JP7225993B2 - 同一車両判定装置、同一車両判定方法およびプログラム - Google Patents

同一車両判定装置、同一車両判定方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、同一車両判定装置、同一車両判定方法およびプログラムに関する。
近年、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)の一つである、ETC(Electronic Toll Collection:電子料金収受システム)が発達したことにより、ノンストップ料金所やフリーフローETCシステムの普及が進んでいる。フリーフローETCシステムは、車両に搭載されたETC車載器とDSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)通信を行うことにより、料金所等で車両を停止させることなく、該当する有料道路を走行する車両から自動的に通行料金を徴収するシステムである。
フリーフローETCは、料金所ETCと異なりゲートがない。そのため、フリーフローETCの出口で通信異常となり、料金徴収ができなかった車両をその場で停止させることができない。したがって、何らかの要因により出口で通信異常となってしまった疑義車両と、故意に不正通行する不正車両とに対して、後日適正な通行料金を請求できるように、システム側で対策をとることが必要である。例えば、入口の料金所ETCで車両のナンバープレートを撮影して取得されたナンバー情報と、チェックポイントで車両のナンバープレートを撮影して取得されたナンバー情報とを比較して対応付ける。
また、車両にETC車載器が搭載されていない場合には、DSRC通信を用いて通行料金の徴収を行うことができないため、該当車両のナンバープレートの画像を取得して、取得した画像を後日通行料金を徴収するために利用する。
特許文献1には、車両の前部のナンバープレートを撮影して前部登録ナンバーを読み取る前部ナンバー読取装置と、車両の後部のナンバープレートを撮影して後部登録ナンバーを読み取る後部ナンバー読取装置と、車両の速度を計測する車速計測手段と、車両の全長を計測する車長検出手段と、車両の速度と車両の全長とに基づいて前部登録ナンバーと後部登録ナンバーとを対応付けて車両の前後の登録ナンバーを特定する手段とを備える前後部ナンバープレート読取装置が記載されている。特許文献1に記載の前後部ナンバープレート読取装置は、前方カメラから車両の速度を算出し、超音波感知器により車長を計測する。速度と車長から後方カメラの通過時間を算出して、けん引車両のナンバープレートを対応付ける。
有料道路では、車両の車種区分(例えば、「軽自動車」、「普通車」、「中型車」、「大型車」、「特大車」の別)に応じて異なる通行料金を課金する場合があるため、車載器には、予め車両の車種区分が登録されている。例えば、車両がトレーラーのような被けん引車をけん引しているか否かに応じて、車載器に登録された車種区分よりも上または下のランクの車種区分に変化(ランクアップまたはランクダウン)することがある。
トレーラヘッドのようなけん引車両に対しても、けん引の有無を確実に判別し、車種に応じた料金収受を正確に行う必要がある。
特開2003-228793号公報
特許文献1に記載の装置では、前後のナンバープレートの情報を利用して識別精度を高める方法が記載されている。しかしながら、前後でナンバープレートが異なるけん引車両を同一車両として対応付けることが困難である。特許文献1には、車両の速度と車長を用いて通過時間を想定して対応付ける方法が提案されているが、以下のような課題がある。
(1)前後カメラの設置距離が既知である必要がある。すなわち、設置場所毎に正確な相対位置測定を行って前後カメラの設置距離を調整するキャリブレーション(Calibration)が必要である。
(2)車長を計測するために別途装置(超音波感知器)が必要である。
そこで、本発明は、正確な相対位置測定を行って前後カメラの設置距離を調整するキャリブレーションが不要な同一車両判定装置、同一車両判定方法およびプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の同一車両判定装置は、前方カメラが撮影した車両の画像から前部ナンバープレートの番号を認識する第1の認識部と、後方カメラが撮影した車両の画像から後部ナンバープレートの番号を認識する第2の認識部と、車両の速度を算出する車両速度算出部と、前記第1の認識部で認識された前部ナンバープレートの番号と前記第2の認識部で認識された後部ナンバープレートの番号が一致した場合に、番号が一致した車両について前記前方カメラで撮影した時刻と前記後方カメラで撮影された時刻の時間差を通過時間として算出する通過時間算出部と、前記車両速度算出部が算出した前記番号の一致する車両の速度と前記通過時間をもとに、前記前方カメラと前記後方カメラの検出距離を推定する検出距離推定部と、前記第1の認識部で認識された前部ナンバープレートの番号と前記第2の認識部で認識された後部ナンバープレートの番号が不一致の場合に、前記車両速度算出部が算出した前記車両の速度と、前記検出距離推定部が推定した前記前方カメラと前記後方カメラの前記検出距離とに基づいて当該車両の前記後方カメラにおける想定通過時間を算出し、前記想定通過時間内で前記第2の認識部が認識した後部ナンバープレートの番号を、当該車両の後部ナンバープレートの番号であると判定する同一車両判定部と、を備える。
本発明によれば、正確な相対位置測定を行って前後カメラの設置距離を調整するキャリブレーションが不要な同一車両判定装置、同一車両判定方法およびプログラムを実現することができる。
