JP6905562B2 - 料金収受システム、料金収受システムによる処理方法及びプログラム - Google Patents

料金収受システム、料金収受システムによる処理方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、料金収受システム、料金収受システムによる処理方法及びプログラムに関する。
高速道路等の有料道路における料金所では、一般に、車両は、料金所ゲートに設けられた車線を走行して料金所を通過する。この場合、走行する車両の車種判別処理、料金収受処理、発進制御等を行う目的で、車線に進入した車両の走行に合わせて逐次車線に設けられた機器を制御する必要がある。このような料金所では、料金所ゲートの車線上の複数箇所に車両検知器が設けられている場合がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−041350号公報
ところで、高速道路の一部では、普通車と大型車の2つの区分のそれぞれについて、走行距離によらず一律の料金を収受する均一収受が行われている。しかしながら、車両の走行ルートを分散し渋滞を緩和させることや高速道路の料金の不公平感を低減することを目的として、出発点と到着点が同じならどのルートを通っても同一料金とする課金方式に統一する動きがある。
出発点と到着点が同じならどのルートを通っても同一料金とする課金方式に統一する場合、主にナンバープレート情報に基づいて普通車と大型車の2つに区分している均一収受が行われている料金所では、例えば、日本において管理されている高速道路の多くで行われているように、車両を5つに区分する必要がある。
車両を5つに区分する場合、車種判別装置が、車長、車高、車幅、ナンバープレートなどの情報とともに、車軸の軸数の情報を用いて車種を判別している。車種判別装置を構成する進入側車両検知器は、車両の到来を検知する。そして、車種判別装置を構成する車軸検知器は、進入側車両検知器の設置されている道路部分に埋設されており、進入側車両検知器が車両の到来を検知している間(すなわち、車両の先端が進入してから後端が通過するまでの間)に、タイヤが車軸検知器の上を通過する回数をカウントし、そのカウント数を車軸の軸数として検出する。そして、その車両の運転席が料金所ブースの位置まで移動したところで車両が停止されると、料金所ブース内の収受端末によって料金の収受処理が行われる。
つまり、車両を5つに区分するために従来のように車軸を検出して車種を特定し、料金の収受処理を行う場合、進入側車両検知器から料金所ブースまでの距離として少なくとも車長分の距離をとる必要がある。そして、車両の最大車長が規定されているため、進入側車両検知器から料金所ブースまでの距離として車両の最大車長(日本では18メートル)を確保する必要がある。
しかしながら、均一収受が行われている料金所では、主にナンバープレート情報に基づいて普通車と大型車の2つに区分しており、車種判別に車軸を用いていないため、進入側車両検知器から料金所ブースまでの距離として車両の最大車長を確保する必要がない。このため、このような料金所構造のまま、車軸を用いた車種判別を行おうとすると、車両の運転席が料金所ブースの位置まで移動しても、進入側車両検知器が車両の到来を検知した状態のままとなり、収受端末は、料金の収受処理を行うことができなくなる可能性がある。そこで、進入側車両検知器が車両の到来を検知した状態であっても、料金所ブース付近に設けられた打切りセンサが車両の到来を検知した場合に、車種判別を打ち切るという処理が行われることがある。ところが、例えば、ある車両が別の車両をけん引する場合などには、けん引に使用されるロープや棒が細いため、進入側車両検知器や打切りセンサがそのロープや棒を検知できる場合とできない場合とが生じ、その結果、車両を2台として検知する場合と1台として検知する場合がある。つまり、進入側車両検知器と打切りセンサが検知する車両の台数が異なる場合がある。進入側車両検知器の車両のカウント数が打切りセンサの車両のカウント数よりも多くなった状態で、さらに大型トレーラが進入側車両検知器に入ってくると、進入側車両検知器と打切りセンサが検知する車両の台数が異なった状態でシステムがロックされ、車種判別の処理が停止してしまう可能性がある。
そこで、高速道路において、進入側車両検知器から料金所ブースまでの距離として車両の最大車長を確保できず、打切りセンサが車両の到来を検知した場合であっても、車種判別の処理を途中で停止させず継続することのできる技術が求められている。
本発明は、上記の課題を解決することのできる料金収受システム、料金収受システムによる処理方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、料金収受システム(1)は、第1の車両検知器(201)と、前記第1の車両検知器よりも車両進行方向の下流側に設けられた第2の車両検知器(206)と、前記第1の車両検知器で車両が検知された場合に、前記車両についての車種判別処理を行う車種判別処理部と、前記第1の車両検知器と前記第2の車両検知器との間の領域に存在し、かつ、前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器のどちらにも検知されていない車両の台数の推定値を推定する台数推定部(207)と、前記推定値が0の状態で前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器の両方で車両が検知された場合に、前記車種判別処理部による車種判別処理を打ち切る打切り処理部(208)と、前記推定値が正しいか否かを検証し、検証した結果に基づいて前記推定値を修正する修正処理部(209)と、を備える。
このようにすれば、料金収受システムは、進入側車両検知器と第2の車両検知器とで検知する車両の台数が異なった状態であっても、実際の車両の状態を検証し、検証した結果に基づいて車両の台数の推定値を修正することができる。つまり、料金収受システムにより、高速道路において、車両検知器から料金所ブースまでの距離として車両の最大車長以上の長さを確保できず、第2の車両検知器が車両の到来を検知した場合であっても、車種判別の処理を途中で停止させず継続することができる。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様における料金収受システムにおいて、前記修正処理部は、前記推定値が1である状態が所定期間継続した場合に、前記推定値を0に修正するものであってもよい。
