JP6901920B2 - 加工装置 - Google Patents

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本発明は、保持テーブルにおいて保持された被加工物を加工する加工装置に関する。
保持テーブルに保持された被加工物を切削、研削等する加工装置においては、保持テーブルの保持面を基準として工具の位置が制御されて加工が行われる。例えば、高速回転する切削ブレードを被加工物に切り込ませて切削する切削装置においては、切削ブレードの先端が保持テーブルの保持面と接触するときの切削ブレードの位置(以下、「基準位置」という。)と、保持面上に保持された被加工物の厚さの値とを記憶しておき、その基準位置から被加工物の厚さ分だけ変位した位置からの切り込み深さを調整することにより、被加工物に対して切削ブレードを所望深さ切り込ませて切削加工を行う。なお、被加工物にはテープが貼着されている場合は、被加工物の厚さとテープの厚さとを足した値を切削装置に記憶させ、切削ブレードがテープに若干切り込むように切り込み深さを調整する(例えば、特許文献1参照)。
保持テーブルの保持面に保持された被加工物にレーザビームを照射してレーザ加工を行うレーザ加工装置においても、保持面の高さ位置と被加工物の厚さの値とを記憶しておくことにより、レーザビームを被加工物の所望の高さ位置に集光して加工することができる。また、保持テーブルの保持面に保持された被加工物の露出面に回転する研削砥石を接触させて当該露出面を研削する研削装置においても、保持面の高さ位置と被加工物の厚さの値とを記憶しておくことにより、露出面を所望量研削することができる。
特開2016−201452号公報
しかし、被加工物の厚さや、被加工物の厚さとテープの厚さとを足した厚さの測定には、加工装置とは別の測定装置を用いているため、オペレータは、測定装置において測定した値を紙などにメモしておき、そのメモした値を加工装置に手入力している。したがって、誤った値を加工装置に入力してしまうことがあり、その場合は、所望の加工を行うことができないという問題がある。
本発明は、このような問題にかんがみなされたもので、加工装置とは別の測定装置を用いずに、被加工物の厚さを測定できるようにすることを課題とする。
本発明は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルが保持した被加工物を加工する加工手段と、該保持テーブル及び被加工物の上面を撮像する撮像手段と、少なくとも該撮像手段を制御する制御手段と、少なくとも加工条件の入力に用いるタッチパネルとを備える加工装置であって、該撮像手段は、被撮像物を照らす照明光を発光する照明と、該照明光の反射光を集光する集光器と、該反射光を撮像する撮像部と、該集光器を昇降させて被撮像物の上面に該撮像部のピントを合わせる昇降手段と、を備え、該制御手段は、該撮像手段が撮像した画像を該タッチパネルの撮像画像表示領域に表示する撮像画像表示手段と、該集光器の昇降範囲を示す目盛りつきのスケールを該タッチパネルのスケール表示領域に表示するスケール表示手段と、該スケール上における該集光器の高さ位置の値を該タッチパネルの高さ位置表示領域に表示する高さ位置表示手段と、該スケール上における指示に応じて該昇降手段を駆動して該集光器を昇降させる昇降駆動手段と、を備え、該昇降駆動手段による該昇降手段の駆動によって該集光器を昇降させて該撮像手段が被撮像物を撮像し、被撮像物の上面に該撮像部のピントが合った状態での該集光器の高さ位置が該高さ位置表示領域に表示され、該高さ位置表示領域に表示された該高さ位置を被撮像物の上面高さする。
上記加工装置は、前記高さ位置表示領域に表示された値を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶した値を、加工条件を設定するための設定領域に転送する数値転送手段とを備えることが望ましい。
また、上記加工装置は、前記高さ位置表示領域に表示された値を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶した値から被加工物の厚さを算出する算出手段と、該記憶手段が記憶した値又は該算出手段が算出した値を、加工条件を設定するための設定領域に転送する第2の数値転送手段とを備えることが望ましい。
