JP6901653B2 - 歩車道境界ブロック - Google Patents

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Description

本発明は、歩道と車道との間に配され、歩道と車道の境界を示す歩車道境界ブロックの改良に関する。
従来から、歩車道境界ブロックには、下方に備えられている側溝(排水路)へと、雨水などを排水する排水孔部を設けているものが提供されている(特許文献1参照。)。また、歩車道境界ブロックは、道路の長さ方向(縦方向)に勾配をもって配設している。
しかし、従来の歩車道境界ブロックでは、ブロックの配設方向にわたり、所定間隔おきで排水孔部を設けているものの、勾配が小さい箇所にあっては集水効率が悪く、道路のところどころに水溜まりが発生してしまうという不具合が生じていた。例えば、海岸近くの道路では、排水孔部と排水孔部との間の領域に砂等が積もったりすることがある。また、街路樹のある道路では、排水孔部と排水孔部との間の領域に落ち葉等が積もったりすることがある。
このとき集水効率が悪いと堆積した砂や落ち葉等が流れ難く、水はけを悪くしていた。
特に、交差点付近などは勾配が小さいため水はけが悪く水溜りが生じてしまい易く、歩行者などに不快感を与えることが多い。
また、境界ブロックの車道側に水溜まりが発生すると、車の通過時に水跳ね(泥跳ね)などの問題を招く虞があった。
特開2003−160905公報
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、集水効率を向上させて排水効率を高めることを可能とした歩車道境界ブロックを提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の本発明は、歩道と車道との間に配され、歩道と車道の境界を示す境界部と、前記境界部から歩道と車道のいずれか一方若しくは双方に向けて連続して設けられたエプロン部とを含んで構成される歩車道境界ブロックであって、
前記境界部と前記エプロン部との境界領域には、前記境界領域に沿って連続して凹設された集水溝部を備え、
前記集水溝部には、溝部表面からブロック底面にわたって貫通する排水孔部を備え、
前記集水溝部の連続方向に直交する方向である幅方向において、前記排水孔部の両側には、前記排水孔部の上縁と連続して水平方向に延びた掃除用治具落下防止用の左右の平坦面部が備えられていることを特徴とする歩車道境界ブロックとしたことである。
第2の本発明は、第1の本発明において、エプロン部における反境界部の端部には、 係合部が連続して設けられており、
係合部は、エプロン部の端部から連続して設けられた内側壁面部と、内側壁面部から連続して設けられた底面部と、底面部から連続して設けられた外側壁面部とによって、ブロックの長さ方向に連続した凹条溝に形成され、
前記内側壁面部は、エプロン部の端部から連続して設けられた第一の面部と、
前記第一の面部と連続し、かつ第一の面部とは異なる傾斜角度をもって前記底面部に一体に連続して設けられた第二の面部とを含み、
前記第二の面部に対して前記外側壁面部の傾斜角を急に構成したことを特徴とする歩車道境界ブロックとしたことである。
第3の本発明は、第1の本発明又は第2の本発明において、前記境界部は、歩道側のエプロン部と車道側のエプロン部との間にて、鉛直方向に突設された突起部であることを特徴とする歩車道境界ブロックとしたことである。
第4の本発明は、第3の本発明において、前記集水溝部は、前記突起部と前記歩道側のエプロン部との境界領域、及び、前記突起部と前記車道側のエプロン部との境界領域に、それぞれ備えられていることを特徴とする歩車道境界ブロックとしたことである。
本発明によれば、集水効率を向上させて排水効率を高めることを可能とした歩車道境界ブロックが提供し得る。
