JP6904101B2 - 液体噴射ヘッド、液体噴射装置および圧電デバイス - Google Patents

液体噴射ヘッド、液体噴射装置および圧電デバイス Download PDF

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Description

本発明は、液体噴射ヘッド、液体噴射装置および圧電デバイスに関する。
圧力室内に充填されたインク等の液体を噴射する液体噴射ヘッドが従来から提案されている。例えば特許文献1や特許文献2には、圧力室の壁面を構成する振動板を圧電素子により振動させることで液体を噴射する液体噴射ヘッドが開示されている。
特開2008−258575号公報 特開2002−299714号公報
液体噴射ヘッドの性能を向上させるためには、圧電素子と振動板とを含む圧電デバイスの高性能化が非常に重要である。以上の事情を考慮して、本発明の好適な態様は、圧電デバイスの性能の向上を目的とする。
<態様1>
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様(態様1)に係る液体噴射ヘッドは、圧力室内の液体を圧電デバイスにより噴射する液体噴射ヘッドであって、前記圧電デバイスは、振動板と、鉛を含む圧電体層と、前記振動板と前記圧電体層との間に設けられた第1電極と、前記圧電体層からみて前記第1電極とは反対側に設けられた第2電極とを含み、前記圧電体層は、{100}面に優先配向し、前記圧電体層において膜面に平行な結晶面によって構成される格子定数cと、当該膜面に垂直な結晶面によって構成される格子定数aとは、0.9945≦c/a≦1.012を満たし、かつ、前記圧電デバイスの厚さは、前記圧電体層の厚さt(t<5μm)の2倍以上である。以上の態様では、圧電体層において膜面に平行な結晶面によって構成される格子定数cと、当該膜面に垂直な結晶面によって構成される格子定数aとが、0.9945≦c/a≦1.012を満たす。したがって、前述の条件を満たさない構成と比較して、圧電デバイスの性能を向上させることが可能である。また、圧電デバイスの厚さTが圧電体層の厚さtの2倍以上であるから、圧電デバイスの中立面は圧電体層の外側に位置する。したがって、圧電体層の内部に中立面が位置する構成と比較して圧電体層を効率的に変位させることが可能である。
<態様2>
態様1の好適例(態様1)において、前記格子定数cと前記格子定数aとは、c/a>0.996を満たす。以上の構成によれば、圧電デバイスの性能を向上させることができるという効果が顕著である。
<態様3>
態様1または態様2の好適例(態様3)では、前記圧力室の外側に形成された圧電デバイス(例えば液体の噴射に寄与しないダミー圧電デバイス)において、前記格子定数cと前記格子定数aとは、c/a≦0.996を満たす。
<態様4>
態様1から態様3の何れかの好適例(態様4)において、前記圧電体層のうち、前記圧電デバイスの中立面からみて前記圧力室とは反対側に位置する部分について、前記格子定数cと前記格子定数aとが、0.9945≦c/a≦1.012を満たす。以上の態様によれば、振動板を効率的に変形させることが可能である。
<態様5>
本発明の他の態様(態様5)に係る液体噴射ヘッドは、圧力室内の液体を圧電デバイスにより噴射する液体噴射ヘッドであって、前記圧電デバイスは、振動板と、鉛を含む圧電体層と、前記振動板と前記圧電体層との間に設けられた第1電極と、前記圧電体層からみて前記第1電極とは反対側に設けられた第2電極とを含み、前記圧電体層の結晶において膜面に平行な格子面の間隔Cと、当該膜面に垂直な格子面の間隔Aとは、0.9945≦C/A≦1.012を満たし、かつ、前記圧電デバイスの厚さは、前記圧電体層の厚さt(t<5μm)の2倍以上である。以上の態様では、圧電体層の結晶において膜面に平行な格子面の間隔Cと、当該膜面に垂直な格子面の間隔Aとが、0.9945≦C/A≦1.012を満たすから、圧電体層の分極方向が<111>に維持される。したがって、前述の条件を満たさない構成と比較して、圧電デバイスの性能を向上させることが可能である。また、圧電デバイスの厚さTが圧電体層の厚さtの2倍以上であるから、圧電デバイスの中立面は圧電体層の外側に位置する。したがって、圧電体層の内部に中立面が位置する構成と比較して圧電体層を効率的に変位させることが可能である。
