JP6868365B2 - 水素水の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水素水の製造装置及び製造方法に関する。
近年、健康促進等に有効であるとして、水素水が注目されている。このような水素水を製造する方法としては種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1及び2では、水を電気分解することにより生成した水素を水に溶解させることにより水素水を製造する方法が記載されている。
特開2016−101585号公報 登録実用新案第3204432号公報
水素水は、水に対する溶解性が低い水素を微細気泡として水に溶存させているものである。従って、水素が非常に抜けやすい。しかしながら、消費者が水素水を飲んで健康促進等の効果をより顕著に得るためには、水素水を高濃度とすることが求められる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、高濃度の水素水を製造することができる水素水の製造装置及び製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る水素水の製造装置は、混合水生成部と、溶解部と、搬送部と、を有する。
上記混合水生成部は、0.3MPa以上の圧力の水中で水素を発生させることにより、水素が混合した混合水を生成する。
上記溶解部は、0.1MPa以上0.2MPa以下の圧力下で上記混合水に混合している水素を溶解させる。
上記搬送部は、上記溶解部と上記混合水生成部とを接続し、上記混合水生成部内の上記混合水を上記溶解部に搬送する。
この構成により、0.3MPa以上の圧力下で水素が少量溶解した混合水が生成され、この混合水が溶解部に搬送される。そして、溶解部に搬送された混合水に混合している水素が、0.1MPa以上0.2MPa以下の圧力下でさらに溶解する。これにより、高濃度の水素水を製造することが可能となる。
上記搬送部は、0.3MPa以上の圧力下で上記混合水を上記溶解部に搬送してもよい。
これにより、混合水を溶解部まで搬送する過程で、混合水に含まれている微細気泡(水素)を加圧溶解させることができる。
上記混合水生成部は、PEM型の水電解セルを有してもよい。
上記混合水生成部は、上記水電解セルにパルス電圧を印加してもよい。
これにより、水電解セルの陰極側から発生する微細気泡(水素)の粒径が小さくなり、水に微細気泡(水素)を溶解させやすくなる。
上記水電解セルは、多孔質形状又はメッシュ形状の電極を有してもよい。
これにより、水電解セルの陰極側から発生する微細気泡(水素)の粒径が小さくなり、水に微細気泡(水素)を溶解させやすくなる。
上記溶解部は、上記混合水を攪拌する複数の溶解器を有してもよい。
この構成により、溶解器で生成した水素水に、他の溶解器を用いて水素をさらに溶解させることができる。従って、より高濃度の水素水を生成することが可能となる。
上記溶解部は、衝突式の溶解器を含んでもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る水素水の製造方法は、0.3MPa以上の圧力の水中で水素を発生させることにより、水素が混合した混合水が生成される。
0.1MPa以上0.2MPa以下の圧力下で上記混合水に混合している水素が溶解される。
高濃度の水素水を生成することができる水素水の製造装置及び製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る水素水製造装置の構成を模式的に示す配管系統図である。 上記水素水製造装置の混合水生成部の構成を示す模式図である。 上記水素水製造装置の第1溶解器の断面図である。 上記水素水製造装置の水素水製造方法を示すフローチャートである。 上記第1溶解器内で流体が攪拌されている状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[水素水製造装置100の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る水素水製造装置100の構成を模式的に示す配管系統図である。水素水製造装置100は、図1に示すように、混合水生成部10と、溶解部20と、搬送部30と、を有する。
混合水生成部10は、図1に示すように、流路P2を介して第1ポンプ42に接続され、流路P3を介して第1タンク41に接続されている。また、混合水生成部10は、搬送部30を介して溶解部20にも接続されている。
図2は、混合水生成部10の構成を示す模式図である。本実施形態に係る混合水生成部10は、PEM(Proton Exchange Membrane)型の水電解セル11を有する。水電解セル11には電源Pが外付けされている。なお、水電解セル11は電源Pを含んでいてもよいが、水電解セル11の電力供給源は電源Pに限定されるものではない。
水電解セル11は、図2に示すように、陽極側空間11aと、陰極側空間11bと、膜電極接合体12と、を有する。陽極側空間11aは流路P2,P3に接続され、陰極側空間11bは、搬送部30と流路P5に接続されている。
膜電極接合体12は、図2に示すように、陽極12a及び陰極12bと、固体高分子膜12cとを有する。固体高分子膜12cは、陽極12aと陰極12bとの間に設けられ、陽極12aから陰極12bへのイオン(プロトン)の移動を許容するイオン(プロトン)交換膜である。固体高分子膜12cの種類は特に限定されないが、例えば、Nafion(登録商標)膜とすることができる。
陽極12a及び陰極12bは、固体高分子膜12cの表面に付着している電極である。具体的には、固体高分子膜12cの表面に付着しているチタン基体と、このチタン基体に担持されている金属触媒からなる。この金属触媒としては、例えばニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、金(Au)、又はこれらの合金を含む金属材料等からなる金属触媒であり、典型的には白金触媒である。チタン基体の形状は特に限定されないが、多孔質状又はメッシュ状であることが好ましい。
水電解セル11の電源Pには、例えば、パルス電源が採用される。このパルス電源には、一例として、パルスの発生方式がダイレクトスイッチ方式、ラインタイプ方式、インダクション方式又はマルクス方式等であるパルス電源が採用される。
溶解部20は、図1に示すように、第1溶解器20aと第2溶解器20bと、を有する。
第1溶解器20aは、図1に示すように、搬送部30を介して混合水生成部10に接続され、流路P6を介して第2溶解器20bに接続されている。第1溶解器20aは、混合水生成部10から搬送部30を介して搬送されてきた流体を攪拌する機能を有する。
図3は、衝突式の溶解器である第1溶解器20aの断面図である。なお、以下の図において、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は相互に直交する3軸方向である。
第1溶解器20aは、図3に示すように、筐体211aと、バッフル壁221aと、入口及び出口231a,241aと、を有する。筐体211aのX及びZ軸方向の寸法D1,D2は特に限定されないが、例えば、数十〜数百mm程度とすることができる。
筐体211aの形状は典型的には円柱形状であるが、これに限られず、三角柱状、矩形柱状等の任意の形状とすることができる。筐体211aを構成する材料も特に限定されず、合成樹脂や金属材料からなるものであってもよい。
バッフル壁221aは、筐体211aと一体的に形成され、図3に示すように、第1溶解器20aの入口231a側に開口するU字形状を有する。バッフル壁221aは、混合水生成部10から搬送部30を介して搬送されてきた流体に対する邪魔板として機能する。
バッフル壁221aのX及びZ軸方向の寸法D3,D4は、筐体211aの大きさに応じて適宜決定可能であるが、例えば、数十〜数百mm程度とすることができる。また、バッフル壁221aの形状はU字形状に限定されず、矩形状等の任意の形状であってもよい。さらに、バッフル壁221aは筐体211aと同一又は異なる材料からなるものであってもよい。
入口231aは搬送部30に接続され、出口241aは流路P6に接続されている。流路P6は第2溶解器20bの入口に接続され、流路P7は第2溶解器20bの出口に接続されている。また、流路P7には、図1に示すように、第2バルブV2が設けられている。さらに、流路P8は同図に示すように、流路P7と第2タンク51に接続されている。
