JP6899671B2 - 防水コネクタ嵌合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、リテーナの挿入口となるリテーナ挿入開口が形成されたフード部を有してなる第一コネクタと、第二コネクタと、がシール部材によって防水可能にコネクタ嵌合される防水コネクタ嵌合構造に関する。
従来、防水コネクタ嵌合構造としては、二つのコネクタがシール部材によって防水可能にコネクタ嵌合されるようになっている。
このような防水コネクタ嵌合構造には、端子が収容される端子収容室が設けられた柱状の端子収容部と、端子収容部の外周面との間に隙間が形成されるように外周面を囲い、かつ、端子を端子収容室内に係止するリテーナの挿入口となるリテーナ挿入開口が形成されたフード部と、を備えた第一コネクタハウジングを有してなる第一コネクタと、隙間に嵌入される嵌合筒部を備えた第二コネクタハウジングを有してなる第二コネクタと、が嵌合筒部の内周面と端子収容部の外周面との間を液密に封止するため外周面に設けられた環状のシール部材によって防水可能にコネクタ嵌合されるものがある。
例えば、特許文献1には、リテーナに設けられた逆テーパ面によって異物がシールリングに到達される前にハウジング本体に誘導するコネクタが記載されている。
また、特許文献2には、リテーナを仮係止位置および本係止位置で係止するためのハウジング係止アームがアーム支持部によって両端を支持されたコネクタが記載されている。
特開2014−53149号公報 特開2015−195124号公報
しかしながら、コネクタハウジング200のフード部210にリテーナ挿入開口220が形成されているコネクタは、図15(特許文献1の図3)の矢印A方向から高圧洗浄水が吹き付けられた場合、シール部材Sから離れた矢印B方向から高圧洗浄水が吹き付けられる場合に比して、勢いある水がリテーナ挿入開口220に直接吹き掛かるため、リテーナ挿入開口220内に勢いよく侵入した水の水圧によってシール部材Sが変形し、防水性能が低下することによって、結果的に、端子C1、C2間のショートを発生してしまうおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リテーナ挿入開口からの高圧洗浄水が勢いよく浸入されることによってシール部材が変形されることを防ぎ、シール部材の防水性能を維持することによって端子間のショートが発生することを防止することができる防水コネクタ嵌合構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る防水コネクタ嵌合構造は、端子が収容される端子収容室が設けられた柱状の端子収容部と、該端子収容部の外周面との間に隙間が形成されるように前記外周面を囲い、かつ、前記端子を前記端子収容室内に係止するリテーナの挿入口となるリテーナ挿入開口が形成されたフード部と、を備えた第一コネクタハウジングを有してなる第一コネクタと、前記隙間に嵌入される嵌合筒部を備えた第二コネクタハウジングを有してなる第二コネクタと、が前記嵌合筒部の内周面と前記端子収容部の前記外周面との間を液密に封止するため前記外周面に設けられた環状のシール部材によって防水可能にコネクタ嵌合される防水コネクタ嵌合構造において
前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆う開口覆い壁を有してなり、
前記第一コネクタは、
前記第二コネクタとのコネクタ嵌合のために負荷する力に梃を利用可能にした嵌合補助レバー部を有してなり、
前記開口覆い壁は、
前記嵌合補助レバー部の一部をなし、前記嵌合補助レバー部がコネクタ嵌合完了位置にレバー操作された状態で前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆うことを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項2に係る防水コネクタ嵌合構造は、端子が収容される端子収容室が設けられた柱状の端子収容部と、該端子収容部の外周面との間に隙間が形成されるように前記外周面を囲い、かつ、前記端子を前記端子収容室内に係止するリテーナの挿入口となるリテーナ挿入開口が形成されたフード部と、を備えた第一コネクタハウジングを有してなる第一コネクタと、前記隙間に嵌入される嵌合筒部を備えた第二コネクタハウジングを有してなる第二コネクタと、が前記嵌合筒部の内周面と前記端子収容部の前記外周面との間を液密に封止するため前記外周面に設けられた環状のシール部材によって防水可能にコネクタ嵌合される防水コネクタ嵌合構造において、
前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆う開口覆い壁を有してなり、
前記開口覆い壁は、
前記第一コネクタハウジングに着脱自在な取付部材に、一体、または、別体で設けられ、
前記取付部材は、
前記第一コネクタハウジングから引き出される電線を該電線の方向を規制しつつカバーする電線カバーであることを特徴とする。
本発明の請求項1、2に係る防水コネクタ嵌合構造は、前記開口覆い壁がリテーナ挿入開口を遮水可能に覆うので、高圧洗浄水が前記リテーナ挿入開口に直接掛かることが抑制され、前記リテーナ挿入開口から侵入される高圧洗浄水の勢いを弱めることによって、リテーナ挿入開口から高圧洗浄水が勢いよく浸入されることによってシール部材が変形されることを防ぎ、シール部材の防水性能を維持することによって端子間のショートが発生することを防止することができる。