<態様6>
態様1から態様5の好適例(態様6)において、前記圧電デバイスの厚さは、6t以下である。以上の態様によれば、圧電体層に作用する応力(例えば電圧が印加されていない状態での応力)を低減することが可能である。
<態様7>
態様1から態様6の好適例(態様7)において、前記振動板は、ZrOを含む。
<態様8>
本発明の好適な態様(態様8)に係る液体噴射装置は、以上に例示した各態様に係る液体噴射ヘッドを具備する。液体噴射装置の好例は、インクを噴射する印刷装置であるが、本発明に係る液体噴射装置の用途は印刷に限定されない。
<態様9>
本発明の好適な態様(態様9)に係る圧電デバイスは、振動板と、鉛を含む圧電体層と、前記振動板と前記圧電体層との間に設けられた第1電極と、前記圧電体層からみて前記第1電極とは反対側に設けられた第2電極とを含み、前記圧電体層は、{100}面に優先配向し、前記圧電体層において膜面に平行な結晶面によって構成される格子定数cと、当該膜面に垂直な結晶面によって構成される格子定数aとは、0.9945≦c/a≦1.012を満たし、かつ、前記圧電体層の厚さt(t<5μm)の2倍以上である。以上の態様では、圧電体層において膜面に平行な結晶面によって構成される格子定数cと、当該膜面に垂直な結晶面によって構成される格子定数aとが、0.9945≦c/a≦1.012を満たす。したがって、前述の条件を満たさない構成と比較して、圧電デバイスの性能を向上させることが可能である。また、圧電デバイスの厚さTが圧電体層の厚さtの2倍以上であるから、圧電デバイスの中立面は圧電体層の外側に位置する。したがって、圧電体層の内部に中立面が位置する構成と比較して圧電体層を効率的に変位させることが可能である。
本発明の好適な形態に係る液体噴射装置の構成図である。 液体噴射ヘッドの分解斜視図である。 液体噴射ヘッドの断面図(図2のIII-III線の断面図)である。 圧電素子の断面図である。 圧電体層と振動板との間の膜厚比と、圧電体層の内部に発生する応力との関係を示すグラフである。 圧電体層の分極方向と圧電体層の性能との関係を表す図表である。 圧電体層の結晶における格子面間隔比の説明図である。 圧電体層の結晶における格子定数比と圧電体層における電子系の全エネルギーとの関係を示すグラフである。 圧電体層の結晶における格子定数比と圧電体層における電子系の全エネルギーとの関係を示すグラフである。 圧電デバイスにおける格子定数比と圧電性能との関係を示すグラフである。 格子面間隔比の測定値の図表である。 回折角の測定値のグラフである。 ダミー圧電デバイスの断面図である。 他の形態に係るダミー圧電デバイスの断面図である。 他の形態に係るダミー圧電デバイスの断面図である。
図1は、本発明の好適な形態に係る液体噴射装置100を例示する構成図である。本実施形態の液体噴射装置100は、液体の例示であるインクを媒体12に噴射するインクジェット方式の印刷装置である。媒体12は、典型的には印刷用紙であるが、樹脂フィルムまたは布帛等の任意の材質の印刷対象が媒体12として利用され得る。図1に例示される通り、液体噴射装置100には、インクを貯留する液体容器14が設置される。例えば液体噴射装置100に着脱可能なカートリッジ、可撓性のフィルムで形成された袋状のインクパック、またはインクを補充可能なインクタンクが液体容器14として利用される。
図1に例示される通り、液体噴射装置100は、制御ユニット20と搬送機構22と移動機構24と液体噴射ヘッド26とを具備する。制御ユニット20は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路と半導体メモリー等の記憶回路とを含み、液体噴射装置100の各要素を統括的に制御する。搬送機構22は、制御ユニット20による制御のもとで媒体12をY方向に搬送する。
移動機構24は、制御ユニット20による制御のもとで液体噴射ヘッド26をX方向に往復させる。X方向は、媒体12が搬送されるY方向に交差(典型的には直交)する方向である。本実施形態の移動機構24は、液体噴射ヘッド26を収容する略箱型の搬送体242(キャリッジ)と、搬送体242が固定された搬送ベルト244とを具備する。なお、複数の液体噴射ヘッド26を搬送体242に搭載した構成や、液体容器14を液体噴射ヘッド26とともに搬送体242に搭載した構成も採用され得る。