本発明歩車道境界ブロックを配設してなる道路構造物の一例を部分的に示す概略平面図である。 図1の概略正面図である。 本発明歩車道境界ブロックの第一実施形態を示す斜視図である。 図3の平面図である。 図3の側面図である。 (a)は縦断面図、(b)は集水溝部と排水孔部の部分拡大図である。 集水溝部と排水孔部の部分拡大断面図である。 係合部の拡大断面図である。 施工状態を一部断面して示す斜視図である。 第二実施形態の斜視図で、係合部の一部を拡大して示す。 第三実施形態の斜視図で、係合部の一部を拡大して示す。 施工状態を一部断面して示す斜視図である。 施工状態でカバーを取り外し、側溝内が確認可能な状態を示す一部断面斜視図である。 (a)はカバー位置で断面して示す図、(b)は(a)にて一点鎖線で囲んだ領域の拡大図である。 第四実施形態の斜視図で、係合部の一部を拡大して示す。 第五実施形態の斜視図で、係合部の一部を拡大して示す。 第六実施形態の斜視図で、係合部の一部を拡大して示す。 第七実施形態の斜視図で、係合部の一部を拡大して示す。 第七実施形態の斜視図で、係合部の一部を拡大して示す。
以下、本発明の一実施形態に係る歩車道境界ブロックについて、添付図面を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態は、本発明の歩車道境界ブロックの一実施形態にすぎず、何等これに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1乃至図9は第一実施形態、図10は第二実施形態、図11乃至図14は第三実施形態、図15は第四実施形態、図16は第五実施形態、図17は第六実施形態、図18及び図19は第七実施形態をそれぞれ示す。
図1及び図2は、道路の長さ方向(図中、符号L1で示す方向)にわたって配設される側溝などの所定の排水路(所定長さ領域にわたって排水機能を有する構造を全て含む)30上に、本実施形態の歩車道境界ブロック1(100,200,300,400,500)を多数配設してなる道路構造物(歩車道境界構造)Aを部分的に示す概略図である。それぞれの歩車道境界ブロック1(100,200,300,400,500)は、道路の長さ方向(図中、矢印L1にて示す方向)にわたって所定の勾配(縦断勾配)をもって敷設されている。
本実施形態に係る歩車道境界ブロックは、例えば、図3に示す標準部タイプの歩車道境界ブロック1、図11乃至図14に示す桝部タイプの歩車道境界ブロック100、図15に示す歩道切下部タイプの歩車道境界ブロック200、図16に示す身障者乗り入れ部タイプの歩車道境界ブロック300、図17に示す乗り入れ部タイプの歩車道境界ブロック400、図18及び図19に示す隅型部タイプの歩車道境界ブロック500が想定される。
「第一実施形態」
本実施形態では、図3に示す標準部タイプの歩車道境界ブロック1を示し、歩車道境界ブロック1は、所定の成形型内にコンクリート材料を流し込んで、歩道と車道の境界を示す突起部(境界部)12と、突起部12の両側に水平方向に突出する平坦板状のエプロン部14,14とを備えて一体成形されたコンクリート二次成形品本体10と、コンクリート二次成形品本体10に一体成形される集水溝部16及び排水孔部18とで構成されている(図3乃至図9)。
突起部12は、先端(上端)に行くに従って幅が小さくなる先窄まり形状とした所定長さの断面視台形状に形成されている。突起部12の形状・高さなどは任意であって本発明の範囲内で設計変更可能である。
エプロン部14は突起部12の左右両側面から水平方向に一体に突設され、一方のエプロン部(図3乃至図5及び図7で向かって左側のエプロン部)14は歩道側、他方のエプロン部(図3乃至図5及び図7で向かって右側のエプロン部)14は車道側にそれぞれ位置するように配され、本実施形態では、いずれのエプロン部14も平坦状で同一幅・同一長さの平面視矩形状に形成されている。
エプロン部14は、突起部12よりも鉛直方向で薄肉状に形成され、かつ突起部12と同一の長さ方向幅に形成されている。
エプロン部14は、僅かではあるが、それぞれの表面領域14aが、突起部12に向かって(図6、図7、図9にて矢印L2で示す方向に向かって)下り傾斜状に角度(勾配)をもって形成されている。
