JP6901135B2 - スラストニードルベアリング組立装置 - Google Patents

スラストニードルベアリング組立装置 Download PDF

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Description

本発明は、ニードルベアリングの組立装置および方法に関し、より詳細にはスラストニードルベアリングを効率的に損傷なく組み立てることが可能なスラストニードルベアリング組立装置などに関する。
現代においてスラストニードルベアリング(「スラスト針状ころ軸受」とも称される)は、自動車や航空機を始めとした基幹産業における各種の工業製品に不可欠の部品となっている。このスラストニードルベアリングは、例えば精密プレス加工された保持器と転動体(ころ)を組み合わせた構造を有し、小さなスペースで大きな負荷能力を持つ剛性の高い軸受として知られている。
このスラストニードルベアリングは、例えば保持器の圧入孔上に載置された転動体を当該圧入孔に圧入することで製造されている。
かような転動体を保持器に圧入する組立方法としては、大別して例えば以下の手法が知られている。
第一の手法として、例えば特許文献1に示されるような保持器を垂直に立設しつつ重力方向に整列した転動体を逐次供給してプッシャーによって保持器内に順次圧入する形態が既知である。この手法は、例えば図8(a)に簡略化したモデルで示すように、保持器を周方向に所定角度ずつ回転させつつ転動体を水平方向へ順次押圧して圧入孔へそれぞれ圧入する形態である。
次に第二の手法として、保持器を水平に台座などで支持しつつ水平方向に整列した転動体を逐次供給してプッシャーによって重力方向へ押し下げて順次保持器内に圧入する形態である。この手法は、例えば図8(b)に簡略化したモデルで示すように、周方向に複数のプッシャーを配置することも容易であり、時間当たりの転動体の圧入数を増加できるといった拡張性も併せ持つ。
そして最後に第三の手法として、上記した第一及び第二の手法とは異なる多段階の組立方式も知られている。上記した手法では同一のステージで転動体の供給(載置)と圧入孔への圧入を兼ねていたが、この手法ではそれらの動作を別個のステージで行うことを特徴としている。すなわちこの手法では、例えば図8(c)に簡略化したモデルで示すように、供給ステージと圧入ステージとを分離し、まず供給ステージで保持器の圧入孔上に転動体を載置した後に、圧入ステージで1又は複数のプッシャーによって転動体が圧入孔へそれぞれ圧入される。
特開2007−218323号公報
しかしながら、上述した第一の手法〜第三の手法では市場のニーズを適切に満たしているとは言えず、以下に述べる課題を未だ有している。
すなわち、例えば特許文献1に例示される第一の手法は、重力を利用した転動体の送り機構である点で効率的であると言えるが、保持器のステップ回転駆動には精密動作が要求されるばかりでなく、プッシャーを駆動する機構も大掛かりとなりコスト高となるなど改善点が多い。
また、第二の手法および第三の手法でも、保持器と転動体との位置関係を精密に制御しなければならない点は第一の手法と何ら変わらず、その分だけ装置コストが高額なものとなってしまう。
一方、上記したベアリングの組立作業においては、高い組立精度とともに迅速性も要求されている。これに対して上記した第二及び第三の手法では、転動体を圧入する際に保持器を順次ステップ回転して精密な位置決めを行わねばならず組立に多大な時間を要してしまう。また、第一の手法でも、同時に複数の転動体を圧入するためにプッシャーを複数配置することは可能であるが、プッシャーの数を増やせば増やすほどプッシャーに必要な圧力の総計は大きくなって装置規模が肥大してしまう問題がある。
本発明は、上記した課題を一例に鑑みて為されたものであり、装置規模の肥大化を抑制しつつ保持器に対して転動体を短時間で且つ精密に圧入することが可能なニードルベアリング組立装置などを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかるスラストニードルベアリング組立装置は、(1)周方向に並ぶように保持器に形成された複数の圧入孔に複数の転動体をそれぞれ圧入するスラストニードルベアリング組立装置であって、前記複数の転動体が前記複数の圧入孔上にそれぞれ載置された前記保持器を支持する台座と、前記保持器の上方に配置されるとともに、前記転動体に対応して周方向に並んで配列されたノッキングピンと、前記ノッキングピン上に配置されるとともに、前記周方向に配列された前記ノッキングピン上を周回可能なローラーと、を備え、前記ローラーが前記周方向に公転することで前記ノッキングピンが前記ローラーによって順次押し下げられ、押し下げられた前記ノッキングピンが前記転動体を押し下げることで前記圧入孔に前記転動体が圧入されることを特徴とする。