本発明に係る加工装置は、タッチパネルに表示されるスケール上においてオペレータが指等でタッチして指示した位置をずらす等の操作をするだけで撮像部のピントを合わせることができ、ピントが合った時のスケールの値がタッチパネルに表示されるため、加工装置において被撮像物の上面高さを測定することができ、これにより、被加工物の厚さを測定することが可能となる。したがって、加工装置とは別の測定装置が不要となる。
また、高さ位置表示領域に表示された値が記憶手段に記憶され、その値が数値転送手段によって加工条件を設定するための入力領域に転送されることにより、被加工物の厚さの値をメモして手入力する必要がなくなるため、入力ミスがなくなり、加工条件に誤りが生じるのを防止することができる。
さらに、高さ位置表示領域に表示された値が記憶手段に記憶され、算出手段がその値から被加工物の厚さを算出し、第2数値転送手段が、該算出手段が算出した値を、加工条件を設定するための設定領域に転送することにより、被加工物の厚さの値をメモして手入力する必要がなくなるため、入力ミスがなくなり、加工条件に誤りが生じるのを防止することができる。
加工装置の一例を示す一部破断斜視図である。 撮像部のピントをテープの上面に合わせた状態を示す断面図である。 制御手段及び記憶手段を示す機能ブロック図である。 タッチパネルに表示された厚さ測定画面においてテープの上面の高さ位置を測定する状態を示す説明図である。 タッチパネルに表示されたデバイスデータ入力画面の例を示す説明図である。 タッチパネルに表示された厚さ測定画面においてウェーハの上面の高さ位置を測定する状態を示す説明図である。 撮像部のピントをウェーハの上面に合わせた状態を示す断面図である。 ブレードが被加工物に切り込む状態の例を示す正面図である。 ブレードが被加工物に切り込む状態の別の例を示す正面図である。 タッチパネルに表示されたデバイスデータ入力画面の別の例を示す説明図である。
図1に示す切削装置1は、保持テーブル2に保持された被加工物を、加工室10の内部に備えた加工手段である切削手段3によって切削する装置である。
保持テーブル2に保持される被加工物、例えばウェーハWは、裏面にテープTが貼着され、テープTの外周部にリング状のフレームFが貼着されることにより、テープTを介してフレームFに支持された状態となる。なお、以下では、テープTを介してフレームFに支持された状態のウェーハWを、ウェーハユニットUと称する。
保持テーブル2は、ウェーハWを吸引保持する吸引保持部21と、吸引保持部21を支持する枠体22と、枠体22に取り付けられフレームFを固定する固定部23とを備えている。保持テーブル2はX軸方向に移動可能となっている。
切削手段3は、Y軸方向の軸心を有するスピンドルの先端に装着されたブレード30と、ウェーハWを撮像して切削すべきラインを検出する撮像手段31とを備えており、回転するブレード30をウェーハWに切り込ませることによりウェーハWを切削する加工手段である。
切削手段3は、割り出し送り手段4によってY軸方向に送られるとともに、切り込み送り手段5によってZ軸方向に送られる。
割り出し送り手段4は、図示しないパルスモータがボールネジ40を回転させると、移動板41がガイドレール42にガイドされてY軸方向に移動し、これにともない切削手段3をY軸方向に移動させる。
切り込み送り手段5は、パルスモータ50が図示しないボールネジを回転させると、昇降板51がガイドレール52にガイドされてZ軸方向に昇降し、これにともない切削手段3をZ軸方向に昇降させる。
切削装置1の後部には、切削後のウェーハWを洗浄する洗浄手段6が配設されている。洗浄手段6は、ウェーハユニットUを保持して回転するスピンナーテーブル60を備え、スピンナーテーブル60の周囲には、フレームFを固定するフレーム固定部61が配設されている。また、図示していないが、スピンナーテーブル60の上方には、洗浄液を噴出するノズルも備えている。