このようにすれば、料金収受システムは、車両として検出されるべきではない車両の検知結果を正しい台数に修正することができる。そして、料金収受システムは、車種判別の処理を途中で停止させずに車種判別の処理を継続することができる。
本発明の第3の態様によれば、第1の態様または第2の態様における料金収受システムは、前記第1の車両検知器の設置されている道路に埋設され、車両の車軸の通過を検知可能な車軸検知器、をさらに備え、前記修正処理部は、前記第1の車両検知器で検知されている車両の2軸目の車軸が検知された第1の時刻と、前記第2の車両検知器で車両が検知された第2の時刻との前後関係に基づいて、前記推定値を修正するものであってもよい。
このようにすれば、料金収受システムは、車両として検出されるべきではない車両の検知結果を正しい台数に修正することができる。そして、料金収受システムは、車種判別の処理を途中で停止させずに車種判別の処理を継続することができる。
本発明の第4の態様によれば、第1の態様から第3の態様の何れか1つにおける料金収受システムにおいて、前記台数推定部は、前記第1の車両検知器で車両の後端の通過が検知されたときに、前記推定値に1を加算し、前記第2の車両検知器で車両の先端の進入が検知されたときに、前記推定値から1を減算するものであってもよい。
このようにすれば、料金収受システムは、車両として検出されるべきではない車両の検知結果を正しい台数に修正することができる。そして、料金収受システムは、車種判別の処理を途中で停止させずに車種判別の処理を継続することができる。
本発明の第5の態様によれば、料金収受システムによる処理方法は、第1の車両検知器と、前記第1の車両検知器よりも車両進行方向の下流側に設けられた第2の車両検知器と、を備える料金収受システムによる処理方法であって、前記第1の車両検知器で車両が検知された場合に、前記車両についての車種判別処理を行うことと、前記第1の車両検知器と前記第2の車両検知器との間の領域に存在し、かつ、前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器のどちらにも検知されていない車両の台数の推定値を推定することと、前記推定値が0の状態で前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器の両方で車両が検知された場合に、前記車種判別処理を打ち切ることと、前記推定値が正しいか否かを検証し、検証した結果に基づいて前記推定値を修正することと、を含む。
このようにすれば、料金収受システムによる処理方法は、車両検知器と第2の車両検知器が検知する車両の台数が異なった状態であっても、実際の車両の状態を検証し、検証した結果に基づいて車両の台数の推定値を修正することができる。つまり、料金収受システムによる処理方法により、高速道路において、車両検知器から料金所ブースまでの距離として車両の最大車長を確保できず、第2の車両検知器が車両の到来を検知した場合であっても、車種判別の処理を途中で停止させず継続することができる。
本発明の第6の態様によれば、プログラムは、第1の車両検知器と、前記第1の車両検知器よりも車両進行方向の下流側に設けられた第2の車両検知器と、を備える料金収受システムのコンピュータに、前記第1の車両検知器で車両が検知された場合に、前記車両についての車種判別処理を行うことと、前記第1の車両検知器と前記第2の車両検知器との間の領域に存在し、かつ、前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器のどちらにも検知されていない車両の台数の推定値を推定することと、前記推定値が0の状態で前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器の両方で車両が検知された場合に、前記車種判別処理を打ち切ることと、前記推定値が正しいか否かを検証し、検証した結果に基づいて前記推定値を修正することと、を実行させる。
このようにすれば、プログラムは、車両検知器と第2の車両検知器が検知する車両の台数が異なった状態であっても、実際の車両の状態を検証し、検証した結果に基づいて車両の台数の推定値を修正することができる。つまり、プログラムにより、高速道路において、車両検知器から料金所ブースまでの距離として車両の最大車長を確保できず、第2の車両検知器が車両の到来を検知した場合であっても、車種判別の処理を途中で停止させず継続することができる。
本発明の実施形態による料金収受システム、料金収受システムによる処理方法及びプログラムによれば、高速道路において、車両検知器から料金所ブースまでの距離として車両の最大車長を確保できず、打切りセンサが車両の到来を検知した場合であっても、車種判別の処理を途中で停止させず継続することができる。
本発明の一実施形態による料金収受システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態による車種判別装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態による料金収受システムの処理フローを示す第1の図である。 本発明の一実施形態による料金収受システムの処理フローを示す第2の図である。 本発明の一実施形態による料金収受システムの処理フローを示す第3の図である。 本発明の一実施形態による料金収受システムの処理フローを示す第4の図である。 課題を説明するための第1の図である。 課題を説明するための第2の図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態による料金収受システム1について説明する。
(料金収受システムの全体構成)
まず、本発明の一実施形態による料金収受システム1の構成について説明する。
図1は、料金収受システムの全体構成を示す図である。
料金収受システム1は、有料道路である高速道路の料金所に設けられている。料金収受システム1は、当該高速道路を利用する車両Aから、車両Aの車種区分に応じた料金(課金額)の収受を行うための設備である。
また、料金収受システム1は、走行する車両Aの車種区分に応じた課金額の支払いを求める。そのため、料金収受システム1では、料金所ブース10が設置された料金収受位置D2よりも車線方向上流側(+X方向側)において、車両Aの車種区分を判別するための車種判別装置20が設置されている。