なお、上記した(1)に記載のスラストニードルベアリング組立装置においては、(2)前記ノッキングピンを挿入保持する貫通孔が周方向に複数形成されたノッキングピンホルダと、前記ローラーを保持するとともに、当該ローラーを前記周方向に公転させるローラーホルダと、をさらに有することが好ましい。
また、上記した(1)又は(2)に記載のスラストニードルベアリング組立装置においては、(3)大きさが互いに異なる複数種類の保持器の前記圧入孔に対して転動体をそれぞれ圧入可能なように、前記ローラーは径方向に延在することが好ましい。
また、上記した(1)〜(3)のいずれかに記載のスラストニードルベアリング組立装置においては、(4)前記ローラーは前記周方向に関して所定の間隔を隔てて複数配置されていることが好ましい。
また、上記した(4)に記載のスラストニードルベアリング組立装置においては、(5)前記複数のローラーは、前記公転の中心軸周りで複数回転対称に配置されていることが好ましい。
また、上記した(1)〜(3)のいずれかに記載のスラストニードルベアリング組立装置においては、(4)前記ローラーは前記周方向に関して所定の間隔を隔てて複数配置されていることが好ましい。
なお、上記した(1)〜(5)のいずれかに記載のスラストニードルベアリング組立装置においては、(6)前記ローラーは、前記保持器の径方向外側に向けて外径が拡大するテーパー状となっていることが好ましい。
本発明によれば、装置規模の肥大化を抑制しつつ保持器に対して転動体を短時間で且つ精密に圧入することが可能となる。
第1実施形態に係るスラストニードルベアリング組立装置100の外観模式図である。 本発明に好適なスラストニードルベアリング10の分解図および外観図である。 第1実施形態において、保持器11の圧入孔11aに転動体12が圧入される際の動作を示す模式図である。 第1実施形態のスラストニードルベアリング組立装置100を用いたスラストニードルベアリングの製造方法を説明するフローチャートである。 第2実施形態のスラストニードルベアリング組立装置200の主要部を示す部分模式図である。 第3実施形態のスラストニードルベアリング組立装置300の主要部を示す部分模式図である。 第3実施形態のスラストニードルベアリング組立装置300における駆動機構50の詳細構造を説明する模式図である。 従来のスラストニードルベアリングにおける組立手法を説明する模式図である。
次に本発明を実施するための一例としての形態について説明する。なお、以下で詳述する構成以外については、例えば上記した特開2007−218323号公報などを含む公知のスラストニードルベアリング組立装置の機構を適宜援用してもよい。
[第1実施形態]
<スラストニードルベアリング組立装置100>
第1実施形態にかかるスラストニードルベアリング組立装置100について、図1を参照しながら説明する。
まず図1に示すとおり、本実施形態のスラストニードルベアリング組立装置100は、周方向に並ぶように保持器11に形成された複数の圧入孔11aに複数の転動体12をそれぞれ圧入する機能を有している。
より具体的にスラストニードルベアリング組立装置100は、台座20、ノッキングピン32、及びノッキングローラー42と、を含んで構成されている。かようなスラストニードルベアリング組立装置100の材質に特に制限はないが、例えば一般構造用圧延鋼材、機械構造用炭素鋼鋼材などのほか、強度や硬度を必要とする部材に炭素工具鋼鋼材、合金工具鋼鋼材、クロムモリブデン鋼鋼材、高炭素クロム軸受鋼鋼材などを熱処理・表面処理して、耐食性を要する部材としてステンレス鋼材料、軽量化したい部材としてアルミニウム合金材料など公知の金属材料が適用可能である。
なお、台座20はスラストニードルベアリング組立装置100において必ずしも必要ではなく、保持器11を他の公知の手段で固定できる限りにおいて適宜省略してもよい。