切削装置1の前面には、加工条件の入力や画像の表示等に用いるタッチパネル8が設けられている。切削装置1の内部には、タッチパネル8への表示処理、タッチパネル8から入力された情報の処理等を行う制御手段7が設けられている。制御手段7には、少なくともCPU及びメモリを備えている。
いる。
図2に示すように、撮像手段31は、被撮像物を照らす照明光を発光する照明311と、照明光の反射光を集光する集光器である集光レンズ312と、照明光の反射光を撮像する撮像部310と、集光レンズ312を昇降させて被撮像物にピントを合わせる昇降手段313とを備えている。撮像部310は、照明光の反射光を受光して光電変換することにより撮像画像を形成し、制御手段7に送る。
昇降手段313は、図示していないが、例えばZ軸方向に延びるボールネジと、ボールネジを回転させるパルスモータと、ボールネジに螺合し集光レンズ312を支持するレンズ支持部とを備えている。パルスモータの回転角度はエンコーダ314によって検出され、エンコーダ314から制御手段7に対してパルスモータの回転角度情報が転送される。制御手段7は、その回転角度情報によって、集光レンズ312のZ軸方向の高さ位置を把握する。
図2に示すように、保持テーブル2を構成する枠体22の上面22aは、吸引保持部21の上面21aと面一に形成されている。したがって、撮像手段31が枠体22の上面22aを撮像することにより、昇降手段313からみた吸引保持部21の上面21aの高さ位置を把握することができる。
図3に示すように、制御手段7は、撮像手段31が撮像した画像をタッチパネル8に表示する撮像画像表示手段70を備えている。撮像画像表示手段70は、図4に示すように、撮像手段31が撮像した画像を、タッチパネル8の厚さ測定画面8aにおける撮像画像表示領域80に表示させる。この厚さ測定画面8aは、ウェーハWの切削を開始する前の準備として、テープTの厚さを測定するための画面表示である。
制御手段7は、図2に示した集光レンズ312の昇降範囲を図4に示す目盛り付きのスケール810としてタッチパネル8のスケール表示領域81に表示するスケール表示手段71(図3参照)を備えている。スケール表示領域81には、スケール表示手段71によって、スケール810上における集光レンズ312の現在の高さ位置を示す指示部811と、指示部811が指すスケール810上の値を表示する高さ位置表示領域812とが表示される。高さ位置表示領域812は、図示の例ではセルとして表示される。高さ位置表示領域812への集光レンズ312の高さ位置の表示は、図3に示す高さ位置表示手段72によって行われる。
図3に示すように、制御手段7には、図2に示した昇降手段313を駆動して集光レンズ312をZ軸方向に移動させる昇降駆動手段73を備えている。昇降駆動手段73は、図4に示した指示部811をオペレータがタッチした状態でスケール810の延在方向である上下方向にずらすことにより、昇降手段713を駆動して、集光レンズ312をZ軸方向に移動させる。
図3に示すように、制御手段7には、メモリ等の記憶素子を備えた記憶手段75が接続されている。記憶手段75は、制御手段7による制御の下で、高さ位置表示領域812に表示された高さ位置情報を記憶手段75に記憶させる。
制御手段7には、記憶手段75が記憶した値からウェーハWの厚さを算出する算出手段76を備えている。また、制御手段7には、記憶手段75に記憶された値を、図5に示すデバイスの条件を設定するためのデバイスデータ入力画面8bに設けられた設定領域であるウェーハ厚入力領域86又はテープ厚入力領域87に転送する第1数値転送手段74を備えている。さらに、制御手段7には、算出手段76が算出した値を、図5に示すデバイスデータ入力画面8bに設けられ加工条件を設定するための設定領域であるウェーハ厚入力領域86に転送する第2数値転送手段77を備えている。
図1に示した切削装置1を用いてウェーハWを切削するにあたっては、保持テーブル2にウェーハユニットUが載置されて固定される。図2に示すように、テープTの下面Tbが保持テーブル2の吸引保持部21において吸引されることにより、ウェーハWがテープTを介して吸引保持される。また、フレームFが固定部23によって固定される。この状態では、枠体22上においてテープTが露出し、吸引保持部21上においてウェーハWの上面Waが露出する。