なお、エプロン部14の構成は特に限定解釈されるものではなく、両エプロン部14,14が異なる幅に形成されているものであってもよく、また、いずれか一方のエプロン部14のみが下り傾斜状(勾配を有する)で他方のエプロン部14は平坦状であってもよく、あるいは双方共に平坦状に形成されているものであってもよい。
また、エプロン部14は、歩道側と車道側のいずれか一方のみに設けられているものであってもよい。
集水溝部16は、突起部12と左右のエプロン部14,14とのそれぞれの境界領域にて、コンクリート二次成形品本体10の長さ方向(図にて矢印L1で示す道路の長さ方向と同じ方向)にわたって連続して凹設されている。
集水溝部16は、エプロン部14の端縁(突起部寄りの端縁)14bから内底面16bに向けて連続して設けられた内壁面16aと、対向するもう一方の内壁面を構成する突起部12の側壁面12aとで構成されている。
なお、本実施形態では、内壁面16aの傾斜角が、側壁面12aの傾斜角に対して急になるように構成されている。
内壁面16aを急傾斜とすることにより、エプロン部14から集水溝部16への雨水などの集水効率を高めることができる。
集水溝部16の溝幅・溝深さなどは特に限定されず任意で本発明の範囲内で設計変更可能である。
なお、本実施形態において集水溝部16は、片側1条で形成されているが、片側複数条ずつ形成するものであってもよい。例えば、歩道側のエプロン部14との境界には1条の集水溝部16とし、排水量の多い車道側のエプロン部14との境界には複数条の集水溝部16を形成するように設定することも可能である。
排水孔部18は、コンクリート二次成形品本体10の型成形時に併せて一個乃至複数個が仕様に応じて選択して一体成形される。
排水孔部18は、集水溝部16の内底面16bからコンクリート二次成形品本体10の底面(ブロック底面)10aにわたって貫通して設けられている(図3乃至図6参照)。
本実施形態の排水孔部18は、集水溝部16の内底面16bからコンクリート二次成形品本体10の底面10aに向けて徐々に拡開する裾広がり状に形成されている。すなわち、集水溝部16の内底面16bに設けた開口(入水側の開口)に比して、コンクリート二次成形品本体10の底面10aに設けた開口(出水側の開口)を大きく形成している(図5及び図7参照。)。
また、排水孔部18は、本実施形態では、溝方向に長尺の平面視で矩形状に形成されているが、この形状に限定解釈されるものではなく、平面視で円形状・三角形状など本発明の範囲内で設計変更可能である。
本実施形態の排水孔部18は、集水溝部16の内壁面16a,側壁面(内壁面)12aとの間に、それぞれ所定の平坦面16b´,16b´を残して形成されている。
平坦面16b´,16b´は、集水溝部16の溝連続方向に直交する方向において、排水孔部18の両側にそれぞれ備えられている。
平坦面16b´,16b´は、本実施形態において次のように機能する。
砂や落ち葉などが集水溝部16に溜まってしまった場合、排水孔部18への排水効率が悪くなる虞があるため、集水溝部16に溜まった落ち葉などを定期的に取り除く必要がある。
このとき、例えば、集水溝部16の幅一杯に接する大きさのへら状のスクレイパー(scraper)などの掃除用治具を、集水溝部16に沿って移動させることで落ち葉などを溝内から掻き出すようにする。このとき、排水孔部18の幅方向両側に、平坦面16b´,16b´が設けられていることにより、溝内を移動するスクレイパーが排水孔部18内に落ちてしまうといった不具合も生じ得ない。すなわち、平坦面16b´,16b´は溝清掃時の掃除用治具落下防止機能を発揮する。
また、本実施形態では、集水溝部16を構成する内壁面16aと側壁面12aをそれぞれ下り傾斜状に形成しているため、スクレイパーを集水溝部16に挿入する際のガイドとして機能する。
