JP6902313B2 - 踏切しゃ断機 - Google Patents
踏切しゃ断機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6902313B2 JP6902313B2 JP2017032202A JP2017032202A JP6902313B2 JP 6902313 B2 JP6902313 B2 JP 6902313B2 JP 2017032202 A JP2017032202 A JP 2017032202A JP 2017032202 A JP2017032202 A JP 2017032202A JP 6902313 B2 JP6902313 B2 JP 6902313B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- value
- current
- relay
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
Description
これに対し、近年は、踏切しゃ断機全体の軽量化や小形化のためにモータの高速化を図るとともに伝動機構や減速機構の改良を加えることによりバランサーを不要にして(例えば特許文献2〜4参照)、バランサーを装備しない踏切しゃ断機が開発されている。
図3は、(a)が、一つの踏切3に四台の踏切しゃ断機10,10,…を設置した典型的な使用状態の平面配置図と、それらに給電線6や信号線7で接続された信号器具箱5のブロック図とを、併せて記載したものであり、(b)が踏切しゃ断機10の基本構造を示すブロック図である。
機構部20は、遮断桿4を片持ち状態で保持しうる遮断桿保持機構21と、遮断桿4を昇降させる動力源であるモータ23と、モータ23の回転出力軸の運動を減速して遮断桿保持機構21に伝達する減速機構22とを具備したものであり、遮断桿保持機構21は図示しない筐体の外側に突き出ているが、減速機構22とモータ23は筐体の内部に格納されている。
それらのうち、信号入力用のリレー41は信号器具箱5の内部の直流電力(DC24V)によって動作するが、信号出力用のリレー42はモータ駆動回路34と同じく踏切しゃ断機10内の直流電力RV(DC24V)によって動作するようになっており、両電力は共にDC24Vであるが、両電力線の間には給電線6が介在している。
その状態から、列車の接近に応じて昇降指示TERが下降指示に転じると(図5の時刻t1参照)、先ず、四台の踏切しゃ断機10,10,…のうち踏切道3の進入側に配設された二台において、昇降指示CR1が遮断桿4の下降を指示するロー状態・リレー落下状態になり(図5(a)参照)、それに応じて進入側の遮断桿4を下降させる通常の制御が行われる(図4のステップS11のN,S12の正常,S15,S16,S17)。
すると、四台の踏切しゃ断機10,10,…において、一斉に、昇降指示CR1が遮断桿4の上昇を指示するハイ状態・リレー扛上状態になり(図5(a),(b)参照)、それに応じて進入側でも進出側でも遮断桿4を上昇させる通常の制御が行われる(図4のステップS11のN,S12の正常,S15,S16,S17)。
更に、上昇完了後は(図5の時刻t6より右方を参照)、本欄における動作説明の当初状態(図5の時刻t1より左方を参照)と同じ状態に戻るので、上昇完了後も、電圧低下検出LVがロー状態・正常状態を維持し(図5(f)参照)、電圧低下検出LVの一時低下も継続低下も検出されず、異常処理(図4のステップS14)は行われない。
例えば、強風によって遮断桿4が横向きに押されて減速機構22等の回転軸に大きな摩擦抵抗が生じた場合や、遮断桿4の上に雪が積もって見掛けの慣性抵抗が不所望に増加した場合、踏切通行人が遮断桿4の先端部等に手を掛けて押さえたことによって遮断桿4の上昇が抑止された場合が、大半を占めている。
ところが、バランサー装備の踏切しゃ断機を置き換えたバランサー不装備の踏切しゃ断機10のうち、一部の踏切しゃ断機10については、長期使用時に故障Rの出力頻度が高いと感じられ、何らかの不具合や不良の潜在が疑われることになってしまった。
交換前のバランサー装備の踏切しゃ断機では、遮断桿上昇制御の開始直後(図5の時刻t5の直後)の突入電流が比較的小さくてピーク値ですら規制値をかなり下回っていたので、給電線6等に係る規制充足不備が顕在化しなかっただけなのである。
そして、その対策として直截的に思いつくのは、遮断桿上昇制御の開始直後の突入電流のピークを低く抑えることであり、その具体化は、制限電流値Pmを現行機のものより小さな固定値にするのが、簡便かつ確実で、良かろうと思われる。