液体噴射ヘッド26は、液体容器14から供給されるインクを制御ユニット20による制御のもとで複数のノズル(噴射孔)から媒体12に噴射する。搬送機構22による媒体12の搬送と搬送体242の反復的な往復とに並行して各液体噴射ヘッド26が媒体12にインクを噴射することで、媒体12の表面に所望の画像が形成される。なお、X-Y平面(例えば媒体12の表面に平行な平面)に垂直な方向を以下ではZ方向と表記する。各液体噴射ヘッド26によるインクの噴射方向(典型的には鉛直方向)がZ方向に相当する。
図2は、液体噴射ヘッド26の分解斜視図であり、図3は、図2におけるIII-III線の断面図(X-Z平面に平行な断面)である。図2および図3に例示される通り、液体噴射ヘッド26は、Y方向に長尺な略矩形状の流路基板32を具備する。流路基板32のうちZ方向の負側の面上には、圧力室基板34と振動板36と複数の圧電素子38と筐体部42と封止体44とが設置される。他方、流路基板32のうちZ方向の正側の面上には、ノズル板46と吸振体48とが設置される。液体噴射ヘッド26の各要素は、概略的には流路基板32と同様にY方向に長尺な板状部材であり、例えば接着剤を利用して相互に接合される。
図2に例示される通り、ノズル板46は、Y方向に配列する複数のノズルNが形成された板状部材である。各ノズルNは、インクが通過する貫通孔である。なお、流路基板32と圧力室基板34とノズル板46とは、例えばシリコン(Si)の単結晶基板をエッチング等の半導体製造技術により加工することで形成される。ただし、液体噴射ヘッド26の各要素の材料や製法は任意である。Y方向は、複数のノズルNが配列する方向とも換言され得る。
流路基板32は、インクの流路を形成するための板状部材である。図2および図3に例示される通り、流路基板32には、開口部322と供給流路324と連通流路326とが形成される。開口部322は、複数のノズルNにわたり連続するように平面視で(すなわちZ方向からみて)Y方向に沿う長尺状に形成された貫通孔である。他方、供給流路324および連通流路326は、ノズルN毎に個別に形成された貫通孔である。また、図3に例示される通り、流路基板32のうちZ方向の正側の表面には、複数の供給流路324にわたる中継流路328が形成される。中継流路328は、開口部322と複数の供給流路324とを連通させる流路である。
筐体部42は、例えば樹脂材料の射出成形で製造された構造体であり、流路基板32のうちZ方向の負側の表面に固定される。図3に例示される通り、筐体部42には収容部422と導入口424とが形成される。収容部422は、流路基板32の開口部322に対応した外形の凹部であり、導入口424は、収容部422に連通する貫通孔である。図3から理解される通り、流路基板32の開口部322と筐体部42の収容部422とを相互に連通させた空間が液体貯留室(リザーバー)Srとして機能する。液体容器14から供給されて導入口424を通過したインクが液体貯留室Srに貯留される。
吸振体48は、液体貯留室Sr内の圧力変動を吸収するための要素であり、例えば弾性変形が可能な可撓性のシート部材(コンプライアンス基板)を含んで構成される。具体的には、流路基板32の開口部322と中継流路328と複数の供給流路324とを閉塞して液体貯留室Srの底面を構成するように、流路基板32のうちZ方向の正側の表面に吸振体48が設置される。
図2および図3に例示される通り、圧力室基板34は、相異なるノズルNに対応する複数の圧力室Scが形成された板状部材である。複数の圧力室Scは、Y方向に沿って配列する。各圧力室Sc(キャビティ)は、平面視でX方向に沿う長尺状の開口部である。X方向の正側における圧力室Scの端部は平面視で流路基板32の1個の供給流路324に重なり、X方向の負側における圧力室Scの端部は平面視で流路基板32の1個の連通流路326に重なる。
