JP6896336B2 - 水素水の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水素水の製造装置及び製造方法に関する。
近年、健康促進等に有効であるとして、水素水が注目されている。このような水素水を製造する方法としては種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1及び2では、水を電気分解することにより生成した水素を水に溶解させることにより水素水を製造する方法が記載されている。
特開2016−101585号公報 登録実用新案第3204432号公報
最近では、一般消費者が水素水を手軽に摂取可能なように小型のサーバーの開発がなされている。一方で、小型のサーバーの場合、小型の水電解セルや水素ボンベしか設置できないため、供給できる水素の量に限りがあり、高濃度の水素水が得られにくいという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、高濃度の水素水が得られる水素水の製造装置及び製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る水素水の製造装置は、供給口及び排出口が形成された筐体と、上記筐体内に配置され、上記供給口に向けて開放された凹部と、を有する溶解部と、上記供給口から上記筐体内に水を供給可能な水供給部と、上記供給口から上記筐体内に水素を供給可能な水素供給部と、上記水供給部及び上記水素供給部を制御することにより、水で充填された上記筐体内に水素を供給して上記凹部内に水素を貯留させた後に、上記筐体内に水及び水素の混合体を供給する制御部と、を具備する。
この構成により、溶解部の凹部に水素を予め貯留させておくことができる。これにより、溶解部に水及び水素の混合体を供給した際に、凹部に貯留された水素と混合体とが接触し、凹部に貯留された水素を混合体に溶解させることができる。これにより、高濃度の水素水が得られる。
上記制御部は、上記凹部に水素が貯留された状態を保持しながら、上記筐体内に上記混合体を供給してもよい。
これにより、混合体に水素が溶解しやすい状態が維持され、高濃度の水素水がより得られやすくなる。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る水素水の製造方法は、供給口及び排出口が形成された筐体と、上記筐体内に配置され、上記供給口に向けて開放された凹部と、を有する溶解器の上記供給口から水を供給することにより、上記筐体内を水で充填し、
水が充填された上記筐体内に上記供給口から水素を供給することにより、上記凹部に水素を貯留させ、
上記凹部に水素を貯留させた後に、上記供給口から上記筐体に水及び水素の混合体を供給しながら、上記排出口から水素水を回収する。
上記水素水の製造方法は、上記凹部に水素が貯留された状態を保持しながら、上記筐体内に前記混合体を供給してもよい。
高濃度の水素水が得られる水素水の製造装置及び製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る水素水製造装置の構成を模式的に示す配管系統図である。 上記水素水製造装置の水電解セルの構成を示す模式図である。 上記水素水製造装置の溶解器の断面図である。 上記水素水製造装置による水素水製造方法を示すフローチャートである。 上記水素水製造方法の製造過程を示す図である。 上記水素水製造方法の製造過程を示す図である。 上記水素水製造方法の製造過程を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[水素水製造装置100の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る水素水製造装置100の構成を模式的に示す配管系統図である。水素水製造装置100は、図1に示すように、水素供給部10と、水供給部20と、溶解部30と、搬送部40と、制御部50と、を有する。
(水素供給部10)
水素供給部10は、水電解セル11と、第1ポンプ12と、第1タンク13と、バルブV1と、を有する。水素供給部10は、搬送部40を介して溶解部30に接続されている。水素供給部10は搬送部40を介して溶解部30に水素を供給する。
