JP7482663B2 - クレーン及びバックストップ - Google Patents

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Description

本発明は、バックストップを有するクレーン及びバックストップに関する。
特許文献1には、ブームの起立角度を制限するために、内筒と外筒とが伸縮可能に組み合わされたバックストップが開示されている。特許文献1のバックストップは、内筒がブームに接続され、外筒が支持部材に接続されている。
特開2018-131330号公報
特許文献1のクレーンのように、内筒と外筒の両方がクレーンの構成部材に接続されていれば、内筒と外筒のいずれか一方が周方向に回転してしまうことはない。しかしながら、クレーンによっては、バックストップの一端部がクレーン構成部材に回動自在に接続される一方、バックストップの中間部が支持部材に離間可能に支持される。このような構造では、クレーンの輸送時に振動が加わった場合などに、バックストップの内筒と外筒とが相対的に周方向に回転してしまうことがあった。
本発明は、クレーンの輸送時などに、バックストップの内筒と外筒とが相対的に周方向に回転してしまうことを抑止することを目的とする。
(1)
本発明に係る一つの態様のクレーンは、
クレーン本体と、
前記クレーン本体に対して起伏する起伏部材と、
前記起伏部材が所定角度以上起立するのを抑止するバックストップとを備えるクレーンであって、
前記バックストップは、前記クレーン本体及び前記起伏部材の一方に対して回動可能に接続される第1部材と、前記起伏部材が所定角度以上起立したときに、前記クレーン本体及び前記起伏部材の他方に設けられた当接部に当接する第2部材とを有し、
前記バックストップを支持する支持部を有するステー部材を備え、前記支持部は、前記一方に対する前記バックストップの回動を一方向からのみ規制するように前記バックストップを支持し、
前記クレーンは、前記第2部材の周方向の回転を前記第2部材の外側から規制する回転規制部を更に備えるクレーンである。
(2)
本発明に係るもう一つの態様のクレーンは、
クレーン本体と、
前記クレーン本体に対して起伏する起伏部材と、
前記起伏部材が所定角度以上起立するのを抑止するバックストップとを備えるクレーンであって、
前記バックストップは、前記クレーン本体及び前記起伏部材の一方に接続される第1部材と、前記起伏部材が所定角度以上起立したときに、前記クレーン本体及び前記起伏部材の他方に設けられた当接部に当接する第2部材とを有し、
前記クレーンは、前記第2部材の周方向の回転を規制する回転規制部と、
前記バックストップに当接して前記バックストップを支持するステー部材とを更に備え、
前記ステー部材に前記回転規制部が設けられている、
クレーンである。
(3)
本発明に係るもう一つの態様のクレーンは、
クレーン本体と、
前記クレーン本体に対して起伏する起伏部材と、
前記起伏部材が所定角度以上起立するのを抑止するバックストップとを備えるクレーンであって、
前記バックストップは、前記クレーン本体及び前記起伏部材の一方に接続される第1部材と、前記起伏部材が所定角度以上起立したときに、前記クレーン本体及び前記起伏部材の他方に設けられた当接部に当接する第2部材とを有し、
前記クレーンは、前記第2部材の周方向の回転を規制する回転規制部とを更に備え、
前記第2部材は、径方向に突出する突出部を有し、
前記回転規制部は、前記突出部の前記周方向の移動を規制し、
前記突出部は、突出端に第1面を有し、
前記回転規制部は、前記第1面に対向する第2面を有する、
クレーンである。
(4)
本発明に係るもう一つの態様のクレーンは、
クレーン本体と、
前記クレーン本体に対して起伏する起伏部材と、
前記起伏部材が所定角度以上起立するのを抑止するバックストップとを備えるクレーンであって、
前記バックストップは、前記クレーン本体及び前記起伏部材の一方に接続される第1部材と、前記起伏部材が所定角度以上起立したときに、前記クレーン本体及び前記起伏部材の他方に設けられた当接部に当接する第2部材とを有し、