また、本実施形態では、内壁面16aと内底面16bとの境界部分、及び側壁面12aと内底面16aとの境界部分を鈍角状に形成しているため、スクレイパーを使用した際に、それぞれの境界部分に砂や落ち葉などを掻き残す虞も少なく大変有用である。
平坦面16b´,16b´の幅方向の大きさ(広さ)は特に限定されないが、あまりに大きく(広く)形成してしまうと、排水孔部18の大きさを制限してしまうため、排水孔部18を小さくし過ぎない程度に設計する。
エプロン部14における反境界部の端部には、コンクリート二次成形品本体10の長さ方向に連続して凹設された係合部20が一体成形されている。
係合部20は、エプロン部14の端縁(反突起部寄りの端縁)14cから連続して設けられた内側壁面部20aと、内側壁面部20aから連続して設けられた底面部20bと、底面部20bから連続して設けられた外側壁面部20cとによって、コンクリート二次成形品本体10の長さ方向に連続した凹条溝に形成されている。
内側壁面部20aは、エプロン部14の端縁14bから連続して設けられた第一の面部21と、前記第一の面部21と連続し、かつ第一の面部21とは異なる傾斜角度をもって前記底面部20bに一体に連続して設けられた第二の面部22とを含む(図8参照)。
すなわち、本実施形態では、第一の面部21に対して緩やかな傾斜角をもって第二の面部22を構成している。さらに、第二の面部22は、外側壁面部20cと比しても緩やかな傾斜角をもって構成されている。なお、外側壁面部20cは第一の面部21より緩やかな傾斜角をもって構成している(図6参照。)。
係合部20は、舗装路40の敷設時に舗装路40との接触面積を増やして強固かつ緊密に係合し得るために設けられている。
さらに、本実施形態では、上述したとおり、第一の面部21の傾斜角に対して第二の面部22の傾斜角を緩やかに構成するとともに、第二の面部22に対して外側壁面部20cの傾斜角を急に構成することによって、舗装路40の敷設時(ローラで転圧する時)に、転圧が容易で、かつ転圧後に空洞ができてしまう虞もないため敷設した舗装路の係合が緊密となり強固な固着が図れる。
本実施形態によれば、舗装路40(車道・歩道)上に流れる雨水などは、突起部12の基端側に設けられているそれぞれの集水溝部16,16に一旦集まり、集水溝部16内を所定の傾斜方向へと流れる。
そして、溝部16内を流れてきた雨水は、各排水孔部18を介して排水路30内へと効率よく流れ落ちていく。
また、上述したとおり、本実施形態では、集水溝部16の平坦面16b´,16b´を設けているため、この集水溝部16を閉蓋する必要性が出てきた際に、蓋部材を設置する蓋掛かりとしても機能する。
「第二実施形態」
図10は第二実施形態を示す。
本実施形態は、前記説明した第一実施形態の歩車道境界ブロック1における係合部20の変形例である。
本実施形態の係合部20は、舗装路の敷設完了までの間に係合部20の溝内に溜まった泥・砂などをスクレイパーなどで掃き出しやすいように、端部領域に掃き出し用の切り欠き溝23が型成形時において一体成形されている(図10参照。)。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態と同じであるため説明は省略する。
切り欠き溝23は、外側突条24の前後の端部領域を所定長さで切り欠いて形成している。
従って、道路の長さ方向L1に本実施形態の歩車道境界ブロック1を隣り合わせに配設していくと、隣り合う切り欠き溝23,23によって係合部20の凹条溝に連通する幅方向の凹条溝(図示省略)が形成される。
この切り欠き溝23,23によって形成される幅方向の凹条溝は、コンクリート二次成形品本体10の幅方向の端部(外側突条24の幅方向の端部)に開放状に形成されるため、係合部20の溝内に溜まった泥・砂などをスクレイパーなどで掃き出して前記幅方向の凹状溝を介して排出することが可能である。
また、本実施形態では、切り欠き溝23の面部24a(外側突条24の端部切り欠き面部)を下り傾斜状の傾斜面をもって構成しているため、集水溝部16と同様に、スクレイパーなどの挿入時におけるガイド機能を有するとともに、スクレイパー使用時における掻き残しが少なく大変有用である。