ウェーハW及びテープTの厚さの値には誤差がある場合もあるため、これらの厚さを個別に測定してから切削加工を開始する。そのため、制御手段7は、タッチパネル8に、例えば図4に示す厚さ測定画面8aを表示する。
厚さ測定画面8aにおいては、撮像手段31により形成された撮像画像が撮像画像表示領域80に表示される。この撮像画像の表示は、撮像部310からの撮像画像の転送を受けた図3に示した撮像画像表示手段70によって行われる。
また、図3に示したスケール表示手段71は、図4に示した厚さ測定画面8aのスケール810に、昇降手段313における集光レンズ312の高さ位置を把握するために、指示部811を表示させる。ここで、指示部811の位置は、昇降手段313におけるエンコーダ314の出力値を読み取ることによってスケール表示手段71が認識する。さらに、高さ位置表示手段72は、エンコーダ314の出力値を読み取ることによって、集光レンズ312の高さ位置を示す数値を高さ位置表示領域812に表示する。
制御手段7は、厚さ測定画面8aに4つの矢印ボタン82を表示する。これらは、撮像手段31による撮像領域を移動させるためのボタンであり、AFボタン83は、撮像手段31に対してオートフォーカスを指示するボタンであり、このボタンがタッチされると、昇降手段313が集光レンズ312を昇降させて被撮像物に自動でピントを合わせる。
厚さ測定画面8aにおけるデバイスデータボタン84は、例えば図5に示すデバイスデータ入力画面8bの表示を制御手段7に指示するためのボタンであり、ドレスデータボタン85は、図1に示したブレード30をドレッシングする場合における条件の入力画面の表示を制御手段7に指示するためのボタンである。
図5に示すデバイスデータ入力画面8bは、切削しようとするウェーハWの条件及び切削条件を入力するための画面であり、ウェーハWの厚さが入力されるウェーハ厚入力領域86、テープTの厚さが入力されるテープ厚入力領域87、切削時のブレード30の高さ位置が入力されるブレードハイト入力領域88、厚さ測定画面8aに表示されたものと同様のドレスデータボタン85、被加工物の切削すべき位置を自動的に検出する際にタッチされるオートアライメントボタン89、測定したデータを読み込む際にタッチするデータ読込ボタン90などがある。これらのボタンの表示は、制御手段7によって行われる。
オペレータは、ウェーハWを切削しようとするにあたり、厚さ測定画面8aに表示された複数の矢印ボタン82のいずれかをタッチすることにより、保持テーブル2の枠体22と吸引保持部21との境界の直上に撮像手段31を位置付ける。なお、矢印ボタン82のうち左右方向の矢印をタッチしたときは保持テーブル2がX方向に移動し、上下方向の矢印をタッチしたときは撮像手段31がY軸方向に移動する。
次に、オペレータがAFボタン83をタッチすると、昇降駆動手段73による制御の下で図2に示した昇降手段313が集光レンズ312を昇降させ、撮像部310のピントをテープTの上面Taに合わせる。そして、集光レンズ312に昇降にともない、図3に示したスケール表示手段71が、集光レンズ312の昇降に対応させて、エンコーダ314から送られてくる情報に基づき図4のスケール810において指示部811を昇降させる。また、これに連動して、高さ位置表示手段72が、指示部811の位置を変化させながら高さ位置表示領域812に表示させる。
撮像部310のピントがテープTの上面Taに合うと、そのときの集光レンズ312の高さ位置情報が高さ位置表示領域812に表示される。図4に示す例では、0.883mmが、集光レンズ312の高さ位置となる。
なお、昇降手段313における原点(指示部811が0mmを指す位置)は、集光レンズ312のピントが枠体22の上面22aに合ったときの集光レンズ312のZ軸方向の位置であり、この原点は、ウェーハユニットUを保持テーブル2に保持する前にあらかじめ測定され、制御手段7に記憶される。