前記クレーンは、前記第2部材の周方向の回転を規制する回転規制部とを更に備え、
前記第2部材は、径方向に突出する突出部を有し、
前記回転規制部は、前記突出部の前記周方向の移動を規制し、
前記第2部材には、前記第2部材の軸方向の一部の範囲を径方向から囲い、前記第2部材に着脱可能な環状部材が設けられ、
前記突出部は、前記環状部材に設けられている、
クレーンである。
本発明に係るバックストップは、上記クレーンのバックストップである。
本発明によれば、クレーンの輸送時などに、バックストップの第1部材と第2部材とが相対的に周方向に回転してしまうことを抑止できるという効果が得られる。
本発明の実施形態1に係るクレーンの全体を示す概略図である。 バックストップとマストとの配置関係を示す背面図である。 実施形態1の回転規制部を示す側面図である。 実施形態1の回転規制部をバックストップの軸方向から見た図である。 バックストップに突出部を取り付ける環状部材を上方から見た図である。 実施形態2の回転規制部を示す側面図である。 実施形態2の回転規制部をバックストップの軸方向から見た図である。 実施形態2の回転規制部を上方から見た図である。 実施形態3の回転規制部を示す側面図である。 実施形態3の回転規制部を後方から見た図である。 実施形態3においてバックストップがステー部材から離間した際の回転規制部の動きを説明する図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るクレーンの全体を示す概略図である。図2は、バックストップとマストとの配置関係を示す背面図である。以下、ブーム2の回動軸(起伏の支軸)に沿った方向を横方向と呼び、ブーム2の回動軸に直交する仮想平面をブーム回動平面と呼んで説明する。
実施形態1のクレーン1は、荷を吊る際の腕の役割を担うブーム2と、ブーム2の起立角度を制限するバックストップ3と、ワイヤーロープW2、W3とカウンタウエイト4とを使用してブーム2を支えるマスト5と、ブーム2、マスト5及びバックストップ3を支えるメインフレーム6と、メインフレーム6を旋回及び並進駆動する駆動装置7、8と、バックストップ3を支持するステー部材9と、ステー部材9に設けられた回転規制部10とを備える。メインフレーム6及び駆動装置7、8は、本発明に係るクレーン本体の一例に相当する。ブーム2は、本発明に係る起伏部材の一例に相当する。
ブーム2は、タワー及びジブを含む概念であり、ラチス構造であっても、ボックス構造であってもよい。クレーン1は、図1に示されるように、ブーム2が倒伏された状態で、現場へ輸送される。
バックストップ3は、外筒31(第2部材)と、内筒(第1部材)32と、バネ材33と、ブーム2との接続部34と、先端ローラ部35とを備える。内筒32は外筒31に収容され、バネ材33は、外筒31と内筒32とを伸長する方向へ付勢する。内筒32と外筒31とは軸方向に相対的にスライド可能に組み付けられ、これによりバックストップ3は伸縮可能となる。さらに、内筒32と外筒31とは、周方向に相対的に回転可能に組み付けられる。バックストップ3において、外筒31及び内筒32の中心軸に沿った方向を軸方向、中心軸を中心とする回転方向を周方向、中心軸に垂直な方向を径方向と呼ぶ。
バックストップ3は、一端が接続部34を介してブーム2に回動自在に接続される。バックストップ3の回動軸は、ブーム2の回動軸と平行である。先端ローラ部35は接続部34とは逆側の端部に位置する。バックストップ3は、ブーム2が倒伏した状態において、ステー部材9に支えられ、先端ローラ部35はレール61から離間されて自由にされる。ブーム2が所定角まで起立すると、バックストップ3はステー部材9に支えられた状態で、先端ローラ部35がレール61上に位置する。そして、ブーム2が起立角度が進むと、バックストップ3がステー部材9から離間し、バックストップ3の先端ローラ部35がレール61上を移動する。そして、ブーム2が制限角度に近づくと、先端ローラ部35がレール61の最奥端に設けられたターゲット62に到達し、バックストップ3が縮んでブーム2がそれ以上後方に倒れないように、バックストップ3がブーム2を支持する。ブーム2を支持する際には、バックストップ3内のバネ材33が縮んでバックストップ3が短縮されることで緩衝作用が得られる。これにより、バックストップ3は、ブーム2が所定角度以上起立することを抑止する。レール61及びターゲット62は、本発明に係る当接部の一例に相当し、例えばメインフレーム6に設けられる。
