JP6899344B2 - 放射線検出器 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、放射線検出器に関する。
例えば、放射線検出器において、高い検出感度及び高い検出選択性が得られることが望まれる。
特開2015−115357号公報 特許第5976429号公報
本発明の実施形態は、感度及び選択性の向上が可能な放射線検出器を提供する。
本発明の実施形態によれば、放射線検出器は、金属部材、キャパシタ及び第1電荷増幅器を含む。前記金属部材は、第1部分及び第2部分を含む。前記キャパシタは、前記第2部分と電気的に接続される。前記第1電荷増幅器は、前記第1部分と電気的に接続され、前記金属部材に入射したα線に応じた信号を出力する。
図1(a)〜図1(c)は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図2(a)〜図2(c)は、放射線検出器に関する実験結果を例示するグラフ図である。 図3(a)〜図3(c)は、放射線検出器に関する実験結果を例示するグラフ図である。 図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する模式的断面図である。 図5は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図6は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図7は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図8は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図9は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図10は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図11は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図12は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図13は、放射線検出器に関する実験結果を例示するグラフ図である。 図14は、放射線検出器に関する実験結果を例示するグラフ図である。 図15は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図16は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。 図17は、実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する回路図である。 図18は、実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する模式図である。 図19は、実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する回路図である。 図20は、実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する回路図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)〜図1(c)は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に係る放射線検出器110は、金属部材10、キャパシタ20及び第1電荷増幅器51を含む。
金属部材10は、例えば、金属層でも良い。金属部材10は、第1部分10a及び第2部分10bを含む。例えば、第1部分10aは、金属部材10の1つの端部でも良い。第2部分10bは、金属部材10の別の1つの端部でも良い。これらの端部は、互いに離れる。例えば、第1部分10a及び第2部分10bの間の領域に、放射線81が入射可能である。放射線81は、例えば、α線である。
キャパシタ20は、第2部分10bと電気的に接続される。例えば、キャパシタ20は、第1端子20a及び第2端子20bを含む。第1端子20aは、第2部分10bと電気的に接続される。第2端子20bは、例えば、第1電位25に設定される。第1電位25は、例えば、グランド電位でもよい。第1電位25は、例えば、放射線検出器110に設けられる1つの電位(基準電位)でもよい。
第1電荷増幅器51は、第1部分10aと電気的に接続される。第1電荷増幅器51は、例えば、金属部材10に入射した放射線81(例えば、α線)に応じた信号を出力する。
この例では、第1電位設定部71が設けられる。第1電位設定部71は、放射線検出器110に含まれても良い。第1電位設定部71は、放射線検出器110とは別に設けられてもよい。第1電位設定部71は、第1部分10aと電気的に接続される。第1電位設定部71は、第1部分10aの電位を、第1電位25(例えばグランド電位)と異なるようにする。第1部分10aの電位と、第1電位25の電位と、の差を20V以上とする。これにより、例えば、良好な感度が得られる。電位の差は、例えば、200V以下でも良い。これにより、例えば、ノイズを抑制できる。例えば、第1電位25が0ボルトであり、第1部分10aの電位が、−50V〜−20V程度に設定される。このように、金属部材10に負のバイアス電圧が印加される。