圧力室基板34のうち流路基板32とは反対側の表面には振動板36(振動部の例示)が設置される。振動板36は、弾性的に振動可能な板状部材である。図3に例示される通り、本実施形態の振動板36は、第1層361と第2層362との積層で構成される。第2層362は、第1層361からみて圧力室基板34とは反対側に位置する。第1層361は、酸化シリコン(SiO)等の弾性材料で形成された弾性膜であり、第2層362は、酸化ジルコニウム(ZrO)等の絶縁材料で形成された絶縁膜である。なお、所定の板厚の板状部材のうち圧力室Scに対応する領域について板厚方向の一部を選択的に除去することで、圧力室基板34と振動板36の一部または全部とを一体に形成することも可能である。
図3から理解される通り、流路基板32と振動板36とは、各圧力室Scの内側で相互に間隔をあけて対向する。圧力室Scは、流路基板32と振動板36との間に位置し、当該圧力室Sc内に充填されたインクに圧力を付与するための空間である。液体貯留室Srに貯留されたインクは、中継流路328から各供給流路324に分岐して複数の圧力室Scに並列に供給および充填される。以上の説明から理解される通り、振動板36は、圧力室Scの壁面(具体的には、圧力室Scの一面である上面)を構成する。
図2および図3に例示される通り、振動板36のうち圧力室Scとは反対側の表面(すなわち第2層362の表面)には、相異なるノズルN(または圧力室Sc)に対応する複数の圧電素子38が設置される。各圧電素子38は、駆動信号の供給により変形する受動素子であり、平面視でX方向に沿う長尺状に形成される。複数の圧電素子38は、複数の圧力室Scに対応するようにY方向に配列する。圧電素子38の変形に連動して振動板36が振動すると、圧力室Sc内の圧力が変動することで、圧力室Scに充填されたインクが連通流路326とノズルNとを通過して噴射される。なお、以下の説明では、振動板36と圧電素子38とを含む構造体を「圧電デバイス」と表記する場合がある。圧電デバイスは、圧力室Scの内部圧力を変化させるアクチュエーターである。
図2および図3の封止体44は、複数の圧電素子38を保護するとともに圧力室基板34および振動板36の機械的な強度を補強する構造体であり、振動板36の表面に例えば接着剤で固定される。封止体44のうち振動板36との対向面に形成された凹部の内側に複数の圧電素子38が収容される。
図4は、任意の1個の圧電デバイスDの断面図である。X方向に垂直な断面(すなわち圧電素子38の長手方向に垂直な断面)が図4には図示されている。図4に例示される通り、各圧電素子38は、第1電極51と圧電体層52と第2電極53とが積層された構造体である。
第1電極51は、振動板36と圧電体層52との間に形成された導電膜である。具体的には、振動板36の表面(さらに詳細には第2層362の表面)に第1電極51が形成される。第2電極53は、圧電体層52からみて第1電極51とは反対側に形成された導電膜である。なお、第1電極51および第2電極53の一方は、圧電デバイスD毎に個別に形成され、第1電極51および第2電極53の他方は、複数の圧電デバイスDにわたり連続に形成される。ただし、第1電極51および第2電極53の双方を圧電デバイスD毎に個別に形成してもよい。
圧電体層52は、鉛(Pb)を含む圧電材料で形成された薄膜である。具体的には、ペロブスカイト型の結晶構造を有する強誘電体の結晶膜が圧電体層52として好適である。例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)またはニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O3:PZTN)が圧電体層52の材料として例示される。本実施形態の圧電体層52は、{100}面に優先配向する。「優先配向」とは、{100}面に配向している結晶の割合が、{110}面や{111}面等の他の結晶面に配向している結晶の割合を上回ることを意味する。圧電体層52の厚さtは、例えば5μm未満である(t<5μm)。以上の例示のように圧電体層52の厚さtを5μm未満とした構成によれば、圧電体層52のクラックを抑制できるという利点がある。
<圧電デバイスDの厚さT>