先端ローラ部35は、一部がバックストップ3の径方向に張り出す。また、バックストップ3には、軸方向の中間の位置においてフランジ部36が設けられることがあり、フランジ部36はバックストップ3の径方向に張り出す。
ステー部材9は、ブーム2に固定される。ステー部材9は、ブーム2の構造材から立設された支柱部91と、支柱部91の先端でバックストップ3と接触する保持部92とを有する。支柱部91は、ブーム回動平面に沿った方向に延在する。より具体的には、支柱部91は、ブーム2が起立した状態で支柱部91の長手方向が前後方向を向き、ブーム2が倒伏した状態で支柱部91の長手方向が鉛直上下方に向く。保持部92は、バックストップ3が横方向に外れないように、中央が窪んだ形状を有し、支柱部91の先端に連結されている。
図2に示すように、バックストップ3とマスト5とは後方から見たときに横方向において近接する。ブーム2が倒伏してクレーン1が輸送される際、輸送の振動によりバックストップ3の外筒31には周方向に回転する作用が働く。仮に、ブーム2と連結されている内筒32に対して外筒31が周方向に回転すると、先端ローラ部35とフランジ部36との角度(バックストップ3の周方向における角度)が変化し、そのままブーム2を起立させると、先端ローラ部35又はフランジ部36がマスト5に緩衝する恐れが生じる。また、仮に、輸送時にバックストップ3の外筒31が回転し、先端ローラ部35の角度が変化してしまうと、そのままブーム2を起立させた場合に、先端ローラ部35がレール61に正しく係合しない可能性が生じる。したがって、この場合、クレーン1を組み立てる際に、バックストップ3の外筒31を回転させて、先端ローラ部35の角度(バックストップ3の周方向における角度)を修正する工程が必要となる。
図3は、実施形態1の回転規制部を示す側面図である。図4は、実施形態1の回転規制部をバックストップの軸方向から見た図である。図5は、バックストップに突出部を固定する環状部材を上方(バックストップ3が水平に寝たときにおける上方)から見た図である。
回転規制部10は、バックストップ3がステー部材9に支持されたときに、バックストップ3の外筒31の回転を抑制する。回転規制部10は、バックストップ3の突出部121に対向する規制部材101と、一部がステー部材9に連結されて規制部材101を支持する支持具102とを含む。規制部材101は、突出部121に対向する部分に対向面(本発明に係る第2面に相当)S1を有する。規制部材101は、突出部121と接触した際の衝撃を緩和できる材料(例えば樹脂、ゴム等の弾性材料など)から構成される。規制部材101は、横方向において二つに分割され、互いに横方向に離れて配置されていてもよい。規制部材101の横幅L1(複数の規制部材101がある場合には、全ての規制部材101における最左端から最右端までの長さL1)は、ステー部材9の最大横幅(保持部92の横幅)よりも短い。規制部材101は、ステー部材9を通るブーム回動平面に重なるように配置されている。規制部材101は、ステー部材9の一方の側(ステー部材9に支持された状態のバックストップ3の接続部34側)に配置されているが、逆側(ステー部材9に支持された状態のバックストップ3の先端ローラ部35側)に配置されていてもよい。
バックストップ3に設けられた突出部121は、外筒31から、ブーム回動平面に沿った方向で、かつ、バックストップ3の径方向(ステー部材9に支持されたときのステー部材9側)に突出している。突出部121の横寸は、バックストップ3の外筒31の横幅よりも小さい。突出部121は、突出端に接触面(本発明に係る第1面に相当)S2を有する。接触面S2は、バックストップ3の外筒31の周方向の角度が正常なときに、規制部材101の対向面S1と対向する。接触面S2の縁部の角には、丸み構造(R構造)が設けられている。図3の例では、バックストップ3の軸方向の一方と他方とにおいて接触面S2の縁部の角に丸み構造が設けられているが、横方向の一方と他方とにおいても接触面S2の縁部の角にも丸み構造が設けられていてもよい。丸み構造により、突出部121が規制部材101に接触した際に、規制部材101が削られてしまうことが抑制される。