ここで、本発明に好適なスラストニードルベアリング10について、図2を用いて説明する。
スラストニードルベアリング10は、例えば図2(a)などに例示されるように、中心部が開口した円筒状の保持器11と、「ころ」とも称される転動体12とを含んで構成されている。
また、保持器11にはポケットとも称される圧入孔11aが周方向に沿って複数形成されており、図2(b)に示すように当該圧入孔11a内に転動体12が収容された状態で使用される。
台座20は、複数の転動体12が複数の圧入孔11a上にそれぞれ載置された保持器11を載置面21で支持する機能を有している。この台座20の大きさとしては、少なくとも保持器11を安定して保持できる限りにおいて特に制限はない。また、本実施形態の台座20は、その場で回転駆動など行わない固定式となっているが、後述するとおり公知の駆動機構を介して保持器11を支持しながら回転テーブル式となっていてもよい。
また、載置面21を介して保持器11を支持する形態としては、特に制限はなく公知の種々の支持方法を適用でき、例えば負圧を介して吸着支持する形態であってもよいし、電磁力を用いて吸着支持する形態であってもよいし、ネジなどを介して機械的に固定する形態であってもよい。
ノッキングピン32は、組み立て時に保持器11の上方に配置されるとともに、転動体12に対応して周方向に並んで配列される。なお、図1及び図3などに示されるとおり、本実施形態のノッキングピン32は、ノッキングピンホルダ31に保持された形態となっている。
より具体的には、例えば図3に示すように、ノッキングピンホルダ31は、例えば中空状となっており、ノッキングピン32を挿入保持する貫通孔31aが周方向に複数形成された形状となっている。
このように本実施形態では、上記したノッキングピンホルダ31とノッキングピン32を含んでノッキング体30が構成されている。
なお、貫通孔31a内におけるノッキングピン32の保持態様に特に制限はなく、例えば図3に示すようにノッキングピンホルダ31の内部であってノッキングピン32の中央に抜け止め33を設けてノッキングピンホルダ31に引っかかる形態であってもよい。
ノッキングローラー42は、ノッキングピン32上に配置されるとともに、周方向(図1におけるθ方向)に配列されたノッキングピン32上を周回可能となっている。より具体的に本実施形態のノッキングローラー42は、ローラーホルダ41によって保持されるとともに、このローラーホルダ41によって周方向に公転することが可能となっている。
このように本実施形態では、上記したローラーホルダ41とノッキングローラー42を含んでローラー40が構成されている。
なお、本実施形態におけるノッキングローラー42は、例えばローラーホルダ41に複数(4つ)設けられているが、1つだけ設けられる形態であってもよい。さらに、ノッキングローラー42は、周方向θに関して所定の間隔(例えば90°毎)を隔てて複数配置されていてもよい。なお、「所定の間隔」は、等間隔でもよいし、不等間隔であってもよい。
また、複数のノッキングローラー42が等間隔でローラーホルダ41に配置される場合、この複数のノッキングローラー42は、上述した公転の中心軸周りで複数回転対称に配置されていることが好ましい。例えば図1の例では4つのノッキングローラー42が4回回転対称で配置されているが、2つのノッキングローラー42を180°間隔でローラーホルダ41に設置すれば2回回転対称となる。
また、ノッキングローラー42は、偶数個だけローラーホルダ41に配置されていてもよいし、奇数個だけローラーホルダ41に配置されていてもよい。
また、本実施形態のスラストニードルベアリング組立装置100は、さらに駆動機構50とフレーム60とを備えている。
駆動機構50は、上記したノッキングピンホルダ31やローラーホルダ41を上昇または下降させる機能を有する公知の駆動装置であって、例えば後述するかさ歯車やボールねじなどで構成されている。
さらに本実施形態の駆動機構50は、さらにローラーホルダ41に保持されたノッキングローラー42を公転させる機能を有している。また、後述するとおり、駆動機構50は、台座20を回転させる機能をさらに有していてもよい。
一方、フレーム60は、上記した台座20、ノッキングピンホルダ31、ローラーホルダ41および駆動機構50を搭載する機能を有している。