そこで、受電圧の低下による昇降制御時の異常処理の実行頻度が設置先の既存設備における規制からの逸脱状況に応じて高まるのを踏切しゃ断機単独で回避することができるように、逸脱状況の程度に応じて昇降制御の内容を自動的に調整する踏切しゃ断機を実現することが技術的な課題となる。
したがって、この発明によれば、逸脱状況の程度に応じて昇降制御の内容を自動的に調整する踏切しゃ断機を実現することがことができ、その結果、受電圧の低下による昇降制御時の異常処理の実行頻度が設置先の既存設備における規制からの逸脱状況に応じて高まるのを踏切しゃ断機単独で回避することができることとなる。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜4(出願当初の請求項1〜4)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、また、それらについて背景技術の欄で述べたことは以下の実施例についても共通するので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
新たな昇降制御プログラム(図1参照)が、既述の昇降制御プログラム(図4参照)と相違するのは、モータの駆動電流に係る単純制限の処理(図1ステップS16)に、受電圧低下時の増加抑制処理(図1ステップS25,S26)と、受電圧低下終了後の緩慢回復処理(図1ステップS22,S23,S24,S26)とが加わった点である。
また、制限電流値Pmの可変化に対応して、正常時処理に加わった新たな処理では(ステップS26)、従来の正常時処理(ステップS15〜S17)に先だって現電力制限値Plcから制限電流値Pmを算出し直すようになっている。
このようなモータの駆動電流に係る緩慢回復処理は、増加抑制処理で下がった現電力制限値Plcを絶対電力制限値Plpに向けて回復させるが、それを緩やかにするために、増加値αは減少値βより小さく例えば半分以下の値に設定されている。
この動作説明では、明確化のため、従来の踏切しゃ断機10の動作説明との重複を厭うことなく、時間の経過に沿って、説明する。
すると、四台の踏切しゃ断機において、やはり従来同様、一斉に、昇降指示CR1が遮断桿4の上昇を指示するハイ状態・リレー扛上状態になる(図2(a),(e)参照)。そして、それに応じて進入側でも進出側でも遮断桿4を上昇させる新たな通常の制御が行われる(図1のステップS11のN,S21,S12の正常,S22のN,S23,S26,S15,S16,S17)。
この場合、その進入側の踏切しゃ断機では、現電流Baがピークに至る前に(図2の時刻t5の少し後を参照)、給電線6での電圧降下が過大になって(図2(b)参照)、受電圧RVが基準電圧NVを下回ることから(図2(c)参照)、電圧低下検出LVが低下状態を示す(図2(d)参照)。
すなわち、上述したように規制から逸脱した給電線6に繋がっている進入側の踏切しゃ断機がモータ駆動に大きな突入電流を流したとすると、それを含めた信号器具箱5のバッテリ等からの全給電量も大きくなるが、進入側の踏切しゃ断機の突入電流のピーク低減によってその分だけ信号器具箱5側の全給電量のピーク値も下がることから、信号器具箱5における電圧低下がそれなりに小さくなるので、他の踏切しゃ断機では、モータの駆動電流が同じなら受電圧RVが高めになるため、大きな突入電流が流れても(図2(f)参照)、受電圧RVが基準電圧NVを下回ることがなく(図2(g)参照)、遮断桿4が上昇開始時から円滑に上昇する、という良状態の頻度が向上する。
上記実施例では、電圧低下検出LVが低下状態を示したら(図1のステップS13のN)、現電力制限値Plcを減少値βだけ下げるという処理「Plc←P−β」を行って、受電圧RVの低下検出時に現電力Pを明確に低減させるようになっていたが(図1のステップS25)、これは必須でなく、他の処理との兼ね合いによっては、現電力Pの増加を回避するにとどめても良く、その場合は、現電力制限値Plcに現電力Pを採用する(具体的には値を転記や代入する)といった処理を行うようにしても良い(図1のステップS25の内容を「Plc←P」に変更する)。
また、本発明は、遮断桿を片持ち状態で揺動させる踏切しゃ断機の改良を契機としてなされたものであるが、遮断桿を両持ち状態で保持する踏切しゃ断機や、遮断桿を揺動させずに上下動させる踏切しゃ断機に適用しても、やはり不都合は無い。
10…踏切しゃ断機、
20…機構部(機械部)、21…遮断桿保持機構、22…減速機構、23…モータ、
30+40…制御回路、
30…電子回路(制御回路)、
31…CPU(コンピュータ)、32…DC/DC電源、33…電圧低下検出回路、