突出部121は、外筒31の軸方向の一部の範囲において外筒31を径方向から囲う環状部材122を介して外筒31に着脱可能に取り付けられている。環状部材122は、周方向における一部が、周方向に分割可能にされた金属バンドであり、分割された部分がボルト等の接続部材B1、B2を介して連結されることで、外筒31に固定される。分割可能な部分は、接続部材B1、B2が配置されるため、他の部分よりもバックストップ3の径方向に大きく突出する。分割可能な部分は、バックストップ3を通るブーム回動平面と重なるように配置されている。このような配置により、バックストップ3の外筒31に対して環状部材122の横方向の突出量が少なくできる。さらに、突出部121が環状部材122に設けられているので、突出部121をバックストップ3に後付けできる。
<バックストップの突出部と回転規制部との作用>
上記のように構成されたクレーン1においては、クレーン1の輸送時、ブーム2が倒伏され、バックストップ3がステー部材9に保持されたときに、バックストップ3の突出部121の接触面S2と、回転規制部10の規制部材101の対向面S1とが、近接しかつ対向する。そして、輸送の振動によりバックストップ3の外筒31に周方向の力が作用し、外筒31が回転し始めると、突出部121の接触面S2が規制部材101の対向面S1に接触して、外筒31の回転が抑制される。
したがって、クレーンの輸送完了時、バックストップ3の外筒31について正常な位置から周方向へのズレは少なく、外筒31を手動により周方向に回転してズレを修正する工程が必要ない。そして、バックストップ3を輸送完了時の状態のまま、ブーム2を起立させることで、バックストップ3の先端ローラ部35がレール61に正常な向きで係合し、バックストップ3を正常に機能させることができる。
ブーム2の起立に伴ってバックストップ3の角度が変わる際、先端ローラ部35とフランジ部36の径方向に張り出した部分は、外筒31の周方向のズレが無い分、横方向へ張り出さない。したがって、バックストップ3とマスト5等の他の部材とが干渉することがない。また、バックストップ3の突出部121は、外筒31に対して横方向に張り出すことがないため、マスト5等の他の部材に干渉しない。さらに、ステー部材9に取り付けられる回転規制部10は、ステー部材9の最左端及び最右端よりも横方向に張り出さないので、回転規制部10の配置スペースを容易に確保できる。
(実施形態2)
図6は、実施形態2の回転規制部を示す側面図である。図7は、実施形態2の回転規制部をバックストップの軸方向から見た図である。図8は、実施形態2の回転規制部を上方から見た図である。
実施形態2のクレーン1は、バックストップ3の突出部123Aと回転規制部10Aとの構成が、実施形態1と異なり、その他の構成要素は、実施形態1と同様である。
実施形態2の突出部123Aは、外筒31の軸方向及び横方向に広がる板面を有する板状部材であり、外筒31から横方向における一方と他方とに突出している。外筒31の軸方向の一部の範囲には、外筒31を径方向から囲う環状部材122が設けられ、各突出部123Aは、環状部材122のフランジ部121Aにボルト等の接続部材B3を介して連結されている。外筒31には、軸方向に位置が異なる二箇所に、二組の環状部材122を有し、各突出部123Aは、2組の環状部材122のフランジ部121Aに連結されていてもよい。
実施形態2の回転規制部10Aは、ステー部材9に連結又は一体化され、2股に分岐することで横方向の一方と他方とに張り出してバックストップ3の2つの突出部123Aにそれぞれ当接又は近接される。
実施形態2のクレーン1においては、クレーン1の輸送時、バックストップ3がステー部材9に支持されたときに、回転規制部10Aの2股に分岐した先端部が、バックストップ3の2つの突出部123Aに当接又は近接する。この当接又は近接により、バックストップ3の外筒31の周方向への回転が抑制される。