オペレータは、撮像画像表示領域80に表示された撮像画像を確認し、オートフォーカスによってもピントがテープTの上面Taに合っていないと判断した場合は、指示部811を例えば指でタッチした状態で指を上下方向に動かすことにより指示部811を少しずつ上下方向に動かす。そうすると、図3に示した昇降駆動手段73が昇降手段313を駆動し、指の移動方向と同方向にかつ指の移動範囲に比例した量だけ集光レンズ312を昇降させる。オペレータは、撮像画像表示領域80に表示された撮像画像を見ながら、ピントが合うまで指示部811をスケール810上において上下動させる。なお、指示部811を上下に動かすことにともない、高さ位置表示領域812に表示される数値も変化する。オペレータは、ピントが合ったと判断すると、指示部811から指を離す。この時に高さ位置表示領域812に表示されている数値は、テープTの上面Taにピントが合った時の集光レンズ312の高さ位置であり、この値は、図3に示した記憶手段75に記憶される。
次に、オペレータが、デバイスデータボタン84をタッチすると、制御手段7が図5に示したデバイスデータ入力画面8bを表示させる。そして、オペレータがデータ読込ボタン90をタッチすると、記憶手段75に記憶された上記高さ位置情報が制御手段7に読み込まれる。制御手段7は、撮像部310のピントが枠体22の上面22aに合ったときの集光レンズ312の高さ位置を0としているため、記憶手段75に記憶されている高さ位置の値は、テープTの厚さを意味する。したがって、図3に示した第1数値転送手段74は、デバイスデータ入力画面8bのテープ厚入力領域87に、その高さ位置の値である0.883mmを入力して表示させる。
次に、デバイスデータ入力画面8bにおいてオペレータがオートアライメントボタン89をタッチすると、タッチパネル8に、図6に示した厚さ測定画面8cが表示される。そして、ウェーハWの上方において撮像手段31が移動しながら、図6に示したウェーハWの上面Waに形成された特徴的な回路パターンPを撮像する。この特徴的な回路パターンPを含む画像情報は、あらかじめ制御手段7に記憶されており、制御手段7では、オートフォーカスをしながらその記憶された画像と実際に撮像された画像とのパターンマッチングを行い、図7に示すように、撮像部310のピントがウェーハWの上面Waに合い、両画像が一致すると、その位置で撮像手段31の移動を止める。そして、図6に示すその時の集光レンズ312の高さ位置情報である1.383mmが、高さ位置表示領域812に表示され、この高さ位置情報が記憶手段75に記憶される。なお、オートフォーカスによってピントが完全に合わない場合は、オペレータは、テープTの上面Taにピントを合わせた場合と同様に、撮像画像表示領域80に表示された撮像画像を見ながら、ピントが合うまで指示部811をスケール810上において上下動させる。そして、オペレータは、ピントが合ったと判断すると、指示部811から指を離す。この時に高さ位置表示領域812に表示されている数値は、図3に示した記憶手段75に記憶される。
次に、オペレータがデバイスデータボタン84にタッチすると、図5に示したデバイスデータ入力画面8bが表示される。そして、オペレータがデータ読込ボタン90をタッチすると、記憶手段75に記憶された上記ウェーハWの上面Waにピントが合った時の集光レンズ312の高さ位置情報である1.383mmが制御手段7に読み込まれる。制御手段7は、撮像部310のピントが枠体22の上面22aに合ったときの集光レンズ312の高さ位置を0としているため、記憶手段75に記憶されている高さ位置の値は、ウェーハWの厚さとテープTの厚さとを足した値を意味する。
さらに、切削ブレード30の先端が保持テーブル2の枠体22の上面22aに接触する時の切削ブレード30の高さ位置を0としている。
算出手段76は、先に測定されテープ厚入力領域87に入力されているテープTの厚さである0.883mmを、記憶手段75に記憶された値である1.383mmから差し引き、テープTの厚さを除いたウェーハWの厚さである0.500mmを算出する。そして、図3に示した第2数値転送手段77は、デバイスデータ入力画面8bのウェーハ厚入力領域86に、算出した値のウェーハWの厚さである0.500mmを入力して表示させる。このように、ウェーハ厚入力領域86には、算出したウェーハWの厚さの値が入力され表示される。このウェーハ厚入力領域86とテープ厚入力領域87に入力された値の合計は、保持テーブル2が保持したウェーハWの上面Waを撮像してアライメントするときのオートフォーカスのピント合わせを速くする目的で使用される。