車種判別装置20は、例えば、車両Aが「軽自動車(二輪車含む)」、「普通車」、「中型車」、「大型車」及び「特大車」の5種類のうちのいずれの車種区分に属するかを特定する。
図1に示す例では、高速道路を利用する車両Aの運転者等は、料金所に設けられた料金収受システム1において高速道路側から一般道路側へと通じる料金所車線(以下、「車線L」と表記する。)を走行している。車線Lの車線幅方向両側にはアイランドIが敷設されており、当該アイランドI上には、料金収受システム1を構成する種々の装置、設備が設置されている。
なお、以下の説明では、車線Lが延在する方向(図1における±X方向)を「車線方向」とも記載し、また、車線方向に水平に直交する方向(図1における±Y方向)を「車線幅方向」とも記載する。また、車線Lの車線方向における高速道路側(図1における+X方向側)を車線Lの「上流側」、または、車両Aの「進行方向手前側」とも記載する。また、車線Lの車線方向における一般道路側(図1における−X方向側)を車線Lの「車両進行方向の下流側」、または、車両Aの「進行方向奥側」とも記載する。
料金収受システム1は、図1に示すように、料金所ブース10と、収受端末11と、車種判別装置20と、を備えている。
料金所ブース10には、車線Lを走行する車両Aとの間で料金収受処理を行う収受員が駐在する。料金所ブース10の内部には、収受員が、車線Lを走行する車両Aから当該車両Aの車種区分に応じた料金を収受するために用いる収受端末11が設置されている。収受員は、車両Aの運転者等と料金収受処理の過程において、料金所ブース10内に設置された収受端末11を操作する。
また、車両Aの運転者等は、車両Aの運転座席窓部が、料金収受処理を行うべき料金収受位置D2(料金所ブース10の小窓)に到達した時点で車両Aを停車し、料金所ブース10に駐在する収受員と料金収受処理を行う。
車種判別装置20は、車線Lにおける料金所ブース10の上流側であって車線Lの入口付近に設けられる。車種判別装置20は、アイランドI上に設けられた種々のセンサ機器(進入側車両検知器201(第1の車両検知器の一例)、打切りセンサ206(第2の車両検知器の一例)、及び、複数の車両特徴情報検出センサ20A)と、制御ユニット20Cと、を有してなる。
制御ユニット20Cは、車種判別装置20の動作全体の制御を司るプロセッサである。本発明の一実施形態による制御ユニット20Cは、所定のプログラムに基づいて動作することで、車種判別処理部200、台数推定部207、打切り処理部208、及び、修正処理部209(図2参照)としての機能を発揮する。
車種判別処理部200は、以下に説明する複数の車両特徴情報検出センサ20A(踏板202(車軸検知器の一例)、ナンバープレート認識装置203、車高検知器204及び車長検知器205)を通じて取得される複数の車両特徴情報に基づいて、上述の5つの車種区分のうち、走行する車両Aが属する一の車種区分、または、車種区分の候補を特定する。ここで、車両特徴情報とは、車両Aの外観上、構造上の特徴を示す種々の情報であって、本発明の一実施形態においては、車両Aの車体の各種諸元(車高、車長、車軸数)、及び、ナンバープレートから読取可能な情報である。
なお、詳細は後述するが、車種判別処理部200は、車両特徴情報検出センサ20Aを通じて得られた1つまたは複数の車両特徴情報から、車両Aが属する車種区分を一意に特定可能な場合には、当該特定した「一の車種区分」を出力する。また、車種判別処理部200は、車両特徴情報検出センサ20Aを通じて得られた1つまたは複数の車両特徴情報から、車両Aの車種区分を一意に特定できない(複数通りの車種区分が当てはまる)場合には、得られた車両特徴情報から特定可能な範囲内の複数の車種区分の組み合わせを、当該車両Aが属する「車種区分の候補」として出力する。
なお、制御ユニット20Cの台数推定部207、打切り処理部208、及び、修正処理部209の機能については後述する。
進入側車両検知器201は、車両特徴情報検出センサ20Aと車線方向における同じ位置、または、上流側(+X方向側)に規定された進入検知位置D1における車両Aの進入及び退出を検知する。
具体的には、進入側車両検知器201は、車線Lの最も上流側に位置する進入検知位置D1に設置される。進入側車両検知器201は、いわゆる透過型の光学センサであって、進入検知位置D1のアイランドI上において高さ方向(±Z方向)に延在し、車線Lを車線幅方向(±Y方向)に挟んで対向する投光塔及び受光塔を有する。そして、進入側車両検知器201は、投光塔から投光される検知光を受光塔で受光するか否かに基づき、進入検知位置D1における車両Aの進入、退出(存在、非存在)を示す車両検知信号を出力する。
車両特徴情報検出センサ20Aは、車線Lに沿ったアイランド上、または、車線Lの路面上に設けられた複数の検出センサである。本発明の一実施形態による車両特徴情報検出センサ20Aは、具体的には、以下に説明する踏板202、ナンバープレート認識装置203、車高検知器204及び車長検知器205であり、それぞれ、走行する車両Aを車種判別するための車両特徴情報(車軸数、ナンバープレート情報、車高、車長等)に応じた各種信号を出力する。
踏板202は、車線Lの路面上において車線幅方向に延在して埋設され、内部に仕込まれた通電センサを通じて走行する車両Aのタイヤによる踏み付けに応じた踏み付け検知信号を出力する。
なお、踏板202の車線方向における設置位置は、上述の進入側車両検知器201の車線方向における設置位置と同じ位置(共に、図1に示す進入検知位置D1)とされている。
車種判別処理部200は、進入側車両検知器201が車両Aの存在を検知している間に踏板202からの踏み付け検知信号を受け付けた回数で、車両Aの車軸数を計測することができる。車種判別処理部200は、計測した車両Aの車軸数に基づいて車両Aが属する車種区分を特定する。
本発明の一実施形態による車種判別処理部200は、検出した車軸数が“4”以下である場合、車両Aが属する車種区分の候補を「軽自動車」、「普通車」、「中型車」、「大型車」と特定する。また、車種判別処理部200は、検出した車軸数が“5”以上である場合、車両Aの車種区分を「特大車」と一意に特定する。