また、本発明の請求項に係る防水コネクタ嵌合構造は、レバー操作によって移動可能な前記嵌合補助レバー部の一部をなす前記開口覆い壁が、前記第一コネクタと前記第二コネクタとがコネクタ嵌合される前の状態では、前記リテーナ挿入開口が開口されるように位置されることによって、前記リテーナ挿入開口の挿入方向での前記リテーナの移動の邪魔にならず、前記第一コネクタと前記第二コネクタとがコネクタ嵌合完了された状態では、前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆うことができる。
また、本発明の請求項に係る防水コネクタ嵌合構造は、前記第一コネクタハウジングに着脱自在な取付部材に、一体、または、別体で設けられた前記開口覆い壁が、前記第一コネクタハウジングから前記開口覆い壁と一体の前記取付部材が離脱され、あるいは、前記取付部材から前記取付部材とは別体の前記開口覆い壁が離脱されることによって、前記リテーナ挿入開口の挿入方向での前記リテーナの移動の邪魔にならず、前記開口覆い壁と一体の前記取付部材が前記第一コネクタハウジングに装着され、あるいは、前記取付部材とは別体の前記開口覆い壁が前記取付部材に装着されることによって、前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆うことができる。
また、本発明の請求項に係る防水コネクタ嵌合構造は、前記第一コネクタハウジングに着脱可能な前記取付部材としての前記電線カバーに前記開口覆い壁を設けているので、前記第一コネクタハウジングから前記取付部材が離脱されることによって、前記開口覆い壁が前記リテーナ挿入開口の挿入方向での前記リテーナの移動の邪魔にならず、前記電線カバーが前記第一コネクタハウジングに装着されることによって、前記開口覆い壁によって前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆うことができる。
図1は、本発明の実施例1に係る防水コネクタ嵌合構造の第一コネクタと第二コネクタとがコネクタ嵌合される前の状態を示した斜視図である。 図2は、図1に示した第一コネクタと第二コネクタとがコネクタ嵌合された状態の防水コネクタ嵌合構造の斜視図である。 図3は、図2に示した防水コネクタ嵌合構造をリテーナ挿入開口側から視た図である。 図4は、防水コネクタ嵌合構造の断面図である。 図5は、本発明の実施例1の防水コネクタ嵌合構造の第一コネクタと第二コネクタとをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタと第二コネクタとがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明するための図である。 図6は、本発明の実施例2に係る防水コネクタ嵌合構造の第一コネクタと第二コネクタとがコネクタ嵌合される前の状態を示した斜視図である。 図7は、図6に示した防水コネクタ嵌合構造がコネクタ嵌合完了された状態をリテーナ挿入開口側から視た図である。 図8は、(a)が図7に示した防水コネクタ嵌合構造のA−A線断面図であり、(b)が(a)に示した断面図のリテーナ挿入開口周辺を拡大した図である。 図9は、(a)が図7に示した防水コネクタ嵌合構造のB−B線断面図であり、(b)が(a)に示した断面図のリブ周辺を拡大した図である。 図10は、本発明の実施例2の防水コネクタ嵌合構造の第一コネクタと第二コネクタとをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタと第二コネクタとがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明するための図である。 図11は、本発明の実施例3に係る防水コネクタ嵌合構造の第一コネクタと第二コネクタとがコネクタ嵌合される前の状態を示した斜視図である。 図12は、図11に示した第一コネクタと第二コネクタとがコネクタ嵌合された状態の防水コネクタ嵌合構造をリテーナ挿入開口側から視た図である。 図13は、(a)が図12に示した防水コネクタ嵌合構造のC−C線断面図であり、(b)が(a)に示した断面図のリテーナ挿入開口周辺を拡大した図である。 図14は、本発明の実施例3の防水コネクタ嵌合構造の第一コネクタと第二コネクタとをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタと第二コネクタとがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明するための図である。 図15は、従来技術の問題点を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る防水コネクタ嵌合構造の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る防水コネクタ嵌合構造1の第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合される前の状態を示した斜視図である。図2は、図1に示した第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合された状態の防水コネクタ嵌合構造1の斜視図である。図3は、図2に示した防水コネクタ嵌合構造1をリテーナ挿入開口22a側から視た図である。図4は、防水コネクタ嵌合構造1の断面図である。
本発明の実施例1に係る防水コネクタ嵌合構造1は、第一コネクタ10と、第二コネクタ110とが、シール部材Sによって防水可能にコネクタ嵌合されるものである。