34…モータ駆動回路、35…電流センサ、36…角度センサ、37…位置センサ、
40…リレー回路(制御回路)、
41…昇降指示リレー(CR1)、42…故障通知リレー(故障R)、
Sa…駆動電流値(モータ指令)、Ba…現電流(検出値)、
Bb…現角度(検出値)、Bc…現位置(検出値)、LV…電圧低下検出
Claims (4)
- 遮断桿を保持しうる遮断桿保持部と、前記遮断桿保持部の動力源のモータと、前記モータと給電線を共用するリレー回路と、前記モータの駆動制御にて前記遮断桿の昇降制御を行うとともに前記リレー回路のリレー動作電圧より設定値の高い基準電圧よりも前記給電線での受電圧が低下したか否かを検出する電子回路とを備えた踏切しゃ断機において、前記電子回路が、前記昇降制御の実行中に、前記受電圧の低下が検出されると、前記モータの電力に係る演算を行う手段と値の固定された絶対制限値とそれ以下の値で増減変更しうる現制限値とを用いる手段とのうち何れか一方または双方の手段を実行して前記モータの駆動電流の増加を抑制する増加抑制処理を行うようになっている、ことを特徴とする踏切しゃ断機。
- 遮断桿を保持しうる遮断桿保持部と、前記遮断桿保持部の動力源のモータと、前記モータと給電線を共用するリレー回路と、前記モータの駆動制御にて前記遮断桿の昇降制御を行うとともに前記リレー回路のリレー動作電圧より設定値の高い基準電圧よりも前記給電線での受電圧が低下したか否かを検出する電子回路とを備えた踏切しゃ断機において、前記電子回路が、前記昇降制御の実行中に、前記受電圧の低下が検出されると、前記モータの電力に係る演算を行う手段と値の固定された絶対制限値とそれ以下の値で増減変更しうる現制限値とを用いる手段とのうち何れか一方または双方の手段を実行して前記モータの駆動電流の増加を抑制する増加抑制処理を行うようになっており、更に、前記昇降制御の実行中に前記受電圧の低下が検出されなくなると、前記増加抑制処理による増加抑制を解除するとともに、その際に抑制分の回復を行うときには緩慢に回復させる緩慢回復処理を行うようになっている、ことを特徴とする踏切しゃ断機。
- 遮断桿を保持しうる遮断桿保持部と、前記遮断桿保持部の動力源のモータと、前記モータと給電線を共用するリレー回路と、前記モータの駆動制御にて前記遮断桿の昇降制御を行うとともに前記リレー回路のリレー動作電圧より設定値の高い基準電圧よりも前記給電線での受電圧が低下したか否かを検出する電子回路とを備えた踏切しゃ断機において、前記電子回路が、前記昇降制御の実行中に、前記受電圧の低下が検出されると、前記モータの駆動電流の増加を抑制する増加抑制処理を行うようになっており、更に、前記昇降制御の実行中に前記受電圧の低下が検出されなくなると、前記増加抑制処理による増加抑制を解除するとともに、その際に抑制分の回復を行うときには前記モータの電力に係る演算を行う手段と値の固定された絶対制限値とそれ以下の値で増減変更しうる現制限値とを用いる手段とのうち何れか一方または双方の手段を実行して緩慢に回復させる緩慢回復処理を行うようになっている、ことを特徴とする踏切しゃ断機。
- 遮断桿を保持しうる遮断桿保持部と、前記遮断桿保持部の動力源のモータと、前記モータと給電線を共用するリレー回路と、前記モータの駆動制御にて前記遮断桿の昇降制御を行うとともに前記リレー回路のリレー動作電圧より設定値の高い基準電圧よりも前記給電線での受電圧が低下したか否かを検出する電子回路とを備えた踏切しゃ断機において、前記電子回路が、前記昇降制御の実行中に、前記受電圧の低下が検出されると、前記モータの電力に係る演算を行う手段と値の固定された絶対制限値とそれ以下の値で増減変更しうる現制限値とを用いる手段とのうち何れか一方または双方の手段を実行して前記モータの駆動電流の増加を抑制する増加抑制処理を行うようになっており、更に、前記昇降制御の実行中に前記受電圧の低下が検出されなくなると、前記増加抑制処理による増加抑制を解除するとともに、その際に抑制分の回復を行うときには前記モータの電力に係る演算を行う手段と値の固定された絶対制限値とそれ以下の値で増減変更しうる現制限値とを用いる手段とのうち何れか一方または双方の手段を実行して緩慢に回復させる緩慢回復処理を行うようになっている、ことを特徴とする踏切しゃ断機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017032202A JP6902313B2 (ja) | 2017-02-23 | 2017-02-23 | 踏切しゃ断機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017032202A JP6902313B2 (ja) | 2017-02-23 | 2017-02-23 | 踏切しゃ断機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018135052A JP2018135052A (ja) | 2018-08-30 |