このような状態で、金属部材10にα線が入射すると、第1電荷増幅器51から、α線に応じた電気信号が得られることが分かった。この電気信号が、第1処理部61により計測される。第1処理部61は、例えば、計測部である。
図1(b)に示す放射線検出器110aのように、実施形態に係る放射線検出器は、出力部60Dを含んでも良い。出力部60Dは、第1処理部61の出力に基づく情報を出力する。出力部60Dは例えば、表示装置である。出力部60Dは、送信装置でもよい。出力部60Dは、第1処理部61の出力に基づく情報(信号)を別の装置に送信してもよい。
図1(c)に示す放射線検出器110bのように、実施形態に係る放射線検出器は、ハウジング65をさらに含んでも良い。例えば、金属部材10の少なくとも一部は、ハウジング65に覆われていない。例えば、金属部材10は、第1部分10aと第2部分10bとの間の領域を含む。この領域の少なくとも一部は、ハウジング65に覆われていない。これにより、金属部材10の少なくとも一部にα線が入射可能である。α線の吸収率は、多くの物質中で高い。このため、例えば、100μmの厚さの紙によっても、α線が実質的に遮蔽される。金属部材10の少なくとも一部がハウジング65に覆われていないことにより、α線が金属部材10に入射できる。例えば、ハウジング65に開口部66(窓)が設けられる。開口部66において、金属部材10が露出する。ハウジング65は、以下に説明する任意の放射線検出器に適用できる。
金属部材10にバイアス電圧が印加された状態で、金属部材10にα線が入射すると、第1電荷増幅器51からα線に応じた電気信号が得られることが分かった。
この現象は、以下のように考えられる。金属部材10にα線が入射したときに、金属部材10において電荷が発生すると考えられる。発生した電荷が、バイアス電圧により、第1電荷増幅器51に向けて移動すると考えられる。第1電荷増幅器51は、金属部材10で発生した電荷を増幅する。例えば、第1電荷増幅器51は、金属部材10に入射したα線に応じた信号を出力する。例えば、電荷は、電子及び正孔の少なくともいずれかである。第1電位25に対して、負のバイアス電圧が印加されると正孔が第1電荷増幅器51に向けて移動すると考えられる。正のバイアス電圧が印加されると、電子が第1電荷増幅器51に向けて移動すると考えられる。
本願発明者は、このような現象が生じることを実験により見出した。以下、実験について説明する。実験においては、金属線(金属部材10に相当)の一端に、電荷増幅器が接続されている。金属線の他端に、キャパシタの第1端子が接続される。キャパシタの第2端子がグランド電位に設定される。金属線の一端に、バイアス電圧が印加される。この状態で、金属線に放射線が入射される。この実験では、放射線源としてトリウムを含有したマントルが用いられる。金属線は、Snを含む。
本願発明者は、金属線の上に紙を置いたときと、紙を置いていないときで、電荷増幅器からの出力に差が生じることに気がついた。以下、これらの状態のときに得られる信号の例について説明する。
図2(a)〜図2(c)及び図3(a)〜図3(c)は、放射線検出器に関する実験結果を例示するグラフ図である。
図2(a)〜図2(c)は、第1状態ST1に対応する。第1状態ST1においては、金属線の上に紙が置かれていない。図3(a)〜図3(c)は、第2状態ST2に対応する。第2状態ST2においては、金属線の上に紙が置かれる。紙の厚さは、約200μmである。第1状態ST1においては、金属線にα線、β線及びγ線が入射する。第2状態ST2においては、金属線にβ線及びγ線が入射し、α線が実質的に入射しない。
図2(a)及び図3(a)は、電荷増幅器の出力信号をフィルタ処理し、高周波のノイズ成分を除去したものである。図2(b)及び図3(b)は、電荷増幅器の出力信号を波形整形増幅器(スペクトロスコピー・アンプ)で、極性反転・フィルタ処理・増幅した信号である。これらの図において、横軸は、時間tmである。縦軸は、信号電圧SVである。図2(a)及び図2(b)は、第1状態ST1における、複数回の放射線の入射のうちの1回の入射における1つのパルスの状態を例示している。図3(a)及び図3(b)は、第2状態ST2における、複信号を例示している。
既に説明したように、第2状態ST2においては、α線は金属線に実質的に入射しない。従って、図3(a)及び図3(b)に示す信号は、ノイズまたはβ線またはγ線に、由来すると考えられる。図3(a)及び図3(b)に示すように、第2状態ST2においては、ピークはほとんど観測されない。一方、図2(a)及び図2(b)に示すように、第1状態ST1においては、時間幅の長いブロードなピークが観察されることが分かった。このブロードなピークは、α線に由来すると考えられる。
このように、金属線にα線が入射すると、α線に由来する特異的な信号が得られることが分かった。β線及びγ線に対しての感度が低く(実質的にゼロ)、α線を選択的に検出できることが分かった。
