価するためにラット血中のドネペジル濃度を測定した。
ドネペジル投与容量は86.8mg/kgになるように微粒球を計測し、0.3mL懸濁液に分散させた後、SDラットに筋肉注射(intramuscular injection)した。あらかじめ定めた時間ごとに0.25〜0.5mLの血液を採取してHPLCを用いて血中内のドネペジル濃度を測定した。前記測定された血中ドネペジル累積放出率(%)を下記表5に示した。
Figure 0006905767
上記表5に示すように、比較例2とは異なり、すべての実施例微粒球の場合、放出1日間累積放出率が5%以下であることを確認した。初期放出が多いと急激なドネペジルの血中濃度の増加につながり毒性を有し得るために徐放性微粒球には適していないと判断される。
また、14日以内に累積放出率が60%以下である場合にのみ長期間の血中内ドネペジル濃度を維持することができた。一方、血中内の適切なドネペジル濃度維持のために、最小限21日間25%以上、および56日間80%以上の累積放出率を示す場合に適切な血中ドネペジル濃度を維持できると判断される。
実施例6、実施例7、実施例7−1および実施例8の結果によれば、二つ以上のポリラクチドを混合して製造した微粒球と二つ以上の微粒球を混合して使用した場合、二つの高分子または微粒球の放出特性をいずれも有するため、適切な徐放性ドネペジル微粒球の製造が可能であることを確認した。

Claims (8)

  1. 微粒球の全体重量に対して、ポリラクチドおよび20〜40%(w/w)のドネペジルを含む、ドネペジル徐放性微粒球であって、
    前記微粒球の平均粒度が30〜150μmであり、スパン値が1.2以下であり、
    前記ポリラクチドは、固有粘度が0.16〜0.75dL/gであることを特徴とする、ドネペジル徐放性微粒球。
  2. 前記ドネペジル徐放性微粒球200mgを0.5mLの蒸溜水に懸濁して23G注射針を用いて回収する場合、80%(w/w)以上の微粒球が回収されることを特徴とする、請求項1に記載のドネペジル徐放性微粒球。
  3. 前記ドネペジル徐放性微粒球は、相異する固有粘度を有する二つ以上のポリラクチドを含むものである、請求項1に記載のドネペジル徐放性微粒球。
  4. 前記ドネペジル徐放性微粒球は2種以上の微粒球を含み、前記2種以上の微粒球は互いに相異する固有粘度を有するポリラクチドを含むものである、請求項1に記載のドネペジル徐放性微粒球。
  5. 前記ドネペジル徐放性微粒球をSDラットの筋肉に投与したとき、薬物放出が24時間に0%〜8%以下、21日に25%〜75%以下、56日に80%〜100%以下であり、投薬後56日までの放出期間中の2週間の薬物放出が5%〜65%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のドネペジル徐放性微粒球。
  6. (a)ドネペジルとポリラクチド高分子を有機溶媒に溶解させてドネペジル−ポリラクチド溶液(分散相)を製造する段階;
    (b)前記段階(a)で製造したドネペジル−ポリラクチド溶液を界面活性剤を含有した水溶液相(連続相)に添加してエマルションを製造する段階;
    (c)前記段階(b)で製造したエマルション状態の分散相から有機溶媒を連続相に抽出および蒸発させて微粒球を形成させる段階;および
    (d)前記段階(c)の連続相から微粒球を回収してドネペジル微粒球を製造する段階を含む、ドネペジル徐放性微粒球の製造方法であって、
    前記ポリラクチドは、固有粘度が0.16〜0.75dL/gであり、
    前記ドネペジル徐放性微粒球は、微粒球の全体重量に対して、ポリラクチドおよび20〜40%(w/w)のドネペジルを含み、平均粒度が30〜150μmであり、スパン値が1.2以下であることを特徴とする、ドネペジル徐放性微粒球の製造方法。
  7. 前記段階(c)と段階(d)との間に篩過工程をさらに含む、請求項に記載のドネペジル徐放性微粒球の製造方法。
  8. 前記段階(b)の界面活性剤は、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、レシチン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンひまし油誘導体およびこれらの混合物からなる群より選ばれる1種以上であるものである、請求項に記載のドネペジル徐放性微粒球の製造方法。
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