以上のように、実施形態2のクレーン1においても、クレーン1の輸送時に振動等によりバックステップの外筒31に周方向に回転する力が作用しても、回転規制部10Aが突出部123Aに当接して周方向の力に抗することで、内筒32に対して外筒31が回転してしまうことが抑制される。したがって、輸送完了後に、バックストップ3の外筒31の周方向の角度を修正する工程が不要となり、ブーム2を起立させたときに、バックストップ3の先端ローラ部35を正しくレール61に係合させることができる。
(実施形態3)
図9は、実施形態3の回転規制部を示す側面図である。図10は、実施形態3の回転規制部を後方から見た図である。図11は、実施形態3においてバックストップがステー部材から離間した際の回転規制部の動きを説明する図である。
実施形態3のクレーン1は、バックストップ3の突出部121B、並びに、回転規制部10Bの構成が、実施形態1、2と異なり、その他の構成要素は、実施形態1、2と同様である。
実施形態3の突出部121Bは、外筒31を通るブーム回動平面に重なる位置で、径方向におけるステー部材9側に配置される。突出部121Bは、後述するリンク機構105の一端を回動自在に接続する軸受フレームとして機能する。突出部121Bは、外筒31の軸方向の一部の範囲において外筒31を径方向から囲う環状部材122(例えば2つの環状部材122)を介して外筒31に着脱可能に取り付けられている。環状部材122は、実施形態1の環状部材122と同様に構成される。環状部材122の分割する部分が、突出部121Bと共にボルト等の接続部材B5を介して連結されている。外筒31の軸方向において、突出部121Bは、ステー部材9よりも先端ローラ部35側に配置されているが、ステー部材9よりも接続部34側に配置されてもよい。
回転規制部10Bは、外筒31の突出部121Bと、ステー部材9に連結された軸受フレーム93とに、それぞれ回動自在に接続されたリンク機構105を含む。リンク機構105は、例えば、複数のアーム部材106、107と、複数のアーム部材106、107を互いに回動自在(ブーム回動平面に沿った方向に回動自在)に接続する回動接続部108とを有する。突出部121Bに対するアーム部材106の回動軸、軸受フレーム93に対するアーム部材107の回動軸、回動接続部108の回動軸は、ブーム2の回動軸と平行である。このように構成により、リンク機構105は、横方向に張り出さないように変形する。なお、リンク機構105は、2つのアーム部材がテレスコピック構造等により伸縮可能に組み合わさった構成としてもよい。
リンク機構105は、図11に示すように、バックストップ3がステーから離間し、バックストップ3の先端ローラ部35がレール61(図1)上及びターゲット62(図1)まで移動する際に、バックストップ3の移動に追従し、バックストップ3の移動を阻害しないように変形する。複数のアーム部材106、107が開いたときのリンク機構105の一端の接続部から他端の接続部までの直線距離は、バックストップ3がターゲット62に収まったときの突出部121Bと軸受フレーム93との間の距離よりも長く設定されている。
以上のように、実施形態3のクレーン1においても、クレーン1の輸送時に振動等によりバックストップ13の外筒31に周方向に回転する力が作用しても、回転規制部10Bのリンク機構105が、周方向の力に抗し、内筒32に対して外筒31が回転してしまうことが抑制される。したがって、輸送完了後、バックストップ3の外筒31の周方向の角度に大きなズレが生じることがない。よって、クレーン1の組み立て時に、バックストップ3の外筒31の周方向の角度を修正する工程が不要となり、ブーム2を起立させたときに、バックストップ3の先端ローラ部35を正しくレール61に係合することができる。
さらに、実施形態3のクレーン1においては、バックストップ3の突出部121Bは、外筒31からブーム回動平面に沿った方向に突出し、バックストップ3よりも横方向に張り出さない。さらに、回転規制部10Bのリンク機構105は、ステー部材9を通るブーム回動平面に沿った方向に変位し、ステー部材9の横方向に張り出さない。したがって、ブーム2を起立させてバックストップ3の角度が変わる際、突出部121B又はリンク機構105がマスト5等の他の部材に干渉することを抑制できる。