本実施形態によれば、切り欠き溝23を形成することによって、舗装路の敷設時における舗装路との接触面積がさらに増えるため、強固かつ緊密に係合し得る。
「第三実施形態」
図11乃至図14は第三実施形態を示す。
本実施形態は、桝部タイプの歩車道境界ブロック100に本発明を実施した一形態である。本実施形態の歩車道境界ブロック100は、第一実施形態の標準部タイプの歩車道境界ブロック1と同様の外観形態を有しているが、突起部12の略中央の領域を所定範囲で切り欠くとともに貫通して開口部101を形成し、この開口部101の領域を覆うようにして突起部12と同様の形態のカバー110を着脱可能に備えて構成されている。そして、このカバー110を取り外すことにより排水路(側溝)30内を点検・確認・清掃等が成し得るものである。
本実施形態では、図1及び図2に示す所定位置に配設している。また、本実施形態では、第二実施形態で説明した切り欠き溝23を備えているが、切り欠き溝23を備えていない実施の形態であっても本発明の範囲内である。
開口部101は、突起部12の中央領域を所定の長さ範囲で切り欠き、コンクリート二次成形品本体10の底面10aにわたって貫通状に形成している。
開口部101の前後には、開口部101を切り欠き形成することにより残存して形成される第一本体部102と第二本体部102とが形成されており、この第一本体部102と第二本体部102の相対向する側の開口部101寄りのそれぞれの端縁にはカバー保持領域102a,102aが形成されている。
カバー保持領域102aは、カバー110が取り付けられた際に、カバー110の表面と突起部12(第一本体部102と第二本体部102)の表面とが同一平面状に位置するように、カバー110の厚み分に相当する段差をもって凹設されている。
また、図中、符号103aは、カバー110を着脱可能に連結するための第一のボルト取付孔部であって、後述するカバー110を位置決めするとともにカバー110の位置ずれを防止するため、カバー110裏面に突設した嵌合突部111が嵌る凹状に形成されている嵌合凹部103の凹部中心に形成されている。
カバー保持領域102aは、カバー110に衝撃などが掛かったとしてもその衝撃に耐え得る程度にカバー110を受けることができるように設計されている。このようなカバー保持領域102aが存在していないものであると、上方や側方から衝撃が掛かった場合、カバー110はその衝撃に耐え得ないため破損してしまう虞がある。
カバー110は、平坦状の頂面壁部112と、頂面壁部112からそれぞれ裾広がりの下り傾斜状に連続して設けられる左右両壁部113,113とからなり、開口部101とカバー保持領域102aを覆う大きさの断面視略台形状の門型に形成されている。カバー110の肉厚は、前記したようにカバー保持領域102aの段差と同程度の肉厚とする。
また、カバー110は、第一本体部102と第二本体部102のそれぞれのカバー保持領域102a,102a(カバー保持領域102aの上面領域)に当接した際に、前記左右の両壁部113,113の内面がカバー保持領域102a,102a(カバー保持領域102aの側面領域)に当接するともに、前記両壁部113,113のそれぞれの下端が、集水溝部16上に当接する。すなわち、カバー110は、カバー保持領域102aに当接すると、当該カバー保持領域102aの段差内に収容され、外部に突出しない。
カバー110の頂面壁部112の長さ方向で両端に形成されている凹状丸孔の中心位置には、前記第一のボルト取付孔部103aにボルト120を介してカバー110を締め付け固定するための第二のボルト取付孔部114,114が形成されている。
また、本実施形態では、上述したとおり、この第二のボルト取付孔部114と相対するカバー110の裏面位置に嵌合突部111が突設されている。
嵌合突部111は、前記第二のボルト取付孔部114が鉛直方向に貫通して形成されている。