本発明の実施の形態に係る同一車両判定装置の構成を示すブロック図である。 上記実施の形態に係る同一車両判定装置の閾値記憶部に記憶された閾値の一例を示す図である。 上記実施の形態に係る同一車両判定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 上記実施の形態に係る同一車両判定装置の前後カメラ間の検出距離の算出方法を説明する図である。 上記実施の形態に係る同一車両判定装置の通過時間による同一車両対応付け方法を説明する図である。 上記実施の形態に係る同一車両判定装置の同一車両判定装置の前後カメラ間の検出距離の算出処理を示すフローチャートである。 上記実施の形態に係る同一車両判定装置の通過時間による同一車両対応付け処理を示すフローチャートである。 上記実施の形態に係る同一車両判定装置の同一車両判定部の同一車両判定処理を示すフローチャートである。 上記実施の形態に係る同一車両判定装置の同一車両判定部の同一車両判定処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施の形態」と称する)につき詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る同一車両判定装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の同一車両判定装置は、料金収受システムの料金所設備に適用した例である。
図1に示すように、料金収受システムの料金所設備Sは、前方カメラ1と、後方カメラ2と、車両Aに搭載された車載器10とDSRC通信を行うETCシステム20と、同一車両判定装置100と、を備え、ETCシステム20および同一車両判定装置100は、無線または専用回線により料金収受システムを管理する集中監視システム30に接続されている。
車両Aは、トレーラーのような被けん引車両を含む自動車である。けん引車両は、前後のナンバープレートの識別結果が一致しない車両である。
前方カメラ1は、車両Aの前部ナンバープレートの登録ナンバーを読み取る前部ナンバー読取装置である。
後方カメラ2は、車両Aの後部ナンバープレートの登録ナンバーを読み取る後部ナンバー読取装置である。後方カメラ2は、前方カメラ1に対して、車両進行方向の後方に設置されている。前方カメラ1で、車両Aの前部ナンバープレートの登録ナンバー(以下、番号という)を読み取り、その後、後方カメラ2で、車両Aの後部ナンバープレートの番号を読み取る。
同一車両判定装置100は、第1の認識部121と、第2の認識部122と、車両速度算出部130と、通過時間算出部140と、検出距離推定部150と、検出距離記憶部160と、同一車両判定部170と、を備える。
第1の認識部121、第2の認識部122、車両速度算出部130、通過時間算出部140、検出距離推定部150、および検出距離記憶部160のうち一部または全部は、プロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらのうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
以降、「○○部は」と主体を記した場合は、同一車両判定部170が必要に応じROM・EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)から各プログラムを読み出した上でRAMにロードし、各機能(後記)を実行するものとする。各プログラムは、予めROM102(図3参照)に記憶されていてもよいし、他の記憶媒体または通信媒体を介して、必要なときに同一車両判定装置100に取り込まれてもよい。
<第1の認識部121および第2の認識部122>
第1の認識部121は、前方カメラ1が撮影した車両の画像から前部ナンバープレートの番号を認識する。
第2の認識部122は、後方カメラ2が撮影した車両の画像から後部ナンバープレートの番号を認識する。
なお、前方カメラ1と後方カメラ2を総称して前後カメラと呼ぶことがある。
<車両速度算出部130>
車両速度算出部130は、前方カメラ1または後方カメラ2が撮影した映像から車両の速度vを算出する。具体的には、車両速度算出部130は、同一車両の前方カメラ1の映像から、例えば2フレームナンバープレート検出を行い、ナンバープレート検出座標の移動量を車両の速度vとして算出する。
なお、本実施形態では、速度を算出するために最低限必要な2フレームを用いて速度の算出を行っているが、3フレーム以上を使って、より精度の高い速度推定を行う構成としてもよい。
<通過時間算出部140>
通過時間算出部140は、前方カメラ1の識別結果と後方カメラ2の識別結果が一致する車両の通過時間を検出時刻の差分により通過時間tとして算出する。具体的には、通過時間算出部140は、第1の認識部121で認識された前部ナンバープレートの番号と第2の認識部122で認識された後部ナンバープレートの番号が一致した場合に、当該番号が一致した車両について前方カメラ1で撮影した時刻tfと後方カメラ2で撮影された時刻tpの時間差(tp-tf)を当該車両の通過時間tとして算出する。
なお、通過時間算出部140による、前部ナンバープレートの番号と後部ナンバープレートの番号が一致しているかどうかの判断に関しては、前後どちらかのナンバープレートが汚れていて一部の文字だけ認識できない場合もある。このため、ナンバープレートの番号の一致は、完全一致だけではなく、番号が部分一致した車両を含めてもよい。
<検出距離推定部150>
検出距離推定部150は、車両速度算出部130が算出した前記番号が一致した車両の速度vと通過時間tを用いて、前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dを推定する(後記図4参照)。
前後カメラの検出距離dは、複数台の車両について推定した前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離の平均で求めてもよいし、重み付き平均(移動平均)を用いて常に更新してもよい。また、更新範囲を設定しておき、推定が誤ったデータをはじいて精度の劣化を防いでもよいし、識別スコアに閾値(後記図2の閾値とは異なる閾値)を持たせて良質なデータのみを検出距離dの更新に用いてもよい。
さらに、識別したナンバープレートサイズ(大板、中板)から、車長のバラツキが小さい中板のみを更新に採用してもよい。中板を更新に採用する場合、大板に対して車長のオフセットを引いた値から更新してもよい。
<検出距離記憶部160>
検出距離記憶部160は、第1の認識部121で認識された前部ナンバープレートの番号と第2の認識部122で認識された後部ナンバープレートの番号が一致した場合に、検出距離推定部150が推定した前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dを記憶する。すなわち、検出距離記憶部160には、前部ナンバープレートの番号と第2の認識部122で認識された後部ナンバープレートの番号が一致した場合の前後カメラの検出距離dが記憶される。
なお、検出距離記憶部160は、検出距離推定部150の内部に備える構成でもよい。
<同一車両判定部170>
同一車両判定部170は、第1の認識部121で認識された前部ナンバープレートの番号と第2の認識部122で認識された後部ナンバープレートの番号が不一致の場合に、車両速度算出部130が算出した前記車両の速度vと、検出距離推定部150が推定し検出距離記憶部160に記憶された前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dとに基づいて当該車両の想定通過時間Tを算出し、想定通過時間T内で第2の認識部122が認識した後部ナンバープレートの番号を、当該車両の後部ナンバープレートの番号であると判定する。
同一車両判定部170は、閾値記憶部171と、車種判定部172と、を備える。
図2は、同一車両判定部170の閾値記憶部171に記憶された閾値の一例を示す図である。図2の縦軸には、前方カメラ1と対応付くナンバープレートが無い車両で想定した検出時刻と実際に検出した時刻との誤差をとり、図2の横軸には、通過車両の速度をとる。
閾値記憶部171は、前方カメラ1と対応付くナンバープレートが無い車両で想定した検出時刻と実際に検出した時刻との誤差と、車両の速度とからなる2次元マップを閾値として記憶する。同一車両判定部170は、前方カメラ1と対応付くナンバープレートが無い車両で想定した検出時刻と実際に検出した時刻との差分が最小で前記閾値以下の車両を同一車両として対応付ける。閾値は、例えば速度が遅いほど誤差のバラツキが大きく、速度が速いほど誤差のバラツキが少なくなるように1次関数(図2実線参照)や指数関数(図2破線参照)で近似してもよい。
車種判定部172は、前方カメラ1および後方カメラ2で車両を含む画像を撮影した画像データを取得し、取得した画像データから画像データに含まれるナンバープレートサイズ(大板、中板など)から車両の車種を判定する。ナンバープレートサイズによる車種判定は、既に設置されている前方カメラ1と後方カメラ2を使用するので、低コストであり、各種センサの設置工事も不要である。
ここで、車種は、高速道路などの有料道路において通行料金を決定するための基準となるものであり、車両の大きさあるいは形状などに基づいて区分される。例えば、小型、普通、中型、大型、特大などに区分するようにしてもよい。ただし、車種は、運用形態に応じて設定されるものであり、特定の規定に限定されるものではない。
なお、有料道路の料金所などには、赤外線センサおよび踏板など多数種類のセンサ(通過車両の車軸数、車軸間距離、タイヤパターン、タイヤ間距離、タイヤ幅、車長など)による車種判定装置が設置されている。車種判定部172は、この車種判定装置から通過車両の車種を取得するものでもよい。
同一車両判定部170は、車種判定部172が判定した車種に基づいて、けん引車両など一般車両に対して車長が長い車両を判定する。同一車両判定部170は、車長が長い車両の場合、検出距離記憶部160に記憶された前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dに、車長オフセットαを加算して想定通過時間Tを算出する。車長オフセットαは、プレートサイズを判定して適応してもよい。
けん引車両以外にも、例えばナンバープレートの汚れにより文字識別できなかった車両に対しても対応付けが可能となる。
図3は、本実施形態に係る同一車両判定装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、同一車両判定装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、内部バス104、入出力インターフェース105、入力装置106、出力装置107、HDD(Hard Disk Drive)108、ネットワークインターフェース109、ドライブ110および接続ポート111を有する。
CPU101は、マイクロプロセッサなどのプロセッサにより構成され、演算処理装置および制御装置として、各種プログラムに従って同一車両判定装置100内の動作全般を制御する。
ROM102は、EEPROMを含み、CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。
RAM103は、CPU101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
内部バス104は、CPUバスなどから構成される。この内部バス104は、CPU101、ROM102、およびRAM103を相互に接続する。
入出力インターフェース105は、HDD108、およびネットワークインターフェース109を、内部バス104と接続する。例えばHDD108は、この入出力インターフェース105および内部バス104を介して、RAM103などとの間でデータをやり取りする。