水電解セル11は、図1に示すように、流路P2を介して第1ポンプ12に接続され、流路P3を介して第1タンク13に接続されている。また、水電解セル11は、流路P4を介して搬送部40にも接続されている。
図2は、水電解セル11の構成を示す模式図である。本実施形態に係る水電解セル11は、PEM(Proton Exchange Membrane)型である。
水電解セル11は、図2に示すように、陽極側空間11aと、陰極側空間11bと、膜電極接合体14とを有する。陽極側空間11aは流路P2,P3に接続され、陰極側空間11bは、流路P4に接続されている。
膜電極接合体14は、図2に示すように、陽極14a及び陰極14bと、固体高分子膜14cとを有する。固体高分子膜14cは、陽極14aと陰極14bとの間に設けられ、陽極14aから陰極14bへのイオン(プロトン)の移動を許容するイオン(プロトン)交換膜である。固体高分子膜14cの種類は特に限定されないが、例えば、Nafion(登録商標)膜とすることができる。
陽極14a及び陰極14bは、固体高分子膜14cの表面に付着している電極である。具体的には、固体高分子膜14cの表面に付着しているチタン基体と、このチタン基体に担持されている金属触媒からなる。この金属触媒としては、例えばニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、金(Au)、又はこれらの合金を含む金属材料等からなる金属触媒であり、典型的には白金触媒である。チタン基体の形状は特に限定されないが、多孔質状又はメッシュ状であることが好ましい。
図2に示すように、水電解セル11には、電源Pが含まれてもよく、外付けされていてもよい。
水電解セル11の電源Pには、直流電源が採用される。直流電源を採用した場合、例えば、印加電圧を1.7〜10V、印加電流を0.1〜30Aとすることができる。
また、例えば、パルス電源が採用しても良い。このパルス電源には、一例として、パルスの発生方式がダイレクトスイッチ方式、ラインタイプ方式、インダクション方式又はマルクス方式等であるパルス電源が採用される。
パルス電源を採用した場合、例えば、パルス周波数を1〜1000Hz、印加電圧を1.7〜10V、印加電流を0.1〜30Aとすることができる。
水電解セル11では、陽極側空間11aに供給された水を電気分解することにより、陰極14bで水素が微細気泡となって発生する。これと同時に、陽極14aで酸素が発生する。
水素は、陰極14bから1分間に20〜200ml発生する。水素の微細気泡の粒径は、例えば、数百μm〜数mm程度であることが好ましく、数μm〜数十μm程度であることがさらに好ましい。また、水素は、電気分解時に水素イオンに同伴して、固体高分子膜14cを透過した微量の水を含む。
発生した酸素は、陽極側空間11aに供給された水に溶解し、酸素水となる。酸素水は、流路P3を介して第1タンク13に搬送される。
第1タンク13は、図1に示すように流路P1を介して第1ポンプ12に接続されている。第1タンク13は、水を貯水する機能を有する貯水タンクである。第1タンク13の容量は特に限定されず、例えば、0.05〜1Lとすることができる。
第1タンク13の材料も特に限定されず、例えば、合成樹脂や金属材料等からなるものであってもよい。
また、本実施形態に係る第1タンク13は給水口13aと、酸素排出口13bと、を有する。給水口13aには、図1に示すように、フィルターF1が取り付けられている。
酸素排出口13bは、陽極空間11aから流路P3を介して搬送された酸素を排出する。
フィルターF1の種類は特に限定されないが、例えば、活性炭からなるプレフィルターと、RO(Reverse Osmosis:逆浸透)膜、NF(Nano Filtration:ナノ濾過)膜、UF(Ultrafiltration:限外濾過)膜又はMF(Microfiltration:精密濾過)膜、イオン交換膜等のメインフィルターからなる濾過膜とすることができる。なお、フィルターF1は必要に応じて省略されてもよい。このように、プレフィルター及びメインフィルターを用いて、給水口13aから供給された水を2段階で濾過することで、純水にすることができる。
第1ポンプ12は給水ポンプであり、第1タンク13内から流路P1を介して吸引した水を、流路P2と、水電解セル11と、流路P3を経由させて第1タンク13へ圧送する機能を有する。
具体的には、第1ポンプ12は、第1タンク13内の水を陽極側空間11aに圧送する。