次に、上記したスラストニードルベアリング組立装置100による転動体12の押し下げ動作の一例について、図3を用いて説明する。
図3に示されるように、保持器11の圧入孔11a内に転動体12を圧入するに際しては、ノッキングローラー42が周方向θに自転しながら公転することでノッキングピン32がノッキングローラー42によって順次押し下げられ、この押し下げられたノッキングピン32が転動体12を押し下げることで圧入孔11aに転動体12が圧入される。
このとき、ノッキングローラー42は自転しながら周方向θに公転しているので、低摩擦状態でノッキングピン32に乗り上げることが可能となっている。また、図1のように、ノッキングローラー42がローラーホルダ41に複数配置されている場合には、ノッキングピン32の押し下げ動作が周方向において複数同時並行で実行されることになる。
なお、図3において、ノッキングピン32の底部32bは平面状となっていたが、この形態に限られず転動体12の表面に倣うように上に凸の凹面状となっていてもよい。これにより、ノッキングピン32の底部32bによって転動体12の表面に局所的な応力が集中してしまうことが抑制できる。
このように本実施形態によれば、複数のノッキングローラー42が周方向にそれぞれ自転しながら公転することで、保持器11の複数個所の圧入孔11aに複数の転動体12がそれぞれ個別に同時並行で圧入される。
また、本実施形態では、ノッキングローラー42が直接的に転動体12を押し下げる形態ではなく、ノッキングピン32を介して押し下げる形態となっている。これにより、組み立て時における転動体12への接触を最小限に留めることができ、不用意な損傷など抑制して精度よくスラストニードルベアリング10を組み立てることが可能となっている。
<スラストニードルベアリング10の製造方法>
次に図4を参照しつつ、本実施形態のスラストニードルベアリング組立装置100を用いたスラストニードルベアリング10の製造方法について説明する。
まずステップS10では、保持器11の圧入孔(ポケットとも称する)11a上に転動体12を載置する。より具体的には、例えば公知の載置装置によって複数の転動体12を複数の圧入孔11a上にそれぞれ載置していく。
これにより、図2(c)に例示するように保持器11の周方向に並んだ複数の圧入孔11a上には、それぞれ転動体12が載置されることになる。
次いでステップS11では、保持器11を台座20で支持する。より具体的には、ステップS10で転動体12がそれぞれの圧入孔11a上に載置された保持器11を、公知の固定手段を介して台座20に固定する。この固定手段としては、上述したとおり、ネジなどで機械的に固定してもよいし、負圧や電磁力によって吸引支持してもよい。
保持器11を台座20で固定支持した後は、ステップS12において、保持器11上で駆動機構50によってノッキングピンホルダ31を下降させる。これにより、ノッキングピン32が転動体12上を下降して互いに近接することになる。
なお、本実施形態ではノッキングピンホルダ31を下降させる動作を説明したが、この形態に限られず駆動機構50によって台座20をノッキングピンホルダ31に向けて上昇させてもよい。換言すれば、ステップS12においては、駆動機構50によってノッキングピンホルダ31と台座20とが相対的に近づくように制御すればよい。
次いでステップS13では、ノッキングピンホルダ31が所定の高さ位置まで下降したが否かが判定される。なお、所定の高さとしては、ノッキングピン32の下端が転動体12に接触してからノッキングピン32が規定距離pほど上昇した高さとする。また、前記規定距離pとしてはノッキングローラー42の半径q以下であることが望ましい。
ステップS13の判定においては、例えば作業者が目視で判定してもよいし、センサーを介してノッキングピンホルダ31(又はノッキングピン32)と転動体12との間の距離を計測して判定してもよい。
これにより、ノッキングピン32が押し下げられた際に転動体12が圧入孔11a内に圧入されるだけのノッキングピン32のストロークが確保されることになる。
次いでステップS14では、駆動機構50によってローラーホルダ41を下降させる。これによりノッキングローラー42がノッキングピン32上に位置付けられることになる。