上記のようなピークが複数回の放射線の入射のそれぞれで得られる。
図2(c)及び図3(c)は、複数回の放射線の入射に対応するピークをカウントした結果を例示している。これらの図の横軸は、ピークの高さH1(ピークの強度)である。これらの図の縦軸は、高さH1を有するピークの数N1(カウント数)である。この例では、5分間の期間において、得られたピークがカウントされている。
図2(c)及び図3(c)に示すように、高さH1が800以下の領域ではピークの数N1が多い。この領域におけるピークは、ノイズ成分を含んでいると考えられる。例えば、高さH1が900を閾値とする。高さH1が900以上の領域におけるピークの数N1をカウントすると、ノイズを実施的排除することができる。高さH1が900以上の領域において、図2(c)に示す第1状態ST1のピーク数N1は、図3(c)に示す第2状態ST2のピーク数N1よりも、明らかに大きい。図2(c)に例示する、900以上のピークは、α線に由来すると考えられる。例えば、第1状態ST1におけるピークの数N1と、第2状態ST2におけるピークの数N1と、の差は、α線の量に関係していると考えられる。
このような実験結果から、本実施形態に係る放射線検出器110の構成が導出できる。放射線検出器110によれば、α線を効率的に検出できる。例えば、α線を、他の放射線(β線及びγ線など)と分離して、検出できる。例えば、他の放射線が存在する種々の環境において、α線を選択的に高い検出感度で検出できる。
例えば、α線を検出する第1参考例として、シンチレータにα線を入射させ、シンチレータで得られた光を光電変化する方法が考えられる。この参考例では、α線を光に変換し、その光を光電子増倍管で電流に変換する。2回の変換が行われるため、効率が低い。一方、例えば、第2参考例として、2つの電極の間に半導体材料が設けられた構造を有する直接変換型の放射線検出器が考えられる。第2参考例においては、放射線の入射により半導体材料で生じる電荷が取り出される。第2参考例において、α線が電極で減衰するため、検出感度が不十分である。第2参考例では、半導体材料がβ線またはγ線を電荷に変換して、その電荷が検出される。このため、第2参考例では、α線を選択的に検出することができない。
これに対して、実施形態においては、α線が入射した金属部材10から直接電荷が取り出される。このため、高い効率と高い選択性とが得られる。実施形態においては、他の部材を介さないで金属部材10にα線が入射する。このため、α線が、減衰されずに、金属部材10に入射する。これにより、高い検出感度が得られる。
第3参考例として、医療用(または検査用)などのX線検出器において、CdTeなどの半導体を用いた電荷発生部が用いられる。第3参考例においては、意図して出射されたX線が対象物に照射され、対象物が検査される。従って、検出すべきX線の照射のタイミングが既知であり、また十分な強度で照射することができる。したがって、所望の結果が得られる。
これに対して、例えば、放射性物質による汚染を検出する場合においては、検出対象の放射線は、時間的に不連続でランダムに放出される。この放射線が生じるタイミングは、既知ではない。このような特別な事情が存在する。このため、放射線検出器には、放射線に対して高速に応答することが求められる。放射線検出器には、微弱な(放射線粒子の入射頻度の低い)放射線を検出できることが求められる。短いパルス状の放射線に高感度で反応することが求められる。
実施形態においては、放射線81(例えばα線)を高感度に検出できる。実施形態においては、α線を、選択的に検出できる。
実施形態において、金属部材10は、例えば、Cu、Sn、Zn、Al及びPbよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。少なくともこれらの材料において、上記の現象が生じる。
キャパシタ20の容量は、例えば、0.1pF以上1nF以下である。
実施形態において、第1電荷増幅器51は、放射線81が金属部材10に入射することで生じるパルス状信号を増幅する。第1電荷増幅器51で得られた信号の数および信号の強度(波高値)が、第1処理部61で計測される。
既に説明したように、放射線検出器110は、第1電位設定部71及び第1処理部61をさらに含んでも良い。第1電位設定部71は、金属部材10の第1部分10aと電気的に接続される。第1処理部61は、第1電荷増幅器51と電気的に接続される。
例えば、第1処理部61においては、例えば、波形整形増幅器(スペクトロスコピー・アンプ)で波形を整形し、波高分析器(マルチチャンネルアナライザ)で、パルスの波高値と、パルスの数と、を計測しても良い。または、第1処理部61においては、波形整形増幅器で波形を整形し、比較器(コンパレータ)であらかじめ設定した閾値以上の信号を取り出し、その信号の数を計数(カウンタ)回路で計測しても良い。