また、第1ポンプ12は、陽極側空間11aの酸素水を第1タンク13に圧送する。第1ポンプ12は、陽極側空間11a、第1タンク13、第1ポンプ12の間で酸素水を循環させる。尚、水素供給部10は、流体を循環させられれば、第1ポンプ12を備えない構成としもよい。例えば、発生した酸素が上昇したときに生じる流れを利用して、流体を自然循環させてもよい。
第1ポンプ12には、例えば、水を圧送可能なダイアフラムポンプ又はブースターポンプが採用される。これにより、水素水製造装置100の装置構成を達成させる上で、コンパクト化と低コスト化を図ることが可能となる。
第1ポンプ12には、ダイアフラムポンプやブースターポンプだけではなく、例えば、プランジャーポンプ、ギアポンプ、ドライポンプ、油回転ポンプ又はエジェクタポンプ等が採用されてもよい。また、第1ポンプ12には、圧力があまりかからないマグネットポンプ等が採用されてもよい。
バルブV1は、流路P4に設けられている。バルブV1は、その開閉により、水素供給部10から搬送部40を介した溶解部30への水素の供給を調整する。
バルブV1は、典型的には、流路P7を開閉可能な電磁弁であり、これに限定されない。バルブV1は、例えば、流量を調整可能なニードルバルブ等の玉形弁であってもよく、ボール弁、バタフライ弁、仕切弁又はダイヤフラム弁等であってもよい。水素供給部10は、バルブV1を備えない構成としてもよい。
例えば、上記実施形態の水素供給部10の水電解セル11は、PEM水電解により水素を発生させるが、これに限られず、アルカリ水電解や高温水蒸気電解により水素を発生させてもよい。
また、上記実施形態に係る水素供給部10は、水電解セル11により水素を供給しているが、これに限定されず、水素ボンベを用いて水素を供給してもよい。
(水供給部20)
水供給部20は、第2タンク21と、第2ポンプ22と、バルブV2と、を有する。水供給部20は、搬送部40を介して溶解部30に水を供給する。
第2タンク21は、図1に示すように、流路P5を介して第2ポンプ22に接続されている。第2タンク21は典型的には第1タンク13と同様の構成を有するが、第1タンク13と異なる種類のタンクであってもよい。
第2タンク21の給水口21aに取り付けられるフィルターF2も、フィルターF1と同種のフィルターであってもよく、異なる種類のフィルターであってもよい。
第2ポンプ22は、図1に示すように、流路P6を介して、搬送部40に接続されている。第2ポンプ22は、第2タンク21内から流路P5を介して吸引した水を、流路P6と、搬送部40を経由させて溶解部30へ圧送する機能を有する。
第2ポンプ22は、典型的には、水を圧送可能なダイアフラムポンプ又はブースターポンプ等が採用されるが、これに限定されない。
バルブV2は、流路P6に設けられている。バルブV2は、水供給部20から搬送部40を介して溶解部30に供給される水供給量を調整する。
バルブV2は、典型的にはニードルバルブ等の玉形弁であるが、これに限られず、ボール弁、バタフライ弁、仕切弁又はダイヤフラム弁等であってもよい。後述するバルブV3においても、同様とする。
(溶解部30)
溶解部30は、図1に示すように、溶解器31と、バルブV3と、を有する。
溶解器31は、図1に示すように、搬送部40を介して水素供給部10及び水供給部20に接続される。また、溶解器31から排出される流体は、流路P7を介して外部に排出される。溶解器31は、水素供給部10及び水供給部20から搬送部40を介して搬送されてきた流体を攪拌する機能を有する。
図3(A)は、溶解器31の断面図である。図3(B)は、図3(A)のA−A'線に沿った断面図である。なお、以下の図において、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は相互に直交する3軸方向である。Z軸は、鉛直方向を向いている。
溶解器31は、図3(A)に示すように、筐体311と、筒状部材321と、供給口331と、排出口341と、を有する。
溶解器31は、図3(B)に示すように、中空の筐体311内部に、筒状部材321が配置されており、重管構造を有している。溶解器31内部は、筒状部材321により区画され、筒状部材321の内側に形成された内部空間S1と、筐体311と筒状部材321との間に形成された内部空間S2と、を有する。
筐体311は、Z軸方向上側の上壁と、Z軸方向下側の下壁と、上壁と下壁とを連結し、Z軸方向に延びる側壁と、を有する。