JP6902313B2 true JP6902313B2 (ja) | 2021-07-14 |
Family
ID=63364735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017032202A Active JP6902313B2 (ja) | 2017-02-23 | 2017-02-23 | 踏切しゃ断機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6902313B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020059391A (ja) * | 2018-10-10 | 2020-04-16 | 株式会社三工社 | 踏切用の照明装置 |
-
2017
- 2017-02-23 JP JP2017032202A patent/JP6902313B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018135052A (ja) | 2018-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107269476A (zh) | 一种风电机组塔架升降式维护平台系统 | |
JP5120811B2 (ja) | エレベータの制御装置 | |
JP6902313B2 (ja) | 踏切しゃ断機 | |
US20210001908A1 (en) | Highway grade crossing gate system including a gate mechanism to rotate a gate arm with human machine interface and voltage reduction circuit | |
CN101674996B (zh) | 电梯装置 | |
JPH03198691A (ja) | 巻上げ用モータの制御方法とその装置 | |
JP5422966B2 (ja) | エレベーターの制御方法およびそのシステム | |
JP2003095555A (ja) | エレベータの制御装置 | |
CN108773742B (zh) | 安全保护方法、电梯控制器以及强驱电梯系统 | |
KR20170003995A (ko) | 엘리베이터 장치 | |
JP2008156078A (ja) | エレベータの制御装置 | |
CN102482049A (zh) | 电梯控制装置 | |
CN102701050B (zh) | 四柱施工升降机及其工作方法 | |
JP4079437B2 (ja) | 踏切しゃ断機 | |
JP2001114482A (ja) | エレベータの停電時救出運転装置 | |
JP2018080039A (ja) | エレベーター制御装置及びエレベーター制御方法 | |
CN105129570B (zh) | 一种防坠落电梯及防电梯坠落的方法 | |
CN103213912A (zh) | 电动卷扬机及其控制方法 | |
KR102334685B1 (ko) | 구출운전시 인버터 제어방법 | |
JP2005132541A (ja) | 昇降機械駆動用電動機の制御方法 | |
WO2019106949A1 (ja) | エレベーター及びエレベーター制御装置 | |
JP6076045B2 (ja) | 踏切しゃ断機 | |
CN102926339A (zh) | 一种变频力矩道闸 | |
CN113879932A (zh) | 一种斜行电梯及其控制方法和系统 | |
CN103420294B (zh) | 卷扬系统以及用于卷扬系统的控制方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210616 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210616 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6902313 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |