JP6899060B1 - 操舵装置 - Google Patents

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Abstract

車幅方向に移動可能な転舵軸55と、転舵軸55と噛合うピニオン軸21と、転舵軸55及びピニオン軸21を収納する第1ハウジング52と、駆動源41が発生した駆動力を転舵軸55に伝達するボールねじ30と、ボールねじ30を収納する第2ハウジング53と、を備え、第2ハウジング53の内周面53Iに、水を収容可能な収容部57を有し、収容部57の下端面57Xは、少なくとも、ボールねじ30の下端面30Lよりも下方であり、転舵軸55の軸方向における収容部57の第1端部57Rは、ボールねじ30及び駆動源41を繋ぐベルト部材39と駆動源41側のラックエンドストッパ54Rとの間にある、操舵装置100である。

Description

本発明は、操舵装置に関する。
車両の操舵用に操舵装置が用いられる。このような操舵装置に関する技術として、例えば特許文献1には、電動モーターと、操舵機構に連結されたラック軸と電動モーターからの動力をラック軸に伝達する動力伝達機構と、を有し、動力伝達機構は、ラック軸に対して連結され又は一体化され且つ雄ねじ溝を備えたねじ軸と、ねじ軸の周囲に配置され且つ雌ねじ溝を備えたナットと、雄ねじ溝と雌ねじ溝との間に形成された転走路内を転動可能な複数の転動体と、電動モーターから伝達される動力を受ける受け部を有するスリーブと、を有し、ナットは、スリーブに対して、受け部が転走路の半径方向外方に位置するように内挿固定され一体的に回転するようになっていることを特徴とする電動式パワーステアリング装置が記載されている。
特開2006−069517号公報
特許文献1に記載されている電動式パワーステアリング装置は、各部品の合わせ面等から、ボールねじ等を収容する筐体内へ水が浸入し、その侵入した水により、ボールねじと駆動源とを繋ぐベルトが水に浸かる虞がある。ベルトが浸水すると、氷結する低温環境下でベルトが動き難くなるため、操舵装置の性能が低下しやすいという問題があった。
そこで本発明は、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な操舵装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、ボールねじを収容するハウジング内に侵入した水を溜めておく収容部を、ボールねじの下端面よりも下方に設けることにより、ベルトが浸水し難くなることを知見した。また、本発明者らは、ピニオン軸を収容するハウジング内に侵入した水が、ボールねじを収容するハウジングへと移動し難くする対策を施すことにより、ベルトが浸水し難くなることを知見した。これらの対策を施すことにより、氷結する温度環境下においても、操舵装置の性能を維持しやすくなると考えられる。本発明は、このような知見に基づいて完成させた。本発明について、以下に説明する。
本発明は、車幅方向に移動可能な転舵軸と、前記転舵軸と噛合うピニオン軸と、前記転舵軸及び前記ピニオン軸を収納する第1ハウジングと、駆動源が発生した駆動力を前記転舵軸に伝達するボールねじと、前記ボールねじを収納する第2ハウジングと、を備え、前記第2ハウジングの内周面に、水を収容可能な収容部を有し、前記収容部の下端面は、少なくとも、前記ボールねじの下端面よりも下方であり、前記転舵軸の軸方向における前記収容部の第1端部は、前記ボールねじ及び前記駆動源を繋ぐベルト部材と前記駆動源側のラックエンドストッパとの間にあり、前記第1端部よりも前記ベルト部材側に位置する、前記転舵軸の軸方向における前記収容部の第2端部は、前記転舵軸の軸方向における位置が、前記ベルト部材の、前記ピニオン軸側の側面の位置と、同じである、操舵装置である。
本発明によれば、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な操舵装置を提供することができる。
電動パワーステアリング装置100を説明する図である。 第1実施形態の収容部57A及びその周辺を拡大して示す図である。 電動パワーステアリング装置100の一部を拡大して示す図である。 第2実施形態の収容部57B及びその周辺を拡大して示す図である。 第3実施形態の収容部57C及びその周辺を拡大して示す図である。 電動パワーステアリング装置200の一部を拡大して示す図である。 電動パワーステアリング装置300の一部を拡大して示す図である。 収納部57の底部の形態例を説明する図である。 収納部57の底部の形態例を説明する図である。 収納部57の底部の形態例を説明する図である。
図面を適宜参照しつつ、本発明の操舵装置の一例である電動パワーステアリング装置について、以下に説明する。なお、図面に示した形態は本発明の一例であり、本発明は図示の形態に限定されない。
1.第1実施形態