オペレータは、切削時のブレード30の高さ位置を、デバイスデータ入力画面8bにおけるブレードハイト入力領域88に入力する。例えば、ウェーハWを完全切断しテープTの上面Taから10μm(0.010mm)切り込んだ位置まで切削する場合は、オペレータが、テープ厚入力領域87に入力された値である0.883mmから0.010mmを引いて、その算出結果である0.873mmをブレードハイト入力領域88に入力する。
こうしてブレードハイトが設定されると、オートアライメントによって検出された図6に示した回路パターンPと切削しようとするストリートSとの距離分だけ切削手段3がY軸方向に移動し、ブレード30と切削しようとするストリートとのY軸方向の位置合わせがなされる。そして、ブレード30を高速回転させるとともに、図1に示した切り込み送り手段5が、ブレード30の下端がブレードハイト入力領域88に入力された位置に位置するように切削手段3を下降させ、その状態で保持テーブル2をX軸方向に切削送りすることにより、ウェーハWのストリートSが切削され、ブレード30がテープTに若干切り込んでストリートSが完全切断される。なお、制御手段7は、図1に示した切り込み送り手段5のパルスモータ50に送出したパルス数等によってブレード30の下端の位置を認識しており、切り込み送り手段5は、昇降手段313と原点を共有しているため、制御手段7が、枠体22の上面22aを基準として図5に示したブレードハイト入力領域88に入力された値だけ変位した位置にブレード30を位置付けることにより、切り込み深さを制御することができる。
こうして1本のストリートSが切削された後、隣り合うストリート間の間隔ずつ切削手段3を割り出し送りしつつ同様の切削を行うと、同方向のすべてのストリートが切削される。また、保持テーブル2を90度回転させてから同様の切削を行うと、全てのストリートが縦横に切削されて個々のチップに分割される。
デバイスデータ入力画面8bにおいて入力された情報が正確であるため、切り込み深さの誤差等がなく切削を行うことができる。したがって、ブレード30が必要以上に深く切り込んだり、ブレード30の切り込みが浅く切り残しが発生したりするのを防止することができる。
なお、上記実施形態では、制御手段7は、エンコーダ314から読み取った情報に基づいて集光レンズ312の高さ位置を認識することとしたが、昇降手段313がスケールを有している場合は、スケールの読み取り値に基づいて集光レンズ312の高さ位置を認識することができる。
なお、上記実施形態は、ウェーハWの下面にテープTを貼着している場合であって、テープTを貼着しないウェーハWを保持テーブル2に保持させ、ウェーハWの厚さより浅い切り込み深さで切削するハーフカット切削加工のときは、記憶手段75に記憶された上記ウェーハWの上面Waにピントが合った時の集光レンズ312の高さ位置情報がウェーハWの厚さである。第1数値転送手段74は、記憶されたウェーハWの厚さをウェーハ厚入力領域86に入力する。そして、オペレータは、切削時のブレード30の高さ位置を、ブレードハイト入力領域88に入力する。例えば、図9に示すように、枠体22の上面22aから0.100mm上方まで切り込ませて切削する場合は、ブレードハイト入力領域88に0.100mmを入力する。
上記実施形態では、枠体22の上面22aを基準にしているが、ウェーハWの上面Waを基準にしてもよい。ウェーハWの上面Waを基準にするときは、制御手段7は、図5に示したデバイスデータ入力画面8bに代えて、図10に示すデバイスデータ入力画面8dをタッチパネル8に表示させる。このデバイスデータ入力画面8dでは、図5に示したデバイスデータ入力画面8bのブレードハイト入力領域88がブレード切り込み量入力領域88aに変更される。図9に示すように、枠体22の上面22aから0.100mm上方まで切り込ませて切削する場合は、ウェーハWの厚さが図10のウェーハ厚入力領域86に設定されているように0.883mmであるとすると、変更されたブレード切り込み量入力領域88aに0.873mmを入力する。