入力装置106は、同一車両判定装置100の操作部の一例として構成される。入力装置106は、例えばユーザが同一車両判定装置100へ情報を入力操作するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU101に出力する入力制御回路などから構成されている。
出力装置107は、同一車両判定装置100の表示部の一例として構成される。出力装置107は、表示部として、液晶ディスプレイ装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)などの表示装置を含む。この表示装置は、CPU101により生成された画像等を表示する。
HDD108は、同一車両判定装置100の記憶部502として機能する、データ格納用の装置である。このHDD108は、CPU101が実行するプログラムや各種データを格納する。
ネットワークインターフェース109は、例えばETCシステム20(図1参照)の通信網に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。このネットワークインターフェース109は、通信部として機能する。
ドライブ110は、磁気ディスク、光ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体112のためのリーダライタであり、同一車両判定装置100に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ110は、装着されているリムーバブル記録媒体112に情報を書き込むことができる。また、ドライブ110は、装着されているリムーバブル記録媒体112に記録されている情報を読み出して、RAM103に出力する。
接続ポート111は、外部装置(図示省略)を同一車両判定装置100に直接接続するためのポートである。接続ポート111は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート等である。接続ポート111は、接続ポート111に外部装置を接続することにより、同一車両判定装置100と外部装置との間で各種のデータが交換される。
以上のように構成された同一車両判定装置100の動作について説明する。
<前後カメラ間の検出距離の算出方法>
図4は、前後カメラ間の検出距離の算出方法を説明する図である。
図4に示すように、例えば料金収受システムの料金所には、前方カメラ1と、後方カメラ2とが設置されている。後方カメラ2は、前方カメラ1に対して、車両進行方向の後方に設置されている。
前方カメラ1と後方カメラ2の設置に際し、設置場所毎のキャリブレーションは行わないので、前後カメラの設置距離は、既知ではない。同一車両判定装置100は、前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dを推定し、検出距離記憶部160(図1参照)に記憶することを特徴とする。すなわち、設置場所毎のキャリブレーションを行うことなく、前後カメラの設置距離(検出距離d)を算出する。
図4に示すように、車両Aは、前後カメラの設置位置を速度vで通過する。車両Aは、トレーラーを含む自動車であるが、前後の登録ナンバープレートが同じ同一車両である。
前方カメラ1は、車両Aの前部のナンバープレートの登録ナンバーを読み取る。その後、後方カメラ2は、車両Aの後部のナンバープレートの登録ナンバーを読み取る。前方カメラ1の識別結果と後方カメラ2の識別結果は一致し、前後のナンバープレートが同じである同一車両であると判定される。
前方カメラ1の識別結果と後方カメラ2の識別結果が一致する車両Aであるので、前方カメラ1の識別結果と後方カメラ2の識別結果が一致する車両Aの通過時間を検出時刻の差分により通過時間tとして算出する。具体的には、ナンバープレートの番号が一致した車両Aについて前方カメラ1で撮影した時刻tfと後方カメラ2で撮影された時刻tpの時間差(tp-tf)を当該車両の通過時間tとして算出する。
前方カメラ1の映像から2フレームナンバープレート検出を行い、ナンバープレート検出座標の移動量を算出し、この移動量をもとに車両Aの車速vを得る。撮影した映像のフレームレートfps(frames per second)があらかじめ設定(既知)であるので、2フレームのナンバープレート検出座標の移動量から速度を検出することができる。
前部のナンバープレートと後部のナンバープレートの番号の一致する車両Aの車速vと通過時間tをもとに、前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dを推定する。
検出距離dは、複数台からの平均で求めてもよいし、重み付き平均で常に更新してもよい。また、更新範囲を設定しておき推定が誤ったデータをはじいて精度の劣化を防いでもよいし、識別スコアに閾値を持たせて良質なデータのみを検出距離dの更新に用いてもよい。
さらに、識別したナンバープレートサイズ(大板、中板)から、車長のバラツキが小さい中板のみを更新に採用してもよい。この場合、大板に対して車長のオフセットを引いた値から更新してもよい。
前方カメラ1の識別結果と後方カメラ2の識別結果が一致する車両について、推定した検出距離dは、例えば機械学習のための教師データとして検出距離記憶部160(図1参照)に記憶される。
なお、上記<前後カメラ間の検出距離の算出方法>は、後記<通過時間による同一車両対応付け方法>とは、別個に実行してもよいし、<通過時間による同一車両対応付け方法>に先立って前処理として実行してデータ(前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離d推定データ)を蓄積する態様でもよい。
<通過時間による同一車両対応付け方法>
図5は、通過時間による同一車両対応付け方法を説明する図である。
図5に示すように、車両Bは、前後カメラの設置位置を速度vで通過する。車両Bは、トレーラーのような被けん引車Cをけん引している。このため、車両Bおよび被けん引車Cは、前後で登録ナンバープレートが異なる車両である。