図1に示されるように、電動パワーステアリング装置100は、左右の車輪110,110それぞれにナックル120,120を介して連結されたタイロッドエンド130,130と、タイロッドエンド130,130に連結されたラック軸55とを備えている。電動パワーステアリング装置100は、車両に設けられたステアリングホイール11からの操舵力がラック軸55へと伝わる。ラック軸55に形成されたラック歯55T及びピニオン軸21に形成されたピニオン歯24によって、ラック・ピニオン機構が構成される。ステアリングホイール11及びピニオン軸21は、中間軸12を介して接続されており、中間軸12には、ステアリングホイール11からの操舵力が入力される。また、ピニオン軸21と中間軸12との間には、不図示のトーションバーが配置される。
また、電動パワーステアリング装置100は、モーター41と、モーター41の駆動力を伝達する伝達手段の一つであるモーター軸42とを有している。モーター41の駆動力は、モーター軸42を介して、操舵補助力としてラック軸55へと伝達される。これにより、ラック軸55の移動を補助する。
図1に示されるように、電動パワーステアリング装置100は、第1ハウジング52及び第2ハウジング53を有し、第2ハウジング53の内周面53Iに、収容部57を有する(以下の説明において、第1実施形態の収容部57を、「収容部57A」と称することがある。)。第1ハウジング52は、モーター41から離れる側に延びたラック軸55を収容し、第2ハウジング53は、ボールねじ30及びベルト伝動機構70を収容している。図1、図2に示されるように、収容部57Aは、ボールねじ30の下端面30L及びベルト伝動機構70の下端面よりも下側に設けられた下端面57AX(以下において、収容部57Aの下端面を「底部57AX」と称することがある。)を有しており、この底部57AXに、第2ハウジング53内へと入り込んだ水を収容することができる。
ボールねじ30は、回転運動を直線運動に変換する変換機構の一種であり、モーター41が発生した駆動力、つまり補助トルクを、ラック軸55に伝達する。ボールねじ30は、ラック軸55に形成されたボールスクリュー51と、複数のボール37と、この複数のボール37を介してボールスクリュー51に連結されているボールハウジング36と、を有している。ボールハウジング36は、軸受32によって第1ハウジング52に回転可能に支持され、ボールハウジング36が軸受32とは独立してラック軸55の軸方向に移動することがないように、移動が規制されている。この軸受32は、第1ハウジング52の内周面52Iに嵌合しており、軸受32の内輪は、スクリュー31によってボールハウジング36に押し付けられた状態で、スクリュー31とボールハウジング36との間に固定されている。図2に示されるように、軸受32の外輪は、ラック軸55の軸方向における両端面が弾性体38によって挟まれており、弾性体38は、第1ハウジング52と第2ハウジング53の端面53Sによって挟まれた状態で、第1ハウジング52及び上記端面53Sに支持されている。
図1に示されるように、ベルト伝動機構70は、モーター軸42に設けられたドライブプーリー45と、ボールハウジング36に設けられたドリブンプーリー35と、ドライブプーリー45とドリブンプーリー35とに掛けられたベルト部材39とを有している。
図1、図2に示されるように、電動パワーステアリング装置100は、第2ハウジング53の、第1ハウジング52との合わせ面側の部位に、収容部57Aを有している。収容部57Aは、ラック軸55の軸方向における第1端部57ARが、モーター41側におけるラック軸55の端部に配置されているラックエンドストッパ54Rとベルト部材39との間に配置されている。また、ラック軸55の軸方向における、上記第1端部57ARよりもベルト部材39側の端部である第2端部57ALは、ラック軸55の軸方向におけるベルト部材39の両端面よりもピニオン軸21側にあり、かつ、弾性体38に面する第2ハウジング53の端面(すなわち、第2ハウジング53の、第1ハウジング52側の端面53S)に開口する開口部である。このような形態にすることにより、収容部57Aと軸受32との間に弾性体38を介在させることができるので、弾性体38を介在させない場合と比較して、第2ハウジング53内に侵入した水が軸受32に接触し難くなる。その結果、軸受32が錆び難くなる。
また、第2端部57ALが第2ハウジング53の端面53Sに開口していることにより、第2ハウジング53の鋳造工程において、内径部の型を開口方向に抜き出すことができる。その結果、鋳造性が向上するという効果も奏することができる。
収納部57Aの下端面が、底部57AXである。底部57AXは、ボールねじ30の下端面30Lよりも下方に設けられている。より具体的には、底部57AXは、ボールねじ30に備えられているボールハウジング36の下端面を通るベルト部材39よりも下方に、配されている。