なお、踏板202は、車両Aがタイヤで踏みつけた車線幅方向の位置を特定可能なものであってもよい。すなわち、踏板202は、タイヤで踏みつけられた車線幅方向の位置を示す踏み付け位置検知信号を出力する。
この場合、車種判別処理部200は、踏板202における踏み付け位置検知信号に基づいて、車両Aの車両特徴情報の1つとして、当該車両Aのトレッド幅を計測する。車種判別処理部200は、計測した車両Aのトレッド幅に基づいて車両Aが属する一の車種区分、または、車種区分の候補を特定するようにしてもよい。
更に、踏板202は、踏みつけたタイヤのタイヤパターン(シングルタイヤかダブルタイヤか)を判別可能なものであってもよい。すなわち、踏板202は、踏みつけたタイヤの“幅”(タイヤパターンに関連する情報)を特定可能な踏み付け幅検知信号を出力する。
この場合、車種判別処理部200は、踏板202における踏み付け幅検知信号に基づいて、車両Aの車両特徴情報の1つとして、当該車両Aのタイヤパターンを判別する。
ナンバープレート認識装置203は、車線方向における所定位置(進入検知位置D1)に到達した車両Aの車体を正面側(車両Aの進行方向奥側)から撮影可能な位置に設けられている。
ナンバープレート認識装置203は、進入側車両検知器201から車両Aの進入を示す検知信号が出力されたタイミングで車両Aを正面側から撮影し、当該車両Aのナンバープレートを含んだ画像データを取得する。そして、ナンバープレート認識装置203は、取得した画像データに対する画像処理を通じて、ナンバープレート情報(ナンバープレートのサイズ、及び、ナンバープレートに表記されている分類番号、及び、色)等を取得する。
車種判別処理部200は、ナンバープレート認識装置203が取得したナンバープレート情報に基づいて車両Aが属する一の車種区分、または、車種区分の候補を特定する。
車高検知器204は、アイランドI上に所定の高さ(±Z方向)に設けられている。車高検知器204は、車線Lを車線幅方向に挟んで対向する投光器及び受光器を通じて、車線Lを走行する車両Aの車体の存在/非存在に応じた車高検知信号を出力する。
車種判別処理部200は、車高検知器204からの車高検知信号に基づいて、車両Aが所定の車高(車高検知器204が設置されている高さ)以上か否かを判断することができる。車種判別処理部200は、車両Aの車高の判断結果に基づいて車両Aが属する車種区分の候補を特定する。
車長検知器205は、車線方向において進入側車両検知器201よりも所定の距離だけ車両進行方向の下流側に設けられている。車長検知器205は、車線Lを車線幅方向に挟んで対向する投光器及び受光器を通じて、車線Lを走行する車両Aの、当該設置位置における進入/退出に応じた車長検知信号を出力する。
車種判別処理部200は、進入側車両検知器201からの車両検知信号と車長検知器205からの車長検知信号との組み合わせに基づいて、車両Aが所定の車長(進入側車両検知器201と車長検知器205との間隔)以上か否かを判断することができる。車種判別処理部200は、車両Aの車長の判断結果に基づいて車両Aが属する車種区分の候補を特定する。
打切りセンサ206は、複数の車両特徴情報検出センサ20A(踏板202、ナンバープレート認識装置203、車高検知器204及び車長検知器205)よりも車両進行方向の下流側に規定された打切検知位置D3(下流側検知位置)における車両Aの進入、退出(存在、非存在)を検知する。
本発明の一実施形態による打切りセンサ206は、進入側車両検知器201と同様の態様とされる。すなわち、打切りセンサ206は、車線方向における打切検知位置D3に設置される。打切りセンサ206は、打切検知位置D3のアイランドI上において高さ方向(±Z方向)に延在し、車線Lを車線幅方向に挟んで対向する投光塔及び受光塔を有する。そして、打切りセンサ206は、投光塔から投光される検知光を受光塔で受光するか否かに基づき、打切検知位置D3における車両Aの進入、退出(存在、非存在)を示す車両検知信号を出力する。
なお、本発明の別の実施形態においては、打切りセンサ206は上記の態様(透過型の光学センサ)に限定されない。例えば、打切りセンサ206は、反射型の光学センサであってもよい。また、打切りセンサ206は、打切検知位置D3に設置され、当該打切検知位置D3においてタイヤの踏み付けを検知する踏板であってもよいし、超音波センサ等であってもよい。すなわち、打切りセンサ206は、車両Aが料金収受位置D2近傍に規定された打切検知位置D3に到達したか否かを判定可能なセンサであれば、如何なる態様であってもよい。
ここで、本発明の一実施形態(図1)では、打切検知位置D3は、アイランドI上における打切りセンサ206の配置スペースの制約により、料金収受位置D2よりもわずかに上流側(+X方向側)に規定されているが、本発明の別の実施形態においてはこの態様に限定されない。すなわち、本発明の別の実施形態においては、打切検知位置D3は、アイランドI上における料金所ブース10、他の機器との配置関係により配置可能であれば、料金収受位置D2と同じ位置、または、料金収受位置D2よりも車両進行方向の下流側(−X方向側)に規定されていてもよい。
ただし、利用者に対するサービスタイム(料金収受に要する時間)の短縮の観点から、車種判別処理部200は、車両Aが料金収受位置D2に到達するまでに車種判別処理を完了しているのが好ましい。したがって、車種判別処理に要する時間(車両Aが打切検知位置D3に到達した時点から一の車種区分(車種区分の候補)が出力されるまでの時間)に応じた距離だけ料金収受位置D2より上流側に打切りセンサ206(打切検知位置D3)を設けてもよい。
また、本発明の一実施形態において、進入側車両検知器201(及び踏板202)が設置される進入検知位置D1と料金所ブース10が設置される料金収受位置D2との間隔ΔDは、料金収受システム1の設置スペースの都合により決定される。なお、料金所にて走行が想定される車両Aの最大車長は、18メートル程度である。そのため、車両Aが、車長が10メートル以上の大型トラック等であった場合、車両Aの車体前端(運転席)が料金収受位置D2に到達した段階にもかかわらず、車両Aの車尾が通過していない状態が想定される。
ここで、「車尾が通過する」とは、車線Lを車両進行方向の下流側(−X方向側)に走行する車両Aの車体後端が進入検知位置D1を通り過ぎて、進入側車両検知器201が車両Aの存在を検知しなくなったことを意味する。