波形整形増幅器は、例えば、第1電荷増幅器51から出力されたパルス状の信号をノイズ成分と分離する。波形整形増幅器は、例えば、信号を、波高分析器の入出レンジに適合するように、増幅する。例えば、放射線検出に由来する信号は、1kHz〜20kHzの周波数を有する。例えば、1kHz未満の周波数におけるノイズ成分と、20kHz超える周波数におけるノイズ成分と、が分離される。この分離は、例えば、波形整形増幅器に内蔵されたフィルタ回路で行われる。この分離は、別に設けられたフィルタ回路で行われても良い。これにより、信号に含まれるノイズ成分を低減させる。第1電荷増幅器51及び第1処理部61においては、パルス法によるカウントが行われる。波形増幅器の例については、後述する。
図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する模式的断面図である。
図4(a)に示すように、ハウジング65の開口部66において、金属部材10の一部が露出している。金属部材10の厚さt1は、例えば、10nm以上3mm以下である。金属部材10の表面に対して垂直な方向をZ軸方向とする。厚さは、Z軸方向における長さである。金属部材10が厚いと金属部材10において、安定した強度が得られる。厚さt1が3mmを超えると、装置が必要以上に重くなる。
金属部材10の厚さt1が10nm以上のときに、例えば、金属部材10に入射したα線が効率的に電荷に変化される。高い感度が得やすくなる。後述するように、金属部材10の下に、他の放射線(例えば、β線またはγ線など)の検出部が設けられてもよい。このような場合には、金属部材10の厚さt1が過度に厚いと、他の放射線が金属部材10で大きく減衰する。例えば、厚さt1が50μm以下のときに、金属部材10の下に、他の放射線(例えば、β線またはγ線など)の検出部が設けられる場合も、他の放射線を効率的に検出できる。
図4(b)に示すように、金属部材10の表面に薄い膜10Fが設けられても良い。例えば、膜10Fは、金属部材10に含まれる金属の酸化物を含む。膜10Fの厚さtFは、例えば、200nm以下である。α線は、膜10Fを通過できる。膜10Fは、金属部材10の保護膜として機能しても良い。
図5は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図5に示すように、放射線検出器111においては、キャパシタ20は、第1導電層21、第2導電層22、及び、半導体層23を含む。半導体層23は、第1導電層21及び第2導電層22の間に設けられる。第1導電層21は、第1電位25に設定される。第2導電層22は、金属部材10の第2部分10bと電気的に接続される。半導体層23は、例えば、有機半導体を含んでも良い。例えば、半導体層23により、他の放射線(例えば、β線またはγ線など)が検出されても良い。他の放射線を検出できる部分を、キャパシタ20として用いても良い。半導体層23が有機半導体を含むことにより、例えば、高い感度で、他の放射線を検出することが容易になる。
図6及び図7は、第1実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図6に示すように、実施形態に係る放射線検出器112においては、複数の検出部が設けられる。複数の検出部のそれぞれは、金属部材10及びキャパシタ20を含む。この例では、複数の検出部のそれぞれに、第1電荷増幅器51が設けられる。この例では、複数の検出部に対して、1つの第1処理部61及び第1電位設定部71が、設けられている。
図7に示すように、複数の金属部材10は、X軸方向及びY軸方向に沿って、マトリクス状に設けられても良い。面状の検出部で、放射線を効率的に検出できる。例えば、放射性物質の位置を効率的に把握することができる。この例では、基板10Aの第1面に複数の金属部材10が設けられる。基板10Aの第2面(例えば裏面)に、複数の第1電荷増幅器51が設けられる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図8に示すように、本実施形態に係る放射線検出器120は、金属部材10、キャパシタ20及び第1電荷増幅器51に加えて、第1放射線検出部DP1をさらに含む。この例では、第2電荷増幅器52、第2電位設定部72及び第2処理部62がさらに設けられている。放射線検出器120のこれ以外の構成は、放射線検出器110の構成と同様である。放射線検出器120において、第1放射線検出部DP1は、β線及びγ線よりなる群から選択された少なくとも1つを含む放射線を検出する。
この例では、金属部材10と第1放射線検出部DP1との間に基板10Aが設けられている。例えば、基板10Aの第1面に金属部材10が設けられる。基板10Aの第2面(例えば裏面)に第1放射線検出部DP1が設けられる。
例えば、金属部材10の少なくとも一部は、第1放射線検出部DP1の少なくとも一部と重なる。
この例では、第1放射線検出部DP1の一部(第3部分30c)は、第2電荷増幅器52及び第2電位設定部72と電気的に接続される。第2電荷増幅器52の出力が、第2処理部62に入力される。一方、第1放射線検出部DP1の別の一部(第4部分30d)は、第1電位25に設定される。
例えば、金属部材10に放射線81が入射する。放射線81は、第1放射線81a及び第2放射線81bを含む。第1放射線81aは、例えば、α線である。第2放射線81bは、β線及びγ線よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。