ボールねじ30の下端面30L及びベルト部材39の下面よりも下方に底部57AXを設けることにより、第2ハウジング53の内側に水が侵入しても、この水を、底部57AXに溜めることができる。これにより、ボールねじ30およびベルト部材39が浸水することを防止できるので、氷結する温度環境下においても、電動パワーステアリング装置100の性能を維持することができる。
収容部57Aにおいて、ラック軸55の下側に配置されている弾性体38の上面と底部57AXの、上下方向における位置は、何れが上方であっても良い。但し、第2ハウジング53の内部に侵入した水を溜めやすくすることにより、氷結する温度環境下においても電動パワーステアリング装置100の性能を維持しやすい形態にする等の観点からは、ラック軸55の下側に配置されている弾性体38の上面よりも下側に、底部57AXが配置されることが好ましい。
一方、図1及び図3に示されるように、第1ハウジング52は、ラック軸55を収納する。第1ハウジング52の内周面52Iとラック軸55の外周面とは接触しておらず、これらの間に、隙間を有している。また、電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイール11に加えられた操舵トルクを検出するトルクセンサ22を有している。
電動パワーステアリング装置100において、第1ハウジング52の内周面52Iとラック軸55の外周面との距離は、ラック軸55に形成されたラック歯55Tと、ピニオン軸21に形成されたピニオン歯24との噛み合い部Gを囲む部位では遠く、当該部位から第1ハウジング52と第2ハウジング53との結合部へ近づくにつれて上記距離が近くなる。第1ハウジング52は、その内周面52Iに、第1ハウジング52と第2ハウジング53との結合部へ近づくにつれて細くなるように構成される傾斜部52ITを、有している。傾斜部52ITは、内周面52Iの一部に備えられており、傾斜部52ITの始点Sは、ラック軸55の歯55Tとピニオン軸21の歯24とが噛み合う噛み合い部Gよりもモーター41側に存在する。ピニオン軸21側におけるラック軸55の端部には、ラックエンドストッパ54Lが備えられている。
図3に示されるように、電動パワーステアリング装置100は、傾斜部52ITに加えて、さらに、ラック軸55に対向するとともに、ラック軸55よりも下側に位置する、第1ハウジング52の内周面52Iに、上端が開口し下端に底部を有する溝部52IGを有している。このような溝部52IGを有することにより、第1ハウジング52内に水が浸入したとしても、この水を溝部52IGに留めることができる。さらに、傾斜部52ITを有することにより、第1ハウジング52内に水が浸入したとしても、ラック軸55よりも下側に溜まる水を、第2ハウジング53側に移動し難くすることができる。これにより、第1ハウジング52から第2ハウジング53へと流入する水の量を低減できるので、ボールねじ30及びベルト部材39が浸水することを、より一層防ぐことができる。すなわち、収容部57A、傾斜部52IT、及び、溝部52IGを有することにより、ボールねじ30及びベルト部材39が浸水することを防ぐことができる。したがって、本発明の第1実施形態によれば、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な、電動パワーステアリング装置100を提供することができる。
第1実施形態に関する上記説明では、ラック軸55の軸方向における第2端部57ALが、ラック軸55の軸方向におけるベルト部材39の両端面よりもピニオン軸21側にあり、かつ、弾性体38に面する第2ハウジング53の端面53Sに開口する開口部である形態を示したが、第1実施形態はこの形態に限定されない。収容部の第2端部は、他の形態にすることも可能である。当該他の形態について、以下に説明する。
図4は、上記収容部57Aとは異なる形態である収容部57Bを説明する図である。図4に示した収容部57Bは、第1端部57BRが、上記第1端部57ARと同様の位置に配置されている一方、第2端部57BLの形態が、上記第2端部57ALと異なっている。収容部57Bの第2端部57BLは、ラック軸55の軸方向における位置が、収容部57Bにおける底部57BXの、弾性体38側の端に備えられる凸部53Bの、ラックエンドストッパ54R側の側面の位置と同じである。換言すれば、ベルト部材39の、ピニオン軸21側の側面39Sの位置と、第2ハウジング53のピニオン軸21側の端面53Sとの間に、第2端部57BLが配置されている。このような形態にすることにより、凸部53Bの高さ分だけ、収容部57Bに水を溜めやすくなる。その結果、ベルト部材39が浸水することを防ぎやすくなるので、氷結する温度環境下においても、電動パワーステアリング装置100の性能を維持することができる。