第一コネクタ10は、第一コネクタハウジング20と、第二コネクタ110とのコネクタ嵌合動作を補助する嵌合補助レバー部30と、端子C1を第一コネクタハウジング20の端子収容室21b内に係止するリテーナ40と、第一コネクタハウジング20に形成されたリテーナ挿入開口22aを遮水可能に覆う開口覆い壁50と、を有してなる。
第一コネクタハウジング20は、絶縁樹脂からなり、端子C1が収容される端子収容室21bが設けられた柱状の端子収容部21と、端子収容部21の外周面21aとの間に隙間Gが形成されるように端子収容部21の外周面21aを囲い、かつ、端子C1を端子収容室21b内に係止するリテーナ40の挿入口となるリテーナ挿入開口22aが形成されたフード部22と、を備えている。
端子収容部21は、嵌合方向Dに向けて突出された柱状をなし、内部に端子C1が収容される複数の端子収容室21bが区画して設けられている。
この端子収容部21は、図4に示すように、リテーナ40を挿入するためのリテーナ挿入孔21cがリテーナ挿入開口22aに対向する位置に設けられている。
なお、端子C1は、電線Wの端末部に取付けられており、端子C1の後側の電線Wにはゴム栓Pが装着され、このゴム栓Pによって端子収容室21bに繋がる端子挿入口21bbが液密に封止されるようになっている。
また、端子収容部21の外周面21aにはフード部22との隙間Gに嵌入された第二コネクタ110の後述する嵌合筒部121の筒内面と重なる位置に周方向に沿って段状に凹んだシール部材配置部21dが設けられている。
シール部材配置部21dは、環状のシール部材Sが配置され、シール部材Sによって嵌合筒部121の内周面121aと端子収容部21の外周面21aとの間が液密に封止されることによって、第一コネクタ10と第二コネクタ110とが防水可能に封止された状態でコネクタ嵌合されるようになっている。
フード部22は、端子収容部21の外周面21aとの間に隙間Gが形成されるように端子収容部21の外周面21aを囲い、かつ、リテーナ40の挿入口となるリテーナ挿入開口22aが形成されている。
リテーナ挿入開口22aは、フード部22の一側面を構成する壁の一部に形成された開口である。
また、フード部22は、第二コネクタ110の嵌合筒部121の対向する壁に設けられた一対の嵌合ガイドリブ121b、121bをガイドする一対の嵌合ガイドスリット22b、22bが嵌合方向Dに沿って延在するように設けられている。
嵌合補助レバー部30は、第二コネクタ110とのコネクタ嵌合のために負荷する力に梃を利用可能にしたものである。
この嵌合補助レバー部30は、一対の嵌合ガイドスリット22b、22bが設けられたフード部22の対向する壁の外面に回動支点部31a有して回動可能に取り付けられた一対の回動本体部31、31と、一対の回動本体部31、31のそれぞれの回動支点部31aから離れた部分を橋渡すように連結する操作レバー部32と、を有してなる。
各回動本体部31、31は、内面に第二コネクタ110の後述する嵌合ガイド突起121cが嵌め込まれる不図示の嵌合ガイド溝が形成されている。
このような嵌合補助レバー部30が、回動支点部31aを支点として操作レバー部32による回動操作が行われることによって、梃を利用したコネクタ嵌合のための力が第一コネクタハウジング20に作用されるようになっている。
リテーナ40は、リテーナ挿入開口22aおよびリテーナ挿入孔21cを通して第一コネクタハウジング20の内方に挿入され、各端子C1を端子収容室21b内に挿入可能な仮係止位置と、各端子C1を端子収容室21b内に係止するため、仮係止位置より第一コネクタハウジング20のさらに内方に位置される本係止位置と、の2つの位置で第一コネクタハウジング20に係止可能になっている。
開口覆い壁50は、嵌合補助レバー部30の一部をなし、嵌合補助レバー部30がコネクタ嵌合完了位置にレバー操作された状態でリテーナ挿入開口22aを遮水可能に覆うものであり、高圧洗浄水が、リテーナ挿入開口22aに直接掛かることを抑制するものである。
この開口覆い壁50は、より具体的には、操作レバー部32がその機能をなし、操作レバー部32がコネクタ嵌合完了位置にレバー操作され、図2−図4に示すように、リテーナ挿入開口22aに対向する位置に配置されることによって、リテーナ挿入開口22aが遮水可能に覆われるようになっている。
開口覆い壁50としての操作レバー部32は、リテーナ挿入開口22aの長手方向に対応する幅が、リテーナ挿入開口22aが形成されたフード部22の一側壁を跨ぐようになっているため、リテーナ挿入開口22aを覆うことができる大きさになっている。
また、操作レバー部32は、リテーナ挿入開口22aの短手方向に対応する幅が、リテーナ挿入開口22aの短手幅よりも大きくなるように調整されている。
なお、嵌合補助レバー部30は、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合させる前の状態では、図1に示すように、操作レバー部32がリテーナ挿入開口22aに対向する位置を回避した位置、すなわち、リテーナ挿入開口22aが開口した位置に配置される。
このため、開口覆い壁50としての操作レバー部32が、第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合させる前にリテーナ40を仮係止位置と本係止位置との間でリテーナ挿入開口22aへの挿入方向に移動させる操作の邪魔にならないようになっている。
次に、第二コネクタ110について説明する。
第二コネクタ110は、第一コネクタハウジング20の端子収容部21とフード部22との間に形成された隙間Gに嵌入される嵌合筒部121を備えた第二コネクタハウジング120を有してなる。
第二コネクタハウジング120は、絶縁樹脂からなり、嵌合筒部121内に第一コネクタ10の複数の端子C1に接続される複数の相手端子C2が各端子C1に対応した位置に配置されている。