第1放射線81aは、金属部材10に入射し、基板10A及び第1放射線検出部DP1には、実質的には入射しない。
一方、β線及びγ線よりなる群から選択された少なくとも1つ含む放射線(第2放射線81b)は、金属部材10の少なくとも一部を通過して第1放射線検出部DP1に入射する。例えば、第2放射線81bは、金属部材10及び基板10Aを通過し、第1放射線検出部DP1に入射する。第1放射線検出部DP1で得られた信号が、第2電荷増幅器52で検出され、その結果が、第2処理部62で処理される。第2処理部62は、第2放射線81b(β線及びγ線よりなる群から選択された少なくとも1つ)の検出結果を出力する。
一方、第1処理部61は、金属部材10で得られた信号に基づく検出結果(α線の検出結果)を出力する。
この例において、金属部材10の厚さt1は10nm以上50μm以下であることが好ましい。例えば、金属部材10に入射したα線が効率的に電荷に変化される。高い感度が得やすくなる。厚さt1が50μm以下のときに、第2放射線81bが第1放射線検出部DP1に効率的に到達する。第1放射線81a及び第2放射線81bのそれぞれを高い感度で検出できる。
図9は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図9に示すように、本実施形態に係る放射線検出器121において、第1放射線検出部DP1は、第1電極31、第2電極32及び半導体層33を含む。この例では、封止部材35及び接着部材35aがさらに設けられている。
第1電極31と基板10Aとの間に第2電極32が設けられる。第1電極31と第2電極32との間に半導体層33が設けられる。半導体層33は、例えば、有機半導体を含む。封止部材35、基板10A及び接着部材35aにより、半導体層33が覆われる。例えば、半導体層33に含まれる有機半導体が、空気中の水分または酸素により劣化することが抑制される。第1電極31の一部は、封止部材35に覆われていない。この部分が、第1電位25に設定される。第2電極32の一部は、封止部材35に覆われていない。この部分が、第2電荷増幅器52に電気的に接続される。半導体層33に入射した第2放射線81bが電荷に変換される。第2電荷増幅器52及び第2処理部62により、この電荷に対応した検出結果が得られる。
図10は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図10に示すように、本実施形態に係る放射線検出器122においても、第1放射線検出部DP1は、第1電極31、第2電極32及び半導体層33を含む。この例では、封止部材35及び接着部材35aがさらに設けられている。放射線検出器122においては、キャパシタ20(例えば図9参照)が設けられていない。そして、第2電荷増幅器52、第2電位設定部72及び第2処理部62が設けられていない。
このように、放射線検出器122においては、金属部材10と、第1放射線検出部DP1と、第1電荷増幅器51と、が設けられる。第1放射線検出部DP1は、β線及びγ線よりなる群から選択された少なくとも1つを含む放射線(第2放射線81b)を検出する。第1放射線検出部DP1の一部(第3部分30c)は、金属部材10の第2部分10bと電気的に接続されている。例えば、接続部材20Lにより、第3部分30cと第2部分10bとが、互いに電気的に接続される。
放射線検出器122においては、第1放射線検出部DP1の少なくとも一部は、金属部材10の第2部分10bと電気的に接続されたキャパシタ20(例えば、図9参照)として機能する。第1電荷増幅器51は、金属部材10の第1部分10aと電気的に接続される。第1電荷増幅器51は、金属部材10に入射したα線(第1放射線81a)に応じた第1信号S1を出力する。
例えば、第1電荷増幅器51は、第1放射線検出部DP1の出力に応じた第2信号S2を出力する。
放射線検出器122においては、第1電荷増幅器51は、第1放射線81aの検出と、第2放射線81bの検出と、で兼用される。
第1処理部61は、第1電荷増幅器51と電気的に接続される。例えば、第1電荷増幅器51は、第1放射線検出部DP1と電気的に接続される。この例では、金属部材10及び接続部材20Lを介して、第1電荷増幅器51は、第1放射線検出部DP1と電気的に接続される。
後に説明するように、α線と他の放射線(β線及びγ線)とで、得られるパルス形状が異なる。パルス形状に基づいて、これらの放射線を分離して検出しても良い。分離は、例えば、第1処理部61により行われても良い。第1処理部61は、第1電荷増幅器51からの出力の波形の形状、及び、出力の大きさの少なくともいずれかにより、第1放射線81a(α線)の検出結果と、第2放射線81b(β線及びγ線の少なくとも1つを含む放射線)の検出結果と、を分離しても良い。
図11は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図11に示すように、本実施形態に係る放射線検出器123においては、ハウジング65がさらに設けられている。放射線検出器123におけるこれ以外の構成は、例えば、放射線検出器122の構成と同様である。