また、上記実施形態では、加工装置の例として切削装置1を挙げたが、加工にあたって被加工物の厚さを認識する装置であれば、加工装置は切削装置には限定されず、例えば研削装置、研磨装置、レーザ加工装置等も含まれる。
1:切削装置 10:加工室
2:保持テーブル
21:吸引保持部 21a:上面 22:枠体 22a:上面 23:固定部
3:切削手段 30:ブレード
31:撮像手段 310:撮像部 311:照明 312:集光レンズ
313:昇降手段 314:エンコーダ
4:割り出し送り手段 40:ボールネジ 41:移動板 42:ガイドレール
5:切り込み送り手段 50:パルスモータ 51:昇降板 52:ガイドレール
6:洗浄手段 60:スピンナーテーブル 61:フレーム固定部
7:制御手段
70:撮像画像表示手段 71:スケール表示手段 72:高さ位置表示手段
73:昇降駆動手段 74:第1数値転送手段 75:記憶手段 76:算出手段
77:第2数値転送手段
8:タッチパネル
8a、8c:厚さ測定画面 8b:デバイスデータ入力画面
80:撮像画像表示領域 81:スケール表示領域 810:スケール 811:指示部
812:高さ位置表示領域
82:矢印ボタン 83:AFボタン 84:デバイスデータボタン
85:ドレスデータボタン 86:ウェーハ厚入力領域 87:テープ厚入力領域
88:ブレードハイト入力領域 89:オートアライメントボタン
88a:ブレード切り込み量入力領域
90:データ読込ボタン
U:ウェーハユニット
W:ウェーハ Wa:上面 P:回路パターン
T:テープ Ta:上面 F:フレーム

Claims (3)

  1. 被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルが保持した被加工物を加工する加工手段と、該保持テーブル及び被加工物の上面を撮像する撮像手段と、少なくとも該撮像手段を制御する制御手段と、少なくとも加工条件の入力に用いるタッチパネルとを備える加工装置であって、
    該撮像手段は、被撮像物を照らす照明光を発光する照明と、該照明光の反射光を集光する集光器と、該反射光を撮像する撮像部と、該集光器を昇降させて被撮像物の上面に該撮像部のピントを合わせる昇降手段と、を備え、
    該制御手段は、
    該撮像手段が撮像した画像を該タッチパネルの撮像画像表示領域に表示する撮像画像表示手段と、
    該集光器の昇降範囲を示す目盛り付きのスケールを該タッチパネルのスケール表示領域に表示するスケール表示手段と、
    該スケール上における該集光器の高さ位置の値を該タッチパネルの高さ位置表示領域に表示する高さ位置表示手段と、
    オペレータによる該スケール上における指示に応じて該昇降手段を駆動して該集光器を昇降させる昇降駆動手段と、
    を備え、
    該昇降駆動手段による該昇降手段の駆動によって該集光器を昇降させて該撮像手段が被撮像物を撮像し、被撮像物の上面に該撮像部のピントが合った状態での該集光器の高さ位置が該高さ位置表示領域に表示され、該高さ位置表示領域に表示された該高さ位置を被撮像物の上面高さする
    加工装置。
  2. 前記高さ位置表示領域に表示された値を記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶した値を、加工条件を設定するための設定領域に転送する数値転送手段と、
    備えた請求項1記載の加工装置。
  3. 前記高さ位置表示領域に表示された値を記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶した値から被加工物の厚さを算出する算出手段と、
    該算出手段が算出した値を、加工条件を設定するための設定領域に転送する第2数値転送手段と、
    を備えた請求項1記載の加工装置。
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