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、バックストップ3の内筒32がブーム2に接続され、外筒31がステー部材9に支持される構成を示したが、内筒と外筒とが逆に配置されてもよい。また、上記実施形態では、バックストップ3がブーム2に回動自在に接続され、ブーム2が所定角度以上起立したときに、バックストップ3がクレーン本体(メインフレーム6)に設けられた当接部(レール61及びターゲット62)に当接する形態を示したが、バックストップはクレーン本体に回動自在に接続され、ブームが所定角度以上起立したときに、バックストップがブームに設けられた当接部に当接する形態としてもよい。また、上記実施形態では、バックストップが当接する当接部として、レール61及びターゲット62を示したが、レールは無く、ターゲットのみ有する構成としてもよい。また、バックストップはクレーン構成部材に角度固定(回動不可)に接続されていてもよい。また、バックストップがブーム以外の部材に接続される場合には、ステー部材はブーム以外の部材に固定されていてもよい。
さらに、上記実施形態では、回転規制部がブームを支持するステー部材に設けられている例を示したが、回転規制部は、専用のステー部材に設けられていてもよいし、別のクレーン構成部材に設けられていてもよい。また、上記実施形態では、突出部が設けられる環状部材として、2分割可能な構成を示したが、環状部材は、一部が分断可能で、別の一部がヒンジを介して接続された構成でもよく、環状部材を着脱自在とする構造はどのような構造であってもよい。また、本発明に係る環状部材は、断面内周が円形でなく、周方向において間欠的にバックストップに接触する形状であってもよい。また、環状部材がバネ力やネジ止着等の締着以外の方法で固定できれば、環状部材は環の一部が欠けた形態であってもよい。また、上記実施形態では、回転規制部が、メインフレームに回動可能に接続された起伏部材(ブーム)の起伏角度を制限するバックストップに対して、外筒又は内筒の周方向の回転を規制する構成を示したが、回転規制部は、第1の起伏部材(ブーム)に回動可能に接続された第2の起伏部材(ジブ)の起伏角度を制限するバックストップに対して、外筒又は内筒の周方向の回転を規制する構成として適用されてもよい。この場合、第1の起伏部材と第1の起伏部材を支持するメインフレームとを含む構成が本発明に係る「クレーン本体」に相当し、第2の起伏部材が本発明に係る「クレーン本体に対して起伏する起伏部材」に相当する。その他、実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 クレーン
2 ブーム
3 バックストップ
5 マスト
6 メインフレーム(クレーン本体)
7、8 駆動装置(クレーン本体)
9 ステー部材
10、10A 回転規制部
31 外筒(第2部材)
32 内筒(第1部材)
33 バネ材
34 接続部
35 先端ローラ部
36 フランジ部
61 レール(当接部)
62 ターゲット(当接部)
91 支柱部
93 軸受フレーム
101 規制部材
101a 第1規制部材
101b 第2規制部材
105 リンク機構
106、107 アーム部材
108 回動接続部
121、123A、121B 突出部
122 環状部材
S1 対向面
S2 接触面

Claims (10)

  1. クレーン本体と、
    前記クレーン本体に対して起伏する起伏部材と、
    前記起伏部材が所定角度以上起立するのを抑止するバックストップとを備えるクレーンであって、
    前記バックストップは、前記クレーン本体及び前記起伏部材の一方に対して回動可能に接続される第1部材と、前記起伏部材が所定角度以上起立したときに、前記クレーン本体及び前記起伏部材の他方に設けられた当接部に当接する第2部材とを有し、