筐体311の形状は、典型的には円筒形状であるが、これに限られず、三角柱状、矩形柱状等の任意の形状とすることができる。筐体311を構成する材料も特に限定されず、公知の合成樹脂や金属材料等から任意に選択可能である。
筐体311の内径及びZ軸方向の寸法(高さ)は、特に限定されない。
供給口331は、筐体311の下壁に設けられている。
供給口331は、搬送部40に接続されており、供給口331から流体が供給される。
排出口341は、筐体311の側壁の上壁側に寄せて設けられている。
排出口341は流路P7に接続されており、排出口341から流路P7に流体が排出される。排出口341から排出された流体は流路P7から外部に回収される。
筒状部材321は、図3(A)に示すように、Z軸方向の下側の端部が溶解器31の供給口331に向けて解放された筒状の部材である。筒状部材321の上側の端部は、筐体311の上壁と一体的に形成されることで、閉塞されている。
筒状部材321の内径及びZ軸方向の寸法(高さ)は、筐体311の大きさに応じて適宜決定可能である。また、筒状部材321の形状は、典型的には円筒形状であるが、これに限定されず、矩形状等の任意の形状であってもよい。さらに、筒状部材321は筐体311と同一又は異なる材料からなるものであってもよい。
以上の構成によって、溶解器31は衝突式の溶解器として機能する。溶解器31として、例えば、小型サーバー用に0.8Lタイプのものを用いることができる。
バルブV3は、流路P7に設けられている。バルブV3は、バルブV2と併せて調整されることで、供給口331の圧力及び排出口341の圧力を調整できる。
(搬送部40)
搬送部40は、水素供給部10と、水供給部20と、溶解部30と、に接続されている。
この構成により、水素供給部10が搬送部40を介して溶解部30に水素を供給することができる。また、水供給部20が搬送部40を介して溶解部30に水を供給することができる。
(制御部50)
制御部50は、水素供給部10、水供給部20、及び溶解部30に接続されている。
制御部50は、水素供給部10、水供給部20、及び溶解部30を制御する。
例えば、制御部50は、バルブV1の開閉によって、水素供給部10から溶解部30への水素の供給を調整する。また、制御部50は、バルブV1の開閉によって、搬送部40から水素供給部10への水の逆流を防止できる。
また、制御部50は、電源Pの印加電圧、印加電流を調整することで、水素発生量及び水素供給時間を制御できる。また、制御部50は、第1ポンプ12の水の圧送量を調整することで、水素発生量を制御できる。
さらに、制御部50は、バルブV2によって水供給量を制御できる。また、制御部50は、第2ポンプ22の水の圧送量を調整することでも、水供給量を制御できる。
加えて、制御部50は、バルブV2,V3によって供給口331の圧力、排出口341の圧力を制御できる。
その他に、制御部50は、第1及び第2タンク13,21に貯水されている水の温度や内圧等を制御してもよい。
[水素水製造方法]
図4は、水素水製造装置100による水素水製造方法を示すフローチャートである。以下、水素水製造装置100による水素水製造方法について、図4に沿って説明する。この水素水製造方法により、高濃度の水素水が得られる。
(ステップS01:水供給)
ステップS01では、水供給部20によって水が溶解部30に供給される。これにより、図5に示すように、溶解器31は水で充填される。
より詳細には、先ず、第2タンク21に水が供給される。この際、第2タンク21の給水口21aにフィルターF2が取り付けられていることにより、第2タンク21へ供給される水が濾過され、この水に含まれている不純物や、臭気等が除去される。
また、ステップS01では、フィルターF2を有する濾過器を用いて精製された水が第2タンク21に供給されてもよい。後述するステップS02にて、第1タンク13に水を供給する際にも同様である。
例えば、精製水を得るために、活性炭フィルター(米国KX Technologies社 MATRIKX)と逆浸透膜フィルター(ダウケミカル社FILMTEC)とを有する濾過膜を備える浄水器を用いて、水道水を精製してもよい。
第2タンク21へ供給される水は、典型的には水道水であるが、これに限られず、脱気水、蒸留水、純水又は超純水、ミネラルウオーター等であってもよい。また、第2タンク21へ供給される水の水温は、例えば20℃以下であることが好ましい。後述するステップS02にて、第1タンク13に水を供給する際にも同様である。