図5は、上記収容部57A、57Bとは異なる形態である収容部57Cを説明する図である。図5に示した収容部57Cは、第1端部57CRが、上記第1端部57ARと同様の位置に配置されている一方、第2端部57CLの形態が、上記第2端部57AL、57BLと異なっている。収容部57Cの第2端部57CLは、ラック軸55の軸方向における位置が、第2端部57BLの位置よりも、ベルト部材39側になっている。換言すれば、ピニオン軸21側におけるベルト部材39の側面39Sの下方に、第2端部57CLが位置している。すなわち、ラック軸55の軸方向における、端面39Sの位置と第2端部57CLの位置は同じである。図4に示した収容部57Bと比較すると、図5に示した収容部57Cは、収容部57Cにおける底部57CXの、弾性体38側の端に備えられる凸部53Cの幅(ラック軸55の軸方向における長さ)が、上記凸部53Bの幅よりも広い。このような形態であっても、凸部53Cの高さ分だけ、収容部57Cに水を溜めやすくなる。その結果、ベルト部材39が浸水することを防ぎやすくなるので、氷結する温度環境下においても、電動パワーステアリング装置100の性能を維持することができる。
2.第2実施形態
図6は、本発明の第2実施形態にかかる操舵装置の一例である電動パワーステアリング装置200の一部を拡大して示す図である。電動パワーステアリング装置200は、溝部52IGを有しないほかは、上記電動パワーステアリング装置100と同様に構成されている。図6において、電動パワーステアリング装置100と同様の構成には、図3で使用した符号と同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
電動パワーステアリング装置200は、電動パワーステアリング装置100に備えられている第1ハウジング52に代えて、第1ハウジング252を有している。図6に示されるように、第1ハウジング252は、上記溝部52IGに相当する構成を有しない一方、上記傾斜部52ITと対応する傾斜部252ITを有し、噛み合い部Gよりも第2ハウジング側に、傾斜部252ITの始点S’が存在する。傾斜部252ITを有することにより、第1ハウジング252内に水が浸入したとしても、ラック軸55よりも下側に溜まる水を、不図示の第2ハウジング側に移動し難くすることができる。これにより、第1ハウジング252から第2ハウジングへと流入する水の量を低減できるので、第2ハウジングに収容されているボールねじ及びベルト部材が浸水することを抑制できる。したがって、本発明の第2実施形態によれば、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な電動パワーステアリング装置200を提供することができる。
3.第3実施形態
図7は、本発明の第3実施形態にかかる操舵装置の一例である電動パワーステアリング装置300の一部を拡大して示す図である。電動パワーステアリング装置300は、傾斜部252ITを有しないほかは、上記電動パワーステアリング装置200と同様に構成されている。図7において、電動パワーステアリング装置200と同様の構成には、図6で使用した符号と同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
電動パワーステアリング装置300は、電動パワーステアリング装置200に備えられている第1ハウジング252に代えて、第1ハウジング352を有している。図7に示されるように、第1ハウジング352は、上記傾斜部252ITに相当する構成を有しない。そのため、電動パワーステアリング装置300は、上述の電動パワーステアリング装置100、200と異なり、第1ハウジング352は、第1ハウジング352内に侵入した水を第2ハウジング側へ移動し難くするための傾斜部や溝を有していない。このような形態であっても、電動パワーステアリング装置300の第2ハウジング(不図示)は、電動パワーステアリング装置100、200と同様に、水を溜めることが可能な収容部を有している。これにより、第2ハウジングに収容されているボールねじ及びベルト部材が浸水することを抑制できる。したがって、本発明の第3実施形態によれば、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な電動パワーステアリング装置300を提供することができる。
本発明に関する上記説明では、収容部57A、57B、57C(以下、これらをまとめて「収容部57」と称し、収容部57の底部を「底部57X」と称することがある。)を有する形態を例示した。底部57Xが採り得る形態について、図8〜図10を参照しつつ、以下に説明する。
図8は、図1のVIII−VIII矢視断面を示す図である。収容部57の底部57Xは、例えば図8に示す底部57X1の形態にすることができる。すなわち、底部57Xは、車両の前後方向における幅を、ドリブンプーリー35の内径及びボールハウジング36の外径よりも小さくすることにより、第2ハウジング53の下側に突き出た凸部形状にすることができる。このような形態にすることにより、下側に突き出た収容部57に水を溜めることができる。したがって、収容部57を有することによって、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することができる。