    前記バックストップを支持する支持部を有するステー部材を備え、前記支持部は、前記一方に対する前記バックストップの回動を一方向からのみ規制するように前記バックストップを支持し、
    前記クレーンは、前記第2部材の周方向の回転を前記第2部材の外側から規制する回転規制部を更に備えるクレーン。
  2. クレーン本体と、
    前記クレーン本体に対して起伏する起伏部材と、
    前記起伏部材が所定角度以上起立するのを抑止するバックストップとを備えるクレーンであって、
    前記バックストップは、前記クレーン本体及び前記起伏部材の一方に接続される第1部材と、前記起伏部材が所定角度以上起立したときに、前記クレーン本体及び前記起伏部材の他方に設けられた当接部に当接する第2部材とを有し、
    前記クレーンは、前記第2部材の周方向の回転を規制する回転規制部と、
    前記バックストップに当接して前記バックストップを支持するステー部材とを更に備え、
    前記ステー部材に前記回転規制部が設けられている、
    クレーン。
  3. 前記支持部は、前記第2部材を支持し、
    前記回転規制部は、一部が前記第2部材に接続され、別の一部が前記ステー部材に接続されたリンク機構を含む、
    請求項記載のクレーン。
  4. 前記回転規制部は、前記起伏部材の回動軸に直交しかつ前記バックストップを通る仮想平面に重なるように配置されている、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のクレーン。
  5. 前記第2部材は、径方向に突出する突出部を有し、
    前記回転規制部は、前記突出部の前記周方向の移動を規制する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のクレーン。
  6. クレーン本体と、
    前記クレーン本体に対して起伏する起伏部材と、
    前記起伏部材が所定角度以上起立するのを抑止するバックストップとを備えるクレーンであって、
    前記バックストップは、前記クレーン本体及び前記起伏部材の一方に接続される第1部材と、前記起伏部材が所定角度以上起立したときに、前記クレーン本体及び前記起伏部材の他方に設けられた当接部に当接する第2部材とを有し、
    前記クレーンは、前記第2部材の周方向の回転を規制する回転規制部とを更に備え、
    前記第2部材は、径方向に突出する突出部を有し、
    前記回転規制部は、前記突出部の前記周方向の移動を規制し、
    前記突出部は、突出端に第1面を有し、
    前記回転規制部は、前記第1面に対向する第2面を有する、
    クレーン。
  7. 前記回転規制部は、一部が前記突出部に接続され、別の一部がクレーン構成部材に接続されたリンク機構を含む、
    請求項5記載のクレーン。
  8. 前記突出部は、前記起伏部材の回動軸に直交しかつ前記バックストップを通る仮想平面に重なるように突出している、
    請求項5又は請求項6に記載のクレーン。
  9. クレーン本体と、
    前記クレーン本体に対して起伏する起伏部材と、
    前記起伏部材が所定角度以上起立するのを抑止するバックストップとを備えるクレーンであって、
    前記バックストップは、前記クレーン本体及び前記起伏部材の一方に接続される第1部材と、前記起伏部材が所定角度以上起立したときに、前記クレーン本体及び前記起伏部材の他方に設けられた当接部に当接する第2部材とを有し、
    前記クレーンは、前記第2部材の周方向の回転を規制する回転規制部とを更に備え、
    前記第2部材は、径方向に突出する突出部を有し、
    前記回転規制部は、前記突出部の前記周方向の移動を規制し、
    前記第2部材には、前記第2部材の軸方向の一部の範囲を径方向から囲い、前記第2部材に着脱可能な環状部材が設けられ、
    前記突出部は、前記環状部材に設けられている、
    クレーン。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のクレーンのバックストップ。
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