次に、第2ポンプ22が第2タンク21内の水を吸引し、吸引した水を圧送する。
第2ポンプ22から圧送された水は、バルブV1を閉じ、バルブV2を開くことによって、溶解器31に搬送される。これにより、溶解器31は水で充填される。尚、バルブV3は大気圧に解放されている。
(ステップS02:水素供給)
ステップS02では、ステップS01で水が充填された溶解器31に、水素供給部10によって水素が供給される。
水素供給部10からの水素は、バルブV2を閉じ、バルブV1を開くことによって、搬送部40を介して溶解器31に供給される。水素供給量は、例えば、20〜100ml/minとする。水素を供給する時間は、例えば、5〜30秒間とする。
溶解器31に供給された水素は、供給口331から筐体311に流入し、筒状部材321の解放された下側の端部から内部空間S1へと流動する。続いて、この水素は、筒状部材321に沿って、Z軸方向下側から上側へと流動する。この結果、内部空間S1のZ軸方向上側に水素が貯留され、図6に示すように、水素溜まりXが形成される。
(ステップS03:混合体供給)
ステップS03では、ステップS02で水素溜まりXが形成された溶解器31に、水素及び水の混合体が供給される。
より詳細には、先ず、バルブV1,V2を開くことによって、水素及び水がそれぞれ搬送部40に供給される。
次に、搬送部40内で水素及び水が混合し、混合体が形成される。この混合体中では、水素が微細気泡として水に混合している。また、この混合気体中では、微細気泡(水素)が、搬送過程で加圧され、水に少量溶解している。
この混合体の水素濃度は、混合体の体積を100%とした場合に、例えば、4〜20vol%である。上記水素濃度は、水供給量及び水素供給量のバランスにより調整される。例えば、水供給量は、0.2〜2.0L/minとし、水素供給量は20〜100mL/minとすることができる。
続いて、搬送部40内で形成された混合体が溶解器31に供給される。
混合体を溶解部30に供給するために、供給口331の圧力は、排出口341の圧力より大きくなるように設定する。
例えば、供給口331の圧力は、0.2MPa以上0.35MPa以下であり、排出口341の圧力は、0.1MPa以上0.25MPa以下(但し、供給口331の圧力>排出口341の圧力)となるように調整されることが好ましい。
上記供給口331の圧力及び排出口341の圧力を調整するには、バルブV2、V3を調整するだけではなく、例えば流路P7や搬送部30の内径を調整することによっても可能である。また、流路P7に細い管や、スタティックミキサー等を挿入することによって、排出口341の圧力を調整してもよい。このとき、バルブV2,V3は、流路P6,P7を開閉可能な電磁弁であってもよい。
図7は、溶解器31内で混合体が攪拌されている状態を示す図である。なお、図7に示す太矢印は、溶解器31内を流れる混合体の軌跡を模式的に示すものである。
混合体が溶解器31内部を流れることで、混合体中の水素の微細気泡が水に溶解する。
具体的には、混合体は、筒状部材321により形成された流路を流れる。図7に示すように、供給口331から供給され、内部空間S1に流入し、Z軸方向上側へ上昇した後、筒状部材321の上側の端部付近で折り返し、Z軸方向下側へ流動する。その後、混合体は、筒状部材321の下側の端部付近で折り返して、内部空間S2に流動し、Z軸方向上側へ上昇した後、排出口341から排出される。このように、混合体は、衝突式の溶解器31内部を複雑に流動する過程で、筐体311や筒状部材321と衝突を繰り返すことで、攪拌され、混合体中の水素の微細気泡が水に溶解する。
また、混合体は、溶解器31内部を流れる過程で、水素溜まりXと接触することで、水素溜まりX中の水素が混合体に溶解する。
具体的には、混合体は、図7に示すように、溶解器31の内部空間S1をZ軸方向の上側に向かって流れ、水素溜まりXに接触する。このとき、水中の溶存酸素や溶存窒素の分圧が小さくなり、溶存酸素や溶存窒素が水素溜まりXに放出される。これと同時に、高濃度の水素を含む水素溜まりX中の水素が混合体に拡散し、水素溜まりX中の水素が混合体に溶解するものと考えられる。これにより、水素が高濃度で溶解した水素水が得られる。