前方カメラ1は、車両Bの前部のナンバープレートの登録ナンバーを読み取る。その後、後方カメラ2は、被けん引車Cの後部のナンバープレートの登録ナンバーを読み取る。前方カメラ1の識別結果と後方カメラ2の識別結果は一致しない車両であり、異なる車両であると判定される可能性がある。
図5の例では、前方カメラ1の識別結果と後方カメラ2の識別結果が不一致の車両Bである。
前方カメラ1の映像から2フレームナンバープレート検出を行い、ナンバープレート検出座標の移動量を算出し、この移動量をもとに車両Bの車速vを得る。また、上記<前後カメラ間の検出距離の算出方法>で推定し記憶した前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dを読み出す。
車両Bの速度vと、推定した前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dとに基づいて車両Bの後方カメラ2における想定通過時間Tを次式(1)に従って算出する。
T=(d+α)/v …(1)
α:車長オフセット
けん引車両は、一般車両に対して車長が長いため車長オフセットαを加算して想定通過時間Tを算出する。車長オフセットαは、プレートサイズを判定して適応してもよい。
図5に示すように、前方カメラ1と対応付くナンバープレートが無い車両Bの検出時刻tfとすると、後方カメラ2と対応付く想定検出時刻tbは、次式(2)で示される。
tb≒tf+T …(2)
そして、想定通過時間T内で第2の認識部122が認識した後部ナンバープレートの番号を、当該車両の後部ナンバープレートの番号と判定する。すなわち、前後のナンバープレートが相違するトレーラー等の車両Bが通過した際には、車両Bの速度とカメラ間の相対距離(検出距離d)から、車両B(ここでは被けん引車C)の後部ナンバープレートが後方カメラ2に写るタイミング(想定検出時刻tb)を推定し、このタイミング(tb)で得られた想定通過時間T内でのナンバープレートの番号を車両Bの後部ナンバープレートと判定する。
上記車両の後部ナンバープレートの番号の判定において、実際には、車両で想定した検出時刻と実際に検出した時刻とがずれることが想定され、このような時刻が所定値以上乖離したデータ用いると同一車両判定の精度が低下する。また、上記時刻のずれ(誤差)は、車両の速度が遅いほど大きい。
そこで、前方カメラ1が撮影した車両で想定した検出時刻と実際に検出した時刻との誤差と、前記車両の速度とからなる2次元マップを閾値(図2参照)としてあらかじめ記憶する。
前方カメラ1と対応付くナンバープレートが無い車両Bで想定した検出時刻と実際に検出した時刻との差分が最小で閾値(図2参照)以下の車両Bと被けん引車Cを同一車両Bとして対応付ける。
想定通過時間T内で認識した後部ナンバープレートの番号を、当該車両の後部ナンバープレートの番号であると判定する。
図6は、同一車両判定装置100の前後カメラ間の検出距離の算出処理を示すフローチャートである。本フローは、図3のCPU101により所定周期で繰り返し実行される。
ステップS1で第1の認識部121は、前方カメラ1が撮影した車両の画像から前部ナンバープレートの番号を認識する。
ステップS2で第2の認識部122は、後方カメラ2が撮影した車両の画像から後部ナンバープレートの番号を認識する。
ステップS3で車両速度算出部130は、前方カメラ1または後方カメラ2が撮影した映像から車両の速度vを算出する。例えば、図4に示すように、車両速度算出部130は、同一車両Aの前方カメラ1の映像から、2フレームナンバープレート検出を行い、ナンバープレート検出座標の移動量を車両Aの速度vとして算出する。
ステップS4において、検出距離推定部150は、ステップS1で認識された前部ナンバープレートの番号とステップS2で認識された後部ナンバープレートの番号が一致したか否かを判定する。
認識された前部ナンバープレートの番号と後部ナンバープレートの番号が一致した場合(ステップS4:Yes)、ステップS5に進み、認識された前部ナンバープレートの番号と後部ナンバープレートの番号が一致しない場合(ステップS4:No)、本フローの処理を終了する。
ステップS5で通過時間算出部140は、認識された前部ナンバープレートの番号と後部ナンバープレートの番号が一致した車両について前方カメラ1で撮影した時刻と後方カメラ2で撮影された時刻の時間差を通過時間tとして算出する。例えば、図4に示すように、通過時間算出部140は、第1の認識部121で認識された前部ナンバープレートの番号と第2の認識部122で認識された後部ナンバープレートの番号が一致した場合に、番号が一致した車両Aについて前方カメラ1で撮影した時刻tfと後方カメラ2で撮影された時刻tpの時間差(tp-tf)を車両Aの通過時間tとして算出する。
ステップS6で検出距離推定部150は、算出した番号の一致する車両Aの速度vと通過時間tをもとに、前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dを推定する。検出距離dは、複数台からの平均で求めてもよいし、重み付き平均で常に更新してもよい。また、更新範囲を設定しておき推定が誤ったデータをはじいて精度の劣化を防いでもよい。
ステップS7で検出距離推定部150は、検出距離記憶部160に推定した検出距離dを記憶して本フローの処理を終了する。
図7は、同一車両判定装置100の通過時間による同一車両対応付け処理を示すフローチャートである。本フローは、図3のCPU101により所定周期で繰り返し実行される。
ステップS11で第1の認識部121は、前方カメラ1が撮影した車両の画像から前部ナンバープレートの番号を認識する。
ステップS12で第2の認識部122は、後方カメラ2が撮影した車両の画像から後部ナンバープレートの番号を認識する。