図9は、図1のIX−IX矢視断面を示す図である。収容部57の底部57Xは、例えば図9に示す底部57X2の形態にすることができる。すなわち、底部57Xは、車両の前後方向における幅を、第2ハウジング53の、ドリブンプーリー35を収容している部位における車両の前後方向における幅と同程度にすることができる。このような形態であっても、収容部57に水を溜めることができる。したがって、収容部57を有することによって、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することができる。
図10は、図1のX−X矢視断面を示す図である。収容部57の底部57Xは、例えば図10に示す底部57X3の形態にすることができる。すなわち、底部57Xは、下に凸の曲面形状にすることができる。このような形態であっても、収容部57に水を溜めることができる。したがって、収容部57を有することによって、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することができる。
上記電動パワーステアリング装置100、200、300は、以下の効果を奏する。以下において、第1端部57AR、57BR、57CRをまとめて「第1端部57R」と表記することがあり、第2端部57AL、57BL、57CLをまとめて「第2端部57L」と表記することがある。
電動パワーステアリング装置100、200、300は、車幅方向に移動可能なラック軸55と、当該ラック軸55と噛合うピニオン軸21と、ラック軸55及びピニオン軸21を収納する第1ハウジング52と、モーター41が発生した駆動力をラック軸55に伝達するボールねじ30と、当該ボールねじ30を収納する第2ハウジング53と、を備え、第2ハウジング53の内周面53Iに、水を収容可能な収容部57を有し、収容部57の下端面57Xは、少なくとも、ボールねじ30の下端面30Lよりも下方であり、ラック軸55の軸方向における、収容部57の第1端部57Rは、ボールねじ30及びモーター41を繋ぐベルト部材39とモーター41側のラックエンドストッパ54Rとの間にある。
ボールねじ30の下端面30Lよりも下方、換言すれば、ベルト部材39の下端面よりも下方に、収容部57を有することにより、第2ハウジング53内に侵入した水を収容部57に溜めることができる。これにより、収容部57を有しない場合と比較して、第2ハウジング53内に侵入した水がベルト部材39に接触し難くなる。水がベルト部材39に接触し難くなることにより、氷結する低温環境下でも、ベルト部材39を動かしやすくなるので、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な、電動パワーステアリング装置100、200、300を提供することができる。
また、電動パワーステアリング装置100、200、300において、第1端部57Rよりもベルト部材39側に位置する、ラック軸55の軸方向における収容部57の第2端部57Lは、上記軸方向におけるベルト部材39の両側面よりも、ピニオン軸21側にあり、第2ハウジング53の、第1ハウジング52側の端面53Sに開口する開口部であっても良い。
このような形態であっても、ベルト部材39の下端面よりも下方に、収容部57を有するので、第2ハウジング53内に侵入した水がベルト部材39に接触し難い。したがって、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な、電動パワーステアリング装置100、200、300を提供することができる。
また、電動パワーステアリング装置100、200、300において、第1端部57Rよりもベルト部材39側に位置する、ラック軸55の軸方向における収容部57の第2端部57Lは、ラック軸55の軸方向における位置が、ベルト部材39の、ピニオン軸21側の側面39Sの位置と、同じであっても良い。
このような形態であっても、ベルト部材39の下端面よりも下方に、収容部57を有するので、第2ハウジング53内に侵入した水がベルト部材39に接触し難い。したがって、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な、電動パワーステアリング装置100、200、300を提供することができる。
また、電動パワーステアリング装置100、200、300において、第1端部57Rよりもベルト部材39側に位置する、ラック軸55の軸方向における収容部57の第2端部57Lは、ラック軸55の軸方向における位置が、ベルト部材39の、ピニオン軸21側の側面39Sの位置と、第2ハウジング53のピニオン軸21側の端面53Sとの間にあっても良い。
このような形態であっても、ベルト部材39の下端面よりも下方に、収容部57を有するので、第2ハウジング53内に侵入した水がベルト部材39に接触し難い。したがって、氷結する温度環境下においても性能を維持することが可能な、電動パワーステアリング装置100、200、300を提供することができる。