第1溶解器20aは、典型的には、搬送部30から搬送されてきた流体をバッフル壁221aに衝突させることにより、当該流体を攪拌する衝突式の溶解器であるが、これに限られない。例えば、第1溶解器20aは、衝突式の溶解器に限られず、旋回流方式、静止型流体混合式、エジェクター方式、加圧溶解式又はキャビテーション方式等の溶解器であってもよい。
第2溶解器20bは、図1に示すように、流路P7,P8を介して第2タンク51に接続されている。第2溶解器20bは、第1溶解器20aから搬送されてきた流体を攪拌する機能を有する。
第2溶解器20bは、典型的には、スタティックミキサー等の静止型流体混合式の溶解器であるが、これに限られない。第2溶解器20bは、例えば、衝突式、旋回流方式、エジェクター方式、加圧溶解式又はキャビテーション方式等の溶解器であってもよい。なお、本実施形態に係る第2溶解器20bは必要に応じて省略されてもよい。
搬送部30は、混合水生成部10と第1溶解器20aに接続された流路である。搬送部30は、混合水生成部10から溶解部20に流体を搬送する機能を有する。また、搬送部30には、図1に示すように第1バルブV1が設けられている。
本実施形態に係る第1及び第2バルブV1,V2は、混合水生成部10と搬送部30内の圧力(以下、第1の圧力)と、第1及び第2溶解器20a,20bと流路P6内の圧力(以下、第2の圧力)を調整可能なバルブである。
第1及び第2バルブV1,V2は、典型的にはニードルバルブ等の玉形弁であるが、これに限られず、ボール弁、バタフライ弁、仕切弁又はダイヤフラム弁等であってもよい。
第1タンク41は、図1に示すように流路P1を介して第1ポンプ42に接続されている。第1タンク41は、水を貯水する機能を有する貯水タンクである。第1タンク41の容量は特に限定されず、例えば、数十L〜数百L程度とすることができる。
第1タンク41の材料も特に限定されず、例えば、合成樹脂や金属材料等からなるものであってもよい。また、第1タンク41は、貯水されている水の温度や内圧等を制御する制御機器等を有する構成であってもよい。
また、本実施形態に係る第1タンク41は給水口41aを有する。給水口41aには、図1に示すように、フィルターF1が取り付けられている。
フィルターF1の種類は特に限定されないが、例えば、活性炭からなるプレフィルターと、RO(Reverse Osmosis:逆浸透)膜、NF(Nano Filtration:ナノ濾過)膜、UF(Ultrafiltration:限外濾過)膜又はMF(Microfiltration:精密濾過)膜等のメインフィルターからなる濾過膜とすることができる。なお、フィルターF1は必要に応じて省略されてもよい。
第1ポンプ42は給水ポンプであり、第1タンク41内から流路P1を介して吸引した水を、流路P2と、混合水生成部10と、流路P3を経由させて第1タンク41へ圧送する機能を有する。
第1ポンプ42には、典型的にはダイアフラムポンプ又はブースターポンプが採用される。これにより、水素水製造装置100の装置構成を達成させる上で、コンパクト化と低コスト化を図ることが可能となる。
第1ポンプ42には、ダイアフラムポンプやブースターポンプだけではなく、例えば、プランジャーポンプ、ギアポンプ、ドライポンプ、油回転ポンプ又はエジェクタポンプ等が採用されてもよい。
第2タンク51は、図1に示すように、流路P4を介して第2ポンプ52に接続されている。第2タンク51は典型的には第1タンク41と同様の構成を有するが、第1タンク41と異なる種類のタンクであってもよい。
第2タンク51の給水口51aに取り付けられるフィルターF2も、フィルターF1と同種のフィルターであってもよく、異なる種類のフィルターであってもよい。
第2ポンプ52は、図1に示すように、流路P5を介して混合水生成部10に接続されている。第2ポンプ52は、第2タンク51内から流路P4を介して吸引した水を、流路P5と、混合水生成部10と、搬送部30を経由させて溶解部20へ圧送する機能を有する。
第2ポンプ52は典型的には第1ポンプ42と同様の構成を有するが、第1ポンプ42と異なる種類のポンプであってもよい。
流路P1〜P8は、典型的には配管やホース等であるが、これに限定されず、通常の液体や気体を流す際に使用可能な部材であればよい。また、流路P1〜P8は、例えば内部にアルミ等が蒸着されていることで、気体及び液体漏れが無い構成である。
[水素水製造方法]