進入検知位置D1と打切検知位置D3との間隔は、例えば7〜12メートル程度とされる。なお、この7メートルは、車両Aの多くが普通乗用車であり、普通乗用車のほとんどが7メートル以下の車長であることから決定される間隔である。また、この12メートルは、大型車の多くが12メートル以下の車長であり、18メートルの間隔を確保できない場合には、12メートルを超える間隔をとっても利点がないことから決定される間隔である。このように、進入検知位置D1と打切検知位置D3との間隔は、想定される車両Aの車長に鑑みて決定される間隔である。
(料金収受システムの機能構成)
図2は、本発明の一実施形態による料金収受システムの機能構成を示す図である。
図2を参照しながら、まず、車種判別装置20の機能構成について説明する。
車種判別装置20は、図2に示すように、制御ユニット20Cと、進入側車両検知器201と、複数の車両特徴情報検出センサ20A(踏板202、ナンバープレート認識装置203、車高検知器204、及び、車長検知器205)と、打切りセンサ206とを有している。
また、本発明の一実施形態による進入側車両検知器201、打切りセンサ206、制御ユニット20Cの台数推定部207、打切り処理部208、及び、修正処理部209は、進入側車両検知器201と打切りセンサ206との間の領域に存在し、かつ、進入側車両検知器201及び打切りセンサ206のどちらにも検知されていない車両Aの台数の推定値を修正する台数修正装置20Bとして機能する。
台数推定部207は、進入側車両検知器201と打切りセンサ206との間の領域に存在し、かつ、進入側車両検知器201及び打切りセンサ206のどちらにも検知されていない車両の台数の推定値を推定する。
打切り処理部208は、車両の台数の推定値が0の状態で進入側車両検知器201及び打切りセンサ206の両方で車両が検知された場合に、車種判別処理部200による車種判別処理を打ち切る。
修正処理部209は、車両の台数の推定値が正しいか否かを検証し、検証した結果に基づいてその推定値を修正する。
例えば、修正処理部209は、車両の台数の推定値が1である状態が所定期間継続した場合に、その推定値を0に修正する。
また、例えば、修正処理部209は、進入側車両検知器201で検知されている車両の2軸目の車軸が検知された第1の時刻と、打切りセンサ206で車両が検知された第2の時刻との前後関係に基づいて、車両の台数の推定値を修正する。
また、例えば、修正処理部209は、進入側車両検知器201で車両の後端の通過が検知されたときに、車両の台数の推定値に1を加算し、打切りセンサ206で車両の先端の進入が検知されたときに、車両の台数の推定値から1を減算する。
また、車種判別装置20を構成する各センサ機器(進入側車両検知器201、車両特徴情報検出センサ20A、及び、打切りセンサ206)及び車種判別処理部200の機能については上述した通りである。
車種判別処理部200は、上記のように特定した一の車種区分、または、(複数の車種区分からなる)車種区分の候補を、逐次、料金所ブース10(図1)内に設けられた収受端末11に向けて出力する。
収受端末11は、車種判別装置20から一の車種区分、または、車種区分の候補を受け付ける。そして、収受端末11は、受け付けた一の車種区分、または、車種区分の候補に応じた車種選択ボタンのみを点灯する等して、収受員の料金収受処理(車種区分の決定処理)を支援する。
(台数修正装置の処理フロー)
図3〜6は、本発明の一実施形態による料金収受システム1の処理フローを示す図である。
次に、図3〜6を参照しながら料金収受システム1が実行する処理について説明する。なお、初期値はすべて0とする。
台数推定部207は、進入側車両検知器201の状態が検知から非検知に変化したか否かを判定する(ステップS1)。
台数推定部207は、進入側車両検知器201の状態が検知から非検知に変化したと判定した場合(ステップS1においてYES)、車両が進入側車両検知器201を通過し切ったと判定する。そして、打切り処理部208は、打切り処理フラグが打切り済みでないか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、打切り処理部208は、車種判別済みの車両台数のカウンタが−1である場合、打切り処理フラグが打切り済みであると判定し、車種判別済みの車両台数のカウンタが−1でない場合、打切り処理フラグが打切り済みでないと判定する。
打切り処理部208は、打切り処理フラグが打切り済みであると判定した場合(ステップS2においてNO)、既に打切り処理が行われており、車種判別結果が上位装置である収受端末11に対して出力されていると判定し、車種判別結果を二重に出力しないように、後述するステップS9の処理に進める。
また、打切り処理フラグが打切り済みでないと打切り処理部208が判定した場合(ステップS2においてYES)、修正処理部209は、車種判定処理へ進める、すなわち、車種判定処理を一回行うため、車種判別済みの車両台数のカウンタに1を加える(ステップS3)。そして、車種判別処理部200は、車種判別処理を行い(ステップS4)、後述するステップS9の処理に進める。
また、台数推定部207は、進入側車両検知器201の状態が検知から非検知に変化しないと判定した場合(ステップS1においてNO)、進入側車両検知器201の状態が非検知から検知に変化したか否かを判定する(ステップS5)。
台数推定部207は、進入側車両検知器201の状態が非検知から検知に変化したと判定した場合(ステップS5においてYES)、車両が進入側車両検知器201に進入を開始し、新たな車両について車両計測処理が開始されると判定し、打切り処理フラグを打切り済みでないことを示す0に戻す(ステップS6)。そして、車種判別装置20は、新たな車両について計測処理を行い(ステップS7)、ステップS9の処理に進める。
また、台数推定部207は、進入側車両検知器201の状態が非検知から検知に変化しないと台数推定部207が判定した場合(ステップS5においてNO)、進入側車両検知器201の状態が非検知であるか否かを判定する(ステップS8)。
台数推定部207は、進入側車両検知器201の状態が非検知であると判定した場合(ステップS8においてYES)、後述するステップS9の処理に進める。
また、台数推定部207は、進入側車両検知器201の状態が非検知でないと判定した場合、すなわち、車線Lに車両が存在すると判定した場合(ステップS8においてNO)、ステップS7の処理に進める。