この第二コネクタハウジング120は、上述した一対の嵌合ガイドリブ121b、121bの終端部にそれぞれ嵌合ガイド突起121c、121cが設けられている。
一対の嵌合ガイド突起121c、121cは、各回動本体部31の不図示の嵌合ガイド溝に嵌ることによって嵌合補助レバー部30のレバー操作によって発生されたコネクタ嵌合のために必要な力が伝達されるようになっている。
次に、図5を用いて、本発明の実施例1の防水コネクタ嵌合構造1の第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明する。
図5は、本発明の実施例1の防水コネクタ嵌合構造1の第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明するための図である。
まず、作業者は、第一コネクタ10の嵌合口を第二コネクタ110の嵌合口に合わせた状態で第一コネクタ10を嵌合方向Dに移動開始する(図5(a)参照)。
ここで、第二コネクタ110の一対の嵌合ガイドリブ121b、121bが第一コネクタ10の一対の嵌合ガイドスリット22b、22bに嵌め込まれることによって、第一コネクタ10が嵌合方向Dに沿ってガイドされながら移動される。
次に、作業者は、第一コネクタ10をさらに嵌合方向Dに移動すると、第二コネクタ110の一対の嵌合ガイド突起121c、121cが嵌合補助レバー部30の回動本体部31内面に形成された不図示の嵌合ガイド溝に嵌め込まれる(図5(b)参照)。
次に、作業者は、操作レバー部32の回動操作を開始し、嵌合補助レバー部30によって梃を利用して第一コネクタ10を嵌合方向Dにさらに移動する(図5(c)参照)。
最後に、作業者は、操作レバー部32を操作完了位置まで回動操作することによって、第一コネクタ10と第二コネクタ110とのコネクタ嵌合が完了される(図5(d)参照)。
このように、嵌合補助レバー部30によって梃を利用して第一コネクタ10を嵌合方向Dに移動するため、作業者はコネクタ嵌合のために過大な力を第一コネクタハウジング20に負荷させなくても、コネクタ嵌合のために必要な力を嵌合補助レバー部30を介して第一コネクタハウジング20に負荷させることができるようになっている。
すなわち、第一コネクタ10と第二コネクタ110とのコネクタ嵌合のために第一コネクタハウジング20に過大な力を負荷させる必要がある場合であっても、作業者の作業負担を低減することができるようになっている。
また、開口覆い壁50としての操作レバー部32がリテーナ挿入開口22aに対向する位置に移動配置されるため、リテーナ挿入開口22aが壁で覆われ、高圧洗浄水がリテーナ挿入開口22aに直接掛かることが抑制される。
本発明の実施例1に係る防水コネクタ嵌合構造1は、開口覆い壁50がリテーナ挿入開口22aを遮水可能に覆うので、高圧洗浄水がリテーナ挿入開口22aに直接掛かることが抑制され、リテーナ挿入開口22aから侵入される高圧洗浄水の勢いを弱めることによって、リテーナ挿入開口22aから高圧洗浄水が勢いよく浸入されることによってシール部材Sが変形されることを防ぎ、シール部材Sの防水性能を維持することによって端子C1、C2間のショートが発生することを防止することができる。
また、本発明の実施例1に係る防水コネクタ嵌合構造1は、レバー操作によって移動可能な嵌合補助レバー部30の一部をなす開口覆い壁50が、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合される前の状態では、リテーナ挿入開口22aが開口されるように位置されることによって、リテーナ挿入開口22aの挿入方向でのリテーナ40の移動の邪魔にならず、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了された状態では、リテーナ挿入開口22aを遮水可能に覆うことができる。
次に、図6−図9を用いて、本発明の実施例2に係る防水コネクタ嵌合構造2について説明する。
図6は、本発明の実施例2に係る防水コネクタ嵌合構造2の第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合される前の状態を示した斜視図である。図7は、図6に示した防水コネクタ嵌合構造2がコネクタ嵌合完了された状態をリテーナ挿入開口24側から視た図である。図8は、(a)が図7に示した防水コネクタ嵌合構造2のA−A線断面図であり、(b)が(a)に示した断面図のリテーナ挿入開口24周辺を拡大した図である。図9は、(a)が図7に示した防水コネクタ嵌合構造2のB−B線断面図であり、(b)が(a)に示した断面図のリブ26c周辺を拡大した図である。
この実施例2の防水コネクタ嵌合構造2は、主に開口覆い壁60が第二コネクタ110の嵌合筒部121に設けられている点で実施例1の防水コネクタ嵌合構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と略同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略している。
本発明の実施例2に係る防水コネクタ嵌合構造2は、第一コネクタ10と、第二コネクタ110とが、シール部材Sによって防水可能にコネクタ嵌合されるものである。
第一コネクタ10は、第一コネクタハウジング20と、第二コネクタ110とのコネクタ嵌合動作を補助する嵌合補助レバー部33と、実施例1と同様に、端子C1を第一コネクタハウジング20の端子収容室21b内に係止するリテーナ40と、第一コネクタハウジング20に形成されたリテーナ挿入開口24を遮水可能に覆う開口覆い壁60と、を有してなる。