図4は、水素水製造装置100の水素水製造方法を示すフローチャートである。以下、水素水製造装置100の水素水製造方法について、図4に沿って説明する。
(ステップS01:水供給)
ステップS01では、第1及び第2タンク41,51内の水を陽極側空間11aと、陰極側空間11bに供給する。
先ず、第1及び第2タンク41,51に水が供給される。この際、第1及び第2タンク41,51の給水口41a,51aにフィルターF1,F2が取り付けられていることにより、タンク41,51へ供給される水が濾過され、この水に含まれている不純物や、臭気等が除去される。
また、ステップS01では、フィルターF1,F2を有する濾過器を用いて精製された水が第1及び第2タンク41,51に供給されてもよい。
第1及び第2タンク41,51へ供給される水は、典型的には水道水であるが、これに限られず、脱気水、蒸留水、純水又は超純水等であってもよい。また、第1及び第2タンク41,51へ供給される水の水温は、例えば20℃以下であることが好ましい。
次に、第1及び第2ポンプ42,52がタンク41,51内の水を吸引し、吸引した水を圧送する。この際、第1及び第2ポンプ42,52により、陽極側空間11aと陰極側空間11bに供給される水量は、数L〜数十L程度である。
続いて、第1及び第2バルブV1,V2を調整することによって、第1及び第2の圧力と、溶解部20へ流入する水の流量を調整する。
具体的には、第1の圧力が0.3MPa以上となり、第2の圧力が0.1MPa以上0.2MPa以下となるように、第1及び第2バルブV1,V2を調整する。なお、ステップS01では、第1及び第2バルブV1,V2を調整することにより、第1の圧力を0.4MPa以下としてもよく、上記流量を数L/min程度としてもよい。
第1及び第2の圧力と、上記流量を調整するには、第1及び第2バルブV1,V2を調整するだけではなく、例えば搬送部30の内径を調整することによっても可能である。この場合、搬送部30の内径を数十mm程度とするのが好ましい。
(ステップS02:電気分解)
ステップS02では、陽極側空間11aに供給された水を電気分解することにより、水素と酸素を発生させる。この際、水素は微細気泡となって、水電解セル11の陰極12bから1分間に数十〜数百ml発生する。
ここで、本実施形態では、水電解セル11の電極12a,12b(チタン基体)の形状を多孔質状又はメッシュ状とすることにより、微細気泡(水素)の粒径をより小さくすることができる。具体的には、粒径が数μm〜数十μm程度の微細気泡(水素)を発生させることができる。
これにより、後述のステップS03において、水に微細気泡(水素)を多く溶解させることが可能となり、高濃度の水素水を製造することができる。
微細気泡(水素)の粒径を小さくする方法は、上記の方法に限られず、混合水生成部10が水電解セル11にパルス電圧を印加することによっても可能である。具体的には、パルス周波数が1〜1000Hzである条件下で、水電解セル11に0.1〜200Vのパルス電圧を印加し、1〜100Aの電流を流すことによっても、粒径が数μm〜数十μm程度の微細気泡(水素)を発生させることが可能である。
一方、ステップS03において発生した酸素は、陽極側空間11aに供給された水に溶解し、酸素水となる。この酸素水は、第1ポンプ42の吐出圧により第1タンク41へ圧送される。これにより、電気分解により発生した酸素をそのまま大気に放出するよりも、混合水生成部10の消費電力を低減させることが可能となる。
ステップS02では、先のステップS01で第1の圧力が0.3MPa以上となるように調整されていることから、混合水生成部10は、水電解セル11が0.3MPa以上の圧力の水中で発生させた微細気泡(水素)を含む混合水を、陰極側空間11b内で生成する。この混合水は、混合水の体積を100%とした場合に、微細気泡(水素)を数%〜数十%程度含み、微細気泡が少量溶解している。
(ステップS03:溶解)
ステップS03では、先のステップS02で生成した混合水に混合している微細気泡(水素)を溶解させる。
ステップS03では、先ず、第2ポンプ52の吐出圧により、搬送部30が混合水生成部10内で生成された混合水を第1溶解器20aに搬送する。ここで、先のステップS01で第1の圧力が0.3MPa以上となるように調整されていることから、搬送部30が混合水を溶解部20まで搬送する過程で、この混合水に混合している微細気泡(水素)が加圧溶解する。