以上のように、上記水素水の製造方法では、衝突式の溶解器による水素溶解の効果に加え、水素溜まりXによる水素溶解の効果が得られる。これにより、上記水素水の製造方法では、1.6〜2.0ppmの高濃度の水素水が得られる。
特に、小型のサーバーの場合、水素を供給できる量に限りがあるため、水素濃度は、水素水の製造を開始してから徐々に増え、一定の濃度に達するまでに時間を要する。
一方で、本実施形態に係る水素水の製造方法では、水素濃度が短時間で一定の濃度に達する。
例えば、水素溜まりXを形成せずに製造された水素水では、1分後の水素濃度が、3分後の水素濃度に対して、50%程度低くなっている。これに対して、本実施形態に係る水素水の製造方法で製造された水素水では、1分後の水素濃度が、3分後の水素濃度に対して、18%程度低くなっており、水素濃度の低下の度合いが抑えられている。
また、本実施形態に係る水素水の製造方法では、水素濃度が一定の濃度に達する前の段階において、水素溜まりXが形成されていれば、高濃度の水素水が得られる。しかし、水素濃度が一定の濃度に達した後にも、水素溜まりXが消滅することなく、維持されることが好ましい。これにより、水素濃度が一定の濃度に達した後も、水素溜まりXによる水素濃度を向上させる効果が持続する。水素供給量及び水供給量を調整することによって、水素が貯留された状態を保持することができ、水素溜まりXを消滅させることなく、維持させることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態の溶解部30は、これに限定されず、溶解器31の構成に種々変更を加えてもよい。
一例として、上記実施形態の溶解器31の筒状部材321の形状は、図3に示すような一端が閉塞した筒状であるが、これに限定されず、単なる凹形状であってもよい。つまり、筒状部材321は、水素を貯留できるように、供給口331に向けて開放された凹部を有する構成であればよく、凹部の形状は、U字状、V字状等でもよい。
また、上記実施形態の溶解部30は、1つの溶解器31を有する構成であるが、これに限られず、2つ以上の溶解器31を有する構成であってもよく、溶解器31とは異なる溶解器をさらに有する構成であってもよい。溶解器31と異なる溶解器として、スタティックミキサー等の静止型流体混合式の溶解器、衝突式、旋回流方式、エジェクター方式、加圧溶解式又はキャビテーション方式等の溶解器を用いることができる。
また、上記実施形態の水素供給部10の第1タンク13は、第2タンク21と共通する構成であってもよい。このとき、共通のタンクから水素供給部10に水を供給するためのバルブが適宜設けられてもよい。
100・・水素水製造装置
10・・・水素供給部
20・・・水供給部
30・・・溶解部
40・・・搬送部
50・・・制御部
V1〜V3・・・バルブ

Claims (4)

  1. 鉛直方向下方から流体を供給する供給口及び排出口が形成された筐体と、前記筐体内に配置され、前記供給口に向けて開放された凹部と、を有する溶解部と、
    前記供給口から前記筐体内に水を供給可能な水供給部と、
    前記供給口から前記筐体内に水素を供給可能な水素供給部と、
    前記水供給部及び前記水素供給部を制御することにより、水で充填された前記筐体内に
    水素を供給して前記凹部内に水素を貯留させた後に、前記筐体内に水及び水素の混合体を
    供給する制御部と、
    を具備する水素水の製造装置。
  2. 請求項1に記載の水素水の製造装置であって、
    前記制御部は、前記凹部に水素が貯留された状態を保持しながら、前記筐体内に前記混合体を供給する
    水素水の製造装置。
  3. 鉛直方向下方から流体を供給する供給口及び排出口が形成された筐体と、前記筐体内に配置され、前記供給口に向けて開放された凹部と、を有する溶解器の前記供給口から水を供給することにより、前記筐体内を水で充填し、
    水が充填された前記筐体内に前記供給口から水素を供給することにより、前記凹部に水素を貯留させ、
    前記凹部に水素を貯留させた後に、前記供給口から前記筐体に水及び水素の混合体を供給しながら、前記排出口から水素水を回収する
    水素水の製造方法。
  4. 請求項3に記載の水素水の製造方法であって、
    前記凹部に水素が貯留された状態を保持しながら、前記筐体内に前記混合体を供給する
    水素水の製造方法。
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