放射線検出器123においても、ハウジング65の開口部66において、金属部材10の少なくとも一部は、露出する。この例では、第1放射線検出部DP1もハウジング65の中に設けられている。第1電荷増幅器51、第1処理部61及び第1電位設定部71の少なくともいずれかがハウジング65の中に設けられても良い。
放射線検出器123において、金属部材10は、第1放射線検出部DP1に入射する光を減衰させてもよい。例えば、金属部材10は、光減衰膜(遮光膜)として機能しても良い。例えば、外部の光が第1放射線検出部DP1の半導体層33に入射することが抑制される。例えば、ノイズを低減できる。
図12は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図12に示すように、本実施形態に係る放射線検出器124においては、第1放射線検出部DP1は、第1電極31、第2電極32及び光電変換層36を含む。そして、シンチレータ10Bが設けられている。基板10Aの代わりに設けられたシンチレータ10Bを除いて、放射線検出器124の構成は、放射線検出器122の構成と同様である。
例えば、放射線81が入射すると、シンチレータ10Bにおいて、光が発生する。金属部材10は、発生する光の波長に対して、高い反射率を有しても良い。シンチレータ10Bで発生する光を効率よく光電変換層36に導入することができる。
図13及び図14は、放射線検出器に関する実験結果を例示するグラフ図である。
これらの図は、図12に例示する放射線検出器124における第1状態ST1及び第2状態ST2の測定結果を示している。
図13は、第1状態ST1に対応する。第1状態ST1においては、金属部材10の上に紙が置かれていない。図14は、第2状態ST2に対応する。第2状態ST2においては、金属部材10の上に紙が置かれる。紙の厚さは、約200μmである。第1状態ST1においては、金属部材10にα線、β線及びγ線が入射する。第2状態ST2においては、金属部材10にβ線及びγ線が入射し、α線が実質的に入射しない。
第2状態ST2においては、α線は金属部材10に実質的に入射しない。従って、図14に示す信号は、β線またはγ線に、由来すると考えられる。図14に示すように、第2状態ST2においては、時間幅の短いピークが観測されない。一方、図13に示すように、第1状態ST1においては、時間幅の長いブロードなピークが観察される。このブロードなピークは、α線に由来すると考えられる。
図13と図14の比較からわかるように、α線と他の放射線(β線及びγ線)とで、得られるパルス形状が異なる。パルス形状の差異に基づいて、これらの放射線を分離して検出しても良い。分離は、例えば、第1処理部61により行われても良い。第1処理部61は、第1電荷増幅器51からの出力の波形の形状、及び、出力の大きさの少なくともいずれかにより、第1放射線81a(α線)の検出結果と、第2放射線81b(β線及びγ線の少なくとも1つを含む放射線)の検出結果と、を分離しても良い。
このように、放射線検出器124によれば、α線を効率的に検出できる。α線と、他の放射線(β線及びγ線など)の両方を分離して、検出できる。
放射線検出器124において、金属部材10は、第1放射線検出部DP1に入射する光を減衰させてもよい。例えば、外部の光が、シンチレータ10B及び光電変換層36に入射することが抑制される。例えば、ノイズを低減できる。
図15は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図15に示すように、本実施形態に係る放射線検出器125においては、第1放射線検出部DP1は、第1電極31、第2電極32及び光電変換層36を含む。そして、シンチレータ10Bが設けられている。
金属部材10と第1電極31との間にシンチレータ10Bが設けられる。シンチレータ10Bと第1電極31との間に、第2電極32が設けられる。第2電極32と第1電極31との間に、光電変換層36が設けられる。例えば、光電変換層36は、有機半導体またはシリコン半導体を含む。例えば、第2電極32、第1電極31及び光電変換層36は、フォトダイオードの少なくとも一部である。
例えば、第1放射線81a(例えば、α線)が、金属部材10に入射し、第1電荷増幅器51及び第1処理部61により、第1放射線81aの結果が得られる。
例えば、第2放射線81b(例えば、β線及びγ線よりなる群から選択された少なくとも1つ)は、金属部材10を通過して、シンチレータ10Bに入射する。シンチレータ10Bにおいて、第2放射線81bの一部が光に変換される。この光が光電変換層36に入射する。光が電気信号に変換される。第2放射線81bの一部が、光電変換層36に入射しても良い。光電変換層36で、第2放射線81bが電気信号に変換されても良い。
この例では、第1放射線検出部DP1の一部(第3部分30c)は、第2電位設定部72及び第2電荷増幅器52に接続される。第2電荷増幅器52の出力が、第2処理部62に入力される。第2電荷増幅器52及び第2処理部62により、第1放射線検出部DP1で検出された結果が出力される。検出結果は、第2放射線81bに対応する。