図中、符号115で示す孔は、カバー110の着脱作業時に使用する作業棒130を挿入するための作業孔で、カバー110の幅方向の両壁部113,113に同軸上に形成されている。すなわち、この作業孔115,115に作業棒130を挿通してカバー110を着脱時に持ち上げたり降ろしたりする。
作業棒130及び作業孔115の形態は任意であって本発明の範囲内で設計変更可能である。
さらに、この孔115は、桝内部を確認するためのマイクロスコープ挿入用孔として機能する。
すなわち、例えば、自由に曲げる事ができるフレキシブルアームの先端にLEDライトとカメラが付いている防水性フレキシブルマイクロスコープなどが想定可能であって、撮影した画像を液晶ディスプレイなどで確認して桝内部の状態、つまり、ゴミなどの詰まり状況やコンクリートの劣化状況などが、カバー110を外すことなく確認・点検可能である。よって、カバー110を外すことなく桝内部の点検が容易に成し得るため、大変作業性を向上し得ることとなる
カバー110が取り付けられる領域、すなわち、開口部101の領域に位置する集水溝部16には、排水孔部18aが形成されている。
排水孔部18aは、集水溝部16の他の位置に形成されている排水孔部18と異なり、開口部101の内壁面領域に相当する箇所18a´が切り欠かれて開放されている(図13参照。)。すなわち、孔形状ではなく、溝形状に形成されている点で相違する。
この排水孔部18a´は、広く形成されているかあるいは多く形成されている方が排水性の面のみからすれば好ましいが、本実施形態のように長さ方向で開口部101の領域内で片側2箇所だけ設け、開口部101の領域内に3箇所のカバー110接地面を設けるように構成したほうが、コンクリート二次成形品本体10の強度面及びカバー110の強度面において好ましい。
「第四実施形態」
図15は、第四実施形態を示す。
本実施形態は、歩道切下部タイプの歩車道境界ブロック200に本発明を実施した一形態である。本実施形態の歩車道境界ブロック200は、第一実施形態の標準部タイプの歩車道境界ブロックの突起部12を極端に短く(低く)形成している点において形態を異にしているのみでその他の形態は略同一である。
本実施形態では、この歩車道境界ブロック200を図1及び図2に示す所定位置に配設されている。
その他の構成・作用効果は前記第一実施形態及び第二実施形態と同様であるため説明は省略する。
「第五実施形態」
図16は、第五実施形態を示す。
本実施形態は、身障者乗り入れ部タイプの歩車道境界ブロック300に本発明を実施した一形態である。本実施形態の歩車道境界ブロック300は、第一実施形態の標準部タイプの歩車道境界ブロック1の突起部12を極端に短く(低く)形成し、かつ短く形成した突起部12の略中央の領域を切除するとともに、車道側から歩道側に向けて所定の昇り傾斜状(勾配を有する)に形成した車椅子の車輪が通過可能な通路301が形成されている点において形態を異にしているのみでその他の形態は略同一である。なお、前記切除して形成された通路の端縁面303は、車椅子の車輪が引っ掛かり難いようにR状に面取り加工されている。
本実施形態では、図1及び図2に示す所定位置に配設されている。
その他の構成・作用効果は前記第一実施形態及び第二実施形態と同様であるため説明は省略する。
なお、本実施形態に示す身障者乗り入れ部タイプの歩車道境界ブロック300の場合、歩道側のエプロン部14と突起部12との境界には集水溝部16と排水孔部18は設けられていない。すなわち、身障者乗り入れ部タイプの歩車道境界ブロック300の場合、突起部12の上端縁と同一平面まで歩道側のエプロン部14上に舗装路が敷き設されるため、集水溝部16と排水孔部18は不要だからである。なお、歩道側の排水などは、舗装路から突起部12の傾斜状の頂面部(車道側に向けて下り傾斜状)を介して道路側の集水溝部18に流れ込み、排水溝部18を介して側溝などの排水路30内に排水される。
「第六実施形態」
図17は、第六実施形態を示す。