圧電デバイスDの厚さTに着目する。厚さTは、Z方向における圧電デバイスDの全体の寸法である。具体的には、振動板36の第1層361における圧力室Sc側の表面(すなわち圧電デバイスDの最下面)と、圧電素子38における第2電極53の表面(すなわち圧電デバイスDの最上面)との間隔が、当該圧電デバイスDの厚さTに相当する。本実施形態における圧電デバイスDの厚さTは、圧電体層52の厚さtの2倍以上である(T≧2t)。以上の構成によれば、圧電デバイスDの中立面(すなわち引張歪および圧縮歪の何れも発生しない仮想面)が圧電体層52の外側(具体的には振動板36の内部)に位置する。したがって、圧電体層52を効率的に変形させることが可能である。
図5は、圧電体層52の厚さtに対する振動板36の厚さの比(以下「膜厚比」という)αと、圧電体層52の内部に発生する応力(具体的には引張応力)との関係を示すグラフである。図5の観測では、酸化シリコン(SiO)の単層で構成された振動板36の表面の圧電体層52に、初期的に約25MPaの引張応力が作用する状況を仮定し、有限要素法により圧電体層52の応力を測定した。
図5から理解される通り、膜厚比αが小さい(すなわち、圧電体層52の厚さtに対して振動板36の厚さが小さい)ほど、圧電体層52に作用する応力は小さい。圧電体層52に作用する応力を典型的な数値(25MPa)の半分にするためには、膜厚比αを5以下に設定する必要がある。すなわち、振動板36と圧電体層52とを含む圧電デバイスDの厚さTを、圧電体層52の厚さtの6倍以下(T≦6t)に設定した構成が好適である。以上の構成によれば、圧電体層52に初期的に作用する応力(例えば電圧が印加されていない状態での応力)を低減することが可能である。
<圧電体層52の結晶構造>
圧電体層52の分極方向について説明する。以下の説明では、ABOの化学式で表されるペロブスカイト型の結晶構造について、分極方向を以下のように定義する。まず、Pseudo-Cubic(疑似立方晶)のCentro-Symmetricな位置(中立点)に対してBサイト原子が変位する方向に着目する。
・分極方向Pが<111>であるというときには、<111>方向にBサイト原子が変位して安定化している状態を意味する。
・分極方向Pが<110>であるというときには、<110>方向にBサイト原子が変位して安定化している状態を意味する。
・分極方向Pが<001>であるというときには、<001>方向にBサイト原子が変位して安定化している状態を意味する。
ただし、Bサイト原子の変位は、薄膜内のBサイト原子の平均値として考える。したがって、一部のBサイト原子が異なるミラー指数の方向に変位していてもよい。
圧電デバイスDの性能を向上させる観点から圧電体層52の結晶構造を検討する。図6は、圧電体層52の分極方向と圧電体層52の性能(以下「圧電性能」という)との関係を表す図表である。ここでは、印加電圧がPseudo-Cubicの表示で<001>を向いていることを仮定している。これは、例えば、(100)面配向したペロブスカイト型の結晶構造では、印加電圧が膜面に垂直な方向に向いていることに対応する。圧電定数e33(C/m)が圧電性能の指標として図6では例示されている。図6から理解される通り、圧電体層52の分極方向が<111>である場合に圧電性能が最大となる。したがって、圧電デバイスDの性能を向上させる観点からは、圧電体層52の分極方向を<111>に維持した構成が好適である。
ここで、圧電体層52の膜面に平行な結晶面によって構成される格子定数cと、圧電体層52の膜面に垂直な結晶面によって構成される格子定数aとに着目する。膜面とは、圧電体層52の上面または下面である。図8および図9は、圧電体層52の結晶における格子定数aに対する格子定数cの比率(以下「格子定数比」という)c/aと、圧電体層52におけるエネルギーとの関係を示すグラフである。図8においては、圧電体層52を膜面に垂直な方向(格子定数cの方向)に伸縮した場合のエネルギーの変化が図示され、図9においては、圧電体層52を膜面に平行な方向(格子定数aの方向)に伸縮した場合のエネルギーの変化が図示されている。
図6、図8および図9の演算には、固体の第一原理計算を利用した。特に密度汎関数法による局所密度近似の範囲で電子系の全エネルギーを算定した。計算コードにはVASP(Vienna Ab initio SimulationPackage; G. Kresse and J. Furthm?ler, Phys. Rev. B 54, 11169 (1996) )を利用した。圧電定数e33の算定には線形応答理論を適用する。実際の演算には海洋研究開発機構の地球シミュレーターを利用した。また、逆格子間隔のk点メッシュを(3×3×3)に設定し、ABOのペロブスカイト型の結晶構造を2×2×2のスーパーセルと仮定した。計算に関する他の条件は以下の通りである。