このように、放射線検出器125においては、第2電荷増幅器52が設けられる。第2電荷増幅器52は、第1放射線検出部DP1の一部(この例では、第3部分30c)と電気的に接続される。第2電荷増幅器52は、第2放射線81bの入射に対応した信号を出力する。
図16は、第2実施形態に係る放射線検出器を例示する模式図である。
図16に示すように、本実施形態に係る放射線検出器130においては、金属部材10及び第1放射線検出部DP1に加えて、第2放射線検出部DP2が設けられている。金属部材10と第2放射線検出部DP2との間に、第1放射線検出部DP1が設けられる。
この例では、第1放射線検出部DP1と金属部材10との間に、基板10Aが設けられている。第2放射線検出部DP2と第1放射線検出部DP1との間に、シンチレータ10Bが設けられている。
この例でも、第1放射線検出部DP1は、第1電極31、第2電極32及び半導体層33を含む。第2放射線検出部DP2は、第3電極43、第4電極44及び光電変換層46を含む。第3電極43とシンチレータ10Bとの間に第4電極44が設けられる。第3電極43と第4電極44との間に、光電変換層46が設けられる。例えば、光電変換層46は、シリコン半導体を含む。例えば、第3電極43、第4電極44及び、光電変換層46は、PINフォトダイオードの少なくとも一部に含まれる。
この例では、第2電荷増幅器52及び第2電位設定部72が、第4電極44に電気的に接続される。第2電荷増幅器52の出力が第2処理部62に入力される。第3電極43が第1電位25に設定される。
第1放射線81a(例えばα線)が、金属部材10に入射し、第1電荷増幅器51及び第1処理部61により、第1放射線81aの検出結果が得られる。第1放射線81aは、第1放射線検出部DP1及び第2放射線検出部DP2に実質的に入射しない。
第2放射線81bは、例えば、β線を含む。第2放射線81bの少なくとも一部は、金属部材10通過して、第1放射線検出部DP1で電気信号に変換される。この例では、第1電荷増幅器51及び第1処理部61により、第2放射線81bの検出結果が得られる。
第3放射線81cは、例えば、γ線を含む。第3放射線81cの少なくとも一部は、金属部材10及び第1放射線検出部DP1を通過して、第2放射線検出部DP2で電気信号に変換される。この例では、第2電荷増幅器52及び第2処理部6により、第3放射線81cの検出結果が得られる。
このように、この例では、金属部材10と第2放射線検出部DP2との間に、第1放射線検出部DP1が設けられる。第1放射線検出部DP1は、β線を検出する。第2放射線検出部DP2は、γ線を検出する。
半導体層33(例えば有機半導体層)の厚さは、1mm以下であることが好ましい。これにより、例えば、半導体層33において、β線が効率的に検出できる。そして、γ線は、半導体層33と通過して、第2放射線検出部DP2に効率的に入射できる。
図17は、実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する回路図である。
図17に示すように、第1電荷増幅器51は、例えば、積分回路を含む。
図18は、実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する模式図である。
図18は、半導体層33(図9参照)を例示している。半導体層33は、例えば、有機半導体領域33Mを含む。有機半導体領域33Mは、第1化合物33a及び第2化合物33bを含む。第1化合物33aは、例えば、ポリ−3−ヘキシルチオフェン(P3HT)を含む。第2化合物33bは、例えば、フェニルC61酪酸メチルエステル(PCBM)を含む。これらの領域は、混ざり合っている。例えば、有機半導体領域33Mは、バルクヘテロ接合構造を有する。有機半導体領域33Mの少なくとも一部は、アモルファスでも良い。例えば、有機半導体領域33Mにおける均一性が高まる。
図19は、実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する回路図である。
図19に示すように、第2電荷増幅器52は、積分回路を含んでも良い。例えば、積分回路の第1入力52aに、第1電極31及び第2電極32の一方が電気的に接続される。例えば、積分回路の第2入力52bに、第1電極31及び第2電極32の他方が電気的に接続される。例えば、積分回路の第1入力52aに、第3電極43及び第4電極44の一方が電気的に接続される。例えば、積分回路の第2入力52bに、第3電極43及び第4電極44の他方が電気的に接続される。
図20は、実施形態に係る放射線検出器の一部を例示する回路図である。
図20は、波形整形増幅器68の例を示している。波形整形増幅器68は、複数の増幅器を含む。複数の増幅器は、直列に(多段に)接続される。多段の増幅器における周波数特性及び増幅率が変更される。波形整形増幅器68において、極性反転、フィルタ処理及び増幅が行われる。
実施形態においては、例えば、高γ線の環境においても、他の放射線(α線及びβ線)を高感度で検出できる。例えば、高γ線及び高β線の環境においても、α線を高感度で検出できる。