図5は、第1溶解器20a内で混合水が攪拌されている状態を示す図である。なお、図5に示す一点鎖線は、第1溶解器20a内を流れる混合水の軌跡を模式的に示すものである。
第1溶解器20aへ搬送された混合水は、図5に示すように第1溶解器20a内を流れ、バッフル壁221aに衝突することで攪拌される。これにより、この混合水に混合している微細気泡(水素)が溶解し、水素水が生成する。
ここで、第1溶解器20aが混合水を攪拌する工程では、先のステップS01で第2の圧力が0.1MPa以上0.2MPa以下となるように調整されている。
第1の圧力を0.1MPa以上とすることで、混合水から微細気泡(水素)が抜けるのを抑制しながら、混合水を攪拌することができる。
また、第2の圧力を0.2MPa以下とすることで、第1溶解器20aに搬送された混合水の流動性が向上し、混合水がバッフル壁221aに衝突しやすくなる。これにより、混合水を攪拌する攪拌効率が向上する。
次に、第2ポンプ52の吐出圧により、第1溶解器20a内で生成した水素水が第2溶解器20bへ搬送される。これにより、水素水が0.1MPa以上0.2MPa以下の圧力下で攪拌され、この水素水に混合している微細気泡(水素)が溶解する。
つまり、本実施形態に係る溶解部20は、第1溶解器20aと第2溶解器20bが多段に設けられていることによって、第1溶解器20aで生成した水素水に、第2溶解器20bを用いて微細気泡(水素)をさらに溶解させることができる。これにより、高濃度の水素水を製造することが可能となる。
(ステップS04:排水)
ステップS04では、溶解部20により生成された水素水が排水される。ステップS04では、水素水は流路P7を介して排水されてもよいが、流路P8を介して第2タンク51へ排水されてもよい。
本実施形態では、第2ポンプ52が第2タンク51内の水素水を吸引し、この水素水を
陰極側空間11bに供給する工程と(ステップS01)、水を電気分解する工程と(ステップS02)、水素水に混合している微細気泡(水素)を溶解させる工程(ステップS03)と、水素水を排水する工程(ステップS04)が繰り返されてもよい。
この場合、上記工程を繰り返す回数は、数回〜数十回程度である。これにより、より高濃度の水素水を製造することが可能となる。
(上記製造方法の作用)
本実施形態に係る水素水製造装置100は、陰極側空間11b内で微細気泡(水素)が少量溶解した混合水を生成し、この混合水を0.3MPa以上の圧力下で搬送することによって微細気泡(水素)をさらに加圧溶解させる。
そして、0.1MPa以上0.2MPa以下の圧力下で、溶解部20が混合水を攪拌することにより、微細気泡(水素)をさらに溶解させることができる。即ち、微細気泡(水素)を溶解させる工程を3段階に亘って行うことができる。これにより、より高濃度の水素水を製造することが可能となる。
以下、本発明の実施例について説明する。
[水素水の製造]
(実施例1)
上記実施形態の水素水製造方法に従って、以下の手順により水素水を製造した。
先ず、活性炭フィルター(米国KX Technologies社 MATRIKX)と逆浸透膜フィルター(ダウケミカル社FILMTEC)とを有する濾過膜を備える浄水器を用いて、水道水を精製することで、精製水(20℃)を得た。
次に、精製水を第1及び第2タンク41,51に供給した。次いで、第1及び第2ポンプ42,52を起動させて第1及び第2タンク41,51内の精製水を圧送した。この際、陽極側空間11aと陰極側空間11bに供給された水量は、1.5Lであった。
続いて、第1及び第2バルブV1,V2を調整することによって、第1及び第2の圧力と、溶解部20に流入する精製水の流量を調整した。具体的には、第1の圧力が0.3MPa、第2の圧力が0.15MPa、上記流量が1.5L/minとなるように、第1及び第2バルブV1,V2を調整した。この際、第2バルブV2は大気開放とした。
次に、水電解セル11に3.5Vの電圧をかけ、13Aの電流を流すことによって、陽極側空間11aに供給された精製水を電気分解し、陰極12bから1分間に100mlの微細気泡(水素)を発生させた。これにより、陰極側空間11bに供給された精製水に微細気泡(水素)が供給され、陰極側空間11b内で混合水(水素:精製水=6.3vol%:93.7vol%)が生成した。