第一コネクタハウジング20は、絶縁樹脂からなり、端子C1が収容される端子収容室21bが設けられた柱状の端子収容部21と、端子収容部21の外周面21aとの間に隙間Gが形成されるように端子収容部21の外周面21aを囲い、かつ、端子C1を端子収容室21b内に係止するリテーナ40の挿入口となるリテーナ挿入開口24が形成されたフード部23と、を備えている。
リテーナ挿入開口24は、フード部23の一側面を構成する壁の一部に形成された開口である。
このリテーナ挿入開口24は、開口内縁面25が嵌合方向Dに平行に向かい合う一対の嵌合方向平行内縁面25a、25aを有してなる。
また、フード部23は、第二コネクタ110に設けられた開口覆い壁60をリテーナ挿入開口24を覆う位置に誘導する開口覆いガイド部26を有してなる。
開口覆いガイド部26は、一対の嵌合方向平行内縁面25a、25aが嵌合方向Dに沿ってフード部23の端縁面まで延在されてなる一対のガイド用延在内縁面26a、26aと、一対のガイド用延在内縁面26a、26aが向かい合う間のスペースを開口覆い壁60がリテーナ挿入開口24に向けて移動される空間として残すように形成された段壁部26bと、一対のリブ26c、26cと、を有してなる。
段壁部26bは、フード部23の内面が外方に向けてガイド用延在内縁面26a、26aの幅の段差で凹むように形成されている。
この段壁部26bは、縁面が開口内縁面25の一部を構成するようになっている。
一対のリブ26c、26cは、段壁部26bの内面に嵌合方向平行内縁面25a、25aを間にして向かい合う位置にフード部23の内面から突出されてなる。
嵌合補助レバー部33は、一対の嵌合ガイドスリット22b、22bが設けられたフード部23の対向する壁の外面に回動支点部31a有して回動可能に取り付けられた一対の回動本体部31、31と、一対の回動本体部31、31のそれぞれの回動支点部31a、31aから離れた部分を橋渡すように連結する操作レバー部34と、を有してなる。
このような嵌合補助レバー部33が、回動支点部31a、31aを支点として操作レバー部34による回動操作が行われることによって、梃を利用したコネクタ嵌合のための力が第一コネクタハウジング20に作用されるようになっている。
なお、この実施例2の嵌合補助レバー部33は、実施例1の嵌合補助レバー部30と異なり開口覆い壁としての機能をなしていない。
次に、第二コネクタ110について説明する。
第二コネクタ110は、第一コネクタハウジング20の端子収容部21とフード部23との間に形成された隙間Gに嵌入される嵌合筒部121を備えた第二コネクタハウジング120を有してなる。
開口覆い壁60は、嵌合筒部121の外面に設けられている。
この開口覆い壁60は、嵌合筒部121の外面と一体的に連結する部分となる基台部61と、リテーナ挿入開口24を覆う部分となる覆い本体部62と、覆い本体部62の先端部表面に立設された先端側立設壁部63と、を有してなる。
基台部61は、覆い本体部62の両側端部裏側に隙間を小さくして第一コネクタ10の各リブ26c、26cが入り込むことができる幅および厚みに寸法が調整されている。
このため、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了された状態で、段壁部26bと各リブ26c、26cとによって、図9に示すように、水の侵入経路をいわゆるラビリンス形状にして複雑化することができるようになっている。
覆い本体部62は、一対のガイド用延在内縁面26a、26aと、段壁部26b以外で構成される開口内縁面25と、で連続された縁面形状に対応した外形形状をなしている。
このため、覆い本体部62は、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了された状態で、リテーナ挿入開口24を略閉塞した状態で覆うようになっている。
先端側立設壁部63は、図7に示すように、覆い本体部62の嵌合方向先端部の縁面に沿って覆い本体部62の外面に立設されている。
この先端側立設壁部63は、リテーナ挿入開口24の開口内縁面25に当接される部分となる覆い本体部62の嵌合方向先端部の縁面と面一に形成されることによって開口内縁面25に当接される当接面63aが形成されている。
なお、この実施例2では、先端側立設壁部63は、開口内縁面25の当接される部分に対して略平行に立設されている。
このため先端側立設壁部63は、開口内縁面25に当接されることでリテーナ挿入開口24を隙間なく閉塞するとともに、高圧洗浄水を開口内縁面25から遠ざける方向に誘導することができるようになっているので、シール部材Sに向けて侵入されやすい方向から高圧洗浄水が吹き付けられたとしても、侵入する水の水圧を弱めることができるようになっている。
なお、先端側立設壁部63は、当接面63aの裏側の面については水を開口内縁面25から遠ざけるように誘導する方向に向いていればよい。
このような、防水コネクタ嵌合構造2は、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合させる前の状態では、図6に示すように、開口覆い壁60がリテーナ挿入開口24を覆わない位置、すなわち、リテーナ挿入開口24が開口した位置に配置される。
このため、開口覆い壁60が、第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合させる前にリテーナ40を仮係止位置と本係止位置との間でリテーナ挿入開口24への挿入方向に移動させる操作の邪魔にならないようになっている。