ステップS13で車両速度算出部130は、前方カメラ1または後方カメラ2が撮影した映像から車両の速度vを算出する。例えば、図4に示すように、車両速度算出部130は、車両Bの前方カメラ1の映像から、2フレームナンバープレート検出を行い、ナンバープレート検出座標の移動量を車両の速度vとして算出する。
ステップS14において、検出距離推定部150は、ステップS11で認識された前部ナンバープレートの番号とステップS12で認識された後部ナンバープレートの番号が一致したか否かを判定する。図5に示すように、車両Bは、被けん引車Cをけん引している。このため、車両Bおよび被けん引車Cは、前後で登録ナンバープレートが異なる車両である。
認識された前部ナンバープレートの番号と後部ナンバープレートの番号が一致した場合(ステップS14:Yes)、ステップS15に進み、認識された前部ナンバープレートの番号と後部ナンバープレートの番号が一致しない場合(ステップS14:No)、ステップS18に進む。
ステップS15で通過時間算出部140は、認識された前部ナンバープレートの番号と後部ナンバープレートの番号が一致した車両A(図4参照)について前方カメラ1で撮影した時刻と後方カメラ2で撮影された時刻の時間差を通過時間tとして算出する。
ステップS16で検出距離推定部150は、算出した番号の一致する車両A(図4参照)の速度vと通過時間tをもとに、前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dを推定する。
ステップS17で検出距離推定部150は、検出距離記憶部160に推定した検出距離dを記憶して本フローの処理を終了する。
上記ステップS14で第1の認識部121で認識された前部ナンバープレートの番号と第2の認識部122で認識された後部ナンバープレートの番号が不一致の場合、ステップS18で同一車両判定部170は、算出した車両の速度vと、記憶された前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dとに基づいて被けん引車C(図5参照)の後方カメラ2における想定通過時間Tを算出する。そして、同一車両判定部170は、想定通過時間T内で認識した後部ナンバープレートの番号を、車両Bの後部ナンバープレートの番号であると判定して本フローの処理を終了する。
図8は、同一車両判定装置100の同一車両判定部170の同一車両判定処理を示すフローチャートであり、図7のステップS14のサブルーチンである。図8のフローは、図7のステップS14のサブルーチンコールにより呼び出されて実行される。
ステップS21で閾値記憶部171は、前方カメラ1が撮影した車両で想定した検出時刻と実際に検出した時刻との誤差と、車両の速度とからなる2次元マップを閾値(図2参照)として記憶する。
ステップS22で同一車両判定部170は、前方カメラ1が撮影したナンバープレートの番号が不一致の車両B(図5参照)で想定した検出時刻と実際に検出した時刻との差分が最小で閾値以下の車両を同一車両として対応付けて図7のステップS14に戻る。例えば、図5に示すように、前方カメラ1と対応付くナンバープレートが無い車両Bで想定した検出時刻と実際に検出した時刻との差分が最小で閾値(図2参照)以下の車両Bと被けん引車Cを同一車両Bとして対応付ける。
図9は、同一車両判定装置100の同一車両判定部170の同一車両判定処理を示すフローチャートであり、図7のステップS14のサブルーチンである。図9のフローは、図7のステップS14のサブルーチンコールにより呼び出されて実行される。
ステップS31で車種判定部172は、前方カメラ1および後方カメラ2で車両を含む画像を撮影した画像データを取得し、取得した画像データから画像データに含まれるナンバープレートサイズ(大板、中板など)から車両の車種を判定する。
ステップS32で同一車両判定部170は、車種判定部172が判定した車種に基づいて、けん引車両など一般車両に対して車長が長い車両を判定する。例えば、図5に示すように、同一車両判定部170は、車長が長い車両Bおよび被けん引車Cの場合、検出距離記憶部160に記憶された前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dに、車長オフセットαを加算して想定通過時間Tを算出する。
そして、同一車両判定部170は、前方カメラ1と対応付くナンバープレートが無い車両Bで想定した検出時刻と実際に検出した時刻との差分が最小で閾値(図2参照)以下の車両Bと被けん引車Cを同一車両Bとして対応付ける。
以上説明したように、本実施形態の同一車両判定装置100は、前方カメラ1が撮影した車両の画像から前部ナンバープレートの番号を認識する第1の認識部121と、後方カメラ2が撮影した車両の画像から後部ナンバープレートの番号を認識する第2の認識部122と、車両の速度vを算出する車両速度算出部130と、第1の認識部121で認識された前部ナンバープレートの番号と第2の認識部122で認識された後部ナンバープレートの番号が一致した場合に、番号が一致した車両について前方カメラ1で撮影した時刻と後方カメラ2で撮影された時刻の時間差を通過時間tとして算出する通過時間算出部140と、を備える。そして、同一車両判定装置100は、車両速度算出部130が算出した番号の一致する車両の速度と通過時間tをもとに、前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dを推定する検出距離推定部150と、第1の認識部121で認識された前部ナンバープレートの番号と第2の認識部122で認識された後部ナンバープレートの番号が不一致の場合に、車両速度算出部130が算出した車両の速度vと、検出距離推定部150が推定した前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dとに基づいて当該車両の想定通過時間Tを算出し、想定通過時間T内で第2の認識部122が認識した後部ナンバープレートの番号を、当該車両の後部ナンバープレートの番号であると判定する同一車両判定部170と、を備える。
