JP6897280B2 - バックストップ装置 - Google Patents
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Description
(タワークレーンの構成)
第1実施形態のバックストップ装置1は、タワークレーン10の側面図である図1に示すように、タワークレーン10に設けられている。タワークレーン10は、クローラ式の下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に搭載された構成となっている。なお、タワークレーン10は、クローラ以外の移動手段(例えばホイール)を用いた移動式クレーンであってもよいし、移動手段を持たない固定式クレーンであってもよい。また、本発明の適用対象はタワークレーンに限定されず、例えば、ラッフィングクレーンに本発明を適用することも可能である。
タワー14の仰動を制限するバックストップ装置1は、図1の要部Aの拡大図である図2に示すように、上部旋回体12(クレーン本体)とタワー14との間に配置されている。バックストップ装置1は、外筒2と、内筒3と、ばね4と、を有している。なお、バックストップ装置1は、タワー14とジブ15との間に配置されて、起伏部材であるジブ15の仰動を制限するものであってもよいし、上部旋回体12とマストとの間に配置されて、起伏部材であるマストの仰動を制限するものであってもよい。なお、マストは、起伏ロープで起伏されることで、タワー14を起伏させるものであるが、本実施形態のタワークレーン10には設けられていない。
次に、バックストップ装置1の動作について、図面を参照しつつ説明する。図2に示すように、タワー14を起立させると、外筒2の下端がブラケット18に当接していない状態からブラケット18に当接した状態に変わる。その後、タワー14の起伏角度を大きくしていくと、小ばね4b、大ばね4aの順番に縮み、付勢力がタワー14に作用する。ばね4が縮むのに伴い、内筒3が外筒2内を摺動する。これに伴い、図3に示すように、長穴2aの長手方向に沿って突出部材5が長穴2a内を移動する。
以上に述べたように、本実施形態に係るバックストップ装置1によれば、タワー14を仰動させていくと、ばね4が縮んでいく。これに伴い、内筒3が外筒2内を摺動し、突出部材5が長穴2a内を移動する。この突出部材5の位置をリミットスイッチ8で検出することで、タワー14の角度を検出する。このような構成であれば、外筒と内筒との間に配置されたばねを跨いで、外筒および内筒の一方にロッド、他方にリミットスイッチをそれぞれ設ける従来の構成に比べて、構成を簡素化することができる。よって、組立時間を短縮し、質量やコストを削減することができる。また、このような構成であれば、ロッドを用いる従来の構成に比べて、撓みやがたつきによる影響が小さくなるので、検出精度を向上させることができる。
次に、第2実施形態のバックストップ装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と共通する構成およびそれにより奏される効果については説明を省略し、主に、第1実施形態と異なる点について説明する。なお、第1実施形態と同じ部材については、第1実施形態と同じ符号を付している。
本実施形態のバックストップ装置101は、図2の要部Bの拡大図である図5、および、図3のC−C断面図である図6に示すように、リミットスイッチ8の代わりに、ストローク検出装置(検出器)108を有している。ストローク検出装置108は、外筒2の外面に設けられ、長穴2aよりもばね4側に配置されている。ストローク検出装置108は、ストローク検出器109と、ワイヤ110と、巻き取り装置111と、を有している。
次に、バックストップ装置101の動作について、図面を参照しつつ説明する。図2に示すように、タワー14を起立させた後に、タワー14の起伏角度を大きくしていくと、内筒3が外筒2内を摺動する。これに伴い、図5に示すように、長穴2aの長手方向に沿って突出部材5が長穴2a内を移動する。ストローク検出装置108は、ワイヤ110に長さから、突出部材5の位置を連続的に検出する。
以上に述べたように、本実施形態に係るバックストップ装置101によると、ストローク検出装置108で、突出部材5の位置を連続的に検出することで、複数のブーム角度をそれぞれ検出することができる。
2 外筒
2a 長穴
3 内筒
4 ばね
5 突出部材
6 ワッシャ
7 抜け止めピン
8 リミットスイッチ(検出器)
8a 検出部
10 タワークレーン
11 下部走行体
12 上部旋回体(クレーン本体)
13 運転室
14 タワー(ブーム)(起伏部材)
15 ジブ(起伏部材)
16 支持部材
17 ブラケット
18 ブラケット(所定の部位)
108 ストローク検出装置(検出器)
109 ストローク検出器
110 ワイヤ
111 巻き取り装置
Claims (4)
- クレーンに設けられ、一端が起伏部材に連結されて、前記起伏部材の仰動を制限するバックストップ装置であって、
一端が開口した外筒と、
前記外筒の一端に摺動自在に挿入された内筒と、
前記軸方向に沿って前記外筒と前記内筒との間に配置されたばねと、
を有し、
前記外筒および前記内筒の一方には、その軸方向に沿って長穴が形成されており、
前記外筒および前記内筒の他方からは、その径方向に突出部材が突出して前記長穴内に位置しており、
前記外筒および前記内筒の一方には、前記突出部材の位置を検出することで、前記起伏部材の角度を検出する検出器が設けられていることを特徴とするバックストップ装置。 - 前記長穴は、前記外筒に形成されており、
前記検出器は、前記外筒に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバックストップ装置。 - 前記検出器は、前記突出部材の位置を連続的に検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のバックストップ装置。
- 前記起伏部材を起立させた際に、他端が前記クレーンの所定の部位に当接していない状態から前記他端が当接した状態に変わることで、前記起伏部材が前記所定の部位に支持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバックストップ装置。
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