次に、図10を用いて、本発明の実施例2の防水コネクタ嵌合構造2の第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明する。
図10は、本発明の実施例2の防水コネクタ嵌合構造2の第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明するための図である。
まず、作業者は、第一コネクタ10の嵌合口を第二コネクタ110の嵌合口に合わせた状態で第一コネクタ10を嵌合方向Dに移動開始する(図10(a)参照)。
ここで、第二コネクタ110の一対の嵌合ガイドリブ121b、121bが第一コネクタ10の一対の嵌合ガイドスリット22b、22bに嵌め込まれることによって、第一コネクタ10が嵌合方向Dに沿ってガイドされながら移動される。
次に、作業者は、第一コネクタ10をさらに嵌合方向Dに移動すると、第二コネクタ110の一対の嵌合ガイド突起121c、121cが嵌合補助レバー部33の回動本体部31内面に形成された不図示の嵌合ガイド溝に嵌め込まれる(図10(b)参照)。
また、開口覆い壁60の覆い本体部62が一対のガイド用延在内縁面26a、26aによってリテーナ挿入開口24の開口内縁面25に当接される位置に向けて誘導される。このような状態で作業者は、操作レバー部34の回動操作を開始する。
次に、作業者は、嵌合補助レバー部33によって梃を利用して第一コネクタ10を嵌合方向Dにさらに移動する(図10(c)参照)。
最後に、作業者は、操作レバー部34を操作完了位置まで回動操作することによって、第一コネクタ10と第二コネクタ110とのコネクタ嵌合が完了される(図10(d)参照)。
このように、嵌合補助レバー部33によって梃を利用して第一コネクタ10を嵌合方向Dに移動するため、作業者はコネクタ嵌合のために過大な力を第一コネクタハウジング20に負荷させなくても、コネクタ嵌合のために必要な力を嵌合補助レバー部33を介して第一コネクタハウジング20に負荷させることができるようになっている。
すなわち、第一コネクタ10と第二コネクタ110とのコネクタ嵌合のために第一コネクタハウジング20に過大な力を負荷させる必要がある場合であっても、作業者の作業負担を低減することができるようになっている。
また、開口覆い壁60の当接面63aが開口内縁面25に当接され、開口覆い壁60がリテーナ挿入開口24を略閉塞した状態で覆う位置に配置される。
本発明の実施例2に係る防水コネクタ嵌合構造2は、開口覆い壁60がリテーナ挿入開口24を遮水可能に覆うので、高圧洗浄水がリテーナ挿入開口24に直接掛かることが抑制され、リテーナ挿入開口24から侵入される高圧洗浄水の勢いを弱めることによって、リテーナ挿入開口24から高圧洗浄水が勢いよく浸入されることによってシール部材Sが変形されることを防ぎ、シール部材Sの防水性能を維持することによって端子C1、C2間のショートが発生することを防止することができる。
また、本発明の実施例2に係る防水コネクタ嵌合構造2は、嵌合筒部121に一体で設けられた開口覆い壁60が、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合される前の状態では、リテーナ挿入開口24が開口されるように位置されることによって、リテーナ挿入開口24の挿入方向でのリテーナ40の移動の邪魔にならず、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了された状態では、リテーナ挿入開口24を遮水可能に覆うことができる。
なお、本発明の実施例2に係る防水コネクタ嵌合構造2は、開口覆い壁60が嵌合筒部121に一体で設けられるものを例示したが、これに限らず、開口覆い壁60は、嵌合筒部121とは別体で設けるようにしても構わない。例えば、開口覆い壁60を嵌合筒部121に着脱自在に設けるようにしても構わない。
次に、図11−図13を用いて、本発明の実施例3に係る防水コネクタ嵌合構造3について説明する。
図11は、本発明の実施例3に係る防水コネクタ嵌合構造3の第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合される前の状態を示した斜視図である。図12は、図11に示した第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合された状態の防水コネクタ嵌合構造3をリテーナ挿入開口22a側から視た図である。図13は、(a)が図12に示した防水コネクタ嵌合構造3のC−C線断面図であり、(b)が(a)に示した断面図のリテーナ挿入開口22a周辺を拡大した図である。
この実施例3の防水コネクタ嵌合構造3は、主に開口覆い壁80が第一コネクタハウジング20に着脱自在な電線カバー70に設けられている点で実施例1の防水コクタ嵌合構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と略同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略している。
本発明の実施例3に係る防水コネクタ嵌合構造3は、第一コネクタ10と、第二コネクタ110とが、シール部材Sによって防水可能にコネクタ嵌合されるものである。
第一コネクタ10は、第一コネクタハウジング20と、第二コネクタ110とのコネクタ嵌合動作を補助する嵌合補助レバー部33と、実施例1と同様に、端子C1を第一コネクタハウジング20の端子収容室21b内に係止するリテーナ40と、電線Wの引き出し口を塞ぐ電線カバー70と、第一コネクタハウジング20に形成されたリテーナ挿入開口22aを遮水可能に覆う開口覆い壁80と、を有してなる。