この構成により、ナンバープレート認識用のカメラを設置する際に大きな工数となっているキャリブレーションを不要にすることができる。設置場所毎のキャリブレーションが不要になるため、作業工数を大幅に低減できるとともに、熟練者による作業を軽減することができる。これにより、設置コストを低減することができる。
また、車両を通過させるだけで、前後カメラ間の検出距離dを推定できる。通過させる車両の台数を増やすことで推定の精度を高めることができる。キャリブレーションのための作業時間も不要になるので、同一車両判定装置100の導入後に速やかに運用が可能となる。
また、車両の速度を算出するための超音波感知器などが不要であり、低コストで実施も容易である。
さらに、図3に示すコンピュータ資源(例えば、PC)に本プログラムを導入するだけで同一車両判定が可能になるので、低コストで汎用性に優れたシステムを構築することができる。また、実施も容易である。
また、本実施形態では、検出距離推定部150は、車両速度算出部130が算出した番号が一致した車両が複数台検出された場合、複数台の車両からそれぞれ推定した複数の前記検出距離を平均することを含む統計処理を行って、推定する検出距離を更新する。これにより、検出距離dの検出精度を高めることができる。なお、平均(移動平均を含む)のほか、例えば分散などの統計的処理を用いてもよい。
また、本実施形態では、検出距離推定部150が推定した検出距離を記憶する検出距離記憶部160を備え、同一車両判定部170は、検出距離記憶部160に記憶された前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dとに基づいて車両の想定通過時間Tを算出する。これにより、ナンバープレートの番号が不一致の場合に、車両の想定通過時間Tを算出して、後部ナンバープレートの番号を、当該車両の後部ナンバープレートの番号であると判定することができる。
また、本実施形態では、前方カメラ1が撮影した車両で想定した検出時刻と実際に検出した時刻との誤差と、車両の速度とからなる2次元マップを閾値として記憶する閾値記憶部を備え、同一車両判定部170は、前方カメラ1が撮影したナンバープレートの番号が不一致の車両で想定した検出時刻と実際に検出した時刻との差分が最小で閾値以下の車両を同一車両として対応付ける。これにより、ナンバープレートの番号が不一致の場合に、想定した検出時刻と実際に検出した時刻との誤差と、車両の速度とからなる2次元マップを閾値として参照することで、車両の想定通過時間Tの精度を高めることができる。
また、本実施形態では、車両の車種を判定する車種判定部172を備え、同一車両判定部170は、車種判定部172が判定した車両の車種に基づいてその車長を求め、一般車両に対して車長が長い車両の場合、検出距離記憶部160に記憶された前方カメラ1と後方カメラ2の検出距離dに、車長オフセットαを加算して想定通過時間Tを算出する。これにより、ナンバープレートの番号が不一致の場合に、けん引車両など一般車両に対して車長が長いため車長オフセットαを加算して想定通過時間を算出することで、車両の想定通過時間Tの精度を高めることができる。
上記した実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、本発明の車両制御装置および車両制御方法は、コンピュータを本車両制御装置および車両制御方法として機能させるためのプログラムでも実現される。このプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されていてもよい。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するためのソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)カード、光ディスク等の記録媒体に保持することができる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)~(c)のようなものがある。
(a) 速度算出は、後方カメラ2で撮影された映像をもとに算出してよいし、前後両方のカメラで撮影された映像をもとに算出してもよい。
(b) 第1の認識部121と第2の認識部122の両方あるいは一方の前段に、撮影された映像中に車両が存在することを検出する車両検出部を設けてもよい。
(c) 上記(b)において、第1の認識部121の前段に車両検出部を設け、速度算出を後方カメラ2で行う構成とすると、車両検出部で検出されたバイクの前方画像と、後方カメラ2で撮影した画像から取得されたナンバープレートの対応付けが行えるので、ナンバープレートが後方にしかついていないバイクにも本発明を適用することができる。また、バイクのナンバープレートサイズの規格は小板なので、検出されたナンバープレートサイズに基づいて、車種判別部でバイクを判別することが可能である。この場合、バイクの車長に合わせた車長オフセットを設定することで、より精度の高い算出を行うことが可能になる。
1 前方カメラ
2 後方カメラ
10 車載器
20 ETCシステム
30 集中監視システム
100 同一車両判定装置
121 第1の認識部
122 第2の認識部
130 車両速度算出部
140 通過時間算出部
150 検出距離推定部
160 検出距離記憶部
170 同一車両判定部
171 閾値記憶部
172 車種判定部
S 料金収受システムの料金所設備
A 車両(同一車両)
B 車両(前方カメラと対応付くナンバープレートが無い車両)
C 被けん引車(前方カメラと対応付くナンバープレートが無い車両)

Claims (7)

  1. 前方カメラが撮影した車両の画像から前部ナンバープレートの番号を認識する第1の認識部と、
    後方カメラが撮影した車両の画像から後部ナンバープレートの番号を認識する第2の認識部と、
    車両の速度を算出する車両速度算出部と、