エネルギーカットオフ:400eV
エネルギーの収束範囲:1×10−7eV以下
原子に作用する力の収束範囲:0.001eV/Å
図8は、格子定数cを伸長することで格子定数比c/aを変化させたときの電子系の全エネルギーの変化の様子を示すグラフである。また、図9は、格子定数aを伸長することで格子定数比c/aを変化させたときの電子系の全エネルギーの変化の様子を示すグラフである。図8および図9の何れにおいても、縦軸は、ABOのセルあたりの電子系の全エネルギーとした。
図8から理解される通り、圧電体層52を格子定数cの方向に伸長すると、格子定数比c/aが+1.2%に到達した段階で、圧電体層52の分極方向が<111>から<001>に回転する確率が発生する。すなわち、電子系の全エネルギーに関して、分極方向<111>よりも分極方向<001>の状態が低くなり安定化する。したがって、分極方向を<111>に維持するためには、格子定数比c/aを1.012以下に設定する必要がある。
図9から理解される通り、圧電体層52を格子定数aの方向に伸長すると、格子定数比c/aが−0.55%に到達した段階で、圧電体層52の分極方向が<111>から<110>に回転する確率が発生する。すなわち、電子系の全エネルギーに関して、分極方向<111>よりも分極方向<110>の状態が低くなり安定化する。したがって、分極方向を<111>に維持するためには、格子定数比c/aを0.9945以上に設定する必要がある。
以上の説明から理解される通り、分極方向を<111>に維持することで高い圧電性能を確保する観点からは、圧電体層52における結晶の格子定数aと格子定数cとが、以下の数式(1)の関係を満たす構成が好適である。
0.9945≦c/a≦1.012 …(1)
格子定数比c/aの好適な範囲をさらに検討する。図10は、圧電デバイスDにおける格子定数比c/aと圧電性能との関係を示すグラフである。図10の縦軸には、特定の数値が基準値(すなわち1)となるように正規化した圧電定数が、圧電性能の指標として表記されている。
図10を参照すると、格子定数比c/aが0.996を上回る範囲で圧電性能が特に向上するという傾向を確認できる。したがって、以下の数式(2)で表現される通り、数式(1)の範囲のうち、格子定数比c/aが0.996を上回る範囲が格別に好適である。
0.996<c/a≦1.012 …(2)
ここで、図7に例示される通り、圧電体層52において膜面に平行な格子面の間隔Cと、当該膜面に垂直な格子面の間隔Aとに着目する。膜面とは、前述の通り、圧電体層52の上面または下面である。間隔Cは、Z方向に垂直な格子面の間隔(すなわち、Z方向に相互に隣合う2つの格子面の間隔)であり、間隔Aは、Z方向に平行な格子面の間隔である。圧電体層52が{100}面に優先配向する構成を想定すると、以上に説明した格子定数比c/aは、圧電体層52において膜面に平行な格子面の間隔Cと当該膜面に垂直な格子面の間隔Aとの比(以下「格子面間隔比」という)と等価である。圧電体層52の結晶における格子面間隔比C/Aに着目すると、前述の数式(1)は以下の数式(1a)でも表現され、前述の数式(2)は以下の数式(2a)でも表現される。
0.9945≦C/A≦1.012 …(1a)
0.996<C/A≦1.012 …(2a)
なお、図8および図9から理解される通り、格子定数比c/aが1に近いほど、圧電体層52はエネルギー的に安定するという傾向がある。以上の傾向を考慮すると、圧電体層52の分極方向を<111>に維持するためには、数式(1)または数式(2)の範囲内において格子定数比c/aが1に近い構成が特に好適である。
数式(1)や数式(2)(さらには数式(1a)や数式(2a))の条件式は、圧電体層52の膜厚方向の全体にわたり成立する必要は必ずしもない。具体的には、圧電体層52において圧電デバイスDの中立面からみて圧力室Scとは反対側(上側)に位置する部分について前述の条件式が成立することが望ましい。例えば、圧電体層52のうち膜厚方向において第2電極53側に位置する1/3の部分が前述の条件式を満たすことが望ましい。以上の構成によれば、中立面から遠い位置における圧電変位を、より大きな力のモーメントを介してダイアフラム構造の変形に寄与させることが可能である。