嵌合補助レバー部33は、一対の嵌合ガイドスリット22b、22bが設けられたフード部23の対向する壁の外面に回動支点部31a有して回動可能に取り付けられた一対の回動本体部31、31と、一対の回動本体部31、31のそれぞれの回動支点部31a、31aから離れた部分を橋渡すように連結する操作レバー部34と、を有してなる。
このような嵌合補助レバー部33が、回動支点部31a、31aを支点として操作レバー部34による回動操作が行われることによって、梃を利用したコネクタ嵌合のための力が第一コネクタハウジング20に作用されるようになっている。
なお、この実施例3の嵌合補助レバー部33は実施例1の嵌合補助レバー部30と異なり開口覆い壁としての機能をなしていない。
電線カバー70は、第一コネクタハウジング20に着脱自在に設けられる取付部材であり、第一コネクタハウジング20から引き出される電線Wの方向を規制しつつカバーするものである。
この電線カバー70は、絶縁樹脂からなり、第一コネクタハウジング20の電線引き出し口20aを覆う部分となる出口覆い部71と、出口覆い部71から電線Wを誘導する方向に向けて延びる延出覆い部72と、を有してなる。
出口覆い部71は、電線引き出し口20a側の略全面を覆うように電線引き出し口20a側に開口を向けて第一コネクタハウジング20に取り付けられる部分である。
延出覆い部72は、出口覆い部71と連続した電線誘導空間を形成するように出口覆い部71に連接されている。
この延出覆い部72は、リテーナ挿入開口22aが形成された第一コネクタハウジング20の一側面と同じ側となる出口覆い部71の一側部から筒状に突出されている。
このような延出覆い部72は、出口覆い部71に一体的に設けられた一体延出部72aと、一体延出部72aに着脱自在に設けられた着脱自在延出部72bと、を有してなり、着脱自在延出部72bを一体延出部72aから離脱させることによって、電線Wを延在覆い部72内に通し易い構造になっている。
着脱自在延出部72bは、一体延出部72aに設けられたロック部72aaに被ロック部72bbがロックされることによって一体延出部72aに固定されるようになっている。
この着脱自在延出部72bは、延出覆い部72を構成する筒状の壁のうち、電線カバー70が第一コネクタハウジング20に取り付けられた状態で外壁面をリテーナ挿入開口22aの前方領域に向けた壁部分を構成している。
開口覆い壁80は、着脱自在延出部72bに一体的に連結される連結部81aと、電線カバー70が第一コネクタハウジング20に取り付けられた状態でリテーナ挿入開口22aに対向配置される覆い壁部81b有してなる。
覆い壁部81bは、板状をなし、リテーナ挿入開口22aに対向配置された状態でリテーナ挿入開口22aを遮水可能に覆うような寸法に調整されている。
なお、本発明の実施例3に係る防水コネクタ嵌合構造3は、開口覆い壁80が電線カバー70に一体で設けられるものを例示したが、これに限らず、開口覆い壁80は、第一コネクタハウジング20に着脱自在な取付部材に設けられていればよい。すなわち、開口覆い壁80は、電線カバー70ではなくその他の取付部材に一体、または、別体で設けられてもよい。
このような、防水コネクタ嵌合構造3は、電線カバー70が第一コネクタハウジング20に取り付けられる前の状態では、開口覆い壁80がリテーナ挿入開口22aを覆わない位置、すなわち、リテーナ挿入開口22aが開口した位置に配置される。
このため、電線カバー70が第一コネクタハウジング20に取り付けられる前の状態では、開口覆い壁80が、リテーナ40を仮係止位置と本係止位置との間でリテーナ挿入開口22aでの挿入方向に移動させる操作の邪魔にならないようになっている。
次に、図14を用いて、本発明の実施例3の防水コネクタ嵌合構造3の第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明する。
図14は、本発明の実施例3の防水コネクタ嵌合構造3の第一コネクタ10と第二コネクタ110とをコネクタ嵌合する手順、および、第一コネクタ10と第二コネクタ110とがコネクタ嵌合完了されるまでの各部の動作について説明するための図である。
まず、作業者は、第一コネクタ10の嵌合口を第二コネクタ110の嵌合口に合わせた状態で第一コネクタ10を嵌合方向Dに移動開始する(図14(a)参照)。
ここで、第二コネクタ110の一対の嵌合ガイドリブ121b、121bが第一コネクタ10の一対の嵌合ガイドスリット22b、22bに嵌め込まれることによって、第一コネクタ10が嵌合方向Dに沿ってガイドされながら移動される。
次に、作業者は、第一コネクタ10をさらに嵌合方向Dに移動すると、第二コネクタ110の一対の嵌合ガイド突起121c、121cが嵌合補助レバー部33の回動本体部31内面に形成された不図示の嵌合ガイド溝に嵌め込まれる(図14(b)参照)。
次に、作業者は、操作レバー部34の回動操作を開始し、嵌合補助レバー部33によって梃を利用して第一コネクタ10を嵌合方向Dにさらに移動する(図14(c)参照)。
最後に、作業者は、操作レバー部34を操作完了位置まで回動操作することによって、第一コネクタ10と第二コネクタ110とのコネクタ嵌合が完了される(図14(d)参照)。
このように、嵌合補助レバー部33によって梃を利用して第一コネクタ10を嵌合方向Dに移動するため、作業者はコネクタ嵌合のために過大な力を第一コネクタハウジング20に負荷させなくても、コネクタ嵌合のために必要な力を嵌合補助レバー部33を介して第一コネクタハウジング20に負荷させることができるようになっている。
すなわち、第一コネクタ10と第二コネクタ110とのコネクタ嵌合のために第一コネクタハウジング20に過大な力を負荷させる必要がある場合であっても、作業者の作業負担を低減することができるようになっている。