実施形態によれば、感度及び選択性の向上が可能な放射線検出器を提供できる。
本願明細書において、「電気的に接続される状態」は、複数の導電体が物理的に接してこれら複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、別の導電体が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、放射線検出器に含まれる金属部材、キャパシタ、ハウジング、電荷増幅器、放射線検出器、電位設定部及び処理部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した放射線検出器を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての放射線検出器も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…金属部材、 10A…基板、 10B…シンチレータ、 10F…膜、 10a、10b…第1、第2部分、 20…キャパシタ、 20L…接続部材、 20a、20b…第1、第2端子、 21、22…第1、第2導電層、 23…半導体層、 25…第1電位、 30c、30d…第3、第4部分、 31、32…第1、第2電極、 33…半導体層、 33M…有機半導体領域、 33a、33b…第1、第2化合物、 35…封止部材、 35a…接着部材、 36…光電変換層、 43、44…第3、第4電極、 46…光電変換層、 51、52…第1、第2電荷増幅器、 52a、52b…第1、第2入力、 60D…出力部、 61、62…第1、第2処理部、 65…ハウジング、 66…開口部、 68…波形整形増幅器、 71、72…第1、第2電位設定部、 81…放射線、 81a〜81c…第1〜第3放射線、 110、110a、110b、111、112、120〜125、130…放射線検出 DP1、DP2…第1、第2放射線検出部、
H1…高さ、 N1…数、 S1、S2…第1、第2信号、 ST1、ST2…第1、第2状態、 SV…信号電圧、 t1…厚さ、 tF…厚さ、 tm…時間

Claims (9)

  1. 第1部分及び第2部分を含む金属層であって、前記第1部分及び前記第2部分は、前記金属層の同じ面内にある、前記金属層と、
    前記第2部分と電気的に接続されたキャパシタと、
    前記第1部分と電気的に接続され、前記金属に入射したα線に応じた信号を出力する第1電荷増幅器と、
    を備えた放射線検出器。
  2. 前記金属層にα線が入射したときに、前記金属層は電荷を発生させ、
    前記第1電荷増幅器は、前記金属層で発生した前記電荷を増幅する、請求項1記載の放射線検出器。
  3. 第1部分及び第2部分を含む金属部材と、
    前記第2部分と電気的に接続されたキャパシタと、
    前記第1部分と電気的に接続され、前記金属部材に入射したα線に応じた信号を出力する第1電荷増幅器と、
    を備え、
    前記金属部材にα線が入射したときに、前記金属部材は電荷を発生させ、
    前記第1電荷増幅器は、前記金属部材で発生した前記電荷を増幅する、放射線検出器。
  4. ハウジングと、
    第1部分及び第2部分を含む金属であって、前記第1部分及び前記第2部分は、前記金属層の同じ面内にあり、前記金属の少なくとも一部は前記ハウジングに覆われていない、前記金属と、
    前記第2部分と電気的に接続されたキャパシタと、
    前記第1部分と電気的に接続された第1電荷増幅器と、
    を備えた放射線検出器。
  5. 前記金属層にα線が入射したときに、前記金属層は電荷を発生させ、
    前記第1電荷増幅器は、前記金属層に入射したα線に応じた信号を出力する、請求項4記載の放射線検出器。
  6. ハウジングと、
    第1部分及び第2部分を含む金属部材であって、前記金属部材の少なくとも一部は前記ハウジングに覆われていない、前記金属部材と、
    前記第2部分と電気的に接続されたキャパシタと、
    前記第1部分と電気的に接続された第1電荷増幅器と、
    を備え
    前記金属部材にα線が入射したときに、前記金属部材は電荷を発生させ、
    前記第1電荷増幅器は、前記金属部材に入射したα線に応じた信号を出力する、放射線検出器。
  7. 前記キャパシタは、有機半導体を含む、請求項1〜6のいずれか1つに記載の放射線検出器。
  8. 前記第1部分と電気的に接続された第1電位設定部をさらに備え、
    前記キャパシタは、第1端子及び第2端子を含み、
    前記第1端子は、前記第2部分と電気的に接続され、
    前記第2端子は、第1電位に設定され、
    前記第1電位設定部は、前記第1部分の電位を前記第1電位と異ならせる、請求項1〜のいずれか1つに記載の放射線検出器。
  9. β線及びγ線よりなる群から選択された少なくとも1つを含む放射線を検出する第1放射線検出部をさらに備えた、請求項1〜のいずれか1つに記載の放射線検出器。
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