    前記第1の認識部で認識された前部ナンバープレートの番号と前記第2の認識部で認識された後部ナンバープレートの番号が一致した場合に、番号が一致した車両について前記前方カメラで撮影した時刻と前記後方カメラで撮影された時刻の時間差を通過時間として算出する通過時間算出部と、
    前記車両速度算出部が算出した前記番号の一致する車両の速度と前記通過時間をもとに、前記前方カメラと前記後方カメラの検出距離を推定する検出距離推定部と、
    前記第1の認識部で認識された前部ナンバープレートの番号と前記第2の認識部で認識された後部ナンバープレートの番号が不一致の場合に、前記車両速度算出部が算出した前記車両の速度と、前記検出距離推定部が推定した前記前方カメラと前記後方カメラの前記検出距離とに基づいて当該車両の前記後方カメラにおける想定通過時間を算出し、前記想定通過時間内で前記第2の認識部が認識した後部ナンバープレートの番号を、当該車両の後部ナンバープレートの番号であると判定する同一車両判定部と、を備える
    ことを特徴とする同一車両判定装置。
  2. 前記検出距離推定部は、前記車両速度算出部が算出した前記番号が一致した車両が複数台検出された場合、複数台の前記車両からそれぞれ推定した複数の前記検出距離を平均することを含む統計処理を行って前記検出距離を更新する
    ことを特徴とする請求項1に記載の同一車両判定装置。
  3. 前記検出距離推定部が推定した前記検出距離を記憶する検出距離記憶部を備え、
    前記同一車両判定部は、前記検出距離記憶部に記憶された前方カメラと後方カメラの検出距離とに基づいて前記車両の想定通過時間を算出する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の同一車両判定装置。
  4. 前記前方カメラが撮影した車両で想定した検出時刻と実際に検出した時刻との誤差と、前記車両の速度とからなるマップを閾値として記憶する閾値記憶部を備え、
    前記同一車両判定部は、前記前方カメラが撮影したナンバープレートの番号が不一致の車両で想定した検出時刻と実際に検出した時刻との差分が最小で前記閾値以下の車両を同一車両として対応付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の同一車両判定装置。
  5. 車両の車種を判定する車種判定部を備え、
    前記同一車両判定部は、前記車種判定部が判定した車両の車種に基づいてその車長を求め、一般車両に対して車長が長い車両の場合、前記検出距離記憶部に記憶された前記前方カメラと前記後方カメラの前記検出距離に、車長オフセットを加算して前記想定通過時間を算出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の同一車両判定装置。
  6. 前方カメラが撮影した車両の画像から前部ナンバープレートの番号を認識する第1の認識ステップと、
    後方カメラが撮影した車両の画像から後部ナンバープレートの番号を認識する第2の認識ステップと、
    車両の速度を算出する車両速度算出ステップと、
    前記第1の認識ステップで認識された前部ナンバープレートの番号と第2の認識ステップで認識された後部ナンバープレートの番号が一致した場合に、番号が一致した車両について前記前方カメラで撮影した時刻と前記後方カメラで撮影された時刻の時間差を通過時間として算出する通過時間算出ステップと、
    前記車両速度算出ステップで算出した前記番号の一致する車両の速度と前記通過時間をもとに、前記前方カメラと前記後方カメラの検出距離を推定する検出距離推定ステップと、
    前記検出距離推定ステップで推定した前記検出距離を記憶する検出距離記憶ステップと、
    前記第1の認識ステップで認識された前部ナンバープレートの番号と前記第2の認識ステップで認識された後部ナンバープレートの番号が不一致の場合に、前記車両速度算出ステップで算出した前記車両の速度と、前記検出距離記憶ステップに記憶された前記前方カメラと前記後方カメラの前記検出距離とに基づいて当該車両の前記後方カメラにおける想定通過時間を算出し、前記想定通過時間内で前記第2の認識ステップで認識した後部ナンバープレートの番号を、当該車両の後部ナンバープレートの番号であると判定する同一車両判定ステップと、を実行する
    ことを特徴とする同一車両判定方法。
  7. 走行している車両が同一であるかを判定する同一車両判定装置としてのコンピュータを、
    前方カメラが撮影した車両の画像から前部ナンバープレートの番号を認識する第1の認識手段、
    後方カメラが撮影した車両の画像から後部ナンバープレートの番号を認識する第2の認識手段、
    車両の速度を算出する車両速度算出手段、
    前記第1の認識手段で認識された前部ナンバープレートの番号と前記第2の認識手段で認識された後部ナンバープレートの番号が一致した場合に、番号が一致した車両について前記前方カメラで撮影した時刻と前記後方カメラで撮影された時刻の時間差を通過時間として算出する通過時間算出手段、
    前記車両速度算出手段が算出した前記番号の一致する車両の速度と前記通過時間をもとに、前記前方カメラと前記後方カメラの検出距離を推定する検出距離推定手段、
    前記第1の認識手段で認識された前部ナンバープレートの番号と前記第2の認識手段で認識された後部ナンバープレートの番号が不一致の場合に、前記車両速度算出手段が算出した前記車両の速度と、前記検出距離推定手段が推定した前記前方カメラと前記後方カメラの前記検出距離とに基づいて当該車両の前記後方カメラにおける想定通過時間を算出し、前記想定通過時間内で前記第2の認識手段が認識した後部ナンバープレートの番号を、当該車両の後部ナンバープレートの番号であると判定する同一車両判定手段、として機能させるためのプログラム。
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