また、電線カバー70が第一コネクタハウジング20に取り付けられることによって、開口覆い壁80の覆い壁部81bがリテーナ挿入開口22aに対向する位置に配置されるため、リテーナ挿入開口22aが遮水可能に覆われ、高圧洗浄水がリテーナ挿入開口22aに直接掛かることが抑制される。
本発明の実施例3に係る防水コネクタ嵌合構造3は、開口覆い壁80がリテーナ挿入開口22aを遮水可能に覆うので、高圧洗浄水がリテーナ挿入開口22aに直接掛かることが抑制され、リテーナ挿入開口22aから侵入される高圧洗浄水の勢いを弱めることによって、リテーナ挿入開口22aから高圧洗浄水が勢いよく浸入されることによってシール部材Sが変形されることを防ぎ、シール部材Sの防水性能を維持することによって端子C1、C2間のショートが発生することを防止することができる。
また、本発明の実施例3に係る防水コネクタ嵌合構造3は、第一コネクタハウジング20に着脱可能な取付部材としての電線カバー70に開口覆い壁80を設けているので、第一コネクタハウジング20から電線カバー70が離脱されることによって、開口覆い壁80が前記リテーナ挿入開口22aの挿入方向でのリテーナ40の移動の邪魔にならず、電線カバー70が第一コネクタハウジング20に装着されることによって、開口覆い壁80によってリテーナ挿入開口22aを遮水可能に覆うことができる。
本発明の実施例3に係る防水コネクタ嵌合構造3は、開口覆い壁80が電線カバー70に一体で設けられるものを例示したが、これに限らず、開口覆い壁80は、電線カバー70とは別体で設けるようにしても構わない。例えば、開口覆い壁80を電線カバー70に着脱自在に設けるようにしても構わない。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1、2、3 防水コネクタ嵌合構造
10 第一コネクタ
20 第一コネクタハウジング
20a 電線引き出し口
21 端子収容部
21a 外周面
21b 端子収容室
21bb 端子挿入口
21c リテーナ挿入孔
21d シール部材配置部
22、23 フード部
22a、24 リテーナ挿入開口
22b 嵌合ガイドスリット
25 開口内縁面
25a 嵌合方向平行内縁面
26 開口覆いガイド部
26a ガイド用延在内縁面
26b 段壁部
26c リブ
30、33 嵌合補助レバー部
31 回動本体部
31a 回動支点部
32 操作レバー部(開口覆い壁)
34 操作レバー部
40 リテーナ
50、60、80 開口覆い壁
61 基台部
62 覆い本体部
63 先端側立設壁部
63a 当接面
70 電線カバー(取付部材)
71 出口覆い部
72 延出覆い部
72a 一体延出部
72aa ロック部
72b 着脱自在延出部
72bb 被ロック部
81a 連結部
81b 覆い壁部
110 第二コネクタ
120 第二コネクタハウジング
121 嵌合筒部
121a 内周面
121b 嵌合ガイドリブ
121c 嵌合ガイド突起
C1 端子
G 隙間
P ゴム栓
S シール部材
W 電線

Claims (2)

  1. 端子が収容される端子収容室が設けられた柱状の端子収容部と、該端子収容部の外周面との間に隙間が形成されるように前記外周面を囲い、かつ、前記端子を前記端子収容室内に係止するリテーナの挿入口となるリテーナ挿入開口が形成されたフード部と、を備えた第一コネクタハウジングを有してなる第一コネクタと、前記隙間に嵌入される嵌合筒部を備えた第二コネクタハウジングを有してなる第二コネクタと、が前記嵌合筒部の内周面と前記端子収容部の前記外周面との間を液密に封止するため前記外周面に設けられた環状のシール部材によって防水可能にコネクタ嵌合される防水コネクタ嵌合構造において、
    前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆う開口覆い壁を有してなり、
    前記第一コネクタは、
    前記第二コネクタとのコネクタ嵌合のために負荷する力に梃を利用可能にした嵌合補助レバー部を有してなり、
    前記開口覆い壁は、
    前記嵌合補助レバー部の一部をなし、前記嵌合補助レバー部がコネクタ嵌合完了位置にレバー操作された状態で前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆う
    ことを特徴とする防水コネクタ嵌合構造。
  2. 端子が収容される端子収容室が設けられた柱状の端子収容部と、該端子収容部の外周面との間に隙間が形成されるように前記外周面を囲い、かつ、前記端子を前記端子収容室内に係止するリテーナの挿入口となるリテーナ挿入開口が形成されたフード部と、を備えた第一コネクタハウジングを有してなる第一コネクタと、前記隙間に嵌入される嵌合筒部を備えた第二コネクタハウジングを有してなる第二コネクタと、が前記嵌合筒部の内周面と前記端子収容部の前記外周面との間を液密に封止するため前記外周面に設けられた環状のシール部材によって防水可能にコネクタ嵌合される防水コネクタ嵌合構造において、
    前記リテーナ挿入開口を遮水可能に覆う開口覆い壁を有してなり、
    前記開口覆い壁は、
    前記第一コネクタハウジングに着脱自在な取付部材に、一体、または、別体で設けられ
    前記取付部材は、
    前記第一コネクタハウジングから引き出される電線を該電線の方向を規制しつつカバーする電線カバーである
    ことを特徴とする防水コネクタ嵌合構造
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