打切り処理部208は、打切りセンサ206の状態が非検知から検知に変化したか否かを判定する(ステップS9)。
打切り処理部208は、打切りセンサ206の状態が非検知から検知に変化しないと判定した場合(ステップS9においてNO)、後述するステップS16の処理に進める。
また、打切り処理部208は、打切りセンサ206の状態が非検知から検知に変化したと判定した場合(ステップS9においてYES)、打切りセンサ206に車両が進入を開始したと判定、現在時刻を打切りセンサ206が最後に非検知から検知に変化した時刻T1として記憶する(ステップS10)。
修正処理部209は、車種判別済みの車両台数のカウンタが1以上であるか否かを判定する(ステップS11)。
修正処理部209は、車種判別済みの車両台数のカウンタが1以上であると判定した場合(ステップS11においてYES)、収受端末11に使われていない車種判別結果が1つ以上存在し、車種判別結果が収受端末11によって1つ使用される(消費される)と判定して、車種判定済みの車両台数のカウンタから1を減算する(ステップS12)。そして、修正処理部209は、ステップS16の処理に進める。
また、修正処理部209は、車種判別済みの車両台数のカウンタが1以上でない、すなわち0であると判定した場合(ステップS11においてNO)、収受位置に車両が到達している、すなわち、収受端末11が車種判別結果を必要としているにも関わらず、車種判別結果が出力されていないと判定し、踏板202が検出した車軸の軸数がN以上であるか否かを判定する(ステップS13)。なお、Nは、進入側車両検知器201から打切りセンサ206までの距離Lが9メートル以上である場合には2であり、距離Lが9メートル未満である場合には1である。進入側車両検知器201から打切りセンサ206までの距離Lが9メートル以上である場合にはNが2であり、距離Lが9メートル未満である場合にはNが1である理由は、後述する。
修正処理部209は、踏板202が検出した車軸の軸数がN以上でないと判定した場合(ステップS13においてNO)、進入側車両検知器201に検知されている車両が、距離Lだけ離れた位置にある打切りセンサ206に検知されることは、物理的にあり得ないと判定して、打切り処理を行わずに、ステップS16の処理に進める。
また、踏板202が検出した車軸の軸数がN以上であると修正処理部209が判定した場合(ステップS13においてYES)、打切り処理部208は、車種判別処理を打ち切って車種判別結果を収受端末11に出力する処理に進めると判定し、打切り処理フラグとして処理を打ち切ること示す1(打切り済み)を記憶する(ステップS14)。そして、打切り処理部208が打切り処理を行うと(ステップS15)、車種判別処理部200は、車種判別結果を収受端末11に出力する。なお、このとき、収受端末11は、直ちに車種判別結果を使用するため、車種判別済みの車両台数のカウンタは0のままにしておく。打切り処理部208は、ステップS16の処理に進める。
修正処理部209は、車種判別済みの車両台数のカウンタが1以上であるか否かを判定する(ステップS16)。
修正処理部209は、車種判別済みの車両台数のカウンタが1以上でない、すなわち0であると判定した場合(ステップS16においてNO)、打切りセンサ206の状態が検知から非検知に変化したか否かを判定する(ステップS17)。
修正処理部209は、打切りセンサ206の状態が検知から非検知に変化しないと判定した場合(ステップS17においてNO)、後述するステップS23の処理に進める。
また、修正処理部209は、打切りセンサ206の状態が検知から非検知に変化したと判定した場合(ステップS17においてYES)、打切りセンサ206の前から車両がなくなったと判定し、現在時刻を打切りセンサ206が最後に検知から非検知に変化した時刻T2として記憶する(ステップS18)。そして、修正処理部209は、後述するステップS23の処理に進める。
また、修正処理部209は、車種判別済みの車両台数のカウンタが1以上であると判定した場合(ステップS16においてYES)、打切りセンサ206の状態が非検知であるか否かを判定する(ステップS19)。
修正処理部209は、打切りセンサ206の状態が非検知でないと判定した場合(ステップS19においてNO)、ステップS17の処理に進める。
また、修正処理部209は、打切りセンサ206の状態が非検知であると判定した場合(ステップS19においてYES)、打切りセンサ206より手前に車両が存在していて、その車両の前方に別の車両が存在していなければ、手前の車両は速やかに収受位置まで前進するはずであるという考えの下、この状態は、長時間継続することはないと判定する。距離Lは、12メートル程度であれば、車両が徐行(例えば、5km/h)であったとしても収受位置まで前進するのにかかる時間は、6〜7秒程度である。この秒数は、距離L(12メートル)から軽自動車の車長の一例である3.4メートルを減算した減算結果8.6メートルを徐行速度5km/hで割ることで、6.2秒(6〜7秒程度)と算出することができる。
よって、修正処理部209は、現在時刻から時刻T2を減算した時間をtとし記憶し(ステップS20)、その時間tが10秒以上であるか否かを判定する(ステップS21)。
修正処理部209は、時間tが10秒以上であると判定した場合(ステップS21においてYES)、車線Lに車両は存在していないと判定し、車種判別済みの車両台数のカウンタを0とする(ステップS22)。そして、修正処理部209は、ステップS23の処理に進める。
また、修正処理部209は、時間tが10秒以上でないと判定した場合(ステップS21においてNO)、ステップS22の処理を行わずに、ステップS23の処理に進める。
修正処理部209は、軸検知状態が検知から非検知に変化したか否かを判定する(ステップS23)。
修正処理部209は、軸検知状態が検知から非検知に変化しないと判定した場合(ステップS23においてNO)、N軸目を検知完了した時刻T3が時刻T1よりも小さいか否かを判定する(ステップS24)。
また、修正処理部209は、軸検知状態が検知から非検知に変化したと判定した場合(ステップS23においてYES)、検知した車軸の軸数がNであるか否かを判定する(ステップS25)。
修正処理部209は、検知した車軸の軸数がNでないと判定した場合(ステップS25においてNO)、ステップS24の処理に進める。