本実施形態は、乗り入れ部タイプの歩車道境界ブロック400に本発明を実施した一形態である。本実施形態の歩車道境界ブロック400は、第一実施形態の標準部タイプの歩車道境界ブロック1の突起部12を極端に短く(低く)形成するとともに、短く形成した突起部12が、車道側から歩道側に向けて所定の昇り傾斜状(勾配を有する)に形成されている点において形態を異にしているのみでその他の形態は略同一である。
本実施形態では、図1及び図2に示す所定位置に配設されている。
その他の構成・作用効果は前記第一実施形態及び第二実施形態と同様であるため説明は省略する。
なお、本実施形態の乗り入れ部タイプの歩車道境界ブロック400にあっても、第五実施形態と同様の理由から、歩道側のエプロン部14と突起部12との境界には集水溝部16と排水孔部18は設けられていない。
「第七実施形態」
図18及び図19は、第七実施形態を示す。
本実施形態は、隅型部タイプの歩車道境界ブロック500に本発明を実施した一形態である。本実施形態の歩車道境界ブロック500は、第一実施形態の標準部タイプの歩車道境界ブロック1の突起部12の長さ方向の一端12aを、R状に面取りして形成されている点において形態を異にしているのみでその他の形態は略同一である。
本実施形態では、図1及び図2に示す所定位置に配設されている。
その他の構成・作用効果は前記第一実施形態及び第二実施形態と同様であるため説明は省略する。
「その他の形態」
また、前記各実施形態を構成している排水孔部18(排水孔部18a)は、第三実施形態においてカバー110に設けた孔115と同様に、マイクロスコープ挿入用の孔として機能し、桝内部の状況を点検等するために寄与せしめることも可能である。
本発明は、本実施形態で示す歩車道境界ブロック以外の形態であっても利用可能である。
10a ブロック底面
12 境界部(突起部)
14 エプロン部
16 集水溝部
18 排水孔部
30 排水路

Claims (4)

  1. 歩道と車道との間に配され、歩道と車道の境界を示す境界部と、前記境界部から歩道と車道のいずれか一方若しくは双方に向けて連続して設けられたエプロン部とを含んで構成される歩車道境界ブロックであって、
    前記境界部と前記エプロン部との境界領域には、前記境界領域に沿って連続して凹設された集水溝部を備え、
    前記集水溝部には、溝部表面からブロック底面にわたって貫通する排水孔部を備え、
    前記集水溝部の連続方向に直交する方向である幅方向において、前記排水孔部の両側には、前記排水孔部の上縁と連続して水平方向に延びた掃除用治具落下防止用の左右の平坦面部が備えられていることを特徴とする歩車道境界ブロック。
  2. エプロン部における反境界部の端部には、 係合部が連続して設けられており、
    係合部は、エプロン部の端部から連続して設けられた内側壁面部と、内側壁面部から連続して設けられた底面部と、底面部から連続して設けられた外側壁面部とによって、ブロックの長さ方向に連続した凹条溝に形成され、
    前記内側壁面部は、エプロン部の端部から連続して設けられた第一の面部と、
    前記第一の面部と連続し、かつ第一の面部とは異なる傾斜角度をもって前記底面部に一体に連続して設けられた第二の面部とを含み、
    前記第二の面部に対して外側壁面部の傾斜角を急に構成したことを特徴とする請求項1に記載の歩車道境界ブロック。
  3. 前記境界部は、歩道側のエプロン部と車道側のエプロン部との間にて、鉛直方向に突設された突起部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩車道境界ブロック。
  4. 前記集水溝部は、前記突起部と前記歩道側のエプロン部との境界領域、及び、前記突起部と前記車道側のエプロン部との境界領域に、それぞれ備えられていることを特徴とする請求項3に記載の歩車道境界ブロック。
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