<格子定数比c/aの測定>
以上に説明した観測では、図11に例示される通り、圧力室基板34に圧力室Scが形成されていない状態(以下「圧力室形成前」という)と圧力室Scが形成された状態(以下「圧力室形成前」という)とについて試料の間隔Cおよび間隔Aと格子面間隔比C/Aとを測定した(測定値M1)。具体的には、図11に例示された測定1から測定6は圧力室形成後の試料に関する測定の結果であり、測定7および測定8は、圧力室形成前の試料に関する測定の結果である。また、第2電極53の膜厚を相違させた複数の場合について格子定数比c/aを測定した。なお、測定1から測定5は、圧電デバイスDのうち平面視で圧力室Scの内側に位置する領域(メンブレン)内での測定結果である。他方、測定6は、平面視で圧力室Scの内側と外側との双方にわたり圧電デバイスDが形成される構成において、圧電デバイスDのうち平面視で圧力室Scの外側に位置する領域内での測定結果である。
具体的には、微小部XRD測定装置を利用して非対称反射測定を実施した。すなわち、走査面(2θ走査面)と試料表面の法線とがなす角度Ψを変化させながら回折角2θを測定した。回折角2θの測定では、格子面{301}の回折ピークが観測される回折角を中心として、ピークシフトが発生した場合でもピークの全体を観測できる充分な範囲を確保した。図12は、角度2Ψの正弦値の自乗sinΨと回折角2θとの関係を測定した結果(いわゆる側傾法の2θ−sinΨ)のグラフである。
図12に図示された測定の結果を直線Lにより近似することで、図11に測定値M1として例示される通り、結晶の膜面に平行な格子面(Ψ=0°)での回折角2θと、結晶の膜面に垂直な格子面(Ψ=90°)での回折角2θとを算定する。図11の測定値M2は、圧電体層52の結晶構造をPseudo-Cubic(疑似立方晶)として測定値M1を格子定数に換算した数値である。以上の手順により、圧力室形成後における格子定数比c/aまたは格子面間隔比C/Aを測定することが可能である。
以上に説明した通り、本実施形態では、圧電体層52の結晶における格子定数比c/aまたは格子面間隔比C/Aが、0.9945以上かつ1.012以下という条件(0.9945≦c/a≦1.012)を満たす。以上の構成によれば、圧電体層52の分極方向が<111>に維持される。したがって、格子定数比c/aまたは格子面間隔比C/Aが前述の条件を満たさない構成と比較して、圧電デバイスDの性能を向上させることが可能である。本実施形態では特に、格子定数比c/aまたは格子面間隔比C/Aが0.996を上回る(0.996<c/a,0.996<C/A)から、圧電体層52の性能の向上という効果は格別に顕著である。
また、本実施形態では、圧電デバイスDの厚さTが圧電体層52の厚さtの2倍以上である(T≧2t)から、圧電デバイスDの中立面は圧電体層52の外側に位置する。したがって、圧電体層52の内部に中立面が位置する構成と比較して、圧電体層52を効率的に変位させることが可能である。本実施形態では特に、圧電デバイスDの厚さTが、圧電体層52の厚さtの6倍以下である(T≦6t)から、圧電体層52に作用する応力(例えば電圧が印加されていない状態での応力)を低減することが可能である。
<変形例>
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。なお、以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
(1)圧電デバイスDの構成は以上の例示に限定されない。例えば、圧電素子38の平面形状は任意である。具体的には、圧電素子38が円形状または円環状に形成された構成についても前述の実施形態が適用される。
(2)平面視で圧力室Scの内側と外側との各々に圧電デバイスDを形成した構成(以下「構成A」という)も採用され得る。圧力室Scの外側に形成された圧電デバイスDは、実際にはインクの噴射に寄与しないダミー圧電デバイスである。