また、修正処理部209は、検知した車軸の軸数がNであると判定した場合(ステップS25においてYES)、N軸目の車軸が検知完了した直後であると判定して、現在時刻をN軸目が検知された時刻T3として記憶する(ステップS26)。そして、修正処理部209は、ステップS24の処理に進める。
修正処理部209は、N軸目を検知完了した時刻T3が時刻T1以上であると判定した場合(ステップS24においてNO)、打切りセンサ206が検知状態になった後に車軸のN軸目が検知されたと判定して、ステップS1の処理に戻す。
また、修正処理部209は、N軸目を検知完了した時刻T3が時刻T1よりも小さいと判定した場合(ステップS24においてYES)、車軸のN軸目が検知完了した後に打切りセンサ206が検知状態になったと判定して、検知した車軸の軸数がN以上であるか否かを判定する(ステップS27)。
修正処理部209は、検知した車軸の軸数がN以上でないと判定した場合(ステップS27においてNO)、ステップS1の処理に戻す。なお、検知した車軸の軸数がN以上でないと修正処理部209が判定し、打切りセンサ206が検知状態となった時点では、進入側車両検知器201で検知されている車両は、打切りセンサ206を検知状態にするのに十分な距離を前進していないことになる。そのため、進入側車両検知器201で検知されている車両と打切りセンサ206で検知されている車両とは、別の車両であるはずであり、車種判別済みの車両台数のカウンタは1以上であることは、間違いとは言えない。
また、修正処理部209は、検知した車軸の軸数がN以上であると判定した場合(ステップS27においてYES)、進入側車両検知器201で検知されている車両が打切りセンサ206まで到達するのに最低限必要な距離を前進したと判定して、現在時刻から時刻T1を減算した時間をtとし記憶し(ステップS28)、その時間tが0.5秒以上であるか否かを判定する(ステップS29)。なお、検知した車軸の軸数がN以上であると修正処理部209が判定した場合、打切りセンサ206を検知状態にした車両は、それ以前に十分な距離を前進していることになるため、進入側車両検知器201で検知されている車両と打切りセンサ206で検知されている車両とは、同一の車両である可能性が生じる。すなわち、車種判別済みの車両台数のカウンタが1以上であるという認識は、間違いである可能性がある。
修正処理部209は、時間tが0.5秒以上でないと判定した場合(ステップS29においてNO)、ステップS1の処理に戻す。
また、修正処理部209は、時間tが0.5秒以上であると判定した場合(ステップS29においてYES)、車種判別済みの車両台数のカウンタが1であるか否かを判定する(ステップS30)。
修正処理部209は、車種判別済みの車両台数のカウンタが1でないと判定した場合(ステップS30においてNO)、ステップS1の処理に戻す。
また、修正処理部209は、車種判別済みの車両台数のカウンタが1であると判定した場合(ステップS30においてYES)、車種判別済みの車両台数のカウンタを0とする(ステップS31)。なお、車種判別済みの車両台数のカウンタが1以上であるという認識が正しい可能性もあり、その場合、時刻よりわずかな時間だけ後に進入側車両検知器201で検知されている車両が進入側車両検知器201を通過し切る可能性がある。
よって、上述のステップS29〜ステップS31の処理は、0.5秒間だけ様子を見て、その間に進入側車両検知器201を通過し切って車種判別結果が出力されれば何も問題は生じないという考えの下行う処理であり、車種判別済みの車両台数のカウンタについては何も操作せず、その間に車両が進入側車両検知器201を通過し切らないのであれば、車種判別済みの車両台数のカウンタが1以上であるという認識は間違いである可能性が高まるため、この時点で車種判別済みの車両台数のカウンタを0にしている。同時に打切り条件(進入側車両検知器201が検知状態、打切りセンサ206が検知状態、車種判別済みの車両台数のカウンタが0)が成立するため、直ちに打切り処理を実行する。なお、上記の処理フローでは、車種判別済みの車両台数のカウンタが1の場合のみクリア処理するようにしている。そもそも車種判別済みの車両台数のカウンタの値の認識間違いは、進入側車両検知器201や打切りセンサ206の誤作動によって生じる。誤作動が1回生じれば車種判別済みの車両台数のカウンタの値の誤差は1であり、2回生じれば車種判別済みの車両台数のカウンタの値の誤差は2となる。誤作動が生じる確率は小さいため、車種判別済みの車両台数のカウンタの値の誤差が2以上となる確率は極めて小さい。よって、車種判別済みの車両台数のカウンタが2以上であれば、その認識が間違っている可能性より正しい可能性の方が十分に大きくなるため、車種判別済みの車両台数のカウンタが2以上の場合をクリアの対象としていない。なお、通常、高速道路を走行している車両の中で、車両の先頭部分から2軸目までの距離が最も長い車両は、大型バスの8.6メートルであり、距離Lが9メートル以上の場合においては、打切りセンサ206に到達する以前に2軸目が検知されることとなる。よって、距離Lが9メートル以上の場合に、Nを2としている。また、距離Lが9メートル未満の場合、上記大型バス等が打切りセンサ206の位置まで進入したとしても2軸目は検知されない可能性が出てくるため、Nを1としている。
打切り処理部208は、打切り処理フラグとして処理を打ち切ること示す1(打切り済み)を記憶する(ステップS32)。そして、打切り処理部208は、打切り処理を行い(ステップS33)、ステップS1の処理に戻す。
以上、本発明の一実施形態による料金収受システム1について説明した。料金収受システム1において、車種判別処理部200は、進入側車両検知器201で車両が検知された場合に、前記車両についての車種判別処理を行う。台数推定部207は、進入側車両検知器201と打切りセンサ206との間の領域に存在し、かつ、進入側車両検知器201及び打切りセンサ206のどちらにも検知されていない車両の台数の推定値を推定する。打切り処理部208は、前記推定値が0の状態で進入側車両検知器201及び打切りセンサ206の両方で車両が検知された場合に、車種判別処理部200による車種判別処理を打ち切る。修正処理部209は、前記推定値が正しいか否かを検証し、検証した結果に基づいて前記推定値を修正する。