また、電動パワーステアリング装置100、200において、第1ハウジング52の、ラック軸55に対向する内周面52Iは、ピニオン軸21側からモーター41側へと向かうにつれて内径が細くなる傾斜部52IT、252ITを有し、傾斜部52IT、252ITの始点S、S’は、ラック軸55の歯55Tとピニオン軸21の歯とが噛み合う噛み合い部Gよりも、モーター41側に位置することが好ましい。
このような形態の電動パワーステアリング装置100、200では、第1ハウジング52、252内に侵入した水が第2ハウジング53側へと移動するためには、傾斜部52IT、252ITを越えて移動する必要がある。第1ハウジング52、252内に侵入した水は、ラック軸55よりも下方に溜まるので、当該水に対して、傾斜部52IT、252ITは、上り坂に相当する。水は上り坂を越え難い。第1ハウジング52、252が傾斜部52IT、252ITを有することにより、第1ハウジング52、252内に侵入した水が、第2ハウジング53へと移動し難くなるので、第2ハウジング53内に侵入する水の量を低減できる。これにより、より一層、水がベルト部材39に接触し難くなるので、氷結する低温環境下でも、ベルト部材39が動き難くなり難い。したがって、傾斜部52IT、252ITを有する形態にすることにより、氷結する温度環境下においても、性能をより一層維持しやすい、電動パワーステアリング装置100、200を提供することができる。
また、傾斜部52ITを有する電動パワーステアリング装置100において、第1ハウジング52の、ラック軸55に対向するとともに、少なくとも、ラック軸55よりも下側に位置する内周面52Iは、上記始点Sよりもピニオン軸21側に、上面が開口している溝52IGを有することが好ましい。
このような形態の電動パワーステアリング装置100では、傾斜部52ITを越えて移動しようとする水を、溝52IGに溜めることができる。溝52IGを有することにより、第1ハウジング52内に侵入した水が、第2ハウジング53へと移動し難くなるので、第2ハウジング53内に侵入する水の量を低減できる。これにより、より一層、水がベルト部材39に接触し難くなるので、氷結する低温環境下でも、ベルト部材39が動き難くなり難い。したがって、溝部52IGを有する形態にすることにより、氷結する温度環境下においても、性能をより一層維持しやすい、電動パワーステアリング装置100を提供することができる。
G 噛み合い部
S、S’ 始点
11 ステアリングホイール
12 中間軸
21 ピニオン軸
22 トルクセンサ
24 ピニオン歯
30 ボールねじ
30L ボールねじの下端面
31 スクリュー
32 軸受
35 ドリブンプーリー
36 ボールハウジング
37 ボール
38 弾性体
39 ベルト部材
39S ベルト部材の側面
41 モーター(駆動源)
42 モーター軸
45 ドライブプーリー
51 ボールスクリュー
52、252、352 第1ハウジング
52I 第1ハウジングの内周面
52IG 第1ハウジングの内周面溝部
52IT、252IT 第1ハウジングの内周面テーパー部(傾斜部)
53 第2ハウジング
53B、53C 凸部
53I 第2ハウジングの内周面
53S 第2ハウジングの端面
54L ラックエンドストッパ
54R ラックエンドストッパ(駆動源側のラックエンドストッパ)
55 ラック軸(転舵軸)
55T ラック歯(転舵軸の歯)
57、57A、57B、57C 収容部
57AR、57BR、57CR、57R 収容部の第1端部
57AL、57BL、57CL、57L 収容部の第2端部
57X、57X1、57X2、57X3 底部(収容部の下端面)
60 伝動機構
70 ベルト伝動機構
100、200、300 電動パワーステアリング装置(操舵装置)
110 車輪
120 ナックル
130 タイロッドエンド

Claims (1)

  1. 車幅方向に移動可能な転舵軸と、
    前記転舵軸と噛合うピニオン軸と、
    前記転舵軸及び前記ピニオン軸を収納する第1ハウジングと、
    駆動源が発生した駆動力を前記転舵軸に伝達するボールねじと、
    前記ボールねじを収納する第2ハウジングと、を備え、
    前記第2ハウジングの内周面に、水を収容可能な収容部を有し、
    前記収容部の下端面は、少なくとも、前記ボールねじの下端面よりも下方であり、
    前記転舵軸の軸方向における前記収容部の第1端部は、前記ボールねじ及び前記駆動源を繋ぐベルト部材と前記駆動源側のラックエンドストッパとの間にあり、
    前記第1端部よりも前記ベルト部材側に位置する、前記転舵軸の軸方向における前記収容部の第2端部は、
    前記転舵軸の軸方向における位置が、前記ベルト部材の、前記ピニオン軸側の側面の位置と、同じである、操舵装置。
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