次に、混合水を0.3MPaの圧力下で溶解部20へ搬送し、0.15MPaの圧力下で混合水を攪拌することで、混合水に混合している微細気泡(水素)を溶解させ、水素水(20℃)を得た。
(実施例2)
実施例2では、水電解セル11の電源Pがパルス電源であり、パルス周波数が10Hzである条件下で、水電解セル11に3.5Vのパルス電圧を印加し、13Aの電流を流す点と、水電解セル11の陰極12bから1分間に70mlの微細気泡(水素)を発生させる点と、混合水の微細気泡(水素)と精製水の体積比(水素:精製水=4.5vol%:95.5vol%)が異なる点とを除いて、実施例1と同様の手法により水素水を製造した。
(比較例1)
比較例1では、第1及び第2の圧力が異なることを除いて、実施例1と同様の手法により、水素水を製造した。
(比較例2)
比較例2では、第1及び第2の圧力が異なる点と、混合水の微細気泡(水素)と精製水の体積比(水素:精製水=16.7vol%:83.3vol%)が異なる点とを除いて、実施例1と同様の手法により水素水を製造した。
(比較例3)
比較例3では、第1及び第2の圧力が異なる点と、混合水の微細気泡(水素)と精製水の体積比(水素:精製水=9.1vol%:90.9vol%)が異なる点とを除いて、実施例1と同様の手法により水素水を製造した。
表1は、実施例1,2及び比較例1〜3に係る水素水の濃度と、第1及び第2の圧力をまとめた表である。
Figure 0006868365
表1に示すように、第1の圧力を0.3MPaとし、第2の圧力を0.15MPaとすることによって、高濃度の水素水が得られることが実験的に確認された。また、水電解セル11の電源Pをパルス電源とすることによって、より高濃度の水素水が得られことが確認された。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態の混合水生成部10は、PEM水電解により水素を発生させるが、これに限られず、アルカリ水電解や高温水蒸気電解により水素を発生させてもよい。
また、上記実施形態の溶解部20は、2つの溶解器を有する構成であるが、これに限られず、溶解器を3つ以上有する構成であってもよい。
100・・水素水製造装置
10・・・混合水生成部
11・・・水電解セル
20・・・溶解部
30・・・搬送部
V1・・・第1バルブ
V2・・・第2バルブ

Claims (7)

  1. 0.3MPa以上の圧力の水中で水素を発生させることにより、水素が混合した混合水を生成する混合水生成部と、
    0.1MPa以上0.2MPa以下の圧力下で前記混合水を攪拌することで、前記混合水に混合している水素を溶解させる溶解部と、
    前記溶解部と前記混合水生成部とを接続し、0.3MPa以上の圧力下で前記混合水生成部内の前記混合水を前記溶解部に搬送する搬送部と、
    を具備する水素水の製造装置。
  2. 請求項1に記載の水素水の製造装置であって、
    前記混合水生成部は、PEM型の水電解セルを有する
    水素水の製造装置。
  3. 請求項に記載の水素水の製造装置であって、
    前記混合水生成部は、前記水電解セルにパルス電圧を印加する
    水素水の製造装置。
  4. 請求項又はに記載の水素水の製造装置であって、
    前記水電解セルは、多孔質形状又はメッシュ形状の電極を有する
    水素水の製造装置。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の水素水の製造装置であって、
    前記溶解部は、前記混合水を攪拌する複数の溶解器を有する
    水素水の製造装置。
  6. 請求項1からのいずれか1つに記載の水素水の製造装置であって、
    前記溶解部は、衝突式の溶解器を含む
    水素水の製造装置。
  7. 0.3MPa以上の圧力の水中で水素を発生させることにより、水素が混合した混合水を生成し、
    0.3MPa以上の圧力下で前記混合水を溶解部に搬送し、
    前記溶解部で0.1MPa以上0.2MPa以下の圧力下で前記混合水に混合している水素を溶解させる
    水素水の製造方法。
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