このようにすれば、料金収受システムは、進入側車両検知器と打切りセンサが検知する車両の台数が異なった状態であっても、実際の車両の状態を検証し、検証した結果に基づいて車両の台数の推定値を修正することができる。つまり、料金収受システムにより、高速道路において、車両検知器から料金所ブースまでの距離として車両の最大車長を確保できず、打切りセンサが車両の到来を検知した場合であっても、車種判別の処理を途中で停止させず継続することができる。
なお、本発明の各実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
本発明の実施形態における記憶部、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。例えば、記憶部は、第1記憶部と第2記憶部から構成されるものであってもよい。
本発明の実施形態について説明したが、上述の収受端末11、車種判別装置20、その他の制御装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
図9は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図9に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の収受端末11、車種判別装置20、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、省略、置き換え、変更を行ってよい。
1・・・料金収受システム
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・料金所ブース
11・・・収受端末
20・・・車種判別装置
20A・・・車両特徴情報検出センサ
20B・・・台数修正装置
20C・・・制御ユニット
200・・・車種判別処理部
201・・・進入側車両検知器
202・・・踏板
203・・・ナンバープレート認識装置
204・・・車高検知器
205・・・車長検知器
206・・・打切りセンサ
207・・・台数推定部
208・・・打切り処理部
209・・・修正処理部
DT・・・基準高さ
DL・・・車長
D1・・・進入検知位置
D2・・・料金収受位置
D3・・・打切検知位置(下流側検知位置)
DL1・・・突出長
A・・・車両
L・・・車線
I・・・アイランド

Claims (6)

  1. 第1の車両検知器と、
    前記第1の車両検知器よりも車両進行方向の下流側に設けられた第2の車両検知器と、
    前記第1の車両検知器で車両が検知された場合に、前記車両についての車種判別処理を行う車種判別処理部と、
    前記第1の車両検知器と前記第2の車両検知器との間の領域に存在し、かつ、前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器のどちらにも検知されていない車両の台数の推定値を推定する台数推定部と、
    前記推定値が0の状態で前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器の両方で車両が検知された場合に、前記車種判別処理部による車種判別処理を打ち切る打切り処理部と、
    前記推定値が正しいか否かを検証し、検証した結果に基づいて前記推定値を修正する修正処理部と、
    を備える料金収受システム。
  2. 前記修正処理部は、
    前記推定値が1である状態が所定期間継続した場合に、前記推定値を0に修正する、
    請求項1に記載の料金収受システム。
  3. 前記第1の車両検知器の設置されている道路に埋設され、車両の車軸の通過を検知可能な車軸検知器、
    をさらに備え、
    前記修正処理部は、
    前記第1の車両検知器で検知されている車両の2軸目の車軸が検知された第1の時刻と、前記第2の車両検知器で車両が検知された第2の時刻との前後関係に基づいて、前記推定値を修正する、
    請求項1または請求項2に記載の料金収受システム。
  4. 前記台数推定部は、
    前記第1の車両検知器で車両の後端の通過が検知されたときに、前記推定値に1を加算し、前記第2の車両検知器で車両の先端の進入が検知されたときに、前記推定値から1を減算する、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の料金収受システム。
  5. 第1の車両検知器と、前記第1の車両検知器よりも車両進行方向の下流側に設けられた第2の車両検知器と、を備える料金収受システムによる処理方法であって、
    前記第1の車両検知器で車両が検知された場合に、前記車両についての車種判別処理を行うことと、
    前記第1の車両検知器と前記第2の車両検知器との間の領域に存在し、かつ、前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器のどちらにも検知されていない車両の台数の推定値を推定することと、
    前記推定値が0の状態で前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器の両方で車両が検知された場合に、前記車種判別処理を打ち切ることと、
    前記推定値が正しいか否かを検証し、検証した結果に基づいて前記推定値を修正することと、
    を含む料金収受システムによる処理方法。
  6. 第1の車両検知器と、前記第1の車両検知器よりも車両進行方向の下流側に設けられた第2の車両検知器と、を備える料金収受システムのコンピュータに、
    前記第1の車両検知器で車両が検知された場合に、前記車両についての車種判別処理を行うことと、
    前記第1の車両検知器と前記第2の車両検知器との間の領域に存在し、かつ、前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器のどちらにも検知されていない車両の台数の推定値を推定することと、
    前記推定値が0の状態で前記第1の車両検知器及び前記第2の車両検知器の両方で車両が検知された場合に、前記車種判別処理を打ち切ることと、
    前記推定値が正しいか否かを検証し、検証した結果に基づいて前記推定値を修正することと、
    を実行させるプログラム。
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