そしてステップS15では、ローラーホルダ41が所定の高さ位置まで到達したか判定される。この判定においては、ステップS13と同様に、例えば作業者が目視で判定してもよいし、センサーを介してローラーホルダ41(又はノッキングローラー42)とノッキングピン32との間の距離を計測して判定してもよい。
このステップS15では、ノッキングローラー42が下降してノッキングピン32の1つを押し下げることになるので、1つ目の転動体12が1つ目の圧入孔11a内に圧入される。
なお本実施形態ではステップS15で1つ目の転動体12の圧入動作をローラーホルダ41の下降で兼ねる構成としたが、この形態に限られず、ローラーホルダ41の下降動作完了時点で転動体12が圧入孔11a内に圧入される直前の状態となるようにしてもよい。
次いでステップS16では、駆動機構50によって、ノッキングローラー42を自転させながら中心軸Zを中心に公転させる。
これにより、図3を用いて詳述したとおり、ノッキングローラー42が自転しながら公転することで順次ノッキングピン32が押し下げられ、この押し下げられたノッキングピン32が転動体12を押圧することで、転動体12が圧入孔11a内で順次圧入されることになる。
なお、ステップS16では、台座20は固定されているが駆動機構50によって台座20を回転可能となるように構成してもよい。これにより、例えばノッキングローラー42が公転する方向とは反対方向に台座20を回転させることで、複数の転動体12に対する圧入動作をさらに短縮させることが可能となる。
次いでステップS17では、すべての転動体12が保持器11の圧入孔11a内へ圧入されたか否かが判定される。この判定のおいては、例えば作業者が目視で判定してもよいし、センサーを介して圧入孔11a上の転動体12の高さ位置を計測してすべての転動体12が圧入されたか否かを判定してもよい。
以上の工程を経ることで、保持器11の周方向に並ぶ複数の圧入孔11a内にそれぞれ転動体12がすべて挿入されることになる。
このように本実施形態では、周方向に並ぶ複数の圧入孔11a上に、同様に周方向に並ぶノッキングピン32をノッキングローラー42で押し下げる処理が実行される。
これにより、装置規模の肥大化を抑制しつつ保持器11に対して転動体12を短時間で且つ精密に圧入することが可能となっている。
なお、上記ステップS12〜S17では、ノッキングホルダ31とローラーホルダ41は別々に保持器11へ向けて下降させる例を説明したが、本発明はこの態様に限られない。すなわち、ノッキングホルダ31とローラーホルダ41を密着した状態で固定し、これらを保持器11に向けて同時に下降させる態様であってもよい。この場合には、ノッキングローラー42が接触するノッキングピン32は下降時に下方に突き出され、ノッキングホルダ31とローラーホルダ41が一体となって定位置に下降すると当該ノッキングピン32に押された最初の転動体12が圧入孔11aに圧入されることになる。次いでこの後にノッキングローラー42が公転すると、この公転に従って残りの転動体12が圧入孔11aに順次圧入されていくことになる。
[第2実施形態]
次に図5を参照しつつ、本発明に好適な第2実施形態にかかるスラストニードルベアリング組立装置200について説明する。この第2実施形態におけるスラストニードルベアリング組立装置200は、ノッキングローラー42の形状に主とした特徴がある。よって以下では、第1実施形態と同じ機能/構造のものには同一の参照番号を付してその説明は適宜省略する(以下の第3実施形態においても同様)。
図5に示すように、スラストニードルベアリング組立装置200は、第1実施形態で説明したノッキングローラー42に代えてノッキングローラー42aを含んで構成されている。また、ローラーホルダ41も当該ノッキングローラー42aを保持可能なように保持する部位が一部拡張されている。
ここで、スラストニードルベアリング10は、その製品仕様によって外径が異なることがある。例えば同図では、外径が3種類のそれぞれ異なるスラストニードルベアリング10a〜10cに対応する3種類のノッキングピンホルダ31とノッキングピン32が例示されている。