例えば図13に例示される通り、ダミー圧電デバイスDdは、ノズルNからインクを噴射させる正規の圧電デバイスDと同様の構成である。ただし、ダミー圧電デバイスDdの下方には圧力室Scが形成されない。なお、ダミー圧電デバイスDdの構成は任意である。例えば、図14に例示される通り、振動板36と第1電極51と圧電体層52と第2電極53とがパターニングされていない状態(いわゆるベタ状)で積層された部分も、ダミー圧電デバイスDdに相当する。また、図15に例示される通り、第1電極51がパターニングされていない状態も、ダミー圧電デバイスDdに相当する。なお、ダミー圧電デバイスDdは、実際にはインクの噴射に寄与しないから、図15の例示のように第1電極51と第2電極53とが導通していても問題ない。
以上に例示した構成Aでは、圧力室Scが形成された通常の圧電デバイスDについて、前述の数式(1)または数式(2)(数式(1a)または数式(2a))の関係が成立する。他方、図13から図15に例示したダミー圧電デバイスDdについては、格子定数比c/aまたは格子面間隔比C/Aが0.996以下である構成(c/a≦0.996,C/A≦0.996)が好適である。以上の構成によれば、引張応力を受ける圧電体層52がその引張応力に逆らうことなく横に引き伸ばされた形状(A,aが大きくなる形状)になっており、クラックが発生しにくいという利点がある。
(3)前述の各形態では、液体噴射ヘッド26を搭載した搬送体242を往復させるシリアル方式の液体噴射装置100を例示したが、複数のノズルNが媒体12の全幅にわたり分布するライン方式の液体噴射装置にも本発明を適用することが可能である。また、前述の各形態で例示した液体噴射装置100は、印刷に専用される機器のほか、ファクシミリ装置やコピー機等の各種の機器に採用され得る。
(4)本発明の液体噴射装置の用途は印刷に限定されない。例えば、色材の溶液を噴射する液体噴射装置は、液晶表示装置のカラーフィルターを形成する製造装置として利用される。また、導電材料の溶液を噴射する液体噴射装置は、配線基板の配線や電極を形成する製造装置として利用される。薬液等の溶液を搬送するポンプや環境エネルギーを収集する環境発電(エナジーハーベスト)にも、前述の各形態で例示した構成を適用することが可能である。
100…液体噴射装置、12…媒体、14…液体容器、20…制御ユニット、22…搬送機構、24…移動機構、26…液体噴射ヘッド、32……流路基板、34……圧力室基板、36……振動板、361…第1層、362…第2層、38……圧電素子、42……筐体部、44……封止体、46……ノズル板、N……ノズル、48……吸振体、51…第1電極、52…圧電体層、53…第2電極、Sc…圧力室、Sr…液体貯留室、D…圧電デバイス。

Claims (5)

  1. 圧力室内の液体を圧電デバイスにより噴射する液体噴射ヘッドであって、
    前記圧電デバイスは、
    振動板と、
    鉛を含む圧電体層と、
    前記振動板と前記圧電体層との間に設けられた第1電極と、
    前記圧電体層からみて前記第1電極とは反対側に設けられた第2電極とを含み、
    前記圧力室の外側に形成され、
    前記圧電体層は、{100}面に優先配向し、
    前記圧電体層において膜面に平行な結晶面によって構成される格子定数cと、当該膜面に垂直な結晶面によって構成される格子定数aとは、
    c/a≦0.996を満たし、かつ、
    前記圧電デバイスの厚さは、前記圧電体層の厚さt(t<5μm)の2倍以上である
    液体噴射ヘッド。
  2. 前記圧電体層のうち、前記圧電デバイスの中立面からみて前記圧力室とは反対側に位置する部分について、前記格子定数cと前記格子定数aとが、
    0.9945≦c/a≦1.012
    を満たす請求項1の液体噴射ヘッド。
  3. 前記圧電デバイスの厚さは、6t以下である
    請求項1または請求項2の液体噴射ヘッド。
  4. 前記振動板は、ZrOを含む
    請求項1から請求項3の何れかの液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1から請求項4の何れかの液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置。
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