これらのスラストニードルベアリング10a〜10cに対して1台のスラストニードルベアリング組立装置200で対応可能なように、換言すれば、大きさが互いに異なる複数種類の保持器11の圧入孔11aに対して転動体12をそれぞれ圧入可能なように、本実施形態におけるノッキングローラー42aはローラーホルダ41の径方向(図5中におけるr方向)に延在することを特徴としている。
さらに、本実施形態のスラストニードルベアリング組立装置200は、大きさが互いに異なる複数種類の保持器11の圧入孔11aに対して転動体12をそれぞれ圧入可能なように、外径が互いに異なる複数種類のノッキングピンホルダ31と、このノッキングピンホルダ31に保持されるノッキングピン32を備えている。
すなわち図5に示すとおり、スラストニードルベアリング10aに対応するようにノッキングピンホルダ31s及びノッキングピン32sが設けられ、スラストニードルベアリング10bに対応するようにノッキングピンホルダ31t及びノッキングピン32tが設けられ、スラストニードルベアリング10cに対応するようにノッキングピンホルダ31u及びノッキングピン32uが設けられている。
より具体的には、図5に示すとおり、ノッキングローラー42aの自転軸方向長さLは、直径方向長さLよりも長くなるように設定されている。
また、ノッキングローラー42aの径方向長さLの長さは、少なくとも大きさが互いに異なる複数種類のノッキングピンホルダ31の幅Lよりも大きく設定されている。本実施形態でいえば、仮にノッキングピンホルダ31s、31t及び31uの幅をL3s、L3t、L3uとすれば、L≧(L3s+L3t+L3u)であると言える。
以上説明した第2実施形態によれば、ノッキングローラー42の長さの範囲で大きさと転動体12の数が異なる多種類の保持器11に、その保持器11の大きさと転動体12の数に対応するノッキングピン32とノッキングピンホルダ31を用意して交換可能(段取替え)とすることで、ノッキングローラー42を交換することなく多種類の製品を短時間で組み立てることができる。
また、対応可能なスラストニードルベアリング10の幅が広がることで、スラストニードルベアリング10の組み立てラインを一部統合することも可能となって製造コストを低減しつつさらに工場の省スペース化にも寄与することが可能となる。
なお、ノッキングローラー42aは本実施形態でも複数(4つ)設けられているが、1つでもよいし4つ以外の複数となっていてもよい。
[第3実施形態]
次に図6及び図7を参照しつつ、本発明に好適な第3実施形態にかかるスラストニードルベアリング組立装置300について説明する。この第3実施形態におけるスラストニードルベアリング組立装置300は、ノッキングローラー42の形状、さらには当該ノッキングローラー42を自転及び公転させる構造に主とした特徴がある。
すなわち図6に示すように、スラストニードルベアリング組立装置300は、第1実施形態で説明したノッキングローラー42に代えてノッキングローラー42bを含んで構成されている。また、ローラーホルダ41も、図示は省略するが当該ノッキングローラー42bを保持可能なように保持する部位が一部拡張されている。
より具体的に本実施形態におけるノッキングローラー42bは、ノッキングピンホルダ31または保持器11の径方向(図6中におけるr方向)外側に向けて外径が拡大するテーパー状となっていることを特徴とする。なお、本実施形態では、ノッキングローラー42bは、自転軸方向外側に向かうにつれて徐々にその外径が拡大しているが、この形態に限られず徐々に外径が縮小する形態であってもよい。
次に本実施形態の駆動機構50について図7を用いて詳述する。
同図に示すとおり、本実施形態においては、駆動機構50は、ローラーホルダ41に対して相対的に回転可能な大かさ歯車50aと、それぞれのノッキングローラー42bの端部に接続された小かさ歯車50bを含んで構成されている。
このうち、大かさ歯車50aは、ハウジング43で固定されており、ローラーホルダ41 はこの中心を例えばモータ(不図示)など外部からの力を受けて回転可能となっている。そしてローラーホルダ41が上記の回転を行うことで、ハウジング43に固定されている大かさ歯車50aと噛み合った小かさ歯車50bが自転させられ、これにより小かさ歯車50bが大かさ歯車50a上を周回するようになっている。
このとき、小かさ歯車50bに接続されたノッキングローラー42bは、小かさ歯車50bの自転に追従して自転する。そしてノッキングローラー42bは、小かさ歯車50bの自転に追従して自転しながら、同時にローラーホルダ41の回転軸を中心として公転することになる。
以上説明した第3実施形態によれば、第2実施形態と同様に対応可能なスラストニードルベアリング10の幅が広がることによる効果を享受するだけでなく、転動体12の押圧に必要な押し下げ力をそれぞれスラストニードルベアリング10a〜10cで最適化することができる。
なお、ノッキングローラー42bは本実施形態でも複数(4つ)設けられているが、上記各実施形態と同様に1つでもよいし4つ以外の複数となっていてもよい。
また、上記各実施形態では、台座20が固定される一方でノッキングピンホルダ31やローラーホルダ41が昇降させる構成として説明したが、この態様に限られない。すなわち、ノッキングピンホルダ31やローラーホルダ41を固定する一方で駆動機構50によって台座20を昇降させてもよいし、両者を昇降させる構成であってもよい。
また、上記した第2実施形態及び第3実施形態では、台座20に対して1種類のスラストニードルベアリング10を組み立てる前提で説明したが、この態様に限られずに複数種類のスラストニードルベアリング10を同時に組み立てる仕様としてもよい。
さらに上記した実施形態や実施例は一例であって、本願の趣旨を逸脱しない限りにおいて、各実施形態で説明した要素を適宜組み合わせてもよい。
以上説明したように、本発明のスラストニードルベアリング組立装置は、装置規模の肥大化を抑制しつつ保持器に対して転動体を短時間で且つ精密に圧入することが可能であって産業上の利用可能性が極めて高い。
10 スラストニードルベアリング
11 保持器
12 転動体
20 台座
21 載置面
30 ノッキング体
31 ノッキングピンホルダ
32 ノッキングピン
33 抜け止め
40 ローラー体
41 ローラーホルダ
42 ノッキングローラー
43 ハウジング
50 駆動機構
60 フレーム
100、200、30 ニードルベアリング組立装置

Claims (6)

  1. 周方向に並ぶように保持器に形成された複数の圧入孔に複数の転動体をそれぞれ圧入するスラストニードルベアリング組立装置であって、
    前記複数の転動体が前記複数の圧入孔上にそれぞれ載置された前記保持器を支持する台座と、
    前記保持器の上方に配置されるとともに、前記転動体に対応して周方向に並んで配列されたノッキングピンと、
    前記ノッキングピン上に配置されるとともに、前記周方向に配列された前記ノッキングピン上を周回可能なローラーと、を備え、
    前記ローラーが前記周方向に公転することで前記ノッキングピンが前記ローラーによって順次押し下げられ、押し下げられた前記ノッキングピンが前記転動体を押し下げることで前記圧入孔に前記転動体が圧入されることを特徴とするスラストニードルベアリング組立装置。
  2. 前記ノッキングピンを挿入保持する貫通孔が周方向に複数形成されたノッキングピンホルダと、
    前記ローラーを保持するとともに、当該ローラーを前記周方向に公転させるローラーホルダと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のスラストニードルベアリング組立装置。
  3. 大きさが互いに異なる複数種類の保持器の前記圧入孔に対して転動体をそれぞれ圧入可能なように、前記ローラーは径方向に延在することを特徴とする請求項1又は2に記載のスラストニードルベアリング組立装置。
  4. 前記ローラーは前記周方向に関して所定の間隔を隔てて複数配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスラストニードルベアリング組立装置。
  5. 前記複数のローラーは、前記公転の中心軸周りで複数回転対称に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のスラストニードルベアリング組立装置。
  6. 前記ローラーは、前記保持器の径方向外側に向けて外径が拡大するテーパー状となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスラストニードルベアリング組立装置。
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